JP4750115B2 - クロスオーバノード検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置 - Google Patents

クロスオーバノード検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信を行う移動端末(モバイルノード)のハンドオーバによるクロスオーバノードの検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバ検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置に関し、特に、次世代インターネットプロトコルであるモバイルIPv6(Mobile Internet Protocol version 6)プロトコルを利用した無線通信を行うモバイルノードにおけるハンドオーバによるクロスオーバノードの検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバ検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置に関する。
現在、IETF(Internet Engineering Task Force)のNSIS(Next Step in Signaling)ワーキンググループにおいて、NSISと呼ばれる新しいプロトコルを標準化するための議論が行われている(下記の非特許文献1参照)。NSISは、モバイル環境において、QoS(Quality of Service)保証に特に有効であると期待されており、NSISにおいてQoS保証やモビリティサポートを実現するための要件や実現方法などが記載された文献も存在する(例えば、下記の非特許文献2〜6参照)。以下に、現在IETFのNSISワーキンググループでドラフト仕様となっているNSISの概要と、QoS経路確立の方法を説明する(非特許文献3及び非特許文献5参照)。
図11には、従来の技術におけるNSISのプロトコル構成を説明するために、NSIS及びその下位層のプロトコルスタックが図示されている。NSISプロトコル層はIP及び下位層のすぐ上に位置する。さらにNSISプロトコル層は、それぞれの付加的サービスを提供するためのシグナリングメッセージ生成、及びその処理を行うプロトコルであるNSLP(NSIS Signaling Layer Protocol)と、NSLPのシグナリングメッセージのルーティングを行うNTLP(NSIS Transport Layer Protocol)の2層からなる。NSLPには、QoSのためのNSLP(QoS NSLP)や、その他のある付加的サービス(サービスAやサービスB)のためのNSLP(サービスAのNSLP、サービスBのNSLP)など、様々なNSLPが存在している。
また、図12は、従来の技術におけるNSISのノードであるNEやQNEが「隣り合う」という概念を説明するための模式図である。図12に示すように、NSIS機能を持ったすべてのノード(NE:NSIS Entity)には、少なくともNTLPが実装されている。このNTLPの上には、NSLPが必ずしも存在しなくてもよく、また、1つ以上のNSLPが存在してもよい。なお、ここでは、特に、QoSのためのNSLPを持ったNEをQNE(QoS NSIS Entity)と呼ぶことにする。なお、NEになりうるのは端末やルータである。また、隣り合うNEの間には、NEではない複数のルータが存在することもあり得るし、隣り合うQNEの間には、NEではないルータ及びQoS NSLPを持たないNEが複数存在することもあり得る。
次に、従来のQoS経路確立方法の一例を、図13を用いて説明する。サブネット(サブネットワークとも呼ばれる)20でアクセスルータ(AR:Access Router)21に接続されている移動端末(MN:Mobile Node)10は、ある目的(セッション)のために、MN10の通信相手端末(CN:Correspondent Node)60からデータを受信する予定であるか、若しくは受信している(受信中である)ものとする。MN10は、QoS経路の確立を行う場合には、QoS経路確立のためのRESERVEメッセージをCN60に向けて送信する。RESERVEメッセージには、CN60からのデータ受信のために所望されるQoSの情報(Qspec)が含まれている。送信されたRESERVEメッセージはAR21とNE62及びその他のNSIS機能を持たないルータを経由し、QNE63に到着する。QNE63のNSLPは、RESERVEメッセージ中に含まれるQspecに記されているQoSリソースを、このセッションのために予約する。QNE63を通過したRESERVEメッセージは、さらに、NE64やその他のNSISの機能を持たないルータを経由し、QNE65に到着する。QNE65においても、QNE63と同様の処理が行われ、QoSリソースの予約が行われる。この操作が繰り返され、最終的にRESERVEメッセージがCN60に届けられることによって、MN10とCN60との間において、QoS経路が確立される。
また、リソース予約を識別するために、フロー識別子(flow identifier)及びセッション識別子(session identifier)が使われる。フロー識別子はMN10の気付アドレス(CoA:Care of Address)やCN60のIPアドレスに依存するものであり、各QNE63、65は各データパケットの送信元・送信先のIPアドレスを確認することにより、このデータパケットに対するリソース予約の有無を知ることができる。なお、MN10が他のサブネットに移動してCoAが変わる場合には、MN10のCoAの変更に応じて、フロー識別子も変わる。一方、セッション識別子は、セッションのための一連のデータ伝送を識別するためのものであり、フロー識別子のように端末の移動に伴い変化するものではない。
また、任意の経路に対してQoSリソースの入手可能性などを調べる方法として、QUERYという手法が存在する。この方法は、例えば、MN10からCN60に対してQoS経路の確立が行われる際に、所望するQspecが各QNEで予約可能かどうかを前もって調べるための方法であり、所望するQspecが各QNEで予約可能かどうかを調べるためのQUERYメッセージが送信され、このQUREYメッセージの応答であるRESPONSEメッセージによって、その結果を受け取ることが可能である。なお、このQUERY及びRESPONSEメッセージにより、現在のリソース予約の状態が変わることは一切ない。また、QNEが他のQNEに対して何らかの通知を行うためには、NOTIFYメッセージの使用が可能である。このNOTIFYメッセージは、例えば、エラー通知などのために使われる。上記のRESERVE、QUERY、RESPONSE及びNOTIFYメッセージは、いずれもQoS保証のためのNSLPのメッセージであり、非特許文献3に記載されている。
次に、従来の技術において、MN10がサブネット20からサブネット30へ移動した際の、2重のリソース予約の回避方法を、図14を用いて説明する。MN10がCN60からデータを受信中であり、QoS経路(経路24)が確立されているとき、QNE63、QNE65及びQNE66には、それぞれMN10が所望したQoSリソースが予約されている。このときのフロー識別子とセッション識別子をそれぞれX、Yとする。実際、フロー識別子Xには、前述の通り、MN10の現在のIPアドレスと、CN60のIPアドレスとが含まれ、また、セッション識別子Yには、十分大きな任意の数値が設定されている。この状態で、MN10がサブネット30に移動した後、新しいQoS経路を確立するためにCN60にRESERVEメッセージを送る。なお、古い経路(経路24)は、MN10の移動後すぐに解放されることはない。
前述の通り、MN10の移動に伴ってフロー識別子は変わるので、経路24におけるフロー識別子Xと、経路34におけるフロー識別子(この経路34におけるフロー識別子をZとする)は、異なるものとなる。QNE67はどのインタフェースにもセッション識別子Yに対するリソース予約が無いので、新規の経路確立であると判断して、フロー識別子Z及びセッション識別子Yに対するリソース予約を行う。一方、QNE65及びQNE66には、セッション識別子Yに対するリソースの予約が存在している。QNE65やQNE66は、ここでフロー識別子を比較し、フロー識別子がXからZに変わっていることを確認することによって、MN10の移動に伴う新しい経路確立であると判断し、2重のリソース予約を避けるために、新しくリソースを予約することなく、古い予約を更新するなどの手段を取る。この古い経路と新しい経路とが交わり始めるQNEは、CRN(crossover node:クロスオーバノード)と呼ばれている。なお、CRNとは、実際に経路が交わり始めるルータ(図14ではNE64)を指す場合もあるが、QoS経路の議論を行う場合は、古い経路(経路24)と新しい経路(経路34)において、片方の隣り合うQNE(図14ではQNE66)は同じであるが、もう片方の隣り合うQNE(図14ではQNE63とQNE67)は異なっているようなQNE(図14ではQNE65)を指す。CRNは重要な役割を担うため、CRNの早期の発見はQoSハンドオーバにおいて重要な問題である。
NSIS WG(http://www.ietf.org/html.charters/nsis-charter.html) H. Chaskar, Ed, "Requirements of a Quality of Service (QoS) Solution for Mobile IP", RFC3583, September 2003 Sven Van den Bosch, Georgios Karagiannis and Andrew McDonald "NSLP for Quality-of-Service signalling", draft-ietf-nsis-qos-nslp-04.txt, July 2004 S. Lee, et al., "Applicability Statement of NSIS Protocols in Mobile Environments", draft-manyfolks-signaling-protocol-01.txt, July 2004 R. Hancock et al, "Next Steps in Signaling: Framework", draft-ietf-nsis-fw-06.txt, July 2004 M. Brunner (Editor), "Requirements for Signaling Protocols", draft-ietf-nsis-req-09.txt, August 2003 Marco Liebsch, et al., "Candidate Access Router Discovery", draft-ietf-seamoby-card-protocol-08.txt, September 2004
ここで、CRNを早期に発見する方法として、例えば以下の方法がある。この方法では、まず、MNはプロキシとして機能する新しいアクセスルータ(NAR:New Access Router)に対して、古いフロー識別子とセッション識別子とをペアとしたリクエストを送信する。そして、NARはアップリンクのCRNを発見するためにQUERYメッセージをCNに対して送信する。経路上のQNEは、QUERYメッセージを受け、古いフロー識別子とセッション識別子とのペアと比較し自身がCRNであるか否かをチェックする。QUERYメッセージを受け取ると、CNはダウンリンクのCRNを発見するためにNARに対してQUERYメッセージを送信する。しかしながら、この方法では、CRNの発見までに少なくとも1度のRTT(Round Trip Time)を要する。このRTTはケースによっては大変遅い場合もある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とするクロスオーバノード検出方法、その方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法であって、前記移動端末が、前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出するステップと、前記移動端末が、抽出された前記共通するアドレス部分を含むメッセージを自身の通信先の端末に向けて送信するステップと、前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記メッセージを解読可能な中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバルータであるか否かを判断するステップとを有するクロスオーバノード検出方法が提供される。この構成により、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とする。
また、本発明のクロスオーバノード検出方法において、前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断した結果、自身がクロスオーバノードであると判断した場合、自身に関する情報を含めたメッセージを前記移動端末に送信するステップを更に有することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動端末は、クロスオーバノードの情報を知ることにより、サブネットを移動した後にリソース予約を行う際に、このクロスオーバノードの情報をRESERVEメッセージに含ませて送ることが可能である。
また、本発明のクロスオーバノード検出方法において、前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断した結果、自身がクロスオーバノードでないと判断した場合、前記メッセージを転送するステップを更に有することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、自身がクロスオーバノードでなくても、転送先でクロスオーバノードを見つけ出すことが可能である。
また、本発明によれば、請求項1に記載のクロスオーバノード検出方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラムが提供される。この構成により、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とする。
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法で用いられる前記移動端末であって、前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された前記アドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出する抽出手段と、抽出された前記共通するアドレス部分を含むメッセージを自身の通信先の端末に向けて送信する送信手段とを備える移動端末が提供される。この構成により、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とする。
また、本発明によれば、それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法で用いられる、前記移動端末と前記移動端末の通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の中継装置であって、前記移動端末によって前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとが比較され、抽出された共通するアドレス部分を含むメッセージを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断する判断手段とを備える中継装置が提供される。この構成により、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とする。
また、本発明の中継装置において、前記判断手段によって自身がクロスオーバノードであると判断された場合、自身に関する情報を含めたメッセージを前記移動端末に送信する送信手段を有することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、移動端末が、クロスオーバノードの情報を知ることにより、サブネットを移動した後にリソース予約を行う際に、このクロスオーバノードの情報をRESERVEメッセージに含ませて送ることが可能である。
また、本発明の中継装置において、前記判断手段によって自身がクロスオーバノードでないと判断された場合、前記メッセージを転送する転送手段を有することは、本発明の好ましい態様である。この構成により、自身がクロスオーバノードでなくても、転送先でクロスオーバノードを見つけ出すことが可能である。
本発明のクロスオーバノード検出方法、その方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置は、上記構成を有し、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とする。
以下、本発明の実施の形態について図1から図10を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における通信システムの構成を示す模式図である。図1には、MN10が、ハンドオーバ前にサブネット20に接続されている状態において、CN60との間で確立されているQoS経路(経路24)が実線で図示されている。この経路24上には、MN10からCN60に向かって、AP23、AR21、ルータ68、QNE63、ルータ69、QNE65、QNE66が存在する。また、同様に、MN10が、ハンドオーバ後にサブネット30に接続した場合に、CN60との間で確立されるQoS経路(経路34)が点線で図示されている。この経路34上には、MN10からCN60に向かって、AP32、AR31、QNE67、ルータ69、QNE65、QNE66が存在する。したがって、古い経路(経路24)と新しい経路(経路34)とが交わり始めるQNE(CRN)は、QNE65である。また、図1の本発明の実施の形態では、古い経路(経路24)と新しい経路(経路34)とが交わり始めるクロスオーバルータ(CRR)は、ルータ69である。なお、CRNとCRRとが同一となる場合もある。それは、ルータ69がQNEの場合である。
次に、MN10の機能について説明する。図2は、本発明の実施の形態におけるMNの構成を示すブロック図である。なお、図2では、MN10が有する各機能がブロックにより図示されているが、これらの各機能はハードウェア及び/又はソフトウェアによって実現可能である。図2に示すMN10は、ハンドオーバ先候補決定手段101、無線受信手段102、無線送信手段103、NCoA生成手段104、アドレス抽出手段105、メッセージ生成手段106、情報格納手段107を有している。
ハンドオーバ先候補決定手段101は、例えば、異なる複数のAPからのシグナルを受信して、L2ハンドオーバ可能なAP一覧を探す手段である。また、無線受信手段102及び無線送信手段103は、それぞれ無線通信によるデータ受信及びデータ送信を行うための手段であり、これらには、無線通信を行うために必要な様々な機能が含まれている。
NCoA生成手段104は、移動先で使用するNCoA(IPアドレス)を生成する手段である。NCoAの生成方法については、例えば、MN10が図3に示すようなAP−AR対応情報41をローカルに持ち、ハンドオーバ先候補決定手段101によって得られたAPの情報を基にして、このAP−AR対応情報41を検索し、APが繋がっている先のARの情報(例えば、ARのリンクレイヤアドレス、ARの属するサブネットのネットワークプリフィックスやプリフィックスレングスなど)を得ることにより、NCoAをステートレスに自動生成する方法が考えられる。なお、非特許文献7に記載されているプロトコルを使ってもハンドオーバ先のプリフィックス情報としては十分である。
ただし、この場合には、NCoAはステートレスに自動生成されたものであるため、実際に、このNCoAがハンドオーバ先のサブネットで使用可能なものであるかどうかを確認する手段が必要である。このため、例えばハンドオーバ先として、ARそのものがプロキシとなることのできるサブネットを選び、このARにNCoAを含んだメッセージを送ることにより、このプロキシ機能を持ったARに、NCoAの妥当性を調べてもらうなどの処理が必要である。また、他のNCoA獲得方法としては、現在通信中のAR(ハンドオーバ前のサブネット20に属するAR)が、近隣のサブネットワークのDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバより、使用可能なCoAの一部をあらかじめ受け取り、MN10が別のAR(ハンドオーバ後のサブネット30に属するAR)に移動を行う前に、そのサブネットのDHCPサーバからもらったCoAのうちの1つをMN10に割り当てる方法も可能である。この場合には、CoAはステートフルに割り当てられるので、CoAに係る妥当性のチェックが行われる必要はない。
アドレス抽出手段105は、NCoA生成手段104によって生成されたIPアドレスと、現在通信中のサブネット20に適したIPアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出する。本発明の実施の形態における通信ネットワークは階層的な構造をしているため、共通するアドレス部分を抽出することによって古い経路(経路24)と新しい経路(経路34)とが交差するルータ又はQNEのアドレスの一部を取得することが可能となる。
メッセージ生成手段106は、アドレス抽出手段105によって抽出されたアドレス部分を含むNSISシグナリングメッセージ(以下、メッセージAとも言う)を生成する手段である。なお、メッセージAには、抽出されたアドレス部分の情報以外に、MN10からCN60の方向(upper streamとする)へのデータやシグナリングの流れの情報などを含めるようにしてもよい。これらの情報は、情報格納手段107に格納されている。そして、メッセージ生成手段106によって生成されたメッセージAは、無線送信手段103によって、現在の通信経路である経路24に沿ってCN60へ送信される。なお、このとき、抽出されたアドレス部分を持っていないルータ又はQNEと隣接するQNEの情報を取得するためのメッセージ(メッセージBとも言う)をメッセージAと共に送信するようにしてもよい。
次に、MN10からメッセージAを受け取るAR21の機能について説明する。図4は本発明の実施の形態におけるAR21の構成を示すブロック図である。なお、図4ではAR21が有する各機能がブロックにより図示されているが、これらの各機能はハードウェア及び/又はソフトウェアによって実現可能である。図4に示すAR21は、受信手段211、送信手段212、判断手段213、転送手段214、情報格納手段215を有している。
受信手段211及び送信手段212は、データ受信及びデータ送信を行うための手段である。また、判断手段213は、受信手段211によって受信されたメッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段215に格納されたAR21のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がAR21のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する手段である。具体的な判断に関しては後述する。本発明の実施の形態におけるAR21の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がAR21のアドレスの情報に含まれており、まだ上流に経路24と経路34とが交差するQNEが存在する可能性があるため、転送手段214はメッセージAを上流のルータ68へ転送する。なお、ルータ68に関しては、後述するルータ69と同様の構成及び機能であるため、ここでは説明を省略する。
次に、MN10からルータ68を経由してメッセージAを受け取るQNE63の機能について説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるQNE63の構成を示すブロック図である。なお、図5では、QNE63が有する各機能がブロックにより図示されているが、これらの各機能はハードウェア及び/又はソフトウェアによって実現可能である。図5に示すQNE63は、受信手段631、送信手段632、判断手段633、転送手段634、情報格納手段635を有している。
受信手段631及び送信手段632は、データ受信及びデータ送信を行うための手段である。また、判断手段633は、受信手段631によって受信されたメッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段635に格納されたQNE63のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE63のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する手段である。具体的な判断に関しては後述する。本発明の実施の形態におけるQNE63の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE63のアドレスの情報に含まれており、まだ上流に経路24と経路34とが交差するQNEが存在する可能性があるため、転送手段634はメッセージAを上流のルータ69へ転送する。
次に、QNE63からメッセージAを受け取るルータ69の機能について説明する。図6は、本発明の実施の形態におけるルータ69の構成を示すブロック図である。なお、図6では、ルータ69が有する各機能がブロックにより図示されているが、これらの各機能はハードウェア及び/又はソフトウェアによって実現可能である。図6に示すルータ69は、受信手段691、送信手段692、メッセージ処理手段693、転送手段694、情報格納手段695を有している。
受信手段691及び送信手段692は、データ受信及びデータ送信を行うための手段である。また、メッセージ処理手段693は、受信したデータやメッセージなどをどのように処理するかを決める手段である。例えば、ルータ69はメッセージAを解読する機能を有していないため、メッセージ処理手段693は、メッセージAを解読不能と判断してメッセージAを転送手段694に引き渡す。一方、データなどの解読可能な情報を受信手段691を介して受信した場合には、メッセージ処理手段693は受信したデータなどに適した処理を行う。転送手段694は、メッセージ処理手段693によって引き渡されたメッセージAを上流のQNE65へ転送する。
次に、ルータ69からメッセージAを受け取るQNE65の機能について説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるQNE65の構成を示すブロック図である。なお、QNE65の構成は、上述したQNE63の構成と同様であるため説明を省略し、動作が相違する点についてのみ説明する。判断手段653は、ルータ69から受信手段651を介してメッセージAを受け取ると、メッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段655に格納されたQNE65のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE65のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する手段である。ここで、本発明の実施の形態ではQNE65がCRNであるが、具体的にQNE65がCRNであると判断する処理の一例を以下に示す。
例えば、AR21のアドレスの情報が「11110541」であり、AR31のアドレスの情報が「11110841」であり、QNE63のアドレスの情報が「11110441」であり、QNE65のアドレスの情報が「11110234」であり、QNE66のアドレスの情報が「11111345」であり、QNE67のアドレスの情報が「11110631」である場合を考える。このとき、メッセージAに含まれるアドレスの情報は「11110」である。AR21のアドレスの情報「11110541」とメッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」とを比較すると、メッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」がAR21のアドレスの情報「11110541」に含まれていることから、分岐する点はまだ上流に存在する可能性があるとAR21では判断される。次に、QNE63のアドレスの情報「11110441」とメッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」とを比較すると、メッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」がQNE63のアドレスの情報「11110441」に含まれていることから、分岐する点はまだ上流に存在する可能性があるとQNE63では判断される。
次に、QNE65のアドレスの情報「11110234」とメッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」とを比較すると、メッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」がQNE65のアドレスの情報「11110234」に含まれていることから、分岐する点はまだ上流に存在する可能性があるとQNE65では判断される。次に、QNE66のアドレスの情報「11111345」とメッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」とを比較すると、メッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」がQNE66のアドレスの情報「11111345」に含まれていないことから、分岐する点はQNE66の下流にあるとQNE66では判断される。すなわち、QNE65がCRNということになる。
このとき、QNE66の不図示の送信手段は、QNE65に対してQNE65がCRNである旨の情報を送信するようにしてもよい。そして、QNE65は、QNE65に関する情報(例えば、QNE65のIPアドレスなどの情報)を含めたメッセージをMN10に送信するようにしてもよい。また、QNE65は、上述したメッセージBを受信し、隣接するQNE66のアドレスの情報「11111345」を知っている場合には、隣接するQNE66のアドレスの情報「11111345」にメッセージAに含まれるアドレスの情報「11110」が含まれていないため、メッセージAをQNE66に送信するまでもなく、自身がCRNであると判断することが可能である。そして、QNE65の送信手段652は、メッセージBに応答するため、QNE65に関する情報(例えば、QNE65のIPアドレスなどの情報)を含めたメッセージ(メッセージCとも言う)をMN10に送信するようにしてもよい。
そして、MN10は、CRN(QNE65)の情報を知ることにより、例えばサブネットを移動した後にリソース予約を行う際、このCRN(QNE65)の情報をRESERVEメッセージに含ませて送ることができる。また、CRN(QNE65)の情報を含むRESERVEメッセージを該当するCRN(QNE65)が受け取った場合には、該当するCRN(QNE65)は、その先のCN60までのリソースを2重予約しないようにする処理を行うことが可能である。例えば、該当するCRN(QNE65)は、新規にリソースを予約するのではなく、古い予約を更新するなどの処理を行うことも可能である。このように、CRN(QNE65)の特定が前もってなされると、たとえMN10のハンドオーバ後のリソース予約であったとしても、従来の技術のように、CRN(QNE65)を探しながらのリソース予約とはならないため、迅速にQoS経路を張ることが可能となる。
なお、QoS経路の生成をMN10の移動先のAR31が行うのではなく、CRN(QNE65)が行うようにすることも可能である。この場合、CRN(QNE65)ではQoS経路を生成するのに必要な情報(例えば、妥当性が確認されたMN10のNCoAや、CN60のIPアドレスなど)を有する必要がある。そして、CRN(QNE65)がRESERVEメッセージをCN60及びAR31の両方に送信することによって、CRN(QNE65)からCN60の間ではQoS経路の更新が行われ、CRN(QNE65)からAR31の間ではQoS経路の新規生成が行われる。
次に、本発明の実施の形態におけるCRNの発見の処理動作について、図8から図10に示すシーケンスチャートを参照しながら説明する。なお、図8のS807と図9のS807は同一のステップである。また、図9のS811と図10のS811は同一のステップである。まず、近隣のL2シグナル到達可能なAPからL2情報を受け取ったMN10は、その情報に基づいて、ハンドオーバを行うことができるサブネットワークを決定する(ステップS801)。そして、MN10は、決定されたサブネットワークで使用されるNCoA(IPアドレス)を生成する(ステップS802)。NCoAの生成方法は、上述した図3に示すようなAP−AR対応情報41に基づいて生成する方法や、近隣のサブネットワークのDHCPサーバより、使用可能なCoAの一部をあらかじめ受け取り、DHCPサーバからもらったCoAのうちの1つをMN10に割り当てる方法などである。
次に、MN10は、生成されたIPアドレスと現在通信中のサブネット20に適したIPアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出する(ステップS803)。そして、MN10は、抽出されたアドレス部分の情報を含めたメッセージAを生成する(ステップS804)。メッセージAには、抽出されたアドレス部分の情報以外に、MN10からCN60の方向(upper streamとする)へのデータやシグナリングの流れの情報などを含めるようにしてもよい。なお、このとき、上述したメッセージBをメッセージAと共に送信するようにしてもよい。そして、MN10は、生成されたメッセージAを現在の通信経路である経路24に沿ってCN60へ送信する(ステップS805)。
MN10から送信されたメッセージAを受信したAR21は、メッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段215に格納されたAR21のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がAR21のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する(ステップS806)。本発明の実施の形態におけるAR21の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がAR21のアドレスに含まれており、まだ上流に経路24と経路34とが交差するQNEが存在する可能性があるため、AR21はメッセージAを上流のルータ68へ転送する(ステップS807)。
AR21からメッセージAを受信したルータ68は、メッセージAを解読する機能を有していないため、メッセージAをQNE63に転送する(ステップS808)。メッセージAを受信したQNE63は、メッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段635に格納されたQNE63のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE63のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する(ステップS809)。本発明の実施の形態におけるQNE63の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE63のアドレスの情報に含まれており、まだ上流に経路24と経路34とが交差するQNEが存在する可能性があるため、QNE63はメッセージAを上流のルータ69へ転送する(ステップS810)。
QNE63からメッセージAを受信したルータ69は、ルータ68と同様、メッセージAを解読する機能を有していないため、メッセージAをQNE65に転送する(ステップS811)。メッセージAを受信したQNE65は、メッセージAに含まれるアドレスの情報と情報格納手段655に格納されたQNE65のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE65のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する(ステップS812)。本発明の実施の形態におけるQNE65の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE65のアドレスの情報に含まれており、まだ上流に経路24と経路34とが交差するQNEが存在する可能性があるため、QNE65はメッセージAを上流のQNE66へ転送する(ステップS813)。
QNE65からメッセージAを受信したQNE66は、メッセージAに含まれるアドレスの情報と不図示の自身の情報格納手段に格納されたQNE66のアドレスの情報とを比較し、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE66のアドレスの情報に含まれているか否かを判断する(ステップS814)。本発明の実施の形態におけるQNE66の場合、メッセージAに含まれるアドレスの情報がQNE65のアドレスの情報に含まれておらず、QNE66は、自身の下流にあるQNE65がCRNであると判断する(ステップS815)。そして、QNE66は、QNE65に対してQNE65がCRNである旨の情報を送信するようにしてもよい。
そして、QNE65は、自身がCRNであると判断した場合には、QNE65に関する情報(例えば、QNE65のIPアドレスなどの情報)を含めたメッセージをMN10に送信するようにしてもよい。そして、MN10は、CRN(QNE65)の情報を知ることにより、例えばサブネットを移動した後にリソース予約を行う際に、このCRN(QNE65)の情報をRESERVEメッセージに含ませて送ることができる。また、CRN(QNE65)の情報を含むRESERVEメッセージを該当するCRN(QNE65)が受け取った場合には、該当するCRN(QNE65)は、その先のCN60までのリソースを2重予約しないようにする処理を行うことが可能である。例えば、該当するCRN(QNE65)は、新規にリソースを予約するのではなく、古い予約を更新するなどの処理を行うことも可能である。
なお、QNE65が、上述したメッセージBを受信し、隣接するQNE66のアドレス情報を知っている場合には、隣接するQNE66のアドレスの情報にメッセージAに含まれるアドレスの情報が含まれていないと判断できるため、ステップS813において、メッセージAをQNE66に送信するまでもなく、自身がCRNであると判断することが可能である。そして、QNE65は、受信したメッセージBに応答するため、QNE65に関する情報(例えば、QNE65のIPアドレスなどの情報)を含めたメッセージCをMN10に送信するようにしてもよい。
なお、本明細書に記述されている送信先という表現、例えばCN60あてに送信するという表現は、必ずしもIPヘッダの送信先アドレスにCN60のアドレスを指定して送信するという意味ではなく、最終的にメッセージを受け取る相手がCN60であるという意味である。
なお、本発明の実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えばバイオ技術の適応などが可能性としてありえる。
本発明に係るクロスオーバノード検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置は、ハンドオーバを行う移動端末が、ハンドオーバ後においても、ハンドオーバ前に受けていた付加的サービスを迅速、かつ継続して受けられるよう、CRNを素早く見つけ出すことを可能とするため、無線通信を行う移動端末(モバイルノード)のハンドオーバによるクロスオーバノードの検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置に関し、特に、次世代インターネットプロトコルであるモバイルIPv6プロトコルを利用した無線通信を行うモバイルノードにおけるハンドオーバによるクロスオーバノードの検出方法、この方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム、クロスオーバノード検出方法で用いられる移動端末及び中継装置などに有用である。
本発明の実施の形態における通信システムの構成を示す模式図 本発明の実施の形態におけるMNの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるMN内に格納されるAP−AR対応情報の一例を示す模式図 本発明の実施の形態におけるARの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるQNEの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるルータの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるCRNの構成を示すブロック図 本発明の実施の形態におけるCRNの発見の処理動作の一例を示す1枚目のシーケンスチャート 本発明の実施の形態におけるCRNの発見の処理動作の一例を示す2枚目のシーケンスチャート 本発明の実施の形態におけるCRNの発見の処理動作の一例を示す3枚目のシーケンスチャート 従来の技術におけるNSISのプロトコル構成を説明するための模式図 従来の技術におけるNSISのノードであるNEやQNEが「隣り合う」という概念を説明するための模式図 従来のQoS経路確立方法について説明するための模式図 従来の技術におけるNSISにおいて、どのように2重のリソース予約を回避するとされているかを説明するための模式図

Claims (8)

  1. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法であって、
    前記移動端末が、前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出するステップと、
    前記移動端末が、抽出された前記共通するアドレス部分を含むメッセージを自身の通信先の端末に向けて送信するステップと、
    前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記メッセージを解読可能な中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバルータであるか否かを判断するステップとを、
    有するクロスオーバノード検出方法。
  2. 前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断した結果、自身がクロスオーバノードであると判断した場合、自身に関する情報を含めたメッセージを前記移動端末に送信するステップを更に有する請求項1に記載のクロスオーバノード検出方法。
  3. 前記移動端末と前記通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の前記中継装置が、前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断した結果、自身がクロスオーバノードでないと判断した場合、前記メッセージを転送するステップを更に有する請求項1に記載のクロスオーバノード検出方法。
  4. 請求項1に記載のクロスオーバノード検出方法をコンピュータにより実行するためのクロスオーバノード検出用プログラム。
  5. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法で用いられる前記移動端末であって、
    前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスを生成する生成手段と、
    前記生成手段によって生成された前記アドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとを比較し、共通するアドレス部分を抽出する抽出手段と、
    抽出された前記共通するアドレス部分を含むメッセージを自身の通信先の端末に向けて送信する送信手段とを、
    備える移動端末。
  6. それぞれがサブネットを構成する複数のアクセスルータが階層構造の通信ネットワークを介して接続されており、固有の通信可能領域を形成するアクセスポイントが前記複数のアクセスルータのそれぞれに少なくとも1つ以上接続されている通信システムで、前記通信可能領域内で前記アクセスポイントとの無線通信を通じて、前記アクセスポイントが接続されている前記アクセスルータとの通信を行うよう構成されている移動端末が、移動により、現在通信中のアクセスポイントから別のアクセスポイントへ接続が切り替わる場合の、前記階層構造の通信ネットワーク上の前記接続の切り替わりの前後での新旧の通信経路が交わり、かつ分岐するクロスオーバノードを検出する方法で用いられる、前記移動端末と前記移動端末の通信先の端末との間に位置する前記階層構造の通信ネットワーク上の中継装置であって、
    前記移動端末によって前記別のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスと、現在通信中のアクセスポイントが接続するアクセスルータが構成するサブネットに適したアドレスとが比較され、抽出された共通するアドレス部分を含むメッセージを受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記メッセージに基づいて、自身がクロスオーバノードであるか否かを判断する判断手段とを、
    備える中継装置。
  7. 前記判断手段によって自身がクロスオーバノードであると判断された場合、自身に関する情報を含めたメッセージを前記移動端末に送信する送信手段を有する請求項6に記載の中継装置。
  8. 前記判断手段によって自身がクロスオーバノードでないと判断された場合、前記メッセージを転送する転送手段を有する請求項6に記載の中継装置。
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