JP4771263B2 - エントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置 - Google Patents
エントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置 Download PDFInfo
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Description
本発明は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)2000方式に基づいてデジタル画像データを符号化(圧縮)して復号化(伸張)するエントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置に関する。
近年の代表的な画像圧縮方式として、ISO(International Standard Organization)によって標準化されたJPEG方式があった。この方式は、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)を用いて、比較的高いビットが割り当てられる場合には、良好な符号化画像及び復号化画像を提供することができるが、ある程度以上に符号化ビット数を少なくすると、DCT特有のブロック歪みが顕著になって、画質劣化が目立つようになるという問題がある。
そこで、上記のJPEG方式に代わる次世代の画像圧縮国際標準としてJPEG2000方式が新たに標準化された。このJPEG2000方式は、DCTに代わる離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform) に高能率なエントロピ符号化(ビットプレーン単位のビット・モデリングと算術符号化)を組み合わせた方式を採用しており、従前のJPEG方式に比べて符号化効率の大きな改善を実現できる。
JPEG2000方式は、ある画素の状態(輝度、明度)を周囲の画素の状態との類似性が高いという画像の性質を利用して圧縮する方式である。図9は、このJPEG2000方式の符号化(圧縮)処理過程を示すブロック図である。
まず、入力画像を空間領域から周波数領域に変換する。即ち、入力画像に対して離散ウェーブレット変換を施すことにより、入力画像を複数のサブバンドに分割する。離散ウェーブレット変換は、離散コサイン変換とは異なり、ブロックノイズが発生しない性質を持っている。次いで、各サブバンド毎のウェーブレット変換係数に対して量子化処理を施す。そして、得られたサブバンド毎の量子化係数に対して、EBCOT(Embedded Block Coding with Optimized Truncation)によりエントロピ符号化(圧縮)を行う。このエントロピ符号化は、データの出現確率に基づき異なる長さの符号長を用いることにより、効率的な符号化を行う符号化手法である。
図10は、EBCOTにおける処理過程を示すブロック図である。まず、量子化されたデータ全体をコードブロック化する。即ち、図11に示すように、量子化された画像データを所定画素数の領域ごとに分割する。1つのコードブロックは、通常は32×32画素、64×64画素で構成されるが、以下の例では説明を簡易とするために、図11に示す如く4×4画素とする。
次いで、各コードブロック毎にビットプレーン分解を行う。即ち、図12に示すように、コードブロックの各画素の量子化係数をビット表現した場合の各位ごとにコードブロックを分解する。コードブロックを複数のビットプレーンに分けることにより、意味がある情報が多い上位ビットプレーンからノイズが多い下位ビットプレーンまで分けて扱うことができる。
図12の例では、量子化係数は0〜7の何れかの数値であり、3ビットの2進数で表現される。これらの3ビットの値(”0”か”1”)は、各位ごとに分解されて、複数のビットプレーンが作成される。各位ごとにビットプレーンが作成されるので、量子化係数を示すビット数とビットプレーンの数とは一致する。本例では、量子化係数が3ビットで表現されているので、図12に示すように、作成されるビットプレーンは3つ(上位、中位、下位)である。
次いで、ビットプレーンを構成する各ビットをその重要度に基づいて、SP(Significant Propagation)パス、MR(Magnitude Refinement) パス、CU(Clean Up)パスの何れかのパスに分類するパス判定を行う。この分類は、自身の有意情報(有意とは”1”である状態)と、前ビットプレーンでの有意情報と、同ビットプレーンでの周囲(8近傍)状態とに基づいて行われる。
図13は、このようなパスの分類条件を示すフローチャートであり、図14は、各ビットプレーンでのパス判定の処理手順を示す図である。MRパス及びCUパスの判定は、該当ビットの有意情報だけで行えるが、SPパスの判定は該当ビットと周囲ビットとの有意情報が必要となる。従来は、図14に示すように、各ビットプレーン内でSPパスの判定処理を行った後に、MRパス、CUパスの順で判定処理を行っている。
一度有意に変化したビットはMRパスで符号化され、このMRパスで符号化されたビットは精度を左右する役割を担う。自身は一度も有意に変化しないが、その周囲が有意に変化しているビットはSPパスで符号化される。このSPパスで符号化されたビットは、次に有意に変化する確率が高く、画像品質に最も影響を与えるビットとなる。残されたビット、つまり一度も有意に変化せず、しかも周囲が有意に変化していないビットはCUパスで符号化される。
図12に示した各ビットプレーンをパス判定した結果を図15に示す。図15に示すように、ビットプレーンの読み込みごとに更新される有意ビットプレーンを利用し、上位ビットプレーンで更新された有意ビットプレーンを参照することにより、パスの判定を行う。なお、最上位のビットプレーンでは全てのビットがCUパスで符号化される。なお、実際に走査される列は4ビットの幅で処理されるが、図15では簡略化のために1ビットの幅で走査しているように図示している。以下、ビット走査を同様の簡略表記で説明する。
次いで近傍情報に基づいたコンテキスト生成が行われる。上記パスは、自身の有意情報だけではなく、その近傍ビットの状態の影響を受ける。近傍ビットまで考慮した状態はコンテキスト・ベクトルと呼ばれ、水平方向の近傍、垂直方向の近傍、対角方向の近傍の合計8つの要素で構成される。JPEG2000方式では対称性などを利用してコンテキスト・ベクトルを18種類にまで集約し、それぞれにコンテキスト・ラベルという番号を振る。
図16は、MQ符号化の概念を示す図である。上述したパス判定とコンテキスト生成とによって、各ビット自身の値(”0”か”1”)を示すデシジョン(decision)と有意情報のパターンを表すコンテキスト(context)とが出力される。コンテキストは、各ビット自身の値、判定された分類パス、周辺ビットの有意状態とから求められる。MQ符号化処理では、入力される情報(デシジョン及びコンテキスト)に基づいて出現確率を推定し、算術符号化技術によってデータの符号化(圧縮)を行う。
図17は、JPEG2000方式の復号化(伸張)処理過程を示すブロック図である。復号化処理では、基本的に符号化処理時の動作の逆の動作をたどることになる。
復号化されたビットを用いてパス判定が行われて、コンテキストが生成される。全ビットプレーンのビットの復号化が終了した後、逆量子化が行われる。その後、逆ウェーブレット変換が施されて、元の画像データに復元される。
特開2003−32496号公報
特開2005−184511号公報
特開2006−19814号公報
図17に示す復号化過程におけるパス判定処理では、当該ビットの周辺の有意状態を参照する。図17に示されるように、復号化には、パス判定→コンテキスト生成→MQ復号化の3つのステップが必要であるため、該当ビットのパス判定を行うためには、前ビットに関してこれらの3つのステップ全てが完了している必要がある。したがって、該当ビットのパス判定を開始する際には、前ビットの3つのステップ全てが完了するまで待機しなければならない。
符号化過程または復号化過程においてパス分類処理を行うためには、周囲ビットの有意情報を必要とする。したがって、ビットプレーンの走査処理は、従来、図18に示すように、上位ビットプレーン走査完了後に、その下位のビットプレーン走査を開始している。走査は1ビットずつのシリアルに転送されるため、処理速度の遅延を招くという問題、また、上位の有意ビットプレーンのデータを記憶しておく必要があるため、ビットプレーン1枚分の記憶領域を必要とする問題がある。
また、符号化過程または復号化過程におけるパス判定処理では、従来、図14に示すように、上位ビットプレーンでの各パスの判定を完了した後に次の下位ビットプレーンでのパスの判定を開始するようにしている。各パスは前のパスの結果を用いて次のパスの処理を行うため、1つのビットプレーンにおけるパス判定処理がSPパス、MRパス、CUパスの3サイクルを必要とする。この結果、処理の遅延を招くという問題、また、ビットプレーン1枚分の記憶領域を必要とする問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、復号化過程にあってパス判定及び/またはコンテキスト生成を投機的に行うことにより、全体処理の高速化を図れるエントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、符号化過程または復号化過程にあって、複数のビットプレーンの走査をオーバラップして行うことにより、使用するメモリ容量の削減を図れるとともに、全体処理の高速化を図れるエントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、符号化過程または復号化過程にあって、一つのビットプレーンにおける複数のパス判定をオーバラップして行うことにより、使用するメモリ容量の削減を図れるとともに、全体処理の高速化を図れるエントロピ符号化/復号化方法及びエントロピ符号化/復号化装置を提供することにある。
第1発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、前記パス判定ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲ビットの有意情報から投機的にパス判定を行い、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とする。
第2発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、前記コンテキスト生成ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して投機的にコンテキストを生成し、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とする。
第3発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、前記パス判定ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲ビットの有意情報から投機的にパス判定を行い、前記コンテキスト生成ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して投機的にコンテキストを生成し、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とする。
第4発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、第1乃至第3発明において、符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する第1走査ステップと、前記第1走査ステップでのストライプより、走査されるストライプが遅れており、前記第1走査ステップでのストライプ中のビットより、走査されるストライプ中のビットが遅れるように、前記第1走査ステップでの走査対象のビットプレーンより下位のビットプレーンをストライプ単位で走査する第2走査ステップとを有することを特徴とする。
第5発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、第4発明において、前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2走査ステップでの対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする。
第6発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、第1乃至第3発明において、符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する走査ステップと、走査されたビットのSPパスを判定する第1判定ステップと、走査されたビットのMRパス及びCUパスを同時に判定する第2判定ステップとを有しており、前記第2判定ステップでの判定対象のビットは、前記第1判定ステップでの判定対象のビットより、ストライプが遅れるとともに、ストライプ中のビット走査上で遅れていることを特徴とする。
第7発明に係るエントロピ符号化/復号化方法は、第6発明において、前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2判定ステップでの対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする。
第8発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、符号化された符号列を復号化する復号化手段と、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットを、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲のビットの有意情報から投機的にパス判定するパス判定手段と、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成手段と、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とする。
第9発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、符号化された符号列を復号化する復号化手段と、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定手段と、直前のビットの有意情報を仮定して、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを投機的に生成するコンテキスト生成手段と、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とする。
第10発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、符号化された符号列を復号化する復号化手段と、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットを、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲のビットの有意情報から投機的にパス判定するパス判定手段と、直前のビットの有意情報を仮定して、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを投機的に生成するコンテキスト生成手段と、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とする。
第11発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、第8乃至第10発明において、符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する第1走査手段と、前記第1走査手段でのストライプより、走査されるストライプが遅れており、前記第1走査手段でのストライプ中のビットより、走査されるストライプ中のビットが遅れるように、前記第1走査手段での走査対象のビットプレーンより下位のビットプレーンをストライプ単位で走査する第2走査手段とを備えることを特徴とする。
第12発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、第11発明において、前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2走査手段での対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする。
第13発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、第8乃至第10発明において、符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する走査手段と、走査されたビットのSPパスを判定する第1パス判定手段と、走査されたビットのMRパス及びCUパスを同時に判定する第2パス判定手段とを備えており、前記第2パス判定手段での判定対象のビットは、前記第1パス判定手段での判定対象のビットより、ストライプが遅れるとともに、ストライプ中のビット走査上で遅れていることを特徴とする。
第14発明に係るエントロピ符号化/復号化装置は、第13発明において、前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2パス判定手段での対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする。
第1発明及び第8発明にあっては、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットに対して、復号化処理の完了を待たずに、直前のビットを仮定して得られる周囲のビットの有意情報を用いて投機的にパス判定を行う。よって、先行するビットのパス判定処理と直前ビットの復号化処理とを同時に行うことができて、処理時間は短縮する。
第2発明及び第9発明にあっては、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットに対して、復号化処理の完了を待たずに、直前のビットを仮定して投機的にコンテキスト生成を行う。よって、先行するビットのコンテキスト生成処理と直前ビットの復号化処理とを同時に行うことができて、処理時間は短縮する。
第3発明及び第10発明にあっては、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットに対して、復号化処理の完了を待たずに、直前のビットを仮定して得られる周囲のビットの有意情報を用いて投機的にパス判定を行うともに、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットに対して、復号化処理の完了を待たずに、直前のビットを仮定して投機的にコンテキスト生成を行う。よって、先行するビットのパス判定処理と先行するビットのコンテキスト生成処理と直前ビットの復号化処理とを同時に行うことができて、処理時間は短縮する。
第4発明及び第11発明にあっては、上位のビットプレーンの走査の完了を待たずに、その上位のビットプレーンよりストライプが遅れ、また、その上位のビットプレーンのストライプ中のビットよりストライプ走査方向にビットが遅れるように、下位のビットプレーンの走査を行う。よって、上位のビットプレーンの走査と下位のビットプレーンの走査とをオーバラップさせて同時に行うことができ、ビットプレーン1枚分のメモリ容量は不要となり、処理時間は短縮する。
第5発明及び第12発明にあっては、ストライプの遅れ及びビットの遅れを、対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内とする。よって、周囲ビットの有意状態に基づくパス判定処理に支障なく、処理時間が短縮する。
第6発明及び第13発明にあっては、1つのビットプレーンでのSPパスの判定の完了を待たずに、その同じビットプレーンで、SPパス判定対象のビットより、ストライプが遅れるとともに、ストライプ中のビット走査上で遅れているビットに対して、MRパスの判定及びCUパスの判定を同時に行う。よって、同じビットプレーンでのSPパス判定とMRパス/CUパス判定とをオーバラップさせて同時に行うことができ、ビットプレーン1枚分のメモリ容量は不要となり、処理時間は短縮する。
第7発明及び第14発明にあっては、ストライプの遅れ及びビットの遅れを、対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内とする。よって、周囲ビットの有意状態に基づくパス判定処理に支障なく、処理時間が短縮する。
本発明では、復号化過程において、復号化処理の完了を待たずに、投機的なパス判定処理及び/または投機的なコンテキスト生成処理を行うようにしたので、復号化過程に要する時間を短縮でき、全体処理の高速化を図ることができる。
また、本発明では、符号化過程または復号化過程において、上位のビットプレーンの走査の完了を待たずに、それより下位のビットプレーンの走査を行うようにしたので、複数のビットプレーンをオーバラップして走査することができて、ビットプレーン1枚分のメモリ容量が不要となって使用するメモリ容量の削減を図ることができるともに、符号化過程または復号化過程に要する時間を短縮でき、全体処理の高速化を図ることができる。
更に、本発明では、符号化過程または復号化過程において、1つのビットプレーンでのSPパスの判定の完了を待たずに、同じビットプレーンでのMRパス/CUパスの判定を行うようにしたので、同じビットプレーンでのSPパス判定とMRパス/CUパス判定とをオーバラップさせて行うことができて、ビットプレーン1枚分のメモリ容量が不要となって使用するメモリ容量の削減を図ることができるともに、符号化過程または復号化過程に要する時間を短縮でき、全体処理の高速化を図ることができる。
1 EBCOT回路
2 CBB
3 EBC回路
4 CSB
11 SSB
12 PP
13 FIFO
14 CXD
15 MQC
16 CSB−RW
17 MQD
18 UPD
19 SSB−WR
2 CBB
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12 PP
13 FIFO
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17 MQD
18 UPD
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以下、本発明をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
まず、復号化過程におけるパス判定及び/またはコンテキスト生成の投機的な処理について図1を参照して説明する。図1は、本発明のEBCOTにおける処理の概念を示す図である。
本発明では、また復号化されていないビットのパス判定、コンテキスト生成を投機的に行うことにより、待機状態を解消する。なお、図1において”?”ビットは、未処理ビットを表す。
パス判定の投機的処理は、SPパスの復号化中において、SPパスで処理されるビットに隣接し、かつ、周囲に有意のビットがなくて自身が有意のビットでないビット(即ち、MRパスでないことが分かっており、CUパスかSPパスかの判断が直前のビットの状態のみに関わるビット)をSPパスとして投機的に処理する。
コンテキスト生成の投機的処理は、未復号化の直前ビットを有意でないと仮定してコンテキストを生成する。つまり、SPパス、CUパスとしてコンテキスト生成を行う。なお、コンテキスト生成の投機的処理は、連続するビットに対してのみ実行される。
MQ復号化処理では、復号化の直前に前ビットの復号化結果に基づいて実際のコンテキストに校正し、その校正したコンテキストを用いてビットを復号化する。よって、投機的なパス判定、コンテキスト生成を行っても、正しい復号化結果を得ることができる。
図2Aは、このような本発明におけるパス判定、コンテキスト生成、MQ復号化の処理サイクルの推移を表す図表である。また、対照として、従来例におけるパス判定、コンテキスト生成、MQ復号化の処理サイクルの推移を図2Bに表す。図2A,図2Bにおいて、B1,B2,B3はこの順での処理対象ビットを示す。
従来例(図2B)では、1つのビットに関するパス判定→コンテキスト生成→MQ復号化の一連の処理が完了した後に、次のビットに関するパス判定が開始されるので、3つのビットの復号化処理を完了するためには、9サイクルが必要となる。
これに対して、本発明(図2A)では、投機的なパス判定、投機的なコンテキスト生成を行うようにしているので、あるビット(例えばB1)のMQ復号化と同時に、これより先行するビット(例えばB3)のパス判定、これより先行するビット(例えばB2)のコンテキスト生成を行うことができる。この結果、3つのビットの復号化処理を完了するために5サイクルで済む。
本発明では、前ビットの復号化を待たずにパス判定、コンテキスト生成を投機的に実行するため、復号化処理の高速化を実現でき、復号化過程の処理時間の短縮化を図ることが可能となる。
以上のように本発明は、復号化過程時に、SPパスで処理される可能性があるビットについて、隣接するビットの復号化結果を待たずに投機的に処理する方式を提供する。また、本例では、復号化過程時に、直前のビットの復号化結果を待たずに、直前のビットが有意でないと仮定してコンテキストを生成し、直前のビットが有意でなければMQ復号化時にコンテキストを修正して復号化する方式を提供する。
SPパスで処理される可能性があるビットに対して投機的に復号化を開始するので、高スループット化を図れる。前ビットの復号化結果を待たずに次のビットの復号化処理を投機的に開始するので、高スループット化を図れる。あるビットについてMRパスとCUパスとを同時に判定するので、無効サイクルを削減できて高性能化を図れる。
なお、上記例では、直前のビットが有意でないと仮定する場合について説明したが、直前のビットが有意であると仮定して投機的な処理を行うことも可能である。また、パス判定、コンテキスト生成の両方を投機的に実行する場合の例について説明したが、パス判定、コンテキスト生成の一方のみを投機的に実行する場合についても同様の効果を奏することは明らかである。
次に、符号化過程または復号化過程におけるビットプレーンのオーバラップ処理について図3,図4を参照して説明する。図3,図4は、このオーバラップ処理の概念を示す図である。本発明では、上位ビットプレーンの走査完了前にその下位ビットプレーンも並列的に走査して、全ビットプレーンの走査の高速化を図る。
この際、上位ビットプレーンの走査では、その下位ビットプレーンで走査されているストライプ(列)よりも前のストライプであって、しかも同ストライプ中の走査方向で先に位置する画素まで処理を完了していなければならない。図3に示す例では、中位のビットプレーンの2列目で走査方向3番目のビットを走査する際には、上位のビットプレーンでは3列目で走査方向4番目のビットの走査を完了しておく必要がある。また、下位のビットプレーンの走査を開始する際には、中位のビットプレーンでは2列目で走査方向2番目のビットの走査を完了しておく必要がある。
図4は、上位ビットプレーン及び下位ビットプレーンにおける各ビットの詳細を示している。図4における入力された下位ビットプレーンの網かけビットはこれから処理されるビットであり、それ以外は処理済みのビットを表す。SPパスの判定には、有意ビットプレーンの該当ビットとその周辺ビットとの有意情報が必要であり、有意ビットプレーンの9個の網かけビットがこれらに該当する。この際、対応する上位ビットプレーンの走査が完了しているので、有意ビットプレーンにおけるこれらの9個のビットの有意情報が既知となっており、該当ビットのSPパス判定を行える。
本発明では、上位ビットプレーンの走査が完了した後に、その下位のビットプレーンの走査を開始する従来例とは異なり、位が異なる複数のビットプレーンを並列的に同時に走査するので、全てのビットプレーンの走査に要する時間を、従来例に比べて大幅に短縮することが可能である。また、上位ビットプレーンの走査位置と下位ビットプレーンの走査位置との関係が上記の条件を満たすことにより、上位ビットプレーンの全てのビットの有意情報を記憶しておかなくても、従前通りのパス判定が可能である。
以上のように本発明は、一つのコードブロック内の全ビットプレーンを、上位ビットプレーンの有意情報を参照できるように、オーバラップさせて並列処理する方式を提供する。このようなビットプレーン間のオーバラップ処理により、符号化過程、復号化過程のレイテンシの短縮化を図れる。また、コードブロックデータの保持期間を短縮できて、データ保持メモリの小容量化を図れる。
次に、符号化過程または復号化過程におけるパス判定のオーバラップ処理について、その概念を示す図5を参照して説明する。本発明では、同一のビットプレーンにおいて、SPパス判定とMRパス/CUパス判定とをオーバラップさせて実行する。
SPパスの判定の際に、該当ビットの有意情報とその周辺ビットの有意情報とが同時に読み込まれる。そこで、本発明では、図5に示すように、SPパス判定の際に有意情報が読み込まれるビット(図5の有意ビットプレーンにおける網かけ部分のビット)についてのMRパス判定及びCUパス判定を同時に(同じサイクルで)行う。
上述したビットプレーンのオーバラップ処理と同様に、MRパス/CUパス判定を行う際に、そのストライプ(列)よりも前のストライプであって、しかも同ストライプ中の走査方向で先に位置する画素までSPパス判定の処理を完了していなければならない。
本発明では、SPパス判定→MRパス判定→CUパス判定の一連の順で処理し、しかもビットプレーン全体にわたって一つのパス判定が完了した後に次のパス判定に移行する従来例とは異なり、同一のビットプレーンにおいてSPパス判定とMRパス判定とCUパス判定とを行い、しかもMRパス判定及びCUパス判定を同時に行うので、全体のパス判定処理に要する時間を、従来例に比べて大幅に短縮することが可能である。また、SPパス判定位置とMRパス/CUパス判定位置との関係が上記の条件を満たすことにより、上位ビットプレーンの全てのビットの有意情報を記憶しておかなくても、従前通りのパス判定が可能である。
以上のように本発明は、一つのビットプレーン内で前パス処理後の有意情報を参照できるようにSPパスとMR及びCUパスとを1ストライプ+1画素ずらして処理する方式を提供する。このようなビットプレーン内パス間のオーバラップ処理により、符号化過程、復号化過程のレイテンシの短縮化を図れる。また、コードブロックデータの保持期間を短縮できて、データ保持メモリの小容量化を図れる。
図6は、本発明のエントロピ符号化/復号化装置におけるEBCOT回路の構成を示すブロック図である。図6に示す例では、10個のビットプレーンを作成する装置に対応している。EBCOT回路1は、CBB(Code Block Buffer:コードブロックバッファ)2と、EBC(Embedded Block Coding:エンベデッドブロックコーディング)回路3と、CSB(Code Stream Buffer: コードストリームバッファ)4とを有し、上述したようなビットプレーンのオーバラップ処理を実現する。
CBB2は、量子化係数をコードブロック単位で格納するバッファであり、ビットプレーンごとに独立したアクセスが可能である。EBC回路3は、Embedded Block符号化/復号化を行う回路であり、1コードブロック内のビットプレーン数と同数(10個)のEBC1から構成されている。CBB2の各ビットプレーンは、各EBC1と1対1で双方向に接続されている。最下位ビットプレーンに接続されるEBC1を除いた各EBC1と、その一つ下位のビットプレーンに接続されるEBC1との間がFIFO(First-In First-Out)で接続されている。
CSB4は、ビットプレーンの各パスごとの符号列を保存するバッファであり、ビットプレーンに対応する複数(10個)の領域(CSB1)に分割されている。EBC回路3の各EBC1とCSB4の各CSB1とは双方向に接続されている。
各EBC1は各コードブロックの同じ位のビットプレーンを処理する。符号化時に、各EBC1は接続されたビットプレーンから符号化すべき量子化係数ビットを入力する。また、復号化時に、各EBC1は復号化した量子化係数ビットを接続されたビットプレーンへ出力する。
上位のEBC1は、上位ビットプレーン処理後の有意情報と極性情報とをFIFO経由で下位のEBC1へ出力する。符号化時に、最上位のEBC1は、接続された最上位ビットプレーンから極性情報を入力し、対応する位の有意情報とともにFIFO経由で下位のEBC1へ出力する。復号化時に、上位のEBC1は極性情報を対応する位の有意情報とともにFIFO経由で下位のEBC1へ出力し、最下位のEBC1は最終的な極性情報をCBB2へ出力する。
ビットプレーン間及びビットプレーン内パス間のオーバラップ処理を行うので、コードブロックデータの保持期間を短くでき、CBB2及びCSB4の小容量化を図れる。CBB2内の各ビットプレーンと各EBC1とを1対1に接続させて、ビットプレーンを並列処理するので、高性能化、接続の単純化を図れる。隣り合うEBC1間をFIFOで接続させ、上位EBC1から下位EBC1へ有意情報及び極性情報を受け渡すようにしたので、複数のEBC1間で同一コードブロックの係数についての有意情報、極性情報へのアクセス集中を回避でき、高スループット化、回路の単純化を図れる。また、このような情報の受け渡しによって上位ビットプレーンと下位ビットプレーンとのオーバラップ処理を同期できるので、同期方式の単純化を図れる。
図7は、CBB2のリード/ライト同期制御の一例を示す図である。各バンクのデータが有効か否かを表すビットからなるレジスタを2個用意し、「最上位のビットプレーン処理」と、「最下位のビットプレーン処理」と、「外部からのコードブロックのリード/ライト処理」との状態に応じてレジスタの値を書き換えて同期制御する。
最上位のビットプレーン処理、最下位のビットプレーン処理に対応する同期制御用の4ビットレジスタval9,val10を用意する。新しいコードブロックのバンクへのライト(またはバンクからのリード)が完了した場合に、val9とval10との対応するビットを有効1(または無効0)に設定する。バンクに保存されたコードブロックの最上位ビットプレーンのリード(またはライト)が完了した場合に、val9の対応するビットを無効0(または有効1)に設定する。バンクに保存されたコードブロックの最下位ビットプレーンのリード(またはライト)が完了した場合に、val10の対応するビットを無効0(または有効1)に設定する。val9の対応するビットが有効1(または無効0)になるまで、バンクに保存されたコードブロックの最上位ビットプレーンのリード(またはライト)をウェイトする。val10の対応するビットが無効0(または有効1)になるまで、外部からの新しいコードブロックのバンクへのライト(またはリード)をウェイトする。
なお、CSB4におけるリード/ライト同期制御は、上述したCBB2のリード/ライト同期制御と同様である、
コードブロックデータを保存するバンクに対応するバリッドビットによってCBB2及びCSB4のリード/ライト同期制御を行うので、同期方式の単純化、回路の簡素化を図れる。
図8は、図6における1個のEBC1の回路構成を示すブロック図である。各EBC1は、SSB11(Signal Sign Buffer)と、PP12(Pre-Professor)と、FIFO13と、CXD14(Context Decision) と、MQC15(MQ Coder)と、CSB−RW16(Code Stream Buffer-Read/Write)と、MQD17(MQ Decoder)と、UPD18(Update)と、SSB−WR19(Signal Sign Buffer-Write)とを備えており、上述したようなパス間のオーバラップ処理、SPパスの投機的判定処理、コンテキストの投機的生成処理を実現する。
SSB11は、有意情報と極性情報と量子化係数とを保存するバッファであり、3ストライプ分の有意情報と極性情報と量子化係数とを保存する。量子化係数1ビットあたりの有意情報は、(1)有意でない、(2)有意であって有意になったSPパスと同じビットプレーンのMRパス前である、(3)有意であって最初のMRパス前である、(4)有意であって最初のMRパス後であるの4つの状態(2ビット)で表現される。
PP12は、各ビットの周囲の有意情報と極性情報と量子化係数とからパスを決定する回路であり、処理対象のビットについて周囲の有意情報と極性情報とパスと位置情報とをFIFO13へ出力する。具体的に、PP12は、m番目のストライプのn列目の4ビットに対してSPパスの処理対象か否かを判定し、m−1番目のストライプのn−1列目の4ビットに対してMRパスまたはCUパスの処理対象か否かを1サイクル(同じサイクル)で判定する。その後、処理対象でないビットを除いて、1サイクルごとに1ビットの周囲の有意情報と極性情報とパスと位置情報とをFIFO13へ出力する。
PP12は、復号化過程時に、SPパスで処理される可能性があるビットについて、前のビットの復号化結果を待たずに、後のビットの周囲の有意情報と極性情報とパスと位置情報と投機的処理された旨の情報とをFIFO13へ出力する。ここで、復号化過程時にSPパスで処理される可能性があるビットとは、SPパスで処理されるビット(周囲に有意なビットが存在して自身が有意でないビット)の隣に位置する、周囲に有意なビットがなくて自身も有意でないビットのことである。
FIFO13は、PP12とCXD14との間に設けられている先入れ先出しのバッファであり、PP12とCXD14との処理速度の差を吸収する機能を果たす。
CXD14は、符号化過程時に、PP12から入力された周囲の有意情報と極性情報とパスとからコンテキスト及びデシジョンを生成し、復号化過程時に、PP12及びUPD18から入力された周囲の有意情報と極性情報とパスとからコンテキストを生成する回路である。CXD14は、二つの連続したビットを復号化する場合、まだ有意となっていない一つ目のビットの復号化結果を待たずに、一つ目のビットを有意でないと仮定したコンテキストを二つ目のビットに対して生成し、二つ目のビットに対して投機的処理を行った旨の信号をMQD17へ出力する。
MQC15は、CXD14が生成したコンテキスト及びデシジョンを入力して、MQ符号化を行い、符号列を生成する回路であり、生成した符号列をCSB−RW16へ出力する。
CSB−RW16は、符号化過程時に、MQC15でMQ符号化されたパスごとの符号列をCSB4に書き込み、復号化過程時に、外部から入力された符号列を要求に従ってMQD17へ出力する回路である。
MQD17は、CSB−RW16から入力された符号列とCXD14から入力されたコンテキスト及びパスとからMQ復号化を行い、デシジョンを生成する回路であり、生成したデシジョンをUPD18及びSSB−WR19へ出力する。MQD17は、投機的処理を行った旨の信号をCXD14から入力した場合、直前に復号化されたビットが有意であれば、そのビットが有意でないと仮定して得られたコンテキストから正しいコンテキストを生成してMQ復号化を行う。
UPD18は、MQD17で復号化されたビットのデシジョンと位置情報とから、その後に処理されるビットの左側の有意情報と極性情報とを生成してCXD14へ出力する回路である。なお、右側の有意情報と極性情報とはPP12から入力されるものを使用する。
SSB−WR19は、符号化過程時に、PP12から入力された有意情報と極性情報と量子化係数とをSSB11へ出力する。また、SSB−WR19は、復号化過程時に、MQD17から入力された復号化後の有意情報と極性情報とを、PP12から入力された復号化前の有意情報と極性情報とに上書きしてSSB11へ出力する。
ビットプレーン全体のデータでなくて3ストライプ分のデータのみをSSB11に保持しておくだけでよいので、SSB11の小容量化を図れる。また、有意情報を3ビットでなく2ビットで表現しているので、この点でもSSB11の小容量化を図れる。
上のビットが有意でないと仮定したコンテキストをCXD14で生成し、間違っていればMQD17で正しいコンテキストに修正するので、周囲の有意情報及び極性情報から新たに正しいコンテキストを生成する場合よりも回路が単純である。また、回路のクリティカルパス遅延の短縮化を図れる。更に、MQ復号化と同一サイクルに含めることができて、無効サイクルの削減を図れる。
Claims (14)
- デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、 符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、
前記パス判定ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲ビットの有意情報から投機的にパス判定を行い、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とするエントロピ符号化/復号化方法。 - デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、 符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、
前記コンテキスト生成ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して投機的にコンテキストを生成し、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とするエントロピ符号化/復号化方法。 - デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化方法において、 符号化された符号列を復号化する復号化ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定ステップと、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成ステップとを有しており、
前記パス判定ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲ビットの有意情報から投機的にパス判定を行い、前記コンテキスト生成ステップにて、直前のビットの有意情報を仮定して投機的にコンテキストを生成し、前記復号化ステップにて、直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成ステップで生成されたコンテキストを校正することを特徴とするエントロピ符号化/復号化方法。 - 符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する第1走査ステップと、
前記第1走査ステップでのストライプより、走査されるストライプが遅れており、前記第1走査ステップでのストライプ中のビットより、走査されるストライプ中のビットが遅れるように、前記第1走査ステップでの走査対象のビットプレーンより下位のビットプレーンをストライプ単位で走査する第2走査ステップとを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエントロピ符号化/復号化方法。 - 前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2走査ステップでの対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする請求項4記載のエントロピ符号化/復号化方法。
- 符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する走査ステップと、
走査されたビットのSPパスを判定する第1判定ステップと、
走査されたビットのMRパス及びCUパスを同時に判定する第2判定ステップとを有しており、
前記第2判定ステップでの判定対象のビットは、前記第1判定ステップでの判定対象のビットより、ストライプが遅れるとともに、ストライプ中のビット走査上で遅れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエントロピ符号化/復号化方法。 - 前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2判定ステップでの対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする請求項6記載のエントロピ符号化/復号化方法。
- デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、 符号化された符号列を復号化する復号化手段と、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットを、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲のビットの有意情報から投機的にパス判定するパス判定手段と、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを生成するコンテキスト生成手段と、
直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とするエントロピ符号化/復号化装置。 - デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、 符号化された符号列を復号化する復号化手段と、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットをパス判定するパス判定手段と、
直前のビットの有意情報を仮定して、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを投機的に生成するコンテキスト生成手段と、
直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とするエントロピ符号化/復号化装置。 - デジタル画像データを符号化して復号化するエントロピ符号化/復号化装置において、 符号化された符号列を復号化する復号化手段と、
復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行するビットを、直前のビットの有意情報を仮定して得られる周囲のビットの有意情報から投機的にパス判定するパス判定手段と、
直前のビットの有意情報を仮定して、復号化対象のビットよりビットプレーン走査上で先行し、パス判定対象のビットよりビットプレーン走査上で遅れるビットのコンテキストを投機的に生成するコンテキスト生成手段と、
直前のビットの復号化結果に基づいて、前記コンテキスト生成手段で生成されたコンテキストを校正するコンテキスト校正手段とを備えることを特徴とするエントロピ符号化/復号化装置。 - 符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する第1走査手段と、
前記第1走査手段でのストライプより、走査されるストライプが遅れており、前記第1走査手段でのストライプ中のビットより、走査されるストライプ中のビットが遅れるように、前記第1走査手段での走査対象のビットプレーンより下位のビットプレーンをストライプ単位で走査する第2走査手段とを備えることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のエントロピ符号化/復号化装置。 - 前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2走査手段での対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする請求項11記載のエントロピ符号化/復号化装置。
- 符号化過程または復号化過程にあって、ビットプレーンをストライプ単位で走査する走査手段と、
走査されたビットのSPパスを判定する第1パス判定手段と、
走査されたビットのMRパス及びCUパスを同時に判定する第2パス判定手段とを備えており、
前記第2パス判定手段での判定対象のビットは、前記第1パス判定手段での判定対象のビットより、ストライプが遅れるとともに、ストライプ中のビット走査上で遅れていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載のエントロピ符号化/復号化装置。 - 前記ストライプの遅れ及び前記ビットの遅れは、前記第2パス判定手段での対象ビットの処理に必要な隣接するビットの有意情報が確定している範囲内であることを特徴とする請求項13記載のエントロピ符号化/復号化装置。
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