JP4801293B2 - Building - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、その内部に立体駐車場が組み込まれている建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複数階の居住部やオフィススペース等(以下、「居住部等」という)を有する高層マンション、ホテル或いは高層ビルディング等において、建物内部の上下方向に伸延する空間部を有する建築物が存在している。このような建築物においては、空間部の有効利用を図るために、立体駐車場を、前記空間部に設ける場合が存在している。
一方、前記立体駐車場を設けるためには、既に存在している居住部等との間に防火区画を行なう必要があり、建築基準法施行令(1999年及び2000年6月1日告示)第百十二条にその基準が定められている。
【0003】
すなわち、この基準を抜粋すると、「主要構造物を耐火構造とした建築物等で、延べ面積が千5百平方メートルを超えるものは、床面積の合計千5百平方メートル以内ごとに耐火構造若しくは第百十五条の二第一項第一号に掲げる技術的基準に適合する準耐火構造の床若しくは壁又は甲種防火戸で区画しなければならない(1999年の規定、2000年6月1日告示の規定も同様の趣旨)。」と規定されており、建築物の内部に立体駐車場を設ける場合には、当該規定が適用されることは当業者の間では公知である。
【0004】
従来、このような防火区画を行った建築物としては、「居住部等と立体駐車場間に耐火壁を設け、前記立体駐車場と居住棟が当該耐火壁により防火区画された建造物」(特開平3−286074号公報参照)や、「居住部等と空間部との間に共用空間を設け、当該共用空間と前記居住部等との間に第一耐火壁を、前記共用空間と前記空間部との間に第二耐火壁を設けると共に、前記第二耐火壁との間に緩衝空間を形成する形で立体駐車場の外周部に耐火部材を被覆設置して構成した建築物」(特開平7−301006号公報参照)が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平3−286074号公報に示されている建築物では、立体駐車場とその周囲に設けられている耐火壁の配置が示されているにすぎず、両者の取り合いに関しては具体的に示されていない。
また、特開平7−301006号公報に示されている建築物では、第一耐火壁と第二耐火壁を設け、二重に防火区画することにより安全性を高めることができるが、防火区画を設けているために一定の空間を必要とすることから共用空間や居住部が狭くなるという問題がある。
【0006】
さらに、特開平7−301006号公報に示されている建築物では、内側に設けられている立体駐車場と、居住部を有している外側の建物本体部が、地震時の水平力や風力等の外力(以下、「地震力等」という)を受けた場合に水平変位することにより衝突し、破損する恐れがある。
その対策が施されている建築物としては、「立体駐車場と、居住部を有している外側の建物本体部を粘弾性ダンパを介して接続した建築物」が存在している(特開平8−284469号公報参照)。
【0007】
しかし、前記対策を行った場合には、粘弾性ダンパを取り付けている部分に応力集中が生じてしまうためその補強を行わなければならず、立体駐車場の構造設計の見直しが必要となるばかりでなく、建築物が構造的に複雑になること等から高コストになるという問題点がある。さらに、立体駐車場の運転時に発生する騒音が、粘弾性ダンパを介して、固体伝搬音として居住部等に伝わることにより、騒音が発生してしまうという別の問題が生じてしまう。
【0008】
本発明は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、立体駐車場をその内部に設けた場合に、火災と地震等に対する安全性を確保すると共に、騒音問題を生じさせることなく、簡易な構造であり、前記立体駐車場のメンテナンス等を容易に行うことができ、さらに、前記立体駐車場の平面的な配置に制限を要しない建築物を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の建築物は、建築物本体部と、立体駐車場と、防火戸を有する耐火壁及び前記耐火壁の上部に設けられる耐火スラブから形成されており、前記建築物本体部と前記立体駐車場との間で防火区画を行うための耐火構造体と、を備え、前記立体駐車場をその内部に有しており、前記立体駐車場は前記建築物本体部とは分離し、かつ、自立した状態である建築物であって、前記耐火構造体との間に所定の間隙を確保した状態で設けられる第一緩衝部材と第二緩衝部材を備えた衝撃吸収部が、前記立体駐車場の壁面に上下に間隔を隔てて複数取り付けられており、前記第二緩衝部材は、前記第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さく、また前記第一緩衝部材と比較して長く形成されており、前記第二緩衝部材と前記耐火構造体との間隙が、前記第一緩衝部材と前記耐火構造体との間隙と比較して小さくなるように構成されており、前記建築物本体部又は前記立体駐車場が水平方向に変位することにより、前記建築物本体部と、前記第一緩衝部材および前記第二緩衝部材とが当接するように構成されていることを特徴としている。
【0010】
ここで、緩衝部材は、粘弾性変形を行うことによりエネルギーを吸収することができる部材であることが必要であるが、その数や、取り付けを行う位置等については制限はなく、建築物の大きさや形状等に応じて、適切に定めることができる。そして、緩衝部材の間隙の寸法は、予め想定されている地震力等に対する建築物本体部及び立体駐車場の水平変位量に応じて所望の間隔に設定することができ、施工上や、立体駐車場のメンテナンス等を行うために最小限必要な長さを考慮して設定すればよい。さらに、前記緩衝部材の取付間隔は、取り付けを行う位置に応じてその寸法を変化させるものであってもよく、加えて、複数の種類の緩衝部材を設けるものであってもよい。なお、その場合に異なる種類の緩衝部材ごとに間隙や形状等を変化させてもよい。
【0011】
また、前記建築基準法では、防火区画を防火戸を有する構造として形成するものであってもよいことを規定している。一方、車両は、ガソリン等の燃料を搭載しているが、当該燃料は燃料タンクに貯溜されているため、一度に燃焼することは非常にまれである。加えて、耐火構造体の内部等の狭隘な空間内において、燃料が燃焼し始めた場合であっても、外部から新鮮な空気が供給されない限り、燃焼し続けることはない。そのため、防火戸を有する耐火構造体が防火区画の基準を満たすためには、耐火構造体が高い気密性能を有することが必要となる。
そのような防火戸としては、火災時の熱でシール材が膨張して気密性を高める効果を有する甲種防火戸(特定防火設備(建築基準法施行令第百〇九条(1999年)に規定;甲種防火戸はこの規定に合致する))を採用することや、前記甲種防火戸の諸性能以上の性能を有するキャスタブル耐火レンガ製のものを使用することが好適である。
さらに、防火戸は、高い気密性及び遮熱性に加え、遮音性に優れていることが望ましく、その数及び位置についての制限はなく、建築物の大きさや形状等に応じて、適切に定めることができる。
【0015】
さらに、本発明は、建築物本体部と、立体駐車場と、防火戸を有する耐火壁及び前記耐火壁の上部に設けられる耐火スラブから形成されており、前記建築物本体部と前記立体駐車場との間で防火区画を行うための耐火構造体と、を備え、前記立体駐車場をその内部に有しており、前記立体駐車場は前記建築物本体部とは分離し、かつ、自立した状態である建築物であって、前記立体駐車場又は前記耐火構造体の一方に所定の間隙を確保した状態で第一緩衝部材が取り付けられており、前記建築物本体部又は前記立体駐車場が水平方向に変位することにより、前記建築物本体部又は前記立体駐車場と、前記第一緩衝部材とが当接するように構成するとともに、前記立体駐車場と前記耐火構造体に当接させた状態で第二緩衝部材が取り付けられており、前記第二緩衝部材は、前記第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さいことを特徴とするものであってもよい。
【0016】
ここで、第二緩衝部材は、第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さく、エネルギー吸収率が大きいことが必要とされる。このような第一緩衝部材と、第二緩衝部材の組み合わせとして、それぞれ、一般的な硬質ゴム部材と、低反発ゴム部材を用いることが好適である。
【0017】
本発明によれば、立体駐車場と耐火構造体の双方に、第二緩衝部材が常時、直接的に当接した状態となっているため、地震力等が作用した場合において、立体駐車場が水平方向に変位した場合に、当該立体駐車場に作用する水平力を建築物本体部に、さらに円滑に伝達することができる。このとき、第二緩衝部材は第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さいため、当該第二緩衝部材を立体駐車場と耐火構造体に当接させた状態としても、第二緩衝部材が固体伝搬音のエネルギーを吸収することにより、当該固定伝搬音を極めて小さくすることができるため、立体駐車場から発生する騒音を減少させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の建築物の好適な一形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、各実施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した説明は省略するものとする。
【0020】
[建築物]
図1及び図2に示すように、本発明の建築物は、鉄筋コンクリート造である複数階の居住部Rを有する高層マンションMである。この高層マンションMは直方体形状であり、その内部の中央部には上下方向に伸延する空間部Vが形成されており、当該空間部Vの外周部が建築物本体部に相当する居住部Rとなっている。
なお、前記居住部Rには、複数の住戸の他、供用スペース等の各種施設等が含まれている。
【0021】
前記空間部Vの所定高さ位置までには、立体駐車場である機械式高層立体駐車場設備(以下、「立体駐車場P」という)が居住部Rとは分離され、独立した状態で自立して設けられている。すなわち、立体駐車場Pと居住部Rとの間は、壁面で剛接合されておらず、前記立体駐車場Pの垂直荷重を居住部Rの途中階に支持させることがない構造になっている。
この立体駐車場Pは、鋼材を使用して構築されている柔構造であり、その内部には、駐車スペースが複数に画設されて設けられている。
【0022】
前記立体駐車場Pは、居住部Rに支持されている後記耐火構造体40で囲繞されていればよいため、その設置場所に制約はなく、平面的には任意の位置に設けるものであって良い。しかし、実際の設計にあたっては、居住部Rの日照や採光等の関係から、平面視で、建築物の中央部や、建築物における北東面から北西面の壁面の近傍等に設けることが好ましい。
なお、前者の場合には、立体駐車場Pには、地下階から車両が出入りする方が構造上好ましいが、後者の場合には、地上階から出入りする方法が好ましい。
【0023】
[耐火構造体]
前記居住部Rの立体駐車場P側の内面部は、耐火構造体40を設けることにより防火区画されており、立体駐車場Pが前記耐火構造体40により囲繞されている。
このような条件を満たす耐火構造体40は、居住部Rの立体駐車場P側における総ての壁面部R1の所定高さにまで着設されている耐火壁41と、立体駐車場Pを密閉するように前記耐火壁41の上面部に設けられている耐火スラブ42とから形成されている。そして、前記耐火壁41の所定位置には開口部43が形成されており、当該開口部43には防火戸44が開閉可能となるように設けられている。
【0024】
○防火戸
前記防火戸44は、二枚の防火扉45,46(扉部材)を耐火壁41の厚さ方向に並設する(重畳させて配置する)ことにより形成されている。
防火戸44は、立体駐車場Pの組立、点検又は修理時等(以下、「点検時等」という)に、当該立体駐車場Pの内部に入るために設置するものである。そのため、必ずしも各階に設ける必要はない。また、その取り付け位置も、居住部Rと立体駐車場Pを連通するものであれば、任意の場所に設けることができる。
【0025】
両方の防火扉45,46は、ともに甲種防火戸の性能を満たす仕様として形成されている。例えば、ロックウール板やセラミックウール板等を面材として内包し、気密性に優れるタイプの防火扉とすることが好ましい。
また、火災時に発生する熱により、シール材が膨張するようにした防火扉を採用すると更に好ましく、加えて、戸当たり等の開口部43の周りのフレーム部材が互いに熱が伝わりにくいように、金属材料で接触していない状態でコンクリート壁に取りつけられていることが好ましいものである。
【0026】
防火扉45,46の取付構造としては、例えば、以下の方法が考えられる。
図2に示すように、第1の取付構造としては、二枚の防火扉45,46の双方が、居住部R側の一方向のみに開放されるように取り付ける構造である。この場合には、立体駐車場P側の防火扉(以下、「外扉45」という)を、居住部R側の防火扉(以下、「内扉46」という)より小さく形成する。
この場合には、内扉46が閉まっていると立体駐車場Pからは、外扉45は開けられなくなるため、点検時等には、通電時ロック方式を採用することにより、内扉46を開放した状態で固定するとともに、万一火災が発生したときには自動的に内扉46を閉まるようにしておくことが好ましいものである。
なお、この場合には、作業員は最下部に設けられた非常用脱出部(図示せず)から脱出することになる。
【0027】
また、外扉45のドアノブと内扉46のドアノブとを噛合させることにより、外扉45のドアノブを回転させたときに、内扉46のドアノブも回転可能となるように形成し、内扉46のラッチを外すことにより立体駐車場P側から二枚の防火扉45,46を同時に開けることができるように構成してもよい。
なお、この場合には、キーロックは外扉45のみから行うこととなる。
【0028】
図3に示すように、第2の取付構造としては、外扉45’と内扉46’を同一に形成し、外扉45’が立体駐車場P側に開放され、内扉46’が居住部R側に開放されるように防火戸44’を取り付ける構造である。この場合には、前記第1の取付構造と比較して、立体駐車場P側に外扉45’を開放するためのスペースを必要とすることになる(本実施形態では1m程度)。但し、本実施例では、このスペースに立体駐車場Pの点検用梯子47を設置し、作業者の移動を可能とする構造としている。
【0029】
なお、防火扉は複数枚であることが望ましく、同一の開口部に3枚以上の防火扉を設けることもできるが、所定の防火基準を満たしているものであれば、一枚でもよい。
但し、防火扉を一枚とした場合には、甲種防火戸の諸性能をしのぐ、耐火金庫に使用するキャスタブル耐火レンガを打ち込んだような重い金庫扉に近い仕様にすることにより、耐火性能だけでなく十分な遮音性も付与されることになる。
【0030】
[衝撃吸収部]
前記立体駐車場Pの壁面部P1において、平面視で各壁面部P1の両端部であり、側面視で所定間隔となるように衝撃吸収部10(以下、「第1の衝撃吸収部」という)が設けられている。
図4に示すように、衝撃吸収部10は、硬質ゴム部材11(緩衝部材)と、当該硬質ゴム部材11の支持体13とから形成されている。
支持体13は、ボルト14及びナット15により、立体駐車場Pの壁面部P1に取り付けられている鋼板16と、当該鋼板16の位置を調整するために、その内部に前記ボルト14を挿通している位置調整用のパイプ材17とから形成されている。硬質ゴム部材11は、前記鋼板16の耐火壁41側に突出させるとともに、当該耐火壁41との間に所定の間隔を確保した状態で、ボルト18及びナット19により固定されている(以下、この間隔を「クリアランスC」という)。そして、立体駐車場Pが水平方向に変位することにより、耐火壁41と硬質ゴム部材11とが当接するように構成されている。
【0031】
硬質ゴム部材11と耐火壁41との間のクリアランスCは、地震の被害が懸念される震度4程度の地震力を想定し、その程度の揺れで、初めて硬質ゴム部材11が接触するように定めることが好ましい(例えば、20mm±10mm程度とする。但し、図3に示す防火扉45’,46’の第2の取付構造を採用した場合には、外扉45’の開放スペースを考慮して定める)。
また、硬質ゴム部材11は、立体駐車場Pに水平変位が生じて、硬質ゴム部材11と耐火壁41とが当接した場合に、当該当接部に作用する立体駐車場Pから居住部Rに与えられる水平荷重が可能な限り均等となる位置に設けることが好ましい。
【0032】
なお、衝撃吸収部10の取付位置は、立体駐車場Pを形成するための鋼材や、トラス部材の接合部等の水平荷重を支持しやすい部分に取りつけることが好適であり、また、居住部Rには、必要に応じて補強部材を取りつけるものであってもよい。
さらに、硬質ゴム部材11は、接着剤や、ボルトと接着剤を併用して取り付けを行うこと、或いは、その他の方法を使用して物理的に固定するものであってもよく、その取り付け方法は問わないものである。
【0033】
また、図5(a)に示すように、衝撃吸収部20の他の実施形態(以下、「第2の衝撃吸収部」という)は、第1ゴム部材21(第一緩衝部材)と第2ゴム部材22(第二緩衝部材)の2種類のゴム部材を使用するものである(符号23は支持体を示す)。それぞれ、第1ゴム部材21は硬質ゴム、第2ゴム部材22は低反発ゴムから形成されており、第2ゴム部材22は第1ゴム部材21と比較して、反発弾性率が小さくなるような材質が選択されている。
【0034】
そして、第2ゴム部材22の長さ形状は、第1ゴム部材と比較して長くなるように形成されており、第2ゴム部材22と耐火壁41との間隔(以下、「クリアランスC2’」という)が、第1ゴム部材21と耐火壁41との間隔(以下、「クリアランスC1’」という)と比較して小さくなるように構成されている(例えば、前者のクリアランスC2’を20mm、後者のクリアランスC1’を30mm程度とする)。
このように構成することにより、立体駐車場Pが水平変位をした場合に、反発弾性率が小さい第2ゴム部材22を先に耐火壁41に衝突させることによりそのエネルギーを吸収させ、その後、第1ゴム部材21を耐火壁41に衝突させることにより、前記第1実施形態の場合と比較して衝撃力を緩和させることができる構造となっている。
【0035】
さらに、図5(b)に示すように、衝撃吸収部30の更に他の実施形態(以下、「第3の衝撃吸収部」という)は、前記第2の衝撃吸収部20と同様に2種類のゴム部材21,22を使用するものであるが、第2ゴム部材22が、耐火壁41に常時当接(密着)させた状態となるように取り付けられているものである(衝撃吸収部20におけるクリアランスC2’がゼロ)。
このように構成することにより、立体駐車場Pが水平方向に変位した場合に、当該立体駐車場Pに作用する水平力を居住部Rに、さらに円滑に伝達することができる。このとき、第2ゴム部材22は第1ゴム部材21と比較して反発弾性率が小さいため、当該第2ゴム部材22を立体駐車場Pと耐火壁41に当接させた状態としても、第2ゴム部材22が固体伝搬音のエネルギーを吸収することにより、当該固定伝搬音を極めて小さくすることができる。従って、立体駐車場Pから発生する騒音が居住部Rに伝わることを防止することができる構造となる。
【0036】
[作用]
本発明の高層マンションM(第1の衝撃吸収部10を使用したもの)は、以下の作用を奏する。
【0037】
(1)立体駐車場Pは鋼材を使用して形成されている柔構造となっており、地震力等が作用した場合の水平変位量は、鉄筋コンクリート造である剛構造の居住部Rより大きくなっている。このため、地震力等が作用することにより立体駐車場Pが水平方向に変位すると、衝撃吸収部10の硬質ゴム部材11が耐火壁41に当接して、居住部Rと立体駐車場Pに作用する水平荷重のエネルギーを吸収するため、両者が衝突して損傷することを効果的に防止することができる。
【0038】
(2)前記水平荷重が作用した際に、硬質ゴム部材11が耐火壁41に当接することにより居住部Rと立体駐車場Pの両部で当該水平荷重を支持することになるため、各衝撃吸収部10に作用する衝撃的な水平荷重が、居住部Rの一部に集中することを防止することができる。従って、居住部Rに特別な補強を行うことがなく、通常の手法を用いてその設計を行うことができる。
【0039】
(3)衝撃吸収部10における硬質ゴム部材11が、通常時には、耐火壁41との間にクリアランスCを確保した状態で取り付けられており、立体駐車場Pが水平方向に変位することにより、前記耐火壁41と前記硬質ゴム部材11とが当接するように構成されている。そのため、立体駐車場Pから発生する固定伝搬音が、居住部Rに伝達することを効果的に防止することができる。
【0040】
(4)耐火構造体40の耐火壁41は開口部43を有する構造となっているが、火災時でも高い気密性及び遮熱性等を発揮する防火戸44を備えているため、居住部Rからの立体駐車場Pへの延焼防止、立体駐車場Pから居住部Rへの延焼を防止することができ、火災に村して十分な安全性を有する構造とすることができる。
【0041】
(5)防火戸44(44’)の開口部43には開閉可能な二枚の防火扉45,46(45’,46’)が重畳して設けられているため、立体駐車場Pの点検時等に、当該防火戸44(44’)からその内部に入ることができ、効率よくその作業を行うことができるとともに、気密性等に優れた構造とすることができる。
【0042】
(6)立体駐車場Pは耐火構造体40により防火区画されているため、当該立体駐車場Pを高層マンションMの内部であれば平面的にはどの位置にも配置することができることから、設計上の自由度を向上させることができる。
【0043】
また、第2及び第3の衝撃吸収部20,30を有する高層マンションMに関しても、前記と同様の作用効果を奏するとともに、前記第1の衝撃吸収部10を有する高層マンションMの場合と比較してさらに、居住部Rと立体駐車場Pに作用する水平荷重による衝撃力を緩和させることができる。
【0044】
なお、第3の衝撃吸収部30を有する高層マンションMの場合には、第2ゴム部材22は第1ゴム部材21と比較して反発弾性率が小さいため、当該第2ゴム部材22を立体駐車場Pと耐火壁41に常時当接させた状態としても、第2ゴム部材22が立体駐車場Pから発生する固体伝搬音のエネルギーを吸収することにより、当該固定伝搬音を極めて小さくすることができる。そのため、立体駐車場Pから発生する騒音を減少させることができる。
【0045】
以上、本発明について、好適な実施形態の一例を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることは言うまでもない。
特に、建築物は、空間部に立体駐車場を設けるものであれば、建築物の構造、形状、大きさ等や、空間部の形態、個数等はどのようなものでも良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、立体駐車場をその内部に設けた場合に、火災と地震等に対する安全性を確保すると共に、騒音問題を生じさせることなく、簡易な構造であり、前記立体駐車場のメンテナンス等を容易に行うことができ、さらに、前記立体駐車場の平面的な配置に制限を要しない建築物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物を示す側断面図である。
【図2】本発明の建築物を示す平断面図である。
【図3】本発明の建築物の他の実施形態を示す平断面図である。
【図4】本発明の第1の衝撃吸収部の要部拡大図である。
【図5】(a)は、本発明の第2の衝撃吸収部の要部拡大図、(b)は、本発明の第3の衝撃吸収部の要部拡大図である。
【符号の説明】
M 高層マンション(建築物)
R 居住部(建築物本体部)
V 空間部
P 立体駐車場
10,20,30 衝撃吸収部
11 硬質ゴム部材(緩衝部材)
13 支持体
16 鋼板
17 パイプ材
21 第1ゴム部材(第一緩衝部材)
22 第2ゴム部材(第二緩衝部材)
40 耐火構造体
41 耐火壁
42 耐火スラブ
43 開口部
44,44’ 防火戸
45,45’ 防火扉(外扉)(扉部材)
46,46’ 防火扉(内扉)(扉部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a building in which a multistory parking lot is incorporated.
[0002]
[Prior art]
For example, in a high-rise apartment, a hotel, or a high-rise building having a multi-story residential area or office space (hereinafter referred to as “residential area”), there is a building having a space part extending in the vertical direction inside the building. ing. In such a building, there is a case where a three-dimensional parking lot is provided in the space portion in order to effectively use the space portion.
On the other hand, in order to provide the above-mentioned multistory parking lot, it is necessary to carry out a fire prevention zone with existing living units, etc., and the Building Standards Act Enforcement Order (announced on June 1, 1999 and 2000) The standards are set forth in Article 112.
[0003]
In other words, this standard is extracted as follows: “A building with a fireproof structure as the main structure that has a total area of more than 1,000 square meters has a fireproof structure or hundredth It must be partitioned with a semi-refractory floor or wall that meets the technical standards set forth in Article 15-2, paragraph (1), item (i), or a class A fire door (1999 provisions, published on June 1, 2000) It is well-known among those skilled in the art that the provision is applied when a multi-story parking lot is provided inside the building.
[0004]
Conventionally, as a building having such a fire protection section, “a structure in which a fireproof wall is provided between a living part or the like and a multistory parking lot, and the multistory parking lot and the residential building are fireproofed by the fireproof wall” ( Japanese Patent Laid-Open No. 3-286074), “A shared space is provided between the living part and the space part, and a first fire wall is provided between the shared space and the living part, etc. A building in which a second fireproof wall is provided between the space portion and a fireproof member is installed on the outer periphery of the multi-story parking lot in a form of forming a buffer space between the second fireproof wall ”( JP-A-7-301006) is known.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the building shown in Japanese Patent Laid-Open No. 3-286074, only the arrangement of the multi-story parking lot and the fireproof wall provided around the parking lot is shown. Not shown.
Moreover, in the building shown by Unexamined-Japanese-Patent No. 7-301006, although safety can be improved by providing a 1st fire wall and a 2nd fire wall and carrying out a fireproof division double, Since a certain space is required because it is provided, there is a problem that a common space and a living part become narrow.
[0006]
Furthermore, in the building shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-301006, a horizontal parking lot provided inside and an outer building main body having a living part have horizontal forces and wind power during an earthquake. When an external force such as the above (hereinafter referred to as “earthquake force”) is applied, it may collide and break due to horizontal displacement.
As a building to which such measures are taken, there is “a building in which a multi-story parking lot and an outer building main body having a living part are connected via a viscoelastic damper” (Japanese Patent Laid-Open No. 8-284469).
[0007]
However, if the above measures are taken, stress concentration will occur in the part where the viscoelastic damper is attached, so that it must be reinforced and the structural design of the multistory parking lot must be reviewed. However, there is a problem that the cost becomes high due to the structural complexity of the building. Furthermore, another problem arises that noise generated during driving of a multi-story parking lot is transmitted as a solid propagation sound to a living part or the like via a viscoelastic damper.
[0008]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and when a multilevel parking garage is provided in the interior thereof, it ensures safety against fires, earthquakes, etc. and without causing noise problems. The object of the present invention is to provide a building that has a simple structure, can easily perform maintenance of the multi-story parking lot, and does not require a restriction on the planar arrangement of the multi-story parking lot.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the building of the present invention is formed of a building main body, a multi-story parking lot, a fire wall having a fire door, and a fire slab provided on the fire wall, A fireproof structure for performing a fire-proof section between the building main body and the multi-story parking lot, and has the multi-story parking lot therein, and the multi-story parking lot is the building main unit. Is a building that is separated and self-supporting, and has a first shock absorbing member and a second shock absorbing member provided with a predetermined clearance between the building and the fireproof structure. A plurality of parts are attached to the wall surface of the multi-story parking lot with a space in the vertical direction, and the second buffer member has a smaller rebound resilience than the first buffer member, and the first buffer member Compared to the second cushioning member and the front The gap with the fireproof structure is configured to be smaller than the gap between the first shock-absorbing member and the fireproof structure, and the building body or the multi-story parking space is displaced in the horizontal direction. By this, it is comprised so that the said building main-body part, said 1st buffer member, and said 2nd buffer member may contact | abut .
[0010]
Here, the buffer member is required to be a member that can absorb energy by performing viscoelastic deformation, but there is no limitation on the number, the position where the buffer member is attached, and the size of the building. It can be appropriately determined according to the sheath shape and the like. The size of the gap between the buffer members can be set at a desired interval according to the horizontal displacement of the building main body and the multistory parking lot against a presumed seismic force or the like. What is necessary is just to set in consideration of the minimum length required for maintenance of a parking lot. Furthermore, the mounting interval of the buffer member may be one whose dimensions are changed according to the mounting position, and in addition, a plurality of types of buffer members may be provided. Incidentally, but it may also by changing the gap or shape for different types of cushioning member that case.
[0011]
In addition, the Building Standard Law stipulates that the fire prevention section may be formed as a structure having a fire door. On the other hand, the vehicle is equipped with fuel such as gasoline, but since the fuel is stored in the fuel tank, it is very rare to burn at once. In addition, even if the fuel starts to burn in a narrow space such as the inside of the refractory structure, it will not continue to burn unless fresh air is supplied from the outside. Therefore, in order for a fireproof structure having a fireproof door to meet the criteria of a fireproof section, the fireproof structure needs to have high airtightness.
As such fire doors, Class A fire doors, which have the effect of enhancing the airtightness by the expansion of the sealing material due to the heat at the time of the fire (as specified in the specific fire prevention equipment (Building Standard Act Enforcement Ordinance, Article 2009 (1999)). It is preferable to employ a class A fire door that conforms to this rule)) or use a castable fire brick having performances higher than the performance of the class A fire door.
Furthermore, in addition to high airtightness and heat insulation, it is desirable that the fire door is excellent in sound insulation, there is no restriction on the number and position, and it should be determined appropriately according to the size and shape of the building. Can do.
[0015]
Furthermore, this invention is formed from the fireproof slab provided in the upper part of the building main-body part, a multistory parking lot, a fireproof wall which has a fire door, and the said fireproof wall, The said building main-body part and the said multistory parking lot A fireproof structure for carrying out a fireproof zone between the building and the parking lot, and the parking lot is separated from the building body and is self-supporting. The building is in a state, and a first buffer member is attached in a state in which a predetermined gap is secured in one of the multistory parking lot or the fireproof structure, and the building main body or the multistory parking lot is A state in which the building main body or the multistory parking lot and the first buffer member are in contact with each other by being displaced in the horizontal direction, and the multistory parking lot and the fireproof structure are in contact with each other. With the second buffer member attached Ri, the second cushioning member may be characterized in that the rebound resilience in comparison with the first cushioning member is small.
[0016]
Here, the second buffer member is required to have a small impact resilience and a large energy absorption rate compared to the first buffer member. As a combination of such a first buffer member and a second buffer member, it is preferable to use a general hard rubber member and a low rebound rubber member, respectively.
[0017]
According to the present invention, since the second buffer member is always in direct contact with both the multi-story parking lot and the fireproof structure, when the seismic force or the like acts, When displaced in the horizontal direction, the horizontal force acting on the multilevel parking garage can be more smoothly transmitted to the building body. At this time, since the second buffer member has a smaller impact resilience than the first buffer member, even if the second buffer member is in contact with the multi-story parking lot and the fireproof structure, the second buffer member By absorbing the energy of the solid propagation sound, the fixed propagation sound can be made extremely small, so that the noise generated from the multilevel parking lot can be reduced.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A preferred embodiment of the building of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
In the description of each embodiment, the same constituent elements are denoted by the same reference numerals, and redundant descriptions are omitted.
[0020]
[Building]
As shown in FIG.1 and FIG.2, the building of this invention is the high-rise apartment M which has the residence part R of the multi-story which is a reinforced concrete structure. This high-rise apartment M has a rectangular parallelepiped shape, and a space portion V extending in the vertical direction is formed in the center of the inside, and the outer peripheral portion of the space portion V is a living portion R corresponding to a building body portion. It has become.
The living part R includes various facilities such as a service space in addition to a plurality of dwelling units.
[0021]
By the predetermined height position of the space portion V, a mechanical high-rise multilevel parking facility (hereinafter referred to as “three-dimensional parking lot P”), which is a multilevel parking lot, is separated from the living portion R and is independent and independent. Is provided. That is, the space between the multistory parking lot P and the living part R is not rigidly joined at the wall surface, and the vertical load of the multistory parking lot P is not supported on the middle floor of the living part R. .
This three-dimensional parking lot P is a flexible structure constructed using steel materials, and a plurality of parking spaces are provided inside the parking lot P.
[0022]
Since the multistory parking lot P only needs to be surrounded by a
In the former case, it is preferable in terms of structure that the vehicle enters and exits the multilevel parking lot P from the basement floor, but in the latter case, a method of entering and exiting from the ground floor is preferable.
[0023]
[Fireproof structure]
An inner surface portion of the living part R on the side of the multi-story parking lot P is fireproofed by providing a
The
[0024]
Fire door The
The
[0025]
Both
Further, it is more preferable to employ a fire door in which the sealing material expands due to heat generated in the event of a fire, and in addition, metal materials are used so that the frame members around the
[0026]
As a mounting structure for the
As shown in FIG. 2, as a 1st attachment structure, it is a structure attached so that both the two
In this case, since the
In this case, the worker escapes from an emergency escape section (not shown) provided at the bottom.
[0027]
Further, by engaging the door knob of the
In this case, the key lock is performed only from the
[0028]
As shown in FIG. 3, as the second mounting structure, the
[0029]
In addition, it is desirable that there are a plurality of fire doors, and three or more fire doors can be provided in the same opening, but one fire door may be used as long as it satisfies a predetermined fire prevention standard.
However, if a single fire door is used, the fireproof performance alone can be achieved by making it close to a heavy safe door that casts castable refractory bricks used in fireproof safes, surpassing the performance of Class A fireproof doors. And sufficient sound insulation is provided.
[0030]
[Shock absorber]
In the wall surface portion P1 of the multilevel parking garage P, the shock absorbers 10 (hereinafter referred to as “first shock absorber portions”) are located at both ends of each wall surface portion P1 in plan view and at a predetermined interval in side view. Is provided.
As shown in FIG. 4, the
The
[0031]
The clearance C between the
In addition, when the
[0032]
In addition, it is suitable for the attachment position of the impact-absorbing
Further, the
[0033]
Further, as shown in FIG. 5A, another embodiment of the impact absorbing portion 20 (hereinafter referred to as “second impact absorbing portion”) includes a first rubber member 21 (first buffer member) and a second one. Two types of rubber members, rubber member 22 (second buffer member), are used (
[0034]
And the length shape of the
By comprising in this way, when the multistory parking lot P carries out a horizontal displacement, the energy is absorbed by making the
[0035]
Further, as shown in FIG. 5B, another embodiment of the shock absorber 30 (hereinafter referred to as “third shock absorber”) has two types as in the case of the
By comprising in this way, when the multistory parking lot P displaces to a horizontal direction, the horizontal force which acts on the multistory parking lot P can be more smoothly transmitted to the living part R. At this time, since the
[0036]
[Action]
The high-rise apartment M of the present invention (using the first shock absorber 10) has the following effects.
[0037]
(1) The multistory parking lot P has a flexible structure formed using steel, and the amount of horizontal displacement when an earthquake force or the like is applied is larger than that of a rigid structure living part R made of reinforced concrete. ing. For this reason, when the multistory parking lot P is displaced in the horizontal direction due to the action of seismic force or the like, the
[0038]
(2) When the horizontal load is applied, the
[0039]
(3) The
[0040]
(4) Although the fire-
[0041]
(5) Since the
[0042]
(6) Since the multilevel parking garage P is fire-proofed by the
[0043]
In addition, the high-rise apartment M having the second and
[0044]
In the case of the high-rise apartment M having the third
[0045]
Heretofore, an example of a preferred embodiment has been described for the present invention. However, the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it goes without saying that the design of each of the above-described constituent elements can be appropriately changed without departing from the spirit of the present invention.
In particular, the building may have any structure, shape, size, etc., and the shape, number, etc. of the space as long as a multilevel parking lot is provided in the space.
[0046]
【The invention's effect】
According to the present invention, when a multi-story parking lot is provided in the interior, the safety of fire and earthquake is ensured, and a simple structure without causing a noise problem. Etc. can be easily performed, and furthermore, a building that does not require a restriction on the planar arrangement of the multistory parking lot can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing a building of the present invention.
FIG. 2 is a plan sectional view showing the building of the present invention.
FIG. 3 is a plan sectional view showing another embodiment of the building of the present invention.
FIG. 4 is an enlarged view of a main part of a first shock absorbing part of the present invention.
FIG. 5A is an enlarged view of a main part of a second shock absorber of the present invention, and FIG. 5B is an enlarged view of a main part of a third shock absorber of the present invention.
[Explanation of symbols]
M high-rise apartment (building)
R Residential Department (Building Body)
V space P
13
22 Second rubber member (second buffer member)
40
46, 46 'Fire door (inner door) (door member)
Claims (2)
防火戸を有する耐火壁及び前記耐火壁の上部に設けられる耐火スラブから形成されており、前記建築物本体部と前記立体駐車場との間で防火区画を行うための耐火構造体と、を備え、
前記立体駐車場をその内部に有しており、
前記立体駐車場は前記建築物本体部とは分離し、かつ、自立した状態である建築物であって、
前記耐火構造体との間に所定の間隙を確保した状態で設けられる第一緩衝部材と第二緩衝部材を備えた衝撃吸収部が、前記立体駐車場の壁面に上下に間隔を隔てて複数取り付けられており、
前記第二緩衝部材は、前記第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さく、また前記第一緩衝部材と比較して長く形成されており、前記第二緩衝部材と前記耐火構造体との間隙が、前記第一緩衝部材と前記耐火構造体との間隙と比較して小さくなるように構成されており、
前記建築物本体部又は前記立体駐車場が水平方向に変位することにより、前記建築物本体部と、前記第一緩衝部材および前記第二緩衝部材とが当接するように構成されている
ことを特徴とする建築物。The building body, multistory parking,
A fireproof wall having a fire door and a fireproof slab provided on top of the fireproof wall, and comprising a fireproof structure for performing a fireproof section between the building body and the multistory parking lot, ,
It has the multistory parking lot inside it,
The three-dimensional parking lot is a building that is separated from the building main body and is in a self-supporting state,
A plurality of shock absorbers including a first buffer member and a second buffer member provided in a state where a predetermined gap is secured between the fireproof structure and the wall surface of the multi-story parking garage are vertically spaced from each other. And
The second buffer member has a smaller impact resilience than the first buffer member, and is formed longer than the first buffer member, and the second buffer member and the fireproof structure The gap is configured to be smaller than the gap between the first buffer member and the refractory structure,
The building main body part or the first buffer member and the second buffer member are in contact with each other by the horizontal displacement of the building main body part or the multistory parking lot. And the building.
防火戸を有する耐火壁及び前記耐火壁の上部に設けられる耐火スラブから形成されており、前記建築物本体部と前記立体駐車場との間で防火区画を行うための耐火構造体と、を備え、
前記立体駐車場をその内部に有しており、
前記立体駐車場は前記建築物本体部とは分離し、かつ、自立した状態である建築物であって、前記立体駐車場又は前記耐火構造体の一方に所定の間隙を確保した状態で第一緩衝部材が取り付けられており、前記建築物本体部又は前記立体駐車場が水平方向に変位することにより、前記建築物本体部又は前記立体駐車場と、前記第一緩衝部材とが当接するように構成するとともに、
前記立体駐車場と前記耐火構造体に当接させた状態で第二緩衝部材が取り付けられており、
前記第二緩衝部材は、前記第一緩衝部材と比較して反発弾性率が小さい
ことを特徴とする建築物。The building body, multistory parking,
A fireproof wall having a fire door and a fireproof slab provided on top of the fireproof wall, and comprising a fireproof structure for performing a fireproof section between the building body and the multistory parking lot, ,
It has the multistory parking lot inside it,
The multistory parking lot is a building that is separated from the building main body and is in a self-supporting state, and the first is in a state where a predetermined gap is secured in one of the multistory parking lot or the fireproof structure. A buffer member is attached, and the building main body part or the multi-story parking lot and the first buffer member come into contact with each other by the horizontal displacement of the building main body part or the multi-story parking lot. With composition
A second buffer member is attached in a state of being in contact with the multi-story parking lot and the fireproof structure,
Said 2nd buffer member has a rebound resilience rate small compared with said 1st buffer member. The building characterized by the above-mentioned.
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