JP4759865B2 - Injection repair material for concrete body and method for repairing concrete body - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリート体に生じた間隙を塞ぐために適用されるコンクリート体用の注入補修材およびこの注入補修材を用いたコンクリート体の補修方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
コンクリート体には、ひび割れや、タイル張り仕上げあるいはモルタル塗り仕上げなどの外装仕上げと下地コンクリート等との界面部の浮きなど、さまざまな要因で間隙が発生することはよく知られており、この間隙を塞いでコンクリート体としての一体性を回復させる必要がある。
【０００３】
コンクリート体に発生したひび割れを補修する方法としては様々なものが知られている。例えば、止水を目的とする場合には止水弾性体を用い、ひび割れ部分をひび割れ方向に沿ってコンクリート表面からＵ字状に削り取った上で、この削り取ったＵ字状の溝部分に止水弾性体を充填する第１の方法がある。
【０００４】
また、コンクリート体の漏水部や湿潤下でひび割れを補修する場合には親水性のあるセメント系の補修材を用い、この補修材をコンクリート表面からひび割れに注入する第２の方法がある。
【０００５】
さらに、通常のエポキシ樹脂をひび割れ部分に注入する第３の方法も知られている。このエポキシ樹脂は低圧でひび割れ部分に注入することができて、０．１ｍｍ程度の細かいひび割れ部分に対しても十分に浸透し、また付着強度も高いという利点がある。
【０００６】
第３の方法は、タイル張り仕上げやモルタル塗り仕上げした外壁に浮きが発生した場合にも適用されている。浮きが生じた界面部にエポキシ樹脂を注入したり、塗布することで、界面部の一体性を回復させることができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記第１の方法では、溝跡がはっきりと残ってしまったり、周囲の仕上げ材との色合いなどの相性が良好でなく、美観を損ねてしまうという課題があった。
【０００８】
また上記第２の方法では、セメント系補修材をひび割れに押し込む際に高圧で注入する必要があってそのためにコンクリート体の裏面側にシールを施さなければならないが、このようなシールを取り付けることができない場合には施工することができず、また高圧をかけても細かいひび割れ箇所に対しては十分に注入を行うことができないという課題があった。
【０００９】
さらに上記第３の方法では、通常のエポキシ樹脂は、水分や湿気があるとコンクリートとの付着力が急激に低下して層間剥離などを生じやすく、このためコンクリート体の漏水部や湿潤下でのひび割れ等の補修には不適であった。特に通常のエポキシ樹脂は、補修対象箇所の塵埃処理を行わないと、塵埃の介在によってコンクリートとの付着強度を十分に確保できず、補修した部分の近傍でひび割れなどを再発させてしまうおそれがあり、このため水洗いが必ず必要であった。結局、通常のエポキシ樹脂を用いて補修を行う場合には、予め補修対象部分を水洗いして塵埃を除去し、その後十分な乾燥期間をおいた上でエポキシ樹脂の注入を行わなければならず、このために工期が長期化するという課題があった。
【００１０】
また、通常のエポキシ樹脂は、その注入作業などに伴ってコンクリート表面の仕上げを汚損した場合に、その清掃が困難であった。
【００１１】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、コンクリート体が湿潤状態にあっても施工できるとともに、低圧での施工が可能でかつ細かい間隙にも適切に注入することができ、さらにコンクリート表面の美観を損なうこともないコンクリート体のひび割れ注入補修材およびこれを用いて簡便に施工できるコンクリート体用の注入補修材およびこの注入補修材を用いたコンクリート体の補修方法を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明のコンクリート体用の注入補修材は、コンクリート体に生じた間隙を塞ぐために適用される注入補修材であって、二液を混合することにより水可溶となる二液反応形のエポキシ樹脂基剤と硬化剤とを、重量比で１：１〜１：１．２で配合して調製され、水の添加量が、前記注入補修材に対する重量比で５％以内であることを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のコンクリート体の補修方法は、コンクリート体に生じたひび割れ部分を封止する剥離可能な封止部材を、互いに間隔を隔てて当該ひび割れ部分に沿って貼着し、これら封止部材の間から上記ひび割れ部分へ請求項１記載のコンクリート体用の注入補修材を注入することを特徴とする。
【００１４】
さらにまた、本発明のコンクリート体の補修方法は、コンクリート体に生じた外装仕上げの浮き部分に達する削孔を作成し、該削孔から上記浮き部分へ請求項１記載のコンクリート体用の注入補修材を注入することを特徴とする。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。本実施形態のコンクリート体用の注入補修材は、二液を混合することにより水可溶となる二液反応形のエポキシ樹脂基剤と硬化剤とを、重量比で１：１〜１：１．２で配合して調製される。このような注入補修材は例えば、乳化不能エポキシ樹脂基剤と自己乳化形硬化剤の組み合わせから得られ、両者の混合によって水に乳化可能、すなわち水可溶となる二液反応形エポキシ樹脂混合物である。この混合物は、水の存在下やアルカリ環境条件下でも化学反応によって硬化して、三次元的な架橋構造の堅固な硬化樹脂層を形成する。
【００１６】
乳化不能エポキシ樹脂基剤として、変性ビスフェノールＡ／エピクロルヒドリン型のエポキシ樹脂（商品名：エピコートＤＸ−２５５，油化シェルエポキシ（株）製）、自己乳化形硬化剤として、ポリアミノアミド（商品名：トーマイドＴＸＳ−５３Ｃ，富士化成工業（株）製）の組み合わせが最適例として挙げられる。前者と後者を重量比で１：１〜１：１．２の割合で配合し、撹拌混合することで最適なコンクリート体用の注入補修材が得られる。
【００１７】
【表１】
1)乳化不能エポキシ樹脂基剤：水に混ぜても乳化しないエポキシ樹脂。乳化形硬化剤との組み合わせで水可溶（水分散が可能）になる。
2)乳化形エポキシ樹脂基剤：水に混ぜると乳化するエポキシ樹脂。通常形硬化剤および乳化形硬化剤のいずれとも組み合わせ可能である。この組み合わせで水可溶（水分散が可能）になる。
3)自己乳化形硬化剤：それ自体は乳化していないが、エポキシ樹脂基剤を乳化させることができる硬化剤。乳化不能エポキシ樹脂基剤との組み合わせで水可溶（水分散が可能）になる。
4)強制乳化形硬化剤：それ自身が乳化していて、乳化不能エポキシ樹脂基剤と組み合わせることで全体として水可溶（水分散が可能）になる。
5)通常形硬化剤：溶剤形や無溶剤形エポキシ樹脂基剤に配合される一般的な硬化剤で、例えばアミン（ポリアミン）、アミド（ポリアミド）、アミンアダクトなどが知られている。
そしてこれらエポキシ樹脂基剤と硬化剤との配合割合は重量比で１：１が望ましいが、硬化時間調整のために１：（１〜１．２）の範囲とすることができる。この比率から外れると、強度低下を生じるおそれがある。
【００１９】
このようなコンクリート体用の注入補修材をひび割れ部分の補修に用いれば、水可溶性であるので、通常のエポキシ樹脂では付着力が得られない湿潤状態であっても、ひび割れ部分に対する界面付着強度を十分に確保することができ、すなわち湿潤状態下のコンクリート体におけるひび割れ部分の封鎖と一体化、並びに止水を適切に確保することができる。そして、エポキシ樹脂の施工で必ず必要とされる塵埃処理のためにコンクリート体を水洗いしても、その直後から当該ひび割れ部分に本実施形態の注入補修材を注入して補修作業を進めることが可能で、工期短縮も達成することができる。要するに、コンクリート体の乾湿に関わりなく適用することができる。
【００２０】
またエポキシ樹脂であるので、コンクリート表面からの低圧注入が可能であってコンクリート体の裏面にシールを確保できない場合でも適切に施工できるとともに、また低圧で注入できるので細かいひび割れ部分へも十分に浸透させることができる。
【００２１】
タイル張り仕上げやモルタル塗り仕上げをした外壁に適用した場合にあっても、湿潤化における界面付着強度を十分に確保することができる。もちろん低圧注入も可能であって、これにより細かい浮き部分へも十分に浸透し、浮きが生じた界面部の一体性を回復させることができる。
【００２２】
また、圧縮弾性係数に比べて引張時の弾性係数が高くなり、補修箇所の伸び変形に柔軟に対応させることができる。
【００２３】
さらに、水可溶性であるので、本実施形態の注入補修材がコンクリート表面に汚れとなって付着しても、硬化する前であれば水洗いをしながら拭い去ることができ、コンクリート表面の美観が損なわれることを防止することができる。従ってまた、清掃用のシンナーが不要であり、刺激臭も弱く、環境保全に適合する利点を有する。
【００２４】
他方、本実施形態の注入補修材の粘度調整については、気温の低下などによってその粘度が高くなって注入しにくくなった場合には、水を添加すれば粘度を下げることができる。すなわち、水の添加量を加減することで注入補修材の粘度を任意に調整することができる。硬化後の注入補修材の物性を考慮すると、水の添加量は注入補修材に対する重量比で５％以内が好ましい。また逆に、注入補修材の粘度を高くしたい場合には、セメントを添加すればよい。このように自在に粘度を調整することができる。特に粘度を小さくすることで、より微細な間隙にまで十分に注入補修材を浸透させることが可能となる。また、セメントを加えた場合には、セメントの利点も活かした複合材とすることができるとともに、また注入補修材の色合いをコンクリート体の色に近づけることが可能となる。
【００２５】
本発明にかかるコンクリート体用の注入補修材は、壁や床スラブ、梁、柱などの一般的なコンクリート躯体のひび割れ部の補修に対して適用することができる。具体的には、湿気の強い擁壁や地下構造物のひび割れ部、漏水が止まっている水槽や、補修跡を残したくない外壁のひび割れ部などに好ましく適用することができる。さらに、タイル張り仕上げやモルタル塗り仕上げした外壁に生じた浮きの補修に対しても、好ましく採用することができる。
【００２６】
次に、上述したコンクリート体用の注入補修材を用いた簡便なコンクリート体のひび割れ補修方法について説明する。図１に示すように、コンクリート体の表面１に、そのひび割れ部分２に沿って、ひび割れ部分を封止する剥離可能な封止部材３、例えば粘着テープを、互いに２０〜３０ｃｍ程度の間隔を隔てて貼着する。
【００２７】
そして、これら封止部材３の間の隙間を注入口４として、これら注入口４から上記注入補修材を注入するようにする。注入された注入補修材は、注入口４部分のひび割れ部分２からその周辺の封止部材３で封止されたひび割れ部分２へと浸透していくことになり、その硬化によってひび割れ部分２は封鎖され一体化されるとともに止水性を発揮する。その後、封止部材３をコンクリート体の表面１から剥離する。
【００２８】
このような補修方法によれば、コンクリート体の表面１のひび割れ部分２に封止部材３を適宜に貼着するという簡単な作業で、コンクリート表面における注入補修材の注入箇所を少なくすることができ、コンクリート表面が汚損される範囲を狭めることができて、コンクリート表面の美観を適切に維持できるとともに、注入補修材による汚れが発生してもそれを除去するための清掃作業を軽減できる。
【００２９】
また図２には、コンクリート体に生じた外装仕上げの浮き部分に対する補修方法が示されている。図示例にあっては、コンクリート下地面５に施工された下地モルタル６上に張付モルタル７を介してタイル８を張り付けて構成した外壁仕上げのタイル８裏に浮き９が生じている。この場合には、例えば目地１０から浮き９部分に達する削孔１１を形成し、この削孔１１から浮き９部分へ上記注入補修材を注入するようにする。このようにすれば上記ひび割れ補修の場合と同様に、注入補修材は浮き９部分へと浸透していくことになり、その硬化によって浮き９部分が封鎖され一体化されるとともに止水性を発揮する。このような補修方法にあっても、削孔１１を作成するという簡単な作業で、ひび割れ補修の場合と同様な作用・効果を得ることができる。
【００３０】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のコンクリート体用の注入補修材にあっては、水可溶性であるので、湿潤状態下のコンクリート体における間隙部分の封鎖と一体化、並びに止水を適切に確保することができる。またエポキシ樹脂であるので、コンクリート表面からの低圧注入が可能であって、従ってまた、細かい間隙部分へも十分に浸透させることができる。さらに、水可溶性であるので、コンクリート表面に汚れとなって付着しても水洗いで容易に拭い去ることができ、コンクリート表面の美観を保持することができる。
【００３１】
また、本発明のコンクリート体の補修方法にあっては、コンクリート表面のひび割れ部分に封止部材を適宜に貼着したり、外装仕上げの浮き部分に達する削孔を形成するという簡単な作業で、コンクリート体に生じた間隙への注入作業を実施することができるとともに、コンクリート表面が汚損される範囲を狭めることができて、コンクリート表面の美観を適切に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るコンクリート体の補修方法の一実施形態を説明するための説明図である。
【図２】本発明に係るコンクリート体の補修方法の他の実施形態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
１ コンクリート体の表面
２ ひび割れ部分
３ 封止部材
４ 注入口
５ コンクリート下地面
８ タイル
９ 浮き部分
１１ 削孔[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pouring repair material for a concrete body applied to close a gap generated in the concrete body, and a concrete body repairing method using the pouring repair material.
[0002]
[Prior art]
It is well known that gaps occur in concrete bodies due to various factors such as cracks, floating of the interface between the exterior finish such as tiled finish or mortar finish, and the base concrete. It is necessary to restore the integrity as a concrete body by closing.
[0003]
Various methods are known for repairing cracks generated in concrete bodies. For example, when water stoppage is intended, a waterstop elastic body is used, and the cracked portion is cut off from the concrete surface in a U-shape along the cracking direction, and the U-shaped groove portion thus cut off is stopped. There is a first method of filling the elastic body.
[0004]
In addition, there is a second method in which a hydrophilic cement-based repair material is used for repairing a crack in a leaking part of a concrete body or under wet conditions, and this repair material is injected into the crack from the concrete surface.
[0005]
Furthermore, a third method for injecting a normal epoxy resin into the cracked portion is also known. This epoxy resin can be injected into the cracked portion at a low pressure, and has an advantage that it sufficiently penetrates even a finely cracked portion of about 0.1 mm and has high adhesion strength.
[0006]
The third method is also applied to the case where floating occurs on the outer wall that has been tiled or mortared. By injecting or applying an epoxy resin to the interface where the float has occurred, the integrity of the interface can be recovered.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the said 1st method, the groove | channel trace remained clearly, compatibility with surrounding finishing materials etc. was not favorable and there existed a subject that a beauty | look was impaired.
[0008]
In the second method, it is necessary to inject the cement-based repair material into the crack at a high pressure. For this reason, it is necessary to seal the back side of the concrete body. When it was not possible, it was not possible to perform the construction, and even when high pressure was applied, there was a problem that it was not possible to sufficiently inject fine cracks.
[0009]
Furthermore, in the third method, when the normal epoxy resin has moisture or moisture, the adhesion with the concrete is abruptly reduced and is likely to cause delamination. It was unsuitable for repairs such as cracks. In particular, if normal epoxy resin is not treated with dust at the location to be repaired, sufficient adhesion strength with concrete cannot be secured due to the presence of dust, and cracks may recur near the repaired portion. Therefore, washing with water was always necessary. After all, when repairing using normal epoxy resin, the part to be repaired must be washed with water in advance, dust must be removed, and then the epoxy resin must be injected after a sufficient drying period. For this reason, there was a problem that the construction period was prolonged.
[0010]
In addition, it has been difficult to clean a normal epoxy resin when the concrete surface finish is soiled due to the pouring operation.
[0011]
Therefore, the present invention has been made in view of such a conventional problem, and can be applied even when the concrete body is in a wet state, can be applied at a low pressure, and can be appropriately injected into a fine gap. Furthermore, there are provided a concrete body crack injection repair material that does not impair the appearance of the concrete surface, a concrete body injection repair material that can be easily constructed using the same, and a concrete body repair method using the injection repair material. For the purpose.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the injection repair material for a concrete body of the present invention is an injection repair material applied to close a gap generated in the concrete body, and becomes water-soluble by mixing two liquids. It is prepared by blending a two-component reaction type epoxy resin base and a curing agent in a weight ratio of 1: 1 to 1: 1.2, and the amount of water added is 5% by weight relative to the injection repair material. It is within .
[0013]
Further, the method for repairing a concrete body according to the present invention includes a peelable sealing member that seals a cracked portion generated in the concrete body, and affixed along the cracked portion at an interval from each other. The injection repair material for concrete body according to claim 1 is injected into the cracked portion from between the two.
[0014]
Furthermore, the method for repairing a concrete body according to the present invention creates a drilling hole that reaches a floating portion of the exterior finish generated in the concrete body, and the injection repair for the concrete body according to claim 1 from the drilling hole to the floating portion. It is characterized by injecting material.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. The injection repair material for a concrete body of this embodiment is a 1: 1-to-1: 1 weight ratio of a two-component reactive epoxy resin base that becomes water-soluble by mixing two components and a curing agent. .2 and blended. Such an injection repair material is obtained from, for example, a combination of a non-emulsifiable epoxy resin base and a self-emulsifying hardener, and can be emulsified in water by mixing them, that is, a two-component reactive epoxy resin mixture that becomes water-soluble. is there. This mixture is cured by a chemical reaction even in the presence of water or in an alkaline environment to form a rigid cured resin layer having a three-dimensional crosslinked structure.
[0016]
As a non-emulsifiable epoxy resin base, a modified bisphenol A / epichlorohydrin type epoxy resin (trade name: Epicoat DX-255, manufactured by Yuka Shell Epoxy Co., Ltd.), a self-emulsifying type curing agent, polyaminoamide (trade name: tomide) A combination of TXS-53C (Fuji Kasei Kogyo Co., Ltd.) is an optimal example. By mixing the former and the latter in a weight ratio of 1: 1 to 1: 1.2, and stirring and mixing, an optimal injection repair material for concrete body can be obtained.
[0017]
[Table 1]
1) Non-emulsifiable epoxy resin base: An epoxy resin that does not emulsify even when mixed with water. It becomes water-soluble (water-dispersible) in combination with an emulsifying hardener.
2) Emulsified epoxy resin base: An epoxy resin that emulsifies when mixed with water. It can be combined with either a normal type curing agent or an emulsion type curing agent. This combination makes it water soluble (can be dispersed in water).
3) Self-emulsifying curing agent: A curing agent that is not emulsified per se but can emulsify an epoxy resin base. It becomes water-soluble (water-dispersible) in combination with a non-emulsifiable epoxy resin base.
4) Forced emulsification type curing agent: It is emulsified by itself and becomes water-soluble (water dispersible) as a whole when combined with a non-emulsifiable epoxy resin base.
5) Normal type curing agent: A general curing agent blended in a solvent type or solventless type epoxy resin base, for example, amine (polyamine), amide (polyamide), amine adduct, etc. are known.
The mixing ratio of the epoxy resin base and the curing agent is preferably 1: 1 by weight, but can be in the range of 1: (1 to 1.2) for adjusting the curing time. If it is out of this ratio, the strength may be reduced.
[0019]
If such an injection repair material for concrete body is used for repairing cracked parts, it is water-soluble, so even if it is in a wet state where adhesion cannot be obtained with ordinary epoxy resin, the adhesion strength to the cracked parts is improved. It can be ensured sufficiently, that is, the sealing and integration of the cracked portion in the concrete body in a wet state, and water stop can be appropriately ensured. And even if the concrete body is washed with water for the dust treatment that is always required in the construction of epoxy resin, it is possible to proceed with the repair work by injecting the repair material of this embodiment into the cracked part immediately after that. Thus, the construction period can be shortened. In short, it can be applied regardless of whether the concrete body is dry or wet.
[0020]
Also, since it is an epoxy resin, it can be injected at low pressure from the concrete surface and can be properly constructed even when a seal cannot be secured on the back of the concrete body, and it can be injected at low pressure, so it can penetrate well into fine cracks. be able to.
[0021]
Even when applied to an outer wall having a tiled finish or a mortar finish, it is possible to sufficiently ensure the interfacial adhesion strength during wetting. Needless to say, low-pressure injection is also possible, and this allows sufficient penetration of fine floating portions to restore the integrity of the interface where the floating has occurred.
[0022]
Moreover, the elastic modulus at the time of tension becomes higher than the compressive elastic modulus, and it is possible to flexibly cope with the elongation deformation of the repaired portion.
[0023]
Furthermore, since it is water-soluble, even if the injection repair material of the present embodiment becomes dirty and adheres to the concrete surface, it can be wiped off while being washed before it hardens, and the aesthetic appearance of the concrete surface is impaired. Can be prevented. Therefore, the cleaning thinner is unnecessary, the irritating odor is weak, and there is an advantage suitable for environmental conservation.
[0024]
On the other hand, regarding the viscosity adjustment of the injection repair material according to the present embodiment, when the viscosity becomes high due to a decrease in temperature or the like and the injection becomes difficult, the viscosity can be reduced by adding water. That is, the viscosity of the injection repair material can be arbitrarily adjusted by adjusting the amount of water added. Considering the physical properties of the injection repair material after curing, the amount of water added is preferably 5% or less by weight ratio to the injection repair material. Conversely, when it is desired to increase the viscosity of the injection repair material, cement may be added. In this way, the viscosity can be adjusted freely. In particular, by reducing the viscosity, the injection repair material can be sufficiently permeated into a finer gap. In addition, when cement is added, it is possible to obtain a composite material that takes advantage of cement, and it is possible to bring the color of the injection repair material closer to the color of the concrete body.
[0025]
The injection repair material for a concrete body according to the present invention can be applied to repair of a crack portion of a general concrete frame such as a wall, a floor slab, a beam, or a column. Specifically, it can be preferably applied to a retaining wall with strong moisture, a cracked portion of an underground structure, a water tank in which water leakage has stopped, a cracked portion of an outer wall that does not want to leave repair marks, and the like. Furthermore, it can be preferably employed for repair of floating generated on the outer wall that has been tiled or mortared.
[0026]
Next, a simple crack repair method for a concrete body using the above-described injection repair material for a concrete body will be described. As shown in FIG. 1, a peelable sealing member 3, for example, an adhesive tape, which seals a cracked portion along a cracked
[0027]
Then, the gap between the sealing members 3 is used as the injection port 4, and the injection repair material is injected from the injection port 4. The injected repair material penetrates from the cracked
[0028]
According to such a repair method, the injection | pouring location of the injection | pouring repair material in the concrete surface can be decreased by the simple operation | work which sticks the sealing member 3 suitably to the
[0029]
FIG. 2 shows a repair method for a floating portion of the exterior finish generated in the concrete body. In the illustrated example, the float 9 is generated on the back of the
[0030]
【The invention's effect】
As described above, the injection repair material for a concrete body according to the present invention is water-soluble, so that the gap portion in the concrete body in a wet state is properly sealed and integrated, and water is properly secured. Can do. Further, since it is an epoxy resin, low-pressure injection from the concrete surface is possible, and therefore, it can be sufficiently penetrated into a fine gap portion. Furthermore, since it is soluble in water, even if it adheres to the concrete surface as dirt, it can be easily wiped away by washing with water, and the aesthetic appearance of the concrete surface can be maintained.
[0031]
In the concrete body repair method of the present invention, by simply attaching a sealing member to the cracked portion of the concrete surface or forming a hole that reaches the floating portion of the exterior finish, It is possible to perform an injection operation into the gap generated in the concrete body, and it is possible to narrow a range where the concrete surface is soiled, and appropriately maintain the aesthetic appearance of the concrete surface.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view for explaining an embodiment of a concrete body repair method according to the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram for explaining another embodiment of a concrete body repair method according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (3)
水の添加量が、前記注入補修材に対する重量比で５％以内であることを特徴とするコンクリート体用の注入補修材。An injection repair material applied to close a gap generated in a concrete body, and a two-component reaction type epoxy resin base and a curing agent, which become water-soluble by mixing two components, in a weight ratio of 1 : Prepared by blending 1 to 1: 1.2 ,
An injection repair material for concrete bodies , wherein the amount of water added is 5% or less by weight ratio with respect to the injection repair material.
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