JP4777405B2 - 誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置 - Google Patents

誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置 Download PDF

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Description

本発明は、ラジアルベアリングを用いたスクリュー移送装置に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、スクリュー軸とナットとを結合してスクリュー軸又はナットを回転させることにより、ナット又はナットに結合された可動ブロックを直線運動せしめるスクリュー移送装置において、ナットの内面の雌ネジを定位置回転させるラジアルベアリングで構成し、ラジアルベアリングとスクリュー軸のスクリューとの間に離隔が発生した場合、これを事後的に容易に補正可能な誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置に関する。
スクリュー軸とナットとを結合してスクリュー軸を回転させることにより、ナット又はナットに結合された可動ブロックを直線運動せしめるスクリュー移送装置としては、主にボールスクリュー移送装置が多く用いられてきた。ボールスクリュー移送装置はナット13の内面に螺旋状の内周溝14を形成し、スクリュー軸11の外面に螺旋状の外周溝12を形成してから、内周溝14と外周溝12との間に複数の剛体ボール10を挿入して、スクリュー軸11とナット13との間の摩擦を減らした状態でスクリュー軸11の回転力をナット13の直線運動に変換する。図1には内部のボール10が循環するようなリターンピースが備えられたディフレクター方式のボールスクリュー移送装置を示す縦断面図であり、図2は図1に示されたボールスクリュー移送装置の横断面図である。図1及び図2に示されたように、スクリュー軸11の外部にはスクリュー軸の外周溝12に対向して螺旋状の内周溝14が形成されたナット13が設けられ、このように対向して配置される半円状断面の外周溝12と内周溝14との間には鋼鉄からなるボール10が複数挿入され、ナット13の内部一側にはボール10が循環されるようにリターンピース18が形成される。符号17はボール10の循環が行われる部分を示す。このような構成により、ボールスクリュー移送装置は、外部の回転力がスクリュー軸11に伝達され、これを回転させるとき、内部のボール10が外周溝12と内周溝14に沿って転がり運動し、ナット13又はこれに結合された可動ブロックをスクリュー軸11方向に押し付け、再びリターンピース18を介して循環する構造を有する。
しかしながら、前記のような従来のボールスクリュー移送装置は、構造的に複雑で、かつ加工が容易ではなく、ボール10とボール10との間、ボール10とスクリュー軸の外周溝12との間、及びボール10とナット13の内部溝14との間の加工誤差や磨耗が発生して隙間が生じた場合、構成部品間に衝突が生じて振動及び騒音が発生し、このような振動及び騒音は構成部品の損傷につながり、ボールスクリュー移送装置を使用する直線運動機械でボールスクリュー移送装置又はその部品を頻繁に修理又は交替する原因となった。
前述の従来ボールスクリュー移送装置の問題点を解決するために案出された本発明は、簡単な構造を有しながらも、スクリュー軸とナットとの間の摩擦を最小化できるのみならず、直線運動中の移送装置内の構成部品間の衝突を根本的に遮断して、振動、騒音及び構成部品の損傷を最小にできる構造を有する誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を提供することをその目的とする。
本発明の他の目的は構成部品の加工精度が落ちて構成部品間に隙間が存在する場合にも、これを事後的に補正し、部品間の衝突による騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどが除去可能な誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、長時間使用によりラジアルベアリングとスクリューとの間の摩擦による磨耗により騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどが発生したとき、ラジアルベアリングとスクリューとの間の隙間及び連接する力(予圧)を容易に補償して騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどか除去可能な誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、スクリュー軸の回転を損失することなく精度よくナットの直線運動に変換可能な誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置は、外周面にスクリューが形成されたスクリュー軸と、前記スクリュー軸が内部に挿入され、外周には設置孔が前記スクリューの螺旋経路に符合されうる経路に沿って複数形成されたナット本体と、前記ナット本体の設置孔に設けられ、外輪が前記スクリュー軸のスクリュー外面に連結して前記スクリュー軸又はナット本体が回転するときに定位置回転するラジアルベアリングと、前記ラジアルベアリングの上部に設けられてスクリュー軸の中心に向かってラジアルベアリングの位置を調節する位置調節手段と、を含んでなることを特徴とする。
前記位置調節手段は、ナット本体の設置孔下端に形成された支持爪と、前記設置孔に挿入され、前記支持爪上部に載置されるバネと、前記設置孔に挿入され、かつ前記バネ上部に載置され、下方にはラジアルベアリングの回転軸が固定されるホルダーと、前記設置孔の上端部に螺合されて前記ホルダーをバネ方向に付勢し、ネジの締付量に応じて前記ホルダーのスクリュー軸の中心方向の高さを調節することができる補正キャップと、を含んで構成されてもよい。
また、前記位置調節手段は、ナット本体の設置孔下端に形成された支持爪と、前記設置孔に挿入され、前記支持爪上部に載置されるバネと、前記設置孔に挿入され、かつ前記バネ上部に載置され、上面には棒状のピンが挿入されうるピンチャンネルが形成され、下方にはラジアルベアリングの回転軸が固定されるホルダーと、前記設置孔をスクリュー軸の長手方向に貫通して形成されたピン孔と、前記ピン孔及びホルダーのピンチャンネルに挿入され、ピンチャンネルに挿入される部分の直径によってホルダーのスクリュー軸の中心方向の高さを調節することができる補正ピンと、を含んで構成されてもよい。
上述の構成を有する本発明によると、簡単な構造でスクリュー軸とナットとの間の摩擦を最小にでき、直線運動中の移送装置内の構成部品間の衝突を根本的に遮断して振動、騒音及び構成部品の損傷を最小化できるのみならず、構成部品の加工精度が落ちて構成部品間に隙間が存在する場合や長時間使用することによりラジアルベアリングとスクリューとの間の摩擦によって磨耗が発生する場合にも、これを事後的に補正して、部品間の衝突による騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどが除去可能なので、スクリュー移送装置の寿命を画期的に増加できる効果を有する。また、本発明によると、スクリュー軸の回転を損失することなく精度よくナットの直線運動に変換することができるので、エネルギー効率及び移送精度が高いベアリングスクリュー移送装置が得られる効果を有する。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図3乃至図9は本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を示し、図10乃至図20は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置を示す。第1実施例はラジアルベアリングの位置調節手段として補正キャップ800を使用し、第2実施例はラジアルベアリングの位置調節手段として補正ピン900を使用する。
図3は本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の分解斜視図を、図4は本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の縦断面図を、図5は本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の横断面図を、図6は本発明の第1実施例に使用されたホルダーの斜視図を、図7は補正キャップ、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図を、図8は本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の移送動作を示す縦断面図を、図9は本発明の第1実施例においてスクリューの断面形状が三角形である場合の補正キャップ、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図をそれぞれ示す。
図3乃至図5を参照すれば、本発明による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置は外周面にスクリュー210が形成されたスクリュー軸200と、前記スクリュー軸200が内部に挿入される円筒状のナット本体300を含むことがわかる。前記スクリュー軸200には、例えばモータなどの回転動力が連結され、前記ナット本体300には、例えば可動ブロックが連結される。また、必要に応じてスクリュー軸200を固定し、前記ナット本体300に回転動力と可動ブロックを全て連結することもできる。特にスクリュー軸200が長い場合、外部動力でスクリュー軸200を回転させてナット本体300を直線移動させることより、外部動力でナット本体300を回転させてナット本体が回転と同時に固定されたスクリュー軸200上を直線移動するようにした方が効率的である。本発明の実施例には外部動力でスクリュー軸200を回転させてナット本体300を直線運動せしめる場合を主に説明しているが、本発明をこれに限るものではなく、同一な説明が外部動力でナット本体300を回転させてナット本体が回転と同時に固定されたスクリュー軸200上を直線移動する場合にも当然適用されるものである。
本発明による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の特徴の一つは、前記ナット本体の外周にスクリュー軸200に形成されたスクリュー210の螺旋経路と歯合されうる経路に沿って複数の設置孔310を形成し、この設置孔310に回転軸600に連結されて回転するラジアルベアリング500を設けることにある。図4に示されたように、このとき、前記ラジアルベアリング500はその外輪表面が前記スクリュー210のネジ山の縁部やネジ山側面に連接するように設ける。これにより、前記スクリュー軸200の雄ネジに歯合されるナットの雌ネジが形成されるものである。このとき、前記スクリュー軸200の両方向の回転によって前記ナット本体300が両方向に移動できるように、複数のラジアルベアリング500の半分はスクリュー軸200が時計方向に回転するときにのみスクリュー210と連接するように設け、残りの半分はスクリュー軸200が反時計方向に回転するときにのみスクリュー210と連接するように設ける。このように構成することにより、前記スクリュー軸200がいずれの方向に回転しても、また前記ナット本体300がいずれの方向に移動しても、前記ラジアルベアリング500は定位置で変位(displacement)することなくスクリュー210のネジ山の縁部や側面に連結して回転することしかできなくなる。
本発明によるスクリュー移送装置はこのように簡単な構造によって、スクリュー軸200とナット本体300との間の摩擦を最小化できるのみならず、直線運動中の移送装置内の摩擦減少用部品(ラジアルベアリング)間の衝突を根本的に遮断して振動、騒音及びラジアルベアリングの損傷を最小にできる。
本発明による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の他の特徴は、前記ラジアルベアリング500を回転軸600に連結して前記ナット本体300の設置孔310に設けることにおいて、ラジアルベアリング500のスクリュー軸200の中心に対する位置を調節可能に設けたことにある。このために本発明による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置はラジアルベアリング500の位置調節手段を備える。この位置調節手段は、スクリュー210、ナット本体300、設置孔310、回転軸600、ラジアルベアリング500などの加工精度が落ちて、組立後にも前記ラジアルベアリング500がスクリュー210に適当な予圧で連接できないものを事後的に補正するか、またはスクリュー移送装置の使用による部品間の衝突及び摩擦により騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどが発生した場合、前記ラジアルベアリング500とスクリュー210との間の隙間及び予圧を調節してこれを矯正するために必要である。
図3、図6及び図7を参照すれば、本発明の第1実施例による位置調節手段はナット本体300の設置孔310下端に形成された支持爪360と、前記設置孔310に挿入され、前記支持爪310上部に載置されるバネ700と、前記設置孔310に挿入され、かつ前記バネ700上部に載置され、下方にはラジアルベアリング500の回転軸が固定されるホルダー400と、前記設置孔310に挿入された前記ホルダー400上部に螺合されて前記ホルダー400をバネ700方向に付勢し、ネジの締付量に応じて前記ホルダー400のスクリュー軸の中心方向の高さを調節することができる補正キャップ800と、を含んでなる。
前記ホルダー400は前記設置孔310内で上下移動可能な形態及び大きさを有する。このために、設置孔310が円筒状である場合、前記ホルダー400は設置孔310に挿入されて動くことができる直径の円周状の形態を有する。また、前記ホルダーの本体410は下部の外径を上部の外径よりさらに小さくして、上下間に段差が形成されるようにすることが好ましい。外径が小さいホルダー本体410の下部には前記バネ700が挿入され、段差で停止される。
前記ホルダー400の下部にはラジアルベアリング500の回転軸600が固定される軸孔420が形成される。前記軸孔420にはタップを形成し、回転軸600の前記軸孔420に挿入される部分には前記タップに結合されるネジを形成して回転軸600を軸孔420に螺合することが好ましい。
前記ホルダー400の下部にはラジアルベアリング500の一部が傾斜して陥没されるベアリングシート430が形成され、前記ラジアルベアリング500の一部は前記ベアリングシート430に挿入され、残りはベアリングシート430の外部に突出し、突出した部分の外輪がスクリュー210に連接されることが好ましい。このとき、ベアリングシート430の傾斜角はスクリュー軸200のスクリュー210構造によって異なるが、何れの場合もラジアルベアリングの外輪がスクリュー210のネジ山の縁部や側面に連接可能な大きさの傾斜角を有する。またこのとき、前記軸孔420は前記ベアリングシート430の底面に形成され、その方向は底面と垂直方向である。このようにして、設置孔310をスクリュー軸200の長手方向に対して垂直に形成しても、ラジアルベアリング500を傾斜して保持可能になり、ホルダー400の交替のみでラジアルベアリング500の設置角度を変更することもできるようになる。
図3及び図6に示されたように、前記ホルダー400の本体下部には突起440が一体に形成され、設置孔310下端の支持爪360には前記突起440が挿入されるストッパ溝320を形成してホルダー400に挿設されるラジアルベアリング500が常に一定方向に固定できるようにする。
前記バネ700の下端は支持爪360上面に当接し、上端は前記ホルダーの本体410下部に嵌め付けられるように設ける。
図7に示されたように、前記補正キャップ800はその外面に雄ネジが形成され、前記設置孔310の上部内面にも前記補正キャップ800の雄ネジが締結される雌ネジが形成される。
前記のような構造を有する本発明の第1実施例による位置調節手段によって、ユーザは図7に示されたように、部品の加工誤差や使用中の部品磨耗などによって、スクリュー210とラジアルベアリング500との間の緩みが発生するか、または圧着力が大きすぎる場合、若しくは予圧が不適になる場合は、保護キャップ800を下方又は上方に進むように回せる。しかし、前記ホルダー400は保護キャップ800下部で前記バネ700の反発力を克服するか、または反発力に従って、下方又は上方に進むようになる。従って、スクリュー210とラジアルベアリング500との間の隙間及び予圧をスクリュー移送装置の全体を分解せずに外部で容易に調節することができる。
図8は補正キャップ800によってスクリュー210とラジアルベアリング500との間の隙間及び予圧が調節された誤差補正型スクリュー移送装置100aがスクリュー軸200の回転によってナット本体300を左右に移送することを示す。前記ラジアルベアリング500はスクリュー軸200の回転を損失することなく精度よくナットの直線運動に変換させる。
本発明による第1実施例による誤差補正型スクリュー移送装置はスクリュー軸200のスクリュー断面形状が図3乃至図8におけるように半円状のグルーブタイプである場合のみならず、図9に示されたように、三角形である場合にも同様に適用され、台形など他の形状にも同様に適用される。図9に示されたようにスクリュー断面形状が三角形である場合にはラジアルベアリング500がスクリューネジ山の側面と連接することが好ましい。このようにすればスクリュー軸200が高速回転してもスクリュー210とラジアルベアリング500との間の連接性がよくなり、騒音が少なく、かつ軸方向の支持力が向上して、より一層安定したナット本体300の移送が可能である。
図10は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の分解斜視図を、図11は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の縦断面図を、図12は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の横断面図を、図13は本発明の第2実施例に使用されたホルダーの斜視図を、図14は補正ピン、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図を、図15は補正ピンの直径とホルダーの位置関係を示す部分断面図を、図16は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の移送動作を示す縦断面図を、図17は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置で各ラジアルベアリング毎に補正ピンを個別にして設けた状態を示す縦断面図を、図18a及び図18bは本発明の第2実施例でスクリューの断面形状が台形である場合のラジアルベアリング及びスクリューの連接方法を示す部分断面図を、図19及び図20は本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置に潤滑油貯蔵タンクをさらに設けた場合を示す縦断面図をそれぞれ示す。
図10及び図14に示されたように、本発明の第2実施例による位置調節手段はナット本体300の設置孔310下端に形成された支持爪360と、前記設置孔310に挿入され、前記支持爪360上部に載置されるバネ700と、前記設置孔310に挿入され、かつ前記バネ700上部に載置され、上面には棒状のピンが挿入されうるピンチャンネル450が形成され、下方にはラジアルベアリング500の回転軸600が固定されるホルダー400と、前記設置孔310上部をスクリュー軸200の長手方向に貫通するように形成されたピン孔350と、前記ピン孔350及びホルダー400のピンチャンネル450に挿入され、ピンチャンネル450に挿入される部分の直径によってホルダー400のスクリュー軸200の中心方向の高さを調節することができる補正ピン900とを含む。
前記補正ピン900は、バネ700と、ラジアルベアリング500が結合されたホルダー400を前記設置孔310に挿入した状態で、ナット本体300側面からナット本体300に形成されたピン孔350とホルダー上面に形成されたピンチャンネル450内に挿入される。図10乃至図12に示されたように、各ラジアルベアリング500の位置補正量が同一な場合には、長さが充分長い補正ピン900を1つだけ用いて、スクリュー軸200の長手方向に配置された複数個の設置孔310に設けられたホルダー400を全て付勢することができる。しかし、図17に示されたように、加工誤差や磨耗度が異なることから、ラジアルベアリング500の位置補正量が同一でない場合には、補正ピン900aをホルダー400のピンチャンネル450より少し長く切断し、その直径を異ならせて、各ホルダー400毎に個別に設け、補正ピン900a間の隙間には補助ピンを差し込むことができる。
図10及び図13を参照すれば、本発明の第2実施例による位置調節手段は補正キャップ800に代えて補正ピン900を誤差補正手段として使用し、ホルダー400の上面にピンチャンネル450を形成し、ナット本体300にピン孔350を形成した点において本発明の第1実施例による位置調節手段と異なる。
図面に示されてはいないが、補正ピン900又は補正ピン900aと補助ピンの合計の長さを前記ナット本体300の長さより小さく形成して前記ピン孔350が両側端で詰め込まれないようにし、その詰め込まれない部分にネジを締結して補正ピン900を固定することができる。
本発明の第2実施例による位置調節手段によると、補正量を補正ピン900の直径の大小によって調節するので、非常に微細な量の誤差補正が可能であるという長所がある。図14及び図15を参照すれば、補正ピン900の直径を大きくすれば、ホルダー400及びこれに回転可能に結合されたラジアルベアリング500は下方に下げられ、補正ピン900の直径を小さくすれば、前記ホルダー400及びラジアルベアリング500はバネ700の弾力によって上方に立ち上がることがわかる。このとき、支持爪360及びバネ700はホルダー400に上方向の弾性支持力を継続的に提供する。
これをさらに詳しく説明すれば、図15に示されたように、ホルダー400がナット本体300のピン孔350とホルダー400のピンチャンネル450に嵌め込まれると、ホルダー400はバネ700によって弾性力が与えられて上部に弾発しているので、前記したホルダー400のピンチャンネル450に嵌め込まれた補正ピン900もまた上方向に付勢されるようになるが、このとき補正ピン900の一部分はピン孔350に挿入されて引っ掛かるようになる。従って補正ピン900の直径が大きくなれば、直径が小さい補正ピン900が挿入されるときより直径の差だけホルダー400を下方にさらに付勢するようになり、ラジアルベアリング500はスクリュー軸200の中心方向に変位するようになる。これにより加工誤差又は摩擦による磨耗量を補償してスクリュー200とラジアルベアリング500が互いに適当な予圧で連接するようになる。
従って、前記ラジアルベアリング500がスクリューに連接して走行する間に、既存のボールスクリューに比べて騒音が少なく、精密な移送距離が得られ、またラジアルベアリング500の磨耗などにより予圧低下が発生したとき、スクリュー移送装置全体を分解せずに、素早く誤差補正することができる。
図16は補正ピン900によってスクリュー210とラジアルベアリング500との間の隙間及び予圧が調節された誤差補正型スクリュー移送装置100aがスクリュー軸200の回転によってナット本体300を左右に移送せしめることを示す。前記ラジアルベアリング500はスクリュー軸200の回転を損失することなく精度よくナットの直線運動に変換させる。一方、前記のようにラジアルベアリング500がスクリュー200に連接して長期間走行しながら磨耗が発生すれば、ラジアルベアリング500がスクリュー200に連接する予圧が低くなって、隙間が発生し、これにより部品間の衝突と、騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどが発生するようになる。このときは、以前に設けた補正ピン900より大きい直径を有する補正ピン900をナット本体300のピン孔350に嵌め込みながら、以前に設けられた直径が小さい補正ピン900がナット本体300のピン孔350とホルダー400のピンチャンネル450から抜け出されるようにする。前記ナット本体300のピン孔350とホルダー400のピンチャンネル450に直径がさらに大きい補正ピン900が挿設されると、補正ピン900はホルダー400を長くなった直径分だけさらに付勢するようになり、隙間及び予圧が調節され、部品間の衝突と、騒音、振動、熱発生、バックラッシュなどがなくなる。
本発明による第2実施例による誤差補正型スクリュー移送装置はスクリュー軸200のスクリュー断面形状が図10乃至図17におけるように半円状のグルーブタイプである場合のみならず、図18a及び図18bに示されたように台形である場合にも同様に適用可能で、その他に三角形など、他の形状である場合にも同様に適用可能である。スクリュー210の断面形状が台形である場合には、図18aに示されたように、ラジアルベアリング500がスクリューネジ山の側面と連接することが好ましい。このようにすれば、スクリュー軸200が高速回転してもスクリュー210とラジアルベアリング500の間の連接性がよくなり、騒音が少なく、また軸方向の支持力が向上して、より一層安定したナット本体300の移送が可能である。しかしながら、スクリュー軸200が高速回転する場合でなければ、図18bに示されたように、ラジアルベアリングがスクリュー210ネジ山の縁部に連接してもよい。
本発明による誤差補正型スクリュー移送装置は、図12に示されたように、前記ナット本体300にラジアルベアリング500とスクリュー200の摩擦部に潤滑油を供給する潤滑油供給孔370を設置孔310と連通して形成することができる。また、図19及び図20に示されたように、潤滑油供給孔360と連通してナット本体300の外側又は内部に潤滑油貯蔵タンク1000を設けることができる。ナット本体300の内部に潤滑油貯蔵タンク1000を設ける場合は、図20に示されたように、前記ナット本体300の両端の設置孔310にはラジアルベアリング500を挿入し、中間の設置孔に潤滑油貯蔵タンク1000を設ける。これによりスクリュー210とラジアルベアリング500の摩擦部位の潤滑性をよくし、磨耗を減らすことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
一般的なボールスクリューの構造を示す断面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の縦断面図である。 本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の横断面図である。 本発明の第1実施例に使用されたホルダーの斜視図である。 補正キャップ、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図である。 本発明の第1実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の移送動作を示す縦断面図である。 本発明の第1実施例においてスクリューの断面形状が三角形である場合の補正キャップ、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の分解斜視図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の縦断面図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の横断面図である。 本発明の第2実施例に使用されたホルダーの斜視図である。 補正ピン、ホルダー、ラジアルベアリング及びスクリューの関係を示す部分断面図である。 補正ピンの直径とホルダーの位置関係を示す部分断面図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置の移送動作を示す縦断面図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置において、各ラジアルベアリング毎に補正ピンを個別にして設けた状態を示す縦断面図である 本発明の第2実施例において、スクリューの断面形状が台形である場合のラジアルベアリング及びスクリューの連接方法を示す部分断面図である。 本発明の第2実施例において、スクリューの断面形状が台形である場合のラジアルベアリング及びスクリューの連接方法を示す部分断面図である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置に潤滑貯蔵タンクをさらに設けた場合を示す縦断面図の一例である。 本発明の第2実施例による誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置に潤滑貯蔵タンクをさらに設けた場合を示す縦断面図の他の例である。
符号の説明
200 スクリュー軸
210 スクリュー
300 ナット本体
310 設置孔
320 ストッパ溝
350 ピン孔
360 支持爪
400 ホルダー
410 本体
420 軸孔
430 ベアリングシート
440 突起
450 ピンチャンネル
500 ラジアルベアリング
600 回転軸
700 バネ
800 補正キャップ
900 補正ピン

Claims (7)

  1. 外周面にスクリューが形成されたスクリュー軸と、
    前記スクリュー軸が内部に挿入され、外周には設置孔が前記スクリューの螺旋経路と符合されうる経路に沿って複数形成されたナット本体と、
    前記ナット本体の設置孔に設けられ、外輪が前記スクリュー軸のスクリューの外面に連接して前記スクリュー軸又はナット本体が回転するときに定位置回転するラジアルベアリングと、
    前記ラジアルベアリングの上部に設けられてスクリュー軸の中心に向かってラジアルベアリングの位置を調節する位置調節手段と、
    を含み、
    前記位置調節手段は、ナット本体の設置孔下端に形成された支持爪と、前記設置孔に挿入され、前記支持爪の上部に載置されるバネと、前記設置孔に挿入され、かつ前記バネの上部に載置され、下方にはラジアルベアリングの回転軸が固定されるホルダーと、前記設置孔に挿入された前記ホルダーの上部に螺合されて前記ホルダーをバネ方向に付勢し、ネジの締付量に応じて前記ホルダーのスクリュー軸の中心方向の高さを調節することができる補正キャップと、を含んでなることを特徴とする、
    誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  2. 外周面にスクリューが形成されたスクリュー軸と、
    前記スクリュー軸が内部に挿入され、外周には設置孔が前記スクリューの螺旋経路と符合されうる経路に沿って複数形成されたナット本体と、
    前記ナット本体の設置孔に設けられ、外輪が前記スクリュー軸のスクリューの外面に連接して前記スクリュー軸又はナット本体が回転するときに定位置回転するラジアルベアリングと、
    前記ラジアルベアリングの上部に設けられてスクリュー軸の中心に向かってラジアルベアリングの位置を調節する位置調節手段と、
    を含み、
    前記位置調節手段は、ナット本体の設置孔下端に形成された支持爪と、前記設置孔に挿入され、前記支持爪の上部に載置されるバネと、前記設置孔に挿入され、かつ前記バネ上部に載置され、上面には棒状のピンが挿入されうるピンチャンネルが形成され、下方にはラジアルベアリングの回転軸が固定されるホルダーと、前記設置孔の上部をスクリュー軸の長手方向に貫通するように形成されたピン孔と、前記ピン孔及びホルダーのピンチャンネルに挿入され、ピンチャンネルに挿入される部分の直径によってホルダーのスクリュー軸の中心方向の高さを調節することができる補正ピンと、を含んでなることを特徴とする、
    誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  3. 複数のラジアルベアリング中、半分はスクリュー軸又はナット本体が時計方向に回転するときにのみスクリューと連接するように設けられ、残りの半分はスクリュー軸又はナット本体が反時計方向に回転するときにのみスクリューと連接するように設けられたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  4. 前記ホルダーの本体下部には突起が一体に形成され、設置孔下端の支持爪には前記突起が挿入されるストッパ溝を形成してホルダーが回転しないように固定することを特徴とする、請求項又は請求項に記載の誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  5. 前記ホルダー下部にはラジアルベアリングの一部が傾斜して陥没されるベアリングシートが形成され、前記ラジアルベアリングの一部は前記ベアリングシートに挿入され、残りはベアリングシートの外部に突出し、突出された部分の外輪がスクリューに連接することを特徴とする、請求項又は請求項に記載の誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  6. 前記補正ピンはスクリュー軸の長手方向に配置された複数の設置孔に設けられたホルダーを同時に付勢することができる長さであることを特徴とする、請求項に記載の誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
  7. 前記補正ピンが加工誤差や磨耗度が互いに異なるラジアルベアリングをそれぞれ個別に付勢するようにホルダーのピンチャンネル幅より少し長く形成されて複数挿入されたことを特徴とする、請求項に記載の誤差補正型ベアリングスクリュー移送装置。
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