JP4847449B2 - クリップ付き自己結紮歯列矯正器具 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に、歯列矯正処置の過程で使用される器具に関する。特に、本発明は、器具のアーチワイヤスロットにアーチワイヤを取り外し可能に保持するラッチを有するブラケットまたは大臼歯器具などの自己結紮歯列矯正器具に関する。
歯列矯正治療は、歯科医学分野の中でも特殊なタイプの処置であり、位置異常の歯を歯列矯正的に適正な場所に移動させることを伴う。歯列矯正処置により、典型的に、特に患者の前歯に位置異常やゆがみがある場合など、歯の美的外観が高まる。歯列矯正処置はまた、咀嚼時に歯がそれぞれうまく機能し合うように、患者の咬合を向上させることもできる。
多くのタイプの歯列矯正処置プログラムでは、「歯列矯正器(braces)」と一般的に総称されている非常に小さな器具およびワイヤのセットを使用する。このような処置プログラム中、ブラケットとして知られた小型のスロット付き器具が、患者の前歯、犬歯、および小臼歯に固定され、各ブラケットのスロットにアーチワイヤが差し込まれる。アーチワイヤは、歯列矯正的に適正な場所に歯を移動するように案内するトラックを形成する。アーチワイヤの端部セクションは、典型的に、患者の大臼歯に固定された大臼歯器具にとらえられる。
最近、アーチワイヤスロットにアーチワイヤを保持するためのラッチを有する歯列矯正器具への関心が高まってきている。このタイプの器具は、自己結紮器具として広く知られており、アーチワイヤスロットにアーチワイヤを保持するための結紮線(ワイヤタイやエラストマー製Oリングなど)を使用する必要がないことが多い。本出願人の米国特許第6,302,688号明細書および同第6,582,226号明細書には、自己解放ラッチを有する改良された自己結紮歯列矯正器具が記載されている。
スリーエム・ユニテック・コーポレーション(3M Unitek Corporation)の「スマートクリップ(SMARTCLIP)」という商品名の器具として知られる最近導入された自己結紮器具は、2つの弾性クリップを備えたラッチを有し、各クリップは、一般に「C」字状の形状を有する。クリップは、アーチワイヤが器具のアーチワイヤスロットに入るように開かれる。各クリップは、クリップを通って延在するポストによって器具の本体に接続され、器具のベースが外向きに延在することにより、クリップをポスト上の適所に保持しやすくなる。
本発明は、少なくとも1つのクリップを含むラッチを有する自己結紮歯列矯正器具に関する。各クリップは、クリップのくぼみを通って延在するポストによって、器具の残りのコンポーネントに接続される。各クリップはまた、クリップを適所に保持するために、ポストの側部に沿って延在する少なくとも1つの突出部を有する。
さらに詳細には、本発明は、1つの態様において、ベースと、ベースから外向きに延在する本体と、略近心−遠心方向に器具にわたって延在するアーチワイヤスロットとを備える歯列矯正用器具に関する。この器具はまた、本体から外向きに延在するポストと、アーチワイヤスロットにアーチワイヤを取り外し可能に保持するためのラッチとを含む。ラッチは、アーチワイヤを収容するためのアーチワイヤスロットの隣の領域を有するクリップを備える。クリップはまた、ポストを収容するくぼみを含み、このくぼみは、アーチワイヤ収容領域と連通状態にある。ポストは、この領域と面する側部を含む。クリップはまた、この領域とくぼみとの間でポストの側部に沿って延在する少なくとも1つの突出部を含む。
本発明の別の態様は、ベースと、ベースから外向きに延在する本体と、略近心−遠心方向に器具にわたって延在するアーチワイヤスロットとを備える歯列矯正器具に関する。この器具は、本体から外向きに延在するポストと、アーチワイヤスロットにアーチワイヤを取り外し可能に保持するためのラッチとをさらに備える。ラッチは、アーチワイヤを収容するためのアーチワイヤスロットの隣の領域を有するクリップを備える。また、クリップは、ポストを収容するくぼみを含み、このくぼみは、アーチワイヤ収容領域と連通状態にある。ポストは、この領域と面する側部を含む。また、クリップは、ポストの側部に沿って互いに向かって反対方向に延在する2つの突出部を含む。
有益には、本発明のクリップにより、他の方法で予想されるものより小さな力で、アーチワイヤをアーチワイヤ収容領域内に差し込むことができる。結果的に、施術者は、少しの力でこの器具にアーチワイヤを結紮でき、その結果、この処置が与える患者の痛みが和らぐ。この特徴は、前の歯列矯正治療が原因で若干動きやすくなっている歯を有する患者にとっては、これらの歯が、外力の圧力によって生じる痛みにより敏感であることが分かっているため、特に重要である。
特許請求の範囲の特徴に、本発明のさらなる詳細が規定される。
定義
「近心」とは、患者の湾曲した歯列弓の中心に向いた方向を意味する。
「遠心」とは、患者の湾曲した歯列弓の中心から離れる方向を意味する。
「咬合」とは、患者の歯の外側先端に向いた方向を意味する。
「歯肉」とは、患者の歯茎または歯肉に向いた方向を意味する。
「頬唇」とは、患者の唇または頬に向いた方向を意味する。
「舌」とは、患者の舌に向いた方向を意味する。
図1〜図8に、本発明の1つの実施形態により構成された歯列矯正器具が示されており、参照番号10で概して表されている。この例における器具10は、頬唇歯表面などの患者の歯のエナメル質表面に固定されるように適応された歯列矯正ブラケットである。他の形態として、この器具は、大臼歯器具、舌歯表面への取り付け器具、または歯列矯正治療の過程において関連する歯の動きを制御するためのアーチワイヤを収容するように適応された任意の他の器具であってもよい。
器具10は、接着剤を使用することによって、患者の歯のエナメルに器具10を直接接合するためのベース12を含む。好ましくは、ベース12は、接合対象の患者の歯の表面の凸形の複雑な輪郭と一致する外向きに面する凹形の複雑な輪郭を有する。任意に、ベース12には、溝、粒子、くぼみ、アンダーカット、化学接合強化材料や任意の他の材料または構造体、または患者の歯表面に器具10を直接接合しやすくする前述したものの任意の組み合わせが設けられる。
本体14が、略頬唇方向にベース12から外向きに延在する。本体14は、近心本体部分16と、近心本体部分16から間隔を置いた位置にある遠心本体部分18とを含む。この実施形態において、部分16、18の各々は、咬合タイウィング20と、歯肉タイウィング22とを含むが、タイウィング20、22の1つ以上が、必要に応じて省略されてもよい。
好ましくは、図1〜図3に示すように、本体14(本体部分16、18を含む)は、ベース12に一体接続され、本体14およびベース12は、単一の単体コンポーネントを形成する。しかしながら、他の構造も可能である。例えば、ベースと本体が金属材料で作られていれば、ベースは、本体とは別々に製造され、組み立て動作中、後で本体に溶接またはろう付けされてもよい。
また、器具10は、本体部分16、18に固定されたアーチワイヤスロットライナ24を含む。アーチワイヤスロットライナ24は、アーチワイヤスロット26の咬合側、歯肉側、および舌側を規定する。アーチワイヤスロット26は、本体部分16、18のチャネルを通ることを含み、器具10にわたって略近心−遠心方向に長手方向に延在する。しかしながら、アーチワイヤスロットライナ24は、任意のものであり、省略されてもよい。アーチワイヤスロットライナ24が省略されれば、本体部分16、18のチャネルは、アーチワイヤの断面積と一致させて、アーチワイヤスロットとしての役割を果たすようにするために、より小さいものにされる。
ベース12、本体14、およびアーチワイヤスロットライナ24は、米国特許第5,439,379号明細書および同第5,366,372号明細書に記載された器具の対応するコンポーネントに類似したものであることが好ましい。好ましくは、ベース12および本体14は、透明な単結晶セラミック材料またはアルミナなどの半透明な多結晶セラミック材料で作られ、アーチワイヤスロットライナ24は、金属材料で作られる。米国特許第5,358,402号明細書および同第5,380,196号明細書に、アーチワイヤスロットライナ24を構成するのに適切な材料および方法と、本体部分16、18にアーチワイヤスロットライナ24を取り付ける適切な方法の例が記載されている。
タイウィング20、22の各々は、結紮線(図示せず)を収容するためのくぼみまたはノッチ上に延在する。しかしながら、タイウィング20、22を設け、結紮線を使用することは任意であり、処置の初期段階中に、歯の位置異常が極度な場合などの一定の場合にのみ必要とされることもある。任意に、タイウィング20、22および結紮線収容くぼみは、2004年2月3日に出願され、「強化タイウィング付き歯列矯正ブラケット(ORTHODONTIC BRACKET WITH REINFORCED TIEWINGS)」という発明の名称である、本出願人の同時係属中の米国特許出願第10/770779号明細書に示されているように構成される。
器具10は、近心ポスト28および遠心ポスト30を含み、これらのポストはそれぞれ、近心本体部分16および遠心本体部分18に一体接続される。ポスト28、30は、互いから、および本体14から離れる反対方向に外向きに延在する。好ましくは、各ポスト28、30は、アーチワイヤスロット26の長手軸に対して平行な基準軸に沿って延在する。例えば、図4〜6に示すように、ポスト28、30は、アーチワイヤスロット26に対して舌方向に位置する。
近心ポスト28は、最外ヘッド32と、ヘッド32および近心本体部分16を一体に相互接続するネック34とを含む。図6に示すように、ネック34は、ポスト28が軸に沿って延在する基準軸に対して垂直な基準面で考慮する場合、または近心−遠心軸に対して略垂直な基準面において考慮する場合、略矩形状の断面構成を有する。好ましくは、ネック34の最内または遠心端部に沿った領域にあるネック34の咬合側、歯肉側、および舌側は、近心ポスト28と本体14との間の接続の強度を高めるために、近心本体部分16の近心側に接続された湾曲または面取りセクションを含む。
例えば、図5に示すように、ポスト28のヘッド32は、遠心方向に見た場合、またはポスト28が軸に沿って延在する基準軸に対して垂直である基準面で見た場合、略台形の構成を有する。図5はまた、比較するために、ネック34の断面形状を破線で示す。図示したように、ネック34の高さおよびヘッド32の高さは、咬合−歯肉基準軸に沿った(すなわち、図5〜図8を見た場合、縦軸に沿った)方向で考慮した場合、ポスト28の舌側に沿って本質的に同一である。しかしながら、ポスト28の頬唇側に沿って、ヘッド32の高さは、咬合−歯肉基準軸に沿った方向で考慮した場合、ネック34の高さより高い。
ヘッド32は、近心−遠心基準軸に対して垂直な基準面で考慮した場合、またはポスト28が軸に沿って延在する基準軸に対して垂直な基準面で考慮した場合、ある一定の距離だけネック34を通って外向きに延在する。図示した実施形態において、ヘッド32は、咬合−歯肉基準軸に沿った方向、または図5〜図8を見た場合に縦軸に沿った方向の少なくとも1つ、好ましくは両方に、ネック34を通り越して外向きに延在する。図示した実施形態において、この一定の距離は、ヘッド32が咬合方向にネック34を通過して延在する方向を、ヘッド32が歯肉方向にネック34を通過して延在する方向に追加することによって決定される。この一定の距離は、ポスト28の舌側が接近し、クリップ36の第3のセクション46(以下に記載)が接近するにつれて減少する。この関係は、ヘッド32の咬合側および歯肉側を表す実線と比較して、ネック34の咬合側および歯肉側を示す図5に破線で示されている。好ましくは、この一定の距離は、第3のセクション46に隣接した領域において、ゼロまたはおよそゼロである。
この実施形態において、アーチワイヤスロットライナ24は、ポスト28の頬唇側上に延在する矩形状の近心延在部を有し、米国特許第5,358,402号明細書および同5,380,196号明細書に記載された方法によって、ポスト28に接続される。しかしながら、他の構造も可能である。例えば、アーチワイヤスロットライナ24は、図3に示すように、ネック34およびヘッド32によって与えられた略「T」字状の構成と一致するように、ある程度「T」字状である近心延在部を有するものであってもよい。さらなる別のオプションとして、アーチワイヤスロットライナ24の近心延在部は、アーチワイヤスロットライナ28の近心端部は、近心本体部分16の近心側と同一平面である。
器具10はまた、アーチワイヤスロット26においてアーチワイヤを取り外し可能に保持するためのラッチを含む。図示した実施形態において、ラッチは、近心ポスト28に接続された近心クリップ36と、遠心ポスト30に接続された遠心クリップ38とを含む。近心クリップ36は、説明するために、図3、図4、および図6から省かれている。
図7および図8に、近心クリップ36、ネック34、および例示的なアーチワイヤ40を単体で示す。近心クリップ36は、細長い咬合または第1のセクション42と、細長い第2のまたは歯肉セクション44と、細長い舌または第3のセクション46とを含む。第1および第2のセクション42、44は、クリップ36が緩んだ状態のとき、略頬唇−舌基準軸に沿って延びる略平行な方向に延在し、第3のセクション46は、セクション42、44の延在方向に対して垂直な略咬合−歯肉方向に延在する。
第3のセクション46はまた、第1および第2のセクション42、44を一体に接続する。さらに、セクション42、44の外端部が、アーム部分48、50にそれぞれ一体に接続される。各アーム部分42、44の頬唇縁部が、近心−遠心基準軸の周りで弓状に滑らかに湾曲される。
セクション42、44、46は、ネック34の咬合側、歯肉側、舌側のそれぞれに沿って延在する。さらに、セクション42、44の各々は、ネック34の頬唇側の一部分に沿って延在するやや三角形の形状の突出部を含む。第3のセクション46および突出部52とともに、第1および第2のセクション42、44の後方(舌)部分が、ポスト28のネック34を収容するためのくぼみ54(図2および図8を参照)を少なくとも部分的に規定する。
アーム部分48、50およびネック34の頬唇側の一部分とともに、第1および第2のセクション42、44の前(頬唇)部分が、アーチワイヤ40を収容するための領域56を少なくとも部分的に規定する。例えば、図5に示すように、領域56は、アーチワイヤスロット26と整合される。全体的に、クリップ36は、近心または遠心方向に見た場合、略「C」字状の構成である。
図1、図2、図5、および図7に示すクリップ36は、通常の緩んだ状態の配向に示されている。しかしながら、アーム部分48、50は、必要に応じて、アーチワイヤ40をアーチワイヤ収容領域56内に入れられるように、互いから離れる方向に移動可能である。このため、第1および第2のセクション42、44は、クリップ36が開かれると外向きに逸れ、アーム部分48、50が互いから離れる方向に移動できるようにするために、互いから離れる方向にそれぞれの弧に曲がる。
アーム部分48、50の滑らかな外側縁部により、クリップ36を開いて、アーム部分48、50の外側湾曲縁部にアーチワイヤ40を押し付けることによって、領域56内にアーチワイヤ40を入れることができる。湾曲縁部上のアーチワイヤ40によって圧力がかけられるため、第1および第2のセクション42、44は、領域56内にアーチワイヤ40を入れることができるようにするために、互いから離れる方向に逸れる。図8は、クリップ36が開いた状態を示す例示的な図であり、同図において、アーム部分48、50は、領域56内にアーチワイヤ40が通るのに十分な距離、互いから離れる方向に移動した状態のものである。
クリップ36が開くにつれて、突出部52は、ネック34の頬唇側を滑動する。しかしながら、突出部52は、クリップ36が開くときに、ネック34の頬唇側と接触した状態に保持するのに十分な距離、互いの方へ内向きに延在する。このようにして、クリップ36は、このような開き運動中、ポスト28に連結されて保持される。
アーチワイヤ40が領域56に収容されると、クリップ36の固有の弾力性、および、特に、第1および第2のセクション42、44の弾力性により、アーム部分48、50は、アーチワイヤスロット26にアーチワイヤ40を保持するために、図1、図2、図5、および図7に示すような通常の緩んだ構成へと互いの方へはね戻る。必須ではないが、好ましくは、領域56は、クリップ36とアーチワイヤ40との間がしっかりと接触しないようにするために、咬合−歯肉基準軸と、頬唇−舌基準軸との両方に沿った方向に、アーチワイヤ40の断面より若干大きい。クリップ36とアーチワイヤ40との間の空間は、「受動」結紮と呼ばれることが多いものを与える。
クリップ36(第1および第2のセクション42、44を含む)は、器具10にアーチワイヤ40によってかけられた力が、略頬唇方向(特に、アーチワイヤ40をアーチワイヤスロット26内に差し込む方向とは反対の方向)において、ある一定の最小値より小さい限り、処置の過程でアーチワイヤスロット26にアーチワイヤ40を保持するのに十分な堅さのものである。しかしながら、同じ方向で器具10上にアーチワイヤ40によってかけられる力が最小値より大きくなると、予期しない大きな力に直面する事態が生じることがあるため、第1および第2のセクション42、44は、外向きに逸れ、アーム部分48、50は、クリップ36を開き、アーチワイヤ40がアーチワイヤスロット26から解放されるように、互いから離れる方向に移動する。前述した米国特許第6,302,688号明細書および同第6,582,226号明細書に、このような力に関するさらなる詳細が記載されている。
好ましくは、クリップ36は、クリップ38と実質的に同一であり、ポスト28は、ポスト30と鏡像が実質的に同一である。アーチワイヤ40が、約0.2lb(0.1kg)〜約11lb(5kg)の範囲、より好ましくは、約0.4lb(0.2kg)〜約5.5lb(2.5kg)の範囲、最も好ましくは、約0.75lb(0.34kg)〜約3.0lb(1.4kg)の範囲の力を器具10上に同じ方向にかけると、クリップ36、38を備えるラッチは、略頬唇方向にアーチワイヤスロット26からアーチワイヤ40を解放することが好ましい。好ましくは、最小値は、歯列矯正処置の通常の過程で、アーチワイヤスロット26からアーチワイヤが誤って解放されることがないように十分に大きい値である。このようにして、アーチワイヤ40は、処置プログラムを実行し、必要に応じて、関連する歯を動かすのに十分な力を器具10にかけることができる。
好ましくは、ラッチの自己解放(すなわち、自己開き)の最小値は、器具10を関連する歯から剥離するために同じ方向に必要とされる力より実質的に小さい。ラッチの自己解放の最小値は、器具10を関連する歯から剥離するために同じ方向に必要な力の約半分より小さいことが好ましい。例えば、器具10と関連する歯との間の接着ボンドの予測付着強度が、頬唇方向に16lbs(7.2kg)であれば、ラッチは、アーチワイヤ40が、約8lbs(3.6kg)より若干大きな力を、器具10上の同じ頬唇方向にかけると、アーチワイヤ40を自己解放するように構成される。
ラッチを解放する力を決定するために、長手方向の横断セクションに、アーチワイヤスロット32の断面積と相補的である(すなわち、断面積を実質的に満たす)面積を有するアーチワイヤのセクションが選択される。次に、スリングが構成され、ヘッド32を含むポスト28、30のヘッドに密接に隣接するが、これらと接触しない場所で、アーチワイヤセクションに接続される。任意に、スリングは、アーチワイヤセクションに溶接またはろう付けされる。次に、アーチワイヤセクションの長手軸が、アーチワイヤスロット26の長手軸に対して傾かないように注意しながら、器具10を静止位置に保ちつつ、器具10からスリングを引き離す。ラッチを解放する力は、0.5in/min(1.3cm/min)のクロスヘッド速度を用いて、スリングに接続されたインストロン試験装置を使用することによって決定されてもよい。他の形態として、力を測定するために、力変換機(ニューヨーク州バッファロー(Buffalo,New York)のPCBのモデル208C01など)とともに、シェーカー装置(カリフォルニア州カールズバッドのAPSダイナミクス(APS Dynamics(Carlsbad,California))のモデル300など)が使用されてもよい。
好ましくは、アーム部分48、50の対向する端部間の距離は、処置の過程で使用されると予測される最小のアーチワイヤ40の全体的な咬合−歯肉寸法より小さい。アーチワイヤ40は、すべての場合において、アーチワイヤスロット26を満たし、アーチワイヤスロット26を規定する壁部分と平坦に係合する必要はない。例えば、処置プログラムの一部分の間に、若干小さなワイヤ、場合によっては、円形断面形状を有するアーチワイヤ40が使用されてもよい。アーム部分48、50の対向端部間の距離は、器具10とともに、異なる断面構成の種々のアーチワイヤが使用されてもよいように選択されることが好ましい。
好ましくは、前述したように、遠心クリップ38は、近心クリップ36と実質的に同一である。しかしながら、任意に、ある一定の状況に対処するために、クリップ36、38を若干異なるように構成することが可能である。例えば、近心側が舌方向に回転するように位置異常の歯を最初に配向すれば、遠心クリップ38からアーチワイヤ40を解放するのに必要な力と比較すると、アーチワイヤスロット26からアーチワイヤ40を解放するために若干大きな力が必要とされるように、近心クリップ36の剛性を高めることが望ましい場合もある。他のオプションも可能である。
任意に、ばねクリップ36、38は、金属素材の平坦なセクションから切り取られる。適切な金属材料は、ニチノールおよびベータチタンの合金などの形状記憶合金を含む。クリップ36、38は、打ち抜き、ダイス切断、化学エッチング、EDM(放電機械加工)、レーザ切断、またはウォータージェット切断プロセスを利用して素材から切り取られてもよい。別のオプションとして、クリップ36、38が形成された後に熱処理して、これらの形状を硬化することもできる。
現在好ましいように、クリップ36、38は、酸洗い表面を有するアニール処理された超弾性材料(ニチノールなど)で作られる。好ましいニチノール材料は、ニッケル含有量が55.97重量%であり、Afが10°±5℃である。ニチノールは、37.5%に冷間加工され、約0.012in(0.3mm)〜約0.016in(0.4mm)の範囲の厚みを有する。クリップ36、38は、まず粗切断EDMプロセスで切断された後、縁部を滑らかにするために、EDMプロセスを用いて、さらに1回以上、それらの縁部に沿って切断される。他の形態として、クリップ36、38を製造するために、レーザ切断プロセスまたは化学エッチングプロセスが使用されてもよい。好ましくは、クリップ36、38は、クリップ材料の長手方向、またはクリップ材料のグレインフローの主方向が、第1および第2のセクション42、44の延在方向(すなわち、図示した実施形態の略頬唇方向)に実質的に平行である。
EDM、レーザ切断、または化学エッチングプロセスに続いて、クリップ36、38は、それらの縁部をさらに丸くするために転動される。適切な転動機の1つの例は、リッチウッド・インダストリーズ(Richwood Industries)のモデルLC−600−2+2である。小型バレルおよび200rpmの機械速度を用いて、約2時間500ccの水と転動媒体の中でクリップを転動させる。適切な転動媒体の1つの例は、500ccのセラミック媒体(ACC形状、タイプM、寸法3/16×3/8(4.7mm×9.5mm))、25ccの白色アルミナ粉末no.40および25ccの石鹸粉化合物no.43の混合物であり、これらはすべて、リッチウッド・インダストリーズ(Richwood Industries)のものである。次いで、転動済みクリップは、溶液槽内で超音波スクリーンバレル内で30分間研磨される。適切な溶液の1つの例は、3リットルの脱イオン水、3リットルの酸洗い溶液、および0.6リットルの過酸化水素水である。適切な酸洗い溶液は、カリフォルニア州ロサンジェルスのアヤ・インターナショナル(Aya International(Los Angeles,California))のNo.TI121酸洗い溶液である。
クリップ36、38の他の任意の態様は、2004年5月18日に公開され、「耐疲労性アーチワイヤ保持ラッチを備えた歯列矯正器具(ORTHODONTIC APPLIANCE WITH FATIGUE−RESISTANT ARCHWIRE RETAINING LATCH)という発明の名称であり、本出願人の米国特許出願公開第2004/0086825号明細書に記載されている。
器具10の製造中、アーチワイヤスロットライナ24は、本体14に取り付けられ、次いで、クリップ36、38は、ポスト28、30にそれぞれ組み立てられる。クリップ36をポスト28に接続するために、ヘッド32を通過し、クリップ36を遠心方向に移動させることによって、くぼみ54にネック34を収容できるようにするのに十分な距離、セクション42、44を互いから離れる方向に移動させることによってクリップ36を開く。次に、セクション42、44にかかる圧力が解放され、クリップ36は、図1、図2、図5、および図7に示すような通常の緩んだ構成にはね戻り、クリップ36は、ヘッド32によって適所に保持される。
本発明により、突出部52が、クリップ36をポスト28上に適所に保持するように働くという重要な利点が得られる。特に、突出部52により、クリップ36が舌方向に移動して、ポスト28を解除することがないようにするのに役立ち、このような解除が起きる事態は、例えば、アーチワイヤ40をアーチワイヤスロット26内に差し込むためにアーム部分48、50に押し付ける場合に生じることがある。このような構造により、ベースフランジまたは第3のセクション46の舌側上に位置する他の構造体が不要になることで、器具10のベースまたは「設置面積」を、他の方法で予想していたものよりも若干小さくすることができる。
さらに、驚くべきことに、本発明により、予想より小さな力でアーチワイヤスロット26内にアーチワイヤ40を差し込むことができるのに対して、ラッチを自己解放するのに必要な力は、ほとんど同じに保たれる。ペンシルヴェニア州キャノンズバーグのアンシス・インコーポレイテッド(ANSYS,Inc.(Canonsburg,Pennsylvania)のソフトウェア「アンシス8.0(ANSYS8.0)」を使用して、コンピュータで行った1つの実験分析において、アーチワイヤを器具に結紮するのに必要な力と、アーチワイヤを器具から解放するのに必要な力とを、図8に示すように構築されたクリップを有する器具と、図10に示すように構築されたクリップを有する従来技術の器具とに対して求めた。図11に、アーチワイヤ結紮に対して求められた結果を示すグラフを示し、図12に、アーチワイヤ解放に対して求められた結果を示すグラフを示す。
図11のグラフによれば、図8に示すクリップ36を使用してアーチワイヤを結紮するのに必要な力と比較すると、図10に示すクリップ36’を使用してアーチワイヤを結紮するには、著しく大きな力が必要であることが分かる。図11に、図10に示す器具10’にアーチワイヤを結紮するために、舌方向にアーチワイヤ40を押すのに必要な最大力(すなわち、アーム部分48’、50’を引き離して広げ、アーチワイヤ40を領域56’内に移動させるために、舌方向にアーチワイヤ40を押し付けるために必要な最大力)は、13.3ニュートンであった。対照的に、クリップ36を有する器具10にアーチワイヤ40を結紮するために、舌方向にアーチワイヤ40を押すのに必要な最大力は、8.3ニュートンであった。
図12に示すグラフによれば、両方の器具のアーチワイヤスロットからアーチワイヤを解除または解放するのに必要な力は、ほとんど同じであることが分かる。これは、処置の過程で両方の器具からアーチワイヤを誤って解放する可能性もほとんど同じであるという利点である。図12において、器具からアーチワイヤ40を解放するために、アーム部分48’、50’を引き離して広げ、領域56’からアーチワイヤ40を移動させるのに、頬唇方向にアーチワイヤ40にかかる14.5ニュートンの最大力が必要とされる。対照的に、器具10からアーチワイヤ40を解放するのに必要であった頬唇方向にアーチワイヤ40にかかる最大力は、13.8ニュートンであった。
この実験において、両方のクリップは、同じ材料(超弾性ニチノール)で作られたものであり、クリップの厚みは、0.0128インチ(0.33mm)であった。この実験において、本発明のクリップの全体的な咬合−歯肉の高さおよび頬唇−舌の幅は、それぞれおよそ0.076インチ(1.88mm)および0.084インチ(2.13mm)であった。図10に示すクリップ36’の咬合−歯肉の高さおよび頬唇−舌の幅は、それぞれおよそ0.064インチ(1.62mm)および0.079インチ(2.00mm)であった。
結果的に、本発明により、ラッチの自己解放面にあまり悪影響を及ぼすことなく、アーチワイヤ40をアーチワイヤスロット26内に差し込みやすくなる。この特徴は、施術者が、他の方法で可能なものより小さな力で、アーチワイヤ40を器具10に結紮してもよいという特定の利点である。この特徴はまた、結紮中に患者の歯に小さな力がかけられ、その結果、それに対応して、患者が受ける痛みが和らぐため、患者にとっても有益である。
上述したコンピュータ分析において、図10に示すクリップ36’と比較した場合、アーチワイヤの結紮および解放中にクリップ36にかかるひずみが低減することが分かった。ひずみが低減することにより、疲労寿命が長くなり、クリップ36を開く間、クリップ36が破損する可能性が低減する。
多数の他の構造も可能である。例えば、本体および/またはベースは、上述したセラミック材料の代わりに、金属(ステンレス鋼など)やプラスチック材料(繊維強化ポリカーボネートなど)で作られてもよい。さらに、アーチワイヤスロットライナ24は、任意のものであり、必要に応じて省かれてもよい。
詳細に上述し図面に示した実施形態は、本発明を例示的に示すことを意図したものであって、特許請求の範囲を限定するものと考えられるべきではない。
近心側、頬唇側、および歯肉側に向いて器具を見た、本発明の1つの実施形態により構成された歯列矯正器具の斜視図である。 近心側、頬唇側、および咬合側に向いて器具を見た、図1に示す器具の分解斜視図である。 説明しやすいように器具の1つのクリップを省いている、頬唇側に向いて器具を見た、図1および図2に示す器具の組み立てられた正面立面図である。 歯肉側に向いて器具を見た、図3に示す器具の底面図である。 所定の位置にあるクリップを示し、近心側に向いて器具を見た、図1〜図4に示す器具の側面立面図である。 器具のポストのネックの構成を特に示す、図3の線6−6に沿って切り取った側面断面図である。 器具のアーチワイヤスロットに収容されようとしている例示的なアーチワイヤとともに、ネックおよびクリップのみを示す図である。 アーチワイヤをアーチワイヤスロット内に差し込む間に見られるであろうクリップが開いた位置に示されている点を除けば、図7に若干類似した図である。 アーチワイヤをアーチワイヤスロットから解放する間に見られるであろうクリップが開いた位置に示されている点を除けば、図8に若干類似した図である。 比較するために、従来技術の構造のクリップが示されている点を除けば、図8に若干類似した図である。 図10に示すクリップを有する器具のアーチワイヤスロット内にアーチワイヤを差し込むのに必要な力とともに、図8に示すクリップを有する器具のアーチワイヤスロット内にアーチワイヤを差し込むのに必要な力を表すグラフである。 アーチワイヤを器具のアーチワイヤスロットから解放するのに必要な力が示されている点を除けば、図11に若干類似したグラフである。

Claims (1)

  1. 歯列矯正器具において、
    ベースと、
    前記ベースから外向きに延在する本体と、
    歯列矯正器具上で略近心−遠心方向へ外向きに延在するアーチワイヤスロットと、
    前記本体から外向きに延在するポストと、
    前記アーチワイヤスロットにアーチワイヤを取り外し可能に保持するためのラッチとを備え、
    前記ラッチは、前記アーチワイヤスロットの隣でアーチワイヤを収容する領域を有するクリップを備え、該クリップは、前記ポストを収容するくぼみをさらに有し、該くぼみは該領域に連通しており、前記ポストは、該領域に面する側部を有し、該クリップは、該クリップが開くにつれて該領域に面する該ポストの該側部に沿って滑動する少なくとも1つの突出部をさらに有すること、
    を特徴とする歯列矯正器具。
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