JP4866090B2 - 図表作成装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆる表計算ソフトを用い、データベースに格納された種々のデータを取得、処理、記憶する技術に関する。
特定分野の膨大なデータ(例えば経済統計データ)を集積・管理し、インターネット等を介して利用者に提供するデータベースサービスが存在する。このデータベースサービスは、いわゆる時系列データ(時間の経過とともに観測あるいは算出された数値データ群、及びその数値データ群の属性情報のこと。例えば製品の売上高の推移、特定銘柄の株価の推移等のデータ。以下同じ。)を提供することも多い。データベースサービスの利用者は、取得したデータを必要に応じて適宜加工・演算を施し、得られたデータをグラフや表に表して利用する。
そして、従来、データベースサービスが提供するデータをコンピュータ端末を用いて取得し、端末のディスプレイ上にグラフや表として表示する技術として、データベースアクセス用ソフトウェア上に取得したデータを書き出してディスプレイ上に表示させる発明が存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2001−265311号公報
ここで、データベースサービスが提供するデータ、特に時系列データは、データ量が多く、しかもデータベースから取得した元のデータ全てを対象に所定の演算を行わないと表示するデータが得られない場合(例えば季節調整値を表示するような場合)が多い。
そして、上記特許文献1に記載の発明は、元のデータ全てを対象とした演算は表示するデータの数に関わらず一回の演算処理にて完了させることができるので、レスポンスタイムは短い。しかし、表示態様のバリエーションが乏しいため、多様な表示態様を求める利用者のニーズに応えられないという問題がある。
このような問題を解決するためには、表計算用ソフトウェア(以下「表計算ソフト」と証する。)のセルから直接データベースにアクセスしてデータを取得し、ディスプレイ上に表示させる方法も考えられる。
しかし、この方法によると、演算処理は表計算ソフトの各セルに表示される個々のデータごとに行われることになる。そのため、上述の時系列データのように、表示する個々の値を算出する際にデータ全体に対して演算を行わねばならない場合にこの方法を用いると、データ全体を対象とした重い演算処理をセルの数だけ行わねばならず、演算に膨大な時間を要してレスポンスタイムが長大化するという問題がある。
本発明はこのような問題に基づいてなされたものであり、データベースから取得されたデータに基づく図や表の作成において、自由度の高い表示態様を実現しつつ、データ量の多少に関わらず良好なレスポンスを維持できる図表作成装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、表計算ソフトのワークシート上のセルに入力された命令データを読み込んで命令内容を解読すると共に、該命令内容に基づいて取得されたデータを前記セルに返す命令処理手段と、
メモリ上に形成されデータベース等から取得された前記データを該取得された状態でキャッシュするデータキャッシング手段と、前記命令処理手段が解読した前記命令内容に基づいて前記データベース又は前記データキャッシング手段を検索し前記命令内容において指定された指定データを前記データベース又は前記データキャッシング手段から取得するデータ取得手段と、前記データベースから取得された前記データに対し、前記命令内容に基づいて所定の演算処理を行い該演算処理の結果としての演算データを算出する加工・演算手段と、算出された前記演算データをキャッシュする演算データキャッシング手段とを備え、前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データに含まれる所定の情報を読み込んで、前記指定データと共に、前記データベースに蓄積されたデータのうち前記所定の情報を含む前記指定データの同一系列データを取得して前記指定データ及び前記同一系列データを前記データキャッシング手段に格納し、かつ、前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記データキャッシング手段に存在する場合、前記データキャッシング手段の前記指定データを優先して取得し、前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記演算データキャッシング手段に存在する場合、前記演算データキャッシング手段の前記指定データを優先して取得し、前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記演算データであって前記演算データキャッシング手段に存在せず、かつ前記指定データを形成しうるデータが前記データキャッシング手段に存在する場合、前記データキャッシング手段の前記指定データを形成しうるデータを優先して取得し、前記加工演算手段は、優先して取得された前記データに対して前記所定の演算処理を行い前記演算データを算出することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の構成に加え、前記命令処理手段が解読しうる前記命令データは、前記表計算ソフト上で動作可能な関数によって形成されるとともに、前記所定のデータは前記関数の所定の引数に基づいて取得される前記データであることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記関数は、時系列データを形成する、数値データ又は前記数値データの属性情報を前記セルに返すことを特徴とする。
請求項に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを請求項1乃至の何れか一つに記載の図表作成装置の各手段として機能させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、データベース等から取得された各種のデータをキャッシュするデータキャッシング手段をメモリ上に形成し、表計算ソフトのワークシート上のセルに入力された命令データに基づいてデータを取得する際に、取得を求められた指定データがデータキャッシング手段に存在する場合、データ取得手段はデータキャッシング手段の指定データを優先して取得することにより、データベースアクセスの回数やデータベースとのデータ送受信に要するCPUのコストを減少させることができる。これにより、表計算ソフトのセルに命令データが入力されたときのレスポンスタイムが短くなる。そして、データベースから取得されたデータに基づく図や表の作成において、自由度の高い表示態様を実現しつつ、データ量の多少に関わらず良好なレスポンスを維持することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、データベースから指定データを取得する際、指定データと共に、データベースに蓄積されたデータのうち所定の情報を含む指定データの同一系列データを取得して指定データと共にデータキャッシング手段に格納することにより、データベースから取得を求められたデータと同一系列のデータを取得する際にデータキャッシング手段から取得することが可能になる。これにより、当該同一系列のデータの取得に要するデータベースアクセスの回数やCPUのコストを減少させることができる。そして、データベースから取得されたデータに基づく図や表の作成において、自由度の高い表示態様を実現しつつ、データ量の多少に関わらず良好なレスポンスを維持することができる。
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、データベースから取得したデータに所定の演算処理を行って演算データを算出し、算出した演算データを演算データキャッシング手段にキャッシュし、データ取得手段がキャッシュされた演算データを優先して取得することにより、データベースから取得された後に所定の演算処理を施してセルに返す必要のある数値データについて、演算処理に要するCPUのコストや処理時間を削減することができる。これにより、表計算ソフトのセルに、演算により算出される数値データを取得する命令データが入力されたときのレスポンスタイムが短くなる。そして、自由度の高い表示態様を実現しつつ、データ量の多少に関わらず一層良好なレスポンスを維持できる。
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、指定データが演算データであって前記演算データキャッシング手段に存在せず、かつ指定データを形成しうるデータがデータキャッシング手段に存在する場合、データキャッシング手段の当該データを優先して取得することにより、演算データを形成する際のデータベースアクセスの回数やデータベースとのデータ送受信に要するCPUのコストを減少させることができる。これにより、表計算ソフトのセルに、演算により算出される数値データを取得する命令データが入力された場合、数値データがセルに返されるまでのレスポンスが短くなる。そして、自由度の高い表示態様を実現しつつ、データ量の多少に関わらず一層良好なレスポンスを維持できる。
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、命令データを表計算ソフト上で動作可能とすることにより、本発明の機能と表計算ソフトの通常の機能とを支障なく併用することができ、本発明を表計算ソフトの利便性を高めるために用いることが可能となる。また、命令データの書式を表計算ソフトにおける通常の命令データと同様に「関数」の書式とすることで、セルに命令を入力する利用者に違和感なく命令データを入力させることができて、表計算ソフト上で本発明を利用する利用者の利便性を高めることができる。さらに、図や表の作成を関数に基づいて行うことにより、引数を変化させることで作成される図や表の態様を容易に変化させることが可能となり、図表作成の自由度を向上させることができる。
請求項に記載の発明によれば、上記効果に加え、関数は、時系列データを形成する数値データ又は時系列データの属性情報をセルに返すことにより、経済情報や統計情報等における図表作成に本発明を適用することを可能とし、膨大なデータ量を扱うケースの多い当該分野の図表作成において、自由度の高い表示態様を実現しつつ、一層良好なレスポンスを維持できる。
請求項に記載の発明によれば、多様なコンピュータハードウェア上で本発明を実現させることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態の図表作成システムの構成を示す図である。同図に示す通り、図表作成システム1Aは、図表作成装置1、第一データベースサーバ2、第二データベースサーバ3を備え、それらがインターネット4に通信可能に接続されている。
図表作成装置1は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)等の汎用コンピュータであり、CPU11、メインメモリ(RAM)12、ROM13、磁気ディスク14、入力コントローラ15、表示コントローラ16、通信インターフェース部17がバス接続されている。また、第一データベースサーバ2には第一広域データベース20が、第二データベース3には第二広域データベース30がそれぞれ設けられている。
CPU11は、図表作成装置1全体を制御するものであり、ROM13に格納されたプログラムの記述に基づき、メインメモリ12を作業領域として用いながら各種データ処理を実行する。メインメモリ12、ROM13は記憶媒体であり、メインメモリ12はCPU11の作業領域として、ROM13はローディングプログラムの格納領域として用いられる。磁気ディスク14は各種アプリケーションプログラムやデータベース等の格納領域として用いられる。
磁気ディスク14には、OS(Operating System)プログラムや、アプリケーションプログラムとしての表計算ソフト141、アドインソフト142が格納される。また、アドインソフト142をCPU11において処理した結果、ローカルデータベース143が磁気ディスク14内に、データキャッシング部121及び演算データキャッシング部122がメインメモリ12内に、それぞれ形成される。(表計算ソフト141、アドインソフト142、データキャッシング部121、演算データキャッシング部122については後述する。)
入力コントローラ15aは、操作部15(キーボードやポインティングデバイス等)の操作をCPU11に伝達する。表示コントローラ16aは、CPU11が作成した表示データをLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等の表示部16に表示させる。通信インターフェース部17は、所定の通信プロトコルに基づいて、インターネット4を介してデータを送受信するために必要な処理を行う。
第一広域データベース20、及び第二広域データベース30はインターネット4を介して利用可能なデータベースであり、それぞれ経済統計データを供給するデータベースサービス会社が保持管理する情報が格納されている。第一広域データベース20、第二広域データベース30に格納されたデータ群は、同一の会社が保持管理するデータであってもよいし、別個の会社が保持管理するデータであってもよい。
第一広域データベース20(又は第二広域データベース30)には、図2に示すような属性情報テーブル20a(同図a)や、数値データテーブル20b(同図b)が多数格納されている。属性情報テーブル20aにおいては各行が一の時系列データの属性情報を形成する。また、属性情報テーブル20aには、「期種」「期種変換」という属性情報(図示せず)も含まれている。数値データテーブル20bには、時系列データの数値データを形成する情報が格納されている。なお、「属性情報」「数値データ」「期種」「期種変換」等については後述する。
図3は、このような構成を持つ図表作成装置1の機能ブロック図である。
図表作成装置1は、磁気ディスク14に格納された表計算ソフト141及びアドインソフト142の、CPU11における実行結果によって構成される。表計算ソフト141は数値データの集計・分析に用いられる作表ソフトウェアである。本実施の形態では、Microsoft社の「Excel」を用いるが、例えばIBM社の「Lotus1-2-3(登録商標)」等他の表計算ソフトによっても実現可能である。アドインソフト142は、表計算ソフト141にアドイン(Add-in,アプリケーションソフトに追加される拡張機能のこと)されるソフトウェアである。そして図3に示す通り、図表作成装置1は、表計算ソフト141の実行結果としての表計算部141a、アドインソフト142の実行結果であって表計算部141a上で機能するアドイン部142aによって構成される。
表計算部141aは、表示部16にワークシートAを表示させ、セルCに対するデータの入出力を管理する。
アドイン部142aは、関数処理部(命令処理手段)41、加工・演算部(加工・演算手段)42、データ処理部(データ取得手段)43、演算データキャッッシング処理部44、外部データ入力制御部45、ローカルデータベース143、データキャッシング部(データキャッシング手段)121、演算データキャッシング部(演算データキャッシング手段)122を備えている。
関数処理部41は、セルCとデータの受け渡しを行い、ワークシートAのセルCにテキスト入力された関数(後述)を解読して当該関数の要求する命令を実行し、値をセルCに返す機能を有する。
データ処理部43は、関数の命令に基づいてローカルデータベース143からのデータの取得やデータキャッシング部121等のデータの入出力を行う。
加工・演算部42は、データ処理部43が取得したデータに対し、必要な加工や演算処理を施して関数処理部に渡す。
演算データキャッシング管理部44は、ローカルデータベース143やデータキャッシング部121から取得されたデータに関数の命令に基づく演算処理を施して演算データキャッシング部122に格納し、また演算データキャッシング部に蓄積されたデータの管理を行う。
外部データ入力制御部45は、操作部15等からの入力に基づいて第一、第二データベースサーバ2、3からローカルデータベース143へのデータ入力を制御する。
ローカルデータベース143は、磁気ディスク14に形成され、時系列データを蓄積する。時系列データの「時間」は、日、週、月、年などの時刻や暦の単位に基づくものも、四半期、上半期等の任意の単位に基づくものも含む。また、属性情報は、例えば「製品の売上高」「株価の推移」といったデータの名称や、「%」「円」といったデータの単位等が相当する。
ローカルデータベース143においては、データは時系列データごとのテーブルとして格納されている。
図4に、時系列データテーブル143aのイメージ図を示す。同図に示すのは「全国エアコン販売台数」の時系列データであり、属性情報143a1、及び数値データ143a2から形成されている。属性情報には、各データの単位(日、月、年等)の情報としての期種データ143a1、関数による「期種」の変換態様の情報としての期種変換データ143a1も含まれる。数値データ143a2は、月毎の全国エアコン販売台数によって形成されている。ローカルデータベース143には、このようなテーブルが時系列データ単位で多数格納されている。
データキャッシング部121、及び演算データキャッシング部122はメインメモリ12に形成される。
データキャッシング部121には生データ(ローカルデータベース143から取得された状態でキャッシングされるデータのこと。以下同じ。)のテーブルをキャッシングしたデータキャッシングテーブルが格納される。このデータキャッシングテーブル121aはローカルデータベース143に格納された個別の時系列データテーブルと同じものである。即ち、例えば「全国エアコン販売台数」のデータキャッシングテーブル121aは、図4に示す通り、時系列データテーブル143bと同一のテーブルであって、このデータキャッシングテーブル121aがデータキャッシング部121に格納される。
一方、演算データキャッシング部122には数値データが演算データ(ローカルデータベース143に格納されたデータに対して所定の演算を行って格納されるデータのこと。以下同じ。)である時系列データが格納される。図5に、演算データキャッシングテーブルのイメージ図を示す。同図の演算データキャッシングテーブル122aは、「全国エアコン販売台数」の時系列データであり、属性情報122a1、及び数値データ122a2から形成されている。属性情報には、期種データ122a1、期種変換データ122a1も含まれる。数値データ122a2は、月毎の全国エアコン販売台数の季節調整値(実際の販売台数を季節指数で割った値)によって形成されている。
前述した通り、ワークシートAのセルCには関数がテキスト入力される。この「関数」は、所定の引数を指定して実行すると(アドイン部142aの処理により)所定の演算を実行し、実行結果(以下「値」と称する。)を返す命令のことである。各関数は、複数のアルファベットによって示された関数名と、この関数名に続いて括弧内に示された引数とから成る。この「引数」は、関数の計算に必要とされる値のことであり、必要とされる引数の種類は関数毎に相違する。引数が複数ある場合、各引数はカンマ(,)で区切られて列挙される。いずれの関数も、引数として、定数だけでなく、セル参照(特定のセルに入力された値を、表内での絶対位置又は相対位置を用いて参照する方法)や関数そのものを用いることもできる。引数が複数ある場合、一部の引数を省略することもできる。
例えば、「INDBZ(“TOPIX”,“名称”)」という関数は、「INDBZ」が関数名であり、“TOPIX”及び“名称”が引数である。
関数の態様及び機能は多種多様に形成できるが、本実施の形態においては、「属性取得関数」、「数値計算関数」、「時点数値取得関数」の3つを代表例として説明する。各関数の仕様は以下の通りである。
(1)属性取得関数・・・書式:INDBZ(コード,属性名)
属性取得関数は、指定された(特定の時系列データの)コードの属性情報(名称、単位、出展、開始時期、終了時期等)を取得する。
例えば「INDBZ(“topix”,“名称”)」という関数は、TOPIXというコードを持つ時系列データの名称(即ち、東証株価指数)を取得する。
(2)数値計算関数・・・書式:INDBC(コード、計算方法、開始時点、終了時点)
数値計算関数は、指定されたコードを持つ時系列データの全時点値の平均値を取得する。
例えば「INDBC(“topix”,“平均”)」という関数は、TOPIXというコードを持つ時系列データの全時点値の平均値を取得する。
(3)時点数値取得関数・・・書式:INDBS(コード,時点,演算方法・・・)
時点数値取得関数は、指定されたコードの指定された時点の数値を取得し、取得した数値に対し指定された演算を行った結果を値として返す。演算方法としては例えば“原数値”“前記比”“移動平均”“期種変換”があり、複数の演算方法を併用できる。
例えば「INDBS(“topix”,“1999/11”,“前年比”,“暦年”)」という関数は、月毎に発表されたTOPIXのデータを暦年集計(期種変換)して、1999年期の前年比を取得する。
生データに加工・演算処理を施して値を形成する際、加工・演算部42にて処理するか演算データキャッシング処理部44にて処理するかは、関数中の引数により区別する。具体的には、第1引数(一番左側に示された引数)にアンダーバー“_”が表示されているか否かで区別する。
例えば「INDBS(“topix”,“2005/11”,“前年比”)」という関数は、「2005年11月のTOPIXデータの前年比を算出する」演算を加工・演算部42で行わせ、算出結果を値として返す。一方、「INDBS(“topix_add”,“2005/11”)」という関数は、「2005年11月のTOPIXデータの季節調整値を算出する」演算を演算データキャッシング処理部44で行わせ、算出結果を演算データキャッシング部122に格納すると共に値として返す。なお、ここでのアンダーバー“_”は直前の引数要素“topix”を季節調整演算させる命令も兼ねており、アンダーバー“_”の直後の“add”は、各種の季節調整パターンの中の“add”パターンが演算に選択されたことを示している。
次に、本実施の形態の動作手順について説明する。
〔1.時系列データテーブル作成・更新手順〕
本実施の形態においては、ローカルデータベース143の時系列データテーブル143bは、図表作成装置1の利用者の要求に基づき、データベースサーバ2(又はデータベースサーバ3)に蓄積されたデータ、又は利用者自身が入力したデータに基づいて作成・更新される。データの取得は、属性情報と数値データとに分けて行われる。
属性情報や数値データの取得・更新の際、利用者は、操作部15の操作により、表示部16にメニュー画面を表示する。図6に、ワークシート上に表示されたメニュー画面161のイメージ図を示す。
ワークシートのセルに関数が入力された状態で、利用者が操作部15によりコードブック更新欄161aをクリックすると、外部データ入力制御部45は、当該関数の指定されたコードに基づいてデータベースサーバ2(又はデータベースサーバ3)に属性情報の送信要求を送る。データベースサーバ2(又はデータベースサーバ3)は、当該関数の指定されたコードに基づいて要求された属性情報テーブル20a(図2の(a))を図表作成装置1に送信する。
ワークシートのセルに関数が入力された状態で、利用者が操作部15により数値更新欄161bをクリックすると、外部データ入力制御部45は、当該関数の指定されたコードに基づいて数値データの送信を要求する。データベースサーバ2(又はデータベースサーバ3)は、当該関数の指定されたコードに基づいて要求された数値データテーブル20b(図2の(b))のうち、差分データを図表作成装置1に送信する。
図表作成装置1は、取得されたこれらのデータに基づき、ローカルデータベース143に時系列データテーブル143aを作成し、また、既に作成されたテーブルのデータ更新(数値データは差分データ更新)を行う。
〔2.図表作成の具体的手順〕
図7A、図7Bは、本実施の形態の図表作成装置1における図表作成の具体的手順を示すフローチャートである。以下同図に基づいて手順を説明する。なお、主要画面についても図面を用いて説明する。
〔2−1.属性取得関数に基づく図表作成手順〕
まず、表示部16に表示されたワークシートAのセルCに属性取得関数が入力されると、関数処理部41はこの関数を取得する(ステップS1)。図8に、ワークシートA1に時系列データ、及び時系列データの属性情報を取得する関数が入力された状態の模式図を示す。同図において、C2セルC00には、全国エアコン販売台数の時系列データを示すデータコード「IMJSLD0011」が入力されている。また、C4セルC01には属性取得関数「INDBZ(C$2,“名称”)」と入力され、C5〜C8セルにも同様の属性取得関数が入力されている。例えばC4セルC01の属性取得関数は「C2セルC00に入力されたデータコードを持つデータ(即ち全国エアコン販売台数の時系列データ)の名称」の取得を意味する。
関数処理部41は、取得した関数の引数を取得して、引数中のコードが生データのコードであるか演算データのコードであるかを判別する(ステップS2)。C4セルC00に入力された属性取得関数は、第1引数中にアンダーラインが表示されていないので生データとして扱われる。(C5〜C8セルの関数も同様に扱われる。)
コードが生データである場合(ステップS2の「生データ」)、関数処理部41は、データ処理部43に、データキャッシング部121中のデータキャッシングテーブル121aに当該関数が指定する値(即ち、図4中の行121a1)が存在するか否かを確認させる。値が存在する場合(ステップS3の“Yes”)、データ処理部43は、データキャッシング部121から当該関数の指定する値を呼び出して関数処理部41に渡し(ステップS4)、関数処理部41は呼び出した値をセルCに返す(ステップS7)。
データキャッシング部121に当該関数が指定する値が存在しない場合(ステップS3の“No”)、データ処理部43は、引数中に指定されたコードの時系列データ全体をローカルデータベース143から取得する(ステップS5)。
データ処理部43が、取得した値をデータキャッシング部121に格納する(ステップS6)。そののち、上記ステップS4、S7の処理が行われる。
一方、引数中のコードが演算データである場合を考える(ステップS2の「演算データ」)。例えば図8のD4セルC03がこれに相当する。同セルには属性取得関数「INDBZ(D$2,“名称”)」が入力されており、D2セルC02には全国エアコン販売台数の“add”パターンの季節調整値を示すデータコード「IMJSLD0011_add」が入力されている。(D5〜D8セルにも同様の属性取得関数が入力されている。)データ処理部43は、演算データキャッシング処理部44に、演算データキャッシング部122に当該関数が指定する値が存在するか否かを確認させる。演算データキャッシング部122に値が存在する場合(ステップS8の“Yes”)、ステップS4、S7の処理が行われる。
演算データキャッシング部122に値が存在しない場合(ステップS8の“No”)、データ処理部43は、生データのコード部分がデータキャッシング部121に存在するか否かを確認する。存在する場合(ステップS9の“Yes”)、データ処理部43は、データキャッシング部121から値(生データ)を読み込み(ステップS10)、演算データキャッシング処理部44は、この読み込まれた値(生データ)と関数中のデータコード中のパラメタ(即ち“IMJSLD0011”及び“_”及び“add”)とに基づいて新たな値(時系列データ)を加工・算出し(ステップS11)、加工・算出した値を演算データキャッシング部122に格納し(ステップS12)、ステップS4、S7の処理を行う。
一方、生データのコード部分がデータキャッシング部121に存在しない場合(ステップS9の“No”)、データ処理部43は、引数中に指定されたコードの時系列データ全体をローカルデータベース143から取得し(ステップS13)、取得した値をデータキャッシング部121に格納する(ステップS14)。そののち、ステップS10、S11、S12、S4、S7の処理が行われる。
ステップS7によって値がセルCに返されると、セルCには値が表示される。図9に、全国エアコン販売台数に関する表の完成版が表示されたワークシートのイメージ図を示す。この表は図8にて各セルに入力された関数の値で形成されたものである。図9に示す通り、ワークシートA1’において、C3セルC21には全国エアコン販売台数の時系列データの名称「大型電気店商品別販売台数全国エアコン」が表示され、D4セルC23には全国エアコン販売台数の“add”パターン季節調整値の時系列データの名称「大型電気店商品別販売台数全国エアコン_ADD」が表示されている。また、ワークシートA1’(図9)の4〜8行目の他のセルにも、ワークシートA1(図8)の4〜8行目に入力された関数に基づく属性情報が表示される。
〔2−2.時点数値取得関数に基づく図表作成手順〕
時点数値取得関数の場合も、属性取得関数と同様の手順により処理される。以下、図7A、図7B、図8、図9に基づいて手順を説明する。なお、上記の「属性取得関数に基づく作成手順」と手順内容が略同一となる部分は記載を省略する。
表示部16に、図8に示すワークシートA1が表示された場合を考える。同ワークシートA1には、例えばC10セルC04に時点取得関数「INDBS(C$2,$B10,C$3,$B$9)」が入力されている。この関数は「B9セルに入力された期種(即ち暦年)の、C3セルに入力された値種別(即ち原数値)で、B10セルに入力された期間(即ち2000年12月期)の、C2セルに入力された時系列データ(即ち全国エアコン販売台数)」の取得を命令するものである。C列〜F列の10〜15行目、17〜28行目、30〜45行目にも同様の時点取得関数が入力されている。
例えば、図8のC列に各セルに入力された関数中のコード(第1引数)はいずれも生データを示すコードである。関数処理部41が、C列のセルに入力された関数を取得し生データのコードと判断すると(ステップS2の「生データ」)、データ処理部43は、セルに入力された時点数値取得関数に基づいて、データキャッシング部121に当該関数が指定する値が存在するか否かを確認する。このとき、関数中の期種をあらわす引数(図8においては第4引数、カッコ内に列挙されたうち一番右側の引数)がキャッシュされたデータの期種と一致するか否かも確認する。
値がデータキャッシング部121に存在し、期種が一致する(例えばC30セルC06に入力された関数がこれに相当する。)場合、データ処理部43によって値が呼び出され(ステップS4)、関数処理部41は呼び出された値を値としてセルに返す(ステップS7)。
値を形成しうるデータがデータキャッシング部121に存在し、期種が一致しない場合(例えばC10セルC04やC17セルC05に入力された関数がこれに相当する。)、データ処理部43はこの値を形成しうるデータをデータキャッシング部121から呼び出して加工・演算部42に送り、加工・演算部42は期種を一致させる演算を行い(例えば呼び出したデータの期種“月次”で関数の期種が“暦年”の場合、1月〜12月までの“月次”のデータを加算する演算を行う。)、関数処理部41は演算結果を値としてセルCに返す。
データキャッシング部121に関数の示す値が存在しない場合(ステップS3の“No”)、データ処理部43はローカルデータベース143から引数中に指定されたコードの時系列データ全体を取得する(ステップS5)。具体的には、図4に示す時系列データテーブル143a全体の値をローカルデータベース143から取得する。データ処理部43は、取得した値をデータキャッシング部121に格納する(ステップS6)。その後上述したステップS4、S7の処理が行われる。
一方、例えば、図8のD列に各セルに入力された関数中のコード(第1引数)はいずれも演算データを示すコードである。関数処理部41が、D列のセルに入力された関数を取得し演算データのコードと判断すると(ステップS2の「演算データ」)、データ処理部43は、演算データキャッシング管理部44に、演算データキャッシング部122に当該関数が指定する値が存在するか否かを確認させる。このとき、関数中の期種をあらわす引数(第4引数)がキャッシュされたデータの期種と一致するか否かも確認される。
値が演算データキャッシング部122に存在する場合(ステップS8)、期種が一致するときは(例えばD30セルC09に入力された関数がこれに相当する。)、演算データキャッシング処理部44によって当該値が呼び出され(ステップS4)、関数処理部41は呼び出された値をセルCに返す(ステップS7)。期種が一致しないときは(例えばD10セルC07やD17セルC08に入力された関数がこれに相当する。)、データ処理部43はこの値を形成しうるデータを演算データキャッシング部122から呼び出して加工・演算部42に送り、加工・演算部42は期種を一致させる演算を行い、関数処理部41は演算結果を値としてセルCに返す。
演算データキャッシング部122に関数の示す値が存在しない場合(ステップS8の“No”)、データ処理部43は、生データのコード部分がデータキャッシング部121に存在するか否かを確認する。即ち、データキャッシング部121にデータキャッシングテーブル121a(図4)が存在するか否かを確認する。
値が存在する場合(ステップS9の“Yes”)、データ処理部43は、データキャッシング部121から当該値(生データ)を読み込む(ステップS10)。即ち、データキャッシング部121のデータキャッシングテーブル121a(図4)から必要な値を読み出す。読み出された値は演算データキャッシング処理部44に渡され、演算データキャッシング処理部44は、この読み込まれた値(生データ)と関数中のデータコード中のパラメタとに基づいて新たな値(時系列データ)を算出する(ステップS11)。
具体的には、例えば、D30セルC09の命令に基づいて2004年4月の全国エアコン販売台数の季節調整値を算出する、等の演算処理が行われる。
演算データキャッシング処理部44は算出された値を演算データキャッシング部122に格納する(ステップS12)。これにより、演算データキャッシング部122には図5に示す演算データキャッシングテーブル122aが形成される。こののち、ステップS4、S7の処理が行われる。
ステップS9において値が存在しない場合(ステップS9の“No”)、データ処理部43は引数中に指定されたコードの時系列データ全体をローカルデータベース143から取得する(ステップS13)。具体的には、図4に示すテーブル143b全体の値をローカルデータベース143から取得する。取得されたデータはデータ処理部43に渡され、データキャッシング部121に格納される(ステップS14)。こののち、ステップS10以降の手順(ステップS10、S11、S12、・・・)が行われる。
ステップS7の手順により値がセルCに返されると、図9に示す通り、セルCには値が表示される。同図に示す通り、同ワークシートA1’の10〜15行目、17〜28行目、30〜45行目には、販売台数の原数値(無調整値)、原数値(季節調整値)、前年比(無調整)、前期比(季節調整値)の時系列データが、月次ベース、四半期ベース、年次ベースで示されている。例えば、C30セルC26には、ワークシートA1のC30セルC06に入力された関数の値として、2004年4月の全国エアコン販売台数の原数値(無調整値)である「102,933」が表示されている。同様に、C10セルC24にはワークシートA1のC10セルC04に入力された関数の値「2,418334」、C17セルC25にはワークシートA1のC10セルC04に入力された関数の値「245,547」が表示されている。C列〜F列の10〜15行目、17〜28行目、30〜45行目にも、上述の処理の結果として、同様の値が表示されている。
〔2−3.数値計算関数に基づく図表作成手順〕
数値計算関数による場合、時点数値取得関数と同様の手順により処理が行われる。即ち、ワークシートAのセルCに数値計算関数が入力されると、上記ステップS1〜S14の手順による処理が行われ、値がセルCに返されると、セルCにはこの値が表示される(なお、同関数の場合における図示は省略する)。
以上示した通り、本実施の形態の図表作成装置1は、各種のデータをキャッシュするデータキャッシング部121をメインメモリ12上に形成し、ワークシートA上のセルCに入力された命令データに基づいてデータを取得する際に、取得を求められた指定データがデータキャッシング部121に存在する場合、データ処理部43は、データキャッシング部121の指定データを優先して取得する。これにより、ローカルデータベース143へのデータベースアクセスの回数やローカルデータベース143とのデータ送受信に要するCPU11のコストが減少し、レスポンスタイムが短くなる。
本実施の形態の図表作成装置1においては、データ処理部43は、ローカルデータベース143から指定データを取得する際、指定データと共に、ローカルデータベース143に蓄積されたデータのうち所定の情報を含む指定データの同一系列データを取得して指定データと共にデータキャッシング部121に格納する。これにより、ローカルデータベース143から取得を求められたデータと同一系列のデータを取得する際に、当該データをデータキャッシング部121から取得することが可能になる。そして、当該同一系列のデータの取得に要するローカルデータベース143へのデータベースアクセスの回数やCPU11のコストが減少し、レスポンスタイムが短くなる。
本実施の形態の図表作成装置1においては、加工・演算部42がローカルデータベース143から取得したデータに所定の演算処理を行って演算データを算出し、データ処理部43は、算出した演算データをメインメモリ12上に形成した演算データキャッシング部122にキャッシュすると共に、演算データキャッシング部122にキャッシュされた演算データを優先して取得する。これにより、ローカルデータベース143から取得された後に所定の演算処理を施してセルCに返す必要のあるデータについて、演算処理に要するCPU11のコストや処理時間を削減することができる。そして、ワークシートAのセルCに、演算による算出を要する数値データを取得する関数が入力されたときのレスポンスタイムが短くなる。
本実施の形態の図表作成装置1においては、指定データが演算データであって演算データキャッシング部122に存在せず、かつ指定データを形成しうるデータがデータキャッシング部121に存在する場合、データ入出力処理部43は、データキャッシング部121の当該データを優先して取得する。これにより、演算データを形成する際のローカルデータベース143へのデータベースアクセスの回数やローカルデータベース143とのデータ送受信に要するCPU11のコストが減少する。そして、ワークシートAのセルCに、演算により算出される数値データを取得する命令データが入力されたときのレスポンスタイムが短くなる。
本実施の形態の図表作成装置1においては、命令データを表計算ソフト(表計算部141a)上で動作可能とすることにより、アドイン部142aの機能と表計算部141aの通常の機能とを支障なく併用することができる。また、命令データの書式をワークシートAのセルCに入力される通常の命令データと同様に「関数」の書式とすることで、セルCに命令を入力する利用者に違和感なく命令データを入力させることができる。さらに、図や表の作成を関数に基づいて行うことにより、引数を変化させることで作成される図や表の態様を容易に変化させることが可能となる。
本実施の形態の図表作成装置1においては、関数は、時系列データを形成する数値データ又は時系列データの属性情報を値としてセルCに返すことにより、経済情報や統計情報等における図表作成にアドイン部142aの機能を適用することを可能とする。
本実施の形態の図表作成装置1は、大量のデータを用いた図表作成において特に顕著な作用効果を奏する。
例えば、50年分の月次データを3系列出力し作表する場合を考える。本実施の形態においては、引数中のコードが生データの場合(ステップS2の「生データ」)、ローカルデータベース143へのデータベースアクセス(ステップS5)及びデータキャッシング部121へのデータキャッシング(ステップS6)は、それぞれ系列数分の3回ずつで済む。一方、従来方式によれば、データベースアクセスは50(年)×12(月)×3(系列)=1800回必要となるため、データベースアクセスやデータ交信の回数が多くなる。即ち、本実施の形態においては、データベースアクセスやデータ交信に要する時間を短縮し、迅速なレスポンスを実現できる。
また、同事例において、引数中のコードが演算データの場合(ステップS2の「演算データ」)、データベースアクセス(ステップS13)、データキャッシング(ステップS14)、新たな時系列データの算出(例えば季節調整値の算出、ステップS11)、算出した値の演算データキャッシング部122へのデータキャッシング(ステップS12)は、それぞれ系列数分の3回ずつで済む。一方、従来方式によれば、データキャッシング及び新たな時系列データの算出にそれぞれ50×12×3=1800回必要となり、データベースアクセスや時系列データの算出の回数が多くなる。特に、上述の季節調整値の算出などは膨大なCPUコストを要し、処理時間が長大化する(例えば上記例の場合だと、市販のパーソナルコンピュータのCPUレベルで、1つの値の算出に1〜2秒程度)ことが多い。それゆえ、本実施の形態においては、データベースアクセスやデータ交信に要する時間を大幅に短縮し、より迅速なレスポンスを実現できる。
なお、上記実施の形態においては、「属性取得関数」、「数値計算関数」、「時点数値取得関数」の3つについて説明したが、図表作成装置1において、他の関数を適用することもできる。
また、上記実施の形態の図表作成装置1においては、データキャッシング部121、演算データキャッシング部122はメインメモリ12に形成したが、キャッシュメモリ等、他の記憶手段上に形成することも可能である。
また、上記実施の形態の図表作成装置1においては、アドイン部142aの機能はアドインソフト142の実行結果によって実現するものとしたが、同機能をハードウェアロジックによって実現することもできる。
上記実施の形態は例示であり、本発明が上記実施の形態に限定されることを意味するものではないことは、いうまでもない。
本実施の形態の図表作成システムの構成を示す図である。 属性情報テーブル、及び数値データテーブルのイメージ図である。 本実施の形態の図表作成装置の機能ブロック図である。 同上図表作成装置における、時系列データテーブル(データキャッシングテーブル)のイメージ図である。 同上図表作成装置における、演算データキャッシングテーブルのイメージ図である。 ワークシート上に表示されたメニュー画面のイメージ図である。 同上図表作成装置における図表作成の具体的手順を示すフローチャートである。 同上図表作成装置における図表作成の具体的手順を示すフローチャートである。 時系列データを取得する関数が入力されたワークシートのイメージ図である。 表の完成版が表示されたワークシートのイメージ図である。
符号の説明
1・・・図表作成装置
20・・・第一広域データベース
30・・・第二広域データベース
41・・・関数処理部
42・・・加工・演算部
43・・・データ処理部
121・・・データキャッシング部
122・・・演算データキャッシング部
141・・・表計算ソフト
141a・・・表計算部
143・・・ローカルデータベース
A、A1、A1’・・・ワークシート
C、C00〜C09、C21、C23〜C26・・・セル

Claims (4)

  1. 表計算ソフトのワークシート上のセルに入力された、数値データの集合及び該数値データの集合の属性情報のうち少なくとも何れか一方を定義する定義情報を含む命令データを読み込んで命令内容を解読すると共に、該命令内容に基づいて取得されたデータを前記セルに返す命令処理手段と、
    メモリ上に形成されデータベース等から取得された前記データを該取得された状態でキャッシュするデータキャッシング手段と、
    前記命令処理手段が解読した前記命令内容に基づいて前記データベース又は前記データキャッシング手段を検索し前記命令内容において指定された指定データを前記データベース又は前記データキャッシング手段から取得するデータ取得手段と
    前記データベースから取得された前記データに対し、前記命令内容に基づいて所定の演算処理を行い該演算処理の結果としての演算データを算出する加工・演算手段と、
    算出された前記演算データをキャッシュする演算データキャッシング手段とを備え、
    前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データに含まれる前記定義情報を読み込んで、前記指定データと共に、前記データベースに蓄積されたデータのうち前記定義情報によって定義される前記数値データである前記指定データの同一系列データを取得して前記指定データ及び前記同一系列データを前記データキャッシング手段に格納し、
    かつ、前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記データキャッシング手段に存在する場合、前記データキャッシング手段の前記指定データを優先して取得し、
    前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記演算データキャッシング手段に存在する場合、前記演算データキャッシング手段の前記指定データを優先して取得し、
    前記データ取得手段は、前記命令内容において取得を求められた前記指定データが前記演算データであって前記演算データキャッシング手段に存在せず、かつ前記指定データを形成しうるデータが前記データキャッシング手段に存在する場合、前記データキャッシング手段の前記指定データを形成しうるデータを優先して取得し、前記加工演算手段は、優先して取得された前記データに対して前記所定の演算処理を行い前記演算データを算出することを特徴とする図表作成装置。
  2. 前記命令処理手段が解読しうる前記命令データは、前記表計算ソフト上で動作可能な関数によって形成されるとともに、前記所定のデータは前記関数の所定の引数に基づいて取得される前記データであることを特徴とする請求項1に記載の図表作成装置。
  3. 前記関数は、時系列データを形成する、数値データ又は前記数値データの属性情報を前記セルに返すことを特徴とする請求項に記載の図表作成装置。
  4. コンピュータを請求項1乃至3の何れか一つに記載の図表作成装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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