JP4855730B2 - 水素製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、ジメチルエーテル(Dimethyl Ether,CH−O−CH、以下、DMEと記す)を利用して水素ガスを効果的に生成する水素製造システムに関する。
最近の環境汚染対策の一つである二酸化炭素の排出削減に関心が高まっている中、DMEを改質して濃度リッチな水素ガスを生成する水素製造技術が注目されている。
このDMEは、沸点が−25℃程度のため、常温でも液体として取り扱うことができるメタン(CH)に次ぐ水素リッチな燃料であり、液化天然ガスLNGと違って、輸送に多くのエネルギ消費を必要としない燃料である。
また、化石燃料である天然ガスや石炭のほかに、バイオマス等からも水素ガスを生成することができるが、これらの燃料は、燃焼後、SOx,NOxが発生するものであり、この点、SOx,NOxを発生させないクリーンなエネルギとしてDMEが期待されている。
しかし、DMEはCOが発生しており、地球温暖化防止の観点から好ましくない。すなわち、DMEの発熱量は、CHに較べて小さく、高い熱出力が要求される発電プラントでは、COの発生量が多くなっている。このため、考えられるDMEの利用法の一つが水素を輸送する媒体としての機能である。
DMEは、COとHから合成されるが、水素を製造するとき、300℃〜500℃の温度で水蒸気改質させ、COとHにし、その後、シフト反応によりCOとHに変換させている。その後、COだけ分離回収し、濃度リッチな水素にしている。
このとき、必要なエネルギ源は、DMEから改質したCOとHを利用している。
しかし、DMEから多量の水素を生成するプロセスでは、上述DMEから改質したCOとHでは足りず、DMEと水蒸気の改質反応による吸熱、シフト反応における発熱、CO分離に必要な吸熱、発熱を考えると多量のエネルギが必要とされる。
また、最終製品であるHを所定の圧力まで圧縮するとき、かなりの冷却が必要とされる。
このように、Hを製造するプロセスにおいては、各プロセス毎に必要な加熱冷却を如何にして確保し、無駄なく活用するかにかかっている。
なお、エクセルギ(仕事に変えることができるエネルギ)率の低い排熱の持つ熱エネルギをそれよりもエクセルギ率の高い燃料に回収する技術として、例えば特開平5−170401号公報(特許文献1)が開示されている。
ところで、特許文献1にも見られるように、DMEを水素の輸送媒体とする場合、DMEを触媒として用いて水蒸気と改質反応を行わせるには、温度300℃〜500℃の雰囲気の下、DME、水蒸気、触媒が必要とされる。
しかし、この場合、熱源は、温度300℃〜500℃以上が必要とされる。さらに、最終的に供給する水素の圧力を考慮すると、改質に必要な水蒸気を発生させる熱源が必要とされる。
また、DMEを改質させる水蒸気は、凝縮させないためにも加熱させておく熱源が必要とされる。
このように、DMEを改質して濃度リッチな水素を生成するには、改質反応と水蒸気の発生とに多量の加熱量を必要としていた。
また、改質ガス中のCOをCOにシフトする反応(水蒸気を供給し、COをCOに変成する)は、発熱反応であり冷却が必要となり、ここでも熱が必要とされる。
また、COをCOにシフトさせた改質燃料ガスからCOを分離させるには、例えばアミン法等を用いるとき、その吸収、再生のプロセスに冷却と加熱が必要とされる。
さらにまた、水素を自動車等で供給する場合、貯蔵量を高く維持させておくには圧縮機を用いて高圧化しておく必要があるが、水素を高圧に維持させておくプロセスの過程の中で、冷却も必要となり、これに要する熱が必要とされる。
このように、DMEから水素を生成するとき、発熱、吸熱反応に伴う加熱、冷却を行う際、多量の熱源を必要としていた。
このため、DMEから水素を生成する際、無駄のない熱エネルギの有効活用を図って熱のバランスシートを高める改善策が求められていた。
本発明は、このような事情に基づいてなされたもので、DMEから水素リッチな燃料ガスを生成する際、排熱エネルギの有効利用を図って燃料ガスを多量に生成する水素製造システムを提供することを目的とする。
本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、原燃料のジメチルエーテルを水蒸気改質させて水素濃度リッチな改質燃料ガスを生成する改質器と、この改質器に水蒸気を供給する水蒸発器と、前記改質器で改質燃料ガスの生成中、未反応の一酸化炭素を二酸化炭素に変成するシフト反応器と、このシフト反応器で変成させた二酸化炭素を分離する手段とを備える水素精製系を第1水素精製系と第2水素精製系とに区分けするとともに、区分けした第1水素精製系と第2水素精製系とのそれぞれに熱源としての排ガスを供給するガスタービンプラントを備え、前記第2水素精製系は、前記ガスタービンプラントと別置きにするとともに、複数の改質器と複数の水蒸発器とを備え、複数の各改質器の上流側のそれぞれ毎に水素圧縮機を設けたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、第1水素精製系は、ガスタービンプラントの出口側に設置したものであることが好ましい
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、複数の各改質器は、複数の各水蒸発器からの水蒸気を過熱蒸気に生成する過熱器を備えたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、複数の各水蒸発器は、給水ラインから供給された水を、複数の各改質器で改質させた改質燃料ガスを熱源として水蒸気に生成し、生成した水蒸気の一部を前記改質器に供給するとともに、残りを貯蔵するアキュムレータを備えたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、給水ラインは、給水ポンプ、水素ガス冷却器および二酸化炭素冷却器を備えて第2水素精製系の複数の各水蒸発器毎に接続する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、給水ラインは、第1水素精製系のシフト反応器、二酸化炭素を分離する手段および二酸化炭素冷却器のそれぞれに個別に接続する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、二酸化炭素を分離する手段は、二酸化炭素分離器と再生器とを備えたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、ガスタービンプラントは、出口側にダクトを備え、このダクトに第1水素精製系の第1改質器、第1水蒸発器、第1ジメチルエーテル蒸発器および節炭器を収容する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、節炭器は、給水ラインの水を加熱させて第1水素精製系の第1水蒸発器に供給するとともに、第2水素精製系の複数の各水蒸発器毎にも供給する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項に記載したように、第1改質器は、原燃料のジメチルエーテルから水蒸気改質させた改質燃料ガスをガスタービンプラントのガスタービン燃焼器および第1水素精製系の第1シフト反応器のそれぞれに供給する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項10に記載したように、第1ジメチルエーテル蒸発器は、原燃料のジメチルエーテルを蒸発させ、蒸発したジメチルエーテルを第1水素精製系の第1改質器および第2水素精製系の複数の改質器毎のそれぞれに供給する構成にしたものである。
また、本発明に係る水素製造システムは、上述の目的を達成するために、請求項11に記載したように、第2水素精製系は、水素貯蔵タンクを備え、この水素貯蔵タンクに貯蔵する水素燃料を水素圧縮機およびガスタービンプラントのガスタービン燃焼器に供給する構成にしたものである
本発明に係る水素製造システムは、ガスタービンプラントに第1水素精製系および第2水素精製系を組み合せ、ガスタービンプラントの排ガス(排熱)を利用して第1水素精製系および第2水素精製系におけるDMEから水素リッチな燃料ガスに改質させるに必要な熱量および水蒸気を確保させる構成にしたので、排熱の有効回収を図って多量の水素リッチな燃料ガスを生成することができ、DMEの水素リッチな燃料ガスの改質の際、COを分離回収して環境汚染対策に寄与することができる。
以下、本発明に係る水素製造システムの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
図1は、例示としてガスタービンプラントに組み込んだ本発明に係る水素製造システムの第1実施形態を示す概略系統図である。
本実施形態に係る水素製造システムは、例えばジメチルエーテル(Dimethyl Ether,CH−O−CH、以下、DMEと記す)を水蒸気改質して水素リッチな燃料ガスを生成し、生成した燃料ガスをガスタービンプラントの燃料として使用するとともに、ガスタービンプラントから出る排熱(排ガス)を巧みに利用してDMEを水素リッチな燃料ガスに改質させるものである。
すなわち、本実施形態に係る水素製造システムは、ガスタービンプラント1、第1水素精製系および第2水素精製系3を備えている。
ガスタービンプラント1は、空気圧縮機4、ガスタービン燃焼器5、ガスタービン6を備え、空気圧縮機4で大気から吸い込んだ空気7を圧縮して高圧化し、高圧化した空気7をガスタービン燃焼器5に、第1水素精製系2または第2水素精製系3からの燃焼ガスとともに供給し、ここで燃焼ガスを生成し、生成した燃焼ガスをガスタービン6に送って膨張仕事をさせ、動力を取り出している。
また、第1水素精製系2は、ガスタービンプラント1のダクト8を流れる膨張仕事後の排ガスの流れに沿って順に、第1改質器9、第1水蒸発器10、第1DME蒸発器11
、節炭器12、DME供給ポンプ13aを備え、第1DME蒸発器11でDME供給ライン13からDME供給ポンプ13aを介して供給されるDMEを蒸発させ、蒸発させたDMEの一部を第1改質器9に、また残りを第2水素精製系3に供給している。
また、第1水素精製系2は、給水ポンプ14を備え、給水系15からの給水16を第2水素精製系2のHガス冷却器17で加熱させ、さらに排ガス冷却器18で再び加熱させ、加熱させた飽和蒸気の一部を節炭器12に、その一部を第1シフト反応器19に、その一部をCO分離器20に、残りをCO冷却器21に供給している。
節炭器12は、排ガス冷却器18からの飽和蒸気をガスタービンプラント1の排ガスで加熱させ、加熱水の一部を第2水素精製系3に供給し、残りを第1水蒸発器10で蒸発させた後、第1改質器9に供給している。
なお、第1水蒸発器10から第1改質器9に供給する水蒸気が何らかの事情で供給できないとき、第2水素精製系3のアキュムレータ25からの飽和蒸気が供給される。
第1改質器9は、上述の第1DME蒸発器11からのDMEを水蒸気改質させ、水蒸気改質によって生成された水素リッチな燃料ガスをガスタービン燃焼器5に供給し、燃焼ガスを生成させる。
また、第1改質器9は、DMEを水蒸気改質させて生成した燃料ガスの一部を第1シフト反応器19に供給し、ここでCOをCOに変成し、変成したCOを第2水素精製系3の第2シフト反応器22からのCOと合流させ、CO分離器20でCOを分離させ、分離させたCOを再生器23で再生させた後、CO排出ライン24からCO冷却器21に供給し、排ガス冷却器18からの飽和水でCOを冷却させる。
なお、第1シフト反応器19およびCO分離器20のそれぞれからのドレン水は、合流してCO排出ライン24を介して第2水素精製系3に供給される。
また、CO分離器21でCOと分離されたHガスは、第2水素精製系3のH貯蔵タンク26に供給される。
一方、DMEから改質されるH燃料ガスは、自動車等に使用する関係上、例えば、35〜70MPaの高圧化が必要とされる。
このため、Hを高圧化する圧縮機が必要となるが、何分にもHの分子量が小さく、Hを上述の圧力まで圧縮させると、Hの温度が超高温となり、圧縮機の材料強度の保証が難しくなる。
本実施形態は、このような事象を考慮したもので、H燃料ガスを35〜70MPaに高圧化させる際、複数の圧縮機を設置する、いわゆる多段圧縮機形式に配置、形成させたものである。
すなわち、第2水素精製系3は、補助用として使用する上述H貯蔵タンク26を設け、このH貯蔵タンク26からのH燃料ガスの一部をガスタービンプラント1のガスタービン燃焼器5に供給するとともに、残りの一部のH燃料ガスを高圧化して第2改質器28に供給する第1H圧縮機27を設けている。
第1H圧縮機27は、中間段落に中間冷却器(図示せず)を備え、高圧化したH燃料ガスを、一旦中間冷却器で冷却させた後、H燃料ガスを再び高圧化して第2改質器28に供給する。
第2改質器28は、第1H圧縮機27からのH燃料ガスまたは第1水素精製系2の第1DME蒸発器11から蒸発したDMEのいずれかを受け、第2水蒸発器29から供給される水蒸気とともに水蒸気改質を行い、水素濃度リッチな改質燃料ガスを生成する。
また、第2改質器28は、H燃料ガスの水蒸気改質中、未反応のCOを第2シフト反応器22に送り、ここでCOに変成し、変成したCOを第1水素精製系2の第1シフト反応器19からのCOと合流させてCO分離器20に供給する。
一方、第2水蒸発器29は、第1水素精製系2のCO排出ライン24およびCO冷却器21からの飽和水を受け、これら飽和水を第2改質器28からの改質燃料ガスを熱源として熱交換し、水蒸気を生成し、生成した水蒸気の一部を上述第2改質器28に供給し、残りをアキュムレータ25に供給する。
アキュムレータ25は、貯蔵した水蒸気のうち、一部を第1水素精製系2のガスタービン燃焼器5に供給して燃焼ガスのNOx等の発生を抑制し、残りの一部を再生器23に供給するとともに、残りを、例えば貯湯槽等の蒸気系30に供給する。
第2水蒸発器29を出た第2改質器28からの改質燃料ガスは、第2H圧縮機31に供給され、ここでも高圧化される。高圧化された改質燃料ガスは、第3改質器32で第3水蒸発器33からの水蒸気を受けて水蒸気改質が行われ、さらに、第3H圧縮機34でも高圧化される。第3H圧縮機34で高圧化された改質燃料ガスは、第4改質器35で第4水蒸気器36からの水蒸気を受けて水蒸気改質が行われる。第4改質器35で水蒸気改質が行われた水素濃度リッチな改質燃料ガスは、第4水蒸発器36を熱源として経た後、第1水素精製系2のHガス冷却器17に供給される。
なお、第2H圧縮機31および第3H圧縮機34は、ともに、第1H圧縮機27と同様に、中間段落に中間冷却器(図示せず)を備え、高圧化したH燃料ガスを、一旦中間冷却器で冷却させ、再び高圧化させている。
また、第3改質器32および第4改質器35も、ともに第2改質器28と同様に、第1水素精製系2の第1DME蒸発器11からのDMEが供給され、水蒸気改質中、未反応のCOを第2シフト反応器22に供給し、ここでCOをCOに変成させている。
また、第3水蒸発器33および第4水蒸発器36も、ともに第2水蒸発器29と同様に、第1水素精製系2の節炭器12およびCO冷却器21からの飽和水を受け、改質燃料ガスを熱源として水蒸気に生成し、生成した水蒸気の一部を第3改質器32および第4改質器35のそれぞれに供給し、残りをアキュムレータ25に供給する。
このように、本実施形態は、ガスタービンプラント1に第1水素精製系2および第2水素精製系3を組み合せ、第1水素精製系2および第2水素精製系3において、DMEから水素濃度リッチな改質燃料ガスを生成させるに必要な加熱源および水蒸気の生成をガスタービンプラントの排ガスから求める構成にしたので、排ガスの熱の有効利用を図って多量の水素濃度リッチな改質燃料ガスを生成することができ、改質燃料ガスの改質中、生成されるCOを除去して環境汚染防止に寄与することができる。
図2は、例示としてガスタービンプラントに組み込んだ本発明に係る水素製造システムの第2実施形態を示す概略系統図である。
なお、第1実施形態の構成要素または対応する構成要素と同一構成要素には、同一符号を付し、重複説明を省略する。
本実施形態に係る水素製造システムは、ガスタービンプラント1に第1水素精製系2および第2水素精製系3を組み合せるとともに、第1水素精製系2の第1シフト反応器19、CO分離器22およびCO冷却器21のそれぞれに給水16を供給する給水系15a,15b,15cを設けたものである。
このように、本実施形態は第1水素精製系2の第1シフト反応器19、CO分離器22およびCO冷却器21のそれぞれに給水16を供給する給水系15a,15b,15cを設けたので、図1の第1実施形態で示した節炭器12に給水16を供給する給水系15の給水ポンプ14の動力を軽減させ、エネルギの消費を少なくさせることができる。
図3は、本発明に係る水素製造システムの第3実施形態を示す概略系統図である。
なお、第1実施形態の構成要素または対応する構成要素と同一構成要素には、同一符号を付す。
本実施形態に係る水素製造システムは、第1改質器9(第2水素精製系3の第2改質器28、第3改質器32、第4改質器35)の上流側に過熱器37を設け、この過熱器37で第1水蒸発器10(第2水素精製系3の第2水蒸発器29、第3水蒸発器32、第4水蒸発器36)から供給される飽和蒸気を過熱蒸気にして第1改質器9等に供給する構成にしたので、第1改質器9等内に収容する触媒が水に接触することがなく、良質の燃料ガスに改質させることができる。
本発明に係る水素製造システムの第1実施形態を示す概略系統図。 本発明に係る水素製造システムの第2実施形態を示す概略系統図。 本発明に係る水素製造システムの第3実施形態を示す部分概略系統図。
符号の説明
1 ガスタービンプラント
2 第1水素精製系
3 第2水素精製系
4 空気圧縮機
5 ガスタービン燃焼器
6 ガスタービン
7 空気
8 ダクト
9 第1改質器
10 第1水蒸発器
11 第1DME蒸発器
12 節炭器
13 DME供給ライン
13a DME供給ポンプ
14 給水ポンプ
15,15a,15b,15c 給水系
16 給水
17 Hガス冷却器
18 排ガス冷却器
19 第1シフト反応器
20 CO分離器
21 CO反応器
22 第2シフト反応器
23 再生器
24 CO排出ライン
25 アキュムレータ
26 H貯蔵タンク
27 第1H圧縮機
28 第2改質器
29 第2水蒸発器
30 蒸気系
31 第2H圧縮機
32 第3改質器
33 第3水蒸発器
34 第3H圧縮機
35 第4改質器
36 第4水蒸発器
37 過熱器

Claims (11)

  1. 原燃料のジメチルエーテルを水蒸気改質させて水素濃度リッチな改質燃料ガスを生成する改質器と、この改質器に水蒸気を供給する水蒸発器と、前記改質器で改質燃料ガスの生成中、未反応の一酸化炭素を二酸化炭素に変成するシフト反応器と、このシフト反応器で変成させた二酸化炭素を分離する手段とを備える水素精製系を第1水素精製系と第2水素精製系とに区分けするとともに、区分けした第1水素精製系と第2水素精製系とのそれぞれに熱源としての排ガスを供給するガスタービンプラントを備え
    前記第2水素精製系は、前記ガスタービンプラントと別置きにするとともに、複数の改質器と複数の水蒸発器とを備え、複数の各改質器の上流側のそれぞれ毎に水素圧縮機を設けたことを特徴とする水素製造システム。
  2. 複数の各改質器は、複数の各水蒸発器からの水蒸気を過熱蒸気に生成する過熱器を備えたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  3. 複数の各水蒸発器は、給水ラインから供給された水を、複数の各改質器で改質させた改質燃料ガスを熱源として水蒸気に生成し、生成した水蒸気の一部を前記改質器に供給するとともに、残りを貯蔵するアキュムレータを備えたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  4. 給水ラインは、給水ポンプ、水素ガス冷却器および二酸化炭素冷却器を備えて第2水素精製系の複数の各水蒸発器毎に接続する構成にしたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  5. 給水ラインは、第1水素精製系のシフト反応器、二酸化炭素を分離する手段および二酸化炭素冷却器のそれぞれに個別に接続する構成にしたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  6. 二酸化炭素を分離する手段は、二酸化炭素分離器と再生器とを備えたことを特徴とする請求項1または記載の水素製造システム。
  7. ガスタービンプラントは、出口側にダクトを備え、このダクトに第1水素精製系の第1改質器、第1水蒸発器、第1ジメチルエーテル蒸発器および節炭器を収容する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
  8. 節炭器は、給水ラインの水を加熱させて第1水素精製系の第1水蒸発器に供給するとともに、第2水素精製系の複数の各水蒸発器毎にも供給する構成にしたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  9. 第1改質器は、原燃料のジメチルエーテルから水蒸気改質させた改質燃料ガスをガスタービンプラントのガスタービン燃焼器および第1水素精製系の第1シフト反応器のそれぞれに供給する構成にしたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  10. 第1ジメチルエーテル蒸発器は、原燃料のジメチルエーテルを蒸発させ、蒸発したジメチルエーテルを第1水素精製系の第1改質器および第2水素精製系の複数の改質器毎のそれぞれに供給する構成にしたことを特徴とする請求項記載の水素製造システム。
  11. 第2水素精製系は、水素貯蔵タンクを備え、この水素貯蔵タンクに貯蔵する水素燃料を水素圧縮機およびガスタービンプラントのガスタービン燃焼器に供給する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の水素製造システム。
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