JP4874578B2 - 画像符号化装置 - Google Patents

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この発明は、複数のカメラ等で撮影された多視点画像を符号化する符号化装置と、多視点画像の符号化データを復号する復号装置に関するものである。
従来の多視点画像符号化方式は、各視点で撮影された画像間の相関を利用することで情報量の削減を行っていた。具体的にはある視点の画像を参照画像として先ず符号化し、参照画像と隣接する視点の画像については、同画像の差分情報を符号化することで情報量を削減していた。更に、参照画像と参照画像に隣接する視点の画像とを用いて、別の視点の画像の差分情報を符号化していた(例えば、非特許文献1参照)。
このようにして生成された符号化データを復号する場合、先ず、参照画像の画像データを復号し、それ以降、所望の視点の画像を復号するのに必要な他の視点の画像を順に復号していき、最終的に所望の視点の画像を復号する。
岡慎也,ナ・バンチャンプリム,藤井,谷本"自由視点テレビのための動的光線空間の情報圧縮"3D Image Conference 2004 5−1
従来の多視点画像符号化方式は、以上のように実行されていたので、複数のカメラで撮影された多視点画像のうち、所望の視点の画像を復号する場合、その視点位置によっては不要な他の視点の画像を幾つか先に復号する必要があった。その結果、所望の視点の画像を復号するのが遅れてしまうという課題があった。
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、多視点で撮影された複数の画像に対して、所望の視点の画像を容易に復号すると共に、符号化効率が高い画像符号化装置及び画像復号装置を得ること目的とする。
この発明に係る画像符号化装置は、複数の視点の入力像に共通する情報を共通画像として生成する共通画像生成部と、前記共通画像を符号化すると共に局部復号を行い共通局部復号画像を生成する共通画像符号化部と、前記視点の入力像と前記共通局部復号画像との間のブロックごとの視差ベクトルを決定する視差ベクトル決定部と、前記視差ベクトルに基づいて入力画像の視差補償を行い予測画像を生成する視差補償部と、前記入力画像と前記予測画像の差分データを生成して符号化する実画像符号化部とを備え、前記視差ベクトル決定部は、視差の信頼性を評価する指標に基づいて、一定以上の視差の信頼性を満たすベクトルのみを視差ベクトルとみなす。


この発明によれば、複数のカメラで撮影された多視点画像を符号化する際に、複数の多視点画像間で共通画像を生成して先ずそれを符号化し、実際に撮影された画像については、共通画像との差分データを符号化するようにしている。また、復号の際は符号化された共通画像を復号し、復号した差分データを加えることで実際に撮影された画像を復号している。従って、符号化及び復号する際の演算量を減らすことができるので、画像符号化装置及び画像復号装置を簡単に構成することができる。また、所望視点の画像を復号する際の遅延を少なくすることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図1の構成例は、例えば、4つのカメラでそれぞれ撮影された4つの映像(視点A〜Dの映像)を符号化する場合を想定している。
図1において、本画像符号化装置は、視点A〜Dの映像を蓄積するバッファ1と、視点A〜Dの画像の共通画像データを生成する共通画像生成部2と、共通画像生成部2から出力される共通画像データに対して画面内予測、または動きベクトルを検出して画面間予測を行い、共通画像データと画面間予測を行った場合には対応する動きベクトルを符号化する共通画像符号化部(画面内予測、画面間予測)と、視点A〜Dの画像と共通画像符号化部から出力される共通画像データとの差分データと、各視点の画像と共通画像との視差ベクトルを符号化する実画像符号化部と、共通画像符号化部の出力と実画像符号化部の出力とを多重化するMUX(Multiplexer) 18とを備えている。
共通画像符号化部は、差分器3と、DCT/量子化器4と、エントロピー符号化器5と、逆量子化/IDCT器6と、加算器7と、共通画像バッファ8と、画面内予測器9と、動きベクトル検出器10と、動き補償器11と、切り替え器12とを備えている。
実画像符号化部は、視差ベクトル検出器13と、視差補償器14と、差分器15と、DCT/量子化器16と、エントロピー符号化器17とを備えている。
次に、動作について説明する。図2は、この発明の実施の形態1における多視点での撮影方法を示す図である。図2において、例えば、視線方向と直交する方向に一列に並んだカメラA〜Dで対象物を撮影し、それぞれのカメラで撮影した映像を視点A〜Dの映像とする。
バッファ1に4つの視点A〜Dで撮影された映像が入力され、これ以降の装置とタイミングを合わせるため、一時的に蓄積される。バッファ1は、ノイズ除去処理等の入力画像に必要な処理も行う場合がある。
共通画像生成部2は、バッファ1から適切な画像を取り出して、共通画像となる画像データ(以下、共通画像データ)を生成する。この共通画像としては、視点A〜Dの画像そのもの、ある1つの画像に何らかの演算を施した画像、複数の画像から変換処理された画像等がある。共通画像生成部2の詳細については後述する。
差分器3は、共通画像生成部2から出力される共通画像データと切り替え器12の出力とから差分データを生成して、DCT/量子化器4に出力する。
DCT/量子化器4は、差分器3から出力される差分データ対して、DCT(Discrete Cosine Transform)演算を行い、更に量子化処理を行う。
エントロピー符号化器5は、DCT/量子化器4から出力されるDCT及び量子化された差分データに対して、エントロピー符号化処理を行う。また、動きベクトル検出器10から出力される動きベクトルに対して、エントロピー符号化処理を行う。
逆量子化/IDCT器6は、DCT/量子化器4から出力されるDCT及び量子化された差分データに対して、逆量子化処理を行い、更にIDCT(Invers DCT)演算を行う。
加算器7は、逆量子化/IDCT器6から出力される逆量子化及びIDCTされた差分データと、切り換え器12の出力とを加算して、共通画像データを共通画像バッファ8に出力する。
共通画像バッファ8は、加算器7から入力される共通画像データを、それ以降の処理に適したタイミングで出力する。また、必要に応じて遅延無く出力することもできる。
画面内予測器9は、共通画像バッファ8から出力される共通画像データを用いて、画面内予測に必要な領域の画像データを適切に処理して出力する。
動きベクトル検出器10は、共通画像生成部2から所定のタイミングで出力される共通画像データと、それ以前に共通画像バッファ8から出力される別の共通画像データとの間で動きベクトル探索を行う。
動き補償器11は、共通画像バッファ8から出力される共通画像に対して、それに対応した、動きベクトル検出器10から出力される動きベクトルを用いて、動き補償処理を行う。
切り替え器12は、共通画像符号化部(差分器3〜切り換え器12)が画面内予測を行う場合は、画面内予測器9の出力を選択して差分器3に出力する。一方、画面間予測を行う場合は、動き保証器11の出力を選択して差分器3に出力する。
視差ベクトル検出器13は、バッファ1から出力される視点A〜Dのうちいずれかの視点で撮影された画像データと、共通画像バッファ8から出力される共通画像データとから視差ベクトルを検出する。視差ベクトルの検出方法は様々あるが、動きベクトル検出器10で使用される方法によることが多い。
共通画像バッファ8から取り出す共通画像データは、最新の共通画像データ等の、バッファ1から取り出した画像データと同じタイミングで撮影されたものでなくてもよく、共通画像バッファ8に蓄積された共通画像データであればよい。その選択方法として、後述する視差ベクトル決定部21等で示すような、SSD演算結果の最小値の閾値や領域間の距離等を調査して、それに応じて最適な共通画像データを使用するようにしてもよい。
視差補償器14は、共通画像バッファ8から出力される共通画像データに対して、それに対応した、視差ベクトル検出器13から出力される視差ベクトルを用いて、視差補償処理を行う。この時、撮影に使用したカメラの空間的な配置や方向の幾何学的な情報を利用して視差補償処理を行ってもよい。カメラの配置や方向の幾何学的な情報を用いることで、共通画像内のある部分領域の、その時に差分を行うカメラ視点からの見え方が推定できるからである。上記の場合は、カメラの配置や方向の幾何学的な情報もエントロピー符号化器17で符号化する。
差分器15は、バッファ1から出力される画像データと、視差補償器14から出力される画像データ(視差補償処理された共通画像データ)との差分演算を行う。この時に用いる画像は、視差ベクトル検出器13での視差ベクトルの検出に使用した画像である。
DCT/量子化器16は、差分器15から出力される差分データに対して、DCT演算を行った後、量子化処理を行う。
エントロピー符号化器17は、DCT/量子化器16から出力されるDCT及び量子化された差分データに対して、エントロピー符号化処理を行う。また、視差ベクトル検出器13から出力される視差ベクトルに対して、エントロピー符号化処理を行う。
MUX 18は、エントロピー符号化器5の出力と、エントロピー符号化器17の出力とを多重化して、符号化ストリームを生成する。
次に、共通画像生成部2について説明する。図3は、図1中の共通画像生成部2を示す構成図である。図3において、基準画増バッファ19〜視差ベクトル決定部21が視差ベクトル探索部を構成する。また、視差補償器22〜共通画像演算器24が共通領域抽出部を構成する。
基準画像バッファ19は、図2に示す視点A〜Dで同時に撮影された4つの画像の中から1つの画像を選択して保存する。図3では例として、基準画増バッファ19が、視点A〜Dの中で位置的に中央付近の視点Bで撮影された画像を選択保存している。
SSD演算部20は、基準画像バッファ19に蓄積された視点Bの画像と、それと同じタイミングで撮影された視点A、C、Dの3つの画像との間で、SSD(Sum of Squared Difference)演算を行う。SSD演算は、動きベクトル探索アルゴリズムの1つとして知られている。
視差ベクトル決定部21では、SSD演算部20の演算結果を用いて、視点A、C、Dの各画像毎に、視点Bの画像との視差ベクトルを決定する。この時、「一定以上の信頼性を満たす視差ベクトルのみを取り出し、それ以外は視差ベクトルと見なさない」としてもよい。この場合の「一定以上の信頼性」とは、例えば、「視点Bの画像のある領域と視点Aの画像のある領域とにおいて、SSDで視差ベクトル探索する場合、SSD演算結果の最小値が所定の閾値以下であること」等の条件により決定する。
また、別の「一定以上の信頼性」の指標として、視点Bの画像のある領域の画面中位置と、視点Aの画像のある領域の画面中位置との距離を調査し、その距離が一定以内である場合のみ信頼性があるとして視差ベクトルを決定したり、前記距離に応じて先のSSD演算結果の最小値の閾値を変化させる、等の条件もありうる。
視差補償器22は、視点A、C、Dの各画像それぞれに対し、視差ベクトル決定部21で決定された視差ベクトルを用いて視差補償処理を行う。その結果、例えば視点A〜Dで共通に撮影されている物体は、視差補償処理後は、各視点の画像とも同じ位置に移動されたことになる。
画像バッファ23は、視差補償器22で視差補償された視点A、C、Dの各画像と、基準画増バッファ19から出力される視点Bの画像とを蓄積する。
共通画像演算器24は、例えば画像バッファ23に蓄積されている視点A〜Dに由来する各画像について、視点方向のウェーブレット変換を行い、その低周波数成分の画像を出力する。例えば、ハールのウェーブレット変換(Harr Wavelet Transform)を使用する場合、視点A〜Dに由来する各画像において、同じ位置にある画素値をa,b,c,dとすると、その低周波数成分の画像上の同じ位置の画素値は「(a+b+c+d)/4」となる。その他、視点方向の補間処理やローパスフィルタ処理、平均化処理等が考えられるし、これらの画面内処理と組み合わせることも考えられる。また画像バッファ23に蓄積されている画像データのうち、例えば、視点BとCに由来する各画像等、一部の画像のみを使用してもよく、また、蓄積されている画像そのものを使用してもよい。
次に、図1の画像符号化装置に対応する画像復号装置について説明する。図4は、この発明の実施の形態1に係る画像復号装置を示す構成図である。図4において、本画像復号装置は、多重化された符号化データを分離するDEMUX(DeMultiplexer) 25と、符号化された共通画像データを復号する共通画像復号部(画面内予測、画面間予測)と、符号化された各視点の画像の差分データを復号する実画面復号部とを備えている。
共通画像復号部は、エントロピー復号器26と、逆量子化/IDCT器27と、加算器28と、共通画像バッファ29と、画面内予測器30と、動き補償器31と、切り替え器32とを備えている。
実画像復号部は、エントロピー復号器33と、逆量子化/IDCT器34と、視差補償器35と、加算器36とを備えている。
次に、動作について説明する。DEMUX 25は、図1のMUX18から出力される符号化ストリームを、共通画像データの復号に必要な符号化データと、所望視点の画像の復号に必要な符号化データとに分離し、それぞれエントロピー復号器26とエントロピー復号器33に出力する。
エントロピー復号器26は、DEMUX 25で分離された共通画像データの復号に必要な符号化データに対して、エントロピー復号処理を行う。これらは主に、共通画像の画素値に関するものと動きベクトルである。
逆量子化/IDCT器27は、エントロピー復号器26の出力のうち、画素値に関するデータに対して逆量子化処理を行い、更にIDCT演算を行う。
加算器28は、逆量子化/IDCT器27の出力と切り替え器32の出力とを加算して、共通画像データを共通画像バッファ29に出力する。
共通画像バッファ29は、加算器28から入力される共通画像データを、それ以降の処理に必要なタイミングで出力する。また、必要に応じて遅延なく出力することもできる。
画面内予測器30は、共通画像バッファ29から出力される共通画像データを用いて、画面内予測に必要な領域の画像データを適切に処理して出力する。
動き補償器31は、エントロピー復号器26から出力される動きベクトルについて、それに対応した共通画像データを共通画像バッファ29から取り出し、同動きベクトルを用いて動き補償処理を行う。
切り替え器32は、逆量子化/IDCT器27から出力されるデータが画面内予測されたものである場合は、画面内予測器30の出力を選択して加算器28に出力する。一方、画面間予測されたものである場合は、動き補償器31の出力を選択して加算器28に出力する。
エントロピー復号器33は、DEMUX 25から出力される所望視点の画像の復号に必要な符号化データに対して、エントロピー復号を行う。これらは主に、所望視点の画像の画素値に関するものと視差ベクトルである。
逆量子化/IDCT器34は、エントロピー復号器33の出力のうち、画素値に関するデータに対して逆量子化処理を行い、更にIDCT演算を行う。
視差補償器35は、エントロピー復号器33から出力される視差ベクトルについて、それに対応した共通画像データを共通画像バッファ29から取り出し、同視差ベクトルを用いて視差補償処理を行う。この時、撮影に使用したカメラの空間的な配置や方向の幾何学的な情報をエントロピー復号器33で復号して利用し、視差補償処理を行ってもよい。これらの情報を用いることで、共通画像内のある部分領域の、差分を行うカメラ視点(所望視点)からの見え方を推定することができるからである。
加算器36は、逆量子化/IDCT器34の出力と、視差補償器35の出力とを加算して、所望視点の画像データを出力する。
図5は、実施の形態1において、視点A〜Dの各画像と共通画像との関係を示した図である。図5(a)は、視点Aの画像が、視点A〜Dの各画像に共通する情報と、それ以外の情報とで構成されることを示している。本発明では、共通する情報は共通画像として符号化される。図5(b)〜(d)は、視点B〜Dの各画像について、図5(a)と同様に示したものである。
図6は、実施の形態1において、符号化及び復号する際の、視点A〜Dの各画像と共通画像との関係を示した図である。図6において、画像a〜dは、それぞれ視点A〜Dで撮影された画像である。また、共通画像54は、画像a〜dに共通する情報により作成された画像である。
差分データ55〜56は、それぞれ、画像a〜dと共通画像54との差分データである。共通画像59は、共通画像54を符号化したデータを復号して得られた共通画像(復号画像a’〜d’に共通する情報)である。
差分データ60〜63は、それぞれ、差分データ55〜58を符号化したデータを復号して得られた差分データである。また、復号画像a’〜d’は、それぞれ、共通画像59と差分データ60〜63とを加算して得られた画像である。
視点A〜Dで撮影された画像a〜dの情報は、それぞれ、図1の画像符号化装置で差分情報55〜58と共通画像54とに分離されて符号化され、図4の画像復号装置に伝送される。画像復号装置では、共通画像59と画像a〜dのそれぞれの差分データ60〜63とを加算して、各視点A〜Dの復号画像a’〜d’を生成する。
以上のように、この実施の形態1によれば、複数のカメラで撮影された多視点画像を符号化する際に、複数の多視点画像間で共通画像を生成して先ずそれを符号化し、実際に撮影された画像については、共通画像との差分データを符号化するようにしている。また、復号の際は符号化された共通画像を復号し、復号した差分データを加えることで実際に撮影された画像を復号している。従って、符号化及び復号する際の演算量を減らすことができるので、画像符号化装置及び画像復号装置を簡単に構成することができる。また、所望視点の画像を復号する際の遅延を少なくすることができる。
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2について説明する。実施の形態1では、実際に撮影された画像に共通画像との相関性が比較的高くない領域が存在する場合がある。一方、実際に撮影された画像に、同領域との相関性が比較的高い別領域が存在する場合がある。実施の形態2では、上記の場合に、共通画像データ以外に、該当する画像の画面内予測データを用いて、該当する視点の画像を符号化する。
図7は、この発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。図7において、バッファ1〜視差補償器14は実施の形態1に係る画像符号化装置(図1)と同様であるので、説明を省略する。
本画像符号化装置は、上記構成に加えて、差分器64と、DCT/量子化器65と、エントロピー符号化器66と、逆量子化/IDCT器67と、加算器68と、バッファ69と、画面内予測器70と、切り替え器71と、MUX 72とを備えている。実画像符号化部が差分器64〜切り換え器71を備えている。
次に、動作について説明する。差分器64は、バッファ1から出力される画像データと、切り替え器71の出力との差分データを生成して、DCT/量子化器65に出力する。差分器64の差分データは、バッファ1から出力される画像と共通画像との画面間予測データ(実施の形態1と同様)、またはバッファ1から出力される画像の画面内予測データである。
DCT/量子化器65は、差分器64の出力に対してDCT演算を行い、更に量子化処理を行う。
エントロピー符号化器66は、DCT/量子化器65の出力に対して、エントロピー符号化処理を行う。
逆量子化/IDCT器67は、DCT/量子化器65の出力のうち、画面内予測データに対して逆量子化処理を行い、更にIDCT演算を行う。
加算器68は、逆量子化/IDCT器67の出力と画面内予測器70の出力とを加算して、バッファ69に出力する。
バッファ69は、加算器68の出力を蓄積し、画面内予測器70が必要とするタイミングに合わせて出力する。また、必要に応じて遅延無く出力することもできる。
画面内予測器70は、バッファ69から出力される、画面内予測に適当な領域のデータに対して、適切な画面内予測処理を行い出力する。
切り替え器71は、視差補償器14の出力と画面内予測器70の出力とを切り替えて、差分器64に出力する。
MUX72は、エントロピー符号化器5の出力と、エントロピー符号化器66の出力とを多重化して、符号化ストリームを生成する。その他の動作については、実施の形態1に係る画像符号化装置の動作と同様であるので説明を省略する。
次に、画像復号装置について説明する。図8は、この発明の実施の形態2に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。図8において、DEMUX 25〜切り換え器32、視差補償器35は実施の形態1に係る画像復号装置(図4)と同様であるので、説明を省略する。
本画像復号装置は、上記構成に加えて、エントロピー復号器73と、逆量子化/IDCT器74と、加算器75と、バッファ76と、画面内予測器77と、切り替え器78とを実画像復号部に備えている。
次に、動作について説明する。エントロピー復号器73は、DEMUX 25の出力データに対して、エントロピー復号処理を行う。この時にエントロピー復号されるデータは、所望視点の画像データと共通画像との画面間予測データ、または所望視点の画像データの画面内予測データである。
逆量子化/IDCT器74は、エントロピー復号器73の出力に対して、逆量子化処理を行い、更にIDCT演算を行う。
加算器75は、逆量子化/IDCT器の出力が、所望視点の画像と共通画像との画面間予測データである場合は、視差補償器35の出力と加算する。一方、逆量子化/IDCT器の出力が、所望視点の画像の画面内予測データである場合は、画面内予測器77の出力と加算する。この加算結果の画像データは、視点A〜Dのいずれかで撮影された画像データの復号画像データである。
バッファ76は、加算器75の出力を蓄積し、画面内予測器77が必要とするタイミングに合せて出力する。
画面内予測器77は、所望視点の画像データに関して、バッファ76から出力される、画面内予測に必要な領域データに対して、適切な画面内予測処理を行って出力する。
切り替え器78は、視差補償器35から出力される共通画像による画面間予測データと、画面内予測器77から出力される画面内予測データとを切り替えて、加算器75に出力する。その他の動作は、実施の形態1に係る画像復号装置の動作と同様であるので説明を省略する。
以上のように、この実施の形態2によれば、多視点画像を符号化する際に、実施の形態1の共通画像による画面間予測と、実際に撮影された画像の画面内予測を適応的に切り替えて符号化するので、実際に撮影された画像に共通画像との相関性があまり高くない領域がある場合でも、同領域と別領域との相関性が高い場合には、符号化効率をより上げることができる。
この発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1において、多視点での撮影方法を示す図である。 図1中の共通画像生成部2の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1において、視点A〜Dの各画像と共通画像との関係を示した図である。 実施の形態1において、符号化及び復号する際の、視点A〜Dの各画像と共通画像との関係を示した図である。 この発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る画像復号装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 バッファ、2 共通画像生成部、3 差分器、4 DCT/量子化器、5 エントロピー符号化器、6 逆量子化/IDCT器、7 加算器、8 共通画像バッファ、9 画面内予測器、10 動きベクトル検出器、11 動き補償器、12 切り替え器、13 視差ベクトル検出器、14 視差補償器、15 差分器、16 DCT/量子化器、17 エントロピー符号化器、18 MUX、19 基準画像バッファ、20 SSD演算部21 視差ベクトル決定部、22 視差補償器、23 画像バッファ、24 共通画像演算器、25 DEMUX、26 エントロピー復号器、27 逆量子化/IDCT器、28 加算器、29 共通画像バッファ、30 画面内予測器、31 動き補償器、32 切り替え器、33 エントロピー復号器、34 逆量子化/IDCT器、35 視差補償器、36 加算器、 54 共通画像、55〜58 差分データ、59 共通画像、60〜63 差分データ、64 差分器、65 DCT/量子化器、66 エントロピー符号化器、
67 逆量子化/IDCT器、68 加算器、69 バッファ、70 画面内予測器、71 切り替え器、72 MUX、73 エントロピー復号器、74 逆量子化/IDCT器、75 加算器、76 バッファ、77 画面内予測器、78 切り替え器。

Claims (7)

  1. 複数の視点の入力像に共通する情報を共通画像として生成する共通画像生成部と、
    前記共通画像を符号化すると共に局部復号を行い共通局部復号画像を生成する共通画像符号化部と、
    前記視点の入力画像と前記共通局部復号画像との間のブロックごとの視差ベクトルを決定する視差ベクトル決定部と、
    前記視差ベクトルに基づいて入力画像の視差補償を行い予測画像を生成する視差補償部と、
    前記入力画像と前記予測画像の差分データを生成して符号化する実画像符号化部とを備え、
    前記視差ベクトル決定部は、視差の信頼性を評価する指標に基づいて、一定以上の視差の信頼性を満たすベクトルのみを視差ベクトルとみなすことを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記実画像符号化部が、前記視点の入力画像を撮影するカメラの空間的な位置や方向を利用して、前記差分データの情報量を削減することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 前記共通画像符号化部が、前記共通画像と時間的に前の共通画像との差分データを符号化することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置
  4. 前記実画像符号化部が、前記視点の入力像と時間的に前の共通画像との差分データを符号化することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  5. 前記共通画像生成部が、空間的な低周波成分を前記視点の入力画像から抽出して前記共通画像とすることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  6. 前記共通画像符号化部が、前記共通画像の符号化と、1つの前記視点の入力画像の符号化とを適応的に切り替えることを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
  7. 前記実画像符号化部が、前記視点の入力像の画面内部の差分データを生成し、前記視点の入力像と前記共通画像との差分データと、前記視点の入力像の画面内部の差分データとを、適応的に切り替えて符号化することを特徴とする請求項1記載の画像符号化装置。
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