JP4843604B2 - データ・ストレージ装置からデータ・ストレージ装置特有情報を得るための方法及びシステム - Google Patents

データ・ストレージ装置からデータ・ストレージ装置特有情報を得るための方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明は、一般に、ホスト・アプリケーションによる、データ・ストレージ装置(すなわち、仮想テープ・サーバからのストレージ装置特有情報の検索に関する。ストレージ装置特有情報(以下単に「装置特有情報」と称する)の検索は、ホスト・コンピュータと仮想テープ・サーバとの間のデータ経路を用いて達成される。
仮想テープ・ストレージ・システムは、ハードディスク・ドライブ・ストレージを用いて、テープ・ドライバ及びテープ・カートリッジをエミュレートする。例えば、ホスト・システムは、テープ・ライブラリをエミュレートする1組のハードディスク・ドライブに対して入力/出力(I/O)動作を行うことによって、テープ・ライブラリに対するI/O動作を行う。IBM Magstar(IBMは IBM Corporation の登録商標、Magstar は IBM Corporation の商標)仮想テープ・サーバのような従来技術の仮想テープ・ストレージ・システムにおいて、少なくとも1つの仮想テープ・サーバ(VTS)が、複数のテープ・ドライブ及びテープ・カートリッジから構成されたテープ・ライブラリに結合される。VTSはまた、相互接続された複数のハードディスク・ドライブから構成された直接アクセス・ストレージ装置(DASD)にも結合される。
DASDは、テープ・ライブラリ内のボリュームに対するキャッシュとして機能する。VTS動作において、VTSは、テープ・ライブラリ内のボリュームにアクセスするためのホストの要求を処理し、可能であれば、こうした要求についてのデータをキャッシュから戻す。ボリュームがキャッシュ内にない場合、VTSは、ボリュームをテープ・ライブラリからキャッシュに呼び戻すすなわち、VTSは、データをテープ・ライブラリからキャッシュに転送する。VTSは、テープ・ライブラリからキャッシュに呼び戻す必要があるボリュームについての要求より実質的に迅速に、キャッシュ内に存在するボリュームについてのホスト要求に応答することができる。
キャッシュが、テープ・ライブラリより迅速に要求を満たすことができるので、頻繁にアクセスされるボリュームがキャッシュ内に持される場合、I/O要求をより迅速に満たすことができる。しかし、テープ・ライブラリと比べてキャッシュの容量は相対的に小さいので、全てのボリュームをキャッシュ内に持することはできない。したがって、VTSはまた、ボリュームをキャッシュからテープ・ライブラリに事前マイグレーションするすなわち、VTSは、データをキャッシュからテープ・ライブラリ内のテープ・カートリッジに転送する。データをキャッシュからテープ・カートリッジに転送するプロセスは、事前マイグレーションと呼ばれる。最終的に、これらの事前マイグレーションされたボリュームは、キャッシュから除去され、テープ・カートリッジ上のデータを示すポインタに短縮され、新しいデータのためにキャッシュ内のスペースを空ける。この短縮化すなわち「イミグレーション」動作は非常に高速であり、VTSにおける性能のボトルネックは、事前マイグレーションの動作自体である。
一般に、ホスト・コンピュータ上で稼働するアプリケーションは、データを読み取り、ストレージ装置に書き込むために、データ経路を用いる。ホストを用いるVTS動作において、該VTSと関連したデータ・ストレージに対してデータを読み取り及び書き込むために、データ経路が用いられる。ホスト上で稼働中のアプリケーションが、データ・ストレージ装置(すなわち、VTS)についての装置特有情報を必要とする場合、他の特別な経路を使用して装置特有情報を得るために、特別のアプリケーションを書かなければならない。例えば、AIX(IBM Corporation の商標)アプリケーションにおいて、アプリケーション・データを転送するために、読み取り及び書き込みが用いられ、装置特有情報を得るために、IOCTLS(特定のAIX装置ドライバに対する入力及び出力制御コマンド)が必要とされる。
一般に、装置特有情報を得るために用いられる特別の経路が、装置特有のものであるのに対して、データ経路コマンドは、一般に装置特有のものではない。このことにより、装置特有情報を獲得するアプリケーションが、ハードウェア・プラットフォーム間であまり流用できなくなり、こうしたアプリケーションの維持により多くの費用がかかる。さらに、データ経路コマンドは、送られ、戻されるデータについての固定フォーマットを有し、データ・ストレージ装置から追加的な情報が必要とされるときは常に、データを要求しているホスト・アプリケーションと、I/O装置を制御するホストのオペレーティング・システムと、要求を処理するストレージ装置との間の変更の調整を必要とする。データの性質が高度のばらつきを有するとき、ストレージ装置から情報を得るためにデータ経路コマンド法を用いることは、非効率的でもある。例えば、ストレージ装置が自動テープ・ライブラリであり、要求される情報がそのライブラリ内に格納されたテープのリストである場合、そのリストは、小さなライブラリ構成については数百のエントリだけを含み、又は大きな仮想ライブラリについては数十万のエントリを含むことがある。データ経路コマンドは、完全に不定量のデータを容易に処理することはできない。一般に、情報を得るためのデータ経路コマンドは、一度に1つのテープ識別子、又は例えば100のテープ識別子といった)一定数のテープ識別子を得るように設計される。一度に100の情報を得ることは、小さいライブラリについてはうまくいくが、大きなライブラリについては、こうした情報を得るのに必要となる何百ものコマンドのオーバーヘッドは、過剰である。必要とされるのは、標準的なホスト・コンピュータのデータ経路及び読み取り/書き込みコマンドを用い、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得る方法である。
"TotalStorage Peer-to-Peer Virtual Tape Server Planning and Implementation Guide," IBM document no. SG24-6115-02 (Copyright IBM, 2004) "DFSMS: using magnetic tape", IBM publication # SG26-7412
したがって、ホスト・コンピュータの標準的なデータ経路及び読み取り/書き込みコマンドを用い、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための改善された方法に対する要請がある。
本発明は、標準的な読み取り/書き込みコマンドを用いて、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るためのシステム及び方法を提供する。この方法は、ホスト・アプリケーションを用いて、固有のシーケンスの記録(unique sequence of records)をデータ・ストレージ装置の論理ボリュームに書き込む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームについての固有のシーケンスの記録を検知し、装置特有情報を論理ボリュームに書き込み、ホスト・アプリケーションが、論理ボリュームについての読み取りコマンドを用いて、装置特有情報を読み取ることを可能にする。
方法の形態において、例示的な実施形態は、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための方法を含む。この方法は、固有のシーケンスの記録を含むデータをデータ・ストレージ装置上の論理ボリュームに書き込むことを含む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知する。データ・ストレージ装置が論理ボリューム上にある固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、該データ・ストレージ装置は、装置特有情報を論理ボリューム上に書き込み、論理ボリュームをマウントし、論理ボリュームから装置特有情報を読み取る。
別の例示的な方法の実施形態は、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための方法を含む。この方法は、固有のシーケンスの記録を含むデータをデータ・ストレージ装置上の論理ボリュームに書き込むことを含む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知する。データ・ストレージ装置が論理ボリューム上にある固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、該データ・ストレージ装置は、装置特有情報のデータ要求フラグを、論理ボリュームと関連したメタデータ内に置き、論理ボリュームが装置特有情報を含むことを示す。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームをマウントする要求を受信し、メタデータを読み取る。データ・ストレージ装置がメタデータ内の装置特有情報のデータ要求フラグを検知することに応答して、該データ・ストレージ装置は、論理ボリュームが特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証し、装置特有情報を論理ボリューム上に書き込む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームから装置特有情報を読み取り、該装置特有情報をホスト・コンピュータに提供する。
システムの実施形態において、本発明は、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るためのシステムを提供する。このシステムは、ホスト・コンピュータと、キャッシュ・メモリを含むデータ・ストレージ装置と、論理ボリューム、データ・ストレージ装置を制御するための中央処理装置と、データ・ストレージ装置をホスト・コンピュータに接続するための、ホスト・コンピュータに結合されたホスト・コンピュータ・インターフェースとを備える。ホスト・コンピュータは、固有のシーケンスの記録を含むデータを、データ・ストレージ装置上の論理ボリュームに書き込む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知する。データ・ストレージ装置が論理ボリューム上にある固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、該データ・ストレージ装置は、装置特有情報を論理ボリューム上に書き込む。データ・ストレージ装置は、論理ボリュームをマウントし、論理ボリュームから装置特有情報を読み取る。
次の詳細な説明が、好ましい実施形態及び使用方法について説明を進めているが、当業者であれば、本発明が、これらの好ましい実施形態及び使用方法に制限されるよう意図されるものではないことを理解するであろう。寧ろ、本発明は、特許請求項の範囲において記載されるように制限されることが意図される。
本発明のより詳細な理解のために、添付の図面と共に次の詳細な説明を参照することができる。
以下で参照する図面中の同様の参照番号、全体を通じて対応するコンポーネント表す
本発明が、次の説明の好ましい実施形態において説明される。好ましい実施形態は、図面を参照して説明される。本発明は、好ましい実施形態と共に説明されるが、当業者であれば、含めることができるものとして代替物、修正物、及び均等物を網羅するように意図されることが理解されるであろう。
図1は、本発明の一実施形態による、コンピューティング環境100を示すブロック図である。仮想テープ・サーバ(VTS)110、仮想テープを直接アクセス・ストレージ装置(DASD)キャッシュ160上のファイルとしてエミュレートする。追加的なVTSを配することもできるが、説明の便宜上、単一のVTS110だけが示される。VTS110は、当分野において周知の任意のサーバ計算装置であり、当分野において周知の任意のオペレーティング・システムを含む。例えば、本発明の特定の実において、VTS110は、IBM RS/6000(登録商標)システム、IBM P シリーズ(IBM Corporation の商標)を含む1つ以上のコンピュータにおいて実することができ、IBM AIX(IBM Corporation の商標)オペレーティング・システムを含むことができる。
1つ以上のホスト102及び1つ以上のオペレータ・インターフェース105がVTS110に接続される。ホスト102及びオペレータ・インターフェース105は、パーソナル・コンピュータ、ワークステーション、サーバ、メインフレーム、携帯式コンピュータ、パームトップ・コンピュータ、電話装置、ネットワーク機器等の、当分野において周知の任意の計算装置とすることができる。ホスト102及びオペレータ・インターフェース105は、IBM OS/390(IBM Corporation の商標)オペレーティング・システムのような、当分野において周知の任意のオペレーティング・システムを含むことができる。
VTS110は、VTS110を制御するための少なくとも1つの中央処理装置(CPU)128と、ストレージの使用を最適化するストレージ・マネージャ130のようなアプリケーションを含む。ストレージ・マネージャ130は、独立のアプリケーションとして実装することも、1つ以上の他のアプリケーションの一部として実装することもできる。ストレージ・マネージャ130は、DASファイル・バッファのようなキャッシュ・メモリ(すなわち、キャッシュ160)及び自動データ・ストレージ・ライブラリのような物理的ライブラリ150へのアクセスを制御する。特定の実において、ストレージ・マネージャ130は、IBM Magstar(IBM Corporation の商標)仮想テープ・サーバ及び IBM ADSTAR(IBM Corporation の商標)分散型管理(ADSM)ソフトウェア又は Tivoli(IBM Corporation の商標)ストレージ・マネージャのような自動データ・ストレージ・ライブラリを使用するためのソフトウェアを含むことができる。ストレージ・マネージャ130は、ホスト102、キャッシュ160及び物理的ライブラリ150間のデータ移動動作を行うことができる。VTS技術のさらなる詳細が、非特許文献1に記載されている。
物理的ライブラリ150は、Magstar(IBM Corporation の商標)3494テープ・ライブラリのようなIBM Magstar(IBM Corporation の商標)テープ・ライブラリ、又は当分野において周知の他の任意の自動データ・ストレージ・ライブラリ・システムを含むことができる。特定の実において、物理的ライブラリ150は、物理的ボリューム156へのアクセスを提供する、テープ・ドライブ、CDROMドライブ、DVDROMドライブ等の、複数の物理的装置154を含む。特定の実において、VTS110は、最大256テープ・ドライブ154(例えば、IBMからの3490テープ・ドライブ)のイメージを提供する。
キャッシュ160は、相互接続された複数のハードディスク・ドライブを含むことができる。キャッシュ160は、論理ボリューム162を格納する。特定の実において、論理ボリューム162は、プールとして編成されないが、物理的ボリューム156は、プールとして編成することができる。さらに、論理ボリューム162は、キャッシュ160内のどこにでも格納できる。キャッシュ160は、性能を改善するため、ホスト102から物理的ライブラリ150へのホストI/O要求を、より低速の物理的ライブラリ150ではなく、より高速のキャッシュ160からサービスすることを可能にする。キャッシュ160内のディスクは、直接アクセス・ストレージ装置(ASD)、Just a Bunch of Disks(JBOD)、Redundant Array of Inexpensive Disks(RAID)等として構成することができる。
ホスト102は、VTS110とテープ動作交換する。テープ動作の実行は、キャッシュ160内に格納された論理ボリューム162からデータを検索するか、又は該論理ボリューム162内にデータを格納するというものである。VTS110は、論理ボリューム162が、ホスト102によってアクセスされた後、キャッシュ160内の論理ボリューム162を物理的ボリューム156に自動的に事前マイグレーション(すなわち、オフロード)する。特定の実において、最長未使用間(LRU)論理ボリューム162が、他の論理ボリューム162の前に転送される。ホスト102の1つが、キャッシュ160内にはない論理ボリューム162を必要とする場合、VTS110のストレージ・マネージャ130は、適切な物理的ボリューム156を物理的装置154内にマウントするよう、物理的ライブラリ150に命令する。次に、要求されたデータが、キャッシュ160内の論理ボリューム162として物理的ボリューム156からコピーされる(すなわち、データが呼び戻される)。
図2は、本発明の一実施形態によるコンピューティング環境のさらなる詳細を示すブロック図である。データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)をホスト102に接続するための、ホスト102に結合されたホスト・コンピュータ・インターフェースが、データ・ストレージ装置と通信するために用いられる。エンタープライズ・システム接続(ESCON)(IBM Corporation の商標)アダプタ112及び114、又は当分野において周知の他の任意のスイッチング機構(例えば、ファイバ・チャネル、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)相互接続等)のような、種々のホスト・コンピュータ・インターフェースを用いることができる。CADD116は、テープ・デーモン118A118Nのための装置ドライバである。テープ・デーモン118A118Nは、1つ以上のホスト・コンピュータ・インターフェースを通して、ホスト102から読み取り及び書き込みテープ動作を受け取る。書き込み動作の場合、テープ・デーモン118A118Nは、データを受け取り、論理ボリューム162を作成し、該論理ボリューム162をファイルとしてキャッシュ160に書き込む。読み取り動作の場合、テープ・デーモン118A118Nは、キャッシュ160にアクセスし、クライアント・カーネル拡張146を通してデータを検索し、データをホスト102に戻す。ホスト102は、該ホスト102が、物理的テープ・ドライブ154をエミュートするテープ・デーモン118A118Nとではなく、物理的テープ・ドライブ154と通信しているかのように動作する。各テープ・デーモン118A118Nは、キャッシュ160内のファイルにアクセスするのに用いられるファイル・システム・マネージャ(FSM)120A120Nを含む。
ストレージ・マネージャ130は、データをキャッシュ160からテープ・ドライブ154A154Nに転送する。一実施形態において、ストレージ・マネージャ130は、図2に示すよな複数のコンポーネントを含む。自動キャッシュ制御装置140、キャッシュ160からテープ・ドライブ154A154Nへのデータの転送を制御する。さらに、自動キャッシュ制御装置140は、テープ・デーモン118A118Nがデータをキャッシュ160に書き込む速度を制御する。
特に、自動キャッシュ制御装置140は、データ転送の通知をホスト102の1つから受け取る。ホスト102は、どの論理ボリューム162がテープ・カートリッジ156A156Nの特定のプール内に配置されるべきかを示す。さらに、自動キャッシュ制御装置140は、どのファイルキャッシュ160内に格納されているかに関連するメタデータを保持する。自動キャッシュ制御装置140は、データを転送するよう、ディスク・データ・クライアント144に通知する。ディスク・データ・クライアント144は、クライアント・カーネル拡張146からデータを要求し、クライアント・カーネル拡張146は、キャッシュ16から要求されたデータを検索し、そのデータをディスク・データ・クライアント144に送る。ディスク・データ・クライアント144は、自動キャッシュ制御装置140の要求時に、データをテープ・データ・サーバ142に送る。
テープ・データ・サーバ142は、テープ・ドライブ154A154Nへのデータの書き込みを制御する。データは、テープ・データ・サーバ142から、Atapeドライバ136、SCSIアダプタ138、そしてテープ・ドライブ154A154Nに送られる。テープ・データ・サーバ142は、ライブラリ・インターフェース134を使用し、どのテープ・カートリッジ156がテープ・ドライブ154の1つの中に置かれるべきかを、ライブラリ・マネージャ152に伝える。自動キャッシュ制御装置140は、ライブラリ・ドライバ132を通して、メッセージをライブラリ・マネージャ152に送る。
ライブラリ・マネージャ152は、テープ・ドライブ154A154Nを対象とするテープ・カートリッジ156A156Nのマウント及びアンマウントを管理する。自動キャッシュ制御装置140は、アクセス又は書き込み中の論理ボリューム162との関連に基づいてマウントすべき適切な物理的テープ・カートリッジ156を選択する。ライブラリ・マネージャ152が、テープ・カートリッジ156をマウント又はアンマウントすべしとの通知を受け取ると、ライブラリ・マネージャ152は、テープ・ドライブ154A154Nにアクセスするために用いられるアクセス機構158に通知する。アクセス機構158は、テープ・ドライブ154A154Nを対象とするマウント及びアンマウントを行う
図3は、本発明の一実施形態による、VTS110、キャッシュ160、及び物理的ライブラリ150を示すブロック図である。物理的ライブラリ150は、物理的装置154A154Nを含むことに加えて、物理的ボリューム156A156Nを含む。物理的ボリューム156A156Nは、物理的装置154A154Nのいずれにマウントすることできる。特定の実において、物理的ボリューム156A156Nは、テープ・カートリッジである。これらのテープ・カートリッジは、テープ・ドライブである物理的装置154A154N上に機械的にマウントすることができる。代替的な実において、物理的ボリューム156A156Nは、CDROM、DVD、又は他のストレージ媒体とすることができる。特定の実において、物理的ボリューム156A156Nの数は、物理的装置154A154Nの数より多い。物理的装置154A154Nは、プールとして編成することができる。例えば、物理的ボリューム156A及び156Bは、1つのプール157として編成することができる
キャッシュ160と物理的装置154A154Nとの間で行われる動作は、事前マイグレーション(すなわち、キャッシュ160から物理的ボリューム156A156Nへのデータ転送)と呼び戻し(すなわち、物理的ボリューム156A156Nからキャッシュ160へのデータ転送)である。一般的なデータ・ファイルのサイズは、100〜200メガバイトである。一実施形態において、VTS110は、論理装置と物理的装置154A154Nの間にN:1の比をもたらし、ここで、Nは典型的には10〜20である。こうした実においては、物理的装置154A154Nより多くの物理的ボリューム156A156N(論理装置内に格納された論理ボリューム162に対応する)があるので、呼び戻しのために、VTS110内にある物理的装置154A154Nより多くの物理的ボリューム156A156Nをマウントしなければならない期間が存在することがある。その結果、他の物理的ボリューム156A156Nをマウントできるように、物理的ボリューム156A156Nを除去することが必要なこともある。
ホスト102がVTS110から論理ボリュームを要求するとき、論理ボリュームがキャッシュ160内にある場合、キャッシュ・ヒットが発生する。論理ボリュームがキャッシュ内にない場合、ストレージ・マネージャ130、対応する物理的ボリューム156A156Nが物理的装置154A154Nの1つにマウントされているかどうかを決定する。対応する物理的ボリューム156A156Nがマウントされていない場合、ストレージ・マネージャ130は、対応する物理的ボリューム156A156Nを物理的装置154A154Nの1つにマウントする。次に、論理ボリュームについてのデータ、対応する物理的ボリューム156A156Nから転送、すなわち呼び戻される。特定の実において、呼び戻し動作に、数分かかることがある。呼び戻しの待ち時間は、ロボット・アームがテープ・カートリッジにアクセスし、該テープ・カートリッジをテープ・ドライブ内に挿入する時間に加えて、テープを所望の位置に配置する時間を含むことがある
ストレージ・マネージャ130は、キャッシュ160内の複数の論理ボリューム162を複数の論理(仮想)装置にマッピングする。ホスト102は、VTS110を介して論理装置内の論理(仮想)ボリュームにアクセスすることによって、I/O動作を行う。ストレージ・マネージャ130は、論理ボリューム162を物理的ボリューム156A156Nにマッピングする。ホスト102は論理ボリューム162及び論理装置を介してデータにアクセスするが、データは、物理的装置154A154N上にマウント可能な物理的ボリューム156A156N内に物理的に格納される。
物理的ボリューム156A156Nに対応する論理ボリューム162A162Nは、キャッシュ160内にあってもよい。図3において、キャッシュ160は、論理ボリューム162A162Nを保持する。キャッシュ160上に存在する論理ボリューム162は、時間の経過と共に変化し得る。ストレージ・マネージャ130は、使用される可能性が高い論理ボリューム162をキャッシュ160内に維持しようと試みる。
ホスト102が論理ボリューム162をVTS110に書き込むとき、そのデータは、ファイルとしてキャッシュ160内に格納される。キャッシュされたデータは、後で物理的ボリューム156A156N上に事前マイグレーションされる。キャッシュ・ヒットが発生する場合、そのオリジナルの論理ボリュームがキャッシュ160内に残される。キャッシュ160が所定のしきい値まで満たされると、選択された論理ボリューム162A162Nについての論理ボリュームのデータがキャッシュ160から除去され、より多くの論理ボリュームのためにスペースを空ける。特定の実において、ストレージ・マネージャ130は、最も長い時間キャッシュ160上にあった、選択された論理ボリューム162(すなわち、最長未使用間の論理ボリューム)を、キャッシュ160から除去する。
図4は、データを書き込むためにVTS110によって用い得る標準的な書き込みプロセス400の一例を、フローチャートの形式で示す。書き込みプロセス400は、ステップ405で開始し、そこで装置ドライバCADD116、ホスト102から、マウント・コマンド、続いてテープ・デーモン118A118Nについてのデータを有する書き込みコマンドを受け取る。ステップ407において、ストレージ・マネージャ130は、書き込みのために要求された論理ボリュームをマウントする。論理ボリュームのマウントは、論理ボリュームをオープンし、位置決めし、巻き戻す等の、該論理ボリュームの開始位置に対して正しい位置でデータを読み取り又は書き込む状態に論理ボリュームを置くあらゆる動作を含むことができる。ホスト102は、データ・オブジェクト及びストレージ要求の形式で書き込みコマンドを送る。データ・オブジェクトは、論理ボリューム、記録、ファイル、物理的ボリューム、シリンダ、論理装置又は物理的装置、表面、セクタ、ページ、バイト、ビット等の、適切なデータ単位を含むことができる。ステップ410において、テープ・デーモン118A118Nは、データを受信し、該データをストレージ・マネージャ130に送る。ステップ415において、ストレージ・マネージャ130は、データ・オブジェクトをDASDキャッシュ160及び/又は基本ストレージの物理的ボリューム156に書き込む。データがキャッシュ、基本ストレージ、又はその両方に書き込まれるかどうかは、ライブラリ・コントローラ(すなわち、ライブラリ・マネージャ152)の予めプログラムされたデータ管理戦略によって決定される。このデータ管理戦略は、(1)受信したオブジェクトを常にキャッシュ160上に格納し、時折、キャッシュされたデータ・オブジェクトを基本ストレージにコピー又は除去する、(2)受信したデータ・オブジェクトを基本ストレージに格納し、最大使用頻度のデータ・オブジェクト又は使用される可能性が高いデータ・オブジェクトだけをキャッシュする、(3)別の周知の又は新規な手法のような種々の代替方法を含むことができる。ストレージ・マネージャ130はまた、キャッシュ160に格納されるか又は格納されないこともある、メタデータ・データベースにもエントリを作成する。メタデータ・データベース内のエントリは、データ・オブジェクトをメタデータ相互参照し、このことは、以下で詳述する。ステップ415において又は適当な別の時に、1次及びバックアップ・ストレージ・サイトの間でデータ・オブジェクトのコピーを行うこともできる。
書き込み動作が完了したとステップ420が決定するまで、必要に応じてステップ410〜415を繰り返す。書き込み動作が完了すると、制御はステップ425に移り、そこでストレージ・マネージャ130は、現在のデータ・オブジェクトのメタデータをカプセルする。メタデータのカプセルは、種々のメタデータ・サブコンポーネントを収集し、これらを格納のために適切な形式で組み合わせることを含む。こうしたカプセルは、連結、集約、部分を統合された形にコード化すること、暗号化等を伴う。本発明に関するメタデータ・サブコンポーネントは、装置特有情報のデータ要求フラグ(ステップ723に関連して後述)である。メタデータは、対応するデータが格納される論理ボリュームと関連付けられる。ステップ430は、適当なデータ管理戦略のタイプに依存して、ステップ415において書き込まれデータ・オブジェクトと共に、メタデータをキャッシュ160及び/又は別のストレージ場所に書き込む。ステップ430の後、ステップ435において書き込みプロセス400が終了する。
代替的に、ステップ410は、メタデータを対応するデータ・オブジェクトと共にカプセルし、ステップ415において、カプセルされた結果を書き込むことができる。この場合、ステップ410は、続いてステップ415においてストレージに書き込むために、受信したデータをバッファする。データ・オブジェクト及びメタデータは、例えば、連結、集約、部分を統合された形にコード化すること、暗号化等によってカプセルすることができる。
図5は、データを読み取るためにVTS110によって用い得る標準的な読み取りプロセス500の一例を、フローチャートの形式で示す。読み取りプロセス500は、データ・ストレージ装置から情報を得るためのプロセスの一例にすぎず、制限なく他のプロセスを用いることができる。読み取りプロセス500は、ステップ505で開始し、そこで装置ドライバCADD116、特定の論理ボリューム162についてのマウント要求をホスト102から受け取る。これに応答して、装置ドライバCADD116は、読み取り要求をテープ・デーモン118A118N及びストレージ・マネージャ130に送る。ステップ507において、ストレージ・マネージャ130は、要求された論理ボリュームがまだキャッシュ160内にない場合、読み取りのために、要求された論理ボリュームと関連した物理的テープ・カートリッジをマウントする。論理ボリュームのマウントは、論理ボリュームをオープンし、位置決めし、巻き戻す等の、該論理ボリュームの開始位置に対して正しい位置でデータを読み取り又は書き込む状態に該論理ボリュームを置くあらゆる動作を含むことができる。ステップ510において、論理ボリュームについてのデータ及びメタデータが読み取られる。ステップ515において、読み取られたデータがホスト102に戻される。ステップ520において、要求された論理ボリュームの読み取りの状態が調べられ、読み取りが完了したかどうかを決定する。読み取りが完了した場合、制御はステップ535に移る。読み取りが完了していない場合、読み取りが完了するまでステップ510、ステップ515、及びステップ520が実行される。ステップ535において読み取りプロセス500が終了する。
ここで、図6を参照して、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための、本発明の一実施形態の動作を説する。プロセス600は、ステップ602で開始する。ステップ602からステップ605に移り、そこでデータ・ストレージ装置(例えば、VTS110)は、データを論理ボリュームに書き込むための書き込みコマンドを受信する。論理ボリュームは、VTS110によって管理されるか、又はVTS110と関連した何らかの論理ボリュームとすることができる。制限なく、複数の論理ボリュームに同時に書き込むことができる。書き込みコマンドは、外部装置(例えば、ホスト102)から受信される。制限なく、他の外部装置(例えば、クライアント、サーバ、別のVTS、自動データ・ストレージ・ライブラリ等)が、書き込みコマンドをデータ・ストレージ装置に送ることもできる。プロセス600は、ステップ608に移り、そこで書き込みコマンドと関連したデータが論理ボリュームに書き込まれる。データは、通常のデータとしてもよく、又は書き込まれデータは、固有のシーケンスの記録としてもよい。ここで、固有のシーケンスの記録は、装置特有情報が要求されていることを示すために用いることができる(後述。書き込みプロセス400(図4)は、データを書き込むために用いることができ、又はデータを書き込むための他の手順を用いることもできる。データの書き込みが完了した後、プロセス600は、ステップ609に移り、そこで論理ボリュームが巻き戻されるか、又はアンマウント及びマウントされる。ステップ609の動作が実行されるのは、データを読み取るように論理ボリュームを準備するためである。ステップ609が完了した後、プロセス600は、ステップ610に移り、そこでVTS110は、書き込まれたデータの分析を行う必要があるかどうかを決定る。ステップ610において、例えば、VTS110に結合されたオペレータ・インターフェース105を用いて、データ分析ステップ615を使用不可(disable)又は使用可能(enable)にすることができる。ステップ610は、内部ソフトウェア・スイッチ、ハードウェア論理、処理要素等によって、実行することができる。オペレータ・インターフェース105は、ステップ610又はプロセス600を実行する任意のステップにおけるデータ分析を使用可能又は使用不可にするために用いることができる。例えば、ステップ610におけるデータ分析を使用可能又は使用不可にするために、オペレータは、オペレータ・インターフェース105において安全なプロトコル(例えば、ユーザ名及びパスワード)を用いてコマンドを入力することができる。ステップ610におけるデータ分析を使用可能又は使用不可にするために、他の手段又はインターフェース(例えば、遠隔コンピュータ又は他のデータ処理装置を用いるVTS110への遠隔ログイン)をいることができる。ステップ610におけるデータ分析が使用不可にされた場合、制御はステップ622に移り、そこで以前に格納されたデータを論理ボリュームから読み取ることができる。代替的に、ステップ622において、データを論理ボリュームに書き込むことができる。ステップ622における読み取り又は書き込み動作は、ホスト102からの読み取り又は書き込み要求の結果とすることができる。この読み取り又は書き込み要求は、論理ボリュームについてのアンマウント動作、マウント動作、又は巻き戻し動作追加的に含むことができる。読み取りプロセス500(図5)又は書き込みプロセス400(図4)を用いて、データを読み取り又は書き込むことができ、又はデータを読み取り若しくは書き込むための他の手順を用いることができる。代替的に、ステップ622を実行する必要はない。ステップ622を実行した後、制御はステップ650に移り、そこでプロセス600が終了する。ステップ622を実行するかどうかは、この時点でデータを読み取ることがであるか、又は別の折りにデータを読み取ることが有利であるかに依存する。
ステップ610において、データ分析が使用可能にされた場合、制御はステップ615に移り、そこで論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知する。データを分析するためには、論理ボリューム上のデータを読み取り、分析のためにデータを一時的ストレージ内に格納し、データを格納されたものとしてインターセプトすることができる。分析されデータは、ホスト102によって書き込まれたデータのシーケンス全体、又はその特定のサブセットを含むことができる。データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知することができ、又はVTS110と関連した他の処理要素又は装置を用いることができる。固有のシーケンスの記録は、データ・ストレージ装置からの装置特有情報の要求がホスト102によって要求されることを示すために用いられる。固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれ通常のデータにおいて出現する確率が低い、特有のデータ・パターンである。固有のシーケンスの記録の一例は、ボリューム・ヘッダ、第1のデータセット・ヘッダ、第2のデータセット・ヘッダ、第1のテープ・マーク、キー記録、クエリ識別子記録、第2のテープ・マーク、ボリューム・トレーラ、ファイルの第1のボリューム終端、ファイルの第2のボリューム終端、第3のテープ・マーク、及び第4のテープ・マークである。ボリューム・ヘッダ、データセット・ヘッダ、テープ・マーク、ファイル記録の終端、ボリューム・トレーラは、テープ・ボリューム(定義は、非特許文献2から入手可能である)を識別するための業界標準的な方法である。
制限なく、述した以外の他の固有のシーケンスの記録を本発明と共に用いることができる。固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれ通常のデータにおいて出現する確率が低いデータ・パターンとすべきである。
ステップ620において、論理ボリューム上に固有のシーケンスの記録が検知されない場合、制御はステップ622に移り、そこで以前に格納されたデータを論理ボリュームから読み取ることができる。ステップ622についての記の説明は、この実行にも該当する。ステップ622を実行した後、制御はステップ650に移り、そこでプロセス600が終了する。ステップ622を実行するかどうかは、この時点でデータを読み取ることが必要であるか、又は別の折りにデータを読み取るのが有利であるかに依存する。ステップ620において、論理ボリューム上で固有のシーケンスの記録が検知された場合、プロセス600は、ステップ623に移り、そこで装置特有情報を反映するように、論理ボリュームに書き込まれた固有のシーケンスの記録が付加され、置き換えられ、又は変更される。このことは、少なくとも1つの論理ボリューム上で固有のシーケンスの記録を検知し、装置特有情報を論理ボリューム上に書き込むデータ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)によって達成することができる。同じくステップ623において、VTS110は、論理ボリューム上に格納された装置特有情報が、今や読み取りのために利用可能であることをホスト102に通知する。装置特有情報は、VTS110、論理ボリューム又は物理的ボリューム、関連したストレージ装置(すなわち、テープ・ドライブ154物理的ライブラリ150等)についての種々の形式の情報を含むことができる。装置特有情報は、論理ボリュームと関連したメタデータの属性のリストを含むことができる。例えば、メタデータの属性は、ピア・ツー・ピア型VTSサブシステムとして結合された、2つのVTS間で論理ボリュームのコピーを同期させために用いられるデータ・バージョン・レベルのリストを含むことができる。メタデータの属性は、各論理ボリュームが物理的テープ・カートリッジのどのプールに関連付けられているかを制御するホスト構造のリストを含むこともできる。メタデータの属性は、制限なく、データについての統計情報又はデータに関する他の情報を含むことができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置(例えば、VTS110)動作履歴のレポートを含むことができる。データ・ストレージ装置の動作履歴は、格納又は検索されたデータ、電源投入/電源遮断シーケンス、VTSの性能履歴、及びキャッシュ160又はテープ・ドライブ154のようなVTS110構成するサブシステムの使用に関する情報を含むことができる。動作履歴のレポートは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置(例えば、VTS110)動作状態のレポートを含むことができる。データ・ストレージ装置の動作状態のレポートは、格納又は検索されたデータの現在の状態、電源投入/電源遮断シーケンスの状態、及びキャッシュ160又はテープ・ドライブ154のようなVTSを構成するサブシステムの可用性の状態に関する情報を含むことができる。動作状態のレポートは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置内に格納された論理ボリュームの物理的位置のリストを含むことができる。例えば、論理ボリュームの物理的位置は、1つ以上の物理的装置154、物理的ボリューム156、テープ・ドライブ154A154N、テープ・カートリッジ156A156N、DASD160、又はVTS110と関連した他の装置内にあってもよい。物理的位置のリストは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。
ステップ623を実行した後、制御はステップ625に移り、そこで装置特有情報が書き込まれた論理ボリュームをマウントする。ステップ625における論理ボリュームのマウントは、論理ボリュームをオープンし、巻き戻す等の、データを論理ボリュームから読み取ることができるような状態に論理ボリュームを置く、論理ボリューム上のあらゆる動作を含むことができる。論理ボリュームのマウントは、外部装置(例えば、ホスト102)か読み取りコマンドをVTS100が受け取る結(すなわち、図5の読み取りプロセス500)とすることができる。論理ボリュームのマウントはまた、物理的テープ・ドライブ154から論理ボリュームのコンテンツ全体を検索してこれをキャッシュ160に格納し、ボリューム・データ又はボリューム・メタデータのいずれかをチェックすることによって正しい論理ボリュームアクセスされていることを検証し、エラー検知又は訂正コードを用いて論理ボリュームの完全性を検証することを含むこともできる。ステップ625において論理ボリュームをマウントした後、制御はステップ630に移り、そこでデータ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、論理ボリュームから装置特有情報を読み取る。読み取られた情報は、情報を要求している装置(例えば、ホスト102)に伝送される。装置特有情報の読み取りは、ボリューム・ヘッダ、第1のデータセット・ヘッダ、第2のデータセット・ヘッダ、第1のテープ・マーク、レポート・ヘッダ、少なくとも1つのレポート・データ、第2のテープ・マーク、ボリューム・トレーラ、ファイルの第1のボリューム終端、ファイルの第2のボリューム終端、第3のテープ・マーク、及び第4のテープ・マークをそれぞれ読み取ることを含むことができる。前述のように、少なくとも1つのレポート・データの読み取りは、データ・ストレージ装置内の論理ボリュームと関連したメタデータの属性のリスト、データ・ストレージ装置の動作履歴のレポート、データ・ストレージ装置の動作状態のレポート及びデータ・ストレージ装置における論理ボリュームの物理的位置のリストのうちのいずれかを読み取ることを含むことができる。ステップ630を実行した後、制御はステップ650に移り、そこでプロセス600が終了する。
ここで、図7を参照して、データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための、本発明の第2の実施形態の動作を説する。プロセス700は、ステップ702で開始する。ステップ702からステップ705に移り、そこでデータ・ストレージ装置(例えば、VTS110)は、データを論理ボリュームに書き込むための書き込みコマンドを受信する。論理ボリュームは、VTS110によって管理されるか、又はこれと関連した任意の論理ボリュームとすることができる。制限なく、複数の論理ボリュームに同時に書き込むことができる。書き込みコマンドは、外部装置(例えば、ホスト102)から受信される。制限なく、他の外部装置(例えば、クライアント、サーバ、別のVTS、自動データ・ストレージ・ライブラリ等)が、書き込みコマンドを、データ・ストレージ装置に送ることもできる。プロセス700は、ステップ708に移り、そこで書き込みコマンドと関連したデータ論理ボリュームに書き込まれる。データは、通常のデータとしてもよく、又は書き込まれデータ、固有のシーケンスの記録としてもよい。ここで、固有のシーケンスの記録は、装置特有情報が要求されていることを示すために用いることができる(後述。書き込みプロセス400(図4)は、データを書き込むために用いることができ、又はデータを書き込むための他の手順を用いることもできる。データの書き込みが完了した後、プロセス700は、ステップ710に移り、そこでVTS110は、書き込まれたデータの分析を行う必要があるかどうかを決定する。ステップ710は、データ分析ステップ715を実行する必要があるかどうかを決定する。例えば、データ・ストレージ装置に結合されたオペレータ・インターフェース105を用いて、ステップ710において、データ分析ステップ715を使用不可又は使用可能にすることができる。ステップ710は、内部ソフトウェア・スイッチ、ハードウェア論理、処理要素等によって、実行することができる。オペレータ・インターフェース105は、ステップ710又はプロセス700を実行する任意のステップにおけるデータ分析を使用可能又は使用不可にすることができる。例えば、ステップ710におけるデータ分析を使用可能又は使用不可にするために、オペレータ、オペレータ・インターフェース105において安全なプロトコル(例えば、ユーザ名及びパスワード)を用いてコマンドを入力することができる。ステップ710におけるデータ分析を使用可能又は使用不可にするために、他の手段又はインターフェース(例えば、遠隔コンピュータ又は他のデータ処理装置を用いるVTS110への遠隔ログイン)をいることができる。ステップ710におけるデータ分析が使用不可にされた場合、制御はステップ722に移り、そこで以前に格納されたデータを論理ボリュームから読み取ることができる。代替的に、ステップ722において、データを論理ボリュームに書き込むことができる。ステップ722における読み取り又は書き込み動作は、ホスト102からの読み取り又は書き込み要求の結果とすることができる。この読み取り又は書き込み要求は、論理ボリュームのためのアンマウント動作、マウント動作、又は巻き戻し動作追加的に含むことができる。読み取りプロセス500(図5)を用いてデータを読み取ることができ、又はデータを読み取るための他の手順を用いることもできる。代替的には、ステップ722を実行する必要がない。ステップ722を実行した後、制御はステップ770に移り、そこでプロセス700が終了する。ステップ722を実行するかどうかは、この時点でデータを読み取ることが必要であるか、又は別の折りにデータを読み取ることが有利であるかに依存する。ステップ710においてデータ分析が使用可能にされた場合、制御はステップ715に移り、そこで論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知する。データを分析するためには、論理ボリューム上のデータを読み取り、分析のためにデータを一時的ストレージ内に格納し、データを格納されたものとしてインターセプトすることができる。分析されたデータは、ホスト102によって書き込まれたデータのシーケンス全体、又はその特定のサブセットから構成することができる。データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、論理ボリュームに書き込まれたデータを分析し、固有のシーケンスの記録を検知することができ、又はVTS110と関連した他の処理要素又は装置を用いることもできる。固有のシーケンスの記録は、データ・ストレージ装置からの装置特有情報要求が、ホスト102によって要求されていることを示すために用いられる。固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれ通常のデータにおいて出現する確率が低い特有のデータ・パターンである。固有のシーケンスの記録の一例は、ボリューム・ヘッダ、第1のデータセット・ヘッダ、第2のデータセット・ヘッダ、第1のテープ・マーク、キー記録、クエリ識別子記録、第2のテープ・マーク、ボリューム・トレーラ、ファイルの第1のボリューム終端、ファイルの第2のボリューム終端、第3のテープ・マーク、及び第4のテープ・マークである。ボリューム・ヘッダ、データセット・ヘッダ、テープ・マーク、ファイル記録の終端、ボリューム・トレーラは、テープ・ボリュームを識別するための業界標準的な方法である。制限なく、した以外の他の固有のシーケンスの記録を本発明と共に用いることができる。固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれ通常のデータにおいて出現する確率が低いデータのパターンとすべきである。ステップ720において、論理ボリュームにおいて固有のシーケンスの記録が検知されない場合、制御はステップ722に移り、そこで以前に格納されたデータを論理ボリュームから読み取ることができる。ステップ622及びステップ722の動作についての前述の説明は、ステップ722のこの実行にも該当する。ステップ722を実行した後、制御はステップ770に移り、そこでプロセス700が終了する。ステップ722を実行するかどうかは、この時点でデータを読み取ることが必要であるか、又は別の折りにデータを読み取るのが有利であるかに依存する。
ステップ720において、データ・ストレージ装置が、論理ボリューム上の固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、ステップ723において、該データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、装置特有情報のデータ要求フラグを論理ボリュームと関連したメタデータ内に置いて、論理ボリュームが装置特有情報を含むこと、かつ、論理ボリュームが特のデータ要求論理ボリュームであることを示す。ステップ723を実行した後、制御はステップ725に移り、そこでホスト102、データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)に、論理ボリュームをマウントし、論理ボリュームを読み取る準備をすることを要求する。論理ボリュームのマウントは、ステップ725において要求を受け取った後に開始する。論理ボリュームのマウントは、論理ボリュームをオープンし、巻き戻す等の、データを論理ボリュームから読み取ることができるような状態に論理ボリュームを置く、論理ボリューム上のあらゆる動作を含むことができる。ステップ725において論理ボリュームをマウントする要求を受け取った後、データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、論理ボリュームと関連したメタデータを読み取り、検査し、装置特有情報のデータ要求フラグを検知する。ステップ730においてメタデータ内の装置特有情報のデータ要求フラグを検知することに応答して、制御はステップ735に移り、そこで論理ボリュームが特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証する。ステップ723に関してしたように、装置特有情報を含む論理ボリュームは、特別のデータ要求論理ボリュームである。論理ボリュームが特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証することは、論理ボリュームを読み取って、固有のシーケンスの記録、装置特有情報、又は検証のために用いることができる他のデータを検知することを含むことができる。代替的に、検証(ステップ735)が実行されないことがある。というのは、特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証するためには、メタデータ内の装置特有情報のデータ要求フラグを検知することで十分であるからである。
ステップ730において装置特有情報のデータ要求フラグが検知されなかった場合、制御はステップ746に移り、そこでVTS110、論理ボリュームのマウントが完了したことをホスト102に通知する。ステップ746を実行した後、制御はステップ722(既に説明された)に移り、そこで随意的に論理ボリュームからデータを読み取る。ステップ735において論理ボリュームが特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証した後、制御はステップ740に移り、そこで装置特有情報を論理ボリューム上に書き込む。ステップ735において論理ボリュームが特別のデータ要求論理ボリュームであることを検証しない場合、制御はステップ746に移り、そこでVTS110、論理ボリュームのマウントが完了したことをホスト102に通知する。ステップ746を実行した後、制御はステップ722(既に説明された)に移り、そこで随意的に論理ボリュームからデータを読み取る。
ステップ740において、ステップ708において以前に論理ボリュームに書き込まれた固有のシーケンスの記録が、装置特有情報を反映するように付加され、置き換えられ、又は変更される。このことは、装置特有情報を論理ボリューム上に書き込むデータ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)によって達成することができる。第1の実施形態についてしたように、装置特有情報は、VTS110、論理ボリューム又物理的ボリューム、関連したストレージ装置(すなわち、テープ・ドライブ154物理的ライブラリ150等)についての種々の形式の情報を含むことができる。装置特有情報は、論理ボリュームと関連したメタデータの属性のリストを含むことができる。例えば、メタデータの属性のリストは、ピア・ツー・ピア型VTSサブシステムとして結合された、2つのVTS間で論理ボリュームのコピーを同期させるために用いられるデータ・バージョン・レベルのリストを含むことができる。メタデータの属性は、各論理ボリュームが物理的テープ・カートリッジのどのプールに関連付けられているかを制御するホスト構造のリストを含むこともできる。メタデータの属性は、制限なく、データについての統計情報又はデータに関する他の情報を含むことができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置(例えば、VTS110)動作履歴のレポートを含むことができる。データ・ストレージ装置の動作履歴は、格納又は検索されたデータ、電源投入/電源遮断シーケンス、VTSの性能履歴、及びキャッシュ160又はテープ・ドライブ154のようなVTS110を構成するサブシステムの使用に関する情報を含むことができる。動作履歴のレポートは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置(例えば、VTS110)動作状態のレポートを含むことができる。データ・ストレージ装置の動作状態のレポートは、格納又は検索されたデータの状態、電源投入/電源遮断シーケンスの状態、及びキャッシュ160又はテープ・ドライブ154のようなVTSを構成するサブシステムの可用性の状態に関する情報を含むことができる。動作状態のレポートは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。装置特有情報は、データ・ストレージ装置内に格納された論理ボリュームの物理的位置のリストを含むことができる。例えば、論理ボリュームの物理的位置は、1つ以上の物理的装置154、物理的ボリューム156、テープ・ドライブ154A154N、テープ・カートリッジ156A156N、DASD160、又はVTS110と関連した他の装置内にあってもよい。物理的位置のリストは種々の形式(例えば、単純なリスト、グラフ表示、対話式データ・ファイル等)を取ることができる。ステップ740を実行した後、制御はステップ745に移る。
ステップ745において、データ・ストレージ装置(すなわち、VTS110)は、装置特有情報が書き込まれた論理ボリュームのマウントが完了したことをホスト102に通知し、装置特有情報を読み取ることができるようにホスト102を使用可能にする。ステップ745における論理ボリュームのマウントの完了は、論理ボリュームをアンマウント及びマウントし、論理ボリュームを巻き戻す等の、データを論理ボリュームから読み取ることができるような状態に論理ボリュームを置く、論理ボリューム上のあらゆる動作を追加的に含むことができる。ステップ745を実行した後、制御はステップ750に移り、そこで装置特有情報が書き込まれた論理ボリュームを読み取る。読み取られた情報は、情報を要求している装置(例えば、ホスト102)に伝送される。論理ボリュームから装置特有情報を読み取ることは、ボリューム・ヘッダ、第1のデータセット・ヘッダ、第2のデータセット・ヘッダ、第1のテープ・マーク、レポート・ヘッダ、少なくとも1つのレポート・データ、第2のテープ・マーク、ボリューム・トレーラ、ファイルの第1のボリューム終端、ファイルの第2のボリューム終端、第3のテープ・マーク、及び第4のテープ・マークをそれぞれ読み取ることを含むことができる。前述のように、少なくとも1つのレポート・データの読み取りは、データ・ストレージ装置内の論理ボリュームと関連したメタデータの属性のリスト、データ・ストレージ装置の動作履歴のレポート、データ・ストレージ装置の動作状態のレポート及びデータ・ストレージ装置における論理ボリュームの物理的位置のリストのうちのいずれかを読み取ることを含むことができる。ステップ750を実行した後、制御はステップ770に移り、そこでプロセス700が終了する。
本発明の動作についての記の説明は、データ・ストレージ装置としてVTS110を用いて進行した。本発明を実するために用いられるデータ・ストレージ装置は、自動データ・ストレージ・ライブラリ(すなわち、物理的ライブラリ150)とすることもできる。述のように、物理的ライブラリ150は、データの格納のためのデータ・ストレージ媒体(すなわち、物理的ボリューム156)、データ・ストレージ媒体に対してデータを読み取り及び書き込むためのデータ・ストレージドライブ(すなわち、物理的装置154)、及び自動データ・ストレージ・ライブラリを制御するためのライブラリ・コントローラ(すなわち、ライブラリ・マネージャ152)を含む。
<追加的な実の詳細
ネットワーク・コンポーネント上に情報を維持するための前述の技術は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はこれらのいずれかの組み合わせを生成するために、標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を用いる方法、装置、又は製品として、実装することができる。ここで用いられる「製品」という用語は、ハードウェア論理(例えば、集積回路チップ、プログラム可能なゲートウェイ(PGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)等)、又は磁気ストレージ媒体(例えば、ハードディスク・ドライブ、フレキシブル・ディスク、テープ等)、光ストレージ(CD−ROM、光ディスク等)、揮発性及び不揮発性メモリ装置(例えば、EEPROM、ROM、PROM、RAM、DRAM、SRAM、ファームウェア、プログラム可能な論理等)のようなコンピュータ可読媒体において実されるコード又は論理を指す。コンピュータ可読媒体内のコードは、プロセッサによってアクセスされ、実行される。さらに、実施形態を実するコードには、伝送媒体を通して、又はネットワーク上のファイル・サーバからもアクセス可能である。そのような場合、コードを実する製品は、ネットワーク伝送のような伝送媒体、無線伝送媒体、空間を通して伝播する信号、電波、赤外線信号等を含むことができる。したがって、「製品」は、コードを具体化する媒体を含むことができる。さらに、「製品」は、コードを具体化し、処理し、実行するハードディスク・コンポーネント及びソフトウェア・コンポーネントの組み合わせを含むことができる。勿論、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、この構成に多くの修正をなし得ること及び製品当分野において周知の任意の情報支持媒体をも含み得ることを理解するであろう。
説明された実において、Nのような特定の変数は、特定の数の要素を示す整数を示すように用いられる。これらの変数は、同じ要素又は異なる要素について異なる場面で用いられときに任意の数を示すことができる。例えば、図3論理ボリューム162A〜162について、Nは、Q個の数の要素を示すことができ、物理的装置154A〜154について、Nは、M個の数の要素を示すことができ、物理的ボリューム156A〜156について、Nは、P個の数の要素を示すことができる。
図4図7の論理は、特定の順序で行われる特動作を説明する。代替的な実において、これらの論理動作の一部を、異なる順序で実行し、修正し、又は除去することができる。さらに、ステップを述の論理に追加し、依然として説明された実に適合させることができる。さらに、ここに説明される動作は、順次的に行うことができ、又は特定の動作並列に行うことができ、又は単一のプロセスによって行われるものとして説明された動作を分散型プロセスによって行うことができる。
図4図7の論理、ソフトウェアで実されるものとして説明された。この論理は、ホスト・システムのオペレーティング・システム又はアプリケーション・プログラムの一部とすることができる。さらに別の実において、この論理は、制御ユニットによって管理されるストレージ領域、又は読み出し専用メモリ、又は他のハードワイヤード・タイプの装置内に維持することができる。好ましい論理は、ハードディスク・ドライバ、又はプログラム可能な及びプログラム不能なゲートウェイ論理において実することができる。
図8は、ホスト102、オペレータ・インターフェース105、及びVTS110のアーキテクチャの1つの実装を示す。ホスト102、オペレータ・インターフェース105、及びVTS110は、プロセッサ802(例えば、マイクロプロセッサ)、メモリ804(例えば、揮発性メモリ装置)、及びストレージ806(例えば、磁気ディスク・ドライブ、テープ・ドライブ等のような不揮発性ストレージ)を有するコンピュータ・アーキテクチャ800を実装することができる。ストレージ806は、内部ストレージ装置、又は付加された又はネットワーク・アクセス可能なストレージを含むことができる。ストレージ806内のプログラムは、当分野において周知の方法で、メモリ804にロードされ、プロセッサ802によって実行される。アーキテクチャ800は、ネットワークとの通信を可能にするネットワーク・カード808をさらに含む。ユーザ入力をプロセッサ802に提供するために、入力装置810が用いられ、この入力装置810は、キーボード、マウス、ペン型スタイラス、マイクロフォン、タッチ・センシティブ表示画面等を含むことができる。出力装置812は、プロセッサ802から伝送される情報をレンダリングするための装置や、表示用モニタ、プリンタ、ストレージ等のような他のコンポーネントを含むことができる。
スト120及びVTS110は、説明された実装におけるクライアント・サーバ・パラダイム内で通信するが、ホスト120及びVTS110は、ピア・ツー・ピア又当分野において周知の他の任意のパラダイム内で通信することもできる。さらに、説明の便宜上、ソフトウェア及びハードウェア・コンポーネントの多く、別個のモジュールに存在するものとして説明された。こうしたコンポーネントは、より少ない数のコンポーネントに統合することができ、又はよ多い数のコンポーネントに分割することもできる。さらに、特定のコンポーネントによって行われるものとして説明された特定の動作を、他のコンポーネントによって実行することもできる。
本発明の好ましい実施形態に関する前述の記述は、例示及び説明を目的として与えられたものであって、網羅的であること及び開示された形態に本発明制限することを意図するものではない。前述の教示に照らして、多くの修正及び変形が可能である。本発明の範囲は、この詳細な説明によってではなく、寧ろ、特許請求の範囲によって制限されるように意図される。前述の仕様、例、及びデータは、本発明の製造及び本発明の構成の使用の完全な説明を提供するものである。本発明の精神及び範囲に逸脱することなく、本発明の多くの実を行うことができるので、本発明の範囲、特許請求の範囲によって定められることが意図される前述の記述は、本発明の完全な理解を与えるために、特定の名称を用いた。しかし、当業者であれば、本発明を実施するために特定の詳細を必要としないことを理解するであろう。他の例においては、本発の要旨を不明瞭にすることを避けるために、公知の回路及び装置は、ブロック図の形態で示された。
本発明の実によるコンピューティング環境を示すブロック図である 本発明の実によるコンピューティング環境のさらなる詳細を示すブロック図である 本発明の実による、仮想テープ・サーバ、キャッシュ、及び物理的ライブラリを示すブロック図である データをデータ・ストレージ装置に書き込むプロセスを示すフローチャートである データをデータ・ストレージ装置から読み取るプロセスを示すフローチャートである データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための、本発明の一実施形態を示すフローチャートである データ・ストレージ装置から装置特有情報を得るための、本発明の第2の実施形態を示すフローチャートである 本発明のために用いることができるホスト、オペレータ・インターフェース、及びVTSのアーキテクチャの1つの実装を示すブロック図である

Claims (5)

  1. データ・ストレージ装置からデータ・ストレージ装置特有情報を得るための方法であって、
    (a)標準的な書き込みコマンドを用いて、固有のシーケンスの記録を含むデータを前記データ・ストレージ装置上の少なくとも1つの論理ボリュームに書き込むステップを有し
    前記固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれる通常のデータにおいて出現する確率が低い、特有のデータ・パターンを有しており、
    (b)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データを読み取ることができるように、前記少なくとも1つの論理ボリュームの巻き戻し又はアンマウント及びマウントを行うステップと、
    (c)前記データ・ストレージ装置が、前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データを読み取り、当該データを分析し、前記固有のシーケンスの記録を検知するステップと、
    (d)前記データ・ストレージ装置が前記少なくとも1つの論理ボリューム上にある前記固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、前記固有のシーケンスの記録を含む前記データに置き換わるデータ・ストレージ装置特有情報を、前記少なくとも1つの論理ボリューム上に書き込むステップと
    (f)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データ・ストレージ装置特有情報を読み取ることができるように、前記少なくとも1つの論理ボリュームの巻き戻し又はアンマウント及びマウントを行うステップと、
    (g)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データ・ストレージ装置特有情報を読み取るステップとをさらに有する、方法。
  2. 前記ステップ(c)は、前記データ・ストレージ装置に結合されたオペレータ・インターフェースを用いて使用不可又は使用可能にされる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記固有のシーケンスの記録が、
    ボリューム・ヘッダ、
    第1のデータセット・ヘッダ、
    第2のデータセット・ヘッダ、
    第1のテープ・マーク、
    キー記録、
    クエリ識別子記録、
    第2のテープ・マーク、
    ボリューム・トレーラ、
    ファイルの第1のボリューム終端、
    ファイルの第2のボリューム終端、
    第3のテープ・マーク、及び
    第4のテープ・マークを含む、請求項1に記載の方法。
  4. データ・ストレージ装置からデータ・ストレージ装置特有情報を得るためのシステムであって、
    ホスト・コンピュータと、
    データ・ストレージ装置とを備え、
    前記データ・ストレージ装置が、
    キャッシュ・メモ
    少なくとも1つの論理ボリューム、及び
    前記データ・ストレージ装置を制御するための中央処理装置を有し、
    前記データ・ストレージ装置を前記ホスト・コンピュータに接続するための、前記ホスト・コンピュータに結合されたホスト・コンピュータ・インターフェースをさらに備え、
    前記ホスト・コンピュータは、
    (a)標準的な書き込みコマンドを用いて、固有のシーケンスの記録を含むデータを前記データ・ストレージ装置上の前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込むように構成され、
    前記固有のシーケンスの記録は、論理ボリュームに書き込まれる通常のデータにおいて出現する確率が低い、特有のデータ・パターンを有しており、
    前記データ・ストレージ装置は、
    (b)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データを読み取ることができるように、前記少なくとも1つの論理ボリュームの巻き戻し又はアンマウント及びマウントを行い、
    (c)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データを読み取り、当該データを分析し、前記固有のシーケンスの記録を検知し、
    (d)前記少なくとも1つの論理ボリューム上にある前記固有のシーケンスの記録を検知することに応答して、前記固有のシーケンスの記録を含む前記データに置き換わるデータ・ストレージ装置特有情報を、前記少なくとも1つの論理ボリューム上に書き込み、
    (e)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データ・ストレージ装置特有情報を読み取ることができるように、前記少なくとも1つの論理ボリュームの巻き戻し又はアンマウント及びマウントを行い、
    (f)前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データ・ストレージ装置特有情報を読み取るように構成される、システム。
  5. 前記データ・ストレージ装置に結合され、前記少なくとも1つの論理ボリュームに書き込まれた前記データを分析するために、前記データ・ストレージ装置を使用可能又は使用不能にするように構成されたオペレータ・インターフェースをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
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