JP4887592B2 - データ記録及び/又は再生方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してダウンロードしたコンテンツデータが記録されるデータ記録媒体に管理データを記録する記録媒体の記録方法、データ記録及び/又は再生方法及び記録媒体の記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
EMD(electronic music distribution)等のネットワークを介しての音楽等のコンテンツデータを配信するコンテンツ配信システムがある。このシステムは、例えばユーザ端末装置がコンテンツデータが蓄積されたサーバ装置にアクセスし所望のコンテンツデータをダウンロードすることができるようになっている。このときの決済は、ユーザ端末装置よりクレジットカード番号、暗証番号、ウェブマネー等の個人情報をサーバ装置に送信することによって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシステムおける決済は、端末装置よりサーバ装置にクレジットカード番号、暗証番号、ウェブマネー等の個人情報をネットワークを介して送信するものであるから、個人情報の入力作業等が面倒である。また、個人情報がネットワークを介して不正に第三者に取得され、悪用されるおそれがある。
【0004】
このような問題点を解決する手段として、プリペイド型の記録媒体を用いて決済を行うシステムがある。このシステムは、ユーザが購入した記録媒体にコンテンツデータの残りの記録可能量データが記録されており、端末装置でサーバ装置にアクセスしユーザ所望のコンテンツデータをダウンロードするときに、記録可能量データを端末装置からサーバ装置に送信し、端末装置がコンテンツデータのダウンロードと共に更新された記録可能量データを受信し、これらのデータを記録媒体に記録するようになっている。
【0005】
このシステムで用いる記録媒体は、コンテンツデータや記録可能量データを随時記録する必要があることから、追記型や書換型のものが用いられる。したがって、記録媒体に記録されている記録可能量データは、不正なユーザにより改竄され、この結果、不正ユーザによってコンテンツデータが繰り返しダウンロードされ、システム運営者、著作権者等の利益が害されてしまうことがある。
【0006】
本発明の目的は、記録可能量データ等の改竄を防止することができるデータ記録媒体に管理データを記録する記録媒体の記録方法、データ記録及び/又は再生方法及び記録媒体の記録再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータ記録及び/又は再生方法は、データ記録再生装置が、個体識別データと、少なくとも個体識別データ及び記録媒体にその時点で記録することのできるデータ量を示すデータを用いて生成され、少なくとも個体識別データが正当なデータであるか否かを示す検出データと、データ量を示すデータとを含む識別データが記録された記録媒体から識別データを読み出し、読み出された識別データとダウンロードされる複数のコンテンツデータのうちユーザによって選択されたコンテンツデータを示す選択データとを複数のコンテンツデータを記憶するサーバ装置に送信し、サーバ装置が、送信されてきた識別データの個体識別データとデータ量を示すデータとに基づいて検出データを生成し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとを比較し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しているときには、データ量を示すデータに基づいて、記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であるか否かを判別し、データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であると判別されたときには選択データに対応するコンテンツデータをサーバ装置から読み出し、データ量を示すデータをコンテンツデータのダウンロード数に応じて更新し、選択データに対応するコンテンツデータとともに更新されたデータ量を示すデータを含む識別データをデータ記録再生装置に送信し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しないときには、又はデータ量を示すデータに基づいて、記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能ではないと判別されたときには、コンテンツデータの送信を禁止し、データ記録再生装置が、送信されてきたコンテンツデータを記録媒体に記録する。
【0009】
本発明に係るデータ記録及び/又は再生方法は、データ記録再生装置が、個体識別データと、少なくとも個体識別データ及び記録媒体にその時点で記録することのできるデータ量を示すデータを用いて生成され、少なくとも個体識別データが正当なデータであるか否かを示す検出データと、データ量を示すデータとを含む識別データが記録された記録媒体から識別データを読み出し、読み出された識別データとダウンロードされる複数のコンテンツデータのうちユーザによって選択されたコンテンツデータを示す選択データとを複数のコンテンツデータを記憶するサーバ装置に送信し、サーバ装置が、送信されてきた識別データの個体識別データとデータ量を示すデータとに基づいて検出データを生成し、生成された検出データと識別データから抽出された検出データとを比較し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しているときには、データ量を示すデータに基づいて、記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であるか否かを判別し、データ量を示すデータに基づいて、記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であると判別されたときには選択データに対応するコンテンツデータをサーバ装置から読み出し、データ量を示すデータをコンテンツデータのダウンロード数に応じて更新し、選択データに対応するコンテンツデータとともに更新されたデータ量を示すデータを含む識別データをデータ記録再生装置に送信し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しないときには、又はデータ量を示すデータに基づいて、記録媒体に選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能ではないと判別されたときには、コンテンツデータの送信を禁止し、データ記録再生装置が、送信されてきたコンテンツデータを記録媒体に記録し、コンテンツデータとともに送信されてきた更新されたデータ量を示すデータを含む識別データを記録媒体に記録する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された記録媒体の記録方法、データ記録及び/又は再生方法及び記録媒体の記録再生装置について、図面を参照して説明する。
【0025】
本発明は、EMD(electronic music distribution)等のネットワークを介しての音楽等のコンテンツデータの配信システムに用いるものであり、図1に示すように、このコンテンツデータの配信システム1は、ユーザがコンテンツデータを記録することができる追記型又は書換型の光ディスクを購入し、自らが所有するデータ記録再生装置60よりネットワークを介してサーバ装置40にアクセスし、所望のコンテンツデータをダウンロードし、購入した光ディスク10に記録するものである。すなわち、このシステム1では、ユーザがコンテンツデータをダウンロードするに当たっての対価を、ユーザがコンテンツデータを記録する光ディスク10の購入時に支払う、プリペイド型となっている。
【0026】
このシステム1で用いる光ディスク10には、予めコンテンツデータの記録可能量データが記録されている。この記録可能量データは、例えば1000円分コンテンツデータが記録可能、10タイトル分コンテンツデータが記録可能であるといったデータである。そして、コンテンツデータを光ディスク10にダウンロードするとき、ユーザのデータ記録再生装置60は、サーバ装置40にアクセスすると、コンテンツデータのダウンロード要求と共に光ディスク10に記録されている記録可能量データをサーバ装置40に送信し、これに応じたコンテンツデータとサーバ装置40で更新された残りの記録可能量データを受信し、コンテンツデータと記録可能量データとを光ディスク10に記録する。
【0027】
このシステム1に用いる光ディスク10は、例えば図2に示すように、ランドとグルーブのパターンが一方の面に設けられた光透過性のディスク基板の一方の面上に、追記型であるとき記録層として有機色素材料層が設けられ、書換型であるとき記録層として相変化材料層が設けられ、このような記録層上に反射層と保護層が順次積層されてなり、ディスク基板側から光ビームを照射して情報信号の記録再生を行うことができるようになっている。
この光ディスク10は、中心に設けられたセンタ孔11の周囲に、管理データが記録される管理領域12が設けられ、その外周側に、コンテンツデータが記録されるコンテンツ記録領域13が設けられている。
【0028】
管理領域12には、図3に示すように、コンテンツデータの記録を管理する管理データとして、プリペイド識別データ(prepaid unique ID:以下、「PUID」という。)が記録されている。このPUIDは、頒布される光ディスク10の1枚1枚を識別するための固有識別データ(unipue ID:以下、「UID」という。)と、記録可能量データとなるプリペイド金額を示すPA(prepaid amount)と、UIDとPAが改竄されているかどうかを検出する正当性データとなる変更検出コード(manipulation/modification detection code:以下、「MDC」という。)とから構成されている。
【0029】
UIDは、頒布される光ディスク10の1枚1枚に付与し、頒布された光ディスク10を識別するための固有識別データである。具体的に、このUIDは、例えば44バイトが割り当てられ、国番号、会社番号、製造所番号、ライセンス番号、シリアル番号等の少なくとも1つから構成されている。PAは、例えば4バイトが割り当てられ、光ディスクの購入代金に見合ったコンテンツ記録領域13に記録可能なコンテンツの記録可能時間や記録可能タイトル数、1000円、2000円、3000円等の光ディスク購入時に支払ったプリペイド金額等のデータの少なくとも1つから構成されている。勿論、PAを構成するデータは、これらの中の1つで構成してもよく、また、複数で構成してもよい。
【0030】
MDCは、図4に示すように、UIDやPAが変更されているかどうかを検証するための例えば8バイト、16バイトのコードであり、UIDとPAより一方向性関数であるハッシュ関数を用いて生成され、UIDやPAが改竄等により変更されたかどうかを検出することができるようになっている。したがって、この光ディスク10は、ユーザがデータ記録再生装置60を用いて所望のコンテンツデータをサーバ装置40よりダウンロードするときやサーバ装置40よりダウンロードしたコンテンツデータを再生するとき、予め管理領域12に記録されているMDCと、記録再生時にUIDとPAよりハッシュ関数を用いて生成したMDCとを比較し、一致したときに限って記録再生が可能となるようにし、不正なユーザによってコンテンツデータが記録再生がされないようになっている。
【0031】
なお、正当性データとしては、MDCに代わりMAC(message authentication code)を用いてもよく、また、CRC(cyclic redundancy check)を用いてもよい。CRCでは、UIDやPAの改竄された箇所を特定することができる。
【0032】
以上のように構成された光ディスク10は、管理領域12に、PUIDが記録された状態でレコード店等で販売される。
【0033】
ところで、図5に示すように、以上のような光ディスク10にPUIDを記録するデータ記録装置20は、レコード会社等が所有する装置であり、UIDとPAが入力されハッシュ関数を用いてMDCを生成する生成部21と、UIDとPAとMDCからなるPUIDを生成するマルチプレクサ22と、PUIDに対してエラー訂正符号を付加するエラー訂正符号化部23と、エラー訂正符号化処理がされたデータに対して変調処理を施す変調部24と、光ディスク10の管理領域12にPUIDを記録するための記録処理を行う記録処理部25と、光ディスク10をPUIDの記録のため光ディスク10に対して光ビームを出射し反射した戻りの光ビームを検出する光ピックアップ26と、光ディスク10をCLV(constant linear velocity)、CAV(cnstant angular velocity)で回転するモータ27と、光ピックアップ26のフォーカシング制御、トラッキング制御やモータ27の回転制御を行うサーボ制御部28とを備える。
【0034】
生成部21には、第1の入力端子29よりUIDが入力され、第2の入力端子30よりPAが入力され、第3の入力端子31より初期値が入力される。そして、生成部21は、上記図4に示すように、UID、PAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、これをマルチプレクサ22に出力する。
【0035】
ここで、ハッシュ関数を用いて、UIDとPAからMDCを生成する生成部21について具体的に説明する。
【0036】
ハッシュ関数を、例えば所謂モディファイドデイビスメイヤー(Modified Davice-Meyer)とすると、生成部21は、図6に示すように、連鎖性のあるブロック暗号化を行うブロック暗号化回路33を備える。このブロック暗号化回路33は、例えばデータ暗号化規格に準拠した暗号化(以下、DES(data encryption standard)暗号化という。)を採用しており、上述したように44バイトからなるUIDと4バイトからなるPAが、例えば64ビットを1ブロックとしてブロック単位で、平文M(i=1〜6(=(44+4)×8/64))として供給される。
【0037】
そして、ブロック暗号化回路33は、ランダムに発生される例えば64ビットの値(以下、ランダムイニシャルバリューHという。)を初期の暗号鍵として、最初のブロックである平文MをDES暗号化して、暗号文Hを出力する。次に、ブロック暗号化回路33は、得られた暗号文Hを暗号鍵として、次のブロックである平文MをDES暗号化して、暗号文Hを出力する。以下、同様に、ブロック暗号化回路33は、前の暗号化で得られた暗号文Hi−1を暗号鍵として、平文MをDES暗号化し、この動作を平文Mまで繰り返す。すなわち、生成部21は、下記式の演算を繰り返す。
=I(ランダムイニシャルバリュー)
Hi=EHi−1,Mi(Hi−1)
ここで、EHi−1は、暗号文Hi−1を暗号鍵とした暗号化を表す。以上のようにして最後に得られた暗号文Hは、MDCとしてマルチプレクサ22に供給される。そして、復号の際には、光ディスク10の管理領域12に記録されているUIDとPAを、ランダムイニシャルバリューHを暗号鍵として用い、上述した処理と同様の処理を繰り返し、得られる暗号文を、光ディスク10にMDCとして記録されている暗号文Hと比較して、UIDとPAの改竄の有無を調べることができる。
【0038】
また、生成部21は、次のように構成することもできる。この例は、ハッシュ関数を、例えば所謂タンデムデイビスメイヤー(Tandem Davies-Meyer)とするものであり、生成部21は、図7に示すように、連鎖性のあるブロック暗号化を行う2つのブロック暗号化回路34,35と、暗号鍵と暗号文の排他的論理和を求める2つの排他的論理和回路36,37とを備える。このブロック暗号化回路34,35は、例えばDES暗号化を採用しており、44バイトのUIDと4バイトのPAが、例えば64ビットを1ブロックとしてブロック単位で、平文M(i=1〜6(=(44+4)×8/64))として供給される。
【0039】
そして、ブロック暗号化回路34は、ランダムに発生される例えば64ビットのランダムイニシャルバリューGを初期の暗号鍵として、最初のブロックである平文MをDES暗号化して、暗号文Wを出力する。排他的論理和回路36は、ランダムイニシャルバリューGとは異なるランダムイニシャルバリューHと暗号文Wの排他的論理和を求め、暗号文Hとして出力する。一方、ブロック暗号化回路35は、平文Mを初期の暗号鍵として、ブロック暗号化回路34の出力である暗号文WをDES暗号化し、排他的論理和回路37は、ランダムイニシャルバリューGとブロック暗号化回路35の出力の排他的論理和を求め、暗号文Gとして出力する。
【0040】
次に、ブロック暗号化回路34は、排他的論理和回路37の出力である暗号文Gを暗号鍵として、次のブロックである平文MをDES暗号化して、暗号文Wを出力する。排他的論理和回路36は、排他的論理和回路36の出力である暗号文Hと暗号文Wの排他的論理和を求め、暗号文Hとして出力する。一方、ブロック暗号化回路35は、平文Mを暗号鍵として、ブロック暗号化回路34の出力である暗号文WをDES暗号化し、排他的論理和回路37は、暗号文Gとブロック暗号化回路35の出力の排他的論理和を求め、暗号文Gとして出力する。
【0041】
以下、同様に、ブロック暗号化回路34は、前の暗号化で得られた暗号文Gi−1を暗号鍵として、平文MをDES暗号化し、排他的論理和回路36は、暗号文Hi−1と暗号文Wの排他的論理和を求め、暗号文Hとして出力し、ブロック暗号化回路35は、平文Mを暗号鍵として、暗号文WをDES暗号化し、排他的論理和回路37は、暗号文Gi−1とブロック暗号化回路35の出力の排他的論理和を求め、暗号文Gとして出力し、この動作を平文Mまで繰り返す。すなわち、この生成部21は、下記式の演算を繰り返す。
【0042】
【数1】
Figure 0004887592
【0043】
ここで、EGi−1は、暗号文Gi−1を暗号鍵とした暗号化を表し、EMiは、平文Mを暗号鍵とした暗号化を表す。生成部21は、以上のようにして最後に得られた暗号文Gと暗号文Hから、その差分G−Hを求め、MDCとし、マルチプレクサ22に出力する。
【0044】
更に、生成部21は、次のように構成することもできる。この例は、ハッシュ関数を、例えば所謂CBC−MAC(Cipher-Block-Chaining-Message Authentication Code)とするものであり、生成部21は、図8に示すように、連鎖性のあるブロック暗号化を行うブロック暗号化回路38と、暗号文と平分の排他的論理和を求める排他的論理和回路39とを備える。このブロック暗号化回路38は、例えばDES暗号化を採用しており、44バイトのUIDと4バイトのPAが、例えば64ビットを1ブロックとしてブロック単位で、平文M(i=1〜6(=(44+4)×8/64))として供給される。
【0045】
排他的論理和回路39は、初期の値としてランダムイニシャルバリューIV(=0)が入力され、平文Mとの排他的論理和を求め、ブロック暗号化回路38に出力する。ブロック暗号化回路38は、排他的論理和回路39からの出力を秘密鍵を用いて、最初のブロックをDES暗号化し、暗号文Hを出力する。
【0046】
次に、排他的論理和回路39は、得られた暗号文Hと、次のブロックである平文Mとの排他的論理和を求め、これをブロック暗号化回路38に出力する。ブロック暗号化回路38は、秘密鍵を用いてDES暗号化し、暗号文Hを出力する。以下、同様にして、生成部21は、前の暗号化で得られた暗号文Hi−1を暗号鍵として、平文MをDES暗号化し、この動作を平文Mまで繰り返す。そして、以上のように得られた暗号文Hは、MACとしてマルチプレクサ22に出力される。
【0047】
なお、上述の具体例では、例えばブロック暗号化におけるブロックの大きさを64ビットとしているが、本発明は、この具体例に限定されるものでなく、例えば、ブロックの大きさを64ビット以外の大きさとしてもよい。ブロックの大きさを、例えば128ビットとするときには、MDCは、3回の暗号化で得られる暗号文H、又は暗号文の差分G−Hとなる。
【0048】
図5に示すように、マルチプレクサ22は、第1の入力端子29よりUIDが入力され、第2の入力端子30よりPAが入力され、生成部21よりMDCが入力される。そして、マルチプレクサ22は、UID、PA及びMDCを合成し、上記図3に示すような光ディスク10に記録するPUIDを生成し、エラー訂正符号化部23に出力する。
【0049】
エラー訂正符号化部23は、図5に示すように、例えばディジタルデータをクロスインターリーブ・リード・ソロモン符号化(Cross Interleave Reed-solomon Code;CIRC)のアルゴリズムを用いてサンプルにクロスインターリーブと4次のリード・ソロモン符号の組み合わせによる符号化を施し、変調部24に出力する。変調部24は、例えばエラー訂正符号化回路23からの符号化出力にEFM(Eight to Fourteen Modulation)のアルゴリズムに従って変調処理を施し、記録処理部25に出力し、記録処理部25は、所定の記録処理を施して光ピックアップ26に出力する。
【0050】
光ピックアップ26は、光ビームを出射する半導体レーザ、半導体レーザより出射された光ビームを集束する対物レンズ、光ディスク10で反射された戻りの光ビームを検出する光検出器等を備える。光ピックアップ26は、半導体レーザより出射された光ビームを光ディスク10の信号記録面に照射することによってPUID等のデータを記録層に記録すると共に、光ディスク10の信号記録面で反射された戻りの光ビームを光検出器で検出する。また、対物レンズは、2軸アクチュエータ等の対物レンズ駆動機構に保持され、フォーカシングサーボ信号に基づいて対物レンズの光軸と平行なフォーカシング方向に駆動変位され、また、トラッキングサーボ信号に基づいて対物レンズの光軸に直交するトラッキング方向に駆動変位される。
【0051】
サーボ制御部28は、光ピックアップ26を構成する光検出器からの出力信号に基づいて、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成する。例えばフォーカシングエラー信号は、非点収差法により生成され、トラッキングエラー信号は、3ビーム法やプッシュプル法により生成される。次いで、サーボ制御部28は、フォーカシングエラー信号に基づき、このフォーカシングエラー信号が0となるように、フォーカシングサーボ信号を生成し、また、トラッキングエラー信号に基づき、このトラッキングエラー信号が0となるように、トラッキングサーボ信号を生成する。そして、サーボ制御部28は、フォーカシングサーボ信号及びトラッキングサーボ信号を光ピックアップ26を構成する対物レンズ駆動機構の駆動回路に出力する。この駆動回路は、フォーカシングサーボ信号に基づき2軸アクチュエータを駆動し、対物レンズを対物レンズの光軸と平行なフォーカシング方向に駆動変位させ、トラッキングサーボ信号に基づき2軸アクチュエータを駆動し、対物レンズの光軸に直交するトラッキング方向に対物レンズを駆動変位させる。
【0052】
次に、光ディスク10の管理領域12にPUIDを記録するデータ記録装置20の一連の動作について説明する。先ず、第1の入力端子29には、PUIDを記録する光ディスク10のUIDが入力され、また、第2の入力端子30には、PUIDを記録する光ディスク10に記録できるコンテンツデータの量を示すPAが入力される。生成部21は、第1の入力端子29より入力されたUIDと第2の入力端子30より入力されたPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、これをマルチプレクサ22に出力する。マルチプレクサ22は、第1の入力端子29より入力されたUIDとPAとMDCを合成し、管理領域12に記録するPUIDを生成し、エラー訂正符号化部23に出力する。そして、エラー訂正符号化部23は、PUIDにエラー訂正符号を付加し、次いで、変調部24は、エラー訂正符号が付加されたPUIDの変調処理を行い、次いで、記録処理部25は、記録処理を行い、光ピックアップ26に出力する。そして、光ピックアップ26は、ディスク回転駆動機構を構成するディスクテーブルに装着され、回転されている光ディスク10の管理領域12に光ビームを照射し、PUIDを管理領域12に記録する。このとき、サーボ制御部28は、管理領域12にPUIDを確実に記録できるように、対物レンズのフォーカシングサーボ制御とトラッキングサーボ制御とを行う。
【0053】
ところで、本システム1は、本サービスを運営するプロバイダ等が所有するサーバ装置40と、ユーザ等が所有するデータ記録再生装置60とから構成され、これらの装置は、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、CATV(Cable Television)回線網、光ケーブル回線網、衛星回線等のネットワークを介して接続されおり、TCP/IP(transmission control protocol/internet protocol)、FTP(file transfer protocol)等の伝送プロトコルに従ってデータのやり取りを行うことができるようになっている。
【0054】
例えば本システム1を運営するプロバイダ等が所有するサーバ装置40は、図9に示すように、ユーザ側のデータ記録再生装置60によりダウンロードされるコンテンツデータが蓄積される蓄積部41と、蓄積部41より所定のコンテンツデータを読み出す読出検出部42と、ユーザ側のデータ記録再生装置60と通信する通信部43と、ユーザ側のデータ記録再生装置60から送信されたPUIDをUIDとPAとMDCに分離するデマルチプレクサ44と、UIDとPAとによりMDCを生成する生成部45と、デマルチプレクサ44がPUIDより抽出したMDCと生成部45が生成したMDCとを比較する比較部46と、コンテンツデータのダウンロードが行われたときPUIDを更新する更新部47と、現在のPAでユーザ指定のコンテンツデータをダウンロードできるかどうか判別する判別部48とを備える。
【0055】
蓄積部41は、例えば大容量のハードディスク等から構成されており、ここに、楽曲データ、映画データ等のコンテンツデータが蓄積されている。ここで、コンテンツデータは、ATRAC3(Adaptive Transform Acoustic Coding 3:商標)、MPEG−2AAC(Motion Picture Expert Group 2 Advanced Audio Coding:商標)、MP3(MPEG-1 Audio Layer3:商標)、TwinVQ(Transform-Domain Weighted Interleave Vector Quantization:商標)、MS Audio(WMA:Windows Media Audio:商標)、Ogg Vorbis(商標)等でエンコードされて記録されている。読出検出部42は、ユーザ側のデータ記録再生装置60から送信された選択データに応じたコンテンツデータを検索し、蓄積部41より読み出す。
【0056】
通信部43は、ユーザ側のデータ記録再生装置60からのダウンロード要求、データ記録再生装置60より送信されたコンテンツデータの選択データ、ユーザ側のデータ記録再生装置60に装着されている光ディスク10に記録されているPUID等のデータを受信する。また、通信部43は、データ記録再生装置60に対して、選択データに応じたコンテンツデータ、更新されたPUID等のデータを送信する。
【0057】
デマルチプレクサ44は、通信部43より入力されたPUIDを、UID、PA、MDCに分離する。そして、デマルチプレクサ44は、UID、PAを生成部45と更新部47に出力する。また、デマルチプレクサ44は、記録可能量の更新を行うため、PAを判別部48に出力する。更に、デマルチプレクサ44は、MDCを比較部46に出力する。
【0058】
生成部45は、デマルチプレクサ44より入力されたUID、PAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、比較部46に出力する。なお、生成部45の構成は、上記図6乃至図8の構成と同じであるため詳細は省略する。
【0059】
比較部46は、デマルチプレクサ44で抽出したMDCと生成部45が生成したMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。すなわち、UIDやPAが改竄されているとき、生成部45が生成したMDCとデマルチプレクサ44で抽出したMDCとが異なることになる。そこで、比較部46は、デマルチプレクサ44で抽出したMDCと生成部45が生成したMDCとを比較し、これらが一致しているとき、正当なユーザからのアクセスであるとし、読出検出部42に読出許可信号を出力し、一致していないとき、不正ユーザからのアクセスであるとし、読出検出部42に読出禁止信号を出力する。
【0060】
更新部47は、選択データに応じたコンテンツデータをデータ記録再生装置に送信するとき、PAを更新し、更新後のPAとUIDよりハッシュ関数を用いて、データ記録再生装置60に送信するPUIDを生成する。具体的に、更新部47は、図10に示すように、UIDとPAが入力されハッシュ関数を用いてMDCを生成する生成部51と、UIDとPAとMDCからなるPUIDを生成するマルチプレクサ52とを備える。生成部51には、第1の入力端子53よりUIDが入力され、第2の入力端子54より更新されたPAが入力され、第3の入力端子55より初期値が入力される。そして、生成部51は、UIDと更新されたPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、これをマルチプレクサ52に出力する。すなわち、生成部51には、現在の記録可能量からデータ記録再生装置60に送信する数に応じた分を減算した値がPAとして入力され、生成部51は、このPAとUIDを用いてMDCを生成する。なお、生成部51の構成は、上記図6乃至図8の構成と同じであるため詳細は省略する。マルチプレクサ52は、第1の入力端子53よりUIDが入力され、第2の入力端子54より更新されたPAが入力され、生成部51より更新されたMDCが入力される。そして、マルチプレクサ52は、UID、PA及びMDCを合成し、上記図3に示すような光ディスク10に記録する更新されたPUIDを生成する。以上のように構成された図9に示す更新部47は、PUIDに対してエラー訂正処理、変調処理等を施し、通信部43に出力する。
【0061】
図9に示すように、判別部48は、現在のPAでユーザ指定のコンテンツデータをダウンロードできるかどうか判別する。そして、判別部48は、所望のコンテンツデータをダウンロードするのに現在のPAが満たないとき、コンテンツデータの読み出しを禁止する読出禁止信号を読出検出部42に出力し、現在のPAが所望のコンテンツデータをダウンロードするのに足りるとき、読出許可信号を読出検出部42に出力する。
【0062】
次に、以上のように構成されたサーバ装置40の動作について説明する。先ず、ユーザ側のデータ記録再生装置よりコンテンツデータの選択データと共にPUIDが送信されると、通信部43は、PUIDをデマルチプレクサ44に出力すると共に、選択データを読出検出部42に出力する。デマルチプレクサ44は、通信部43より入力されたPUIDを、UID、PA、MDCに分離し、MDCを比較部46に出力すると共に、UIDとPAを生成部45と更新部47に出力する。また、デマルチプレクサ44は、PAを、記録可能量を判別するため、判別部48に出力する。生成部45は、デマルチプレクサ44より入力されたUIDとPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、このMDCを比較部46に出力する。比較部46は、選択データに応じたコンテンツデータの読み出しに先立って、正当な光ディスク10を所有するユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスかどうかを判断するため、デマルチプレクサ44より入力されたMDCと生成部45より入力されたMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。これは、例えば記録可能量を示すPAが変更されているとき、生成部45からの出力であるMDCは、デマルチプレクサ44で抽出されたMDCと異なる値となるからである。比較部46は、生成部45で生成されたMDCとデマルチプレクサ44で抽出されたMDCを比較し、一致しているとき正当なユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスであると判断し、一致しないとき、不正なユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスであると判断することができる。そして、比較部46は、MDCが一致しているとき、コンテンツデータの読出許可信号を読出検出部42に出力し、MDCが一致しないとき、読出禁止信号を読出検出部42に出力する。また、判別部48は、現在のPAでユーザ指定のコンテンツデータをダウンロードできるかどうか判別し、ダウンロード可能であるとき読出許可信号を読出検出部42に出力し、PAが不足しているとき、読出禁止信号を読出検出部42に出力する。
【0063】
読出検出部42は、比較部46と判別部48とから再生許可信号が入力されたとき、通信部43より入力された選択データに応じたコンテンツデータを蓄積部41に蓄積された複数のコンテンツデータの中から検索し抽出し、通信部43に出力する。これと共に、更新部47は、コンテンツデータのダウンロード数等に応じてPAを更新し、更新後のPAとUIDよりハッシュ関数を用いて、データ記録再生装置に送信するPUIDを生成し、通信部43に出力する。そして、通信部43は、選択データに応じたコンテンツデータと共に更新されたPUIDをユーザ側のデータ記録再生装置60に送信する。このように、サーバ装置40は、ユーザ側のデータ記録再生装置60から送信されたPUIDのMDCを用いて正当なユーザからのアクセスかどうかを判断することで、不正ユーザのデータ記録再生装置60にはコンテンツデータを送信しないようにすることができる。また、サーバ装置40は、PUIDの更新を行うようにし、データ記録再生装置60でPUIDを更新しないようにすることで、ユーザ側でPUIDが改竄されることを防止することができる。
【0064】
次に、以上のようなサーバ装置40にアクセスするデータ記録再生装置60について図11を参照して説明すると、このデータ記録再生装置60は、光ディスク10を回転するモータ61と、光ディスク10に光ビームを照射することによってデータの記録再生を行う光ピックアップ62と、光ピックアップ62からの出力を増幅するRFアンプ63と、モータ61や光ピックアップ62のサーボ制御を行うサーボ制御部64と、サーバ装置40から送信されたPUIDやコンテンツデータを受信する通信部65と、通信部65で受信したデータに対して記録処理を行う記録処理部66と、RFアンプ63の出力を復調する復調部67と、復調部67で復調されたデータに対してエラー訂正処理を行うエラー訂正復号化部68と、PUIDをUIDとPAとMDCに分離するデマルチプレクサ69と、UIDとPAとによりMDCを生成する生成部70と、デマルチプレクサ69がPUIDより抽出したMDCと生成部70が生成したMDCとを比較する比較部71と、コンテンツデータをディジタル信号からアナログ信号に変換するD/Aコンバータ72と、D/Aコンバータへの出力を制限する切換部73と、コンテンツデータを出力するスピーカ、モニタ等の出力器74とを備える。
【0065】
モータ61は、スピンドルに光ディスク10が装着されるディスクテーブルが設けられており、サーボ制御部64に制御されることにより、光ディスク10をCLV、CAV等で回転する。
【0066】
光ピックアップ62は、光ビームを出射する半導体レーザ、半導体レーザより出射された光ビームを集束する対物レンズ、光ディスク10で反射された戻りの光ビームを検出する光検出器等を備える。光ピックアップ62は、PUIDやダウンロードしたコンテンツデータを記録するとき、半導体レーザより出射された光ビームを光ディスク10の信号記録面に照射することによってPUID等のデータを記録層に記録する。また、光ピックアップ62は、再生時、所定の領域に光ビームを照射し、信号記録面で反射した戻りの光ビームを光検出器で検出し、光電変換する。また、対物レンズは、2軸アクチュエータ等の対物レンズ駆動機構に保持され、フォーカシングサーボ信号に基づいて対物レンズの光軸と平行なフォーカシング方向に駆動変位され、また、トラッキングサーボ信号に基づいて対物レンズの光軸に直交するトラッキング方向に駆動変位される。
【0067】
RFアンプ63は、光ピックアップ62を構成する光検出器からの出力信号に基づいて、RF信号、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号を生成する。例えばフォーカシングエラー信号は、非点収差法により生成され、トラッキングエラー信号は、3ビーム法やプッシュプル法により生成される。そして、RFアンプ63は、RF信号を復調部67に出力し、フォーカシングエラー信号及びトラッキングエラー信号をサーボ制御部64に出力する。
【0068】
サーボ制御部64は、光ディスク10を再生する際のサーボ信号を生成する。具体的に、サーボ制御部64は、フォーカシングエラー信号に基づき、このフォーカシングエラー信号が0となるように、フォーカシングサーボ信号を生成し、また、トラッキングエラー信号に基づき、このトラッキングエラー信号が0となるように、トラッキングサーボ信号を生成する。そして、サーボ制御部64は、フォーカシングサーボ信号及びトラッキングサーボ信号を光ピックアップ62を構成する対物レンズ駆動機構の駆動回路に出力する。この駆動回路は、フォーカシングサーボ信号に基づき2軸アクチュエータを駆動し、対物レンズを対物レンズの光軸と平行なフォーカシング方向に駆動変位させ、トラッキングサーボ信号に基づき2軸アクチュエータを駆動し、対物レンズの光軸に直交するトラッキング方向に対物レンズを駆動変位させる。また、サーボ制御部64は、光ディスク10をCLV、CAV等で回転するようにモータ61を駆動制御する。
【0069】
通信部65は、サーバ装置40に対して、所望のコンテンツデータをダウンロードするとき、装着された光ディスク10に記録されているPUIDを送信すると共に、自分が選択したコンテンツデータの選択データを送信する。また、通信部65は、コンテンツデータのダウンロード要求に応じてサーバ装置40より送信されてきたコンテンツデータと、サーバ装置40で更新されたPUIDを受信する。
【0070】
記録処理部66は、通信部65が受信したコンテンツデータやPUIDに対して記録処理を施し、光ピックアップ62に出力する。そして、光ピックアップ62は、サーバ装置40で更新されたPUIDを光ディスク10の管理領域12に記録すると共に、ダウンロードしたコンテンツデータをコンテンツ記録領域13に記録する。
【0071】
復調部67は、EFM変調されているデータを復調し、エラー訂正復号化部68に出力し、エラー訂正復号化部68は、CIRC等のエラー訂正符号を復号し、読み出したデータのエラー訂正処理を行う。そして、エラー訂正復号化部68は、PUIDを、サーバ装置40に送信するとき通信部65に出力し、コンテンツデータの再生を行うときデマルチプレクサ69に出力する。また、エラー訂正復号化部68は、コンテンツデータを切換部73に出力する。
【0072】
デマルチプレクサ69は、コンテンツデータを再生するとき、コンテンツデータの再生に先立って、PUIDが入力される。そして、デマルチプレクサ69は、エラー訂正復号化部68より入力されたPUIDを、UID、PA、MDCに分離する。そして、デマルチプレクサ69は、UID、PAを生成部70に出力し、MDCを比較部71に出力する。
【0073】
生成部70は、デマルチプレクサ69より入力されたUID、PAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、比較部71に出力する。なお、生成部70の構成は、上記図6乃至図8の構成と同じであるため詳細は省略する。
【0074】
比較部71は、デマルチプレクサ69で抽出したMDCと生成部70が生成したMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。すなわち、UIDやPAが改竄されているとき、生成部70が生成したMDCとデマルチプレクサ69で抽出したMDCとが異なることになる。そこで、比較部71は、デマルチプレクサ69で抽出したMDCと生成部70が生成したMDCとを比較し、これらが一致しているとき、正当なユーザからのアクセスであるとし、切換部73をオンとし、一致しないとき切換部73をオフとする。
【0075】
D/Aコンバータ72は、入力されたディジタルデータをアナログ信号に変換し、スピーカ、イヤホン、ヘッドホン、モニタ等が接続された出力器74に出力する。
【0076】
切換部73は、比較部71がデマルチプレクサ69で抽出したMDCと生成部70が生成したMDCとが一致したと判断したとき、比較部71によりオンとされ、エラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを接続し、一致していないと判断したとき、比較部71によりオフとし、エラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを切断する。
【0077】
次に、以上のように構成されたデータ記録再生装置60の動作について説明する。先ず、コンテンツデータをダウンロードするときについて説明すると、光ピックアップ62は、モータ61により回転されている光ディスク10の管理領域12にアクセスし、管理領域12に記録されているPUIDの読み出しを行い、これを、RFアンプ63に出力する。すると、RFアンプ63は、光ピックアップ62からの入力よりRF信号を生成し、これを復調部67に出力し、復調部67は、データ復調処理を行い、これをエラー訂正復号化部68に出力し、エラー訂正復号化部68は、PUIDのエラー訂正処理を行う。エラー訂正処理がされたPUIDは、通信部65に出力する。これと共に、通信部65には、ユーザがサーバ装置40に蓄積されている複数のコンテンツデータの中から選択したコンテンツデータを示す選択データが入力される。そして、通信部65は、コンテンツデータを記録しようとする光ディスク10に記録されているPUIDと選択データとをサーバ装置40に送信する。
【0078】
サーバ装置40より先に送信した選択データに応じたコンテンツデータを受信するとき、通信部65は、サーバ装置で更新されたPUIDと選択データに応じたコンテンツデータを受信し、これらのデータを記録処理部66に出力する。記録処理部66は、これらのデータに対して記録処理を行い、光ピックアップ62に出力する。そして、光ピックアップ62は、更新されたPUIDをモータ61により回転されている光ディスク10の管理領域12に記録し、コンテンツ記録領域13にダウンロードしたコンテンツデータを記録する。
【0079】
次に、コンテンツデータの再生を行うときの動作について説明すると、先ず、ユーザにより再生開始の操作がされると、モータ61は、ディスクテーブルに装着された光ディスク10を駆動し、次いで、光ピックアップ62は、回転している光ディスク10の信号記録面に光ビームを照射し、信号記録面で反射された戻りの光ビームを検出することにより、ユーザにより指定されたコンテンツデータの再生に先立って管理領域12にアクセスし、PUIDの読み出しを行う。光ピックアップ62により読み出されたPUIDは、復調処理、エラー訂正処理等がなされた後、デマルチプレクサ69に入力される。デマルチプレクサ69は、PUIDを、UID、PA、MDCに分離し、MDCを比較部71に出力すると共に、UIDとPAを生成部70に出力する。生成部70は、デマルチプレクサ69より入力されたUIDとPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、このMDCを比較部71に出力する。比較部71は、正当な光ディスク10を所有するユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスかどうかを判断するため、デマルチプレクサ69より入力されたMDCと生成部70より入力されたMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。これは、例えば記録可能量を示すPAが変更されているとき、生成部70からの出力であるMDCは、デマルチプレクサ69で抽出されたMDCと異なる値となるからである。比較部71は、生成部70で生成されたMDCとデマルチプレクサ69で抽出されたMDCを比較し、一致しているとき切換部73をオンとし、ユーザが選択したコンテンツデータを再生できるようにエラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを接続する。また、比較部71は、生成部70で生成されたMDCとデマルチプレクサ69で抽出されたMDCが一致しないとき切換部73をオフとし、ユーザが選択したコンテンツデータを再生できないようにエラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを切断し、コンテンツデータの再生を禁止する。
【0080】
MDCが一致したとき、光ピックアップ62は、ユーザ指定のコンテンツデータの読み出しを行うため、コンテンツ記録領域13の所定アドレスにアクセスし、コンテンツデータの読み出しを行う。そして、光ピックアップ62により読み出されたデータは、復調処理、エラー訂正処理が施された後、オン状態の切換部73を介してD/Aコンバータ72に出力される。そして、アナログ信号に変換されたコンテンツデータは、出力器74より出力される。
【0081】
次に、以上のようなサーバ装置40とデータ記録再生装置60とを用いたコンテンツデータの配信システム1において、ユーザが所望のコンテンツデータをダウンロードし再生するまでの一連の手順について図12を参照して説明する。
【0082】
ステップS1において、ユーザの操作に応じてデータ記録再生装置60がサーバ装置40にアクセスすると、ステップS2において、データ記録再生装置60は、表示部に、ダウンロード可能なコンテンツデータの一覧を表示する。ステップS3において、ユーザがマウス、キーボード等の操作部を操作することによって、ダウンロードする所望のコンテンツデータを選択すると、データ記録再生装置60は、選択したコンテンツデータを示す選択データを生成する。
【0083】
ステップS4において、ユーザが操作部を操作することによって選択データの送信操作がされると、データ記録再生装置60は、ディスクテーブルに装着されている光ディスク10をモータ61によって回転し、光ピックアップ62で管理領域12に記録されたPUIDを読み出す。このPUIDは、復調部67で復調され、エラー訂正復号化部68でエラー訂正処理がされた後、通信部65に出力される。そして、通信部65は、コンテンツデータの選択データと共にコンテンツデータを記録しようとしている光ディスク10に記録されているPUIDをサーバ装置40に送信する。
【0084】
ステップS5において、サーバ装置40は、通信部43で、データ記録再生装置60から送信された選択データとPUIDを受信する。そして、通信部43は、PUIDをデマルチプレクサ44に出力すると共に、選択データを読出検出部42に出力する。デマルチプレクサ44は、通信部43より入力されたPUIDを、UID、PA、MDCに分離し、MDCを比較部46に出力すると共に、UIDとPAを生成部45と更新部47に出力する。また、デマルチプレクサ44は、PAを、記録可能量を判別するため、判別部48に出力する。
【0085】
ステップS6において、サーバ装置40は、送信されたPUIDが改竄されているかどうかの認証を行う。すなわち、生成部45は、デマルチプレクサ44より入力されたUIDとPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、このMDCを比較部46に出力する。比較部46は、選択データに応じたコンテンツデータの読み出しに先立って、正当な光ディスク10を所有するユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスかどうかを判断するため、デマルチプレクサ44より入力されたMDCと生成部45より入力されたMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。比較部46は、生成部45で生成されたMDCとデマルチプレクサ44で抽出されたMDCとが一致しているとき、正当なユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスであると判断し、読出許可信号を読出検出部42に出力し、一致していないとき、不正なユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスであると判断し、読出禁止信号を読出検出部42に出力する。
【0086】
ステップS7において、判別部48は、現在のPAでユーザ指定のコンテンツデータをダウンロードできるかどうか判別し、ダウンロード可能であるとき読出許可信号を読出検出部42に出力し、PAが不足しているとき、読出禁止信号を読出検出部42に出力する。
【0087】
読出検出部42は、比較部46と判別部48とから再生許可信号が入力されたとき、ステップS8において、通信部43より入力された選択データに応じたコンテンツデータを蓄積部41に蓄積された複数のコンテンツデータの中から検索し抽出し、通信部43に出力する。
【0088】
ステップS9において、更新部47は、コンテンツデータのダウンロード数等に応じてPAを更新し、更新後のPAとUIDよりハッシュ関数を用いて、データ記録再生装置60に送信するPUIDを生成し、通信部43に出力する。
【0089】
ステップS10において、通信部43は、選択データに応じたコンテンツデータと共に更新されたPUIDをユーザ側のデータ記録再生装置60に送信する。
【0090】
また、ステップS6及びステップS7において比較部46と判別部48とから再生禁止信号が読出検出部42に入力されたとき、ステップS11において、読出検出部42は、選択データに応じたコンテンツデータの検索を行わず、データ記録再生装置60にコンテンツデータを送信しないようにする。
【0091】
ステップS12において、データ記録再生装置60は、通信部65で、サーバ装置で更新されたPUIDと選択データに応じたコンテンツデータを受信し、ステップS13において、記録処理部66で記録処理を行い、光ピックアップ62で更新されたPUIDを管理領域12に記録し、コンテンツデータをコンテンツ記録領域13に記録する。
【0092】
また、光ディスク10のコンテンツ記録領域13に記録されたコンテンツデータの再生を行うとき、ステップS14において、操作部でユーザにより再生操作がされると、ステップS15において、PUIDの読み出しを行う。すなわち、モータ61は、ディスクテーブルに装着された光ディスク10を駆動し、次いで、光ピックアップ62は、回転している光ディスク10の信号記録面に光ビームを照射し、信号記録面で反射された戻りの光ビームを検出することにより、管理領域12にアクセスし、PUIDの読み出しを行う。このPUIDは、復調処理、エラー訂正処理等がなされた後、デマルチプレクサ69に入力される。デマルチプレクサ69は、PUIDを、UID、PA、MDCに分離し、MDCを比較部71に出力すると共に、UIDとPAを生成部70に出力する。
【0093】
ステップS16において、サーバ装置40は、送信されたPUIDが改竄されているかどうかの認証を行う。すなわち、生成部70は、デマルチプレクサ69より入力されたUIDとPAよりハッシュ関数を用いてMDCを生成し、このMDCを比較部71に出力する。比較部71は、正当な光ディスク10を所有するユーザのデータ記録再生装置60からのアクセスかどうかを判断するため、デマルチプレクサ69より入力されたMDCと生成部70より入力されたMDCとを比較し、これらMDCが一致しているかどうかを判断する。比較部71は、生成部70で生成されたMDCとデマルチプレクサ69で抽出されたMDCを比較し、一致しているとき切換部73をオンとし、ユーザが選択したコンテンツデータを再生できるようにエラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを接続する。ステップS17において、光ピックアップ62は、ユーザ指定のコンテンツデータの読み出しを行うため、コンテンツ記録領域13の所定アドレスにアクセスし、コンテンツデータの読み出しを行う。そして、光ピックアップ62により読み出されたデータは、復調処理、エラー訂正処理が施された後、オン状態の切換部73を介してD/Aコンバータ72に出力される。そして、アナログ信号に変換されたコンテンツデータは、出力器74より出力される。
【0094】
また、ステップS16において、比較部71は、生成部70で生成されたMDCとデマルチプレクサ69で抽出されたMDCが一致しないとき、ステップS18において、切換部73をオフとし、ユーザが選択したコンテンツデータを再生できないようにエラー訂正復号化部68とD/Aコンバータ72とを切断し、コンテンツデータの再生を禁止する。
【0095】
以上のように、本システム1では、光ディスク10の管理領域12にUID、PAと共にMDCが記録されていることから、UID、PAが改竄されたときであっても容易に検出することができる。また、PUIDの更新は、サーバ装置40で行い、データ記録再生装置60で行わないようにしていることから、不正ユーザによってPUIDが改竄されることを防止することができる。また、管理領域12にPAと共にUIDを記録するようにすることで、PAの管理、すなわちユーザがいくら使ったかを管理することができる。
【0096】
なお、以上の例では、上記図3及び図4に示すように、光ディスク10の管理領域12に記録するPUIDを、UID、PA、MDCで構成したものを説明したが、本発明は、PUIDを、図13に示すように、PA付きUIDとMDCとで構成するようにしてもよい。この場合、PA付きUIDは、例えば1000円用ID、2000円用IDのように、光ディスク10の種類を識別するデータとなる。MDCは、このPA付きUIDよりハッシュ関数を用いて生成される。このような光ディスク10によっても、上述したサーバ装置40やデータ記録再生装置60によってPA付きUIDが改竄されたかどうかを、MDCによって検出することができる。勿論、MDCの代わりにMAC、CRCを用いてもよい。
【0097】
また、本発明は、光ディスク10の管理領域12に、図14に示すように、PUIDとして、UIDを記録しておくようにしてもよい。この場合、PAは、本システム1を運営するサーバ装置40が管理することになる。すなわち、サーバ装置40には、頒布されている光ディスク10のUID毎のPAが蓄積されており、ユーザがデータ記録再生装置60でコンテンツデータをダウンロードするとき、データ記録再生装置60は、コンテンツデータの選択データと共に光ディスク10のUIDをサーバ装置40に送信する。そして、サーバ装置40は、受信したUIDに対応するPAを検索し、PAより選択データに応じたコンテンツデータをダウンロード可能であるかどうかを判断し、可能であるときに限って、選択したコンテンツデータをデータ記録再生装置60に送信し、これと共に、UIDに対応したPAを更新する。なお、この場合、PAは、サーバ装置40で管理し、PAを光ディスク10に記録しないことから、PAが改竄されるおそれはない。したがって、サーバ装置40は、MDC、MAC、CRC等の正当性データを生成する必要が無くなる。
【0098】
また、本発明は、再生専用型の光ディスクのコンテンツ記録領域に、暗号化したコンテンツデータを記録し、上述したシステム1を用いて、コンテンツデータの暗号を復号する暗号鍵をダウンロードするようにしてもよい。
【0099】
なお、以上、記録媒体として追記型、書換型の光ディスクを例に取り説明したが、記録媒体としては、この他に、半導体メモリを記録媒体に用いるICカード、磁気ディスク、光磁気ディスク等を記録媒体に用いるディスクカートリッジ、磁気テープを記録媒体に用いるテープカセットとであってもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、データ記録媒体に記録されている記録可能量データ等が改竄されているかどうかを正当性データで容易に検出することができる。また、コンテンツデータを配信するに当たって、データ記録媒体に記録された識別データをサーバ装置等の通信装置に送信することで、識別データ毎の記録可能量の管理を通信装置側で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンテンツデータのダウンロードシステムを説明する図である。
【図2】上記システムに用いる光ディスクを説明する斜視図である。
【図3】光ディスクの管理領域に記録されるPUIDを説明する図である。
【図4】ハッシュ関数により生成されるMDCを説明する図である。
【図5】PUIDを記録するデータ記録装置を説明するブロック図である。
【図6】MDCを生成する生成部の構成を説明するブロック図である。
【図7】MDCを生成する生成部の他の例を説明するブロック図である。
【図8】MACを生成する生成部の他の例を説明するブロック図である。
【図9】サーバ装置を説明するブロック図である。
【図10】MDCを更新する更新部を説明するブロック図である。
【図11】データ記録再生装置を説明するブロック図である。
【図12】ユーザが所望のコンテンツデータをダウンロードし再生するまでの一連の手順を説明するフローチャートである。
【図13】光ディスクの管理領域に記録されるPUIDの他の例を説明する図である。
【図14】光ディスクの管理領域に記録されるPUIDの他の例を説明する図である。
【符号の説明】
1 配信システム、10 光ディスク、12 管理領域、13 コンテンツ記録領域、20 データ記録装置、40 サーバ装置

Claims (2)

  1. データ記録再生装置は、
    個体識別データと少なくとも個体識別データ及び記録媒体にその時点で記録することのできるデータ量を示すデータを用いて生成され少なくとも個体識別データが正当なデータであるか否かを示す検出データと、該データ量を示すデータとを含む識別データが記録された記録媒体から識別データを読み出し、
    上記読み出された識別データとダウンロードされる複数のコンテンツデータのうちユーザによって選択されたコンテンツデータを示す選択データとを上記複数のコンテンツデータを記憶するサーバ装置に送信し、
    上記サーバ装置は、
    上記送信されてきた識別データの上記個体識別データと上記データ量を示すデータとに基づいて検出データを生成し、生成された検出データと送信されてきた識別データから抽出された検出データとを比較し、
    上記生成された検出データと上記送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しているときには、上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であるか否かを判別し、
    上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であると判別されたときには該選択データに対応するコンテンツデータを上記サーバ装置から読み出し、
    上記データ量を示すデータを上記コンテンツデータのダウンロード数に応じて更新し、
    上記選択データに対応するコンテンツデータとともに上記更新されたデータ量を示すデータを含む上記識別データを上記データ記録再生装置に送信し、
    上記生成された検出データと上記送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しないときには、又は上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能ではないと判別されたときには、上記コンテンツデータの送信を禁止し、
    上記データ記録再生装置は、
    上記送信されてきたコンテンツデータを上記記録媒体に記録するデータ記録及び/又は再生方法。
  2. データ記録再生装置は、
    個体識別データと少なくとも個体識別データ及び記録媒体にその時点で記録することのできるデータ量を示すデータを用いて生成され少なくとも個体識別データが正当なデータであるか否かを示す検出データと、該データ量を示すデータとを含む識別データが記録された記録媒体から識別データを読み出し、
    上記読み出された識別データとダウンロードされる複数のコンテンツデータのうちユーザによって選択されたコンテンツデータを示す選択データとを上記複数のコンテンツデータを記憶するサーバ装置に送信し、
    上記サーバ装置は、
    上記送信されてきた識別データの上記個体識別データと上記データ量を示すデータとに基づいて検出データを生成し、生成された検出データと識別データから抽出された検出データとを比較し、
    上記生成された検出データと上記送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しているときには、上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であるか否かを判別し、
    上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能であると判別されたときには該選択データに対応するコンテンツデータを上記サーバ装置から読み出し、
    上記データ量を示すデータを上記コンテンツデータのダウンロード数に応じて更新し、
    上記選択データに対応するコンテンツデータとともに上記更新されたデータ量を示すデータを含む上記識別データを上記データ記録再生装置に送信し、
    上記生成された検出データと上記送信されてきた識別データから抽出された検出データとが一致しないときには、又は上記データ量を示すデータに基づいて、上記記録媒体に上記選択データに対応するコンテンツデータの記録が可能ではないと判別されたときには、上記コンテンツデータの送信を禁止し、
    上記データ記録再生装置は、
    上記送信されてきたコンテンツデータを上記記録媒体に記録し、
    上記コンテンツデータとともに送信されてきた更新された上記データ量を示すデータを含む上記識別データを上記記録媒体に記録するデータ記録及び/又は再生方法。
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