JP4748747B1 - 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機 - Google Patents

風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機 Download PDF

Info

Publication number
JP4748747B1
JP4748747B1 JP2010268829A JP2010268829A JP4748747B1 JP 4748747 B1 JP4748747 B1 JP 4748747B1 JP 2010268829 A JP2010268829 A JP 2010268829A JP 2010268829 A JP2010268829 A JP 2010268829A JP 4748747 B1 JP4748747 B1 JP 4748747B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wind
concave
power generator
receiving
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010268829A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012117466A (ja
Inventor
栄一 安井
Original Assignee
株式会社 マルヨシ商会
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 マルヨシ商会 filed Critical 株式会社 マルヨシ商会
Priority to JP2010268829A priority Critical patent/JP4748747B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4748747B1 publication Critical patent/JP4748747B1/ja
Priority to CN2011103912320A priority patent/CN102619680A/zh
Priority to US13/308,603 priority patent/US20120141279A1/en
Publication of JP2012117466A publication Critical patent/JP2012117466A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D3/00Wind motors with rotation axis substantially perpendicular to the air flow entering the rotor 
    • F03D3/02Wind motors with rotation axis substantially perpendicular to the air flow entering the rotor  having a plurality of rotors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D3/00Wind motors with rotation axis substantially perpendicular to the air flow entering the rotor 
    • F03D3/06Rotors
    • F03D3/062Rotors characterised by their construction elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D9/00Adaptations of wind motors for special use; Combinations of wind motors with apparatus driven thereby; Wind motors specially adapted for installation in particular locations
    • F03D9/20Wind motors characterised by the driven apparatus
    • F03D9/25Wind motors characterised by the driven apparatus the apparatus being an electrical generator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D80/00Details, components or accessories not provided for in groups F03D1/00 - F03D17/00
    • F03D80/70Bearing or lubricating arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D9/00Adaptations of wind motors for special use; Combinations of wind motors with apparatus driven thereby; Wind motors specially adapted for installation in particular locations
    • F03D9/10Combinations of wind motors with apparatus storing energy
    • F03D9/11Combinations of wind motors with apparatus storing energy storing electrical energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F03MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS; WIND, SPRING, OR WEIGHT MOTORS; PRODUCING MECHANICAL POWER OR A REACTIVE PROPULSIVE THRUST, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F03DWIND MOTORS
    • F03D9/00Adaptations of wind motors for special use; Combinations of wind motors with apparatus driven thereby; Wind motors specially adapted for installation in particular locations
    • F03D9/30Wind motors specially adapted for installation in particular locations
    • F03D9/34Wind motors specially adapted for installation in particular locations on stationary objects or on stationary man-made structures
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05BINDEXING SCHEME RELATING TO WIND, SPRING, WEIGHT, INERTIA OR LIKE MOTORS, TO MACHINES OR ENGINES FOR LIQUIDS COVERED BY SUBCLASSES F03B, F03D AND F03G
    • F05B2240/00Components
    • F05B2240/40Use of a multiplicity of similar components
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Wind Motors (AREA)

Abstract

【課題】風を効率的に捉えて発電効率を確保し、働き終えた風を、スムーズに排出し、羽根の損傷防止を図る。
【解決手段】空中に設置されたプレート間に縦設された風力発電機用の抗力型の風受翼であって、この風受翼は、根元部100と、根元凹面風受部101、並びに凹面風受部102とで構成した風受側1aと、風受側の背部に当たる放物線状の凸面形状でなる風流側1bと、風受側の基端部1a1と、風流側の基端部1b1を連結する逆放物線状の凹面形状の凹面連結部104で構成した連結側でなる略勾玉形状の端面を有する板状の構造である。
【選択図】図6

Description

本発明は、風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機に関する。
周知の如く、風力発電機(風力発電)と、その回転翼(羽根、又は羽根翼等)は、資源が不要であること、CO2が発生しないことから、脚光を浴びている。そして、この風力発電機と、その回転翼は、一般に、抗力型と揚力型の回転翼が知られており、それぞれ一長一短があるとされている。しかし、抗力型の回転翼は、風を切ることが少なく、騒音、低周波の発生がなく、かつ発電量が大きいことから、重宝されている。また、この風力発電機には、負の問題がある。例えば、回転翼を常時回転できる風の確保と、騒音、低周波による健康被害と、台風、強風時の取扱い等とか、又は景観を阻害すること、等である。
以上の負の問題が少なく、かつ本発明と関連がある先行文献を挙げ、その相違点を説明する。
文献(1)は、WO2007−141834の「風車用の羽根、風車、及び、風力発電機」の発明で、その構造は、三本柱に適宜間隔で、複数本の梁を差渡し、この梁に風車型の羽根プレートを介して、略勾玉端面を有する膨出板状の羽根を三枚均等間隔に設け、この三枚の羽根間に風通路を形成した風車と、この風車の回転を発電機の動力とし、発電する風力装置である。この発明は、勾玉凹部で風を捉えることを基本とした構造であり、風を効率的に捉えて発電効率を確保すること、又は風の一部と、働き終えた風を、スムーズに排出することで、羽根の損傷防止を図ること、等を意図するものと考えられる。
また、文献(2)は、特開2007−332871の「風車用羽根車」の発明で、その構造は、回転軸に上下部支持円板を設け、この上下部支持円板間に、サポニウス型(三日月端面の膨出板状)の羽根翼(羽根)を三枚、又は四枚付設し、一例で、羽根翼間に風通路を形成した構造であり、羽根翼の陥没凹面で風を受け、その一部を、風通路を介して排出する構造である。その特徴は、文献(1)と類似すると考えられる。
さらに、文献(3)は、特開2007−46306の「風力発電用の風車及び発電機駆動方式」の発明で、その構造は、回転軸に、その上下方向に数本の支持アンカーを設けるとともに、この回転軸の円周方向に、この数本の支持アンカーを数箇所設け、この数本の支持アンカーにサポニウス型の羽根翼(ブレード)を立設し、この羽根翼の基端側(回転軸側)に風通路を設けた構造であり、この羽根翼の陥没凹面で風を受け、その一部を、風通路を介して排出する構造である。その特徴は、文献(1)と類似すると考えられる。
文献(4)は、特開2002−106458の「三枚翼式垂直型風力装置」の発明で、その構造は、底板(基台)に垂直軸を立設するとともに、横断面形状が湾曲板材のブレードを、間隔(風通路となる)をおいて三枚立設し、このブレードと垂直軸とをスプリングで連繋し、このスプリングにより、回転時の遠心力と、ブレードに対する風圧とを調整して、風受効果を達成できるブレード位置を確保する構造であり、このブレードの陥没凹面で風を受け、その一部を、風通路を介して排出する構造である。その特徴は、文献(1)と類似すると考えられる。
WO2007−141834 特開2007−332871 特開2007−46306 特開2002−106458
前記文献(1)〜(4)は、勾玉凹部、羽根翼、又はブレード等(羽根翼とする)で風を捉えることを基本とした構造であり、風を効率的に捉えて発電効率を確保すること、又は風の一部と、働き終えた風を、スムーズに排出することで、羽根翼の損傷防止を図ること、等を意図するものと考えられる。
しかしながら、この羽根翼は、単純に、勾玉凹部、陥没凹面等の風受面の一箇所で受ける構造であり、一度、風受面で受けた風は、そのまま風通路より外部に排気する構造となっている。
従って、風を効率的に利用したものとは考えられないこと、また、抗力型の発電装置の羽根翼としては、機能的に改良の余地が考えられる。さらに、羽根翼は、一時的に、風を受止める構造に留まっている。従って、自然風の力を十分に利用せず、無駄があり、又は採算ベースに乗らないことが考えられる。
請求項1の発明は、風受翼は、風を受止めるとともに、受止めた風で旋回流(渦流)を生成し、この旋回流を堰として、風の力を、確実に、風受翼の凹面風受部に付与することと、この風の力を十分活用すること、等を意図する。また、請求項1の発明は、前記旋回流で、風を風受翼の凸面風流部に流し、かつ凹面風受部に流すことで、この凸面風流部を流れる風を有効利用することを意図する。そして、請求項1の発明は、風受翼に導いた風を、この風受翼中での滞留時間を確保することで、自然風の力を、略100%利用し、無駄を無くしつつ、採算ベースに乗る風力発電機用の抗力型の風受翼を提供する。
請求項1は、空中に設置された少なくとも二枚のプレート間と、このプレート間の鉛直方向に縦設された、風力発電用の抗力型の風受翼であって、
この風受翼は、風を受ける風受側と、この風受側の背部に当たる風流側と、この風受側の基端部と、前記風流側の基端部を連結する連結側で構成した、略勾玉形状の端面を有する板状の構造であり、
前記風受側は、根元部と、この根元部の自由端より鋭角に落込だ、根元凹面風受部と、この根元凹面風受部に連なり、かつ放射方向の先端に向かって逆放物線形状の凹面風受部とで構成し、
また、前記風流側は、根元より、放射方向の先端に向かって、順次、ならだか放物線状の凸面形状でなる凸面風流部で構成し、
さらに、前記連結側は、前記両基端部に向かって逆放物線状の凹面形状の凹面連結部で構成したことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼。
請求項2の発明は、請求項1の意図を達成することと、この意図に、最適な風受翼の落込みと、凹面風受部、並びに凸面風受部の具体例を提供する。
請求項2は、請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
前記風受翼の根元凹面風受部の落込みと、凹面風受部の窪み方向、並びにこの風受翼の凸面風受部の膨出方向を、この風受翼の略勾玉形状の丸い部分から先端に向かった基準線Aを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼である。
請求項3の発明は、請求項1の意図を達成することと、この意図に、最適な風受翼の凹面連結部の具体例を提供する。
請求項3は、請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
前記風受翼の凹面連結部の窪み方向を、前記風受側と風流側の根元間に設けた風受側の基端部と風流側の基端部を結ぶ基準線Bを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼である。
請求項4の発明は、垂設した数本の風受翼が、風を受止めるとともに、受止めた風で旋回流(渦流)を生成し、この旋回流を堰として、風の力を、確実に、風受翼の凹面風受部に付与することと、この風の力を十分活用すること、等を介して、僅かな風でも、この風受翼が回転する構造を採用して、通年を通して、発電できる構造を提案する。また、請求項4の発明は、前記風受翼で発生する旋回流で、この風受翼の凸面風流部に流し、かつ凹面風受部に流すことで、この凸面風流部を流れる風を有効利用することで、効率的な電力の生成を図ることを意図する。そして、請求項4の発明は、風受翼に導いた風を、この風受翼中での滞留時間を確保することで、自然風の力を、略100%利用し、無駄を無くしつつ、採算ベースに乗る風力発電を図ることを意図する。
請求項4は、請求項1に記載の抗力型の風受翼を、第一〜第四でなる複数枚とし、
この複数枚の風受翼を、ベースに間隔をおいて立設した複数本の柱と、この柱の立設方向に間隔をおいて、それぞれ設けた上下部梁と、この下部梁に軸受を介して軸承した主軸と、また、この上部梁に軸受を介して軸支した副軸と、この主副軸に、それぞれ架承した上下部プレートと、で構成した枠体に設ける構成とするとともに、この複数枚の風受翼を、前記枠体の上下部プレート間において、その放射方向に垂設する構成とし、
前記上下部プレート間に、その放射方向に垂設して配置した複数枚の風受翼間に、複数の風通路を形成し、この複数の風通路において、風の流れを確保する構成とし、
また、前記主軸に発電機を付設する構成としたことを特徴とする風力発電機である。
請求項5の発明は、請求項4の意図を達成することと、この風受翼の回転を、最大限に拡大し、電力生成量を拡大することを意図する。
請求項5は、請求項4に記載の風力発電機であって、
前記主軸に大プーリを付設し、この大プーリにベルト掛けで、副プーリに連結し、この副プーリに懸掛したベルトを発電機の入力軸に設けた小プーリに連結する構成としたことを特徴とする風力発電機である。
請求項6の発明は、請求項4の意図を達成することと、この意図を達成するに最適な対の風受翼の構造を提案する。
請求項6は、請求項4に記載の風力発電機であって、
前記上下部プレート間に、中間プレートを設け、この下部プレートと、この中間プレートの間に、前記複数枚の下部風受翼と下部風通路を設け、また、この上部プレートと、この中間プレートの間に、前記複数枚の上部風受翼と上部風通路を設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
請求項7の発明は、請求項4の意図を達成することと、この意図を達成するに最適な対の風受翼であって、かつこの対の風受翼の位相関係の構造を提案する。
請求項7は、請求項6に記載の風力発電機であって、
前記上下部プレートと中間プレートとを介して、前記複数枚の上下部風受翼と上下部風通路を設けた構造であり、この上下部風受翼と上下部風通路を、回転方向において、位相を変えて設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
請求項8の発明は、請求項6の意図を達成することと、この意図を達成するに最適な上下部プレートと中間プレート、並びに上下側の風受翼の構造を提案する。
請求項8は、請求項6に記載の風力発電機であって、
前記上部プレートに上側の風受翼を吊下げ支持し、この上側の風受翼は、前記中間プレートを介して、下側の風受翼と一体となるとともに、この下側の風受翼は、前記下部梁に設けた主軸に枢着した下部プレートに設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
請求項1の発明は、空中に設置された少なくとも二枚のプレート間と、プレート間の鉛直方向に縦設された、風力発電用の抗力型の風受翼であって、
風受翼は、風を受ける風受側と、風受側の背部に当たる風流側と、風受側の基端部と、前記風流側の基端部を連結する連結側で構成した、略勾玉形状の端面を有する板状の構造であり、
風受側は、根元部と、根元部の自由端より鋭角に落込だ、根元凹面風受部と、根元凹面風受部に連なり、かつ放射方向の先端に向かって逆放物線形状の凹面風受部とで構成し、
また、風流側は、根元より、放射方向の先端に向かって、順次、ならだか放物線状の凸面形状でなる凸面風流部で構成し、
さらに、連結側は、両基端部に向かって逆放物線状の凹面形状の凹面連結部で構成したことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼である。
従って、請求項1は、風受翼は、風を受止めるとともに、受止めた風で旋回流(渦流)を生成し、この旋回流を堰として、風の力を、確実に、風受翼の凹面風受部に付与できることと、この風の力を十分活用できること、等の特徴を有する。また、請求項1は、前記旋回流で、風を風受翼の凸面風流部に流し、かつ凹面風受部に流すことで、この凸面風流部を流れる風を有効利用できる実益がある。そして、請求項1は、風受翼に導いた風を、この風受翼中での滞留時間を確保することで、自然風の力を、略100%利用し、無駄を無くしつつ、採算ベースに乗る風力発電機用の抗力型の風受翼を提供できる有効性がある。
請求項2の発明は、請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
風受翼の根元凹面風受部の落込みと、凹面風受部の窪み方向、並びに風受翼の凸面風受部の膨出方向を、風受翼の略勾玉形状の丸い部分から先端に向かった基準線Aを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼である。
従って、請求項2は、請求項1の意図を達成できることと、この意図に、最適な風受翼の落込みと、凹面風受部、並びに凸面風受部の具体例を提供できること、等の特徴がある。
請求項3の発明は、請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
風受翼の凹面連結部の窪み方向を、前記風受側と風流側の根元間に設けた風受側の基端部と風流側の基端部を結ぶ基準線Bを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼である。
従って、請求項3は、請求項1の意図を達成できることと、この意図に、最適な風受翼の凹面連結部の具体例を提供できること、等の特徴がある。
請求項4の発明は、第一〜第四でなる複数枚とし、
複数枚の風受翼を、ベースに間隔をおいて立設した複数本の柱と、柱の立設方向に間隔をおいて、それぞれ設けた上下部梁と、下部梁に軸受を介して軸承した主軸と、また、上部梁に軸受を介して軸支した副軸と、主副軸に、それぞれ架承した上下部プレートと、で構成した枠体に設ける構成とするとともに、複数枚の風受翼を、枠体の上下部プレート間において、放射方向に垂設する構成とし、
上下部プレート間に、放射方向に垂設して配置した複数枚の風受翼間に、複数の風通路を形成し、複数の風通路において、風の流れを確保する構成とし、
また、主軸に発電機を付設する構成としたことを特徴とする風力発電機である。
従って、請求項4の発明は、垂設した数本の風受翼が、風を受止めるとともに、受止めた風で旋回流(渦流)を生成し、この旋回流を堰として、風の力を、確実に、風受翼の凹面風受部に付与できることと、この風の力を十分活用できること、等を介して、僅かな風でも、この風受翼が回転する構造を採用できるので、通年を通して、発電できる構造を提案できる特徴がある。また、請求項4は、前記風受翼で発生する旋回流で、この風受翼の凸面風流部に流し、かつ凹面風受部に流すことで、この凸面風流部を流れる風を有効利用できることで、効率的な電力の生成が図れること、等の実益がある。そして、請求項4は、風受翼に導いた風を、この風受翼中での滞留時間を確保することで、自然風の力を、略100%利用し、無駄を無くしつつ、採算ベースに乗る風力発電が図れる有益性がある。
請求項5の発明は、請求項4に記載の風力発電機であって、
主軸に大プーリを付設し、大プーリにベルト掛けで、副プーリに連結し、副プーリに懸掛したベルトを発電機の入力軸に設けた小プーリに連結する構成としたことを特徴とする風力発電機である。
従って、請求項5は、請求項4の意図を達成できることと、この風受翼の回転を、最大限に拡大し、電力生成量を拡大できること、等の特徴を有する。
請求項6は、請求項4に記載の風力発電機であって、
上下部プレート間に、中間プレートを設け、下部プレートと、中間プレートの間に、前記複数枚の下部風受翼と下部風通路を設け、また、上部プレートと、中間プレートの間に、前記複数枚の上部風受翼と上部風通路を設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
従って、請求項6は、請求項4の意図を達成できることと、この意図を達成するに最適な対の風受翼の構造を提供できること、等の特徴がある。
請求項7の発明は、請求項6に記載の風力発電機であって、
上下部プレートと中間プレートとを介して、複数枚の上下部風受翼と上下部風通路を設けた構造であり、上下部風受翼と上下部風通路を、回転方向において、位相を変えて設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
従って、請求項7は、請求項4の意図を達成できることと、この意図を達成するに最適な対の風受翼であって、かつこの対の風受翼の位相関係の構造を提供できること、等の特徴がある。
請求項8の発明は、請求項6に記載の風力発電機であって、
上部プレートに上側の風受翼を吊下げ支持し、上側の風受翼は、中間プレートを介して、下側の風受翼と一体となるとともに、下側の風受翼は、下部梁に設けた主軸に枢着した下部プレートに設ける構成としたことを特徴とする風力発電機である。
従って、請求項8は、請求項6の意図を達成できることと、この意図を達成するに最適な上下部プレートと中間プレート、並びに上下側の風受翼の構造を提供できること、等の特徴がある。
本発明の第一実施例の風力発電機を複数機設置した状態の上部の要部正面図 本発明の第一実施例の風力発電機を複数機設置した状態の下部の要部正面図 本発明の第一実施例の風力発電機の要部(風受翼の設置と発電機)を示した正面図 図2の風力発電機の要部を示した平面模式図 本発明の第二実施例の風力発電機の要部(風受翼の設置)を示した正面図 第二実施例の上側と下側の風受翼の位置関係を示した平面図 本発明の各実施例の風受翼の一枚を示した斜視図 本発明の第一実施例の風力発電機の風受翼の回転過程における一例と、この一例の状態での風の流れを説明する上面模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の風受翼の回転過程における二例(一例の次)と、この二例の状態での風の流れを説明する上面模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の風受翼の回転過程における三例(二例の次)と、この三例の状態での風の流れを説明する上面模式図 本発明の第二実施例の風力発電機の風受翼の回転過程における上側の一例の状態での風の流れを説明する上面模式図 本発明の第二実施例の風力発電機の風受翼の回転過程における下側の一例の状態での風の流れを説明する上面模式図 本発明の別の実施例の風受翼の一枚を示した斜視図 本発明の別の実施例の風受翼を、図5に示した第二実施例に採用し、第三実施例として示した、上側と下側の風受翼の位置関係を示した平面図 第二・第三実施例における上側の風受翼の吊下げ機構の一例を示した分解図 本発明の第一実施例の風力発電機の設置状態で、建屋の屋上に設置した状態の模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の設置状態で、建屋の屋根に設置した状態の模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の設置状態で、建屋の庭に設置した状態の模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の設置状態で、ハウスの付近に設置した状態の模式図 本発明の第一実施例の風力発電機の設置状態で、高原に縦列設置した状態の模式図
以下、本発明の好ましい、各実施例を説明する。
先ず、共通する風受翼1の構造を詳細に説明すると、この風受翼1の全体構造は、端面Xが略勾玉形状Cで、長手方向Yが、板状Dを呈する掘削機の横長のブレード形状である。そして、この風受翼1の外郭体は、次のような構造が理想的である。
この風受翼1は、風を受ける窪んだ形状の風受側1aと、風受側1aの背部に当たる膨出形状の風流側1bと、風受側1aの基端部1a1と、前記風流側1bの基端部1b1を連結する窪んだ形状の連結側1cで構成している。そして、この風受側1aと、風流側1b、並びに連結側1cが連繋した構造は、次の構造が理想的である。
前記風受側1aは、翼芯1d(羽根芯)側に位置し、かつ放射方向Zに直線方向か、やや根元が上り傾斜した根元部100と、この根元部100の自由端より鋭角に落込だ、断崖谷部の様相を呈する根元凹面風受部101と、根元凹面風受部101に連なり、かつ放射方向Zの先端に向かって、かつこの風受翼1の基準線Aに対して、窪んだ逆放物線形状の凹面風受部102とで構成する。
また、風流側1bは、根元より、放射方向Zの先端に向かって、かつこの風受翼1の基準線Aに対して、順次、ならだか膨出した放物線状の凸面形状でなる凸面風流部103で構成する。
さらに、連結側1cは、風受側1aと風流側1bの両基端部1a1、1b1に向かって、かつこの風受側1aと風流部1bの根元間の基準線Bに対して、逆放物線状の凹面形状の凹面連結部104で構成する。
前記風受翼1は、三枚〜数枚(三本〜四枚が望ましい。この一例では、四枚構造とする)を一組として、風力発電機Eの枠内に取付けられるので、その好ましい、一例を、以下に説明する。
この風力発電機Eの枠体は、ベース30に等間隔に、柱3を三本〜数本(三本〜四本が望ましい)を立設する。そして、この望ましい三本の柱3間に、上下部梁5、6を差渡して、架承する。この下部梁6のセンターに軸受7を設けて主軸8を垂設(立設)する。また、この上部梁5のセンターに軸受10を設けて副軸11を垂設する。そして、この主軸8には、下部プレート12が、また、この副軸11には、上部プレート13がそれぞれ、水平に支持されるととともに、この上下部プレート13、12は回転自在に枢着される。そして、この上下部プレート13、12間には、前記風受翼1が、図3の如く、四枚設けられるとともに、この四枚の風受翼1間には、四方向の風通路15が形成される。また、発電装置の一例において、主軸8に大プーリ20を付設する。この大プーリ20にベルト21を介して枠体に設けた副プーリ22に動力を伝える。その後、この副プーリ22にベルト23を介して枠体に設けた発電機25の入力軸26の小プーリ27に動力を伝える。この動力伝達方式により、発電機25を介して発電し、蓄電池28(バッテリー)に蓄電、又は使用するか、販電等する。以上で説明した発電装置は、一例であり、図示しないが、連続可変トランスミッション(CVТ)を採用することが、構造・設置・取扱等が簡便であり、確実な可動と、電力生成に有効である。
続いて、この風受翼1の風の流れと、回転動作、並びに電力生成を、以下、図7−1〜図7−3の一次の状態から、三次の状態を、順に説明する。
「先ず」 図7−1において、図面上で、略垂直状態(図面上で、以下、同じ)にある第一の風受翼1が、自然風W(風Wとする)を凸面風流部103で受止めることで、その根元と先端に向かって、略二分したように流す。そして、この凸面風流部103の根元を流れた風Wは、第四の風受翼1の凹面風受部102に到るとともに、この凹面風受部102を流れる風Wと合流し、その根元凹面風受部101の落込み凹面で旋回流となり、この第四の風受翼1を時計方向に押込む力となり、この一次の状態の回転力の一翼を担うこととなる。しかし、この第一の風受翼1の凸面風流部103の先端に到った風Wは、反押込み力となるが、この風Wが、二分されることと、この凸面形状(膨出面)を滑るようにして流れることで、その影響力は、それ程、害とならない。そして、この第一の風受翼1の先端を風Wが流れることで、この第一の風受翼1の凹面風受部102が負圧状態となり、この凸面風流部103を流れる風Wを誘導するとともに、速やかな流れが確保でき、前記害の軽減化に寄与できる。また、後述する風通路15を流れる風W(第一の風受翼1の凸面風流部103に沿って流れる風W)の流路が確保できる。
そして、図7−1においては、第四の風受翼1の凹面風受部102が、風Wを略水平状態で風Wを受止め、流れを作ることと、この風Wに対して、前記第一の風受翼1の凸面風流部103から流れた風Wとが合流することで、この第四の風受翼1の根元凹面風受部101で旋回流が発生する。この旋回流は、第四の風受翼1を押圧する力となり、かつ第四の風受翼1の凹面風受部102で受止めた風Wの拡散と、逃避等の防止に役立つと考えられる。この旋回流から離れた風W(働きを終えた風W)は、第一の風受翼1の凹面連結部104と、第四の風受翼1の根元部100から、第二の風受翼1の凹面連結部104に沿って流れた後、第二の風受翼1の凸面風流部103に沿って流れ、風通路15より、機外に到るか、又は第二の風受翼1の凹面風受部102と、第三の風受翼1の凹面連結部104、及びその凸面風流部103との間の風通路15より、機外に到る。従って、風通路15を流れる、働きを終えた風Wが、一次の状態の回転力を打消すことは皆無である。即ち、風Wの力を、略100%回転力として利用する構造である。
この一次の状態では、第三の風受翼1の凹面風受部102で、風Wを受止めることとなって、この第三の風受翼1を、時計方向に押込む力となり、この第三の風受翼1が、一次の状態の回転力の主体となる。この際に、第三の風受翼1の根元凹面風受部101で旋回流が発生する。この旋回流は、前記第三の風受翼1の凹面風受部102を流れる風Wの拡散と、逃避等の防止し、前記第三の風受翼1に対する押込み力を略100%確保できる。従って、効率的な回転と、風Wの力を有効に利用できる。
「次に」 図7−2において、傾斜した第一の風受翼1が、風Wを凸面風流部103で受止めることで、そのほとんどが根元に向かって流れる。従って、この傾斜した第一の風受翼1の凸面風流部103の根元付近を、時計方向に押込む力となり、この二次の状態の回転力の一翼を担うこととなる。また、この凸面風流部103の根元を流れた風Wは、第四の風受翼1の凹面風受部102に到るとともに、この凹面風受部102を流れる風Wと合流し、その根元凹面風受部101で旋回流となり、この第四の風受翼1を時計方向に押込む力となり、この二次の状態の回転力の他の一翼を担うこととなる。また、前記第一の風受翼1と第四の風受翼1とで発生した旋回流は、この後方に形成された風通路15が負圧となることで、働きを終えた風Wは、この風通路15をスムーズに流れることが保障される。そして、この第一の風受翼1の凸面風流部103の先端を流れた風Wは、この第一の風受翼1の凹面風受部102に負圧が発生することから、この領域に流れて、この第一風受翼1を時計方向に押込む力となり、副次的な回転力となる。
尚、この図7−2においては、第四の風受翼1の凹面風受部102が、風Wを受止めることで、第三の風受翼1に対して、時計方向に押込む力となり、この第四の風受翼1が、二次の状態の回転力の第一の主体となる。また、第四の風受翼1の凸面風流部103を流れた風Wは、第三の風受翼1の凹面風受部102で受止める構造となり、この第三の風受翼1を時計方向に押込む力となり、この二次の状態の回転力の第二の主体となる。そして、この第三の風受翼1の凹面風受部102で受止め風Wは、第四の風受翼1の根元凹面風受部101で旋回流となり、前記第三の風受翼1の凹面風受部102で受止め風Wの拡散と、逃避等の防止に役立ち、この押込み力を、略100%発揮できる。
そして、前記の如く、風通路15に到った働きを終えた風Wは、第三の風受翼1の凹面連結部104に沿って流れた後、第二の風受翼1の凹面風受部102に沿って流れ機外に到る。また、第四の風受翼1の凹面連結部104と第三の風受翼1の根元部100の風通路15を流れる風Wは、前記第二の風受翼1の根元部100と、第三の風受翼1の凹面連結部104との風通路15を通り、前述と同様な流れとなる。
尚、前記第二の風受翼1の凸面風流部103に到った風Wは、反押込み力となるが、この凸面形状を滑るようにして流れることと、この風Wが二分されることで、その影響力は、それ程、害とならない。その理由は、この凸面形状と、並びに第二の風受翼1を、上下部プレート13、12に設けた角度と、この上下部プレート13、12の円周端面に、先端が位置することとによる相乗効果である(第一・第三・第四の風受翼1も同じ)。
前述した如く、この二次の状態が、基本の型であって、最大の回転力が発生する。
「続いて」 図7−3において、略垂直状態にある第二の風受翼1が、風Wを凸面風流部103で受止めることで、その根元と先端に向かって、略二分したように流す。そして、この凸面風流部103の根元を流れた風Wは、第一の風受翼1の凹面風受部102に到るとともに、この凹面風受部102を流れる風Wと合流し、その根元凹面風受部101の落込み凹面で旋回流となり、この第一の風受翼1を時計方向に押込む力となり、この三次の状態の回転力の一翼を担うこととなる。しかし、この第二の風受翼1の凸面風流部103の先端に到った風Wは、反押込み力となるが、この風Wが、二分されることと、この凸面形状を滑るようにして流れることで、その影響力は、それ程、害とならない。そして、この第二の風受翼1の先端を風Wが流れることで、この第二の風受翼1の凹面風受部102が負圧状態となり、この凸面風流部103を流れる風Wを誘導するとともに、速やかな流れが確保でき、前記害の軽減化に寄与できる。また、風通路15を流れる風W(第二の風受翼1の凸面風流部103に沿って流れる風W)の流路が確保できる。
そして、図7−3においては、第一の風受翼1の凹面風受部102が、風Wを略傾斜状態で受止め、流れを作ることと、この風Wに対して、前記第二の風受翼1の凸面風流部103から流れた風Wとが合流することで、この第一の風受翼1の根元凹面風受部101で旋回流が発生する。この旋回流は、第一の風受翼1を押圧する力となり、かつ第一の風受翼1の凹面風受部102で受止めた風Wの拡散と、逃避等の防止に役立つと考えられる。この旋回流から離れた風W(働きを終えた風W)は、第二の風受翼1の凹面連結部104と、第一の風受翼1の根元部100から、第三の風受翼1の凹面連結部104に沿って流れた後、第三の風受翼1の凸面風流部103に沿って流れ機外に到るか、又は第三の風受翼1の凹面風受部102と、第四の風受翼1の凹面連結部104、及びその凸面風流部103との間の風通路15より、機外に到る。従って、風通路15を流れる、働きを終えた風Wが、一次の状態の回転力を打消すことは皆無である。即ち、風Wの力を、略100%回転力とした利用する構造である。
この三次の状態では、第四の風受翼1の凹面風受部102で、風Wを受止めることとなって、この第四の風受翼1を、時計方向に押込む力となり、この第四の風受翼1が、三次の状態の回転力の主体となる。この際に、第四風受翼1の根元凹面風受部101で旋回流が発生する。この旋回流は、前記第四の風受翼1の凹面風受部102を流れる風Wの拡散と、逃避等の防止し、前記第四の風受翼1に対する押込み力を略100%確保できる。従って、効率的な回転と、風Wの力を有効に利用できる。
以上は、第一の風受翼1〜第四の風受翼1の基本的な構造と、その動きと風Wの動きを説明したが、この繰返しで、前記発電機25と、これを動作するシステムにより、繰返し、電力を生成する。そして、前記各例において、上下部プレート13、12と、風受翼1との間に形成された面形状のスペース16が形成されること、及び、このスペース16が負圧領域となり、機外の風W1を誘引することになり、揚力型の風受翼1としても機能すること、並びに本発明の風力発電機Eの近辺の風W1を有効利用できること、等の特徴がある。そして、また、この誘引は、風受翼1の基本的な構造、及び、風通路15による相乗効果にも役立っていると考えられる。この電力の使用方法は、前述の通りである。また、本発明は、風Wを切る構造でないので、騒音と、低周波の発生もなく、環境と人に優しい風力発電機Eである。また、風Wの一部を利用する構造であり、強風下での使用でも、損傷が少なく、長期の使用と、風受翼1や上下部プレート13、12等の機器の肉薄化と、軽量化、並びに低コスト化、或いは設置場所の拡充化等に途を開き、有益である。
続いて、図4、図5の如く、上下側の風受翼1の構造であり、この上下側の風受翼1は、位相を異にして設けられている。例えば、上部プレート13と、中間プレート14とに設けられた上側の風受翼1は、前記図8−1の位置関係であるのに対して、中間プレート14と下部プレート12とに設けられた下側の風受翼1は、前記図8−2の位置関係とする構造であり、例えば、略45°の位相差を保持している。従って、風Wを、前述の図7−1〜図7−3の動作に対して、細やかに、捉え得る特徴と、この風Wを、効率的で、かつ連続的に捉え得る特徴、等が考えられる。そして、前記上下側の風受翼1による風Wの受止め状態と、その動作、又は電力の生成、騒音等に関しては、前述の図7−1〜図7−3を参照されたい。そして、この第二実施例の構造では、略45°の位相差が、最も理想であり、その効果も最大であると考えられるが、この位相差は一例である。そして、この上下側の風受翼1は、中間プレート14を介して、一体に支持されるので、この上下側の風受翼1は、同時に回転する構造である。
また、図9−1と、図9−2において、風受翼1は、根元部100を狭く、凹面連結部104を延設した形状であり、風Wの流れをスムーズにして、この風受翼1より、早く、機外に排出し、この風受翼1の効率化と、低風Wにおいても、この風受翼1の回転を可能とすること、等を意図する。この図9−2は、上下側に位相を異にして設置した、第二実施例に準ずる。その他は、前述の各実施例に準ずる。
図10は、第二・第三実施例の上側の風受翼1を吊下げ機構の一例であり、上部梁5にスラスト軸受け30、及び/又は、ラジアル軸受け31を介して、吊下げボルト32を架承し、この吊下げボルト32の下端に設けた螺子部3200と、上部プレート13より立設した連結ボルト33の上端に設けた逆螺子部3300とを、内螺子部3500、内逆螺子部3501を有する鞘管35を介して緊締する構造である。この構造では、この鞘管35のナット部3502を利用して、締付けることで、連結ボルト33を引上げ、吊下げボルト32に接近しながら、上側の風受翼1を吊下げ支持する。このように、この上側の風受翼1を吊下げることで、下側の風受翼1、及び/又は、主軸8等に掛かる荷重を軽減すること、又は上下側の風受翼1を低風Wでも回転可能とすること、或いは、装置の小型化、材料の節約化等を意図する。尚、下側の風受翼1は、前述と同様に、下部梁6に設けた主軸8を介して支持する。そして、この上部プレート13に設けた上側の風受翼1は、中間プレート14を介して、下部プレート12に設けた下側の風受翼1と一体となる構造であり、この上下部プレート13、12は、一体に回転する。その他は、前述の第二実施例に準ずる。そして、この吊下げ機構は、他の実施例にも採用できる。図中36、37はロックナットで、前記鞘管35で締付けた後に、このロックナット36、37を介して、吊下げボルト32と連結ボルト33を緊締する。
図1−1と、図1−2に示した枠体は、ベース40に柱3と、上下部梁5、6を組付けた後に、四枚の風受翼1を設けた上下部プレート13、12を、主副軸8、11を取付けて、一組の風力発電機Eを組上げる。そして、この例では、一階をベース30の躯体で、二階から三階が、二組の風力発電機Eを組上げる構造となっているが、一例であり。必要とする電力量を生成するために、何組も組上げることは、当然、可能である。その際に、上下の柱3を連結部材41、42と、図示しない止具を利用して固定する。また、一組毎に、発電機構(前記大プーリ20から発電機25等)を設けた例が示されているが、全体の組に、一基の発電機構を設ける構造も可能である。尚、図2は、一組の風力発電機Eを示しており、この一組の風力発電機Eを、複数段組付け構造が、前記図1−1と、図1−2の実施例である。
そして、図11−1〜図11−5は、風力発電機Eを設置するに最適な、各実施例を示したが、一例であり、限定されない。
1 風受翼
1a 風受側
1a1 基端部
1b 風流側
1b1 基端部
1c 連結側
1d 翼芯
100 根元部
101 根元凹面風受部
102 凹面風受部
103 凸面風流部
104 凹面連結部
3 柱
30 ベース
5 上部梁
6 下部梁
7 軸受
8 主軸
10 軸受
11 副軸
12 下部プレート
13 上部プレート
14 中間プレート
15 風通路
16 スペース
20 大プーリ
21 ベルト
22 副プーリ
23 ベルト
25 発電機
26 入力軸
27 小プーリ
28 蓄電池
30 スラスト軸受け
31 ラジアル軸受け
32 吊下げボルト
3200 螺子部
33 連結ボルト
3300 逆螺子部
35 鞘管
3500 内螺子部
3501 内逆螺子部
3502 ナット部
36 ロックナット
37 ロックナット
40 ベース
41 連結部材
42 連結部材
A 基準線
B 基準線
C 略勾玉形状
D 板状
E 風力発電機
W 風

Claims (8)

  1. 空中に設置された少なくとも二枚のプレート間と、このプレート間の鉛直方向に縦設された、風力発電用の抗力型の風受翼であって、
    この風受翼は、風を受ける風受側と、この風受側の背部に当たる風流側と、この風受側の基端部と、前記風流側の基端部を連結する連結側で構成した、略勾玉形状の端面を有する板状の構造であり、
    前記風受側は、根元部と、この根元部の自由端より鋭角に落込だ、根元凹面風受部と、この根元凹面風受部に連なり、かつ放射方向の先端に向かって逆放物線形状の凹面風受部とで構成し、
    また、前記風流側は、根元より、放射方向の先端に向かって、順次、ならだか放物線状の凸面形状でなる凸面風流部で構成し、
    さらに、前記連結側は、前記両基端部に向かって逆放物線状の凹面形状の凹面連結部で構成したことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼。
  2. 請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
    前記風受翼の根元凹面風受部の落込みと、凹面風受部の窪み方向、並びにこの風受翼の凸面風受部の膨出方向を、この風受翼の略勾玉形状の丸い部分から先端に向かった基準線Aを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼。
  3. 請求項1に記載の風力発電用の抗力型の風受翼であって、
    前記風受翼の凹面連結部の窪み方向を、前記風受側と風流側の根元間に設けた風受側の基端部と風流側の基端部を結ぶ基準線Bを基にして、設定する構成としたことを特徴とする風力発電機用の抗力型の風受翼。
  4. 請求項1に記載の抗力型の風受翼を、第一〜第四でなる複数枚とし、
    この複数枚の風受翼を、ベースに間隔をおいて立設した複数本の柱と、この柱の立設方向に間隔をおいて、それぞれ設けた上下部梁と、この下部梁に軸受を介して軸承した主軸と、また、この上部梁に軸受を介して軸支した副軸と、この主副軸に、それぞれ架承した上下部プレートと、で構成した枠体に設ける構成とするとともに、この複数枚の風受翼を、前記枠体の上下部プレート間において、その放射方向に垂設する構成とし、
    前記上下部プレート間に、その放射方向に垂設して配置した複数枚の風受翼間に、複数の風通路を形成し、この複数の風通路において、風の流れを確保する構成とし、
    また、前記主軸に発電機を付設する構成としたことを特徴とする風力発電機。
  5. 請求項4に記載の風力発電機であって、
    前記主軸に大プーリを付設し、この大プーリにベルト掛けで、副プーリに連結し、この副プーリに懸掛したベルトを発電機の入力軸に設けた小プーリに連結する構成としたことを特徴とする風力発電機。
  6. 請求項4に記載の風力発電機であって、
    前記上下部プレート間に、中間プレートを設け、この下部プレートと、この中間プレートの間に、前記複数枚の下部風受翼と下部風通路を設け、また、この上部プレートと、この中間プレートの間に、前記複数枚の上部風受翼と上部風通路を設ける構成としたことを特徴とする風力発電機。
  7. 請求項6に記載の風力発電機であって、
    前記上下部プレートと中間プレートとを介して、前記複数枚の上下部風受翼と上下部風通路を設けた構造であり、この上下部風受翼と上下部風通路を、回転方向において、位相を変えて設ける構成としたことを特徴とする風力発電機。
  8. 請求項6に記載の風力発電機であって、
    前記上部プレートに上側の風受翼を吊下げ支持し、この上側の風受翼は、前記中間プレートを介して、下側の風受翼と一体となるとともに、この下側の風受翼は、前記下部梁に設けた主軸に枢着した下部プレートに設ける構成としたことを特徴とする風力発電機。
JP2010268829A 2010-12-01 2010-12-01 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機 Active JP4748747B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010268829A JP4748747B1 (ja) 2010-12-01 2010-12-01 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機
CN2011103912320A CN102619680A (zh) 2010-12-01 2011-11-30 风力发电机用阻力型受风叶片和利用此受风叶片的风力发电机
US13/308,603 US20120141279A1 (en) 2010-12-01 2011-12-01 Drag-type wind turbine for wind-driven electricity generators and wind-driven electricity generators using drag-type wind turbine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010268829A JP4748747B1 (ja) 2010-12-01 2010-12-01 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4748747B1 true JP4748747B1 (ja) 2011-08-17
JP2012117466A JP2012117466A (ja) 2012-06-21

Family

ID=44597056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010268829A Active JP4748747B1 (ja) 2010-12-01 2010-12-01 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20120141279A1 (ja)
JP (1) JP4748747B1 (ja)
CN (1) CN102619680A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101302954B1 (ko) * 2011-09-07 2013-09-06 곽상칠 풍력 발전 장치
CN108626073A (zh) * 2018-05-28 2018-10-09 郑国正 风力发电设备、风力发电器及风能吸收装置
CN116428105A (zh) * 2023-04-12 2023-07-14 南通大学 一种多层筒状风力发电机叶轮

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103703246A (zh) * 2011-07-15 2014-04-02 Zf风力发电安特卫普股份有限公司 用于风力涡轮机的机舱主框架结构和传动系组件
WO2017191492A1 (en) * 2016-05-04 2017-11-09 Turbosaam Sarl Savonius rotor, rotor module, installation and applications thereof
JP7473230B2 (ja) 2022-05-04 2024-04-23 梅 正新 タービン発電構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4441516B2 (ja) * 2006-09-27 2010-03-31 政春 加藤 発電装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2128780A (en) * 1937-12-20 1938-08-30 Lawrence C Lake Airplane propeller
US4650403A (en) * 1986-03-06 1987-03-17 Joseph Takacs Windmill
US6447251B1 (en) * 2000-04-21 2002-09-10 Revcor, Inc. Fan blade
US7255527B2 (en) * 2005-02-07 2007-08-14 Kao Jung Hsu Wind power generator
JP3905121B1 (ja) * 2006-06-02 2007-04-18 政春 加藤 風車用の羽根、風車、及び、風力発電機
GB0612677D0 (en) * 2006-06-27 2006-08-09 Taylor Derek A Energy conversion device for wind & other fluids
DE112007003687A5 (de) * 2007-08-10 2010-07-22 Krauss, Gunter Strömungsenergieanlage, insbesondere Windkraftanlage

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4441516B2 (ja) * 2006-09-27 2010-03-31 政春 加藤 発電装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101302954B1 (ko) * 2011-09-07 2013-09-06 곽상칠 풍력 발전 장치
CN108626073A (zh) * 2018-05-28 2018-10-09 郑国正 风力发电设备、风力发电器及风能吸收装置
CN108626073B (zh) * 2018-05-28 2023-12-12 郑国正 风力发电设备、风力发电器及风能吸收装置
CN116428105A (zh) * 2023-04-12 2023-07-14 南通大学 一种多层筒状风力发电机叶轮
CN116428105B (zh) * 2023-04-12 2023-11-21 南通大学 一种多层筒状风力发电机叶轮

Also Published As

Publication number Publication date
CN102619680A (zh) 2012-08-01
US20120141279A1 (en) 2012-06-07
JP2012117466A (ja) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4748747B1 (ja) 風力発電機用の抗力型の風受翼と、この風受翼を利用する風力発電機
US7315093B2 (en) Wind turbine system for buildings
US7008171B1 (en) Modified Savonius rotor
US10612515B2 (en) Vertical axis wind turbine
US7802967B2 (en) Vertical axis self-breaking wind turbine
US9041239B2 (en) Vertical axis wind turbine with cambered airfoil blades
EP1406011A1 (en) Wind pumping power generation device
EP2982860A1 (en) Vertical axis turbine
US11236724B2 (en) Vertical axis wind turbine
EP1725768A2 (en) Wind powered turbine in a tunnel
WO2009091782A1 (en) Check valve turbine
WO2016023351A1 (zh) 全方位导流无轴风力发电装置
JP5441439B2 (ja) 集風装置、及び風車装置
US20120195763A1 (en) Energy conversion assembly
TW201016960A (en) Wind energy system
JP4809461B2 (ja) 風力発電装置
US20210239088A1 (en) Wind turbine
Van Bussel et al. TURBY®: concept and realisation of a small VAWT for the built environment
KR100893299B1 (ko) 수직축 방식의 풍력발전장치
US20150118053A1 (en) High efficiency vertical axis wind turbine apparatus
KR20130015687A (ko) 건물일체형 풍력발전장치
CN109931214A (zh) 一种柔性摆动式导流型风轮机
KR102126226B1 (ko) 돛 장치
JPWO2011161821A1 (ja) 集風装置、及び風車装置
KR20110051397A (ko) 수직축 풍력발전용 터빈로터와 수직축 풍력발전시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110309

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110513

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4748747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250