JP4815724B2 - Shower head structure and film forming apparatus - Google Patents
Shower head structure and film forming apparatus Download PDFInfo
- Publication number
- JP4815724B2 JP4815724B2 JP2001272695A JP2001272695A JP4815724B2 JP 4815724 B2 JP4815724 B2 JP 4815724B2 JP 2001272695 A JP2001272695 A JP 2001272695A JP 2001272695 A JP2001272695 A JP 2001272695A JP 4815724 B2 JP4815724 B2 JP 4815724B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head
- temperature
- processing chamber
- shower head
- main body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Chemical Vapour Deposition (AREA)
- Electrodes Of Semiconductors (AREA)
- Drying Of Semiconductors (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被処理体にプロセスガスを用いて成膜を行う成膜装置等に搭載されるシャワーヘッド構造及び成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な半導体集積回路の製造する工程においては、被処理体となる半導体ウエハ表面上に、配線パターンを形成する或いは配線間等の凹部を埋め込むために、W(タングステン)、WSi(タングステンシリサイド)、Ti(チタン)、TiN(チタンナイトライド)、TiSi(チタンシリサイド)、Cu(銅)、Ta2 O5 (タンタルオキサイド)等の金属或いは金属化合物を堆積させて薄膜を形成している。
この種の金属薄膜の形成方法としては、3つの方式例えばH2 (水素)還元法、SiH4 (シラン)還元法、SiH2 Cl2 (ジクロロシラン)還元法等が知られている。このうち、SiH2 Cl2 還元法は、配線パターンを形成するために例えば、還元ガスとしてジクロロシランを用いて、600℃程度の高温下にてWやWSi(タングステンシリサイド)膜を形成する方法である。また、SiH4 還元法は、同様に配線パターンを形成するために、例えば還元ガスとしてシランを用いて、SiH2 Cl2 還元法よりも低い450℃程度の温度下にてWやWSi膜を形成する方法である。また、H2 還元法は、配線間の凹部を穴埋めしてウエハ表面の平坦化を行うために、例えば還元ガスとして水素を用いて380〜430℃程度の温度下でW膜を堆積させる方法である。
【0003】
更に、これらの方法を適宜組み合わせた還元法も知られており、例えばWF6 (六フッ化タングステン)がいずれの方法にも使用される。
図9は、このような金属薄膜等を形成する一般的な成膜装置の構成例を示す。また図10は、図9中のシャワーヘッド構造を詳細に示す拡大図である。
処理チャンバー2はアルミニウム等を用いて例えば筒体形状に成形される。この処理チャンバー2内には、薄いカーボン素材或いはアルミ化合物により成形された載置台4が設けられており、この下方には、石英製の透過窓6を介してハロゲンランプ等の加熱部8を配置している。
外部から搬送された半導体ウエハWが載置台4上へ載置され、このウエハWの周縁部が昇降可能に構成された、例えばリング形状のクランプリング10により押さえ込まれて載置台4上に固定される。この載置台4に対向させた上方に例えばアルミニウムからなるシャワーヘッド構造12を設けている。このシャワーヘッド構造12下面には、略均等に配置された多数のガス噴射孔14が形成されている。
【0004】
そしてシャワーヘッド構造12は、成膜処理中の温度をある程度低く、且つ安定的に維持させるために、例えば50℃程度の熱媒体16(例えば、チラー(商標名))等を内部に流している。このシャワーヘッド構造12はヘッド本体7を有し、図10に示すようにチャンバー天井部2aにボルト5によって取り付けられる。このヘッド本体7の下面には、多数の噴射孔9が形成された噴射板11がボルト13によって取り付けられている。
このヘッド本体7内の空間には、多数の拡散孔15が形成される拡散板17が設けられており、ヘッド本体7内へ導入されたガスをウエハ面方向へ拡散させるようになっている。また、このヘッド本体7の側壁部分には、シャワーベース水路18が設けられており、これに熱媒体16が流されている。そして、成膜処理に際しては、加熱部8から透過窓6を透過して載置台4へ熱線を照射して、載置台4上に固定される半導体ウエハWが所定の温度になるように間接的に加熱する。
【0005】
これと同時に、載置台4の上方に設けられるガス噴射孔14からプロセスガスとして例えば、WF6 やH2 等がウエハ表面上に均等に供給することにより、ウエハ表面上にタングステン等の金属膜が形成される。
前述した成膜処理は枚葉式により、つまり複数枚、例えば25枚ウエハを1枚ずつ連続的に成膜処理し、この連続成膜中に処理チャンバー2内の部材、例えば載置台やクランプリングやシャワーヘッド構造等に付着した余分な膜を除去する目的でClF3 等のクリーニングガスを用いたドライクリーニング(フラッシング)が行われる。このように、一般的には、複数枚のウエハに亘る連続的な成膜処理とクリーニング処理とが繰り返し行われる。
【0006】
ところで、それぞれのウエハに形成された堆積膜の電気的特性等を設計通りに一定に維持するためには、各ウエハに堆積させた膜の厚さが略一定になるように再現性を高く維持する必要が求められる。しかし実際には、クリーニング処理の直後に行う1枚目のウエハに体する成膜処理の膜厚と例えば25枚連続処理した時の25枚目のウエハに対する成膜処理の膜厚とがかなり異なる場合がある。例えばウエハの連続処理枚数が積算されるに従って、次第にウエハに成膜される膜厚が減少する傾向にある。これは、処理チャンバー2のアイドリング中において、熱媒体16をシャワーヘッド構造12のシャワーベース水路18に流しているにもかかわらず、この温度が高くなる。そして、シャワーヘッド構造12からプロセスガスを流してウエハの処理枚数が増加するに従って、シャワーヘッド構造12の温度、特にガス噴射板の温度が、徐々に低下して所望する温度に落ち着くようになることに起因している。
【0007】
そこで、シャワーヘッド構造12のガス噴射板の温度を予め低めになるように維持させておき、ウエハの連続成膜処理が行われる。しかし、このように処理開始からシャワーヘッド構造12のガス噴射板を比較的低温に維持させていた場合、クリーニング処理で比較的除去され難い化合物、例えばフッ化チタン(TiFx)等の反応副生成物がシャワーヘッド構造12のガス噴射板の表面に付着するといった問題が新たに発生した。このフッ化チタンは、前の工程にてウエハ表面にすでに堆積されているチタン金属膜やチタン窒化膜等のチタン含有膜中の一部のチタン原子が、この成膜処理時に供給されるWF6 ガスのフッ素と反応して生成されてガス噴射板の表面に付着する。
【0008】
図11は、シャワーヘッド構造のガス噴射板の温度とシャワーヘッド構造に付着する反応副生成物の膜厚との関係を示している。図11(A)は載置台温度が410℃で膜厚100nmのタングステン金属膜を25枚連続処理した時の特性を示し、図11(B)は載置台温度が460℃で膜厚800nmのタングステン金属膜を25枚連続処理した時の特性を示す。
これらの図から明らかなように、シャワーヘッド構造の温度を100℃程度から80℃程度に低下すると反応副生成物の膜厚が急激に厚くなっている。そして、一般的なクリーニング処理は、処理チャンバー2内の構造物の温度を成膜処理時と略同程度に維持しつつ、クリーニングガス、例えばClF3 ガスを流すことにより行っている。この場合、載置台4等に付着した不要なタングステン膜は除去されるが、シャワーヘッド構造のガス噴射板の表面に付着したフッ化チタン等の反応副生成物は、非常に除去されづらい、といった問題があった。
【0009】
また、成膜処理中のシャワーヘッド構造のガス噴射板の温度をある程度高温にすることにより、反応副生成物が付着しづらくする手法もあるが、成膜条件によっては、シャワーヘッド構造のガス噴射板の温度の上限が制限され、付着しづらい温度まで上げることができない場合もあった。このような場合に、成膜処理を優先させると、反応副生成物の付着が多くなり、積算処理枚数が制限され、また付着量に対応するクリーニング処理が要求されることとなった。
本発明は、成膜装置に搭載され、成膜処理の再現性を向上させて高く維持することができると共に、成膜処理時に付着した反応副生成物の除去も短時間で容易に実施できるシャワーヘッド構造及び成膜装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、被処理体に対して成膜処理を施すための処理チャンバーの天井部に設けられて前記処理チャンバー内へ所定のガスを供給するシャワーヘッド構造において、底部に複数のガス噴射孔を有して有底筒体状に形成されたヘッド本体と、前記ヘッド本体を前記処理チャンバーの天井部へ支持するための接合フランジ部と、前記ヘッド本体の底部に設けられて前記ヘッド本体の温度調整を行なうために温度制御可能になされたヘッド加熱部とを備え、前記ヘッド本体の側壁の一部であって、前記ヘッド加熱部の上方には、前記側壁の断面積を縮小させて薄肉になされて、この部分の熱抵抗を大きくするために環状になされた括れ部が形成されていることを特徴とするシャワーヘッド構造を提供する。
【0011】
このシャワーヘッド構造は、さらに上記接合フランジ部に設けられて、上記被処理体の成膜処理時に上記ヘッド本体を冷却し、また上記処理チャンバー内のクリーニング処理時に上記ヘッド本体を加熱するヘッド加熱・冷却部を備え、上記ヘッド加熱部と上記ヘッド加熱・冷却部とにより、上記ヘッド本体の温度が50〜300℃の範囲で制御される。
また、プロセスガス雰囲気内で、加熱された被処理体の表面に反応生成物を堆積させる成膜処理を行う処理チャンバーを有する成膜装置に搭載され、上記処理チャンバーへシャワーヘッド構造を介してプロセスガスを導入して、成膜装置内のクリーニング方法において、上記シャワーヘッド構造から上記処理チャンバー内へクリーニングガスを流しつつ、該シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を、成膜処理時の温度よりも高く設定して、成膜処理時に発生した反応副成膜を除去するクリーニング処理を提供する。
このクリーニングにおけるシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度は130℃以上であり、シャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着したフッ化チタン(TiFx)系を主成分とする反応副生成物を除去する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係るシャワーヘッド構造の一実施形態を成膜装置に搭載した構成を示す断面図である。また、図2は、上記シャワーヘッド構造の詳細な断面構成を示す図であり、図3は、上記シャワーヘッド構造をサセプタ側から見た平面図である。
この成膜装置20は、例えばアルミニウム等を用いて円筒状或いは箱状に成形された処理容器としての処理チャンバー22を有している。この処理チャンバー22の内部底面から立ち上げられた円筒状のリフレクタ24上に、例えば断面L字状の保持部材26で支持された載置台28が設けられている。このリフレクタ24は、内側が鏡面研磨されたアルミニウムにより形成され、保持部材26は、熱線透過性の材料、例えば石英により形成される。また、載置台28は、厚さ2mm程度の例えばカーボン素材、AlNなどのアルミ化合物により形成され、被処理体となる半導体ウエハ(以下、ウエハと称する)Wを載置する。
【0013】
更に、載置台28の下方には、複数本、例えば3本のリフターピン30(図1においては2本のみを代表的に示している)が支持部材32の一端から上方へ延びるように設けられている。また支持部材32の他端は、リフレクタ24に形成された垂直スリット(図示せず)を通り抜けて外まで延びている。この支持部材32は、各リフタピン30が一斉に上下動するようにそれぞれの他端が環状結合部材34により結合されている。更に、この環状結合部材34は、処理チャンバー22の底部を貫通して垂直に延びた押し上げ棒36の上端に連結されている。
上記押し上げ棒36の下端は、処理チャンバー22において内部の真空状態を保持するために伸縮可能なベローズ40内を通じてアクチュエータ42に接続されている。この構成において、アクチュエータ42により押し上げ棒36を上方に移動させると、リフタピン30が載置台28のリフタピン穴38を挿通して押し出され、載置されているウエハWを持ち上げる。
【0014】
また、載置台28の周囲には、ウエハWの周縁部を載置台28側へ押し付けて固定するためのクランプ機構44が設けられる。このクランプ機構44は、半導体ウエハWの周縁部に線接触して固定するリング形状のクランプリング本体46と、このクランプリング本体46を下方向へ付勢するコイルバネ48とにより主に構成されている。このクランプリング本体46は、ウエハの輪郭形状に沿った略リング状のセラミック材料で形成される。このセラミック材料としては、例えばAlNが用いられる。
このクランプリング本体46は、保持部材26に接触しないように貫通した支持棒50により支持部材32へ連結されている。この支持棒50は、例えば3本(図1においては2本のみ代表的に示している)が設けられて、クランプリング本体46を支持し、リフタピン30と一体的に昇降する。
【0015】
また、載置台28の直下の処理チャンバー底部には、石英等の熱線透過材料により形成される透過窓52が真空状態を保持できるように取り付けられている。
更に、この下方には、透過窓52を囲むように箱状の加熱室54が設けられている。この加熱室54内には加熱部となる複数個の加熱ランプ56が反射鏡も兼ねる回転台58に配置されている。この回転台58は、回転軸を介して加熱室54の底部に設けた回転モータ60により回転される。回転される加熱ランプ56より放出された熱線は、石英等からなる透過窓52を透過して載置台28の下面を照射してこれを均一的に加熱する。尚、加熱部として、加熱ランプ56に代わって、抵抗加熱ヒータを載置台28内に埋め込んでもよい。
さらに載置台28の外周側には、多数の整流孔62を有するリング状の整流板64が、上下方向に成形された支持コラム66により支持されて設けられている。上記整流板64の下方の底部には排気口68が設けられ、この排気口68には図示しない真空ポンプに接続された排気通路70が接続されており、処理チャンバー22内を排気して、所望の真空状態に維持する。また、処理チャンバー22の側壁には、ウエハを搬出入する際に開閉されるゲートバルブ72が設けられる。
【0016】
一方、上記載置台28と対向する処理チャンバー22の天井部には、比較的大きな開口部74が開口されており、この開口部74には、プロセスガス等を処理チャンバー22内へ導入するためのシャワーヘッド構造80が真空状態を維持できるようにシールして嵌め込まれている。
具体的には、図2に示すように、シャワーヘッド構造80は、例えばアルミニウム等からなる有底筒体、例えばカップ形状のヘッド本体82を有し、このヘッド本体82の開口側にはヘッド蓋体84がOリング等のシール部材86を挟んで取り付けられている。また、ヘッド蓋体84は、ヘッド本体82に接触する面でOリングに沿って樹脂等から成る断熱部材87が設けられている。このヘッド蓋体84の中心部は、ガス導入口88が設けられている。このガス導入口88には、ガス通路90を介してプロセスガス、例えば成膜処理時に使用するWF6 、Ar、SiH4 、H2 、N2 等のガス供給系(図示せず)やクリーニング時に使うクリーニングガス、例えばClF3 等のガス供給系(図示せず)が流量制御可能に接続されている。
【0017】
図3に示すように、ヘッド本体82の底部であるガス噴射部92には、ヘッド本体82内へ供給されたガスを処理空間Sへ放出するための多数のガス噴射孔94が面全体に亘って開けられており、ウエハ表面へ均一的にガスを放出する。このガス噴射部92は、ヘッド本体底部に、例えば一体成形されている。これは、従来がガス噴射部92とヘッド本体82とが別体であったため、取り付け部分が接触しており、両部材間の熱伝導性が悪く、また材料が異なっていたため、熱膨張率の違いから歪みや摺り合わせにより接合面とがこすれてパーティクルが発生していたが、一体成形により、熱伝導性が向上し、パーティクルが発生しなくなるなど、これらの問題が解決されている。ヘッド蓋体84とヘッド本体82との接合面に断熱部材87を設けることで、接合面を小さくでき、断熱部材87の効果で熱の伝搬を抑制でき、ヘッド本体82の温度を精度よく制御することが可能となる。
【0018】
そして、このヘッド本体82の側壁98の下端部には、ヘッド加熱部として例えば、絶縁されたシースヒータ等よりなるヘッド加熱ヒータ100が環状に、例えばリング状に略一周するように埋め込まれており、主としてこのヘッド本体82を加熱している。ヘッド加熱ヒータ100は、図3に示すようなヘッド温度制御部102により、必要とされる温度範囲内にて任意の温度に制御される。
またヘッド本体82の上端部には、外周方向に拡がるように接合フランジ部104が設けられている。この接合フランジ部104の下面には、円形リング状の断熱材106aとシール面が設けられている。ヘッド本体82が処理チャンバー22の開口部74に嵌め込まれた際に、天井壁108の上面との大半の接触部分を断熱材106aにより接して熱が伝わりにくくしている。この断熱材106aは、樹脂等から成り、その幅は、上記両接触面の幅よりも少し狭く形成されて、残りの接触面はシール面となっている。また、この天井部108上面と接合フランジ部104下面のシール面とが接触する部分には、Oリング等からなるシール部材110を介在させて、真空状態が維持できるようになっている。また、接合フランジ部104の外周には、樹脂等から成る断熱材106bが設けられて熱の逃げを防止している。
【0019】
特に、シール面に対して図2に示す天井壁108の上面の真空側にある面の表面をわずかに低くすることにより、天井壁108面と接合フランジ部104の下面とが接触しない様に、わずかに隙間109をつくりつつ、シール部材110で真空状態を保持させる。つまり、天井壁108面と接合フランジ部104のシール面とを非接触にさせることにより、熱膨張等による擦り合わせが無くなり、パーティクルの発生を防止する効果を得ることができる。尚、図2に示すようにヘッド本体82とヘッド蓋体84との接触部分にも同様に形成することで、パーティクルの発生を防止できる。
【0020】
一方、接合フランジ部104の上面には、ヘッド加熱・冷却部となる、例えばペルチェ素子112がこの上面に沿って下面(温調面)が接するように環状に、例えば等間隔に、またはリング状に設けられている。ペルチェ素子112は、ペルチェ制御部114の制御により、接合フランジ部104やヘッド本体82を、必要に応じて加熱、或いは冷却するために用いられる。
ヘッド本体82の温度制御範囲は、例えばペルチェ素子112とヘッド加熱ヒータ100との組み合わせにより、ヘッド本体82の下面の面内温度均一性を維持しつつ加熱するために、例えば50〜300℃の範囲内、好ましくは50〜250℃の範囲内である。
そして、ペルチェ素子112の上面(温調面)には、同じくリング状に形成された媒体流路116が設けられる。この媒体流路116に所定の温度の熱媒体を流すことにより、ペルチェ素子112の上面側(図2中)にて発生した温熱、或いは冷熱を伝搬する。
【0021】
また、ヘッド本体82の底部であるガス噴射部92のヘッド加熱ヒータ100の上方において、この側壁の一部の断面積を縮小させるための括れ部118が側壁98の外周側に沿って環状の、例えば溝またはリング状に形成されている。この括れ部118における上下方向へ熱抵抗を大きくすることにより、ヘッド加熱ヒータ100で発生した熱が、ヘッド側壁98を伝わってその上方へ逃げ難くなるようにしている。尚、図2に示す例では、側壁98の外周側から凹部状に削り取ることにより括れ部118を形成しているが、これに代えて、その内周側から削り取るようにして形成してもよい。
また、ヘッド本体82内には、多数のガス分散孔120が形成された拡散板122が設けられており、ウエハW面に、より均等にガスが供給される。更に、シャワーヘッド構造の構成部品の接合部に設けた各シール部材86、110は、それぞれ断面凹部状になされた環状の、例えば溝またはリング状のシール溝124、126に嵌め込まれている。
【0022】
次に、以上のように構成された本実施形態のシャワーヘッド構造を搭載した成膜装置による処理動作について説明する。
ここで、本実施形態では、課題において前述したように、成膜処理条件によっては成膜中のヘッド本体82の温度を反応副生成物が付着しづらい温度まで上げることができない場合、シャワーヘッド構造80のヘッド本体82のガス噴射部の温度を比較的低温に維持して成膜処理を行う。これは、ウエハW上に生成された膜の膜厚は略同一となり、膜厚の再現性について非常に良好となるが、除去され難い反応副生成物も付着する。そこで、あるタイミングで本実施形態の構成の加熱部を利用したクリーニング処理を行う必要がある。但し、そのタイミングは、成膜処理終了毎に行ってもよいが、ユーザ側の使用状況によって異なるため、例えば、積算処理枚数若しくは、積算処理時間若しくは、測定された反応副生成物の膜厚若しくは、ウエハ上の生成膜の電気特性等が規格内か等を基準として、例えば積算処理枚数として、100ロットで、好ましくは1〜50ロットの範囲でクリーニング処理の実施の有無を決めればよい。1ロット25枚のウエハの成膜処理後においては、ヘッド本体82のガス噴射部の表面の温度を成膜条件と同じ温度でクリーニング処理して、20ロットを処理した後に、ヘッド本体82のガス噴射部の温度より高い温度にして自動的にクリーニング処理が実施されるようなシーケンスを組んでおき、ユーザの指示が無くとも定期的にクリーニング処理を実施するようにしてもよい。また、プロセスが異なる小数多品種のウエハを処理する場合には、その1種類のプロセスが終了した毎に、自動的にクリーニング処理を実施するようにしてもよい。
【0023】
まず、ウエハW表面に例えばタングステンのような金属膜の成膜処理を施す場合には、処理チャンバー22の側壁に設けたゲートバルブ72を開いて図示しない搬送アームにより処理チャンバー22内にウエハWを搬入し、リフタピン30を押し上げることによりウエハWをリフタピン30側に受け渡す。
そして、リフタピン30を、押し上げ棒36を下げることによって降下させ、ウエハWを載置台28上に載置すると共にウエハWの周縁部をクランプリング本体46で押圧してこれを固定する。尚、このウエハWの表面には、すでに前の工程にてチタン金属膜やチタン窒化膜等のチタン含有膜が堆積されている。
【0024】
次に、図示しないプロセスガス供給系から、WF6 、SiH4 、H2 等のプロセスガスをArやN2 等のキャリアガスにより伝搬させて、シャワーヘッド構造80内へ所定量ずつ供給させて混合する。この混合ガスをヘッド本体82内で拡散させつつ下面のガス噴射孔94から処理チャンバー22内へ略均等に供給する。
このようなガス供給と同時に、排気口68から内部雰囲気(混合ガス)を排気することにより処理チャンバー22内を所定の真空度、例えば200Pa〜11000Paの範囲内の値に設定し、且つ載置台28の下方に位置する加熱ランプ56を回転させながら駆動して、熱エネルギー(熱線)を放射する。
放射された熱線は、透過窓52を透過した後、載置台28の裏面を照射して、ウエハWを裏面側から加熱する。この載置台28は、前述したように厚さが2mm程度と非常に薄いことから迅速に加熱されて、この上に載置するウエハWも迅速に所定の温度まで加熱することができる。供給された混合ガスは所定の化学反応を生じて、ウエハWの全表面上に例えばタングステン膜として堆積される。
【0025】
この時、ウエハWの温度を480℃以下(載置台28の温度は500℃以下)に維持し、シャワーヘッド構造80の特にヘッド本体82のガス噴射部の温度を110℃以下、好ましくは95℃以下に維持するように制御する。
この場合、ヘッド本体82は、載置台28側から多くの輻射熱を受けることからこの設定温度である、例えば95℃以上に上昇する傾向にあるので、接合フランジ部104に設けたペルチェ素子112を駆動し、この下面を冷却する。これによって、ヘッド本体82から温熱を奪ってこれを冷却し、ヘッド本体82のガス噴射部の温度を上述のように95℃以下に保つ。
この時、ペルチェ素子112の上面には温熱が発生するため、このペルチェ素子112の上面に接合している媒体流路116に例えば20〜30℃程度に維持された流体から成る熱媒体、例えばチラー(商品名)を流して、ペルチェ素子112の上面にて発生した温熱を外部へ伝搬する。この熱媒体は、成膜処理時に冷却するための低い温度の熱媒体と、クリーニング処理時に加熱するための温度が高い熱媒体との少なくとも2種類の温度の熱冷媒が必要である。しかし熱冷媒の温度変更に時間を要する場合には、時間のロスとなるため、これらを短時間で切り替える様に、2系列の温度設定用の媒体流路を有する構成にしておき、バルブ切り換えにより短時間で成膜処理とクリーニング処理の変更を可能にすることもできる。
【0026】
また、チャンバー天井壁108と接合フランジ部104との接合部には、断熱材106が介在されているため、ヘッド本体82から天井壁108に逃げる熱を抑制することができる。これとペルチェ素子112の作用と相まってシャワーヘッド構造80は、熱的に略絶縁されて浮いた状態となって、主にヘッド本体82を安定的に所望の温度に維持することができる。すなわち、これによりヘッド本体82を成膜中において安定的に所望の一定の温度に維持することが可能となる。尚、ヘッド本体82のガス噴射部の温度が過度に低くなり過ぎる傾向の時には、この側壁98に設けたヘッド加熱ヒータ100を駆動して適宜加熱して温度制御を行えばよい。
成膜時は、ヘッド本体82のガス噴射部の温度を110℃以下、好ましくは95℃程度の温度でウエハW上にタングステン膜を形成すると、例えば1ロット25枚のウエハを連続的に成膜処理した時の各膜厚は略同一となり、膜厚の再現性は非常に良好となる。このように成膜処理を行うと、ウエハW以外にも、例えば載置台28の表面やクランプリング本体46の表面等にもタングステン膜が不要な膜として付着する。この時発生する反応副生成物、例えばウエハ表面のチタン含有膜中のチタンと化合して発生するフッ化チタン(TiFx)系の生成物がヘッド本体82の表面に多量に付着する傾向となる。
【0027】
そして、ある程度の積算処理枚数に達したならば、不要なタングステン膜や反応副生成物を除去するクリーニング処理を行う。
ここで、成膜時のシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度と膜厚の再現性との関係及びクリーニング処理時のシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度と反応副生成物の除去量との関係を実際に評価したので、その評価結果について説明する。
図4は、タングステン膜の成膜時のシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度と膜厚の再現性との関係を示している。ここでは、25枚のウエハに連続成膜した時の膜厚を各々測定し、25枚の膜変動率とシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度との関係を、成膜温度が410℃の場合と460℃の場合について検討した。
【0028】
この図から明らかなように、成膜温度が460℃では膜厚の再現性は変化がなく、3%以下で問題ない。しかし、成膜温度が410℃の場合は、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度が110℃から70℃に掛けて、低くなればなる程、膜厚の再現性は向上し(数値は小さくなる)、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を95℃以下に設定することにより、膜厚の再現性が改善されている。
例えばガス噴射部の温度が90℃以下では、1%以下になっている。従って、膜厚の再現性を向上させるには、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を略95℃以下に設定してタングステン膜を堆積させればよいことが判明する。ただし、この場合には、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度に反比例してシャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着する反応副生成物(TiFx 系)の量が増加することは避けられない。また、膜厚の再現性を±3%以内にするためには、成膜処理温度(ウエハ温度よりも僅かに高い)が略420℃以下の時は、ヘッド本体の温度を略95℃以下に設定し、また、成膜処理温度が略500℃以下の時は、ヘッド本体の温度を略110℃以下に設定すればよいことが判明する。
【0029】
図5は、クリーニング時のシャワーヘッド構造物のガス噴射部の温度と反応副生成物(TiFx)の除去量との関係を示している。この図中には、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を130℃、140℃、150℃を例としており、それぞれクリーニングの前と後の反応副生成物の膜厚を示している。
この時の他のクリーニング条件は、例えば載置台温度は250℃、クリーニングガスであるClF3 の流量は500sccm、圧力は2666Pa(20Torr)、クリーニング時間は725sec、載置台サイズは8インチ用である。このグラフから明らかなように、初期の膜厚が略19nmとした場合、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度が130℃の時には、略7nm厚の反応副生成物が残存して十分にクリーニングができていない。
従って、ヘッド本体の温度を130℃よりも高くすることにより十分にクリーニングができることが判明する。これに対して、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度が140℃及び150℃の場合には、反応副生成物の残存量はゼロであり、反応副生成物のを完全に除去できることが判明した。従って、シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度は、少なくとも略135℃以上に設定すればよいことが判明した。
【0030】
図6を参照して、このクリーニング処理(フラッシング)における反応副生成物(TiFx等)を除去した時のヘッド本体82のガス噴射部の温度と反応副生成物の除去速度の関係を示して説明する。
この一例においては、クリーニングガス(ClF3 )を流量1〜200sccm、好ましくは、流量30〜100sccm、圧力を0.133〜1333Pa、好ましくは0.133〜133Paとして、フラッシング時間を1〜150min好ましくは5〜100minであり、フラッシングによる与えるシャワーヘッド構造80へのダメージと反応副生成物の除去の効果を考えると、少流量、低真空が望ましい。このフラッシングで具体的な条件としては、例えばクリーニングガスとしてClF3 ガス50sccm、圧力0.133Pa、フラッシング時間60min、シャワーヘッド構造物のガス噴射部の温度150℃の条件で、不要なタングステン膜や従来のクリーニング方法では除去が困難な反応副生成物を除去している。
【0031】
この際、載置台28の温度は、従来のクリーニング処理の場合と略同じ例えば250℃程度に維持する。これに対して、ヘッド本体82及び接合フランジ部104の温度、特にガス噴射部92の表面温度は、従来のクリーニング処理時の温度である70〜80℃程度よりもかなり高い温度、例えば130℃以上程度、好ましくは135〜170℃の温度に設定する。
この設定は、接合フランジ部104に設けたペルチェ素子112に成膜時とは逆方向の電流を流して、ペルチェ素子112の下面側を発熱させて、接合フランジ部104やヘッド本体82を上方側から加熱する。このようにシャワーヘッド構造80を、下方からヘッド加熱ヒータ100により、上方からペルチェ素子112によりそれぞれ加熱することにより、ヘッド本体82(特に、ガス噴射部92の表面近傍)を135〜170℃の温度に維持する。ここで、135〜170℃のガス噴射部の温度は、クリーニング処理にかかる時間との関係で設定されるものであり、135℃以下でも時間を掛ければ反応副生成物を除去することは可能である。また、ガス噴射部の温度の上限は、ガス噴射部92の材料のクリーニングガスに対する腐食温度以下、例えばアルミニウムの場合は、例えば400℃程度以下である。
【0032】
以上のようにシャワーヘッド構造80を、特にヘッド本体82のガス噴射部の温度を135〜170℃に維持することにより、不要なタングステン膜は勿論のこと、従来のクリーニング処理では除去が困難であった反応副生成物、例えばフッ化チタン系生成物もヘッド本体82の表面、例えば主にガス噴射面から容易に除去される。この場合、ヘッド本体82の側壁には、熱抵抗を大きくする括れ部118を設けてあることから、熱伝導で上方へ逃げる熱が抑制されて保温機能が発揮される。この結果、ガス噴射部92全体の温度を十分に高く維持することができ、この下面のガス噴射面に付着した反応副生成物が確実に除去される。また、括れ部118の作用により、ガス噴射部92の面内温度の均一性も向上させることができる。
【0033】
次に、ヘッド本体82の温度分布をシミュレーションを行って計測したので、そのシミュレーション結果について説明する。
図7は、ヘッド本体の温度分布のシミュレーション結果を示す図である。ここで、ヘッド本体82の上端の温度を50℃に設定し、ガス噴射部92の温度を200℃に設定しており、また、ヘッド本体82の高さH1は67mmである。この図に示す温度分布から明らかなように、括れ部118における温度勾配が非常に大きくなっており、すなわち温度分布の曲線が密になっており、この括れ部118の熱抵抗によるガス噴射部92に対する保温効果が非常に優れており、ヘッド本体温度を制御しやすい構造であることが判明した。この括れ部の厚みaは3〜10mmで、高さbは10〜50mmである。
【0034】
また、上記実施形態にあっては、接合フランジ部104にペルチェ素子112を設けたが、図8に示すように、このペルチェ素子112を設けることなく、この接合フランジ部104に直接的に媒体流路116を接合するようにしてもよい。この場合にも、ペルチェ素子112を設けた場合と略同等な作用効果を発揮することが可能となる。
尚、本実施形態では、クリーニングガスとしてClF3 ガスを用いた場合を例にとって説明したが、これに限定されず、他のクリーニングガス、例えばNF3 ガス、HClガス、Cl2 ガス等を用いる場合にも本発明を適用することができる。尚、NF3 の使用では、プラズマで使用される。また、ここではタングステン膜を堆積する時に生ずる反応副生成物(TiFx )をクリーニングにより除去する場合を例にとって説明したが、他の金属及び金属化合物、例えばTi(チタン)、Cu(銅)、Ta(タンタル)、Al(アルミニウム)、TiN(チタンナイトライド)、Ta2 O5 (タンタルオキサイド)等を含有する堆積膜を形成する時に生ずる反応副生成物を除去する場合にも本発明を適用することができる。また更には、本発明は、プラズマを用いて薄膜生成を行うプラズマ成膜装置にも適用できるのみならず、被処理体としては半導体ウエハに限定されず、LCD基板、ガラス基板等も用いることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシャワーヘッド構造及び成膜装置によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
請求項1及びこれを引用する請求項に係る発明によれば、ヘッド本体の側面に括れ部を形成することにより熱伝導を少なくし、加えて断熱材により熱伝導を少なくさせることにより、クリーニング処理時に括れ部の熱抵抗や断熱材によって、ヘッド本体のガス噴射面側からの熱の逃げを抑制して、ガス噴射面の部分の温度を高く維持させて、さらに、その面内温度の均一性も高くして反応副生成物の除去を効率的に行うことができる。
特に請求項2に係る発明によれば、ヘッド本体と従来別体であった噴射板(本発明のヘッド本体底部のガス噴射部に相当する)と接合フランジ部(本発明の接合フランジ部に相当する)とが一体成形されているため、シャワーヘッド構造に温度変化があっても熱膨張差による擦れが生じる恐れがなく、パーティクルの発生を抑制する。
本発明の関連技術によれば、成膜処理中にはシャワーヘッド構造のガス噴射部の温度を比較的低い温度に維持されることにより、各被処理体の間の膜厚を略均一化させて膜厚の再現性を向上させて高く維持する。また、本発明の関連技術によれば、クリーニング処理時には、ヘッド加熱部によりシャワーヘッド構造の温度自体を成膜処理時よりも高く維持し、成膜処理時に発生し、シャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着した反応副生成物を除去することができる。
【0036】
本発明の関連技術によれば、クリーニング処理は、成膜処理終了後、積算処理枚数、積算処理時間及び、測定された反応副生成物の膜厚、ウエハ上に形成された膜の規格のいずれかを基準として、ユーザで適宜、実施タイミングとすることができる。
本発明の関連技術によれば、シャワーヘッド構造のヘッド本体を一体的成形することにより、ガス噴射部と側面や上部との間に温度差が生じても、構成部材の接合部分が存在しないため、温度差による熱膨張差に起因する部材間の擦れの発生がなくなり、パーティクルの発生を防止することができる。
本発明の関連技術によれば、シャワーヘッド構造のヘッド本体と他の構成部材との取り付けにおいても、僅かな隙間を樹脂等からなる断熱材で作り出すことにより、熱の伝搬を抑制して精度よくガス噴射部の温度を制御することができる。
【0037】
特に請求項3に係る発明によれば、ヘッド加熱部により、成膜処理時にはヘッド本体を冷却して膜厚の再現性を一層高め、クリーニング処理時にはヘッド本体を加熱して反応副生成物を一層効率的に除去することができる。
特に請求項5に係る発明によれば、ヘッド本体の上部に設けたペルチェ素子の上面に発生する温熱を外部に伝搬するための熱媒体は、成膜処理時に用いる冷却用の温度が低いものと、クリーニング処理時に用いる加熱用の温度が高いものとを有し、切り換えにより短時間に切り替えて利用することができる。
本発明の関連技術によれば、成膜処理時及びクリーニング処理時に、ペルチェ素子の上面側より発生する温熱、或いは冷熱を熱媒体を用いて除去することにより、シャワーヘッド構造を熱的に浮かせることができる。
本発明の関連技術によれば、シャワーヘッド構造の温度を安定的に一定に維持することができるので、膜厚の面内均一性を向上させることができる。
請求項7に係る発明によれば、シャワーヘッド構造の接合フランジ部のシール面と処理チャンバー側の天井壁面との一部が非接触となるので、熱膨張等による擦り合わせが無くなり、パーティクルの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシャワーヘッド構造を搭載する成膜装置の一構成例を示す断面構成図である。
【図2】図1に示したシャワーヘッド構造の詳細な構成を示す断面図である。
【図3】図1に示したシャワーヘッド構造をサセプタ側から見た平面図である。
【図4】タングステン膜の成膜時のシャワーヘッド構造の温度(ガス噴射部の中心部)と膜厚の再現性との関係を示す図である。
【図5】クリーニング時のシャワーヘッド構造物の温度(ガス噴射部の中心)と反応副生成物(TiFx)の除去量との関係を示す図である。
【図6】本発明により反応副生成物を除去した時のヘッド本体の温度と反応副生成物の除去速度の関係を示す図である。
【図7】ヘッド本体の温度分布のシミュレーション結果を示す図である。
【図8】シャワーヘッド構造の変形例を示す断面図である。
【図9】従来のシャワーヘッド構造を搭載する成膜装置の構成例を示す図である。
【図10】図9に示したシャワーヘッド構造の詳細な構成を示す断面図である。
【図11】シャワーヘッド構造のガス噴射部の温度とシャワーヘッド構造のガス噴射部の表面に付着する反応副生成物の膜厚との関係を示す図である。
【符号の説明】
20 成膜装置
22 処理チャンバー(処理容器)
28 載置台
52 透過窓
56 加熱ランプ
80 シャワーヘッド構造
82 ヘッド本体
84 ヘッド蓋体
94 ガス噴射孔
100 ヘッド加熱ヒータ(ヘッド加熱部)
104 接合フランジ部
112 ペルチェ素子(ヘッド加熱・冷却部)
116 媒体通路
118 括れ部
124,126 シール溝
W 半導体ウエハ(被処理体)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a showerhead structure mounted on a film forming apparatus or the like for forming a film on a target object such as a semiconductor wafer using a process gas.And deposition equipmentAbout.
[0002]
[Prior art]
In the process of manufacturing a general semiconductor integrated circuit, W (tungsten) or WSi (tungsten silicide) is used to form a wiring pattern or embed a concave portion between wirings on the surface of a semiconductor wafer to be processed. Ti (titanium), TiN (titanium nitride), TiSi (titanium silicide), Cu (copper), Ta2 OFive A thin film is formed by depositing a metal such as (tantalum oxide) or a metal compound.
There are three methods for forming this type of metal thin film, such as H2 (Hydrogen) reduction method, SiHFour (Silane) reduction method, SiH2 Cl2 (Dichlorosilane) reduction method and the like are known. Of these, SiH2 Cl2 The reduction method is a method of forming a W or WSi (tungsten silicide) film at a high temperature of about 600 ° C. using, for example, dichlorosilane as a reducing gas in order to form a wiring pattern. SiHFour In the reduction method, in order to form a wiring pattern, for example, silane is used as a reducing gas, and SiH is used.2 Cl2 In this method, the W or WSi film is formed at a temperature of about 450 ° C., which is lower than that of the reduction method. H2 The reduction method is a method of depositing a W film at a temperature of about 380 to 430 ° C., for example, using hydrogen as a reducing gas in order to fill the recesses between the wirings and planarize the wafer surface.
[0003]
Furthermore, a reduction method in which these methods are appropriately combined is also known, for example, WF6 (Tungsten hexafluoride) is used in both methods.
FIG. 9 shows a configuration example of a general film forming apparatus for forming such a metal thin film. FIG. 10 is an enlarged view showing the shower head structure in FIG. 9 in detail.
The
A semiconductor wafer W transported from the outside is placed on the mounting table 4, and a peripheral portion of the wafer W is configured to be movable up and down, for example, pressed by a ring-
[0004]
The
A
[0005]
At the same time, as a process gas from a
The film forming process described above is a single wafer type, that is, a plurality of, for example, 25 wafers are continuously formed one by one, and members in the
[0006]
By the way, in order to maintain the electrical characteristics of the deposited films formed on each wafer to be constant as designed, maintain high reproducibility so that the thickness of the film deposited on each wafer is substantially constant. It is necessary to do. However, in actuality, the film thickness of the film forming process performed on the first wafer performed immediately after the cleaning process is considerably different from the film thickness of the film forming process for the 25th wafer when, for example, 25 sheets are continuously processed. There is a case. For example, as the number of continuously processed wafers is integrated, the film thickness formed on the wafer tends to gradually decrease. This is because the temperature of the
[0007]
Therefore, the temperature of the gas injection plate of the
[0008]
FIG. 11 shows the relationship between the temperature of the gas jet plate of the shower head structure and the film thickness of the reaction byproduct attached to the shower head structure. FIG. 11A shows characteristics when 25 tungsten metal films having a film thickness of 410 nm and a mounting table temperature of 410 ° C. are continuously processed. FIG. 11B shows tungsten having a film mounting temperature of 460 ° C. and a film thickness of 800 nm. The characteristic when 25 metal films are continuously processed is shown.
As is apparent from these figures, when the temperature of the showerhead structure is lowered from about 100 ° C. to about 80 ° C., the film thickness of the reaction by-product increases rapidly. In a general cleaning process, the temperature of the structure in the
[0009]
In addition, there is a technique in which the reaction by-product is difficult to adhere by raising the temperature of the gas injection plate of the shower head structure during film formation to some extent, but depending on the film formation conditions, the gas injection of the shower head structure may be difficult. In some cases, the upper limit of the temperature of the plate was limited, and it was not possible to raise the temperature to a level at which it was difficult to adhere. In such a case, if priority is given to the film forming process, the deposition of reaction by-products increases, the number of integrated processing is limited, and a cleaning process corresponding to the amount of deposition is required.
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is a shower that is mounted on a film forming apparatus, can improve and maintain the reproducibility of the film forming process, and can easily remove reaction byproducts attached during the film forming process in a short time. Head structure andAnd deposition equipmentThe purpose is to provide.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention provides a film forming process for an object to be processed.Processing chamberIn a shower head structure that is provided on the ceiling of the apparatus and supplies a predetermined gas into the processing chamber, a head body having a plurality of gas injection holes at the bottom and formed into a bottomed cylindrical shape, and the head body And a head flange that is provided at the bottom of the head body and is temperature-controllable to adjust the temperature of the head body.A heating part, and is a part of the side wall of the head main body, and is formed above the head heating part by reducing the cross-sectional area of the side wall to increase the thermal resistance of this part. An annular constricted part is formedShower head structure characterized byI will provide a.
[0011]
The shower head structure is further provided at the joint flange portion, and cools the head main body during the film forming process of the target object, and heats the head main body during the cleaning process in the processing chamber. A cooling unit is provided, and the temperature of the head main body is controlled in the range of 50 to 300 ° C. by the head heating unit and the head heating / cooling unit.
In addition, it is mounted on a film forming apparatus having a processing chamber for performing a film forming process for depositing a reaction product on the surface of a heated object to be processed in a process gas atmosphere. In the cleaning method in the film forming apparatus by introducing a gas, the temperature of the gas jet part of the shower head structure is made to be higher than the temperature at the time of the film forming process while flowing the cleaning gas from the shower head structure into the processing chamber. And a cleaning process for removing the reaction sub-film formed during the film-forming process.
The temperature of the gas injection part of the shower head structure in this cleaning is 130 ° C. or more, and the reaction by-product mainly composed of titanium fluoride (TiFx) adhering to the surface of the gas injection part of the shower head structure is removed. .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a configuration in which an embodiment of a showerhead structure according to the present invention is mounted on a film forming apparatus. 2 is a diagram showing a detailed cross-sectional configuration of the shower head structure, and FIG. 3 is a plan view of the shower head structure as viewed from the susceptor side.
The
[0013]
Furthermore, below the mounting table 28, a plurality of, for example, three lifter pins 30 (only two are shown in FIG. 1) are provided so as to extend upward from one end of the
The lower end of the push-up
[0014]
Further, around the mounting table 28, a
The clamp ring
[0015]
A
Further, a box-shaped
Further, on the outer peripheral side of the mounting table 28, a ring-shaped
[0016]
On the other hand, a relatively
Specifically, as shown in FIG. 2, the
[0017]
As shown in FIG. 3, the
[0018]
The
A
[0019]
In particular, by slightly lowering the surface of the surface on the vacuum side of the upper surface of the
[0020]
On the other hand, the upper surface of the joining
The temperature control range of the head
A
[0021]
Also, the bottom of the head body 82Gas injection unit 92Above the
In addition, a
[0022]
Next, a processing operation by the film forming apparatus equipped with the shower head structure of the present embodiment configured as described above will be described.
Here, in the present embodiment, as described above in the problem, the shower head structure is used when the temperature of the head
[0023]
First, when a metal film such as tungsten is formed on the surface of the wafer W, the
Then, the
[0024]
Next, from a process gas supply system (not shown), WF6 , SiHFour , H2 Process gas such as Ar or N2 And the like, and a predetermined amount is supplied into the
Simultaneously with such gas supply, the inside atmosphere (mixed gas) is exhausted from the
The radiated heat rays pass through the
[0025]
At this time, the temperature of the wafer W is maintained at 480 ° C. or lower (the temperature of the mounting table 28 is 500 ° C. or lower), and the temperature of the gas injection portion of the
In this case, since the head
At this time, since heat is generated on the upper surface of the
[0026]
Further, since the heat insulating material 106 is interposed at the joint portion between the
At the time of film formation, if a tungsten film is formed on the wafer W at a temperature of the gas injection part of the head
[0027]
When a certain number of accumulated processing sheets is reached, a cleaning process for removing unnecessary tungsten films and reaction byproducts is performed.
Here, the relationship between the temperature of the gas injection part of the shower head structure during film formation and the reproducibility of the film thickness, and the relationship between the temperature of the gas injection part of the shower head structure during the cleaning process and the removal amount of reaction byproducts Is actually evaluated, the evaluation result will be described.
FIG. 4 shows the relationship between the temperature of the gas injection part of the shower head structure and the reproducibility of the film thickness when the tungsten film is formed. Here, the film thicknesses when the films were continuously formed on 25 wafers were measured, and the relationship between the fluctuation rate of the 25 films and the temperature of the gas injection part of the showerhead structure was determined when the film forming temperature was 410 ° C. And 460 ° C. were examined.
[0028]
As is apparent from this figure, when the film forming temperature is 460 ° C., the reproducibility of the film thickness does not change and there is no problem at 3% or less. However, when the film formation temperature is 410 ° C., the lower the temperature of the gas injection part of the showerhead structure from 110 ° C. to 70 ° C., the lower the film thickness reproducibility (the smaller the numerical value). ) By setting the temperature of the gas injection part of the shower head structure to 95 ° C. or less, the reproducibility of the film thickness is improved.
For example, when the temperature of the gas injection part is 90 ° C. or less, the temperature is 1% or less. Therefore, it is found that in order to improve the reproducibility of the film thickness, the tungsten film may be deposited by setting the temperature of the gas injection portion of the shower head structure to about 95 ° C. or less. However, in this case, reaction by-products (TiF) adhering to the surface of the gas injection part of the shower head structure in inverse proportion to the temperature of the gas injection part of the shower head structurex It is inevitable that the amount of system) increases. In order to make the film thickness reproducibility within ± 3%, when the film forming temperature (slightly higher than the wafer temperature) is about 420 ° C. or lower, the head body temperature is set to about 95 ° C. or lower. It is found that when the film forming temperature is about 500 ° C. or lower, the temperature of the head main body should be set to about 110 ° C. or lower.
[0029]
FIG. 5 shows the relationship between the temperature of the gas injection portion of the shower head structure during cleaning and the amount of reaction byproduct (TiFx) removed. In this figure, the temperature of the gas injection part of the shower head structure is exemplified as 130 ° C., 140 ° C., and 150 ° C., and the film thicknesses of the reaction by-products before and after cleaning are shown, respectively.
Other cleaning conditions at this time are, for example, a mounting table temperature of 250 ° C. and a cleaning gas of ClF.Three The flow rate is 500 sccm, the pressure is 2666 Pa (20 Torr), the cleaning time is 725 sec, and the mounting table size is for 8 inches. As is apparent from this graph, when the initial film thickness is about 19 nm, when the temperature of the gas injection part of the showerhead structure is 130 ° C., a reaction by-product having a thickness of about 7 nm remains and sufficient cleaning is performed. Not done.
Therefore, it can be seen that sufficient cleaning can be achieved by raising the temperature of the head body above 130 ° C. On the other hand, when the temperature of the gas injection part of the showerhead structure was 140 ° C. and 150 ° C., the residual amount of reaction by-products was zero, and it was found that the reaction by-products could be completely removed. . Therefore, it has been found that the temperature of the gas injection part of the shower head structure may be set to at least about 135 ° C. or higher.
[0030]
With reference to FIG. 6, the relationship between the temperature of the gas injection part of the head
In this example, a cleaning gas (ClFThree ) At a flow rate of 1 to 200 sccm, preferably a flow rate of 30 to 100 sccm, a pressure of 0.133 to 1333 Pa, preferably 0.133 to 133 Pa, and a flushing time of 1 to 150 min, preferably 5 to 100 min. Considering the damage to the
[0031]
At this time, the temperature of the mounting table 28 is maintained at, for example, about 250 ° C., which is substantially the same as that in the conventional cleaning process. On the other hand, the temperature of the head
In this setting, a current in the opposite direction to the direction of film formation is applied to the
[0032]
As described above, by maintaining the temperature of the
[0033]
Next, since the temperature distribution of the
FIG. 7 is a diagram showing a simulation result of the temperature distribution of the head body. Here, the temperature of the upper end of the head
[0034]
In the above embodiment, the
In this embodiment, ClF is used as the cleaning gas.Three Although the case where gas is used has been described as an example, the present invention is not limited to this, and other cleaning gases such as NFThree Gas, HCl gas, Cl2 The present invention can also be applied when using gas or the like. NFThree In use, it is used in plasma. In addition, here, reaction by-products (TiF generated when depositing the tungsten film)x ) Is removed by cleaning as an example, but other metals and metal compounds such as Ti (titanium), Cu (copper), Ta (tantalum), Al (aluminum), TiN (titanium nitride), Ta2 OFive The present invention can also be applied to the case where reaction by-products generated when forming a deposited film containing (tantalum oxide) or the like are removed. Furthermore, the present invention can be applied not only to a plasma film forming apparatus for generating a thin film using plasma, but also to use an LCD substrate, a glass substrate, etc. as an object to be processed is not limited to a semiconductor wafer. it can.
[0035]
【The invention's effect】
As described above, the showerhead structure and the present inventionAnd deposition equipmentAccording to the above, it is possible to exert the excellent effects as follows.
According to the invention according to claim 1 and the claim which refers to this, the heat treatment is reduced by forming the constricted portion on the side surface of the head main body, and additionally, the heat treatment is reduced by the heat insulating material. Occasionally, the thermal resistance and heat insulating material of the constricted part suppresses the escape of heat from the gas injection surface side of the head body, keeps the temperature of the gas injection surface part high, and the uniformity of the in-plane temperature The reaction by-product can be efficiently removed.
Especially according to the invention of claim 2Since the injection plate (corresponding to the gas injection portion at the bottom of the head main body of the present invention) and the joining flange portion (corresponding to the joining flange portion of the present invention), which are separate bodies from the head main body, are integrally formed. Even if there is a temperature change in the showerhead structure, there is no risk of rubbing due to a difference in thermal expansion, and generation of particles is suppressed.
According to the related art of the present invention,By maintaining the temperature of the gas injection part of the shower head structure at a relatively low temperature during the film forming process, the film thickness between the objects to be processed is made substantially uniform and the film thickness reproducibility is improved. And keep it high. Also,According to the related art of the present invention,During the cleaning process, the temperature of the shower head structure itself is maintained higher than that during the film forming process by the head heating unit, and reaction by-products generated during the film forming process and adhering to the surface of the gas injection unit of the shower head structure are removed. can do.
[0036]
According to the related art of the present invention,The leaning process is performed by the user as appropriate based on any of the number of integrated processing sheets, the integrated processing time, the measured reaction by-product film thickness, and the standard of the film formed on the wafer after completion of the film forming process. It can be an implementation timing.
According to the related art of the present invention,By integrally forming the head body of the shower head structure, even if there is a temperature difference between the gas injection part and the side surface or upper part, there is no joint part of the component parts, which is caused by the difference in thermal expansion due to the temperature difference The occurrence of rubbing between the members to be eliminated is eliminated, and the generation of particles can be prevented.
According to the related art of the present invention,Even when mounting the head body of the shower head structure and other components, by creating a slight gap with a heat insulating material made of resin, etc., it is possible to control the temperature of the gas injection unit with high accuracy by suppressing heat propagation Can do.
[0037]
In particular, according to the invention of claim 3,HeadHot sectionThus, the head main body can be cooled during the film forming process to further increase the reproducibility of the film thickness, and the head main body can be heated during the cleaning process to more efficiently remove the reaction by-products.
In particular, according to the invention of
According to the related art of the present invention,By removing the heat or cold generated from the upper surface side of the Peltier element using the heat medium during the film forming process and the cleaning process, the shower head structure can be thermally floated.
According to the related art of the present invention,Since the temperature of the showerhead structure can be stably maintained constant, the in-plane uniformity of the film thickness can be improved.
According to the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional configuration diagram showing one configuration example of a film forming apparatus equipped with a shower head structure according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a detailed configuration of the showerhead structure shown in FIG.
FIG. 3 is a plan view of the shower head structure shown in FIG. 1 as viewed from the susceptor side.
FIG. 4 is a diagram showing the relationship between the temperature of the showerhead structure (center portion of the gas injection unit) and the reproducibility of the film thickness when forming a tungsten film.
FIG. 5 is a diagram showing the relationship between the temperature of the showerhead structure during cleaning (center of the gas injection unit) and the amount of reaction byproduct (TiFx) removed.
FIG. 6 is a diagram showing the relationship between the temperature of the head body and the removal rate of reaction byproducts when reaction byproducts are removed according to the present invention.
FIG. 7 is a diagram illustrating a simulation result of a temperature distribution of the head main body.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a modification of the showerhead structure.
FIG. 9 is a diagram showing a configuration example of a film forming apparatus equipped with a conventional shower head structure.
10 is a cross-sectional view showing a detailed configuration of the shower head structure shown in FIG.
FIG. 11 is a diagram showing the relationship between the temperature of the gas jetting part having a showerhead structure and the film thickness of a reaction byproduct adhering to the surface of the gas jetting part having the showerhead structure.
[Explanation of symbols]
20 Deposition equipment
22 Processing chamber (processing container)
28 mounting table
52 Transmission window
56 Heating lamp
80 Shower head structure
82 Head body
84 Head lid
94 Gas injection hole
100 Head heater (head heating unit)
104 Joining flange
112 Peltier element (head heating / cooling section)
116 Media passage
118 Constriction
124, 126 Seal groove
W Semiconductor wafer (object to be processed)
Claims (8)
前記ヘッド本体の側壁の一部であって、前記ヘッド加熱部の上方には、前記側壁の断面積を縮小させて薄肉になされて、この部分の熱抵抗を大きくするために環状になされた括れ部が形成されていることを特徴とするシャワーヘッド構造。In the shower head structure for supplying a predetermined gas into the processing chamber provided in the ceiling portion of the processing chamber for performing a film forming process with respect to the object to be processed, a plurality of gas injection holes at the bottom Yes A head main body formed in a bottom cylindrical shape, a joint flange for supporting the head main body to the ceiling of the processing chamber, and a temperature adjustment of the head main body provided at the bottom of the head main body and a temperature controllably made the head pressure heat portion,
A part of the side wall of the head main body, above the head heating unit, is thinned by reducing the cross-sectional area of the side wall, and is formed in an annular shape to increase the thermal resistance of this part. A shower head structure in which a portion is formed .
前記シャワーヘッド構造は、底部に複数のガス噴射孔を有して有底筒体状に形成されたヘッド本体と、前記ヘッド本体を前記処理チャンバーの天井部へ支持するための接合フランジ部と、前記ヘッド本体の底部に設けられて前記ヘッド本体の温度調整を行なうために温度制御可能になされたヘッド加熱部と、を備え、
前記接合フランジ部の前記天井部に対する接触面は、断熱材と真空状態を保持させるためのシール面を有し、
前記シール面で前記天井壁に取り付けられたシール部材を圧潰して気密性を保持させると共に真空側の前記シール面と前記天井壁との間に隙間ができるように、真空側の前記接合フランジ部のシール面を大気側よりも低く形成するように構成したことを特徴とする成膜装置。A processing chamber made evacuable, a mounting table provided in the processing chamber for mounting the object to be processed, a heating means for heating the object to be processed, and a ceiling portion of the processing chamber A film forming apparatus provided with a shower head structure for introducing a predetermined gas into the processing chamber,
The shower head structure has a head body formed in a bottomed cylindrical shape having a plurality of gas injection holes at the bottom, a joint flange portion for supporting the head body to the ceiling of the processing chamber, A head heating unit provided at the bottom of the head body and capable of temperature control in order to adjust the temperature of the head body ,
The contact surface of the joining flange portion with respect to the ceiling portion has a sealing surface for maintaining a vacuum state with the heat insulating material,
The joint flange portion on the vacuum side so that the seal member attached to the ceiling wall is crushed by the seal surface to maintain airtightness and a gap is formed between the seal surface on the vacuum side and the ceiling wall. The film forming apparatus is characterized in that the sealing surface is formed lower than the atmosphere side .
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272695A JP4815724B2 (en) | 2000-09-08 | 2001-09-07 | Shower head structure and film forming apparatus |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-272645 | 2000-09-08 | ||
JP2000272645 | 2000-09-08 | ||
JP2000272645 | 2000-09-08 | ||
JP2001272695A JP4815724B2 (en) | 2000-09-08 | 2001-09-07 | Shower head structure and film forming apparatus |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011154340A Division JP2011236506A (en) | 2000-09-08 | 2011-07-12 | Cleaning method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002155364A JP2002155364A (en) | 2002-05-31 |
JP4815724B2 true JP4815724B2 (en) | 2011-11-16 |
Family
ID=26599512
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272695A Expired - Fee Related JP4815724B2 (en) | 2000-09-08 | 2001-09-07 | Shower head structure and film forming apparatus |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4815724B2 (en) |
Families Citing this family (22)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI224815B (en) * | 2001-08-01 | 2004-12-01 | Tokyo Electron Ltd | Gas processing apparatus and gas processing method |
KR100965758B1 (en) * | 2003-05-22 | 2010-06-24 | 주성엔지니어링(주) | Showerhead Assembly of Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition for Liquid Crystal Display Device |
JP4513329B2 (en) * | 2004-01-16 | 2010-07-28 | 東京エレクトロン株式会社 | Processing equipment |
US7628863B2 (en) * | 2004-08-03 | 2009-12-08 | Applied Materials, Inc. | Heated gas box for PECVD applications |
JP2006165246A (en) * | 2004-12-07 | 2006-06-22 | Tokyo Electron Ltd | Plasma etching method |
JP4749785B2 (en) * | 2005-07-19 | 2011-08-17 | 東京エレクトロン株式会社 | Gas processing equipment |
JP5020230B2 (en) * | 2006-02-24 | 2012-09-05 | 東京エレクトロン株式会社 | Ti-based film forming method and storage medium |
JP5132959B2 (en) * | 2007-03-16 | 2013-01-30 | 株式会社アルバック | Vacuum processing equipment |
US8876024B2 (en) * | 2008-01-10 | 2014-11-04 | Applied Materials, Inc. | Heated showerhead assembly |
JP5325457B2 (en) * | 2008-05-22 | 2013-10-23 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | Plasma processing equipment |
JP2010098053A (en) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Tokyo Electron Ltd | Cleaning method and recording medium |
CN102422394B (en) * | 2009-03-16 | 2015-10-14 | 奥塔装置公司 | For the reactor cap sub-component of vapour deposition |
JP2010166092A (en) * | 2010-04-15 | 2010-07-29 | Tokyo Electron Ltd | Method for plasma etching |
KR101935957B1 (en) * | 2012-01-20 | 2019-01-07 | 세메스 주식회사 | Apparatus and Method for treating substrate |
JP5971870B2 (en) | 2013-11-29 | 2016-08-17 | 株式会社日立国際電気 | Substrate processing apparatus, semiconductor device manufacturing method, and recording medium |
JP5726281B1 (en) * | 2013-12-27 | 2015-05-27 | 株式会社日立国際電気 | Substrate processing apparatus and semiconductor device manufacturing method |
JP6333232B2 (en) * | 2015-12-02 | 2018-05-30 | 株式会社日立国際電気 | Substrate processing apparatus, semiconductor device manufacturing method, and program |
US11834743B2 (en) * | 2018-09-14 | 2023-12-05 | Applied Materials, Inc. | Segmented showerhead for uniform delivery of multiple precursors |
JP7175782B2 (en) * | 2019-01-25 | 2022-11-21 | 株式会社東芝 | Silicon-containing material forming device |
JP7499651B2 (en) | 2020-09-02 | 2024-06-14 | 東京エレクトロン株式会社 | Plasma processing apparatus and method for processing plasma |
CN113488367A (en) * | 2020-12-14 | 2021-10-08 | 北京屹唐半导体科技股份有限公司 | Workpiece processing apparatus having a plasma processing system and a thermal processing system |
CN113471046B (en) * | 2020-12-14 | 2023-06-20 | 北京屹唐半导体科技股份有限公司 | Workpiece processing apparatus having plasma processing system and thermal processing system |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2909364B2 (en) * | 1993-09-20 | 1999-06-23 | 東京エレクトロン株式会社 | Processing apparatus and cleaning method thereof |
JP3050354B2 (en) * | 1993-09-20 | 2000-06-12 | 東京エレクトロン株式会社 | Processing method |
JP2000038677A (en) * | 1998-07-21 | 2000-02-08 | Ebara Corp | Film forming apparatus |
KR100302609B1 (en) * | 1999-05-10 | 2001-09-13 | 김영환 | Temperature controllable gas distributor |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272695A patent/JP4815724B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002155364A (en) | 2002-05-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100919331B1 (en) | Shower head structure and gas processing apparatus | |
JP4815724B2 (en) | Shower head structure and film forming apparatus | |
KR100190726B1 (en) | Improved chemical gas phase vapor depositing chamber | |
US9528183B2 (en) | Cobalt removal for chamber clean or pre-clean process | |
JP5044931B2 (en) | Gas supply apparatus and substrate processing apparatus | |
JP4288767B2 (en) | Manufacturing method of semiconductor device | |
US8951913B2 (en) | Method for removing native oxide and associated residue from a substrate | |
US20080044593A1 (en) | Method of forming a material layer | |
US20060137607A1 (en) | Combination of showerhead and temperature control means for controlling the temperature of the showerhead, and deposition apparatus having the same | |
TW202117931A (en) | Gap fill deposition process | |
KR20010030222A (en) | Method and apparatus for preventing edge deposition | |
WO2001012875A1 (en) | Film forming device | |
KR100715054B1 (en) | Vacuum processing apparatus | |
JP3667038B2 (en) | CVD film forming method | |
US20020162500A1 (en) | Deposition of tungsten silicide films | |
KR20060085358A (en) | Apparatus for forming a layer | |
JPH07115064A (en) | Device and method for forming film, and cleaning method for film forming device | |
JP4157508B2 (en) | CVD film forming method | |
JP2004273648A (en) | Method for forming precoating layer and method for forming film |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080722 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110712 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110815 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |