JP4786725B2 - 加熱コイル保護カバー - Google Patents
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Description
しかしながら、電気炉52を用いて対象物12を移動させながら加熱により塗料を乾燥させるには、対象物12を移動させながら加熱するための加熱ラインたる電気炉52を長く設けなければならず、装置全体が大きな構成となってしまという問題点があった。
このため、上記したような問題点を解決するための手法として、誘導加熱装置を用いて塗料の乾燥を行うことが行われている。
しかしながら、誘導加熱装置10によれば、加熱コイル14周辺において、塗料を塗布された対象物12を加熱した際に生じるガスが充満することとなり、こうしたガスが加熱コイルに付着することで、加熱コイル14が汚染されてしまい、その結果、加熱コイル14においてスパークを生じてしまうという問題点があった。
このため、加熱コイル14周辺に生じたガスを排気する機構が必要とされたが、こうした加熱コイル14周辺に、排気ファンのような排気手段を単に設けたとしても、加熱コイル14周辺に充満したガスを十分に排気できにないといった問題点が指摘されていた。
さらに、誘導加熱装置10に設けられた加熱コイル14を外的要因から保護するために、加熱コイル14に保護カバーを設けることがあるが、こうした保護カバーを加熱コイル14に設けた場合には、排気ファンなどの排気手段による排気効果が低減してしまうといった問題点も指摘されていた。
なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、本願明細書に記載すべき先行技術文献情報はない。
まず、図2乃至図3を参照しながら、本発明による加熱コイル保護カバーの実施の形態の一例について説明する。
この図2(a)(b)(c)および図3(a)に示す加熱コイル保護カバー20は、略半円錐形状を備えた上部22aと略円筒形状を備えた下部22bとにより形成されている先端部22と、先端部22の上部22aから略水平方向に延設されたダクト部24とを有して構成されている。
この先端部22は、上部22aと下部22bとが一体となって形成されており、下部22bの下面は開口している。
ダクト部24は、上方に角部25を有するようにして三角形状に突出した略三角屋根形状を備えた上部24aと該上部24aの下端部から略垂直方向下方に垂れ下がり形成された下部24bとにより構成されており、上部24aおよび下部24bの内周面によりダクト部24の内壁が形成されている。
そして、ダクト部24の内壁側は、上部24aにより形成される断面が略三角形状を備えた空間である上層24aaと下部24bにより形成される断面が略四角形状を備えた空間である下層24baとが、仕切部30により互いに連通することのないように仕切られた2層構造を備えている。
ここで、加熱コイル保護カバー20と加熱コイル14との配置の関係について説明すると、ダクト部24の下層24baの開口部24baaから、加熱コイル14を形成する線材である加熱コイル形成用パイプ14aが挿入され、スペーサー28を貫通して先端部22内まで延長されて、先端部22の下部22b内において加熱コイル形成用パイプ14aが巻回されて加熱コイル14を形成している。
そして、加熱コイル保護カバー20は、ダクト部24の上層24aaの開口部24aaa側およびダクト部24の下層24baの開口部24baa側で、開口部24aaaに対応する開口を備えた所定の壁面と直接的に固定されることにより、加熱コイル保護カバー20が誘導加熱装置10において固定的に配設されるようになされている。
以上の構成において、加熱コイル14に加熱コイル保護カバー20が設けられた誘導加熱装置10により、対象物12に塗布された塗料を乾燥させる場合には、加熱コイル14により形成された空間内に対象物12を載置する。
そして、加熱コイル14に電流を印加すると、加熱コイル14により形成された空間内に載置された対象物12が誘導加熱され、これにより対象物12に塗布された塗料が加熱され、当該塗料が乾燥する。
ここで、加熱コイル保護カバー20内においては、対象物12を載置するテーブルと先端部22の下部22bの下端部との間の隙間から外気が引き込まれるため、対象物12に塗布された塗料が乾燥する際に発生するガスは、常にダクト部24の上部24aから開口部24aaa側へ流れる気流によって、開口部24aaaから加熱コイル保護カバー20の外部へ排出されるようになされる。
また、塗料を乾燥する際に発生するガスは、加熱コイル保護カバー20の壁面において冷却されて液化しても、先端部22の上部22aが円錐形状に形成されているため、冷却されて生じた液滴は傾斜面22aaから下部22bの壁面22baを伝って加熱コイル保護カバー20の外部に排出されるため、当該液滴が対象物12や加熱コイル14上に落下することがなく、対象物12や加熱コイル14が汚染されることはない。
このように、誘導加熱装置10によって対象物12に塗布された塗料を乾燥する際に、本発明による加熱コイル保護カバー20を用いることによって、塗料乾燥時に発生するガスで加熱コイル14が汚染されることがなくなるため、加熱コイル14においてスパークの発生が抑制される。
なお、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(5)に示すように変形することができるものである。
12 対象物
14 加熱コイル
20 加熱コイル保護カバー
22 先端部
24 ダクト部
25 角部
26 樋
28 スペーサー
30 仕切部
32 ホース
34 タンク
36 排気ファン
50 加熱装置
52 電気炉
Claims (7)
- 塗料の乾燥に用いる誘導加熱装置の加熱コイルを保護する加熱コイル保護カバーにおいて、
加熱コイルを覆うとともに、略半円錐形状を備えた第1の上部と略円筒形状を備えた第1の下部とにより形成された先端部と、
前記先端部の前記第1の上部から延設されたダクト部とを有し、
前記ダクト部は、上方に角部を有するようにして三角形状に突出した略三角屋根形状を備えた第2の上部と前記第2の上部の下端部から略垂直方向下方に垂れ下がり形成された第2の下部とにより構成されるとともに、前記第2の上部により形成される断面が略三角形状を備えた空間である上層と前記第2の下部により形成される断面が略四角形状を備えた空間である下層とが、仕切部により互いに連通することのないように仕切られた2層構造を備え、
前記ダクト部の前記上層は、前記先端部の前記第1の上部により形成される空間と連通して形成され、
前記ダクト部の前記下層は、前記先端部の前記第1の上部により形成される空間とはスペーサーにより仕切られて形成されてなり、
前記ダクト部の前記下層に加熱コイルを形成する線材を挿通した
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記ダクト部は、前記先端部の前記第1の上部から略水平方向に延設された
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記ダクト部は、前記先端部の前記第1の上部から水平方向より上方側に向かって延設された
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1、2または3のいずれか1項に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記ダクト部の前記角部の角度は、鋭角である
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1、2、3または4のいずれか1項に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記上層における開口部近傍に、排気手段を備える
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記先端部の前記第1の下部の下端部に樋を形成した
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。 - 請求項1、2、3、4、5または6いずれか1項に記載の加熱コイル保護カバーにおいて、
前記先端部および前記ダクト部は、非金属材料により形成された
ことを特徴とする加熱コイル保護カバー。
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2009
- 2009-03-03 JP JP2009049226A patent/JP4786725B2/ja active Active
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