JP4761004B1 - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、画質劣化を抑制する画像表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の画像表示装置は、吸気口21aと排気口31aまたは32aとを有する筐体内において吸気口21aと排気口31aまたは32aを結んで形成される風路と、この風路上に介在させる冷却ファン23と、最も使用温度上限値の低い赤色レーザ光源装置2の放熱部34の少なくとも一部を、風路上において他のレーザ光源の放熱部よりも吸気口側であってかつ冷却ファン23の直下に配置する構成とした。
【選択図】図3

Description

本発明は半導体レーザを用いたレーザ光源装置を搭載した画像表示装置に関するものである。
近年、大画面表示が可能な画像表示装置の光源として、レーザ光に注目が集まっており、このレーザ光を形成するための半導体レーザの技術開発が進んでいる。画像表示装置の光源として従来から用いられる超高圧水銀ランプ(UHPランプ)や、小型画像表示装置で最近用いられている発光ダイオード(LED)と比較すると、半導体レーザ光源を使用した光源は、高い色再現性、瞬時点灯が可能、長寿命、高い電気−光変換効率である等の利点がある。
以下、従来のレーザ光源装置について説明する。従来の光源装置は赤色(R)レーザ光、青色(B)レーザ光、緑色(G)レーザ光を連続発光する短波長レーザ光源の赤色レーザ光源、青色レーザ光源、緑色レーザ光源を有する。赤色レーザ光源、青色レーザ光源は赤色、青色のレーザ光を出射する半導体レーザであり、緑色レーザ光源は半導体レーザのレーザ光を波長変換して緑色のレーザ光を出射する構成である(例えば特許文献1参照)。
特開2010−32796号公報
上記従来の画像表示装置は3色のレーザ光を光源とし、高い色再現性のある画像を投射した。しかしながら、従来の画像表示装置は長時間にわたって使用されることにより、投射する画像の画質は劣化した。3つのレーザ光源はそれぞれ異なる温度特性を有し、基本的にレーザ光源の温度上昇は出力低下の要因となる。赤色レーザ光源装置は温度上昇に依存して特に出力低下した。よって、従来の画像表示装置の長時間使用による温度上昇によって、赤色レーザ光源装置の出力は弱まりやすかった。このように3色のうち1色のレーザ光が弱まることによって、従来の画像表示装置は高画質の画像を出力できなかった。
そこで、本発明は、画質劣化を抑制する画像表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、吸気口と排気口を備えた筐体と、この筐体内にあって吸気口と排気口を結び空気を導通可能な風路と、この筐体内の風路上にあって空気を導通させる送風機と、この筐体内にあってそれぞれ自ら発する熱を放熱する放熱部を有する互いに異なる発光波長を持つ複数のレーザ光源とを備え複数のレーザ光源のうち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部の少なくとも一部を、風路上において最も吸気口側であってかつ送風機の直下に配置し、筐体と最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部とを熱伝導シートを介在して密接させ、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部にその一部を密接させて当該放熱部の熱を吸収し、かつ、送風機から当該放熱部に対する真上からの冷却空気を最も使用温度上限値の低いレーザ光源側へと流入しやすくする熱伝導性の壁を設ける構成とした。
本発明の画像表示装置は以上のように構成されるため、赤色レーザ光源の放熱部を吸気口や送風機の近くそして他のレーザ光源の放熱部より風路上流側に配置して、吸気口から吸入した外気で直接そして真っ先に赤色レーザ光源の放熱部を冷却することができる。すなわち、最も温度特性が悪い赤色レーザ光源の放熱部は最も優先して冷却される。これにより、赤色レーザ光源の放熱は特に促進される。すなわち、赤色レーザ光源の温度上昇は特に抑制される。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても赤色レーザ光源の出力低下は抑制されるため、レーザ光の出力を安定して得ることができる。また、吸気口と送風機を画像表示装置本体と一体の筐体内に搭載したので外気をロスなく効率良く放熱に利用できるし、レーザ光源の放熱部を吸気口や送風機の近くに配置して風路を短縮しているためレーザ光源の放熱部の放熱も良好に行うことができる。従って、画像表示装置が投射する画像の画質劣化を抑制することができる。また、風路を短縮しているために、装置の配置をコンパクトにまとめることができ、画像表示装置を薄型にすることができる。
本発明の実施例1における画像表示装置本体の概略斜視図 本発明の実施例1における画像表示装置のチルト状態の概略斜視図 本発明の実施例1における画像表示装置の内部構成を示す概略斜視図 本発明の実施例1における画像表示装置の内部組立を示す概略組立図 本発明の実施例1における画像表示装置の内部の熱経路および冷却風路を示す概略断面図 本発明の実施例1における各色レーザ光源装置の使用温度と光出力の関係(温度特性)を示す図 本発明の実施例1における画像表示装置を電子機器に取り付けた時の一例を示す図 本発明の実施例2における画像表示装置の分解図 本発明の実施例2における画像表示装置の上面図 本発明の実施例2における画像表示装置の熱経路と冷却風路を示す断面図 本発明の実施例2における冷却フィンの通気孔と外装の吸入口の位置関係を示す図 本発明の実施例2における冷却フィンと吸入口の断面図 本発明の実施例2における冷却フィンの斜視図および通気孔部の拡大図
本発明における請求項1記載の発明は、吸気口と排気口を備えた筐体と、筐体内にあって吸気口と排気口を結び空気を導通可能な風路と、筐体内の風路上にあって空気を導通させる送風機と、筐体内にあってそれぞれ自ら発する熱を放熱する放熱部を有する互いに異なる発光波長を持つ複数のレーザ光源とを備え、複数のレーザ光源のうち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部の少なくとも一部を、風路上において最も吸気口側であってかつ送風機の直下に配置し、筐体と最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部とを熱伝導シートを介在して密接させ、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部にその一部を密接させて当該放熱部の熱を吸収し、かつ、送風機から当該放熱部に対する真上からの冷却空気を最も使用温度上限値の低いレーザ光源側へと流入しやすくする熱伝導性の壁を設ける構成とした画像表示装置に関する。
本発明における請求項1記載の発明によれば、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部を吸入口や送風機の近くに配置して、吸入口から吸入した外気で直接そして真っ先に最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部を冷却することができる。すなわち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部は最も優先して冷却される。これにより、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱は促進される。すなわち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の温度上昇は抑制される。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力低下は抑制されるため、特に最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力を安定して得ることができる。従って、画像表示装置が投射する画像の画質劣化を抑制することができる。また、送風機とレーザ光源が同一筐体内にあることやレーザ光源の放熱部が送風機の直下に配置したために、送風経路が短縮でき、かつ外気空気を吸入し即利用するので効率良く冷却に用いることができる。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力低下は抑制されるため、特に最も使用温度上限値の低いレーザ光の出力を安定して得ることができるとともに、装置の配置をコンパクトにまとめることができ、画像表示装置を薄型にすることができる。
また、熱伝導シートを介して最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部を筐体に密接させているので筐体も最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部として利用することができ、放熱する場所が増えて最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱は促進される。すなわち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の温度上昇は抑制される。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力低下は抑制されるため、特に最も使用温度上限値の低い赤色レーザ光源の出力を安定して得ることができる。
また、風路に対して最も使用温度上限値の低いレーザ光源の向い側にその放熱部に一部を密接させて熱伝導性の壁を設けたので最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部の放熱面積を増加させるとともに、冷却ファンによって吸入された外気を漏れないように画像表示本体にある最も使用温度上限値の低いレーザ側へと流入しやすくする。これにより、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱は促進される。すなわち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の温度上昇は抑制される。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力低下は抑制されるため、特に温度特性の悪い最も使用温度上限値の低いレーザ光源の出力を安定して得ることができる。従って、画像表示装置が投射する画像の画質劣化を抑制することができる。
以下、本発明の画像表示装置について図面を用いて説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な具体例であり、技術的に良好な条件の限定が記載されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する記載がない限り、これらの条件に限られるものではない。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1について、図面を用いて説明する。
本実施例では画像表示装置のレーザ光源として代表的な赤色、緑色、青色の3色のレーザ光源で構成されている場合について説明を行う。
まず、画像表示装置本体の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1における画像表示装置本体の概略斜視図である。
図1において、画像表示装置本体100はレーザ光を光源とし、スクリーン(図示しない)に拡大して投影する。画像表示装置本体100の光源は緑色レーザ光源装置1(第1のレーザ光源)と、赤色レーザ光源装置2(第2のレーザ光源)と、青色レーザ光源装置3(第3のレーザ光源)との3つであり、3色のレーザ光源装置1〜3によって画像を表示する。
緑色レーザ光源装置1は非可視光である赤外基本レーザ光を半波長に変換することで、主として緑色レーザ光を出力する。緑色レーザホルダ1aは緑色レーザ光源装置の筐体であるとともに、緑色レーザホルダ1aに格納される各素子(例えば、赤外基本レーザ光を出力する半導体レーザ(第1のレーザ素子)等)を固定する。
赤色レーザ光源装置2は赤色レーザ光を出力し、赤色レーザホルダ2aを筐体とする。赤色レーザホルダ2aは赤色レーザ光を出力する半導体レーザ(第2のレーザ素子)を保持する。
青色レーザ光源装置3は青色レーザ光を出力し、青色レーザホルダ3aを筐体とする。青色レーザホルダ3aは青色レーザ光を出力する半導体レーザ(第3のレーザ素子)を保持する。
ここで、緑色レーザ光源装置1、赤色レーザ光源装置2、青色レーザ光源装置3の配置について詳細に説明する。青色レーザ光源装置3は、本体筐体200における投射レンズ4を保持した面に設け、青色レーザ光源装置3からのレーザ光を本体筐体200の内部に導いている。
また、投射レンズ4、青色レーザ光源装置3が設けられている面に垂直かつ、青色レーザ光源装置3が設けられている側の面に、緑色レーザ光源装置1、赤色レーザ光源装置2を設けている。
ここで、本体筐体200は、投射レンズ4、青色レーザ光源装置3が設けられている面を緑色レーザ光源装置1が設けられている方に延長するように突起部201を設けている。つまり、本体筐体200の角部に突起部201を本体筐体200と一体化して設けている。なお、突起部201は、本体筐体200と別部材で設けても良いが、一体で設けることで放熱を行いやすくなり好ましい。
また、緑色レーザ光源装置1の内部にあるSHG(Second harmonic generation)素子、半導体レーザ等の素子を固定している緑色レーザホルダ1aの固定面1bを上記突起部201の面201aに接するようにしている。面201aは突起部201における固定面1bと接する面である。
また、緑色レーザ光源装置1は、本体筐体200の面202に直接熱を伝えないようにするため本体筐体200の面202には接しておらず、所定の隙間(本実施例では、0.5mm以下)を設けてあり、さらに赤色レーザ光源装置2とは、赤色レーザ光源装置2の光軸調整幅を0.3mm程度必要であったため、緑色レーザ光源装置1と赤色レーザ光源装置2の隙間は0.3mm以上を設けてある。
なお、本実施例1において所定の隙間を0.5mm以下としたのは、所定の隙間を大きくとると画像表示装置全体が大きくなったり、また緑色レーザ光源装置1とコリメータレンズ(図示せず)との距離が大きくなり、コリメータレンズに到達する前に緑色レーザ光が拡散し、光の利用効率が悪くなるためである。
こうすることで、緑色レーザ光源装置1からの熱を、赤色レーザ光源装置2に伝わりにくくすることができ、温度特性の悪い赤色レーザ光源装置2を安定的に使用することができる。
光路誘導手段としてのダイクロイックミラー5および光路誘導手段としてのダイクロイックミラー6は表面に所定の波長のレーザ光を透過あるいは反射させるための膜を形成して構成される。
7はフィールドレンズであり、拡散されたレーザ光を収束レーザに変換する。8はPBS(Polarized Beam Spritter)であり、各色レーザ光を反射させ、空間変調素子9に当てる。
空間変調素子9は、各色レーザ光の偏向を調整し、画像形成を行う。今回使用した空間変調素子9は反射型の液晶である。
そして、投射レンズ4を通過して、大画面の画像を投射する。
また、各色レーザ光源装置1〜3からの各色レーザ光は各コリメータレンズによってそれぞれ平行光にされ、平行光にされた各色レーザ光はダイクロイックミラー5および6によって拡散板に導かれ、拡散板、フィールドレンズ7、PBS8の順に介し、空間変調素子9で反射し、投射レンズ4によって拡大化されてスクリーン上に投影される。
図2は、本発明の実施例における画像表示装置のチルト状態の概略斜視図である。図2に示すように、画像表示装置10は固定部20とチルト部30とにより構成されている。チルト部30はヒンジ部(回動軸)25を軸にして固定部20に対して回動可能である。すなわち、チルト部30は、画像表示装置本体100(図1、図3参照)からの画像の投射方向および送風機である冷却ファン23(図3参照)による冷却風の吸気方向A(図3参照)に対して垂直となる軸を中心に回動可能であり、投射レンズ4の投射角度が調節可能である。ヒンジ部(回動軸)25を中心として冷却ファン23と画像表示装置本体100等を搭載したチルト部30は上下方向に回動する。このため、投射レンズ4によって投射された画像が画像表示装置10の設置面に反射することを抑制することができる。
次に図3〜図5を用いて、画像表示装置10の内部構成の概要について説明する。
なお、図3〜図5に示す冷却ファン23は、円筒部内に図示しない送風ファンを有している。
図3は、本発明の実施例1における画像表示装置の内部構成を示す概略斜視図である。図3に示すように、チルト部30には、図1を用いて説明した画像表示装置本体100、冷却ファン23やフィン等が格納されている。冷却ファン23は吸気口21aの直下(吸気口21aの垂直方向)に配置され、冷却ファン23の直下にある赤色レーザ光源装置2のフィン34の底部34b(図4参照)と間隔を空けるように吸気口21aが設けてある面に取り付けられている。すなわち、冷却ファンは吸気口21aとフィン34の底部34bとの間に直列的に取り付けられている。
チルト部30の上面21には吸気口21aが設けられている。そして、チルト部30の側面31には、排気口31aが設けられ、チルト部30の側面32には、排気口32aが設けられている。なお、吸気口21aと排気口31aは複数の通気孔から成っている。
冷却ファン23は電源供給されると回転し、吸気口21a側より画像表示装置10の外部から冷却空気を取り入れ、矢印Aの方向へ冷却空気を送る。この冷却空気は冷却ファン23とフィン34の底部34b(図4参照)との間の空間から緑色レーザ光源装置1のフィン35へ、そして青色レーザ光源装置3の青色レーザホルダ3aを経由して排気口31aへと流れて行き、排気口31aより排気される。また他の空気経路として、この冷却空気は冷却ファン23とフィン34の底部34b(図4参照)との間の空間から排気口32aへと流れて行き、排気口32aより排気される。すなわち、チルト部30に格納される冷却ファン23は冷却空気を吸引および放出し、他の2色のレーザ光源よりも冷却風路上流にある赤色レーザ光源装置2の発する熱を効果的に放熱させるとともに、画像表示装置10の内部の放熱を促進する。
なお、本実施例1において、吸気口21a、排気口31aおよび32aにはそれぞれ複数の通気孔が設けられているが、単数でも良い。吸気口21aと排気口31aおよび32aの形状は円形でも楕円形でも多角形でも良く、特に限定するものではない。
また、本実施例1においてはフィン34の底部34bは、その全面が冷却ファン23の
風路上にあり最大限に受風するように配置されているが、その配置に限定されるものでは
なく、放熱効果とスペースの関係を考慮して配置しても良い。すなわち、フィン34の底部34bは冷却ファン23の風路上に少なくとも一部配置していれば良い。
また、本実施例1ではチルト部30の上面に吸気口21aを設けているが、チルト部30の下面に吸気口を設けて、冷却ファンの取り付けおよびフィンの形状を変えて本実施例1と同様な冷却風路を構成しても良い。すなわち、本実施例1と上下対称に配置しても良い。
図4は、本発明の実施例1における画像表示装置の内部組立を示す概略組立図である。図4に示すように、画像表示装置本体100には赤色レーザ光源装置2の赤色レーザホルダ2aが設けられ、その赤色レーザホルダ2aでレーザ光の光軸を調整することができるようになっている。そして、その赤色レーザホルダ2aには赤色レーザ光源装置2が発する熱を放熱するフィンの本体34が取り付けてあり、そのフィンの本体34の一部である取付部34aには対角上に長穴39が設けられている。まず赤色レーザホルダ2aでレーザ光の光軸を調整し、そして赤色レーザホルダ2aを本体筐体200(図1参照)に固定する。次に、取付部34aの長穴39を使用して熱伝導性シート38(図5参照)をチルト部30の筐体に密着させるように押し付けながらフィンの本体34を赤色レーザホルダ2aに固定する。これらを行うことにより各部での放熱と伝熱が十分に行うことができる。
なお、熱伝導性シート38(図5参照)はフィン底部34bの下に取り付けられているが、画像表示装置本体100の下まで伸ばして広く取り付けても良い。
赤色レーザ光源装置2は後述するように各色レーザ光源装置1〜3(図1参照)の中で一般的に最も温度特性が悪い。従って、赤色レーザ光源装置2の特性を維持するためには赤色レーザ光源装置2の放熱が必須であるとともに、他の2色のレーザ光源装置よりも優先的に放熱する必要がある。フィン34は熱伝導性の高い部材で形成され、赤色レーザ光源装置2の放熱部であり、赤色レーザ光源装置2の放熱を補助する。フィン34は赤色レーザ光源装置2の赤色レーザホルダ2aに接続して設けられるため、赤色レーザ光源装置2の発熱はフィン34に伝熱する。フィン34は冷却ファン23より放出される冷却空気によって冷却される。これにより、赤色レーザ光源装置2からの放熱を促進することができる。
また、フィン34が冷却ファン23からの冷却空気をより広い面積で受けられるよう、その放熱面積(表面積)はできるだけ大きく確保されている。このことにより、赤色レーザ光源装置2の放熱性は向上する。すなわち、画像表示装置の薄型化を考慮し、かつ熱容量や放熱面積および受風面積をできるだけ大きくするために、フィンの本体34はL字型の形状を有し、赤色レーザホルダ2aへの取付部34aと、フィン底部34bとにより構成されている。取付部34aは赤色レーザホルダ2aに密着するように取り付けられるとともに、赤色レーザホルダ2aに取り付けられた赤色レーザ光源装置の放熱の役目も兼ねている。フィン底部34bは、主として冷却ファン23からの冷却空気を直に受け、赤色レーザ光源装置2の放熱を担っている。また、フィン底部34bは、熱伝導性シート38(図5参照)を介して、図3に示すチルト部30の筐体底部に接している。そのため、図4に示す赤色レーザホルダ2aに取り付けられた赤色レーザ光源装置2において発生する熱は、冷却ファン23によって送り込まれる冷却空気によって放熱されるだけでなく、チルト部30の筐体底部を介して、外部へと放熱される。このことにより、赤色レーザ光源装置2の放熱性はさらに向上する。
また、図4には図示していないが、フィン底部34bの端部には、図3に示すように、冷却ファン23の側面のうち、画像表示装置本体100に面していない側面に相対するよう、熱伝導性の材質(例えばアルミなど)でできている側壁24がさらに設けられている。この側壁24の一部はフィン底部34bに密接している。このようにして、図4に示す赤色レーザホルダ2aに取り付けられた赤色レーザ光源装置より発生し、フィン34の取付部34aおよびフィン底部34bを介して図3に示すフィン34の側壁24にまで伝導した熱は、冷却ファン23より送風される冷却空気により放熱される。また、側壁24は、冷却ファン23によって外部より吸入された冷却空気が不要な方向に漏れないようにする働きもある。このことにより、冷却ファン23によって吸入された冷却空気は、画像表示装置本体100に設けられた赤色レーザホルダ2a側へと流入しやすくする。すなわち、図4に示す赤色レーザ光源装置2のさらなる放熱の促進が期待できる。
本実施例1において、赤色レーザホルダ2aやフィン34や側壁24は別体とされているが、熱伝導性を向上させるためにこれらを一体化して組み合わせしても良い。一体化することにより、赤色レーザ光源装置2の放熱は行われやすくなる。このように、外気を赤色レーザ光源装置2の放熱部であるフィン34に直接導く構成になっているので、より効果的に放熱を行うことができる。
次に図5を用いて、画像表示装置10における赤色レーザ光源装置の放熱の流れについて詳細に説明する。
図5は、本発明の実施例1における画像表示装置の内部の熱経路および冷却風路を示す概略断面図である。
まず最初に、図5を用いて画像表示装置の内部の熱経路について説明する。
赤色レーザ光源装置2(図1参照)における発熱部(赤色レーザ光を出力する半導体レーザ等)の発熱は、まず赤色レーザホルダ2aに伝えられる。この赤色レーザホルダ2aに伝えられた熱はフィン34に伝えられる。フィン34に伝えられた熱の一部はフィン底部34bに密着している熱伝導性シート38を介してチルト部30の筐体から外部へと伝えられる。
また、赤色レーザ光源装置2の放熱は本体筐体200(図1参照)からも行われる。赤色レーザホルダ2aは本体筐体200と接しているため、赤色レーザ光源装置2の発熱は本体筐体200に伝熱し、そして画像表示装置本体100を介して外部へと伝えられる。
なお、図5において一点鎖線で示しているのが赤色レーザ光源装置2の発熱部からの主な熱経路である。
次に、図5を用いて画像表示装置の内部の冷却風路について説明する。
チルト部30に取り付けられた冷却ファン23は、吸気口21a(図3参照)より外気を吸入し、それを冷却空気として矢印Aの方向へ送り込む。冷却ファン23からの冷却空気は、赤色レーザホルダ2aと接続しているフィン34の底部34bに直線的に吹き当てられる。そして、フィン34の底部34bに吹き当てられた冷却空気はフィン34の底部34bの表面に沿って矢印BおよびC方向に流出していく。ここで、矢印BおよびCを代表的に記載したが、矢印Aを中心してすべての方向に、冷却空気は流出していく。
フィン34は矢印Aに示す冷却風路上に設けられているため、このフィン34に伝えられた熱は、冷却ファン23によって吸気口21aから取り入れられた冷却空気により吸収される。このようにしてフィン34は冷却され、赤色レーザ光源装置2(図1参照)より発熱する熱を、また受け入れることができる。
ここで、赤色レーザ光源装置2(図1参照)が最も優先的に放熱される理由について、図6を用いて詳細に説明しておく。
図6は、本発明の実施例1における各色レーザ光源装置の使用温度と光出力の関係(温度特性)を示す図である。図6では、使用温度領域を4つに分け、それぞれの温度領域について説明する。
まず、使用温度領域がT≦T1の場合について説明する。T1は、図6に示す各色レーザ光源装置の使用温度と光出力の関係において、緑色レーザ光源装置1の光出力が変曲点をむかえる温度である。この温度領域では、緑色レーザ光源装置1の光出力は使用温度が上昇するほど増加する。一方、赤色レーザ光源装置2と青色レーザ光源装置3の光出力は使用温度が上昇するにつれて両者ともほぼ同様に緩やかに低下していくが、色再現性など画像表示装置の特性を損なうことになる光出力までに低下せず、問題なく使用できる。
次は、使用温度領域がT1<T≦T2の場合についてである。T2は図6から判るように赤色レーザ光源装置2の光出力が赤色レーザ光源装置2の特性を満足させうる使用温度の上限である。この温度領域では、3色すべてのレーザ光源の光出力が、使用温度の上昇とともに、低下していく。特に、赤色レーザ光源装置2と青色レーザ光源装置3の光出力低下率(図6に示してある△P/△Tで表現される単位温度変化に対するレーザ光源装置の光出力の低下量に相当)は、使用温度が上昇するほど大きくなる。しかも、赤色レーザ光源装置2の光出力低下率は、他の2色のレーザ光源のそれに比べて顕著に大きくなっている。従って、この温度領域では、赤色レーザ光源装置2の使用温度が上昇すると、その光出力はそれに応じて低下し続け、かつその低下する量も次第に大きくなり、やがては赤色レーザ光源装置2の特性を満足させうる使用温度の上限T2に達してしまう。赤色レーザ光源装置2の光出力は、他の2色のレーザ光源装置の光出力必要値BまたはGよりも低い使用温度T2で、その光出力必要値Rにまで低下する。そして、使用温度がT2よりも高くなると、赤色レーザ光源装置2は画像表示装置として必要な光出力を得ることができなくなる。
使用温度領域がT2<T≦T3の場合は以下の通りである。図6に示すように、T3は、緑色レーザ光源装置1と青色レーザ光源装置3が、それぞれの光出力必要値BまたはG以上の光出力を得られる使用温度の上限である。この温度領域においては、先ほども説明したように、赤色レーザ光源装置2の光出力が、その光出力必要値Rを既に維持できなくなっている。使用温度の上昇とともに、緑色レーザ光源装置1や青色レーザ光源装置3の光出力は低下し、かつその低下する量も大きくなり、やがては緑色レーザ光源装置1の光出力必要値Gや青色レーザ光源装置3の光出力必要値Bを確保できる使用温度の上限T3に達する。この温度T3を超えると、緑色レーザ光源装置1や青色レーザ光源装置3の光出力はさらに低下し、光出力必要値Gや光出力必要値Bを確保できなくなり、画像表示装置として必要な光出力が得られなくなる。
なお、本実施例1では図6に示すように、緑色レーザ光源装置1の光出力が光出力必要値G以上を確保できる使用温度の上限と、青色レーザ光源装置3の光出力が光出力必要値B以上を確保できる使用温度の上限とが、両方とも温度T3となっている。しかし、両者が異なっている場合であっても、使用温度領域T2<T≦T3がさらに区分され、上述したこと繰り返しとなるのみであり、本質的に大きな相違はない。
最後に、使用温度領域がT>T3の場合について説明する。この温度領域では、すべてのレーザ光源装置が、その光出力必要値以上の光出力を維持できなくなっており、画像表示装置として必要な光出力が得られなくなっている。
このように、赤色レーザ光源装置2の使用温度の上限が、他のレーザ光源装置に比べて低いため、赤色レーザ光源装置2の温度上昇を他より優先的に抑制することが必要である。ゆえに本実施例1においては、図5に示すように、チルト部30の冷却ファン23の直下に、赤色レーザホルダ2aに内蔵された赤色レーザ光源装置2(図1参照)の放熱部となるフィン34が設けられているのである。赤色レーザ光源装置2の放熱部であるフィン34の一部であるフィン底部34bは、吸気口21aおよび冷却ファン23の直下に位置している。そして、チルト部30内に導かれた冷却空気は、短い距離でかつ直線的に赤色レーザホルダ2aに接続された赤色レーザ光源装置2の放熱部となるフィン34のフィン底部34bを冷却する。すなわち、この冷却空気は、チルト部30内の他の部材の熱を吸収する前に、赤色レーザ光源装置2の放熱部となるフィン34を冷却する。このように、冷却風路を形成することで、赤色レーザ光源装置2の放熱部(フィン34)が優先的に、冷却され、最も温度特性の悪い赤色レーザ光源装置2(図1参照)の出力低下が抑制される。こうして画像表示装置本体100(図1参照)は、高画質の画像を安定して出力することができる。
図7は、本発明の実施例1における画像表示装置を電子機器に取り付けた時の一例を示す図である。本実施例1の画像表示装置10は、単体として使用されても良いが、図7に示すように、例えばパーソナルコンピュータ(以下「PC」)等のような電子機器であるPC300に取り付けても良い。画像表示装置10は必要に応じてPC300に出し入れ可能であり、PC300のディスプレイ上の出力をスクリーンや壁等に投射可能である。このため、PC300に別途画像表示装置を有線等で接続することなく、PC300のディスプレイ上の出力を容易に大画面出力することができる。
図2および図3に示すように、冷却ファン23と画像表示装置本体100とは、いずれも回動可能な可動体(チルト部30)内に取り付けてられている。すなわち、図7に示すチルト部30内に、画像表示装置本体と、それを冷却するのに必要な冷却ファンが搭載されている。このように、画像表示装置をPC等のような電子機器に取り付けて回動させて使用する場合でも、回動体、すなわちチルト部30は、PC300より引き出された状態においてはどのような回動位置にあっても、外気を吸入できる。これにより、画像表示装置が長時間にわたって使用されても赤色レーザ光源装置の出力低下は抑制されるため、3色のレーザ光の出力を安定して得ることができる。また、吸気口と送風機を画像表示装置本体と一体の筐体内に搭載したので外気をロスなく効率良く放熱に利用できるし、冷却風路が短縮できるため各レーザ光源の放熱部の放熱も良好に行うことができる。このような構成において、チルト部30のみが必要最小限引き出される構成にしても良い。この場合には、作業に必要なスペースを広く取る必要がないというメリットがある。
なお、画像表示装置10のPC300への取り付け位置は、図7に示した右側面に限定されるものではなく、左側面や後側面そして前面等に取り付けても良い。
画像表示装置10をPC300(電子機器)に取り付ける場合、チルト部30は自由に回動できるようにPC300の外部に突出していれば良い。よって、固定部20の少なくとも一部がPC300に固定されれば良い。
また、PC300以外で電子機器の例としては、テレビや、ディスプレイ、光ディスクプレイヤ、およびポータブル光ディスクプレイヤ等があり、画像を表示するものであれば、何でも良い。また、これら以外にも、電気機器(例えば、冷蔵庫や洗濯機等の家電機器)の情報を外部に投射するために、この電気機器に画像表示装置10を搭載しても良い。
以上より、本実施例1の画像表示装置は最も使用温度上限値の低い赤色レーザ光源の放熱部の少なくとも一部を冷却風路上の送風機の直下に配置した。このため、外気を効率的に放熱に利用できるために赤色レーザ光源の温度上昇を抑えて温度特性変動を少なくすることができ、長時間の使用による画像表示装置の画質劣化は抑制される。すなわち、画像表示装置は投射する画像の画質劣化を抑制することができ、安定して高画質の画像を出力可能である。
本実施例1では画像表示装置のレーザ光源として代表的な赤色、緑色、青色の3色のレーザ光源で構成されている場合について説明を行う。また画像表示装置の画質向上のために他の発光波長を有するレーザ光源がさらに追加された場合でも本実施例1と同様な構成をすることで同じ効果を得ることができる。
(実施例2)
以下、本発明の実施例2について図8〜図12を用いて説明する。ここでは、実施例1と同一の構成、機能を備えた部材には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施例と実施例1との異なる点はフィン34の配置位置と形状および吸気口の位置である。以下、この異なる点について詳細に説明する。
図8は、本発明の実施例2における画像表示装置の分解図である。図8に示すように、チルト部30には、図1を用いて説明した画像表示装置本体100、冷却ファン23やフィン34等が格納されている。フィン34の底部34cは吸気口22aの直上(吸気口22aの垂直方向)に配置されている。そして冷却ファン23はフィン34の底部34cの直上に配置されている。本実施例では実施例1とは異なり、外気を吸気する面をチルト部30の下面22に設けている。チルト部30の下面22には複数の吸気口22aが設けられている。そしてフィン34の底部34cには後述する複数の通気孔が設けられている。
フィン34の底部34cはチルト部30の下面22の吸気口22aと間隔を空けるように真上に取り付けられ、そして冷却ファン23とも間隔を空けて真下に取り付けられている。また、冷却ファン23はチルト部30の上面21と間隔を空けて取り付けられている。
すなわち、吸気口22aからフィン34の底部34c、冷却ファン23そして上面21へと直列的に間隔を空けて取り付けられている。
次に図9と図10を用いて、画像表示装置10における赤色レーザ光源装置の放熱の流れについて詳細に説明する。
図9は、本発明の実施例2における画像表示装置の上面図であり、図10は、本発明の実施例2における画像表示装置の熱経路と冷却風路を示す断面図で、図9のA−A間の断面を表している。
最初に、図10を用いて画像表示装置の内部の熱経路について説明する。赤色レーザ光源装置2における発熱部(赤色レーザ光を出力する半導体レーザ等)の発熱は、まず赤色レーザホルダ2aに伝えられる。この赤色レーザホルダ2aに伝えられた熱はフィン34に伝えられる。
また、赤色レーザ光源装置2の放熱は本体筐体200も利用する。赤色レーザホルダ2aは本体筐体200と接しているため、赤色レーザ光源装置2の発熱は本体筐体200に伝熱し、そして画像表示装置本体100を介して外部へと伝えられる。なお、図10において一点鎖線で示しているのが赤色レーザ光源装置2の発熱部からの主な熱経路である。
次に、同じく図10を用いて画像表示装置の内部の冷却風路について説明する。チルト部30(図8参照)に取り付けられた冷却ファン23は、吸気口22aより外気を吸入し、矢印D方向に、冷却空気を取り込む。吸入された冷却空気は、赤色レーザホルダ2aと接続しているフィン34の底部34cに直線的に吹き当てられる。そして、フィン34の底部34cに吹き当てられた冷却空気は、フィン34の底部34cに構成されている通気孔を通って、チルト部30の上面21に当りながら矢印EおよびF方向に流出していく。ここでは、冷却空気の流出方向として矢印EおよびFを代表的に記載しているが、実際には、矢印Dを中心とするすべての方向に、冷却空気は流出していく。フィン34は冷却風路上に設けられており、赤色レーザ光源装置2からフィン34に伝えられた熱は、冷却ファン23によって吸気口22aから取り入れられた冷却空気により吸収される。このようにして赤色レーザ光源装置2は、フィン34を介して冷却空気により冷却され、画像表示装置10の内部の放熱は促進される。
以下、フィン34の底部34cに構成されている通気孔について、図11、図12および図13を用いて詳細に説明する。
図11は、本発明の実施例2における冷却フィンの通気孔と外装の吸入口の位置関係を示す図である。図12は、本発明の実施例2における冷却フィンと吸入口の断面図である。図13は、本発明の実施例2における冷却フィンの斜視図および通気孔部の拡大図である。
なお、図12におけるa〜c面なる表記については冷却フィンの通気孔のそれぞれの断面で同じ表記を使用するものとする。
図11において、画像表示装置の下面22にある吸気口22aから吸入された冷却空気は、吸気口22aを通った後そのまま上方へ流れ、フィン34の底部34cの下面(図12のa面)に到達する。そして、下面に沿ってフィン34の底部34cに作られてある通気孔へと流れ込んでいく。その後、フィン34の底部34cの通気孔を上方(冷却ファン23の側)へと流入していく。
従って、図12に示すように、冷却空気は、吸気口22aを通過した後、フィン34の底部34cの通気孔のa面、そしてb面またはc面に接しながら通過していく。aからc面という接触面を増やすことによって、赤色レーザ光源装置から発熱する熱が、より多く放熱される。
なお、吸入口22aの中心線Pとフィン34の底部34cの通気孔の中心線Qとは、図8に示すX−Z面内、すなわち下面22の底面方向において、互いにずれた位置に設定される。図12は、吸入口22aの中心線Pとフィン34の底部34cの通気孔の中心線Qとが、Z軸方向に対してずれていることを示しているが、これと同様に、X軸方向に対してもずれている。
このように、吸入口22aの中心とフィン34の底部34cの通気孔の中心をずらすことにより、フィン34の底部34cのa面を放熱に利用することができる。その放熱領域は、互いの中心線が互いの平面の中間部にある場合に最も大きくなる。また、それに加えて、吸気口22aのフィン34側の面も冷却空気に曝されるようになり、放熱効果が大きくなる。逆に両者の中心が一致していると、フィン34の底部34cのa面の放熱に対する貢献は小さくなってしまう。
このことを、図13を用いてさらに詳細に説明する。図13において、フィン34の底部34cの厚さをD、通気孔の穴面積をS、そして通気孔の周囲長さをLとした場合、D×L>Sの関係を満たす通気孔を設ければ、フィン34の放熱面積は増加する。そして、放熱面が増えることによって、赤色レーザ光源装置からの放熱効果をさらに高めることができる。
また、このように吸気口22aの中心とフィン34の底部34cの通気孔の中心をずらすことにより、外部からの埃や異物が直接入りにくくなる。
なお、本実施例2において、吸気口22aは正方形のものが複数設けられているが、本発明は複数に限るものではなく、吸気口22aが単数であっても良い。そして、吸気口22aの形状は円形でも楕円形でも多角形でも良く、形状を特に限定するものではない。このことは、フィン34の底部34cに設けられている通気孔についても同様である。
それに加えて、本実施例2におけるフィン34の底部34cは、その全面が冷却ファン23の風路上にあり最大限に受風するように配置されているが、本発明の底部34cの配置はこれに限定されるものではなく、フィン34の底部34cの通気孔と吸入口22aとの位置関係や放熱効果およびスペースの関係を考慮して配置しても良い。すなわち、フィン34の底部34cは、冷却ファン23の風路上に少なくとも一部配置されていれば良い。
さらに本実施例2では、チルト部30の下面に吸気口22aを設けているが、チルト部30の上面に吸気口を設けて、冷却ファンの取り付けおよびフィンの形状を変え、実施例2と上下逆にした冷却風路を構成しても良い。
以上のように本実施例2の画像表示装置は、最も使用温度上限値の低い赤色レーザ光源の放熱部の少なくとも一部を吸入口と送風機の間に配置し、吸気口から吸入した冷却空気で直接そして短い冷却風路にて赤色レーザ光源の放熱部を冷却できる。このため、冷却空気を効率的に放熱に利用できるので、赤色レーザ光源の温度上昇を抑えて温度特性の変動を少なくすることができ、長時間の使用による画像表示装置の画質劣化は抑制される。すなわち、画像表示装置は投射する画像の画質劣化を抑制することができ、安定して高画質の画像を出力可能である。
本発明の画像表示装置は、光源であるレーザ光の出力低下を抑制するため、長時間安定して高画質の画像を投射可能な装置として適用可能である。
1 緑色レーザ光源装置
1a 緑色レーザホルダ
2 赤色レーザ光源装置
2a 赤色レーザホルダ
3 青色レーザ光源装置
3a 青色レーザホルダ
4 投射レンズ
5、6 ダイクロイックミラー
7 フィールドレンズ
8 PBS
9 空間変調素子
10 画像表示装置
20 固定部
21 上面
22 下面
21a、22a 吸気口
23 冷却ファン
24 側壁
25 ヒンジ部(回動軸)
30 チルト部
31、32 側面
31a、32a 排気口
34、35 フィン
34a 取付部
34b フィン底部
34c フィン底部
38 熱伝導性シート
39 長穴
100 画像表示装置本体
200 本体筐体
201 突起部
201a、202 面
300 PC

Claims (1)

  1. 吸気口と排気口を備えた筐体と、
    前記筐体内にあって前記吸気口と前記排気口を結び空気を導通可能な風路と、
    前記筐体内の前記風路上にあって空気を導通させる送風機と、
    前記筐体内にあってそれぞれ自ら発する熱を放熱する放熱部を有する互いに異なる発光波長を持つ複数のレーザ光源とを備え、
    前記複数のレーザ光源のうち、最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部の少なくとも一部を、前記風路上において最も前記吸気口側であってかつ前記送風機の直下に配置し、
    前記筐体と前記最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部とを熱伝導シートを介在して密接させ、
    前記最も使用温度上限値の低いレーザ光源の放熱部にその一部を密接させて当該放熱部の熱を吸収し、かつ、前記送風機から当該放熱部に対する真上からの冷却空気を前記最も使用温度上限値の低いレーザ光源側へと流入しやすくする熱伝導性の壁を設ける構成としたことを特徴とする画像表示装置。
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