以下に図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。本発明では、管理の対象となる遊技機には、それぞれを個別に特定することのできるID情報が内部メモリに書き込まれた制御用チップが組み込まれていることを前提とする。
図1は、本実施形態に係る遊技機登録管理システムの全体構成を示したブロック図であり、図2は、遊技機メーカーと遊技機管理機関及び遊技ホールと遊技機管理機関との間でそれぞれやりとりされる情報を示しており、図3は、遊技ホールにおける各遊技機と管理コンピュータとの接続を示すブロック図であり、図4は、一台の遊技機の概略ブロック図である。
図1に示したシステムは、遊技機メーカー110、遊技ホール(遊技場又は遊技店舗ともいう)120、監視機関130、そして遊技機管理機関140という四つの機関に設置されたそれぞれのコンピュータが、インターネット等のネットワーク回線で接続されて構築されている。このうち遊技機メーカー110及び遊技ホール120は従来から存在するものと変わらないが、監視機関130及び遊技機管理機関140は、本実施形態において新たに導入された機関である。このうち、監視機関130は、各遊技ホールに設置された個々の遊技機の動作を常時監視し、不正等の異常が検知された場合には、その旨を所定の機関、例えば警察へ通報する等の役割が課されている。また、遊技機管理機関140は、個々の遊技機一つ一つの現状を把握し管理することを目的とした機関であって、例えば遊技機メーカーの組合などによって設置される。
遊技機メーカー110の管理コンピュータ111は特許請求の範囲に記載した「第一の情報処理手段」の一実施例であり、遊技ホールの管理コンピュータ121は特許請求の範囲に記載した「第二の情報処理手段」の一実施例であり、遊技機管理機関140の遊技機登録管理システム141、遊技機管理データベース142、常時監視ファイル143及び遊技ホール管理システム144は、特許請求の範囲に記載した「第三の情報処理手段」の一実施例である。なお、後述のように、専用のID読取り装置を用いて遊技機から制御用チップのID情報を読み取る場合には、このID読取り装置も、第一の情報処理手段又は第二の情報処理手段の一部となる。
遊技機メーカー110では、前述の制御用チップを組み込んだ遊技機が製造されると、当該制御用チップから固有のID情報及びその他の付加情報を読み出し、このID情報と付加情報を、遊技機メーカーの管理コンピュータ111に新規レコードとして登録するとともに、これを遊技機管理機関140の遊技機登録管理システム141に送信され、登録される。
この付加情報には、遊技機状態、メーカー名、機種名、遊技機管理番号、主基板番号、払い出し基板番号、枠番号、サブチップのID情報、登録日、製造日、製造期限、販売期限、個別情報などが含まれる。個別情報には、遊技機がパチンコ機の場合には、大当たり確率、スタートチャカーの数、大当たり時のラウンド数、CR機と一般機の区別、大当たり時の出玉数が含まれ、遊技機がパチスロ機の場合には、設定別確率、機種のタイプ(A、B、C)、ビッグボーナス時の払い出し枚数が含まれる。なお、遊技機メーカーが、遊技機の盤面のみを製造した場合(各機種に共通の枠については既に遊技ホールに設置されているものを使う場合)には、上記の枠番号は登録されない。
この登録の際に送られる情報は、ネットワーク回線を介して、遊技機管理機関140に設けられた遊技機登録管理システム141に送信され、遊技機管理データベース142に格納される。遊技機登録管理システム141に登録される情報のうち、制御用チップのID情報のデータは、前述のように唯一性が担保されている。このためこのID情報は、後述のように、各遊技機がいずれかの遊技ホールに搬入され、そこから当該遊技機に関する情報が管理機関140に送られてきたときに、その遊技機を識別するための情報として利用される。
さらに、このID情報又はこれから生成されるデータ(以下「ID派生データ」という)を、後述のように、遊技ホールに設置された後の稼働情報を暗号化するための暗号鍵としても利用する。この点が本発明の一つの特徴である。
遊技機メーカー110によって製造された各遊技機は、輸送手段によって所定の遊技ホール120へ運搬され、設置される。図3に示すように、遊技ホールに設置された各遊技機1231、1232、1233、…123nは、インターフェース(I/F)装置を介して、店内LAN124と接続される。店内LAN124には、管理コンピュータ121も接続されている。
図4に示すように、各遊技機123nには遊技機制御基板125が設けられており、この上には遊技機を制御するための制御用チップ126が搭載されている。各遊技機には、球が補給されたときにこれを検知してカウントする補給球センサー127iと、アウト球を検知してカウントするアウト球センサー127oが設けられている。
遊技ホールに設置された各遊技機123nに搭載された制御用チップのID情報は、店内LAN124を介して管理コンピュータ121によって読み出される他、図5に示すように、専用のID読取り装置128を直接それぞれの遊技機に接続して、個別にID情報を読み出すこともできる。ID情報読取り装置128によって読み出されたID情報は、図6に示すようにオフラインで管理コンピュータ121のところへ持ってゆき、これに接続して、各遊技機から読み取ったID情報を管理コンピュータ121に供給するようにしてもよい。
各遊技機は、図7に示すように、監視機関130から持ち込まれる照合機122を接続できるようにしてもよい。この照合機122は、例えば可搬型のコンピュータ(いわゆる「ノートパソコン」)とこれに搭載された専用のソフトウェア、及び/又は、ハードウェアからなり、所定のケーブルで個々の遊技機と接続して、制御用チップ126からID情報その他の情報を読み出し、照合動作を行うことができる。
図8は、遊技機メーカーの管理コンピュータ111(A)、遊技ホールの管理コンピュータ121(D)、監視機関の監視コンピュータ131(E)、遊技機管理機関の遊技機登録管理システム141(B)及び遊技ホール管理システム144(C)、そして監視機関の照合機122(F)が行う処理の一例をまとめて示した図である。
図9は、遊技機管理データベース142に格納される情報の全体的なファイル構成の一例を示している。同図に示すように、一つ一つの遊技機ごとに分類してデータが格納される。格納される具体的なデータには、遊技機状況、メーカー名、機種名、ID情報、遊技機管理番号、主基板番号、払い出し基板番号、枠番号、サブチップのID情報、設置店舗、設置台番号、登録日、設置日、設置変更日、廃棄日が含まれる。
各遊技ホールでは、遊技機を設置する際に、前述の方法で各遊技機の制御用チップから固有のID情報を読み出して、遊技ホール内の管理コンピュータ121に登録する。さらに、遊技ホール120の管理コンピュータ121は、そのID情報を基に遊技機管理機関の遊技機登録管理システム141から、当該遊技機に関する情報をインターネットを介してダウンロードするとともに、その遊技機の当該遊技ホールに関する情報を、インターネットを介して遊技機管理機関140の遊技ホール管理システム144に送信し、登録する。ここで遊技ホール120から遊技機管理機関140に送る情報には、図2に示すように、遊技機状態、設置店舗名、設置台番号、設置日などが含まれる。
ここで、個々の遊技機を識別できるID情報が、遊技ホール120と遊技機管理機関140の両者に既に渡されているという点に注意すべきである。一般に、ネットワーク上でやりとりする情報を暗号鍵で暗号化することを考える場合、通信を行う両当事者に暗号鍵をどうやって安全かつ確実に配布するかが問題となる。しかしながら、個々の遊技機を特定できるID情報が既に両者間に配布されているので、このID情報又はID派生情報を暗号鍵として用いることによって、暗号鍵を通信する当事者に安全かつ確実に配布するという困難な問題を伴わずに、暗号鍵方式を用いた情報のやりとりが可能となる。
次に、図10以降を参照しながら、図1に示した遊技機登録管理システムの具体的な動作について説明する。図10及び図11は、図1に示した遊技機メーカーの管理コンピュータ111、遊技機登録管理システム141、遊技機管理データベース142、遊技ホール管理システム144、遊技ホールの管理コンピュータ121、監視機関の監視コンピュータ131、監視機関の照合機122の間でやり取りされるデータ通信の様子を示した図であり、図12〜図14は遊技機メーカーにおける管理コンピュータ111が遊技機管理機関140における遊技機登録管理システム141との間で各種情報をやりとりする際の管理コンピュータ111の動作を示したフローチャートである。
遊技機メーカー110において新たに遊技機が製造された場合には、遊技機メーカーの管理コンピュータ111において、新たに製造された遊技機の新規登録を行う。この登録は、図10に示すように、遊技機メーカーの管理コンピュータ111と、遊技機管理機関の遊技機管理登録システム141との間で、ネットワークを介して通信することによって行われる。
図12は、新規登録を行う際の管理コンピュータ111の処理を示したフローチャートである。新規登録の際には、まず参照している遊技機の制御用チップからID情報を読み出し、このID情報に加え、前述の遊技機状態、メーカー名、機種名、遊技機管理番号、主基板番号、払い出し基板番号、枠番号、サブチップのID情報、登録日、製造日、製造期限、販売期限、個別情報が含まれる付加情報を登録データとして、必要に応じてオペレータが手作業で管理コンピュータ111に入力する(S1201)。登録する新規の遊技機が複数ある場合には、連続して登録作業を行うことができる。
管理コンピュータ111は、データ入力の作業中に、終了データが入力されたかどうかを監視し(S1202)、終了データが入力されたときは、登録処理を終了する。一方、終了データが入力されない間は登録作業を継続し、一つの遊技機の登録データの入力が済んだ段階で、図10に示すように、遊技機登録管理システム141に対して新規登録コマンドと共に入力されたデータを送信する(S1203)。このとき送られるデータは、図2に関して前述したデータである。
遊技機登録管理システム141は、遊技機管理データベース144にアクセスし、送られてきたID情報で検索し、同じID情報のものが既に登録されていないかどうかを調べ、もし同じID情報のものが既に存在していれば、そのID情報は異常データである旨のデータを返信し、同じID情報が存在しなければ正常に登録された旨のデータを返信する。遊技機メーカーの管理コンピュータ111はこれを受信し(S1204)、もし、異常データである旨のデータが返信されたときは(S1205)、その旨のメッセージを表示する(S1206)。一方、正常に登録された旨のデータを受信したときは(S1205)、次の新規な遊技機の登録データ入力に移行する(S1201)。
以上の処理により、遊技機ごとに唯一性が担保されているID情報が、遊技機メーカー110と遊技機管理機関140との間で共有されたことになる。これ以降は、両者間で遊技機に関する情報をやりとりするときは、このID情報によって特定の遊技機を識別することができる。なお、予め遊技機メーカーごとに暗号鍵を定めておいて、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から遊技機登録管理システム141へデータを送るときに、この暗号鍵を使って情報を暗号化して通信することもできる。このようにすればセキュリティを高めることができる。
図13は、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から、遊技機登録管理システム141に対して登録遊技機に関するデータを参照する場合の処理を示したフローチャートである。このような参照処理は、遊技機メーカーが過去に製造・登録した遊技機の現在の状況(例えば現在どの遊技ホールに存在するか等)を知りたい場合などに行われる。このようなことが可能となるのは、後述のように、遊技ホールに設置されたときに各遊技機のID情報を基にして個々の遊技機がどこの遊技ホールにどのような状態で設置されたかを登録するようにしているからである。この処理も、図10に示すように、遊技機メーカーの管理コンピュータ111と、遊技機管理機関の遊技機管理登録システム141との間で通信することによって行われる。
まず、オペレータは登録されている遊技機のID情報を入力する(S1301)。その遊技機の参照処理が終了した場合には処理を終了するが(S1302)、そうでない場合は、登録台参照コマンドを遊技機登録管理システム141へ送信する(S1303)。これを受けて遊技機登録管理システム141は、送られてきたID情報を基に遊技機を特定し、その遊技機について所定の参照処理を行い(後述)、その結果を遊技機メーカーに返信する。遊技機メーカーの管理コンピュータ111はこれを受信し(S1304)、その遊技機が存在しない等の異常データが送られた場合は(S1305)その旨を表示し(S1306)、そうでない場合は、次の参照台データの入力を待つ(S1301)。
遊技ホールで不要となって撤去される遊技機は、中古台として別の遊技ホールに移される場合もあるが、そのような場合も含め、遊技機は最終的には遊技機メーカーに戻されるのが一般的である。遊技機メーカーでは、このような遊技機を廃棄する際に、遊技機管理機関に対して登録抹消の出続きを行うが、この登録抹消の処理もネットワークを介してオンラインで行うことができる。
図14は、この遊技機の登録抹消処理における管理コンピュータ111の動作を示すフローチャートである。オペレータは登録を抹消しようとする遊技機のID情報のデータを入力する(S1401)。廃棄処理が既に終了している場合には処理を終了するが(S1402)、そうでない場合は、入力した遊技機のID情報と共に廃棄登録抹消コマンドを遊技機登録管理システム141へ送信する(S1403)。これを受けて遊技機登録管理システム141は、まずID情報から廃棄すべき遊技機を特定するとともに、所定の廃棄処理を行い(後述)、その結果を遊技機メーカーに返信する。遊技機メーカーの管理コンピュータ111はこれを受信し(S1404)、その遊技機が存在しない等の異常データが送られた場合はその旨を表示する(S1406)。
なお、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から遊技機登録管理システム141に対して登録遊技機のデータを参照する場合、並びに管理コンピュータ111から遊技機登録管理システム141に対して遊技機の登録抹消処理を行う場合に、前述のように予め遊技機メーカーごとに定めた暗号鍵用い、遊技機メーカーの管理コンピュータ111と遊技機登録管理システム141の間でデータのやり取りをするときに、この暗号鍵を使って情報を暗号化して通信することもできる。このようにすればセキュリティを高めることができる。
図15〜17は、遊技機管理機関140における遊技機登録管理システム141の各種動作を示したフローチャートであり、このうち図15は、全体的な動作を示している。遊技機登録管理システム141がコマンドを受信すると(S1501)、まずそれがどういうコマンドかを判定する(S1502)。判定の結果そのコマンドが「新規登録」の場合はS1503の処理を行い、「登録遊技機照会」の場合はS1504の処理を行い、「登録遊技機廃棄」の場合はS1505の処理を行う。一方、そのコマンドが不正なものである場合にはコマンドエラーであることを示すデータを管理コンピュータ111に送信する(S1506)。
図16は、図15のS1503に示した新規登録処理の動作を示したフローチャートである。これは先に図12に示した遊技機メーカーにおける管理コンピュータ111の動作と関連する。
まず、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から新規登録コマンドを受信すると、送信元アドレスよりメーカー情報を取り出し(S1601)、所定の登録メーカーか否かを判定する(S1602)。所定のメーカーでない場合は、その旨を出力して処理を終了する(S1608)。所定のメーカーであれば、遊技機管理データベース142を検索し、受信した登録データの中のID情報と同じものが存在するかどうかを見る(S1603)。同じID情報が既に存在する場合は(S1604)、処理結果をエラーとし(S1607)、処理を終了する。S1604において同じID情報が存在しない場合は、新規なレコードを作成して(S1605)、登録を完了する(S1606)。
図17は、図15のS1504に示した登録遊技機参照処理の動作を示したフローチャートである。これは先に図13に示した遊技機メーカーにおける管理コンピュータ111の動作と関連する。まず、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から登録台参照コマンドを受信すると、送信元アドレスよりメーカー情報を取り出し(S1701)、所定の登録メーカーか否かを判定する(S1702)。所定のメーカーでない場合は、その旨を出力して処理を終了する(S1708)。所定のメーカーであれば、遊技機管理データベース142を検索して、受信した登録データの中のID情報と同じものが存在するかどうかを見る(S1703)。当該ID情報が既に存在しない場合は(S1704)、処理結果をエラーとし(S1707)、処理を終了する。S1704においてそのID情報が存在する場合は、登録データを遊技機管理データベース142から取り出し(S1705)、遊技機メーカーの管理コンピュータ111へ送信する(S1706)。
図18は、図15のS1505に示した登録遊技機廃棄処理の動作を示したフローチャートである。これは、先に図14に示した遊技機メーカーにおける管理コンピュータ111の動作と関連する。まず、遊技機メーカーの管理コンピュータ111から遊技機廃棄処理コマンドを受信すると、送信元アドレスよりメーカー情報を取り出し(S1801)、所定の登録メーカーか否かを判定する(S1802)。所定のメーカーでない場合は、その旨を出力して処理を終了する(S1808)。所定のメーカーであれば、遊技機管理データベース142を検索して(S1803)、受信した登録データの中のID情報と同じものがデータベースに存在するかどうか判定する(S1804)。当該ID情報が存在しない場合は、処理結果をエラーとし(S1807)、処理を終了する。S1804においてそのID情報が存在する場合は、遊技機管理データベース142の登録遊技機状態を「廃棄」とし(S1805)、その旨を遊技機メーカーの管理コンピュータ111へ送信する(S1806)。
以上が、遊技機メーカー110と遊技機管理機関140との間で、各遊技機に搭載されている制御用チップのID情報に基づいた情報のやりとりである。続いて、遊技ホール120と遊技機管理機関140との間のやりとりについて説明する。
遊技機メーカーにおいて製造された遊技機は、遊技ホールへ運搬されて設置される。図19は、遊技機を設置する際の遊技ホールにおける管理コンピュータ121の処理を示したフローチャートである。なお、以下のように遊技機管理機関と遊技ホールとの間でデータ通信を行う場合には、予め両者間で遊技ホールごとに暗号鍵を定めておき、両者間でデータ通信を行うときは、この暗号鍵でデータを暗号化して送るようにすることもできる。そのようにすればデータのセキュリティを高めることができる。
新しい遊技機が遊技ホールに設置されると、まず管理コンピュータ121が含まれる店内のLANに当該遊技機を接続する。管理コンピュータ121は、新たに接続された遊技機の制御用チップからID情報を読み出す(S1901)。管理コンピュータ121は、このID情報とともに、設置登録要求信号を遊技機管理機関140の遊技ホール管理システム144に送信する(S1902)。これを受けて遊技ホール管理システム144は、後述の図24に示す処理を行い、その処理結果を送信し、遊技ホールの管理コンピュータ121はこれを、関連データとして受信(ダウンロード)する(S1903)。
この関連データには、図2に示すように、メーカー名、機種名、ID情報、遊技機管理番号、主基板番号、払い出し基板番号、登録日、製造日、製造期限、販売期限、個別情報が含まれる。なお、遊技ホール管理システム144が後述のように遊技機管理データベース142を検索して当該ID情報が見つからなかった場合は、その旨のデータも、この関連データに含まれる。
管理コンピュータ121は、関連データを受信すると、そのデータ中に登録されたID情報があるか否かを判定し(S1904)、ID情報がある場合には当該遊技機に関する情報を管理コンピュータ121に登録し(S1905)、さらにそのデータを遊技ホール管理システム144に送信し、設置登録完了とする(S1906)。このとき遊技ホール管理システム144に送信されるデータには、図2に示すように、設置遊技ホール名(店舗名)、設置台番号、設置日が含まれる。以上の処理を、登録しようとする遊技機分繰り返す(S1907)。
なお、前述のように一般的な遊技機は、「枠」と「盤面」が分離可能に製造されている。枠には、払い出し機構やサブチップが設けられており、盤面には遊技機のメイン基板、表示器、釘(パチンコ機の場合)が設けられている。盤面が変われば遊技内容が変わるので、遊技ホールでは、経費削減を図りながら遊技機を新しくするために、枠については既存のものをそのまま使用し、盤面だけをメーカーから或いは中古市場から入手して既存の枠に設置する、いわゆる「盤面替え」を行うことがある。この場合には、遊技ホールでは、それまであった遊技機のデータの中から枠に関する情報を抜き出して、これを遊技ホール管理システム144に登録する。
以上によって、遊技機ごとに唯一性が担保されている制御用チップのID情報が遊技機メーカー110、遊技機管理機関140、そして遊技ホール120の間で共有されたことになる。これ以降は、両者間で遊技機に関する情報をやりとりするときは、このID情報によって個々の遊技機を識別することができる。
本実施形態の遊技機登録管理システムは、遊技ホールに遊技機が設置され、そのことが遊技機管理機関140に登録されると、その後は各遊技ホールに設置された個々の遊技機ごとに、図1に示したネットワークを介して常時その動作等を監視する。その際の通信については、図20に示してある。図20は、この常時監視の処理を示したフローチャートである。
まず、遊技ホールの店内にある管理コンピュータ121が、店内LANを介して、ある遊技機の日々の稼働状況や監視状況を示す稼働情報を読み出す(S2002)。このとき読み出される稼働情報には、ID情報の他、大当たり回数、図柄停止数、アウト球数、補給球数などが含まれる。また、監視状況を示す情報には、警報センサーの値やID情報読み出し時のエラー情報といった遊技機制御用チップの認証データが含まれる。
読み出された稼働情報及び監視情報は、管理コンピュータ121によって、ID派生データを暗号鍵として暗号化される(S2003)。暗号化された情報は、送信される前に、遊技機ごとに送信バッファにセットされる(S2004)。これが遊技ホール内の遊技機の数だけ繰り返される。このように、個々の遊技機ごとに決められているID情報に基づくデータを暗号鍵として、対応する遊技機に関する重要な情報を個別に暗号化するという点は、本発明の特徴の一つである。
暗号化されバッファにセットされた情報は、図21にそのフォーマットを示す通信データ(後述)に変換され、遊技ホール管理システム144に向けて送信される(S2006)。遊技ホール管理システム144は、この情報を受け取ると所定の処理を行って応答を返すので、管理コンピュータ121はこれを受信し(S2007)、結果が正常か否かを判定し(S2008)、不正常のエラーが生じた場合は、エラー情報を表示する(S2009)。このような処理を定期的に行うよう設定することにより、遊技機管理機関140は、すべての遊技機の稼働情報を把握することができ、異常が発生した場合には直ちに適切な対応をとることができる。
図21は、管理コンピュータ121から遊技ホール管理システム144に送信される信号の通信フォーマットを示している。同図(B)に示すように、各遊技機の情報は、制御用チップのID派生データを暗号鍵として暗号化され、この暗号化データの前に各遊技ホールが遊技機ごとに付けた設置台番号が付加されて、一つの遊技機情報が生成される。さらに、このような遊技機情報予め定めた数(ここではnとする)だけ連ねられ、その前に遊技機情報の数nと店舗番号が付加される。
こうして生成されたデータは、同図(A)のデータ部にはめ込まれ、その先頭にはデータ数が、後ろにはブロック・チェック・コード(BCC)1が付加される。さらに、このデータの前には送信先アドレス(この場合は遊技ホール管理システム144のアドレス)、送信元のアドレス、コマンド/応答のデータが付加され、後ろにはBCC2が付加される。こして一つの送信データが生成され、送信される。遊技ホールにm台(m>nとする)の遊技機が新たに設置されるとすると、図21(A)に示すデータの生成及び送信が、このm台をカバーする回数だけ繰り返される。
このように、ID派生データを暗号鍵として利用することにより、暗号鍵を送信元(各遊技ホール)と送信先(遊技機管理機関)に安全かつ確実に配布するという困難な問題を伴わずに、暗号鍵方式を用いた情報のやりとりが可能となる。しかも、各ID情報はそれぞれの遊技機ごとに唯一性が担保されているため、たとえある一つのID情報が漏洩したとしても、そのことによる被害は当該遊技機だけに止まり、他に影響が及ぶことはない。
これを不正使用者の立場から見ると、苦労して一つの秘密鍵を知り得たとしてもそれが他の遊技機に適用できないとなれば、労力の割には見返りが少なく、不正行為を働くインセンティブが乏しくなり、したがって不正行為を抑止する効果が高まる。なお、上記で生成された送信データを更に各遊技ホールごとに予め付与されている暗号鍵を用いて暗号化して送るようにすることもでき、そのようにすれば、さらにデータ通信のセキュリティを高めることができる。
図22は、遊技ホールから遊技機を撤去等する際に管理コンピュータ121及び遊技機管理データベース142から当該遊技機の登録を抹消する場合の処理を示したフローチャートである。
まず、オペレータが、登録を抹消しようとする遊技機の設置台番号を入力する(S2201)。管理コンピュータ121は、その台番号に対応したID情報を取り出し(S2203)、このID情報と撤去要求を遊技ホール管理システム144に送信する(S2204)。遊技ホール管理システム144は、所定の登録抹消処理を行い、それが完了したときはその旨のデータを返す。管理コンピュータ121はこのデータを受信し(S2205)、異常がないかどうかを判定する(S2206)。異常が生じた場合には、管理コンピュータ121の端末にその旨を表示してオペレータに知らせる(S2207)。
なお、この場合も予め各遊技ホール別に予め定めた暗号鍵を用いて各遊技ホールの管理コンピュータ121から遊技ホール管理システム144へデータを送るときに、この暗号鍵を使って情報を暗号化することによって、セキュリティを高めることができる。
次に、遊技機管理機関140の遊技ホール管理システム144による遊技ホール管理処理について説明する。図23は、この処理の全体を示したフローチャートである。この処理の中には、遊技ホール管理システム144が受け取るコマンドの種類に応じて、設置登録要求(S2303)、設置登録完了(S2304)、設置登録抹消要求(S2305)、常時監視結果の送信(S2306)が含まれる。図24〜図27は、これらの各処理を示したフローチャートである。
図24は、各遊技ホールの管理コンピュータ121から既に登録されている遊技機に関する情報の要求があったときの、遊技ホール管理システム144の処理を示している。遊技ホールの管理コンピュータ121からデータを受け取ると、送信元のアドレスから店舗情報を取り出し、遊技ホールを特定する(S2401)。もし、そのアドレスから特定される遊技ホールが予め登録されている所定の遊技ホールでない場合は(S2402)、エラー処理を行う(S2409)。
登録された遊技ホールであれば、一緒に送られてきたID情報に基づいて遊技機管理データベース142を検索し(S2403)、そのID情報があったときは(S2404)データベースに登録されている当該遊技機の情報を読み出す(S2405)。読み出した情報は、そのID情報を基にしたID派生データを暗号鍵として暗号化し(S2406)、これを送信バッファへセットし(S2407)、そのID情報に対応する遊技ホールの管理コンピュータ121に送信する。なお、S2404で、ID情報がないと判断される場合には、読み出しプロトコルエラー、タイムアウト、IDデータ異常などの場合がある。
図25は、各遊技ホールの管理コンピュータ121から遊技機を新たに設置することを要求された場合における遊技機登録管理システム144の処理を示したフローチャートである。この処理は、図19に示した各遊技ホールの管理コンピュータ121の処理と関連する。
遊技ホールの管理コンピュータ121からデータを受け取ると、送信元のアドレスから店舗情報を取り出し、遊技ホールを特定する(S2501)。もし、そのアドレスから特定される遊技ホールが予め登録されている所定の遊技ホールでない場合は、エラー処理を行う(S2510)。登録された遊技ホールであれば、そのID情報に基づいて遊技機管理データベース142を検索し(S2503)、そのID情報があったときは当該データベースに登録されている遊技機の情報を読み出す(S2505)。読み出した情報は、そのID情報を基にしたID派生データを暗号鍵として復号化し(S2506)、正常に復号化されたときは(S2507)、それを遊技機管理データベース142に登録する(S2509)。
図26は、各遊技ホールの管理コンピュータ121から、遊技機を登録抹消する要求があった場合における遊技ホール管理システム144の処理を示したフローチャートである。この処理は、図22に示した各遊技ホールの管理コンピュータ121の処理と関連する。遊技ホールの管理コンピュータ121からデータを受け取ると、送信元のアドレスから店舗情報を取り出し、遊技ホールを特定する(S2601)。もし、そのアドレスから特定される遊技ホールが予め登録されている所定の遊技ホールでない場合は、エラー処理を行う(S2602,S2607)。登録された遊技ホールであれば、そのID情報に基づいて遊技機管理データベース142を検索し(S2603)、そのID情報があったときは、データベースに登録されている当該遊技機の情報を、抹消というステータスとする(S2605)。
図27は、各遊技ホールの管理コンピュータ121から、その遊技ホールにある遊技機の常時監視結果を受け取る場合における遊技機登録管理システム144の処理を示したフローチャートである。この処理は、図20に示した各遊技ホールの管理コンピュータ121の処理と関連する。
遊技ホールの管理コンピュータ121から図21に示したフォーマットのデータを受け取ると、送信元のアドレスから店舗情報を取り出し、遊技ホールを特定する(S2701)。もし、そのアドレスから特定される遊技ホールが予め登録されている所定の遊技ホールでない場合は、エラー処理を行う(S2702,S2710)。
登録された遊技ホールであれば(S2702)、個々の遊技機毎の常時監視情報を、それぞれの遊技機のID派生データを暗号鍵として復号化する(S2705)。正常に復号化されたときは、その常時監視情報を常時監視ファイルの所定のレコードに格納し(S2707)、復号化処理に異常があったときは、その旨を当該レコードに格納する(S2709)。同様の処理を必要な遊技機すべてについて行い(S2708)、すべての遊技機について正常に処理が終了したときは(S2712)処理を終了するが、もし、異常が発生した場合は、監視機関130の監視コンピュータ131に対して、その旨のデータを送信する(S2713)。
図28は、上記の常時監視ファイルのファイル構成の一例を示した図である。このファイルは、まず、遊技ホールごとに分類され、遊技ホールごとに個々の遊技機の情報が格納される。さらに、各遊技機の情報は「稼働情報」及び「警報情報」から構成されている。そして、「稼働情報」には、ID情報、大当たり回数、図柄停止数、アウト球数、補給球数が含まれており、「警報情報」には、警報センサー発生情報及びID読み出しエラー情報が含まれている。警報センサーとしてはマグネットセンサー、電波センサー、ピアノ線センサーなどが考えられる。
図29〜図31は、遊技ホール管理システム144が監視機関130の監視コンピュータ131との間で行う処理を示したフローチャートである。なお、遊技ホール管理システム144と監視コンピュータ131との間で予め暗号鍵を定めておき、両者間でデータ通信を行う場合には、この暗号鍵でデータを暗号化してからデータをやり取りすることができる。このようにすれば、データ通信のセキュリティを高めることができる。
図29は、監視機関から各遊技機の情報の参照要求があった場合の処理を示すフローチャートである。監視コンピュータ131から遊技ホール管理システム144に対してデータの送信があると、遊技ホール管理システム144は送信元のアドレスから監視機関を取り出し(S2901)、所定の監視機関か否かを確認し(S2902)、所定の監視機関であることを確認できない場合はエラーとする(S2911)。続いて、検索キーで遊技機管理データベース142を検索する(S2905)。ここで、照会しようとする遊技機のID情報が既に分かっている場合はこのID情報が検索キーとなって、ID情報の有無、遊技ホールの住所、当該遊技機の状態等を検索する。ID情報が分かっていない場合は、遊技ホールの店舗名、設置台番号などが検索キーとなって、これに基づいてID情報を検索する。
ID情報が得られたら、そのID情報に対応する遊技機の情報を遊技機管理データベース142から読み出し(S2907)、これを検索キーより決定した共通暗号鍵で暗号化し(S2908)、それを送信バッファへ格納する(S2909)。バッファに格納された情報は、その後所定のタイミングで監視機関130の監視コンピュータ131へ送信される。
図30は、監視機関130から各遊技機に関する稼働状況の参照要求があった場合の処理を示したフローチャートである。監視コンピュータ131から遊技ホール管理システム144に対してデータの送信があると、遊技ホール管理システム144は送信元のアドレスから監視機関を取り出し(S3001)、所定の監視機関か否かを確認する(S3002)。所定の監視機関であることを確認できない場合は、エラーとする(S3011)。
続いて、該当する店舗名及び台番号で遊技機管理データベース142を検索する(S3005)。その結果、ID情報があったときは、そのID情報に対応する遊技機の稼働情報を遊技機管理データベース142から読み出す(S3007)。稼働情報には大当たり回数、アウト球数、補給球数などが含まれる。これらの情報を店舗名及び台番号によって決定される暗号鍵で暗号化し(S3008)、それを送信バッファへ格納する(S3009)。バッファに格納された情報は、その後所定のタイミングで監視機関130の監視コンピュータ131へ送信される。
図31は、監視機関130における携帯可能な照合機122から個別の遊技機の情報についての参照要求があった場合の処理を示したフローチャートである。照合機122から遊技ホール管理システム144に対してデータの送信があると、遊技ホール管理システム144は送信元のアドレスから照合機の番号を取り出し(S3101)、所定の照合機か否かを確認する(S3102)。所定の照合機であることを確認できない場合は、エラーとする(S3111)。
続いて、ID情報で遊技機管理データベース142を検索する(S3105)。その結果、ID情報があったときは、そのID情報に対応する遊技機に関する情報を遊技機管理データベース142から読み出す(S3107)。この情報をID派生データを共通暗号鍵として暗号化し(S3108)、それを送信バッファへ格納する(S3109)。バッファに格納された情報は、その後所定のタイミングで照合機122へ送信される。
図32は、監視機関130の監視コンピュータ131が行う処理全体を示しており、これには遊技機情報の照会(S3203)、稼働状況参照(S3204)、個別台の情報照合(S3205)、コマンドエラー処理(S3206)の各処理が含まれる。
図33〜図35は、監視機関130の監視コンピュータ131が、遊技ホール管理システム144に対してアクセスするときの処理を示したフローチャートである。このうち図33は、監視コンピュータ131が遊技ホールにおける各遊技機の照合処理を要求する場合の処理を示しており、図23に示した遊技ホール管理システム144の処理に対応する。まず、監視コンピュータ131においてオペレータが、照合しようとする遊技機の情報を入力し(S3301)、これを遊技ホール管理システム144に送信する(S3303)。遊技ホール管理システム144では、図29に示す処理を行い、その照合結果が監視コンピュータ131に返される(S3304)。このデータは、図29に関して説明したように暗号化されている。そのデータに異常があれば(S3305)、異常メッセージを表示するが(S3308)、正常であればその照合結果を表示する(S3307)。
図34は、監視コンピュータ131が遊技ホールにおける各遊技機の稼働状況の参照要求を行う場合の処理を示しており、図30に示した遊技ホール管理システム144の処理に対応する。まず、監視コンピュータ131においてオペレータが、稼働状況を参照しようとする遊技機の情報を入力し(S3401)、これを遊技ホール管理システム144に送信する(S3403)。遊技ホール管理システム144では、図30に示す処理を行い、その照合結果が監視コンピュータ131に返される(S3404)。このデータは、図30に関して説明したように暗号化されている。そのデータに異常があれば(S3405)、異常メッセージを表示するが(S3408)、正常であればその結果を表示する(S3407)。
図35は、監視コンピュータ131が遊技ホールにおける各遊技機の稼働情報の監視処理を行う場合の処理を示している。この処理は、登録されているすべての遊技ホールのすべての遊技機を対象として行う(S3501,S3502)。遊技ホール管理システム144に稼働情報参照コマンドを送信する(S3503)。遊技ホール管理システム144では、所定の処理を行い、その照合結果が暗号化されて監視コンピュータ131に返される(S3504)。そのデータに異常があれば(S3505)、異常メッセージを表示するが(S3508)、正常であればその結果を表示する(S3507)。
図36は、監視機関の監視コンピュータ131が、遊技ホールの各遊技機について、不正使用者などによる不正操作等を個別に監視する処理を行うときのフローチャートを示している。監視コンピュータ131は、大当たり役に対応する特定の図柄で停止する回数を監視する(S3601)。その回数が予め設定してある条件から外れた場合には(S3602)、何らかの異常が生じた旨のメッセージをコンピュータ画面等に表示する(S3603)。また、補給球とアウト球の関係を監視し(S3604)、予め設定してある条件から外れた場合には(S3605)、出球又は出球率に異常が生じた旨のメッセージをコンピュータ画面等に表示する(S3606)。ここで、「出球」とは、補給球数からアウト球数を引いた数であり、「出球率」とは、補給球数をアウト球数で割った値である。
図37は、監視機関の監視コンピュータ131が、遊技ホール管理システム144から、いずれかの遊技ホールの特定の遊技機において異常が発生した旨のデータを受信した場合の処理を示している。まず、監視コンピュータ131が遊技ホール管理システム144から異常が発生した旨のデータを受け取ると(S3701)、監視コンピュータ131と遊技ホール管理システム144との間で共通の暗号鍵でそのデータを復号化する(S3702)。
図38は、図5に示すように、遊技ホールの各遊技機に検査機関の携帯型の照合機122を接続して照合処理を行う場合のフローチャートを示している。ここで「照合」とは、遊技機の筐体はそのままに、遊技機内部の制御用チップだけをすり替えたり、制御用チップ内部の情報を書き換えたり、遊技機内部の構成を変えるといった不正が行われていないかどうかを確認する作業を指す。
図38において、まず、照合機を接続した遊技機の内部の制御用チップからID情報を取り出し(S3801)、これを監視機関の監視コンピュータ131に送信して照合処理を要求する(S3803)。監視コンピュータ131は、この要求に応じて照合処理を行う。照合機は監視コンピュータ131からの返信を受信し(S3804)、そのデータに基づいて照合機が遊技機から読み出したID情報が確かに存在したか否かを判定する(S3805)。そして、そのようなID情報が存在しなかった場合にはエラーメッセージを表示し(S3808)、そのID情報が確かに存在した場合には、当該ID情報に基づくID派生データでその遊技機に関する情報を復号化し(S3806)、それを表示し(S3807)、表示内容が遊技機に実装されている構成と相違ないかを確認することにより、データベースとの照合を行う。