JP4793136B2 - 電力線通信装置とその起動時動作方法 - Google Patents
電力線通信装置とその起動時動作方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4793136B2 JP4793136B2 JP2006180823A JP2006180823A JP4793136B2 JP 4793136 B2 JP4793136 B2 JP 4793136B2 JP 2006180823 A JP2006180823 A JP 2006180823A JP 2006180823 A JP2006180823 A JP 2006180823A JP 4793136 B2 JP4793136 B2 JP 4793136B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- coexistence
- detected
- window
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Small-Scale Networks (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Description
例えば、変調方式としてはASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)などがあり、伝送方式としては単一キャリア方式、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式があり、またスペクトラム拡散方式も利用されている。
例えば、同じOFDM方式であっても、占有帯域幅、サブキャリア間隔、サブキャリアの変調方式、同期信号、符号方式、アクセス制御方式、データフォーマットなどの仕様のうちどれか1つでも異なると互いに通信することができない。以下、「方式が異なる」というときは、このような通信仕様が違うことを意味する。
親機(マスタ局)がビーコン信号という無線標識信号(OFDM変調された制御用パケットの一種)を周期的に報知する。子機(スレーブ局)は、すべての無線チャネル上に送出されているビーコン信号を受信し、このビーコン信号を基に最適な親機を選択する。続いて子機は、選択した親機へ認証を要求し、親機は自身のネットワークへの接続を希望する子機の認証を行うかを決め、認証できる子機ならば互いに管理用信号をやり取りして、以後、当該子機を正式な無線LAN端末として取り扱う。
前述した特許文献1に記載されている発明は、システム間で共通に定義されたビーコン信号に伝送パラメータ等の詳細な制御情報を持たせることによって異なるシステム間の共存を図るものである。
したがって、CDCF信号は最近の高速なモデムが採用している方式を前提にOFDM方式を採用しているが、モデム同士が詳細な情報を交換できるわけではなく、帯域予約を行うマスタ局の存在を知らせ合える程度のものである。
電力線通信においては、共存信号(たとえばCDCF信号)が同様な機能を持つが、電力線通信のネットワークは新たに導入されたものに限らず既存の設備を利用するため、共存信号に詳細情報を持たせると、多くの機器で対応できない状況が生まれる懸念があり、それでは電力線通信の普及が進まない。したがって電力線通信仕様では、共存信号はその信号の有無と、その信号専用の帯域(帯域窓)内でのタイミングとが重要な意味を持つ信号として規定している。
しかし、電力線通信で共存可能な各システムにはネットワーク接続認証のための標識信号(たとえばビーコン信号)が存在し、モデム等の通信装置が起動されたときに、共存信号と標識信号の両方をどのような手順で検出し、起動時の初期動作を行うとよいかが非特許文献1に開示されていない。
前記制御部は、前記共存信号検出部が検出する前記共存信号の有無とその前記帯域窓のタイミングと、前記標識信号検出部が検出する前記識別信号の有無とに基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち第1送信、第2送信、現状維持、窓タイミング共通化の動作の何れかの実行、または、前記共存信号発生部、前記標識信号発生部および前記送信処理部への実行指示を行う。
(1)第1送信:
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記標識信号が検出されず、かつ、周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する。
(2)第2送信:
周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されるが、前記標識信号が検出されない場合に、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する。
(3)現状維持:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信とを全て行わない。
(4)窓タイミング共通化:
前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
そして、前記共存検出の結果、前記標識検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の動作の何れかを実行する。
(1A)第1送信:
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されず前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2A)第2送信:
前記標識信号が検出されないが前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3A)現状維持:
前記標識信号が検出されるが前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4A)窓タイミング共通化:
前記標識信号が検出され、かつ、前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
(1B)第1送信:
前記標識信号と前記共存信号が共に検出されない場合と、前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2B)第2送信:
前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3B)現状維持:
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4B)窓タイミング共通化:
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
(1C)第1通信動作:
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2C)第2送信:
前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3C)現状維持:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4C)窓タイミング共通化:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
電灯線111の幹線から各々分岐して壁コンセント(wall socket)WS1とWS3が設けられている。
壁コンセントWS1に、たとえばPLCモデム等の通信装置1−1のACコードが接続されている。通信装置1−1にLANケーブル等を介して、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)等の機器71が接続されている。
壁コンセントWS3に、たとえばプリンタ等、通信とは無関係な他の機器73が接続され、ここでの反射等が通信品質の低下を招く。
壁コンセントWS2に、たとえばPLCモデム等の通信装置1−2のACコードが接続されている。通信装置1−2にLANケーブル等を介して、たとえばPC等の機器72が接続されている。
近年、後者の周波数帯を利用する通信装置が米国において認可され、日本においても現在認可に向けて利用条件の検討が行われている。後者の周波数帯を利用する通信装置は高速伝送が可能であることから、様々な用途が提案されており、今後普及が進むことが予想される。
したがって、電力線通信では1つのチャネルを異なる通信装置(モデム)が共用しなければならない。
図2において、家屋107には電灯線111が配設され、当該電灯線111は分電盤102を介して不図示の屋外電力線に接続されている。
電灯線111に対し、通信装置1−1を介して機器71が接続され、通信装置1−2を介して通信装置74が接続され、通信装置1−3を介して機器75が接続され、また、通信装置1−4が接続されている。図2は、機器71と74がPC、機器75が映像の録画再生が可能なビジュアル家電機器を示している。また、通信装置1−1〜1−4はPLCモデムの場合である。
このような2つの通信を、同一電灯線111を介して行う場合、図2で破線により示すように、互いの通信が干渉し、これが電灯線111の雑音成分を増大させ、互いに通信を妨害する要因となる。
以下、共存信号としてCDCF信号を用いることを前提とする。なお、共存信号は電力線通信仕様によって他の名称で呼ばれることがあり、CDCF信号はその一例である。
図解した電力線通信仕様では、所定時間幅を有する帯域窓としてのCDCF窓120と、それに続く所定時間幅の通信領域としてのスロット130A,130B,130C,…とを1サイクルとして、このサイクルが繰り返されている。
CDCF窓120が「変調方式が異なる複数のシステムを共存させる帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なるタイミングで割り当て可能な帯域窓」であり、CDCF窓120間のスロット130A,130B,130C,…が「任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域」である。
CDCF窓120は幾つかのブロックに区分されている。図5(B)では、そのうちCDCF信号を送信するためのブロックのみ示す。図ではシステム#1のCDCF信号121がブロック120Aで伝送され、システム#2のCDCF信号122がブロック120Bで伝送されている様子を示す。ブロック120Cはシステム#3に対応するが図ではCDCF信号が伝送されていない。共存可能なシステムに応じてブロックが設けられている。このうちどのブロックにCDCF信号が存在するかによって、CDCF信号(共存信号)のCDCF窓(帯域窓)内のタイミングが決まる。
各スロットは図5(C)に示すように、ベストエフォートのためのサブスロット131等のほかに、CDCF窓120が想定するシステム数だけデータ伝送のためのサブスロット、本例ではTDMAサブスロット132,133,…を有している。
システム#1のCDCF信号121がCDCF窓120内に存在するときに、各スロットのTDMAサブスロット132が使用可能であり、システム#2のCDCF信号122がCDCF窓120内に存在するときに、各スロットのTDMAサブスロット133が使用可能であり、この関係は他のシステムでも同様である。
この構成を利用して帯域予約が可能である。帯域予約をしない場合は、ベストエフォートのためのサブスロット131を使用することとなるが、その使用率によって伝送速度が影響を受ける。これに対し、帯域予約の場合はCDCF信号を伝送することによって使用領域の優先使用が確保され、他のシステムの影響が排除される。
ビーコン信号は、各システム内のマスタ局の存在を知らせるために、通常、マスタ局が起動されている限りシステムごとに規定される一定間隔で送信される。ビーコン信号は、図5(A)に示すように、スロット130iを利用して伝送される。図ではシステム#1のビーコン信号141と、システム#2のビーコン信号142が発信されている様子を示す。
このためマスタ局がビーコン信号を発信するには、先にCDCF信号を利用して帯域予約する必要がある。
また、ビーコン信号はシステム固有の信号であるため、システムが異なると検出できない。よって、図5に示す2種類のビーコン信号について、システム#1からはビーコン信号141しか見えず(検出できず)、システム#2からはビーコン信号142しか見えない。
ビーコン信号を用いたシステム内調停に関しては基本的には、モデムメーカ各社に依存する。
本実施形態では、そのビーコン信号の検出までを行い、その後は、ビーコン信号を検出した通信装置が、その発信元のマスタ局との間で制御信号をやり取りすることで上記システム内の調停が行われる。
CDCF窓のタイミングを一致させること、または、一致のための作業を以下、「窓タイミングの共通化」と称する。
本例では、図6(A)に示すように、CDCF窓120が所定の時間ピッチ(周期)、たとえば100〜200[ms]で繰り返され、そのCDCF窓120の間がさらに所定の時間間隔、たとえば10〜20[ms]に分けられてn個のスロット130i(i=1,2,3,4,…,n-1,n)に時分割されている。
各CDCF窓120は、図6(B)に示すように、5つのブロック120A,120B,120C,120D,120Eを有する。また、各スロット領域130iは、本例では4つのサブスロット)131,132,133,134に時分割されている。
CDCF窓120の最初のブロック120AにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット131を用いたデータ伝送が可能なことを意味する。同様に、ブロック120BにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット132を用いたデータ伝送が可能なことを意味し、ブロック120CにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット133を用いたデータ伝送が可能なことを意味し、ブロック120DにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット134を用いたデータ伝送が可能なことを意味する。
本例では、サブスロット131がベストエフォート型データ伝送に割り当てられ、その他の3つのサブスロット132,133,134が帯域保証型データ伝送に割り当てられている。サブスロット132,133,134は、それぞれシステム#1,#2,#3に対応づけられている。
CDCF窓の送出タイミングは、たとえば電源周期に対して決めることができる。即ち、CDCF窓120の時間ピッチ(周期)が200[ms]の場合、たとえば電源の1/6周期ごとにタイミング変更が可能とすると、CDCF窓が取りうるタイミングは60通り存在する。CDCF窓のタイミング要求信号を受けた上記マスタ局は、自システムが現在使用している窓タイミング以外の59通りの何れかにCDCF窓を変更する。このとき、CDCF窓のタイミング要求信号を受けた上記マスタ局は、自システムのCDCF信号以外のCDCF信号をサーチし、他システムのCDCF信号が検出できた場合、その他システムのCDCF信号を含む窓タイミングに、自システムの窓タイミングから乗り換えを行うことができる。
この窓タイミング変更要求信号の送信と窓タイミングの確認を、窓タイミングが一致するまで行うことで、前述した窓タイミングの共通化が可能である。
以上により、自システムのまたは他システムのCDCF信号を正しく受信でき、またシステム同士が互いに干渉する関係にある場合、窓タイミングの共通化を行ってデータ衝突を回避することが可能である。
いま、家屋1ではモデム1−1とモデム1−2が電灯線を介した通信を行っており、家屋3ではモデム3−1とモデム3−2が通信を行っている。
このとき家屋1と3間の電力線10の長さ(距離)が長く、家屋1と3の中間に位置する家屋2のシステムは停止しているため通信干渉がほとんどないとする。
この場合、家屋3からのCDCF信号の家屋1での検出レベルが、逆に、家屋1からのCDCF信号の家屋3での検出レベルが、CDCF信号が検出できないか、検出されたとしても干渉とはならない程度に十分小さいレベルである。したがって、この2つの動作しているシステムは、独立に動作することが可能である。
図8は、そのときのシステム干渉を表している。また、図9に家屋2内のモデムが起動されたときに観測される信号例を示す。
また本実施形態は、CDCF信号とビーコン信号との適切な検出と、その検出に基づく動作を行うが、そのとき異なるタイミングのCDCF窓がある場合に、その窓タイミングを一致させる操作(窓タイミングの共通化)を行う。これによりシステム妨害となる信号レベルをできるだけ低減する。
2つのCDCF窓のタイミングを一致させ、その一致した窓タイミングに則った信号送信を図8の家屋2が行うと、2つのCDCF信号を発信した2つのシステム(家屋1と3)の一方では、家屋2からの信号が妨害波となる可能性が大幅に低下する。
図解した通信装置は、受信アンプ11、復調器12、誤り検出部15を有する。この3つのブロックは本発明の「受信処理部」に対応する。受信処理部は、不図示の電力線通信網から受信信号を受信し処理する回路である。
受信アンプ11は、受信信号の利得(ゲイン)を変更可能なゲインアンプである。
復調器12は、ゲイン調整後の受信信号をデジタル信号に変換し、当該受信信号が送信時に生成されたときの所定の変調方式に応じた方法で復調を行い、デジタルデータに変換する回路である。
誤り検出部15は、デジタルデータから誤りの有無判定(誤り検出)を行うことが可能で、受信データ(パケット)を抽出するように構成されている回路またはソフトウエア部分である。
パケット処理部14は、受信データパケットの送り先を確認し、その他必要なパケット処理を行う回路である。パケット処理部14には、パケット処理後のデータをさらに処理する上位層ブロック30が接続される。
変調器16は、上位層ブロック30からパケット処理部14、選択回路35を介して送られてきた送信データ(パケット)を用いて、所定の変調方式で搬送波(交流電源波)を変調し、これにより送信信号を発生する回路である。
送信アンプ17は、送信信号の利得を調整する回路である。送信アンプ17からは、利得調整後の送信信号が不図示の電力線通信網に送り出されることが可能になっている。
ビーコン信号検出部31とCDCF信号検出部32は、それぞれの検出結果を制御部20に出力可能になっている。
ビーコン検出結果にはビーコン検出の有無だけでなく、そのタイミング(スロットおよびその領域内のサブスロットの特定)が含まれる。CDCF信号検出結果にはCDCF信号の受信有無だけでなく、そのCDCF信号が割り当てられた帯域窓のタイミング(窓タイミング)が含まれる。
したがって、制御部20は、自身のシステム情報を変更可能に保持している場合に、検出したビーコン信号やCDCF信号が自身のシステムに対応するものか、他のシステムに対応するものかを知ることができる。
復調器12で受信信号が復調され、誤り検出部15では誤り検出(および誤り訂正)が行われる。データ抽出部13からは受信データ(パケットデータ)がパケット処理部14に出力される。
パケット処理部14では本装置が受信して処理すべきパケットかどうか判断し、そうである場合には受信データを次の処理(上位層)に渡す。
ビーコン信号検出部31ではビーコン信号を検出し、その結果を制御部20に入力する。CDCF信号検出部32はCDCF信号を検出し、その結果を制御部20に入力する。
また、CDCF信号が検出されない等の場合、制御部20は、CDCF信号の送信要求信号の発生をCDCF信号発生部34に指示することができる。この指示を受けたCDCF信号発生部34は、CDCF信号の送信要求信号を発生させる。
さらに、ビーコン信号が検出できない等の場合、制御部20は、ビーコン信号の送信要求信号の発生をビーコン信号発生部33に指示することができる。この指示を受けたビーコン信号発生部33は、ビーコン信号の送信要求信号を発生させる。
これらの要求信号は、制御部20の制御の下、選択回路35で選択され、変調器16を経由して送信アンプ17から送信される。制御部20は、このときの送信要求信号の発生、送信、または、その両方のタイミングを制御する。
選択回路35は、パケット処理部14からの送信パケット、ビーコン信号発生部33からのビーコン信号のパケット、CDCF信号発生部34からのCDCF信号のパケットのうち1つを選択して、変調器16に入力する。変調器16では受け取った送信パケットを変調して、その結果を送信アンプ17に入力する。送信アンプ17では所定の電力に増幅して電力線通信網に出力する。
以下に3通りの手順を説明するが、本発明はこれに限定されない。この3通りの手順を含め本実施形態では、以下の特徴を有する。
CDCF信号が検出されない場合とCDCF信号が所定周期のCDCF窓で検出されるがビーコン信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、CDCF信号とビーコン信号を発生させて送信処理部内の送信アンプ17から送信する。
(2)第2送信:
複数のCDCF信号が、周期がずれた複数のCDCF窓で検出されるがビーコン信号が検出されない場合に、複数のCDCF窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化されたCDCF信号とビーコン信号を送信処理部内の送信アンプ17から送信する。
(3)現状維持:
CDCF信号が所定周期のCDCF窓で検出されビーコン信号が検出される場合に、窓タイミング共通化、CDCF信号およびビーコン信号の発生と送信とを全て行わない。
(4)窓タイミング共通化:
複数のCDCF信号が、周期がずれた複数のCDCF窓で検出され、かつ、ビーコン信号が検出される場合にCDCF信号およびビーコン信号の発生と送信を行わない。
このシステムの把握は、ビーコン信号を検出して、それに続くシステム情報を読み出すことにより行うことができる。また、CDCF信号とビーコン信号との関係は、その両方を検出後に把握できる。窓タイミング確認は、信号の発生または送信時に必要な窓タイミングの統一(共通化)を行うかの判断基準を得る作業であり、CDCF信号の検出結果の再確認に該当する。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1送信」のために、処理フローがステップST10に進む。
なお、ビーコン信号は、CDCF信号を送信した他のシステムが、その後に送信するため、CDCF信号を検出できない場合はビーコン信号の検出もできない。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号は、自システムに対応したスロット130iで送る。
その後、当該起動時動作を終了する。
ステップST2Aでは、図10のビーコン信号発生部33が、受信アンプ11からの受信信号にビーコン信号が含まれるかを検出する。
ステップST1Aで検出されたCDCF信号に対応してビーコン信号が検出されない場合は、次のステップST3Aで他のCDCF窓を探し、ステップST2AとこのST3Aを繰り返すことにより、複数のCDCF窓がある場合、その全てに対応するビーコン信号の逐次検出を行う。
ループ処理でビーコン信号が1度も検出できず、ビーコン信号検出を全てのCDCF窓に対して行った場合は処理フローが次のステップST4Aに進む。
このステップST4Aで他のCDCF窓が検出されないときは、自身が参加許可されている自システム、または、これから参加可能な他システムが認識できないので、処理フローをステップST10に移行させて自身がマスタ局となる前記処理を行う。
ここでの窓タイミング共通化は、自システム以外の複数の他システムに対する窓タイミングの共通化である。ここで他システムには、方式の異なるシステムと、同じ方式でも自分自身とシステムIDが異なるものが含まれる。
例えば図9の場合に、ある他システムが「システム#1」で、それに対応するCDCF#1が繰り返し送信されている場合を考える。この場合、窓タイミングの周期と同じ周期(例えば200[ms])でCDCF信号#1も繰り返し検出できる。CDCF信号をサーチしている最中に、このCDCF信号#1と交互に、CDCF信号#3が検出される場合がある。この場合、CDCF信号#3だけを見ると200[ms]の一定周期は保たれているが、その周期がCDCF信号#1の周期とずれているため、2種類のCDCF信号が交互に観測される。
このような周期のずれを「窓タイミングが異なる」または「窓タイミングがずれている」という。窓タイミングの共通化は、一方の窓タイミング周期を他方の窓タイミング周期に一致させるための作業である。具体的には、図10の制御部20の制御により窓タイミング変更要求信号が、例えばCDCF信号発生部34で発生され、選択回路35で選択されて変調器16を経由し送信アンプ17から送信される。この窓タイミング変更要求信号を受信したシステム#1または#3のマスタ局は、CDCF信号をサーチし、自身が使用している窓タイミングとタイミングが異なる窓タイミングが検出されると、自身が使用している窓タイミングから、その他の窓タイミングに乗換えを行ってCDCF信号を発信する。この窓タイミングの変更要求を行った当該通信装置は、その後のCDCF信号受信において窓タイミングのずれが修正され「窓タイミングの共通化」が行われたことを知ることができる。
その後、必要に応じてビーコン信号を送信すると(ステップST11)、起動時動作が終了する。
ビーコン信号が検出されると処理フローがステップST5Aに進み、ここで複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、前記ステップST4Aと同じであるが、ビーコン信号検出後であるため、本発明の「第2窓タイミング確認」に該当する。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
この場合、前記「(4)窓タイミング共通化」に該当する。このときビーコン信号を発信しているシステムのマスタ局(自システムのマスタ局)の制御に従う(状態S)。
この場合、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定する。
この判断の結果、自システムに関係するビーコン信号が検出された場合には、自システムのマスタ局の制御に従う(状態S)。
この調停作業は図10の制御部20自身と、その制御下のビーコン信号発生部33、CDCF信号発生部34、選択回路35、変調器16、送信アンプ17とによって実行される。
第1の調停方法は、自システムのマスタ局が利用しているCDCF窓のタイミングに他システムのCDCF窓を変更させる。
制御部20は、他システムに送る窓タイミング変更要求を発生させる指令をCDCF信号発生部34に出力する。CDCF信号発生部34は、この指令に基づいて、CDCF信号仕様に規定されているCDCF窓内の変更要求ブロック(図5(A)には不図示)で窓タイミング変更要求信号を発生させ、送信する。
その後、この窓タイミング変更要求信号を受信した他システムが窓タイミングの変更を行う。そして、当該窓タイミング変更要求信号を送信した通信装置が、タイミング変更要求を行ったCDCF窓でCDCF信号が送信されなくなるのを確認する。
この窓タイミングの変更要求と、変更の確認を1回、または、必要なら複数回繰り返すことによりCDCF信号の調停作業が行われる。
第2の調停方法は、自システムが用いているCDCF窓を放棄して、他システムが用いているCDCF窓への乗り換えを行う。
具体的に、自身がマスタ局でない通信装置は、自システムが利用しているCDCF窓に対し窓タイミング変更要求信号を行う。この窓タイミング変更要求に応答して、自システムのマスタ局がCDCF窓のタイミングを変更した、当該マスタ局でない通信装置は、その窓タイミングの変更を確認する。
第3の調停方法は、上記第1と第2の調停方法のどちらを選択するかを、CDCF信号の利用状況に応じて判断する方法である。
ここで利用状況とは、帯域予約による通信か、または、いわゆるベストエフォート型通信かの違いをいう。
帯域予約ではコンテンツを所定の伝送速度を保ったまま伝送するためコンテンツのダウンロード再生または記録などのリアルタイム処理が必要な場合に、最低の通信速度を確保したい用途に適している。ただし、帯域予約が頻繁に行われると、使用可能な周波数または時間帯域が細分化され、空いていても利用できない帯域が増加する可能性があり、その利用効率が悪いことがある。
一方、ベストエフォート型通信では予約がされていない帯域を全て利用できるため効率がよい場合があるが、帯域の多くが予約で埋まっていると通信速度が制限されることから、最低の通信速度が保証できない。
前述したようにCDCF信号には、システムごとの帯域予約のための時間領域(CDCFブロック)のほかに、帯域予約を行わないベストエフォート型通信のための時間領域が存在する。制御部20は、図9のCDCF信号検出部32の検出結果から、CDCF窓内の信号タイミングも検出できるため、このような帯域予約型かベストエフォート型かのCDCF信号の利用状況も認識可能である。
例えば、自己の通信装置が想定しているアプリケーションにとって最低速度保証は不要であり、予約されている帯域の利用効率が悪い場合には、ベストエフォート型通信に統一することも可能である。
何れにしても、選択された第1または第2の調停方法に従って起動時動作が行われる。
本実施形態では、最初にビーコン信号をCDCF窓には関係なく検出し、次にCDCF信号を検出するという手順で起動時動作を行う。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは図12に示す手順であり、以下、この手順を説明する。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1起動」のために、処理フローがステップST10に進む。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号の送信は、予約したサブスロット130iを利用して行われる。
その後、当該起動時動作を終了する。
ステップST4Bで他のCDCF窓、すなわちステップST1Bで検出したCDCF窓と周期がずれた他のCDCF窓が存在するかを確認する。このステップST4Bは、本発明の「第1窓タイミング確認」に該当する。
このとき異なるタイミングの複数のCDCF窓が検出された場合に、ビーコン信号がどのCDCF窓に従って送信されているかを知ることができる。具体的には、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定することができる。この確認作業は、後に実行される窓タイミングの統一(共通化)での判断基準を得る作業であり、CDCF信号の検出結果の再確認に該当する。
窓タイミング共通化の内容は、第1実施形態と同様である。
即ち、図10の制御部20の制御により窓タイミング変更要求信号が、例えばCDCF信号発生部34で発生され、選択回路35で選択されて変調器16を経由し送信アンプ17から送信される。この窓タイミング変更要求信号を受信したシステムのマスタ局は、CDCF信号をサーチし、自身が使用している窓タイミングとタイミングが異なる窓タイミングが検出されると、自身が使用している窓タイミングから、その他の窓タイミングに乗換えを行ってCDCF信号を発信する。窓タイミングの変更要求を行った当該通信装置は、その後のCDCF信号受信において窓タイミングのずれが修正され「窓タイミングの共通化」が行われたことを知ることができる。
その後、必要に応じてビーコン信号を送信すると(ステップST11)、起動時動作が終了する。
ビーコン信号が検出されると処理フローがステップST5Bに進み、ここで複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、前記ステップST4B(即ち、第1実施形態のST4A)と共通するが、ビーコン信号検出後であるため、本発明の「第2窓タイミング確認」に該当する。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
この場合、前記「(4)窓タイミング共通化」に該当する。このときビーコン信号を発信しているシステムのマスタ局(自システムのマスタ局)の制御に従う(状態S)。
この場合、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定する。
この判断の結果、自システムに関係するビーコン信号が検出された場合には、自システムのマスタ局の制御に従う(状態S)。
本実施形態では、CDCF信号の検出、CDCF窓の共通化作業を先に行い、その後、ビーコン信号の検出を行うという手順で起動時動作を行う。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは図13に示す手順であり、以下、この手順を説明する。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1起動」のために、処理フローがステップST10に進む。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号の送信は、予約したスロット130iを利用して行われる。
その後、当該起動時動作を終了する。
ステップST6で複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、第1実施形態のステップST4Aと同じである。ただし、本実施形態では、「窓タイミング確認」は当該ステップST6のみとなっている。
窓タイミング共通化の内容は、第1実施形態と同様である。
また、当該共通化に続く上記ステップST2Cの判断が「No」となり、CDCF信号およびビーコン信号の発生と送信処理(ST10とST11)に移行した場合、上記共通化と、ステップST10とST11の処理を含む調停作業は、第1実施形態で説明した[第1の調停方法][第2の調停方法][第3の調停方法]の3通りの方法があり、その詳しい内容は第1実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
これにより本通信装置は自システムのマスタ局の存在を認識できる。よって調停作業は不要であり、図13の状態Sに示す「マスタ局の制御に従う」こととして当該起動時動作を終了する。このマスタ局は、ビーコン信号を発信している自システムのマスタ局である。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
以上の本発明の実施形態では、CDCF信号を用いた調停作業と、ビーコン信号を用いた調停作業に関して、モデム起動時に不備なく、効率の良い動作手順を実行することができる。
Claims (7)
- 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置であって、
電力線通信網から信号を受信して処理する受信処理部と、
前記受信処理部が受信した受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出可能な共存信号検出部と、
システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を発生する標識信号発生部と、
前記受信信号から前記標識信号を検出可能な標識信号検出部と、
共存信号を発生する共存信号発生部と、
信号を処理して前記電力線通信網に送信する送信処理部と、
前記共存信号検出部が検出する前記共存信号の有無とその前記帯域窓のタイミングと、前記標識信号検出部が検出する前記標識信号の有無とに基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記標識信号が検出されず、かつ、周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する第1送信、
周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されるが、前記標識信号が検出されない場合に、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する第2送信、
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信とを全て行わない現状維持、および、
前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
の何れかの実行、または、前記共存信号発生部、前記標識信号発生部および前記送信処理部への実行指示を行う制御部と
を有する電力線通信装置。 - 前記制御部は、起動指示の入力に応じて前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、共存信号が検出される場合に前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、標識信号が検出される場合と検出されない場合との2つの場合で前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、前記共存信号の検出結果、前記標識信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
請求項1に記載の電力線通信装置。 - 前記制御部は、前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、標識信号が検出されない場合に前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、当該共存信号検出部で共存信号が検出される場合と前記標識信号検出部で前記標識信号が検出される場合との2つの場合で、前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、前記標識信号の検出結果、前記共存信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
請求項1に記載の電力線通信装置。 - 前記制御部は、起動指示の入力に応じて前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、共存信号が検出される場合に前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、当該窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、前記共存信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果、前記標識信号の検出結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
請求項1に記載の電力線通信装置。 - 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、
前記標識検出で前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、
前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
を含み、
前記共存検出の結果、前記標識検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されず前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
前記標識信号が検出されないが前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
前記標識信号が検出されるが前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
前記標識信号が検出され、かつ、前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
の何れかの実行する
電力線通信装置の起動時動作方法。 - 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
起動指示の入力に応じて受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
前記共存信号が検出される場合に当該共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、
前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記複数の共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、
前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
を含み、
前記共存検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
前記標識信号と前記共存信号が共に検出されない場合と、前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
の何れかの実行する
電力線通信装置の起動時動作方法。 - 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認のステップと、
前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号が確認される場合に前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
を含み、
前記共存検出の結果、前記窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
前記共存信号が検出されない場合と、前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
の何れかの実行する
電力線通信装置の起動時動作方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006180823A JP4793136B2 (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 電力線通信装置とその起動時動作方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006180823A JP4793136B2 (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 電力線通信装置とその起動時動作方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008011301A JP2008011301A (ja) | 2008-01-17 |
JP4793136B2 true JP4793136B2 (ja) | 2011-10-12 |
Family
ID=39069076
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006180823A Expired - Fee Related JP4793136B2 (ja) | 2006-06-30 | 2006-06-30 | 電力線通信装置とその起動時動作方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4793136B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106130422A (zh) * | 2016-08-12 | 2016-11-16 | 江苏苏美达机电有限公司 | 基于电力载波通信的发电机控制装置与控制方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3685740B2 (ja) * | 2001-06-07 | 2005-08-24 | 三菱電機株式会社 | データ通信装置管理装置及びデータ通信装置管理方法 |
JP4488828B2 (ja) * | 2003-08-06 | 2010-06-23 | パナソニック株式会社 | 通信システムの親局及びアクセス制御方法 |
EP1884034B1 (en) * | 2005-05-26 | 2009-06-24 | Panasonic Corporation | Communication apparatus enabling coexistence of systems |
JP2007116478A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電力線通信装置 |
-
2006
- 2006-06-30 JP JP2006180823A patent/JP4793136B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106130422A (zh) * | 2016-08-12 | 2016-11-16 | 江苏苏美达机电有限公司 | 基于电力载波通信的发电机控制装置与控制方法 |
CN106130422B (zh) * | 2016-08-12 | 2018-12-28 | 江苏苏美达机电有限公司 | 基于电力载波通信的发电机控制装置与控制方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008011301A (ja) | 2008-01-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2294721B1 (en) | Managing coexistence among signaling protocols on a shared medium | |
JP4920332B2 (ja) | 可変送信特性を有する媒体を含むネットワークにおける通信 | |
US9312917B2 (en) | System and method for providing access in powerline communications (PLC) network | |
US8130783B2 (en) | Method of joining a cell using a proxy coordinator, and a network therefor | |
EP1625710B1 (en) | Medium access control in master-slave systems | |
US7821964B2 (en) | Methods and systems for network coordination | |
US8270984B2 (en) | Apparatuses and methods for transmitting and receiving control information in a wireless communication system based on Cognitive Radio (CR) | |
US20070025244A1 (en) | Coexistance of access provider and in-home networks | |
EA016075B1 (ru) | Устройство мобильной станции, устройство базовой станции, способ обработки для устройства мобильной станции и способ обработки для устройства базовой станции | |
JPWO2007116835A1 (ja) | 通信システム間の共存を可能にする通信装置 | |
WO2009087953A1 (en) | Method, system, integrated circuit, communication module, and computer-readable medium for achieving resource sharing including space and time reuse within a power line communication system | |
WO2007004739A1 (en) | Transmission/reception apparatus and transmission/reception method for enabling coexistence of systems | |
US20130070790A1 (en) | Superframe format for mv-lv communication in multi tone-mask plc networks | |
US20140355621A1 (en) | Channel adaptation to compensate for interference from neighbor powerline communication networks | |
WO2021022747A1 (zh) | 数据发送方法、装置、计算机设备和存储介质 | |
JP4582071B2 (ja) | 電力線通信装置とその動作方法 | |
JP4192328B2 (ja) | 無線伝送方法及び無線伝送装置 | |
JP2008288949A (ja) | 通信装置及び通信方法 | |
JP2007019662A (ja) | 電力線搬送通信システム、電力線搬送通信方法、通信装置 | |
JP4793136B2 (ja) | 電力線通信装置とその起動時動作方法 | |
JP2001197146A (ja) | 通信方法および通信装置 | |
WO2015176270A1 (zh) | 网络设备及资源分配方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110307 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110711 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140805 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |