JP4793136B2 - 電力線通信装置とその起動時動作方法 - Google Patents

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本発明は、システム共存の帯域予約のための帯域窓とデータ通信のための通信帯域とが交互に所定周期で割り当てられている電力線通信装置と、その起動時動作方法に関する。
電力線を利用する通信装置には、様々な方式が存在する。
例えば、変調方式としてはASK(Amplitude Shift Keying)、FSK(Frequency Shift Keying)、PSK(Phase Shift Keying)などがあり、伝送方式としては単一キャリア方式、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式があり、またスペクトラム拡散方式も利用されている。
しかし、これらの方式が異なると互いに通信することができない。
例えば、同じOFDM方式であっても、占有帯域幅、サブキャリア間隔、サブキャリアの変調方式、同期信号、符号方式、アクセス制御方式、データフォーマットなどの仕様のうちどれか1つでも異なると互いに通信することができない。以下、「方式が異なる」というときは、このような通信仕様が違うことを意味する。
このように互いに通信することができない異なる方式の装置が同じ家庭に存在すると、両者の送信信号が衝突を起こし通信不良が発生する。そして、最悪の場合には双方とも全く通信することができなくなる。今後電力線通信装置の普及が進むと、方式が異なる通信装置の干渉を如何にして低減または防止し、その共存を図るかが重要になると予想される。
方式の異なる無線通信システムの共存に関し、異なる方式の通信装置が送受信可能な信号(ビーコン信号)を用意して通信タイミングの調整を行う技術が知られている(たとえば特許文献1参照)。
一般的な無線LANでビーコン信号は、例えば、以下の使われ方をする。
親機(マスタ局)がビーコン信号という無線標識信号(OFDM変調された制御用パケットの一種)を周期的に報知する。子機(スレーブ局)は、すべての無線チャネル上に送出されているビーコン信号を受信し、このビーコン信号を基に最適な親機を選択する。続いて子機は、選択した親機へ認証を要求し、親機は自身のネットワークへの接続を希望する子機の認証を行うかを決め、認証できる子機ならば互いに管理用信号をやり取りして、以後、当該子機を正式な無線LAN端末として取り扱う。
このようにビーコン信号は、そのマスタ局が管理するネットワークとそれに接続している機器(以下、ネットワークおよびその接続機器を「システム」ともいう)の無線識別信号として用いられマスタ局から発信される、当該システム内の制御信号の一種である。
前述した特許文献1に記載されている発明は、システム間で共通に定義されたビーコン信号に伝送パラメータ等の詳細な制御情報を持たせることによって異なるシステム間の共存を図るものである。
一方、電力線通信の分野では、通信装置(たとえばPLCモデム)同士を共存させるために、異なる方式のモデムが認識可能な共存制御信号(以下、共存信号という)として、CDCF(commonly distributed coordination function)信号を定義し、それを用いて帯域予約のためのシステム仕様を策定することが検討されている(たとえば非特許文献1参照)。
電力線通信では、既設の電灯線を用いることから方式の統一が困難であり、方式共存のための仕様はできるだけ簡潔にする必要がある。
したがって、CDCF信号は最近の高速なモデムが採用している方式を前提にOFDM方式を採用しているが、モデム同士が詳細な情報を交換できるわけではなく、帯域予約を行うマスタ局の存在を知らせ合える程度のものである。
特開2003−258812号公報 CEPCA Technical Work Group,"CEPCA技術仕様",CEPCA技術セミナー,2006年4月5日,インターネット<URL:http://www.cepca.org/about_us/Events/past_events/japan_seminar/CEPCA_SeminarSpecification.pdf>
特許文献1には、異なるシステム間の共存のために方式間で共通なビーコン信号(標識信号の一種)を用い、この信号により互いに無線ネットワークの存在やその利用状況を確認することができると記載されている。
電力線通信においては、共存信号(たとえばCDCF信号)が同様な機能を持つが、電力線通信のネットワークは新たに導入されたものに限らず既存の設備を利用するため、共存信号に詳細情報を持たせると、多くの機器で対応できない状況が生まれる懸念があり、それでは電力線通信の普及が進まない。したがって電力線通信仕様では、共存信号はその信号の有無と、その信号専用の帯域(帯域窓)内でのタイミングとが重要な意味を持つ信号として規定している。
CDCF信号に関し、帯域窓内で割り当てられた時間または周波数の領域と、その意味との対応が前述した非特許文献1に開示されている。
しかし、電力線通信で共存可能な各システムにはネットワーク接続認証のための標識信号(たとえばビーコン信号)が存在し、モデム等の通信装置が起動されたときに、共存信号と標識信号の両方をどのような手順で検出し、起動時の初期動作を行うとよいかが非特許文献1に開示されていない。
本発明が解決しようとする課題は、起動時動作を適切に行うことができる構成の電力線通信装置と、その起動時動作方法を提供することである。
本発明に係る電力線通信装置は、変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置であって、電力線通信網から信号を受信して処理する受信処理部と、前記受信処理部が受信した受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出可能な共存信号検出部と、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を発生する標識信号発生部と、前記受信信号から前記標識信号を検出可能な標識信号検出部と、共存信号を発生する共存信号発生部と、信号を処理して前記電力線通信網に送信する送信処理部と、制御部とを有する。
前記制御部は、前記共存信号検出部が検出する前記共存信号の有無とその前記帯域窓のタイミングと、前記標識信号検出部が検出する前記識別信号の有無とに基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち第1送信、第2送信、現状維持、窓タイミング共通化の動作の何れかの実行、または、前記共存信号発生部、前記標識信号発生部および前記送信処理部への実行指示を行う。
(1)第1送信:
前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが前記標識信号が検出されず、かつ、周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する。
(2)第2送信:
期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されない場合に、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する。
(3)現状維持:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信とを全て行わない。
(4)窓タイミング共通化:
前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
本発明に係る電力線通信の起動時動作方法は、変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法である。
本発明の第1観点の起動時動作方法は、起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、前記標識検出で前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップとを含む。
そして、前記共存検出の結果、前記標識検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の動作の何れかを実行する。
(1A)第1送信:
前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されず前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2A)第2送信:
前記標識信号が検出されないが前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3A)現状維持:
前記標識信号が検出されるが前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4A)窓タイミング共通化:
前記標識信号が検出され、かつ、前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
本発明の第2観点の起動時動作方法は、起動指示の入力に応じて受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、前記共存信号が検出される場合に当該共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記複数の共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップとを含み、前記共存検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の動作の何れかを実行する。
(1B)第1送信:
前記標識信号と前記共存信号が共に検出されない場合と前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2B)第2送信:
前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3B)現状維持:
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4B)窓タイミング共通化:
前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
本発明の第3観点の起動時動作方法は、起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認のステップと、前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号が確認される場合に前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップとを含み、前記共存検出の結果、前記窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の動作の何れかを実行する。
(1C)第1通信動作:
前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(2C)第2送信:
記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する。
(3C)現状維持:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない。
(4C)窓タイミング共通化:
前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの動作である。
本発明によれば、電力線通信装置の起動時動作を適切に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に、本実施形態に係る電力線通信システムの機器接続形態を示す。図1は、2つの宅内の電灯線111と112とを用いた電力線通信システムの概略構成を示す。
電灯線111の幹線から各々分岐して壁コンセント(wall socket)WS1とWS3が設けられている。
壁コンセントWS1に、たとえばPLCモデム等の通信装置1−1のACコードが接続されている。通信装置1−1にLANケーブル等を介して、たとえばパーソナルコンピュータ(PC)等の機器71が接続されている。
壁コンセントWS3に、たとえばプリンタ等、通信とは無関係な他の機器73が接続され、ここでの反射等が通信品質の低下を招く。
一方、他の宅内に敷設されている電灯線112の幹線から分岐して壁コンセントWS2が設けられている。
壁コンセントWS2に、たとえばPLCモデム等の通信装置1−2のACコードが接続されている。通信装置1−2にLANケーブル等を介して、たとえばPC等の機器72が接続されている。
電力線搬送通信は、図1に示すように電灯線を伝送路として利用する通信で、屋内に新たに通信線を配線する必要が無く、利便性の高い通信手段と期待されている。
電力線を利用して通信を行う電力線搬送通信は150[kHz]から450[kHz]を利用するものと、2[MHz]から30[MHz]を利用するものがあり、日本では前者の周波数帯を利用する装置のみ認可されている。
近年、後者の周波数帯を利用する通信装置が米国において認可され、日本においても現在認可に向けて利用条件の検討が行われている。後者の周波数帯を利用する通信装置は高速伝送が可能であることから、様々な用途が提案されており、今後普及が進むことが予想される。
2[MHz]から30[MHz]を利用すると高速通信が可能であるが、無線LANのように100[MHz]から200[MHz]と広い帯域幅があって、それを複数のチャネルに分割して利用するという使い方ができない。
したがって、電力線通信では1つのチャネルを異なる通信装置(モデム)が共用しなければならない。
図2は、同一家屋内におけるモデム間干渉を、図3は異なる家屋間におけるモデム間干渉を説明するための図である。
図2において、家屋107には電灯線111が配設され、当該電灯線111は分電盤102を介して不図示の屋外電力線に接続されている。
電灯線111に対し、通信装置1−1を介して機器71が接続され、通信装置1−2を介して通信装置74が接続され、通信装置1−3を介して機器75が接続され、また、通信装置1−4が接続されている。図2は、機器71と74がPC、機器75が映像の録画再生が可能なビジュアル家電機器を示している。また、通信装置1−1〜1−4はPLCモデムの場合である。
図2で通信装置1−1と1−2が通信しており、通信装置1−3と1−4が通信している場合を考える。このときの通信経路を図2では実線により示している。
このような2つの通信を、同一電灯線111を介して行う場合、図2で破線により示すように、互いの通信が干渉し、これが電灯線111の雑音成分を増大させ、互いに通信を妨害する要因となる。
図3において家屋107では、機器71と74が電灯線111を介して通信しているとする。このとき同時に、他の家屋108が独自に通信を開始する場合を考える。家屋108内の電灯線112に機器72が設けられ、その通信機能を利用して信号を屋外に送信する。その信号は、分電盤104から電力線10を通って電柱等に設けられている中継器106に伝達される。そして、この信号は中継器106から他の電力線10、分電盤102を通って家屋107内の電灯線111に伝わる。このとき家屋107では、機器71と74が通信していることから、その外部からの信号が妨害波となることがある。
つぎに、電力線通信仕様、特にシステム共存を実現するための帯域予約とデータ通信のため帯域割り当てについて説明する。
以下、共存信号としてCDCF信号を用いることを前提とする。なお、共存信号は電力線通信仕様によって他の名称で呼ばれることがあり、CDCF信号はその一例である。
図4に、帯域割り当ての概略説明図を示す。
図解した電力線通信仕様では、所定時間幅を有する帯域窓としてのCDCF窓120と、それに続く所定時間幅の通信領域としてのスロット130A,130B,130C,…とを1サイクルとして、このサイクルが繰り返されている。
CDCF窓120が「変調方式が異なる複数のシステムを共存させる帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なるタイミングで割り当て可能な帯域窓」であり、CDCF窓120間のスロット130A,130B,130C,…が「任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域」である。
図5(B)にCDCF窓120の構成、図5(C)にスロット130i(i:任意のアルファベット)の構成を模式的に示す。
CDCF窓120は幾つかのブロックに区分されている。図5(B)では、そのうちCDCF信号を送信するためのブロックのみ示す。図ではシステム#1のCDCF信号121がブロック120Aで伝送され、システム#2のCDCF信号122がブロック120Bで伝送されている様子を示す。ブロック120Cはシステム#3に対応するが図ではCDCF信号が伝送されていない。共存可能なシステムに応じてブロックが設けられている。このうちどのブロックにCDCF信号が存在するかによって、CDCF信号(共存信号)のCDCF窓(帯域窓)内のタイミングが決まる。
なお、CDCF窓120のブロックが宅内系システム用途と、アクセス系システム用途とに、例えば周波数を分けて設けられる場合、システムごとに使用中と使用要求表示とのブロックを分ける場合、アクセス系の存在表示や時分割多重(TDM:time division multiplex)、周波数分割多重(FDM:frequency division multiplex)の違いを表示し、帯域予約でなくベストエフォート型伝送方式であることの表示や要求のためのブロックなど、様々なブロックを有してもよい。CDCF信号の帯域窓内タイミング変更のためのブロックも設けられ、これを利用してシステム変更が可能である。
このように、これらのブロックは領域(時間領域、即ちタイミング、または、周波数領域)に意味を持ち、したがってCDCF信号がどのブロックで伝送されるかが重要である。つまり、図5(B)ではブロック120Aと120BにCDCF信号が立っているため、システム#1と#2で共存のため帯域予約を行う又は行われていることが分かる。
このCDCF窓120の仕様に対応して、スロット130A,130B,130C,…の使い方が規定されている。
各スロットは図5(C)に示すように、ベストエフォートのためのサブスロット131等のほかに、CDCF窓120が想定するシステム数だけデータ伝送のためのサブスロット、本例ではTDMAサブスロット132,133,…を有している。
システム#1のCDCF信号121がCDCF窓120内に存在するときに、各スロットのTDMAサブスロット132が使用可能であり、システム#2のCDCF信号122がCDCF窓120内に存在するときに、各スロットのTDMAサブスロット133が使用可能であり、この関係は他のシステムでも同様である。
この構成を利用して帯域予約が可能である。帯域予約をしない場合は、ベストエフォートのためのサブスロット131を使用することとなるが、その使用率によって伝送速度が影響を受ける。これに対し、帯域予約の場合はCDCF信号を伝送することによって使用領域の優先使用が確保され、他のシステムの影響が排除される。
このようにCDCF信号は異なる方式のモデムが利用するデータや制御信号の伝送領域が重ならないように調停することが目的であり、各方式内の標識信号であるビーコン信号とは異なる。
ビーコン信号は、各システム内のマスタ局の存在を知らせるために、通常、マスタ局が起動されている限りシステムごとに規定される一定間隔で送信される。ビーコン信号は、図5(A)に示すように、スロット130iを利用して伝送される。図ではシステム#1のビーコン信号141と、システム#2のビーコン信号142が発信されている様子を示す。
このためマスタ局がビーコン信号を発信するには、先にCDCF信号を利用して帯域予約する必要がある。
また、ビーコン信号はシステム固有の信号であるため、システムが異なると検出できない。よって、図5に示す2種類のビーコン信号について、システム#1からはビーコン信号141しか見えず(検出できず)、システム#2からはビーコン信号142しか見えない。
モデム等の通信装置が起動されたときに、CDCF信号が複数検出される場合があり、さらにビーコン信号が検出される場合とされない場合がある。CDCF信号が複数検出される場合、異なるシステム間の調停作業が必要である。また、システム内の調停の作業が必要な場合がある。
ビーコン信号を用いたシステム内調停に関しては基本的には、モデムメーカ各社に依存する。
本実施形態では、そのビーコン信号の検出までを行い、その後は、ビーコン信号を検出した通信装置が、その発信元のマスタ局との間で制御信号をやり取りすることで上記システム内の調停が行われる。
一方、CDCF窓を時間基準にして後続のデータ領域の帯域割り当て(例えばスロット内の使用可能なサブスロット)が決定されるため、システム同士がCDCF信号によって互いに検出できる場合には、CDCF窓のタイミングを一致させる必要がある。なぜなら、CDCF信号を用いた共存ルールでは、CDCF窓のタイミングを一致させない状態で帯域予約を行うと、共存ルールの下での帯域予約ができず、互いに信号が干渉する蓋然性が高いからである。
CDCF窓のタイミングを一致させること、または、一致のための作業を以下、「窓タイミングの共通化」と称する。
この複数検出されるCDCF信号のどちらのCDCF信号が自システムのものであるかは、ビーコン信号を検出し、それに続くシステム情報を読み出すことにより判断できる。システム情報(例えばシステムID)は通常、32ビット或いはそれ以上必要であるため、CDCF信号を用いた共存で、この情報を交換することはできない。CDCF信号を用いた共存では、各システムのデータが衝突することがないように、データのシステムごとの割り当て領域を時系列(または周波数帯域に分けて)に配置するルールを規定しているに過ぎないからである。
図6(A)〜図6(C)に、サブスロットの割り当て例を示す。
本例では、図6(A)に示すように、CDCF窓120が所定の時間ピッチ(周期)、たとえば100〜200[ms]で繰り返され、そのCDCF窓120の間がさらに所定の時間間隔、たとえば10〜20[ms]に分けられてn個のスロット130i(i=1,2,3,4,…,n-1,n)に時分割されている。
各CDCF窓120は、図6(B)に示すように、5つのブロック120A,120B,120C,120D,120Eを有する。また、各スロット領域130iは、本例では4つのサブスロット)131,132,133,134に時分割されている。
CDCF窓120の最初のブロック120AにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット131を用いたデータ伝送が可能なことを意味する。同様に、ブロック120BにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット132を用いたデータ伝送が可能なことを意味し、ブロック120CにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット133を用いたデータ伝送が可能なことを意味し、ブロック120DにCDCF信号が存在すると、そのことがサブスロット134を用いたデータ伝送が可能なことを意味する。
本例では、サブスロット131がベストエフォート型データ伝送に割り当てられ、その他の3つのサブスロット132,133,134が帯域保証型データ伝送に割り当てられている。サブスロット132,133,134は、それぞれシステム#1,#2,#3に対応づけられている。
また、CDCF窓120内の最後のブロック120Eは、CDCF窓のタイミング変更要求のためのブロックである。このブロック120Eに窓タイミング変更要求信号が存在すると、この窓タイミング変更要求信号を検出した他システムのマスタ局は、自身が使用しているCDCF窓の送出タイミングを変更しなければならない。
CDCF窓の送出タイミングは、たとえば電源周期に対して決めることができる。即ち、CDCF窓120の時間ピッチ(周期)が200[ms]の場合、たとえば電源の1/6周期ごとにタイミング変更が可能とすると、CDCF窓が取りうるタイミングは60通り存在する。CDCF窓のタイミング要求信号を受けた上記マスタ局は、自システムが現在使用している窓タイミング以外の59通りの何れかにCDCF窓を変更する。このとき、CDCF窓のタイミング要求信号を受けた上記マスタ局は、自システムのCDCF信号以外のCDCF信号をサーチし、他システムのCDCF信号が検出できた場合、その他システムのCDCF信号を含む窓タイミングに、自システムの窓タイミングから乗り換えを行うことができる。
この窓タイミング変更要求信号の送信と窓タイミングの確認を、窓タイミングが一致するまで行うことで、前述した窓タイミングの共通化が可能である。
以上により、自システムのまたは他システムのCDCF信号を正しく受信でき、またシステム同士が互いに干渉する関係にある場合、窓タイミングの共通化を行ってデータ衝突を回避することが可能である。
図7に、3つのシステム(ここでは家屋)を模式的に示す。
いま、家屋1ではモデム1−1とモデム1−2が電灯線を介した通信を行っており、家屋3ではモデム3−1とモデム3−2が通信を行っている。
このとき家屋1と3間の電力線10の長さ(距離)が長く、家屋1と3の中間に位置する家屋2のシステムは停止しているため通信干渉がほとんどないとする。
この場合、家屋3からのCDCF信号の家屋1での検出レベルが、逆に、家屋1からのCDCF信号の家屋3での検出レベルが、CDCF信号が検出できないか、検出されたとしても干渉とはならない程度に十分小さいレベルである。したがって、この2つの動作しているシステムは、独立に動作することが可能である。
図7において家屋1と3が通信中に家屋2のモデム2−1または2−2が起動した場合を考える。
図8は、そのときのシステム干渉を表している。また、図9に家屋2内のモデムが起動されたときに観測される信号例を示す。
家屋2のシステムが起動したときに、家屋2からは、家屋1と家屋3のシステムが送信する2つのCDCF信号が十分なレベルで検出される。ただし、図9に示すように窓タイミングが異なる(即ち帯域窓の周期がずれた)2種類のCDCF信号が観測され、また、各システムでは、各CDCF信号に続いて自システムのビーコン信号も観測されることがある。
前述したようにCDCF信号には詳細な情報が含まれないため、家屋2が起動したときに自身がどのシステムに従って動作すればよいかが分からない。また、このとき2つのCDCF信号に続いて各々、ビーコン信号が送られ、このうち1つのビーコン信号を家屋2が受信する場合、CDCF信号には詳細な情報を含まないため、受信したビーコン信号がどのCDCF信号に従って送信されているかまで判断できない。
また、家屋2が適切な起動時動作を行わずに信号送信を開始したとすると、図8に示すように、家屋2のシステムが送信する信号S2が家屋1と家屋3のシステムに妨害を与えることがある。したがって家屋2の起動時動作では、CDCF信号を用いて干渉回避を行うことが必要である。
本実施形態では、CDCF信号を用いた調停作業と、ビーコン信号を用いた調停作業に関して、モデム起動時に不備なく、効率の良い動作手順を提案する。
また本実施形態は、CDCF信号とビーコン信号との適切な検出と、その検出に基づく動作を行うが、そのとき異なるタイミングのCDCF窓がある場合に、その窓タイミングを一致させる操作(窓タイミングの共通化)を行う。これによりシステム妨害となる信号レベルをできるだけ低減する。
2つのCDCF窓のタイミングを一致させ、その一致した窓タイミングに則った信号送信を図8の家屋2が行うと、2つのCDCF信号を発信した2つのシステム(家屋1と3)の一方では、家屋2からの信号が妨害波となる可能性が大幅に低下する。
以上は本実施形態の前提および概要であるが、以下、具体的な通信装置の構成とその動作を説明する。
《第1実施形態》
図10は、本実施形態の通信装置のブロック図である。
図解した通信装置は、受信アンプ11、復調器12、誤り検出部15を有する。この3つのブロックは本発明の「受信処理部」に対応する。受信処理部は、不図示の電力線通信網から受信信号を受信し処理する回路である。
受信アンプ11は、受信信号の利得(ゲイン)を変更可能なゲインアンプである。
復調器12は、ゲイン調整後の受信信号をデジタル信号に変換し、当該受信信号が送信時に生成されたときの所定の変調方式に応じた方法で復調を行い、デジタルデータに変換する回路である。
誤り検出部15は、デジタルデータから誤りの有無判定(誤り検出)を行うことが可能で、受信データ(パケット)を抽出するように構成されている回路またはソフトウエア部分である。
図10の通信装置は、パケット処理部14と、選択回路35と、「送信処理回路」としての変調器16および送信アンプ17とを備える。
パケット処理部14は、受信データパケットの送り先を確認し、その他必要なパケット処理を行う回路である。パケット処理部14には、パケット処理後のデータをさらに処理する上位層ブロック30が接続される。
パケット処理部14に対し、選択回路35を介して変調器16と送信アンプ17が縦続接続されている。
変調器16は、上位層ブロック30からパケット処理部14、選択回路35を介して送られてきた送信データ(パケット)を用いて、所定の変調方式で搬送波(交流電源波)を変調し、これにより送信信号を発生する回路である。
送信アンプ17は、送信信号の利得を調整する回路である。送信アンプ17からは、利得調整後の送信信号が不図示の電力線通信網に送り出されることが可能になっている。
図10に示す本実施形態の通信装置は、「標識信号検出部」としてのビーコン信号検出部31と、「共存信号検出部」としてのCDCF信号検出部32と、「標識信号発生部」としてのビーコン信号発生部33と、「共存信号発生部」としてのCDCF信号発生部34と、発生するビーコン信号あるいはCDCF信号(または他のパケット)を選択して変調器16に出力する選択回路35と、さらに、これらを制御して本実施形態の起動時動作を実行するための制御部20とを有する。
ビーコン信号検出部31とCDCF信号検出部32の各入力に、受信アンプ11の出力が接続され、これにより受信信号の検出が可能になっている。
ビーコン信号検出部31とCDCF信号検出部32は、それぞれの検出結果を制御部20に出力可能になっている。
ビーコン検出結果にはビーコン検出の有無だけでなく、そのタイミング(スロットおよびその領域内のサブスロットの特定)が含まれる。CDCF信号検出結果にはCDCF信号の受信有無だけでなく、そのCDCF信号が割り当てられた帯域窓のタイミング(窓タイミング)が含まれる。
したがって、制御部20は、自身のシステム情報を変更可能に保持している場合に、検出したビーコン信号やCDCF信号が自身のシステムに対応するものか、他のシステムに対応するものかを知ることができる。
ビーコン信号発生部33とCDCF信号発生部34は、それぞれ制御部20の制御を受けて、ビーコン信号とCDCF信号を発生する回路である。発生したビーコン信号とCDCF信号は、制御部20の制御を受ける選択回路35によって選択され、変調器16に入力可能となっている。
つぎに、図10の通信装置の基本的な動作を説明する。
受信信号が受信アンプ11に入力されると、受信アンプ11が受信信号のゲインを調整し、復調器12、誤り検出部15、パケット処理部14で所定の処理が行われる。
復調器12で受信信号が復調され、誤り検出部15では誤り検出(および誤り訂正)が行われる。データ抽出部13からは受信データ(パケットデータ)がパケット処理部14に出力される。
パケット処理部14では本装置が受信して処理すべきパケットかどうか判断し、そうである場合には受信データを次の処理(上位層)に渡す。
一方、受信アンプ11によりゲイン調整された後の受信信号は、ビーコン信号検出部31とCDCF信号検出部32に対しても入力される。
ビーコン信号検出部31ではビーコン信号を検出し、その結果を制御部20に入力する。CDCF信号検出部32はCDCF信号を検出し、その結果を制御部20に入力する。
制御部20はビーコン信号検出部31とCDCF信号検出部32からの結果をもとに、ビーコン信号発生部33によるビーコン信号の発生、CDCF信号発生部34によるCDCF信号の発生、これら発生した信号を選択回路35で選択して変調器16を経て送信アンプ17から送信する送信動作を制御する。また制御部20は、CDCF信号の送信タイミングを決める帯域窓のタイミング共通化の処理を送信に先立って予め行うことができる。この共通化の処理は、ビーコン信号やCDCF信号の検出結果に応じて実行する場合としない場合がある。
この制御部20の基本的な制御に加え、付加的な任意な制御または処理として、当該通信装置がCDCF信号を送信する場合に、その信号を送信すべきCDCF窓の特定を行うことができる。
また、CDCF信号が検出されない等の場合、制御部20は、CDCF信号の送信要求信号の発生をCDCF信号発生部34に指示することができる。この指示を受けたCDCF信号発生部34は、CDCF信号の送信要求信号を発生させる。
さらに、ビーコン信号が検出できない等の場合、制御部20は、ビーコン信号の送信要求信号の発生をビーコン信号発生部33に指示することができる。この指示を受けたビーコン信号発生部33は、ビーコン信号の送信要求信号を発生させる。
これらの要求信号は、制御部20の制御の下、選択回路35で選択され、変調器16を経由して送信アンプ17から送信される。制御部20は、このときの送信要求信号の発生、送信、または、その両方のタイミングを制御する。
なお、通常のデータ送信の場合、上位層から受け取ったデータはパケット処理部14でパケット化され、選択回路35に入力される。
選択回路35は、パケット処理部14からの送信パケット、ビーコン信号発生部33からのビーコン信号のパケット、CDCF信号発生部34からのCDCF信号のパケットのうち1つを選択して、変調器16に入力する。変調器16では受け取った送信パケットを変調して、その結果を送信アンプ17に入力する。送信アンプ17では所定の電力に増幅して電力線通信網に出力する。
つぎに、制御部20のより詳細な制御手順を説明する。
以下に3通りの手順を説明するが、本発明はこれに限定されない。この3通りの手順を含め本実施形態では、以下の特徴を有する。
制御部20は、CDCF信号検出部(共存信号検出部)32が検出するCDCF信号(共存信号)の有無とそのCDCF窓(帯域窓)のタイミングと、ビーコン信号検出部(標識信号検出部)31が検出するビーコン信号(識別信号)の有無とに基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち(1)第1送信、(2)第2送信、(3)現状維持、(4)窓タイミング共通化の動作の何れかの実行、または、ビーコン信号発生部(標識信号発生部)33およびCDCF信号発生部(共存信号発生部)34への実行指示を行う。
(1)第1送信:
CDCF信号が検出されない場合とCDCF信号が所定周期のCDCF窓で検出されるがビーコン信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、CDCF信号とビーコン信号を発生させて送信処理部内の送信アンプ17から送信する。
(2)第2送信:
複数のCDCF信号が、周期がずれた複数のCDCF窓で検出されるがビーコン信号が検出されない場合に、複数のCDCF窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化されたCDCF信号とビーコン信号を送信処理部内の送信アンプ17から送信する。
(3)現状維持:
CDCF信号が所定周期のCDCF窓で検出されビーコン信号が検出される場合に、窓タイミング共通化、CDCF信号およびビーコン信号の発生と送信とを全て行わない。
(4)窓タイミング共通化:
複数のCDCF信号が、周期がずれた複数のCDCF窓で検出され、かつ、ビーコン信号が検出される場合にCDCF信号およびビーコン信号の発生と送信を行わない。
以上の(1)〜(4)の動作は、その場合分けにおける信号検出等の手順を限定しないものであり、本実施形態と、それに続く他の実施形態(第2および第3実施形態)に共通に適用される。第1〜第3実施形態では、上記手順の具体的な例を示す。
本実施形態では、一例として、最初にCDCF信号とビーコン信号をこの順で検出し、つぎに周期がずれたCDCF窓が複数あるかを調べる(窓タイミング確認)という手順で起動時動作を行う。
この手順に即した動作フローを図11に示し、この図11を用いて、より具体的な制御例を説明する。
本実施形態の具体的な制御は、制御部20が、自己が属するシステム(自システム)と、検出されたCDCF信号、ビーコン信号の各々が対応する他システムとの関係を把握する場合を例示する。
このシステムの把握は、ビーコン信号を検出して、それに続くシステム情報を読み出すことにより行うことができる。また、CDCF信号とビーコン信号との関係は、その両方を検出後に把握できる。窓タイミング確認は、信号の発生または送信時に必要な窓タイミングの統一(共通化)を行うかの判断基準を得る作業であり、CDCF信号の検出結果の再確認に該当する。
図11のステップST0にて制御部20にて起動が検出される。ここで「起動」とは電源オンの場合、電源はオンしているが当該通信装置(モデム)の機能が休止したスタンバイ状態から起動する場合の両方を含む。
当該起動後に、図9のCDCF信号検出部32が、受信アンプ11からの受信信号にCDCF信号が含まれるかを検出する(ステップST1A)。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1送信」のために、処理フローがステップST10に進む。
なお、ビーコン信号は、CDCF信号を送信した他のシステムが、その後に送信するため、CDCF信号を検出できない場合はビーコン信号の検出もできない。
第1送信の動作は、起動している他のシステムがないために自身がマスタ局となるための手続きであり、図9の制御部20がCDCF信号発生部34、ビーコン信号発生部33、選択回路35、変調器16および送信アンプ17を制御して実行する。
ステップST10で、自システムに対応したCDCF窓内タイミング(ブロック120i(i=A,B,C,…):図5(A)参照)でCDCF信号を送信開始して帯域予約する。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号は、自システムに対応したスロット130iで送る。
その後、当該起動時動作を終了する。
図11のステップST1AでCDCF信号が検出されると、処理フローがステップST2Aに進む。
ステップST2Aでは、図10のビーコン信号発生部33が、受信アンプ11からの受信信号にビーコン信号が含まれるかを検出する。
ステップST1Aで検出されたCDCF信号に対応してビーコン信号が検出されない場合は、次のステップST3Aで他のCDCF窓を探し、ステップST2AとこのST3Aを繰り返すことにより、複数のCDCF窓がある場合、その全てに対応するビーコン信号の逐次検出を行う。
最初のステップST2Aの判断、又は、ステップST2AとST3Aを繰り返すループ処理途中の2回目以降のステップST2Aの判断で、ビーコン信号が検出されると、処理フローがステップST5Aに移行する。
ループ処理でビーコン信号が1度も検出できず、ビーコン信号検出を全てのCDCF窓に対して行った場合は処理フローが次のステップST4Aに進む。
ステップST4Aで他のCDCF窓、すなわちステップST1Aで検出したCDCF窓と周期がずれた他のCDCF窓が存在するかを確認する。このステップST4Aは、本発明の「第1窓タイミング確認」に該当する。
このステップST4Aで他のCDCF窓が検出されないときは、自身が参加許可されている自システム、または、これから参加可能な他システムが認識できないので、処理フローをステップST10に移行させて自身がマスタ局となる前記処理を行う。
一方、当該ステップST4Aにて、ステップST1Aで検出されたCDCF窓とは周期がずれた他のCDCF窓が確認されたときは、次のステップST12にて「窓タイミング共通化」を行う。
ここでの窓タイミング共通化は、自システム以外の複数の他システムに対する窓タイミングの共通化である。ここで他システムには、方式の異なるシステムと、同じ方式でも自分自身とシステムIDが異なるものが含まれる。
例えば図9の場合に、ある他システムが「システム#1」で、それに対応するCDCF#1が繰り返し送信されている場合を考える。この場合、窓タイミングの周期と同じ周期(例えば200[ms])でCDCF信号#1も繰り返し検出できる。CDCF信号をサーチしている最中に、このCDCF信号#1と交互に、CDCF信号#3が検出される場合がある。この場合、CDCF信号#3だけを見ると200[ms]の一定周期は保たれているが、その周期がCDCF信号#1の周期とずれているため、2種類のCDCF信号が交互に観測される。
このような周期のずれを「窓タイミングが異なる」または「窓タイミングがずれている」という。窓タイミングの共通化は、一方の窓タイミング周期を他方の窓タイミング周期に一致させるための作業である。具体的には、図10の制御部20の制御により窓タイミング変更要求信号が、例えばCDCF信号発生部34で発生され、選択回路35で選択されて変調器16を経由し送信アンプ17から送信される。この窓タイミング変更要求信号を受信したシステム#1または#3のマスタ局は、CDCF信号をサーチし、自身が使用している窓タイミングとタイミングが異なる窓タイミングが検出されると、自身が使用している窓タイミングから、その他の窓タイミングに乗換えを行ってCDCF信号を発信する。この窓タイミングの変更要求を行った当該通信装置は、その後のCDCF信号受信において窓タイミングのずれが修正され「窓タイミングの共通化」が行われたことを知ることができる。
その後、必要に応じてビーコン信号を送信すると(ステップST11)、起動時動作が終了する。
つぎに、図11のフロー図に戻り、ステップST2Aでビーコン信号が検出された場合の処理を説明する。
ビーコン信号が検出されると処理フローがステップST5Aに進み、ここで複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、前記ステップST4Aと同じであるが、ビーコン信号検出後であるため、本発明の「第2窓タイミング確認」に該当する。
このステップST5Aの判断が「No」の場合、CDCF信号(CDCF窓)とビーコン信号が1つずつ受信できたことから、本通信装置は自システムのマスタ局の存在を認識できる。よって調停作業は不要であり、図10の状態Sに示す「マスタ局の制御に従う」こととして当該起動時動作を終了する。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
ステップST5Aの判断が「Yes」の場合は、前述した窓タイミング共通化(ST12)を行うが、ビーコン信号が検出され自システムのマスタ局の存在は確認できていることから、自身がマスタ局となる必要はない。よって、窓タイミング共通化後は、CDCF信号とビーコン信号の送信処理(ST10とST11)は行わないで、当該起動時動作を終了する。
この場合、前記「(4)窓タイミング共通化」に該当する。このときビーコン信号を発信しているシステムのマスタ局(自システムのマスタ局)の制御に従う(状態S)。
なお、前述したようにビーコン信号はシステム固有であるため1つ(1種類)しか検出できないが、周期がずれたCDCF窓が複数ある場合(図8の周期#1と#2参照)に、ビーコン信号が、どのCDCF窓に従って発信されたかが分からない。
この場合、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定する。
この判断の結果、自システムに関係するビーコン信号が検出された場合には、自システムのマスタ局の制御に従う(状態S)。
このステップST5Aの判断が「Yes」の場合に行われる窓タイミング共通化(ST12)で調停作業を行うが、その方法には、複数のCDCF窓のうち、自システムのCDCF窓と、それと周期がずれている窓タイミングの他システムのCDCF窓とを識別した上で、以下の3通りがある。
この調停作業は図10の制御部20自身と、その制御下のビーコン信号発生部33、CDCF信号発生部34、選択回路35、変調器16、送信アンプ17とによって実行される。
[第1の調停方法]
第1の調停方法は、自システムのマスタ局が利用しているCDCF窓のタイミングに他システムのCDCF窓を変更させる。
具体的に、たとえば以下の処理が可能である。
制御部20は、他システムに送る窓タイミング変更要求を発生させる指令をCDCF信号発生部34に出力する。CDCF信号発生部34は、この指令に基づいて、CDCF信号仕様に規定されているCDCF窓内の変更要求ブロック(図5(A)には不図示)で窓タイミング変更要求信号を発生させ、送信する。
その後、この窓タイミング変更要求信号を受信した他システムが窓タイミングの変更を行う。そして、当該窓タイミング変更要求信号を送信した通信装置が、タイミング変更要求を行ったCDCF窓でCDCF信号が送信されなくなるのを確認する。
この窓タイミングの変更要求と、変更の確認を1回、または、必要なら複数回繰り返すことによりCDCF信号の調停作業が行われる。
[第2の調停方法]
第2の調停方法は、自システムが用いているCDCF窓を放棄して、他システムが用いているCDCF窓への乗り換えを行う。
具体的に、自身がマスタ局でない通信装置は、自システムが利用しているCDCF窓に対し窓タイミング変更要求信号を行う。この窓タイミング変更要求に応答して、自システムのマスタ局がCDCF窓のタイミングを変更した、当該マスタ局でない通信装置は、その窓タイミングの変更を確認する。
[第3の調停方法]
第3の調停方法は、上記第1と第2の調停方法のどちらを選択するかを、CDCF信号の利用状況に応じて判断する方法である。
ここで利用状況とは、帯域予約による通信か、または、いわゆるベストエフォート型通信かの違いをいう。
帯域予約ではコンテンツを所定の伝送速度を保ったまま伝送するためコンテンツのダウンロード再生または記録などのリアルタイム処理が必要な場合に、最低の通信速度を確保したい用途に適している。ただし、帯域予約が頻繁に行われると、使用可能な周波数または時間帯域が細分化され、空いていても利用できない帯域が増加する可能性があり、その利用効率が悪いことがある。
一方、ベストエフォート型通信では予約がされていない帯域を全て利用できるため効率がよい場合があるが、帯域の多くが予約で埋まっていると通信速度が制限されることから、最低の通信速度が保証できない。
第3の調停方法では、まず、制御部20はCDCF信号検出部32を制御して、このような利用状況を複数のCDCF窓において調べる。
前述したようにCDCF信号には、システムごとの帯域予約のための時間領域(CDCFブロック)のほかに、帯域予約を行わないベストエフォート型通信のための時間領域が存在する。制御部20は、図9のCDCF信号検出部32の検出結果から、CDCF窓内の信号タイミングも検出できるため、このような帯域予約型かベストエフォート型かのCDCF信号の利用状況も認識可能である。
制御部20は、ベストエフォート型通信を行うCDCF窓の窓タイミングを、帯域予約型通信を行う他のCDCF窓の窓タイミングに変更するための手続きを実行させる。この場合、自システムのCDCF窓がどちらであるかは無関係であり、帯域予約型通信に統一されるように、上記第1または第2の調停方法の何れかを実行する。
なお、これとは逆にベストエフォート型通信への統一も可能である。
例えば、自己の通信装置が想定しているアプリケーションにとって最低速度保証は不要であり、予約されている帯域の利用効率が悪い場合には、ベストエフォート型通信に統一することも可能である。
何れにしても、選択された第1または第2の調停方法に従って起動時動作が行われる。
《第2実施形態》
本実施形態では、最初にビーコン信号をCDCF窓には関係なく検出し、次にCDCF信号を検出するという手順で起動時動作を行う。
この手順が異なる以外は、第1実施形態と共通する。すなわち、図10の構成は同じであり、また図1〜図9も本実施形態に適用される。また、前述した「(1)第1送信」「(2)第2送信」「(3)現状維持」「(4)窓タイミング共通化」の記載、ならびに、その何れかを実施または制御することを、制御部20が、CDCF信号の有無とそのCDCF窓のタイミングと、ビーコン信号の有無とに基づいて行うこと自体は、第1実施形態と同じである。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは図12に示す手順であり、以下、この手順を説明する。
図121のステップST0にて制御部20にて起動が検出される。ここで「起動」とは電源オンの場合、電源はオンしているが当該通信装置(モデム)の機能が休止したスタンバイ状態から起動する場合の両方を含む。
当該起動後に、図10のビーコン信号検出部31が、受信アンプ11からの受信信号にビーコン信号が含まれるかを検出する(ステップST2B)。CDCF窓が無くともビーコン信号は検出可能である。
ビーコン信号が検出されない場合、図10のCDCF信号検出部32が、受信アンプ11からの受信信号にCDCF信号が含まれるかを検出する(ステップST1B)。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1起動」のために、処理フローがステップST10に進む。
第1送信の動作は、起動している他のシステムがないために自身がマスタ局となるための手続きであり、図10の制御部20がCDCF信号発生部34、ビーコン信号発生部33、選択回路35、変調器16および送信アンプ17を制御して実行する。
ステップST10において、CDCF窓内の未使用のブロック120iでCDCF信号を送信開始して帯域予約する。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号の送信は、予約したサブスロット130iを利用して行われる。
その後、当該起動時動作を終了する。
図12のステップST1BでCDCF信号が検出されると、処理フローがステップST4Bに進む。
ステップST4Bで他のCDCF窓、すなわちステップST1Bで検出したCDCF窓と周期がずれた他のCDCF窓が存在するかを確認する。このステップST4Bは、本発明の「第1窓タイミング確認」に該当する。
このとき異なるタイミングの複数のCDCF窓が検出された場合に、ビーコン信号がどのCDCF窓に従って送信されているかを知ることができる。具体的には、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定することができる。この確認作業は、後に実行される窓タイミングの統一(共通化)での判断基準を得る作業であり、CDCF信号の検出結果の再確認に該当する。
このステップST4Bで他のCDCF窓が検出されないときは、ビーコン信号が検出されていないので自システムが認識できず、しかも、CDCF窓の種類が1つなので窓タイミング共通化を行う必要がないため、処理フローをステップST10に移行させて自身がマスタ局となる前記処理を行う。
一方、当該ステップST4Bにて、ステップST1Bで検出されたCDCF窓とは周期がずれた他のCDCF窓が確認されたときは、次のステップST12にて「窓タイミング共通化」を行う。
窓タイミング共通化の内容は、第1実施形態と同様である。
即ち、図10の制御部20の制御により窓タイミング変更要求信号が、例えばCDCF信号発生部34で発生され、選択回路35で選択されて変調器16を経由し送信アンプ17から送信される。この窓タイミング変更要求信号を受信したシステムのマスタ局は、CDCF信号をサーチし、自身が使用している窓タイミングとタイミングが異なる窓タイミングが検出されると、自身が使用している窓タイミングから、その他の窓タイミングに乗換えを行ってCDCF信号を発信する。窓タイミングの変更要求を行った当該通信装置は、その後のCDCF信号受信において窓タイミングのずれが修正され「窓タイミングの共通化」が行われたことを知ることができる。
その後、必要に応じてビーコン信号を送信すると(ステップST11)、起動時動作が終了する。
つぎに、図12のステップST2Bでビーコン信号が検出された場合の処理を説明する。
ビーコン信号が検出されると処理フローがステップST5Bに進み、ここで複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、前記ステップST4B(即ち、第1実施形態のST4A)と共通するが、ビーコン信号検出後であるため、本発明の「第2窓タイミング確認」に該当する。
このステップST5Bの判断が「No」の場合、CDCF信号(CDCF窓)とビーコン信号が1つずつ受信できたことから、本通信装置は自システムのマスタ局の存在を認識できる。よって調停作業は不要であり、図12の状態Sに示す「マスタ局の制御に従う」こととして当該起動時動作を終了する。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
ステップST5Bの判断が「Yes」の場合は、前述した窓タイミング共通化(ST12)を行うが、ビーコン信号が検出され自システムのマスタ局の存在は確認できていることから、自身がマスタ局となる必要はない。よって、窓タイミング共通化後は、CDCF信号とビーコン信号の送信処理(ST10とST11)は行わないで、当該起動時動作を終了する。
この場合、前記「(4)窓タイミング共通化」に該当する。このときビーコン信号を発信しているシステムのマスタ局(自システムのマスタ局)の制御に従う(状態S)。
なお、前述したようにビーコン信号はシステム固有であるため1つ(1種類)しか検出できないが、周期がずれたCDCF窓が複数ある場合(図8の周期#1と#2参照)に、ビーコン信号が、どのCDCF窓に従って発信されたかが分からない。
この場合、各CDCF窓のCDCF信号が指定するサブスロットでビーコン信号検出を行うことによって、CDCFタイミングとビーコン信号の関係を取得し、ビーコン信号が関係するCDCF窓を特定する。
この判断の結果、自システムに関係するビーコン信号が検出された場合には、自システムのマスタ局の制御に従う(状態S)。
《第3実施形態》
本実施形態では、CDCF信号の検出、CDCF窓の共通化作業を先に行い、その後、ビーコン信号の検出を行うという手順で起動時動作を行う。
この手順が異なる以外は、第1実施形態と共通する。すなわち、図10の構成は同じであり、また図1〜図9も本実施形態に適用される。また、前述した「(1)第1送信」「(2)第2送信」「(3)現状維持」「(4)窓タイミング共通化」の記載、ならびに、その何れかを実施または制御することを、制御部20が、CDCF信号の有無とそのCDCF窓のタイミングと、ビーコン信号の有無とに基づいて行うこと自体は、第1実施形態と同じである。
本実施形態が第1実施形態と異なるのは図13に示す手順であり、以下、この手順を説明する。
図13のステップST0にて制御部20にて起動が検出される。ここで「起動」とは電源オンの場合、電源はオンしているが当該通信装置(モデム)の機能が休止したスタンバイ状態から起動する場合の両方を含む。
当該起動後に、図10のCDCF信号検出部32が、受信アンプ11からの受信信号にCDCF信号が含まれるかを検出する(ステップST1C)。
CDCF信号が検出されない場合は、前述した「(1)第1起動」のために、処理フローがステップST10に進む。
第1送信の動作は、起動している他のシステムがないために自身がマスタ局となるための手続きであり、図10の制御部20がCDCF信号発生部34、ビーコン信号発生部33、選択回路35、変調器16および送信アンプ17を制御して実行する。
ステップST10において、CDCF窓内の未使用のブロック120iでCDCF信号を送信開始して帯域予約する。
ステップST11でビーコン信号の送信を開始する。このビーコン信号の送信は、予約したスロット130iを利用して行われる。
その後、当該起動時動作を終了する。
図13のステップST1CでCDCF信号が検出されると、処理フローがステップST6に進む。
ステップST6で複数のCDCF窓の存在が確認される。この処理の内容自体は、第1実施形態のステップST4Aと同じである。ただし、本実施形態では、「窓タイミング確認」は当該ステップST6のみとなっている。
このステップST6で検出されるCDCF窓が単一の場合、すなわち当該判断が「No」の場合は、処理フローがステップST2Cに進む。
ステップST2Cでは、図10のビーコン信号検出部31が、受信アンプ11からの受信信号にビーコン信号が含まれるかを検出する。
ビーコン信号が全く検出されない場合、前述した「(1)第1起動」のために、処理フローがステップST10に進み、前記と同様に自身がマスタ局となるための手続き、すなわちCDCF信号の送信(ST10)とビーコン信号の送信(ST11)を行って、当該起動時動作を終了する。
一方、前記ステップST6で周期がずれた複数のCDCF窓が確認されると、次のステップST12にて「窓タイミング共通化」を行う。
窓タイミング共通化の内容は、第1実施形態と同様である。
また、当該共通化に続く上記ステップST2Cの判断が「No」となり、CDCF信号およびビーコン信号の発生と送信処理(ST10とST11)に移行した場合、上記共通化と、ステップST10とST11の処理を含む調停作業は、第1実施形態で説明した[第1の調停方法][第2の調停方法][第3の調停方法]の3通りの方法があり、その詳しい内容は第1実施形態と同様であるため、ここでの説明を省略する。
ステップST2Cで、自システムに関係するビーコン信号が検出されると、システムの把握が可能である。システムの把握は、ビーコン信号を検出して、それに続くシステム情報を読み出すことにより行うことができる。
これにより本通信装置は自システムのマスタ局の存在を認識できる。よって調停作業は不要であり、図13の状態Sに示す「マスタ局の制御に従う」こととして当該起動時動作を終了する。このマスタ局は、ビーコン信号を発信している自システムのマスタ局である。
この場合、調停の実施による具体的な状態変化(マスタ局になる、システム変更等)がないことから、前記「(3)現状維持」に該当する。
なお、ステップST2Cでは、自システムの把握ができない場合、状態Sでは自己が保持するシステム識別情報と異なる他システムのマスタ局の制御に従うこともあるが、その場合、ビーコン信号に応答する必要があり、その動作は当該起動時動作後のシステム変更動作でなされる。
なお、図11〜図13の手順は一例に過ぎず、本発明の範囲内で他の手順も適用可能である。
以上の本発明の実施形態では、CDCF信号を用いた調停作業と、ビーコン信号を用いた調停作業に関して、モデム起動時に不備なく、効率の良い動作手順を実行することができる。
実施形態に関わる電力線通信システムの機器接続形態を示す図である。 実施形態で用いた、同一家屋内におけるモデム間干渉の説明図である。 実施形態で用いた、異なる家屋間におけるモデム間干渉の説明図である。 実施形態で用いた、帯域割り当ての概略説明図である。 (A)はCDCF窓とビーコン信号の割り当て図、(B)はCDCF窓(帯域窓)の構成図、(C)は通信帯域の構成図である。 実施形態で用いたさらに具体的な例として、(A)は帯域割り当て図、(B)はCDCF窓(帯域窓)の構成図、(C)は通信帯域の構成図である。 実施形態で用いたシステムとして3つの家屋を示す図である。 図7の家屋間でシステム干渉が生じたときの説明図である。 図7の家屋2内のモデムが起動されたときに観測される信号例を示す図である。 第1〜第3実施形態に共通な通信装置のブロック図である。 第1実施形態の起動時動作方法を示すフローチャートである。 第2実施形態の起動時動作方法を示すフローチャートである。 第3実施形態の起動時動作方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1−1,1−2等…通信装置、10…電力線、11…受信アンプ、12…復調器、14…パケット処理部、15…誤り検出部、16…変調器、17…送信アンプ、20…制御部、30…上位層ブロック、31…ビーコン信号検出部、32…CDCF信号検出部、33…ビーコン信号発生部、34…CDCF信号発生部、35…選択回路、71,72…機器、111…電灯線、120…CDCF窓、120A,120B,120C…CDCF窓のブロック、121,122…CDCF信号、130i…スロット、131〜133…サブスロット、141,142…ビーコン信号

Claims (7)

  1. 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置であって、
    電力線通信網から信号を受信して処理する受信処理部と、
    前記受信処理部が受信した受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出可能な共存信号検出部と、
    システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を発生する標識信号発生部と、
    前記受信信号から前記標識信号を検出可能な標識信号検出部と、
    共存信号を発生する共存信号発生部と
    号を処理して前記電力線通信網に送信する送信処理部と、
    前記共存信号検出部が検出する前記共存信号の有無とその前記帯域窓のタイミングと、前記標識信号検出部が検出する前記標識信号の有無とに基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
    前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが前記標識信号が検出されず、かつ、周期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されない場合との少なくとも一方の場合に、共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する第1送信、
    期がずれた複数の前記帯域窓で複数の前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されない場合に、前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と標識信号を発生させて前記送信処理部から送信する第2送信、
    前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信とを全て行わない現状維持、および、
    前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
    の何れかの実行、または、前記共存信号発生部、前記標識信号発生部および前記送信処理部への実行指示を行う制御部と
    を有する電力線通信装置。
  2. 前記制御部は、起動指示の入力に応じて前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、共存信号が検出される場合に前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、標識信号が検出される場合と検出されない場合との2つの場合で前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、前記共存信号の検出結果、前記標識信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
    請求項1に記載の電力線通信装置。
  3. 前記制御部は、前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、標識信号が検出されない場合に前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、当該共存信号検出部で共存信号が検出される場合と前記標識信号検出部で前記標識信号が検出される場合との2つの場合で、前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、前記標識信号の検出結果、前記共存信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
    請求項1に記載の電力線通信装置。
  4. 前記制御部は、起動指示の入力に応じて前記共存信号の検出を前記共存信号検出部に指示し、共存信号が検出される場合に前記共存信号検出部によって前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認を行い、当該窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に前記標識信号の検出を前記標識信号検出部に指示し、前記共存信号の検出結果、前記窓タイミング確認の結果、前記標識信号の検出結果の少なくとも一の結果に基づいて、前記第1送信、前記第2送信、前記現状維持、前記窓タイミング共通化の何れかを実行または指示する
    請求項1に記載の電力線通信装置。
  5. 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
    起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
    前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
    前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、
    前記標識検出で前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、
    前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
    を含み、
    前記共存検出の結果、前記標識検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
    前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が検出されるが前記標識信号が検出されず前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
    前記標識信号が検出されないが前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
    前記標識信号が検出されるが前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
    前記標識信号が検出され、かつ、前記第2窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
    の何れかの実行する
    電力線通信装置の起動時動作方法。
  6. 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
    起動指示の入力に応じて受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
    前記標識検出で前記標識信号が検出されない場合に受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
    前記共存信号が検出される場合に当該共存検出で前記共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第1窓タイミング確認のステップと、
    前記標識信号が検出される場合に前記共存検出で前記複数の共存信号が、周期がずれた複数の前記帯域窓で検出されるかを調べる第2窓タイミング確認のステップと、
    前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
    を含み、
    前記共存検出の結果、前記第1および第2窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
    前記標識信号と前記共存信号が共に検出されない場合と前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
    前記第1窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
    前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認されない場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
    前記第2窓タイミング確認で前記複数の帯域窓の検出が確認される場合に、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
    の何れかの実行する
    電力線通信装置の起動時動作方法。
  7. 変調方式が異なる複数システム間で帯域予約のための共存信号をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な帯域窓と、任意情報をシステムごとに異なる時間領域に割り当て可能な通信帯域と、が交互にかつ周期的なタイミングで割り当てられている電力線通信装置の起動時動作方法であって、
    起動指示の入力に応じて受信信号から前記共存信号とその前記帯域窓のタイミングを検出する共存検出のステップと、
    前記共存検出で前記共存信号が検出される場合に前記複数の共存信号が、周期がずれた前記複数の帯域窓で検出されるかを調べる窓タイミング確認のステップと、
    前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号の検出が確認されない場合に受信信号から、システム内のマスタ局の存在を知らせるためにシステムごとに規定される一定間隔で送信される標識信号を検出する標識検出のステップと、
    前記窓タイミング確認で前記複数の共存信号が確認される場合に前記複数の帯域窓のタイミングを揃える窓タイミング共通化のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号を発生させる信号発生のステップと、
    前記共存信号と前記標識信号とを送信する送信のステップと、
    を含み、
    前記共存検出の結果、前記窓タイミング確認の結果、前記標識検出の結果の少なくとも一の結果に基づいて、以下の場合ごとの各動作、すなわち、
    前記共存信号が検出されない場合と前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出されない場合との2つの場合に、前記共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第1送信、
    記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認される場合に前記窓タイミング共通化を行って当該窓タイミングが共通化された共存信号と前記標識信号を発生させて送信する第2送信、
    前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出されるが、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認されず、かつ、前記標識信号が検出される場合に、前記窓タイミング共通化、前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を全て行わない現状維持、および、
    前記共存信号が所定周期の前記帯域窓で検出され、前記複数の帯域窓での前記複数の共存信号の検出が確認され、かつ、前記標識信号が検出される場合に前記共存信号および前記標識信号の発生と送信を行わないときの前記窓タイミング共通化
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    電力線通信装置の起動時動作方法。
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