JP4796539B2 - スタイラスペン - Google Patents

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本発明は、磁気表示パネルに描画するとともに、磁気表示パネルに設けられた位置座標検出装置によってペン先の位置情報を検出されるスタイラスペンに関する。
従来、非磁性体の密閉容器中に封止された磁性分を、先端が磁石である磁石ペン(スタイラスペン)によって吸引して文字や図形を表示させることのできる磁気表示パネル(磁気画板)が知られている(第1の従来技術;例えば、特許文献1を参照。)。
また、スタイラスペンの先端部分が表示面に接した位置座標を検出し、当該位置の画像の有無を判断して画像データを作成する画像データ作成装置も知られている(第2の従来技術;例えば、特許文献2を参照。)。第2の従来技術では、スタイラスペンに感圧センサーを設け、スタイラスペンによる表示面への押圧力(筆圧)に応じて、スタイラスペンが存する位置における画像の大きさを変更することが行われている。
さらに、手元のタブレット部に画像を描画するとともに、その画像をタブレット部とは別個の表示部に表示する、第1の従来技術と第2の従来技術を組み合わせた技術も知られている。例えば、ハニカム状に形成された多数の小室内に粘性流体とともに充填された磁性分を磁石ペンにより吸引して文字や図形等を表示させる磁気表示パネル(磁気画板表示部)と、上記ハニカム状小室の下方にマトリクス配列に接続された多数の磁気抵抗効果素子により上記磁性分の上下移動を検知するとともに上記磁気画像表示部に入力された位置座標を座標信号として出力する磁電変換部(位置座標検出装置を含む画像データ作成装置)とを設けた磁気画板が知られている(第3の従来技術;例えば、特許文献3を参照。)。
実開昭56−81799号公報 特開平2−103431号公報 実開昭64−32179号公報
第3の従来技術では、第2の従来技術を用い、スタイラスペンによる表示面への押圧力を計測し、スタイラスペンが表示面に接している座標における画像の大きさ(点の大きさ)を検出することができるが、第1の従来技術を用いた磁気表示パネルでは、スタイラスペンの先端部、すなわち磁石の表示面への押圧力を変化させても、描かれる画像の大きさを変更することはできない。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、磁気表示パネルと画像データ作成装置とが積層されたタブレットに好適に用いられ、表示面への押圧力に応じて、表示面における当接位置における画像の大きさ(点の大きさ)を磁気表示パネルによる表示と画像データ作成装置により作成される画像データとで略リニアな関係にすることのできるスタイラスペンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスタイラスペンは、以下の構成要素を具備していることを特徴としている。
(1)芯部材:先端部がS極又はN極に磁化されている。
(2)感圧センサー:第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測する。なお、本明細書における「他端部側」とは「先端部」を含まない位置のことをいう。
(3)第2の芯部材乃至第M(Mは3以上の整数。)の芯部材:それぞれ、第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化されている。すなわち、第1の芯部材乃至第Mの芯部材は、すべての先端部側がS極又はN極のいずれか同じ極に磁化されている。
(4)第2の付勢部材乃至第Mの付勢部材:それぞれ、第2の芯部材乃至第Mの芯部材を、他端部側から先端部側へ付勢する。なお、第1の芯部材を他端部側から先端部側へ付勢する第1の付勢部材も好適に採用される。
第X(Xは2以上M以下の整数。)の芯部材は、それぞれ、以下の構成要件を具備している。
(3−1)先端部が、第1乃至第(X−1)の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第(X−1)の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触する。
(3−2)第1の芯部材を基準として第(X−1)の芯部材よりも外側に設けられている。
上記スタイラスペンは、表示面への押圧力を感圧センサーで把握し、画像データ作成装置に検出した値を送ることができるとともに、磁気表示パネルに、押圧力に応じて第1の芯部材乃至第Mの芯部材のいずれかが押圧力に応じて接することになる。すなわち、押圧力に応じて、感圧センサーはその値を画像データ作成装置に送ることができ、第1の芯部材乃至第Mの芯部材の一つ又は複数(全部を含む)が表示面に接触する面積を変更することができる。
したがって、磁気表示パネルと画像データ作成装置が組み合わされ、磁気表示パネルへ入力された画像を画像データ作成装置が検出するタブレットにおいて、画像データ作成装置が決定する、スタイラスペンの表示面への押圧力に応じてスタイラスペンが存する位置の画像の大きさ(点の大きさ)に対応した大きさの画像(点)を磁気表示パネルで表示することができる。
より具体的には、表示面への押圧力が小さい場合には、感圧センサーはその大きさに応じた値を画像データ作成装置に送り、第1の芯部材乃至第Mの芯部材による表示面への接触面積は小さなものになる。したがって、画像データ作成装置は、スタイラスペンが存する位置における画像(点)の大きさを小さいものとして出力し、磁気表示パネルは小さな点を表示する。
一方、表示面への押圧力が大きい場合には、感圧センサーはその大きさに応じた値を画像データ作成装置に送り、第1の芯部材乃至第Mの芯部材による表示面への接触面積は大きなものとなる。したがって、画像データ作成装置は、スタイラスペンが存する位置における画像(点)の大きさを大きいものとして出力し、磁気表示パネルは大きな点を表示する。
このように、本発明に係るスタイラスペンは、画像データ作成装置への押圧力の出力と、磁気表示パネルへの押圧力に応じた表示とを略リニアにすることができる。したがって、磁気表示パネルへ入力した画像の線の太さと画像データ作成装置が出力する画像データにおける画像の線の太さとは略同等のものにすることが可能となる。
なお、本発明に係るスタイラスペンは、画像データ作成装置単体、磁気表示パネル単体のタブレットにも当然使用することができ、その場合、いずれの装置においても、スタイラスペンの表示面への押圧力に応じた画像を描くことが可能となる。
上記スタイラスペンは、第Mの芯部材が、表示媒体に接触した後、他端部側に押し込まれないように構成され、第Mの付勢手段を省略してもよい。すなわち、最も外側の付勢手段を固定とすることもできる。
この構成を採用すれば、全ての芯部材は、最も外側の芯部材である第Mの芯部材の先端部よりも他端側へは押し込まれない。したがって、全ての芯部材が外部に露出しなくなってしまうということがなくなる。すなわち、押圧力が強い場合に全ての芯部材がカバー内部(スタイラスペンの筐体内部、外筒)に押し込まれてしまうということがなくなる。これにより、第(M−1)の芯部材が全て押し込まれるほど押圧力が強い場合であっても1又は複数(全部)の芯部材が外部に露出し、磁気表示パネルに接することができるため、常に磁気表示パネルに押圧力に応じた太さの点・線(画像)を描くことが可能となる。
上記スタイラスペンは、第2乃の芯部材至第Mの芯部材の1つ又は複数(全部を含む)が、第1の芯部材と軸を共通にする、第1の芯部材を覆う中空の部材としてもよい。
この構成を採用すれば、スタイラスペンをいずれの側に傾けて表示面へ押圧した場合、中空略円筒形状の芯部材であるのでいずれかの箇所が表示面に接触するため、同一の太さの点・線(画像)を磁気表示パネルに描くことが可能となる。
上記スタイラスペンは、第2乃至第Mの芯部材の少なくとも1つ(全部を含む)による表示媒体への押圧力を計測するための第2乃至第K(Kは2以上M以下の整数。)の感圧センサーをさらに備えていてもよい。
この構成を採用すれば、複数の芯部材が表示面に当接している場合に、それぞれの芯部材の表示面への押圧力、言い換えれば通常状態に比べた押し込まれている量が分かる。したがって、例えば、これらの値を勘案して表示面に対するスタイラスペンの傾きを算出することも可能となる。これにより、傾きに応じた太さの画像を描画するように設定することも可能となる。
なお、第1の芯部材と第2の芯部材の二つの芯部材で構成されたスタイラスペンも当然好適である。このスタイラスペンは、具体的には下記構成を備える。
(5)第1の芯部材:先端部がS極又はN極に磁化されている。
(6)感圧センサー:第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測する。
(7)第2の芯部材:第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化されている。
第2の芯部材は、その先端部が、第1の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第1の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触するように構成されている。
(8)付勢部:第2乃の芯部材を、他端部側から先端部側へ付勢する。
以上の構成を採用しても、当然、前記したような作用が得られる。
また、上記したように変形することもできる。
上記説明した通り、本発明によれば、磁気表示パネルと画像データ作成装置とが積層されたタブレットに好適に用いられ、表示面への押圧力に応じて、表示面における当接位置における画像の大きさ(点の大きさ)を磁気表示パネルによる表示と画像データ作成装置により作成される画像データとで略リニアな関係にすることのできるスタイラスペンを提供することができる。
本発明に係るスタイラスペンの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るスタイラスペンの先端部分を示した断面図である。なお、図1には、スタイラスペン1aの通常状態における各構成要素の配置を示している。通常状態とは、スタイラスペン1aがタブレット8の表示面8aに接していない(押圧されていない)状態をいう。
[スタイラスペン1aの構造]
図1に示すように、スタイラスペン1aは、外筒2の先端部が縮径されて案内穴2aが形成され、案内穴2aを介して第1の芯部材3−1、第2の芯部材3−2が遊挿されている。
第1の芯部材3−1の先端側はS極に磁化されている。第1の芯部材3−1の他端側には、ほぼ筒状のフェライトコア4が配設されており、フェライトコア4の外周面にはコイル5が巻回されている。コイル5は図示しないコンデンサに接続されLC共振回路を形成している。第1の芯部材3−1は、フェライトコア4の内部に接触することなく挿通されており、基端部側(非先端部側、他端部側)に芯ホルダ6が嵌合されている。芯ホルダ6は、スイッチケース9の内部に、適当に遊びをもって収容されており、感圧センサー7に当接している。感圧センサー7は、第1の芯部材3−1の表示面8aへの当接量・押圧力を検出するためのスイッチであり、第1の芯部材3−1の所定量の押し込みを許容し、先端方向へ付勢する、公知の部材・回路が採用される。
第2の芯部材3−2は、第1の芯部材3−1を基準として外側に設けられた、第1の芯部材3−1を取り囲む中空略円筒形状の部材である。その先端部は、第1の芯部材3−1の先端部と同じ極であるS極に磁化されており、通常状態において第1の芯部材3−1の先端部よりも他端部側に位置する。第2の芯部材3−2の他端部側にはバネ10と接続しており、バネ10の他端は外筒2に固定されたストッパ2bに接続している。
[タブレット8の構造]
次に、表示面8aを備えたタブレット8について図2を用いて説明する。図2に示すタブレット8は、表示面8a側に磁気表示パネル80が設けられ、当該パネルの反表示面側に電磁誘導方式の位置座標検出装置90が設けられている。
磁気表示パネル80は、裏板802に複数のハニカムセル803を構成する隔壁804を固着して形成された液体収容室805の表示面8a側に、透明な表示板806を隔壁804に固着して一体としてある。液体収容室805中にS極とN極を有する表示用磁性体808を分散した降伏値を有する分散液体809が収容されている。表示用磁性体808は、S極側表示部分を緑色に着色し、N極側表面部分を白色に着色してある。
位置座標検出装置90は、表示面8aを基準とした平面方向における一方向(X方向と表記する。)にNX本(NXは正の整数。)のX軸センサーコイル90X−1...NXと、X方向とは異なる方向(一般に直交する方向、Y方向と表記する。)にNY本(NYは正の整数。)のY軸センサーコイル90Y−1...NYが設けられている。各センサーコイルには、交流の電流を流すための回路91が接続されている。回路91は、例えば、電源ドライバ910、送受信切替スイッチ911、受信アンプ912で構成されている。
位置座標検出装置90で割り出された各座標における画像の有無に関する情報等は画像記憶手段92に記憶される。画像記憶手段92と位置座標検出装置90によって画像データ作成装置を構成している。画像記憶手段92は画像表示エンジン93と接続され、画像表示エンジン93は、画像記憶手段92に記憶された画像データを展開してディスプレイ94に出力する。
[スタイラスペン1aの作用]
次に、タブレット8に描画を行う際のスタイラスペン1aの様子を図3及び図4を用いて説明し、併せて、磁気表示パネル80に描画される機構と位置座標検出装置90が画像データを作成する機構について簡単に説明する。
図3は、第1の芯部材3−1のみが表示面8aに当接した様子を示した断面図である。スタイラスペン1aを用いて情報を入力する場合、図3に示すように、スタイラスペン1aを、すなわち第1の芯部材3−1の先端をタブレット8の表示面8aに接触させ、外筒2を下方に押しつける。
先端部がS極である第1の芯部材3−1が表示面8aに接触することで、表示板806が緑色(S極側表示部分)の表示状態で、表示用磁性体808の白色(N極側表示部分)が表示板806側に配置される。したがって、背景が緑色(S極側表面部分)の表面版806側に、白(N極側表面部分)の点(画像)が書かれた状態となる。
位置座標検出装置90は、回路91が各センサーコイル90に交流の電流を流す。そのため、表示面8aに磁界が生じるため、スタイラスペン1aが表示面8aに接近・接触すると、ペンのコイル5との相互誘導作用(電磁誘導)によりペンのLC共振回路が共振して誘導電流が流れ、コンデンサに電気がたまる。回路91は電流を流すのを止めると、コンデンサに蓄えられた電気を源としてペン側のコイル5に電流が流れ磁界が発生する。スタイラスペン8のペン先に発生した磁界の影響を受け、ペンの下にあるX軸センサーコイル、Y軸センサーコイルに誘導電流が流れる。位置座標検出装置90は、この誘導電流が流れたセンサーコイルから、表示面8aにおけるペン先の位置座標(X座標、Y座標)を割り出す。感圧センサー7を用いて割り出したスタイラスペン1aの表示面8aへの押圧力と、表示面8aにおけるスタイラスペン1aの存在位置(位置座標)とを用い、当該位置座標における画像(点)の大きさを決定する。一般には、押圧力に応じた大きさに画像を設定する。つまり、スタイラスペン1aが表示面8aに押圧されているという感圧センサー7を用いて割り出した情報と、電磁誘導の原理を用いて割り出した芯部材3−1の先端部が存する位置座標とを用い、スタイラスペン1aが表示面8aに当接している場合にその当接位置の位置座標を割り出す。位置座標検出装置90から入力された各画素のデータは画像記憶部92に記憶され、画像表示エンジン93によってプロジェクタ等のディスプレイ94に描画される。
図4は、図3における状態よりもスタイラスペン1aが表示面8aにさらに押圧され、第2の芯部材3−2が表示面8aに接触した様子を示している。この状態では、第1の芯部材3−1だけでなく第2の芯部材3−2も表示面8aに接しているため、図3におけるスタイラスペン1aが磁気表示パネル80に描画する点よりも面積の大きな点が描かれる。
一方、位置座標検出装置90は、図3における状態よりも押圧力が大きいことを検出するため、当該位置座標における点の大きさを図3の場合よりも大きく設定する。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態によれば、スタイラスペン1aの表示面8aへの押圧力が小さい場合、磁気表示パネル80には少ない数の芯部材しか当接しないため、当接した位置の画像の大きさは小さいものとなる。また、位置座標検出装置90も、感圧センサー7を用いて検出した当該押圧力に応じて、当該位置の点の大きさを小さなものとする。
一方、上記押圧力が大きい場合、磁気表示パネルには、当該押圧力が小さい場合よりも多い数の芯部材が当接するため、当接した位置における画像の大きさは上記場合に比べて大きいものとなる。また、位置座標検出装置90も、感圧センサー7を用いて検出した押圧力に応じて、当該位置の点の大きさを大きなものとする。
このように、磁気表示パネル80に描画する点の大きさと位置座標検出装置90を用いて作成する点の大きさとをそれぞれスタイラスペン1aの表示面8aへの押圧力に対応させることが可能となる。すなわち、各位置座標における、磁気表示パネル80に描画される点の大きさと、位置座標検出装置90を用いて描画される点の大きさとを略リニアに対応させることが可能となる。
なお、上記スタイラスペン1aとは別に、第1の芯部材3−1の先端部がN極であり、コイル5の巻き方向が逆のスタイラスペンを用意すればいわゆるイレイザーとして機能させることが可能となる。磁気表示パネル80へは磁性が反対の芯部材が当接されるため、白(N極側表示部分)の点は緑(S極側表示部分)表示になる。また、コイル5の巻き方向が異なるため、位置座標検出装置90は、スタイラスペン1aとは異なるペンが表示面8に当接していることを検知することができる。したがって、当該ペンが当接した位置の画像を消去すればイレイザーになる。
磁気表示パネル8の分散媒809に表示用磁性体808とは異なる色のものを用いたり、異なる色の材料を分散等し、地色を表示用磁性体808の色(本例では緑と白)以外にすれば磁気表示パネルに二色表示することが可能となる。この場合、スタイラスペン1aの第1の芯部材3−1の先端部の磁性に対応してコイル5の巻き方向を変え、位置座標検出装置90が当該コイル5の巻き方向に応じて位置座標の色情報を出力すれば、位置座標検出装置90の出力画像も3値の画像データにすることができる。
この構成を採用する場合、位置座標検出装置90の磁気表示パネル8と接する面とは反対側の面に表示用磁性体808を吸引する一括消去用のN極とS極を備えた磁石が移動可能にし、磁気表示パネル8の表示を初期状態に戻せるようにするとよい。また、磁気表示パネル8における画面表示の消去に連動して、位置座標検出装置90の出力画像も初期化すれば、磁気表示パネル8の画像とディスプレイ94に表示される画像とを略リニアに対応させることが可能となる。
上記例においては磁気表示パネル8の裏面側に位置座標検出装置90を配置したが、位置座標検出装置90を磁気表示パネル8の表面側に配置してもよい。この場合、磁気表示パネル8の表示が視認できるようにするため、位置座標検出装置90は透明又は半透明である必要がある。
次に第2の実施の形態に係るスタイラスペン1bについて図5を用いて説明する。なお、第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aと同等の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
第2のスタイラスペン1bは、第3の芯部材3−3を備えている点が第1のスタイラスペン1aと異なる。第3の芯部材3−3は、第2の芯部材3−2の外周側を覆う中空略円筒形状の部材で、その先端が、第2の芯部材3−2の先端よりも後端側に設けられ、第1の芯部材3−1の先端と同一の極に磁化している。また、外筒2に対して相対的に固定されている。したがって、第1の芯部材3−1並びに第2の芯部材3−2がそれぞれ表示面8aによって押し込まれた後に初めて表示面8aに接する。
第2のスタイラスペン1bにおいて第2の芯部材3−2が押し込まれるまでの動作は第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aと同様の動作を行う。そして、第2の芯部材3−2が所定量押し込まれると、第3の芯部材3−3が表示面に当接する。その後、第1の芯部材3−1〜第3の芯部材3−3は押し込まれない。したがって、第3の芯部材3−3が表示面に当接した場合の磁気表示パネル8の点の大きさは最大となり、また、位置座標検出装置90で検出される感圧センサー7を用いた押圧力は最大となり、最も大きい点を描画することとなる。
以上の構成を採用することで、押圧力が強すぎて全ての芯部材が外筒2の中に入ってしまい、磁気表示パネル8に描画が行えなくなることを防止できる。すなわち、全ての芯部材が外筒2の中に入ってしまい磁気表示パネルに表示ができないにも関わらず、位置座標検出装置90はスタイラスペン1bの位置座標並びに押圧力を検出して画像を描画してしまい、磁気表示パネル8の表示と位置座標検出装置90が作成する画像データとが略リニアに対応しなくなってしまうということを防止できる。
次に第3の実施の形態に係るスタイラスペン1cについて説明する。なお、第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aと同等の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
スタイラスペン1cの第2の芯部材3−2は、第1の芯部材3−1の周囲に同心円上に4本(図には2本のみ表示)設けられた円筒状の芯で構成されている。言い換えれば、第1の芯部材3−1の周囲を取り囲むように複数の芯部材が配置されている。そして、各第2の芯部材3−2にはそれぞれ感圧センサー7−2が設けられている。位置座標検出装置90は、感圧センサー7及び感圧センサー7−2を用いて第1の芯部材3−1並びに第2の芯部材3−2が押し込まれている量を検出する。
第1の芯部材3−1の押し込まれている量と第2の芯部材3−2の押し込まれている量とが分かれば、スタイラスペン1の(第1の芯部材3−1の)表示面8aに対する傾きを計算することができる。例えば、第1の芯部材3−1の押し込まれている量が多く、第2の芯部材3−2が押し込まれている量が少なければ、スタイラスペン1cは表示面8aに対して垂直に近い傾きで当接していることが分かる。第1の芯部材3−1の押し込まれている量が少なく、第2の芯部材3−2が押し込まれている量が多ければ、スタイラスペン1cは表示面8bに対して前記場合よりも傾いて当接していることを割り出せる。したがって、位置座標検出装置90は、スタイラスペン1の表示面8aに対する傾きを考慮し、通常のペンが同様に傾いたときと同様の描画を行うことも可能となる。具体的には、傾きに応じてペンが当接している位置における画像(点)の大きさを変えたり、傾き方向に点を引き延ばしたりするなど、通常のペンにより近い描画が可能となる。
上記説明は本発明の好適な一実施形態を示したものであり、本発明は上記説明に拘泥して解釈されるものでない。
例えば、スタイラスペンの存在位置の検出方法としては、感圧センサーを用いた他の検出方法(超音波を用いた検出方法や赤外線を用いた検出方法など)にも当然応用することができる。
また、本発明に係るスタイラスペンは、磁気表示パネルと位置座標検出装置が組み合わされた装置にのみ適用されるものではなく、それぞれ単体への描画にも好適に用いられる。この場合であっても、磁気表示パネルに描画される画像と位置座標検出装置によって柵際される画像のいずれも、表示面への押圧力に応じた大きさにすることが可能となる。
位置座標検出装置を用いた画像作成においては、表示する色を利用者に指定・宣言させた上で画像を取り込むようにしてもよい。このようにすれば、位置座標検出装置で作成される画像データは上記した以上の色データ等を含むものにすることができる。
第2の芯部材や第3の芯部材は、上記した中空略円筒形状の形状に限定されず、例えば第1の芯部材を取り囲む位置に設けられる円筒形状の部材にすることもできる。また、先端部のみ中空円筒形状にすることもできる。
第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aの構造を説明するための断面図である。 第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aによって描画されるタブレット8の構造を説明するための断面図である。 第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aの動作を説明するための第1の図である。 第1の実施の形態に係るスタイラスペン1aの動作を説明するための第2の図である。 第2の実施の形態に係るスタイラスペン1bの動作を説明するための断面図である。
符号の説明
1a〜1c:スタイラスペン
2:外筒
2a:案内穴
2b:ストッパ
3−1〜3−3:芯部材
4:フェライトコア
5:コイル
6:芯ホルダ
7:感圧センサ
8:タブレット
8a:表示面
80:磁気表示パネル
802:裏板
803:ハニカムセル
804:隔壁
805:液体収容室
806:表示板
808:表示用磁性体
809:分散液体
9:スイッチケース
10:バネ

Claims (8)

  1. 先端部がS極又はN極に磁化された第1の芯部材と、
    第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測するための感圧センサーと、
    第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化された第2乃至第M(Mは3以上の整数。)の芯部材と、
    第2乃至第Mの芯部材を、他端部側から先端部側へ付勢する第2乃至第Mの付勢部と、を備え、
    第X(Xは2以上M以下の整数。)の芯部材は、それぞれ、
    その先端部が、第(X−1)の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第(X−1)の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触し、
    第1の芯部材を基準として第(X−1)の芯部材よりも外側に設けられているスタイラスペン。
  2. 先端部がS極又はN極に磁化された第1の芯部材と、
    第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測するための感圧センサーと、
    第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化された第2乃至第M(Mは3以上の整数。)の芯部材と、
    第2乃至第Mの芯部材を、他端部側から先端部側へ付勢する第2乃至第(M−1)の付勢部と、を備え、
    第X(Xは2以上M以下の整数。)の芯部材は、それぞれ、
    その先端部が、第(X−1)の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第(X−1)の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触し、
    第1の芯部材を基準として第(X−1)の芯部材よりも外側に設けられ、
    第Mの芯部材は、
    表示媒体に接触した後、他端部側に押し込まれないように構成された、スタイラスペン。
  3. 第2乃至第Mの芯部材の1つ又は複数(全部を含む)は、少なくとも先端部が、第1の芯部材と軸を共通にする、第1の芯部材を覆う中空の部材である、請求項1又は2に記載のスタイラスペン。
  4. 第2乃至第Mの芯部材の少なくとも1つ(全部を含む)による表示媒体への押圧力を計測するための第2乃至第K(Kは2以上M以下の整数。)の感圧センサーをさらに備えた、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のスタイラスペン。
  5. 先端部がS極又はN極に磁化された第1の芯部材と、
    第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測するための感圧センサーと、
    第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化された第2乃の芯部材と、
    第2乃の芯部材を、他端部側から先端部側へ付勢する付勢部と、を備え、
    第2の芯部材は、その先端部が、第1の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第1の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触するように構成された、スタイラスペン。
  6. 先端部がS極又はN極に磁化された第1の芯部材と、
    第1の芯部材の他端部側に設けられ、第1の芯部材による表示媒体への押圧力を計測するための感圧センサーと、
    第1の芯部材と並行して設けられ、第1の芯部材の先端部側と同じ側が、第1の芯部材と同じ極に磁化され、その先端部が、第1の芯部材の先端部よりも他端側に配置され、第1の芯部材の先端部が表示媒体に接触して所定量押し込まれた後、初めて表示媒体に接触するように構成された第2の芯部材と、を備えたスタイラスペン。
  7. 第2の芯部材の先端部は、第1の芯部材と軸を共通にする、第1の芯部材を覆う中空の部材である、請求項5又は6に記載のスタイラスペン。
  8. 第2の芯部材による表示媒体への押圧力を計測するための第2の感圧センサーをさらに備えた、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のスタイラスペン。
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