JP4889567B2 - 情報記録支援装置、情報記録システムおよび情報記録方法 - Google Patents

情報記録支援装置、情報記録システムおよび情報記録方法 Download PDF

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Description

本発明は情報記録支援装置、情報記録システムおよび情報記録方法に関し、特に、同一内容の画像や映像などをメンバ間で共有する方法に適用して好適なものである。
近年のインターネットの普及に伴って、FTTH(Fiber To The Home)やADSL(Assymmetric Digital Subscriber Line)などの高速通信環境が一般家庭にも整えられつつある。また、固定通信分野だけでなく、移動体通信の分野でも第3世代携帯電話の普及に伴って高速で通信することができるようになっている。
このような高速通信インフラ環境の整備に加え、JPEG(Joint Photographic Experts Group)に代表される静止画圧縮技術、MPEG(Moving Picture Expert Group)に代表される動画圧縮技術などのデジタル信号圧縮技術の進歩により、テキストデータばかりでなく、画像・音声・映像などのデータ容量の大きなコンテンツもネットワークを介して流通させることができるようになっている。
また、家庭に設置されたパーソナルコンピュータやビデオディスクレコーダなどの家電をネットワークを介して接続し、家電同士を連携させることができるホームネットワークサービスが注目され、家電間を連携させるための規格としてDLNA(Digital Living Network Alliance)やEchonetなどの標準化も進められている。
このような背景において、ホームネットワークをインターネットに接続し、屋外から遠隔で家電を操作したり、ホームネットワークに蓄積されている映像データを遠隔視聴したり、遠隔でテレビ番組を録画したりできるサービスが登場している。
また、例えば、特許文献1では、第1の情報記録装置に、録画予約の設定を要求する旨の録画予約情報を有するグループ録画予約指示情報を取得するネットワークインターフェースと、このネットワークインターフェースにて取得したグループ録画予約指示情報の録画予約情報に基づいて録画予約の設定をする録画手段と、録画予約情報と同様の情報をネットワークを介して第2の情報記録装置や第3の情報記録装置に配信するグループ録画予約通知生成手段とを備える方法が開示されている。
また、特許文献2では、記録再生装置は、ユーザから録画情報が入力されると、その録画情報を録画情報データベースに登録すると共に共有サーバへ送信し、共有サーバは、記録再生装置から受信した録画情報を共有録画情報データベースへ登録すると共に、録画情報を共有するよう接続された他の記録再生装置に対して録画情報を送信し、この他の記録再生装置は、共有サーバから送信された録画情報を録画情報データベースに登録することで、複数の記録再生装置において、同じ録画情報に基づき、同じ番組の録画を行うことができるようにした方法が開示されている。
また、特許文献3では、著作権対応したコピーワンスのコンテンツを録画予約する際、必要とするコンテンツの個数をGUI上で指定し、複数の機器で同一コンテンツを録画し、複数の機器で同一のコンテンツを所有できるようにする方法が開示されている。
また、特許文献4では、通信回線への接続機能を有し、ビデオ録画予約情報受信装置と情報の送受信を行う通信手段と、テレビジョン放送番組のビデオ録画予約情報を保持する予約情報保持手段と、ビデオ録画予約情報を送信する制御手段とを備えるビデオ録画予約情報送信装置と、この通信回線への接続機能を有し、このビデオ録画予約情報送信装置からビデオ録画予約情報を受信して、この予約情報保持手段に保持し、当該ビデオ録画予約情報に基づき、テレビジョン放送番組を録画する制御手段とを備えるビデオ録画予約情報受信装置とを設ける方法が開示されている。
特開2005−39423号公報 特開2005−110047号公報 特開2005−244576号公報 特開2004−364186号公報
しかしながら、従来のホームネットワークサービスでは、ホームネットワークに蓄積されている映像を友人などに視聴できるようにさせたり、友人などと映像の交換や共有を行えるようにすると、著作権を侵害するという問題があった。一方、テレビ番組などのコンテンツは、友人間で話題に上る機会が多く、話題に上った番組を自分も見たいという要望がある。
また、特許文献1から4に開示された方法では、友人に是非視聴してもらいたいテレビ番組を見つけたとすると、友人が当該テレビ番組を録画予約していない場合においても、友人の情報記録装置で当該テレビ番組を録画できるようにすることはできるが、このような処理は予め固定的に決められたルールに則って実行されるため、情報記録装置の状態やユーザの嗜好などを考慮しながら最適な録画方式や番組を選択することができない。このため、友人の情報記録装置で当該テレビ番組を録画できるようにサーバから指示された場合においても、その友人の情報記録装置の記憶容量が不足するために当該テレビ番組を録画できなかったり、自分の嗜好に合わない番組が録画されたりするという問題があった。
そこで、本発明の目的は、著作権を侵害することなく、各人の嗜好に合ったコンテンツをメンバ間で共有できるようにすることが可能な情報記録支援装置、情報記録システムおよび情報記録方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の情報記録支援装置によれば、他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールを前記メンバの個人単位で登録するルール登録手段と、前記メンバによる録画または録画予約が行われたかどうかを判定するルール処理手段と、他のメンバによる録画または録画予約が行われた場合、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約を命令する録画命令手段と、他のメンバによる録画または録画予約が行われた場合、前記ルールで指定されるメンバについての録画の必要性の有無の確認通知を行う録画必要有無確認手段とを備えることを特徴とする。
また、請求項2記載の情報記録支援装置によれば、前記ルール登録手段は前記コンテンツについての録画形式を個人単位で登録し、前記録画命令手段は、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約が前記ルールに登録された録画形式で行われるように命令することを特徴とする。
また、請求項3記載の情報記録支援装置によれば、前記メンバの録画履歴を収集する録画履歴収集手段を備え、前記録画命令手段は、前記メンバの録画履歴から前記コンテンツに対する嗜好を個人単位で分析し、その分析結果に基づいて前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約を命令するかどうかを決定することを特徴とする。
また、請求項4記載の情報記録支援装置によれば、前記メンバについての録画を実行するデバイスの情報を収集するデバイス情報収集手段を備え、前記録画命令手段は、前記デバイスの空き容量に基づいて録画方式を選択し、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約が前記録画方式で行われるように命令することを特徴とする
また、請求項記載の情報記録システムによれば、他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画または録画予約を個人単位で命令したり、録画の必要性の有無の確認通知を行ったりするポータルサーバと、前記ポータルサーバからの録画または録画予約命令をホームネットワークに伝えるホームゲートウェイと、前記ポータルサーバからの録画の必要性の有無の確認通知を受信したり、前記コンテンツについての録画または録画予約を前記ポータルサーバに指示したりする端末とを備えることを特徴とする。
また、請求項記載の情報記録方法によれば、他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールを前記メンバの個人単位でポータルサーバ上に登録するステップと、前記ルールに基づいて、前記ポータルサーバからの録画または録画予約命令をホームゲートウェイを介してホームネットワークに伝えるステップと、前記ルールに基づいて、前記ポータルサーバからの録画の必要性の有無の確認通知を端末に行うステップと、前記コンテンツについての録画または録画予約を前記端末から前記ポータルサーバに指示するステップとを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、他のメンバによる録画または録画予約が行われた場合、その同一コンテンツについての録画または録画予約をそのメンバの個人単位で命令することができる。このため、自分の嗜好に合った番組や自分に合った録画形式などを指定しつつ、自分が録画予約していない番組を自分の情報記録装置で録画させることが可能となることから、著作権を侵害することなく、各人の嗜好に合ったコンテンツをメンバ間で共有できるようにすることが可能となる。
以下、本発明の実施形態に係る情報記録支援装置について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報記録支援装置が適用される情報記録システムの概略構成を示すブロック図である。
図1において、情報記録システムには、映像録画・蓄積装置11a〜11c、ポータルサーバ12および端末13a〜13cが設けられ、ポータルサーバ12はネットワークを介して映像録画・蓄積装置11a〜11cおよび端末13a〜13cと通信を確立することができる。
そして、映像録画・蓄積装置11a〜11cは、ポータルサーバ12からの命令に従って映像の録画や録画予約を行ったり、録画した映像を蓄積したりすることができ、各ユーザA〜Cごとに設けることができる。
ここで、映像録画・蓄積装置11a〜11cには、映像録画手段21a〜21cおよび制御信号受信・解釈手段22a〜22cが設けられている。そして、制御信号受信・解釈手段22a〜22cは、ポータルサーバ12にて個人単位で指定されたコンテンツについての録画または録画予約命令を受信し、ポータルサーバ12から送られた録画または録画予約命令を解釈することができる。映像録画手段21a〜21cは、ポータルサーバ12から録画または録画予約命令が行われたコンテンツの録画を個人単位で行うことができる。
また、ポータルサーバ12は、他のユーザA〜Cの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画または録画予約を個人単位で映像録画・蓄積装置11a〜11cに命令したり、録画の必要性の有無の確認通知を端末13a〜13cに行ったりすることができる。また、ユーザA〜Cの過去の視聴履歴や他のユーザA〜Cの視聴履歴などの情報も端末13a〜13cに通知することができる。また、ポータルサーバ12は、あるユーザA〜Cのアクションごとに他のユーザA〜Cのアクションを決定するルールR1を保持することができる。
例えば、他のユーザA〜Cが遠隔録画した場合、ユーザAについては映像録画・蓄積装置11aに録画命令が出され、ユーザBについては端末13bに録画の必要性の有無の確認通知が行われ、ユーザCについては映像録画・蓄積装置11cに録画命令が出された上で、端末13cに録画の必要性の有無の確認通知が行われるように、ルールR1に登録することができる。
ここで、ポータルサーバ12には、録画命令手段23、録画必要有無確認手段24、ルール登録手段25、ルール処理手段26および録画履歴収集手段27が設けられている。
そして、ルール登録手段25は、他のユーザA〜Cの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールR1を個人単位で登録することができる。ルール処理手段26は、ユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われたかどうかを判定することができる。録画命令手段23は、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われた場合、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約を映像録画・蓄積装置11cに命令することができる。録画必要有無確認手段24は、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われた場合、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画の必要性の有無の確認通知を端末13a〜13cに行うことができる。録画履歴収集手段27は、ユーザA〜Cの録画履歴を収集することができる。デバイス情報収集手段28は、映像録画・蓄積装置11cにおける容量の空き状態やロケーションなどの情報を収集することができる。
また、端末13a〜13cは、インターネットや通信キャリアネットワークにアクセスする機能、ユーザA〜Cとのインターフェースとなるブラウザなどの機能を持つことができ、各ユーザA〜Cごとに設けることができる。
そして、ルール登録手段25は、他のユーザA〜Cの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールR1をポータルサーバ12上に登録する。そして、ルール処理手段25は、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われたかどうかを判定し、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われた場合、録画命令手段23は、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約を映像録画・蓄積装置11a〜11cに命令する。
また、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われた場合、録画必要有無確認手段24は、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画の必要性の有無の確認通知を端末13a〜13cに行う。そして、端末13a〜13cは、録画の必要性の有無の確認通知を受け取ると、その確認通知を端末13a〜13c上に表示することができる。そして、ユーザA〜Cは、ポータルサーバ12から通知されたコンテンツについて録画の必要性が有ると判断すると、そのコンテンツについての録画または録画予約を行うように端末13a〜13cを介してポータルサーバ12に指示することができる。そして、ポータルサーバ12は、そのコンテンツについての録画または録画予約を行うように端末13a〜13cから指示されると、そのユーザA〜Cについての録画または録画予約を行うように映像録画・蓄積装置11a〜11cに命令する。
また、ルール登録手段25は、コンテンツについての録画形式を個人単位でルールR1に登録し、録画命令手段23は、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約がルールR1に登録された録画形式で行われるように命令することができる。例えば、1台の映像録画・蓄積装置11aを家族で共有しているものとすると、各個人に最適な録画方法で番組の録画を行うことができる。また、録画されたコンテンツに個人の識別子を付与することができ、個人を特定することでそのコンテンツを容易に検索することができる。
具体的には、ポータルサーバ12は、ユーザAが耳に障害を持っているならば、字幕モードで録画するように映像録画・蓄積装置11aに命令したり、ユーザAが目に障害を持っているならば、ナレーションモードで録画するように映像録画・蓄積装置11aに命令したり、ユーザAが英語に堪能ならば、英語モードで録画するように映像録画・蓄積装置11aに命令したりすることができる。
また、録画履歴収集手段27はユーザA〜Cの録画履歴を収集し、録画命令手段23は、ユーザA〜Cの録画履歴からコンテンツに対する嗜好を個人単位で分析し、その分析結果に基づいてルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約を命令するかどうかを決定することができる。例えば、ユーザAは時代劇に興味があり、ユーザCは時代劇に興味がない場合、録画命令手段23は、ユーザAについて時代劇の番組の録画または録画予約が行われた場合においても、その時代劇の番組についてはユーザCに対して録画または録画予約が行われないようにすることができる。あるいは、録画必要有無確認手段24は、ユーザAについて時代劇の番組の録画または録画予約が行われた場合、その時代劇の番組について録画の必要性が有るかどうかの確認通知を端末13cに行い、ユーザCに問い合わせることができる。そして、ユーザCが、その時代劇の番組について録画または録画予約を行うように端末13cを介してポータルサーバ12に指示された場合に、そのユーザCについての録画または録画予約を行うように映像録画・蓄積装置11cに命令することができる。
また、デバイス情報収集手段28は、映像録画・蓄積装置11a〜11cにおける容量の空き状態の情報を収集し、録画命令手段23は、映像録画・蓄積装置11a〜11cの空き容量に基づいて録画方式を選択し、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約がその録画方式で行われるように命令することができる。例えば、ユーザAについての番組の録画または録画予約が行われた場合、デバイス情報収集手段28は、映像録画・蓄積装置11aにおける空き容量を判定し、映像録画・蓄積装置11aにおける空き容量が少ない場合には、録画命令手段23は、その番組が全て録画できるように画質を落としてユーザCに対して録画または録画予約が行われるように映像録画・蓄積装置11cに命令することができる。
また、デバイス情報収集手段28は、映像録画・蓄積装置11a〜11cにおけるロケーションの情報を収集し、地域間のチャンネルの違いを吸収しながら、ルールR1で指定されるユーザA〜Cについての録画または録画予約が行われるように映像録画・蓄積装置11a〜11cに命令することができる。
また、映像録画・蓄積装置11a〜11cに対して番組の録画または録画予約が行われるように指示する場合、ポータルサーバ12は、複数の番組の録画または録画予約が同一の時間帯に同一の映像録画・蓄積装置11a〜11cに指示されるかどうかを判断する。そして、番組の録画または録画予約が競合する場合、録画または録画予約の優先順位付けを行い、その優先順位に基づいて番組の録画または録画予約が行われるように映像録画・蓄積装置11a〜11cに指示することができる。
これにより、他のユーザA〜Cによる録画または録画予約が行われた場合、その同一コンテンツについての録画または録画予約を個人単位で映像録画・蓄積装置11a〜11cに命令することができる。このため、自分の嗜好に合った番組や自分に合った録画形式などを指定しつつ、自分が録画予約していない番組を自分の映像録画・蓄積装置11a〜11cで録画させることが可能となることから、著作権を侵害することなく、各人の嗜好に合ったコンテンツをユーザA〜C間で共有できるようにすることが可能となる。
図2は、図1の情報記録システムにおける処理の流れの一例を示すブロック図である。
図2において、情報家電31a〜31cには、図1の映像録画・蓄積装置11a〜11cがそれぞれ搭載され、情報家電31a〜31cはホームゲートウェイ32a〜32cを介してポータルサーバ12に接続されている。
ここで、情報家電31a〜31cは、家庭電化製品がネットワーク機器と接続され、家庭電化製品間で連携したり、屋外から操作することができるものの総称である。なお、家庭電化製品とは、例えば、テレビ、ビデオ、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機、照明器具などを言う。そして、ここで言う情報家電31a〜31cとは、テレビ番組などのコンテンツを録画することが可能なハードディスクドライブを持ったビデオやパーソナルコンピュータである。また、情報家電31a〜31cは、ホームネットワーク内において、汎用的なプロトコルであるDLNAやEchonetなどを利用して、他の情報機器と通信することができる。
また、ホームゲートウェイ32a〜32cは、ホームネットワークにおけるインターネットへの入口となる装置である。このホームゲートウェイ32a〜32cでは、ホームネットワークとインターネット側のプロトコルの違いを吸収したり、セキュアな通信の確立や映像コンテンツのビットレートや圧縮フォーマットの変換などを行うことができる。
なお、ホームゲートウェイ32a〜32cには、以下の機能を搭載することができる。
・HGW登録:ポータルサーバ12に対してHGWユーザ登録(認証)を行う。認証はID/PW(パスワード)によって実施する。
・プロトコル変換:DLNAなどの汎用ネットワークプロトコルとホームゲートウェイ32a〜32c−ポータルサーバ12間のプロトコルの相互変換を行う。
・DMP/S:遠隔視聴やポータルサービスに必要なDMP/S機能(DLNAなどの汎用ネットワークやポータルサーバ12とのネゴシエーションに必要な機能)
・VPN終端:ホームゲートウェイ32a〜32cとポータルサーバ12との間でVPNトンネルなどのセキュアな通信を確立する。
・リアルタイムトランスコード:ポータルサーバ12からユーザ視聴のアクセスを受けると、DLNAなどの汎用ネットワーク上のDMSから指定されたコンテンツ(映像、音楽、静止画など)のインポートを行い、リアルタイムにトランスコードを行い、コンテンツ配信する。また、映像、音楽、静止画などのコンテンツに対し、ポータルサーバ12からの指示に基づいてクライアント種別を判別し、各クライアント種別に適したトランスコードを実施する。また、映像のコンテンツに対し、ポータルサーバ12からの指示に基づいて、映像に音が含まれているか、音のみかどうかを判別し、各種別に適したトランスコードを実施する(音のみの場合は、音質の向上を実現する)。また、各トランスコードを実施する時には、3種類程度のユーザ設定を行うことができ、ユーザ設定に応じたトランスコードを実施することができる。
・クライアント識別:ポータルサーバ12からユーザ視聴のアクセスを受けると、ポータルサーバ12から指定されたブラウザタイプ(クライアント)を識別する。
・コンテンツ視聴状況の通知:コンテンツの配信を完了すると、ポータルサーバ12に配信記録を送付する(視聴途中のステータスについてはプレイヤー側で状態を把握し、ポータルサーバ12で状態管理(どこから途中再生するか)を行う)。(配信完了例:8322Kbyte/8322Kbyteまたは240s/240s)また、ポータルサーバ12からの指示に従って、指定されたバイト数またはタイムスタンプからコンテンツを配信することができる。
・DLNA接続機器の情報管理:同一セグメント内におけるDLNAなどの接続機器の接続状態を把握し、ホームゲートウェイ32a〜32cで管理されるポータル情報に反映させる。
・コンテンツメタ情報管理:同一セグメント内におけるDLNAなどの接続機器に格納されているコンテンツメタ情報を収集し、ホームゲートウェイ32a〜32cで管理されるポータル情報に反映させる。なお、その際には、携帯電話プレーヤーで視聴可能な形式およびトランスコーデック可能なコンテンツのみをポータル情報に反映させる。
・コンテンツアクセス制御:ユーザA〜Cにてアクセス権が設定されたコンテンツまたはフォルダに対し、アクセス可否の制御を行う。アクセス制御の実現方法は、ポータル上のコンテンツリストで非表示とする(なお、コンテンツリストで非表示とするメタデータの実処理についてはポータルサーバ12またはホームゲートウェイ32a〜32cのどちらで実施してもよい。)
・各種設定GUI:ホームゲートウェイ32a〜32cの認証鍵、セキュアパス設定パラメータ、コンテンツごとのアクセス制限の設定、ポータル情報の更新時間などの各種設定画面を設ける。
・ポータル情報:ホームゲートウェイ32a〜32cで管理されるポータル情報は、ホームゲートウェイ32a〜32cにアクセス可能なユーザに特化しないホームネットワーク共通情報である。ポータル情報の主な情報要素列は以下の通りである。
・コンテンツ番号
・ファイル名
・コンテンツURL
・コンテンツジャンル
・録画(コンテンツ生成)日時
・再生時間
・コンテンツアクセス権限情報
また、ポータルサーバ12は、複数のユーザA〜Cのホームゲートウェイ32a〜32cと接続され、端末13a〜13cに対してはホームネットワークの情報家電31a〜31cが保持する情報を提供することができる。
なお、ポータルサーバ12には、以下の機能を搭載することができる。
・WEBサーバ:端末13a〜13cからの要求に対してユーザA〜C専用のポータルページを表示する。ポータルページ表示に関しては、ホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスし、コンテンツを表示できるようにする。ポータル表示に対しては、コンテンツメタ情報、端末13a〜13cの能力、ユーザA〜Cやグループの設定やアクセスログ状況などのユーザ状況に応じたカスタマイズができる。また、ポータルサーバ12において、キーワード検索機能を提供する。
・ユーザプロファイル管理:ユーザ情報およびグループ情報を管理する。ユーザ情報およびグループ情報は、サービスオーダにて管理者が登録できるようにする。グループ定義例を以下に示す。
・家族グループ:ホームゲートウェイ32a〜32cにアクセス可能なユーザ集合体
・コミュニティグループ:お勧め番組などをメンバ間で通知できるグループ
・端末認証:端末13a〜13cからのアクセスに対してユーザの認証を行う。
・HGW認証:ホームゲートウェイ32a〜32cからのアクセスに対して利用ユーザの認証を行う。認証はID/PWにて実施する。
・端末とHGWのペアリング:端末13a〜13cとホームゲートウェイ32a〜32cとの関連性を保持する。端末13a〜13cおよびホームゲートウェイ32a〜32cの認証を踏まえて、端末13a〜13cおよびホームゲートウェイ32a〜32cの括り付けを行うことで、端末13a〜13cからの遠隔視聴時にホームゲートウェイ32a〜32cへのルーチングができるようにする。
・HGWアクセス制御:ホームゲートウェイ32a〜32cに同時にアクセスできるユーザA〜Cを制限する。あるユーザA〜Cがホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスしている状態で、他のユーザA〜Cがホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスした場合、エラー画面を表示する応答を行うとともに、ホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスしているユーザA〜Cが接続を開放した時点で、ホームゲートウェイ32a〜32cの接続が開放されたことを通知する。
・プロトコル変換:端末13a〜13cからのアクセスを終端する。ホームゲートウェイ32a〜32cに対して情報取得時にプロトコル変換を行う。
・VPN終端(HGW間):ホームゲートウェイ32a〜32cとポータルサーバ12との間でVPN(Virtual Private Network)を確立する。
・VPN終端(端末間):端末13a〜13cからのアクセスに対して、SSL(Secure Socket Layer)などによってセキュアパスを確立する。
・アクセスログ管理/分析:ポータルアクセス状況、遠隔視聴、遠隔録画に関する利用状況やログをユーザごと、グループ単位および全ユーザについて取得し、ユーザの利用動向を分析できるようにする。また、ユーザの圏外移動などによって回線が切断された場合、次回のポータルアクセス時に回線の切断直前の表示画面からユーザに表示できるように画面遷移状態についても状態管理を行う。
・DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol):ホームゲートウェイ32a〜32cに対してプライベートアドレス(リモートIP)の割り当てを行う。
・EPG情報保持/番組表表示:EPG(Electric Program Guide:電子番組表)情報を保持する。EPG情報を最新情報に更新することができる。また、EPG情報の保持情報からGモバイル相当のUIを具備した番組表表示を行う。
・メールサーバ:遠隔録画予約を行った場合、お勧め番組としてコミュニティグループのメンバにメールにて通知する。
・遠隔視聴:ポータルサーバ12を通して端末13a〜13cからの要求に対してホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスし、遠隔視聴ができるようにする。
・遠隔録画:ポータルサーバ12を通して端末13a〜13cからの要求に対してホームゲートウェイ32a〜32cにアクセスし、遠隔録画ができるようにする。なお、遠隔録画は、ポータルサーバ12のEPGからワンクリックで実現することができる。
そして、グループメンバのそれぞれのアクションごとに他のグループメンバへのアクションルールを決定し、ポータルサーバ12に登録する(P1)。例えば、ルールR1では、グループメンバとしてユーザA〜Cが選択され、アクションルールとして、あるユーザA〜Cが録画または録画予約を行った場合、他のユーザA〜Cについて録画または録画予約を自動で行わせるか、あるユーザA〜Cが録画または録画予約を行ったことを他のユーザA〜Cにメールなどにて通知するということが決められている。
そして、例えば、ユーザCが端末13cを介してポータルサーバ12にアクセスし(P2)、コンテンツTの録画または録画予約を情報家電31c上で行うと(P3)、ポータルサーバ12は、ユーザCにてコンテンツTの録画または録画予約が行われたことを把握する。そして、ポータルサーバ12は、ユーザCにてコンテンツTの録画または録画予約が行われると、ルールR1を参照することにより、他のユーザA、Bについての処理を決定する。
すなわち、ルールR1において、ユーザBに対しては、他のユーザCがコンテンツTの録画または録画予約を行うと、そのコンテンツTの録画または録画予約を自動で行わせることが決められている。このため、ポータルサーバ12は、ホームゲートウェイ32bを介して情報家電31cにアクセスし、コンテンツTの録画または録画予約を行うように情報家電31bに命令する(P4)。
また、ルールR1において、ユーザAに対しては、他のユーザCがコンテンツTの録画または録画予約を行うと、そのことをユーザAにメールなどにて通知するということが決められている。このため、ポータルサーバ12は、ユーザCにてコンテンツTの録画または録画予約が行われると、端末13aと通信を確立し、コンテンツTの録画または録画予約がユーザCにて行われたことをメールなどにて通知する(P5)。
そして、ユーザAは、ポータルサーバ12から通知されたコンテンツTについて録画の必要性が有ると判断すると、そのコンテンツTについての録画または録画予約を行うように端末13aを介してポータルサーバ12に指示する(P6)。そして、ポータルサーバ12は、そのコンテンツTについての録画または録画予約を行うように端末13aから指示されると、ホームゲートウェイ32aを介して情報家電31aにアクセスし、そのコンテンツTの録画または録画予約を行うように情報家電31aに命令する(P7)。
図3は、図1の情報記録システムにおける処理シーケンスを示す図である。
図3において、ポータルサーバ12、端末13a〜13c、情報家電31a〜31cおよびホームゲートウェイ32a〜32cにポータル表示処理が起動されると(S1)、端末13a〜13cは、録画予約要求やグループメンバへの録画通知要望などをポータルサーバ12に通知する(S2)。そして、ポータルサーバ12は、録画予約要求やグループメンバへの録画通知要望などを受信すると、グループメンバへの録画通知要望を設定してアクションルールとして保持するとともに、グループメンバの録画番組情報などを保持する(S3)。
そして、ポータルサーバ12は、録画予約要求とともに番組指定情報をホームゲートウェイ32a〜32cに送ると、ホームゲートウェイ32a〜32cを介して情報家電31a〜31cに録画予約を行うように指示される(S4)。なお、番組指定情報には、放送局名、放送年月日、番組開始時刻、番組終了時刻、番組名、出演者名などを含めることができる。
そして、情報家電31a〜31cにて録画予約が行われると(S5)、録画予約応答や予約可否がホームゲートウェイ32a〜32cを介してポータルサーバ12に伝えられる(S6)。そして、ポータルサーバ12は、情報家電31a〜31cにて録画予約が行われたかどうかをチェックし、情報家電31a〜31cにて録画予約が行われなかった場合には、録画予約応答にて録画予約できなかった旨を端末13a〜13cに通知し(S8)、端末13a〜13cは録画予約できなかった旨をユーザA〜Cにそれぞれ通知する(S9)。
一方、情報家電31a〜31cにて録画予約が行われた場合には、録画予約応答にて録画予約できた旨を端末13a〜13cに通知し(S10)、端末13a〜13cは録画予約できた旨をユーザA〜Cにそれぞれ通知する(S11)。
そして、ポータルサーバ12は、あるグループメンバについて情報家電31a〜31cにて録画予約が行われると、そのグループメンバにおけるメール通知要望や録画または録画予約の要望をチェックし(S12)、他のグループメンバについて録画または録画予約を自動で行わせたり、あるグループメンバが録画または録画予約を行ったことを他のグループメンバにメール40にて通知する(S13)。
本発明の一実施形態に係る情報記録支援装置が適用される情報記録システムの概略構成を示すブロック図である。 図1の情報記録システムにおける処理の流れの一例を示すブロック図である。 図1の情報記録システムにおける処理シーケンスを示す図である。
符号の説明
11a〜11c 映像録画・蓄積装置
12 ポータルサーバ
13a〜13c 端末
21a〜21c 映像録画手段
22a〜22c 制御信号受信・解釈手段
23 録画命令手段
24 録画必要有無確認手段
25 ルール登録手段
26 ルール処理手段
27 録画履歴収集手段
28 デバイス情報収集手段
31a〜31c 情報家電
32a〜32c ホームゲートウェイ
40 メール

Claims (6)

  1. 他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールを前記メンバの個人単位で登録するルール登録手段と、
    前記メンバによる録画または録画予約が行われたかどうかを判定するルール処理手段と、
    他のメンバによる録画または録画予約が行われた場合、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約を命令する録画命令手段と、
    他のメンバによる録画または録画予約が行われた場合、前記ルールで指定されるメンバについての録画の必要性の有無の確認通知を行う録画必要有無確認手段とを備えることを特徴とする情報記録支援装置。
  2. 前記ルール登録手段は前記コンテンツについての録画形式を個人単位で登録し、
    前記録画命令手段は、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約が前記ルールに登録された録画形式で行われるように命令することを特徴とする請求項1記載の情報記録支援装置。
  3. 前記メンバの録画履歴を収集する録画履歴収集手段を備え、
    前記録画命令手段は、前記メンバの録画履歴から前記コンテンツに対する嗜好を個人単位で分析し、その分析結果に基づいて前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約を命令するかどうかを決定することを特徴とする請求項1または2記載の情報記録支援装置。
  4. 前記メンバについての録画を実行するデバイスの情報を収集するデバイス情報収集手段を備え、
    前記録画命令手段は、前記デバイスの空き容量に基づいて録画方式を選択し、前記ルールで指定されるメンバについての録画または録画予約が前記録画方式で行われるように命令することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の情報記録支援装置。
  5. 他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画または録画予約を個人単位で命令したり、録画の必要性の有無の確認通知を行ったりするポータルサーバと、
    前記ポータルサーバからの録画または録画予約命令をホームネットワークに伝えるホームゲートウェイと、
    前記ポータルサーバからの録画の必要性の有無の確認通知を受信したり、前記コンテンツについての録画または録画予約を前記ポータルサーバに指示したりする端末とを備えることを特徴とする情報記録システム。
  6. 他のメンバの録画または録画予約の状況に基づいて、同一コンテンツについての録画、録画予約または録画の必要性の有無の確認通知を行うかどうかのルールを前記メンバの個人単位でポータルサーバ上に登録するステップと、
    前記ルールに基づいて、前記ポータルサーバからの録画または録画予約命令をホームゲートウェイを介してホームネットワークに伝えるステップと、
    前記ルールに基づいて、前記ポータルサーバからの録画の必要性の有無の確認通知を端末に行うステップと、
    前記コンテンツについての録画または録画予約を前記端末から前記ポータルサーバに指示するステップとを備えることを特徴とする情報記録方法。
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