JP4841722B2 - stroller - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベビーカーに係り、特にチャイルドシートを着脱可能としたベビーカーに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
一般に、例えば1歳未満のような幼児を乗用車に乗せる場合にはチャイルドシートを使用することが行われている。このようなチャイルドシートには、乗用車の座席に設けられた杆状部材に上記チャイルドシートを装着固定するものと、座席のシートベルトを使用してチャイルドシートを座席に固定するものとがあり、いずれのものにおいてもチャイルドシートは座席に対して着脱可能としてある。
【0003】
しかして、上記チャイルドシートは、乗用車の座席から取り外した場合には、幼児をチャイルドシートに寝かせたまま移動するためのキャリーとして、或いは床上に置いてロッキングチェアまたは通常の椅子として使用することができる。ところで、上記チャイルドシートをベビーカーのシートとして使用するようにしたものも提案されているが、この場合にはベビーカー本体が比較的大型のものであり、しかもベビーカー本体にチャイルドシートを固定する方式として専用のアタッチメントや部品が必要であり、着脱が面倒で部品点数が多い等の問題がある。また、ベビーカー本体がチャイルドシートを専用のシートとして使用するように構成されているため、チャイルドシートを取り外した状態の車体はベビーカーとしては使用できない等の問題もある。
【0004】
本発明は、このような点に鑑み、専用のアタッチメント部品等を必要とせず、確実にベビーカー本体にチャイルドシートを固定することができるとともに、チャイルドシートをベビーカー本体から取り外した状態でもベビーカーとして機能し得るようにしたベビーカーを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、ベビーカー本体の左右のアームレストの外側面にボスを外方へ突出させるとともに、チャイルドシートの下方両側であってチャイルドシートのハンドルを揺動固定可能に装着するハンドル取付ケース内に、上記アームレストの外側面に突出するボスに係合しロックするロック装置を設け、ベビーカー本体に対してチャイルドシートを着脱自在とし、左右の上記ハンドル取付ケースをベビーカー本体の左右のアームレストの上部及び外側に係合させることにより、チャイルドシートをベビーカー本体に装着するようにしたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、上記ロック装置が、チャイルドシートに対して回動可能に装着され、その回動によって上記ボスに係合しチャイルドシートのロックを行うとともに、常時ロック方向に付勢されているロック部材を有することを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る発明において、上記ロック部材が上記ボスの下部に係合する爪部を有し、その爪部の下面にはチャイルドシートの装着時に上記ボスとの当接によりロック部材をロック解除方向に揺動させる案内面が形成されていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明は、請求項2または3に係る発明において、チャイルドシートには、上記ロック部材がロック解除方向に回動されたときロック部材に設けられた突起部に係合し、そのロック部材をロック解除位置に自動固定するストッパーが、上記ロック部材の軸に対して偏心した軸線周りに揺動可能に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明は、請求項4に係る発明において、上記ストッパーには、下方に延びるストップ解除杆が形成されており、そのストップ解除杆の下部にはチャイルドシートが持ち上げられたとき前記ボスに当接し、ロック部材に設けられた突起部とストッパーとの係合を離脱させロック部材をロック解除位置から自動復帰させるロック解除作動部が突設されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1はベビーカー本体の斜視図であって、そのベビーカー本体は、前輪11を有する左右一対の前脚12、後輪13を有する左右一対の後脚14、ほぼU字状に屈曲された手押し杆15、左右一対のアームレスト16、及びその両アームレスト16、16の間に掛け渡された着脱可能なガードアーム17によって構成されている。上記手押し杆15を構成する左右のパイプ18の先端近傍部にはそれぞれ上記アームレスト16の一端が枢着されており、その各アームレスト16の他端に前脚12の頂端部が枢着されている。また、左右の後脚14の頂端部も上記アームレスト16の中間部に枢着されており、その後脚14の中間部にはく字状に屈曲されたブラケット19の一端が枢着されている。そして、そのブラケット19の中間位置に前記手押し杆15を構成する左右のパイプ18の先端部がそれぞれ枢着されており、ベビーカー本体の展開状態に於いて、上記ブラケット19の他端に形成された係合部に上記パイプ18の下端部に摺動可能に装着されたロック部材20が係合し、その展開状態を維持するようにしてある。
【0013】
一方、上記左右の前脚12は前側連結バー21によって連結されており、左右の後脚14は後側連結バー22によって連結されている。さらに、各前脚12も中間部には連結バー23の前端が枢着され、その連結バー23の後端が上記ブラケット19とともにパイプ18の先端部に枢着され、また左右の連結バー23の中間部が上側連結バー24によって連結されている。
【0014】
しかして、図1に示すように、パイプ18の下端に設けられているロック部材20をブラケット19の上端に設けられている係止部に係合することによって、ベビーカー本体が使用可能な展開状態に保持される。一方、手押し杆15に設けられている操作装置25を操作することにより上記ロック部材20とブラケット19との係合が離脱されると、アームレスト16及び連結バー23が前記パイプ18と各枢着点を中心として上方に揺動可能となり、前脚12と後脚14とがほぼ平行状態に揺動され、携帯に便利なように折り畳むことができる。
【0015】
ところで、手押し杆15、前側連結バー21、後側連結バー22、及び上側連結バー24は、2つの同一垂直面内において各中間部の2カ所がジョイントにより折り畳み可能としてある。したがって、上述のように前脚12と後脚14が平行状態になるように折り畳んだ後、左右のパイプ18を前方に移動させると、上記手押し杆15、前側連結バー21、後側連結バー22及び上側連結バー24の両側部が前方に折り曲げられ、ベビーカー本体は図2に示すようにさらにコンパクトに折り畳むことができる。すなわち、三つ折り状態に折り畳むことができる。
【0016】
上記ベビーカー本体の構成は従来のものと同一であるが、本発明においては、左右の各アームレスト16の外側中間部に外側方向に突出するボス26が設けられている。また、左右のパイプ18の中間部にはシートのリクライニング調節用のベルト27が着脱可能に装着されている。
【0017】
図3は上記ベビーカー本体に装着可能としたチャイルドシート30の形状を示す斜視図であって、チャイルドシート30には逆U字状のハンドル31が揺動可能に設けられている。すなわち、チャイルドシート30の両側部にはハンドル取付ケース32が設けられており、そのハンドル取付ケース32内に上記ハンドル31の先端が挿入され揺動固定可能に装着されている。また、上記チャイルドシート30の座部の両外側には、乗用車のシートにシートベルトを使用して上記チャイルドシート30を固定するときのベルトガイド33が設けられている。
【0018】
ところで、上記ハンドル取付ケース32内には、前記ベビーカー本体の左右のアームレスト16に突設されたボス26に係合しチャイルドシート30をロックするロック装置35が設けられている。すなわち、図4及び図5は上記ロック装置35の構成を示す断面図であり、上記ハンドル取付ケース32のチャイルドシート30側壁面には上記アームレスト16から突設されたボス26に係合可能な上方に延びる切り欠き36が形成されており、また上記ハンドル取付ケース32内にはチャイルドシート30から突出された軸37に回動可能に装着されたロック部材38が配設されている。
【0019】
上記ロック部材38には、そのロック部材38の回動によって上記切り欠き36内に位置するボス26の下部に係合する爪部39が一体的に形成されており、その爪部39の下面には、その爪部39の下面が上記ボス26に当接したとき上記ロック部材38をロック解放方向に揺動させる案内面39aが形成されている。また、上記ロック部材38はスプリング40により上記爪部39がロック方向に付勢されており、さらにその外周部にはハンドル取付ケース32に形成された周方向に延びるスリット41を経て外方に突出する摘み42が設けられている。
【0020】
また、ハンドル取付ケース32内にはロック部材38の軸37に対して偏心した位置に軸43が設けられており、その軸43にストッパー44が揺動可能に軸支されており、スプリング45により常時前記ロック部材38と反対方向に付勢されている。上記ストッパー44にはストッパ片46が形成されており、前記ロック部材38がロック解除位置に移動したときに、そのストッパ片46がロック部材38に設けられた突起部47に係合し、ロック部材38をそのロック位置に自動固定するようにしてある(図5)。さらに上記ストッパー44には下方に延びるストップ解除杆48が形成されており、そのストップ解除杆48の下端部には、前記ボス26との当接によりストッパー44をスプリング45に抗して揺動させ、ストッパ片46を突起部47から離脱させるロック解除作動部48aが形成されている。
【0021】
しかして、チャイルドシート30をベビーカー本体に装着する場合には、図6に示すように、展開状態のベビーカー本体の上方から左右のアームレスト16間にチャイルドシート30の下部を挿入するとともに、チャイルドシート30の左右のハンドル取付ケース32をアームレスト16の上部及び外側に係合させる。そこで、チャイルドシート30が下降してロック部材38におけるロック部材38の案内面39aがベビーカー本体のボス26に当接すると、その案内面39aによってロック部材38がスプリング40に抗して図4において反時計方向に回動される。したがって、爪部39が切り欠き36から側方に移動され、ハンドル取付ケース32の切り欠き36がボス26に係合される。
【0022】
このようにしてボス26にハンドル取付ケース32の切り欠き36が係合すると、ロック部材38がスプリング40によって図4において時計方向に回動し、爪部39がボス26の下方に係合する。したがって、チャイルドシート30がその位置にロックされ、さらにハンドル取付ケース32の前部及び後部がアームレスト16上に載置されるとともにベルトガイド33がパイプ18に当接し、チャイルドシート30がベビーカー本体に装着固定され(図7)、ベビーカーとして機能させることができる。
【0023】
一方、チャイルドシート30をベビーカー本体から取り外す場合には、摘み42を持って図5に示すように上方に回動させると、ロック部材38が反時計方向に回動し爪部39がロック解除位置に移動される。このようにしてロック部材38がロック解除位置に回動すると、ストッパー44がスプリング45によって軸43を中心として揺動し、ストッパ片46がロック部材38の突起部47に係合し、ロック部材38の回動が阻止されロック部材38がそのロック解除位置に自動固定される。
【0024】
そこで、チャイルドシート30を上方に持ち上げることによってチャイルドシート30をベビーカー本体から取り外すことができる。一方、上述のようにチャイルドシート30を持ち上げると、その途中においてロック解除作動部48aがボス26に当接してストッパー44がスプリング45に抗して軸43を中心として時計方向に回動される。したがって、ストッパ片46が突起部47から離脱し、そのストッパ作用がなくなる。そのため、ロック部材38がスプリング40によりロック解除位置から図4に示すような位置に自動復帰される。
【0025】
また、上述のようにベビーカー本体からチャイルドシート30を取り外した場合には、一般にベビーカー本体にはシートの座部49がすでに固定された状態で構成されているため、手押し杆を構成する左右のパイプ18の中間部にシートのリクライニング調節用のベルト27を取付け、そのベルト27を利用して図8に示すようにシートの背部分50を取り付けるだけで、チャイルドシート30を使用しないベビーカーとして機能させることができる。さらに、ベビーカーとして使用しない場合にはチャイルドシート30を取り外すことにより、図2のように三つ折りに畳むこともできる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、ベビーカー本体の左右のアームレストの外側面にボスを突出するとともに、チャイルドシートの両側に上記ボスに係合しロックするロック装置を設けたので、専用のアタッチメント部品等を必要とせずに、ベビーカー本体に対してチャイルドシートを着脱自在とすることができ、しかもデザインへの影響も最小限に押さえることができ、車体をコンパクトにできる。さらに、チャイルドシートを使用しない場合にもベビーカーとしての機能を持たせることができ、三つ折りに畳むことができるベビーカーにも十分適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用するベビーカー本体の概略構成を示す斜視図。
【図2】図1に示すベビーカー本体の折り畳んだ状態を示す図。
【図3】チャイルドシートの形状を示す図。
【図4】本発明におけるロック装置のロック状態を示す断面図。
【図5】本発明におけるロック装置のロック解除状態を示す断面図。
【図6】ベビーカー本体へのチャイルドシート取付作動説明図。
【図7】ベビーカー本体にチャイルドシートを取付けた状態を示す図。
【図8】チャイルドシートを使用せずにベビーカーとしての機能を持たせた状態を示す図。
【符号の説明】
16 アームレスト
26 ボス
27 リクライニング調節用のベルト
30 チャイルドシート
31 ハンドル
32 ハンドル取付ケース
33 ベルトガイド
35 ロック装置
38 ロック部材
39 爪部
42 摘み
44 ストッパー
46 ストッパ片
47 突起部
48 ストップ解除杆[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a stroller, and more particularly to a stroller in which a child seat is detachable.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In general, a child seat is used when an infant such as a child under 1 year old is put on a passenger car. There are two types of child seats: one that attaches and fixes the child seat to a saddle-like member provided in the passenger car seat, and one that uses the seat belt of the seat to fix the child seat to the seat. The child seat is removable from the seat.
[0003]
Thus, when the child seat is removed from the seat of the passenger car, the child seat can be used as a carry for moving the infant while lying on the child seat, or placed on the floor and used as a rocking chair or a normal chair. By the way, there is also a proposal that uses the child seat as a baby stroller seat. In this case, the baby stroller body is relatively large, and the child seat is attached to the baby stroller body as a dedicated attachment. And parts are necessary, and there are problems such as troublesome attachment / detachment and a large number of parts. Further, since the stroller body is configured to use the child seat as a dedicated seat, there is a problem that the vehicle body with the child seat removed cannot be used as a stroller.
[0004]
In view of such points, the present invention can securely fix the child seat to the stroller body without requiring a dedicated attachment part or the like, and can function as a stroller even when the child seat is detached from the stroller body. The purpose is to obtain a stroller.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the bosses protrude outwardly from the outer surfaces of the left and right armrests of the stroller body, and the handle seat case is mounted on the lower side of the child seat so that the handle of the child seat can be pivotally fixed. , a locking device for locking engagement with the boss projecting on the outer surface of the armrest provided with detachable child seat against the stroller body, left and right of the handle attachment case the top and outside of the left and right armrest of the stroller body The child seat is attached to the stroller main body by engaging with it .
[0006]
According to a second aspect of the present invention, in the first aspect of the invention, the locking device is rotatably attached to the child seat and engages with the boss by the rotation to lock the child seat, and always. It has the locking member urged | biased by the locking direction, It is characterized by the above-mentioned.
[0008]
The invention according to claim 3 is the invention according to claim 2, wherein the lock member has a claw portion that engages with a lower portion of the boss, and the lower surface of the claw portion contacts the boss when the child seat is attached. A guide surface for swinging the lock member in the unlocking direction by contact is formed.
[0009]
The invention according to
[0010]
According to a fifth aspect of the present invention, in the invention according to the fourth aspect , the stopper is formed with a stop release rod extending downward, and the child boss is lifted below the stop release rod when the child seat is lifted. An unlocking operation portion is provided that abuts and releases the engagement between the protrusion provided on the lock member and the stopper and automatically returns the lock member from the unlock position.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0012]
FIG. 1 is a perspective view of a stroller body. The stroller body includes a pair of left and right
[0013]
On the other hand, the left and right
[0014]
Thus, as shown in FIG. 1, the stroller body can be used by engaging the
[0015]
By the way, the
[0016]
Although the structure of the stroller body is the same as that of the conventional one, in the present invention, a
[0017]
FIG. 3 is a perspective view showing the shape of the
[0018]
By the way, in the
[0019]
The
[0020]
A
[0021]
Thus, when the
[0022]
When the
[0023]
On the other hand, when removing the
[0024]
Therefore, the
[0025]
In addition, when the
[0026]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the bosses protrude from the outer surfaces of the left and right armrests of the stroller body, and the locking devices that engage and lock the bosses are provided on both sides of the child seat. The child seat can be freely attached to and removed from the stroller body, and the influence on the design can be kept to a minimum, and the vehicle body can be made compact. Furthermore, even when the child seat is not used, the function as a stroller can be provided, and the present invention can be sufficiently applied to a stroller that can be folded in three.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a stroller body applied to the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a folded state of the stroller body shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing the shape of a child seat.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a locked state of the locking device according to the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing an unlocked state of the locking device according to the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram of the operation of attaching a child seat to the stroller body.
FIG. 7 is a view showing a state in which a child seat is attached to the stroller body.
FIG. 8 is a view showing a state in which a function as a stroller is provided without using a child seat.
[Explanation of symbols]
16
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