次に、本発明に好適な実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、光学的に複数回に渡って情報の記録及び再生が可能なディスク状の記録媒体(具体的には、例えば、情報の書き換えが複数回可能なDVD等であり、以下、単に光ディスクと称する。)に対して情報の記録及び再生が可能な情報記録再生装置に対して本発明を適用した場合の実施形態である。
(I)第1実施形態
先ず、本発明に係る第1の実施形態について、図1乃至図11を用いて説明する。
(A)記録フォーマットの実施形態
初めに、第1実施形態に係る情報記録再生装置の構成等について具体的に説明する前に、当該第1実施形態に係る情報記録再生装置により光ディスクに対して情報を記録する際に用いられる記録フォーマットについて、図1を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係る各情報の記録フォーマット(物理フォーマット)を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る光ディスク1に対して上記情報記録再生装置により情報が記録された後には、当該光ディスク1上には、その内周側から、記録されている情報の再生処理を開始する際に読み取るべき開始情報(より具体的には、例えば当該再生処理用の光ビームの照射強度等を含む開始情報)が記録されているリードインエリアLIと、再生されるべき当該情報及び当該情報再生態様を制御するための再生制御情報等が記録されているデータエリアDAと、記録されている情報の再生処理を終了する際に読み取るべき終了情報が記録されているリードアウトエリアLOと、が形成されている。
次に、データエリアDA内には、総合情報GMと、メニュー制御情報MCと、メニュー用静止画データ群MDと、マーク制御情報KCと、マーク用静止画データ群KDと、再生リスト情報群PLSと、属性情報群CISと、実情報群DSと、データエリアDA内に記録されるべきその他の情報である他情報ETと、が、夫々領域を区分して記録されている。
このうち、総合情報GMとしては、データエリアDA内に記録されている情報を再生する際に使用者に対して表示される情報(すなわち、いわゆるユーザインターフェース機能を有する情報)であるユーザインターフェース情報UIと、後述する態様でデータエリアDA内に記録されている再生リストの総数を示す情報である再生リスト数情報NPLと、各再生リストの内容を代表して示す代表画像を表示禁止とする場合等に用いられる本発明に係る暗証番号PINと、総合情報としてのその他の情報である他情報ETGと、が夫々領域を区分して記録されている。なお、当該暗証番号PINについては、第1実施形態の場合は、光ディスク1に記録されている全ての情報に関わる暗証番号PINが総合情報GM内に記録されている。
次に、メニュー制御情報MCは、上記再生リスト群PLS内に格納されている各再生リストに基づいて再生される画像情報等を代表する代表画像をその再生に先立ってメニューとして使用者に提示する場合に使用される制御情報である。
更に、メニュー用静止画データ群MDとしては、上記メニュー制御情報MGに基づいてメニュー表示される代表画像に対応する静止画データが、各再生リスト毎に記録されている。このとき、各静止画データには、相互に識別可能な識別情報が付加されており、再生リストの内容に基づいて情報を実際に再生する際には当該識別情報を手掛かりとして各再生リスト毎の静止画データが抽出される。
次に、マーク制御情報KCは、上記暗証番号を入力する等のために、例えば上記メニューと共に使用者に対して当該暗証番号入力のためのマーク(例えば、後述する示唆アイコンIC)を提示する場合に使用される制御情報である。
更に、マーク用静止画データ群KDとしては、上記マーク制御情報KCに基づいて提示されるマークに対応する静止画データが記録されている。このとき、当該各静止画データには、上記代表画像の場合と同様に、相互に識別可能な識別情報が付加されており、必要なマークを提示する場合には当該識別情報を手掛かりとして必要な静止画データが抽出される。
また、再生リスト情報群PLSとしては、後述する実情報を再生する際の再生態様(具体的には、当該各実情報の再生順序又は各実情報のどの部分を再生するか或いは各実情報自体の再生速度等の再生態様)を制御するために用いられる再生リストPLが、図1に示す如く複数個記録されている。
このとき、第1実施形態の記録フォーマットとしては、二種類の再生リストが記録されている。すなわち、第一の種類として、後述する各実情報に一対一に対応すると共に当該実情報と同数の実再生リストRPL1、RPL2、…、であって、一つの実情報をそれが光ディスク1に記録された時と全く同一の態様で再生するために用いられる実再生リストRPL1、RPL2、…、が記録されている。次に、第二の種類として、一つの実情報の一部と他の実情報の一部とを接続して連続的に再生する場合の如く、複数の実情報夫々の一部を、対応する実再生リストRPLを用いて仮想的に組み合わせた態様で各実情報毎の区分を越えて再生するために用いられる仮想再生リストVPLが記録されている。このとき、当該仮想再生リストVPLの数は実情報の数とは無関係に設定されている。
更に、各再生リスト(実再生リストRPL又は仮想再生リストVPLのいずれか一方)PL内には、図1に示すように、その再生リストPLにより示される実情報の再生を制限する(より具体的には、特定の者以外の者に対するその再生を禁止する)か否かを示す再生制限フラグPCFと、その再生リストPLに基づいて再生される実情報に対応するメニュー用の代表画像自体の使用者への提示を制限するか否かを示す再生リスト表示制限フラグPHFと、当該再生リストPLに対応するメニュー用の代表画像を示す識別情報であるメニュー用代表画像情報SNと、その再生リストPLに基づいて再生される実情報の名称を示す名称情報NMと、当該実情報の概要を示すテキスト情報である概要情報GLと、再生リストPLとしてのその他の情報である他情報ETPと、が含まれている。
ここで、当該他情報ETPとして具体的には、当該他情報ETPとしては、上記再生順序を示す情報、再生すべき実情報の部分の光ディスク1上の記録位置を示すアドレス情報、その実情報の再生速度を示す情報、その再生リストPL自体が作成された日時を示す情報及び再生時に参照すべき後述する属性情報を示す情報等が含まれている。
また、再生制御フラグPCFの内容として具体的には、当該再生制御フラグPCFが含まれている再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が、例えば特定の使用者以外に対しては再生禁止とする等の再生制御をなすべきものであるときは再生制御フラグPCFは「1」とされ、当該再生制御をなすべきものでないときは再生制御フラグPCFは「0」とされる。
更に、再生リスト表示禁止フラグPHFの内容として具体的には、当該再生リスト表示禁止フラグPHFが含まれている再生リストPL自体の表示が後述するメニュー画面上において禁止されるべきものであるか、すなわち、当該再生リストPLに対応する代表画像の表示が当該メニュー画面上において禁止されるべきものであるときは再生制御フラグPCFは「1」とされ、当該代表画像の表示が禁止されていないときは再生リスト表示禁止フラグPHFは「0」とされる。
次に、属性情報群CISとしては、各実情報毎に対応する属性情報であって当該実情報毎の属性(種類)を示す属性情報CI1、CI2、CI3、…、CInが、実情報と同数分だけ記録されている。このとき、当該属性として具体的には、例えば、対応する実情報の内容が属するジャンル名、その実情報の記録日時又はその実情報がテキスト情報であるか画像情報であるか又は音声情報であるか等を示す情報が属性情報として記録されている。
最後に、実情報群DSとしては、実際に再生されるべき情報としての一又は複数の実情報D1、D2、D3、…、Dnが、相互に識別可能な識別情報と共に記録されている。このとき、当該実情報としては、例えば一本の映画や一つの楽曲が夫々に一つの実情報Dとして記録されている。
(B)情報記録再生装置の構成及び動作の実施形態
次に、図1に示した記録フォーマットを用いて実情報Dを記録・再生する第1実施形態に係る情報記録再生装置の構成及び動作について、図2乃至図10を用いて説明する。
初めに、当該情報記録再生装置の構成及び全体動作について、図2を用いて説明する。なお、図2は当該情報記録再生装置の概要構成を示すブロック図である。
図2に示すように、第1実施形態の情報記録再生装置Sは、検出手段としてのピックアップ2と、A/D(アナログ/ディジタル)コンバータ3と、MPEG(Moving Picture Coding Expert Group)エンコーダ4と、マルチプレクサ5及び10と、記録エンコーダ6と、記録回路7と、再生回路8と、再生デコーダ9と、MPEGデコーダ11と、メニュー画面生成回路12と、D/Aコンバータ13と、静止画エンコーダ14と、バッファ15と、スピンドルモータ16と、再生情報記録手段、制御情報記録手段、制限手段及び禁止手段としてのCPU17と、サーボ回路18と、表示部19と、操作部20と、スイッチ22と、により構成されている。
更に、図3に示すように、メニュー画面生成回路12は、キャプチャ部23と、縮尺変更部24と、メモリ25と、GUI(Graphical Users Interface)画面生成部26と、合成部27と、により構成されている。
次に、各構成部材個々の概要動作を図1乃至図3を用いて説明する。
始めに、外部からの記録すべき情報(当該記録すべき情報としては、具体的には、画像情報及び音声情報の双方が含まれる。)を光ディスク1に記録する場合について説明する。
上記記録すべき情報に対応する情報信号Sinが外部から入力されると共に操作部20において図示しない記録ボタンが操作されると、先ず、A/Dコンバータ3は当該情報信号Sinをディジタル化し、ディジタル信号Sdを生成してMPEGエンコーダ4へ出力する。
そして、MPEGエンコーダ4は、CPU17から出力されている制御信号S7に基づいて、入力されてくるディジタル信号SdをMPEG2方式で圧縮し、圧縮信号Seを生成してマルチプレクサ5及び10に出力する。
そして、マルチプレクサ5は、CPU17から出力されている制御信号S5に基づいて、入力されてくる上記圧縮信号Seと後述のバッファ信号Sboとを必要に応じて切り換え、切換記録信号Smrを生成して記録エンコーダ6へ出力する。
そして、記録エンコーダ6は、CPU17から出力されている制御信号S3に基づいて、入力されてくる切換記録信号Smrに対して当該切換記録信号Smrのフォーマットを図1に示す記録フォーマットに変換するいわゆるフォーマッティング処理を施し、記録エンコード信号Sreを生成して記録回路7へ出力する。
このとき、当該フォーマッティング処理として具体的には、先ず、上記制御信号S3に基づき、必要に応じて、入力されている切換記録信号SmrがそのままCPU17に出力される。そして、CPU17は、当該切換記録信号Smrに基づいて、上記総合情報GM、メニュー制御情報MC、メニュー用静止画データ群MD、マーク制御情報KC、マーク用静止画データ群KD、各再生リストPLを含む再生リスト情報群PLS、属性情報群CIS、実情報群DS及び他情報ETを生成し、これを上記制御信号S3として記録エンコーダ6へ出力する。そして、これにより、記録エンコーダ6は、図1で示した記録フォーマットに則って上記記録エンコード信号Sreを生成する。なお、上記仮想再生リストVPLを生成するための情報、すなわち、当該仮想再生リストVPLに含ませるべき各実情報Dの一部を示す識別情報又はその一部の再生順序を示す情報等は、当該フォーマッティング処理において操作部20から入力されることとなる。
次に、記録回路7は、CPU17から出力されている制御信号S2に基づいて、入力されてくる記録エンコード信号Sreを記録用の記録信号Srに変換し、ピックアップ2へ出力する。このとき記録回路7においては、記録すべき情報に正確に対応した形状のピットを光ディスク1上に形成すべく、記録エンコード信号Sreに対していわゆるライトストラテジ処理等が施される。
その後、ピックアップ2は、記録回路7から出力されている記録信号Srに基づいて、当該ピックアップ2内の図示しない半導体レーザ等の光源を駆動してレーザ光等の光ビームBを生成して光ディスク1の情報記録面に照射し、当該記録信号Srに対応するピットを形成することにより記録信号Srを光ディスク1上に記録する。このとき、当該光ディスク1は、後述するスピンドル制御信号Ssmに基づいて駆動されるスピンドルモータ16により所定の回転数で回転されている。なお、当該光ディスク1上では、例えば、相変化方式により記録信号Srに対応するピットが形成されて当該記録信号Srが記録される。
一方、マルチプレクサ10に出力されている上記圧縮信号Seは、当該マルチプレクサ10を通過し、再生切換信号SmpとしてMPEGデコーダ11に出力される。
そして、MPEGデコーダ11は、CPU17から出力されている制御信号S9に基づいて、入力されてくる再生切換信号Smp(情報の記録時においては、上記圧縮信号Seそのもの)に対してMPEG2方式による伸長処理を施し、デコード信号Sdcとしてメニュー画面生成回路12、静止画エンコーダ14並びにスイッチ22の一方の入力端子へ出力する。
次に、静止画エンコーダ14は、CPU17から出力されている制御信号S11に基づいて、入力されてくるデコード信号Sdcに含まれる画像情報から、後述する処理によりメニュー画面M内の代表画像とするために選択された画像を静止画としてエンコードし、静止画エンコード信号Sseとしてバッファ15に出力する。
これにより、バッファ15は、CPU17から出力されている制御信号S8に基づいて、上記静止画エンコード信号Sseを一時的に記憶すると共に読み出し、上記バッファ信号Sboとして上記マルチプレクサ5に出力する。
一方、情報記録時においては、スイッチ22は、CPU17から出力されている制御信号S13に基づいて、デコード信号Sdc側に切り換えられている。
そして、デコード信号Sdcは、スイッチ22から切換信号SchとしてD/Aコンバータ13に出力される。
次に、D/Aコンバータ13は、切換信号Schをアナログ化し、上記情報信号Sinに対応する出力信号Soutを生成して後述する外部のモニタ又は図示しないスピーカ等に出力する。
このとき、CPU17は、操作部20における図示しない記録ボタンが操作されたことを当該操作部20からの指示信号Scに基づいて認識すると、上記各制御信号S2、S3、S5、S7、S8、S11及びS13を生成し、上記各構成部材に出力して上述した記録のための各動作を制御する。
以上説明した一連の情報記録時の動作により、現在記録されている記録信号Srに対応する画像又は音声を実時間でモニタしつつ記録することができる。なお、この情報記録時には、メニュー画面生成回路12は動作しない。
次に、光ディスク1に記録されている情報を再生する場合の動作について説明する。
再生時においては、先ず、操作部20において図示しない再生ボタンが操作されると、ピックアップ2が再生用の光ビームBを回転する光ディスク1に照射し、その反射光に基づいて光ディスク1上に形成されているピットに対応する検出信号Spを生成し、再生回路8に出力する。
次に、再生回路8は、CPU17から出力されている制御信号S1に基づいて、出力された検出信号Spを所定の増幅率で増幅すると共にその波形を整形し、再生信号Sppを生成して再生デコーダ9に出力する。
そして、再生デコーダ9は、CPU17から出力されている制御信号S4基づいて、入力されてくる再生信号Sppに対して上記記録エンコーダ6におけるフォーマッティング処理に対応するアンフォーマッティング処理を施して再生デコード信号Spdを生成し、マルチプレクサ10に出力する。
次に、マルチプレクサ10は、CPU17から出力されている制御信号S6に基づいて、入力されてくる再生デコード信号Spdを通過させ、上記再生切換信号SmpとしてMPEGデコーダ11に出力する。
そして、MPEGデコーダ11は、CPU17から出力されている制御信号S9に基づき、入力されてくる再生切換信号Smpに対して上述した伸長処理を施し、上記デコード信号Sdcを生成してメニュー画面生成回路12及びスイッチ22の一方の入力端子へ出力する。
これにより、メニュー画面生成回路12は、CPU17から出力されている制御信号S12に基づき、入力されてくるデコード信号Sdcの中から当該制御信号S12により指定されている画像を用いて、情報再生時にいずれの再生リストPLに基づいて実情報Dを再生すべきかを選択するためのメニュー画面(上述した代表画像を含んでいる)を生成し、メニュー信号Smyとしてスイッチ22の他方の入力端子に出力する。
そして、スイッチ22は、CPU17から出力されている制御信号S13に基づいて、入力されてくるメニュー信号Smyと上記デコード信号Sdcとを切り換え、上記切換信号SchとしてD/Aコンバータ13に出力する。
これにより、D/Aコンバータ13は、切換信号Schをアナログ化し、上記情報信号Sin又はメニュー信号Smyに対応するメニュー画面のいずれか一方を含む出力信号Soutを生成して後述する外部のモニタ又は図示しないスピーカ等に出力する。
このとき、CPU17は、操作部20における図示しない再生ボタンが操作されたことを当該操作部20からの指示信号Scに基づいて認識すると、上記各制御信号S1、S4、S6、S9、S12及びS13を生成し、上記各構成部材に出力して上述した再生のための各動作を制御する。
これらの情報記録又は情報再生の各動作と並行して、CPU17は、スピンドルモータ16及びピックアップ2をサーボ制御するための制御信号Ssを生成してサーボ回路18に出力し、当該サーボ回路18は、制御信号Ssに基づいてスピンドルモータ16の回転を制御するための上記スピンドル制御信号Ssmを生成して当該スピンドルモータ16に出力すると共に、ピックアップ2におけるいわゆるトラッキングサーボ制御及びフォーカスサーボ制御のためのピックアップ制御信号Sspを生成して当該ピックアップ2に出力する。そして、ピックアップ2は、当該ピックアップ制御信号Sspに基づき、光ビームBに対してトラッキングサーボ制御及びフォーカスサーボ制御を施しつつ上記記録信号Srの記録又は検出信号Spの検出を行う。
なお、上述した情報記録再生装置Sの動作を使用者が制御するために必要な情報は、CPU17からの表示信号Sdpに基づいて表示部19に表示される。
次に、上記情報再生時におけるメニュー画面生成回路12内の各構成部材の動作について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、メニュー画面生成回路12内のキャプチャ部23は、CPU17から出力されている上記制御信号S12に含まれている制御信号S14に基づいて、入力されてくるデコード信号Sdcの内、上記メニュー画面を構成するために用いられる上記代表画像に対応する信号を一時的に記憶し、キャプチャ信号Scpとして縮尺変更部24に出力する。
そして、縮尺変更部24は、キャプチャ信号Scp内に含まれている画像をメニュー画面を構成するのに必要な縮尺に変更し、縮尺信号Sexとしてメモリ25に出力する。
その後、メモリ25は、縮尺信号Sexを一時的に記憶した後に合成部27へ出力する。
一方、GUI画面生成部26は、上記制御信号S12に含まれている制御信号S15に基づいて、縮尺信号Sexに含まれる画像以外のメニュー画面を構成するために必要な画像(いわゆるアイコン等)を生成し、画像信号Sgとして合成部27に出力する。
そして、合成部27は、上記制御信号S12に含まれている制御信号S16に基づき、上記縮尺信号Sex、画像信号Sg及びデコード信号Sdcを用いてメニュー画面を生成し、上記メニュー信号Smyとしてスイッチ22に出力する。
次に、上述した構成を有する情報記録再生装置Sにより図1に示した記録フォーマットに則って実情報D等を光ディスク1に記録する際の具体的な動作について、図4を用いて説明する。なお、図4は、主としてCPU17を中心として実行される第1実施形態に係る実情報Dの記録処理を示すフローチャートである。
当該記録処理においては、初めに、操作部20において図示しない記録ボタンにより記録処理の開始が指示されたか否かが確認され(ステップS1)、記録処理の開始が指示されないときは(ステップS1;NO)、次に、操作部20において、記録処理の終了を示す図示しない終了ボタン(具体的には電源オフボタン等)が操作されたか否かが確認される(ステップS13)。そして、終了ボタンが操作されているときは(ステップS13;YES)そのまま第1実施形態に係る記録処理を終了し、一方、終了ボタンも操作されていないときは(ステップS13;NO)そのままステップS1に戻って待機する。
他方、記録開始が指示されたときは(ステップS1;YES)、次に、上記情報信号Sinとして入力されてくる実情報Dの光ディスク1への記録が行われる(ステップS2)。そして、全ての実情報Dの記録が終了したか否かが確認され(ステップS3)終了していない時は(ステップS3;NO)そのまま記録処理を継続し(ステップS2)、終了したときは(ステップS3;YES)、次に、記録された各実情報Dに対応する属性情報CIを夫々作成すると共に、対応する再生リストPLも同様に作成し、作成された属性情報CI及び再生リストPLを図1に示す記録フォーマットに則って光ディスク1に記録する(ステップS4)。
次に、生成した再生リストPLに基づいて再生される実情報Dの内容が、例えば特定の使用者以外に対しては再生禁止とする等の再生制御をなすべきものであるか否かが操作部20における操作内容に基づいて確認され(ステップS5)、当該内容が再生制御されるべき内容でないときは(ステップS5;NO)そのまま第1実施形態に係る記録処理を終了し、一方、再生制御されるべき内容であるときは(ステップS5;YES)、実情報D及び再生リストPLが記録された(ステップS2及びS4)光ディスク1の総合情報GM内に既に暗証番号PINが記録されているか否かが、当該総合情報GM内の検索することにより確認される(ステップS6)。そして、暗証番号PINが記録されていないときは(ステップS6;NO)、新たに暗証番号PINを入力すべきであることを示す表示を図示しないディスプレイ等上において行ってその入力処理を促し、これに対応して新たな暗証番号PINが入力されたときは(ステップS7)、当該入力された暗証番号PINを総合情報GM内の図1に示す領域内に記録して(ステップS8)以下のステップS9に移行する。
他方、ステップS6の判定において既に暗証番号PINが記録されているときは(ステップS6;YES)、次に、作成された(ステップS4)再生リストPL自体の表示が上記メニュー画面上において禁止されるべきものであるか、すなわち、当該再生リストPLに対応する代表画像の表示が当該メニュー画面上において禁止されるべきものであるか否かが操作部20における操作内容に基づいて確認され(ステップS9)、当該代表画像の表示が禁止されるべきものでないときは(ステップS9;NO)、上記ステップS5における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「0」と設定する(ステップS12)。
一方、当該代表画像の表示が禁止されるべきものであるときは(ステップS9;YES)、上記ステップS5における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「1」と設定する(ステップS10)。
そして、再生制御フラグPCFの内容及び再生リスト表示禁止フラグPHFの内容の設定が夫々完了した(ステップS10及びS12)時点で記録されていた(ステップS4)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS11)、一連の記録処理を終了する。
次に、上述した構成を有する情報記録再生装置Sにより図1に示した記録フォーマットに則って実行される実情報D等の編集処理の具体的な動作について、図5を用いて説明する。なお、図5は、主としてCPU17を中心として実行される第1実施形態に係る実情報Dの編集処理を示すフローチャートである。また、当該編集処理として具体的には、新たな仮想再生リストVPLを作成する処理、新たな実情報Dを追加記録する処理、既存の仮想再生リストVPLの内容を変更する処理又は既存の実情報Dの一部を光ディスク1上から消去する処理等が含まれる。
当該編集処理においては、初めに、後程詳述する処理により表示禁止等の制御処理が施されつつ光ディスク1に記録されている各再生リストPLに対応する代表画像が図示しないディスプレイ上に表示され(ステップS40)、更に当該表示されている代表画像の中から所望するものを選択することにより編集されるべき再生リストPLの選択が行われる(ステップS41)。
再生リストPLが選択されると、次に、当該選択された再生リストPLに対応する実情報Dが上述した再生制御がなされるべきものであるか否かが、当該選択された再生リストPL内の再生制御フラグPCFの内容を確認することにより判定される(ステップS42)。そして、再生制御されるべきものでないときは(ステップS42;NO)、そのまま後述するステップS46へ移行し、一方、再生リストPLが再生制御されるべきものであるときは(ステップS42;YES)、次に、当該再生リストPLに対応する代表画像がメニュー画面上において表示禁止とされているか否かが、当該選択された再生リストPL内の再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を確認することにより判定される(ステップS43)。そして、その表示禁止を解除すべく、光ディスク1に記録されているはずの暗証番号PINを入力すべきであることを示す表示を図示しないディスプレイ等上において行ってその入力処理を促し、これに対応して新たな暗証番号PINが入力されたときは(ステップS44)、当該入力された暗証番号PINと総合情報GM内に記録されている暗証番号PINとを照合し、それらが合致しているか否かを確認する(ステップS45)。これにより、双方が合致していないときは(ステップS45;NO)、その代表画像を見るべきでない使用者が現在編集処理を行っているとしてそのまま上記ステップS41に戻り、異なる再生リストPLの選択を行わせる。一方、入力された暗証番号PINと記録されている暗証番号PINとが合致したときは(ステップS45;YES)、次に、その選択した再生リストPLを表示しつつ所望される編集処理を実行する(ステップS46)。
次に、当該編集処理を完了する旨の操作が操作部20において実行されたか否かが確認され(ステップS47)、終了していないときは(ステップS47;NO)そのまま編集処理を継続し、一方、終了しているときは(ステップS47;YES)、その編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものであるか否かが操作部20における操作内容に基づいて判定され(ステップS48)、再生制御されるべきものでないときは(ステップS48;NO)、新たに作成された再生リストPLにおける再生制御フラグPCFを「0」とすると共に再生リスト表示禁止フラグPHFを「0」とし(ステップS49)、後述するステップS56の処理に移行する。
他方、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものであるときは(ステップS48;YES)、次に、編集後の再生リストPLが記録された(ステップS46)光ディスク1の総合情報GM内に既に暗証番号PINが記録されているか否かが、当該総合情報GM内を検索することにより確認される(ステップS50)。そして、暗証番号PINが記録されていないときは(ステップS50;NO)、新たに暗証番号PINを入力すべきであることを示す表示を図示しないディスプレイ等上において行ってその入力処理を促し、これに対応して新たな暗証番号PINが入力されたときは(ステップS51)、当該入力された暗証番号PINを総合情報GM内の図1に示す領域内に記録して(ステップS52)以下のステップS53に移行する。
他方、ステップS50の判定において既に暗証番号PINが記録されているときは(ステップS50;YES)、次に、作成された(ステップS46)再生リストPLに対応する代表画像の表示が当該メニュー画面上において禁止されるべきものであるか否かが操作部20における操作内容に基づいて確認され(ステップS53)、当該代表画像の表示が禁止されるべきものでないときは(ステップS53;NO)、上記ステップS48における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「0」と設定する(ステップS55)。
一方、当該代表画像の表示が禁止されるべきものであるときは(ステップS53;YES)、上記ステップS48における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「1」と設定する(ステップS54)。
そして、再生制御フラグPCFの内容及び再生リスト表示禁止フラグPHFの内容の設定が夫々完了した(ステップS49、S54及びS55)時点で記録されていた(ステップS46)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS56)、一連の編集処理を終了する。
次に、上述した編集処理における再生リストPLに対応する代表画像の表示処理(ステップS40)の細部について、図6及び図7を用いて説明する。なお、図6は第1実施形態に係る再生リストの表示処理を示すフローチャートであり、図7は第1実施形態に係る再生リストの表示例を示す図である。
図6に示すように、上記ステップS40における代表画像の表示処理においては、先ず、情報記録再生装置Sにおける図示しない光ディスク1の挿入口に当該光ディスク1を挿入し(ステップS15)、その挿入された光ディスク1に記録されている再生リストPLをすべて検出する(ステップS16)。
そして、検出された各再生リストPLの夫々について、対応する代表画像がメニュー画面上において表示禁止とされているか否かが各再生リストPLにおける再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を確認することにより判定される(ステップS17)。
そして、当該代表画像が表示禁止でないときは(ステップS17;NO)、対応する代表画像を、例えば図7(a)に示すメニュー画面M内に符号SIにより示すように表示すると共に、必要に応じて再生リストPL自体の名称又は作成日時等の再生リスト情報を、当該再生リストPL内を検索することにより表示し(ステップS19)、ステップS20に移行する。
一方、ステップS17の判定において、対応する代表画像が表示禁止とされているときは(ステップS17;YES)、対応する代表画像を、例えば図7(a)のメニュー画面M内に非表示画像SSIとして例示する態様でその代表画像としての内容が認識できないように表示すると共に、上記再生リスト情報は表示しない(ステップS18)。
そして、最後の再生リストPLに対応する代表画像まで表示処理が完了したか否かを確認し(ステップS20)、完了していないときは(ステップS20;NO)上記ステップS16に戻って再度上述した処理を繰り返し、一方、全ての再生リストPLに対応する代表画像の表示まで完了しているときは(ステップS20;NO)そのまま上記ステップS41に移行する。
なお、図6に示す表示処理においては、表示することが禁止されている代表画像については、これに代えて図7(a)に示す非表示画像SSIを表示することとしたが、これ以外に、対応する代表画像が表示禁止とされている再生リストPLについては図8に示すように対応する位置には何ら画像を表示せず(図9(a)参照)、表示が許可されている代表画像SIのみを表示する(ステップS19)こととしてもよい。このとき、図9(a)に示すように、メニュー画面M内の一部に、表示許可とされている代表画像SIと共に表示が禁止とされている代表画像(再生リストPL)が存在することを示唆する示唆アイコンICを表示することとしてもよい。
次に、上述した編集処理における再生リストPLの選択処理(ステップS41)の細部について、図10を用いて説明する。なお、図10は第1実施形態における再生リストの選択処理を示すフローチャートである。
図10に示すように、上記ステップS41における再生リストPLの選択処理においては、先ず、上記ステップS40の処理によって図7に示すメニュー画面Mが表示されると、次に、当該メニュー画面M内において再生リストPLを選択する処理が操作部20において実行され(ステップS25)、次に、その選択された再生リストPLが対応する代表画像が表示禁止とされている再生リストPLであるか否かが判定される(ステップS26)。
そして、代表画像SIが表示禁止とされていない再生リストPLが選択された場合には(ステップS26;NO)そのまま上記ステップS42へ移行し、一方、代表画像SIが表示禁止とされている再生リストPLが選択された場合には(ステップS26;YES)、次に、その表示禁止を解除すべく、図7(b)に示すように、光ディスク1に記録されているはずの暗証番号PINを入力すべきであることを示す入力欄PTをメニュー画面M上に表示してその入力処理を促し、これに対応してその暗証番号PINが入力されたときは(ステップS27)、当該入力された暗証番号PINと総合情報GM内に記録されている暗証番号PINとを照合し、それらが合致しているか否かを確認する(ステップS28)。これにより、双方が合致していないときは(ステップS28;NO)、その代表画像SIを見るべきでない使用者が現在編集処理を行っているとしてそのまま上記ステップS25に戻り、異なる再生リストPLの選択を行わせる。一方、入力された暗証番号PINと記録されている暗証番号PINとが合致したときは(ステップS28;YES)、図7(c)に示すようにメニュー画面M内に対応する代表画像SIを新たに表示すると共に、必要に応じて再生リストPL自体の名称又は作成日時等の再生リスト情報を、当該再生リストPL内の検索することにより表示し(ステップS29)、上記ステップS42へ移行する。
なお、上述した再生リストPLの選択処理において、上記図8に示す如く表示禁止とされている代表画像SIに関しては一切表示しない場合には(ステップS40)、図9(a)に示すように示唆アイコンICを表示しておき、この状態で当該示唆アイコンICが選択されたときは(ステップS25)、その表示禁止を解除すべく、図9(b)に示すように、上記入力欄PTをメニュー画面M上に表示して暗証番号PINの入力処理を促し、これに対応してその暗証番号PINが入力され(ステップS27)、それと総合情報GM内に記録されている暗証番号PINとが合致したときは(ステップS28;YES)、図9(c)に示すようにメニュー画面M内に対応する代表画像SIを新たに表示すると共に示唆アイコンICを当該メニュー画面M内から消去し、更に必要に応じて再生リストPL自体の名称又は作成日時等の再生リスト情報を、当該再生リストPL内の検索することにより表示し(ステップS29)、上記ステップS42へ移行する。
最後に、上述した構成を有する情報記録再生装置Sにより図1に示した記録フォーマットに則って実行される実情報D等の光ディスク1からの再生処理の具体的な動作について、図11を用いて説明する。なお、図11は、主としてCPU17を中心として実行される第1実施形態に係る実情報Dの再生処理を示すフローチャートである。
図11に示すように、当該再生処理としては、先ず、図5に示した編集処理と同様の再生リストPLの表示処理(ステップS60)及びその選択処理(ステップS61)が実行される。
そして、再生すべき内容を有する再生リストPLの表示処理及び選択処理が完了すると、次に、選択した再生リストPLに基づいて再生される実情報Dの内容が再生制御をなすべきものであるか否かが、当該選択された再生リストPL内の再生制御フラグPCFの内容を確認することにより判定され(ステップS62)、再生制御されるべきものでないときは(ステップS62;NO)、そのまま当該選択された再生リストPLの内容に基づいて対応する実情報Dが光ディスク1から再生され(ステップS66)、更に再生すべき最後の実情報Dまでの再生が完了したか否かが確認される(ステップS67)。
そして、最後の再生リストPLまでの再生処理が完了していないときは(ステップS67;NO)、次の再生すべき実情報Dを含む再生リストPLを選択すべく上記ステップS60に戻る。一方、再生すべき最後の再生リストPLまで再生処理が完了しているときは(ステップS67;YES)、そのまま第1実施形態の再生処理を終了する。
他方、上記ステップS62の判定において、選択された再生リストPLの内容が再生制御されるべき内容であるときは(ステップS62;YES)、次に、選択された再生リストPLが対応する代表画像が表示禁止とされている再生リストPLであるか否かが判定される(ステップS63)。
そして、代表画像が表示禁止とされていない再生リストPLである場合には(ステップS63;NO)そのまま上記ステップS66へ移行し、一方、代表画像が表示禁止とされている再生リストPLであるときは(ステップS63;YES)、次に、その表示禁止を解除すべく、例えば図7(b)に示すように、光ディスク1に記録されているはずの暗証番号PINを入力すべきであることを示す入力欄PTをメニュー画面M上に表示してその入力処理を促し、これに対応してその暗証番号PINが入力されたときは(ステップS64)、当該入力された暗証番号PINと総合情報GM内に記録されている暗証番号PINとを照合し、それらが合致しているか否かを確認する(ステップS65)。これにより、双方が合致していないときは(ステップS65;NO)、その代表画像を見るべきでない使用者が現在編集処理を行っているとしてそのまま上記ステップS60に戻り、異なる再生リストPLの選択を行わせる。一方、入力された暗証番号PINと記録されている暗証番号PINとが合致したときは(ステップS65;YES)、再生リストPLの内容に対応する実情報Dを再生すべく、上記ステップS66及びS67に移行して第1実施形態に係る再生処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態の情報記録再生装置Sの動作によれば、記録された再生リスト表示禁止フラグPHFに基づいて代表画像の表示を制限(禁止)することで、再生リストPLの内容に応じて代表画像の表示を制御することができるので、代表画像が不用意に使用者に提示されることで再生リストPLに対応する実情報Dの内容が不用意に使用者に認識されることを防止することができる。
また、代表画像が再生リストPLに対応する実情報Dの再生処理の開始に先立って表示されるものであるので、記録された再生リスト表示禁止フラグPHFに基づいて代表画像の表示を制限することで、当該再生リストPLに対応する実情報Dの再生処理に先立つ代表画像の表示を制御することができる。
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について、図12乃至図15を用いて説明する。
上述した第1実施形態においては、暗証番号PINは、光ディスク1に記録されている実情報D又は再生リストPLの全てについて共通的なものとして総合情報GM内に記録されていたが、以下に説明する第2実施形態では、各再生リストPL毎に独自の暗証番号が設定される。
なお、以下に説明する図12乃至図15において、第1実施形態についての説明で用いられた対応する図面における同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。
また、第2実施形態に係る情報記録再生装置の構成は、図2に示した第1実施形態に係る情報記録再生装置Sの構成と同様であるので細部の説明は省略する。
(A)記録フォーマットの実施形態
初めに、第2実施形態に係る情報記録再生装置の構成等について具体的に説明する前に、当該第2実施形態に係る情報記録再生装置により光ディスク1に対して情報を記録する際に用いられる記録フォーマットについて、図12を用いて説明する。なお、図12は第2実施形態に係る各情報の記録フォーマット(物理フォーマット)を示す図である。
上述したように、第2実施形態の記録フォーマットにおいては、各再生リストPL毎に独自の暗証番号が対応付けられるため、当該暗証番号は総合情報GM内ではなく各再生リストPL内に記録される。
すなわち、図12に示すように、第2実施形態に係る記録フォーマットにおいては、総合情報GMは、図1に示すものと同様のユーザインターフェース情報UI、再生リスト数情報NPL及び他情報ETGのみからなっており、一方、各再生リストPLは、図1に示すものと同様の再生制御フラグPCF、再生リスト表示禁止フラグPHF、メニュー用代表画像情報SN、名称情報NM、概要情報GL及び他情報ETPに加えて、各再生リストPL毎に異なる暗証番号PPNが記録されている。
なお、第2実施形態の記録フォーマットにおけるその他の構成は、図1に示す第1実施形態の記録フォーマットと同一であるので、細部の説明は省略する。
(B)情報記録再生装置の構成及び動作の実施形態
次に、第2実施形態に係る情報記録再生装置の動作について、図13乃至図15を用いて説明する。
先ず、第2実施形態に係る実情報D等の記録処理について、図13を用いて説明する。
なお、図13は当該記録処理を示すフローチャートである。また、図13において、上記図4に示す第1実施形態における記録処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
第2実施形態の記録処理においては、先ず、図4に示すステップS1、S2、S3、S4、S5、S7及びS9の処理が夫々実行され、必要な実情報Dの記録処理並びに必要な再生リストPL及び属性情報CIの生成・記録処理が実行される。このとき、第1実施形態の場合の如き総合情報GM内の暗証番号PINに関する処理(ステップS6及びS8)は実行されない。また、上記ステップS7において入力される暗証番号は、そのときに対象となっている再生リストPLのみに対応する暗証番号PPNであることとなる。
そして、ステップS9の判定において、代表画像の表示が禁止されるべきものでないときは(ステップS9;NO)、上記ステップS5における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「0」と設定し、更に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号(上記ステップS7において入力済み)PPNを設定する(ステップS31)。
一方、当該代表画像の表示が禁止されるべきものであるときは(ステップS9;YES)、上記ステップS5における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「1」と設定し、更に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号PPNを設定する(ステップS30)。
そして、再生制御フラグPCFの内容、再生リスト表示禁止フラグPHFの内容及び暗証番号PPNの設定が夫々完了した(ステップS30及びS31)時点で記録されていた(ステップS4)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS11)、一連の記録処理を終了する。
次に、第2実施形態に係る実情報D等の編集処理について、図14を用いて説明する。なお、当該編集処理としては、第1実施形態の場合と同様の、新たな仮想再生リストVPLの作成処理、新たな実情報Dの追加記録処理、既存の仮想再生リストVPLの内容変更処理又は既存の実情報Dの一部の消去処理等が含まれる。
また、図14は当該編集処理を示すフローチャートである。このとき、図14において、上記図5に示す第1実施形態の編集処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
第2実施形態の編集処理においては、先ず、図5に示すステップS40乃至S48の処理が実行され、所望される再生リストPLに対する必要な編集処理が実行される。
そして、ステップS48の判定において、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものでないときは(ステップS48;NO)、新たに作成された再生リストPLにおける再生制御フラグPCFを「0」とすると共に再生リスト表示禁止フラグPHFを「0」とし、更に対応する暗証番号PPNの設定は行わずに(ステップS35)、後述するステップS56の処理に移行する。
他方、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものであるときは(ステップS48;YES)、次に、編集後の再生リストPLのみに対応する暗証番号PPNを入力すべきであることを示す表示を図示しないディスプレイ等上において行ってその入力処理を促し、これに対応して新たな暗証番号PPNが入力されたときは(ステップS51)、次に、作成された(ステップS46)再生リストPLに対応する代表画像の表示が当該メニュー画面上において禁止されるべきものであるか否かが操作部20における操作内容に基づいて確認され(ステップS53)、当該代表画像の表示が禁止されるべきものでないときは(ステップS53;NO)、上記ステップS48における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「0」と設定し、更に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号PPNを設定する(ステップS37)。
一方、当該代表画像の表示が禁止されるべきものであるときは(ステップS53;YES)、上記ステップS48における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に同様に含ませるべき再生リスト表示禁止フラグPHFの内容を「1」と設定し、更に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号PPNを設定する(ステップS36)。
そして、再生制御フラグPCFの内容、再生リスト表示禁止フラグPHFの内容及び暗証番号PPNの設定が夫々完了した(ステップS35、S36及びS37)時点で記録されていた(ステップS46)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS56)、一連の編集処理を終了する。
次に、上述した第2実施形態の編集処理における再生リストPLの選択処理(ステップS41)の細部について、図15を用いて説明する。なお、図15は第2実施形態における再生リストの選択処理を示すフローチャートである。
図15に示すように、上記ステップS41における再生リストPLの選択処理においては、先ず、上記ステップS40の処理によって図7に示すメニュー画面Mが表示されると、次に、当該メニュー画面Mにおいて非表示とされている(図7(a)又は図9(a)参照)代表画像SIを表示するための操作が操作部20において実行されたか否かが確認される(ステップS70)。
そして、当該操作がされていないときは(ステップS70;NO)現在表示されている代表画像SIを用いた再生リストPLの選択を行って(ステップS77)図14ステップS42へ移行する。
一方、非表示とされている代表画像を表示するための操作がなされたときは(ステップS70;YES)、次に、その表示禁止を解除すべく、図7(b)又は図9(b)に例示するように、再生リストPL毎に記録されているはずの暗証番号PPNを入力すべきであることを示す入力欄PTをメニュー画面M上に表示してその入力処理を促し、これに対応する暗証番号PINが入力されたときは(ステップS71)、次に、当該入力された暗証番号PPNと対応する再生リストPL内に記録されている暗証番号PPNとを照合し、それらが合致しているか否かを確認する(ステップS73)。これにより、双方が合致していないときは(ステップS73;NO)、その代表画像を見るべきでない使用者が現在編集処理を行っているとしてそのままステップS75移行する。一方、入力された暗証番号PPNと記録されている暗証番号PPNとが合致したときは(ステップS73;YES)、図7(c)又は図9(c)に示すようにメニュー画面M内に対応する代表画像SIを新たに表示すると共に、必要に応じて再生リストPL自体の名称又は作成日時等の再生リスト情報を、当該再生リストPL内の検索することにより表示する(ステップS74)。
そして、現在メニュー画面M内に表示されている全ての代表画像SIについて上記ステップS72乃至S74の処理が実行されたか否かが確認され(ステップS75)、全ての代表画像SIについての処理が完了していないときは(ステップS75;NO)再度ステップS72に戻って他の代表画像SIについて上述した処理を繰り返し、他方、全ての代表画像SIについての処理が完了しているときは(ステップS75;YES)、次に、他の暗証番号PPNが入力されるか否かが確認される(ステップS76)。
これにより、他の暗証番号PPNが入力されるときは(ステップS76;YES)、その入力された新たな暗証番号PPNについて上述したステップS71乃至S75の処理を繰り返す。
一方、他の暗証番号PPNが入力されないときは(ステップS76;NO)、そのまま現在メニュー画面Mにおいて表示されている代表画像SIを用いて再生リストPLの選択処理が実行され(ステップS77)その後、上記図14ステップS42へ移行する。
なお、第2実施形態の情報記録再生装置における再生リストPLの表示処理及び再生リストPLに基づく実情報Dの再生処理は、上述した第1実施形態における図6乃至図9及び図11に示す場合と同様の処理であるので、細部の説明は省略する。
以上説明した第2実施形態の情報記録再生装置によっても、第1実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
(III)第3実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第3実施形態について、図16乃至図22を用いて説明する。
上述した第1及び第2実施形態においては、再生制御フラグPCFと再生リスト表示禁止フラグPHFとが別個独立している場合について説明したが、以下に説明する第3及び第4実施形態は、当該二つのフラグを兼用して再生制御フラグPCFのみを用いる場合の実施形態である。
なお、以下に説明する図16乃至図22において、第1実施形態についての説明で用いられた対応する図面における同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。
また、第3実施形態に係る情報記録再生装置の構成は、図2に示した第1実施形態に係る情報記録再生装置Sの構成と同様であるので細部の説明は省略する。
(A)記録フォーマットの実施形態
初めに、第3実施形態に係る情報記録再生装置の構成等について具体的に説明する前に、当該第3実施形態に係る情報記録再生装置により光ディスク1に対して情報を記録する際に用いられる記録フォーマットについて、図16を用いて説明する。なお、図16は第3実施形態に係る各情報の記録フォーマット(物理フォーマット)を示す図である。
上述したように、第3実施形態の記録フォーマットにおいては、再生制御フラグPCFに再生リスト表示禁止フラグPHFの意味も持たせているため、第3実施形態における記録フォーマットには当該再生リスト表示禁止フラグPHFは存在しない。
すなわち、図16に示すように、第3実施形態に係る記録フォーマットにおいては、各再生リストPLとしては、図1に示すものと同様のメニュー用代表画像情報SN、名称情報NM、概要情報GL及び他情報ETPに加えて、再生リスト表示禁止フラグPHFの意味も有する再生制御フラグPCF’が記録されている。
このとき、再生制御フラグPCF’の内容としてより具体的には、当該再生制御フラグPCF’が含まれている再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御をなすべきものであるときは、同時に当該再生制御フラグPCF’が含まれている再生リストPL自体の表示もメニュー画面M上において禁止されるべきであるとして、当該再生制御フラグPCF’は「1」とされ、一方、その実情報Dが当該再生制御をなすべきものでないときは、同時にその再生リストPL自体の表示もメニュー画面M上において禁止されるべきでないとして、再生制御フラグPCF’は「0」とされる。
なお、第3実施形態の記録フォーマットにおけるその他の構成は、図1に示す第1実施形態の記録フォーマットと同一であるので、細部の説明は省略する。
(B)情報記録再生装置の構成及び動作の実施形態
次に、第3実施形態に係る情報記録再生装置の動作について、図17乃至図22を用いて説明する。
先ず、第3実施形態に係る実情報D等の記録処理について、図17を用いて説明する。
なお、図17は当該記録処理を示すフローチャートである。また、図17において、上記図4に示す第1実施形態の記録処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
第3実施形態の記録処理においては、先ず、図4に示すステップS1乃至S8の処理が実行され、必要な実情報Sの記録処理及び必要な再生リストPL及び属性情報CIの生成・記録処理並びに光ディスク1全体について共通の暗証番号PINの記録処理が実行される。このとき、第1実施形態の場合の如き再生リスト表示禁止フラグPHFに関する処理(ステップS9)は実行されない。
そして、ステップS6の判定において既に暗証番号PINが記録されているときは(ステップS6;YES)、次に、作成された(ステップS4)再生リストPLに基づく実情報Dの再生処理を制限すべく、対応する再生制限フラグPCF’の内容を「1」と設定し(ステップS80)、更にその時点で記録されていた(ステップS4)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS11)、一連の記録処理を終了する。
次に、上述した構成を有する情報記録再生装置により図16に示した記録フォーマットに則って実行される実情報D等の編集処理の具体的な動作について、図18を用いて説明する。なお、図18は、主としてCPU17を中心として実行される第3実施形態に係る実情報Dの編集処理を示すフローチャートであり、図5に示した第1実施形態に係る編集処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
当該編集処理においては、初めに、後程詳述する処理により表示禁止等の制御処理が施されつつ光ディスク1に記録されている各再生リストPLに対応する代表画像が図示しないディスプレイ上に表示され(ステップS40)、更に当該表示されている代表画像の中から所望するものを選択することにより編集されるべき再生リストPLの選択が行われる(ステップS41)。
再生リストPLが選択されると、次に、図5に示すステップS46乃至S48及びS50乃至S52の処理と同様の処理が実行される。
このとき、ステップS48の判定において、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものでないときは(ステップS48;NO)、新たに作成された再生リストPLにおける再生制御フラグPCFを「0」とする処理のみを行い(ステップS85)、図5に示すステップS56の処理に移行する。
また、ステップS50の判定において、既に暗証番号PINが記録されているときは(ステップS50;YES)、次に、上記ステップS48における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCF’の内容を「1」と設定する処理のみを行う(ステップS86)。
そして、再生制御フラグPCF’の内容の設定が完了した(ステップS85及びS86)時点で記録されていた(ステップS46)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS56)、一連の編集処理を終了する。
次に、上述した編集処理における再生リストPLに対応する代表画像の表示処理(ステップS40)の細部について、図19を用いて説明する。
なお、図19は第3実施形態に係る再生リストの表示処理を示すフローチャートであり、図6に示した第1実施形態に係る表示処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
図19に示すように、上記ステップS40における代表画像の表示処理においては、先ず、図6に示すステップS15及びS16の処理と同様の処理が実行される。
そして、ステップS16において検出された各再生リストPLに対応する実情報Dの夫々について、その再生処理が制限されているか否かが、各再生リストPLにおける再生制御フラグPCF’の内容を確認することにより判定される(ステップS81)。
そして、当該対応する実情報Dが再生制限されないものであるときは(ステップS81;NO)、図6に示すステップS19及びS20の処理と同様の処理を行って図18ステップS41へ移行する。
一方、当該対応する実情報Dが再生制限さるべきものであるときは(ステップS81;YES)、図6に示すステップS18及びS20の処理と同様の処理を行って図18ステップS41へ移行する。
なお、図19に示す表示処理においては、表示することが禁止されている代表画像については、これに代えて図7(a)に例示する非表示画像SSIを表示することとしたが、これ以外に、図20に示すように対応する代表画像が表示禁止とされている再生リストPLについては対応する位置には何ら画像を表示せず(図8(a)参照)、表示が許可されている代表画像のみを表示する(ステップS19)こととしてもよい。
次に、上述した編集処理における再生リストPLの選択処理(ステップS41)の細部について、図21を用いて説明する。なお、図21は第3実施形態における再生リストの選択処理を示すフローチャートであり、図10に示した第1実施形態に係る選択処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
図21に示すように、上記ステップS41における再生リストPLの選択処理においては、先ず、上記ステップS40の処理によって図7に示すメニュー画面Mが表示されると、次に、当該メニュー画面M内にその代表画像が表示されている再生リストPLを選択する処理が操作部20において実行され(ステップS25)、次に、選択された再生リストPLに対応する実情報Dについて、その再生処理が制限されているか否かが、当該再生リストPLにおける再生制御フラグPCF’の内容を確認することにより判定される(ステップS82)。
そして、再生処理が制限されていない再生リストPLである場合には(ステップS82;NO)そのまま上記ステップS42へ移行し、一方、再生処理が制限されている再生リストPLであるときは(ステップS82;YES)、次に、図10に示すステップS27乃至S29の処理と同様の処理を実行し、上記ステップS42へ移行する。
最後に、第3実施形態の情報記録再生装置により図16に示した記録フォーマットに則って実行される実情報D等の光ディスク1からの再生処理の具体的な動作について、図22を用いて説明する。なお、図22は、主としてCPU17を中心として実行される第3実施形態に係る実情報Dの再生処理を示すフローチャートであり、図11に示した第1実施形態に係る再生処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
図22に示すように、当該再生処理としては、先ず、図18に示した編集処理と同様の再生リストPLの表示処理(ステップS60)及びその選択処理(ステップS61)が実行される。
ここで、第3実施形態の如く、再生制限がなされるべき再生リストPLであるときには同時に対応する代表画像も表示しないこととする場合には、当該ステップS61において暗証番号PINが入力されており、一方で、当該代表画像は表示されないが再生制限がなされているという状態は起こり得ないため、上記再生リストPLの選択(ステップS61)後は直ちにその対応する実情報Dの光ディスク1からの再生処理を行う(ステップS66)。
そして、更に再生すべき最後の実情報Dまでの再生が完了したか否かが確認される(ステップS67)。
そして、最後の再生リストPLまでの再生処理が完了していないときは(ステップS67;NO)、次の再生すべき実情報Dを含む再生リストPLを選択すべく上記ステップS60に戻る。一方、再生すべき最後の再生リストPLまで再生処理が完了しているときは(ステップS67;YES)、そのまま第1実施形態の再生処理を終了する。
以上説明したように、第3実施形態の情報記録再生装置の動作によれば、第1実施形態の情報記録再生装置Sの動作による効果に加えて、再生制御フラグPCF’が、代表画像の表示を禁止するか否か、及び再生リストPLに対応する実情報Dの再生処理自体を制限するか否かの二通りの意味を有しているので、当該再生制御フラグPCF'に基づいて代表画像の表示と共に再生リストPLに対応する実情報Dの再生処理も制限することで、再生リストPLに対応する実情報Dの内容が不用意に使用者に認識されることを防止することができるという効果も奏する。
(IV)第4実施形態
最後に、本発明に係る他の実施形態である第4実施形態について、図23乃至図25を用いて説明する。
上述した第3実施形態においては、暗証番号PINは、光ディスク1に記録されている実情報D又は再生リストPLの全てについて共通的なものとして総合情報GM内に記録されていたが、以下に説明する第4実施形態では、各再生リストPL毎に独自の暗証番号が設定される。また、第4実施形態における再生制御フラグPCF’は上記第3実施形態と同様の二通りの意味を有している。
なお、以下に説明する図23乃至図25において、第1又は第3実施形態についての説明で用いられた対応する図面における同一の部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は省略する。
また、第4実施形態に係る情報記録再生装置の構成は、図2に示した第1実施形態に係る情報記録再生装置Sの構成と同様であるので細部の説明は省略する。
(A)記録フォーマットの実施形態
初めに、第4実施形態に係る情報記録再生装置の構成等について具体的に説明する前に、当該第4実施形態に係る情報記録再生装置により光ディスク1に対して情報を記録する際に用いられる記録フォーマットについて、図23を用いて説明する。なお、図23は第4実施形態に係る各情報の記録フォーマット(物理フォーマット)を示す図である。
上述したように、第4実施形態の記録フォーマットにおいては、各再生リストPL毎に独自の暗証番号が対応付けられるため、当該暗証番号は総合情報GM内ではなく各再生リストPL内に記録される。
すなわち、図23に示すように、第4実施形態に係る記録フォーマットにおいては、総合情報GMは、図16に示すものと同様のユーザインターフェース情報UI、再生リスト数情報NPL及び他情報ETGのみからなっており、一方、各再生リストPLは、図16に示すものと同様の再生制御フラグPCF’、メニュー用代表画像情報SN、名称情報NM、概要情報GL及び他情報ETPに加えて、各再生リストPL毎に異なる暗証番号PPNが記録されている。
なお、第4実施形態の記録フォーマットにおけるその他の構成は、図16に示す第3実施形態の記録フォーマットと同一であるので、細部の説明は省略する。
(B)情報記録再生装置の構成及び動作の実施形態
次に、第4実施形態に係る情報記録再生装置の動作について、図24及び図25を用いて説明する。
先ず、第4実施形態に係る実情報D等の記録処理について、図24を用いて説明する。
なお、図24は当該記録処理を示すフローチャートであり、上記図17に示す第3実施形態の記録処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
第4実施形態の記録処理においては、先ず、図17に示すステップS1、S2、S3、S4、S5及びS7の処理が実行され、必要な実情報Dの記録処理並びに必要な再生リストPL及び属性情報CIの生成・記録処理が実行される。このとき、第3実施形態の場合の如き総合情報GMの暗証番号PINに関する処理(ステップS6及びS8)は実行されない。また、上記ステップS7において入力される暗証番号は、そのときに対象となっている再生リストPLのみに対応する暗証番号PPNであることとなる。
そして、暗証番号PPNの入力が完了すると、上記ステップS5における判断に基づいて対応する再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCF’の内容を「1」と設定すると共に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号(上記ステップS7において入力済み)PPNを設定する(ステップS90)。
そして、再生制御フラグPCFの内容及び暗証番号PPNの設定が夫々完了した(ステップS90)時点で記録されていた(ステップS4)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS11)、一連の記録処理を終了する。
次に、第4実施形態に係る実情報D等の編集処理について、図25を用いて説明する。なお、当該編集処理としては、第3実施形態の場合と同様の、新たな仮想再生リストVPLの作成処理、新たな実情報Dの追加記録処理、既存の仮想再生リストVPLの内容変更処理又は既存の実情報Dの一部の消去処理等が含まれる。
また、図25は当該編集処理を示すフローチャートであり、上記図18に示す第3実施形態の編集処理と同様の処理については同様のステップ番号を付して細部の説明は省略する。
第4実施形態の編集処理においては、先ず、図18に示すステップS40、S41及びS46乃至S48の処理が実行され、所望される再生リストPLに対する必要な編集処理が実行される。
そして、ステップS48の判定において、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものでないときは(ステップS48;NO)、新たに作成された再生リストPLにおける再生制御フラグPCFを「0」とすると共に対応する暗証番号PPNの設定は行わずに(ステップS91)、後述するステップS56の処理に移行する。
他方、編集後の再生リストPLに基づいて再生されるべき実情報Dの内容が再生制御されるべきものでないときは(ステップS48;YES)、次に、編集後の再生リストPLのみに対応する暗証番号PPNを入力すべきであることを示す表示を図示しないディスプレイ等上において行ってその入力処理を促し、これに対応して新たな暗証番号PPNが入力されたときは(ステップS51)、次に、上記ステップS48における判断に基づいて作成された(ステップS46)再生リストPL内に含ませるべき再生制御フラグPCFの内容を「1」と設定すると共に当該再生リストPLのみに対応する上記暗証番号PPNを設定する(ステップS92)。
そして、再生制御フラグPCFの内容及び暗証番号PPNの設定が夫々完了した(ステップS91及びS92)時点で記録されていた(ステップS46)対応する再生リストPLの内容を書き換え(ステップS56)、一連の編集処理を終了する。
なお、第4実施形態の情報記録再生装置における再生リストPLの表示処理及びその選択処理並びに再生リストPLに基づく実情報Dの再生処理は、上述した第3実施形態における図19乃至図22に示す場合と同様の処理であるので、細部の説明は省略する。
以上説明した第4実施形態の情報記録再生装置によっても、第3実施形態の場合と同様の効果を奏することができる。
なお、上述してきた各実施形態においては、メニュー画面M上に表示される再生リストPLを示すものとして、代表画像SIを初めとして再生リストPL自体の名称又は作成日時等を示したが、これ以外に、その再生リストPLに基づいて再生される実情報Dの内容の概要を示す文字情報を含ませても良い。
また、上述してきた各実施形態においては、光ディスク1内にはデータエリアDAが一つのみの場合について説明したが、これ以外に、複数の異なるデータエリアを設け、このデータエリア毎に別途独立に実情報Dを記録する構成とすることもできる。そして、この場合に、上記第1及び第3実施形態においては、各データエリア毎にそのデータエリア内の実情報D等のみについては共通の暗証番号PINを設定するように構成することもできる。
更に、上述してきた各フローチャートに対応するプログラムを、例えばフレキシブルディスク等の情報記録媒体に記憶させておき、或いはインターネット等のネットワークを介して配信しておき、これらを一般のマイクロコンピュータ等により読み出して実行することにより、当該一般のマイクロコンピュータ等を実施形態に係るCPU17として機能させることも可能である。