JP4879281B2 - ソースルーティングされたプローブを使用するエンドツーエンド型サービス品質 - Google Patents
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Description
ネットワーク性能およびサービス有効性のリアルタイム監視は、エンドツーエンド遅延、パケット損失、およびサービス品質を測定するための測定技術を必要とする。一実施形態では、サービス専用プローブは、それらがネットワークから実際のサービストラフィックと同一の扱いを受けるように綿密にサービストラフィックを模倣する能動プローブである。一実施形態では、ソースルーティングされたプローブも様々なネットワークサービスを模倣する。ソースルーティングされたプローブは、ネットワークトポロジーの十分な知識を必要とする。邪悪なリンクの検出アルゴリズムと併用して、性能劣化の一因となるリンクが切り離され得る。ソースルーティングされたプローブは、相関の問題を回避する。マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)などのソースルーティングにネットワークサポートが利用可能である。一実施形態では、ネットワークサービス品質の評価がエンドツーエンド型プローブによって実行され得る。
図1は、リンクカバー問題を示す例示のブロック図100である。図1に示されるネットワークには、ノードa 102、ノードb 104、ノードc 106、ノードd 108、ノードe 110、ノードf 112、ノードg 114、およびノードh 116の8つのノードがある。ノードa 102、ノードb 104およびノードc 106は端末ノード(図1中の暗くなった円)118として動作し、他のすべてのもの(すなわちノードd 108、ノードe 110、ノードf 112、ノードg 114およびノードh 116)は、普通のノード(図1中の暗くない円)120である。図1中の破線はプローブ経路である。プローブ1 122、プローブ2 124、およびプローブ3 126の3つのプローブがある。各プローブ122、124、126は、その終点を、端末118のうちの1つ、すなわちノードa 102、ノードb 104、またはノードc 106に配置する。各ネットワークリンクは、図1に指定されるようにコスト(重み)を有する。エッジ(g,h)128、(h,c)130、(a,d)132および(d,f)134は、対象のネットワークリンクである(本明細書では、用語エッジとリンクは互換性があるように用いられる)。目標は、これら興味のあるエッジ、すなわち監視するべき選択されたエッジのすべてに及ぶプローブの組を設計することである。
例示の一実施形態に、リンクカバー問題の形式的記述がある。ネットワークは、接続されていて方向付けされていないグラフG=(V,E)としてモデル化され、Vは頂点(ネットワーク中のノードを表わす)の組であり、Eはエッジ(ネットワークリンクを表わす)の組であって、|V|=n、かつ|E|=mである。Gには自己ループがない。すなわち1つのノードから出てそのノード自体に戻るエッジはない。また、Gは必ずしも平面グラフではない。グラフGにおいて、ノードと頂点、リンクとエッジは、互換性があるように混乱なく用いられる。
方向付けされておらず、結合され、重み付けされたグラフG=(V、E)、S⊆EかつT⊆Vが与えられたものとする。各エッジe∈Eからそのコストを表わす負でない数までマッピングwe
1.第1の部分問題は、最小コストのリンクカバー問題(LCP)である。LCPでは、必要とされるプローブのトータルコストを最小限にすることが目標である。プローブのコストは、ネットワーク上のトラフィック負荷に関して測定される。すなわち、
2.第2の部分問題は、主要なリンクカバー問題(PLP)である。PLPでは、プローブの最大コストを最小化することが目標である。プローブのコストは、待ち時間、スループットまたは長さに関して測定され得る。すなわち、
3.第3の部分問題は、デュアルリンクカバー問題(DLP)である。DLPでは、プローブの合計数を最小化することが目標である。プローブの合計数は、プローブの導入コストを反映する。すなわち、
リンクカバー問題の3つの可変要素の複雑さが求められなければならない。LCPがNP困難問題ではないので、LCP用に設計されている多項式時間アルゴリズムならびにPLPおよびDLP向けの2−近似アルゴリズムが提示される。PLPおよびDLPに関する複雑さ(困難さ)は、次のように解析される。
問題の定式化では、プローブは強制的に基本経路または巡回にされる。たとえ問題の定式化が、プローブが基本経路である必要はないように(ループを有することができるように)緩和されたとしても、PLPおよびDLPは依然としてNP困難である。これは、k−チャイニーズポストマンの最小−最大問題(MM k−CPP)および容量制約付きアークルーティング問題(CARP)から容易に一般化され得る。
プローブが基本経路(巡回)と定義されるように制限されるとき、PLPの困難は、MM k−CPPからは直接誘導され得ない。
例示の一実施形態には、Sの中のエッジがすべて少なくとも1つの経路
補助定理1:1組の端末Tであるエッジe=(v1,v2)が与えられたとして、1つの端末からノードv1およびv2までの最短経路は、ti〜→(v1,v2)〜→tjと表現し、基本経路(巡回)またはループが1つしかない経路(巡回)のいずれかである。ここで、ti,tj∈Tであり、tiとtjは必ずしも別個ではない。
定理2の証明は構成的証明である。見つかった基本最短経路の数がk’であると仮定する。Sの中のすべてのエッジに対するプローブの数がk’≦kであれば、PLPに対する最適解が見つかり、これは見つかったプローブの組中のプローブの最大コストである。k’>kであると、プローブの数は、そのいくつかを合併させることにより、基本経路(巡回)の数がkになるまで低減される。2つの基本経路を合併するために、最大コストのプローブに対するコスト制限下では、2つの基本経路(プローブ)が1つの基本経路(プローブ)へ合併され得る。
DLP向けに、2−近似アルゴリズムの例示の一実施形態が導入される。様々なDLPは様々なPLPの対照物(counterpart)である。
リンクカバーの解は、ロケット燃料プロジェクトから得られた様々な現実的なISPトポロジーに対して評価された。最大の5つのトポロジーが選択された。というのは、それらが、監視されているネットワークの複雑さに関して最も興味のある解析をもたらすからである。ネットワーク中の各リンクは、その推測された待ち時間(リンクコスト)であるコストを割り当てられる。それぞれの場合、バックボーンノードは、可能性のある端末の組として選択された。
1つの目標は、最適のプローブ経路を設計して、ネットワーク中の選択されたエッジを対象として含むことであった。最適性基準は、配置されたプローブのトータルコスト、プローブの最大コスト、およびエッジを対象として含むのに必要なプローブの数などのメトリクスを用いて評価された。これらの評価メトリクスの下では、LCPアルゴリズムが非常に優れた性能をもたらすことが判明した。
図12から、興味のあるエッジの組に及ぶのに必要なプローブの数は、ネットワーク中のエッジ数に対してほぼ線形従属であることが判明した。その観察は、興味のあるエッジの数または使用された端末の数には無関係に真であると判明した。しかし、表Iから、ノードの数が、プローブの数に、特徴付け得るいかなる影響も及ぼさないことが認められ得た。エッジをすべて対象として含む場合には、端末数を増加させることがエッジのカバレッジを改善しないことも、5つのトポロジーのうちの2つで観測された。どちらの場合でも、同数のリンクが対象として含まれないままであった。これは(無作為に)選択された端末ノードの位置に対するネットワーク中のこれらのエッジの配置の結果であると考えられた。
検討されたシミュレーションを基に、あらゆるネットワークトポロジーに対して、ほぼ100%のエッジを対象として含むために端末ノードとして割り当てられる必要があるのは、ノードの約5%だけであると結論付けられた。これはプローブベースの監視システムのための重要な発見であった。追加のプローブ端末の付加によるエッジカバレッジに利点がないので、プローブベースの監視システムの設計は、厳密に配備コストに基づいて最適化され得る。配備コストは、端末導入のコスト対プローブ経路をセットアップして維持するコストに関するものである。その上、LCPアルゴリズムの例示の実施形態を用いて、プローブ数、プローブの最大コスト、および平均プローブコストの3つの基準のすべての最小化に関して、ほぼ最適の結果をもたらすプローブ経路を得ることが可能である。
Claims (10)
- ネットワークのトポロジー、ネットワーク中の1組の選択されたエッジおよびネットワーク中の1組の端末を受け取るステップと、
複数のプローブ経路のすべてのエッジについての容量を示す重みの和であるコストを最小化しながら、選択されたエッジの組を対象として含み端末ノードの組を起点および終点とする複数のプローブ経路を有する1組のプローブを決定するステップを含み、前記プローブは様々なネットワークサービスを模倣するように作成され、
監視される特定のサービスのエンドツーエンド型サービス品質を測定するようにプローブの組を配備するステップとを含む、ネットワークを監視するための、方法。 - プローブの組中のプローブが所定のリンク容量を超過しない、請求項1に記載の方法。
- プローブの組のトータルコストが最小化される、請求項1に記載の方法。
- プローブの組中の各プローブの最大コストが最小化される、請求項1に記載の方法。
- プローブの組中のプローブの合計数が最小化される、請求項1に記載の方法。
- オペレーティングシステムおよび少なくとも1つの記憶デバイスを含むプロセッサと、
ネットワーク監視の方法を実行するための、プロセッサ上で実行することができるソフトウェアコンポーネントとを備え、ソフトウェアコンポーネントが、
ネットワークのトポロジー、ネットワーク中の1組の選択されたエッジおよびネットワーク中の1組の端末を受け取るステップと、
複数のプローブ経路のすべてのエッジについての容量を示す重みの和であるコストを最小化しながら、選択されたエッジの組を対象として含み端末ノードの組を起点および終点とする複数のプローブ経路を有する1組のプローブを決定するステップを含み、前記プローブは様々なネットワークサービスを模倣するように作成され、
監視される特定のサービスのエンドツーエンド型サービス品質を測定するようにプローブの組を配備するステップとを含む、ネットワークを監視するためのシステム。 - プローブの組中のプローブが所定のリンク容量を超過しない、請求項6に記載のシステム。
- プローブの組のトータルコストが最小化される、請求項6に記載のシステム。
- ネットワーク監視用の方法を実行するための命令を格納するコンピュータ読取可能な書込可能媒体であって、方法が、
ネットワークのトポロジー、ネットワーク中の1組の選択されたエッジ、およびネットワーク中の1組の端末を受け取るステップと、
複数のプローブ経路のすべてのエッジについての容量を示す重みの和であるコストを最小化しながら、選択されたエッジの組を対象として含み端末ノードの組を起点および終点とする複数のプローブ経路を有する1組のプローブを決定するステップを含み、前記プローブは様々なネットワークサービスを模倣するように作成され、
監視される特定のサービスのエンドツーエンド型サービス品質を測定するようにプローブの組を配備するステップとを含む、コンピュータ読取可能な書込可能媒体。 - プローブの組のトータルコストが最小化される、請求項9に記載のコンピュータ読取可能な書込可能媒体。
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