JP4822629B2 - Hair resin composition and hair cosmetic composition comprising the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料に関する。さらに詳しくは、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与する毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、若い年代の人々に限らず、髪を染めることへの抵抗感がなくなり、誰でも気軽に髪を染めることができる。
【0003】
一般に髪を染めるブリーチは、希薄な過酸化水素にて毛髪中のメラニン色素を抜いたのち染色することで毛髪を種々の色に染めるものである。しかしながら、かかる過酸化水素での処理はメラニンだけでなく、髪のキューティクルをも破壊する。その結果、過酸化水素で処理された毛髪は水分が抜け、ぱさつき、艶がなくなってしまう。このような感触は多少の個人差があるものの、ブリーチを施した人すべてが抱える悩みであり、毛髪のケアがとくに重要視されている。
【0004】
さらに染毛を施さなくとも、たとえば屋外での長時間にわたる紫外線被爆などの外的ストレスにて毛髪が傷み、ぱさついたり、艶がなくなるといった悩みを抱える人も少なくない。
【0005】
そこで、前記のごとき要因にて傷んだ髪をケアする手段として、ヘアワックスや水分パックが適用されている。ヘアワックスには通常、親油性高級脂肪族系炭化水素類が用いられているが、かかるヘアワックスは単に毛髪の表面にコーティングされるものであるため、すべり感を補助しているだけであり、傷んだ毛髪の本質的な補修を期待することができないという欠点がある。また水分パックには通常、水溶性脂肪族系炭化水素類が用いられており、かかる水分パックを傷んだ毛髪に適用した場合、毛髪に対する水分補給は行なわれるものの、多量に使用するとべたつきが生じ、使用感がよくないという欠点がある。
【0006】
たとえばそれぞれ特定量のイオン性を有する不飽和単量体、ポリエーテル基含有不飽和単量体および(メタ)アクリル酸アルキルエステルの共重合体であって、カチオン性または両イオン性を有するポリマーを含有した毛髪化粧料組成物が提案されている(特開平7−285831号公報)。しかしながら、かかる毛髪化粧料組成物はやはり、多量に処方すると乾く寸前のべたつきが大きく、しかもフィルムを形成してしまうため、自然な風合にはほど遠い使用感であり、満足のいくものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与することができる毛髪用樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
▲1▼一般式(I):
【0009】
【化3】
【0010】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R4は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X1は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマー(A)からなるモノマーと、
一般式(II):
【0011】
【化4】
【0012】
(式中、R51およびR52はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、R6は有機基を示す)で表わされる重合性不飽和二重結合を分子内に2以上有する架橋性モノマー(B)
とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなる毛髪用樹脂組成物、ならびに
▲2▼前記毛髪用樹脂組成物が配合されてなる毛髪用化粧料
に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪用樹脂組成物は、前記したように、一般式(I):
【0014】
【化5】
【0015】
(式中、R1は水素原子またはメチル基、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数2〜4のアルキレン基、R4は水素原子、炭素数1または2のアルキル基またはフェニル基、X1は直接結合または−NH−、mおよびnはそれぞれ独立して0または1〜50の整数(ただし、mおよびnは同時に0でない)を示す)で表わされるモノマー(A)からなるモノマーと、
一般式(II):
【0016】
【化6】
【0017】
(式中、R51およびR52はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基、R6は有機基を示す)で表わされる重合性不飽和二重結合を分子内に2以上有する架橋性モノマー(B)
とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなるものである。
【0018】
本発明の毛髪用樹脂組成物を構成する重合体は、ヒドロキシル基および/またはポリエーテル基を有する水溶性モノマーからなるポリマーを架橋させたものであり、高水溶性であり、常温ではフィルムを形成せず、しかもべたつかない油のようなすべり感を有する組成物とするものである。
【0019】
モノマーを構成するモノマー(A)は毛髪用樹脂組成物の親水性、非造膜性、艶およびすべり感を向上させる成分である。
【0020】
前記モノマー(A)を表わす一般式(I)において、式:
【0021】
【化7】
【0022】
(式中、R2およびmは前記と同じ)で表わされる繰り返し単位および式:
【0023】
【化8】
【0024】
(式中、R3およびnは前記と同じ)で表わされる繰り返し単位は、いずれもアルキルエーテル基であり、得られる毛髪用樹脂組成物から発現される艶やすべり感の付与効果が大きいという点から、前記mおよびnが1〜23の整数であることが好ましい。
【0025】
モノマー(A)の代表例としては、たとえばヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチルカルビトール(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、ヒドロキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ヒドロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリ(エチレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリ(プロピレングリコール−テトラメチレングリコール)(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのアルキルまたはアルキルエーテル(メタ)アクリレート;ヒドロキシルエチル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシブチル(メタ)アクリルアミド、メチルカルビトール(メタ)アクリルアミド、エチルカルビトール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、ヒドロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリルアミド、メトキシエチル(メタ)アクリルアミド、エトキシエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキルまたはアルキルエーテル(メタ)アクリルアミドなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0026】
なお本明細書において「…(メタ)アクリ〜」は「…アクリ〜」および「…メタクリ〜」を意味する。
【0027】
架橋性モノマー(B)は毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する成分である。
【0028】
前記架橋性モノマー(B)を表わす一般式(II)において、R6の有機基としては、たとえば炭素数1〜12のアルキレン基、カルボニル基、ケトン基、エーテル基、アミド基、ペプチド基、ウレタン基などがあげられる。これらのなかでは、毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する効果が大きいという点から、炭素数1〜9のアルキレン基、ケトン基およびエーテル基が好ましい。
【0029】
架橋性モノマー(B)の代表例としては、たとえば1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、2−n−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのジ(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートなどのトリ(メタ)アクリレート;メチレンビスアクリルアミドなどの多官能モノマーなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0030】
重合成分中の架橋性モノマー(B)の量は、毛髪用樹脂組成物のべたつきを抑制する効果が充分に発現されるようにするには、モノマー(A)から構成されるモノマー全量100重量部に対して0.1重量部以上、好ましくは0.5重量部以上、さらに好ましくは1重量部以上であり、また重合体中の架橋部位が多くなりすぎ、毛髪用樹脂組成物がゲル状となって使用性が低下しないようにするには、モノマー(A)から構成されるモノマー全量100重量部に対して10重量部以下、好ましくは8重量部以下、さらに好ましくは5重量部以下である。
【0031】
本発明に用いられる重合成分は、前記モノマー(A)からなるモノマーと架橋性モノマー(B)とを含有したものであり、重合成分全量(100重量%)がこれらモノマー(A)および架橋性モノマー(B)であってもよいが、得られる毛髪用樹脂組成物の使用目的に応じ、さらにこれらモノマー(A)および架橋性モノマー(B)と共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマー(C)(以下、単にモノマー(C)ともいう)をモノマーとして含有していてもよい。すなわち、その全量(100重量%)がモノマー(A)であるモノマーから得られるポリマーであってもよいが、モノマー(A)およびモノマー(C)を含有したモノマーから得られるポリマーを架橋性モノマー(B)にて架橋させてもよい。
【0032】
モノマー(C)は、たとえば毛髪用化粧料の基材としての水溶性、油溶性、臭気抑制、べたつき感抑制、すべり感、乾き感、自然感、造膜性、粘性、透明感、ガス相溶性、ガス透過性、他の添加剤との相溶性といった効果を毛髪用樹脂組成物に付与し得るモノマーであり、目的とする毛髪用樹脂組成物の用途などに応じて適宜その種類を選択して用いることができる。
【0033】
モノマー(C)の代表例としては、たとえば(メタ)アクリル酸;(メタ)アクリル酸のアルカリ金属塩、(メタ)アクリル酸のアンモニウム塩などの(メタ)アクリル酸塩;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸セチル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリルなどの(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミドなどのアルキル(メタ)アクリルアミド;(メタ)アクリロイルモルホリン;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレートの4級塩、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびその3級塩、N−t−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリレートおよびその3級塩などのアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびその塩;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドの4級塩、N,N−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの4級塩などのアミノアルキル(メタ)アクリルアミドの塩;N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシメチル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン、N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−N,N−ジエチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタインなどのベタイン類;ジアセトン(メタ)アクリルアミド、スチレン、イタコン酸、イタコン酸メチル、イタコン酸エチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、N−ビニルピロリドンなどがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0034】
モノマー中にモノマー(C)が含まれる場合、モノマー(A)およびモノマー(C)それぞれの量は、毛髪用樹脂組成物の親水性(高水溶性)、常温での非造膜性、艶および油のようなすべり感を向上させる効果が充分に発現されるようにするには、モノマー中のモノマー(A)の量が75重量%以上、好ましくは78重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上、すなわちモノマー中のモノマー(C)の量が25重量%以下、好ましくは22重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下であることが望ましく、またたとえば毛髪用化粧料の基材としての水溶性、油溶性、臭気抑制、べたつき感抑制、すべり感、乾き感、自然感、造膜性、粘性、透明感、ガス相溶性、ガス透過性、他の添加剤との相溶性といった、モノマー(C)による効果が充分に発現されるようにするには、モノマー中のモノマー(C)の量が1重量%以上、好ましくは3重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上、すなわちモノマー中のモノマー(A)の量が99重量%以下、好ましくは97重量%以下、さらに好ましくは95重量%以下であることが望ましい。
【0035】
なおモノマーがモノマー(A)およびモノマー(C)からなる場合、前記架橋性モノマー(B)の量は、これらモノマー(A)およびモノマー(C)の合計量(モノマー全量)100重量部に対する量である。
【0036】
本発明の毛髪用樹脂組成物を構成する前記重合体は、モノマー(A)および必要に応じてモノマー(C)の量を調整したモノマーと、その量を調整した架橋性モノマー(B)とからなる重合成分を、水溶液や有機溶剤中で重合させることにより得ることができる。すなわち、所望組成の重合成分を精製水や有機溶剤に充分に溶解させ、これを撹拌しながら重合開始剤を添加し、不活性ガス雰囲気下で共重合を行なうなどすればよい。また必要に応じて連鎖移動剤を用いることもできる。
【0037】
前記有機溶剤にはとくに限定がなく、たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコールなどのアルコール類;アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族類;n−ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素類;酢酸メチル、酢酸エチルなどの酢酸エステル類などの通常溶液重合に用いられる有機溶剤を使用することができる。なお水溶液や有機溶剤中で重合を行なう場合、重合成分の濃度が10〜80重量%程度となるように調整することが好ましい。
【0038】
前記重合開始剤にもとくに限定がなく、たとえばアゾイソブチロニトリル、アゾイソ酪酸メチル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどのアゾ系重合開始剤;過酸化ベンゾイルなどの過酸化物系重合開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系重合開始剤などを用いることができる。該重合開始剤の量は、通常重合成分全量100重量部に対して0.01〜5重量部程度であればよい。
【0039】
前記連鎖移動剤にもとくに限定がなく、たとえばラウリルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、チオグリセロールなどのメルカプタン基含有化合物;次亜リン酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウムなどの無機塩などを用いることができる。該連鎖移動剤の量は、通常重合成分全量100重量部に対して0.01〜10重量部程度であればよい。
【0040】
重合を行なう際の重合温度は、用いる重合開始剤の種類によっても異なるので一概には決定することができないが、通常重合開始剤の10時間半減期温度とすることが好ましい。また重合を行なう際の重合時間は、重合が不完全となって未反応の重合成分が残存するおそれをなくすには、通常2時間以上、好ましくは2〜24時間程度とすることが望ましい。
【0041】
なお未反応モノマーの有無は、たとえばPSDB法(二臭化硫酸ピリジン法)などの一般的な分析方法により、二重結合が存在するか否かを測定して確認することができる。
【0042】
かくして得られる重合体の主鎖の粘度平均分子量は、溶媒が揮発しても常温でフィルムを形成せず、油のような液体であるという点から、10000以下、好ましくは9000以下であることが望ましく、また毛髪用樹脂組成物として適度の粘度が必要であるという点から、500以上であることが望ましい。
【0043】
なお本発明において、重合体の主鎖の粘度平均分子量とは、架橋性モノマー(B)以外の重合成分を用い、同様の条件にて重合して得られた重合体(架橋部位のない主鎖)の粘度平均分子量(ポリビニルピロリドン換算値)である。
【0044】
このように、本発明の毛髪用樹脂組成物は、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与することができるものであるので、各種毛髪用化粧料に好適に使用することができる。
【0045】
本発明の毛髪用化粧料は、前記毛髪用樹脂組成物が配合されてなるものである。かかる化粧料の種類にはとくに限定がないが、前記毛髪用樹脂組成物によるべたつきを抑制し、毛髪に固着して潤いおよびすべり感を付与する効果を考慮すると、たとえば整髪剤、染毛剤、毛髪脱色剤、洗髪剤などがあげられる。
【0046】
整髪剤としては、たとえばヘアトニック、ポマード、ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアムース、ジェル、ヘアワックス、ヘアオイルなどの形態のものがあげられる。
【0047】
染毛剤および毛髪脱色剤としては、通常の液体形態に加え、たとえばスプレー、ヘアミスト、ムース、ジェル、クリームなどの形態のものがあげられる。
【0048】
洗髪剤としては、たとえばシャンプー、リンス、トリートメント、ヘアクリームなどの形態のものがあげられる。
【0049】
本発明の毛髪用化粧料における前記毛髪用樹脂組成物の量は、該毛髪用樹脂組成物による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば0.5〜90重量%程度、好ましくは2〜80重量%程度であることが望ましい。
【0050】
毛髪用化粧料には前記毛髪用樹脂組成物のほかに、さらなる潤いの向上効果を付与する目的で、保水成分を配合することができる。
【0051】
保水成分の代表例としては、たとえばエタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、エリスリトールなどのアルコール類;グリコール酸、乳酸、グリセリン酸、酒石酸などのα−ヒドロキシ酸およびその金属塩;グルコース、マルトースなどの糖類;各種アミノ酸;2−ピロリドン−5−カルボン酸などのアミノ酸誘導体;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸などのムコ多糖類などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0052】
本発明の毛髪用化粧料における保水成分の量は、該保水成分による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば1〜50重量%程度、好ましくは2〜30重量%程度であることが望ましい。
【0053】
毛髪用化粧料には前記毛髪用樹脂組成物および保水成分のほかに、さらなるすべり感の向上効果を付与する目的で、ワックス成分を配合することができる。
【0054】
ワックス成分の代表例としては、たとえばオリーブ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油などの油脂類;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツロウ、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリン、スクワランなどの炭化水素類;ラノリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セリル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル類;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーン油類などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
【0055】
本発明の毛髪用化粧料におけるワックス成分の量は、該ワックス成分による効果が充分に発現される量であればよく、たとえば1〜50重量%程度、好ましくは2〜30重量%程度であることが望ましい。
【0056】
さらに本発明の毛髪用化粧料には、化粧料の種類や目的に応じ、通常化粧料に配合される任意の成分、たとえば乳化剤、香料、防腐剤、顔料、栄養剤、保湿剤、紫外線防止剤、育毛剤などや、精製水などを常法にしたがって適宜配合することもできる。
【0057】
本発明の毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料は、べたつかず、しかも毛髪に固着して潤いと油のようなすべり感とを付与することができるすぐれたものである。
【0058】
【実施例】
つぎに、本発明の毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0059】
実施例1〜10および比較例1〜3
還流冷却器、滴下ロート、温度計、チッ素ガス導入管および撹拌装置を取り付けた1000ml容の5つ口フラスコに、表1、2に示す重合成分を添加して混合した。この重合成分の濃度が20重量%の溶液となるようにエタノールを添加して調整し、重合成分を完全に溶解させた。
【0060】
ついで得られた溶液に、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを、重合開始時、重合開始4時間目および重合開始9時間目に、それぞれ重合成分100重量部に対して0.5重量部添加し、80℃で24時間加熱撹拌して重合を完結させ、濃度が20重量%の重合体溶液(樹脂組成物)を得た。重合体溶液に未反応モノマーが残存していないことは、PSDB法にて確認した。
【0061】
また重合体の主鎖の粘度平均分子量として、架橋性モノマー(B)以外の重合成分を用い、同様の条件にて重合して得られた重合体(架橋部位のない主鎖)の粘度平均分子量(ポリビニルピロリドン換算値)を測定した。その結果を表3に示す。
【0062】
つぎに、得られた重合体溶液にさらにエタノールを添加し、濃度が10重量%の試験溶液を調製した。
【0063】
前記試験溶液5gをエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に充填し、さらに噴射剤として液化石油ガス5gを充填した。これにエアゾールバルブおよびボタンを取り付けてエアゾール型整髪剤を調製した。
【0064】
得られたエアゾール型整髪剤を、毛髪(長さ約15cm、直径約2cmの人毛束)に対して20cmの距離から10秒間噴射させ、毛髪の補修感(ぱさつき)、すべり感、艶およびべたつきを観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表3に示す。
【0065】
(イ)補修感(ぱさつき)
(評価基準)
○:本来の毛髪と同様にぱさつかない。
△:ややぱさつきがあり、違和感がある。
×:ぱさつきがいちじるしく、ごわごわする。
【0066】
(ロ)すべり感
(評価基準)
○:すべり感にすぐれる。
△:普通の感触である。
×:すべり感に劣る。
【0067】
(ハ)艶
(評価基準)
○:艶々している。
△:普通である。
×:艶がない。
【0068】
(ニ)べたつき
(評価基準)
○:手指で触ると、べたつきがなく、さらさらしている。
×:手指で触ると、べたついて手指に付く感触である。
【0069】
なお表1、2中の各略号は以下に示すとおりである。
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート
HPA:2−ヒドロキシプロピルアクリレート
HPMA:2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
HBMA:4−ヒドロキシブチルメタクリレート
M−20G:メトキシジエチレングリコールメタクリレート
AM−20G:フェノキシジエチレングリコールアクリレート
M−40G:メトキシポリエチレングリコール(230)メタクリレート
M−90G:メトキシポリエチレングリコール(400)メタクリレート
AM−90G:メトキシポリエチレングリコール(400)アクリレート
MAA:メタクリル酸
DM:N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート
GBMA:N−メタクリロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウム−α−N−カルボキシベタイン
1,4BDA:1,4−ブタンジオールジアクリレート
1,6HDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
TPGDA:テトラプロピレングリコールジアクリレート
TEGDA:テトラエチレングリコールジアクリレート
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】
【0072】
【表3】
【0073】
表3に示された結果から、実施例1〜10のようにモノマー(A)および架橋性モノマー(B)を必須重合成分として用いて得られた毛髪用樹脂組成物は、補修後の毛髪にぱさつきを与えず、すべり感および艶を付与し、しかもべたつきを抑制することができることがわかる。
【0074】
これに対し、比較例1〜3のように架橋性モノマー(B)を用いなかった場合には、ばさつきを与えず、艶を付与することができるものの、すべり感を付与することができず、しかもべたつきを抑制することもできないことがわかる。
【0075】
処方例1(ヘアスプレー)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、原液を調製した。
【0076】
【0077】
前記原液をエアゾール用耐圧容器(満注量:100ml)内に充填し、さらに噴射剤として液化石油ガスを充填した。原液と噴射剤との重量比(原液/噴射剤)は50/50である。これにエアゾールバルブおよびボタンを取り付けてヘアスプレーを調製した。
【0078】
得られたヘアスプレーを毛髪に均一に噴射したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0079】
処方例2(リンス)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、リンスを調製した。
【0080】
【0081】
シャンプーにて洗髪後、得られたリンスを毛髪に均一に塗布し、しばらくして通常どおり洗浄したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0082】
処方例3(ヘアクリーム)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、ヘアクリームを調製した。
【0083】
【0084】
ヘアクリームを毛髪に均一に塗布したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0085】
処方例4(ヘアオイル)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、ヘアオイルを調製した。
【0086】
【0087】
得られたヘアオイルを毛髪に均一に塗布したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0088】
処方例5(パーマネント剤)
(第1剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第1剤を調製した。
【0089】
【0090】
(第2剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第2剤を調製した。
【0091】
【0092】
つぎに、得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪にパーマネントを付与したところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0093】
処方例6(ヘアブリーチ剤)
(第1剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第1剤を調製した。
【0094】
【0095】
(第2剤)
以下に示す各成分を室温(約24℃)にて撹拌混合し、第2剤を調製した。
【0096】
【0097】
つぎに、得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪をブリーチしたところ、毛髪にぱさつきがなく、すべり感および艶が付与され、しかもべたつきが抑制されていた。
【0098】
比較処方例1
処方例1において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例1と同様にしてヘアスプレーを調製した。
【0099】
得られたヘアスプレーを毛髪に均一に噴射したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0100】
比較処方例2
処方例2において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例2と同様にしてリンスを調製した。
【0101】
得られたリンスをシャンプー後に毛髪に均一に塗布し、しばらくして通常どおり洗浄したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0102】
比較処方例3
処方例3において、実施例10の毛髪用樹脂組成物30.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物30.0重量%を用いたほかは、処方例3と同様にしてヘアクリームを調製した。
【0103】
得られたヘアクリームを毛髪に均一に塗布したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0104】
比較処方例4
処方例4において、実施例10の毛髪用樹脂組成物80.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物80.0重量%を用いたほかは、処方例4と同様にしてヘアオイルを調製した。
【0105】
得られたヘアオイルを毛髪に均一に塗布したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0106】
比較処方例5
処方例5において、第1剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用い、第2剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用いたほかは、処方例5と同様にしてパーマネント剤の第1剤および第2剤を調製した。
【0107】
得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪にパーマネントを付与したが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0108】
比較処方例6
処方例6において、第1剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物40.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物40.0重量%を用い、第2剤の実施例10の毛髪用樹脂組成物20.0重量%のかわりに比較例3の樹脂組成物20.0重量%を用いたほかは、処方例6と同様にしてヘアブリーチ剤の第1剤および第2剤を調製した。
【0109】
得られた第1剤および第2剤を用い、通常の方法にて毛髪をブリーチしたが、毛髪にすべり感がなく、べたついていた。
【0110】
【発明の効果】
本発明の毛髪用樹脂組成物は高水溶性であり、常温ではフィルムを形成せず、該毛髪用樹脂組成物およびそれからなる毛髪用化粧料は、べたつかず、毛髪に固着して潤いおよび油のようなすべり感を付与することができるものである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin composition for hair and a hair cosmetic composition comprising the same. More particularly, the present invention relates to a resin composition for hair that is non-sticky and adheres to the hair to give moisture and a slipperiness, and a cosmetic for hair comprising the same.
[0002]
[Prior art]
In recent years, there has been no sense of resistance to dyeing hair, not limited to young people, and anyone can easily dye hair.
[0003]
In general, bleaching for dyeing hair dyes hair in various colors by removing the melanin pigment in the hair with dilute hydrogen peroxide and then dyeing it. However, such treatment with hydrogen peroxide destroys not only melanin but also hair cuticles. As a result, hair treated with hydrogen peroxide loses moisture, becomes crusty, and loses luster. Although this kind of touch varies slightly among individuals, it is a problem that all people who have bleached have, and hair care is especially important.
[0004]
Even without hair coloring, there are many people who suffer from problems such as hair being damaged, cramped, or dull due to external stress such as exposure to ultraviolet rays for a long time outdoors.
[0005]
Therefore, hair wax and moisture packs are applied as means for caring for hair damaged by the above factors. Lipophilic higher aliphatic hydrocarbons are usually used for hair wax, but since such hair wax is only coated on the surface of the hair, it only assists the feeling of slipping, There is a drawback that it is not possible to expect an essential repair of damaged hair. In addition, water-soluble aliphatic hydrocarbons are usually used in the moisture pack, and when such moisture pack is applied to damaged hair, hydration of the hair is performed, but stickiness occurs when used in large amounts, There is a disadvantage that the feeling of use is not good.
[0006]
For example, a copolymer of an unsaturated monomer having a specific amount of ionicity, a polyether group-containing unsaturated monomer, and a (meth) acrylic acid alkyl ester, each having a cationic or zwitterionic polymer A contained hair cosmetic composition has been proposed (Japanese Patent Laid-Open No. 7-285831). However, such a hair cosmetic composition is still unsatisfactory because it has a feeling of use far from a natural texture because it is dry and has a large stickiness when formed in a large amount and forms a film.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
This invention is made | formed in view of the said prior art, and it aims at providing the resin composition for hair which does not stickiness but can adhere to hair, and can provide a moist and slippery feeling.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention
(1) General formula (I):
[0009]
[Chemical 3]
[0010]
(Wherein R 1 Is a hydrogen atom or a methyl group, R 2 And R Three Are each independently an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, R Four Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 or 2 carbon atoms or a phenyl group, X 1 Is a direct bond or -NH-, m and n are each independently 0 or an integer of 1 to 50 (provided that m and n are not 0 at the same time), and a monomer (A),
General formula (II):
[0011]
[Formula 4]
[0012]
(Wherein R 51 And R 52 Each independently represents a hydrogen atom or a methyl group, R 6 Is a crosslinkable monomer having two or more polymerizable unsaturated double bonds in the molecule (B)
A resin composition for hair comprising a polymer obtained by polymerizing a polymerization component in which the amount of the crosslinkable monomer (B) is 0.1 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the total amount of monomers, and
(2) Hair cosmetics comprising the hair resin composition
About.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As described above, the resin composition for hair of the present invention has the general formula (I):
[0014]
[Chemical formula 5]
[0015]
(Wherein R 1 Is a hydrogen atom or a methyl group, R 2 And R Three Are each independently an alkylene group having 2 to 4 carbon atoms, R Four Is a hydrogen atom, an alkyl group having 1 or 2 carbon atoms or a phenyl group, X 1 Is a direct bond or -NH-, m and n are each independently 0 or an integer of 1 to 50 (provided that m and n are not 0 at the same time), and a monomer (A),
General formula (II):
[0016]
[Chemical 6]
[0017]
(Wherein R 51 And R 52 Each independently represents a hydrogen atom or a methyl group, R 6 Is a crosslinkable monomer having two or more polymerizable unsaturated double bonds in the molecule (B)
And a polymer obtained by polymerizing a polymerization component in which the amount of the crosslinkable monomer (B) is 0.1 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the total amount of monomers.
[0018]
The polymer constituting the hair resin composition of the present invention is a polymer obtained by crosslinking a water-soluble monomer having a hydroxyl group and / or a polyether group, is highly water-soluble, and forms a film at room temperature. The composition has a slipperiness such as oil that is not sticky.
[0019]
The monomer (A) constituting the monomer is a component that improves the hydrophilicity, non-film-forming property, gloss and slipperiness of the hair resin composition.
[0020]
In the general formula (I) representing the monomer (A), the formula:
[0021]
[Chemical 7]
[0022]
(Wherein R 2 And m are the same as defined above)
[0023]
[Chemical 8]
[0024]
(Wherein R Three And n are the same as those described above), and both m and n are alkyl ether groups, and the effect of imparting glossiness and slipperiness expressed from the resulting resin composition for hair is great. Is preferably an integer of 1 to 23.
[0025]
Representative examples of the monomer (A) include, for example, hydroxylethyl (meth) acrylate, hydroxypropyl (meth) acrylate, hydroxybutyl (meth) acrylate, methyl carbitol (meth) acrylate, ethyl carbitol (meth) acrylate, hydroxydiethylene glycol (Meth) acrylate, methoxydiethylene glycol (meth) acrylate, hydroxy polyethylene glycol (meth) acrylate, methoxy polyethylene glycol (meth) acrylate, ethoxy polyethylene glycol (meth) acrylate, phenoxydiethylene glycol (meth) acrylate, phenoxy polyethylene glycol (meth) acrylate , Methoxyethyl (meth) acrylate, ethoxyethyl (meth) acrylate Rate, dipropylene glycol (meth) acrylate, polypropylene glycol (meth) acrylate, methoxytripropylene glycol (meth) acrylate, poly (ethylene glycol-tetramethylene glycol) (meth) acrylate, poly (propylene glycol-tetramethylene glycol) ( Alkyl or alkyl ether (meth) acrylates such as meth) acrylate, polyethylene glycol-polypropylene glycol (meth) acrylate; hydroxylethyl (meth) acrylamide, hydroxypropyl (meth) acrylamide, hydroxybutyl (meth) acrylamide, methyl carbitol (meth) ) Acrylamide, ethyl carbitol (meth) acrylamide, hydroxydiethyleneglycol (Meth) acrylamide, methoxydiethylene glycol (meth) acrylamide, hydroxy polyethylene glycol (meth) acrylamide, methoxy polyethylene glycol (meth) acrylamide, ethoxy polyethylene glycol (meth) acrylamide, phenoxy diethylene glycol (meth) acrylamide, phenoxy polyethylene glycol (meth) acrylamide , Alkyl such as methoxyethyl (meth) acrylamide and ethoxyethyl (meth) acrylamide or alkyl ether (meth) acrylamide, and the like can be used alone or in combination of two or more.
[0026]
In the present specification, “... (Meth) acryl-” means “... acrylic-” and “... metacri-”.
[0027]
A crosslinkable monomer (B) is a component which suppresses the stickiness of the resin composition for hair.
[0028]
In the general formula (II) representing the crosslinkable monomer (B), R 6 Examples of the organic group include an alkylene group having 1 to 12 carbon atoms, a carbonyl group, a ketone group, an ether group, an amide group, a peptide group, and a urethane group. Among these, an alkylene group having 1 to 9 carbon atoms, a ketone group, and an ether group are preferable because the effect of suppressing stickiness of the resin composition for hair is great.
[0029]
Typical examples of the crosslinkable monomer (B) include 1,4-butanediol di (meth) acrylate, 1,6-hexanediol di (meth) acrylate, 1,9-nonanediol di (meth) acrylate, 2 -N-butyl-2-ethyl-1,3-propanediol di (meth) acrylate, tripropylene glycol di (meth) acrylate, tetraethylene glycol di (meth) acrylate, tetrapropylene glycol di (meth) acrylate (Meth) acrylates; tri (meth) acrylates such as trimethylolpropane tri (meth) acrylate and pentaerythritol tri (meth) acrylate; polyfunctional monomers such as methylenebisacrylamide, etc., which may be used alone or in combination of two or more Used in combination Door can be.
[0030]
The amount of the crosslinkable monomer (B) in the polymerization component is 100 parts by weight based on the total amount of monomers composed of the monomer (A) so that the effect of suppressing the stickiness of the resin composition for hair can be fully expressed. 0.1 parts by weight or more, preferably 0.5 parts by weight or more, more preferably 1 part by weight or more, and the number of cross-linked sites in the polymer increases so that the hair resin composition is in a gel state. In order not to lower the usability, the amount is 10 parts by weight or less, preferably 8 parts by weight or less, more preferably 5 parts by weight or less, based on 100 parts by weight of the total amount of the monomers composed of the monomer (A). .
[0031]
The polymerization component used in the present invention contains a monomer comprising the monomer (A) and a crosslinkable monomer (B), and the total amount (100% by weight) of the polymerization component is composed of the monomer (A) and the crosslinkable monomer. Although it may be (B), depending on the intended use of the resulting resin composition for hair, a monomer having an unsaturated double bond copolymerizable with these monomers (A) and the crosslinkable monomer (B) ( C) (hereinafter also simply referred to as monomer (C)) may be contained as a monomer. That is, the polymer obtained from the monomer whose total amount (100% by weight) is the monomer (A) may be used. B) may be cross-linked.
[0032]
Monomer (C) is, for example, water-soluble, oil-soluble, odor-suppressing, stickiness-inhibiting, slipperiness, dryness, naturalness, film-forming property, viscosity, transparency, gas compatibility as a base material for hair cosmetics. It is a monomer that can impart effects such as gas permeability and compatibility with other additives to the resin composition for hair, and the type of the monomer is appropriately selected depending on the intended use of the resin composition for hair Can be used.
[0033]
Representative examples of the monomer (C) include, for example, (meth) acrylic acid; (meth) acrylic acid salts such as (meth) acrylic acid alkali metal salts and ammonium salts of (meth) acrylic acid; methyl (meth) acrylate , Ethyl (meth) acrylate, n-butyl (meth) acrylate, isobutyl (meth) acrylate, t-butyl (meth) acrylate, neopentyl (meth) acrylate, cyclohexyl (meth) acrylate, (meth) (Meth) acrylates such as benzyl acrylate, octyl (meth) acrylate, lauryl (meth) acrylate, stearyl (meth) acrylate, cetyl (meth) acrylate, tetrahydrofurfuryl (meth) acrylate; (Meth) acrylamide, N-methyl (meth) acrylamide, N-ethyl (meth) acrylic N-propyl (meth) acrylamide, N-isopropyl (meth) acrylamide, N-butoxymethyl (meth) acrylamide, Nt-butyl (meth) acrylamide, N-octyl (meth) acrylamide, N, N Alkyl (meth) acrylamides such as dimethyl (meth) acrylamide and N, N-diethyl (meth) acrylamide; (meth) acryloylmorpholine; quaternary salt of N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylate, N, N- Quaternary salt of dimethylaminopropyl (meth) acrylate, quaternary salt of N, N-diethylaminoethyl (meth) acrylate, quaternary salt of N, N-diethylaminopropyl (meth) acrylate, Nt-butylaminoethyl ( (Meth) acrylate and its tertiary salt, Nt-butyla Aminoalkyl (meth) acrylates and salts thereof, such as nopropyl (meth) acrylate and tertiary salts thereof; quaternary salts of N, N-dimethylaminoethyl (meth) acrylamide, of N, N-dimethylaminopropyl (meth) acrylamide Quaternary salts, quaternary salts of N, N-diethylaminoethyl (meth) acrylamide, quaternary salts of N, N-diethylaminopropyl (meth) acrylamide, and the like salts of aminoalkyl (meth) acrylamides; N- (meth) acryloyl Oxymethyl-N, N-dimethylammonium-α-N-carboxybetaine, N- (meth) acryloyloxyethyl-N, N-dimethylammonium-α-N-carboxybetaine, N- (meth) acryloyloxypropyl-N , N-dimethylammonium-α-N-carboxy Sibetaine, N- (meth) acryloyloxymethyl-N, N-diethylammonium-α-N-carboxybetaine, N- (meth) acryloyloxyethyl-N, N-diethylammonium-α-N-carboxybetaine, N- Betaines such as (meth) acryloyloxypropyl-N, N-diethylammonium-α-N-carboxybetaine; diacetone (meth) acrylamide, styrene, itaconic acid, methyl itaconate, ethyl itaconate, vinyl acetate, vinyl propionate , N-vinylpyrrolidone and the like, and these can be used alone or in admixture of two or more.
[0034]
When the monomer (C) is contained in the monomer, the amount of each of the monomer (A) and the monomer (C) depends on the hydrophilicity (high water solubility) of the hair resin composition, non-film-forming property at room temperature, gloss and In order to sufficiently exhibit the effect of improving the slipperiness like oil, the amount of the monomer (A) in the monomer is 75% by weight or more, preferably 78% by weight or more, more preferably 80% by weight. That is, it is desirable that the amount of monomer (C) in the monomer is 25% by weight or less, preferably 22% by weight or less, more preferably 20% by weight or less. Monomers such as compatibility, oil solubility, odor control, stickiness, slipperiness, dryness, naturalness, film-forming properties, viscosity, transparency, gas compatibility, gas permeability, and compatibility with other additives ( According to C) In order for the fruit to be fully expressed, the amount of the monomer (C) in the monomer is 1% by weight or more, preferably 3% by weight or more, more preferably 5% by weight or more, that is, the monomer (A ) Is 99% by weight or less, preferably 97% by weight or less, more preferably 95% by weight or less.
[0035]
In addition, when a monomer consists of a monomer (A) and a monomer (C), the quantity of the said crosslinkable monomer (B) is the quantity with respect to 100 weight part of the total amount (monomer total amount) of these monomers (A) and monomers (C). is there.
[0036]
The polymer constituting the resin composition for hair of the present invention comprises a monomer (A) and a monomer in which the amount of monomer (C) is adjusted as necessary, and a crosslinkable monomer (B) in which the amount is adjusted. Can be obtained by polymerizing the resulting polymerization component in an aqueous solution or an organic solvent. That is, a polymerization component having a desired composition may be sufficiently dissolved in purified water or an organic solvent, a polymerization initiator may be added while stirring this, and copolymerization may be performed in an inert gas atmosphere. Moreover, a chain transfer agent can also be used as needed.
[0037]
The organic solvent is not particularly limited. For example, alcohols such as methyl alcohol, ethyl alcohol, isopropyl alcohol, ethylene glycol and propylene glycol; ketones such as acetone and methyl ethyl ketone; ethers such as diethyl ether and tetrahydrofuran; benzene and toluene Organic solvents usually used for solution polymerization, such as aromatics such as xylene, hydrocarbons such as n-hexane and cyclohexane, and acetates such as methyl acetate and ethyl acetate can be used. In addition, when superposing | polymerizing in aqueous solution or an organic solvent, it is preferable to adjust so that the density | concentration of a polymerization component may be about 10 to 80 weight%.
[0038]
The polymerization initiator is not particularly limited. For example, azo polymerization initiators such as azoisobutyronitrile, methyl azoisobutyrate, and azobisdimethylvaleronitrile; peroxide polymerization initiators such as benzoyl peroxide; Persulfate polymerization initiators such as potassium and ammonium persulfate can be used. The amount of the polymerization initiator may be about 0.01 to 5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the total amount of polymerization components.
[0039]
The chain transfer agent is not particularly limited, and for example, mercaptan group-containing compounds such as lauryl mercaptan, dodecyl mercaptan and thioglycerol; inorganic salts such as sodium hypophosphite and sodium bisulfite can be used. The amount of the chain transfer agent may be about 0.01 to 10 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the total amount of polymerization components.
[0040]
The polymerization temperature at the time of polymerization varies depending on the type of polymerization initiator to be used and cannot be determined unconditionally. However, it is usually preferable to use the 10-hour half-life temperature of the polymerization initiator. The polymerization time for carrying out the polymerization is desirably 2 hours or longer, preferably about 2 to 24 hours, in order to eliminate the possibility that the polymerization is incomplete and unreacted polymerization components remain.
[0041]
The presence or absence of unreacted monomers can be confirmed by measuring whether or not a double bond is present by a general analysis method such as the PSDB method (pyridine dibromide sulfate pyridine method).
[0042]
The viscosity average molecular weight of the main chain of the polymer thus obtained is 10,000 or less, preferably 9000 or less, from the point that it does not form a film at room temperature even when the solvent volatilizes and is a liquid like oil. Desirably, it is preferably 500 or more from the viewpoint that an appropriate viscosity is required as a resin composition for hair.
[0043]
In the present invention, the viscosity average molecular weight of the main chain of the polymer is a polymer obtained by polymerizing under the same conditions using a polymerization component other than the crosslinkable monomer (B) (main chain having no crosslinking site). ) Viscosity average molecular weight (in terms of polyvinylpyrrolidone).
[0044]
Thus, since the resin composition for hair of the present invention is non-sticky and can adhere to the hair and impart moisture and slipperiness, it can be suitably used for various hair cosmetics. .
[0045]
The hair cosmetic composition of the present invention comprises the hair resin composition. There are no particular limitations on the type of such cosmetics, but in consideration of the effect of suppressing stickiness due to the resin composition for hair and adhering to the hair to impart moisture and a feeling of slipping, for example, hairdressing agents, hair dyes, Examples include hair bleaching agents and hair washing agents.
[0046]
Examples of the hair styling agent include hair tonic, pomade, hair spray, hair mist, hair mousse, gel, hair wax, hair oil and the like.
[0047]
Examples of hair dyes and hair bleaching agents include those in the form of sprays, hair mists, mousses, gels, creams and the like in addition to the usual liquid forms.
[0048]
Examples of the hair washing agent include shampoo, rinse, treatment, hair cream and the like.
[0049]
The amount of the resin composition for hair in the hair cosmetic composition of the present invention may be an amount that sufficiently exhibits the effect of the resin composition for hair, for example, about 0.5 to 90% by weight, preferably It is desirable to be about 2 to 80% by weight.
[0050]
In addition to the above-mentioned hair resin composition, a water-retaining component can be blended in the hair cosmetic for the purpose of imparting a further moisturizing effect.
[0051]
Representative examples of water retention components include alcohols such as ethanol, isopropyl alcohol, ethylene glycol, diethylene glycol, propylene glycol, glycerin, sorbitol, and erythritol; α-hydroxy acids such as glycolic acid, lactic acid, glyceric acid, and tartaric acid, and their metals Salts; sugars such as glucose and maltose; various amino acids; amino acid derivatives such as 2-pyrrolidone-5-carboxylic acid; and mucopolysaccharides such as hyaluronic acid and chondroitin sulfate. These may be used alone or in combination of two or more. Can be used.
[0052]
The amount of the water-retaining component in the hair cosmetic composition of the present invention may be any amount as long as the effect of the water-retaining component is sufficiently expressed, for example, about 1 to 50% by weight, preferably about 2 to 30% by weight. Is desirable.
[0053]
In addition to the resin composition for hair and the water-retaining component, a wax component can be blended in the hair cosmetic for the purpose of imparting a further improvement in slipperiness.
[0054]
Typical examples of the wax component include oils and fats such as olive oil, camellia oil, macadamia nut oil and castor oil; waxes such as carnauba wax, candelilla wax, jojoba oil, beeswax and lanolin; liquid paraffin, paraffin, petrolatum, ceresin, Hydrocarbons such as microcrystalline and squalane; higher fatty acids such as lanolinic acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, and isostearic acid; higher alcohols such as cetyl alcohol, stearyl alcohol, isostearyl alcohol, and 2-octyldodecanol Esters such as isopropyl myristate, 2-octyldodecyl myristate, ceryl 2-ethylhexanoate, diisostearyl malate; methylpolysiloxane, methylphenylpolysiloxane, etc. Such recone oils. These may be used alone or in admixture of two or more.
[0055]
The amount of the wax component in the hair cosmetic composition of the present invention may be an amount that sufficiently exhibits the effect of the wax component, for example, about 1 to 50% by weight, preferably about 2 to 30% by weight. Is desirable.
[0056]
Furthermore, the hair cosmetic composition according to the present invention includes any components that are usually blended in cosmetics, such as emulsifiers, fragrances, preservatives, pigments, nutrients, moisturizers, and UV protection agents, depending on the type and purpose of the cosmetics. Further, a hair restoring agent, purified water, etc. can be appropriately blended according to a conventional method.
[0057]
The resin composition for hair of the present invention and the hair cosmetic composition comprising the same are excellent in that they are non-sticky and can adhere to the hair and give a feeling of moisture and oily slip.
[0058]
【Example】
Next, the resin composition for hair of the present invention and the hair cosmetic composition comprising the same will be described in more detail based on examples, but the present invention is not limited to such examples.
[0059]
Examples 1-10 and Comparative Examples 1-3
The polymerization components shown in Tables 1 and 2 were added and mixed in a 1000 ml five-necked flask equipped with a reflux condenser, a dropping funnel, a thermometer, a nitrogen gas inlet tube and a stirring device. Ethanol was added and adjusted so that the concentration of the polymerization component was 20% by weight to completely dissolve the polymerization component.
[0060]
Subsequently, azobisisobutyronitrile as a polymerization initiator was added to the obtained solution at 0.5 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polymerization component at the start of polymerization, 4 hours after the start of polymerization, and 9 hours after the start of polymerization. Then, the mixture was heated and stirred at 80 ° C. for 24 hours to complete the polymerization, and a polymer solution (resin composition) having a concentration of 20% by weight was obtained. It was confirmed by the PSDB method that no unreacted monomer remained in the polymer solution.
[0061]
In addition, as the viscosity average molecular weight of the main chain of the polymer, the viscosity average molecular weight of a polymer obtained by polymerizing under the same conditions using a polymerization component other than the crosslinkable monomer (B) (main chain having no crosslinking site). (Polyvinylpyrrolidone equivalent value) was measured. The results are shown in Table 3.
[0062]
Next, ethanol was further added to the obtained polymer solution to prepare a test solution having a concentration of 10% by weight.
[0063]
5 g of the test solution was filled in an aerosol pressure vessel (full amount: 100 ml), and further 5 g of liquefied petroleum gas as a propellant. An aerosol type hair styling agent was prepared by attaching an aerosol valve and a button thereto.
[0064]
The obtained aerosol-type hair styling agent is sprayed for 10 seconds from a distance of 20 cm to the hair (a human hair bundle having a length of about 15 cm and a diameter of about 2 cm), and the hair is repaired (pasted), slippery, glossy and sticky Were observed and evaluated based on the following evaluation criteria. The results are shown in Table 3.
[0065]
(I) Repair feeling (path)
(Evaluation criteria)
○: Not as clumsy as the original hair.
Δ: Slightly crisp and uncomfortable.
×: Pasaki is really terrifying and stiff.
[0066]
(B) Slip feeling
(Evaluation criteria)
○: Excellent slip.
Δ: Normal feel.
X: It is inferior to a slip feeling.
[0067]
(C) Gloss
(Evaluation criteria)
○: It is glossy.
Δ: Normal.
X: No gloss.
[0068]
(D) Stickiness
(Evaluation criteria)
○: When touched with fingers, there is no stickiness and it is smooth.
X: When touched with fingers, it is sticky to the fingers.
[0069]
The abbreviations in Tables 1 and 2 are as shown below.
HEA: 2-hydroxyethyl acrylate
HEMA: 2-hydroxyethyl methacrylate
HPA: 2-hydroxypropyl acrylate
HPMA: 2-hydroxypropyl methacrylate
HBMA: 4-hydroxybutyl methacrylate
M-20G: Methoxydiethylene glycol methacrylate
AM-20G: Phenoxydiethylene glycol acrylate
M-40G: Methoxypolyethylene glycol (230) methacrylate
M-90G: Methoxypolyethylene glycol (400) methacrylate
AM-90G: Methoxypolyethylene glycol (400) acrylate
MAA: Methacrylic acid
DM: N, N-dimethylaminoethyl methacrylate
GBMA: N-methacryloyloxyethyl-N, N-dimethylammonium-α-N-carboxybetaine
1,4BDA: 1,4-butanediol diacrylate
1,6HDA: 1,6-hexanediol diacrylate
TPGDA: Tetrapropylene glycol diacrylate
TEGDA: Tetraethylene glycol diacrylate
[0070]
[Table 1]
[0071]
[Table 2]
[0072]
[Table 3]
[0073]
From the results shown in Table 3, the hair resin composition obtained by using the monomer (A) and the crosslinkable monomer (B) as essential polymerization components as in Examples 1 to 10 was applied to the hair after repair. It can be seen that it does not give a crispness, can give a slipperiness and gloss, and can suppress stickiness.
[0074]
On the other hand, when the crosslinkable monomer (B) was not used as in Comparative Examples 1 to 3, the gloss was not given and gloss could be given, but the slipperiness could not be given. And it turns out that stickiness cannot be suppressed.
[0075]
Formulation Example 1 (hair spray)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a stock solution.
[0076]
[0077]
The stock solution was filled in an aerosol pressure vessel (full injection amount: 100 ml), and further liquefied petroleum gas was filled as a propellant. The weight ratio of the stock solution to the propellant (stock solution / propellant) is 50/50. An aerosol valve and button were attached to this to prepare a hair spray.
[0078]
When the obtained hair spray was uniformly sprayed on the hair, the hair was not crusty, a slipperiness and gloss were imparted, and stickiness was suppressed.
[0079]
Formulation Example 2 (Rinse)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a rinse.
[0080]
[0081]
After shampooing the hair, the obtained rinse was evenly applied to the hair and washed as usual after a while. As a result, the hair was not crusty, a slipperiness and luster were imparted, and stickiness was suppressed.
[0082]
Formulation Example 3 (Hair Cream)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a hair cream.
[0083]
[0084]
When the hair cream was uniformly applied to the hair, the hair was not crusty, a slipperiness and luster were imparted, and stickiness was suppressed.
[0085]
Formulation Example 4 (hair oil)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a hair oil.
[0086]
[0087]
When the obtained hair oil was uniformly applied to the hair, the hair was not crusty, a slipperiness and luster were imparted, and stickiness was suppressed.
[0088]
Formulation Example 5 (Permanent)
(First agent)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a first agent.
[0089]
[0090]
(Second agent)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a second agent.
[0091]
[0092]
Next, using the obtained first and second agents, permanent hair was imparted by a normal method, and the hair was not crusty, slippery and gloss was imparted, and stickiness was suppressed. .
[0093]
Formulation Example 6 (hair bleaching agent)
(First agent)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a first agent.
[0094]
[0095]
(Second agent)
Each component shown below was stirred and mixed at room temperature (about 24 ° C.) to prepare a second agent.
[0096]
[0097]
Next, when the obtained first and second agents were used and the hair was bleached by an ordinary method, the hair was not crusty, a slipperiness and luster were imparted, and stickiness was suppressed.
[0098]
Comparative formulation example 1
In Formulation Example 1, a hair spray was prepared in the same manner as in Formulation Example 1, except that 30.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used instead of 30.0% by weight of the resin composition for hair of Example 10. Prepared.
[0099]
The obtained hair spray was sprayed uniformly on the hair, but the hair was not slippery and was sticky.
[0100]
Comparative formulation example 2
In Formulation Example 2, a rinse was prepared in the same manner as Formulation Example 2, except that 30.0 wt% of the resin composition of Comparative Example 3 was used instead of 30.0 wt% of the resin composition for hair of Example 10. did.
[0101]
The obtained rinse was evenly applied to the hair after shampooing and washed as usual after a while, but the hair was not slippery and was sticky.
[0102]
Comparative formulation example 3
In Formulation Example 3, a hair cream was prepared in the same manner as in Formulation Example 3, except that 30.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used instead of 30.0% by weight of the resin composition for hair of Example 10. Prepared.
[0103]
The obtained hair cream was uniformly applied to the hair, but the hair was not slippery and was sticky.
[0104]
Comparative Formulation Example 4
In Formulation Example 4, a hair oil was prepared in the same manner as Formulation Example 4 except that 80.0 wt% of the resin composition for hair of Example 10 was used instead of 80.0 wt% of the resin composition for hair. did.
[0105]
The obtained hair oil was uniformly applied to the hair, but the hair was not slippery and was sticky.
[0106]
Comparative Formulation Example 5
In Formulation Example 5, instead of 20.0% by weight of the resin composition for hair of Example 10 of the first agent, 20.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used, and the hair of Example 10 of the second agent was used. The permanent agent first and second agents were prepared in the same manner as in Formulation Example 5, except that 20.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used instead of 20.0% by weight of the resin composition. .
[0107]
Using the obtained first and second agents, permanent hair was imparted with a normal method, but the hair was not slippery and was sticky.
[0108]
Comparative Formulation Example 6
In Formulation Example 6, instead of 40.0% by weight of the resin composition for hair of Example 10 of the first agent, 40.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used, and the hair of Example 10 of the second agent was used. The first and second hair bleaching agents were prepared in the same manner as in Formulation Example 6, except that 20.0% by weight of the resin composition of Comparative Example 3 was used instead of 20.0% by weight of the resin composition. did.
[0109]
Using the obtained first and second agents, the hair was bleached by an ordinary method, but the hair was not slippery and was sticky.
[0110]
【The invention's effect】
The hair resin composition of the present invention is highly water-soluble, and does not form a film at room temperature. The hair resin composition and the hair cosmetic composition comprising the hair resin composition are not sticky, adhere to the hair and are moist and oily. Such a slipperiness can be imparted.
Claims (13)
一般式(II):
とからなり、架橋性モノマー(B)の量がモノマー全量100重量部に対して0.1〜10重量部である重合成分を重合させて得られた重合体からなり、
モノマー中のモノマー(A)の量が75〜100重量%である毛髪用樹脂組成物。Formula (I):
General formula (II):
Consists of a, Ri Do of a polymer amount obtained by polymerizing polymerizable components is 0.1 to 10 parts by weight based on the total monomers 100 parts by weight of crosslinking monomer (B),
The resin composition for hair whose amount of monomer (A) in a monomer is 75 to 100 weight% .
一般式(I):
Formula (I):
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