JP4822598B2 - キャッシュメモリ装置およびそれを含むデータ処理装置 - Google Patents
キャッシュメモリ装置およびそれを含むデータ処理装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャッシュメモリ装置およびデータ処理装置に関し、特に、通信制御等のデータ処理におけるキャッシュとメインメモリ間のデータの入れ替え発生が低減されたキャッシュメモリ装置およびそれを含むデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
イーサネット(登録商標)などで構成されたコンピュータネットワーク間を相互接続しネットワーク間の相互の通信を制御するために通信制御装置が設けられる。図6(a)は、通信制御装置の一例のルータのブロック図であり、(b)は、パケットの構成を示す図である。ヘッダ11には送り元のIPアドレス、送り先のIPアドレス、送り先のMACアドレス等の情報が含まれ、通信データ12は送信するデータ本体であり、トレイラ13にはエラーチェック情報が含まれる。
【0003】
通信制御装置61は、接続するネットワークからパケットデータPIを受信し、データの送付先であるネットワーク上に接続されている機器・装置のIPアドレスを識別し、経路テーブルを参照して伝送する経路を選択し、ヘッダのMACアドレス部を更新してパケットデータPOを送出する。このときの動作は次のようになる。通信制御装置61では、システムバス62に接続されたネットワークI/O装置64が受信したパケット10は、DMA(direct memory access)65によりシステムバス62に接続されたメモリインタフェース68を介してDRAMで構成されたメインメモリ69に転送されて書き込まれた後、CPU63によって受信したパケットのIPアドレスの参照、MACアドレスの更新が実行される。通信制御装置61では、CPU63の処理の高速化のために、CPU63とメインメモリ69との間にライトバック型の2次キャッシュを構成するキャッシュメモリ装置67を有しているが、DMAによってメインメモリ69内のデータが2次キャッシュ(キャッシュメモリ装置67)内のデータよりも新しくなっている可能性があるため、キャッシュメモリ装置67のデータをキャッシュのインバリデート命令かコヒーレンシプロトコル命令を用いて一旦無効化したのちに、CPUバス66を介してキャッシュメモリ装置67をアクセスする。データが無効化されたためにアクセス対象のパケットはキャッシュメモリ装置67にはないので、キャッシュメモリ装置67は、メモリインタフェース68を介してメインメモリ69からデータを読み込む。そののちに、CPU63は、ヘッダ11を含むパケット10の一部分をキャッシュメモリ装置67から読み出し、ヘッダ11のMACアドレス部を更新してキャッシュメモリ装置67に書き込む。ヘッダ11が更新されたパケットは、CPU63の命令によりキャッシュメモリ装置67からメインメモリ69へ書き戻し(フラッシュ)されたのちに、DMA65によりメインメモリ69からメモリインタフェース68およびシステムバス62を介してネットワークI/O装置64へ転送され、ネットワークI/O装置から他のネットワークへ送信される。
【0004】
図7は、従来のキャッシュメモリ装置67の内部ブロック図である。キャッシュメモリ装置67は、タグアドレスを格納するタグ部とデータを格納するデータ部とを対として有するエントリをm(m≧2以上の正整数)個含むウェイを第1のウェイ71−1から第nのウェイ71−nまでn(n≧2以上の正整数)個含む(すなわち、タグ/データ対をm個格納できるウェイをn個含む)nウェイのキャッシュ部72を備えている。または、キャッシュ部72は、ウェイ71−1からウェイ71−nまでのn個のエントリを同一のインデックスアドレスで指定できるセットをmセット備えていると理解してもよい。なお、図示していないが、キャッシュ部72の各エントリに格納されたデータの有効/無効を示すバリッドビットおよびキャッシュ上のデータが更新されたがメインメモリへの書き戻しがされていない状態を示すダーティビット等が各エントリに対応して設けられる。キャッシュメモリ装置67は、さらに、タグフィールド、インデックスフィールド、ラインフィールドを有するアドレスAD(図4(b)参照)のうちのインデックスアドレスADIで指示されたセットのタグ部に格納されたタグアドレスとアドレスADのタグフィールドのアドレスADTとの一致を検出するn個の比較回路73−1〜73−nと、これらの比較回路で一致を検出したときにヒット信号HITをアクティブにして制御回路77に出力するOR回路74と、CPU63からのアクセスがリードアクセスであるときに一致を検出した比較回路に対応するウェイのブロック(複数のラインアドレス分のデータを含む)を選択してデータを読み出しデータDATとして出力する選択回路75とを備えている。また、キャッシュメモリ装置67は、インデックスアドレスが同一のnウェイで構成されるセットの中で間で最も長い期間使用されていないブロックをそれぞれのセット毎に追い出し候補ブロックLRUBとして記憶するLRU(least recently used) メモリ部76を備え、制御回路77によりキャッシュメモリ部72へのタグアドレスおよびデータの書き込み、読み出し、データの入れ替え等を制御する。
【0005】
CPU63がCPUバス66を介してキャッシュメモリ装置67にアクセスした場合に、CPU63からのアドレスADのインデックスアドレスADIが指すセットn個のエントリのタグアドレスのいずれもがアドレスADのタグフィールドのアドレスADTと一致しなかったとき、すなわちミスヒットが発生したときには、制御回路77の制御のもとに、インデックスアドレスADIが指すセットの中からLRUメモリ76に登録された追い出し候補ブロックLRUBを抽出し、キャッシュ部72の該当するエントリのタグアドレスおよびデータをアドレスADの示すメインメモリ69内のアドレスのタグフィールド部およびデータと置き換え、キャッシュ部72から追い出し候補ブロックLRUBであるとして追い出されたブロックのデータをシステムバス62を介してメインメモリ69へ出力し、タグフィールドのアドレスADTおよびインデックスアドレスADIが対応するメインメモリ69の該当領域に書き戻す。
【0006】
CPU63からライトアクセスがありヒットしたときには、書き込みデータWDは制御回路77に制御された切換部78を通じてキャッシュ部72の該当ブロックが書き換えられ、ダーティ(dirty) 情報を付加する。ダーティなブロックデータは、CPU63からのアクセスのミスヒットによる入れ替え発生時にメインメモリ69に書き戻しされるか、メインメモリ69からネットワークI/O装置64への転送前にCPU63からの命令によりフラッシュが行われることによりメインメモリ69のデータが更新される。ミスヒットのときには、メインメモリ69からのデータMDが制御回路77に制御された切換部78を通じてキャッシュ部72に送られて書き込まれる。その後に、CPU63からキャッシュメモリ部72へ上書きを行い、キャッシュ部の該当エントリにダーティ情報を付加する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6の従来の通信制御装置61では、CPU63は、CPUバス66を介してキャッシュメモリ装置67に対してのみアクセス可能であり、ネットワークI/O装置64は、システムバス62を介してメインメモリ69とのみDMAが可能であるため、ネットワークI/O装置64でパケットPIを受信してからCPUでヘッダを更新してネットワークI/O64からパケットPOとして送信するまでの間に、CPUからのアクセス毎にメインメモリ69からキャッシュメモリ装置67へ該当部分のデータを入れ替え、また、CPU63で更新したデータについてはネットワークI/O64への転送前にキャッシュメモリ装置67からメインメモリ69にフラッシュする処理が必要であり、CPUでの処理よりもキャッシュメモリ装置67とメインメモリ69との間の受け渡し処理にかかる時間が大きいという問題点があった。
【0008】
さらに加えて、従来のキャッシュメモリ装置67では、パケット10の中で通信制御情報の更新には使用されない通信データ12の部分も区別されずにキャッシュ部72に格納される。CPUによって使用されない通信データがアクセスされたときに使用確率の高いヘッダ部のデータ、CPUの命令コードおよび命令実行時に使用するデータ等をキャッシュ部72から追い出すという事態が生じ、追い出されたヘッダデータが再度必要になったときにまた入れ替えが必要となる。このため、キャッシュメモリ装置67とメインメモリ69との間にデータブロックの入れ替えが頻繁に発生して2次キャッシュのヒット率が低下し、通信制御装置61の性能が低下するという問題点があった。
【0009】
本発明の目的は、I/O装置に入力するデータを使用頻度の大きいデータと使用頻度の小さいデータに区別してキャッシュメモリ装置との間で転送するデータ処理装置を提供し、また、使用頻度の大きいとされたデータを選択的にキャッシュ部に格納するキャッシュメモリ装置とを提供することにより、キャッシュメモリ装置とメインメモリとの間のデータの移動/入れ替えの回数を低減して通信制御処理の効率を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のキャッシュメモリ装置は、CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してタイマが追加して設けられ、前記非アロケートバッファと前記メインメモリとの間でデータの入れ替えが発生した時点で前記タイマを始動し予め設定した時間を計時したときに前記入れ替えにより格納されたデータを前記メインメモリに書き戻しする。
【0011】
または、本発明のキャッシュメモリ装置は、CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してタイマが追加して設けられ、ヒットしてアクセスされる毎に前記タイマを始動し予め設定した時間を計時したときに該当アドレスのデータを前記メインメモリに書き戻しする。
【0012】
または、本発明のキャッシュメモリ装置は、CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してカウンタが追加して設けられ、アクセス回数をカウントして予め設定したアクセス回数に達したアドレスのデータを前記メインメモリへ書き戻しする。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明のデータ処理装置の一実施の形態である通信制御装置のブロック図である。
【0014】
通信制御装置1は、システムバス2と、システムバス2に接続したCPU3、ネットワークI/O装置4およびキャッシュメモリ装置5を含み、キャッシュメモリ装置5はメモリインタフェース7を介してDRAMで構成されたメインメモリ8に接続されている。通信制御装置1では、ネットワークI/O装置4からキャッシュメモリ装置6へ直接にDMA転送が行われるので、DMA転送されたデータをCPU3からアクセスするときにおけるメインメモリからキャッシュメモリ装置へのデータの移動が図6の従来の通信制御装置61と比較して著しく低減できる。また、逆方向のキャッシュメモリ装置6からネットワークI/O4へのDMA転送においても、キャッシュメモリ装置6から直接に転送されるので、従来の通信制御装置61では必要であった転送前にダーティなデータをメインメモリに一旦書き戻して当該エントリを無効化するフラッシュ処理を省略することができる。さらに、ネットワークI/O装置4が内蔵するDMA5は属性付加部9を備えており、図1(b)に示すようにパケットのヘッダ11,通信データ12,トレイラ13に属性ビット14、15,16をそれぞれ付加し、経路テーブルを参照する際に使用されるヘッダ11の属性ビット14を“1”とし、CPU3からは参照されない通信データ部12の属性ビット15を“0”としてDMA転送する。図1(b)では、トレイラ13の属性ビット16も“0”として、ヘッダの属性ビット14のみを“1”とした場合を示している。キャッシュメモリ装置6が、属性ビットが“1”のデータと属性ビットが“0”のデータとを選別し、属性ビットが“1”のデータをキャッシュ部にアロケートする機能を有するので、CPU3の必要とするデータがキャッシュメモリ装置6に格納されるため、ヒット率が大幅に向上し、ミスヒットによって生じるキャッシュメモリ装置6とメインメモリ8との間のデータの入れ替えが低減し、特に、CPU3がアクセスしないデータの入れ替えが低減するので、通信制御の処理効率が向上する。
【0015】
次に動作について述べる。通信制御装置1は、接続するネットワークからパケットデータPIを受信し、データの送付先のIPアドレスを識別し、経路テーブルを参照して伝送する経路を選択し、これに対応してヘッダの一部分を更新してパケットデータPOを送出する。システムバス2に接続されたネットワークI/O装置4が受信したパケットには、DMA5内の属性付加部9により、ヘッダ11にキャッシュ部へのアロケート属性を示す“1”の属性ビット14が付加され、通信データ部12およびトレイラ13には非アロケート属性を示す“0”の属性ビット15,16がそれぞれ付加されてから、システムバス2に接続されて2次キャッシュとして使用されるキャッシュメモリ装置6にDMA転送される。バストランザクションが固定されたサイズで行われる形式の場合には、アロケート属性のデータ部分と非アロケート属性のデータ部分の両方を含むトランザクションに対しては全体がアロケート属性を持つとして処理してもよい。キャッシュメモリ装置6では、属性ビットがアロケート属性“1”のデータであるヘッダ11をキャッシュ部に格納する。転送先のタグアドレスがヒットした場合にはキャッシュ部の該当ブロックにデータが書き込まれ、ヒットしなかった場合にはLRU法により置換されるブロックを選択し、メインメモリ8中の該当アドレスのデータおよびタグアドレスと入れ替えてから書き込まれる。
【0016】
CPU3は、ヘッダ11をキャッシュメモリ装置6から読み出し、ルーティング情報をチェックし、ヘッダ11の一部分を更新しキャッシュメモリ装置6に戻す。パケットの送り先が決定すると、DMAが起動され、キャッシュメモリ装置6のキャッシュ部にアロケートされたヘッダ11と、キャッシュ部にアロケートされなかった通信データ12およびトレイラ13とを合わせたパケットがシステムバス2を介してネットワークI/O装置4へDMA転送され、ネットワークI/O装置4から他のネットワークへ送信される。
【0017】
なお、以上では、ヘッダ11のみをアロケート属性“1”のデータとして扱う場合について説明したが、通信プロトコルやパケットの形式によっては、ヘッダ11とトレイラ13の両方をアロケート属性“1”のデータとして扱い、通信データ12のみを非アロケート属性“0”のデータとする方がヒット率をより高めることができる場合もある。
【0018】
図2は、本発明のキャッシュメモリ装置の第1実施形態の内部ブロック図である。キャッシュメモリ装置6aは、図7の従来のキャッシュメモリ装置と同様に、タグ部とデータ部との対からなるウェイを第1のウェイ21−1から第nのウェイ21−nまでn個含むnウェイのキャッシュ部22と、タグフィールド、インデックスフィールドを有するアドレスADのうちのインデックスアドレスADIで指示されたセットのタグ部に格納されたタグアドレスとアドレスADのタグフィールドのアドレスADTとの一致を検出するn個の比較回路23−1〜23−nと、これらの比較回路で一致を検出したときにヒット信号HITをアクティブにして制御回路27に出力するOR回路24と、CPU3からのアクセスがリードアクセスであるときに一致を検出した比較回路に対応するウェイのエントリを選択して格納されたデータを読み出しデータDATとして出力する選択回路25とを備え、また、インデックスアドレスが同一であるnウェイのブロックで構成されるセットの中で間で最も長い期間使用されていないブロックをそれぞれのセット毎に記憶するLRUメモリ部26を備えている。
【0019】
これに加えて、キャッシュメモリ装置6aは、制御回路27内にデータ属性判定部29を備えている。データ属性判定部29は、ネットワークI/O装置4からシステムバス2を介して転送されたデータの属性ビットを判定し、アロケート属性を示す“1”が付加されたデータ(すなわちヘッダ)は、キャッシュ部22へ優先的にアロケートするように切換部28を操作する。すなわち、転送先のタグアドレスがヒットした場合にはキャッシュ部22の該当ブロックにデータが書き込まれるとともに該当ブロックをダーティとする。ミスヒットした場合にはLRU法により置換されるブロックを選択し、そのブロックのデータがダーティであるならばメインメモリ8に書き戻したのちに、メインメモリ8より転送データが書き込まれるアドレスに該当するブロックのデータをアロケートした上で、転送データを上書きしてダーティ情報が付加される。DMA5で非アロケート属性“0”が付加されたデータに対しては、先ずキャッシュ部22でヒットするかをチェックし、ミスヒットした場合にはキャッシュメモリ装置6を通過してそのままデータMDとして出力するように切換部28を操作する。データMDは、メモリインタフェース7を介してメインメモリ8に直接書き込まれる。キャッシュ部22でヒットした場合にはキャッシュ部のデータを更新しダーティとする。
【0020】
CPU3がキャッシュメモリ装置6にアクセスする場合には、アクセス対象のデータがアロケート属性データであるか、非アロケート属性データであるかの情報も通知する。CPUからのすべてのアクセスにおいては、先ずキャッシュ部22をアクセスし、ヒットして且つアクセス種類がライトアクセスがあったときには、制御回路27が切換部28を操作してキャッシュ部22の該当ブロックを書き換え、ダーティ情報を付加する。ダーティなブロックのデータは、ミスによる入れ替え発生時にメインメモリ8に書き戻しされる。アクセス種類がリードアクセスであったときには、タグ部のタグアドレスがアドレスADのタグフィールドのアドレスADTと一致するウェイのエントリのデータが読み出しデータDATとして読み出される。
【0021】
アドレスADのインデックスアドレスADIが指すセットのn個のエントリのタグアドレスのいずれもがタグフィールドのアドレスADTと一致しなかった場合にはミスヒットとみなされる。データ属性判定部28でアクセス対象のデータがアロケート属性のデータと判断されたときには、制御回路27の制御のもとに、インデックスアドレスADIが指すセットの中からLRUメモリ26にLRUブロックとして登録されたブロックLRUBを抽出し、キャッシュ部22のLRUBに該当するウェイのブロックのタグアドレスおよびデータをアドレスADの示すメインメモリ8内のアドレスのタグフィールドに該当するタグアドレスおよびデータに更新し、キャッシュ部22からLRU法により選択され追い出されたブロックのデータをキャッシュ部22から追い出される前のタグアドレスおよびインデックスアドレスに対応するメインメモリ8のメモリアドレスに書き戻す。
【0022】
ミスヒットが発生しデータ属性判定部28でアクセス対象のデータがアロケート属性のデータではないと判断されたときには、制御回路27の制御によりメモリインタフェース7を通して直接メインメモリ8をアクセスする。アクセス種類がリードアクセスのときは、アドレスADがメインメモリ8に送られ、メインメモリ8から読み出されたデータMDがキャッシュメモリ装置6aの切換部28を通ってそのままシステムバス2に出力される。アクセス種類がライトアクセスのときは、アドレスADがメインメモリ8に送られ、データはシステムバス2からキャッシュメモリ装置6aの切換部28を通ってメインメモリ8に送られて書き込まれる。
【0023】
このように、キャッシュメモリ装置6aは、データに付加された属性ビットにより、データをキャッシュ部22内にアロケートするか、アロケートせずにメインメモリ8に送るかを選択できる機能を有するので、キャッシュ部22には繰り返しアクセスされる確率の高いデータを選択的に格納でき、ヒット率を大幅に向上させることが可能となる。
【0024】
図3は、本発明のキャッシュメモリ装置の第2実施形態の内部ブロック図である。本実施形態のキャッシュメモリ装置6bでは、非アロケート属性データを格納する非アロケートバッファ31を有し、図2のキャッシュメモリ装置6aではメインメモリ8に格納する非アロケート属性データの一部を非アロケートバッファ31に格納する。すなわちキャッシュメモリ装置6bは、制御回路27内のデータ属性判定部33により、ネットワークI/O装置4からシステムバス2を介して転送されたデータの属性ビットを判定し、アロケート属性を示す“1”が付加されたデータに対してはキャッシュ部22へアロケートされるように切換部28を操作し、転送先のタグアドレスがヒットした場合にはキャッシュ部22の該当ブロックにデータが書き込まれるとともにダーティ情報を付加し、ミスヒットした場合にはLRU法により置換されるブロックを選択してメインメモリに書き戻し、メインメモリ8より転送データが書き込まれるアドレスに該当するブロックのデータをアロケートした上で、転送データを上書きし、ダーティ情報を付加する。非アロケート属性“0”が付加されたデータに対しては非アロケートバッファ31に転送されるように切換部28を操作し、転送先のタグアドレスがヒットした場合には非アロケートバッファ31の該当ブロックにデータが書き込まれるとともにダーティ情報を付加し、ミスヒットした場合には、インデックスアドレスADIbが指すエントリを選択してメインメモリに書き戻し、メインメモリ8より転送データが書き込まれるアドレスに該当するブロックのデータを非アロケーションバッファの該当アドレスに書き込んだ上で、転送データを上書きし、ダーティ情報を付加する。
【0025】
非アロケートバッファ31は、キャッシュ部の各ウェイと同様にタグ部とデータ部とを有している。ただし、非アロケートバッファ31の容量がキャッシュ部22全体の記憶容量よりも小さいことは勿論であるが、キャッシュ部22の1個のウェイの容量よりも小さくともよく、その場合には図4(b)に示すように、非アロケートバッファ31のインデックスアドレスADIbに当てられるフィールドは、キャッシュ部22のインデックスアドレスADIaのフィールドよりも小さくなり、その分だけ非アロケートバッファ31に当てられるタグアドレスADTbのフィールドがキャッシュ部22のタグアドレスADTaのフィールドよりも大きくなる。したがって、非アロケートバッファ31のタグ部に格納されるタグアドレスのビット数はキャッシュ部22の各ウェイのタグ部に格納されるタグアドレスのビット数よりも大きい。
【0026】
図4(a)は、キャッシュメモリ装置6bの動作フロー図である。CPU3からのアクセスがあると、先ずステップ41で、アクセス対象のアドレスADの第1のインデックスアドレスADIaが指すキャッシュ部22のn個のウェイのタグ部に格納されたタグアドレスとアドレスADのタグフィールドのアドレスADTaを比較し、同時に、非アロケートバッファ31のインデックスアドレスADIbが指すタグ部に格納されたタグアドレスとアドレスADの非アロケートバッファ用のタグアドレスADTbを比較し、キャッシュ部22のn個のウェイに対応する比較回路23−1〜23−nと非アロケートバッファ31に対応する比較回路32のうちのどれかが一致を検出したときにOR回路24からヒット信号HITをアクティブにして出力する。次にステップ42で、ヒットしたか否かを判断し、ヒットしたと判断された場合にはステップ46へ進み、ミスヒットと判断された場合にはステップ43へ進む。
【0027】
ステップ43では、ミスヒットであったデータの種類がアロケート属性データであるか否かを判断する。アクセス時にCPU3から通知されるデータの属性によりデータ属性判定部33で判断し、アクセス対象のデータがアロケート属性データであると判断されたときにはステップ44へ進み、LRU法によりキャッシュ部22の置換されるブロックを選択し、メインメモリ8中の該当アドレスのデータおよびタグアドレスと入れ替える。メインメモリ8からのデータMDは、制御回路27に制御されて切換部28を通ってキャッシュ部22へ送られる。キャッシュ部から追い出されるブロックのデータはメインメモリ8に書き戻しされる。ステップ43でデータの種類が非アロケート属性データであると判断された場合にはステップ45に進み、非アロケートバッファ31のインデックスアドレスADIbが指すエントリをメインメモリ8中の該当アドレスのデータおよびタグアドレスと入れ替える。メインメモリ8からのデータMDは、制御回路27に制御されて切換部28を通って非アロケートバッファ31へ送られる。非アロケートバッファ31から追い出されるブロックのデータをメインメモリ8に書き戻す。
【0028】
ステップ44またはステップ45の終了後にはステップ41に戻るが、次にステップ42の判断では必ずヒットするので、ステップ46に進み、アクセス種類がリードアクセスであるか否かを判断する。リードアクセスでないと判断された場合にはステップ47へ進み、ライトアクセスであるので、書き込みデータWDが制御回路27に制御されて切換部28を通ってヒットしたキャッシュ部22のウェイまたは非アロケートバッファへ送られ、データの書き換えが実行されるとともにダーティ情報を付加してアクセス処理を終了する。ステップ46でリードアクセスであった場合には、ヒットしたキャッシュ部22のウェイまたは非アロケートバッファのブロックのデータを読み出しデータDATとしてシステムバス2を介してCPU3へ出力し、CPU3からのアクセスを終了する。
【0029】
キャッシュメモリ装置6bでは、アロケート属性が付加されていないデータの一部を非アロケートバッファ31に格納することができるので、パケットがネットワークI/O4からキャッシュメモリ装置6bに転送され、CPU3での処理後に再度当該パケットがキャッシュメモリ装置6bからネットワークI/O4へ送信されるまでの時間が極めて短く時間的な局所性がある通信環境、および送り元/送り先が同一のパケットが頻繁に送受信される空間的な局所性がある通信環境では、通信データおよびトレイラが非アロケートバッファ31に格納されている間にアクセスされる確率が高まるため、非アロケートバッファ31が非アロケート属性データに対するキャッシュメモリとして有効に働くので、非アロケート属性データのアクセス時間をも短縮することが可能となる。なお、非アロケートバッファ31の構成をキャッシュ部22のウェイの1個と同一の構成としたときには、非アロケートバッファがあたかもキャッシュ部22の(n+1)番目のウェイであるようにキャッシュ部内のウェイのメモリブロックをそのまま流用でき、アドレスADのインデックスフィールドおよびタグフィールドを共通にでき、比較回路32に比較回路23−1〜23−nの回路ブロックを流用できるので、設計工数を削減できるという利点がある。
【0030】
図5は、非アロケートバッファの別の実施例の内部ブロック図である。図5(a)の非アロケートバッファ51は、タグとデータの対を4個エントリできるメモリ領域を備え、それぞれのタグ/データ対に対応してタイマが設けられている。この実施例の非アロケートバッファ51においては、非アロケート属性データが非アロケートバッファ内に滞留する時間を制限する。インデックスアドレスがタグBとデータBの対に対応するアドレスへCPU3からアクセスがあり、タグアドレスが不一致でミスヒットとなってメインメモリ8との間でデータの入れ替えが発生したとすると、このとき非アロケートバッファ51では、データの入れ替えが発生した時点でタイマを始動させ、予め設定した時間を計時したときに制御回路27にタイムアウトTOBを通知して非アロケート属性データをメインメモリ8に書き戻しする。このようにしてアクセス確率が小さくなったと判断できるデータのメインメモリへの書き戻しを前もって実行しておくことにより、パケットがネットワークI/O4から転送される際に、非アロケートバッファ31にそれまで格納されていたデータをメインメモリへ書き戻す処理を削減でき、時間的な局所性、空間的な局所性のある通信環境における非アロケートバッファ設置の有効性を損なうことがない。なお、非アロケートバッファ51においては、ヒットしてアクセスされる毎にタイマをリセットして再始動し予め設定した時間を計時したときに制御回路27にタイムアウトTOBを通知して非アロケート属性データをメインメモリに書き戻すようにしてもよい。
【0031】
図5(b)の非アロケートバッファ52は、タグとデータの対を4個エントリできる領域を備え、それぞれのタグ/データ対に対応してカウンタが設けられている。この実施例の非アロケートバッファ52においては、非アロケート属性データが予め設定した回数アクセスされた場合には、それ以上アクセスされる確率は小さいと判断してメインメモリ8に書き戻す。予めカウンタA〜Dに所定の値を設定し、CPU3からのアクセスがタグBとデータBの対にヒットする毎にカウンタBのカウンタ値を1ずつダウンカウントし、カウンタ値が0になったときにカウントアウトCOBを制御回路27に通知してメインメモリへ書き戻しする。図5(a)の実施例と同様に、パケットがネットワークI/O4から転送される際に、非アロケートバッファ31にそれまで格納されていたデータをメインメモリに書き戻す処理を削減できる。ビデオストリームなどのデータでは、書き込みを行いそれを読み出したあとは再度とアクセスされることがないという特性を持つので、このようなパケットデータを頻繁に処理する環境では有効である。
【0032】
なお、図5(a),(b)ではタグとデータの対が4個の場合を例として説明したが、4個に限定されるものでないことは明らかである。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明のキャッシュメモリ装置では、使用頻度の大きいとされたデータを選択的にキャッシュ部に格納するようにしたので、キャッシュメモリ装置のヒット率が向上し、データの移動/入れ替えの回数が低減する。
【0034】
また、本発明のデータ処理装置では、I/O装置に入力するデータを使用頻度の大きいデータと使用頻度の小さいデータに選別して本発明のキャッシュメモリ装置との間で直接に転送するようにしたので、キャッシュメモリ装置とメインメモリとの間のデータの移動/入れ替えの回数がさらに低減し、通信制御処理の性能向上に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明のデータ処理装置の一実施の形態である通信制御装置のブロック図であり、(b)は、属性が付加されたパケットの構成を示す図である。
【図2】本発明のキャッシュメモリ装置の第1実施形態の内部ブロック図である。
【図3】本発明のキャッシュメモリ装置の第2実施形態の内部ブロック図である。
【図4】(a)は、キャッシュメモリ装置6bの動作フロー図であり、(b)は、キャッシュ部と非アロケートバッファとのタグとインデックスの対照図である。
【図5】非アロケートバッファの別の実施例の内部ブロック図である。
【図6】(a)は、従来の通信制御装置のブロック図であり、(b)は、パケットの構成を示す図である。
【図7】従来のキャッシュメモリ装置の内部ブロック図である。
【符号の説明】
1 通信制御装置
2 システムバス
3 CPU
4 ネットワークI/O装置
5 DMA
6,6a,6b キャッシュメモリ装置
7 メモリインタフェース
8 メインメモリ
9 属性付加部
22 キャッシュ部
26 LRUメモリ部
27 制御回路
29,33 データ属性判定部
31,51,52 非アロケートバッファ
Claims (3)
- CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、
前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してタイマが追加して設けられ、前記非アロケートバッファと前記メインメモリとの間でデータの入れ替えが発生した時点で前記タイマを始動し予め設定した時間を計時したときに前記入れ替えにより格納されたデータを前記メインメモリに書き戻しする
キャッシュメモリ装置。 - CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、
前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してタイマが追加して設けられ、ヒットしてアクセスされる毎に前記タイマを始動し予め設定した時間を計時したときに該当アドレスのデータを前記メインメモリに書き戻しする
キャッシュメモリ装置。 - CPUとメインメモリとの間に設置され高速のバッファメモリとして動作するキャッシュメモリ装置において、タグとデータとを対にして記憶するキャッシュ部と、タグとデータを対にして記憶し前記キャッシュ部よりも小容量の非アロケートバッファと、データ属性判定機能を有する制御回路とを備え、入力データに付加された属性情報が前記制御回路により所定の属性を示す情報であると判断された場合に前記入力データを前記キャッシュ部に格納し、前記入力データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断されたときに前記入力データを非アロケートバッファに格納し、外部からリードまたはライトのアクセスがあったときには先ず前記キャッシュ部および前記非アロケートバッファを同時にアクセスしミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報であると判断された場合に所定の方法で前記キャッシュ部の中から入れ替え対象ブロックを選択して前記入れ替え対象ブロックのタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行し、ミスヒットが発生しアクセス対象データの属性情報が前記制御回路により前記所定の属性を示す情報でないと判断された場合に前記非アロケートバッファのインデックスアドレスが指すブロックを入れ替え対象ブロックとしてタグおよびデータをアクセスアドレスのタグおよび前記メインメモリの前記アクセスアドレスに格納されたデータに入れ替えたのちに前記アクセスの処理を実行するキャッシュメモリ装置であって、
前記非アロケートバッファは、それぞれのタグ/データ対に対応してカウンタが追加して設けられ、アクセス回数をカウントして予め設定したアクセス回数に達したアドレスのデータを前記メインメモリへ書き戻しする
キャッシュメモリ装置。
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