JP4805086B2 - 重質油燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばC重油などの重質な油燃料を内燃機関に供給する重質油燃料供給装置に関する。
一般に、船舶等における内燃機関には、例えば特許文献1に記載されるような大出力のディーゼルエンジンが使用され、その燃料には、自動車用のディーゼルエンジンにおいて使用される軽油よりも安価な重油が使用される。ここで、重油は原油から各種石油製品を精製した後の残渣油であって、その動粘度の相違により1種(A重油)〜3種(C重油)に分類される。これらのうち、A重油は軽油90%に少量の残渣油を混ぜたものであり、その動粘度は20(mm/s)以下と低粘度であることから、そのままで燃料噴射しても格別の支障はない。
これに対し、C重油は90%以上が残渣油であることから、低コストではあるものの、その動粘度が50(mm/s)を超える高粘度であるため、燃料噴射する前に加熱して粘度を低下させたうえで、蒸気配管によって保温しながら常に循環させて固着を抑制する必要があった。そこで、こうしたC重油を燃料として使用する際には、上記特許文献1に記載されるように、ディーゼルエンジンに対して重質油燃料を供給する燃料供給装置に反応器を設け、その反応器においてC重油に超臨界水を反応させて燃料の軽質化を図る前処理工程を実行することが提案されている。
特開2004−11479号公報
ところで、上記した特許文献1に記載されたディーゼルエンジンの重質油燃料供給装置では、ディーゼルエンジンの始動時において、前処理工程に要する時間だけ、燃料供給が遅延するという問題があった。
こうした問題に対応するためには、機関始動時のみ補助的にA重油等の軽質油を供給することが考えられるが、補助燃料供給用の設備が別途必要となるために装置が複雑になるうえ、補助燃料の使用量が多くなるとコスト面でも不利となる。なお、機関始動時に限らず、前処理により改質されたC重油による運転時においても、一時的な負荷変動等によって前処理工程の処理能力が不足した場合には、補助燃料の供給が必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えばC重油などの重質な油燃料を改質して内燃機関の運転に使用した場合において、A重油などの軽質な補助燃料に頼ることなく、内燃機関を安定して運転させることのできる重質油燃料供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内燃機関の燃料として使用される重質油と超臨界水とを反応させる反応装置と、重質油を前記反応装置に送出するための燃料送出ポンプと、超臨界水を前記反応装置に送出するための超臨界水送出ポンプと、前記燃料送出ポンプ及び前記超臨界水送出ポンプを制御するための制御部と、超臨界水と反応して改質された重質油を一時貯留させる貯留槽と、前記貯留槽内の燃料残量を検出するための液面センサと、前記改質された重質油を前記反応装置から前記貯留槽へ供給するための第1の燃料供給路と、前記貯留槽に一時貯留された重質油を内燃機関へ供給するための第2の燃料供給路とを備える。そして、前記第2の燃料供給路は、その上流端開口が前記貯留槽内において該貯留槽の底面より重量方向上側に位置しており、前記制御部は、前記液面センサの検出信号に基づき前記燃料送出ポンプ及び前記超臨界水送出ポンプを駆動し、前記貯留槽内の燃料液面位置が前記第2の燃料供給路の上流端開口位置を下まわらないように制御する。
このように構成される重質油燃料供給装置では、超臨界水と反応して改質された重質油を貯留槽において一時貯留させた後に内燃機関に供給することができる。すなわち、前処理を施されて改質された重質油を予め所定量貯め置きしておき、この貯め置きした改質済みの重質油を機関始動時及び負荷変動時に迅速かつ安定して内燃機関に供給することにより、遅延なく燃料供給を開始することができるとともに前処理工程の能力不足を補うことができる。したがって、補助燃料に頼ることなく、機関始動時及び負荷変動時にも安定して内燃機関を運転させることができる。また、負荷のピーク時に必要な燃料を貯留槽に貯め置きした燃料でまかなうことにより、反応装置の処理能力を過度に大きくすることなく、負荷変動に対応することが可能になる。
また、第2の燃料供給路の上流端開口が貯留槽の底面より重量方向上側に位置していることから、貯留槽の底部にごみ等の固形物や水などの不純物を沈殿させることで液体燃料である改質された重質油と分離することができる。
さらに、貯留槽内に貯め置きされる燃料が不足することがないように前処理工程を駆動制御することができるため、機関始動時及び負荷変動時にも安定して運転させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の重質油燃料供給装置において、前記第1の燃料供給路の途中に介在して前記反応装置における反応によって生成された気体成分と改質された重質油とを分離するための気液分離装置と、該気液分離装置によって分離された気体成分に含まれる可燃性ガスを内燃機関に供給するための可燃性ガス供給路とを更に備えたことを要旨とする。
このように構成される重質油燃料供給装置では、反応装置における反応によって生成された気体成分と改質された重質油とを気液分離装置において分離することができるため、内燃機関の燃焼室内に噴射される液体燃料に気体が混入することを抑制することにより、内燃機関を安定して運転させることができる。また、可燃性ガスや硫黄分を含む気体成分が貯留槽内に滞留することを抑制することができる。また、分離された気体成分から硫黄分等を除いた可燃性ガスを内燃機関に供給して燃焼させることにより、内燃機関のエネルギー効率を向上させることができる。また、圧縮行程において自然発火しない程度に可燃性ガスを空気に混合させて送気することにより、送気ガス中の空気比を低くすることができるため、排気ガスとともに排出される煤や窒素酸化物の生成量を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の重質油燃料供給装置において、内燃機関に供給された重質油のうち、燃焼に供されなかった重質油を前記貯留槽に返送するための返送路を更に備え、該返送路の下流端開口と、前記第1の燃料供給ロの下流端開口と、前記第2の燃料供給口の上流端開口とは、前記貯留槽内において上下方向の位置が重ならないように互いにオフセットされていることを要旨とする。
このように構成される重質油燃料供給装置では、燃焼に供されなかった重質油を貯留槽に返送することができるため、改質済みC重油を無駄なく効率的に使用することができる。また、貯留槽内において、返送路の下流端開口と前記第2の燃料供給路の上流端開口とは離間するように配置されていることから、内燃機関内で高温になった重質油が直接再供給されることが抑制される。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の船舶に用いられる内燃機関としてのディーゼルエンジン11には、重質油燃料供給装置(以下、「燃料供給装置」と略称する。)12によって燃料として使用される重質油としてのC重油が供給されるようになっている。なお、図1においては、主機または補機として4つのディーゼルエンジン11を備えた場合を図示しているが、ディーゼルエンジン11の数は4つに限定されるものではない。
さて、燃料供給装置12において、改質前のC重油は、重質油送出ポンプとしての加圧ポンプ13の駆動により加圧された状態で供給路14に送出されるとともに、供給路14の下流端にその流入口が接続された熱交換器15に送られる。この熱交換器15の流出口は供給路16の上流端に接続されるとともに、供給路16の下流端は反応装置17の流入口に接続されている。
熱交換器15によって加熱された改質前のC重油は、供給路16を通じて反応装置17に送られる。そして、この反応装置17においてC重油を高温、高圧の超臨界水と反応させることにより、重質なC重油の軽質化を図る前処理が行われるようになっている。
この前処理に用いられる超臨界水は次のようにして生成される。まず、常温、常圧の水が超臨界水送出ポンプとしての加圧ポンプ18の駆動により加圧された状態で供給路19に送出され、さらに供給路19の下流端にその流入口が接続された熱交換器20に送られる。そして、加圧ポンプ18で加圧された水が熱交換器20で加熱されることで超臨界水が生成される。
この熱交換器20の流出口は供給路21の上流端に接続されるとともに、供給路21の下流端は反応装置17の流入口に接続されている。したがって、生成された超臨界水は、供給路21を通じて反応装置17に送られる。なお、本実施形態においては、供給路16と供給路21とは反応装置17付近で合流された後、反応装置17の上部に接続されるようになっているが、反応装置17に2つの流入口を設け、供給路16,21を合流させずに各流入口に接続させるようにしてもよい。
ここで、超臨界水とは、水が液体から気体、または気体から液体という物性変化の境界線がなくなる温度374℃、圧力22.1MPaという臨界点を超えた状態に至ることにより、液体と気体の中間の性質を持った、極めて反応性の高い状態になったものをいう。すなわち、常温、常圧の状態では油と混ざりにくい水が、溶質を溶解させる高密度な液体としての性質と、大きな運動エネルギーを持つ拡散性の高い気体としての性質を兼ね備えた超臨界状態となることにより、油分子の結合を分解して分子レベルで混ざり合うことが可能となる。そして、超臨界水が油分子の結合を分解することにより、重質油の油分子が低分子化されて軽質な油に改質される。
本実施形態においては、加圧ポンプ18によって25MPaに加圧した水を熱交換器20によって480℃以上に加熱することで超臨界水を生成させる。また、速やかに反応を進めるため、超臨界水と反応させるC重油も、加圧ポンプ13によって25MPaに加圧されるとともに、熱交換器によって熱分解が進行しない200℃程度に加熱された後に反応装置17に供給される。
反応装置17の上部から改質前C重油及び超臨界水を注入して所定時間、例えば10分程度反応させると、C重油の油分子が低分子化されて粘度が低下した液体燃料が生成される。なお、反応装置17における超臨界水及びC重油の温度、圧力、反応時間などの反応条件については、反応装置17の規模や必要な処理量等に応じて適宜変更することが可能である。
反応装置17における反応によって生成された液体燃料は、低分子化された改質済みC重油と水とが混ざり合って乳液状になったものである。また、この反応に伴ってC重油の一部が熱分解されてメタン等の可燃性ガスや硫化水素等の硫黄分を含んだ気体成分が生じるとともに、C重油の油分子分解に伴って分離された重金属等が濃縮されたタール等の残渣が生じる。反応装置17の底部には漏斗形状のトラップ17aが設けられており、反応に伴って生じた残渣は沈殿してトラップ17a内に溜められる。
反応装置17の流出口は反応装置17の上部に設けられるとともに、供給路22の上流端に接続されている。すなわち、生成された液体燃料は反応装置17上部から取り出されるように構成されているため、トラップ17aに沈殿した残渣と液体燃料とを分離することが可能となる。
供給路22の途中には供給弁23が介設されるとともに、供給路22の下流端は気液分離装置24の流入口に接続されている。そしてこの気液分離装置24において、反応装置17において生じた気体成分が液体燃料から分離される。
気液分離装置24には2つの流出口が設けられており、その一方は送気路25の上流端に接続されている。送気路25の途中には弁26が介設されるとともに、送気路25の下流端は脱硫装置27の流入口に接続されている。気液分離装置24において分離された気体成分は送気路25を通じて脱硫装置27に送られ、脱硫装置27において硫化水素等の硫黄分を除く脱硫処理が施される。
脱硫装置27の流出口は送気路28の上流端に接続されるとともに、送気路28の下流端は大気中の空気を吸入する吸気路29の下流端及びディーゼルエンジン11に空気を送るための送気路30の上流端とベンチュリなどのガスミキサ31を介して接続されている。
また、送気路30は下流側においてディーゼルエンジン11と同数に分岐されるとともに、分岐された各送気路30の下流端は各々対応するディーゼルエンジン11に接続されている。したがって、吸気路29の上流端から取り入れられた空気及び脱硫装置27において脱硫処理が施された可燃性ガスは、送気路30の下流端に接続されたディーゼルエンジン11の吸気力によって送気され、各ディーゼルエンジン11に供給される。本実施形態においては、送気路28,30により可燃性ガス供給路が構成されている。
なお、送気路30を通じてディーゼルエンジン11に供給される気体は、ガスミキサ31により、空気と可燃性ガスを最適な混合比で混合することが可能となっている。
また、気液分離装置24の他方の流出口には供給路33の上流端が接続されるとともに、供給路33の下流端は減圧冷却装置34の流入口に接続されている。気液分離装置24において気体成分と分離された高温、高圧状態の液体燃料は、供給路33を通じて減圧冷却装置34に送られ、常温、常圧の状態に戻される。なお、反応装置17において生成された液体燃料は、C重油の油分子が低分子化されているため、減圧冷却装置34において常温、常圧の状態に戻されても改質前のように固着することはない。
減圧冷却装置34の流出口は供給路35の上流端に接続されている。また、供給路35の途中には供給弁36が介設されるとともに、供給路35の下流端は油水分離装置37に接続されている。減圧冷却装置34において常温、常圧の状態に戻された液体燃料は、供給路35を通じて油水分離装置37に送られ、油水分離装置37において改質済みC重油と水とが分離される。
油水分離装置37には2つの流出口が設けられており、一方の流出口は分離された水が流出される送水路38の上流端と接続されている。また、他方の流出口は改質済みC重油が流出される供給路39の上流端と接続されている。送水路38を通じて流出された水は、フィルタによって濾過した後、超臨界水生成用に再利用することもできる。
なお、本実施形態において、重質なC重油を軽質化させる反応は反応装置17において行われているが、その後の気液分離装置24、減圧冷却装置34及び油水分離装置37等における一連の処理を含めて前処理工程が構成されている。
油水分離装置37から改質済みC重油を流出させる供給路39の途中には供給弁40が介設されるとともに、供給路39の下流端は貯留槽41内に導入されている。油水分離装置37において水と分離された改質済みC重油は、供給路39を通じて貯留槽41に送られて一時貯留される。前処理が施されていない重質なC重油の場合、常温で貯め置くと固着してしまうので流動性を確保した状態で貯留することはできなかったが、本実施形態においては、C重油を超臨界水と反応させて軽質化させているため、常温、常圧の状態で良好な流動性を確保しつつ貯留することができる。
貯留槽41の下部からは、排出路42が導出されるとともに、その排出路42の途中には排出弁43が設けられている。そして、反応装置17のトラップ17aで分離しきれなかった固形物や油水分離装置37で分離しきれなかった水などの不純物が貯留槽41内で沈殿した場合には、この排出弁43を開弁状態として排出路42を通じて外部に排出されるようになっている。
貯留槽41の内部には、貯留された改質済みC重油の残量を検出するための液面センサ44が設けられるとともに、この液面センサ44の検出信号は、回路45を通じて燃料供給装置12全体の稼働状態を制御する制御部46に送られるようになっている。そして制御部46は、液面センサ44の検出信号に基づいて回路47を通じて加圧ポンプ13,18を駆動制御するようになっている。
また、貯留槽41の下部において排出路42の導出位置とは異なる位置からは、貯留槽41に一時貯留された改質済みC重油をディーゼルエンジン11側に供給するための供給路48が導出されている。この供給路48の途中には燃料ポンプ49が介設されるとともに、燃料ポンプ49の下流側にはフィルタ50が設けられている。このフィルタ50によって、改質済みC重油から微細な不純物等が除去されるようになっている。
そして、フィルタ50の下流側において、供給路48はディーゼルエンジン11と同数に分岐されるとともに、分岐された各供給路48の下流端は各々対応するディーゼルエンジン11に接続されている。そして、供給路48を通じて燃料ポンプ49によって圧送された改質済みC重油が各ディーゼルエンジン11に供給されるようになっている。
なお、本実施形態においては、供給路22,33,35,39により第1の燃料供給路が構成されるとともに、供給路48により第2の燃料供給路が構成されている。
各ディーゼルエンジン11には、燃焼室(図示略)内に噴射されなかった余剰油としての改質済みC重油を貯留槽41に返送するための返送路51の上流端が接続されている。また、返送路51の下流端は、貯留槽41の上部において供給路39の導入位置とは異なる位置から貯留槽41内に導入されている。したがって、各ディーゼルエンジン11に供給路48を介して供給されたものの燃焼に供されなかった改質済みC重油は、返送路51を通じて貯留槽41内に返送されるようになっている。
また、各ディーゼルエンジン11における改質済みC重油及び可燃性ガスの燃焼によって生じた排気ガスは、各ディーゼルエンジン11の排気口に上流端が接続された排気路52を通じて排出されるようになっている。この排気路52は、その下流側が熱交換器15及び熱交換器20まで延設されている。そして、熱交換器15,20において排気ガスの熱が水及び改質前C重油の加熱に利用されるとともに、熱交換によって冷却された排気ガスが外部に排出される。
次に、図2に従って貯留槽41の具体的構成について説明する。
図2に示すように、貯留槽41は、下方に凸の偏心円錐形状をなす底壁部41aと、該底壁部41aの周縁から立ち上がる円筒状の側壁部41bと、側壁部41bの上側開口を塞ぐ蓋部41cとから構成されている。
貯留槽41内には、供給路39の下流側端部が蓋部41cを貫通するような態様で、蓋部41cの内面から鉛直下方に向けて延設されている。そして、この供給路39の下流側端部における開口39aが貯留槽41内への流入口となって供給路39と貯留槽41内とが連通されている。
また、貯留槽41の蓋部41cにおいて供給路39の導入位置から側方へ離間した位置には、返送路51の下流側端部が蓋部41cを貫通するような態様で、蓋部41cの内面から鉛直下方に向けて延設されている。そして、この返送路51の下流側端部における開口51aが貯留槽41内への流入口となって返送路51と貯留槽41内とが連通されている。
また、貯留槽41の底壁部41aにおいて最下部となる位置には、排出路42における上流側端部の開口42aが配設されると共に、該開口42aの開口位置よりも高い位置には、供給路48の上流側端部が底壁部41aを貫通するような態様で、貯留槽41の内底面から鉛直上方に向けて延設されている。この供給路48の貯留槽41内に延設された部分は、その上端部が側壁部41bの下端位置よりも高くなるような長さとなっている。そして、この供給路48における上流側端部の開口48aが貯留槽41内からの流出口となって供給路48と貯留槽41内とが連通されている。すなわち、本実施形態では、供給路48の上流端開口48aが貯留槽41の底面より重量方向上側に位置するようになっている。
なお、貯留槽41内における供給路39の開口39aの位置及び返送路51の開口51aの位置は、排出路42の上流端開口42aの位置及び供給路48の上流端開口48aの位置と上下方向の位置が重ならないようにオフセットされている。また、図2において供給路39、返送路51、排出路42及び供給路48は同一平面上に並んでいるように断面を組み合わせて模式的に表現されているが、各開口39a,51a,42a,48aの位置が水平方向にも離間するように分散配置されることが望ましい。
また、貯留槽41内に各々延設されてなる供給路39の下流側端部及び返送路51の下流側端部と供給路48の上流側端部とは、それらが互いに離間するような長さで延設されているため、供給路39の下流端開口39a、返送路51の下流端開口51a、及び供給路48の上流端開口48aは互いに離間するように配置されている。
なお、本実施形態においては、貯留槽41において少なくとも供給路48の上流端開口48aの位置を燃料液面が下まわらない所定貯留量を示す最低液面位置を設定し、制御部46は液面位置が供給路48の上流端開口48aの位置を下まわらないように液面センサ44の検出信号に基づいて加圧ポンプ13,18を駆動するようになっている。また、貯留槽41において少なくとも供給路39及び返送路51から改質済みC重油が流出することがない所定貯留量を示す最高液面位置を設定し、制御部46は供給路39及び返送路51から改質済みC重油が流出することがないように、液面センサ44の検出信号に基づいて加圧ポンプ13,18の駆動を停止するようになっている。
次に、以上のように構成された燃料供給装置12の作用について説明する。
燃料供給装置12においては、ディーゼルエンジン11の始動に先だって、燃料供給装置12が稼働され、重質なC重油を改質させる前処理が実行される。
さて、燃料供給装置12の稼働が開始されると、まず、制御部46は加圧ポンプ13,18を駆動させる。すると、水が供給路14を通じて圧送されるとともに、熱交換器15によって加熱されることで超臨界水とされた後、反応装置17に送られる。また、改質前C重油は供給路19を通じて圧送されて熱交換器15によって加熱された後、反応装置17に送られる。なお、ディーゼルエンジン11の始動前においては、排気ガスの熱を熱交換に利用できないため、熱交換器15,20に加熱器を併設しておいてもよい。
反応装置17において改質前C重油を超臨界水と反応させた後、改質済みC重油は気液分離、減圧冷却及び油水分離の各処理を施されて貯留槽41に一時貯留される。そして、液面センサ44により液面位置が最高液面位置を上まわったことが検出されると、検出信号が制御部46に送られ、制御部46はこの検出信号を受けて加圧ポンプ13,18を駆動停止する。
以上の準備作業により、貯留槽41に所定量の改質済みC重油が貯留されるので、準備作業以後において、ディーゼルエンジン11の始動時には貯留槽41に貯め置きされた改質済みC重油を速やかに供給することができる。
また、ディーゼルエンジン11の始動後、貯留槽41に貯留された改質済みC重油が使用されて減少し、その液面位置が最低液面位置を下まわったことが液面センサ44により検出されると、再度制御部46は加圧ポンプ13,18を駆動させて一連の前処理を実行させる。なお、液面位置が最低液面位置を下まわらない場合においても、減少した改質済みC重油を補うために前処理工程を実行するようにしてもよい。
以上のように、ディーゼルエンジン11の運転時、すなわち前処理を行いながらディーゼルエンジン11に改質済みC重油を供給している間においても、常に貯留槽41内に所定量の改質済みC重油が溜め置かれた状態となっている。そのため、例えば船舶の運航スピードを上げる場合など、一時的に高出力が必要となった場合には、貯留槽41に貯留された分を追加してディーゼルエンジン11に供給することで、安定して所望の出力を得ることができる。
従って、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)反応装置17において超臨界水と反応して改質されたC重油を一時貯留させる貯留槽41を備えたことにより、前処理を施されて改質されたC重油を予め所定量貯め置きしておくことができる。そのため、この貯め置きした改質済みのC重油をディーゼルエンジン11の始動時に速やかに供給することができる。また、一時的に高出力が必要となる場合などの負荷変動時に貯め置きした改質済みのC重油を追加供給することで、安定して燃料を供給することができる。すなわち、遅延なく燃料供給を開始することができるとともに前処理工程の能力不足を補うことができる。したがって、補助燃料に頼ることなく、機関始動時及び負荷変動時にも安定して内燃機関を運転させることができる。また、負荷のピーク時に必要な燃料を貯留槽41に貯め置きした燃料でまかなうことにより、反応装置17の処理能力を過度に大きくすることなく、負荷変動に対応することが可能になる。
(2)反応装置17における反応によって生成された気体成分と改質されたC重油とを分離するための気液分離装置24を設けたため、ディーゼルエンジン11の燃焼室内に噴射される改質済みC重油に気体が混入することを抑制し、ディーゼルエンジン11を安定して運転させることができる。また、可燃性ガスや硫黄分を含む気体成分が貯留槽41内に滞留することを抑制することができる。また、分離された気体成分に含まれる可燃性ガスをディーゼルエンジン11に供給するための送気路28及び送気路30を備え、脱硫処理を施した可燃性ガスを内燃機関に供給して燃焼させることにより、ディーゼルエンジン11のエネルギー効率を向上させることができる。さらに、ディーゼルエンジン11の圧縮行程において自然発火しない程度に可燃性ガスを空気に混合させて送気することにより、送気ガス中の空気比を低くすることができるため、排気ガスとともに排出される煤や窒素酸化物の生成量を抑制することができる。
(3)供給路48の上流端開口48aが貯留槽41の底面より重量方向上側に位置するようになっている。そのため、貯留槽41における下方に凸の偏心円錐形状をなす底壁部41aにごみ等の固形物や水などの不純物を沈殿させることで液体燃料である改質されたC重油と分離することができる。また、貯留槽41の底壁部41aに排出路42及び排出弁43を設けて沈殿物を排出することが可能になるため、簡易な構成でごみ等の不純物を取り除くことができる。
(4)ディーゼルエンジン11に供給された改質済みのC重油のうち、燃焼に供されなかった改質済みC重油、すなわち余剰油を貯留槽41に返送するための返送路51を備えたため、改質済みC重油を無駄なく効率的に使用することができる。また、返送路51の下流端開口51aは貯留槽41内において供給路48の上流端開口48aとオフセットされた位置で離間するように配置されていることから、ディーゼルエンジン11に高温の余剰油が直接再供給されることが抑制される。
(5)制御部46は、液面センサ44の検出信号に基づいて、貯留槽41内の燃料液面位置が供給路48の上流端開口48aの位置を下まわらないように加圧ポンプ13,18を駆動制御するため、貯留槽41内に貯め置きされる改質済みC重油が不足することがないように前処理工程を駆動制御することができる。そのため、始動時及び負荷変動時にも安定してディーゼルエンジン11を運転させることができる。
(6)貯留槽41内において、流入口となる供給路39の下流端開口39a及び返送路51の下流端開口51aの位置は、排出路42の上流端開口42aの位置と上下方向の位置が重ならないようにオフセットされている。そのため、流入口となる各開口39a,51aから貯留槽41内に流入した流入油が底壁部41aにおいて最下部となる排出路42の上流端開口42a付近に沈殿した不純物等を拡散させてしまうことを抑制することができる。
(7)流入口となる供給路39の下流端開口39aの位置は、供給路48の上流端開口48aの位置と上下方向の位置が重ならないようにオフセットされているため、新しく生成された改質済みC重油が直接ディーゼルエンジン11に供給されることが抑制され、貯留槽41内に既に貯留されている改質済みC重油と混合される。すなわち、貯留槽41内に貯留される改質済みC重油の温度や粘度等の性状を均一に保持することが可能となる。
(8)反応装置17の底部にトラップ17aを設けているので、簡易な構成で残渣を分離除去することができる。
(9)貯留槽41において設定された最高液面位置を液面センサ44によって検出し、この検出信号に基づいて制御部46が加圧ポンプ13,18の駆動を停止するようにしたため、供給路39及び返送路51から改質済みC重油が逆流することが回避される。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、送気路28の途中に可燃性ガスを貯留するためのガス貯留タンクを設けてもよい。このように構成すれば、準備作業におけるC重油の改質時に生成される可燃性ガスを貯留したり、ディーゼルエンジン11に供給する空気に可燃性ガスを混合させる割合を調整したりすることができる。したがって、可燃性ガスの過剰供給に起因するノッキングの回避や、低空気比燃焼による煤や窒素酸化物の生成量の抑制、あるいはエネルギー効率の向上など、必要に応じて燃焼条件を最適化することができる。
・上記実施形態において、熱交換器15,20の代わりに加熱器を設けてもよい。
・上記実施形態において、反応装置17に保温器を備えてもよい。また、反応装置17内で加圧及び加熱する構成としてもよい。
・上記実施形態において、制御部46によって供給弁23,36,40、弁26、ガスミキサ31、燃料ポンプ49、反応装置17、気液分離装置24、減圧冷却装置34、油水分離装置37、脱硫装置27、熱交換器15,20等を制御するようにしてもよいし、別途設けた制御部によって制御するようにしてもよい。
・上記実施形態において、気液分離装置24、油水分離装置37、脱硫装置27を設けない構成としてもよい。また、これら各装置による処理順序を変更してもよく、例えば減圧冷却装置34の下流側に気液分離装置24を配置するようにしてもよい。
・上記実施形態において、供給路39、返送路51、排出路42及び供給路48は上下方向の位置が互いに重ならない位置にオフセットされて配置されているが、オフセットさせずに、各端部が互いに離間するような長さで延設されるようにしてもよい。この構成においても、貯留槽41内において流入口(開口39a,51a)と流出口(開口42a,48a)との間が離間されていれば、温度差や粘度差に起因する対流等によって、貯留槽41内の改質済みC重油を混合させることができ、流入された改質済みC重油が直接流出されることが抑制される。
・上記実施形態において、貯留槽41の底壁部41aは下方に凸の偏心しない円錐形状としてもよい。
・上記実施形態において、貯留槽41に貯留した改質済みC重油を撹拌させるための撹拌器を備えるようにしてもよい。
・上記実施形態において、供給路39及び返送路51は貯留槽41内に下流側端部を延設されることなく、蓋部41cの内面に各下流端開口39a,51aが開口形成されるようにしてもよい。
・上記実施形態において、供給路48は、その上流側端部が側壁部41bを貫通して貯留槽41内に延設されるようにしてもよい。また供給路48は、その上流側端部が貯留槽41内に延設されることなく、側壁部41bの内面にその上流端開口48aが開口するようにしてもよい。また供給路48は、その上流端開口48aが底壁部41aにおいて排出路42の開口42aの位置よりも高い位置の内底面に、延設されることなく開口するようにしてもよい。これらの構成においても、供給路48の開口48aの位置は排出路42の開口42aの位置よりも重力方向上側に位置するので、不純物の分離を行うことができる。
・上記実施形態において、余剰油を貯留槽41に返送しないようにしてもよい。
・上記実施形態において、可燃性ガスをディーゼルエンジン11に供給しないようにしてもよい。
・上記実施形態において、A重油等の軽質油を内燃機関に供給するための補助燃料供給装置を備えてもよい。この場合においても、補助燃料の使用量を抑制することができるため、装置が小型化でき、コスト面での負荷も抑制される。
さらに、上記実施形態より把握できる技術的思想について以下に記載する。
(1)各請求項のいずれかに記載の重質油燃料供給装置を備えた内燃機関。
この構成によれば、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の効果を得ることができる。
実施形態における重質油燃料供給装置を概略的に示すシステム図。 実施形態における貯留槽の模式図。
符号の説明
11…内燃機関としてのディーゼルエンジン、12…重質油燃料供給装置、13…燃料送出ポンプとしての加圧ポンプ、17…反応装置、18…超臨界水送出ポンプとしての加圧ポンプ、22,23,35,39…第1の燃料供給路としての供給路、24…気液分離装置、28,30…可燃性ガス供給路としての送気路、41…貯留槽、44…液面センサ、46…制御部、48…第2の燃料供給路としての供給路、51…返送路。

Claims (3)

  1. 内燃機関の燃料として使用される重質油と超臨界水とを反応させる反応装置と、
    重質油を前記反応装置に送出するための燃料送出ポンプと、
    超臨界水を前記反応装置に送出するための超臨界水送出ポンプと、
    前記燃料送出ポンプ及び前記超臨界水送出ポンプを制御するための制御部と、
    超臨界水と反応して改質された重質油を一時貯留させる貯留槽と、
    前記貯留槽内の燃料残量を検出するための液面センサと、
    前記改質された重質油を前記反応装置から前記貯留槽へ供給するための第1の燃料供給路と、
    前記貯留槽に一時貯留された重質油を内燃機関へ供給するための第2の燃料供給路とを備え
    前記第2の燃料供給路は、その上流端開口が前記貯留槽内において該貯留槽の底面より重量方向上側に位置しており、
    前記制御部は、前記液面センサの検出信号に基づき前記燃料送出ポンプ及び前記超臨界水送出ポンプを駆動し、前記貯留槽内の燃料液面位置が前記第2の燃料供給路の上流端開口位置を下まわらないように制御することを特徴とする重質油燃料供給装置。
  2. 前記第1の燃料供給路の途中に介在して前記反応装置における反応によって生成された気体成分と改質された重質油とを分離するための気液分離装置と、
    該気液分離装置によって分離された気体成分に含まれる可燃性ガスを内燃機関に供給するための可燃性ガス供給路と
    を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の重質油燃料供給装置。
  3. 内燃機関に供給された重質油のうち、燃焼に供されなかった重質油を前記貯留槽に返送するための返送路を更に備え、
    該返送路の下流端開口と、前記第1の燃料供給ロの下流端開口と、前記第2の燃料供給口の上流端開口とは、前記貯留槽内において上下方向の位置が重ならないように互いにオフセットされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の重質油燃料供給装置
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