JP4854438B2 - データ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置 Download PDF

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Description

本発明は、データのノイズ低減(SNR(Signal to Noise Ratio)向上)やデータ処理に用いられるWiener_Filterに係り、特に、データのノイズや劣化特性に依存してデータを最適処理するデータ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置に関する。
磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた患者(被検体)の原子核スピンをラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するエコー信号などのMR信号から画像を再構成する手法である。磁気共鳴イメージングにおいては、単位時間当たりの空間分解能やSNRを向上させることが非常に重要である。
また、情報量の尤度最大化原理に基づいて考案されたWF(Wiener_Filter)があり、このWFは、フーリエ空間(k空間又は周波数空間とも呼ばれる)において定義されるデータのSNR最適化型のフィルタである。信号パワーをPsと、ノイズパワーをPnとすると、理想形のWFは理論的にはフーリエ空間で定義され、まずノイズの修復処理のみを目的としたWF(特に、「WSF(Wiener_Smoothing_Filter)」と称する)は、次の式(1)のように表される。
Figure 0004854438
又は、SNRを次の式(2)のように定義すると、WFは、式(1)及び(2)によって、次の式(3)のように表される。
Figure 0004854438
Figure 0004854438
式(3)は、多種多様な仮定のもとに定義されるもので、なかでも重要な点は、Psはノイズを含まない信号パワーでなければならないことである。さらに、ノイズのみでなく、ボケ等の劣化の修復処理を含めた一般式は、フィルタ空間での劣化特性をHと、複素共役を*とすると、次の式(4)のように表される。
Figure 0004854438
しかしながら実際のWFの適用においては、HやPnが既知の場合や測定可能な場合は、それらの値がHやPnとして使用される。一方、一般にノイズを含まない理想的な信号パワー(ideal_Ps)はわからないので、ideal_PsをPsとして適用できない。そこで、実データから測定し、ノイズに汚染された信号パワー(Ps)を理想的なPsとして近似的にWFを求めている。
加えて、WFは本来、フーリエ空間で考えられたものであるが、周波数空間のみならず、高周波成分の劣化が少ないとされるFresnel空間を帯域分割したFREBAS(Fresnel transform Band Splitting)空間等へも適用されている。
なお、本願に関連する公知文献の例を、以下の非特許文献1乃至4に示す。
Jain AK. Fundamental Digital Image Processing. Presence Hall Information and System Science Series. p276-283 伊藤聡志、山田芳文 フレネル空間の複式解法を利用したMR映像のSNR改善法 Med Imag Tech 19(5), 355-369 (2001) 伊藤聡志、鈴木藤孝、山田芳文 フレネル変換信号の帯域分割効果を用いたMRI画像の反復的SNR改善法 Vol.20, No.3, 212-216 (2002) 川田聡、南茂夫 科学計測のための画像データ処理 CQ出版社、東京、1994
しかしながら、理想的なPsを用いた場合に比べ従来技術では、「空間周波数を保存しつつノイズを低減する」というSNR向上に関する性能が大きく劣っている。さらに、SNRが小さいデータほど画質(フィルタ効果)の劣化が顕著になる。よって、WFの実際の適用においては、ノイズを含む処理対象データであるPsを基に、いかにノイズを含まない理想のPsを推定するかが課題となっている。
理想形のWFにおけるSNRに対するゲインの特性を図37に示す。SNR(=Ps/Pn)が大きい、すなわちPs>>Pnが十分なりたつ部分ではほぼWF≒1であり、あまり影響を与えない。一方、PsがPnに近い部分では、WFは0に近づきゲインを低下させることで極力高周波成分を保存しつつ信号パワーとノイズパワーの大きさに応じて最適にノイズを低減させるという性質を有している。
したがって、図38(Psが1scanのみの場合)に示すように、通常、データの高周波成分ほどゲインが低下するためPsがPnに近くなり、WFでは低周波成分に比べ高周波成分の変動が特性に影響を受け易い。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、Wiener_Filterによってデータ処理を適切に行なえるデータ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ処理装置は、上述した課題を解決するために、処理対象データと類似で、かつ、SNR(Signal to Noise Ratio)が相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーを推定する信号パワー推定手段と、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データを処理するデータ処理手段とを有する。
本発明に係るデータ処理方法は、上述した課題を解決するために、処理対象データと類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーが推定される信号パワー推定工程と、前記信号パワー推定工程で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データが処理されるデータ処理工程とを有する。
本発明に係る医用画像診断装置は、上述した課題を解決するために、処理対象データと類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーを推定する信号パワー推定手段と、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データを処理するデータ処理手段と、前記データ処理手段で処理した処理対象データを1組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換又はFREBAS変換に付して実空間の画像に再構成する画像再構成手段と、前記画像再構成手段で再構成した画像の合成処理や差分演算処理を行なう合成・差分演算処理手段とを有する。
本発明に係る磁気共鳴イメージング装置は、上述した課題を解決するために、静磁場中の被検体に対して傾斜磁場及び高周波パルスを印加することで磁気共鳴信号を発生させる撮影部と、前記磁気共鳴信号を検出するための高周波コイルと、前記高周波コイルにより検出された磁気共鳴信号を周波数帯域空間に配置する収集手段と、前記収集手段により前記周波数帯域分割空間に配置されたデータを再構成して複数枚の画像を生成する画像生成手段と、前記周波数帯域分割空間においてSNRが高い帯域ほどゲインを大きくする一方、前記SNRが低い帯域ほどゲインを小さくするものであって、前記複数枚の画像のうち処理対象画像と類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別の画像を生成した周波数帯域分割空間におけるデータの信号パワーを、前記処理対象画像の周波数帯域分割空間における信号パワーに適用するフィルタと、を備えた。
本発明に係るデータ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置においては、Wiener_Filterによってデータ処理を適切に行なえる。
本発明に係るデータ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るデータ処理装置、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す概略図である。
図1は、患者(被検体)の部位を撮影して医用画像を生成する医用画像診断装置、例えば磁気共鳴イメージング(MRI;Magnetic Resonance Imaging)装置10を示す。なお、医用画像診断装置はMRI装置10に限定されるものではなく、医用画像を生成する他の医用画像診断装置、例えば、X線CT(Computerized Tomography)装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、PET(Positron Emission Tomography)装置、PET−CT装置及び超音波診断装置等であってもよい。
MRI装置10には、患者Pを載置する寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部と、患者Pの心時相を表す信号としてのECG(Electrocardiograph)信号を計測する心電計測部とが設けられる。
静磁場発生部には、例えば超電導方式の磁石11と、この磁石11に電流を供給する静磁場電源12とが備えられ、これらによって、患者Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場Hを発生させる。なお、この磁石部にはシムコイル24が設けられている。このシムコイル24には、後述するコンピュータシステム16の制御下で、シムコイル電源25から静磁場均一化のための電流が供給される。寝台部は、患者Pを載せた天板を磁石11の開口部に退避可能に挿入できる。
傾斜磁場発生部には、磁石11に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット13が備えられる。この傾斜磁場コイルユニット13は、互いに直交するX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のxコイル13x、yコイル13y及びzコイル13zを備える。また、傾斜磁場発生部には、xコイル13x、yコイル13y及びzコイル13zに電流を供給する傾斜磁場電源14が備えられる。この傾斜磁場電源14は、後述するシーケンサ15の制御のもとで、xコイル13x、yコイル13y及びzコイル13zに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
傾斜磁場電源14からxコイル13x、yコイル13y及びzコイル13zに供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸である3軸(X軸,Y軸,Z軸)方向の傾斜磁場を合成して、互いに直交するスライス方向傾斜磁場G、位相エンコード方向傾斜磁場G及び読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Gから成る論理軸方向を任意に設定・変更することができる。スライス(SE:Slice Encoding)方向、位相エンコード(PE:Phase Encoding)方向及び読出し(RO:Readout)方向の各傾斜磁場は静磁場Hに重畳される。
送受信部には、磁石11内の撮影空間にて患者Pの近傍に配設されるRFコイル17と、このRFコイル17に接続された送信器18T及び受信器18Rとが備えられる。この送信器18T及び受信器18Rは、後述するシーケンサ15の制御のもとで動作する。この動作により、送信器18Tは、核磁気共鳴(NMR)を励起させるためのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル17に供給する。受信器18Rは、RFコイル17が受信したMR信号(高周波信号)を受信し、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅及びフィルタリング等の各種の信号処理を施した後、A/D変換してMR信号のデジタル量のエコーデータ(原データ又は生データとも呼ばれる)を生成する。
さらに、制御・演算部には、シーケンサ(シーケンスコントローラとも呼ばれる)15、コンピュータシステム16、表示器22、入力器23及び音声発生器26が備えられる。この内、コンピュータシステム16は、シーケンサ15にパルスシーケンス情報を指令すると共に、MRI装置10全体の動作を統括する機能を有する。なお、制御・演算部には、記録媒体27aを脱着可能とするドライブ27が備えられてもよい。
シーケンサ15は、図示しないCPU及びメモリを備えており、コンピュータシステム16から送られてきたパルスシーケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電源14、送信器18T及び受信器18Rの動作を制御すると共に、受信器18Rが出力したMR信号のエコーデータを一旦入力し、このエコーデータをコンピュータシステム16に転送するように構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源14、送信器18T及び受信器18Rを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばxコイル13x、yコイル13y及びzコイル13zに印加するパルス電流の強度、印加時間及び印加タイミング等に関する情報を含む。
図2は、コンピュータシステム16のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すようにコンピュータシステム16は、CPU(Central Processing Unit)41、メモリ42、HD(Hard Disc)44等のハードウェアで構成され、CPU41は、共通信号伝送路としてのバスBを介して、コンピュータシステム16を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続されている。
CPU41は、コンピュータシステム16全体を制御する制御部であり、HD44に記憶しているプログラム、又はドライブ27に装着された記録媒体27aから読み出されてHD44にインストールされたプログラムを、メモリ42にロードして実行する。
メモリ42は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等の要素を兼ね備え、IPL(Initial Program Loading)、BIOS(Basic Input/Output System)及びデータを記憶したり、CPU41のワークメモリやデータの一時的な記憶に用いたりする記憶装置である。
HD44は、不揮発性の半導体メモリ等によって構成される。HD44は、コンピュータシステム16にインストールされたプログラム(アプリケーションプログラムの他、OS等も含まれる)、シーケンサ15から転送されたMR信号のエコーデータ、及び、再構成画像等のデータを記憶する記憶装置である。
図3は、HD44等の記憶装置に記憶したプログラムを実行することによるコンピュータシステム16の機能を示す機能ブロック図である。
コンピュータシステム16は、CPU41(図2に示す)によってプログラムが読み込まれて実行されることによって、データ収集手段51、データ配置手段52、信号パワー推定手段53、データ処理手段55、画像再構成手段56、合成・差分演算処理手段57、画像記録手段58及び表示制御手段59として機能し、コンピュータシステム16は、データ処理装置として機能する。
データ収集手段51は、スキャンの実行によりシーケンサ15から転送されたエコーデータを収集する機能を有する。
データ配置手段52は、データ収集手段51で収集したエコーデータを、HD44(図2に示す)内のフーリエ空間(k空間又は周波数空間とも呼ばれる)に配置する機能を有する。
信号パワー推定手段53は、フーリエ空間に配置された処理対象データとは異なるデータを用いて信号パワー(Ps)を推定する機能を有する。
データ処理手段55は、信号パワー推定手段53で推定したPsを基にしたWFによって、フーリエ空間に配置された処理対象データを処理する機能を有する。
画像再構成手段56は、データ処理手段55で処理した処理対象データを1組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換に付して実空間の画像に再構成する機能を有する。
合成・差分演算処理手段57は、画像再構成手段56で再構成した画像の合成処理や差分演算処理を行なう機能を有する。合成処理には、画素毎に加算する処理、最大値投影(MIP;Maximum Intensity Projection)処理等が含まれる。また、合成処理の別の例として、フーリエ空間上で複数フレームの軸の整合をとって原データのまま1フレームの原データに合成するようにしてもよい。なお、加算処理には、単純加算処理、加算平均処理及び重み付け加算処理等が含まれる。
画像記録手段58は、再構成された画像のみならず、上述の合成処理や差分演算処理が施された画像をHD44(図2に示す)に記録する機能を有する。
表示制御手段59は、合成・差分演算処理手段57で画像処理が施された画像を表示器22に与えて、表示器22にMRI画像として表示させる機能を有する。
また、図1に示した表示器22は、例えば再構成画像を表示するのに使用される。また入力器23を介して、術者が希望するパラメータ情報、スキャン条件、パルスシーケンス、画像合成や差分の演算に関する情報などをコンピュータシステム16に入力できる。
音声発生器26は、コンピュータシステム16から指令があった場合に、患者Pに対して、息止め開始及び息止め終了のメッセージを音声として発することができる。
ドライブ27は、FD(Flexible Disk)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、MO(Magneto Optical)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク及び半導体メモリ等の可搬型の記録媒体(メディア)27aの着脱が可能となっている。記録媒体27aに記録されたデータ(プログラムを含む)を読み出して、コンピュータシステム16に出力し、また、コンピュータシステム16から供給されるデータを記録媒体27aに書き込む。ここで、CPU41が実行するプログラムは、記録媒体27aに、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このような記録媒体27aは、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
さらに、心電計測部には、患者Pの体表に付着させてECG(心電図)信号を電気信号として検出するECGセンサ27と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各種の処理を施してコンピュータシステム16及びシーケンサ15に出力するECGユニット28とが備えられる。これにより、心電同期法によるデータ収集が可能になっている。ECGセンサ27及びECGユニット28は、心時相を表す情報を検出する手段として機能する。
続いて、本発明に係るデータ処理方法について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
寝台部に患者Pが載置されると共に、静磁場電源12から磁石11に電流が供給されて、磁石11内部に静磁場が形成される。また、シムコイル電源25からシムコイル24に電流が供給されて撮影領域に形成された静磁場が均一化される。
入力器23からコンピュータシステム16にシーケンスの選択情報と共に動作指令が与えられる。このため、コンピュータシステム16はパルスシーケンスをシーケンサ15に与える。シーケンサ15は、コンピュータシステム16から受けたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源14、送信器18T及び受信器18Rを駆動させることにより撮影領域にX軸傾斜磁場、Y軸傾斜磁場及びZ軸傾斜磁場を形成させるとともに、RF信号を発生させる。
この際、傾斜磁場コイルにより形成されたX軸傾斜磁場、Y軸傾斜磁場及びZ軸傾斜磁場は主として、位相エンコード用の傾斜磁場、読出し用の傾斜磁場、スライスエンコード用の傾斜磁場としてそれぞれ使用される。このため、患者P内部における原子核のスピンの回転方向に規則性が現れ、スライスエンコード用の傾斜磁場によりZ軸方向に形成されたスライスにおける二次元的な位置情報であるX座標およびY座標は、位相エンコード用の傾斜磁場及び読出し用の傾斜磁場によりそれぞれ患者P内部における原子核のスピンの位相変化量および周波数変化量に変換される。
そして、送信器18Tからのパルスシーケンスに応じてRFコイル17にRF信号が与えられる。RFコイル17から患者Pに向かってRF信号が送信される。さらに、患者Pの内部においてRF信号の周波数に応じたスライスに含まれる原子核の核磁気共鳴により生じたNMR信号がRFコイル17で受信されて、そのNMR信号が受信器18Rに与えられる。
受信器18Rでは、RFコイル17からのNMR信号を受けて、前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波増幅及びフィルタリング等の各種信号処理が実行される。さらに、受信器18Rでは、NMR信号がA/D変換されることにより、デジタルデータのNMR信号であるエコーデータが生成される。受信器18Rで生成されたエコーデータはコンピュータシステム16に転送される。
コンピュータシステム16のデータ収集手段51では、スキャンの実行によりシーケンサ15から転送されたエコーデータが収集される(ステップS1)。
次いで、データ配置手段52では、データ収集手段51で収集したエコーデータが、HD44(図2に示す)等の記憶装置や記録媒体27a内の多重解像度空間、例えばフーリエ空間やFREBAS(Fresnel transform Band Splitting)空間全部に配置される(ステップS2)。以下、特に言及しない限り、エコーデータがHD44内のフーリエ空間全部に配置される場合を例にとって説明する。
信号パワー推定手段53では、フーリエ空間に配置されたエコーデータ(処理対象データ)とは異なるデータを含む基準データを用いて信号パワーが推定される(ステップS3)。
データ処理手段55では、信号パワー推定手段53で推定した信号パワーを基にしたWFによって、フーリエ空間に配置された処理対象データが処理される(ステップS4)。
画像再構成手段56では、データ処理手段55で処理した処理対象データが1組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換に付され実空間の画像に再構成される(ステップS5)。
合成・差分演算処理手段57では、画像再構成手段56で再構成した画像の合成処理や差分演算処理が行なわれる(ステップS6)。合成処理には、画素毎に加算する処理、最大値投影処理等が含まれる。また、上記合成処理の別の例として、フーリエ空間上で複数フレームの軸の整合をとって原データのまま1フレームの原データに合成するようにしてもよい。なお、加算処理には、単純加算処理、加算平均処理及び重み付け加算処理等が含まれる。
画像記録手段58では、再構成された画像のみならず、上述の合成処理や差分演算処理が施された画像がHD44等の記憶装置や記録媒体27aに記録される(ステップS7)。
表示制御手段59では、合成・差分演算処理手段57で画像処理が施された画像が表示器22に与えられ、表示器22にMRI画像として表示される(ステップS8)。
本発明はデータ処理方法のうち、ステップS3による信号パワーの推定方法に特徴をもつが、続けて、信号パワーの推定方法について説明する。
そもそも一般的なWFは、情報量の尤度最大化原理に基づいて考案されたものであり、周波数空間において定義されるデータのSNR最適化型のフィルタである。信号パワーをPsと、ノイズパワーをPnとすると、WFは理論的にはフーリエ空間で定義され、まずノイズの修復処理のみを目的としたWF(特に、「WSF(Wiener_Smoothing_Filter)」と称する)は、次の式(5)のように表される。
Figure 0004854438
又は、SNRを次の式(6)のように定義すると、WFは、式(5)及び(6)によって、次の式(7)のように表される。
Figure 0004854438
Figure 0004854438
式(7)は、多種多様な仮定のもとに定義されるもので、なかでも重要な点は、Psはノイズを含まない信号パワーでなければならないことである。さらに、ノイズのみでなく、ボケ等の劣化の修復を含めた一般式は、フィルタ空間での劣化特性をHと、複素共役を*とすると、次の式(8)のように表される。
Figure 0004854438
しかしながら実際のWFの適用においては、HやPnが既知の場合や測定可能な場合は、それらの値がHやPnとして使用される。一方、一般にノイズを含まない理想的な信号パワー(ideal_Ps)はわからないので、ideal_PsをPsとして適用できない。そこで、実データから測定し、ノイズに汚染された信号パワー(Ps)を理想的なPsとして、近似的にWFを求めている。
ここで、理想形と区別するために実データから測定した信号パワー、ノイズパワー及びSNRを、各々Ps,Pn及びSNRとする。なお、以下ではHの補正は含めず、SNR向上を目的としたWSFをWFとして説明するが、Hを補正する場合においても同様に拡張できる。
1つの2次元のフーリエ空間のデータでの適用においては、通常、実測の信号パワーPsは空間周波数の関数Ps(k,k)である。一方、実測のノイズパワーPnはフーリエ空間で一定とみなせるので、Psが無視できるノイズ成分が支配的な高周波成分の複数座標の平均から測定される。
WFを求めるために実データを用いたいくつかの変形された方法を挙げる。ノイズパワーの見積もり比率を制御するパラメータをaと、Psをmax[0,Ps−a×Pn]として、2つの形式で表すと、次の式(9)又は式(10)のように表される。なお、式(9)において、a=1,Ps>Pnとすれば理論式と同じになる。
Figure 0004854438
また、SNRに対するWFの特性を制御するパラメータbを用いると、次の式(11)のように表される。さらに一般化して式(11)を式(10)に応用して、WFを、次の式(12)のように表される。なお、式(9)及び(10)は測定された実データのPsのうち、ノイズ以下の成分はゼロにする閾値処理を施すことに相当し、パラメータa及びbは、ノイズを制御する係数実際の感覚と最小二乗条件が必ずしも合致しないのを調整するために設けられた係数である。
Figure 0004854438
Figure 0004854438
図5及び図6は、式(12)のWFでa及びbをパラメータとした場合のSNRに対するゲインの特性をグラフとして示す図である。図5は、式(12)のWFで(a,b)=(1,1),(1,2)及び(1,3)とした場合のSNRに対するゲインの特性を、図6は、式(12)のWFで(a,b)=(1,1),(1,2)及び(1,3)とした場合のSNRに対するゲインの特性をグラフとしてそれぞれ示すものである。
また、図7及び図8は、原データの改善度をグラフとして示す図である。
図7は、処理対象データとは異なるデータを含む基準データを用いて理想的な信号パワーPsを推定するdifferent_Ps方式の場合における原データの改善度をグラフとして示す。特に、図7は、処理対象データに類似したデータのみを基準データとし、隣接するデータ点を加算平均(平滑化)したPsをPsと推定するmean_Ps方式の場合における原データの改善度をグラフとして示す。一方、図8は、処理対象データを基に、隣接するデータ点を加算平均したPsをPsと推定するsame_Ps方式の場合における原データの改善度をグラフとして示す。
具体的には、図7は、mean_Ps方式の場合において、Ps_SNRR(理想的なPsのSNR/PsのSNR)を1.0,1.4,2.0,2.5,5.0及び10.0とした場合の、理想データからの誤差の指標である自乗平均誤差(RMSE;Root Mean Square Error)を基にしたRMSER(フィルタ処理後の各RMSE/フィルタ処理前のRMSE)との関係を示す。一方、図8は、same_Ps方式の場合において、Ps_SNRRを1.0,1.7,2.2,2.6,3.0,3.6とした場合の、RMSERとの関係を示す。
また、mean_Ps方式及びsame_Ps方式の各々について、一般的なFT空間におけるWF(FTWF;FT−Wiener_Filter)でフィルタ処理する場合と、FREBAS空間におけるWF(FRWF;FR−Wiener_Filter)でフィルタ処理する場合でプロットした。また、FTWF及びFRWFは、閾値処理を行なうW1タイプと、理想形のW2タイプとに分けてプロットした。これらの図から、Psとして用いるデータのSNR向上が処理対象データのSNR改善に有効なことがわかる。
図7及び図8によると、mean_Ps方式の場合、same_Ps方式の場合よりもRMSERが小さく、SNRの改善度に優れていることが明らかである。また、フィルタをかける空間ではFRWFの方がFTWFよりRMSERが小さく、SNRの改善度に優れていることが明らかである。また、フィルタ基本形はFTWF及びFRWFとも、Ps_SNRR<2ならW1タイプ、Ps_SNRR>2ならW2タイプが好適である。
さらに、本発明でPsに用いるデータに対するSNRの改善比であるPs_SNRRの最適値は、W1タイプなら2倍(加算回数(NAQ;Number of Acquisition)で4倍)、W2タイプなら5倍(NAQで25倍)程度で十分であり、それ以上増大させる効果は小さい。なお、本発明では処理対象データ以外に、フィルタ適用空間での分布が類似でかつSNRが相対的に大きな別のデータ(基準データ)を必要とする。しかし、ダイナミックスキャン(dynamic_scan)のように同一部位を繰り返しスキャンするような場合等の応用では、Psの推定用に別途、処理対象データに類似するデータを収集する必要はなく、実際の応用によっては極めて有効な方法であるといえる。
また、図9は、理想的な信号パワーPsと、mean_Ps方式を用いた実測の信号パワーPsとの関係をグラフとして示した図である。図9のグラフによると、図38のグラフと比較してPsがPsに近くなり、もって、mean_Ps方式を用いたPsがSNR改善に有効であることが明らかである。
さらに、図10乃至図15は、MRI画像の改善度を説明するための図である。
図10は、修復処理なしでノイズを含むデータによるMRI画像(RMSE=0.3785,SNR=1/64.9)を示し、図11は、ノイズを全く含まない理想的なMRI画像(RMSE=0,SNR=1/11.8)を示し、図12は、same_Ps方式のFRWFで修復処理したデータによるMRI画像(RMSE=0.2477,SNR=1/40.2)を示し、図13は、ideal_PsのFRWFで修復処理したデータによるMRI画像(RMSE=0.1345,SNR=1/6.7)を示し、図14は、same_Ps方式のFTWFで修復処理したデータによるMRI画像(RMSE=0.2642,SNR=1/45.1)を示し、図15は、ideal_PsのFTWFで修復処理したデータによるMRI画像(RMSE=0.1693,SNR=1/23.1)をそれぞれ示す。
図13のMRI画像と図15のMRI画像とを比較すると、FRWFで修復処理した図13のMRI画像の方が画質に優れ、SNR改善度に優れていることがわかる。また、図11のMRI画像と図10,図12,図13及び図14のMRI画像とを比較すると、理想的なPsのFRWFで修復処理した図13のMRI画像が最も図11のMRI画像に近いことがわかる。
また、本発明は、処理対象データとは異なるデータを含む基準データを用いてPsを推定するdifferent_Ps方式(例えば、mean_Ps方式)を具体的に実現する方法や応用に関するものである。different_Ps方式を採用する場合、処理対象データとは異なるデータとして、全く同一パラメータのデータを用いるのが理想である。しかし、処理対象データとは別に、処理対象データと異なるPsの推定用のデータを取得するのは必ずしも現実的ではない。WFに用いられるPsの変動許容範囲に関しては、先に述べた「低周波成分におけるロバスト性」を利用できるので、以下の(1)乃至(7)にその特性を生かした現実的な例を説明する。
(1)dynamic_study
dynamic_studyでは時系列的に同じ処理対象データを収集するが、造影剤注入等の所要時点を境に、所要時点前のデータを基準データとして高いSNRで収集する。一方、所要時点以降のデータを処理対象データとして、時間分解能を向上させるためにSNRを低下させて収集する。この場合、所要時点前のデータのみを基準データとし、隣接するデータ点を加算平均したPsをPsと推定すればよい。この場合、Psの時間軸と基準データとの違いが問題になりうるが、適用においてはその差が無視できる程十分に小さい必要がある。なお、造影効果は低周波数に比べ高周波数成分では相対的に大きな周波数の変化にはならない。
WFでも低周波成分は高周波数成分に比べロバストであるので信号の高周波数成分があまり変化しないデータ間であれば使える。この性質を用いた方法(所要時点以降の処理対象データは低周波成分のみ収集し、所要時点前の基準データの高周波成分と合成する)もある。
(1−a)基準データのみSNR増大させ、その基準データを使用する場合
図16は、dynamic_studyで、所要データのみSNR増大させ、所要データのみを基準データとして使用する場合の実施例を示す模式図である。ここで、Ps(S(base))は各スキャンの収集時間が同一ならば、造影剤注入前に収集した複数の基準データ群(S(base))から、次の式によって加算平均して求められる。又は、MRIの検査やRIの検査ならば始めからNAQを多くし、CTの検査ならば線量を上げたりして基準データ群を収集する。
Figure 0004854438
図17は、加算平均にて求めた基準データ群と造影剤による濃度変化曲線をグラフとして示す図である。なお、ΔS(t)=S(t)−S(base)である。
(1−b)全部加算平均データを使用する場合
mean_Ps方式は、造影剤注入前に収集したデータのみを基準データとし、その基準データのPsをPsと推定する場合に限定されない。mean_Ps方式は、造影剤注入以降に収集した処理対象データも含めて時系列データをすべて加算平均して基準データとし、その基準データのPsをPsと推定する場合であってもよい。必要なら動きや位置ズレのある範囲内の又は補正後のデータを使用する。
(1−a)の場合に比べ(1−b)の場合の方が基準データのPsのSNRは向上するのでWFのSNR改善効果も大きくなる。しかし一方、動きやコントラストの違いが影響を受ける可能性は(1−a)の場合の場合より(1−b)の場合の方が多少大きい。
(2)f−MRI(functional-MRI)
f−MRIでは負荷のON/OFFを一定周期で繰り返しながら時間的に複数のデータを収集するが、基本的にはdynamic_studyの場合と同じであるので基本的には同じ方法が使える。基準データをNAQを多くして収集し、その基準データのPsを負荷前後の時間軸データに適用してもよい。より実用的にはf−MRIでは負荷前と負荷後で2組のコントラストの異なるデータが収集されるので、Psを、負荷前のデータのみからなる第1の基準データのPs[1]と、負荷後のデータのみからなる第2の基準データのPs[2]との2種類に分けてもよい。負荷前後の全加算平均を用いる場合に比べ、PsのSNRは1/√2に低減するがコントラストの相違によるPsの相違は最小化できる。
(3)画像標準化後のデータ間
検査が異なっても同一種類のパラメータデータを使用することが可能となる。理想的なデータとして画像を変形して標準化すればいかなる患者のデータでも標準データを使用可能である。又は、同一患者の過去のデータがあればそれを使用可能であるので理想的なデータの新たな収集が不要となる。
(4)同一患者の異種パラメータ画像間
あるまとまった同一の検査単位で収集する同一患者の異種パラメータ画像のデータを使用することもできる。SNRがよくなる方のパラメータをPsに用いる。MRIの検査ならばT2強調(T2W)に対しT1強調(T1W)が、FLAIR(Fluid Attenuated Inversion Recovery)に対しT2W等が適用可能である。
(5)造影前後間
造影を行なう場合は、通常は同一の検査単位毎に造影前後で一回ずつ撮像する。この場合のmean_Ps方式では、造影前のデータについては、造影前のデータのみを基準データとし、その基準データのPsをPsと推定する一方、造影後のデータについては、造影後のデータに造影前のデータをも加算して基準データとし、その基準データのPsをPsと推定する。2種類が同一SNRであっても造影後のデータはPs_SNRR=sqrt(2)=1.4倍になり、SNRが改善される。
(6)時間変化信号
時間的に変化するデジタル化されたデータ(音声や動画)で、静止した時間内のデータを加算平均した基準データのPsを用いてPsを推定し、以降発生するPs分布が類似の処理対象データに対して適用する。又は、時間的に変化に乏しい部分を抽出し、その部分にのみ適用する。特にフーリエ空間でのフィルタリングの場合はフーリエ空間での平行移動は、フーリエ空間で位相の変化であるから信号値の二乗に相当するPsの変化はないので多少の動きにはロバストである。ただし、単なるフレーム平均ではSNRが向上するが動きがあるとぶれてしまう。
(7)DTI(Diffusion Tensor Imaging)
ここではDTIデータへの適用を示し、各MPG(Motion Probing Gradient)軸のデータを平均化することによりランダムノイズの残差を低減する。
図18は、拡散の非等方性を示す図である。
拡散の大きい長軸方向に神経線維方向が一致している。λ1,λ2及びλ3は大きい順に拡散係数の大きさを示し、V1,V2及びV3は各々の方向を示す。6つのパラメータをボクセル毎に計算し、非等方性を表すパラメータであるFA(Flip Angle)や,長軸のベクトルV1をトラッキングして神経を表すtractography等を画像化する。
図19乃至図25は、FRWFによる拡散強調画像(DWI画像)を示す図である。
MPG方向をb(x,y,z)としたとき、図19はb0(0,0,0)のDWI画像を、図20はb1(1,1,0)のDWI画像を、図21はb2(1,−1,0)のDWI画像を、図1222はb3(0,1,1)のDWI画像を、図23はb4(0,1,−1)のDWI画像を、図24はb5(1,0,1)のDWI画像を、図25はb6(−1,0,1)のDWI画像をそれぞれ示す。
さらに、図26乃至図29は、FRWFのPsの違いによるDWI画像を示す図である。
図26はノイズの修復処理をしないDWIの原画像を、図27はsame_PsのFRWFで修復処理したDWI画像を、図28はmean_PsのFRWFで修復処理したDWI画像を、図29はideal_PsのFRWFで修復処理したDWI画像をそれぞれ示す。
また、図30乃至図33は、FRWFのPsの違いによるFA_mapを示す図である。
図30乃至図33は、図19乃至図25の7組の画像より作成されたものであり、図30はノイズの修復処理をしないFA_mapを、図31はsame_PsのFRWFで修復処理したFA_mapを、図32はmean_PsのFRWFで修復処理したFA_mapを、図33はideal_PsのFRWFで修復処理したFA_mapをそれぞれ示す。
図34は、WFによるSNRの改善度をグラフとして示す図である。
mean_Ps方式では、視覚的な画質及び理想画像との残渣を表す数値的指標のRMSEが、same_Ps方式より改善され、かつ、ideal_Psを用いた場合に匹敵するレベルまで改善されることがわかる。mean_Ps方式は、DTI画像の自然なSNR改善に極めて有効な方法である。
以上の実施例(1)乃至(7)の場合、処理対象データのPsをPsとして用いる一般的な方法に比べ、空間分解能の劣化を最小限にしつつ、処理対象データのさらなるSNR向上が図れる。
なお、一般的なフーリエ空間のみならず、FREBAS空間等の周波数帯域分割されたいかなる空間でも適用可能である。
また、mean_Ps方式は、処理対象データ内での平滑化によりPsのノイズ成分を低減するsame_Ps方式に比べても、理想データからの誤差の指標であるRMSEを小さくでき、かつパラメータの最適条件がデータに依存しない。よって、mean_Ps方式では、WFのPsとして用いる基準データのPs_SNRRが所定の基準を満たせばRMSEは飽和するので条件設定のロバスト性が大きい。よって、Ps_SNRRの所定の基準を満たせばPsにはノイズを含まないという理論上のWF式が使用可能である。すなわち、基準データのPs_SNRRを測定し、そのPs_SNRRとPs_SNRRの所定の基準との比較により最適なフィルタ形状を選択するしくみを設けるので自動化が可能である。
通常はdifferent_Ps方式ではPsとして、処理対象データとは別のデータを必要とするが、dynamic study、負荷試験(f−MRI等)やMRIのT1強調(T1W)、T2W、プロトンW等の異種パラメータデータ等、同一対象で複数のデータを収集する応用においては、すでにあるデータを平均して算出すればよいので、別途Psの推定用に基準データを取得する必要がない。
なお、本発明におけるPsの推定で用いる基本データは、処理対象データを生成する医用画像診断装置とは異なる医用画像診断装置によって生成するものであってもよい。例えば、磁気共鳴イメージング装置10によって所要部位に関する処理対象データを生成する場合、前記所要部位と同等の部位に関してX線CT装置、SPECT装置、PET装置、PET−CT装置及び超音波診断装置等の医用画像診断装置によって基準データを生成する。
また、本実施形態では、処理対象データとは異なるデータを含む基準データを用いてPsをPsと推定するdifferent_Ps方式の一例として、mean_Ps方式について説明した。しかし、本発明におけるdifferent_Ps方式は、処理対象データに類似する基準データを基に、隣接するデータ点を重み付き平均したPsをPsと推定するweighted_mean_Ps方式であってもよい。weighted_mean_Psでは、低周波成分については処理対象データの重み付けを大きくする一方、高周波成分については、処理対象データ及び処理対象データとは異なるデータのうちPsのSNRが大きい一方のデータの重み付けを大きくする。
mean_Ps方式によるPsでは、高周波成分でのSNR改善効果が支配的である一方、低周波成分についてはSNR改善効果が小さい。低周波成分は画像の大まかのコントラストを決めることから、低周波成分においてmean_Ps方式によって求められるPs(Ps[mean_Ps])と、same_Ps方式によって求められるPs(Ps[same_Ps])とに差異がある場合、WFの低周波の特性が劣化する。よって、different_Ps方式としてmean_Ps方式を用いた場合、Ps[mean_Ps]は、理想的なPsと比較して、WFを最適に推定できない場合がある。
そこで、低周波成分において、Ps[mean_Ps]とPs[same_Ps]との差異がある程度大きくても低周波の特性を劣化させない方法として、weighted_mean_Ps方式を用いてPsを推定する。weighted_mean_Ps方式のPs(Ps[weighted_mean_Ps])は、重みWを用いて、次の式(13)のように表せる。なお、式(13)のいずれの項も周波数の関数となる。ここで、重みWは、低周波ではsame_Psの重みが大きくなるように決める。
Figure 0004854438
図35は、weighted_mean_Ps方式における重み関数の一例をグラフとして示す図である。
図35に示すように、式(13)の重みWは、FTWFでは周波数kの関数(W1(k))であり、1D Hanning関数を用いて、次の式(14)とする。
Figure 0004854438
また、weighted_mean_Ps方式の第1変形例として、画像とPsとの差によって式(13)の重みWを決定し、重み付けを最適にコントロールする方法がある。例えば、重み付けを、次の式にように表されるPs[mean_Ps]とPs[same_Ps]との差(Ps差)Eの大きさによってダイナミックにコントロールする。
Figure 0004854438
まず、Ps[mean_Ps]とPs[same_Ps]とはノイズの差による高周波成分の違いはあり得る。よって、Ps差Eは低周波成分の差を大きくしたいのでスムージングなどを行なってから求めるか、又は低周波のある範囲での平均で求めておく。
さらに、Ps差Eはフィルタ空間kの関数でもよいし、kについて平均した値でもよい。要するに、Ps差Eが大きいほどPs[same_Ps]の重み付けを大きくする。
図36は、weighted_mean_Ps方式における重み関数の第2変形例をグラフとして示す図である。
Ps差Eの閾値Ethを用いて、次の式(15)を満たすようなwを求める。そして、図36に示すように、式(14)と式(15)とを組み合わせ、式(13)の重みWを周波数kの関数(W2(k))として、W2(k)を次の式(16)とする。
Figure 0004854438
Figure 0004854438
式(16)にて、E=0であればW=0となる。その場合、式(13)よって、Ps[weighted_mean_Ps]は、Ps[mean_Ps]のみを用いて生成することになる。同様に、式(16)にて、E=EthであればW=1となる。その場合、式(13)よって、Ps[weighted_mean_Ps]は、Ps[same_Ps]のみを用いて生成することになる。
weighted_mean_Ps方式を用いてPsを推定する方法によると、特に、画像とPsとの差がより大きなデータ間でも有効である。例えば、MRIのT1、T2及びproton等、コントラストが逆転しているような場合でも効果がある。
なお、本発明においては医用画像診断装置で撮像した画像データをWFによって修復処理する場合を説明するが、医用画像に限定されるものではなく、例えば、民生品のデジタルTVやデジカメ等のノイズのある画像データであれば適用可能である。さらには、画像データのみならず音声信号処理等の多方面のデジタルマルチメディアへも適用可能である。
本発明に係るデータ処理装置、データ処理方法、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置によると、実際のノイズを有する処理対象データへの適用において処理対象データの空間周波数成分を極力保存しつつSNRの改善や特性劣化の改善効果の大きな適正なWFによってデータ処理を適切に行なえる。
本発明に係るデータ処理装置、医用画像診断装置及び磁気共鳴イメージング装置の実施の形態を示す概略図。 コンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図。 プログラムを実行することによるコンピュータシステムの機能を示す機能ブロック図。 本発明に係るデータ処理方法を示すフローチャート。 WFでa及びbをパラメータとした場合のSNRに対するゲインの特性をグラフとして示す図。 WFでa及びbをパラメータとした場合のSNRに対するゲインの特性をグラフとして示す図。 原データの改善度をグラフとして示す図。 原データの改善度をグラフとして示す図。 本発明における理想的な信号パワーと、mean_Ps方式を用いた実測の信号パワーとの関係をグラフとして示した図。 MRI画像の改善度を示す図。 MRI画像の改善度を示す図。 MRI画像の改善度を示す図。 MRI画像の改善度を示す図。 MRI画像の改善度を示す図。 MRI画像の改善度を示す図。 dynamic studyで、所要データのみSNR増大させ、所要データのみを基準データとして使用する場合の実施例を示す模式図。 加算平均にて作成した基準データ群と造影剤による濃度変化曲線をグラフとして示す図。 拡散の非等方性を示す図。 FRWFによる拡散強調画像(DWI画像)を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFによるDWI画像を示す図。 FRWFのPsの違いによるDWI画像を示す図。 FRWFのPsの違いによるDWI画像を示す図。 FRWFのPsの違いによるDWI画像を示す図。 FRWFのPsの違いによるDWI画像を示す図。 FRWFのPsの違いによるFA_mapを示す図。 FRWFのPsの違いによるFA_mapを示す図。 FRWFのPsの違いによるFA_mapを示す図。 FRWFのPsの違いによるFA_mapを示す図。 WFによるSNRの改善度をグラフとして示す図。 weighted_mean_Ps方式における重み関数の一例をグラフとして示す図。 weighted_mean_Ps方式における重み関数の第2変形例をグラフとして示す図。 理想形のWFにおけるSNRに対するゲインの特性を示す図。 従来技術における理想的な信号パワーと、実データの信号パワーとの関係をグラフとして示した図。
符号の説明
10 MRI装置
16 コンピュータシステム
51 データ収集手段
52 データ配置手段
53 信号パワー推定手段
55 データ処理手段
56 画像再構成手段
57 合成・差分処理演算手段
58 画像記録手段
59 表示制御手段

Claims (27)

  1. 処理対象データと類似で、かつ、SNR(Signal to Noise Ratio)が相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーを推定する信号パワー推定手段と、
    前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データを処理するデータ処理手段と、を有することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記信号パワー推定手段は、フーリエ空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーを推定し、前記データ処理手段は、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記フーリエ空間に配置された前記処理対象データを処理することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記信号パワー推定手段は、FREBAS(Fresnel transform Band Splitting)空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーを推定し、前記データ処理手段は、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記FREBAS空間に配置された前記処理対象データを処理することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 前記データ処理手段で処理した処理対象データを1組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換に付して実空間の画像に再構成する画像再構成手段を有することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  5. 前記画像再構成手段で再構成した画像の合成処理や差分演算処理を行なう合成・差分演算処理手段を有することを特徴とする請求項4に記載のデータ処理装置。
  6. 前記合成処理を、画素毎に加算する処理又は最大値投影処理とすることを特徴とする請求項5に記載のデータ処理装置。
  7. 処理対象データと類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーが推定される信号パワー推定工程と、
    前記信号パワー推定工程で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データが処理されるデータ処理工程と、を有することを特徴とするデータ処理方法。
  8. 前記信号パワー推定工程では、フーリエ空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーが推定され、前記データ処理工程では、前記信号パワー推定工程で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記フーリエ空間に配置された前記処理対象データが処理されることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  9. 前記信号パワー推定工程では、FREBAS空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーが推定され、前記データ処理工程では、前記信号パワー推定工程で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記FREBAS空間に配置された前記処理対象データが処理されることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  10. 前記処理対象データとは別に前記基準データを収集することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  11. 複数の基準データを収集する場合、前記信号パワーを、前記複数の基準データを平均して算出することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  12. 複数の基準データを収集する場合、前記信号パワーを、前記複数の基準データを重み付き平均して算出することを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  13. 前記信号パワーを、低周波成分については前記処理対象データの重み付けを大きくする一方、高周波成分については、前記処理対象データと前記処理対象データとは異なるデータとのうち前記信号パワーのSNRが大きい一方のデータの重み付けを大きくして算出することを特徴とする請求項12に記載のデータ処理方法。
  14. 前記Wiener_Filterは、前記信号パワーPs、前記ノイズパワーPn、SNR及び前記ノイズパワーPnの見積もり比率を制御するパラメータaを用いて、
    Figure 0004854438
    又は、
    Figure 0004854438
    又はそれらと実質的に同等の数式から計算されることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  15. 前記Wiener_Filterは、前記信号パワーPs、前記ノイズパワーPn、劣化特性H、複素共役*を用いて、
    Figure 0004854438
    又はそれらと実質的に同等の数式から計算されることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  16. 造影剤注入前のデータを収集する一方、造影剤注入以降のデータを前記造影剤注入前のデータと比較してSNRを低下させて前記処理対象データとして収集し、前記前記造影剤注入前のデータを前記基本データとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  17. 造影剤注入前のデータを収集する一方、造影剤注入以降のデータを前記造影剤注入前のデータと比較してSNRを低下させて前記処理対象データとして収集し、前記造影剤注入前のデータのみならず、前記造影剤注入後のデータも含めて時系列データをすべて加算平均して前記基準データとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  18. 所要の刺激前後で分別されるデータ毎に、異なる前記基準データを用いることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  19. f−MRI(functional-Magnetic Resonance Imaging)では、負荷前と負荷後でコントラストの異なる2組のデータ毎に、2つの前記基準データを用いることを特徴とする請求項18に記載のデータ処理方法。
  20. 前記基準データを、異種パラメータの画像データとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  21. 前記基準データを、複数のデータ群のうち全て又は一部を加算平均したものとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  22. 前記データ群を、動きを補正した後のデータとすることを特徴とする請求項21に記載のデータ処理方法。
  23. 前記基準データを、MPG(Motion Probing Gradient)軸のデータ群を平均化したデータとすることを特徴とする請求項7に記載のデータ処理方法。
  24. 処理対象データと類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別のデータである基準データを用いて信号パワーを推定する信号パワー推定手段と、
    前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記処理対象データを処理するデータ処理手段と、
    前記データ処理手段で処理した処理対象データを1組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換又はFREBAS変換に付して実空間の画像に再構成する画像再構成手段と、
    前記画像再構成手段で再構成した画像の合成処理や差分演算処理を行なう合成・差分演算処理手段と、を有することを特徴とする医用画像診断装置。
  25. 前記信号パワー推定手段は、フーリエ空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーを推定し、前記データ処理手段は、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記フーリエ空間に配置された前記処理対象データを処理することを特徴とする請求項24に記載の医用画像診断装置。
  26. 前記信号パワー推定手段は、FREBAS空間に配置された前記基準データを用いて信号パワーを推定し、前記データ処理手段は、前記信号パワー推定手段で推定した信号パワーを基にしたWiener_Filterによって、前記FREBAS空間に配置された前記処理対象データを処理することを特徴とする請求項24に記載の医用画像診断装置。
  27. 静磁場中の被検体に対して傾斜磁場及び高周波パルスを印加することで磁気共鳴信号を発生させる撮影部と、
    前記磁気共鳴信号を検出するための高周波コイルと、
    前記高周波コイルにより検出された磁気共鳴信号を周波数帯域空間に配置する収集手段と、
    前記収集手段により前記周波数帯域分割空間に配置されたデータを再構成して複数枚の画像を生成する画像生成手段と、
    前記周波数帯域分割空間においてSNRが高い帯域ほどゲインを大きくする一方、前記SNRが低い帯域ほどゲインを小さくするものであって、前記複数枚の画像のうち処理対象画像と類似で、かつ、SNRが相対的に大きな別の画像を生成した周波数帯域分割空間におけるデータの信号パワーを、前記処理対象画像の周波数帯域分割空間における信号パワーに適用するフィルタと、を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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