JP4765024B2 - 光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーンおよびプロジェクションディスプレイシステム光学系 - Google Patents
光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーンおよびプロジェクションディスプレイシステム光学系 Download PDFInfo
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Description
Shikama,S.et.al.,SID’02Digest,p.1250−1253
1)迷光による画像のゴーストが生じない、
2)後方反射が少ない、
3)光出射方向変換効率が高い、
4)出射方向変換角度に限界を有さない、
5)入射光の偏光が保持される、
という優れた特性を実現する光出射方向変換フィルムの構造に想到した。
(発明項1) 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、隣接相互間で異なる屈折率を有して複数のステップインデックス型光導波路をなす層厚さ一定の複数の層がフィルム面内方向に縞状に並び、フィルム厚さ方向に対し前記一定の層厚さを保って湾曲して延在する構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
(発明項2) 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する光導波路をなす複数の層がフィルム面内方向に縞状に並び、フィルム厚さ方向に対し湾曲して延在する構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
(発明項3) 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、発明項1記載の構造と発明項2記載の構造とがフィルム厚さ方向およびフィルム面内方向のいずれか一方または両方に混在した構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
(発明項4) 前記拡散フィルムの入射光拡散角度領域と前記光出射方向変換フィルムの出射角度領域とがマッチングすることを特徴とする発明項1〜3のいずれかに記載の光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
(発明項5) 発明項1〜4のいずれかに記載の光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーンと、該スクリーンへの入射光を発光するプロジェクタとを有し、該プロジェクタのプロジェクタ開口および配置が前記スクリーンの入射角度領域とマッチングされてなるプロジェクションディスプレイシステム光学系。
(発明項6) さらに前記プロジェクタからの発光を反射して前記スクリーンへ入射させる反射鏡を有し、該反射鏡の配置が前記スクリーンの入射角度領域とマッチングされてなる発明項5記載のプロジェクションディスプレイシステム光学系。
1)迷光による画像のゴーストが生じない、
2)後方反射が少ない、
3)光出射方向変換効率が高い、
4)出射方向変換角度に限界を有さない、
5)入射光の偏光が保持される、
という優れた特性を実現する光出射方向変換フィルムおよび光出射方向変換拡散フィルムを実現することができ、それをスクリーンとして用い、プロジェクタおよび反射鏡の配置、プロジェクタの開口をスクリーンの開口に合わせることにより高品位薄型プロジェクションディスプレイを提供することが可能となる。
これに対し、本発明では、従来のプリズムシートに代えて、図1に示すように、光導波路アレイをなす複数の層1がフィルム面内方向に縞状に並び、フィルム厚さ方向に対し湾曲して延在する構造を有する光出射方向変換フィルム2を用いる。なお、3は入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムであり、この拡散フィルム3と光出射方向変換フィルム2とでスクリーン10が構成される。
図2は、湾曲した光導波路アレイがステップインデックス型である場合の光出射方向変換フィルムの例を示す模式図である。光導波路1をなす屈折率n1の層(コア)1Aと屈折率n2の層(クラッド)1B(n1>n2)がフィルム面内方向に互い違いに積層している。2Xは残部(光導波路1以外のフィルム部分)である。層1A,1Bの境界は、フィルム面の法線に対して入射側でθbend-in、出射側でθbend-outの角度だけ傾いている。かかるステップインデックス型の光導波路では、コア1Aに入射した光線8が層境界で全反射しつつコア1A内を光導波路1の曲がりに沿って伝播して、光強度の中心方向をθbend-outにより決定される所望の方向(例えばフィルム面の法線方向)として出射するように設計することができる。
図4は、湾曲した光導波路アレイが層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型である場合の光出射方向変換フィルムの例を示す模式図である。層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する層1Cがフィルム面内方向に積層して光導波路アレイをなしている。2Xは残部(光導波路1以外のフィルム部分)である。層1Cの境界は、フィルム面の法線に対して入射側でθbend-in、出射側でθbend-outの角度だけ傾いている。かかる層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型の光導波路では、層1Cに入射した光線8が層境界間を振幅とする波形を描くように屈折しつつ層1C内を光導波路1の曲がりに沿って伝播して、光強度の中心方向をθbend-outにより決定される所望の方向(例えばフィルム面の法線方向)として出射するように設計することができる。
1)迷光による画像のゴーストが生じない、
2)後方反射が少ない、
3)光出射方向変換効率が高い、
4)出射方向変換角度に限界を有さない、
5)入射光の偏光が保持される、
という優れた特性を実現する光出射方向変換フィルムを実現することができる。
また、上記光出射方向変換フィルムは、ステップインデックス型の光導波路の層傾き角度のばらつき、および/または、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型の光導波路の層長さのばらつきを略トップハット型に分布させることにより、略トップハット型の拡散光強度特性をもたせた光出射方向変換拡散フィルムとすることができる。
1枚の光出射方向変換拡散フィルムには、ステップインデックス型、および、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型のうち、いずれか一型の光導波路のみが存在してもよく、また、両型の光導波路がフィルム面内方向、フィルム厚さ方向のいずれか一方または両方に混在してもよい。
本発明のスクリーンにおいて、光出射方向変換フィルムまたは光出射方向変換拡散フィルム内の光導波路をなす各層の厚さは、これが大きすぎると解像度の高い画像を伝播することができないため、一般的なプロジェクションディスプレイ投射画像の画素の大きさから考えて、500μmよりも小さいことが望ましい。
本発明のスクリーンを用いてプロジェクションディスプレイシステム光学系を構成する場合、光学エンジンとの開口(=開口数;Numerical Aperture;略号NA)のマッチングが重要である。光学エンジンのNAは、例えばリアプロジェクションディスプレイの場合について図1に示されるように、光学エンジン20のレンズの直径、焦点距離、結像倍率、結像位置によって決まるスクリーン後方からの入力光線の角度範囲を2θ2(≡2×θ2)とすると、NA=sinθ2で定義される。
図6に示すように、直径d、焦点距離fのレンズの後方の距離aの位置に置いた長さS1の物体(プロジェクションディスプレイにおいては例えば液晶、DMD等の画像表示パネル)21から出た光がレンズを通ってレンズ前方の、1/a+1/b=1/fを満たす距離bの位置に結像されたとすると、その像の長さS2は、S2/S1=b/a、を満たし、かつ、レンズ中心軸から像の下端、上端までの距離をそれぞれl1、l2、レンズ上端と像下端、レンズ下端と像上端を結ぶ直線がそれぞれレンズ中心軸となす角度をθ0、θ1とすると、NAに対応する角度範囲2θ2は次式で表される。
tanθ1=(l2+d/2)/b ‥‥(0-2)
tanθ0=(l1−d/2)/b ‥‥(0-3)
この角度範囲2θ2の光の全てを、湾曲した光導波路(以下、曲がり導波路という)で曲げることができなければ、スクリーンの光の利用効率が低下するだけでなく、曲がり導波路からもれた光は画像の解像度の低下につながる。よって、スクリーン後方からの入力光線の角度範囲2θ2と、曲がり導波路のNAに対応する角度範囲とのマッチングは、プロジェクションディスプレイシステム光学系の設計上、極めて重要なものとなる。
〔ステップインデックス型の曲がり導波路のNA〕
図7に、ステップインデックス光導波路曲線構造モデルを示す。曲がり導波路をなす屈折率n1の層(コア)1Aと、n1よりも小さい屈折率n2の層(クラッド)1Bが互い違いに積層した構造である。コア1Aについて、厚さをy1、曲率中心をO、内周側境界面の曲率半径をr0とする。モデルでは、入出力のNAを理解しやすくするために、光導波路の曲線構造部(C部)の入口と出口に微小長さΔzの直線構造部(L部)を付加した。光導波路の外部は屈折率nairの空気層である。
r0/sinθC=(r0+y1)/sin{π−(θC+θr)} ‥‥(1-1)
θCは臨界角であるので、コア、クラッドの屈折率n1、n2を用いて、
θC=sin-1(n2/n1) ‥‥(1-2)
(1-1),(1-2)式より、
θC+θr=sin-1{(n2/n1)×(1+y1/r0)} ‥‥(1-3)
よって、点Bで全反射している光線6の、空気層と光導波路との界面には、次式のスネル則が成立する。
(1-3),(1-4)式より、θin2(=θout2)は次式で与えられる。
θin2=θout2=sin-1〔(n1/nair)×cos{sin-1((n2/n1)×(1+y1/r0))}〕 ‥‥(1-5)
よって、図4に示すステップインデックス光導波路曲線構造モデルを入力位置によらず安全に伝播できる光の光軸に対する入出力角θNAstepは、(1-5)式より、次式で与えられる。
次に、図7のモデルが、屈折率ngのフィルムの中に形成された場合のNAを求める。出力側はフィルム面に垂直であるため、(1-5)式の±θout2が出力のNAを決める。入力側は、図2,図4,図5での残部2X相当の、屈折率ngのプリズム(P部)が付加されることになる。このような状態を図8および図9に示す。図8ではC部の出入口の内周境界で全反射している光線6を、図9では全反射していない光線7を示した。また、理解しやすいように、図8のC部の出入口に長さΔzのL部を付加した。実際はΔz→0と考えてよい。
nair×sin(−θin4)=ng×sin(θbend−θin3) ‥‥(1-7)
θin3は、図7においてnairに代えてngとした場合のθin2に相当するので、(1-5)式のnairをngに変えることにより、
θin3=sin-1〔(n1/ng)×cos{sin-1((n2/n1)×(1+y1/r0))}〕 ‥‥(1-8)
(1-7),(1-8)式より、
−θin4=sin-1〔(ng/nair)×sin{−sin-1((n1/ng)×cos(sin-1((n2/n1)×(1+y1/r0))))+θbend}〕 ‥‥(1-9)
次に、図9のθin5を求める。これは、(1-7)式、(1-9)式のθbendの前の符号を変えればよいので、(1-7)式、(1-9)式に対し、次の二式が成立する。
θin5=sin-1〔(ng/nair)×sin{sin-1((n1/ng)×cos(sin-1((n2/n1)×(1+y1/r0))))+θbend}〕 ‥‥(1-11)
よって、まとめると、ステップインデックス光導波路曲線構造モデルフィルムの入射側のNAを決める角θNAstepinと出射側のNAを決める角θNAstepoutは、次の二式で与えられる。
−θout2≦θNAstepout≦θout2 ‥‥(1-13)
一方、図8、図9より、−θin4≧−90°、θin5≦90°であるから、(1-9),(1-11)式より、入射側の層傾き角度θbend(θbend-inと記す)の条件は次式で表される。
|θbend-in|≦−sin-1〔(n1/ng)×cos{sin-1((n2/n1)×(2×Rin+y1)/(2×Rin−y1))}〕+sin-1(nair/ng) ‥‥(1-14)
ここで、Rinは入射面付近のコア厚さ中心部の曲率半径(=r0+y1/2)である。
|θbend-out|≦−sin-1〔(n1/ng)×cos{sin-1((n2/n1)×(2×Rout+y1)/(2×Rout−y1))}〕+sin-1(nair/ng) ‥‥(1-15)
ここで、Routは入射面付近のコア厚さ中心部の曲率半径(=r0+y1/2)である。
以上より、ステップインデックス型の曲がり導波路では、入射角度領域(θin-min〜θin-max)内の一入射角で曲がり導波路に入射した光は、その伝播方向を曲がり導波路内で徐々に変化させ、出射角度領域(θout-min〜θout-max)内の一出射角で出射する。ここに、θin-min,θin-max,θout-min,θout-maxは、次式で与えられる。
θin-max=sin-1[(ng/nair)×sin{sin-1((n1/ng)×cos(sin-1((n2/n1)×(2×Rin+y1)/(2×Rin−y1))))+θbend-in}] ‥‥(1-18)
θout-min=sin-1[(ng/nair)×sin{−sin-1((n1/ng)×cos(sin-1((n2/n1)×(2×Rout+y1)/(2×Rout−y1))))+θbend-out}] ‥‥(1-19)
θout-max=sin-1[(ng/nair)×sin{sin-1((n1/ng)×cos(sin-1((n2/n1)×(2×Rout+y1)/(2×Rout−y1))))+θbend-out}] ‥‥(1-20)
上記図7〜図9のモデルは、全ての光路に対する導波路入口から出口までのそれぞれの層境界を角度に急激な変化がない曲線であるとしている。この場合、入射光は拡散されず出射方向のみが変換される。一方、本発明では、前記層境界を角度が急激に変化する曲線であるとすることもでき、その場合、入射光の反射方向を層内部で変化させ、入射光の進行方向を変換しつつ拡散させることが可能である。なお本発明において特に説明なく「曲率半径を場所によりばらつかせ入射光を拡散させる」とした場合には層傾き角度が急激に変化する曲線である場合を指し、層傾き角度の急激な変化とは少なくとも0.01deg./μm以上の層傾き角度の変化である。
〔グラジエントインデックス型の曲がり導波路のNA〕
本発明者らの理論解析によれば、グラジエントインデックス型の曲がり導波路の曲線を折れ線で近似したとき、その近似による曲率半径の誤差は、曲がり導波路の幅(層厚さ)中心部の屈折率が一般的な光導波路のコア値と近い1.55のとき、高々1.3%程度と小さい。よって、以下では、折れ線近似モデルを用いてNAの導出を行う。
n(r)=n1×(1−A/2×r2) ‥‥(2-1)
で表される直線型グラジエントインデックス光導波路4である。ここで、rは層厚さ中心からの距離、n1は中心軸上の屈折率である。Aは屈折率分布定数であり、n1、層厚さy1、層厚さ端の屈折率n2により、
A=(8/y1 2)×(n1−n2)/n1 ‥‥(2-2)
で表される。
P=2×π/√A ‥‥(2-4)
となる。
θNA0=tan-1(n1×√A×y1/2) ‥‥(2-5)
となる。
光線15は光導波路41を伝播できる最大入射角の光線である。よって、光導波路41への、導波路内の入射角はθNA0である。各直線型グラジエントインデックス光導波路の長さはP/2であるので、光線15の光導波路41の出射角は−θNA0となる。光導波路42は光導波路41に対し−θNA0/nだけ傾いているため、光線15の、光導波路42の光軸に対する入射角は、−(1−1/n)×θNA0となる。この入射角の絶対値:|(1−1/n)×θNA0|はθNA0より小さいため、光線15は光導波路42内を伝播できる。光導波路42の長さもP/2であるので、光導波路42の光軸に対する出射角は、(1−1/n)×θNA0となる。次番目の光導波路43は、光導波路42に対して−θNA0/nだけ傾いているため、光導波路43に対する光線15の入射角はθNA0となり、光導波路41内の光の伝播状態と同じになる。よって、光線15は、奇数番目の直線型グラジエントインデックス光導波路内では入射角:θNA0から出射角:−θNA0へ方向を変え、偶数番目の直線型グラジエントインデックス光導波路内では入射角:−(1−1/n)×θNA0から出射角:(1−1/n)×θNA0へ方向を変え、伝播してゆくモードである。つまり、光線15で示したモードは、奇数番目の直線型グラジエントインデックス光導波路内で伝播できる最大の入射角となっているモードである。一方、光線18は、光線15の奇数番目と偶数番目の直線型グラジエントインデックス光導波路内の状態を入れ替えたモードを示している。よって、この折れ線型グラジエントインデックス光導波路のNAは、光線15の入射角および出射角と、光線18の入射角および出射角の間の角によって決定される。
θbend=−(k−1)×θNA0/n ‥‥(2-6)
k番目の直線型グラジエントインデックス光導波路内の出射側NAを決める角θNA0(k)は、図15より、
θbend−θNA0≦θNA0(k)≦θbend+(1−1/n)×θNA0 ‥‥(2-7)
であり、この式に(2-6)式を代入すると次式を得る。
(2-6)、(2-7)、(2-8)式によって表される角の中に自然数kがあるため、離散的な角度定義となっているが、図15の折れ線近似モデルは、実際のフィルム内に存在する曲がり導波路の近似であり、図15の折れ線近似モデルの曲率中心でモデルをモデル全体を連続的に回転しても、モデルのNAは変化せず、NAは曲率半径と、(2-1)式で表される屈折率分布関数n(r)によって決まる。
θbend−θNA0≦θNA1≦θbend+(1−1/n)×θNA0 ‥‥(2-9)
図15のモデルがフィルム中に形成された場合、右側の出射部に図16に示すように、図2,図4,図5での残部2X相当の、屈折率ng、頂角θbendのプリズム(P部)が付加されることになる。
n1×sinθNA0=ng×sinθng1 ‥‥(2-10)
ng×sin(θbend+θng1)=nair×sinθout1 ‥‥(2-11)
(2-10)、(2-11)式より、θout1は次式で与えられる。
同様の解析を光線15について行うと、以下の三式が成立する。
n1×sin{(1−1/n)×θNA0}=ng×sinθng2 ‥‥(2-13)
ng×sin(θbend−θng2)=nair×sinθout2 ‥‥(2-14)
(2-13)、(2-14)式より
θout2=sin-1[ng/nair×sin{θbend−sin-1(n1/ng×sin((1−1/n)×θNA0))}] ‥‥(2-15)
(2-12)、(2-15)式より、出射側のNAは、次式のθNAoutによって決まる。
入射側のNAは、(2-12)、(2-15)式のθbend=0°とし、(2-12)式のθout1をθin1に変え、(2-15)式のθout2をθin2に変えると、次の二式となり、
θin1=sin-1(n1/nair×sinθNA0) ‥‥(2-17)
θin2=−sin-1{n1/nair×sin((1−1/n)×θNA0)} ‥‥(2-18)
(2-12)、(2-15)式より、入射側のNAは、次式のθNAinによって決まる。
図15のモデルでは、光の入出力角度が図1のリアプロジェクションディスプレイシステムと逆になっているが、(2-12),(2-15),(2-16)式において角度θの添え字のoutをinに変えると入力側の角度が図1のシステムと合う以下の三式が成立する。
θin1=sin-1[ng/nair×sin{θbend+sin-1(n1/ng×sinθNA0)}] ‥‥(2-12A)
θin2=sin-1[ng/nair×sin{θbend−sin-1(n1/ng×sin((1−1/n)×θNA0))}] ‥‥(2-15A)
θin2≦θNAin≦θin1 ‥‥(2-16A)
出射側に関しては、(2-17),(2-18),(2-19)式より、図1のシステムに合わせた以下の三式が成立する。
θout2=sin-1{n1/nair×sin((1−1/n)×θNA0)} ‥‥(2-18A)
θout1≦θNAout≦θout2 ‥‥(2-19A)
(2-19A)式は、光導波路の光軸をスクリーン法線方向まで曲げてしまうと、上下非対称な出射側NAとなることを意味する。そこで、次に、出射側で上下対称なNAを発現させるための、出射側の光導波路の光軸の角度θaxisを解析により求める。
θout3は、光線18について光導波路出射面とP部との界面で成立する(2-20)式およびP部と空気層との界面で成立する(2-21)式より、(2-22)式となる。
ng×sin(θng3−θaxis)=nair×sinθout3 ‥‥(2-21)
θout3=sin-1[ng/nair×sin{sin-1(n1/ng×sinθNA0)−θaxis}] ‥‥(2-22)
θout4は、光線15について光導波路出射面とP部との界面で成立する(2-23)式およびP部と空気層との界面で成立する(2-24)式より、(2-25)式となる。
ng×sin(θng4+θaxis)=nair×sinθout4 ‥‥(2-24)
θout4=sin-1[ng/nair×sin{sin-1(n1/ng×sin((1−1/n)×θNA0))+θaxis}] ‥‥(2-25)
よって、(2-22)式=(2-25)式より、求めるθaxisは、次式で与えられる。
(2-26)式の成立下での出射側NAを決める角は、(2-26)式を(2-22)式または(2-25)式に代入することにより、次式で得られる。求める角をθ' out3=θ' out4とすると、
θ' out3=θ' out4=sin-1[ng/nair×sin{1/2×sin-1(n1/ng×sin((1−1/n)×θNA0))+1/2×sin-1(n1/ng×sinθNA0)}] ‥‥(2-27)
よって、求める上下対称出射側NAを決める角は、(2-27)式より次式となる。
次に、このモデルの曲率半径の導出を行う。図18に示すように、この折れ線近似モデルでは、直線型グラジエントインデックス光導波路41、42、43、‥‥の長さP/2の各線分の垂直二等分線の交点Oを曲率中心とし、曲率中心Oから各光導波路41、42、43、‥‥の長さおよび厚さの中心点までの距離を曲率半径R(同図より、R=r0+y1/2)とする。同図において、頂角θNA0/(2×n)の直角三角形に着目すると、次式が成立する。
(2-29)式より曲率半径Rは次式で与えられる。
R=r0+y1/2=(P/4)/tan(θNA0/(2×n)) ‥‥(2-30)
すなわち、折れ線近似モデルの構成要素である直線型グラジエントインデックス光導波路のθNA0とPを決め、折れる角度(曲がり具合)を決めるn(0.5以上の実数)を決めると、(2-30)式により曲率半径が決定する。最小曲率半径Rminは、n=0.5の場合であり、(2-30)式にn=0.5を代入した式と、(2-4),(2-5)式とから、
Rmin=π/(n1×A×y1) ‥‥(2-31)
で与えられる。この場合に折れ線近似モデルの誤差が最大となる。一方、詳細な導出過程の説明は割愛するが、同じ厚さと屈折率分布を有する滑らかに曲がったグラジエントインデックス型光導波路(曲線構造モデル)の最小曲率半径R' minは、
R' min=2/(A×y1) ‥‥(2-32)
で与えられる。(2-31),(2-32)式より、R' min(厳密解相当)とRmin(近似解相当)との誤差ファクタはπ/(2×n1)であり、これに一般的な光導波路のコア値に近いn1=1.55を代入すると、この誤差ファクタの値は1.0134である。よって、厳密解に対する近似解の誤差は高々1.3%以内であり、折れ線近似モデルは、曲線構造モデルの十分に良い近似であるといえる。
θbend-in-min=sin-1{n1/ng×sin(θNA0−2×tan-1(P/(4×Rin)))}−sin-1(nair/ng) ‥‥(2-34)
θbend-in-max=−sin-1(n1/ng×sinθNA0)+sin-1(nair/ng) ‥‥(2-35)
また、光の出射角もフィルム面の法線に対し−90°〜90°の範囲内にあるから、(2-16)式において、θout2≧−90°、θout1≦90°であり、この制約と(2-12),(2-15)式とから、入射面付近の層傾き角度θbend-outの条件は、入射面付近での層曲率半径Rout、層内部での伝播角度θNA0および光伝播のピッチPを用いて、以下のように表される。
θbend-out-min=sin-1{n1/ng×sin(θNA0−2×tan-1(P/(4×Rout)))}−sin-1(nair/ng) ‥‥(2-37)
θbend-out-max=−sin-1(n1/ng×sinθNA0)+sin-1(nair/ng) ‥‥(2-38)
また、フィルム内の層の曲率半径は、(2-32)式の値が下限となる。
θin-min=sin-1[ng/nair×sin{−sin-1(n1/ng×sin(θNA0−2×tan-1(P/(4×Rin))))+θbend-in}] ‥‥(2-39)
θin-max=sin-1[ng/nair×sin{θbend-in+sin-1(n1/ng×sinθNA0)} ‥‥(2-40)
θout-min=sin-1[ng/nair×sin{−sin-1(n1/ng×sin(θNA0−2×tan-1(P/(4×Rout))))+θbend-out}] ‥‥(2-41)
θout-max=sin-1[ng/nair×sin{θbend-out+sin-1(n1/ng×sinθNA0)} ‥‥(2-42)
上記図13〜18のモデルでは、複数の層の長さが等しい場合を想定している。この場合、入射光は拡散されず出射方向のみ変換される。一方、本発明では、層の長さを層ごとにばらつかせることもでき、その場合、層出射時の出射方向を層ごとに変化させることで、入射光の変換方向を変換しつつ拡散させることが可能である。
また、光出射方向変換フィルムに関して、ステップインデックス型の光導波路アレイと、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型の光導波路アレイとが混在する場合(図5)、または、光出射方向変換拡散フィルムに関して、ステップインデックス型の光導波路アレイと、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型の光導波路アレイとが混在する場合(図5)もしくは両型が融合した構造の光導波路アレイの場合についての入射角度領域と出射角度領域は、それぞれの型について導出したものを重ね合わせることにより求めることができる。
〔光学エンジンとのNAマッチング〕
次に、本発明のスクリーンをなす光出射方向変換フィルムまたは光出射方向変換拡散フィルム(以下、本発明フィルムという)と光学エンジンとのNAマッチングについて説明する。
ここで、等号の場合がマッチングした状態に該当する。上記θS-minおよびθS-maxはそれぞれ本発明フィルムの入射角度領域の下限θin-minおよび上限θin-maxに等しい。これらは、ステップインデックス型の場合(1-17),(1-18)式で与えられ、グラジエントインデックス型の場合(2-39),(2-40)式で与えられる。
ここで、Max{a,b}はaとbのうち大きい方を表し、Min{a,b}はaとbのうち小さい方を表す。
以上の議論はプロジェクタ光を有効に利用する理想的なものであるが、実際のリアプロジェクションディスプレイにおいても開口数NAで光学エンジンから出射した光の少なくとも50%以上がθmin〜θmaxの範囲からスクリーンに入射しなければならない。
〔本発明フィルムの製造方法〕
湾曲した導波路アレイ構造を有する本発明フィルムは、異なる屈折率を有する少なくとも2種類の光重合可能なモノマーあるいはオリゴマーからなる混合物に光を照射し、硬化させることで、湾曲していない導波路構造を作製し、それを物理的に湾曲させることで得られる。
照射する光はモノマーあるいはオリゴマーを含有する組成物を硬化させるものであればどのような波長でもよく、例えば可視光線および紫外線等がよく用いられる。
このようにして作られたフィルムは、ステップインデックス型の光導波路と層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する型の光導波路とが融合した構造を有する。
実際のシステムのミラーM1,M3と非球面ミラーM2を外して展開した光学系は図6のようになる。
ステップインデックス型の光出射方向変換フィルムの入力角度範囲は、(1-12)式より、θin4以上θin5以下であるから、NAマッチング成立条件は、θin4=θ0=16.066°、θin5=θ1=52.474°である。
θbend=1/2×[sin-1(nair/ng×sinθin4)+sin-1(nair/ng×sinθin5)]‥‥(1-21)
この式を用いて、θin4、θin5を上記各値とし、ng=1.5、nair=1.0として計算すると、θbend=21.275°となる。
sin[cos-1{ng/n1×sin(sin-1(nair/ng×sinθin5)−θbend)}]=n2/n1×(1+y1/r0)‥‥(1-11B)
にθin5、θbend、ng、nair、n1、n2、y1(光導波路の幅=層の厚さ)の値を入れてr0を計算し、R=r0+y1/2より、曲率半径を求める。θin5、θbend、ng、nairを上記各値とし、n1=1.55、n2=1.51、y1=4μmとしてr0を求めると、r0=401.617μmとなる。よって、曲率半径は、R=r0+y1/2=403.617μmとなる。
一方、出力側のNAは、(1-5)式で決まるので、(1-5)式に上で求めたr0とその他のパラメータを代入すると、θout2=16.084°となる。よって(1-6)式より、出力側NAを決める角の範囲は、−16.084°≦θNAstep≦+16.084°となる。
光学系のシステムの出力NAを決める角θoptの範囲は、実施例2と同じθ0(=16.066°)以上θ1(=52.474°)以下である。この範囲と光出射方向変換フィルムの入力角度範囲が一致すればNAマッチングが成立する。
次に、θbend(θbend-inに該当)を計算する。θbendは、(2-12A)式を変形してなる次式で計算される。
ここで、θNA0は(2-5)式:θNA0=tan-1(n1×√A×y1/2)で計算され、(2-5)式中のAは(2-2)式:A=(8/y1 2)×(n1−n2)/n1で計算される。
(2-2)式にy1=4μm、n1=1.55、n2=1.51を代入すると、A=1.290×1010となる。該A値および前記y1、n1値を(2-5)式に代入すると、θNA0=19.397°となる。そこで、該θNA0値、前記θin1、n1値およびng=1.5、nair=1.0を(2-12B)式に代入し、θbend=11.848°が決定する。
n=θNA0/[θNA0−sin-1{ng/n1×sin{θbend−sin-1(nair/ng×sinθin2)}}]‥‥(2-15B)
(2-15B)式に、該式中のパラメータ対応分の前記各値を代入し、n=1.0646が決定する。
また、フィルムの厚さtfは、θbendを用いると図21より(r0+y1)×sinθbendであるので、tf=(r0+y1)×sinθbend=18.1185μm(ただしθbend-out=0°の場合)である。
1A 層(コア)
1B 層(クラッド)
1C 層(層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する層)
2 光出射方向変換フィルム
2X 残部(光導波路以外のフィルム部分)
3 拡散フィルム
4、41、42、43、44、4L 直線型グラジエントインデックス光導波路
5、6、7、8、15、16、17、18 光線
9 光学フィルム
91、92 層
9A 光学フィルム片
10 スクリーン
10A スクリーン光軸
11 光源
111 入射光
112 出射光
12 透明媒体
20 プロジェクタ(光学エンジン)
20A プロジェクタ光
21 物体(画像表示パネル)
30 プリズム
40 屈折
50 全反射
M1,M3 ミラー
M2 非球面ミラー
Claims (6)
- 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、隣接相互間で異なる屈折率を有して複数のステップインデックス型光導波路をなす層厚さ一定の複数の層がフィルム面内方向に縞状に並び、フィルム厚さ方向に対し前記一定の層厚さを保って湾曲して延在する構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
- 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、層厚さ方向に集光能力を発現する屈折率分布を有する光導波路をなす複数の層がフィルム面内方向に縞状に並び、フィルム厚さ方向に対し湾曲して延在する構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
- 入射光拡散角度領域から入射した光を出射光拡散角度領域に拡散させる拡散フィルムと、斜め方向から入射した光を正面方向に出射させる光出射方向変換フィルムとからなるスクリーンにおいて、前記光出射方向変換フィルムは、請求項1記載の構造と請求項2記載の構造とがフィルム厚さ方向およびフィルム面内方向のいずれか一方または両方に混在した構造を有することを特徴とする光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
- 前記拡散フィルムの入射光拡散角度領域と前記光出射方向変換フィルムの出射角度領域とがマッチングすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーン。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の光出射方向変換機能を有するフィルムを用いたスクリーンと、該スクリーンへの入射光を発光するプロジェクタとを有し、該プロジェクタのプロジェクタ開口および配置が前記スクリーンの入射角度領域とマッチングされてなるプロジェクションディスプレイシステム光学系。
- さらに前記プロジェクタからの発光を反射して前記スクリーンへ入射させる反射鏡を有し、該反射鏡の配置が前記スクリーンの入射角度領域とマッチングされてなる請求項5記載のプロジェクションディスプレイシステム光学系。
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