JP4768148B2 - Self-use utensils for infants - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、母乳やミルク以外の食品を摂取する時期において、母親等の介助者から食品を与えられる状態から乳幼児が自らスプーンやフォーク等の食具を使用するレベルに発達する過程において使用するための、乳幼児の手や手掌及び口腔等の発達段階に適合した食事の道具として好適な自己使用食具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば生後9か月から36か月程度の乳幼児が、家庭内で離乳食や通常の食品を自ら摂取する練習を行う場合においては、乳幼児用に小さく作ったスプーン等の食具が使用されている。
このような食具において、例えば、乳幼児用のスプーンは、一般に、乳幼児が使用しやすいように、通常の大人用のスプーンを単に小さく構成しただけで、その形態において特に工夫はなく、このような小型のスプーンを乳幼児に使用させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、乳幼児は手や手掌及び口腔等の発達段階の途中にあり、例えば、スプーン等の食具の柄の部分を「パームグラスプ」と呼ばれる掌を使った持ち方をしたり、指先が少し動くようになると、人刺し指と親指がパームグラスプの握り状態からすこし外れて、「フィンガーグラスプ」と呼ばれるような握り方をして保持しようとする傾向がある。
このように、食具の柄の部分を掌を用いて掴むと、柄の先にあるヘッド部,すなわち、スプーン本体やフォーク本体の方向をコントロールしたり、微妙に動かしたりすることが困難となる。
【0004】
つまり、このようなコントロールは、食具の扱いに馴れた大人等にあっては、食具を保持した手の手首や指を微妙に動かすことで行っているが、食具の柄の部分を掌を用いて掴むと、手首や指によるコントロールが難しくなる。
そこで、図37に示すような食具も提案されている。
図37の食具5は、スプーンの例であって、このスプーン5は、柄6の一端に匙本体7を備えている。
このスプーン5の柄6は、ループ状にされており、ループ部の中に掌を通すことにより、弱い力でもスプーン5を保持できるようにしている。
しかしながら、このような異形の柄は、指先を使って、スプーンをコントロールすることができず、かえって正しい握り方の練習が必要な時期の幼児にとっては、掌を利用した握り方を助長してしまい、正しい発達を阻害してしまうことになる。
【0005】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、乳幼児等が使用するための自己使用食具において、その柄を正しい持ち方で保持できるように促し、食具の使用の適切な訓練を行うことができる幼児用の自己使用食具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一方向に長い柄部と、この柄部の先端に設けられたヘッド部とを備える幼児用自己使用食具であって、前記柄部の前記ヘッド部と反対の端部には、使用者の手の親指、人指し指、中指の3本の指でつまめる程度の大きさとして、少なくとも前記柄部の外径よりは大きく、15ミリメートル以下の直径とされた略球状のつまみ部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、乳幼児には、指先で長いものの端部を摘む傾向が認められる。このような行動の傾向を利用して、柄部の端部に指先,特に親指,人指し指,中指の3本の指でつまみやすい形状として、柄部の端部に略球状の形状を形成している。
これにより、乳幼児は、この球状先端を摘むことで、掌全体でなく、指先を用いて柄部を掴む行動を促し、所謂、ペングリップによる正しい持ち方へ移行するための訓練をすることができる。
【0007】
好ましくは、前記つまみ部の表面が弾性材料により形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記つまみ部の表面が弾性材料により形成されているので、乳幼児が指先で摘んだ際にすべりにくく、掴みやすい。
【0008】
好ましくは、前記つまみ部が球状に形成されていて、その直径がほぼ10ミリメートル以上15ミリメートル以下とされていることを特徴とする。
上記構成によれば、乳幼児の小さな指先によりつまみやすく、ペングリップで握る柄部と同等の大きさとすることで、柄部をペングリップで保持する行動を促しやすい。また、つまみ部の直径がほぼ10ミリメートル以上15ミリメートルとされることで、柄をペングリップで握った際の違和感を低減でき、好ましい。
【0010】
好ましくは、前記柄部の表面の少なくとも一部が弾性材料により形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記柄部の表面の少なくとも一部が摩擦抵抗の大きな弾性材料により形成されているので、乳幼児が握って保持した際に滑りにくく、保持しやすい。
【0011】
好ましくは、前記柄部の外周が、25mmないし40mmであることを特徴とする。
上記構成によれば、柄部がその外周寸法において、40mmより太いと指を柄部の周囲にまわすことができないため、手掌全体で握ることを誘発してしまい、25mmより細いと柄部を握ることができない場合がある。
【0012】
好ましくは、前記柄部の長さが、60mmないし80mmであることを特徴とする。
上記構成によれば、柄部の長さが80mmより長いと乳幼児は柄部の先端をつかむ傾向があるため、ヘッド部から端部までの距離が大きくなりすぎ、操作しにくく、柄部の長さが60mmより短いと手掌の幅よりも小さくなって、握って操作することが困難となる場合がある。
好ましくは、前記ヘッド部が複数の互いに平行で、しかもそれぞれ湾曲した刺し歯を有するフォークのヘッド部であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0014】
図1ないし図3は、本発明の実施形態にかかるフォークを示しており、特に、第1のフォークの実施形態の構成を示している。図1はフォーク10の概略斜視図、図2は図1のフォーク10の概略平面図、図3は、フォーク10の断面構造を示しており、図3(a)は図2のA−A線概略断面図、図3(b)は図3(a)のB−B線概略断面図、図3(c)は図2のC−C線概略断面図である。
【0015】
図1ないし図3において、フォーク10は、一方向に長い柄部11と、この柄部11の先端に設けられた突き刺し用の刺し歯13を備えるヘッド部12とを備えている。
このフォーク10は、例えば、そのヘッド部12と、図3に示すように、これと一体になった柄部11は、全て軽量な材料,例えば、合成樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレンで成形されている。
【0016】
このヘッド部12には、食品を刺すことができる程度に先端が先鋭にされた、刺し歯13が互いに平行に複数本もしくは多数本,この実施形態では、例えば4本設けられている。
このフォーク10のヘッド部12と、このヘッド部12に一体に設けられ、互いに平行に並んだ刺し歯13は、これら平行に並んだ複数の刺し歯13を含む仮想の面が湾曲しない平面とされている。つまり、ヘッド部12は、複数の刺し歯13が平行に並んだ面として、図2において、XYで示される面と一致する平面になるように構成されている。
【0017】
このような構成を理解するために図17及び図18に従来のフォークとその使用の様子を示す。
図17の従来のフォーク1では、柄部2の先端に形成されたヘッド部3は、図示するように食品4に向かって湾曲している。つまりヘッド部3をこのように湾曲して形成すると、突き刺した食品4を保持しやすく、湾曲した凹面に食品を載せることもできることから、一般的にフォークのヘッド部3をこのように湾曲させて形成されている。
ところが、このようなフォーク1は、そのヘッド部3の上下の向きを間違えると、図18に示すように、ヘッド部3は食品4から逃げる方向に湾曲することになり、かえって食品4を刺して保持することが難しくなる。特に、フォーク1の使用に慣れていない乳幼児の場合には、このような使い方をして、食品を自分で摂取することを困難してしまう場合がある。
【0018】
このようなことがないように、本実施形態では、ヘッド部12が湾曲しないように形成されている。このため、フォーク10では、図18で説明したように、フォーク10の向きの上下方向により、刺し歯13の向かう方向が変わるということがないので、乳幼児が柄部11をどのような握り方をして、その向きを変えても食品を刺すことができる。
そして、複数の刺し歯13は上記したように湾曲していないから、従来のように、刺し歯の湾曲方向に合わせて、加える力の向きを制御することが不要である。これにより、乳幼児による、柄部11の握り方が正しくない場合であっても、それほど困難なく食品を突き刺すことができるようになっている。
【0019】
そして、このような作用効果を得るためには、必ずしもヘッド部12が平面的に形成されている必要はなく、その刺し歯13が図2のXY平面内にあればよい。また、刺し歯13は、直線状に形成されているので、乳幼児がこの刺し歯13で、食品を突き刺した場合に、ひっかかりがすくなく、口まで運んだ後は、弱い力で口唇または歯を閉じ、刺し歯を引き出すだけで、口腔内に食品を残しやすい。
したがって、このような効果を狙わない場合,あるいは突き刺した食品の保持性を重視する場合には、刺し歯13は、XY平面内で、例えばジグザグに延びるような形状としてもよい。
【0020】
また、このフォーク10のヘッド部12は、図2においてその幅W1が、ほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされている。
この幅W1は、使用者である乳幼児が、ほぼ12か月から2才程度の乳幼児であることを想定しており、その口の両端部である口角の間の距離のほぼ3分の2程度に対応している。
これにより、刺し歯13の先端を口腔内にほぼ垂直に向けて差し入れる場合に好適である。つまり、ヘッド部12の幅が、20ミリメートルより小さいと、手指の発達が未熟なため、フォーク10を口に運ぶことが難しく、また口唇をすぼめるように閉じることを誘発してしまい、口唇をしっかり閉じて食品をとり込めないという弊害があり。ヘッド部12の幅が、25ミリメートルより大きいと口腔内に入れにくいので、口唇の横,すなわち口角の位置からヘッド部を入れる行為を誘発し、望ましくない。また、口唇が閉じにくいため、食品を取り込めず、口からスムーズに引き出せないという弊害がある。
【0021】
さらに、ヘッド部12に形成される刺し歯13の長さL3が,ほぼ12ミリメートル以上で18ミリメートル以下とされている。
この刺し歯13の長さは、ほぼ12か月から2才程度の乳幼児がその口腔の大きさに応じて摂取できる食品の大きさと対応している。つまり、刺し歯13の長さL3が、12ミリメートルより短いと食品を十分な深さまで刺せないので、抜けやすく、口もとまで運ぶ間に落としてしまうという弊害があり。18ミリメートルより長いと手指が機能が未発達のために、うまく刺すことができないだけでなく、刺し歯の根元に達するまで深く刺してしまった食品を口腔内にとり込む際に、先端を口腔の奥まで入れて引き抜く必要を生じ、口唇で食品を抑えた状態で引き抜きにくく、安全性の問題もあるという弊害がある。
【0022】
さらに、フォーク10では、柄部11のヘッド部12と反対の端部に略球状のつまみ部15を備えている。
このつまみ部15は、図示のようなほぼ完全な球形だけでなく、半球状や楕円状等種々の形態で構成することができる。このつまみ部15は、乳幼児の次のような手の機能の特徴に考慮して形成されている。すなわち、乳幼児には、指先で長いものの先端を摘む傾向が認められる。このような行動の傾向を利用して、柄部の先端に指先,特に親指,人指し指,中指の3本の指でつまみやすい形状として、柄部の端部に略球状の形状を形成している。
これにより、乳幼児は、つまみ部15である球状先端を摘むことで、掌全体でなく、指先を用いて柄部を掴む行動を促し、所謂、ペングリップによる正しい持ち方を訓練することができる。この点については、後で、さらに詳しく説明する。
【0023】
また、柄部11のつまみ部15の表面は弾性材料により形成されている。つまり、図2及び図3(a),図3(c)に示されているように、柄部11のヘッド部12とは反対の端部側11bは、その表面全体が、例えばエラストマー等の弾性材料により、被覆されている。この実施形態では、弾性材料としてのエラストマーは、例えば、JIS−K6253(ISO7619)A型における、硬度60程度の素材が選択されている。
これにより、つまみ部15は、乳幼児が指先で摘んだ際にすべりにくく、掴みやすいようにされている。
また、この球状のつまみ部15の直径は、好ましくは、柄部11の太さ(外径)よりも大きく形成されている。具体的には、球状のつまみ部15の直径は、例えば、10ミリメートル以上、15ミリメートル以下とされている。これにより、乳幼児の小さな指先によりつまみやすい大きさに設定されている。球状のつまみ部15の直径が柄部11の径よりも大きく形成されている場合には、特に、幼児の目につきやすく、興味を引くことで、幼児がこのつまみ部15を、つかもうとする動作を効果的に誘うことができる。また、フォーク10が食卓に置かれた場合にも、端部の球状のつまみ部15が大きいことで、柄部11は、つまみ部15にかけて高くなるように傾斜することで、柄部11は食卓面から浮くことになる。これにより、柄部11をつかみやすくなる。
【0024】
また、フォーク10の柄部11の断面形状は、図3(b)及び図3(c)に示されているように、ヘッド部12の前記複数の刺し歯13の並び方向(図2のY方向)に長い楕円もしくは長円形状とされている。すなわち、柄部11の断面形状が、例えば断面4角形等であると、角があるために、後述するような乳幼児による握り方の練習の妨げになることを避けるためである。
また、柄部11の断面形状が、図2のY方向に長い楕円もしくは長円とされることにより、乳幼児がこの柄部11を保持した時に、ヘッド部12の複数の刺し歯13はほぼ水平方向に並ぶこととなり、正しく位置決めすることができるようになっている。
ここで、柄部11の太さは、楕円断面において、短軸で8mm程度、長軸で10mm程度とされており、太すぎると指を柄部の周囲にまわすことができないため、手掌全体で握ることを誘発してしまい、細すぎると柄部を握ることができないという問題がある。このために、柄部11の外周が25mmから、40mmとなるように形成することが好ましい。
また、上述したように柄部の端部側11b表面が弾性材料により形成されているので、乳幼児が保持した際に滑りにくく、保持しやすいようになっている。
そして、このフォーク10では、図2において、柄部11の長さL1が例えば、78mm程度とされ、全長L2が100mm程度とされており、柄部11の長さL1が60mmから80mmであることが好ましい。L1が80mmより長いと乳幼児は柄部の先端をつかむ傾向があるため、ヘッド部12から端部15までの距離が大きくなりすぎ、操作しにくく、L1が60mmより短いと手掌の幅よりも小さくなって、握って操作することができない。
【0025】
本実施形態の第1のフォークとしてのフォーク10は、以上のように構成されており、以下のように使用される。
ここで、フォーク10の使用方法を説明する前に、乳幼児の手や手掌の運動機能の発達とフォークやスプーン等の食具の掴み方の関係について説明する。
図4は、フォーク10の柄部11のような長い物や部分Bを乳幼児が掴む場合に、指先の運動能力が未発達であると、図4のような「パームグラスプ」と呼ばれる掌を使った持ち方がされる。図4(a)は、パームグラスプの状態を正面から見た図、図4(b)は、パームグラスプの状態を背面から見た図である。
パームグラスプの状態では、掌全体を使用して柄を握るため、指先を使用することができず、手首を動かすことでしか、食具の操作を行う事ができず、細かな操作は難しい。
【0026】
次に、指先が少し動くようになり、図5に示すように、人刺し指と親指がパームグラスプの握り状態からすこし外れて、「フィンガーグラスプ」という握り方をするようになる。フィンガーグラスプを行うと、パームグラスプと比べ、僅かに多く指先を動かす操作を行うことができるようになるが、この段階では、やっと手首の動きが中心となってくるもので、指先を動かすことによる細かな動作を十分に行うことが難しい。
しかしながら、フォーク等の食具の持ち方としては、パームグラスプもフィンガーグラスプも、ヘッド部の角度の調整や向きの変化等の細かな動きを調整することが難しく、一般の大人が食具を使用する際に行うペングリップで保持できるようにならないと、これらの食具を上手に使用することが難しい。すなわち、ペングリップでは、図6に示されているように、掌をほとんど使わず、人指し指、親指、中指の主として3本の指の腹部や側部を保持対象である長い部分Bに当接させ、指の動きにより、より自由にこれをコントロールすることができるからである。
【0027】
図7は、フォーク10を手Hを用いて正しくペングリップした様子を示している。この図では、手Hの人指し指、親指、中指の3本の指を用いて、フォーク10の柄部11のヘッド部12よりの部分11aを保持する様子を示している。
乳幼児の摂食行動の訓練の段階では、このようなペングリップによる握り方を学習する必要があり、また、ペングリップで、図示のようにヘッド部12に近い箇所を保持するとヘッド部12を制御しやすい。
【0028】
しかしながら、図4または図5のような握り方しかできない乳幼児に、いきなり図7のようなペングリップを実行することは困難であることから、フォーク10を用いることで、例えば、先ず、図8のような握り方を練習することができる。
図8では、乳幼児の性向として、長いものの端部をつかもうとする傾向があることを利用している。特に、このような行動の傾向を利用して、柄部の先端の球状のつまみ部15を指先でつまむように促すことができる。特に、つまみ部の直径を10mmないし15mmとすることで、乳幼児の指先の大きさから、特に親指,人指し指,中指の3本の指で積極的につまむように促すことができ、つまみ部15を図示のようにペングリップの形態で摘むようにさせる。
これを繰り返すううちに、次第に、柄部11の部分も同じ掴み方で保持する練習を実現することができ、やがて図7に示すようなペングリップを実行することができるようになる。
【0029】
図9は、フォーク10の柄部11のヘッド部12と反対の端部側11bをペングリップで保持している様子を示している。図7の保持の仕方から発展して、次第にこのような位置を保持するようになれば、ヘッド部12から距離を置いた位置を保持できるようになる。これにより、刺し歯13を備えるヘッド部12をより自由に動かすことができので好ましい。
また、この端部側11bは上述したように、表面にエラストマーを施し、滑りにくくなっているので、このような保持の仕方をすれば、指先の力が不足し勝ちな乳幼児にとって、フォーク10を落としたりすることなく、使用することができる。
【0030】
さらに、フォーク10を使用して、ペングリップの練習を行うことにより、図10のような摂食行動の改善を行うことができる。
図10は、乳幼児が摂食行動により口Mに食品を取り込む際のフォーク10の口唇Mへの差し入れ方を示す図である。
図10の(1)では、口唇Mに対して、ヘッド部12が寝ている状態,つまりその刺し歯13が横になっている状態である。これは、例えば、図4,図5で説明したパームグラスプやフィンガーグラスプでなければ保持できない場合に、乳幼児は、フォーク10を持った手の肩や肘、手首の動きをそれぞれ調整しながら動かすことができず、上腕を一体に動かそうとしてしまうこととあいまって、このような不適切な方法で食品を口に運ぶことが観察される。
【0031】
これに対して、図6ないし図9のような練習をすることで、ペングリップでフォーク10を保持できるようになった場合には、手首や指先を動かして、ヘッド部を口唇に運ぶことができるようになるため、フォーク10のヘッド部12や刺し歯13の向きを制御できるようになり、図10の(2)や(3)に示すように、刺し歯13を口唇Mにほぼ垂直に向けて、大人と同様な食品の運び方と、口への差し入れ方を実現することができるようになる。
【0032】
図11は、フォーク10が保持した食品を口腔内に取り込む場合の取り込み方を示している。図11(a)は、フォーク10が保持した食品を大きく開けた口M内の単純に落とし込む状態、図11(b)は、フォーク10が保持した食品を歯Tをつかって、削りとるように受容する状態、図11(c)は、フォーク10が保持した食品を口唇Mで抑えて、口腔内に取り込む様子をそれぞれ示している。
【0033】
フォーク10を正しく保持できずに、フォーク10と口Mとの関係が図10の(1)や(2)のような差し入れ方となると、フォーク10のヘッド部12の向きが横向きに近くなることから、ヘッド部12または刺し歯13を口唇から内部に十分受容できない。このため、図11(a)または図11(b)のように、不適切な摂食行動となってしまう。
したがって、フォーク10を乳幼児が自ら保持して食べる練習をすることにより、手首や指先の動きを細かく制御しながら動かせるように発達する事に伴い、フォーク10の口Mに対する向きを図10(3)に示すようにすることができ、しかも、口唇を閉じる力が強くなるのとあいまって、図11(c)に示すように、食品を正しく口腔内に取り込むことができる。
【0034】
この場合、上述したように、フォーク10のヘッド部12は、図2においてその幅W1が、ほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされていることで、フォーク10の口Mに対する向きを、図10(3)に示すようにして、口腔内にヘッド部12を正しく差し入れることができる。
また、ヘッド部12に形成される刺し歯13の長さL3が,ほぼ12ミリメートル以上で18ミリメートル以下とされていることで、食品を口腔内に容易に取り込むことができ、図11(c)に示すように、食品を正しく口腔内に取り込むことができる。
【0035】
図12は、本実施形態の第2のフォーク20を示す斜視図であり、図13は、図12の第2のフォーク20の概略側面図、図14は、図12の概略縦断面図である。
この第2のフォーク20は、第1のフォーク10と比較すると、共通点が多く、フォーク20は、一方向に長い柄部21と、この柄部21の先端に設けられた突き刺し用の刺し歯23を備えるヘッド部22とを備えている。
このフォーク20は、例えば、そのヘッド部12が、フォーク10と異なり、より重い材料である金属材料,例えば、ステンレスにより形成されている。柄部21は、軽量な材料,例えば、合成樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレンで成形されている。
【0036】
この柄部21は、フォーク10の柄部11より長く設定され、例えば、図13において、柄部21の長さL4は、フォーク10と同様の理由により80mm程度とされている。また、ヘッド部22の長さL5は32mm程度、そして、柄部のヘッド部側を延伸することで形成した、後述するストッパ部25からヘッド部22の先端までの長さL6は24mm程度とされている。これにより、乳幼児がこのストッパ部25の僅かな段部を口唇に当てることで、口腔内の奥に刺し歯23を入れてしまう危険を防ぎ、安全性を確保できるとともに口腔の奥に食品を落とし込んでしまう事も防ぐことができるため、口腔にとり込んだ食品を咀嚼し、嚥下するという正しい食品の摂取を促すことができる。
また、柄部21の表面は、フォーク10の柄部11と同様に、各端部側21a,21bのうち一方の端部側21bの表面は弾性材料で覆われて、同様の作用を発揮するようにされている。
【0037】
フォーク20がフォーク10と比べて特に異なっているのは、ヘッド部22及び刺し歯23の形状であり、図13及び図14に示すように、湾曲している。この湾曲の程度は例えば、曲率半径Rが39mm程度であり、通常のフォークと同様に凹面上には、食品を載せやすくなっている。また、刺し歯23も同様に湾曲しているので、突き刺した食品の保持性も高められている。
この時、食品を刺す時の向きに対応して、例えば図13の柄部21の下面に「刺す」と、これとは逆の図13における柄部21の上面に「すくう」と表記することで、使用の際の上下の方向性の選択する案内としてもよい。
また、これに関連して、乳幼児用のフォーク等には、通常、キャラクター等のデザインが付与されることが多く、乳幼児は、このキャラクター印刷面を上にして使用する傾向がある。このため、フォークとして、食品を刺すという使い方を重視するならば、例えば図13の柄部21の下面に、キャラクター等の印刷等を付してもよい。さらに、柄部21とヘッド部23とは、図13の角度θが例えば10度程度となるように所定の角度が設定されている事で、食品を刺しやすく、載せやすいだけでなく、食品を口腔にとり込んだ後、フォークを引き出す行為のしやすい。
【0038】
このような特徴でなるフォーク20は、フォーク10とセット販売されること等により、乳幼児の発達段階に応じて、フォーク10を最初に用い、その後フォーク20を使うことで、発達段階に適合した摂食訓練が実現できる。
すなわち、フォーク10は、手や手掌等の運動機能がかなり不十分な段階で、上述したように、先ず、乳幼児がフォークを握ることを始め、さらに、食品を刺して口まで運ぶといった、フォークを使用する上での基本的な訓練を行わせることを実現し、これと同時に、フォーク10を、人指し指、中指、親指の3本の指を用いて保持することに馴れさせて、ペングリップに移行することを促すことをねらいとしている。
【0039】
このような訓練ができた後では、乳幼児は、ペングリップでフォーク20を持つことができるようになりはじめ、手首や指先の細かな動きによって、かなり自由にそのヘッド部22の向き等をコントロールできる。
図15は、食品を収容した容器C1に対して、フォーク10の動く軌跡を矢印で示している。フォーク10はいわば、図15の矢印に示すように、まだ、手指や手首の動きが未発達で、直線的な動きで食品を刺すことしかできない時期に、フォークの基本的な使い方である刺して使用する練習をすることができる。
【0040】
これに対して、フォーク20は、乳幼児の発達にともない、食品を刺すだけでなく、より高度なフォークの使用方法として、食品をすくう事や切る事に使用することができる。例えば、フォーク10について図9で説明したように、ペングリップで柄部を保持すると、フォーク20の場合は、フォーク10と比べて、重心がヘッド部22側に位置されている。つまり、ヘッド部22は金属製で重くなっており、その刺し歯23は、自然と食品の方向に向きやすくなっており、より硬い食品でも刺しやすいだけでなく、ヘッド部の方向を変えることで、食品を切る動作も行いやすい。
【0041】
さらに、腕や手の機能が発達した乳幼児は、図16の矢印で示すような軌跡でヘッド部22を移動させると、ヘッド部22及び刺し歯23はその湾曲に沿って食品をすくうことができ、湾曲している分、しっかり食品を載置することができる。
また、食品を刺すのではなく、すくう場合にも、これと同じように、ヘッド部22の動きを、手首の動きにより制御すれば、ほぼ大人と同様にフォークを使用することができるようになる。
【0042】
このように、フォーク10とフォーク20とを乳幼児の発達段階に応じて、順番に使用することにより、その発達段階に無理なく、食品を摂取させながら、大人と同様にフォークを使用する能力を身につける訓練を行うことができる。
【0043】
図19ないし図24は、本発明の実施形態にかかるスプーンを示しており、特に、第1のスプーンの実施形態の構成を示している。図19は、スプーン30の概略斜視図、図20は図19のスプーン30の概略平面図、図21は図19のスプーン30の凹面を上に向けた概略側面図、図22は図20のスプーン30の凹面を上に向けたA−A線概略断面図、図23は図20のスプーン30の匙本体の断面図であり、(a)はB−B線断面図、(b)はC−C線断面図、図24はスプーン30の柄部の断面図であり、(a)は図20のD−D線断面図、(b)は図21のF−F線断面図、をそれぞれ表している。
【0044】
図19ないし図21において、スプーン30は、一方向に長い柄部31と、この柄部31の先端に設けられたヘッド部として、凹面33を備える匙本体32とを備えている。
このスプーン30は、例えば、そのヘッドである匙本体32と、図21に示すように、これと一体になった柄部31は、全て軽量な材料,例えば、合成樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレンで成形されている。
【0045】
ヘッド部である匙本体32は、柄部31と同じ材料で軽量に形成されており、上面に凹面33を備えるボウル状に形成されている。
前記ヘッド部が食品を収容するための凹面を備える匙本体であり、この匙本体がまた、この匙本体32は、柄部31の長手方向に沿った仮想の中心軸C3に対して、凹面33を上に向けた時に、起きる方向に傾斜しており、この傾斜角度θは、略10度の傾斜角度とされている。これにより、後述するように、このスプーン30の使用時期の乳幼児が、所定の器に収容された食品を匙本体32ですくいとりやすく、食品を口に運んだ後で、スプーン30をうまく扱えるようにされている。
【0046】
また、このスプーン30の匙本体32は、図20においてその幅W2が、ほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされている。
この幅W2は、使用者である乳幼児が、約9か月から2才程度の乳幼児であることを想定しており、その口の両端部である口角の間の距離のほぼ3分の2程度に対応している。
これにより、匙本体32の先端を口腔内にほぼ垂直に向けて差し入れる場合に好適である。つまり、匙本体32の幅が、20ミリメートルより小さいと、手指の発達が未熟なため、匙本体を口に運ぶことが難しく、また口唇をすぼめるように閉じることを誘発してしまい、口唇をしっかり閉じて食品をとり込めないという弊害がある。25ミリメートルより大きいと口腔内に入れにくいので、口唇の横,すなわち口角の位置から匙本体を入れる行為を誘発し、望ましくない。また、口唇が閉じにくいため、食品を取り込めず、口からスムーズに引き出せないという弊害がある。
【0047】
さらに、匙本体32の凹面33の曲率は、乳幼児が匙本体32に食品をすくいとって一度に口腔内に取り入れる食品の量や口唇を閉じて、すくった食品を取り込むことができる深さに対応して決定されており、図23(a)に示すように、例えば、中央部の曲率33aは、半径17mm、図23(b)に示すように、先端部の曲率33bは半径29mm程度とされている。
【0048】
さらに、スプーン30では、柄部31の匙本体32と反対の端部に略球状のつまみ部35を備えている。
このつまみ部35は、図示のようなほぼ完全な球形だけでなく、半球状や楕円状等種々の形態で構成することができる。このつまみ部35は、次のような乳幼児の手の機能の特徴に考慮して形成されている。すなわち、乳幼児には、指先で長いものの先端を摘む傾向が認められる。このような行動の傾向を利用して、柄部の先端に指先,特に親指,人指し指,中指の3本の指でつまみやすい形状として、柄部の端部に略球状の形状を形成している。
これにより、乳幼児は、つまみ部35である球状先端を摘むことで、掌全体でなく、指先を用いて柄部を掴む行動を促し、所謂、ペングリップによる正しい持ち方を訓練することができる。この点については、後で、さらに詳しく説明する。
【0049】
また、柄部31のつまみ部35の表面は弾性材料により形成されている。つまり、図22に示されているように、柄部31の匙本体32とは反対の端部側11bは、その表面全体が、例えばエラストマー等の弾性材料により、被覆されている。この実施形態では、弾性材料としてのエラストマーは、例えば、JIS−K6253(ISO7619)A型における、硬度60程度の素材が選択されている。
これにより、つまみ部35は、乳幼児が指先で摘んだ際にすべりにくく、掴みやすいようにされている。
また、この球状のつまみ部35の直径は、例えば、10ミリメートル以上15ミリメートル以下とされている。これにより、乳幼児の小さな指先によりつまみやすい大きさに設定されている。
また、この球状のつまみ部35の直径は、好ましくは、柄部31の太さ(外径)よりも大きく形成されている。具体的には、球状のつまみ部35の直径は、例えば、10ミリメートル以上15ミリメートル以下とされている。これにより、乳幼児の小さな指先によりつまみやすい大きさに設定されている。球状のつまみ部35の直径が柄部31の径よりも大きく形成されている場合には、特に、幼児の目につきやすく、興味を引くことで、幼児がこのつまみ部35を、つかもうとする動作を効果的に誘うことができる。また、スプーン30が食卓に置かれた場合にも、端部の球状のつまみ部35が大きいことで、柄部31は、つまみ部35にかけて高くなるように傾斜することで、柄部31は食卓面から浮くことになる。これにより、柄部31をつかみやすくなる。
【0050】
また、スプーン30の柄部31の断面形状は、図24(a)及び図24(b)に示されているように、匙本体32の幅W2の方向(図20のY方向)に長い楕円もしくは長円形状とされている。すなわち、柄部31の断面形状が、例えば断面4角形等であると、角があるために、後述するような乳幼児による握り方の練習の妨げになることを避けるためである。
また、柄部31の断面形状が、図20のY方向に長い楕円もしくは長円とされることにより、乳幼児がこの柄部31を保持した時に、匙本体32の凹面33は上に向くこととなり、正しく位置決めすることができるようになっている。
ここで、柄部31の太さは、楕円断面において、短軸で8mm程度、長軸で10mm程度とされており、太すぎると指を柄部の周囲にまわすことができないため、手掌全体で握ることを誘発してしまい、細すぎると柄部を握ることができないという問題がある。このため、柄部31の外周が、25mm乃至40mmとすることが好ましい。
また、上述したように柄部の端部側31b表面が弾性材料により形成されているので、乳幼児がペングリップで保持した際に滑りにくく、保持しやすいようになっている。
そして、このスプーン30では、図20において、柄部31の長さL8が例えば、70mm程度とされ、全長L7が98mm程度とされている。この場合、柄部31の長さL8は、60mmないし80mmであることが好ましい。柄部31の長さL8が80mmより長いと、乳幼児は、柄部31の先端を掴む傾向があるため操作しにくくなる。柄部31の長さL8が60mmより短いと、手掌の幅に比べて柄部31の長さが小さくなり、握って操作することが困難となる。
【0051】
本実施形態の第1のスプーンとしてのスプーン30は、以上のように構成されており、以下のように使用される。
ここで、スプーン30の使用方法を説明する前に、乳幼児の手や手掌の運動機能の発達とスプーンやスプーン等の食具の掴み方の関係について説明する。
図25は、スプーン30の柄部31のような長い物や部分Bを乳幼児が掴む場合に、指先の運動能力が未発達であると、図25のような「パームグラスプ」と呼ばれる掌を使った持ち方がされる。図25(a)は、パームグラスプの状態を正面から見た図、図25(b)は、パームグラスプの状態を背面から見た図である。
パームグラスプの状態では、掌全体を使用して柄を握るため、指先を使用することができず、手首を動かすことでしか、食具の操作を行う事ができず、細かな操作は難しい。
【0052】
次に、指先が少し動くようになり、図26に示すように、人刺し指と親指がパームグラスプの握り状態からすこし外れて、「フィンガーグラスプ」という握り方をするようになる。フィンガーグラスプを行うと、パームグラスプと比べ、僅かに多く指先を動かす操作を行うことができるようになるが、この段階では、やっと手首の動きが中心となってくるもので、指先を動かすことによる細かな動作を十分に行うことが難しい。
しかしながら、スプーン等の等の食具の持ち方としては、パームグラスプもフィンガーグラスプも、匙本体の角度の調整や向きの変化を行うという細かな動きを調整することは難しく、一般の大人が食具を使用する際に行うペングリップで保持できるようにならないと、これらの食具を上手に使用することが難しい。すなわち、ペングリップでは、図27に示されているように、掌をほとんど使わず、人指し指、親指、中指の主として3本の指の腹部や側部を保持対象である長い部分Bに当接させ、指の動きにより、より自由にこれをコントロールすることができるからである。
【0053】
図28は、スプーン30を手Hを用いて正しくペングリップした様子を示している。この図では、手Hの人指し指、親指、中指の3本の指を用いて、スプーン30の柄部31の匙本体32よりの部分31aを保持する様子を示している。
乳幼児の摂食行動の訓練の段階では、このようなペングリップによる握り方を学習する必要があり、また、ペングリップで、図示のように匙本体32に近い箇所を保持すると匙本体32を制御しやすい。
【0054】
しかしながら、図25または図26のような握り方しかできない乳幼児に、いきなり図28のようなペングリップを実行することは困難であることから、スプーン30を用いることで、例えば、先ず、図29のような握り方を練習することができる。
図29では、乳幼児の性向として、長いものの端部をつかもうとする傾向があることを利用している。特に、このような行動の傾向を利用して、柄部の先端の球状のつまみ部35を指先でつまむように促すことができる。特に、つまみ部を直径を10mmないし15mmとすることで、乳幼児の指先の大きさに対応して、親指,人指し指,中指の3本の指で積極的につまむように促すことができ、つまみ部35を図示のようにペングリップの形態で摘むようにさせる。
これを繰り返すううちに、次第に、柄部31の部分も同じ掴み方で保持する練習を実現することができ、やがて図28に示すようなペングリップを実行することができるようになる。
【0055】
図30は、スプーン30の柄部31の匙本体32と反対の端部側11bをペングリップで保持している様子を示している。図28の保持の仕方から発展して、次第にこのような位置を保持するようになれば、匙本体32から距離を置いた位置を保持できるようになる。これにより、匙本体32をより自由に動かすことができるので好ましい。
また、この端部側31bは上述したように、表面にエラストマーを施し、滑りにくくなっているので、このような保持の仕方をすれば、指先の力が不足し勝ちな乳幼児にとって、スプーン30を落としたりすることなく、使用することができる。
【0056】
さらに、スプーン30を使用して、ペングリップの練習を行うことにより、図31のような摂食行動の改善を行うことができる。
図31は、乳幼児が摂食行動により口Mに食品を取り込む際のスプーン30の口唇Mへの差し入れ方を示す図である。
図31の(1)では、口唇Mに対して、匙本体32が寝ている状態,つまり横になっている状態である。これは、例えば、図25,図26で説明したパームグラスプやフィンガーグラスプでなければ保持できない場合に、乳幼児は、スプーン30を持った手の肩や肘、手首の動きをそれぞれ調整しながら動作することができず、上腕を一体に動かそうとすることとあいまって、このような不適切な方法で食品を口に運ぶことが観察される。
【0057】
これに対して、図28ないし図30のような練習をすることで、ペングリップでスプーン30を保持できるようになった場合には、手首や指先を動かして、匙本体30を口唇に運ぶことができるようになるため、スプーン30の匙本体32の向きを制御できるようになり、図31の(2)や(3)に示すように、匙本体32を口唇Mにほぼ垂直に向けて、大人と同様な食品の運び方と、口への差し入れ方を実現することができるようになる。
【0058】
図32は、スプーン30が保持した食品を口腔内に取り込む場合の取り込み方を示している。図32(a)は、スプーン30が保持した食品を大きく開けた口M内の単純に落とし込む状態、図32(b)は、スプーン30が保持した食品を歯Tをつかって、削りとるように受容する状態、図32(c)は、スプーン30が保持した食品を口唇Mで抑えて、口腔内に取り込む様子をそれぞれ示している。
【0059】
スプーン30を正しく保持できずに、スプーン30と口Mとの関係が図31の(1)や(2)のような差し入れ方となると、スプーン30の匙本体32の向きが横向きに近くなることから、匙本体32を口唇から内部に十分受容できない。このため、図32(a)または図32(b)のように、不適切な摂食行動となってしまう。
したがって、スプーン30を乳幼児が自ら保持して食べる練習をすることにより、手首や指先を細かく制御しながら動かせるように発達することに伴い、スプーン30の口Mに対する向きを、図31(3)に示すようにすることができ、しかも、口唇を閉じる力が強くなるのとあいまって、図32(c)に示すように、食品を正しく口腔内に取り込むことができる。
【0060】
この場合、上述したように、スプーン30の匙本体32は、図20においてその幅W1が、ほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされていることで、スプーン30の口Mに対する向きを、図31(3)に示すようにして、口腔内に匙本体32を正しく差し入れることができる。
また、匙本体32の凹面33の深さが上述したように設定されていることで、図32(c)に示すように、食品を口腔内に容易に取り込むことができる。
【0061】
図33は、本実施形態の第2のスプーン40を示す斜視図であり、図34は、図33の第2のスプーン40の概略側面図、図35は、図33のスプーン40の概略縦断面図である。
この第2のスプーン40は、第1のスプーン30と比較すると、共通点が多く、スプーン40は、一方向に長い柄部41と、この柄部41の先端に設けられた凹面43を備える匙本体42とを備えている。
このスプーン40は、例えば、その匙本体32が、スプーン30と異なり、より重い材料である金属材料,例えば、ステンレスにより形成されている。柄部41は、軽量な材料,例えば、合成樹脂により、形成されており、例えば、ポリプロピレンで成形されている。
【0062】
この柄部41は、スプーン30の柄部31より長く設定され、例えば、図34において、柄部41の長さL9は80mm程度とされている。また、匙本体42の長さL10は32mm程度であり、これは、ストッパ部45から匙本体42の先端までの長さと一致している。ストッパ部45により、乳幼児がこのストッパ部45の僅かな段部を口唇に当てることで、口腔内の奥に匙本体42を入れてしまう危険を防ぎ、安全性を確保できるとともに口腔の奥に食品を落とし込んでしまう事も防ぐことができるため、口腔にとり込んだ食品を咀嚼し、嚥下するという正しい食品の摂取を促すことができる。
また、柄部41の表面は、スプーン30の柄部31と同様に、各端部側41a,41bのうち一方の端部側41bの表面は弾性材料で覆われて、同様の作用を発揮するようにされている。
【0063】
スプーン40がスプーン30と比べて特に異なっているのは、匙本体42が、柄部41の長さ方向に沿った仮想の中心軸C4と一致している点である。つまり、匙本体42が、柄部41の長さ方向に沿った仮想の中心軸C4に対して、傾斜していないことである。これにより、通常のスプーンと同様に使用されるようになっている。
また、乳幼児用のスプーン等には、通常、キャラクター等のデザインが付与されることが多く、乳幼児は、このキャラクター印刷面を上にして使用する傾向がある。このため、例えば図34の柄部41の上面に「キャラクター等の印刷等を付してもよい。
【0064】
このような特徴でなるスプーン40は、スプーン30とセット販売されること等により、乳幼児の発達段階に応じて、スプーン30を最初に用い、その後スプーン40を使うことで、発達段階に適合した摂食訓練が実現できる。
すなわち、スプーン30は、手や手掌等の運動機能がかなり不十分な段階で、上述したように、先ず食品を匙本体32の上にすくい取り、これを口に運んだ後は、匙本体32をうまく口腔内から引き出す訓練を行わせることを実現し、これと同時に、スプーン30をペングリップで保持する訓練を行わせることをねらいとしている。
【0065】
このような訓練ができた後では、乳幼児は、ペングリップでスプーン40を持つことができるようになりはじめ、手首の動きによって、かなり自由にその匙本体42の向き等をコントロールできる。
このような動きについて図15及び図16を参照して説明する。
図15は、食品を収容した容器C1に対して、スプーン30の動く軌跡を矢印で示している。スプーン30を使用する段階では、乳幼児は、図15の矢印に示すように、直線的な動きで食品をすくおうとする。
【0066】
これに対して、スプーン40は、図16に示すように、食品を収容した容器C2に対して、例えば、スプーン30について図27で説明したように、ペングリップで保持したスプーン40の場合は、スプーン30と比べて、重心が匙本体42側に位置されている。つまり、匙本体42は金属製で重くなっており、この匙本体42は、自然と食品の方向に向きやすくなっている。
【0067】
これにより、乳幼児は、手首の動きによって、匙本体の動く軌跡を図34の矢印で示すような曲線的な軌跡で移動させることによって、匙本体42の凹面43上にはその湾曲に沿って食品を載せることができる。
【0068】
このように、スプーン30とスプーン40とを乳幼児の発達段階に応じて、順番に使用することにより、その発達段階に無理なく、食品を摂取させながら、大人と同様にスプーンを使用する能力を身につける訓練を行うことができる。
さらに、この時期の乳幼児は、大人と同様の硬さの固形の食品を食べるようになっており、このスプーンでは、匙本体側に重心があることで、固定食品を適切な大きさに切断し、その後でこれをすくう等の操作も行いやすい。
【0069】
本発明の実施形態は上述したように構成されているから、請求項として記載された形態以外に本発明の範囲として以下の形態をとってもよい。
本発明の前記ヘッド部が食品を収容するための凹面を備える匙本体であり、この匙本体が、前記柄部の長手方向に沿った仮想の中心軸に対して、前記凹面側に略10度の傾斜角度を備える構成としたことを特徴とすることができる。
この構成によれば、この幼児用の自己使用食具は、スプーンであって、ヘッド部である匙本体が、前記柄部の長手方向に沿った仮想の中心軸に対して、ほとんど傾斜していない場合は、所定の器に収容された食品を匙本体の部分ですくいとりにくい。また、傾斜が大き過ぎる場合にも、食品を口に運んだ後で、スプーンをうまく扱えなくなる。そこで、本発明者はこれらの弊害をともに除去するのに適切な傾斜角度を種々検討した結果、匙本体を、前記柄部の長手方向に沿った仮想の中心軸に対して、前記凹面側に略10度傾斜させたものである。ここで、略10度とは、8度ないし12度程度である。
このスプーンは、好ましくは、乳幼児等の要介助者が自ら使用するスプーンである。
【0070】
本発明の前記匙本体の幅が、ほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、この匙本体の幅は、約9か月から2才程度の乳幼児の口の両端部である口角の間の距離のほぼ3分の2程度に対応しており、匙本体の先端を口腔内にほぼ垂直に向けて差し入れる場合に好適である。つまり、匙本体の幅が、20ミリメートルより小さいと、手指の発達が未熟なため、匙本体を口に運ぶことが難しく、また口唇をすぼめるように閉じることを誘発してしまい、口唇をしっかり閉じて食品をとり込めないという弊害があり。25ミリメートルより大きいと口腔内に入れにくいので、口唇の横,すなわち口角の位置から匙本体を入れる行為を誘発し、望ましくない。また、口唇が閉じにくいため、食品を取り込めず、口からスムーズに引き出せないという弊害がある。
【0071】
本発明の前記匙本体の深さがほぼ3ミリメートル以上で4.5ミリメートル以下とされていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、この匙本体の深さは、約9か月から2才程度の乳幼児がその口腔の大きさに応じて摂取できる食品の大きさもしくは量と対応している。つまり、匙本体の深さが、3ミリメートルより浅いと、一回の動作で摂取できる食品の量が少なくなるだでなく、匙本体を水平にして口まで運ぶことが難しいため、動きの途中で食品を落としてしまうという弊害があり、4.5ミリメートルより深いと口唇を閉じる力が弱いために、上唇を匙本体の深さに合わせて、そらせることができず、匙本体上の食品を口腔に取り込むことができずに匙本体上に食品が残ってしまう。匙本体上に食品が残ると、乳幼児は繰り返し歳児本体を口腔内に入れて引き抜く動きが見られるだけでなく、歯を使って、食品をこそぎ取ろうとする好ましくない動きを誘発してしまうという弊害がある。
【0072】
本発明では、ヘッド部が食品を収容するための凹面を備える匙本体であり、この匙本体が、前記柄部の長手方向に沿った仮想の中心軸に対して、前記凹面側に略10度の傾斜角度を備える構成とした第1のスプーンと、一方向に長い柄部と、この柄部の先端に設けられた匙本体とを備えるスプーンであって前記匙本体は、食品を収容するための凹面を有しており、この匙本体が、前記柄部の長手方向に沿った仮想の中心軸に対して、ほとんど傾斜しない構成とした、第2のスプーンとを備える、スプーンセットとして構成してもよい。
このスプーンは、好ましくは、乳幼児等の要介助者が自ら使用するスプーンである。
【0073】
この構成によれば、乳幼児がスプーンを使用して、自ら固形の食品を摂取しはじめる9か月から2才程度の頃までは、第1のスプーンを使用することで、その匙本体の適切な傾斜に基づいて食品をすくうことができ、食品を口に運んだ後も、適切な動きで匙本体を口腔から引き出して食事をすることができる。
次いで、乳幼児が食具を使用して、食品を摂取する行為が食事の主な形態となった2才程度となった時には、柄部の軸線と一致した匙本体を備える第2のスプーンを使用することで、健常な大人の使い方に近いスプーンの使い方を練習することができる。すなわち、乳幼児は、第1のスプーンにより初めてスプーンのボウル状の匙本体で食品をすくって口に運び、匙本体を口腔からひきだすという食事における反復動作を経験し、この経験に基づいて、さらに手や手掌及び口腔等の発達段階の進んだ状態において、このような身体的な成長に基づいて、匙本体が柄部に対して傾斜していないスプーンを扱う練習をすることができる。
この場合、前記第2のスプーンは、匙本体が柄部に対して傾斜していない構成である点を除いて、請求項2から請求項8に規定されるあらゆる特徴を備えたスプーンとして構成することができる。
【0074】
本発明では、前記第2のスプーンの重心が、前記第1のスプーンの重心よりも前記匙本体よりに位置するように設定されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、乳幼児が成長に伴い、様々な食品を摂取するに当たり、重心が匙本体側にある事で、匙本体が自然に食品に向かい、例えば、滑りやすい食品を掬ったり、大きな食品を適当な大きさに切断する等の細かな操作を行う事が容易となる。
【0075】
本発明では、前記第1のスプーンの前記匙本体が、プラスチック素材で形成され、前記第2のスプーンの前記匙本体が、金属材料により形成されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、第2のスプーンの匙本体は第1のスプーンの匙本体よりも重くなることから、スプーンの重心をより匙本体側に位置させることができる。さらに、離乳食が完了期になり、大人と変わらない硬さの食品を食べはじめた際に、食品を切るといった使い方をしやすい。また、噛む力が強くなるのにともなって、匙本体に傷がつくことを防止できる。
【0076】
本発明では、前記ヘッド部には、前記刺し歯が互いに平行に複数本設けられており、かつ、これらの平行に並んだ複数の刺し歯を含む仮想の面が湾曲しない平面となるように構成されていることを特徴としてもよい。
【0077】
この構成によれば、柄部の先端にヘッド部を有し、このヘッド部は突き刺し用の刺し歯を備えているので、この自己使用食具はフォークである。ヘッド部の上記刺し歯は複数本形成されており、平行に配置されている。この平行に並ぶ複数の刺し歯が含まれる仮想な面は平らであり、湾曲していない。このため、フォークの向きの上下方向により、刺し歯の向かう方向が変わるということがないので、乳幼児が柄部をどのような握り方をして、その向きを変えても食品を刺すことができる。
しかも、刺し歯は上記したように湾曲していないから、従来のように、刺し歯の湾曲方向に合わせて、加える力の向きを調整することが不要である。
ここで、刺し歯は、平行に並ぶ複数の刺し歯が連続する面が湾曲していないことが必要であるが、この仮想な面内で、個々の刺し歯が例えばジグザグに向きを変えて形成されていたりしてもよい。
このフォークは、好ましくは、乳幼児等の要介助者が自ら使用するためのフォークである。
【0078】
本発明では、前記ヘッド部の前記複数の刺し歯は、それぞれ直線状に形成されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、刺し歯が直線状に形成されていれば、食品を突き刺した場合に、ひっかかりがすくなく、口まで運んだ後は、口唇を閉じる力が弱い乳幼児でも、軽く口唇を閉じ、刺し歯を引き出すだけで、口腔内に食品を残しやすい。
【0079】
本発明では、前記ヘッド部の幅がほぼ20ミリメートル以上で25ミリメートル以下とされていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、このヘッド部の幅は、ほぼ12か月から2才程度の乳幼児の口の両端部である口角の間の距離のほぼ3分の2程度に対応しており、刺し歯の先端を口腔内にほぼ垂直に向けて差し入れる場合に好適である。つまり、ヘッド部の幅が、20ミリメートルより小さいと、手指の発達が未熟なため、フォークを口に運ぶことが難しく、また口唇をすぼめるように閉じることを誘発してしまい、口唇をしっかり閉じて食品をとり込めないという弊害があり。25ミリメートルより大きいと口腔内に入れにくいので、口唇の横,すなわち口角の位置からヘッド部を入れる行為を誘発し、望ましくない。また、口唇が閉じにくいため、食品を取り込めず、口からスムーズに引き出せないという弊害がある。
【0080】
本発明では、前記ヘッド部に形成される刺し歯の長さがほぼ12ミリメートル以上で18ミリメートル以下とされていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、この刺し歯の長さは、ほぼ12か月から2才程度の乳幼児がその口腔の大きさに応じて摂取できる食品の大きさと対応している。つまり、刺し歯の長さが、12ミリメートルより短いと食品を十分な深さまで刺せないので、抜けやすく、口もとまで運ぶ間に落としてしまうという弊害があり。18ミリメートルより長いと手指が機能が未発達のために、うまく刺すことができないだけでなく、刺し歯の根元に達するまで深く刺してしまった食品を口腔内にとり込む際に、先端を口腔の奥まで入れて引き抜く必要を生じ、口唇で食品を抑えた状態で引き抜きにくく、安全性の問題もあるという弊害がある。
【0081】
また、本発明では、前記ヘッド部には、前記刺し歯が互いに平行に複数本設けられており、かつ、これらの平行に並んだ複数の刺し歯を含む仮想の面が湾曲しない平面となるように構成されている第1のフォークと、一方向に長い柄部と、この柄部の先端に設けられた突き刺し用の刺し歯を備えるヘッド部とを備えるフォークであって前記ヘッド部には、前記刺し歯が互いに平行に複数本設けられており、かつこれらの平行に並んだ複数の刺し歯を含む仮想の面が湾曲した面となるように構成されている、第2のフォークとを備えているフォークセットの形態を採用してもよい。
【0082】
この構成によれば、乳幼児が自らフォークを使用して食品を摂取しはじめる時期からフォークで刺して口腔に取り込む事ができるように成りはじめる時期,例えば12か月から2才程度の頃までは、第1のフォークを使用することで、柄部をどのような握り方をして、その向きを変えても食品を刺すことができ、食品に刺し歯を刺す際も、特別な力の方向の制御が必要なくフォークを使っての食事を始めることができる。
次いで、乳幼児が食具を使用して、食品を摂取する事が主体となり、刺す動きとすくう動きを区別できるようになる時期,例えば2才を過ぎた時には、平行に並んだ複数の刺し歯を含む仮想の面が湾曲した面となるように構成されている、第2のフォークを使用することで、広く一般に使用されているフォークの使い方を練習することができる。すなわち、乳幼児は、第1のフォークにより初めて刺し歯を備えた食具により食品を扱うことを経験し、この経験に基づいて、刺すだけでなく、すくう事や切る事等、様々な使い方ができる。さらに手や手掌及び口腔等の発達段階の進んだ状態において、このような身体的な成長に基づいて、湾曲した刺し歯を備えるフォークを扱う練習をすることができる。
この場合、前記第2のフォークは、平行に並んだ複数の刺し歯を含む仮想の面が湾曲した面となるように構成されている点を除いて、請求項2から請求項9に規定されるあらゆる特徴を備えたフォークとして構成することができる。
このフォークは、好ましくは、乳幼児等の要介助者が自ら使用するためのフォークである。
【0083】
本発明では、前記第2のフォークの重心が前記第1のフォークの重心よりも前記ヘッド部よりに位置するように設定されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、先端が軽い第1のフォークでは、未熟な握り方で、刺す事と、刺した食品を口に運んで摂取するという目的に対応し、弱い力でもヘッド部を食品に向かう方向に調整しやすく、食品を刺した後に、重くなった先端を口唇まで導きやすいのに対して、第2のフォークでは、手指の発達にともない、刺すだけでなく、すくう事等により、食品に対して、より高度な技術をともなう働きかけを行おうとする場合に、ヘッド部が下を向いて正しく食品に向かうように促すことができる。
【0084】
本発明では、前記第1のフォークの前記刺し歯を含むヘッド部がプラスチック素材で形成され、前記第2のフォークの前記刺し歯を含むヘッド部が金属材料により形成されていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、第2のフォークのヘッド部は第1のフォークのヘッド部よりも重くなることから、フォークの重心をよりヘッド部側に位置させることができる。さらに、離乳食が完了期になり、大人と変わらない硬さの食品を食べはじめた際に、刺しやすいだけでなく、食品を切るといった使い方をしやすい。また、噛む力が強くなるのにともなって、ヘッド部に傷がつくことを防止できる。
【0085】
本発明は、上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態や変形例の構成の一部は、必要により省略することができるし、相互に組み合わせたり、他の開示されない構成と組み合わせることも可能である。
【0086】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、乳幼児等が使用するための自己使用食具において、その柄を正しい持ち方で保持できるように促し、食具の使用の適切な訓練を行うことができる幼児用の自己使用食具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のフォーク(第1のフォーク)の概略斜視図である。
【図2】図1のフォークの概略平面図である。
【図3】図2のA−A線縦断面図である。
【図4】長い部材もしくは部分の握り方としてのパームグラスプを示し、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図5】長い部材もしくは部分の握り方としてのフィンガーグラスプを示す図である。
【図6】長い部材もしくは部分の握り方としてのペングリップを示す図である。
【図7】フォーク10をペングリップで保持した様子を示す概略斜視図である。
【図8】フォーク10のつまみ部を保持した様子を示す概略斜視図である。
【図9】フォーク10をペングリップで保持した様子を示す概略斜視図である。
【図10】乳幼児が摂食行動により口Mに食品を取り込む際のフォーク10の口唇Mへの差し入れ方を示す図である。
【図11】フォークで保持した食品を口腔内に取り込む場合の取り込み方を示しており、(a)は、フォークが保持した食品を大きく開けた口M内の単純に落とし込む状態、(b)は、フォークが保持した食品を歯Tをつかって、削りとるように受容する状態、(c)は、フォークが保持した食品を口唇Mで抑えて、口腔内に取り込む様子をそれぞれ示す説明図である。
【図12】本実施形態の第2のフォーク20を示す斜視図である。
【図13】図12の第2のフォーク20の概略側面図である。
【図14】図12の第2のフォーク20の概略縦断面図である。
【図15】食品を収容した容器C1に対して、フォークの動く軌跡を矢印で示す説明図である。
【図16】食品を収容した容器C2に対して、食品をすくうためにフォークの動く軌跡を矢印で示す説明図である。
【図17】従来のフォークを正しく使用した場合のフォークと食品との関係を示す説明図である。
【図18】従来のフォークの向きを間違えて使用した場合のフォークと食品との関係を示す説明図である。
【図19】本実施形態のスプーン(第1のスプーン)の概略斜視図である。
【図20】図19のスプーンの概略平面図である。
【図21】図19のスプーン30の凹面を上に向けた概略側面図である。
【図22】図20のスプーン30の凹面を上に向けたA−A線概略断面図
【図23】図20のスプーン30の匙本体の断面図であり、(a)はB−B線断面図、(b)はC−C線断面図である。
【図24】スプーン30の柄部の断面図であり、(a)は図20のD−D線断面図、(b)は図21のF−F線断面図である。
【図25】長い部材もしくは部分の握り方としてのパームグラスプを示し、(a)は正面図、(b)は背面図である。
【図26】長い部材もしくは部分の握り方としてのフィンガーグラスプを示す図である。
【図27】長い部材もしくは部分の握り方としてのペングリップを示す図である。
【図28】スプーン30をペングリップで保持した様子を示す概略斜視図である。
【図29】スプーン30のつまみ部を保持した様子を示す概略斜視図である。
【図30】スプーン30をペングリップで保持した様子を示す概略斜視図である。
【図31】乳幼児が摂食行動により口Mに食品を取り込む際のスプーン30の口唇Mへの差し入れ方を示す図である。
【図32】スプーンで保持した食品を口腔内に取り込む場合の取り込み方を示しており、(a)は、スプーンが保持した食品を大きく開けた口M内の単純に落とし込む状態、(b)は、スプーンが保持した食品を歯Tをつかって、削りとるように受容する状態、(c)は、スプーンが保持した食品を口唇Mで抑えて、口腔内に取り込む様子をそれぞれ示す説明図である。
【図33】本実施形態の第2のスプーン40を示す概略斜視図である。
【図34】図33の第2のスプーン40の概略側面図である。
【図35】図33の第2のスプーン40の概略縦断面図である。
【図36】図33の第2のスプーン40の匙本体の概略切断端面図である。
【図37】従来の自己使用食具の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10・・・(第1の)フォーク、11・・・柄(部)、12・・・ヘッド部、13・・・刺し歯、15・・・つまみ部、20・・・(第2の)フォーク、21・・・柄(部)、22・・・ヘッド部、23・・・刺し歯、30・・・(第1の)スプーン、31・・・柄(部)、32・・・匙本体、33・・・凹面、35・・・つまみ部、40・・・(第2の)スプーン、41・・・柄(部)、42・・・匙本体、43・・・凹面。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
This invention is used, for example, in a process in which an infant develops to a level at which he / she uses food such as a spoon or fork from a state where food is given by an assistant such as a mother at the time of taking food other than breast milk or milk. Therefore, the present invention relates to a self-use eating tool suitable as a meal tool suitable for developmental stages such as infants' hands, palms and oral cavity.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, when an infant of about 9 months to 36 months is practicing taking baby food or normal food by himself at home, eating tools such as spoons made small for infants are used. Yes.
In such eating utensils, for example, an infant spoon generally has a small size for a normal adult spoon so that infants can easily use it. A small spoon is used by infants.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, infants are in the middle of developmental stages such as the hands, palms, and oral cavity. For example, the handle of a handle such as a spoon should be held using a palm called “palm grass”, or the fingertips may move slightly. When this happens, there is a tendency that the piercing fingers and thumb are slightly out of the grip state of the palm grass and try to hold it in a manner called “finger grass”.
As described above, when the handle portion of the eating tool is gripped with the palm, it becomes difficult to control the direction of the head portion at the tip of the handle, that is, the spoon body or the fork body, or to move it delicately. .
[0004]
In other words, this kind of control is performed by moving the wrist and fingers of the hand holding the eating tool slightly for adults who are accustomed to handling the eating tool. Grasping with the palm makes it difficult to control with the wrist and fingers.
Therefore, an eating tool as shown in FIG. 37 has also been proposed.
The
The
However, such a deformed pattern can not control the spoon using the fingertips, but rather encourages the grip using the palm for infants who need to practice the correct grip instead. This will impede correct development.
[0005]
The present invention has been made to solve the above-described problems. In a self-use eating utensil for use by infants and the like, it is urged to hold the handle in a correct manner. It aims to provide a self-use eating tool for infants that can be properly trained.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a self-use eating tool for infants having a handle portion that is long in one direction and a head portion provided at the tip of the handle portion, and the end portion of the handle portion opposite to the head portion is provided on the end portion of the handle portion. , The size of the user's thumb, forefinger, and middle finger is such that it can be pinched with three fingers, at least larger than the outer diameter of the handle and 15 mm or less in diameter. A substantially spherical knob is provided.
The above configuration According to the above, infants have a tendency to pick long ends with their fingertips. By utilizing such a tendency of behavior, a substantially spherical shape is formed at the end of the handle as a shape that is easy to pinch with the fingertips, particularly the thumb, the index finger, and the middle finger at the end of the handle. Yes.
Thus, the infant can pick up the spherical tip, encourage the action of grasping the handle using the fingertip instead of the entire palm, and can train to shift to the correct way of holding with the so-called pen grip. .
[0007]
Preferably, The surface of the knob portion is formed of an elastic material.
According to the above configuration, Since the surface of the knob portion is formed of an elastic material, it is difficult to slip when an infant picks it with a fingertip and is easy to grip.
[0008]
Preferably, The knob portion is formed in a spherical shape and has a diameter of approximately 10 millimeters to 15 millimeters.
According to the above configuration It is easy to pinch with the small fingertips of infants and it is easy to encourage the action of holding the handle with the pen grip by making it the same size as the handle gripped with the pen grip. Further, it is preferable that the knob portion has a diameter of approximately 10 mm or more and 15 mm, which can reduce a sense of discomfort when the handle is gripped with a pen grip.
[0010]
Preferably, At least a part of the surface of the handle is formed of an elastic material.
According to the above configuration, Since at least a part of the surface of the handle portion is formed of an elastic material having a high frictional resistance, it is difficult to slip and easily hold when the infant holds and holds it.
[0011]
Preferably, The outer periphery of the handle is 25 mm to 40 mm.
According to the above configuration, If the handle is thicker than 40 mm in the outer peripheral dimension, the finger cannot be turned around the handle, so that gripping of the entire palm is induced, and if the handle is thinner than 25 mm, the handle may not be gripped. .
[0012]
Preferably, The handle has a length of 60 mm to 80 mm.
According to the above configuration, If the length of the handle is longer than 80 mm, the infant tends to grab the tip of the handle, so the distance from the head to the end becomes too large to operate, and the handle length is shorter than 60 mm. In some cases, it becomes smaller than the width of the palm, making it difficult to grasp and operate.
Preferably, the head portion is a head portion of a fork having a plurality of parallel and mutually curved stab teeth. .
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
The embodiments described below are preferable specific examples of the present invention, and thus various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention particularly limits the present invention in the following description. As long as there is no description of the effect, it is not restricted to these aspects.
[0014]
1 to 3 show a fork according to an embodiment of the present invention, and in particular, a configuration of an embodiment of a first fork. 1 is a schematic perspective view of the
[0015]
1 to 3, the
In the
[0016]
The
The
[0017]
In order to understand such a configuration, FIGS. 17 and 18 show a conventional fork and how it is used.
In the conventional fork 1 of FIG. 17, the
However, in such a fork 1, if the
[0018]
In order to avoid this, in the present embodiment, the
Since the plurality of
[0019]
And in order to acquire such an effect, the
Therefore, when not aiming at such an effect, or when importance is attached to the retainability of the stabbed food, the
[0020]
Further, the
This width W1 assumes that the infant who is the user is an infant from about 12 months to about 2 years old, and is about two-thirds of the distance between the mouth corners at both ends of the mouth. It corresponds to.
Thereby, it is suitable when inserting the front-end | tip of the
[0021]
Further, the length L3 of the
The length of the
[0022]
Further, the
The
Thus, the infant can pick up the spherical tip that is the
[0023]
Further, the surface of the
Thereby, the
The diameter of the
[0024]
Further, as shown in FIGS. 3B and 3C, the cross-sectional shape of the
Further, since the cross-sectional shape of the
Here, the thickness of the
Further, as described above, since the surface of the
In this
[0025]
The
Here, before explaining the method of using the
FIG. 4 shows that when an infant grasps a long object such as the
In the state of palm grass, the entire palm is used to grasp the handle, so the fingertips cannot be used, and the eating tool can be operated only by moving the wrist, and detailed operations are difficult.
[0026]
Next, the fingertip moves slightly, and as shown in FIG. 5, the stabbed finger and the thumb are slightly disengaged from the gripping state of the palm grass, and are gripped as “finger grass”. If you do fingergrass, you will be able to move your fingertips slightly more than palm grass, but at this stage, the movement of the wrist will finally be the center, by moving your fingertips It is difficult to perform detailed operations sufficiently.
However, it is difficult to adjust fine movements such as adjusting the angle of the head part and changing the orientation of both palm and finger graps as a way of holding forks and other eating tools, and ordinary adults use eating tools It is difficult to use these utensils well unless they can be held with the pen grips that are used. That is, in the pen grip, as shown in FIG. 6, almost no palm is used, and the abdomen and sides of the three fingers of the index finger, thumb, and middle finger are brought into contact with the long part B to be held. This is because it can be controlled more freely by the movement of the finger.
[0027]
FIG. 7 shows a state in which the
At the stage of infant feeding behavior training, it is necessary to learn how to grip with the pen grip, and the
[0028]
However, since it is difficult to suddenly execute a pen grip as shown in FIG. 7 for an infant who can only hold it as shown in FIG. 4 or FIG. 5, using the
In FIG. 8, the tendency of an infant to tend to grab the end of a long object is used. In particular, it is possible to urge the user to pinch the
In the course of repeating this, it is possible to gradually realize the practice of holding the portion of the
[0029]
FIG. 9 shows a state in which the
Further, as described above, the
[0030]
Furthermore, by using the
FIG. 10 is a diagram showing how to insert the
In FIG. 10 (1), the
[0031]
On the other hand, when the
[0032]
FIG. 11 shows how to take in the food held by the
[0033]
If the
Accordingly, the practice of holding the
[0034]
In this case, as described above, the
In addition, since the length L3 of the
[0035]
12 is a perspective view showing the
Compared with the
The
[0036]
The
Moreover, the surface of the handle | steering-
[0037]
The
At this time, for example, “stab” is written on the lower surface of the
In relation to this, a design for a character or the like is usually given to an infant fork or the like, and the infant tends to use the character print side up. For this reason, if importance is attached to using the food as a fork, for example, a character or the like may be printed on the lower surface of the
[0038]
The
In other words, the
[0039]
After such training, the infant can begin to hold the
FIG. 15 shows the movement trajectory of the
[0040]
On the other hand, the
[0041]
Furthermore, when the infant with advanced arm and hand functions moves the
In addition, when the food is not stabbed but scooped, the fork can be used almost like an adult if the movement of the
[0042]
In this way, by using the
[0043]
19 to 24 show a spoon according to an embodiment of the present invention, and in particular, the configuration of the first spoon embodiment. 19 is a schematic perspective view of the
[0044]
In FIG. 19 thru | or FIG. 21, the
For example, as shown in FIG. 21, the
[0045]
The
The head portion is a cocoon body having a concave surface for containing food. The cocoon body also has a
[0046]
Further, the
This width W2 assumes that the infant who is the user is an infant of about 9 months to about 2 years of age, and is approximately two-thirds of the distance between the mouth corners that are both ends of the mouth. It corresponds to.
Thereby, it is suitable when inserting the front-end | tip of the
[0047]
Furthermore, the curvature of the
[0048]
Further, the
The
Thus, the infant can pick up the spherical tip that is the
[0049]
Further, the surface of the
Thereby, the
The diameter of the
Further, the diameter of the
[0050]
Moreover, the cross-sectional shape of the
Further, since the cross-sectional shape of the
Here, the thickness of the
Moreover, since the surface of the
And in this
[0051]
The
Here, before explaining how to use the
25, when an infant grasps a long object such as the
In the state of palm grass, the entire palm is used to grasp the handle, so the fingertips cannot be used, and the eating tool can be operated only by moving the wrist, and detailed operations are difficult.
[0052]
Next, the fingertip moves slightly, and as shown in FIG. 26, the piercing finger and the thumb are slightly disengaged from the gripping state of the palm grass, and are gripped as “finger grass”. If you do fingergrass, you will be able to move your fingertips slightly more than palm grass, but at this stage, the movement of the wrist will finally be the center, by moving your fingertips It is difficult to perform detailed operations sufficiently.
However, it is difficult to adjust fine movements such as adjusting the angle of the cocoon body or changing the orientation of both palm and finger grass as a way to hold a spoon or other food. It is difficult to use these utensils well unless they can be held with the pen grips that are used when using utensils. That is, in the pen grip, as shown in FIG. 27, almost no palm is used, and the abdomen and sides of the three fingers of the index finger, thumb, and middle finger are brought into contact with the long part B to be held. This is because it can be controlled more freely by the movement of the finger.
[0053]
FIG. 28 shows a state in which the
At the stage of infant feeding behavior training, it is necessary to learn how to grip such a pen grip, and if the pen grip holds a portion close to the
[0054]
However, since it is difficult to suddenly execute a pen grip as shown in FIG. 28 for an infant who can only hold it as shown in FIG. 25 or FIG. 26, for example, first, as shown in FIG. You can practice gripping like this.
In FIG. 29, the fact that there is a tendency to grab the end of a long object is used as the propensity of an infant. In particular, it is possible to urge the user to pinch the
While repeating this, it is possible to gradually realize practice of holding the portion of the
[0055]
FIG. 30 shows a state in which the
In addition, as described above, the
[0056]
Furthermore, by using the
FIG. 31 is a diagram showing how to insert the
In (1) of FIG. 31, the
[0057]
On the other hand, when it becomes possible to hold the
[0058]
FIG. 32 shows how to take in the food held by the
[0059]
If the
Therefore, the direction of the
[0060]
In this case, as described above, the
In addition, since the depth of the
[0061]
33 is a perspective view showing a
The
For example, the
[0062]
The
Moreover, the surface of the handle |
[0063]
The
In addition, a design for a character or the like is usually given to a spoon or the like for an infant, and the infant tends to use the character print side up. For this reason, for example, “printing of a character or the like may be added to the upper surface of the
[0064]
The
That is, the
[0065]
After such training, the infant can begin to hold the
Such movement will be described with reference to FIGS. 15 and 16.
FIG. 15 shows the movement trajectory of the
[0066]
On the other hand, as shown in FIG. 16, the
[0067]
Thereby, the infant moves the locus of movement of the heel body along a curved locus as shown by the arrow in FIG. 34 by the movement of the wrist, so that the food on the
[0068]
In this way, by using the
In addition, infants at this time eat solid foods that are as hard as adults, and this spoon has a center of gravity on the body side of the bowl, cutting fixed foods into appropriate sizes. Then, it is easy to perform operations such as scooping this.
[0069]
Since the embodiments of the present invention are configured as described above, the following forms may be taken as the scope of the present invention in addition to the forms described in the claims.
The head part of the present invention is a cocoon body provided with a concave surface for containing food, and the cocoon body is approximately 10 degrees on the concave side with respect to a virtual central axis along the longitudinal direction of the handle part. It can be characterized by having a configuration with an inclination angle of.
According to this configuration, the infant self-use eating tool is a spoon, and the heel body that is the head portion is almost inclined with respect to the virtual central axis along the longitudinal direction of the handle portion. If not, it is difficult to scoop the food contained in the specified container at the main body. Also, if the inclination is too large, the spoon cannot be handled well after the food is brought into the mouth. Therefore, as a result of various investigations on the inclination angle suitable for removing both of these adverse effects, the present inventor found that the heel body is on the concave surface side with respect to the virtual central axis along the longitudinal direction of the handle portion. It is inclined approximately 10 degrees. Here, approximately 10 degrees is about 8 degrees to 12 degrees.
This spoon is preferably a spoon used by a care recipient such as an infant.
[0070]
The width of the heel body of the present invention may be approximately 20 mm or more and 25 mm or less.
According to this configuration, the width of the heel body corresponds to about two-thirds of the distance between the mouth corners that are both ends of the mouth of an infant about 9 months to 2 years old. It is suitable for the case where the tip is inserted into the oral cavity almost vertically. In other words, if the width of the heel body is less than 20 mm, finger development is immature, which makes it difficult to carry the heel body into the mouth and induces the lips to close so that the lips are tight. There is a bad effect that it cannot be taken in and closed. If it is larger than 25 mm, it is difficult to enter the oral cavity, which induces an act of inserting the main body from the side of the lips, that is, the position of the mouth corner, which is not desirable. In addition, since the lips are difficult to close, there is an adverse effect that food cannot be taken in and cannot be pulled out smoothly from the mouth.
[0071]
The depth of the main body of the present invention may be about 3 mm or more and 4.5 mm or less.
According to this configuration, the depth of the heel body corresponds to the size or amount of food that can be ingested according to the size of the oral cavity by an infant of about 9 months to 2 years of age. In other words, if the depth of the bowl body is less than 3 millimeters, not only will the amount of food that can be ingested in one operation be reduced, but it will be difficult to carry the bowl body horizontally to the mouth. There is a harmful effect of dropping food, and when it is deeper than 4.5 mm, the force to close the lips is weak, so the upper lip cannot be deflected to match the depth of the body, and the food on the body Food cannot be taken in and the food remains on the main body. If food remains on the body, the infant will not only see the movement of repeatedly putting the body of the infant into the mouth and pulling it out, but it will also induce unwanted movements using the teeth to scrape the food There are harmful effects.
[0072]
In the present invention, the head portion is a cocoon body provided with a concave surface for containing food, and the cocoon body is approximately 10 degrees on the concave surface side with respect to a virtual central axis along the longitudinal direction of the handle portion. A spoon having a first spoon configured to have an inclination angle, a handle portion that is long in one direction, and a cocoon body provided at the tip of the handle portion, wherein the cocoon body contains food. The bowl body is configured as a spoon set including a second spoon that is configured so as to be hardly inclined with respect to a virtual central axis along the longitudinal direction of the handle portion. May be.
This spoon is preferably a spoon used by a care recipient such as an infant.
[0073]
According to this configuration, from 9 months when infants start to ingest solid food by themselves using a spoon until about 2 years old, the first spoon is used, so that the appropriate The food can be scooped based on the inclination, and even after the food is carried to the mouth, the body can be pulled out from the mouth with a proper movement and can be eaten.
Then, when the infant uses the eating utensils and the act of ingesting the food becomes about 2 years old, the main form of the meal, the second spoon with the heel body that matches the axis of the handle is used. By doing so, you can practice how to use a spoon that is close to that of a healthy adult. In other words, the infant first experienced a repetitive action in a meal in which the first spoon spooned food with the bowl-shaped bowl body of the spoon and pulled the bowl body out of the mouth. In a state where the developmental stages such as the palm, the palm, and the oral cavity are advanced, it is possible to practice handling a spoon whose heel body is not inclined with respect to the handle portion based on such physical growth.
In this case, said 2nd spoon is comprised as a spoon provided with all the characteristics prescribed | regulated to Claims 2-8 except the point which is a structure which is not inclined with respect to the handle | pattern part. be able to.
[0074]
In the present invention, the center of gravity of the second spoon may be set to be positioned closer to the main body than the center of gravity of the first spoon.
According to this configuration, when the infant grows, as the baby eats various foods, the center of gravity is on the cocoon body side, so that the cocoon body naturally faces the food. It is easy to perform a fine operation such as cutting the material into an appropriate size.
[0075]
In the present invention, the bowl main body of the first spoon may be formed of a plastic material, and the bowl main body of the second spoon may be formed of a metal material.
According to this configuration, the bowl main body of the second spoon becomes heavier than the bowl main body of the first spoon, so that the center of gravity of the spoon can be positioned more on the bowl main body side. In addition, when the baby food is complete, when it starts to eat foods that are as hard as adults, it is easy to cut food. Further, it is possible to prevent the heel body from being damaged as the biting force increases.
[0076]
In the present invention, the head portion is provided with a plurality of the stab teeth parallel to each other, and a virtual surface including the plurality of stab teeth arranged in parallel is a flat surface that is not curved. It is good also as being characterized.
[0077]
According to this configuration, the self-usable eating tool is a fork because the head portion has a head portion at the tip of the handle portion and the head portion is provided with a piercing stab tooth. A plurality of the stab teeth on the head portion are formed and arranged in parallel. The virtual surface including the plurality of stab teeth arranged in parallel is flat and not curved. For this reason, since the direction of the stab teeth does not change depending on the vertical direction of the fork, the infant can stab food regardless of how the handle is gripped. .
Moreover, since the stab teeth are not curved as described above, it is not necessary to adjust the direction of the applied force in accordance with the curve direction of the stab teeth as in the prior art.
Here, the stab teeth need to have a curved surface where a plurality of stab teeth arranged in parallel are not curved. In this virtual plane, the individual stab teeth are formed in a zigzag direction, for example. It may be done.
This fork is preferably a fork for use by a care recipient such as an infant.
[0078]
In the present invention, each of the plurality of stab teeth of the head portion may be formed linearly.
According to this configuration, if the stab teeth are formed in a straight line, when the food is pierced, it does not get caught easily, and after carrying it to the mouth, even for infants with weak power to close the lips, close the lips lightly, It is easy to leave food in the mouth simply by pulling out the stab teeth.
[0079]
In the present invention, the width of the head portion may be about 20 mm or more and 25 mm or less.
According to this configuration, the width of the head portion corresponds to about two-thirds of the distance between the mouth corners, which are both ends of the mouth of an infant of about 12 months to about 2 years of age. It is suitable for the case where the tip is inserted into the oral cavity almost vertically. In other words, if the width of the head part is smaller than 20 mm, finger development is immature, so it is difficult to carry the fork into the mouth, and it induces closing the lip so that it closes tightly. There is an adverse effect that food cannot be taken in. If it is larger than 25 mm, it is difficult to enter the oral cavity, which induces an act of inserting the head portion from the side of the lips, that is, the position of the mouth corner, which is not desirable. In addition, since the lips are difficult to close, there is an adverse effect that food cannot be taken in and cannot be pulled out smoothly from the mouth.
[0080]
In the present invention, the length of the stab teeth formed on the head portion may be approximately 12 mm or more and 18 mm or less.
According to this configuration, the length of the stab teeth corresponds to the size of food that can be ingested according to the size of the oral cavity by an infant of about 12 months to about 2 years of age. In other words, if the length of the stabbed teeth is shorter than 12 millimeters, the food cannot be stabbed to a sufficient depth, so that it is easy to come off and drops while being carried to the mouth. When the length is longer than 18 mm, the finger cannot be punctured well because its function is underdeveloped, and when the food that has been deeply stabbed until it reaches the base of the stabbed teeth is taken into the mouth, It is difficult to pull out food in a state where food is suppressed with the lips, and there is a problem of safety.
[0081]
Further, in the present invention, the head portion is provided with a plurality of the stab teeth parallel to each other, and a virtual surface including the plurality of stab teeth arranged in parallel is a flat surface that is not curved. A fork comprising a first fork, a handle portion which is long in one direction, and a head portion provided with a piercing stab provided at the tip of the handle portion, A plurality of stab teeth provided in parallel to each other, and a second fork configured so that a virtual surface including the plurality of stab teeth arranged in parallel is a curved surface. The form of a fork set may be adopted.
[0082]
According to this configuration, from the time when an infant begins to take food using a fork himself, it begins to be able to be stabbed into the oral cavity with a fork, for example, from 12 months to about 2 years old, By using the first fork, you can stab food even if you handle the handle part and change its orientation, and when you stab your food, You can start eating with a fork without control.
Next, when the infant becomes mainly ingesting food using eating utensils, and when it becomes possible to distinguish between stab movements and scooping movements, for example, after two years of age, a plurality of parallel stabbed teeth are used. By using the second fork that is configured such that the imaginary surface that is included is a curved surface, it is possible to practice how to use a widely used fork. That is, infants experience handling food for the first time with the first fork with eating utensils equipped with stab teeth, and based on this experience, they can not only stab but also various uses such as scooping and cutting. . Furthermore, in a state where the developmental stages such as the hand, palm and oral cavity are advanced, it is possible to practice handling a fork having a curved stab tooth based on such physical growth.
In this case, the second fork is defined in
This fork is preferably a fork for use by a care recipient such as an infant.
[0083]
In the present invention, the center of gravity of the second fork may be set to be located closer to the head than the center of gravity of the first fork.
According to this configuration, the first fork with a light tip corresponds to the purpose of piercing and taking the stabbed food into the mouth with an immature grip, and heads the food toward the food even with a weak force. It is easy to adjust the direction, and after the food is stabbed, it is easy to guide the heavy tip to the lips. On the other hand, with the development of the fingers, the second fork is not only stabbed but also squeezed. On the other hand, when trying to work with a more advanced technology, it is possible to prompt the head portion to face down and go to the food correctly.
[0084]
In the present invention, the head portion including the stab teeth of the first fork is formed of a plastic material, and the head portion including the stab teeth of the second fork is formed of a metal material. Good.
According to this configuration, since the head portion of the second fork is heavier than the head portion of the first fork, the center of gravity of the fork can be positioned more on the head portion side. In addition, when weaning food is in its final stage and it begins to eat foods that are as hard as adults, it is not only easy to stab but also to cut foods. Further, it is possible to prevent the head portion from being damaged as the biting force increases.
[0085]
The present invention is not limited to the above-described embodiment.
Some of the configurations of the above-described embodiments and modifications can be omitted as necessary, and can be combined with each other or with other configurations not disclosed.
[0086]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, in a self-use eating utensil for use by infants and the like, it is urged to hold the handle in a correct manner, and appropriate training in the use of the eating utensil is performed. Can provide self-use eating tools for infants.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view of a fork (first fork) of an embodiment.
FIG. 2 is a schematic plan view of the fork of FIG.
3 is a vertical sectional view taken along line AA in FIG. 2;
FIGS. 4A and 4B show a palm grass as a method of gripping a long member or part, where FIG. 4A is a front view and FIG. 4B is a rear view.
FIG. 5 is a diagram showing a finger glass as a method of gripping a long member or part.
FIG. 6 is a diagram showing a pen grip as a method of gripping a long member or part.
FIG. 7 is a schematic perspective view showing a state in which the
FIG. 8 is a schematic perspective view showing a state where the knob portion of the
FIG. 9 is a schematic perspective view showing a state in which the
FIG. 10 is a diagram showing how the
FIG. 11 shows how to take food held by the fork into the oral cavity, where (a) is a state in which the food held by the fork is simply dropped into the mouth M, and (b) is The state where the food held by the fork is received using the teeth T to be scraped off, (c) is an explanatory view showing the state where the food held by the fork is held by the lip M and taken into the oral cavity. .
FIG. 12 is a perspective view showing a
13 is a schematic side view of the
14 is a schematic longitudinal sectional view of the
FIG. 15 is an explanatory diagram showing the movement trajectory of the fork with arrows relative to the container C1 containing food.
FIG. 16 is an explanatory diagram showing, with arrows, the movement trajectory of a fork for scooping food with respect to a container C2 containing food.
FIG. 17 is an explanatory diagram showing the relationship between a fork and food when a conventional fork is used correctly.
FIG. 18 is an explanatory view showing the relationship between a fork and food when the conventional fork is used in the wrong direction.
FIG. 19 is a schematic perspective view of a spoon (first spoon) of the present embodiment.
20 is a schematic plan view of the spoon of FIG.
21 is a schematic side view of the
22 is a schematic sectional view taken along line AA with the concave surface of the
23 is a cross-sectional view of the main body of the
24 is a cross-sectional view of the handle portion of the
FIG. 25 shows a palm grass as a method of gripping a long member or part, where (a) is a front view and (b) is a rear view.
FIG. 26 is a diagram showing a finger glass as a method of gripping a long member or part.
FIG. 27 is a diagram showing a pen grip as a method of gripping a long member or part.
FIG. 28 is a schematic perspective view showing a state where the
FIG. 29 is a schematic perspective view showing a state where the knob portion of the
FIG. 30 is a schematic perspective view showing a state where the
FIG. 31 is a diagram showing how to insert the
FIG. 32 shows how to take food held by a spoon into the oral cavity, (a) is a state in which the food held by the spoon is simply dropped into the mouth M, and (b) is The state in which the food held by the spoon is received using the teeth T and scraped off, (c) is an explanatory view showing the state in which the food held by the spoon is held by the lip M and taken into the oral cavity. .
FIG. 33 is a schematic perspective view showing a
34 is a schematic side view of the
35 is a schematic longitudinal sectional view of the
36 is a schematic cut end view of the main body of the
FIG. 37 is a schematic perspective view showing an example of a conventional self-use eating tool.
[Explanation of symbols]
10 ... (first) fork, 11 ... handle (part), 12 ... head part, 13 ... stab teeth, 15 ... knob part, 20 ... (second) Fork, 21 ... handle (part), 22 ... head, 23 ... stab teeth, 30 ... (first) spoon, 31 ... handle (part), 32 ... spear Main body, 33 ... concave surface, 35 ... knob part, 40 ... (second) spoon, 41 ... handle (part), 42 ... main body of rod, 43 ... concave surface.
Claims (7)
前記柄部の前記ヘッド部と反対の端部には、使用者の手の親指、人指し指、中指の3本の指でつまめる程度の大きさとして、少なくとも前記柄部の外径よりは大きく、15ミリメートル以下の直径とされた略球状のつまみ部を備えることを特徴とする、幼児用自己使用食具。A self-use eating tool for infants having a handle portion that is long in one direction and a head portion provided at the tip of the handle portion,
At the end of the handle portion opposite to the head portion, the handle portion is large enough to be pinched with three fingers, the thumb, the index finger, and the middle finger, and is at least larger than the outer diameter of the handle portion. A self-use eating tool for infants, comprising a substantially spherical knob portion having a diameter of millimeter or less .
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