JP4797344B2 - 冷媒熱物性値の計算方法、当該熱物性値の計算プログラム、当該計算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び冷媒熱物性値の計算装置 - Google Patents
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Description
上記(1)の式において、温度Tは定数であり、比体積νに対応する圧力pを計算する必要がある場合には、(1)式を変形して、次の陽方程式(2)を用いる。
先ず、(S101)においてk=1とした後に、(S102)において、ソースデータを演算する必要のあるデータ範囲を特定するために、最低温度Tmin、最高温度Tmax及びこれらの温度間で計算するデータ点の個数Nを指定する。ここで指定する温度範囲は、冷媒の種類によって異なるものであり、各冷媒の具体的な温度範囲については後述する。温度範囲を指定したら、(S103)においてソースデータを演算によって求める。ここで求めるソースデータは、従来の反復法を用いた計算方法によって求められるものであり、例えば、温度T、比体積ν、圧力p、エンタルピh、エントロピs、密度ρ、定圧比熱Cp、動粘性μ、熱伝導率λ、表面張力σ、乾度χ等の冷媒熱物性値を全てソースデータとして演算によって求めてメモリ等に記憶する。
次に、前記(S103)において演算によって求めたソースデータのうち、任意のパラメータについての冷媒熱物性値を(S104)で読込み、この読込んだソースデータを(S105)において回帰式に入力するのに最適な形式となるように変換処理を行う。そして、(S106)において変換処理後のソースデータを回帰式に入力して、(S107)において回帰処理を行う。ここで、(S106)において使用する回帰式は、多次多項式を変形したものであり、未知変数部分にそれぞれ変換処理後のソースデータを入力して回帰処理を行うことにより、前記多次多項式の係数が求まる。この多次多項式は冷媒の種類(純冷媒、混合冷媒など)やその状態(サブクール領域、飽和領域又はスーパーヒート領域)によって異なり、適宜選択して使用する。このようにして回帰処理を行った後に、その回帰処理が収束したか否かを(S108)において判断する。回帰処理が収束した場合には次の(S109)に進むが、回帰処理が収束しない場合には、(S116)において指定した温度範囲及びその間のデータ数を調整し直して、再度(S103)〜(S107)によって回帰処理を行って、(S108)で収束判断を行う。回帰処理を3回行っても収束しない場合((S113)においてnoの場合)には、(S114)で変換式を適用することで、ソースデータが回帰式に適用可能な形式になるように(S105)で変換処理を行う。
回帰処理が収束した場合には、前記多次多項式の係数が求まるのでこれを(S109)でメモリ等に記憶し、これらの係数を用いて残りの係数を全て求めて(S110)でメモリ等に記憶し、全ての係数が求まったら、これらを(S110)において前記多次多項式に代入してこれを解く。根の数は多項式の次数で決まり、これらの根の中から最適な根を選択する。
上記の処理系の説明では概要のみを記載したが、実際には冷媒の種類(純冷媒、混合冷媒)や冷媒の状態(サブクール領域、飽和領域又はスーパーヒート領域)によって高速計算の実現方法はそれぞれ異なる。
純冷媒としては、R22、R134a、R125、R32などが存在するが、これらの純冷媒が飽和領域にある場合の冷媒熱物性を求めるための陽方程式を導出するのに、次の3次方程式を用いた。
ここで、u、vは、2つの異なる温度特性を表した変数であり、a1〜a9は、係数である。この式(3)において一方の温度特性vの値が利用可能である場合には、式(3)は以下の式(4)に変換することが出来る。
この式(4)は3次方程式であるので、一般に、これは3つの異なる根u1、u2及びu3を持つことになり、それは次のように表現される。
これらの式(5)、式(6)、式(7)のうち、ただ1つの式が必要とする正しい関数であり、これは3つの方程式を計算してその結果をソースデータと比較することで正しい関数を選択することができる。このようにして選択された関数は、uとvの正しい関係を表した反復計算の必要がない陽方程式となるため、高速演算と安定性を保証できるものとなる。
この式(8)は3次方程式であるので、一般に、これは3つの異なる根v1、v2及びv3を持つことになり、それは次のように表現される。
これらの式(9)、式(10)、式(11)のうち、ただ1つの式が必要とする正しい関数であり、これは3つの方程式を計算してその結果をソースデータと比較することで正しい関数を選択することができる。このようにして選択された関数は、vとuの正しい関係を表した反復計算の必要がない陽方程式となるため、高速演算と安定性を保証できるものとなる。
上記式(4)と式(8)は同じ方程式(3)を変形したものであり、式(4)の有効な根が式(6)で、式(8)の有効な根が式(9)であるとすると、これらの式から得られたuとvは一対一の対応をしており、それぞれ一方の式から他方の根を逆算できる可逆性を備えたものとなる。
2つの端点(x0、y0)及び(x1、y1)について、式(12)は次のようになる。
この式(13)と式(14)とから、次の式(15)及び式(16)が得られる。
式(16)はデータ範囲の全ての点に適用可能なので、式(15)と式(16)を式(3)に代入すると、次の式を得ることができる。
この式(17)を用いて最小二乗法により選択した前記データ範囲の全データ点について回帰処理を行うことにより、7個の未知係数a1〜a7を得ることができ、この係数a1〜a7を式(16)に代入することで未知係数a8を得ることができる。よって、この式(17)は純冷媒の飽和領域における冷媒熱物性を求めるための陽方程式を導出するための回帰式となる。
先ず、(S101)において回帰処理の回数kをk=1とした後に、(S102)において、ソースデータを演算する必要のあるデータ範囲を特定するために、最低温度Tmin、最高温度Tmax及びこれらの温度間で計算するデータ点の個数Nを指定する。例えば、冷媒がR22である場合には、有効なデータ範囲は−60℃〜+80℃であり、この間のデータ点の間隔を1℃とするとデータ点の個数Nは141個となる。この他の純冷媒の有効なデータ範囲としては、R134aの場合は−60℃〜+80℃、R125の場合には−60℃〜+60℃、R32の場合には−60℃〜+70℃となっている。
前記実施例1では、純冷媒が飽和領域にある場合の冷媒熱物性を求めるための陽方程式を導出する方法について説明したが、本実施例2では、純冷媒がスーパーヒート領域にある場合の冷媒熱物性を求めるための陽方程式を導出する方法について説明する。この純冷媒がスーパーヒート領域にある場合についての冷媒熱物性を求めるための陽方程式を導出するのに、次の3次方程式を用いた。
ここで、yはスーパーヒート温度特性、ysはyに対応した飽和蒸発温度特性、Tはスーパーヒート温度、TsはTに対応した飽和蒸発温度であるとともにスーパーヒート圧力pの関数であり、a1〜a11は係数である。この式(18)は、それぞれyが未知か、Tが未知かの何れかによって、式(19)又は式(20)に変換することが出来る。
この式(19)及び式(20)は、共に3次方程式であるので、一般に、これらは3つの異なる根を持つことになる。それらの根のうち、式(19)と式(20)はそれぞれ1つの有効な根を持ち、それらは、例えばy=f(p,T)のように、陽方程式として表現することが可能となる。このように表現された陽方程式に反復計算は必要ないため、高速で安定な計算を行うことができる。
計算過程では、未知変数、また稀ではあるが既知変数としてのみ用いるいくつかの特別冷媒温度特性として、例えば、定圧比熱Cp、動粘性μ、熱伝導率λ、表面張力σなどがある。例えば、既知の飽和温度Tsによって未知の飽和熱伝導率λを計算することが多いし、稀には、既知の飽和熱伝導率λによって未知の飽和温度Tsを計算することもある。このような場合、この種の温度特性では、一組のλとTsの一対一関数を得るために3次方程式を解いて陽関数を得る必要はなく、高次陽多項式を適用して、高速、高精度かつ高安定に計算できる冷媒熱物性の陽方程式を得ることができる。ここで、飽和領域(サブクール領域を含む)又はスーパーヒート領域におけるいくつかの特別冷媒温度特性を求めるために、以下の高次陽多項式を用いる。
二相純冷媒の場合、圧力ptp(或いは温度Ttp)を与えたとき、任意の気相温度特性zvと液相温度特性zlは、それぞれ対応する飽和蒸気温度特性zvsと飽和液温度特性zlsに等しくなる。乾度χが0〜1の間の領域においては、対応する飽和蒸気温度特性zvs並びに飽和液温度特性zlsは変化しない。同時に、気相冷媒の温度特性は対応する飽和蒸気冷媒に等しく、液相冷媒の温度特性は対応する飽和液冷媒に等しくなる。その結果、二相純冷媒は、圧力(或いは温度)及びその他の異なる温度常態パラメータ、例えば、乾度χ、エントロピs、エンタルピhなどを与えると決めることができる。よって、例えば、圧力ptp及び乾度χを与えると、任意の対応する二相温度特性ztpは、次式で計算できる。
ztp=(1−χ)zls+χzvs (22)
混合冷媒(非共沸冷媒)として、例えば、R410A、R407Cなどが存在する。混合冷媒、特に非共沸冷媒の場合、二相圧力ptpが与えられたとき、二相温度特性ztpは、対応する沸点温度特性zbにも等しくないし、対応する露点温度特性zdにも等しくない。同時に純冷媒とも異なり、ある圧力に対応する沸点温度Tbと対応する露点温度Tdも等しくない。従って、混合冷媒の場合、気相状態は対応する露点温度状態に等しくなく、また、液相状態は対応する沸点温度状態に等しくもない。また、純冷媒とは異なり、混合冷媒の温度特性は対応する飽和(沸点或いは露点)温度特性を直接用いて計算することができない。ここで、液相温度特性(沸点温度特性ではない)をzlとし、気相温度特性(露点温度特性ではない)をzvとしたとき、対応する任意の温度特性ztpは、次式で計算できる。
ztp=(1−χ)zl+χzv (23)
ここで、R410Aの場合pr=pc/pとなり、R407Cの場合pr=1000pc/pとなる。但し、pcは臨界圧力、pは所与の二相圧力である。
サブクール冷媒温度特性の特徴は、飽和液冷媒温度特性のそれと同じであるので、サブクール冷媒温度特性を求めるための演算式は、間接的に飽和液冷媒温度特性を計算するための方程式を用いることで構成できる。なお、ここで示す演算方法は、冷媒が純冷媒であっても混合冷媒であっても使用することができる演算方法である。
一般的な実施例では、サブクール状態における圧力と温度は既知で、エンタルピhscの計算が必要である。従って、サブクール状態におけるエンタルピhscを既知のサブクール圧力pscとサブクール温度Tscによって計算する。そのための計算式として、次式を用いる。
hsc=hls−Cpls(Tls−Tsc) (30)
このように、従来の計算方法に比べて本発明の高速演算式による計算時間の方が、圧倒的に計算速度が速く、冷媒熱物性値の計算を行うシミュレータとしての実用性は圧倒的に高いことが分かる。
R22、R134a等の純冷媒が飽和状態の場合における各パラメータの関係を表す陰方程式は、前記実施例1で述べたように、式(3)によって表現することが可能となる。よって、この式(3)を用いて回帰処理を行って陽方程式を導出するが、その際に、この式(3)におけるuとvに代入する各パラメータを適切な形に変形する必要がある。図19に示すのは、R22とR134aが飽和状態の場合の主要パラメータの変形例であり、R22に関するパラメータ毎の陰方程式No.をI1〜I9とし、R134aに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI10〜I18とした時に、各陰方程式に適用するパラメータの変形例を示している。例えば、R22の飽和圧力psと飽和温度Tsとの関係を表した陰方程式をI1とすると、式(3)の3次方程式のuとvにそれぞれ(ps−37.5049)/100とTs−213.150とを代入したものが陰方程式I1となり、この陰方程式I1に回帰処理を行って各係数を得る。この図19からも分かるように、パラメータ毎にそれぞれ異なる変形処理を行った後に回帰処理を行っている。
ay3+by2+cy+d=0 (31)
この式(31)の根のうち有効な根となるのが図8(A−2)であり、これによって有効な根yを求める。このyを図22に示すR22の場合のpsとTsとの関係を表した陽方程式に代入することで、最終的な陽方程式を得る。このように、図22に示した数式を用いることで、R22が飽和状態の場合の各パラメータに関する陰方程式I1〜I9からそれぞれ陽方程式を導出することができ、同様に、R134aが飽和状態の場合の各パラメータに関する陰方程式I1〜I9からそれぞれ陽方程式を導出することができる。
混合冷媒であるR410AとR407Cが飽和状態の場合についても同様に、図23に示すのは、R410AとR407Cが飽和状態の場合における主要パラメータの変形例であり、R410Aに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI19〜I28とし、R407Cに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI29〜I38とした時に、各陰方程式に適用するパラメータの変形例を示している。R410Aに関する陰方程式I19〜I28をそれぞれ回帰処理して求めた係数が図24であり、R407Cに関する陰方程式I29〜I38をそれぞれ回帰処理して求めた係数が図25である。これらに基づいて導出したR410AとR407Cが飽和状態の場合の陽方程式を図26に示し、また、これらの陽方程式を導出するのに用いた各式を図26に示す。
冷媒がスーパーヒート状態の場合における各パラメータの関係を表す陰方程式は、前記実施例2で述べたように、式(18)によって表現することが可能となる。この式(18)のパラメータの具体的な変形パターンとして、図27(a)は、R22とR134aがスーパーヒート状態の場合における主要パラメータの変形例を示したものであり、R22に関するパラメータ毎の陰方程式No.をI39〜I41とし、R134aに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI42〜I44としている。また、図27(b)は、R410AとR407Cがスーパーヒート状態の場合における主要パラメータの変形例を示したものであり、R410Aに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI45〜I47とし、R407Cに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI48〜I50としている。
混合冷媒の二相温度特性を求める場合における各パラメータの関係を表す陰方程式は、図33に示す式(32)によって表現することが可能となる。この式(32)におけるAは、前記式(29)によって与えられるものであり、この式(32)のパラメータであるuとv、及び、式(29)におけるパラメータであるprの具体的な変形パターンを示したものが図31である。この図31において、R410Aに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI51〜I53とし、R407Cに関するパラメータ毎の陰方程式No.をI54〜I56としている。
Claims (12)
- 演算処理部及びメモリ部を有したコンピュータにおいて、冷媒熱物性値のソースデータを演算処理部で演算して得てメモリ部に記憶するソースデータ演算処理手段と、特定の高次多項式をメモリ部に記憶された前記冷媒熱物性値のソースデータのうち、求めたい冷媒熱物性値によって演算処理部における演算により回帰処理することで前記高次多項式の係数を得てメモリ部に記憶する回帰処理手段と、前記メモリ部に記憶された係数を代入した高次多項式を演算処理部における演算により解くことで前記高次多項式の根を得てメモリ部に記憶し、さらに前記根の中から有効な根を選択してメモリ部に記憶する解式及び根選択処理手段とによって、求めたい冷媒熱物性値の関係を表した陽方程式を得て、この陽方程式を用いて冷媒熱物性値の計算を演算処理部において行うことを特徴とする冷媒熱物性値の計算方法。
- ソースデータ演算処理手段において求めるソースデータは、冷媒熱物性値の関係を表した陰方程式を演算処理部における演算により反復法によって解いて求めたものを含むことを特徴とする請求項1記載の冷媒熱物性値の計算方法。
- ソースデータ演算処理手段では、指定した冷媒の温度範囲について演算処理部における演算によりソースデータを求め、回帰処理手段では、前記冷媒の温度範囲を指定して求めたソースデータのうち、求めたい冷媒熱物性値について高次多項式に当てはめて最小二乗法により演算処理部における演算により回帰処理し、この回帰処理が収束した場合に前記高次多項式の係数を得てメモリ部に記憶するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の冷媒熱物性値の計算方法。
- 回帰処理手段において行った回帰処理が収束しなかった場合には、冷媒の温度範囲を調整し、その調整後の温度範囲のソースデータを用いて演算処理部における演算により回帰処理を行うようにし、温度範囲を調整しながら回帰処理を設定した回数行っても収束しない場合には、回帰処理に用いたソースデータに対して変換式を適用した後に再度演算処理部における演算により回帰処理を行うようにしたことを特徴とする請求項3記載の冷媒熱物性値の計算方法。
- 解式及び根選択処理手段では、求めた前記高次多項式の根をそれぞれソースデータと演算処理部において比較して、最も誤差の小さい根を有効な根としてメモリ部に記憶することを特徴とする請求項1記載の冷媒熱物性値の計算方法。
- 請求項1乃至5記載のソースデータ演算処理手段、回帰処理手段、及び、解式及び根選択処理手段とをコンピュータに実行させ、これによって求めたい冷媒熱物性値の関係を表した陽方程式を得て、この陽方程式を用いて冷媒熱物性値の計算を行うことを特徴とする冷媒熱物性値の計算プログラム。
- 請求項1乃至5記載のソースデータ演算処理手段、回帰処理手段、及び、解式及び根選択処理手段とをコンピュータに実行させ、これによって求めたい冷媒熱物性値の関係を表した陽方程式を得て、この陽方程式を用いて冷媒熱物性値の計算を行うことを特徴とする冷媒熱物性値の計算プログラムを記憶した記憶媒体。
- 冷媒熱物性値のソースデータを演算処理によって得てメモリ部に記憶するソースデータ演算処理部と、特定の高次多項式を前記メモリ部に記憶された前記冷媒熱物性値のソースデータのうち、求めたい冷媒熱物性値によって演算により回帰処理することで前記高次多項式の係数を得てメモリ部に記憶する回帰処理部と、前記メモリ部に記憶された係数を代入した高次多項式を解くことで前記高次多項式の根を得てメモリ部に記憶し、さらに前記根の中から有効な根を選択してメモリ部に記憶する解式及び根選択処理部とを具備し、これらの処理部を経ることで求めたい冷媒熱物性値の関係を表した陽方程式を得てこれをメモリ部に記憶し、このメモリ部に記憶された陽方程式を用いて冷媒熱物性値の計算を行う冷媒熱物性演算部を具備したことを特徴とする冷媒熱物性値の計算装置。
- ソースデータ演算処理部において求めるソースデータは、冷媒熱物性値の関係を表した陰方程式を演算により反復法によって解いて求めたものを含むことを特徴とする請求項8記載の冷媒熱物性値の計算装置。
- ソースデータ演算処理部では、指定した冷媒の温度範囲について演算によりソースデータを求め、回帰処理部では、前記冷媒の温度範囲を指定して求めたソースデータのうち、求めたい冷媒熱物性値について高次多項式に当てはめて最小二乗法により演算により回帰処理し、この回帰処理が収束した場合に前記高次多項式の係数を得てメモリ部に記憶するようにしたことを特徴とする請求項8又は9記載の冷媒熱物性値の計算装置。
- 回帰処理部において行った回帰処理が収束しなかった場合には、冷媒の温度範囲を調整し、その調整後の温度範囲のソースデータを用いて演算により回帰処理を行うようにし、温度範囲を調整しながら回帰処理を設定した回数行っても収束しない場合には、回帰処理に用いたソースデータに対して変換式を適用した後に再度演算により回帰処理を行うようにしたことを特徴とする請求項10記載の冷媒熱物性値の計算装置。
- 解式及び根選択処理部では、求めた前記高次多項式の根をそれぞれソースデータと比較して、最も誤差の小さい根を有効な根としてメモリ部に記憶することを特徴とする請求項8記載の冷媒熱物性値の計算装置。
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