JP4853635B2 - 海底ケーブル敷設装置 - Google Patents

海底ケーブル敷設装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4853635B2
JP4853635B2 JP2006189523A JP2006189523A JP4853635B2 JP 4853635 B2 JP4853635 B2 JP 4853635B2 JP 2006189523 A JP2006189523 A JP 2006189523A JP 2006189523 A JP2006189523 A JP 2006189523A JP 4853635 B2 JP4853635 B2 JP 4853635B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
shaft
bearing
submarine cable
expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006189523A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008022588A (ja
Inventor
勝義 川口
正憲 坂本
孝人 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
株式会社K.S.E.
Original Assignee
株式会社K.S.E.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社K.S.E. filed Critical 株式会社K.S.E.
Priority to JP2006189523A priority Critical patent/JP4853635B2/ja
Publication of JP2008022588A publication Critical patent/JP2008022588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4853635B2 publication Critical patent/JP4853635B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Description

本発明は、海底観測ステーションと離れた位置に設置されている観測機器との間を、海底ケーブルによって接続する際に用いられる海底ケーブル敷設装置に関するものである。
特開2002−84614号公報 Larry E. Bird 'ROV Based Tool Sled For the Placement Of Fiber Optic Cable Between Bentic Instrument Nodes' 「国際海洋学会議 Oceans '02 」(IEEE-Oceanic Engineering Society, Marine Technology Society 2002)
特許文献1に記載され、図16および図17にあるように、海底に設置される2つの観測機器等の機器26・27の間に海底ケーブル25を敷設するには、海底ケーブルの敷設装置28のように、敷設すべき海底ケーブル25の一端部が仮着されたアンカー部材30と、前記海底ケーブル25の残余の部分が巻回された展張ボビン16とを、海中操作機器29に着脱可能に装着し、前記海中操作機器29を海中に降下させて前記アンカー部材30を一方の海底分岐機器26の近傍に位置させ、前記アンカー部材30に仮着された前記海底ケーブル25の先端部を前記アンカー部材30とともに前記海中操作機器29を海上の作業船23が曳航して前記展張ボビン16を他方の観測機器27の近傍まで移動させることにより、前記展張ボビン16に巻回された前記海底ケーブル25を順次送り出して敷設し、前記展張ボビン16を前記海中操作機器29から切り離して着底させ、前記海底ケーブル25の両端部を前記観測機器等の機器26・27へ接続する方法が採られていた。
海底ケーブル25が巻回された展張ボビン16は、海中操作機29と着脱可能とされ敷設作業中に海上の気象が荒天状態となり、作業船23が避難しなければならなくなった場合などは、海中に吊り下げている海中操作機器29から展張ボビン16を切り離して避難することができるようにされている。後に作業を再開するときは、展張ボビン16を再び海中操作機器29に係合して作業を再開することができる。
このとき、展張ボビンと海中操作機器の着脱作業は海中で行われるが、海中操作機器のボビン軸受機構は、展張ボビンを係止する軸受け開口閉塞板が可動構造になっており、展張ボビン軸の上に軸受機構を覆い被せ、展張ボビン軸の下部に可動の軸受け開口閉塞板を差し込むことにより展張ボビン軸を把持する構造が知られている(非特許文献1第2052頁参照)。
このような海底ケーブル敷設装置について、図17を参照して説明する。
海底ケーブルの敷設装置28は、敷設すべき海底ケーブル25の一端部が仮着されたアンカー部材30と、海底ケーブル25の残余の部分が巻回された展張ボビン16と、これらのアンカー部材30と展張ボビン16とが着脱可能に取り付けられた海中操作機器29とを備え、アンカー部材30および展張ボビン16から、海底に設置されている機器(海底分岐機器26や観測機器27)まで展張させられる2次展張機構31が設けられた概略構成となっている。
海中操作機器29とは、アンカー部材30や展張ボビン16を海底の所定位置に着底させるための曳航体である。この海中操作機器29からアンカー部材30や展張ボビン16を切り離す方法としては、例えば、モータ駆動型の機械的な切り離し装置を用いる方法が考えられる。
上記のような海底ケーブル敷設装置においては、切り離した展張ボビン軸を海中操作機器に再び係合する際は、船上から遠隔操作により、展張ボビンの左右の展張ボビン軸の上部から海中操作機器に固定されている軸受機構で、展張ボビン軸の垂直方向から、精密に位置合わせしたあと把持し、海中操作機器に固定することになる。
しかしながら海底面は平坦な平面だけではなく、地形の傾斜や岩礁があり、切り離された展張ボビンは水平状態で着底する場合より、傾いた状態で着底する場合の方が多い。展張ボビンの左右の展張ボビン軸に軸受機構を係合する為には展張ボビン軸の垂直方向から軸受機構を降下し係合しなければならず、傾いた状態で着底している展張ボビン軸に対し軸受機構を垂直方向に降下し係合する作業は非常に困難であった。
本発明は、展張ボビン軸に対し軸受機構を垂直方向に降下し係合する作業を容易にするものであって、傾いて海底に着底している場合など、軸受機構が上部から垂直に展張ボビンの左右の展張ボビン軸を把持できない状況であっても、軸受機構が展張ボビンの左右の展張ボビン軸を容易に把持することができる海底ケーブル敷設装置を提供することを目的とする。
本発明は、海底ケーブルを巻回した展張ボビン軸を把持するために、海中操作機器から軸捕捉手段を海底に着底している展張ボビンの左右の展張ボビン軸位置まで延伸して展張ボビン軸を捕捉し、展張ボビン軸を軸受手段で把持できる位置まで誘導するか、又は、前記軸受手段を海底に着底している展張ボビンの左右の展張ボビン軸位置まで延伸させて把持する海底ケーブル敷設装置に関するものである。
前記海中操作機器は中空に位置させた状態で海上を移動する作業船に曳航される曳航体であり、前記海中操作機器と、前記海中操作機器に取付けられる軸受手段と、前記軸受手段に着脱可能に把持される海底ケーブルを巻回する両端に軸部を備えた展張ボビンと、索条と、該索条の一端に取付けられたボビン軸捕捉部と、他端に該索条を巻回して前記ボビン軸捕捉部を昇降させるために駆動する索条駆動部とを備えた前記展張ボビンのボビン軸の捕捉及び上記軸受手段との着脱を行うための一対のボビン軸捕捉手段とからなる。
前記展張ボビンの軸部の端部は、所定の外形形状の捕捉突起が形成された捕捉板を備え、前記ボビン軸捕捉部は、常時閉に付勢されて開閉可能な前記捕捉突起の外形形状とその内径形状が同一形状に形成されている捕捉部を備えている。
さらに、遠隔操作手段を設け、前記ボビン軸捕捉手段は、該遠隔操作手段により、前記海中操作機器より係脱された前記展張ボビンの軸を捕捉するように操作される。
本発明は、海中操作機器を中空に位置させた状態から、海中操作機器に取り付けられている索条駆動機を使用し、軸捕捉機構を降下させ、展張ボビン軸を捕捉して軸受機構が展張ボビン軸を把持できる位置まで誘導するか、又は軸受機構を降下させ、展張ボビン軸を把持することを特徴としている。
索条駆動機は海中操作機器に左右一対が設置されており、索条駆動機には索条が巻回されている。索条の一端部は左右それぞれ軸捕捉機構や軸受機構の索条取付部に繋ぎ止められており、軸捕捉機構や軸受機構を展張ボビン軸の近傍に降下させるときには、その重量を支えながら索条駆動機から送り出され、軸捕捉機構や軸受機構が展張ボビンの左右の展張ボビン軸の近傍に降下させることができる。次に、遠隔操作手段を使用して展張ボビンの左右の展張ボビン軸に軸捕捉機構を捕捉するか、又は軸受機構が展張ボビン軸を把持できる位置に誘導するが、このとき軸捕捉機構や軸受機構は索条で吊されている状態なので、自身の角度を変化させることのできる自由度は高く、展張ボビン軸が傾いていて、海底操作機器からそのまま降下させた位置からは軸捕捉機構を捕捉することや軸受機構を把持することが困難だとしても、軸捕捉機構や軸受機構を遠隔操作手段により展張ボビンの左右の展張ボビン軸を捕捉するか、又は把持できる位置まで誘導することができるように構成されているため、展張ボビン軸が海底面の状況等により傾いて着底していたとしても、おおよその近傍に軸捕捉機構や軸受機構を位置させればよいので作業を容易にすることができるという効果を奏する。
さらに、本発明は、海中操作機器の軸受機構が展張ボビン軸の軸線の長手方向に可動する可動式であり、展張ボビン軸に軸受機構を覆い被せ展張ボビン軸を係合することを特徴としている。
軸受機構は海中操作機器に左右一対が設けられ、軸受機構の軸受展開部は展張ボビン軸の直径よりも広く開口しその形状が展張ボビン軸の外端部を軸受展開部の中心方向に誘導するように外方に末広がりしており、展張ボビン軸の外端部が軸受展開部の中心にある軸受け部に誘導されたところで展張ボビン軸を係合できる。
また、軸受け部拡開手段としての軸受機構可動装置で軸受機構を展張ボビン軸の
長手方向に可動させる事によって、軸受展開部の中心から外れた位置で展張ボビン軸の外端部を挟み込んだ場合でも、軸受展開部の形状を利用して展張ボビン軸の外端部を軸受け部に誘導し係合する構成になっているため、軸受機構が展張ボビンの左右の展張ボビン軸を係合するための正確な位置合わせをする必要はなく、展張ボビン軸のおおよその近傍に軸受機構を位置させてから、軸受機構可動装置と軸受機構によって展張ボビン軸を係合すればよいため、作業を容易にすることができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図16によって、既設の海底ケーブルに設けられた海底分岐機器26と、海底の所定位置に設置される地震計等の観測機器27との間に海底ケーブルを敷設する場合を適用した例を例示し、かつ、海底分岐機器26と観測機器27がすでに設置されている場合について説明する。
まず、図16に示すように、作業船23に備えられている敷設装置24によって、ボビン16に巻回された海底ケーブル25をボビン16とともに海底分岐機器26に向けて降下させた後に、ボビン16に巻回された海底ケーブル25の先端部を海底分岐機器26へ遠隔操作手段であるマニピュレータ(図示せず)によって接続する。
ついで、ボビン16を作業船23によって、海底分岐機器26から離れて設置されている観測機器27へ向けて移動することにより、ボビン16に巻回されている海底ケーブル25を順次送りだして敷設する。
海底ケーブル25のもう一方の先端部を遠隔操作手段であるマニピュレータ(図示せず)によって観測機器27へ接続することにより敷設を完了する。
このような本実施形態に関わる海底ケーブルの敷設装置によって海底ケーブル25の敷設を行うと、海底ケーブル25は、ボビン16とともに海中へ降下させられることから、降下中に海底ケーブル25に外力が作用することがなく、また、敷設中に、海底ケーブル25は、その殆どの部分が海底に着底させられていることから、敷設中においても海底ケーブル25に作用する外力が小さい。
したがって、海底ケーブル25に要求される張力強度が小さくてすみ、海底ケーブル25の細径化ならびに軽量化が可能となる。
また、海底ケーブル25の敷設に際して、ボビン16から送り出された海底ケーブル25は、その直後に海底に着底させられることから、敷設中に海底ケーブル25が潮流の影響を受けることが少なく、したがって、設定された敷設ルートに精度よく敷設することが可能となる。
次いで、図1〜図15を参照して本発明の実施形態の詳細について説明する。
図1(a)、(b)に示される海中操作機器10は、海底ケーブルの敷設作業に用いられる海底ケーブルの敷設装置である。海中操作機器10は、図1(a)にあるように超音波映像ソナー11とカメラ13で海中の障害物を確認しつつ、バラストタンク14を使用し海中に降下していき、海底ケーブルの敷設作業を行っていく。また、軸受機構19で展張ボビン16を着脱可能に把持することができ、図15に示されるような、敷設作業中に海上の気象が荒天状態となり、作業船23が一時避難しなければならなくなった場合、海中に吊り下げている海中操作機器10から展張ボビン16を係脱して一時避難することができる。
後に作業を再開するときは、展張ボビン16を再び海中操作機器10に係合して作業を再開することができるが、その詳細な説明は以下のとおりである。
海底ケーブル25を巻回した展張ボビン16を、中空に位置させている海中操作機器10から係脱し海底に着底させたとき、海底面は平坦な面だけではなく傾斜や岩礁などがあり、展張ボビン16は傾いて着底している場合が多い。
軸受機構19が展張ボビン16の左右の展張ボビン軸を把持するには、展張ボビン16の左右の展張ボビン軸の垂直方向から軸受機構19を係合する必要があるので、展張ボビン16が傾いて着底しているとその軸も傾いているため、中空に位置している海中操作機器10をそのまま降下させて軸受機構19で展張ボビン16の左右の展張ボビン軸を把持するのは非常に困難である。
そこで、以下のように傾いた展張ボビン16の軸を軸受機構19で把持させる。
まず実施例1として以下の図を参照して説明する。
図2(a)、(b)は、海底に傾いて着底している展張ボビン16の軸(図6では右の展張ボビン16の軸が左の展張ボビン16の軸より上に傾いている場合)の上部から、海中操作機器10に取り付けられている軸捕捉機構38を降下させている例であり、軸受機構19は海中操作機器10に固定されている。
なお、軸捕捉機構38の先端の形状は環状のものを示したが、フック型の形状の他、軸捕捉機構38の形状は展張ボビン16の軸を捕捉する形状なら何でもよい。
また、捕捉機構38は、図2(c)に示すように、捕捉機構38’を常時閉に付勢されて開閉可能な捕捉部38’aにて構成し、展張ボビン16の軸16aの端部に設けた捕捉板16bの捕捉突起16cを捕捉部38’aによって把持する様にしても良い。捕捉突起16cの外形形状と、捕捉部38’aの内形形状を同一形状として、把持を確実なものとする。
図2(a)のように、索条駆動機20とその索条駆動機20に巻回されている索条21を送り出すことにより、軸捕捉機構38を下方に降下させる。なお、軸捕捉機構38は索条駆動機20の索条21と繋がっている。また、索条駆動機20は電動で駆動してもよいし、他の駆動機構をもちいてもよい。
次いで、船上からマニュピレーター15を遠隔操作することによって、作業が行なわれる。まず、マニュピレーター15の掌握部22で軸捕捉機構38と索条21の繋がっている部分の索条21側を挟み込むように掴み、図2(b)のように軸捕捉機構38を展張ボビン16の左右の軸に通し、軸捕捉機構38を展張ボビン16の軸の根本まで誘導したら、索条駆動機20で索条21を巻回し展張ボビン16を海中操作機器10に引き上げて、展張ボビン16の軸を軸受機構19で把持して固定する。
図3は、図2が展張ボビン16の軸の長手方向のずれと軸が傾いている場合の例示に対し、展張ボビン16の軸の短手方向のずれの例示であるが、把持する方法としては図2の場合と同じである。
また、上記のような作業は、海中操作機器10を展張ボビン16の近傍に着底させて作業することもできる。海中操作機器10を展張ボビン16の近傍に着底させてから、マニュピレーター15の掌握部22で軸捕捉機構38と索条21の繋がっている部分の索条21側を挟み込むように掴み、軸捕捉機構38を展張ボビン16の左右の軸に通すようにすると、安定して軸捕捉機構38で展張ボビン16の軸を捕捉することができる。
その後、海中操作機器10を引き上げて展張ボビン16の上方へ位置させて、索条駆動機20で索条21を巻回し展張ボビン16を海中操作機器10に引き上げて、展張ボビン16の軸を軸受機構19で把持して固定する。同様に展張ボビン16を切り離す際も、海中操作機器10の索条駆動機20で索条21を降ろし、展張ボビン16を海底に着底させ、海中操作機器10を展張ボビン16の近傍に着底させてから、マニュピレーター15の掌握部22で軸捕捉機構38を掴み、軸捕捉機構38を展張ボビン16の軸から外すようにすると安定して作業することができる。
また、海中操作機器10に備えられているマニュピレーター15の代わりに、別体の第2の海中操作機器37に備えられているマニュピレーター15を使用して作業することも可能である。図2(a)、(b)は、図3、図4に例示した作業を、海中操作機器10に備えられているマニュピレーター15の代わりに、別体の第2の海中操作機器(以下、「ROV(水中ロボット)」という。)37に備えられているマニュピレーター15を使用して作業している図である。ROV(水中ロボット)37を使用している以外、展張ボビン16の軸を軸受機構19で把持する作業内容は図4の場合と同じある。また、ここでは図4と同じ状況での作業を例示したが、図3の状況と同じ場合でも作業内容は変わらない。
図11はROV(水中ロボット)37の詳細図である。
ROV(水中ロボット)37はワイヤー39で作業船23から吊り下げられており、スラスタ34を使用して上下左右に自走することができ、ライト35で海中を照らしながらカメラ36で目標物や障害物を視認し、マニュピレーター15で作業をすることができる。
次いで実施例2として、軸受機構19を降下させて展張ボビン16の軸を把持する例を説明する。
図6(a)(b)は、中空に位置している海中操作機器10に取り付けられている軸受機構19をそのまま降下させたとき、展張ボビン16の軸の上部から覆い被せて把持できる位置より横にずれており、かつ、展張ボビン16の軸が傾いている場合(図6では向かって左に展張ボビン16がずれ、右の展張ボビン16の軸が左の展張ボビン16の軸より上に傾いている場合)の例である。
まず図6(a)のように、索条駆動機20とその索条駆動機20に巻回されている索条21を送り出すことにより、軸受機構19と開口閉塞装置17を下方に降下させる。なお、軸受機構19と開口閉塞装置17は軸受け基部32の部分で一体となっており、索条21は軸受機構19と開口閉塞装置17と軸受け基部32の重量を支え、索条駆動機20と軸受け基部32につながっている。また、索条駆動機20は電動で駆動してもよいし、他の駆動機関をもちいてもよい。
次いで、遠隔操作手段であるマニュピレーター15の掌握部22で軸受け基部32を挟み込むように掴み、図6(b)のように軸受機構19を記展張ボビン16の左右の軸の上から覆い被せて軸受機構19が展張ボビン16の左右の展張ボビン軸を把持できる位置まで誘導し、開口閉塞装置17を使用して可動式の軸受け開口閉塞板18を可動させ、展張ボビン16の軸を軸受機構19と軸受け開口閉塞板18で把持する。
図7は、図6が展張ボビン16の軸の長手方向のずれと軸が傾いている場合の例示に対し、展張ボビン16の軸の短手方向のずれの例示であるが、把持する方法としては図6の場合と同じである。
なお、ここでは索条駆動機20は左右それぞれ各1つの場合を例示したが、索条駆動機20を左右各2つ以上使って軸受機構19を降下させてもよい。
また、軸受機構19と軸受け開口閉塞板18で把持した記展張ボビン16を海中操作機器10に取り付ける方法は、索条駆動機20で索条21を巻き上げて展張ボビン16を海中操作機器10に引き上げてもよいし、記海中操作機器10を降下させて取り付けてもよい。
なお、マニュピレーター15は海中操作機器10に備えられているものをここでは例示しているが、海中操作機器10に備えられているものとは別体の第2の海中操作機器であるのROV(水中ロボット)37に備えられているマニュピレーター15を用いてもよい。
図10(a)(b)は図6、図7に例示した作業を、海中操作機器10に備えられているマニュピレーター15の代わりに、ROV(水中ロボット)37に備えられているマニュピレーター15を使用して作業している図である。ROV(水中ロボット)37を使用している以外、展張ボビン16の軸を軸受機構19で把持する作業内容は図7の場合と同じある。また、ここでは図7と同じ状況での作業を例示したが、図6と同じ状況の場合でも作業内容は同じである。
図8は、軸受機構19と開口閉塞装置17の詳細図である。
軸受機構19が展張ボビン16の軸を把持して固定する構造は、展張ボビン16の軸が軸受け部19aに収まったところを、開口閉塞装置17を利用して軸受け開口閉塞板18を下部開口19bに可動させて閉口し、展張ボビン16の軸を把持する。このとき軸受け開口閉塞板18は展張ボビン16の軸の軸線方向に直角方向に可動し、また、下部開口19bおよび軸受け部19aは展張ボビン16の軸の直径より広く開口している。
なお、軸受機構19と開口閉塞装置17は軸受け基部32の部分で繋がっており、一体となっている。
図5は、マニュピレーター15の詳細図である。
マニュピレーター15は遠隔操作で操縦され、図1ないし図7にあるカメラ13や図11にあるカメラ36等を用いてマニュピレーター15の動作を確認しながら作業を進めることができ、その先端には掌握部22がついておりマニュピレーター15の関節を曲げることによって、上下左右の広範囲に掌握部22を移動させ、ものを掴む事ができる。
図9はマニュピレーター15が軸受け基部32を掴んでいるところの詳細図である。
マニュピレーター15は図1ないし図7にあるカメラ13や図11にあるカメラ36等により視界を確認しながら遠隔操作で作業を行い、マニュピレーター15の掌握部22で軸受け基部32を掴み、軸受機構19を展張ボビン16の左右の展張ボビン軸を把持できる位置まで誘導することができる。
なお、軸捕捉機構38を把持して軸捕捉機構38を展張ボビン16の軸に通し、展張ボビン16の軸の根本まで誘導するときには、軸捕捉機構38と索条21の繋がっている部分の索条21側を挟み込むように掴み作業を行う。
次いで、図12〜図14を参照して本発明の実施例3の詳細について説明する。
図12の海中操作機器10は海底ケーブルの敷設作業に用いられる海底ケーブルの敷設装置である。海中操作機器10は、超音波映像ソナー11とカメラ13で海中の障害物を確認しつつ、バラストタンク14を使用し海中に降下していき、海底ケーブルの敷設作業を行っていく。また、ボビン16’に巻回された図5にある海底ケーブル25の先端部を海底分岐機器26へマニピュレータ15によって接続する場合もある。
軸受機構19’は海中操作機器10に左右一対あり、展張ボビン16’を着脱可能に係合することができ、図15のように敷設作業中に海上の気象が荒天状態となり、作業船23が一時避難しなければならなくなった場合、海中に吊り下げている海中操作機器10から展張ボビン16’を切り離して一時避難することができる。後に作業を再開するときは、展張ボビン16’を再び海中操作機器10に取り付けて作業を再開することができる。
図13は軸受機構19’の斜視図と側面図である。
軸受機構19’の軸受展開部19’bは、展張ボビン16’の軸の直径より広く開口しておりその中心部には軸受け部19’aがある。その軸受展開部19’bの形状は円錐形をしており、展張ボビン16’の軸の外端部を中心方向に誘導するように外方に末広がりしている。
図14(a)、(b)は海底に着底している展張ボビン16’の軸を軸受機構可動装置33を使用して軸受機構19’を展張ボビン16’の軸の両側から挟み込むように係合したところ、展張ボビン16’の軸の外端部の中心が軸受展開部19’bの中心にある軸受け部19’aに収まる位置よりずれたところで挟んでいる場合の例である。
軸受機構可動装置33は図14(a)(b)にもあるように、軸受け基部32の部分に設けられており、軸受機構19’を展張ボビン16’の軸の長手方向に可動することができる。
図14(a)では展張ボビン16’の軸の外端部が軸受展開部19’bの中心より下側に接触しているところで軸受機構19’に挟みこまれている。
図14(b)では、軸受機構可動装置33の軸受機構19’を展張ボビン16’の軸の長手方向で海中操作機器10の内側方向に可動させることにより、円錐形をした軸受展開部19’bの内側の構造を利用して、展張ボビン16’の軸の外端部を軸受展開部19’bの中心にある軸受け部19’aに収まるように誘導し係合した。
なお、図14では、展張ボビン16’の軸の外端部が軸受展開部19’bの中心より下側に最初位置したときを例示したが、展張ボビン16’の軸の外端部が軸受展開部19’bの中心より左側に最初位置下としても得られる効果は同じである。
なお、軸受機構可動装置33は電動で駆動しているが、その他に油圧で駆動してもよい。
図2では軸受機構19’は軸受機構可動装置33によって軸線に平行な方向にスライドしているが、軸受機構19’が開閉できれば、スライドで可動するだけではなく、蝶番で開閉を行ってもよいし、他の開閉方法を用いてもよい。
また、軸受機構19’の内側の形状と展張ボビン16’の軸の軸受機構19’に係合される先端部分の形状は、逆の形状、軸受機構19’の内側が軸の形状で、展張ボビン16’の軸の軸受機構19’に係合されていた先端部分が円錐形の末広がりの形状、でもよい。
上記以外でも、軸受機構19’の形状は、展張ボビン16’の軸の外端部を係合する位置の方向に誘導するように、軸受け部19’aの方向に対して傾斜している形状になっていれば他の形状でもよい。
本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の一例を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の一例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の一例を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の一例を示すものでマニュピレーターの詳細図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の実施例2を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の実施例2を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の実施例2を示すもので軸受機構と開口閉塞装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の実施例2を示すものでマニュピレーターが軸受機構の軸受け基部を掴んでいる図である。 本発明の実施形態に係る展張ボビンを軸受機構で把持するための方法の実施例2を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の一例を示すものでROV(水中ロボット)の詳細図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の実施例3を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の実施例3を示す軸受機構の斜視図と側面図である。 本発明の実施形態に係る海底ケーブルの敷設方法を実施するための敷設装置の実施例3を示す正面である。 海底ケーブルの施設方法を示す概略図である。 海底ケーブルの施設方法を示す概略図である。 従来の敷設装置の一例を示す側面図である。
符号の説明
10 海中操作機器
11 超音波映像ソナー
12 枠体
13 カメラ
14 バラストタンク
15 マニュピレーター
16 展張ボビン
17 開口閉塞装置
18 軸受け開口閉塞板
19 軸受機構
19a 軸受け部
19b 軸受展開部
20 索条駆動機
21 索条
22 掌握部
23 作業船
24 敷設装置
25 海底ケーブル
26 海底分岐機器(機器)
27 観測機器(機器)
28 (海底ケーブルの)敷設装置
29 曳航体(海中操作機器)
30 アンカー部材
31 2次展張機構
32 軸受け基部
33 軸受機構可動装置
34 スラスタ
35 ライト
36 カメラ
37 ROV(水中ロボット)
38 軸捕捉機構
39 ワイヤ

Claims (3)

  1. 海中操作機器と、
    前記海中操作機器に取付けられる軸受手段と、
    前記軸受手段に着脱可能に把持される海底ケーブルを巻回する両端に軸部を備えた展張ボビンと、
    索条と、該索条の一端に取付けられたボビン軸捕捉部と、他端に該索条を巻回して前記ボビン軸捕捉部を昇降させるために駆動する索条駆動部とを備えた前記展張ボビンのボビン軸捕捉及び上記軸受手段との着脱を行うための一対のボビン軸捕捉手段と、
    からなることを特徴とする海底ケーブル敷設装置。
  2. 前記展張ボビンの軸部の端部は、所定の外形形状の捕捉突起が形成された捕捉板を備え、
    前記ボビン軸捕捉部は、常時閉に付勢されて開閉可能な前記捕捉突起の外形形状とその内径形状が同一形状に形成されている捕捉部を備えていることを特徴とする請求項に記載の海底ケーブル敷設装置。
  3. 遠隔操作手段を設け、
    前記ボビン軸捕捉手段は、該遠隔操作手段により、前記海中操作機器より係脱された前記展張ボビンの軸を捕捉するように操作されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の海底ケーブル敷設装置。
JP2006189523A 2006-07-10 2006-07-10 海底ケーブル敷設装置 Active JP4853635B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189523A JP4853635B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 海底ケーブル敷設装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006189523A JP4853635B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 海底ケーブル敷設装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008022588A JP2008022588A (ja) 2008-01-31
JP4853635B2 true JP4853635B2 (ja) 2012-01-11

Family

ID=39078147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006189523A Active JP4853635B2 (ja) 2006-07-10 2006-07-10 海底ケーブル敷設装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4853635B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101399841B1 (ko) 2012-04-12 2014-05-30 삼성중공업 주식회사 해저 파이프라인 부설장치 및 이를 이용한 부설방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115892396B (zh) * 2022-12-05 2023-09-19 普拉思工业技术(江苏)有限公司 一种聚氨酯海缆保护器用运输装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5615117A (en) * 1979-07-18 1981-02-13 Sumitomo Electric Industries Method of laying submarine flexible and long article
JPH10273289A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Shonan Souden Koji Kk クレーン吊り下げ式電動ホイスト装置
JP3593568B2 (ja) * 2000-09-04 2004-11-24 海洋科学技術センター 海底ケーブルの敷設方法およびその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101399841B1 (ko) 2012-04-12 2014-05-30 삼성중공업 주식회사 해저 파이프라인 부설장치 및 이를 이용한 부설방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008022588A (ja) 2008-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8590476B2 (en) System for automatically launching and retrieving an underwater drone
CA2658981C (en) An installation and a method for recovering a surface marine vehicle or an underwater vehicle
AU2004274678A1 (en) Method for installing and connecting a sub-sea riser
US6257162B1 (en) Underwater latch and power supply
US6167831B1 (en) Underwater vehicle
EP1218239B1 (en) Underwater power and data relay
US7086807B2 (en) Subsea connection apparatus
US20090308299A1 (en) Apparatus for recovering an underwater or marine vehicle
CN109790697B (zh) 用于安装海底线缆的组件和方法
US10153626B2 (en) Subsea cable installation unit
US4445804A (en) Method and apparatus for remote recovery of submerged pipelines
US4155669A (en) Deep water repair methods and apparatus
US9166386B2 (en) Subsea cable repair
JP2012206602A (ja) 水中航走体揚収方法および水中航走体揚収システム
JP2006019305A (ja) ケーブル接続装置及び水中複合構造体
JP4853635B2 (ja) 海底ケーブル敷設装置
GB2382635A (en) Connecting a conduit to a sub-sea structure
JP2005155108A (ja) 海底地盤のコアサンプリング方法
KR20190136386A (ko) 해저의 중량 물체를 샘플링하는 수중로봇 및 방법
AU2011200032B2 (en) System for automatically launching and retrieving an underwater drone
US6915754B2 (en) Apparatus and method of operation for quick anchoring equipment
KR20140135335A (ko) 수직 인양 방식의 폐 파이프라인 회수 방법
KR20180027807A (ko) 고무줄의 탄성운동을 코일형 케이블에 동기화시킨 케이블 자동 수납장치
CN117724516A (zh) 水下机器人的控制方法、系统及水下机器人系统
Shepherd et al. Observatory cable laying system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090618

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4853635

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250