JP4764970B2 - 中板付き駒組み込みパズル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は玩具の一種で、駒を組み込むパズルに属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は特許第2572989号が有る。この技術では、駒を組み込む制限である突出体を、駒組み込み盤に設けている。従ってこの技術の欠点は、駒を組み込む制限である突出体の位置を変化させることができないので、駒を組み込む制限の変化が少なく、面白みが少ないという欠点が有る。
【0003】
【発明が解決使用とする課題】
本発明の目的は、駒を組み込む制限をする制限体の位置や、数を遊戯者が、容易に変えれるようにして、面白みを増した駒組み込みパズルを提供することにある。
【0004】
【課題解決するための手段】
このための本発明は、基本形状を複数個集合させた複数の駒(1)と、基本形状を複数個集合させた形状で、かつ一部の前記基本形状の上部に前記駒の組み込みを制限する、制限体(3)を設けた複数の中板(2)と、基本形状を多数個集合させた形状で、かつ集合させた基本形状の外側に盤壁(6)を設け、該盤壁(6)の内側に前記中板(2)を組み込めるようにした中板組み込み部(5)を設けた、駒組み込み盤(4)とで構成するものとした。
【0005】
【作用】
駒組み込み盤(4)の中板組み込み部(5)に複数の中板(2)を組み込むと、該中板(2)の上部に駒の組み込みを制限する、制限体(3)を設けてあるので、駒(1)を組み込む制約を設けたパズルが簡単に出来る。また中板(2)を組み替えて、制限体(3)の位置を変えると簡単に別の問題を作ることが出来る。
【0006】
【第1の実施例】
【構成】
図1は、基本形状が正方形の事例である。駒(1)と中板(2)は板状の形状をしている。駒(1−A1)と、駒(1−A2)は基本形状である正方形がL字形に3個、駒(1−A3)と駒(1−A4)と駒(1−A5)は基本形状である正方形が直列に2個、駒(1−A6)と駒(1−A7)は基本形状である正方形が直列に3個集合させた形状をしている。中板(2−A1)と中板(2−A2)は基本形状が4個集合させた形状であり、かつ該4個の基本形状の中の1個の基本形状の上に、基本形状と同じ形状の制限体(3−A1)と(3−32)が取り付けてある。中板(2−A3)も中板(2−A4)も基本形状が直列に2個、中板(2−A5)と中板(2−A6)は基本形状が田の字状に4個集合させた形状である。駒(1)の基本形状の総数は18であり、中板(2)の基本形状の総数の20から、制限体(3)の基本形状の総数の2を引いた数と同数にしてある。駒組み込み盤(4)は基本形状である正方形が20個集合させた中板組み込み部(5)があり、該中板組み込み部(5)の外側に盤壁(6)を設けてある。
【0007】
【作用】
中板(2)は、中板組み込み部(5)に,制限体(3)の位置を容易にかつ、多種類の位置に変えれるように組み込める。即ち、中板(2)を回転させて組み込むだけで制限体(3)の位置を変えれるし,制限体(3)の付いてない他の中板(2)と配置変えしても制限体(3)の位置を変えることが簡単にできる。中板(2)を組み込む組み合わせの種類が多いので、制限体(3)の位置の組み合わせの種類が多い。2図に示すように、駒組み込み盤(4)に中板(2)を組み込んだ後に駒(1)を組み込んで遊ぶ。その時に制限体(3)の位置の変化が多いので、駒(1)を組み込む時の制約が変わり異なる問題を容易にかつ多く作ることができる。
盤壁(6)の働きは駒(1)を駒組み込み部(5)に組み込む場合に、駒(1)を組み込むガイドになって、組み込みやすくなる。
【0008】
【効果】
このように作用するので、多くの問題を簡単にかつ素早く作ることが出来るので、問題を作る煩わしさが少なくなり、面白みを増す効果がある。
【0009】
【第2の実施例】
【構成】
第2の実施例を図3に従って説明する。図3は、第2の実施例の駒(1)と中板(2)と駒組み込み盤(4)を示す。この実施例は、基本形状を、八角形と四角形の異なる形状にした例である。制限体(3−B1)は円柱状と四角柱状であり、基本形状と異なる形状をしている。駒(1)と中板(2)は板状の形状をしている。中板組み込み部(5)は盤壁(6)の内側の駒組み込み盤(4)の一部の底に、中板(2)が入るように窪んでいる。そして中板(2)を中板組み込み部(5)に組み込んだ場合に、中板(2)の上面と盤壁(6)の内側が同じ高さになり、駒(1)を組み込みやすくしてある。中板(2)の上面と盤壁(6)の内側の底には、駒の基本形状をした駒込み盤ガイド線(8)が描いてある。
【0010】
【作用】
第2の実施例も第1の実施例と同じように、中板(2)を自由に組み替える事が出来る作用がある。その外の作用として、駒ガイド線(8)が描いてあるので、駒(1)を駒組み込み盤(4)の中央付近に組み込む場合でも、駒(1)の組み込む位置がわかりやすくなる。また、基本形状が1種類でなくても本発明は成立する。さらにまた、制限体(3)は基本形状と異なる形状でも成立する。
【0011】
【効果】
第2の実施例も第1の実施例と同じ効果がある。即ち、多くの問題を簡単にかつ素早く作ることが出来るので、問題を作る煩わしさが少なくなり、面白みを増す効果がある。その外に次のような効果がある。駒ガイド線(8)により、駒(1)の組み込む位置がわかりやすいので、駒(1)を組み込む位置に迷うことはなく、遊びに集中できるので、面白みを増すことが出来る。
【第3の実施例】
【構成】
第3の実施例を図4に従って説明する。図4は第3の実施例の、駒(1)と中板(2)と駒組み込み盤(4)を示す。駒(1)と中板(2)は板状の形状をしている。駒(1)の形状は基本形状の正方形と基本形状の一部である三角形を組み合わせた形状をしている。中板(2)の上部に取り付けた制限体(3−D1)の形状は四角柱であり、制限体(3−D1)と(3−D1)は、基本形状の一部の形状である三角柱である。
【0012】
【作用】
第3に実施例も第1の実施例と同様の作用がある。即ち、中板(2)を自由に組み替える事が出来る。その外に次のような作用がある。制限体(3−D1)と(3−D1)は、基本形状の一部の形状である三角柱であるので、駒(1−D1)から駒(1−D4)を組み込むとき三角形の制限体(3−D2)と(3−D3)の取り付けてある基本形状の場所には、駒(1)の三角形の部分しか組み込めないという複雑な制約ができる。
【0013】
【効果】
第3の実施例も第1の実施例と同様の効果がある。即ち、多くの問題を簡単にかつ素早く作ることが出来るので、問題を作る煩わしさが少なくなり、面白みを増す効果がある。その外に次のような効果がある。駒(1)を組み込む制約が複雑になるので、面白みを増す。
【0014】
【第4の実施例】
【構成】
第4の実施例を図5、図6に従って説明する。図5は第4の実施例の駒(1)と中板(2)と駒組み込み盤(4)を示す。図6は中板(2−D1)と制限体(3−D1)の断面図である。制限体(3−D1)と中板(2−D1)の中に穴が開けてあり、そこにシャフト(10)が取り付けてある。そのシャフト(10)により、制限体(3−D1)と中板(2−D1)が回転自由になるように取り付けてある。中板(2−D4)の制限体(3−D4)は基本形状の境に壁状に設けてある。
【0015】
【作用】
第4の実施例も中板(2)を自由に組み替えて制限体(3)の位置を変えることが出来という作用のほか、制限体(3−D1)が中板(2−D1)に対して回転するので、制限体(3−D1)の位置を第1の実施例より複雑に変えることができる。また制限体(3−D4)により、駒(1)をまたいで置くことは出来ないという制約が出来る。
【0016】
【効果】
第4の実施例も第1の実施例と同様に、多くの問題を簡単にかつ素早く作ることが出来るので、問題を作る煩わしさが少なくなり、面白みを増す効果がある。その外に次のような効果がある。制限体(3−D1)が中板(2−D1)に対して回転し、位置が変わるので、制限体(3−D1)の位置が複雑になり、面白みを増すことができる。また制限体(3−D4)により、駒(1)をまたいで置くことは出来ないので更に駒(1)を置く制約が複雑になり面白みを増すことが出来る。
【0017】
【第5の実施例】
【構成】
図7は、第5の実施例の説明図である。基本形状は正方形の例であり、駒(1)と中板(2)は板状の形をしている。中板(2)を駒壁(6)の中板組み込み部(5)に組み込んだ図と、そこに組み込む駒(1)の状態を示してある。制限体(3)として数字が中板(2)に記載してある。駒(1−E1)の基本形状の中心には円形の穴(15)を開けてある。中板(2−B1)には数字の1が書いてあり、中板(2−B2)には数字の2が書いてあり、中板(2−B3)には数字の6が書いてあり、中板(2−B4)には数字の8が書いてあり、中板(2−B5)には数字の9が書いてあり、中板(2−B6)には数字の3と7が書いてある。駒(1)の基本形状の数は、中板(2)の基本形状の総数から制限体(3)の総数を引いた数より多くしてある。
【0018】
【作用】
制限体(3)の基本形状の総数は、中板(2)の基本形状の総数から駒(1)の基本形状の総数を引いた数より多くしてある。従って、駒(1)を組み込んだ場合、制限体(3)の数個は駒(1)に隠れて見えなくなる。例えば、図3に示す配置の駒(1)を中板(2)の上に組み込むと、制限体(3)である数字の1、2、3、8、9は見えるが、6、7の数字は見えない。また、駒(1)の配置を変えると、見える数字が変わる。従って、数字の総数が多くなるように駒(1)を組み込むと高得点になるというルールにすると同じ駒(1)を組み込む問題でも、点数の大きさにより駒(1)の組み込み方の優劣を判定出来る。また、駒(1−E1)に開けてある穴により、見えた中板(2)の数字は得点に加えるというルールにすると、駒(1−E1)を組み込む新たな制限が出来る。
制限体(3)は中板(2)に記載してあるので、中板(2)を裏返すと制限体(3)は隠れて見えなくなるので、制限体(3)の数を減らすことが出来る。
【0019】
【効果】
第5の実施例の効果は、第1の実施例と同様の効果が有る。その効果に加え、駒(1)の組み込み方の優劣を制限体(3)の数字の合計で評価出来るので面白みを増す。また評価するのに数字を合計するので計算能力が付く効果がある。さらに制限体(3)の数を減らすことができるので、駒(1)を組み込む難しさの程度を変える事ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例の平面図である。
【図2】 この発明の第1の実施例の組み込み状態を示す斜視図である。
【図3】 この発明の第2の実施例の平面図である。
【図4】 この発明の第3の実施例の平面図である。
【図5】 この発明の第4の実施例の斜視図である。
【図6】 この発明の第4の実施例の中板の断面図である。
【図7】 この発明の第5の実施例の平面図である。
【符号の説明】
1……駒、 2……中板 3……制限体
4……駒組み込み盤、5……中板組み込み部 6……盤壁
8……駒ガイド線、 10……シャフト

Claims (3)

  1. 正方形の基本形状を複数個集合させた形状の駒と、
    前記基本形状を複数個集合させた形状で、かつ一部の前記基本形状の上部に前記駒の組み込みを制限する、制限体を設けた複数の中板と、
    前記基本形状を多数個集合させた形状で、かつ集合させた基本形状の外側に盤壁を設け、該盤壁の内側に前記中板を組み込めるようにした中板組み込み部を設けた駒組み込み盤と、で構成する中板付き駒組み込みパズルにおいて、
    前記基本形状を田の字状にて4個組み合わせ、その基本形状に前記制限体を設けた中板を、1個以上含むことを特徴とするパズル。
  2. 正方形の基本形状を複数個集合させ、かつ基本形状の組み合わせを変えて異なる形状にした複数の駒と、
    前記基本形状を複数個集合させた形状で、かつ一部の前記基本形状の上部に前記駒の組み込みを制限する、制限体を設けた複数の中板と、
    前記基本形状を多数個集合させた形状で、かつ集合させた基本形状の外側に盤壁を設け、該盤壁の内側に前記中板を組み込めるようにした中板組み込み部を設けた駒組み込み盤と、で構成する中板付き駒組み込みパズル。
  3. 基本形状を3個組み合わせてL字状または、I字状の形状にした駒のいずれか1種類または、両方含むことを特徴とする、請求項2に記載した駒組み込みパズル。
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