JP4785806B2 - 照明装置 - Google Patents

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Description

本発明は、照射範囲を広げて配光する構造を有する照明装置に関し、特に屋外において設置される照明装置に関する。
従来、道路、公園等の屋外に設置される照明装置の光源として、白熱電球、水銀灯及び蛍光灯が主として用いられている。近年、発光ダイオード(以下、LEDという)の高輝度化に伴い、低消費電力かつ長寿命であるLEDを光源とする照明装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された照明装置は、複数の砲弾型LEDを一面に配設したフレキシブル基板を、LEDが配設された面の側が凸状になるように湾曲させた状態にて、支持枠により支持するように構成してある。支持枠は、略コの字形状を有する一方枠と他方枠とを備え、一方枠及び他方枠を開口端の側にて一部を重ね合せて矩形枠状とし、開口端の側を支軸として互いに回動させ、所望の開き角度に調整したのちにネジ止め等により固定してある。
このように構成された照明装置は、LEDが配設されたフレキシブル基板を湾曲させることにより、広い範囲に亘って照射することができると共に、照明装置が設置される場所に応じて前記開き角度を適切に調節することにより、照射範囲を容易に設定することが可能となる。
特開2005−166426号公報
ところで、屋外にて用いられる照明装置として、防犯の観点から、歩行者が夜道にて進路前方の状況を判断できるように、十分な明るさが確保されることが望ましい。例えば、(社)日本防犯設備協会の「歩行者のための屋外公共照度基準」により、不審な人物を判断してから行動するために必要な距離とされる4m離れた場所にいる人物の顔の概要が識別できる明るさ(推奨照度クラスA)が推奨されている。
しかし、上記先行技術に示した照明装置においては、光源を配したフレキシブル基板が湾曲して設けられていることにより照射範囲は広がるが、光源を備える照明部上にはゴミ等が溜まってしまうという問題があった。特に照明装置が屋外に設置されるような場合には、この問題が顕著となり、照明部の上部に雨水や落ち葉が溜まり、照明装置の信頼性に悪影響を与える原因となる。
本発明は、斯かる事情を鑑みてなされたものであり、照射範囲を広げて配光する構造を有し、照明部にゴミ等が溜まることを低減する照明装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、複数のチップ型LEDを有する複数の灯部と、各灯部を取り付けた支柱とを備える照明装置において、各灯部は、前記複数のチップ型LEDを複数列に配して装着した基板と、該基板を装着する平面を有するフレームと、該フレームに前記基板と平行をなして設けられ、前記チップ型LEDからの光を外部に出射する透光板とを有し、前記チップ型LEDからの光が異なる方向に照射されるように、各灯部の前記平面がなす角度が所定の角度をなし、各灯部を間隔を隔てて略V字形に配置して固定する固定部と、該固定部で固定した各灯部を前記支柱に対して直交する方向に突設させて取り付けるための支持腕とを備え、各灯部上にゴミ等が溜まらないように前記間隔を定めて空洞を設けてあり、前記複数の灯部が対向する面は、湾曲面をなしていることを特徴とする。
本発明にあっては、照射範囲を広げて配光する構造を有し、照明部にゴミ等が溜まることを低減することが可能である。例えば、前記灯部を、光源と、該光源が装着された基板と、該基板を支持する板状をなす支持体とを備える構成とし、複数の灯部を設置場所に応じて適切に所定の角度をなして配置することにより、防犯灯として最適な配光を得ることが可能となる。また、複数の灯部に光源を分散して配置することにより、光源から発生した熱が基板を介して支持体に分散して伝達されるから、温度上昇が抑制されると共に、光源から発生した熱が放熱される面積が大きくなるから、放熱性を向上することができる。さらに、同一形状の支持体を用いることにより、部品を共通化することができ、生産性を向上することができる。
また、複数の灯部を間隔を隔てて略V字形に配置しており、灯部間の隙間が通風路として機能するから、光源にて発生した熱を通風路にて流速が増した空気に伝達することにより、効率良く放熱することができる。また、灯部間の間隔を適切に定めることにより、落ち葉等のゴミが灯部の傾斜に沿って落下し易くなり、メンテナンスが軽減される。
また、基板と平行をなすように透光板を灯部に設けているから、光源からの光は透光板を少ない透過損失にて透過することができ、少ない光源数にて必要な照度を実現することが可能となる。
さらに、複数のチップ型LEDを光源として用いており、チップ型LEDの方が砲弾型LEDよりも発光効率が高いから、LEDの数の増加を抑制しつつ十分な照度を得ることができる。
また、複数の灯部が対向する面は、湾曲面をなしているので、湾曲面の曲面を利用して、落ち葉等ゴミや雨水が落ち易い構造となっており好適である
本発明に係る照明装置は、前記チップ型LEDの列と平行に抵抗の列を前記基板に実装してあり、前記チップ型LEDの列が前記抵抗の列よりも上側になるように前記基板を前記平面に装着してあることを特徴とする。
本発明にあっては、チップ型LEDの列が抵抗の列よりも上側になるように基板を平面に装着することにより、チップ型LEDが基板の一面に均等に配置される場合よりも上方光束比を低減することが可能となる。
本発明に係る照明装置は、前記支柱の前記灯部より上方に、前記チップ型LEDに供給する電力を発電する太陽電池を備えることを特徴とする。
本発明によれば、照射範囲を広げて配光する構造を有し、照明部にゴミ等が溜まることを低減することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて、太陽電池を備え、屋外にて用いられる照明装置を例にして詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る照明装置の模式的斜視図であり、図2は、照明装置を略示する概念図であり、図2(a)は正面図を、図2(b)は側面図を夫々示している。
図において1は、略四角柱状の外形を有する支柱であり、支柱1は、一端の側を土中に埋設させて立設してある。支柱1の下半部には、中空の四角柱状をなすボックス部11が設けてあり、該ボックス部11の上方には、ボックス部11の両側に配された2つの側柱12,12により細長い直方体状の空洞10が形成してある。
支柱1の上方に延びる他端の側には、照明部2が支柱1に直交する方向に突設させて取付けてある。図3は、図2の III‐III 矢視から見た照明部2の外形図である。図4は、図2のIV‐IV線による照明部2の部分拡大断面図である。
照明部2は、図4に示すように、断面形状が中空の略半楕円形をなし、押出加工により成形されたアルミニウム製の2つのフレーム21,21を備えている。フレーム21,21は、湾曲面21a,21aの側を対向させて、平面21b,21bが所定の角度、例えば75°の角度をなして略V字形に適長離隔して空洞を有して配置されるように、第1固定板22及び第2固定板23により固定してある。フレーム21は、光源である複数のLEDが実装された基板を内部に設けられて灯部50となり、照明部2は複数の灯部50から構成される。本明細書の説明において、灯部とは光源を備えて発光する部分を意味する。
第1固定板22は、フレーム21,21の断面形状と略同一形状の2つの半楕円形部22a,22aと、所定の角度をなす該半楕円形部22a,22a間を近接する側にて連結する連結部22bとを有する平板であり、第2固定板23は、フレーム21,21の断面形状と略同一形状の2つの半楕円形部(図示せず)と、所定の角度をなす該半楕円形部間を離れている側にて連結する連結部23bとを有する平板である。半楕円形部間の角度及び連結部22b,23bの長さを適切に設定することにより、2つのフレーム21,21を所定の角度をなして適長離隔して配することができる。また、これら2つのフレーム21,21、第1固定板22及び第2固定板23により通風路20が形成されている。
フレーム21,21の矩形状を有する平面21b,21bには、図2及び図4に示す如く、複数(図においては、4つ)の基板24,24…が夫々装着してある。図5は、基板24の概略図である。
図5に示すように、細長い矩形をなす基板24の一面には、複数のLED25,25…が3列に亘って配設してあり、さらにLED25,25…の配列に平行をなして抵抗26,26…が一列に配設してある。図中に矩形にて示しているLED25,25…は、LED素子と、外気から遮断すべく該LED素子を封止し、LED25に励起される蛍光体を含有する封止樹脂と、入力及び出力電極とを備えてなるチップ型LEDである。
基板24の長手方向の両端の側には、LED25,25…及び抵抗26と結線されるコネクタ27,27が接続端子の側を外向きにして夫々設けてある。またコネクタ27,27には、リード線(図示せず)により電源回路部品に接続してある。なお、基板24の一面は、LED25,25…への湿気の影響を低減するためにシリコン樹脂にてコーティングしてあり、コネクタ27,27を接続端子の側を外向き(LED25,25…が実装されている側の反対側)に配設することにより、シリコン樹脂を刷毛にて塗布する際にコネクタ27,27の内部にシリコン樹脂が入り難くなり、基板24の生産性及び信頼性が向上する。
このように一面にLED25,25…、抵抗26,26…及びコネクタ27,27が実装された基板24,24…は、図4に示す如く、3列のLED25,25…の側が上側(A側)に、抵抗の列の側が下側(B側)となるように、フレーム21,21の平面21b,21bに、非実装側の面の略全面にて当接させて、例えばネジ等により固定されている。フレーム21,21に取付けられたLED25,25…からの光が出射する2つの出射面は、フレーム21,21の所定の角度、例えば75°の角度と同一の角度をなすことになる。
フレーム21,21に取付けられたLED25,25…からの光が出射する2つの出射面間の角度、即ちフレーム21,21の平面21b,21b間の所定の角度は、例えば、(社)日本防犯設備協会の「歩行者のための屋外公共照度基準」の推奨照度クラスAの条件、道路の路面上の平均照度が1ルクス(lx)、道路の中心線上(軸上)の路面上1.5m高さの道路の軸に直交する鉛直面上の最小照度が5ルクス(lx)を満足するように決定されている。前記所定の角度は、これら2つの条件を満足しつつ、照明装置の設置間隔を可能な限り大きくすると共に、上方への光束の漏れの割合である上方光束比が15%以内になるように、適切に設定してある。前述した75°は、道路幅5m、照明装置の照明部の設置高さが約3.0mである設置条件下において、前述の条件を満足しつつ照明装置の設置間隔を大きくすることが可能となる適切な角度である。なお、適切な角度は、道路幅、照明部の設置高さ等の設置条件に応じて、また光源として用いるLEDの数及び発光効率等に応じて変化する。
また、基板24,24…を、LED25,25…の側が上側(A側)となるようにフレーム21,21の平面21b,21bに取付けているから、LED25,25…が基板の一面に均等に配置される場合よりも上方光束比を低減することが可能となる。
なお、フレーム21,21の平面21b,21b夫々に、4つの基板24,24…を2行2列に配しているが、これに限定されず、6つの基板24,24…を3行2列に配してもよい。どちらの配列にも対応可能なように、フレーム21,21を共通化する方がより望ましい。
また、フレーム21,21には、平面21b,21bに平行をなして、矩形をなす透光板であるアクリル板28,28が夫々ネジ止め等により取付けてある。
このように構成された照明部2は、図2に示すように、第2固定板23の側にて、支持腕29を介して支柱1に取付けてある。
さらに、支柱1の上方に延びる他端には、太陽電池3が支持枠40及び支持筒45を介して取付けてある。図6は、図2のVI‐VI線による太陽電池3近傍の断面図である。太陽電池3は、矩形状のパネル形状を有しており、例えば、単結晶又は多結晶の太陽電池のセルを太陽光透過率の高い強化ガラス裏面に実装支持してなるそれ自体公知の構成を有している。
太陽電池3を支持する金属製の支持枠40は、3分割構造(基部41及び二つの端縁部42)となっており、中央を支持する基部41は、太陽電池3の短手方向の長さの略1/3の幅を有し、上下方向が薄い細長い有底角筒状をなしている。基部41は、細長い矩形状をなす平板41aと、一面開放の筐体41bとを備え、該筐体41bの開放端の側に平板41aを配して、有底角筒状の筐体を形成している。基部41は、平板41aの側を下側にして、支持筒45に取付けてある。
基部41の短手方向の両側には、太陽電池3の短手方向の長さの略1/3の幅を有し、太陽電池3に直交する方向の断面形状が略直角三角形状をなし、上下方向が薄い細長い三角筒状の端縁部42,42が、長辺側の一面42a,42aを上側にして夫々配してある。基部41及び端縁部42,42は、基部41の筐体41bの長手方向と平行をなす側壁41c,41cと端縁部42,42の側壁42b,42bとを当接させて、ボルト46,46…により固定してある。基部41及び端縁部42,42は、長手方向の長さが同一になるように成形してある。また、基部41及び端縁部42,42は、基部41及び端縁部42,42の当接部における上下方向の高さが同一になるように、さらに端縁部42,42の斜面42c,42c及び基部41の平板41aが、連結状態にてなめらかな湾曲面を形成するように成形してある。
端縁部42,42の長辺側の一面42a,42aには、太陽電池3を短手方向の2辺にて挟持する略角筒状をなす2つの挟持部43,43がボルト47,47…により固定してある。また、基部41及び端縁部42,42の長手方向の両端には、基部41及び端縁部42,42を閉止する閉止板44,44が取付けてある。
このように一体化された支持枠40及び太陽電池3は、太陽電池3の受光面が南向きになるように支持筒45の支柱1への取付角度を変えて支柱1に取付けてある。なお、支持枠40及び太陽電池3により形成される空間内には、コネクタボックス3aが収納してあり、太陽電池3は、コネクタボックス3aを介して、制御部に接続してある。
図7は、図2の VII‐VII 線による支柱1の断面図である。図中、略矩形状を有する平面11aは、ボックス部11の上面であり、中空の四角柱状をなすボックス部11の両側には、該ボックス部11の両側面11b,11bに、略矩形をなす固定面12a,12aを当接させて、側柱12,12がボルト11c,11c…により固定してある。
側柱12は、図示の如く、固定面12aに直交する方向に側柱12の略全長に亘って外向きに突出する突出部12b,12bと、該突出部12b,12b間を連結し、略四角筒状をなす連結部12cとを備えている。連結部12cの固定面12aの逆側の面12dと突出部12b,12bとの接合部には、深さ方向が前記面12dと平行をなす溝12e,12eが側柱12の略全長に亘って形成してある。この溝12e,12eには、住所が表記されたカラーパネル、照明装置を設置する場所の景観に適合した模様が印刷されたカラーパネル等のカラーパネルが長辺側の2辺にて差し込まれ保持されている。
また、側柱12,12の固定面12a,12aの側には、L字状をなす切込部12f,12f…がボックス部11の平面11aの4隅に対応する位置に上下方向の適長に亘って夫々形成してある。この切込部12f,12f…には、地図が表記されたマップパネル、広告用の旗が取付けられたバナー等が取付治具を介して適宜取付けられる。
支柱1のボックス部11の内部には、太陽電池3の発電電力を充電し、充電された電力を照明部2に供給する蓄電池5が収容してある。また、ボックス部11の内部には、照明部2の点灯制御を行う制御部6が収容してあり、制御部6には、太陽電池3及び蓄電池5が夫々接続してある。
本実施の形態に係る照明装置においては、制御部6による点灯制御に応じて点灯するLED25,25…が装着された基板24,24…を、板状をなす複数のフレーム21,21に取付け、該フレーム21,21を所定の角度をなして配置しており、設置場所に応じて適切に前記角度を設定することにより、防犯灯として最適な配光を得ることが可能となる。また、基板24,24…と平行をなすようにアクリル板28,28をフレーム21,21に設けているから、LED25,25…からの光はアクリル板28,28を少ない透過損失にて透過することができ、少ないLED25,25…にて必要な照度を実現することが可能となる。
また、複数のフレーム21,21にLED25,25…を分散して配置しており、LED25,25…から発生した熱が基板24,24…を介してフレーム21,21に分散して伝達されるから、温度上昇が抑制されると共に、LED25,25…から発生した熱が放熱される面積が大きくなるから、放熱性を向上することができる。複数のフレーム21,21を間隔(空洞)を隔てて略V字形に配置しており、フレーム21,21間の隙間が通風路20として機能するから、LED25,25…にて発生した熱を通風路20にて流速が増した空気に伝達することにより、効率良く放熱することができる。
また、フレーム21,21(二つの灯部50)間の間隔を適切に定めて空洞を設けることにより、落ち葉等のゴミや雨水がフレーム21,21の傾斜に沿って落下し易くなり、メンテナンスが軽減される。さらに、フレーム21は、湾曲面21aを有しているために、湾曲面21の曲面を利用して、落ち葉等ゴミや雨水が落ち易い構造となっており好適である。
さらに、同一形状のフレーム21,21を用いることにより、部品を共通化することができ、生産性を向上することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る照明装置においては、パネル状の太陽電池3を一つ備えるように構成しているが、太陽電池3を複数備えるように構成することも可能である。図8は、実施の形態2に係る照明装置の太陽電池近傍の断面図であり、太陽電池を2つ備える照明装置の例である。
図に示すように、太陽電池3,3を支持する支持枠40aは、5分割構造(基部41、二つの端縁部42及び二つの連結部48)となっており、基部41と端縁部42,42との間には、上下方向が薄い細長い略角筒状の連結部48,48が介装してある。連結部48,48の第1側壁48a,48aは、基部41の側壁41c,41cにボルト46,46…により連結可能なように構成してあり、連結部48,48の第2側壁48b、48bは、端縁部42の側壁42b,42bにボルト46,46…により連結可能なように構成してある。連結部48,48の太陽電池3,3の短手方向の長さは、基部41及び2つの端縁部42,42の太陽電池3,3の短手方向の長さを加算した長さの半分になるように設定してある。また、連結部48,48の長手方向の長さは、基部41及び端縁部42,42の長手方向の長さと同一になるようにしてある。さらに、連結部48,48の上下方向の高さは、基部41及び端縁部42,42の固定側の上下方向の高さと同一になるようにしてある。その他の構成は、図6に示す実施の形態1と同様であるため、対応する構成部材に図6と同一の参照符号を付して、その構成の詳細な説明を省略する。
本実施の形態においては、支持枠40aに取付けられる太陽電池3,3の数及び/又は寸法から支持枠40aの太陽電池3,3の短手方向の必要長さを求め、求めた必要長さを満足するように予め用意された連結部48,48の数を選択し、選択した数の連結部48,48を基部41及び縁端部42,42間に介装して支持枠40aを組立てている。基部41及び縁端部42,42間に介装する連結部48,48の形状を適切に設定することにより、太陽電池3,3の数及び/又は寸法に応じて基部41及び縁端部42,42間に適切な数の連結部48,48を介装する又は基部41及び縁端部42,42を直接連結することにより、共通部品化した基部41、縁端部42,42及び連結部48,48により複数種類の支持枠を構成することが可能となり、生産性を向上することができる。
図9は、太陽電池3及び蓄電池5を備える照明装置の制御系の構成を示すブロック図である。制御部6には、太陽電池3の出力電圧(以下、PV電圧VPVという)の検出値が与えられる。制御部6は、与えられたPV電圧VPVに応じて、日の入又は日の出のいずれであるかを判定する。
また、制御部6には、蓄電池5の電圧(以下、バッテリ電圧VBAT という)の検出値が与えられる。制御部6は、バッテリ電圧VBAT に応じてバッテリ残容量を判断して照明部2の照明モードを決定し、この照明モードに応じた光の強度に調節すべく決定されたパルス信号を生成する。また、制御部6は、太陽電池3の出力電圧の検出値から日の入と判断した後に一定時間の間隔を空けた上で、バッテリ残容量から照明モードを決定してもよい。
また制御部6には、駆動回路部61が接続されており、制御部6は、駆動回路部61に生成したパルス信号を与える。駆動回路部61は、スイッチング素子を備えており、制御部6から与えられたパルス信号に応じてスイッチング素子を開閉する動作をなす。この結果、照明部2には、スイッチング素子の開閉動作に応じたパルス状の電流が供給され、LED25,25…は、電流の供給に応じて点灯する。LED25,25…の明るさは、この供給された電流の平均値により定まる。
図10は、制御部6の照明装置の点灯制御の処理手順を示すフローチャートである。制御部6は、PV電圧VPVを所定のサンプリング周期にて取り込む(ステップS1)。
ステップS1において取り込まれたPV電圧VPVを用いて、PV電圧VPVが日入検出電圧VS1以下であるか否か、即ち日の入であるか否かを判定する(ステップS2)。なお、日入検出電圧VS1は、太陽電池3が発電状態にない時のPV電圧の値から定められる。
ステップS2において、日の入であると判定された場合(ステップS2:YES)、制御部6は、バッテリ電圧VBAT を所定のサンプリング周期にて取り込む(ステップS3)。
一方、ステップS2において、日の入でないと判定された場合(ステップS2:NO)、制御部6は、ステップS1に戻って一連の動作を繰り返す。
次に、制御部6は、ステップS3において取り込まれたバッテリ電圧VBAT を用いて、バッテリ残容量を決定する(ステップS4)。制御部6は、バッテリ電圧VBAT とバッテリ残容量との関係を示すルックアップテーブルを有しており、与えられたバッテリ電圧VBAT をこのルックアップテーブルに適用してバッテリ残容量を決定している。
ステップS4において決定されたバッテリ残容量に応じて、照明モードを決定する(ステップS5)。例えば、バッテリ残容量が50%以上であるか否かに応じて照明モードを通常モード又は節電モードに切り替える。図11は、照明部2の点灯及び照度の制御過程を示すタイミングチャートである。図11(a)は、通常モードのタイミングチャートを、図11(b)は、節電モードのタイミングチャートを夫々示している。
図11は、横軸に時間を、縦軸に照明部2の照度を夫々示している。制御部6は、日の入と同時に照明部2をS1又はS3の照度にて点灯し、T1(例えば、7時間)経過後は、S2又はS4の低い照度にて点灯して、日の出と同時に消灯するように構成してある。例えば、S3はS1の半分に設定してある。なお、この照度は、制御部6から駆動回路部61に与えるパルス信号のデューティ比を変えることにより制御している。
ステップS5において決定された照明モードに応じて、例えば、図11(a)に示す通常モードにて照明部2を点灯する(ステップS6)。
ステップS6において照明部2を点灯させた後、PV電圧VPVを所定のサンプリング周期にて取り込む(ステップS7)。
ステップS7において取り込まれたPV電圧VPVを用いて、PV電圧VPVが日出検出電圧VS2以上であるか否か、即ち日の出であるか否かを判定する(ステップS8)。なお、日出検出電圧VS2は、太陽電池3が発電状態にある時のPV電圧の値から定められる。
ステップS8において、日の出であると判定された場合(ステップS8:YES)、制御部6は、照明部2を消灯して(ステップS9)、照明装置の点灯制御の動作を終了する。
一方、ステップS8において、日の出でないと判定された場合(ステップS8:NO)、制御部6は、ステップS7に戻って一連の動作を繰り返す。
以上のように、照明装置は、バッテリ電圧VBAT に基づいて決定されたバッテリ残容量に応じて、照明モードを変更しており、バッテリ残容量が少なくなった場合においても、比較的長期間の点灯が可能となる。
なお、以上の照明装置の点灯制御の説明において、照明モードが2つ設定されている場合について説明したが、これに限定されず、バッテリ残容量に応じてきめ細かく複数の照明モードを設定してもよいし、季節及び/又は地震発生時等の状況に応じて複数の照明モードを設定してもよい。
なお、以上の実施の形態に係る照明装置は、光源としてLEDを用いた照明装置を例に説明したが、LEDに限定されるものではない。
更に、本発明は、その他、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
本発明の実施の形態1に係る照明装置の模式的斜視図である。 照明装置を略示する概念図である。 図2の III‐III 矢視から見た照明部の外形図である。 図2のIV‐IV線による照明部の部分拡大断面図である。 基板の概略図である。 図2のVI‐VI線による太陽電池近傍の断面図である。 図2の VII‐VII 線による支柱の断面図である。 実施の形態2に係る照明装置の太陽電池近傍の断面図である。 太陽電池及び蓄電池を備える照明装置の制御系の構成を示すブロック図である。 制御部の照明装置の点灯制御の処理手順を示すフローチャートである。 照明部の点灯及び照度の制御過程を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 支柱
2 照明部
21 フレーム(支持体)
24 基板
25 LED(光源)
28 アクリル板(透光板)
50 灯部
3 太陽電池
5 蓄電池
6 制御部

Claims (3)

  1. 複数のチップ型LEDを有する複数の灯部と、各灯部を取り付けた支柱とを備える照明装置において、
    各灯部は、
    前記複数のチップ型LEDを複数列に配して装着した基板と、
    該基板を装着する平面を有するフレームと、
    該フレームに前記基板と平行をなして設けられ、前記チップ型LEDからの光を外部に出射する透光板と
    を有し、
    前記チップ型LEDからの光が異なる方向に照射されるように、各灯部の前記平面がなす角度が所定の角度をなし、各灯部を間隔を隔てて略V字形に配置して固定する固定部と、
    該固定部で固定した各灯部を前記支柱に対して直交する方向に突設させて取り付けるための支持腕とを備え、
    各灯部上にゴミ等が溜まらないように前記間隔を定めて空洞を設けてあり、
    前記複数の灯部が対向する面は、湾曲面をなしていることを特徴とする照明装置。
  2. 前記チップ型LEDの列と平行に抵抗の列を前記基板に実装してあり、
    前記チップ型LEDの列が前記抵抗の列よりも上側になるように前記基板を前記平面に装着してあることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記支柱の前記灯部より上方に、前記チップ型LEDに供給する電力を発電する太陽電池を備えることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の照明装置。
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