JP4827247B2 - 船舶の移動用車輪装置 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶を海岸線の砂浜(海浜)、浜辺等を容易に走行できる船舶の移動用車輪装置に関する。
周知の如く、車輌より船舶を降ろし、この船舶に荷物及び/又は人を乗せて、砂浜、浜辺等を走行し、海面に到るまでの過程で、一人が、船首側等の特定部位を把握する所作が一般的である。従って、砂浜、浜辺等では、容易に、かつ無駄な力を要さず、走行(搬送)できる船舶の移動用車輪装置であって、しかも海上では、航走(滑走)に抵抗とならないように、跳ね上げ方式、着脱方式等が採用されるので、関連する先行文献を、下記に挙げる。そして、本発明が意図する船舶の移動用車輪装置に関する文献も種々挙げられるが、直接関係する先行文献を下記に示す。
この跳ね上げ方式の一例を挙げると、特開2005−212684の「牽引型小型船」がある(文献(1)とする)。この発明は、船体の船尾に可動自在に設けた対の車輪支持装置と、この車輪支持装置に、それぞれ着脱自在に設けられる水中で没する比重を有する空気レスタイヤと、この空気レスタイヤを支持する前記車輪支持装置に係止したロープとで構成し、前記車輪を車輪支持装置に取付ける状態と、ロープにて海中に吊下げる状態とを選択可能にし、船体の運搬時の容易な移動と、海上をゆっくり航走する時や海上で停泊する時に、船体のローリング緩和に利用できる車輪を装備したことを意図する。
また牽引時における力の軽減化、換言すると、荷台に荷物、船舶等を載架した状態で、例えば、人力で搬送可能な手段として、荷台の略センターに車輪を取付ける構成がある。例えば、特開2000−170801の「被牽引車両の制動装置」がある(文献(2)とする)。この発明は、フレーム主体のセンターに車軸を設け、この車軸を介して対の車輪を、センターに設ける構成であって、荷台の荷重バランスを確保すること、牽引力の軽減化に寄与すること等を意図する。そして、この発明は、車軸の制動を司るブレーキディスクを、センターまで延設したブレーキワイヤを介して操作可能とすることも意図する。
さらに車輪の構成であって、折りたたみ式のボートに装着された先行文献が挙げられる。例えば、特表2003−511297の「折りたたみ式のボート」がある(文献(3)とする)。この発明は、船底の船尾部分に収容可能な対の車輪を設け、この車輪は、短い角柱状の回転可能な脚部と、この脚部に軸支した車輪で構成し、航走時及び/又は折りたたみ時に、底部に車輪を収容可能とし、また砂浜等の移動時に、底部より突出し、それぞれの態様に満足できる構成を提供することを意図する。
そして、先行文献の中で、船舶のサイドデッキに着脱自在に車輪を設けた構成は、検索されなかったが、市場では一部で販売されているので、その概要を、説明する。例えば、船舶の両サイドデッキに差渡した支持軸と、この支持軸より垂下した脚部と、この脚部に軸支した車輪とで構成し、この支持軸を両サイドデッキに固止する構成であり、車輪が船舶の底部に設けられることから、砂浜等の移動の際の利便性、その他の特徴が発揮できる利点がある。しかし、問題は、組立て部品点数が多いこと、組立て及び/又は装備(設置)が煩雑であり、かつ手間を要することが考えられる。
特開2005−212684 特開2000−170801 特表2003−511297
文献(1)は、跳ね上げ方式であり、便利ではあるが、車輪の場所が、船舶の船尾部分(船尾側)であり、船首部分(船首側)を支持して持上げること及び/又は移動すること等を考慮した場合には、力及び/又は人手を要すること、また移動が困難視されることが考えられる。また跳ね上げた状態では、美観が劣ること、危険性があること等の副次的な問題も抱えている。
また文献(2)と、文献(3)は、機能的な特徴と、パーツとしての機能にそれぞれ留まることから、船舶の移動用車輪装置の全体構成を考慮した場合には、幾分、一面的な改良に留まるに過ぎず、現実の問題として残る。
尚、前述した船舶の両サイドデッキに着脱自在に設けた構成は、評価できる。しかし、前述したように、組立て部品点数が多いこと、組立て及び/又は装備(設置)が煩雑であり、かつ手間を要することが考えられるので、この点における改良の余地がある。
請求項1の発明は、2分割式(全長の略1/2での分割)の船舶において、その船尾側のセンター(分割した船尾側の全長の略1/2の箇所)に車輪を嵌挿方式で設置できる構成とし、船舶に収容した荷物、人があっても、船首側を支持することで、梃子の原理を利用し、船舶を極めて軽く支持可能とすること、移動に力を要さず、何人も砂浜等を走行可能とすること等を意図する。また請求項1の発明は、サイドデッキに設けたべース及び/又は受入れ筒部に、車輪の脚部を嵌挿することで、螺子、止め具等の緊締具を使用しない構成とするとともに、サイドデッキを持上げ、かつ脚部の挿入という簡易操作での設置可能とすること、また逆に引抜きは、サイドデッキを両手で持上げて、脚部及び/又は車輪の自重による落下を介して可能(操作で可能)とすること、さらに海上での引抜きも、片手で、かつ僅かな押下げ(脚部の引抜き)で、かつ手を濡らさず(取付具を設けることで、全く濡らさないことも可能である)に可能とすること等を意図する。そして、この請求項1の発明では、砂浜等の取付け及び/又は移動は、車輪の脚部の受入れ筒部への挿入操作及び/又は船舶の重量で可能とすること、海上の抜け防止及び/又は航走(滑走)は、車輪の浮力で可能とすること等を意図する。尚、請求項1の発明は、従来のこの種の小型船舶への簡易な取付けを図るとともに、船舶の航走(滑走)及び/又は運搬、収容に対して邪魔とならない移動用の車輪装置を提供することを意図する。また請求項1の発明は、車輪の脚部を、受入れ筒部に嵌挿する構成であり、陸上では、片手及び/又は両手を介してサイドデッキを持上げることで、この車輪は脚部との自重で脱抜されて、簡易かつスムーズに取外されること、又は僅かな車輪の取付け・取外し時間の短縮化、その操作の容易化が図れる移動用車輪装置を提供すること等を意図する。
請求項1は、分割式の船舶の船尾側の略1/2の箇所にあるサイドデッキ及び/又はサイドデッキの上縁折曲げ部に取付けられるベースと、このべースに設けられた受入れ筒部と、この受入れ筒部に嵌挿される脚部と、この脚部の先端に軸支した車輪とで構成した船舶の移動用車輪装置であって、
このべース及び/又は受入れ筒部を、前記サイドデッキの上縁折曲げ部に設けるとともに、このべース及び/又は受入れ筒部を、前記上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容し、またこのべースを、前記サイドデッキに設けるに際し、このべースの下側に詰め物を介設し、このべースを鉛直方向に垂設するとともに、前記受入れ筒部に嵌挿した前記車輪の脚部が、前記サイドデッキの裏側に衝止可能とする構成とした船舶の移動用車輪装置である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なベースと、このべース及び/又は受入れ筒部をサイドデッキ内に設置可能とすること、車輌、倉庫等への収容と、受入れ筒部への脚部の嵌挿での取付けを可能とするとともに、その取扱いの容易な移動用車輪装置を提供すること等を意図する。
請求項2は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
このべースは、三角形状のべース本体と、このべース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、このべース上縁部を、前記上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容するとともに、このべース上縁部と、上縁折曲げ部との間に、詰め物を介在する構成とした船舶の移動用車輪装置である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な移動用車輪装置と、この車輪及び/又は脚部に外的な圧力(主として、船舶の長手方向「船尾・船尾方向」の捻り、捩れ、衝撃等)が掛かっても、ベース本体の形状と、このべース本体と船舶のサイドデッキとの相乗構造で、この移動用車輪装置の破壊を防止すること等を意図する。
請求項3は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
このべースは、三角形状のべース本体と、このべース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、このべース本体に、前記受入れ筒部を設け、この受入れ筒部に嵌挿した脚部及び/又は車輪に対しての抵抗(この脚部及び/又は車輪に対する捻り、捩れ、衝撃等の外的圧力)を、前記べース本体及び/又はべース上縁部との固定を介して担持する構成とした船舶の移動用車輪装置である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適なベースの受入れ筒部の提供と、この受入れ筒部の構成を利用して船舶の移動を図りつつ、この移動に関する利点を成就すること、又は船上への荷物の収容の拡充を図ること、その取扱いの容易な移動用車輪装置を提供すること等を意図する。
請求項4は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
このベース及び受入れ筒部を、船舶の重心位置に設ける構成とした船舶の移動用車輪装置である。
請求項1の発明は、分割式の船舶の船尾側の略1/2の箇所にあるサイドデッキ及び/又はサイドデッキの上縁折曲げ部に取付けられるベースと、べースに設けられた受入れ筒部と、受入れ筒部に嵌挿される脚部と、脚部の先端に軸支した車輪とで構成した船舶の移動用車輪装置であって、
べース及び/又は受入れ筒部を、サイドデッキの上縁折曲げ部に設けるとともに、べース及び/又は受入れ筒部を、上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容し、またべースを、サイドデッキに設けるに際し、べースの下側に詰め物を介設し、べースを鉛直方向に垂設するとともに、受入れ筒部に嵌挿した車輪の脚部が、サイドデッキの裏側に衝止可能とする構成とした船舶の移動用車輪装置である。
従って、請求項1は、2分割式(全長の略1/2での分割)の船舶において、その船尾側のセンター(分割した船尾側の全長の略1/2の箇所)に車輪を嵌挿方式で設置できる構成とし、船舶に収容した荷物、人があっても、船首側を支持することで、梃子の原理を利用し、船舶を極めて軽く支持可能となること、移動に力を要さず、何人も砂浜等を走行可能となること等の特徴を有する。また請求項1は、サイドデッキに設けたべース及び/又は受入れ筒部に、車輪の脚部を嵌挿することで、螺子、止め具等の緊締具を使用しない構成にできるとともに、サイドデッキを持上げ、かつ脚部の挿入という簡易操作での設置可能となること、また逆に引抜きは、サイドデッキを両手で持上げて、脚部及び/又は車輪の自重による落下を介して可能(操作で可能)となること、さらに海上での引抜きも、片手で、かつ僅かな押下げ(脚部の引抜き)で、かつ手を濡らさずに可能となること等の特徴を有する。そして、この請求項1は、砂浜等の取付け及び/又は移動は、車輪の脚部の受入れ筒部への挿入操作及び/又は船舶の重量で可能となること、海上の抜け防止及び/又は航走(滑走)は、車輪の浮力で可能となること等の実益を有する。尚、請求項1は、従来のこの種の小型船舶への簡易な取付けが図れるとともに、船舶の航走(滑走)及び/又は運搬、収容に対して邪魔とならない移動用の車輪装置を提供できること等の特徴を有する。また請求項1は、車輪の脚部を、受入れ筒部に嵌挿する構成であり、陸上では、片手及び/又は両手を介してサイドデッキを持上げることで、この車輪は脚部との自重で脱抜されて、簡易かつスムーズに取外しができること、又は僅かな車輪の取付け・取外し時間の短縮化、その操作の容易化が図れる移動用車輪装置を提供できる等の利点を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
べースは、三角形状のべース本体と、べース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、べース上縁部を、上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容するとともに、べース上縁部と、上縁折曲げ部との間に、詰め物を介在する構成とした船舶の移動用車輪装置である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なベースと、このべース及び/又は受入れ筒部をサイドデッキ内に設置可能となること、車輌、倉庫等への収容と、受入れ筒部への脚部の嵌挿での取付けを可能となるとともに、その取扱いの容易な移動用車輪装置を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
べースは、三角形状のべース本体と、べース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、べース本体に、受入れ筒部を設け、受入れ筒部に嵌挿した脚部及び/又は車輪に対しての抵抗(この脚部及び/又は車輪に対する捻り、捩れ、衝撃等の外的圧力)を、べース本体の長さと及び/又はべース上縁部との固定を介して担持する構成とした船舶の移動用車輪装置である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な移動用車輪装置と、この車輪及び/又は脚部に外的な圧力(主として、船舶の長手方向「船首・船尾方向」の捻り、捩れ、衝撃等)が掛かっても、ベース本体の形状と、このべース本体と船舶のサイドデッキとの相乗構造で、この移動用車輪装置の破壊を防止できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
ベース及び受入れ筒部を、船舶の重心位置に設ける構成とした船舶の移動用車輪装置である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適なベースの受入れ筒部の提供と、この受入れ筒部の構成を利用して船舶の移動を図りつつ、この移動に関する利点を成就すること、又は船上への荷物の収容の拡充を図ること、その取扱いの容易な移動用車輪装置を提供できること等の特徴を有する。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は本発明の移動用車輪装置を装備した斜視図、図2は図1の平面図、図3は移動用車輪装置において、車輪用の脚部の受入れ機構(ベースと受入れ筒部)との関係を示した鳥瞰図、図4は移動用車輪装置において、サイドデッキに設けた車輪用の脚部の受入れ機構(ベースと受入れ筒部)との関係を示した断面図、図5は図4の要部の拡大断面図、図6は脚部を備えた車輪の斜視図、図7は移動用車輪装置において、この車輪及び/又は脚部に対する捻り、捩れ、衝撃等(衝撃とする)と、受力機構との関係を示した模式図、図8は車輪と脚部を船内に収容する一例を示した斜視図、図9は本発明の移動用車輪装置を装備した他の一例を示した斜視図である。
図において、1は分割式の強化プラスチック等の樹脂製でなる小型船舶(この小型船舶は一例であり、本発明は、船舶全体を含む、以下、船舶とする)で、この船舶1は、2分割式(全長の略1/2での分割)であって、この船尾側1bの長手方向(矢印X)の略1/2の箇所に移動用車輪装置Aを装備する。
この移動用車輪装置Aは、船舶1のサイドデッキ1cと上縁折曲げ部100とに設けられる構造であって、この一例では、サイドデッキ1cに添接する三角形状のベース本体2と、このべース本体2の長辺部2aに設けたべース上縁部3とでなるアルミ等の鋼材でなるベース4と、このべース本体2のベースの短辺部2bから長辺部2aに延伸してあり、かつべース上縁部3との間に間隔5を介して設けた受入れ筒部6(チャンネル鋼材の組付け等)とで構成されている。そして、この受入れ筒部6の立上り部600は、べース上縁部3の幅300と略同じとするか、僅か突出する構成とし、サイドデッキ1cと上縁折曲げ部100に取付けた際に、この受入れ筒部6が上縁折曲げ部100の垂部101内に収容できる構成とする。即ち、このべース4が、サイドデッキ1cと上縁折曲げ部100に収容される構成とし、コンパクトな構造と、収容の容易化を図ること、又は衝撃に有効な構造とすること等を意図する。そして、この受入れ筒部6をベース本体2の略中心部に設けることで、この受入れ筒部6の強度の向上と、衝撃に有効な構造とする。尚、この例では、べース4を、アルミ等の鋼材で説明したが、船舶1と同じ材質の例もあり得る。
また図中8は車輪用の脚部で、この脚部8は方形筒状とし、強度の確保と、受入れ筒部6への嵌挿を図り、かつガタ防止を図ることを意図する。そして、この脚部8に設けた取付け軸10には、車輪11(チューブレスタイヤ)を回転可能に支承する。
そして、図中矢印「Y」は、船舶1の幅方向を示す。
次に、(1)二枚の左右側(用)の各ベース4、左右側の各サイドデッキ1cと、その左右の上縁折曲げ部100への取付けと、(2)このべース4の受入れ筒部6への脚部8の嵌挿とを説明する(以下、左右側は対象であるので、一方のみを説明する)。
(1)最初に、ベース4のべース上縁部3を上縁折曲げ部100に添接するとともに、このベース4のべース本体2をサイドデッキ1cに添接する。そして、この添接の際に、このべース上縁部3と上縁折曲げ部100に形成される隙間Bと、べース本体2とサイドデッキ1cに形成される隙間Cに詰め物13、14(充填及び/又は接着用の樹脂)をする。この詰め物13により、べース上縁部3を上縁折曲げ部100に保設する。また詰め物14により、べース本体2を船舶1(上縁折曲げ部100の上面に対して)の鉛直方向に保設する。
(2)そして、このべース上縁部3と上縁折曲げ部100の緊締と、べース本体2とサイドデッキ1cの緊締は、それぞれ一本又は数本の止め具15、16を利用する。尚、このべース4は、詰め物13、14及び/又は各止め具15、16を介して船舶1の両サイドデッキ1cに強固な取付けを図る(以下、一方のサイドデッキ1cとベース4に関して説明する)。さらに、止め具16の抜け防止と、ベース本体2とサイドデッキ1cのより強固な安定した緊締を図るため、船内側の止め具16にワッシャー18を介在させる場合もある。尚、以上の例は、後付の例を説明したが、一体成形での構成もあり得る。
このような作業で、船舶1にべース4が取付けられる。そして、車輌(図示せず)より、船舶1を降ろし、分割式のこの例では、船首側1aと船尾側1bとを座部を兼ねる連結パーツ1dを介して組立てる。その一例を説明すると、通常は、一人で組立てるので、片手でサイドデッキ1cを持上げながら、脚部8を受入れ筒部6に嵌挿し、この脚部8の上端を、サイドデッキ1cの裏側に衝止する(図3参照)。そして、この嵌挿を介して脚部8が受入れ筒部6及びべース本体2(べース4)によって、取付けられる。この例では、脚部8は受入れ筒部6に嵌挿されるのみで、原則として、止め具等の緊締具は採用しない。その理由は、装着(取付け、取外し)及び/又は取扱いの容易性と、コストの削減と、合理的な組付け等を意図する。以上の嵌挿した状態では、船舶1及び/又は荷物、人(図示せず)の重量で脱落する虞がないので、これで充分である。また海上では、車輪11の浮力で脱抜する虞がないので、問題がない。
このようにして、べース4に脚部8を嵌挿した状態で、この脚部8及び/又は車輪11に対して、図7で矢印「Z」に示したように衝撃が掛かった場合においては、べース本体2の大きさ、べース上縁部3の長さ及び/又は幅と、サイドデッキ1cとの連繋等の総合的な受力機構(衝撃を受け止める力)を介して受け止め、この移動用車輪装置Aの破損を防止できる。
そして、車輪11を取外す場合は、陸上では、片手及び/又は両手を介してサイドデッキ1cを持上げることで、この車輪11は脚部8との自重で脱抜されて、簡易かつスムーズに取外される。また海上では、脚部8を押下げ、この脚部8を受入れ筒部6より脱抜することで可能である(海中への僅かな浸漬でよい)。そして、図示しないが、脚部8に取手(図示せず)を設け、この取手で取外し、又は取付けを行うことで、さらに利便性と、取扱い・収容等の容易化と、また海上での濡れ防止(気候、衣服等の状況を鑑み)等に有効である。
なお、17は、車輪11を取外した場合に、車輪11が移動しないように収容する収容具を示し、この収容具の設置場所は、船舶1の形状、大きさ、使用用途等の様々な目的に照らし合わせて、適宜変更される。
図1は本発明の移動用車輪装置を装備した斜視図 図2は図1の平面図 図3は移動用車輪装置において、車輪用の脚部の受入れ機構(ベースと受入れ筒部)との関係を示した鳥瞰図 図4は移動用車輪装置において、サイドデッキに設けた車輪用の脚部の受入れ機構(ベースと受入れ筒部)との関係を示した断面図 図5は図4の要部の拡大断面図 図6は脚部を備えた車輪の斜視図 図7は移動用車輪装置において、この車輪及び/又は脚部に対する捻り、捩れ、衝撃等(衝撃とする)と、受力機構との関係を示した模式図 図8は車輪と脚部を船内に収容する一例を示した斜視図 図9は本発明の移動用車輪装置を装備した他の一例を示した斜視図
1 船舶
1a 船首側
1b 船尾側
1c サイドデッキ
1d 上縁折曲げ部
100 重部
2 ベース本体
2a 長辺部
2b 短辺部
3 ベース上縁部
300 幅
4 ベース
5 間隔
6 受入れ部
600 立上り部
8 脚部
10 取付け軸
11 車輪
13 詰め物
14 詰め物
15 止め具
16 止め具
17 収容具
18 ワッシャー
X 長手方向
Y 幅方向

Claims (4)

  1. 分割式の船舶の船尾側の略1/2の箇所にあるサイドデッキ及び/又はサイドデッキの上縁折曲げ部に取付けられるベースと、このべースに設けられた受入れ筒部と、この受入れ筒部に嵌挿される脚部と、この脚部の先端に軸支した車輪とで構成した船舶の移動用車輪装置であって、
    このべース及び/又は受入れ筒部を、前記サイドデッキの上縁折曲げ部に設けるとともに、このべース及び/又は受入れ筒部を、前記上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容し、またこのべースを、前記サイドデッキに設けるに際し、このべースの下側に詰め物を介設し、このべースを鉛直方向に垂設するとともに、前記受入れ筒部に嵌挿した前記車輪の脚部が、前記サイドデッキの裏側に衝止可能とする構成とした船舶の移動用車輪装置。
  2. 請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
    このべースは、三角形状のべース本体と、このべース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、このべース上縁部を、前記上縁折曲げ部の折曲げ幅に収容するとともに、このべース上縁部と、上縁折曲げ部との間に、詰め物を介在する構成とした船舶の移動用車輪装置。
  3. 請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
    このべースは、三角形状のべース本体と、このべース本体より折曲げ形成したべース上縁部とで構成し、このべース本体に、前記受入れ筒部を設け、この受入れ筒部に嵌挿した脚部及び/又は車輪に対しての抵抗(この脚部及び/又は車輪に対する捻り、捩れ、衝撃等の外的圧力)を、前記べース本体及び/又はべース上縁部との固定を介して担持する構成とした船舶の移動用車輪装置。
  4. 請求項1に記載の船舶の移動用車輪装置において、
    このベース及び受入れ筒部を、船舶の重心位置に設ける構成とした船舶の移動用車輪装置。
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