JP4803454B2 - 採光システム - Google Patents

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Description

本発明は、オフィスビル等における窓からの制御に好適な採光システムに関するものである。
従来、空調設備、ブラインドおよび照明設備が設置される建物において、空調設備の空調消費エネルギーと照明設備の照明消費エネルギーとの和が最小となるようにブラインドを制御し、空調制御と照明制御との統合制御によって、空調設備および照明設備のトータルの消費エネルギーを大幅に低減化する建物省エネルギー制御装置がある(特許文献1参照)。
また、表面の反射効率の高いミラーを形成し、太陽の高度によってそれぞれのブレードの傾斜角を個別に調整して、外からの自然光を室内の上方へ反射させることで、室内の照度のムラをなくすブラインドがある(特許文献2参照)。
特開平07−127897号公報 特開昭62−112889号公報
ところで、地球温暖化の主原因は、化石エネルギーの使用による二酸化炭素濃度の増加のための温室効果であると言われている。上記特許文献1のように、エネルギー消費量で空調エネルギーと照明エネルギーとのバランスを考慮しても、例えば、電動ヒートポンプにおける電気と直焚き冷温水発生機におけるガスの異なる2つの空調方式で両者の駆動エネルギーが異なる場合等、二酸化炭素排出量では最小とならない場合も考えられる。
本発明は上記課題を解決し、空調機及び照明器具の二酸化炭素の排出量を削減する採光システムを提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するものであって、室内外の雰囲気を入力し、室内の採光環境を制御する採光システムにおいて、前記室内の空調状態及び照明状態を入力する入力手段と、前記入力手段の入力値から空調機及び照明器具の二酸化炭素の排出量を計算する制御手段と、二酸化炭素の排出量が削減されるように前記制御手段に制御される採光手段と、を備え、前記制御手段は、前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面から外部空間へ放射する夜間放射量を予測する夜間熱放射計算ロジック、又は、前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面からの熱取得を予測する昼間熱取得計算ロジック、を実行することを特徴とする。
また、前記入力手段は、前記室内の位置を入力する室内位置データ手段と、昼夜等の日時を判定する日時判定手段と、を有し、前記制御手段は、前記室内位置データ手段及び前記日時判定手段によって夜と判定した場合、前記夜間熱放射計算ロジックを実行することを特徴とする。
また、前記入力手段は、冷房期又は暖房期の判定をする空調機と、日射量を計測する日射センサと、就業状態か未就業状態かを判定するセキュリティ手段と、を有し、前記制御手段は、前記夜間熱放射計算ロジックとして、前記セキュリティ手段が未就業状態と判定し、前記空調機が暖房期であると判定した場合、前記採光手段を全閉することを特徴とする。
また、前記入力手段は、前記室内の温度を計測する室温センサと、外気温を計測する外気温センサと、を有し、前記制御手段は、前記夜間熱放射計算ロジックとして、前記空調機が冷房期であると判定し、前記外気温センサが計測した外気温が、前記室温センサが計測した室内温度よりも高い場合、前記採光手段を全閉することを特徴とする。
また、前記制御手段は、前記空調機が冷房期であると判定し、前記外気温センサが計測した外気温が、前記室温センサが計測した室内温度よりも低い場合、前記採光手段を巻き上げることを特徴とする。
本発明の採光システムによれば、室内外の雰囲気を入力し、室内の採光環境を制御する採光システムにおいて、前記室内の空調状態及び照明状態を入力する入力手段と、前記入力手段の入力値から空調機及び照明器具の二酸化炭素の排出量を計算する制御手段と、二酸化炭素の排出量が削減されるように前記制御手段に制御される採光手段と、を備え、前記制御手段は、前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面から外部空間へ放射する夜間放射量を予測する夜間熱放射計算ロジック、又は、前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面からの熱取得を予測する昼間熱取得計算ロジック、を実行するので、空調機および照明器具の二酸化炭素排出量を削減することができると共に、より精密な制御を実行することができる。

以下、図面を参照して本発明の採光システムの一実施形態を説明する。図1は、本実施形態の採光システム1を示すものである。本実施形態の採光システム1は、制御手段の一例としての中央管理コンピュータ2を備え、センサ等の室内外の雰囲気を入力する各入力手段Inからの情報が中央管理コンピュータ2に入力され、制御ロジックを通して計算が実行され、照明器具の一例としての調光照明器具3のオン/オフや採光手段の一例としてのブラインド4の開閉等により採光環境を制御し、二酸化炭素の排出量を削減するものである。
入力手段Inとしては、室内温度を計測する室温センサ5と、外気温度を計測する外気温センサ6と、元日からの通算日数、中央標準時又は昼夜等の月日・時刻を計測する日時判定手段の一例としての時計7と、全天日射量を計測する日射センサ8と、室内を冷暖房すると共に暖房期か冷房期かを判定する空調機9と、放射温度を計測する放射温度センサ10と、就業状態であるか、夜間・休日等のような未就業状態であるかを判定するセキュリティ手段11と、人の在不在を判定する人感センサ12と、作業面の照度を計測する照度センサ13と、正味放射量を計測する放射収支センサ14等を有する。ここで、空調機9の判定する暖房期か冷房期かはあらかじめ使用地域等を考慮して制作時に設定してもよいし、使用者等が使用時に設定することができるものとしてもよい。
図2は、採光システム1の制御ロジックの概要を示すものである。中央管理コンピュータ2には、あらかじめ一定の設定値15として、窓面熱貫流率、ガラス面積、位置データ手段の一例としての窓面経緯度の位置情報及び窓面の方位、大気圏外における日射量、標準ガラス吸収率、標準ガラス透過率、基準照度、窓面天空率、地物反射率、空調機成績係数、空調使用燃料等が記憶されている。またデータベース変数16として、日射遮蔽係数、直射昼光率、天空昼光率、照明率や照明効率や減光補償率や熱量換算係数を表す照明器具データ、二酸化炭素排出量原単位等が記憶されている。さらに、閾値17として、太陽高度、放射温度、直達日射量等が記憶されている。
これらの情報に、各センサから得られたセンサ変数18を適用し、判定値19を求め、その大小により、ブラインド4を自動制御状態、全閉状態、全開状態及び巻上状態のいずれかに制御し、さらに調光照明器具3をオン/オフ制御する。
図3は、本実施形態の採光システム1の模式図を示す。各センサ等から得られた情報や二酸化炭素算出用データベース21から入力された信号は、二酸化炭素排出量を予測する二酸化炭素排出量計算ロジック22、ブラインド全開時と全閉時との窓面から外部空間への夜間放射量を予測する夜間熱放射計算ロジック23、ブラインド全開時と全閉時との窓面からの熱取得を予測する昼間熱取得計算ロジック24等の演算を経て、ブラインド制御ロジック25で最適なブラインド状態を選択する。その際、照明制御ロジック26により、窓面から取り入れられた昼光と調光照明器具による作業面照度が設計照度となるように制御してもよい。
図4及び図5は、本実施形態のブラインド制御フローを示す。まず、図4におけるステップ1及び図5におけるステップ51で、日時や窓面の位置から太陽高度を求め、太陽高度が閾値以上であるかを判定することで、昼モードの制御を実行するか夜モードの制御を実行するかを決定する(ST1,ST51)。太陽高度が閾値より高い場合、図4に対応する昼モードを実行し、太陽高度が閾値より低い場合、図5に対応する夜モードを実行する。
昼モードの場合、ステップ2で、セキュリティ手段11により就業状態か未就業状態かのセキュリティ状態を確認する(ST2)。就業状態の場合、ステップ3で、人感センサ12により、居室内の在不在の判定を実行する(ST3)。人感センサ12により在室が確認された場合、ステップ4で、調光照明器具3をオンする(ST4)。
次に、ステップ5で、空調機9が暖房期か冷房期かを判断する(ST5)。
冷房期の場合、ステップ6で、放射温度センサ10により、放射温度が閾値より大きいか判断する(ST6)。放射温度が閾値より大きい場合、ステップ33で、ブラインドを全閉する(ST33)。なお、放射温度からPMV等の快適性指標を計算して、その値を制御指標としてもよい。放射温度が閾値より小さい場合、ステップ7で、ブラインド4の制御時の二酸化炭素排出量と全閉時の二酸化炭素排出量を算出する(ST7)。次に、ステップ8で、制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より少ないか判断する(ST8)。
制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より少ない場合、ステップ11で、日射センサ8の検知した直達日射量の値が閾値より大きいか判断する(ST11)。閾値より小さい場合、雲が多いと判断し、ステップ10で、ブラインドを全開する(ST31)。閾値より大きい場合、雲が少ないと判断し、ステップ32で、ブラインドを制御する(ST32)。ステップ8で制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より多い場合、ステップ33で、ブラインドを全閉する(ST33)。
ステップ5で暖房期と判断された場合、ステップ9で、ブラインド4の制御時の二酸化炭素排出量と全閉時の二酸化炭素排出量を算出する(ST9)。次に、ステップ10で、制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より少ないか判断する(ST10)。
制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より少ない場合、ステップ11で、日射センサ8の検知した直達日射量の値が閾値より大きいか判断する(ST11)。閾値より小さい場合、雲が多いと判断し、ステップ10で、ブラインドを全開する(ST31)。閾値より大きい場合、雲が少なく日射量が多いと判断し、ステップ32で、ブラインドを制御する(ST32)。ステップ10で制御時の二酸化炭素排出量が全閉時の二酸化炭素排出量より多い場合、ステップ33で、ブラインドを全閉する(ST33)。
ステップ2で、未就業状態と判断された場合、ステップ21で、調光照明器具3をオンする(ST21)。次に、ステップ22で、空調機9が暖房期か冷房期かを判断する(ST22)。冷房モードの場合、ステップ33で、ブラインドを全閉する(ST33)。
ステップ22で暖房期と判断された場合、ステップ23で、ブラインド4巻上時の熱損失と全閉時の熱損失を算出する(ST23)。次に、ステップ24で、ブラインド4巻上時の熱損失が全閉時の熱損失より小さく、且つ、ブラインド4巻上時の熱損失が0より小さいか判断する(ST24)。ステップ24の条件が満たされない場合、ステップ33で、ブラインド4を全閉する(ST33)。ステップ24の条件が満たされる場合、日射を取り入れ翌日の暖房負荷を削減するために、ステップ34で、ブラインド4の巻上を実行する(ST34)。
次に、図5のような夜モードの場合を説明する。まず、ステップ51で、日時や窓面の位置から太陽高度を求め、太陽高度が閾値以上であるかを判定することで、昼モードの制御を実行するか夜モードの制御を実行するかを決定する(ST51)。太陽高度が閾値より高い場合、図4に対応する昼モードを実行し、太陽高度が閾値より低い場合、図5に対応する夜モードを実行する。
次に、ステップ52で、セキュリティ手段11により就業状態か未就業状態かのセキュリティ状態を確認する(ST52)。就業状態の場合、ステップ53で、人感センサ12により、居室内の在不在の判定を実行する(ST53)。人感センサ12により在室が確認された場合、ステップ54で、調光照明器具3をオンする(ST54)。その後、ステップ61で、ブラインド4の巻上を実行する(ST61)。
ステップ52で未就業状態と判断された場合又は人感センサ12により在室が確認されなかった場合、ステップ55で、調光照明器具3をオフする(ST55)。
次に、ステップ56で、空調機9が暖房期か冷房期かを判断する(ST56)。冷房期の場合、ステップ57で、外気温センサの計測した外気温が室温センサの計測した室温より大きいか判断する(ST57)。このステップ57では、放射収支センサ14を用いて、夜間放射量を測定することにより、相当外気温を計算し、比較することで、より精密な制御を実行することができる。
外気温が室温より小さい場合、放射冷却が期待できるので、ステップ61で、ブラインド4の巻上を実行する(ST61)。外気温が室温より大きい場合、ステップ62で、ブラインド4を全閉する(ST62)。
ステップ56で、暖房期と判断された場合、断熱のために、ステップ62で、ブラインド4を全閉する(ST62)。
次に、ステップ7及びステップ9で実行する二酸化炭素排出量の算出フローについて説明する。図6は、二酸化炭素排出量の算出フローを示す。
まず、ステップ81で、地点、月日及び時刻を設定する(ST81)。次に、ステップ82で、図7に示すように、ステップ81において設定した地点、月日及び時刻から図8に示す太陽高度及び太陽方位を求める(ST82)。ここで、δ:太陽赤緯、d:元日からの通算日数(1月1日を1、12月31日を366)、th:地方真太陽時、tm:地方平均太陽時、Tm:中央標準時、L:経度、e:均時差、t:時角、hs:太陽高度、αs:太陽方位、φ:緯度、αw:窓面方位とすると、太陽高度hs及び太陽方位αsは、次のように求めることができる。まず、ステップ82−1で、月日から太陽赤緯を求め(ST82−1)、ステップ82−2で、時刻、月日及び地点から時角を求める(ST82−2)。次に、ステップ82−3で、地点、太陽赤緯及び時角から太陽高度hs及び太陽方位αsを求める(ST82−3)。
Figure 0004803454
次に、ステップ83で、図9に示すプロファイル角度を求める(ST83)。ここで、ψ:プロファイル角度とすると、プロファイル角度ψは、太陽高度hs、太陽方位αs及び窓面方位αwから次のように求めることができる。
Figure 0004803454
次に、ステップ84で、拡散日射量及び直達日射量を求める(ST84)。ここで、ID:直達日射量、IS:拡散日射量、I:全天日射量、P:大気透過率、IO:大気圏外における日射量とすると、拡散日射量IS及び直達日射量IDは、太陽高度hsから次のように求めることができる。
Figure 0004803454
次に、ステップ85で、冷房期での日射負荷及び暖房期での熱損失を求める(ST85)。まず、ステップ85−1で、冷房期での日射負荷を求める(ST85−1)。ここで、SCD:直達日射遮蔽係数、SCS:拡散日射遮蔽係数を、
Figure 0004803454

とし、qG:日射負荷、AW:窓面積、Sn:標準日射取得、gi:入射角別日射取得率、gd:天空日射取得率、i:入射角とすると、日射負荷qG室内(外)温度とすると、熱損失Qは、次のように求まる。
Figure 0004803454
次に、ステップ85−2で、暖房期での熱損失を求める(ST85−2)。ここで、Q:熱損失、qloss:熱貫流量(室内→室外)、K:熱貫流率、t(t):室内(外)温度とすると、熱損失Qは、次のように求まる。
Figure 0004803454

次に、図10及び図11に示すように、ステップ86で、照明消費エネルギーを求める(ST86)。この過程では、ステップ86−1として、直達日射量及び拡散日射量から直射照度及び天空照度を求め(ST86−1)、ステップ86−2として、プロファイル角、直射照度及び天空照度から昼光照度を求め(ST86−2)、ステップ86−3として、昼光照度から照明エネルギーを求める(ST86−3)過程の三つに分かれる。ステップ86−2については二つの方法が考えられ、図10に示すように、ステップ86−2−1として、昼光率から昼光照度を求める方法(ST86−2−1)と、図11に示すように、ステップ86−2−2として、窓面の輝度分布から求める方法(ST86−2−2)があり、ここではその二つの方法を示す。
まず、ステップ86−1で、直射照度及び天空照度を求める(ST86−1)。ここで、ED:屋外直射照度、ES:屋外天空照度とすると、屋外直射照度ED、屋外天空照度ESは、次のように求まる。ガラスの透過率を考慮するときは、太陽光の入射角を求め、入射角毎の透過率を照度に乗じて、考慮することができる。
Figure 0004803454

次に、ステップ86−2で、プロファイル角から昼光照度を求める2つの方法を示す。まず、ステップ86−2−1の場合、x:調光ポイントの窓からの距離、DD:直達昼光率、DST86−2−1)。
Figure 0004803454

そして、EN:昼光照度、とすると、昼光照度ENは、次のように求まる。
Figure 0004803454

また、ステップ86−2−2の場合、EN,d:直接昼光照度、LQ:窓面の輝度分布、η:ブラインド輝度分布関数、X:窓幅、Y:窓高さ、Z:窓面からの距離、EDw:窓面直射照度、EDn:法線面屋外直射照度、ESw:窓面天空照度、CS:窓面天空率、EGw:窓面地物反射光照度、ρG:地物反射率とすると、
Figure 0004803454
となり、EN,r:間接昼光照度、AW:窓面積、τ1:下方透過率、τ2:上方透過率、ρe1:下部空間の等価反射率、ρe1:上部空間の等価反射率、A:調光範囲面積とし、EN:昼光照度、とすると、昼光照度ENは、次のように求まる(ST86−2−2)。
Figure 0004803454

次に、ステップ86−3で昼光照度から照明エネルギーを求める(ST86−3)。E0:基準照度、EA:人工照明による照度(必要照度)、WL:照明消費電力C:減光補償率、K:照明率、ε:照明効率、S:調光範囲面積とすると、照明消費電力WLは、次のように求まる。
Figure 0004803454

次に、ステップ87で、ステップ86において求めた照明消費エネルギーから照明発熱負荷を求める(ST87)。ここで、qL:照明発熱量、k:電力から熱量への換算係数とすると、照明発熱量qLは、次のように求まる。
Figure 0004803454

次に、ステップ88で、電気、ガス等の空調方式を確認し(ST88)、ステップ89で、空調方式ごとのCOPデータを得る(ST89)。そして、ステップ90で、空調消費エネルギーを求める(ST90)。ここで、Wa,c:冷房空調消費エネルギー、Wa,h:暖房空調消費エネルギー、COPc:冷房成績係数、COPh:暖房成績係数とすると、冷房成績係数COPc及び暖房成績係数COPhは、次のように求まる。
Figure 0004803454

次に、ステップ91で、二酸化炭素排出量原単位を得て(ST91)、ステップ92で、二酸化炭素排出量を求める(ST92)。ここで、WCO2:二酸化炭素排出量、ie:電力の二酸化炭素排出量原単位、ia:ある空調方式の駆動エネルギーの二酸化炭素排出量原単位とすると、二酸化炭素排出量WCO2は、次のように求まる。
Figure 0004803454

また、図4のステップ23における熱損失は、図6のステップ85で使用した式16から求めることができる。
このように、本実施形態の採光システム1によれば、室内外の雰囲気を入力し、室内Sの採光環境を制御する採光システム1において、前記室内Sの空調状態及び照明状態を入力する入力手段Inと、入力手段Inの入力値から空調機9及び調光照明器具3の二酸化炭素の排出量を計算する中央管理コンピュータ2と、二酸化炭素の排出量が削減されるように中央管理コンピュータ2に制御されるブラインド4を備えたので、空調機9及び調光照明器具3の二酸化炭素排出量を削減することができる。
また、入力手段Inは、前記室内Sの位置を入力するや窓面位置情報と、昼夜等の日時を判定する時計7と、冷房期又は暖房期の判定をする空調機9と、日射量を計測する日射センサ8と、前記室内Sの温度を計測する室温センサ5と、外気温を計測する外気温センサ6とを有するので、二酸化炭素排出量のより正確な値を算出することができ、精密な制御をすることができる。
さらに、入力手段Inとして、就業状態か未就業状態かを判定するセキュリティ手段11を備え、調光照明器具3は、セキュリティ手段11により就業状態と判定された場合オンし、未就業状態と判定された場合オフするので、ブラインド4のみではなく、調光照明器具3の制御ができ、さらに詳細な制御をすることができる。
なお、第2実施形態として、図12に示すように、図4におけるステップ3及びステップ6は、省略することができる。同様に、図13に示すように、図5におけるステップ53は、省略することができる。
さらに、第3実施形態として、図14に示すように、図12におけるステップ2、ステップ4及びステップ21で実行したセキュリティ手段11のセキュリティ情報による調光照明器具3のオン/オフ制御に代えて、ステップ2aとして、照度センサ13の検出値が一定値以上であることの判定を実行したものである。同様に、図15に示すように、図13におけるステップ52、ステップ54及びステップ55に代えて、ステップ52aとして、照度センサ13の検出値が一定値以上であることの判定を実行することができる。
なお、このブラインド制御フローは、所定時間毎に実行してもよいし、周囲の状態から判断してランダムに実行してもよい。また、室内を数区画に分割して各々の区画にて制御を実行してもよい。
本実施形態の採光システムを示す図である。 本実施形態の模式図である。 本実施形態の制御ロジックの概要を示す図である。 第1実施形態の昼モードのフローチャート図である。 第1実施形態の夜モードのフローチャート図である。 二酸化炭素排出量計算のフローチャート図である。 太陽高度及び太陽方位角算出のフローチャート図である。 太陽高度及び太陽方位角を示す図である。 太陽高度、太陽方位、窓面方位及びプロファイル角を示す図である。 照明消費電力算出の第1例のフローチャート図である。 照明消費電力算出の第2例のフローチャート図である。 第2実施形態の昼モードのフローチャート図である。 第2実施形態の夜モードのフローチャート図である。 第3実施形態の昼モードのフローチャート図である。 第3実施形態の夜モードのフローチャート図である。
符号の説明
1…採光システム、2…中央管理コンピュータ、3…調光照明器具(照明器具)、4…ブラインド(採光手段)、5…室温センサ、6…外気温センサ、7…時計(日時判定手段)、8…日射センサ、9…空調機、10…放射温度センサ、11…セキュリティ手段、12…人感センサ、13…照度センサ、14…放射収支センサ、15…設定値、16…データベース変数、17…閾値、18…センサ変数、19…判定値、21…二酸化炭素算出用データベース、22…二酸化炭素排出量計算ロジック、23…夜間熱放射計算ロジック、24…昼間熱取得計算ロジック、25…ブラインド制御ロジック、26…照明制御ロジック、S…室内、In…入力手段

Claims (5)

  1. 室内外の雰囲気を入力し、室内の採光環境を制御する採光システムにおいて、
    前記室内の空調状態及び照明状態を入力する入力手段と、
    前記入力手段の入力値から空調機及び照明器具の二酸化炭素の排出量を計算する制御手段と、
    二酸化炭素の排出量が削減されるように前記制御手段に制御される採光手段と、
    を備え
    前記制御手段は、
    前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面から外部空間へ放射する夜間放射量を予測する夜間熱放射計算ロジック、
    又は、
    前記室内外を隔てる窓面に対して、前記採光手段を全閉する時、及び全開する時の前記窓面からの熱取得を予測する昼間熱取得計算ロジック、
    を実行する
    ことを特徴とする採光システム。
  2. 前記入力手段は、
    前記室内の位置を入力する室内位置データ手段と、
    昼夜等の日時を判定する日時判定手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記室内位置データ手段及び前記日時判定手段によって夜と判定した場合、前記夜間熱放射計算ロジックを実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の採光システム。
  3. 前記入力手段は、
    冷房期又は暖房期の判定をする空調機と、
    日射量を計測する日射センサと、
    就業状態か未就業状態かを判定するセキュリティ手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記夜間熱放射計算ロジックとして、
    前記セキュリティ手段が未就業状態と判定し、
    前記空調機が暖房期であると判定した場合、
    前記採光手段を全閉する
    ことを特徴とする請求項に記載の採光システム。
  4. 前記入力手段は、
    前記室内の温度を計測する室温センサと、
    外気温を計測する外気温センサと、
    を有し、
    前記制御手段は、前記夜間熱放射計算ロジックとして、
    前記空調機が冷房期であると判定し、
    前記外気温センサが計測した外気温が、前記室温センサが計測した室内温度よりも高い場合、
    前記採光手段を全閉する
    ことを特徴とする請求項3に記載の採光システム。
  5. 前記制御手段は、
    前記空調機が冷房期であると判定し、
    前記外気温センサが計測した外気温が、前記室温センサが計測した室内温度よりも低い場合、
    前記採光手段を巻き上げる
    ことを特徴とする請求項4に記載の採光システム。
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