JP4856773B2 - 水位差に基づく圧力差を用いた発電装置 - Google Patents

水位差に基づく圧力差を用いた発電装置 Download PDF

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Description

本発明は、水位差に基づく圧力差を用いて発電を行う装置、より詳しくは、水位の異なる管を用いてピストンを作動させることによって、液体中を浮上した後に空気を圧縮する浮体を制御する機構を備えた発電装置に関する。
従来、圧縮空気を用いてタービンを回転させることで発電を行う装置が提案されている。
しかしながら、タービンを回転させるための圧縮空気はコンプレッサーなどの空気圧縮機を用いて生成する必要があり、通常、空気圧縮機を駆動するためには大きな電力を消費する必要があるため、商用の発電装置としては実用性に欠けるという問題があった。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものである。即ち、液体中を物体が浮上することで位置エネルギーが高くなること、及び水位の異なる管を下端において連通させた場合、管内において水位差に基づいた圧力差が生じることに着目し、高いエネルギー効率で圧縮空気を生成し発電までを行う装置を提供することを目的とする。
本発明に係る発電装置は、
高圧貯水槽を上端に備え、下部に高水圧管主弁を備える高水圧管と、
前記高圧貯水槽より低く位置する中圧貯水槽を上端に備え、断面積が前記高水圧管の少なくとも2倍である中水圧管と、
前記中圧貯水槽より低く位置する低圧貯水槽を上端に備え、断面積が前記高水圧管と同一であり、下部に低水圧管主弁を備え、下端が前記高水圧管と連通する低水圧管と、
前記中水圧管の途中より分岐して下部方向に延伸し、中水圧管主弁を備える上部バイパス管と、
上端が前記上部バイパス管と連通し、下部方向に延伸し、揚水弁を備え、下端が前記高水圧管及び前記低水圧管と連通する下部バイパス管と、
球状の複数個の浮体と、
上端が前記中水圧管の下端と連通し、内径が前記浮体の外径よりも僅かに大きく、垂直方向の寸法が前記浮体の外径よりも僅かに大きいジャンクションボックスと、
上端が前記ジャンクションボックスの下端と連通し、内径が前記ジャンクションボックスの内径と同一であり、外側側面に水位検出器を備える上部シリンダーと、
上端が前記上部シリンダーの下端と連通し、断面積が前記高水圧管と同一であり、下端が前記高水圧管、前記低水圧管及び前記下部バイパス管と連通する下部シリンダーと、
前記上部バイパス管と前記下部バイパスとの連通部より分岐し、前記上部シリンダーと前記下部シリンダーとの連通部に連通する共通バイパス管と、
前記上部シリンダー内、及び前記ジャンクションボックス内をしゅう動可能な上部ピストンと、
前記下部シリンダー内をしゅう動可能な下部ピストンと、
前記下部シリンダーの上端内周に固定される、環状の下部ピストン上限板と、
前記下部シリンダーの下端内周に固定される、環状の下部ピストン下限板と、
前記下部ピストンの底面と前記下部ピストン下限板との接触を検出するピストン下限検出器と、
前記上部ピストンと前記下部ピストンとを連結するピストン用ロッドと、
前記ピストン用ロッドが貫通する孔を中心に備え、前記上部シリンダーの下端に固定される板状の上部ピストン下限板と、
下端が前記中圧貯水槽の上端と連通する透明管と、
一端が前記透明管の上端と連通する浮体洗浄管と、
前記浮体洗浄管内に、該浮体洗浄管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体洗浄管用プランジャーと、
浮体が前記浮体洗浄管用プランジャー群を通過したことを検出する浮体洗浄管用浮体検出器と、
上端が吸気管と連通すると共に前記透明管と前記浮体洗浄管との連通部より低い位置において前記浮体洗浄管のもう一端と連通し、下方に開口する開口端を備える浮体出口管と、
上端が前記浮体出口管の開口端と連通する浮体集合管と、
浮体が前記浮体集合管の上端を通過したことを検出する浮体集合管用浮体検出器と、
前記浮体集合管用浮体検出器の下部に、前記浮体集合管の側面から該管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体集合管用プランジャーと、
前記中水圧管に併設され、上端が前記浮体集合管の下端と連通し、圧縮弁を下端に備え、内径が前記浮体と同一である圧縮空気生成管と、
前記圧縮空気生成管の下端に設けられる圧縮空気用浮体検出器と、
前記圧縮空気生成管内の空気温度を検出する気温検出器と、
前記圧縮弁の下部に設けられ、該圧縮弁を上下方向に昇降させるジャッキと、
前記ジャッキによって上昇した前記圧縮弁と前記圧縮空気生成管との接触を検出する荷重検出器と、
浮体出口弁を介して一端が前記ジャンクションボックスに連通し、もう一端が該連通部より高い位置、かつ、前記圧縮弁に隣接する位置に開口する浮体冷却管と、
前記浮体冷却管内に、該浮体冷却管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体停止用プランジャー群と、
前記ジャンクションボックスと前記上部シリンダーとの連通部に設けられる上部シリンダー用浮体検出器と、
前記圧縮弁近傍上部において前記圧縮空気生成管から分岐し、空気圧調整機入力弁を備える圧縮空気送出管と、
前記圧縮空気送出管から送出される圧縮空気を貯蔵すると共に、内部容量を変化させることで貯蔵空気圧を調節可能な空気圧調整機と、
前記中水圧管の下部に、該中水圧管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる中水圧管用プランジャーと、
前記中水圧管、前記中圧貯水槽、前記透明管、前記浮体洗浄管及び浮体冷却管の内部に、各管の断面中心を基点として前記浮体の半径より僅かに大きい距離に120度の等間隔で延設され、前記浮体の移動を誘導するスライド線と、
前記ジャンクションボックスと前記中水圧管との連通部に、一端部を支点に開閉可能に設けられる浮上弁と、
前記浮上弁に固定された糸状部材を巻き上げ又は巻き戻す巻上機と、
前記巻上機の作動により前記浮上弁が開弁又は閉弁したことを検出する浮上弁開閉検出器と、
開弁した前記浮上弁に接触することで該浮上弁を停止させる弁ロックロッドと、
前記中水圧管の側面から前記浮上弁の上面に突出し、前記浮上弁を閉じた状態で維持する弁ロックプランジャーと、
前記ジャンクションボックスの上部より分岐し、通気弁を介して該ジャンクションボックス内に空気を導入する通気管と、
給水弁を介して、前記中水圧管の下部と前記ジャンクションボックスの上部とを連通させ、下部に水位検出器を備える給水管と、
排水兼通気弁を介して、前記浮体冷却管と、前記上部ピストンが前記上部ピストン下限板に接触した状態における該上部ピストンの上面位置にて前記上部シリンダーとを連通させる排水兼通気管と、
低圧貯水槽用揚水ポンプを介して、前記浮体より密度の大きい液体を前記低圧貯水槽から前記高水圧管に移動させる低圧貯水槽用揚水ポンプと、
前記浮体冷却管に連通し、冷却水噴射用外側揚水弁及び冷却水噴射用内側揚水弁を介して、外部から導入した冷却水を冷却水弁より前記浮体に対して噴射する冷却水用揚水管と、
タービン入口弁を備えるタービン入口管によって前記空気圧調整機から導かれる圧縮空気によって回転するタービンと、
前記タービンの回転によって発電するダイナモと
を備えることを特徴とする。
本発明に係る発電装置によれば、弁を操作することで水位差に基づく圧力差をピストンに作用させ、この圧力差に基づいて作動するピストンによって制御された浮体が液体中を浮上することで高い位置エネルギーを蓄え、蓄えた位置エネルギーをもって圧縮空気を生成することで、消費電力に対する発電量を飛躍的に高め、高いエネルギー効率で圧縮空気を生成し発電までを行うことが出来る。
本発明の一実施形態に係る発電装置の斜視図(一部断面図)である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の水圧管用主弁に適用可能な弁体構造を示した図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の初期起動時に必要な貯水及びプラント運転・停止に係るシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の各貯水槽に付加する水位検出器の作動シーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置のジャンクションボックス周辺部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の浮体冷却管周辺部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の圧縮空気生成管周辺部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る発電装置の浮体洗浄管周辺部の拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る発電装置の斜視図(一部断面図)である。
以下、本発明の一実施形態に係る発電装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電装置を斜視図(一部断面図)により示した図である。なお、図1では、円筒形の構造物(プラントケース177)に各装置を収容し、海底に固定して海中に設けた状態を示している。また、図1における1F,2F・・・,RFという表記は、各装置同士の上下方向(垂直方向)の位置関係を明確にするために便宜的に用いているものである。
図5は、本発明の一実施形態に係る発電装置のジャンクションボックス周辺部の拡大図である。
図6は、本発明の一実施形態に係る発電装置の浮体冷却管周辺部の拡大図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る発電装置の圧縮空気生成管周辺部の拡大図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る発電装置の浮体洗浄管周辺部の拡大図である。
まず、図1に示されるように、本実施形態に係る発電装置は、設置高さの異なる貯水槽をそれぞれ上端に備えて垂直に立設される3本の管を備えている。
3つの貯水槽の中で相対的に最も高い6Fに設けられている高圧貯水槽8は、下部において連通する円筒形の高水圧管71に対して約100倍の断面積からなり、上部には、通気弁9を備える通気管7が大気を導入するために設けられており、側面には、水位検出器10が設けられている。また、高水圧管71の下部には、高水圧管主弁141が設けられている。
4Fに設けられている低圧貯水槽61は、下部において連通する円筒形の低水圧管72に対して約100倍の断面積からなり、高圧貯水槽と同様に、上部には通気弁60を備える通気管59が設けられていると共に、側面には水位検出器62が設けられている。また、低圧貯水槽61の下部には、第2揚水弁64及び第2揚水ポンプ65を備える第2揚水管63が連通して設けられており、第2揚水管63は、第2排水管40と高水圧管主弁141の間において高水圧管71に連通している。さらに、低水圧管72の下部には、低水圧管主弁148が設けられている。
5Fに設けられている中圧貯水槽43は、下部において連通する円筒形の中水圧管73に対して約100倍の断面積からなり、側面には水位検出器42が設けられている。中圧貯水槽43は、上部が開口している点で高圧貯水槽8及び低圧貯水槽61とは構成が異なり、開口部には後述する透明管29が連通している。
なお、高水圧管71及び低水圧管72は同一の断面積であり、中水圧管73はこれらの少なくとも2倍の断面積である。
次に、図5を参照しながら、中水圧管73の下部及びその周辺の構成について説明する。
図5に示されるように、中水圧管主弁100には、中水圧管73の途中から分岐して下方に延伸する上部バイパス管95が設けられており、中水圧管73と上部バイパス管95とは連通している。
中水圧管73から分岐する上部バイパス管95は、下端において、揚水弁150を備える下部バイパス管149の上端と連通しており、上部バイパス管95と下部バイパス管149との連通部からは、共通バイパス管152が分岐している。
上部バイパス管95と下部バイパス管149との連通部から分岐した共通バイパス管152は、上部バイパス管に併設される円筒形の上部シリンダー104と下部バイパス管149に併設される円筒形の下部シリンダー158との連通部に連通している。
上部シリンダー104と下部シリンダー158は、中水圧管73と同軸であり、また、上部シリンダー104は垂直方向にしゅう動する上部ピストン155を内部に備えていると共に、下部シリンダー158も垂直方向にしゅう動する下部ピストン159を内部に備えており、上部ピストン155及び下部ピストン159はピストン用ロッド172によって連結されている。
なお、上部シリンダー104及び下部シリンダー158は同一の断面積であり、高水圧管71及び低水圧管72と同一の断面積である。
上部ピストン155は、上部シリンダー104の下端に設けられる上部ピストン下限板156によって下方向のしゅう動範囲が制限されている。なお、上部ピストン下限板156は、ピストン用ロッド172が貫通する孔が中心に設けられている円形の板状部材であり、連通している共通バイパス管152や下部シリンダー158内の液体が浸入することを阻止する。
また、上部ピストン下限板156には、上部ピストンが上部ピストン下限板156に接触していることを検出するピストン下限検出器157が併設されている。
なお、特に説明のない限り、本実施形態においては検出器の具体例として発光ダイオード及びフォトトランジスタを使用している。ただし、後述する各水位検出器についてはこの限りでない。
下部ピストン159は、下部シリンダー158の上端に設けられている下部ピストン上限板154及び下部シリンダー158の下端に設けられている下部ピストン下限板160によって上下方向のしゅう動範囲が制限されている。
なお、下部ピストン上限板154及び下部ピストン下限板160は、それぞれ下部シリンダー158の上端及び下端の内壁に設けられている環状部材であり、連通している共通バイパス管152や後述する四路管151内の液体が下部シリンダー158内に浸入することを阻止しない点で上部ピストン下限板156とは異なる。
また、下部ピストン上限板154には、下部ピストン159が下部ピストン上限板154に接触していることを検出するピストン上限検出器153が併設されている。
高水圧管71、低水圧管72、下部バイパス管149及び下部シリンダー158は、それぞれの下端が四路管151に集合することで連通している。
次に、図5を参照しながら、中水圧管73と上部シリンダー104の間に設けられているジャンクションボックスケース101及びその周辺の構成について説明する。
ジャンクションボックスケース101は、上面に中水圧管73の下端を連結させ、上部シリンダー104を底面から上面に貫通させることで、互いに同軸な中水圧管73と上部シリンダー104とを連通させている。ここで、上部シリンダー104の内、ジャンクションボックスケース101内に位置する範囲をジャンクションボックス103と呼ぶ。
ジャンクションボックスケース101には、給水弁99を備える給水管97が設けられており、給水管97の一端は中水圧管73に、もう一端はジャンクションボックス103に連通している。
ここで、給水弁99は開弁量の調節を容易とするために、駆動機構の好適例としてソレノイドではなくモーターを備えている。なお、図中において、各弁の横に付されている丸で囲まれた文字はそれぞれ「M」がモーター、「S」がソレノイドを示している。
また、上部シリンダー104には、ジャンクションボックス103を除く範囲の水位を検出する水位検出器105が設けられており、ジャンクションボックス103との境界部近傍には後述する浮体170を検出する浮体検出器102が設けられている。
中水圧管73内に突出した上部シリンダー104は開閉可能な浮上弁94を上端に備えており、浮上弁94の一端は蝶番によって固定されている。
また、中水圧管73内に突出した上部シリンダー104の上端には、浮上弁94の開弁又は閉弁を検出する浮上弁開閉検出器161が設けられており、中水圧管73内に突出した上部シリンダー104の上部近傍には、浮上弁94が90度未満(鋭角)開弁したことを検出して巻上機108を停止させる弁ロックロッド98が設けられている。
なお、浮上弁94近傍の中水圧管73側面には、浮上弁94を閉弁した状態で維持する際に中水圧管73の側面から浮上弁94の上面に突出する弁ロックプランジャー96が設けられている。
中水圧管73内に突出した上部シリンダー104には、通気弁107を備える通気管93が設けられている。
ここで、通気管93は上部シリンダー104から水平に分岐して中水圧管73を貫通した後、上方に屈折して延伸しており、併せて屈折部の上部に水位検出器109を備えている。
中水圧管73の下部には、浮上弁94を通過して中水圧管73内に浮上する浮体170の個数を検出する浮体検出器92が設けられている。
また、浮体検出器92の上方には、中水圧管73の側面より管内に対向して突出可能なプランジャー85から91が浮体170の個数に応じたセット分設けられている。
さらに、プランジャー85から91の集合部(プランジャー群)の上方には、浮体検出器173が設けられている。
なお、図8に示されるように、中圧貯水槽43の下方にも、浮体検出器173と同様の浮体検出器58が設けられている。
次に、図8を参照しながら、浮体洗浄管28及びその周辺の構成について説明する。
図8に示されるように、本実施形態に係る発電装置には、中圧貯水槽43の上端に連通し、90度湾曲する透明管29が設けられている。
透明管29は、外部から内部を認識することが可能な透明部材からなっており、中水圧管73内及び中圧貯水槽43内を浮上して中圧貯水槽43の水面を飛び出した浮体170を目視及びカメラにて認識して遠隔的に制御することを可能としている。
中圧貯水槽43に連通している透明管29は、もう一端が浮体洗浄管28に連通している。以下、浮体洗浄管28について、透明管29に連通している側を入口、反対側の出口として説明する。
浮体洗浄管28は、淡水を用いて浮体170を洗浄するための装置であり、出口に向かってやや低く傾斜している。
浮体洗浄管29の内面上部には、浮体170の個数分の円形且つ如雨露先端形状からなる淡水噴射口176が淡水噴射器27に対して一列に設けられており、淡水噴射器27は、浮体洗浄弁26を備える淡水送水管16を介して、側面に水位検出器175を備える淡水貯水槽13に連通している。淡水貯水槽13は、淡水化装置動力電源174を備える淡水化装置12より淡水の供給を受け、淡水化装置12は、第1揚水ポンプ53、内側第1揚水弁54、ストレーナ55及び外側第1揚水弁を備える第1揚水管56と連通している。
浮体洗浄管28の内面下部には、浮体スライド線15によって形成される空間内に突出可能なプランジャー17から23が浮体170の個数分設けられている。ただし、最も出口に近いプランジャー17については、対向する上部にも同様のプランジャーが設けられている。
また、浮体洗浄管28は、浮体洗浄管28管の外側より中心に向けて対向するように設けられた一対の浮体算出器24を入口に、同様の態様で設けられた浮体算出器31を出口にそれぞれ備えている。
さらに、浮体洗浄管28の出口近傍下部には、淡水噴射口176より噴射された淡水を中圧貯水槽43に移動するための第1排水管30が設けられている。
浮体洗浄管28は出口において90度湾曲しており、出口が垂直下方を向く浮体出口管35と連通している。以下、浮体出口管35について、浮体洗浄管28に連通している側を入口として、また、垂直下方を向く開口端を出口として説明する。
浮体出口管35は、入口において浮体洗浄管28と連通しているとともに、垂直方向の同軸上方には、端部が開口して大気を導入する吸気管34を備えている。吸気管34は、防塵ネット32を開口端に備えており、さらにその開口端には、中心から周縁に向かって下方に湾曲する形状からなるキャップ33が、吸気管34内に吸入される空気を整流するために支柱によって固定されている。
浮体出口管35は出口において、垂直に設けられた浮体集合管36と連通している。以下、浮体集合管36について、浮体出口管35に連通している側を入口として、また、垂直下方を向く開口端を出口として説明する。
浮体集合管36は、内径が浮体170の外径より僅かに大きい円筒形からなっており、浮体集合管36の側面から管内に対向して突出可能なプランジャー44から50が、浮体170の個数に応じたセット分設けられている。
また、プランジャー44から50の集合部(プランジャー群)の上方には、浮体検出器51が設けられている。
次に、図1及び図7を参照しながら、圧縮空気生成管83及びその周辺の構成について説明する。
図1に示されるように、円筒形状からなっている圧縮空気生成管83は、中水圧管73に併設されるように垂直に立設している。
上下の開口端のうち、上方に開口している側を入口、下方に開口している側を出口としたとき、入口は浮体集合管36と同軸に連通し、出口は、ジャッキ収容函135の上面を貫通し、ジャッキ収容函135の内部で開口している。
圧縮空気生成管83は、内径が浮体170の外径と等しく、管内の気温を測定するための温度検出器171を略中央に備えている。
また、図7に示されるように、圧縮空気生成管83の出口近傍には、側面から管内に対向して突出可能なプランジャー121から126が設けられている。ここで、圧縮空気生成管83の出口近傍に設けられるこのプランジャー121から126の集合部(プランジャー群)は、浮体170の個数より一つ少ないセット分である点で他のプランジャー群とは異なる。
さらに、圧縮空気生成管83は、管の外側より中心に向けて対向するように設けられた一対の浮体検出器127をプランジャー121から126の集合部の上方に、また、同様の態様で設けられた浮体検出器120を出口近傍にそれぞれ備えている。
圧縮空気生成管83の出口近傍に設けられた圧縮空気取出口128には、空気圧調整機入口弁78を備える圧縮空気送出管129が連通しており、空気送出管129は、3Fに設置されている空気圧調整機82に連通している。
空気圧調整機82の最大容量は、少なくとも一工程の圧縮空気生成容量に加えて2工程以降における空気圧調整機82内の前回残量を貯蔵出来るものとなっている。
また、空気圧調整機82は、内部に設けられたピストンが上下に移動し、内部容積を変化させることで空気圧を調整する機構を備えており、通気弁76を備える通気管77が、容積が変化する内部空間に連通するように設けられている。
さらに、容積が変化する内部空間には、タービン入口弁80を備えるタービン入口管79が連通しており、タービン入口管79の開口端はノズルを付してタービン81内に開口している。ここで、タービン81は3Fに設けられており、タービン81が回転することにより、同軸に併設されたダイナモ84が回転する構成となっている。タービン81を回転させた圧縮空気は、タービン81に一端が連通し、もう一端がプラントケース177の外部に開口しているタービン排気管37によって大気中に排気される。なお、タービン排気管37の開口部は、波浪や降雨等の際に水や異物が入り込むことを防ぐため、粗めの防塵ネットを備えた上で下方を向くように設けられている。
次に、図7を参照しながら、ジャッキ収容函135及びその周辺の構成について説明する。
図7に示されるように、2Fに設けられているジャッキ収容函135は、断面が四角形の箱型であり、上述の通り、圧縮空気生成管83が上面より内部に貫通し、開口している。
ジャッキ収容函135の内部には、後述する浮体冷却管132が連通する側に向かって上面が傾斜し且つ上面中央に窪みが設けられている圧縮弁133を垂直方向に上下させるジャッキ131が底面に固定されており、圧縮弁133が上昇すると、予め圧縮弁133の上面に設けられている溝部に圧縮空気生成管83の開口端が填まり、圧縮空気生成管83の開口部を密閉する構成となっている。
また、ジャッキ131には、圧縮空気生成管83の開口端が圧縮弁133の溝部に填まったことによって生じる負荷の増加を検出する荷重検出器134が設けられている。なお、荷重検出器134の好適例としては、負荷の増加に従って増加する電流を検出する過電流検出器が挙げられる。
ジャッキ収容函135の4つの側面のうち、圧縮弁133が低く傾斜している側面には浮体冷却管132が連通しており、浮体冷却管132の内部からは、ジャッキ収容函135の内部へ浮体スライド線168が延設されている。
ジャッキ収容函135の内部に延設された浮体スライド線168は、圧縮弁133が降下した状態においてその側面に当たる位置まで延伸し、端部はスライド線固定台136によって下方から支持されている。
次に、図6を参照しながら、浮体冷却管132及びその周辺の構成について説明する。
図6に示されるように、一端がジャッキ収容函135に連通している円筒形の浮体冷却管132は、もう一端が浮体出口弁106を介してジャンクションボックス103に連通しており、ジャッキ収容135との連通部の方がジャンクションボックス103との連通部よりも高く位置している。
ここで、浮体スライド線168は、浮体出口弁106まで延伸している。
浮体冷却管132の内面上部には、浮体170の個数分の円形且つ如雨露先端形状からなる冷却水噴射器167が設けられており、各冷却水噴射器176は、冷却水弁119、内側第3揚水弁138、ストレーナ139及び外側第3揚水弁166を備える第3揚水管140と連通している。
浮体冷却管132の内面下部には、浮体スライド線168によって形成される空間の内部に突出可能なプランジャー111から117が浮体170の個数分設けられている。ただし、最もジャンクションボックス103に近いプランジャー111については、対向する上部にも同様のプランジャーが設けられている。
また、浮体冷却管132は、浮体冷却管132の外側より中心に向けて対向するように設けられた一対の浮体検出器118をジャッキ収容函135とプランジャー117の間に備えている。
さらに、浮体冷却管132は、プランジャー111と浮体出口弁106の間において第4排水兼通気弁110を備える第4排水兼通気管137と連通しており、第4排水兼通気管137のもう一端は、上部ピストン155の可動範囲の最下部において、上部シリンダー104に連通している。
次に、これまで説明した各図を参照しながら、浮体170並びに浮体170の移動を円滑にするために設けられた浮体スライド線15、固定環14及びスライド線支柱74の構成について説明する。
図6に示されるように、浮体170は浮体冷却管132の内部を移動可能な外径からなる球状の構造体であり、浮体冷却管132のみならず、これまで説明した通り互いに連通している関係若しくは弁を介して連通している関係にある、ジャンクションボックス103、上部シリンダー104、中水圧管73、透明管29、浮体洗浄管28、浮体集合管35及び圧縮空気生成管83の内部を移動可能な外径からなっている。
浮体170の材質として好適な例は鋼鉄であるが、本発明に係る発電装置の動作について後述する通り、浮体170は、上部シリンダー104、中水圧管73及び中圧貯水槽43を満たした液体中を上方に浮上する必要があるため、浮体170を中空とするなどの方法で、浮体170としての密度をその液体の密度未満にする必要がある。
図1及び図5に示されるように、中水圧管73の内部には、浮上弁94の近傍から上方に向かって浮体スライド線15が延設されており、中圧貯水槽43、透明管29、浮体洗浄管28及び浮体出口管35の内部を抜け、図8に示されるように、浮体集合管36の入口まで延伸し、各管の断面中心を基点として、浮体170の半径より僅かに大きい距離に120度の等間隔で設けられており、浮体170の重量により変形しないように適宜固定環15によって固定され、併せてスライド線支柱74によって固定されている。
また、浮上弁94の上部近傍における浮体スライド線15の端部は、浮上弁94を通過して中水圧管73内に浮上した浮体170が容易に進入するために約45度外側に湾曲している。
なお、浮体スライド線15は、浮体170の円滑な移動に寄与するために設けられているが、特に中水圧管73内に設けられたスライド線15については、レイノルズ数の関係により中水圧管73内を蛇行しようとする浮体170をスムーズに浮上させることを主な目的としている。
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係る発電装置に付加されている揚水ポンプ等の構成について説明する。
高水圧主弁141の下部近傍において、第4揚水ポンプ145、ストレーナ144、内側第4揚水弁143、外側第4揚水弁142及び外側ストレーナ146を備える第4揚水管147が高水圧管71に連通して設けられている。なお、外側第4揚水弁147及び外側ストレーナ146は、プラントケース177の外部に設けられている。
また、高圧貯水槽8の下部近傍において、水位検出器180が高水圧管73に設けられており、水位検出器180の下部近傍には、内側第2排水弁41、第2排水ポンプ39及び外側第2排水弁38を備える第2排水管40が高水圧管71に連通して設けられている。なお、外側第2排水弁は、プラントケース177の外部に設けられている。
浮体検出器58の下方において、内側第3排水弁67、第3排水ポンプ68及び外側第3排水弁70を備える第3排水管69が中水圧管73に連通して設けられている。なお、外側第3排水弁70は、プラントケース177の外部に設けられている。
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係る発電装置が備える電源装置の構成について説明する。
図1に示されるように、電源装置11、電源装置52、電源装置66、電源装置75、電源装置169及び電源装置162は、交流入力163より交流電源が入力され、交流出力164より交流電源を出力し、また、直流出力165より直流電源を出力する装置であり、それぞれ、6F、5F、4F、3F、2F、1Fに設けられている。
次に、図1を参照しながら、本実施形態に係る発電装置を収容しているプラントケース177の構成について説明する。
図1に示されるように、プラントケース1は、被制御室1、フェンス2及び固定柱3が屋上に当たるRFに設けられている。また、キャップ4及び防塵ネット5を備える吸気管6が立設されており、プラントケース177内に大気を導入している。なお、吸気管6と吸気管34は同一の断面積からなっている。
以上説明した実施形態に係る発電装置の動作について、以下説明する。
前提として、閉じた状態の弁を介して上端が開口している2つの管を下端において連通させ、それぞれが液体によって異なる水位で満たされているとき、弁を開けると水位の高い管から水位の低い管へ液体が移動しようとする。このとき、管内のある点に着目すれば、水位差に基づく圧力差、即ち
圧力差P[Pa]=ρgh(ここで、ρは管内を満たした液体の密度[kg/m]、gは重力加速度[m/s]、hは水位差[m])
が、水位の高い方から低い方に向かって作用する。
本実施形態に係る発電装置はこの原理に着目したものであり、水位の異なる3本の管を備え、弁を開閉することで水位差に基づく力の差(水圧差)を切り替えてピストンに作用させ、そのピストンによって、水中を浮上した後に落下しながら圧縮空気を生成する浮体を制御する点が本実施形態に係る発電装置の動作の特徴点となっている。
本実施形態に係る発電装置の初期起動前は、電源が無いために起動用の電源を設置するか、または陸地側より受電して操作機器の電源を確保した後に起動の準備を行う。
各水圧管及び各貯水槽内は空間であるため、初期起動時に貯水を行う必要がある。
初めに、通気弁107、高水圧管主弁141、中水圧管主弁100、揚水弁150、低水圧管主弁148、内側第4揚水弁143及びバイパス弁179を開放し、海面までの水圧を受けて、外側第4揚水弁143よりバイパス弁179を介して自然に揚水が開始される。
高水圧管71の上方に付加する水位検出器180が作動することにより、バイパス弁179を閉じた後、第4揚水ポンプ145を起動して、海水面以上の貯水槽に貯水される。
各貯水槽の水位検出器が標準水位を検出する毎にそれぞれの主弁を閉じ、揚水弁150は、中水圧管主弁100を閉じた後に閉じる。初期起動時のシーケンスには、3入力端子を備えるand回路(図3参照)が付加されており、全ての水圧管主弁を閉じた後、それぞれand回路の3入力端子へ入力することでand回路から出力がなされ、第4揚水ポンプ145の電源を切り、併せて内側第4揚水弁143及び通気弁107を閉じる。
外側第4揚水弁142は常時開放し、内部の点検など必要な時にのみ開く。図3「初期起動時前に必要な貯水のためのシーケンス」作動終了後は、運転時の図4「貯水槽の水位検出器作動シーケンス」と重複しないため、入力回路を閉じて、作動を禁止する。ただし、図3の左下方の淡水化装置関係は、運転時も使用可能であるため、引き続き使用し得る。
揚水弁150は常時閉じ、初期起動時の貯水及び中圧貯水槽43の水位検出器42が下限水位を検出した際に中水圧管主弁100と共に開くが、中圧貯水槽43には浮体洗浄管28からの排水が直接貯水され、浮体冷却管132の排水は間接的に貯水されるため、補給水は不要とし得る。
初起動時は、上記と並行して5Fに設置する第1揚水弁54を開放し、第1揚水ポンプ53を起動して、海水を淡水化装置12へ揚水する。淡水化装置12の動力174を起動して、海水を淡水として淡水貯水槽13へ貯水し、水位検出器175が上限を検出することによって動力174及び第1揚水ポンプ53を停止する。
内側第1揚水弁54及び外側第1揚水弁57は常時開放し、ポンプの即時起動に対応し得る。
なお、プラントの稼動中に貯水槽の水位検出器が作動することにより主弁を開閉する場合、シーケンスが重複する事が予想されるため、貯水槽の水位検出による主弁の開閉は、他で使用中の不動作回路を付加するか、またはプラントの稼動中で主弁を使用しない時間帯に水位検出を許容するシーケンスとする必要がある。例えば、シーケンス上は、浮体170が浮上して弁ロックプランジャー96が浮上弁94をロックし、高水圧管主弁71及び中水圧管主弁100が閉じた後、浮体170が浮体冷却管132内に停止するまでは、3個の水圧管主弁は作動せずに休止状態であるから、この時間帯に水位検出を許容することが望ましい。
二工程目以降、上部シリンダー104内に浮体170を装填する際は、通気弁107、中水圧管主弁100、第4排水兼通気弁110及び低水圧管主弁148を開放することで、中圧貯水槽43と低圧貯水槽61の水位差に基づく圧力差が下部ピストン159に対して上面から下方に向かって作用することで下部ピストン159が下降し、また、上部ピストンは上部ピストン下限板156上に密着して停止し、1ストロークの下部ピストン159の下降により中圧貯水槽43から低圧貯水槽61内へシリンダー1個の容量に等しい水量が貯水される。
なお、ピストンが上昇する際は、高圧貯水槽8より中圧貯水槽43へシリンダー1個の容量に等しい水量が貯水され、その結果、中圧貯水槽43の水位は変化しないが高圧貯水槽8は水位が低くなり、低圧貯水槽62は水位が高くなるため、初期の状態に復元する必要がある。
ピストン下限検出器157が作動することで第2揚水弁64を開放し、第2揚水ポンプ65を起動してシリンダー1個の容量に等しい水量を高圧貯水槽8へ強制的に揚水する。シリンダー1個の容量に等しい水量を揚水したことが流量計によって検出されたら、第2揚水ポンプ65を停止して第2揚水弁64を閉じる。
通気弁107は、上部シリンダー104内を上部ピストン105が下降する際に、上部シリンダー104内が負圧となって上部ピストン105の下降を妨げたり機器が破損したりすることを防止すると共に、後述する通り浮体170を上部シリンダー104内に装填する際には予め緩衝材として水を貯水するため、この際には、上部シリンダー104内の空気を排気させることで貯水を円滑にする。
プラントの初起動時は、ジャンクションボックス103内に開口する通気管93に備えられている通気弁107を開放し、併せて中水圧管主弁100及び低水圧管主弁148を開放すれば、圧力差が下部ピストン159に対して上面から下方に向かって作用し、ピストンは下降位置で停止し、液体の流動は無く上部ピストン下限板156及び下部ピストン下限板160上にそれぞれ上部ピストン155及び下部ピストン159が密着して停止する。
一工程の時間を短縮するため、ピストン下限検出器157が作動することによって強制的に第2揚水弁64を開放し、第2揚水ポンプ65を起動してピストン1ストロークのシリンダー容量の海水を揚水後、第2揚水ポンプ65を停止して、第2揚水弁64を閉じる。
低圧貯水槽61の上限水位を検出した時は、第2揚水弁64を開放して第2揚水ポンプ65を起動し、高圧貯水槽8へ揚水することで低圧貯水槽61の水位を下げる。低圧貯水槽61の標準水位を検出したら、第2揚水ポンプ65の電源を切り、第2揚水弁64を閉じる。それに対して、下限水位を検出した時は、低水圧管主弁148及び内側第4揚水弁143を開放して第4揚水ポンプ145を起動し、揚水することで低圧貯水槽61の水位を上げる。低圧貯水槽61の標準水位を検出したら、第4揚水ポンプ145の電源を切り、内側第4揚水弁143及び低水圧管主弁148を閉じる。
外側第4揚水弁142は常時開放し、内部の点検など必要な時のみ閉じる。
上部ピストン155が上昇する時、上部ピストン155は浮体装填口の下端で停止しなければならないため、ジャンクションボックス103内の液体はピストン上昇後においても上部ピストン104上に残るが、浮体170は浮力により自然浮上が可能であるから特に支障にはならない。
浮体をシリンダー内に落下させる際は、上部シリンダー104下端より浮体冷却管132に連通する第4排水兼通気管137に備えられた第4排水兼通気弁110を開放することで上部シリンダー104上に貯水し、緩衝材として利用する。
第4排水兼通気管137の機能の一つは、上述の通り、上部ピストン104が下降した後に上部シリンダー104内に排水することで浮体170が落下する時の緩衝材にすることであるが、もう一つは、上部ピストン155が上部シリンダー104内を上昇して浮体を浮上させる際、上部ピストン104の下方が負圧となって上昇を妨げることのないように、事前に第4排水兼通気弁110を開放し、上部ピストン104が上昇する際、浮体冷却管132内からシリンダー内へ吸気させることである。
浮体外径断面積よりやや広断面積のジャンクションボックス103は、浮体170を装填する際及び浮体170が中水圧管73内を浮上する際、同一の断面積である上部シリンダー104と共同で浮体下方の空間を満水とすることにより浮体170に浮力を与え、かつ浮上弁94の直下に空間を残さず満水として、浮上弁94の開放を容易にする。
シリンダー断面積を狭くすれば浮体170が落下する時のエアブレーキ作用は増加するが、上部シリンダー104内への給水時間が長引き、シリンダー断面積を拡大すれば反対に給水時間は短縮するが、エアブレーキ作用は減少する。
上部シリンダー104内に浮体170を装填して浮上させる一工程の基点は、通気弁107、中水圧管主弁100及び低水圧管主弁148、を開放する事に始まる。二工程目以降は、前の工程で高水圧管主弁141を開放した時にピストンは上限で停止し、高水圧管主弁141を閉じるため、中圧貯水槽43と低圧貯水槽61の水位差に基づく圧力差が下部ピストン159に対して上面から下方に向かって作用し、上部ピストン155が下降する。
ピストン下限検出器157が作動することにより、第2揚水弁64を開放して第2揚水ポンプ65を起動し、下限水位を検出した時とは関係なく強制的に高圧貯水槽8へ揚水し、第2揚水ポンプ65に付加されている流量計によってシリンダー容量の揚水量を検出し、第2揚水ポンプ65を停止して第2揚水弁64を閉じる。
また、ピストン下限検出器157が作動することにより第4排水弁110を開放して、浮体冷却管132内より上部シリンダー104内に排水することで浮体170が落下する時の緩衝材とし、水位検出器105によって所定の水位が満たされていることが検出されない時は、給水弁99を開放して給水し、水位検出器105によって所定の水位が満たされていることが検出されたら、第4排水弁110を閉じる。
その後、浮体出口弁106を開放して浮体冷却管132内のプランジャー111を解除し、まず、先頭の浮体170が上部シリンダー104内へ落下する。
そして、浮体検出器102が作動したらプランジャー112を解除し、2番目の浮体170が落下する。
同様の工程を経て浮体170の全てが上部シリンダー104内に落下したことを浮体検出器102によって検出したら、浮体出口弁106を閉じ、給水弁99を開放し、水位検出器109が作動することにより給水弁99、通気弁107、低水圧管主弁148を閉じる。
次に、低水圧管主弁148を閉じた後、浮上する浮体170を一時的に停止させるために中水圧管73内のプランジャー85を作動させ、弁ロックプランジャー96を解除し、巻上機108を作動させて浮上弁94を開放し、浮上弁開閉検出器161に基づいて弁ロックロッド98が作動して浮上弁94を停止する。
一方は第4排水兼通気弁110の開放信号を高水圧管71のand回路の入力端子の1つに入力し、もう一つの端子には、巻上機108の停止信号を入力する。
高水圧管主弁71はand回路からの出力によって開放され、高圧貯水槽8の水面と中圧貯水槽43の水面との水位差に基づく圧力差が、下部ピストン下限板160上に密着している下部ピストン159に対して下面から上方に向かって作用し、下部ピストン159が上昇する。
下部ピストン159が上昇することで上部ピストン155も上昇し、上部ピストン155に押し上げられて浮体170が浮上し、ピストン上限検出器153が作動する。
この際、上部シリンダー104内には第4排水兼通気管110を介して浮体冷却管132より吸気し、下部ピストン159が上昇する時に下部ピストン159の下方空間が真空となることを防止する。
なお、水圧差発生の経路の一方は、中圧貯水槽43の水面を基点に、下方中水圧管73の左側に開口する上部バイパス管95は左方で下方を向き下方の中水圧管主弁100を介して下方でT分岐し右方の共通バイパス管152を経て右方でT分岐し下部シリンダー内の下方下部ピストン下限板160上に密着する下部ピストン159上面を終点とし、基点までの垂直高さに相当する水圧を中水圧管73の概算値とし、他方は、高圧貯水槽8の水面を基点に、下方の高水圧管主弁141を介し下端のT分岐を右方に伸び上方に湾曲し四路管151を介し右方へ向き伸び下部シリンダー158内の下部ピストン下限板160上に密着する下部ピストン159底面を終点とし、基点までの垂直高さに相当する水圧を高水圧管の概算値とし、高水圧管71の重量から中水圧管73の重量を引いた数値が、ピストンが上昇する時に下面から上方に向かって作用する圧力差である。
中水圧管73内に全ての浮体170が浮上したことを浮体検出器92が検出すると、プランジャー86からプランジャー91の全てを作動させて全ての浮体170を一時的に停止させ、その後プランジャー85を解除して先頭の浮体170を浮上させる。
先頭の浮体170が通過したことを浮体検出器173が検出すると、プランジャー86を解除して次の浮体170を浮上させ、以降同じ要領で浮体170を順次浮上させる。
全ての浮体170が通過したことを浮体検出器173が検出すると、巻上機108が作動して弁ロックロッド98を解除し、浮上弁94を閉じ、浮上弁開閉検出器161によって浮上弁94が閉じたことを検出し、弁ロックプランジャー96を作動させ、巻上機108を停止する。
そして、高水圧管主弁71及び中水圧管主弁100を閉じる。
浮体170はスライド線15内周に沿って中水圧管73内を浮上し、水面から上方に飛び出して浮体洗浄管28内へ到達し、浮体検出器58が作動する毎に浮体洗浄管28内のプランジャー17から23を順次作動させて浮体170を一時停止させる。
浮体検出器24が全ての浮体170の通過を検出すると、一時停止している浮体170の上方に設けられている淡水噴射器27の浮体洗浄弁(定時限復元型)26を開放し、所定の時間、浮体170に対して淡水噴射口176から淡水を一斉に噴射して洗浄する。
浮体170を洗浄する理由は、圧縮空気生成管83内を落下中に空気を圧縮することで生じる熱によって浮体170に付着した海水が蒸発し、析出した塩分によって浮体170及び圧縮空気生成管83が磨耗することを防止するため、つまり、浮体170や圧縮空気生成管83が磨耗することによって浮体170と圧縮空気生成管83のクリアランスが拡大し、圧縮空気が落下する浮体170の上方に漏れることを防止するためである。なお、中水圧管73を満たす液体として淡水を使用する場合は、浮体洗浄管28をはじめとする浮体170の洗浄装置は不要である。
浮体170を洗浄した後、浮体洗浄弁26を閉じてプランジャー17を解除し浮体170を前進させる。
その一方、ピストン上限検出器153から出力される検出信号に基づいてジャッキ131を上昇させ、圧縮弁133を閉じる。そして、圧縮弁133によって圧縮空気生成管83の下端が気密されたことを荷重検出器134が検出し、ジャッキ131を停止させて気密を保持する。
浮体集合管36内には浮体170と等しい個数であるプランジャー44から50を管の外周に設置し、浮体洗浄後、浮体洗浄管28内のプランジャー17から23までを順次解除して浮体170を浮体集合管36内に前進させる。
浮体洗浄管28内の浮体検出器31が浮体170の通過を検出する毎に浮体集合管36内のプランジャーがプランジャー44から順次作動し、全ての浮体170が接触した状態で一時停止する。
ここで、浮体集合管28の内径を浮体170の外径より僅かに大きくすることで、浮体170間の空気は上方から落下する浮体170によって圧縮されつつ隙間を通って上方に開放されることとなり、いわゆるエアブレーキ効果が生じて、浮体170が自由落下する場合に比べて衝突の衝撃が軽減される。
全ての浮体170が浮体集合管38内にて接触した状態で停止すると、空気圧調整機入力弁78を開放し、気温検出器171及び空気圧調整機82内空気圧の残量を検出し、コンピュータ制御により動力を作動して空気圧調整機82の容量を調整し得る状態とし、浮体検出器51のand回路の2つある入力端子の1つに入力し、もう1つの入力端子には、浮体検出器31が全ての浮体170が通過したことにより出力される信号を入力し、浮体検出器51からの出力に基づいて浮体集合管36内のプランジャーをプランジャー55より順次解除し、最後に先頭のプランジャー44を解除して、全ての浮体170が接触した状態で圧縮空気生成管83内へ落下する。
圧縮空気生成管83内へ落下した浮体170は、管内の空気を圧縮して事前に設定された所要の圧縮空気を空気圧調整機82内に貯蔵する。
先頭の浮体170が落下を終了したことを浮体検出器120が検出すると、空気圧調整機入力弁78を閉じ、全ての浮体170が通過したことを浮体検出器127が検出すると、プランジャー121から126を作動させて、圧縮弁133上に着地した状態の先頭の浮体170に積み重なるように浮体170を一時停止させる。
空気圧調整機入力弁78を閉じた後、一方はタービン入口弁80を徐々に開放してタービン81を回転させて同軸のダイナモにより発電し、他方はプランジャー121から126によって全ての浮体170を停止させた後、ジャッキ131を下降させて下限で停止させる。
圧縮弁133が下降することで先頭の浮体170は自然に浮体冷却管132内に移動し、浮体検出器118が先頭の浮体170が通過したことを検出すると、プランジャー111が作動して先頭の浮体170を停止させると共に、プランジャー121を解除して2番目の浮体170を移動させる。以降同じ要領で全ての浮体170が浮体冷却管132に移動するが、3番目以降の浮体170は圧縮空気生成管83内のプランジャーを1段ずつ落下させ、圧縮弁133に対する浮体170の落下エネルギーを最小限に止める。浮体検出器118によって全ての浮体170が通過したことを検出した後、内側第3揚水弁138を開放し、浮体冷却管132の上方に設けられている冷却水噴射機器167の冷却水弁(定時限復元型)119を開放し、冷海水を噴射して浮体170を冷却し、その後、内側第3揚水弁138及び冷却水弁119を閉じる。
本実施形態に係る発電装置を停止するには、遠隔自動制御指令所よりタービン81のノズルの開度を絞ってダイナモ84の出力をゼロとし、送電線より自動解列した後、タービン入力弁を閉じてタービン81及びダイナモ84停止を停止させ、遠隔自動制御指令所へ表示する。
空気圧調整機82内の空気圧は略一定とすることが出来るため、極端な高圧になることは空気圧調整機82の故障等特殊な事情を除いて考えられないが、火災等の災害時を考慮すれば、リリーフバルブを付加することが望ましい。
空気圧調整機82上面に開口し上方に伸び右水平に伸びタービン入口弁80を介してタービン81内にタービン入口管79に備えられたノズルが開口し、他には空気圧調整機82上面に空気圧検出器、気温検出器を備え空気圧調整機82の容量調整時に利用する。
なお、空気圧調整機82及び圧縮空気送出管129の外周を断熱材で包囲することで熱の発散及びそれによる人身事故を防止し、圧縮空気送出管129の長さが可能な限り短くなるように機器の配置を考慮する。
浮上することで位置エネルギーを蓄積する浮体170は、本実施形態では合計7個使用している。浮体170の形状を球体とする理由は、スライド線15との接触面積を少なくすることが出来、また、中水圧管73内を浮上する際の抵抗を抑制することで水面上に飛び出す勢いを確保することが出来るからであるが、他にも円筒形、頭部半球下方円筒形、前後部半球胴体部円筒形、その他種々の形状も採用し得る。
本実施形態では、浮体170が浮上する液体として海水を利用しているが、密度のより高い液体を使用すれば、浮体170についても液体の密度を超えない範囲で密度をより高くすることが出来るため、使用する浮体170の個数を減らしても同等の空気圧の圧縮空気を生成することが出来る。
各フロアには電源装置162を備え、1次側は交流入力とし、2次側は交流及び直流出力とし、交流電源は、各階の照明(非常用含む)、プラント機器の動力用、計装類、エレベーター(図示せず)及びモーター等に利用し、直流電源は、主に電磁弁、発光ダイオード,フォトトランジスタ及びプランジャー用ソレノイド電源に利用する。なお、電源を必要とする機器への配線の記入は図示していない。
ダイナモ84の出力端子は、開閉器及び保安器類を介して変圧器の1次側に結線し、送電用及び所内用に使用する2次巻線、3次巻線又は単巻線により少なくとも2系統の電圧を出力する必要がある。送電線は、受電端との距離が短い場合は架空送電線とし得るが、水深や塩害等を考慮すれば制御線も含めた海底用超高圧用ケーブルの敷設が適当である。
プラントでは、浮体170を一時停止するためのプランジャーとして作動時間の短いものが随所に使用されており、設計に際しては省エネルギー化に配慮する必要ある。例えば、使用箇所によってサイズ、強度、取り付け角度及びソレノイドコアのロック装置などを変更することが必要であり、本実施形態に係る発電装置は付加装置の作動時間が短い程一工程の所要時間が短縮することから、結果として発電量を増大することにもなる。
本実施形態に係る発電装置の常時発生電力(W)は、一工程で生成された圧縮空気仕事(J)を一工程の所要時間(S)で除した数値であり、
(一工程で生成された圧縮空気仕事[J]×タービン効率×ダイナモ効率/一工程の所要時間[S])−(一工程の総消費電力[W])=常時発生電力[W]
となる。
RFには被制御室1を設置し、陸地の遠隔自動制御指令所とメタリック及び光ケーブルを電力用ケーブルと束ねた一条の海底ケーブルを両端で結線し、被制御室1と遠隔自動制御指令所との間で発電装置の初起動前の貯水状況、起動、運転及び停止状況、機器の作動状況、計装類の数値及び画像等を送受信することで、発電装置を無人にて遠隔制御する。
発電装置のメンテナンスのための交通手段として船舶を使用する際は停泊箇所の確保、ヘリコプターを使用する際はヘリポートの確保が必要である。
本実施形態においては、図1に示すように中圧貯水槽43上面付近を海面と同じ高さにしているが、仮に高圧貯水槽8上面に等しい位置を海面と同じ高さとして選定すれば、第1揚水ポンプ及び第4揚水ポンプは不要となる反面、第2排水ポンプ39及び第3排水ポンプ68の揚程が増大し、ポンプ出力も増大する。従って、前記排水ポンプの使用頻度と全用水の総入れ替え周期との関係も考慮して、海面高さとプラントケース177内の貯水槽水位との高さ関係を設定する必要がある。
また、発電装置全体の質量と浮力との関係にも留意して、プラントケース177の内部容積に相当する海水の質量よりも重いものとし、海流及び波浪の圧力でプラントケース177が移動する事も避けなければならない。
次に、経年劣化により海水を総入れ替えする場合は、第2排水弁41、第2揚水弁64、第3排水弁67、第4揚水弁143、各水圧管主弁及び揚水弁150を開放後当該弁に付加するポンプを起動すれば海底付近の冷水が流入し、上方より循環して排水され、比較的高水温となっている海水が入れ替えられる。但し、揚水に際しては第2揚水ポンプ65に備えられている流量計を解除する必要があり、また、排水量を第4揚水ポンプ145の揚水量に対して同等か僅かに上回るようにし、各貯水槽から溢れることを防止する必要がある。
以下、本発明に係る発電装置に用いる浮体の肉厚の算出例を示し、材質選定に際しての参考例とする。
球の外径:10m、球の密度ρ:0.9×10[Kg/m]、球の材料に鋼鉄を使用する時、球空洞部の体積V[m]を求める。但し、鋼鉄の密度ρ:7.87×10[Kg/m]、V:球の体積[m]、V:球空洞部の体積[m],球の半径:r[m]、空洞部の半径:r[m]とする。
まず、球の体積を次の公式により求める。
球の体積V=(4πr)/3
={4π(5)}/3=523.6[m
ここで、(ρ)(V−V)=(ρ)Vの式が成立することから
7.87×10(523.6−V)=(0.9×10)×523.6
∴球空洞部の体積V=463.722[m]となる。
次に球の空洞部の半径rを求める。
=(4πr)/3の式に代入すると、
463.722={4π(r}/3,
(r=(3×463.722)/(4π)
∴球空洞部の半径r=110.7055(1/3)=4.8016[m]
以上より、球の半径は5[m]であることから、球の厚さは
球の厚さ=5−4.8016=0.1984[m]となる。
以下、本発明に係る発電装置を海中に設置した場合の概算仕事[J]の算出例、及びそれに基づいた浮体の必要個数の算出例を示す。但し、具体的な算出条件は、浮体として球を用い、球外径D(圧縮空気生成管の内径):10m、球の密度ρ:0.9×10[Kg/m]、液体の密度ρ:1×10[Kg/m]、ピストン系質量が液体の同一体積の質量に等しい場合、圧縮空気生成管の高さH:2000[m]、空気圧調整機に貯蔵する高さ:H[m](計算を容易にするために圧縮空気生成管と同一の内径とし、生成した体積と等しい空気圧調整機容量[m]とみなす高さ)、H=(H+H)、空気温度:25[℃]とする。この算出条件において、20気圧の圧縮空気を生成・貯蔵してタービンを回転させ発電するために必要な浮体の個数を求める。
まず、球の体積を求める。公式より
V=(4πr)/3=523.6[m
球1個の質量は
V×ρ=523.6×0.9×10=471.24×10[Kg]
球の外径断面積S=(πD)/4=78.54[m
圧縮空気生成管内体積V=SH=157080[m
次に、圧縮後の空気の絶対温度Tを以下の公式より求める。
(T/P (k−1)/k=T/P (k−1)/k
但し、カッパーk=1.4,圧縮前の空気の絶対温度T[K]=25+273=298[K]とする。
上の式に代入すると
(298/0.1013(1.4−1)/1.4)=T/2.026(1.4−1)/1.4
(298/0.10130.2857=T/2.0260.2857
573.2=T/1.2235
∴T2=573.2×1.2235=701.3[K]
次に圧縮された空気の体積V+圧縮空気生成管内体積V=Vとして、未知数である空気圧調整機容量Vまたは圧縮された空気の体積Vを求める。
ここで、以下の公式
k−1=T k−1
において、V=V+Vであるから
298V k−1=701.3V k−1
k−1/V k−1=298/701.3
k−1/(V+V)k−1=0.425
/(V+SH)=0.4251/(k−1)
/(V+78.54×2000m)=0.11775
=0.11775(V+157080)
=0.11775V+18496
−0.11775V=18496
0.88225V=18496
∴V=20965[m
=V+Vより
=20965+(78.54×2000)=178045[m
が算出されれば、V=圧縮空気生成管体積V+空気圧調整機容量Vより、
H=V/S=178045/78.54=2266.9[m]となる。
次に、以下の公式
断熱圧縮変化の仕事La={(P)/(K−1)}{1−(T/T)}に代入し、
La={(0.1013×178045)/(1.4−1)}{1−(701.3/298)}
La=45,089.9×(−1.353)=−61006.6×10[Pa・m
ここで、
Pa×m=(N/m)×m=Nm=J
位置エネルギー[J]=MGHx
より
位置エネルギー=M×9.8×2000=61006.6×10[J]
M=61006.6×10/(9.8×2000)=3112.6×10
Kg]
球1個の質量は、471.24×10[Kg]であるから、必要な球数は
(3112.6×10)/(471.24×10)=6.6
従って、7個の球が必要となる。
工程中、最も長時間を費やすのは中水圧管内を浮上する時間であり、仮に、浮体の密度ρ:0.9×10[Kg/m]、液体の密度ρ:1×10[Kg/m]、重力G:9.8[m/S]、中水圧管の高さH:2000[m]とすれば、浮上時間tは、以下の公式より求まる。
t={2ρH/(ρ−ρ)G}1/2
代入すると、約60.6秒となる。
以下、ピストンを下降した後、低圧貯水槽61へ貯水された水量を高圧貯水槽8へ強制的に揚水し復元するための所要電力量(KWH)、及びポンプの所要動力[KW]の算出例を示す。
中圧水槽43に対する高圧水槽8及び低圧水槽61の水面差をそれぞれ5mとし、ほぼ一定とすれば、低圧水槽61の水面と高圧水槽8の水面の高低差は10[m]となる。
一工程の所要時間を凡そ300秒とし、通気弁107を開放した後中水圧管主弁100、低水圧管主弁148、第4排水兼通気弁110を開放後ピストンが下降しピストン下限検出器157作動までの所要時間を凡そ10秒とすれば、290秒以内に揚水を終了して次の工程に備える必要がある。揚水を290秒以内に終了するための所要動力は、以下の式より求まる。
所要動力[KW]=(HQG/η)×揚水時間
但し、揚程(低圧水槽水面対高圧水槽水面差)H:10m+α(2m)=12[m]、シリンダー内径D=10.01[m]、シリンダー長L:浮体外径[m]×使用個数=10×7=70[m]、1個のシリンダー容量Q[m]:SL={(πD)/4}×L=5508.79[m
所要動力[KW]={(12×5508.79×9.8)}/0.75×290=2978.5[KW]
次にポンプを稼動した時間である290秒間に消費される電力量は、以下の式より求まる。
電力量[KWH]=所要動力[KW]×使用時間[H]
電力量[KWH]=(2978.5)(290)/3600=239.9[KWH]
以上が、復元に消費される電力量となる。なお、地球の重力G:9.8[m/S]、総合効率η:75[%]とした。
本実施形態でいう一工程とは、通気管93に設けられている通気弁107の開放に始まり、中水圧管主弁100及び低水圧管主弁148を開放して、中圧貯水槽43と低圧貯水槽61の水位差に基づく圧力差を下部ピストンに対して上面から下方に向かって作用させることでピストンを下降させ、冷却管132からシリンダー内へ浮体170を装填し、浮体170が中水圧管73内を浮上して水面上に飛び出して洗浄管28内に進入し、付着した海水を淡水によって洗浄した後、浮体集合管36内で一時停止し、圧縮空気生成管83内の下端に設けられている圧縮弁133を閉じ、接触した状態で浮体170を一斉に落下させて下方の空気を圧縮し、生成された圧縮空気を空気圧調整機82内へ貯蔵し、浮体170を冷却管132内へ移動し、冷海水で浮体170を一定の時間冷却するという一連の工程において、その冷却が終了した段階までをいう。
ここで、一工程の所要時間を仮に300秒とすれば、低圧貯水槽148から高圧貯水槽71への揚水に費やす電力、所内動力及び計装類で消費される損失を考慮して概算の総合効率を60%とすれば、連続し発電し得る平均電力は
61006.6×10[J]×0.6/300[Sec]=122013[KW]
となる。
地球上の表面積の7割は海洋に覆われており、正に自然エネルギーの宝庫である。本発明に係る発電装置は、10基分をプラントケースに収容し、潮流の穏やかな海域を選択して水深2000メートル以上の海底に設置すれば100万キロワットという原子力発電並みの電力を発生し得るものであり、まさに未来に亘る究極のエネルギー源として活用出来る。
海底に設置する方法に関しては、基本的には海底に設置後、プラントケースが移動したり傾いたりすることのない工法を採用することが必要である。ただ、例えば海中に設けられている開閉弁に故障等が生じた場合の修復作業に関しては、既に開発が進められている深海用ロボット等を利用する等、既に現時点において技術的に可能となっている。
なお、本発明に係る発電装置を陸上に設置する際には2000メートル以上の深さに亘って広範囲を掘削しなければならず、また海中に比べて高度が高い陸上では空気の密度も相対的に低くなるから、圧縮空気を生成する効率という点においては、陸上よりも海洋の方が発電環境としてはむしろ適している。
1 被制御室
2 フェンス
3 固定柱
4 キャップ
5 防塵ネット
6 吸気管
7 通気管
8 高圧貯水槽
9 通気弁
10 水位検出器
11 電源装置
12 淡水化装置
13 淡水貯水槽
14 固定環
15 浮体スライド線
16 淡水送水管
17 No,1プランジャー
18 No,2プランジャー
19 No,3プランジャー
20 No,4プランジャー
21 No,5プランジャー
22 No,6プランジャー
23 No,7プランジャー
24 浮体検出器
25 フランジ
26 浮体洗浄弁
27 淡水噴射器
28 浮体洗浄管
29 透明管
30 第1排水管
31 浮体検出器
32 防塵ネット
33 キャップ
34 吸気管
35 浮体出口管
36 浮体集合管
37 タービン排気管
38 外側第2排水弁
39 第2排水ポンプ
40 第2排水管
41 内側第2排水弁
42 水位検出器
43 中圧貯水槽
44 No,1プランジャー
45 No,2プランジャー
46 No,3プランジャー
47 No,4プランジャー
48 No,5プランジャー
49 No,6プランジャー
50 No,7プランジャー
51 浮体検出器
52 電源装置
53 第1揚水ポンプ
54 内側第1揚水弁
55 ストレーナ
56 第1揚水管
57 外側第1揚水弁
58 浮体検出器
59 通気管
60 通気弁
61 低圧貯水槽
62 水位検出器
63 第2揚水管
64 第2揚水弁
65 第2揚水ポンプ
66 電源装置
67 内側第3排水弁
68 第3排水ポンプ
69 第3排水管
70 外側第3排水弁
71 高水圧管
72 低水圧管
73 中水圧管
74 スライド線支柱
75 電源装置
76 通気弁
77 通気管
78 空気圧調整機入力弁
79 タービン入口管
80 タービン入口弁
81 タービン
82 空気圧調整機
83 圧縮空気生成管
84 ダイナモ
85 No,1プランジャー
86 No,2プランジャー
87 No,3プランジャー
88 No,4プランジャー
89 No,5プランジャー
90 No,6プランジャー
91 No,7プランジャー
92 浮体検出器
93 通気管
94 浮上弁
95 上部バイパス管
96 弁ロックプランジャー
97 給水管
98 弁ロックロッド
99 給水弁
100 中水圧管主弁
101 ジャンクションボックスケース
102 浮体検出器
103 ジャンクションボックス
104 上部シリンダー
105 水位検出器
106 浮体出口弁
107 通気弁
108 巻上機
109 水位検出器
110 第4排水兼通気弁
111 No,1プランジャー
112 No,2プランジャー
113 No,3プランジャー
114 No,4プランジャー
115 No,5プランジャー
116 No,6プランジャー
117 No,7プランジャー
118 浮体検出器
119 冷却水弁
120 浮体検出器
121 No,1プランジャー
122 No,2プランジャー
123 No,3プランジャー
124 No,4プランジャー
125 No,5プランジャー
126 No,6プランジャー
127 浮体検出器
128 圧縮空気取出口
129 圧縮空気送出管
130 スライド線入口
131 ジャッキ
132 浮体冷却管
133 圧縮弁
134 荷重検出器
135 ジャッキ収容函
136 スライド線固定台
137 第4排水兼通気管
138 内側第3揚水弁
139 ストレーナ
140 第3揚水管(冷却水揚水管)
141 高水圧管主弁
142 外側第4揚水弁
143 内側第4揚水弁
144 ストレーナ
145 第4揚水ポンプ
146 外側ストレーナ
147 第4揚水管
148 低水圧管主弁
149 下部バイパス管
150 揚水弁
151 四路管
152 共通バイパス管
153 ピストン上限検出器
154 下部ピストン上限板
155 上部ピストン
156 上部ピストン下限板
157 ピストン下限検出器
158 下部シリンダー
159 下部ピストン
160 下部ピストン下限板
161 浮上弁開閉検出器
162 電源装置
163 交流入力
164 交流出力
165 直流出力
166 外側第3揚水弁
167 冷却水噴射器
168 浮体スライド線
169 電源装置
170 浮体
171 気温検出器
172 ピストン用ロッド
173 浮体検出器
174 淡水化装置動力電源
175 水位検出器
176 淡水噴射口
177 プラントケース

Claims (1)

  1. 高圧貯水槽を上端に備え、下部に高水圧管主弁を備える高水圧管と、
    前記高圧貯水槽より低く位置する中圧貯水槽を上端に備え、断面積が前記高水圧管の少なくとも2倍である中水圧管と、
    前記中圧貯水槽より低く位置する低圧貯水槽を上端に備え、断面積が前記高水圧管と同一であり、下部に低水圧管主弁を備え、下端が前記高水圧管と連通する低水圧管と、
    前記中水圧管の途中より分岐して下部方向に延伸し、中水圧管主弁を備える上部バイパス管と、
    上端が前記上部バイパス管と連通し、下部方向に延伸し、揚水弁を備え、下端が前記高水圧管及び前記低水圧管と連通する下部バイパス管と、
    球状の複数個の浮体と、
    上端が前記中水圧管の下端と連通し、内径が前記浮体の外径よりも僅かに大きく、垂直方向の寸法が前記浮体の外径よりも僅かに大きいジャンクションボックスと、
    上端が前記ジャンクションボックスの下端と連通し、内径が前記ジャンクションボックスの内径と同一であり、外側側面に水位検出器を備える上部シリンダーと、
    上端が前記上部シリンダーの下端と連通し、断面積が前記高水圧管と同一であり、下端が前記高水圧管、前記低水圧管及び前記下部バイパス管と連通する下部シリンダーと、
    前記上部バイパス管と前記下部バイパスとの連通部より分岐し、前記上部シリンダーと前記下部シリンダーとの連通部に連通する共通バイパス管と、
    前記上部シリンダー内、及び前記ジャンクションボックス内をしゅう動可能な上部ピストンと、
    前記下部シリンダー内をしゅう動可能な下部ピストンと、
    前記下部シリンダーの上端内周に固定される、環状の下部ピストン上限板と、
    前記下部シリンダーの下端内周に固定される、環状の下部ピストン下限板と、
    前記下部ピストンの底面と前記下部ピストン下限板との接触を検出するピストン下限検出器と、
    前記上部ピストンと前記下部ピストンとを連結するピストン用ロッドと、
    前記ピストン用ロッドが貫通する孔を中心に備え、前記上部シリンダーの下端に固定される板状の上部ピストン下限板と、
    下端が前記中圧貯水槽の上端と連通する透明管と、
    一端が前記透明管の上端と連通する浮体洗浄管と、
    前記浮体洗浄管内に、該浮体洗浄管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体洗浄管用プランジャーと、
    浮体が前記浮体洗浄管用プランジャー群を通過したことを検出する浮体洗浄管用浮体検出器と、
    上端が吸気管と連通すると共に前記透明管と前記浮体洗浄管との連通部より低い位置において前記浮体洗浄管のもう一端と連通し、下方に開口する開口端を備える浮体出口管と、
    上端が前記浮体出口管の開口端と連通する浮体集合管と、
    浮体が前記浮体集合管の上端を通過したことを検出する浮体集合管用浮体検出器と、
    前記浮体集合管用浮体検出器の下部に、前記浮体集合管の側面から該管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体集合管用プランジャーと、
    前記中水圧管に併設され、上端が前記浮体集合管の下端と連通し、圧縮弁を下端に備え、内径が前記浮体と同一である圧縮空気生成管と、
    前記圧縮空気生成管の下端に設けられる圧縮空気用浮体検出器と、
    前記圧縮空気生成管内の空気温度を検出する気温検出器と、
    前記圧縮弁の下部に設けられ、該圧縮弁を上下方向に昇降させるジャッキと、
    前記ジャッキによって上昇した前記圧縮弁と前記圧縮空気生成管との接触を検出する荷重検出器と、
    浮体出口弁を介して一端が前記ジャンクションボックスに連通し、もう一端が該連通部より高い位置、かつ、前記圧縮弁に隣接する位置に開口する浮体冷却管と、
    前記浮体冷却管内に、該浮体冷却管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる浮体停止用プランジャー群と、
    前記ジャンクションボックスと前記上部シリンダーとの連通部に設けられる上部シリンダー用浮体検出器と、
    前記圧縮弁近傍上部において前記圧縮空気生成管から分岐し、空気圧調整機入力弁を備える圧縮空気送出管と、
    前記圧縮空気送出管から送出される圧縮空気を貯蔵すると共に、内部容量を変化させることで貯蔵空気圧を調節可能な空気圧調整機と、
    前記中水圧管の下部に、該中水圧管の側面から管内に対となって突出可能に前記浮体の個数分設けられる中水圧管用プランジャーと、
    前記中水圧管、前記中圧貯水槽、前記透明管、前記浮体洗浄管及び浮体冷却管の内部に、各管の断面中心を基点として前記浮体の半径より僅かに大きい距離に120度の等間隔で延設され、前記浮体の移動を誘導するスライド線と、
    前記ジャンクションボックスと前記中水圧管との連通部に、一端部を支点に開閉可能に設けられる浮上弁と、
    前記浮上弁に固定された糸状部材を巻き上げ又は巻き戻す巻上機と、
    前記巻上機の作動により前記浮上弁が開弁又は閉弁したことを検出する浮上弁開閉検出器と、
    開弁した前記浮上弁に接触することで該浮上弁を停止させる弁ロックロッドと、
    前記中水圧管の側面から前記浮上弁の上面に突出し、前記浮上弁を閉じた状態で維持する弁ロックプランジャーと、
    前記ジャンクションボックスの上部より分岐し、通気弁を介して該ジャンクションボックス内に空気を導入する通気管と、
    給水弁を介して、前記中水圧管の下部と前記ジャンクションボックスの上部とを連通させ、下部に水位検出器を備える給水管と、
    排水兼通気弁を介して、前記浮体冷却管と、前記上部ピストンが前記上部ピストン下限板に接触した状態における該上部ピストンの上面位置にて前記上部シリンダーとを連通させる排水兼通気管と、
    低圧貯水槽用揚水ポンプを介して、前記浮体より密度の大きい液体を前記低圧貯水槽から前記高水圧管に移動させる低圧貯水槽用揚水ポンプと、
    前記浮体冷却管に連通し、冷却水噴射用外側揚水弁及び冷却水噴射用内側揚水弁を介して、外部から導入した冷却水を冷却水弁より前記浮体に対して噴射する冷却水用揚水管と、
    タービン入口弁を備えるタービン入口管によって前記空気圧調整機から導かれる圧縮空気によって回転するタービンと、
    前記タービンの回転によって発電するダイナモと
    を備えることを特徴とする発電装置。
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