JP4755073B2 - 電子透かし埋め込みシステム - Google Patents

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Description

この発明は、画像や音声などのコンテンツに電子透かし情報を埋め込む電子透かし埋め込みシステムに関するものである。
従来例による電子透かし埋め込みシステムにおいては、原画を画素または任意の大きさのブロックを1ユニットとして、1ユニット毎に情報1ビットを埋め込む。埋め込み情報Nビットを1〜Nの1ビット毎に分割する。そして、埋め込み用乱数発生器で座標を決定し、電子透かし埋め込み手段で、座標のユニットの全ての画素の最下位ビットを埋め込み情報で置き換え、電子透かし埋め込み後画像を得ている(例えば、特許公報1参照)。
また、電子透かし検出システムにおいては、電子透かし検出前画像から、埋め込み用乱数発生器と同一の乱数を発生する検出用乱数発生器でユニットの座標を決定して、電子透かし検出部で座標のユニットの任意の画素の最下位ビットを抽出して検出情報を得ている。
コンテンツへの攻撃が全くない場合、電子透かし検出前画像は電子透かし埋め込み後画像と全く同一であり、検出情報は埋め込み情報と同一となり、正常に電子透かしが検出できる。
特開2004−153493号公報
以上のように、従来例では、乱数を用いて情報ビットの埋め込み位置を決定していたため乱数発生器が必要であった、埋め込み側と検出側で異なるプロセッサを用いる場合に乱数の演算が異なると位置が合わずに検出できなかった、埋め込みユニットの位置に偏りが発生しノイズとして人に感知されやすかった、既に出てきた座標が再度計算されて重複を避ける処理が必要だったなどの問題があった。
この発明の上述した課題を解決するためになされたもので、乱数発生器を用いることなく、簡単に埋め込みユニットの位置を求めることができる電子透かし埋め込みシステムを得ることを目的とする。
この発明に係る電子透かし埋め込みシステムは、画像の画素またはブロックのユニットに複数の情報ビットを順次埋め込む電子透かし埋め込みシステムであって、画像の埋め込み水平及び垂直ユニット数(以下、「水平・垂直ユニット数」と称する)に応じて埋め込み水平及び垂直増分(以下、「水平・垂直増分」と称する)を決定する水平及び垂直増分決定手段(以下、「水平・垂直増分決定手段」と称する)と、画像に前記複数の埋め込み情報を第1情報ビット埋め込み位置から順次埋め込む際に、第2情報ビット以降の埋め込み位置は前記水平及び垂直増分決定手段により決定された水平及び垂直増分だけ順次加算した位置に埋め込み、加算した位置が画像からはみ出した場合は画像の反対側からはみ出した分だけ移動した位置に埋め込むことで、電子透かし埋め込み後画像を得る電子透かし埋め込み手段とを備えたものである。
この発明によれば、画像の画素またはブロックのユニットに情報ビットを埋め込む際、各情報ビットを順次固定増分の位置に埋め込んで重複しないで全てのユニットに埋め込むことで、乱数発生器を用いることなく、簡単に埋め込みユニットの位置を求めることができる。
実施の形態1.
図1(a),(b)は、この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。図1(a)に示す電子透かし埋め込みシステムは、原画(D(x、y))1の埋め込み水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10に応じて埋め込み水平・垂直増分(dx,dy)11を決定する水平・垂直増分決定手段3と、原画1に埋め込み情報I(k)(k=1〜N)2を第1情報ビット埋め込み位置から順次埋め込む際に、第2情報ビット以降の埋め込み位置は水平・垂直増分決定手段3により決定された水平・垂直増分11だけ順次加算した位置に埋め込み、加算した位置が画像からはみ出した場合は画像の反対側からはみ出した分だけ移動した位置に埋め込むことで、電子透かし埋め込み後画像(W(x,y))5を得る電子透かし埋め込み手段4とを備えている。
また、図1(b)に示す電子透かし検出システムは、電子透かし検出前画像(W’(x,y))6の検出水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)12に応じて水平・垂直増分(dx,dy)13を決定する水平・垂直増分決定手段7と、電子透かし検出前画像6と水平・垂直増分決定手段7からの水平・垂直増分13とに基づいて電子透かし埋め込み手段4と同一の位置計算を行うことで、検出情報(I’(k))9を得る電子透かし検出部8とを備えている。
次に、図1について動作を説明する。この発明においては、埋め込み用乱数発生器と検出用乱数発生器は用いずに、埋め込むユニットの座標(x(k),y(k))を計算する。
電子透かし埋め込みシステムにおいては、原画1の埋め込み水平・垂直ユニット数10に応じて水平・垂直増分決定手段3で水平・垂直増分11を決定し、電子透かし埋め込み手段4において、第1情報ビット埋め込み位置から水平・垂直増分11だけ右下方向に順次加算した位置に第2情報ビット以降を埋め込む。第1情報ビット埋め込み位置は任意である。加算した位置が右および下にはみ出した分はそれぞれ左および上へ回すこととする。
電子透かし検出システムにおいては、水平・垂直ユニット数12に応じて水平・垂直増分決定7で水平・垂直増分13を決定し、電子透かし検出部8において電子透かし埋め込みと同一の位置計算を行う。ここで、検出時の水平・垂直ユニット数12、水平・垂直増分13は、埋め込み時の水平・垂直ユニット数10、水平・垂直増分11とそれぞれ同一であり、埋め込み時と検出時とで同一の位置が計算される。
ここで、埋め込み及び検出方法を詳細に説明すると、以下のとおりである。
x(k)=mod(x1+(k−1)・dx,xsize)
y(k)=mod(y1+(k−1)・dy,ysize)
(k=1〜N)
但し、xsize:水平方向のユニット数
ysize:垂直方向のユニット数
dx:水平方向の増分
dy:垂直方向の増分
mod(a,b):aをbで割ったときの余り
であり、
W(x(k),y(k))=D(x(k),y(k))
−mod(D(x(k),y(k)),2)+I(k)
但し、D(x(k),y(k)):原画1の輝度値
W(x(k),y(k)):電子透かし埋め込み後画像5の輝度値
I(k):埋め込み情報2
として埋め込み情報2を埋め込む。
検出においても、検出ユニットの座標(x(k),y(k))は埋め込みのときと同一であるので省略する。電子透かし検出前画像6から、
I'(k)=mod(W'(x(k),y(k)),2)
但し、
W'(x(k),y(k)):電子透かし検出前画像6の輝度値
として検出情報(I'(k))9を得る。
図2は、この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込み位置の決定方法の説明図である。この図2では、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)=(24,16)であり、水平・垂直増分(dx,dy)=(5,2)と設定し、第1情報ビット埋め込み位置(x1,y1)=(12,9)(画像のほぼ中心としたが任意である)から順次電子透かし情報を埋め込むときの埋め込みユニットの位置を示す。第2情報ビット埋め込み位置(x(2),y(2))=(17,11)、第3情報ビット埋め込み位置(x(3),y(3))=(22,13)は、水平・垂直増分(dx,dy)=(5,2)すつ右下方向に移動する。第4情報ビット埋め込み位置(x(4),y(4))は、本来(27,15)であるが、画像の右側端をはみ出すため、その分の27−24=3が左側端からの位置となり、(x(4),y(4))=(3,15)となる。第5情報ビット埋め込み位置(x(5),y(5))は、本来(8,17)であるが、下側端をはみ出すため、その分の17−16=1が上側端からの位置になり、(x(5),y(5))=(8,1)となる。
図3は、この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。この例では、
水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)=(24,16)
水平・垂直増分(dx,dy)=(4,4)
第1情報ビット埋め込み位置(x1,y1)=(12,9)
としたが、第12情報ビット埋め込み位置(x(12),y(12))=(8,5)の後、第13情報ビット埋め込み位置(x(13),y(13))=(12,9)となり、これは第1情報ビット埋め込み位置(x1,y1)=(12,9)と一致し重複するため、情報の埋め込みは不可能である。したがって、この例では12ビットまで情報を埋め込むことができる。
従って、実施の形態1によれば、画像の画素またはブロックのユニットに情報ビットを埋め込む際、各情報ビットを順次固定増分の位置に埋め込んで重複しないで全てのユニットに埋め込み、全てに埋め込まないときは埋め込みユニットの位置が分散するようにすることで、埋め込み用乱数発生器と検出用乱数発生器は用いずに、埋め込むユニットの座標位置を簡単に計算することができる。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、全てのユニットに情報を埋め込むことができず、途中で第1情報ビット埋め込み位置に戻ってしまったが、その第1の要因は、水平ユニット数24と水平増分4とが互いに素(最大公約数が1)でないため、座標位置の計算結果に4,8,12,16,20,24しか出てこないためである。同様に、垂直ユニット数16と垂直増分4とが互いに素でないため、計算結果に1,5,9,13しか出てこないためである。
図4は、この発明の実施の形態2による電子透かし埋め込み位置の例1を示す図である。この実施の形態2では、実施の形態1と同様な構成を備え、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)=(24,16)、水平・垂直増分を(dx,dy)=(5,4)とし、水平増分dx=5と水平ユニット数24とを互いに素とする。この例では、第24情報ビット埋め込み位置(x(24),y(24))=(7,5)の次に、第25情報ビット埋め込み位置(x(25),y(25))=(12,9)が第1情報ビット埋め込み位置に戻るが、24ビットまでの情報が埋め込み可能となった。
図5は、この発明の実施の形態2による電子透かし埋め込み位置の例2である。水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)=(24,16)、水平・垂直増分を(dx,dy)=(5,3)とし、水平増分dx=5と水平ユニット数24とを互いに素、垂直増分dx=3と水平ユニット数16とを互いに素とした。この例では、第48情報ビット埋め込み位置(x(48),y(48))=(7,6)の次に、第49情報ビット埋め込み位置(x(49),y(49))=(12,9)が第1情報ビット埋め込み位置に戻るが、48ビットまでの情報が埋め込み可能となった。
従って、実施の形態2によれば、水平・垂直増分決定手段3及び7により、水平・垂直ユニット数に対して水平・垂直増分を決定する際、水平ユニット数と水平増分とを互いに素、または水平ユニット数と水平増分とを互いに素にすると共に垂直ユニット数と垂直増分とを互いに素にすることにより、埋め込み可能なユニット数が増加し、多くの情報を埋め込めるようになる。
実施の形態3.
上述した実施の形態2でも全てのユニットに情報を埋め込むことができず、途中で第1情報ビット埋め込み位置に戻ってしまった。この第2の要因は、水平ユニット数24と垂直ユニット数16とが互いに素でないためである。
図6は、この発明の実施の形態3による電子透かし埋め込み位置の例である。この実施の形態3では、実施の形態1と同様な構成を備え、画像の埋め込み範囲を調整して、水平・垂直ユニット数を(xsize,ysize)=(23,16)と減らし、水平ユニット数23と垂直ユニット数16とを互いに素とした。また、水平・垂直増分を(dx,dy)=(5,3)とし、水平増分dx=5と水平ユニット数23とを互いに素、垂直増分dx=3と垂直ユニット数16とを互いに素とした。
第33情報ビット埋め込み位置は(x(33),y(33))=(11,9)で、第1情報ビット埋め込み位置(x1,y1)=(12,9)の左隣であり、これ以降続けても全てのユニット23×16=368ユニットまで重複しないため、最大368ビットまでの情報を埋め込むことが可能となった。
従って、実施の形態3によれば、電子透かし埋め込み手段4及び電子透かし検出手段8では、画像の埋め込み範囲を調整して水平・垂直ユニット数を(xsize,ysize)=(23,16)と減らすと共に、水平ユニット数と垂直ユニット数とを互いに素とし、水平・垂直増分決定手段3及び7により、水平・垂直ユニット数に対して水平・垂直増分を決定する際、水平ユニット数と水平増分とを互いに素、垂直ユニット数と垂直増分とを互いに素とすることで、全てのユニットに重複しないで埋め込むことができ、多くの情報を埋め込めるようになる。
実施の形態4.
上述した実施の形態3では、全てのユニットに情報を埋め込むときの水平ユニット数、垂直ユニット数、水平・垂直増分の組合せを定義できたが、図6に示されるように、32ビット埋め込んだときに、埋め込みユニットの位置が直線上に並んでしまうと、ノイズとして人に感知されやすい。これを解消するために、この実施の形態4では、固定情報ビット数を埋め込むときのユニットの位置を分散させる。
図7(a),(b)は、この発明の実施の形態4による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。図7に示す実施の形態4において、図1と同一部分は同一符号を付しその説明は省略する。この実施の形態4では、図7(a)に示す電子透かし埋め込みシステムにおいて、水平・垂直増分決定手段3は、埋め込み情報ビット数N14が与えられた場合に、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数N14とから最適な埋め込み水平・垂直増分11を決定する。また、図7(b)に示す電子透かし検出システムにおいて、水平・垂直増分決定手段7は、検出情報ビット数N15が与えられた場合に、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)12と埋め込み情報ビット数N15とから最適な埋め込み水平・垂直増分13を決定する。
次に図7について動作を説明する。電子透かし埋め込みシステムにおいて、あらかじめ埋め込み情報ビット数N14が決められている場合は、埋め込み水平・垂直増分決定手段3において、埋め込み水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数N14から最適な埋め込み水平・垂直増分11を決定する。このためには、以下の検証のように、様々な埋め込み水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数N14との組合せに対し、最も埋め込み位置が分散するような水平・垂直増分11の表をあらかじめ計算しておき、埋め込み水平・垂直増分決定手段3に記録しておく。電子透かし検出システムにおいても、検出情報ビット数15は、埋め込み情報ビット数N14と同一で同様な処理を行うことで、埋め込みと検出で同一の位置が計算される。
図7(a)に示す電子透かし埋め込みシステムにおいて、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10=(23,16)と埋め込み情報ビット数N14=32のとき、最も埋め込み位置が分散するような水平・垂直増分11を検証により求める。水平ユニット数xsize=23と互いに素となる水平増分の組合せは、dx=1〜22全て(22通り)である。また、垂直ユニット数ysize=16と互いに素となる垂直増分の組合せは、dy=1、3、5、7、9、11、13、15(8通り)である。これらの全ての組合せ22×8=176通りについて、より分散する水平・垂直増分を見つけ出せばよいが、dx=22〜12はdx=1〜11を左右対称としたもので同等であり、dy=9、11、13、15はdy=7、5、3、1を上下対称としたもので同等となるため、結局、dx=1〜11全てとdy=1、3、5、7の組合せ全て(11×4=44通り)について評価すればよい。
情報を32ビット埋め込むときの分散の評価関数Eを各32ユニットと最も近い他のユニットの距離の合計と定義すると、
E=SUM(SQRT((x(i)−x(j))+(y(i)−y(j))
但し、
i=1〜32
j=1〜32、j≠i、
(x(j),y(j))は(x(i),y(i))に最も近いユニットの位置
SQRT:平方根
SQRT((x(i)−x(j))+(y(i)−y(j)))は
(x(j),y(j))と(x(i),y(i))の距離
SUM:i=1〜32の合計
である。
評価関数Eが最大となる増分を計算すると、図8に示す水平・垂直増分に対する評価関数のランキングのとおり、水平・垂直増分(dx,dy)=(5,5)のとき、評価関数E=98.596となる。
図9は、この発明の実施の形態4による電子透かし埋め込み位置の例であり、水平・垂直増分(dx,dy)=(5,5)のとき第32情報ビットまでの埋め込み位置を示す。これを見て分かるように、図6のように埋め込み位置が直線状に並ぶ傾向が軽減されて一様に分散し、人にノイズとして感知されにくくなる。
従って、実施の形態4によれば、埋め込み水平・垂直増分決定手段3及び7により、埋め込み情報量が固定のとき、検証によって、各ユニットとそれに最も近いユニットの距離の合計を評価関数として、評価関数が最大となる水平増分、垂直増分を決定することにより、固定情報ビット数を埋め込むときのユニットの位置を分散させることができ、人にノイズとして感知されにくくなる。
実施の形態5.
上述した実施の形態4では、あらかじめ埋め込む情報ビット数が与えられたときに最適に分散する水平・垂直増分を決定したが、図9において、もし33ビット以降を継続すると、第33情報ビットは第1情報ビットの左隣であり、それ以降も32ビット前の位置に隣接した位置となってしまい、分散した情報埋め込みではなくなる。この実施の形態5では、任意の情報ビット数を埋め込むときのユニットの位置を分散させる。
図10(a),(b)は、この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。図10に示す実施の形態5において、図1と同一部分は同一符号を付しその説明は省略する。この実施の形態5では、図10(a)に示す電子透かし埋め込みシステムにおいて、水平・垂直増分決定手段3は、可変な埋め込み情報ビット数Nの範囲が与えられた場合に、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数Nの範囲16とから最適な埋め込み水平・垂直増分11を決定する。また、図10(b)に示す電子透かし検出システムにおいて、水平・垂直増分決定手段7は、可変な検出情報ビット数Nの範囲17が与えられた場合に、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)12と検出情報ビット数Nの範囲17とから最適な埋め込み水平・垂直増分13を決定する。
次に図10について動作を説明する。電子透かし埋め込みシステムにおいて、埋め込み情報ビット数Nが可変の場合は、水平・垂直増分決定手段3において、水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数Nの範囲16から最適な埋め込み水平・垂直増分11を決定する。このためには、以下の検証のように、様々な埋め込み水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10と埋め込み情報ビット数の範囲16との組合せに対し、最も埋め込み位置が分散するような埋め込み水平・垂直増分11の表をあらかじめ計算しておき、水平・垂直増分決定手段3に記録しておく。電子透かし検出システムにおいても、検出情報ビット数の範囲17は埋め込み情報ビット数の範囲16と同一で同様な処理を行うことで、埋め込みと検出で同一の位置が計算される。
水平・垂直ユニット数(xsize,ysize)10=(23,16)と埋め込み情報ビット数Nの範囲16が128のとき、最も埋め込み位置が分散するような埋め込み水平・垂直増分11を検証により求める。このため、実施の形態4で計算した評価関数Eを埋め込み情報ビット数Nが例えば16ビット、32ビット、64ビット、128ビットで計算した評価関数E(N)(N=16,32,64,128)の合計Etotalが最大となる水平・垂直増分を使う。但し、評価関数E(N)はNが大きくなれば大きくなってしまうので、距離でなく、距離をSQRT(N)で割ったものを使う。つまり、
E(N)=SUM(SQRT((x(i)−x(j))
+(y(i)−y(j)))/N)(i=1〜N)
但し、
N=16,32,64,128
i=1〜N
j=1〜N、j≠I、(x(j),y(j))は(x(i),y(i))
に最も近いユニットの位置
SUM:i=1〜Nの合計
であり、
Etotal=E(16)+E(32)+E(64)+E(128)
である。
この評価関数Etotalが最大となる増分を計算すると、図11に示す水平・垂直増分に対する評価関数のランキングのとおり、水平・垂直増分(dx,dy)=(6,1)のとき、評価関数の合計Etotal=61.132となる。
図12〜図14は、この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込み位置の例であり、水平・垂直増分(dx,dy)=(6,1)のとき、図12は第16情報ビットまで、図13は第32情報ビットまで、図14は第64情報ビットまでの埋め込み位置を示す。これらを見て分かるように、埋め込む情報ビット数が変化しても一様に分散し、人にノイズとして感知されにくくなる。
従って、実施の形態5によれば、埋め込み水平・垂直増分決定手段3及び7により、埋め込み情報量が可変のときでも、検証によって、いくつかの埋め込み情報ビット数に対する評価関数の合計が最大となる水平増分、垂直増分を決定することにより、任意の情報ビット数を埋め込むときのユニットの位置を分散させることができ、人にノイズとして感知されにくくなる。
この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込み位置の決定方法の説明図である。 この発明の実施の形態1による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。 この発明の実施の形態2による電子透かし埋め込み位置の例1を示す図である。 この発明の実施の形態2による電子透かし埋め込み位置の例2を示す図である。 この発明の実施の形態3による電子透かし埋め込み位置の例である。 この発明の実施の形態4による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4による水平・垂直増分に対する評価関数のランキングを示す図である。 この発明の実施の形態4による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。 この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込みシステムと電子透かし検出システムの構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態5による水平・垂直増分に対する評価関数の合計のランキングを示す図である。 この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。 この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。 この発明の実施の形態5による電子透かし埋め込み位置の例を示す図である。
符号の説明
1 原画、2 埋め込み情報、3 水平・垂直増分決定手段、4 電子透かし埋め込み手段、5 電子透かし埋め込み後画像、6 電子透かし検出前画像、7 水平・垂直増分決定手段、8 電子透かし検出手段、9 検出情報、10 水平・垂直ユニット数、11 水平・垂直増分、12 水平・垂直ユニット数、13 水平・垂直増分、14 埋め込み情報ビット数N、15 検出情報ビット数N、16 埋め込み情報ビット数Nの範囲、17 検出情報ビット数Nの範囲。

Claims (5)

  1. 画像の画素またはブロックのユニットに複数の情報ビットを順次埋め込む電子透かし埋め込みシステムであって、
    画像の埋め込み水平及び垂直ユニット数に応じて埋め込み水平及び垂直増分を決定する水平及び垂直増分決定手段と、
    画像に前記複数の埋め込み情報を第1情報ビット埋め込み位置から順次埋め込む際に、第2情報ビット以降の埋め込み位置は前記水平及び垂直増分決定手段により決定された水平及び垂直増分だけ順次加算した位置に埋め込み、加算した位置が画像からはみ出した場合は画像の反対側からはみ出した分だけ移動した位置に埋め込むことで、電子透かし埋め込み後画像を得る電子透かし埋め込み手段と
    を備えた電子透かし埋め込みシステム。
  2. 請求項1に記載の電子透かし埋め込みシステムにおいて、
    前記水平及び垂直増分決定手段は、水平及び垂直ユニット数に対して水平及び垂直増分を決定する際、水平ユニット数と水平増分とを互いに素、または水平ユニット数と水平増分とを互いに素にすると共に垂直ユニット数と垂直増分とを互いに素にする
    ことを特徴とする電子透かし埋め込みシステム。
  3. 請求項1に記載の電子透かし埋め込みシステムにおいて、
    前記電子透かし埋め込み手段は、画像の埋め込み範囲を調整して水平及び垂直ユニット数を減らすと共に、水平ユニット数と垂直ユニット数とを互いに素とし、
    前記水平及び垂直増分決定手段は、水平及び垂直ユニット数に対して水平及び垂直増分を決定する際、水平ユニット数と水平増分とを互いに素、垂直ユニット数と垂直増分とを互いに素とする
    ことを特徴とする電子透かし埋め込みシステム。
  4. 請求項1に記載の電子透かし埋め込みシステムにおいて、
    前記水平及び垂直増分決定手段は、埋め込み情報ビット数があらかじめ決められたときに、検証により、各ユニットとそれに最も近いユニットの距離の合計を評価関数として、評価関数が最大となる水平増分、垂直増分を決定する
    ことを特徴とする電子透かし埋め込みシステム。
  5. 請求項1に記載の電子透かし埋め込みシステムにおいて、
    前記水平及び垂直増分決定手段は、埋め込み情報ビットが可変の場合に、検証により、いくつかの埋め込み情報ビット数に対する評価関数の合計が最大となる水平増分、垂直増分を決定する
    ことを特徴とする電子透かし埋め込みシステム。
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