JP4831334B2 - 音響信号に対する情報の埋め込み装置および音響信号からの情報の抽出装置 - Google Patents
音響信号に対する情報の埋め込み装置および音響信号からの情報の抽出装置 Download PDFInfo
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Description
(1.1.音響信号に対する情報の埋め込み装置)
まず、本発明第1の実施形態について説明する。図1は、本発明第1、第2の実施形態に共通の音響信号に対する情報の埋め込み装置の構成を示す機能ブロック図である。図1において、10は音響フレーム読込手段、20は周波数変換手段、30は低周波成分変更手段、40は周波数逆変換手段、50は改変音響フレーム出力手段、60は記憶手段、61は音響信号記憶部、62は付加情報記憶部、63は改変音響信号記憶部、70は付加情報読込手段である。なお、図1に示す装置は、ステレオ音響信号、モノラル音響信号の両方に対応可能であるが、ここでは、ステレオ音響信号に対して処理を行う場合について説明していく。
次に、図1に示した音響信号に対する情報の埋め込み装置の第1の実施形態における処理動作ついて説明する。ここでは、音響信号として、L(左)、R(右)の2チャンネルを有するステレオ音響信号に対して処理を行う場合について説明していく。音響フレーム読込手段10は、音響信号記憶部61に記憶されたステレオ音響信号の左右の各チャンネルから、それぞれ所定数のサンプルを1音響フレームとして読み込む。音響フレーム読込手段10が読み込む1音響フレームのサンプル数は、適宜設定することができるが、サンプリング周波数が44.1kHzの場合、4096サンプル程度とすることが望ましい。したがって、音響フレーム読込手段10は、左チャンネル、右チャンネルについてそれぞれ4096サンプルずつ、順次音響フレームとして読み込んでいくことになる。
i≦3N/8のとき、W(1,i)=0.5−0.5cos(8πi/(3N))
3N/8<i≦N/2のとき、W(1,i)=0.5−0.5cos(8π(i−N/4)/N)
i>N/2のとき、W(1,i)=0.0
i≦3N/8のとき、W(2,i)=0.0
3N/8<i≦N/2のとき、W(2,i)=0.5−0.5cos(8π(i−3N/8)/N)
N/2<i≦3N/4のとき、W(2,i)=0.5−0.5cos(4π(i−N/4)/N)
i>3N/4のとき、W(2,i)=0.0
i≦N/2のとき、W(3,i)=0.0
i>N/2のとき、W(3,i)=0.5−0.5cos(4π(i−N/2)/N)
i≦N/4のとき、W(4,i)=0.0
N/4<i≦N/2のとき、W(4,i)=0.5−0.5cos(4π(i−N/4)/N)
N/2<i≦7N/8のとき、W(4,i)=0.5−0.5cos(8π(i−N/8)/(3N))
i>7N/8のとき、W(4,i)=0.0
Al(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xl(i)・cos(2πij/N)
Bl(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xl(i)・sin(2πij/N)
Al(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xl(i)・cos(2πij/N)
Bl(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xl(i)・sin(2πij/N)
Al(3,j)=Σi=0,…,N-1W(3,i)・Xl(i)・cos(2πij/N)
Bl(3,j)=Σi=0,…,N-1W(3,i)・Xl(i)・sin(2πij/N)
Ar(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xr(i)・cos(2πij/N)
Br(1,j)=Σi=0,…,N-1W(1,i)・Xr(i)・sin(2πij/N)
Ar(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xr(i)・cos(2πij/N)
Br(2,j)=Σi=0,…,N-1W(2,i)・Xr(i)・sin(2πij/N)
Ar(3,j)=Σi=0,…,N-1W(3,i)・Xr(i)・cos(2πij/N)
Br(3,j)=Σi=0,…,N-1W(3,i)・Xr(i)・sin(2πij/N)
Al(4,j)=Σi=0,…,N-1W(4,i)・Xl(i)・cos(2πij/N)
Bl(4,j)=Σi=0,…,N-1W(4,i)・Xl(i)・sin(2πij/N)
Ar(4,j)=Σi=0,…,N-1W(4,i)・Xr(i)・cos(2πij/N)
Br(4,j)=Σi=0,…,N-1W(4,i)・Xr(i)・sin(2πij/N)
E1=Σj=m,m+P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}・F(j−m)・C
E2=Σj=m,m+P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}・F(j−m)・C
E3=Σj=m+P,m+2P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}・F(j−m−P)・C
E4=Σj=m+P,m+2P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}・F(j−m−P)・C
E5=Σj=m+2P,m+3P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}・F(j−m−2P)・C
E6=Σj=m+2P,m+3P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}・F(j−m−2P)・C
E7=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}・F(j−m−3P)・C
E8=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}・F(j−m−3P)・C
F(j)=1.0−(j−Pr)2/Pr2
C=1.0/Σj=0,P-1F(j)
j=m〜m+P−1、m+P〜m+2P−1、m+2P〜m+3P−1、m+3P〜m+4P−1の各成分に対して
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
さらに、j=m,...,m+P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+P,...,m+2P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m−P)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−P)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m−P))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m−P))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+2P,...,m+3P−1に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m−2P)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−2P)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m−2P))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m−2P))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+3P,...,m+4P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m−3P)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−3P)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m,...,m+P−1およびj=m+2P,...,m+3P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=0
Bl´(1,j)=0
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
j=m+P,...,m+2P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m−P)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−P)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m−P))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m−P))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Al´(3,j)=F(j−m−P)・Al(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=F(j−m−P)・Bl(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=(1.0−F(j−m−P))・Al(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=(1.0−F(j−m−P))・Bl(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
j=m+3P,...,m+4P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=F(j−m−3P)・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−3P)・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Al´(3,j)=F(j−m−3P)・Al(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=F(j−m−3P)・Bl(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Al(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=(1.0−F(j−m−3P))・Bl(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
j=0〜m−1、m+4P〜M−1の各成分に対して
Al´(1,j)=0
Bl´(1,j)=0
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
j=0〜M−1の各成分に対して
Al´(2,j)=0
Bl´(2,j)=0
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
j=0〜M−1の各成分に対して
Al´(1,j)=0
Bl´(1,j)=0
Al´(2,j)=0
Bl´(2,j)=0
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
j=0〜M−1の各成分に対して
Al´(4,j)=0
Bl´(4,j)=0
E(4,j)={Al(4,j)2+Bl(4,j)2+Ar(4,j)2+Br(4,j)2}1/2
Ar´(4,j)=Ar(4,j)・E(4,j)/{Ar(4,j)2+Br(4,j)2}1/2
Br´(4,j)=Br(4,j)・E(4,j)/{Ar(4,j)2+Br(4,j)2}1/2
Xl´(i)=1/N・{ΣjAl´(1,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(1,j)・sin(2πij/N)}+1/N・{ΣjAl´(2,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(2,j)・sin(2πij/N)}+1/N・{ΣjAl´(3,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(3,j)・sin(2πij/N)}+Xlp(i+N/2)
Xr´(i)=1/N・{ΣjAr´(1,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(1,j)・sin(2πij/N)}+1/N・{ΣjAr´(2,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(2,j)・sin(2πij/N)}+1/N・{ΣjAr´(3,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(3,j)・sin(2πij/N)}+Xrp(i+N/2)
Xl´(i)=1/N・{ΣjAl´(4,j)・cos(2πij/N)−ΣjBl´(4,j)・sin(2πij/N)}+Xlp(i+N/2)
Xr´(i)=1/N・{ΣjAr´(4,j)・cos(2πij/N)−ΣjBr´(4,j)・sin(2πij/N)}+Xrp(i+N/2)
次に、本発明に係る音響信号からの情報の抽出装置について説明する。図9は、本発明に係る音響信号からの情報の抽出装置の一実施形態を示す構成図である。図9において、100は音響信号入力手段、110は基準フレーム獲得手段、120は位相変更フレーム設定手段、130は周波数変換手段、140は符号判定パラメータ算出手段、150は符号出力手段、160は付加情報抽出手段、170は音響フレーム保持手段である。
EC1=Σj=m,m+P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}・F(j−m)・C
EC2=Σj=m,m+P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}・F(j−m)・C
EC3=Σj=m+P,m+2P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}・F(j−m−P)・C
EC4=Σj=m+P,m+2P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}・F(j−m−P)・C
EC5=Σj=m+2P,m+3P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}・F(j−m−2P)・C
EC6=Σj=m+2P,m+3P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}・F(j−m−2P)・C
EC7=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}・F(j−m−3P)・C
EC8=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}・F(j−m−3P)・C
次に、図9に示した音響信号からの情報の抽出装置の処理動作について図10のフローチャートに従って説明する。まず、本装置では、平均符号レベルHL1、HL2、…、HL70、位相判定テーブルS(p)、非符号カウンタNnを初期化する(S200)。これらについて説明する。平均符号レベルHL1〜HL70は、パターンが埋め込まれていたと判断される音響フレーム(以下、有効フレームと呼ぶことにする)についての、上記〔数式17〕で算出されるスペクトル集合の強度値EC1〜EC8のうち対応する4つの和の平均値で与えられるものであり、初期値は、0.1に設定されている。位相判定テーブルS(p)は、位相を判定するためのテーブルであり、pは0〜5の整数値をとる。初期値はS(p)=0に設定されている。非符号カウンタNnは、信号レベルが低く、非符号(区切り又は埋め込みエラーを示す情報と同一)であると判断されるフレーム数のカウンタであり、初期状態では、Nn=0に設定される。
上記のように、抽出時には、埋め込み時に埋め込んだ音響フレームに対応して、音響信号を読み込むことができるとは限らない。そこで、音響フレームの位相をずらして複数通り(本実施形態では6通り)で読み込み、その中で最適な位相を決定し、その位相で特定される音響フレームに対応する符号を出力することにしている。例えば、6通りで読み込む場合、先頭の音響フレームは、本来サンプル番号1〜4096のサンプルであるが、サンプル番号1、683、1366、2049、2732、3413から始まる4096のサンプルで構成される6個の各音響フレームに対して処理を行い、最適な音響フレームに対応する符号を出力することになる。この位相補正処理は、S303、S309、S310、S311、S312における処理を中心として行われることになる。
信号レベルが小さい場合には、スペクトル集合の成分強度の大小が判定できず、抽出側で誤判断することが多くなる。そこで、強度値EC1〜EC8が所定の閾値以下のフレームについては、無効なフレームであると判断するようにしているが、この際の閾値を過去の有効フレームについての低周波強度の積算値を利用して補正する処理を行っている。このように閾値を変動させることにより、信号レベルが変動しても無効なフレームであるか、有効なフレームであるかを正確に判断することが可能となる。この下限閾値補正処理は、S302、S203における処理を中心として行われることになる。
上記実施形態においては、埋め込み装置、抽出装置のいずれにおいても、左右のチャンネルを有するステレオ音響信号の左チャンネル信号に付加情報を埋め込む場合を例にとって説明したが、逆に右チャンネル信号に付加情報を埋め込むようにしても良い。本発明は、左右の特性には無関係だからである。また、1つのチャンネルしかないモノラル音響信号に対して処理を行う場合は、上記実施形態において、左チャンネル信号に対して行った処理を行うことになる。本発明は、1つのチャンネル信号に対して付加情報を埋め込み、また抽出を行うので、モノラル音響信号であってもステレオ音響信号であっても同様に行うことができる。
ここまで、説明してきた処理においては、上記E1〜E8が所定の大きさより大きいことが必要となり、上記E1〜E8が所定の大きさ以下の場合には、情報の埋め込みを行うことができない。そこで、以下、上記E1〜E8が所定の大きさ以下であっても、信号の埋め込みを可能とする手法について説明する。
V={0.25・Lev/(4P−4)}1/2
j=m,...,m+P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+P,...,m+2P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m−P)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−P)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+2P,...,m+3P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m−2P)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−2P)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+3P,...,m+4P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m−3P)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−3P)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+P,...,m+2P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m−P)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−P)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Al´(3,j)=F(j−m−P)・Al(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=F(j−m−P)・Bl(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
j=m+3P,...,m+4P−1の各成分に対して、
Al´(1,j)=F(j−m−3P)・Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=F(j−m−3P)・Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Al´(3,j)=F(j−m−3P)・Al(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=F(j−m−3P)・Bl(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
ここからは、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、低周波領域から抽出した各スペクトル集合SP1〜SP8に対して、上記〔数式8〕に示したような窓関数F(j)を利用することにより、各スペクトル集合の周波数範囲の中央部分の重みを大きくするとともに、各スペクトル集合の上限周波数、下限周波数付近の重みを小さくするようにした。これにより周波数範囲の中央部分の強度が強くなって、強度が弱められた他のスペクトル集合との強度の差が明確になるとともに、周波数範囲の上下端の強度が弱くなって、他の低周波数帯との干渉を防ぐことができる。第2の実施形態では、窓関数Fを用いるのではなく、異なる低周波数帯の間にギャップ領域を設けることにより、他の低周波数帯との干渉を防ぐようにすることを特徴とする。
第2の実施形態においても、埋め込み装置の装置構成は図1に示すものとなっており、埋め込み装置の処理の全体的な流れは、図8のフローチャートに示すものとなっている。
E1=Σj=m,m+P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}
E2=Σj=m,m+P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}
E3=Σj=m+P,m+2P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}
E4=Σj=m+P,m+2P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}
E5=Σj=m+2P,m+3P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}
E6=Σj=m+2P,m+3P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}
E7=Σj=m+3P,m+4P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}
E8=Σj=m+3P,m+4P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}
j=m〜m+4P−2の各成分に対して、
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
さらに、j=m〜m+P−2、m+P〜m+2P−2、m+2P〜m+3P−2、m+3P〜m+4P−2の各成分に対して
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=0
Br´(1,j)=0
j=m,...,m+P−2およびj=m+2P,...,m+3P−2の各成分に対して、
Al´(1,j)=0
Bl´(1,j)=0
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
j=m+P,...,m+2P−2およびm+3P,...,m+4P−1の各成分に対して、
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Al´(1,j)=Al(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・E(1,j)/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=0
Br´(1,j)=0
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Al´(3,j)=Al(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=Bl(3,j)・E(3,j)/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=0
Br´(3,j)=0
j=0〜m−1、m+P−1、m+2P−1、m+3P−1、m+4P〜M−1の各成分に対して
Al´(1,j)=0
Bl´(1,j)=0
Al´(3,j)=0
Bl´(3,j)=0
E(1,j)={Al(1,j)2+Bl(1,j)2+Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Ar´(1,j)=Ar(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
Br´(1,j)=Br(1,j)・E(1,j)/{Ar(1,j)2+Br(1,j)2}1/2
E(3,j)={Al(3,j)2+Bl(3,j)2+Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Ar´(3,j)=Ar(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
Br´(3,j)=Br(3,j)・E(3,j)/{Ar(3,j)2+Br(3,j)2}1/2
j=0〜M−1の各成分に対して
Al´(2,j)=0
Bl´(2,j)=0
E(2,j)={Al(2,j)2+Bl(2,j)2+Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Ar´(2,j)=Ar(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
Br´(2,j)=Br(2,j)・E(2,j)/{Ar(2,j)2+Br(2,j)2}1/2
第2の実施形態の抽出装置も、装置構成は図9に示したものと同様であるが、主に符号判定パラメータ算出手段140の内容が異なっている。具体的には、符号判定パラメータ算出手段140は、生成されたスペクトルの低周波領域からスペクトル集合を抽出し、各スペクトル集合の強度値EC1〜EC8を、第1の実施形態において用いた〔数式17〕に代えて以下の〔数式25〕に基づいて算出し、この強度値EC1〜EC8を符号判定パラメータとし、この符号判定パラメータEC1〜EC8の比率等に基づいて、所定の状態であると判断する機能を有している。以下の〔数式25〕は上記〔数式21〕において右チャンネル成分を削除したものとなっている。
EC1=Σj=m,m+P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
EC2=Σj=m,m+P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}
EC3=Σj=m+P,m+2P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
EC4=Σj=m+P,m+2P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}
EC5=Σj=m+2P,m+3P-2{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
EC6=Σj=m+2P,m+3P-2{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}
EC7=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}
EC8=Σj=m+3P,m+4P-1{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}
この場合、上記〔数式18〕により固定値Vを算出した後、例えば、状態1とする場合は、上記〔数式22〕に従った処理における Al´(1,j)、Bl´(1,j)の算出を、以下の〔数式26〕に従った処理により行う。
j=m〜m+P−2、m+P〜m+2P−2、m+2P〜m+3P−2、m+3P〜m+4P−2の各成分に対して、
Al´(1,j)=Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
j=m+P〜m+2P−2、m+3P〜m+4P−2の各成分に対して、
Al´(1,j)=Al(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Bl´(1,j)=Bl(1,j)・V/{Al(1,j)2+Bl(1,j)2}1/2
Al´(3,j)=Al(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
Bl´(3,j)=Bl(3,j)・V/{Al(3,j)2+Bl(3,j)2}1/2
20・・・周波数変換手段
30・・・低周波成分変更手段
40・・・周波数逆変換手段
50・・・改変音響フレーム出力手段
60・・・記憶手段
61・・・音響信号記憶部
62・・・付加情報記憶部
63・・・改変音響信号記憶部
70・・・付加情報読込手段
100・・・音響信号入力手段
110・・・基準フレーム獲得手段
120・・・位相変更フレーム設定手段
130・・・周波数変換手段
140・・・符号判定パラメータ算出手段
150・・・符号出力手段
160・・・付加情報抽出手段
170・・・音響フレーム保持手段
Claims (13)
- 時系列のサンプル列で構成される音響信号に対して、付加情報を聴取不能な状態で埋め込む装置であって、
前記音響信号より、所定数のサンプルを音響フレームとして読み込む音響フレーム読込手段と、
前記音響フレームに対して第1窓関数、第2窓関数、第3窓関数を用いてそれぞれ周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第2窓関数に対応するスペクトルである第2窓スペクトル、前記第3窓関数に対応するスペクトルである第3窓スペクトルを生成する周波数変換手段と、
前記生成された第1窓スペクトルから低周波領域における互いに重複しない4個のスペクトル集合を抽出するとともに、前記第3窓スペクトルから低周波領域における互いに重複しない4個のスペクトル集合を抽出し、文字コードで構成される前記付加情報の各バイトをより少ない種類の二進符号に変換し、前記変換により得られた二進符号のビットパターンに基づいて、前記抽出した計8個のスペクトル集合の強度を変更する低周波成分変更手段と、
前記各スペクトル集合の強度が変更された低周波領域を含む各窓スペクトルに対して周波数逆変換を行って、改変音響フレームを生成する周波数逆変換手段と、
前記生成された改変音響フレームを順次出力する改変音響フレーム出力手段と、
を有することを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1において、
前記低周波成分変更手段は、前記二進符号のビットパターンに基づいて、前記の8個のスペクトル集合のうち、4個を強度が強い状態、4個が強度を弱い状態に変更するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記低周波成分変更手段は、前記スペクトル集合の強度を、当該スペクトル集合の周波数範囲における中央付近における値が大きくなるように周波数方向の値に応じて変化する窓関数Fを適用して変更するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1または請求項2において、
前記低周波成分変更手段は、前記第1窓スペクトルから抽出された4個の各スペクトル集合間、および前記第3窓スペクトルから抽出された4個の各スペクトル集合間に、周波数成分を除去するギャップ領域を設けるものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、
前記音響信号が左右2チャンネルの時系列のサンプル列で構成されるステレオ音響信号であって、
前記音響フレーム読込手段は、各チャンネルに対応する音響フレームをそれぞれ読み込み、
前記周波数変換手段は、各チャンネルの音響フレームに対して周波数変換を行い、スペクトルを生成するものであり、
前記低周波成分変更手段は、一方のチャンネルのスペクトルの低周波領域から抽出した各スペクトル集合に対して、前記二進符号のビットパターンに基づいて、抽出したスペクトル集合の強度を、当該スペクトル集合の周波数範囲における中央付近における値が大きくなるように周波数方向の値に応じて変化する窓関数Fを適用して変更し、他方のチャンネルのスペクトルの低周波領域から抽出した前記一方のチャンネルに対応する各スペクトル集合に対して、抽出したスペクトル集合の強度を、前記窓関数Fの値を反転させた窓関数(1−F)を適用して変更するものであり、
前記周波数逆変換手段は、各チャンネルについて、変更されたスペクトル集合を含むスペクトルに対して周波数逆変換を行って改変音響フレームを生成し、前記改変音響フレーム出力手段は、各チャンネルについて、生成された改変音響フレームを順次出力するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかにおいて、
前記音響フレーム読込手段は、先行する音響フレームと所定数のサンプルを重複させて読み込み、読み込んだ音響フレーム全体に所定の窓関数を乗じて前記周波数変換手段に渡すものであり、
前記改変音響フレーム出力手段は、前記生成された改変音響フレームを先行する改変音響フレームと連結させて出力するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - 請求項1から請求項6のいずれかにおいて、
前記低周波成分変更手段は、150Hz以上400Hz未満の低周波領域から前記計8個のスペクトル集合を抽出するものであることを特徴とする音響信号に対する情報の埋め込み装置。 - コンピュータを、請求項1から請求項7のいずれかに記載の音響信号に対する情報の埋め込み装置として、機能させるためのプログラム。
- 請求項1から請求項7のいずれかに記載の音響信号に対する情報の埋め込み装置により聴取不能な状態で埋め込まれた付加情報を、音響信号から抽出する装置であって、
前記音響信号の所定区間をデジタル化して、所定数のサンプルで構成される音響フレームを獲得する音響フレーム獲得手段と、
前記音響フレームに対して前記第1窓関数、前記第3窓関数を用いてそれぞれ周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第3窓関数に対応するスペクトルである第3窓スペクトルを生成する周波数変換手段と、
前記生成された第1窓スペクトルから互いに重複しない4個の低周波数範囲のスペクトル集合を抽出するとともに、前記第3窓スペクトルから互いに重複しない4個の低周波数範囲のスペクトル集合を抽出し、抽出した計8個の各スペクトル集合のスペクトル強度を算出し、当該強度の関係に基づいて、所定の二進符号のビットパターンを出力する符号化手段と、
前記出力されたビットパターンを、所定の規則により変換して文字コードで構成される付加情報を抽出する付加情報抽出手段と、
を有することを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - 音響信号から、あらかじめ聴取不能な状態で埋め込まれた付加情報を抽出する装置であって、
前記音響信号の所定区間をデジタル化して、所定数のサンプルで構成される音響フレームを基準フレームとして獲得する基準フレーム獲得手段と、
前記基準フレームと所定サンプルずつ移動させることにより位相を変更して設定される複数の音響フレームを位相変更フレームとして設定する位相変更フレーム設定手段と、
前記音響フレームに対して第1窓関数、第3窓関数を用いてそれぞれ周波数変換を行い、前記第1窓関数に対応するスペクトルである第1窓スペクトル、前記第3窓関数に対応するスペクトルである第3窓スペクトルを生成する周波数変換手段と、
前記生成された第1窓スペクトルから互いに重複しない4個の低周波数範囲のスペクトル集合を抽出するとともに、前記第3窓スペクトルから互いに重複しない4個の低周波数範囲のスペクトル集合を抽出し、抽出した計8個の各スペクトル集合のスペクトル強度を符号判定パラメータとして算出し、基準フレームが異なる過去の同位相の音響フレームにおいて算出された符号判定パラメータに基づいて、前記基準フレームおよび複数の位相変更フレームのうち1つの音響フレームを位相が最適なものであると判断し、当該最適な位相の音響フレームについて判断された符号判定パラメータを利用して、所定の二進符号のビットパターンを出力する符号化手段と、
前記出力されたビットパターンを、所定の規則により変換して文字コードで構成される付加情報を抽出する付加情報抽出手段と、
を有することを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - 請求項9または請求項10において、
前記符号化手段は、前記8個のスペクトル集合のうち、4個を強度が強い状態、4個が強度を弱い状態である場合に、対応するビットパターンを出力するものであることを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - 請求項9から請求項11のいずれかにおいて、
前記符号化手段は、前記スペクトル集合の強度を、当該スペクトル集合の周波数範囲における中央付近における値が大きくなるように周波数方向の値に応じて変化する窓関数Fを適用して算出するものであることを特徴とする音響信号からの情報の抽出装置。 - コンピュータを、請求項9から請求項12のいずれかに記載の音響信号からの情報の抽出装置として、機能させるためのプログラム。
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