JP4756078B2 - ガスタービン燃焼器 - Google Patents

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    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23RGENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
    • F23R2900/00Special features of, or arrangements for continuous combustion chambers; Combustion processes therefor
    • F23R2900/03343Pilot burners operating in premixed mode

Description

本発明は、一定以上の負荷で運転しても排出される窒素酸化物(以下、NOxという)の排出量を抑制できるガスタービン燃焼器に関する。
ガスタービン装置については、運転時にタービンから排出される排ガス組成に関して厳しい環境基準が設けられており、特に、排ガス中に含まれるNOxの排出量の低減が望まれている。従来、このようなガスタービン装置における低NOx化の手法として、燃焼室内に水や蒸気を噴射して燃焼火炎温度を低下させる方法が採用されていたが、この方法によると、装置の熱交換率が低下したり、使用する水質が悪い場合にはタービンの腐食により装置の寿命を短くするなどの課題があった。これらの課題を克服するガスタービン装置として、近年、水や蒸気を用いることなく、低NOx化を図るDLE(Dry Low Emission)燃焼器を用いたガスタービン装置がある。このDLE燃焼器の一つの形態として、メインバーナが設置された燃焼筒の下流側に、予混合型の追焚きバーナを付加し、上流側のメインバーナでの運転点をNOxおよび未燃成分が極小となる条件で運転し、さらに、下流側の追焚きバーナから空気と燃料を予混合した状態で、メインバーナで発生した高温ガスが存在する燃焼筒内に投入することにより燃焼させて、NOxおよび未燃成分を増大させることなく負荷範囲を拡大させるものがある(特許文献1、2)。
特開平8−261468 特開平10−196909
しかしながら、前記特許文献1および2に開示されたガスタービン装置は、DLE燃焼器の燃焼筒の上流側から燃焼筒の追焚きバーナ用の空気孔まで予混合ダクトを長く延出しているから、大掛かりな構造となって燃焼器自体の大型化を招くうえに、部品点数や組付工数の増加によりコスト高となる課題があった。
本発明の目的は、燃焼器の大型化およびコスト高を伴うことなく、低NOx化をコンパクトな構造で実現できるガスタービン燃焼器を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るガスタービン燃焼器は、圧縮機から供給される圧縮空気と燃料を燃焼させてタービンに供給する燃焼器であって、燃焼室を形成する燃焼筒の頭部に設けられたメインバーナと、前記メインバーナよりも前記燃焼筒の下流側で前記燃焼筒の周壁を貫通して配置された追焚きバーナとを備え、前記追焚きバーナは、前記燃焼筒とこれを覆うハウジングとの間に形成された空気通路から前記圧縮空気の一部を前記燃焼筒内へ導入する導入通路と、前記導入通路に導入される圧縮空気に燃料供給孔から燃料を供給して前記導入通路内で予混合気を生成させる燃料ノズルとを有し、前記導入通路は、前記空気通路内の圧縮空気を燃焼筒の径方向外方に導入したのち径方向内方へ向けて折り返して燃焼筒の内方へ供給する折り返し通路であり、前記導入通路における折り返し部分または当該折り返し部分の上流側に前記燃料供給孔が設けられている。ここで、燃焼筒の下流側とは、燃焼筒内の燃焼ガスの流れ方向に沿った下流側をいう。
この構成によれば、追焚きバーナが燃焼筒の頭部のメインバーナよりも燃焼筒の下流側に配置されて、燃焼筒の周壁とハウジングとの間に形成された空気通路から圧縮空気の一部を導入通路に導入する構造であり、従来技術のような、燃焼筒の頭部から燃焼筒の周壁の追焚きバーナ用空気孔まで予混合ダクトを形成する構造ではないから、追焚きバーナがコンパクトになるのに伴い燃焼器のコンパクト化が図れる。また、圧縮空気が導入される導入通路は、導入される圧縮空気の流れを180°偏向させる折り返し通路であるから、圧縮空気は折り返し時に大きな乱れを生じる。これにより、圧縮空気は燃料供給孔から供給された燃料とよく撹拌されて予混合が促進され、燃料の濃度むらの少ない均一な予混合気が得られる。この濃度むらの少ない均一な予混合気がメインバーナの下流側の高温燃焼ガス中で燃焼されるので、NOxの排出量を低減できる。さらに、予混合気には導入通路によって燃焼筒の径方向内方へ向かう貫通力が付与されるので、導入通路内に逆火して追焚きバーナを損傷させるのが防止されるとともに、予混合気が燃焼室の中心部の前記高温燃焼ガス中に十分貫通するから、燃焼器出口温度分布が均一化される。
本発明において、好ましくは、前記導入通路は、前記ハウジングから径方向外方へ突出する第1通路部分と、この第1通路部分から折り返して前記燃焼筒内へ進入する第2通路部分とを有する。この構成によれば、圧縮空気と燃料とが予混合される通路長さ、つまり、圧縮空気と燃料との予混合距離が長くなり、圧縮空気と燃料との予混合が一層促進される。
本発明において、前記追焚きバーナは、前記ハウジングに取り付けられたボデイと、このボデイの内側に支持された案内筒とを有し、前記ボデイと案内筒との間に前記第1通路部分が形成され、案内筒の内側に前記第2通路部分の一部が形成されていることが好ましい。この構成によれば、ボデイと案内筒との組合せという簡素な構造で、折り返しを持つ導入通路を形成できるので、部品点数および組付工数が少なくて済み、製造コストを低減できる。
本発明において、前記導入通路に、通路面積がその上流側よりも小さい絞り部と、これに続いて通路面積が前記絞り部よりも大きい拡大部とが形成されていることが好ましい。この構成によれば、絞り部で導入通路に導入された圧縮空気の流速が増し、続いて拡大部で流速が低下する。このとき、圧縮空気は動圧低下(静圧上昇)するので、圧縮空気には一層の乱れを生じる。これにより、圧縮空気と燃料との撹拌が促進され、予混合気の濃度むらが少なくなる。
本発明において、好ましくは、前記第1通路部分に、通路面積がその上流側よりも小さい絞り部と、これに続いて通路面積が前記絞り部よりも大きい拡大部とが形成され、燃料を第1通路部分に噴出する燃料供給孔が前記絞り部に臨んで配置されている。この構成によれば、第1通路部分の絞り部で圧縮空気の静圧が低下するため、この絞り部に臨んで配置した燃料供給孔からの燃料を第1通路部分にスムーズに供給できる。
本発明において、好ましくは、前記案内筒の下流端部と、この下流端部が貫通する燃焼筒の貫通孔との間に、燃焼筒の外周と貫通孔の内周との間隙を塞ぐシール部材が設けられている。この構成によれば、シール部材を設けたことで、圧縮空気が燃焼筒の外周と貫通孔の内周との間隙から燃焼筒内に侵入するのを防止できる。
さらに、本発明において、前記追焚きバーナは、前記ハウジングに取り付けられたボデイと、前記燃焼筒の径方向内方へ向かって延びるガイド筒と、前記ガイド筒とボデイとの間に形成された環状の流入口に、ガイド筒と同心状に配置されて前記ガイド筒内へ圧縮空気を流入させる複数のガイド片と、前記流入口との間に隙間を存して流入口の外周を覆うように配置された偏向筒とを有し、前記偏向筒とガイド片との間、流入口、およびガイド筒の内方空間によって前記導入通路が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、偏向筒と流入口との間の隙間から導入された圧縮空気が、180°折り返してガイド筒の内方空間に導かれる。この圧縮空気の折り返し時に、大きな乱れを生じるので、燃料とよく撹拌されて予混合が促進され、燃料の濃度むらの少ない均一な予混合気が得られる。しかも、導入通路はハウジングの径方向外方に突出しない構造であるから、燃料器の一層のコンパクト化が図れる。
本発明によれば、追焚きバーナがコンパクトになるのに伴い燃焼器のコンパクト化が図れる。また、圧縮空気が導入される導入通路は、導入される圧縮空気の流れを180°偏向させる折り返し通路であるので、圧縮空気は折り返し時に大きな乱れを生じる。これにより、圧縮空気は燃料ノズルの燃料供給孔から供給された燃料とよく撹拌されて予混合が促進され、燃料の濃度むらの少ない均一な予混合気が得られる。この濃度むらの少ない均一な予混合気がメインバーナの下流側の高温燃焼ガス中で不完全燃焼の燃料とともに燃焼されるので、NOxの排出量を低減できる。さらに、予混合気は導入通路によって燃焼筒の径方向内方へ向かう貫通力も付与されるので、導入通路内に逆火して追焚きバーナを損傷させるのが防止されるとともに、予混合気が燃焼室の中心部の前記高温燃焼ガス中に十分貫通するから、燃焼器出口温度分布が均一化される。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施形態の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかしながら、実施形態および図面は単なる例示および説明のためのものであり、この発明の範囲は添付の特許請求の範囲によって定まる。添付図面において、複数の図面における同一の符号は、同一または相当する部分を示す。
本発明の第1実施形態にかかるガスタービン燃焼器が適用されるガスタービン発電装置の概略構成図である。 第1実施形態にかかるガスタービン燃焼器の縦断面図である。 第1実施形態にかかるガスタービン燃焼器で使用する追焚きバーナを示し、(A)は、その拡大縦断面図、(B)はその平面図である。 同追焚きバーナの構成部材であるキャップと案内筒の組付状態を示し、(A)はその拡大縦断面図、(B)は下方向から見た斜視図である。 第2実施形態にかかるガスタービン燃焼器で使用する追焚きバーナを示す拡大縦断面図である。 同追焚きバーナ出口での予混合気の濃度分布を示す濃度分布図である。 第3実施形態にかかるガスタービン燃焼器で使用する追焚きバーナを示す拡大縦断面図である。 同追焚きバーナ出口での予混合気の濃度分布を示す濃度分布図である。 第4実施形態にかかるガスタービン燃焼器で使用する追焚きバーナを示し、(A)はその拡大縦断面図、(B)は(A)のIXB −IXB 線断面図である。 比較例の追焚きバーナを示し、(A)はその拡大縦断面図、(B)は(A)のX b−X b線断面図である。 同比較例の追焚きバーナ出口における予混合気の濃度分布を示す濃度分布図である。 本発明の第3実施形態にかかる追焚きバーナを使用した燃焼器と、比較例にかかる追焚きバーナを使用した燃焼器との燃焼実験の結果を示す特性図で、燃焼器内での温度上昇とNOx濃度の関係を示す。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の第1実施形態にかかるガスタービン燃焼器が使用されるガスタービン発電装置の概略構成を示す。同図において、ガスタービンGTは、圧縮機1と、燃焼器2と、タービン3とを主な構成要素とし、燃焼器2は、燃料供給装置5と燃料制御装置6とを備えている。圧縮機1から供給される圧縮空気Aと、燃料制御装置6を介して燃料供給装置5から供給される燃料Fとを燃焼器2で燃焼させ、これにより発生する高温高圧の燃焼ガスGをタービン3に供給して、このタービン3を駆動する。圧縮機1は回転軸7を介してタービン3により駆動され、このタービン3はまた、減速機8を介して発電機9のような負荷を駆動する。燃焼器2には、キャン型、アニュラー型があるが、以下の実施形態では、キャン型を使用している。なお、本発明はアニュラー型にも適用可能である。
図2の縦断面図に示すように、燃焼器2は、これに導入される圧縮空気Aと燃焼ガスGとが互いに燃焼器2内の逆方向に流れる逆流缶型であり、円筒状のハウジングH内に、ほぼ円筒状の燃焼筒10が収納されており、その内部に燃焼室11が形成されている。この燃焼器2が回転軸7の軸心と同心状の円筒上に複数個(例えば6つ)配置されている。ハウジングHは、ハウジング本体H1の頭部にハウジングトップH2をボルト19Aで連結したものであり、ハウジングトップH2の先端側となる頭部にはエンドカバー12がボルト12aにより固定されている。
燃焼筒10は、頭部10aと周壁10bとを、図示しないピンにより連結したものである。周壁10bの先端部に、ハウジングH内に位置する環状の板材からなる支持部材13の内端部が溶接により接合されており、ハウジング本体H1の頭部に、支持部材13の外端部がボルト19Bにより連結されている。これにより、燃焼筒10が支持部材13を介してハウジングHに支持されている。支持部材13には円周方向に並んだ複数の空気通過孔13aが設けられている。燃焼筒10の周壁10bとこれを覆うハウジング本体H1との間には、圧縮機1からの圧縮空気Aを燃焼筒10の頭部10a、つまり、上流側へ導く環状の空気通路15が形成されている。ハウジングH内におけるエンドカバー12よりも頭部側には空気導入室17が形成されている。
燃焼筒10の頭部10aには、バーナユニット18が配置されている。このバーナユニット18は、燃料Fを燃焼室11内に直接噴出する分散噴射式のパイロットバーナ20と、このパイロットバーナ20の外周を囲むようにして、燃料Fと圧縮空気Aを旋回混合して生成した予混合気Mを燃焼室11内に噴出する予混合型のメインバーナ21とを備えている。
メインバーナ21は、縦断面L字状の予混合通路26が径方向外向きに開口しており、その開口した環状の空気取入口26aの径方向外側に複数のメイン燃料ノズル28がメインバーナ21の周方向に等間隔で配置されている。メイン燃料ノズル28における空気取入口27に対向する部分に、複数のメイン燃料噴射孔28aが形成されている。メイン燃料ノズル28の基端はエンドカバー12に設けたメイン燃料導入口29に接続されている。前記空気取入口27には複数のスワーラ27が配置されており、メイン燃料導入口29から供給された燃料Fは、空気通路15から空気導入室17内に導入された圧縮空気Aとともに、スワーラ27によって旋回力が付与され、予混合通路26内で予混合されたのち、環状の予混合噴出口26bから予混合気Mとして燃焼室11内に噴出される。
前記パイロット燃料導入口22およびメイン燃料導入口29には、図1の燃料供給装置5から燃料制御装置6を介して燃料Fが供給される。
燃焼筒10の周壁10bの上流部には、1つまたは複数の点火プラグ30が、その先端を燃焼室11内に臨ませて配置されている。点火プラグ30は、ハウジングHを貫通してハウジングHに固定されており、起動時には、パイロットバーナ20から燃焼室11内に燃料Fを噴射して点火プラグ30による点火により拡散燃焼が行われる。続いて、通常運転時には、メインバーナ21から燃焼室11内に噴射された予混合気Mを燃焼して、燃焼筒10の上流部において、メインバーナ21の下流側に第1の燃焼領域S1を形成させる。また、燃焼筒10における第1の燃焼領域S1よりも下流側には、燃焼筒10の周壁10bを貫通した複数(例えば4つ)の貫通孔31が周方向に等間隔に設けられている。ハウジングHにおける各貫通孔31に対向する部分には、予混合型の追焚きバーナ40が取り付けられて、その先端部を、貫通孔31を通して燃焼室11内に臨ませている。こうして、追焚きバーナ40は、メインバーナ21よりも燃焼筒10の下流側に設けた前記貫通孔31に貫通して配置され、追焚きバーナ用の予混合気M1を燃焼室11内に噴射して、第1の燃焼領域S1の下流側に第2の燃焼領域S2を形成させる。
図3は、追焚きバーナ40の詳細を示す。図3(A)に示すように、この追焚きバーナ40は、燃焼筒10の軸心Cと直交する真直なバーナ軸心C1を有しており、ハウジングHに取付けられたボディ41と、このボディ41の内側に支持された中空の案内筒42とを備え、前記ボディ41と案内筒42との間および案内筒42の内部空間にわたって連通する導入通路50が形成されている。前記案内筒42の下流端部(流出口)42bは、燃焼筒10の貫通孔31を貫通して燃焼室11内に臨んでいる。
導入通路50は、空気通路15内を燃焼筒10の頭部10a(図1)に向かって導かれる圧縮空気Aの一部を燃焼筒10の径方向外方に向けて導入したのち、径方向内方へ向けて折り返して、燃焼筒10の内方の燃焼室11に供給する180°折り返し通路として形成されている。ボディ41は、燃料ノズル43とその上部を覆うキャップ44とを有している。燃料ノズル43はノズル本体43aとその外周に嵌め込まれたノズルカバー43bとを有し、ノズル本体43aとノズルカバー43bの間に燃料溜まり45が形成されている。ノズルカバー43bの少なくとも1個所には、ノズルカバー43bに燃料Fを導入する燃料導入路47を形成するニップル48が取り付けられている。ノズル本体43aには、図3(B)に示すように、複数(例えば16個)の燃料供給孔49がバーナ軸心C1の周りに等間隔で設けられて、その燃料噴射方向がバーナ軸心C1に向けられている。燃料ノズル43は、導入通路50に燃料供給孔49から燃料Fを供給し、導入通路50内で前記圧縮空気Aとの混合により予混合気M1を生成させる。ハウジングHにはマウント46が溶接などにより固定されており、このマウント46に、ボディ41を形成する燃料ノズル43とキャップ44がボルトのような締結部材52により取り付けられている。
前記折り返し通路としての導入通路50は、ハウジングHから径方向外方へ突出する第1通路部分50aと、この第1通路部分50aから折り返して燃焼筒10内へ進入する第2通路部分50bとを有し、折り返し部分50cが前記第1通路部分50aの終端と第2通路部分50bの始端との間に位置している。したがって、第1通路部分50aから流入した圧縮空気Aは、折り返し部分50cで180°偏向したのち第2通路部分50bに流入し、第2通路部分50bから燃焼筒10内の燃焼室11に導入される。圧縮空気Aは、前記折り返し部分50cでの折り返し時に大きな乱れを生じる。これにより、複数の燃料供給孔49から燃料Fが分散して導入通路50内に供給されることと相俟って、燃料Fと圧縮空気Aとの撹拌が促進される。加えて、導入通路50が折り返し通路となっていることで、圧縮空気Aと燃料Fとの予混合距離も長くなるため、これら圧縮空気Aと燃料Fの撹拌が一層促進される。その結果、燃料Fの濃度むらが少ない予混合気M1が得られる。
図4(A)に示すように、導入通路50の構成部材となる案内筒42とキャップ44とは、その軸心がバーナ軸心C1と合致するように配置され、図4(B)に示す複数本のステー53を介して案内筒42がキャップ44に支持されている。すなわち、図4(A)に示すキャップ44に設けた挿通孔54にステー53を挿通して溶接で固定し、ステー53の下部を案内筒42の上部の溝42aに嵌め込んで溶接により固定する。このようにして組み付けられた案内筒42とキャップ44が、図3(A)に示す燃料ノズル43とともにマウント46上に載置され、ボルトのような締結部材52を、キャップ44のボルト挿通孔56および燃料ノズル43のボルト挿通孔57に挿通し、マウント46のねじ孔58にねじ込むことにより、ハウジングHに固定している。このように、案内筒42とキャップ44とを予めアセンブリングとすることで、ボディ41の組立てを容易化している。
案内筒42の流出口42bと燃焼筒10の貫通孔31との間に、燃焼筒10の外周と貫通孔31の内周との間隙を塞ぐリング状のシール部材60が設けられている。このシール部材60を設けたことで、圧縮空気Aが燃焼筒10の外周と貫通孔31の内周との間隙から燃焼筒10内に侵入するのを防止している。このシール部材60は、燃焼筒10に固定されたシール受け部61と、案内筒42に固定されたドーナツ板状のシール片62とを有し、シール受け部61に形成されたシール空間63内にシール片62を嵌め込むことにより、案内筒42と燃焼筒10の貫通孔31との間をシールしている。シール片62はシール空間63内でバーナ軸心C1と直交する径方向に移動自在に設定されており、これによって、ハウジングHと燃焼筒10との組立誤差や熱膨張差を吸収している。
つぎに、上記構成にかかるガスタービン燃焼器の動作について図2を参照しながら説明する。この燃焼器2の起動時および起動後に拡散運転(非低NOx運転)する場合には、パイロットバーナ20を作動させ、燃料導入口22から導入した燃料Fを燃焼室11内に噴射して拡散燃焼させる。通常運転時(低NOx運転時)には、メインバーナ21を作動させ、メインバーナ21内で生成され、予混合気Mを燃焼室11内に噴射して第1の燃焼領域S1において希薄燃焼させる。これにより、燃焼室11内の燃焼温度が低下して、NOxの発生が抑制される。
さらに、下流側の追焚きバーナ40から燃焼室11内に噴出された、燃料Fの濃度むらが少ない予混合気M1が前記第1の燃焼領域S1によりかなりの高温になっている第2の燃焼領域S2に導入され、第2の燃焼領域S2で燃焼される。これにより、燃焼器出口でNOxの発生を低減でき、NOx排出量を抑制できる。
ここで、追焚きバーナ40は燃焼筒10の頭部10aのメインバーナ21よりも下流側に配置されて、既存の空気通路15から追焚きバーナ40の導入通路50に導入した圧縮空気Aの一部に燃料Fを供給することで予混合気M1を生成しているから、従来の大掛かりな予混合ダクトが不要になるので、追焚きバーナ40がコンパクトになり、これに伴って燃焼器2のコンパクト化が図れる。また、圧縮空気Aは、導入通路50により、燃焼筒10の内方へ向かって径方向内方へ導かれるので、燃焼筒10の径方向内方へ向かう貫通力が付与される。これにより、導入通路50内に逆火して追焚きバーナ40を損傷させるのが防止される。
図5は本発明の第2実施形態にかかる追焚きバーナ40Aを示す。この第2実施形態において、前記第1実施形態と同一部分または相当部分には同一の符号を付してその詳しい説明を省略し、主に異なる構成についてのみ説明する。この第2実施形態では、折り返し通路である導入通路50Aを形成する第1通路部分50Aaと、この第1通路部分50Aaから折り返した第2通路部分50Abのうち、第1通路部分50Aaの中間部に、通路面積がその上流側である上流部51aよりも小さい絞り部51bを設け、これに続く、第1通路部分50Aaの下流部に、通路面積が前記絞り部51bよりも大きい拡大部51cを設けている。前記第1通路部分50Aaの終端、つまり、拡大部51cの終端と、第2通路部分50Abの始端との間が、折り返し部分50Acとなっている。燃料供給孔49は、圧縮空気Aの静圧が低下する絞り部51bに臨んで配置されている。これにより、燃料供給孔49から燃料Fを第1通路部分50Aaに円滑に供給できる。
このように、前記第1通路部分50Aaはその上流部51aと下流部の拡大部51cとで通路面積が大きく、その中間部の絞り部51bで最も狭小な通路面積となる。この場合、第1通路部分50Aaを形成するマウント46、ボディ41、および案内筒42のうち、マウント46およびボディ41における第1通路部分50Aaに面する部分は平坦面であるが、案内筒42の外周面に膨出部65が形成されて、外径Do が、第1通路部分50Aaの上流部51aに面する部分で小さく、第1通路部分50Aaの絞り部51bに面する部分で上流側から下流側にかけて徐々に大きくなったのち一定を保ち、さらに第1通路部分50Aaの拡大部51cに面する部分では徐々に小さくなるように設定されている。
この第2実施形態では、空気通路15の圧縮空気Aの一部が第1通路部分50Aaの上流部51aから燃焼筒10の径方向外方に向けて流入すると、中間部の絞り部51bを通過する際に流速が増し、続いて拡大部51cに至ると流速が低下し、静圧が上昇する。この圧力変化により圧縮空気Aに大きな乱れを生じる。圧縮空気Aにはさらに、折り返し部分50Acでの折り返しによって乱れが生じる。このような乱れにより、圧縮空気Aと燃料Fとがよく撹拌されて、予混合が促進される。その他の動作および作用は第1実施形態と同様である。
前記追焚きバーナ40Aの出口、つまり、案内筒42の流出口42bでの予混合気M2の濃度分布を図6に示す。最も濃度が高い第1エリアP 1(最大濃度0.024 )が中央部の狭い部分のみであり、最も濃度が低い第3エリアP3(濃度0.015 )が4割程度を占め、中間濃度の第2エリアP 2が残部を占める程度で、全体として燃料濃度のばらつきが少ない。このように、第2実施形態では、後述する比較例(図10および図11)による追焚きバーナ100に比べて、燃料Fの最大ピーク濃度がほぼ半減しており、濃度分布も平滑化されていて、燃料Fの濃度むらの少ない均一な予混合気M2が生成されていることがわかる。
図7は本発明の第3実施形態にかかる追焚きバーナ40Bを示す。この第3実施形態は、第2実施形態と同様に、折り返し通路としての導入通路50Bを形成する第1通路部分50Baと、この第1通路部分50Baから折り返した第2通路部分50Bbのうち、第1通路部分50Baの中間部に通路面積が小さい絞り部52bと、その下流の拡大部52cとを設けている。燃料Fを第1通路部分50Baに噴出する燃料供給孔49は、絞り部52bに臨むように、燃料ノズル43に配置されている。前記第1通路部分50Baの終端と第2通路部分50Bbの始端との間が折り返し部分50Bcとなっている。
この第3実施形態の場合、第2実施形態と異なり、案内筒42の外周面は平坦面であるが、ボディ41の内周面における第1通路部分50Baに面する部分に、内側(内径側)へ膨出する膨出部66が形成されて、内径Diが、第1通路部分50Baの上流部52aに面する部分から、その下流の絞り部52bに面する部分にかけて徐々に小さくなったのち、一定を保ち、さらに、第1通路部分50Baの下流部の拡大部52cに面する部分で徐々に大きくなるように設定されている。前記膨出部66はボディ41の燃料ノズル43に形成されており、その上流端部(図7の下端部)が上流側へ延出されて、ボディ41の内周面の一部分を覆っている。
この第3実施形態でも、第2実施形態の場合と同様に、絞り部52bで圧縮空気Aが圧力低下するため、この絞り部52bに臨んで配置した燃料供給孔49からの燃料Fを第1通路部分50Baに円滑に供給できる。また、圧縮空気Aは絞り部51bで流速が増したのち拡大部51cで流速が低下し、静圧が上昇するので、拡大部51cで大きな乱れが生じ、さらに折り返し部分50Bcで乱れが生じるので、圧縮空気Aと燃料Fがよく撹拌されて予混合が促進され、濃度むらの少ない均一な予混合気M3が得られる。その他の作用および効果は前記各実施形態とほぼ同様である。
追焚きバーナ40Bの出口、つまり、案内筒42の流出口42bでの予混合気M3の濃度分布は、図8に示すように、最も濃度が高い第1エリアP 1(最大濃度0.023 )が中央部の狭い部分のみであり、これよりも僅かに濃度の低い第2エリアP 2(濃度0.020 )が残部を占める程度で、全体として燃料濃度のばらつきがきわめて少ない。このように、第3実施形態でも、後述する比較例の追焚きバーナ100(図10および図11)に比べ、燃料Fの最大ピーク濃度が1/3以下と激減しており、濃度分布も平滑化されていて、燃料Fの濃度むらのきわめて少ない予混合気M3が生成されていることがわかる。
図9(A)は、本発明の第4実施形態にかかる追焚きバーナ40Cを示す。同図に示すように、この追焚きバーナ40Cは、燃焼筒10の軸心Cと直交する真直なバーナ軸心C1を有し、ハウジングHに取り付けられた燃料ノズル70と、燃焼筒10の径方向内方へ向かって延びるガイド筒73と、このガイド筒73と燃料ノズル70との間に形成された環状の流入口74にガイド筒73と同心状に配置されて、前記ガイド筒73内へ圧縮空気Aを流入させる複数のガイド片75と、前記流入口74との間に隙間B1を存して流入口74の外周を覆うように配置された円筒形の偏向筒76とを備えている。前記偏向筒76とガイド片75との間、流入口74、およびガイド筒73の内方空間によって、導入通路50Cの上流部分が形成されている。
燃料ノズル70は、ハウジングHに設けたマウント46にボルトのような締結部材52により取り付けられるつば付き円柱状のノズルボデイ71と、これに固定された円板状のノズルプレート72とを有しており、燃料ノズル70とノズルプレート72との間に燃料溜め空間78が形成されている。ノズルボデイ71とノズルプレート72は、前記バーナ軸心C1上に同心に配置されている。
さらに、ノズルボデイ71には、燃料溜め空間78に燃料Fを導入するための燃料導入路81が形成され、この燃料導入路81の燃料導入口82を形成するニップル83が取り付けられている。ノズルプレート72の外周部には、燃料溜め空間78に連通する燃料供給孔85が形成されている。追焚きバーナ40Cはさらに、燃焼筒10の貫通孔31に取り付けられて前記導入通路50Cの下流部分を形成する導入筒79を備えている。この導入筒79の入口79aはベルマウス状に外径方向に湾曲している。前記導入筒79は、従来の燃焼筒10に既存のものをそのまま使える。ガイド筒73と導入筒79の間には軸方向の隙間B2が設けられており、これによって、ガイド筒73と導入筒79の形状寸法、組立および取付位置の精度が低くても、両者73,79の接触を防止して、製造性および組付性を向上させる。
図9(B)に示すように、ガイド片75は、ノズルプレート72と同心の配置で円周方向に等間隔で複数(例えば12個)設けられており、このガイド片75の上部を覆う前記ノズルプレート72の燃料供給孔85は、隣接するガイド片75の間に、一つずつ設けられている。
図9(A)に示す空気通路15からの圧縮空気Aは、偏向筒76とガイド片75との間の隙間B1から流入するが、流入口74に進入するとき、隣接するガイド片75で区画された複数の分割口75aから流れ込んで流入口74の中心方向へ向けて導入される。各分割口75aから流入する空気流a1は、中央突起72aによって互いに直接衝突して流速が低下するのが避けられた状態で、中央突起72aにより下向きに90°偏向されてガイド筒73の内方空間を通過し、燃焼筒10の径方向内方へ流れて導入筒79の流出口79bから燃焼筒10の内方の燃焼室11に導入される。
この第4実施形態において、偏向筒76とガイド片75との間の隙間B1により第1通路部分50Caが形成され、ガイド筒73および導入筒79の内方空間により第2通路部分50Cbが形成され、ガイド片75が設けられた部分により折り返し部分50Ccが形成されている。したがって、空気通路15から偏向筒76とガイド片75との間の第1通路部分50Caに流入した圧縮空気Aは、第1通路部分50Ca内を燃焼筒10の径方向外方へ向かって流れ、ガイド片75を経て、ガイド筒73の内方空間に流入する際に180°折り返すように偏向されるので、その折り返し時、つまりガイド筒73へ導入されるときに大きな乱れを生じる。この圧縮空気Aにノズルプレート72の燃料供給孔85から噴出された燃料Fが供給されるので、導入通路50C内で両者はよく撹拌されて予混合が促進され、濃度むらの少ない均一な予混合気M4が得られる。
さらに、この第4実施形態の場合、導入通路50CがハウジングHの径方向外方に突出しない構造であるから、前記第1〜第3実施形態に比べて燃焼器2の一層のコンパクト化が図れる。その他の動作および作用は前記各実施形態とほぼ同様であるので、その詳しい説明は省略する。
図10により、比較例の追焚きバーナ100について説明する。図10(A)に示す追焚きバーナ100は、燃焼筒10の軸心Cと直交する真直なバーナ軸心C1を有し、上端に燃料導入口102を有し、下端に燃料供給孔101aが形成された真直な燃料ノズル101を、ボルトのような締結部材105でハウジングHに取付固定し、前記燃料供給孔101aが燃焼筒10の貫通孔31に取り付けた導入筒103内に臨むように配置したものである。導入筒103はベルマウス状の入口103aを有している。燃料供給孔101aは、図10(B)に示すように、燃料ノズル101の周方向に等間隔で8つ設けられている。この追焚きバーナ100の場合、空気通路15からの圧縮空気Aは、90°偏向されて導入筒103内に導入され、この導入筒103内で、燃料供給孔101aから噴出される燃料Fと予混合される。このように、比較例の場合は、導入筒103に流入する際に、180°ではなく、90°偏向するだけであるから、圧縮空気Aには十分な乱れが生じておらず、しかも,燃料Fが供給される位置が、圧縮空気Aが偏向された後であるため、燃料Fと圧縮空気Aとの攪拌が十分なされない。さらに、予混合距離は導入筒103の高さ寸法程度であって、前記各実施形態に比べて大幅に短い。したがって、燃料Fと圧縮空気Aとが十分撹拌されず、予混合が不十分で燃料Fの濃度むらの多い予混合気M5しか得られない。
比較例による追焚きバーナ100の出口、つまり導入筒103の流出口103bでの燃料の濃度分布は、図11に示すように、最も濃度が高い第1エリアP 1(最大濃度0.074 )が中央部の広い部分を占め、最も濃度が低い第3エリアP3(濃度0.000 )が外周部全体に広がり、中間濃度を示す第2エリアP2が第1エリアP1と第3エリアP3の間に僅かに存在している。このことから明らかなように、比較例の場合、予混合が不十分で、その予混合気M5の燃料濃度のむらがきわめて大きい。
図12に、前記第3実施形態(図7)の追焚きバーナ40Aを使用した燃焼器2と、図10に示した比較例の追焚きバーナ100を使用した燃焼器との燃焼実験の結果を示す。図12の横軸は、図2に示す燃焼筒10の出口10eでの燃焼ガスGの温度を示し、縦軸は、NOx濃度を示す。図12に示すように、この比較例の場合、燃焼器内での温度上昇が増大して、負荷率100%に対応する評価基準温度Trに近づくと、NOx濃度が大幅に増加している。これに対して、第3実施形態の場合では、すべての温度領域でNOx目標値を下回り、基準温度Trに達した時点でも、NOx濃度が低く、NOxの排出量が抑制されていることがわかる。第1、第2および第4実施形態においても図12とほぼ同じような傾向が見られた。
なお、メイバーナ21としては、上記実施形態で用いた予混合型のバーナに限られず、拡散型のバーナを用いてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本件明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。したがって、そのような変更および修正は、添付の特許請求の範囲から定まるこの発明の範囲内のものと解釈される。
1 圧縮機
2 燃焼器
3 タービン
5 燃料供給装置
6 燃料制御装置
10 燃焼筒
10a 周壁
10b 頭部
11 燃焼室
15 空気通路
21 メインバーナ
40、40A、40B、40C 追焚きバーナ
41 ボディ
42 案内筒
43 燃料ノズル
49 燃料供給孔
50,50A、50B、50C 導入通路
50a、50Aa、50Ba 第1通路部分
50b、50Ab、50Bb 第2通路部分
50c、50Ac、50Bc 折り返し部分
51a、52a 第1通路部分の上流部
51b、52b 第1通路部分の絞り部
51c、52c 第1通路部分の拡大部
60 シール部材
65 膨出部
73 ガイド筒
75 ガイド片
76 偏向筒
79 導入筒
A 圧縮空気
F 燃料
H ハウジング
S1 第1の燃焼領域
S2 第2の燃焼領域

Claims (7)

  1. 圧縮機から供給される圧縮空気と燃料を燃焼させてタービンに供給する燃焼器であって、
    燃焼室を形成する燃焼筒の頭部に設けられたメインバーナと、前記メインバーナよりも前記燃焼筒の下流側で前記燃焼筒の周壁を貫通して配置された追焚きバーナとを備え、
    前記追焚きバーナは、
    前記燃焼筒とこれを覆うハウジングとの間に形成された空気通路から前記圧縮空気の一部を前記燃焼筒内へ導入する導入通路と、
    前記導入通路に導入される圧縮空気に燃料供給孔から燃料を供給して前記導入通路内で予混合気を生成させる燃料ノズルとを有し、
    前記導入通路は、前記空気通路内の圧縮空気を燃焼筒の径方向外方に導入したのち径方向内方へ向けて折り返して燃焼筒の内方へ供給する折り返し通路であり、
    前記導入通路における折り返し部分または当該折り返し部分の上流側に前記燃料供給孔が設けられているガスタービン燃焼器。
  2. 請求項1において、前記導入通路に、通路面積がその上流側よりも小さい絞り部と、これに続いて通路面積が前記絞り部よりも大きい拡大部とが形成されているガスタービン燃焼器。
  3. 請求項1または2において、前記導入通路は、前記ハウジングから径方向外方へ突出する第1通路部分と、この第1通路部分から折り返して前記燃焼筒内へ進入する第2通路部分とを有するガスタービン燃焼器。
  4. 請求項3において、前記追焚きバーナは、前記ハウジングに取り付けられたボデイと、このボデイの内側に支持された案内筒とを有し、前記ボデイと案内筒との間に前記第1通路部分が形成され、案内筒の内側に前記第2通路部分の一部が形成されているガスタービン燃焼器。
  5. 請求項3または4において、前記第1通路部分に、通路面積がその上流側よりも小さい絞り部と、これに続いて通路面積が前記絞り部よりも大きい拡大部とが形成され、燃料を第1通路部分に噴出する燃料供給孔が前記絞り部に臨んで配置されているガスタービン燃焼器。
  6. 請求項おいて、前記案内筒の下流端部と、この下流部が貫通する燃焼筒の貫通孔との間に、燃焼筒の外周と貫通孔の内周との間隙を塞ぐシール部材が設けられているガスタービン燃焼器。
  7. 請求項1において、前記追焚きバーナは、前記ハウジングに取り付けられたボデイと、前記燃焼筒の径方向内方へ向かって延びるガイド筒と、前記ガイド筒とボデイとの間に形成された環状の流入口に、ガイド筒と同心状に配置されて前記ガイド筒内へ圧縮空気を流入させる複数のガイド片と、前記流入口との間に隙間を存して流入口の外周を覆うように配置された偏向筒とを有し、前記偏向筒とガイド片との間、流入口、およびガイド筒の内方空間によって前記導入通路が形成されているガスタービン燃焼器。
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