JP4722818B2 - ネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラム - Google Patents

ネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラム Download PDF

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Description

本発明はネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラムに関し、特にネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラムに関する。
近年、企業拠点間のWAN(Wide area Network)は、帯域保証のされた信頼性の比較的高いPPP(Point to Point Protocol)、HDLC(High Level Data Link Control)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、FrameRelay、ATM(Asynchronous Transfer Mode)等の技術によるPSTN(公衆電話回線網)、公衆データ通信網、専用線等から、帯域保証のない比較的信頼性の低いIP技術によるIP−VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)、広域Ethernet(登録商標)サービス等に移行してきている。これにより、企業拠点間のネットワーク帯域は100Mbps程度から1Gbps以上に増加している。また、VoIP(Voice over Internet Protocol)技術によるIP(Internet Protocol)電話や、ストリーミング技術によるビデオ会議システム等が普及し、これらの技術が業務アプリケーションと同じネットワークに共存するようになりつつある。
IP電話やビデオ会議システム等は、バーストトラフィック(ある一定の帯域を越えて発生する超過トラフィック)等の発生により遅延が発生すると、音声や画像品質の劣化が発生し、データ通信に比較してユーザに対する影響が大きいという特徴がある。また、銀行の勘定系業務をはじめとするミッションクリティカルな(24時間365日、止まらないことを要求される)レガシーアプリケーション(Web以外のアプリケーション)は、回線スピードが保証されていることを前提に設計されており、Webを用いたネットワークの移行の条件として帯域保証が前提となる。
そのため、IP技術による広域ネットワークにおいても、専用線に代表される従来のネットワークと同様な帯域保証やセキュリティの確保等の信頼性が求められる。
このような状況下で、企業拠点とWANとのエッジに使用されるネットワーク接続機器(ルータやスイッチ)は高機能化し、帯域制御、優先制御、セキュリティ制御、マルチホーミングによる経路制御等の機能を備えてきている。また、これらの機能はルータやスイッチに対してシームレスに設置可能な専用アプライアンスとしても製品化されてきている。
そこで、これらのエッジ機器の機能を用いて、IP技術による広域ネットワークで高信頼性を実現するには、ネットワーク上に広範囲に設置された多数のエッジ機器の設定を矛盾なく迅速に検証する必要がある。
しかしながら、例えば、企業拠点とWANのエッジに配置されたルータ、スイッチ、帯域制御装置、セキュリティ制御装置等のエッジ機器の設定に最も一般的に用いられている手段であるTelnetでログインし、機器のCLI(Command Line Interface)を用いる方法を用いると、機器ベンダー毎のCLI仕様の違いを意識し、設定の適用順序や機器相互の設定矛盾などをネットワーク全体のトポロジを考慮しながら1つ1つ実施する必要があるため、運用コストが非常に増大してしまうという問題がある。
そこで、ネットワーク上に設置された1つの運用管理システムから、各エッジ機器に対してコンフィグファイル(設定ファイル)を配布することにより、運用管理工数を削減する方法が知られている。
しかしながら、この方法による設定には機器の機種毎の仕様に依存するため、汎用性に乏しいという問題があった。また、前述した設定は単に、予め定義されたものを自動で定義するだけであり、複数の業務間における帯域保証に関しては、全く考慮されていないという問題があった。さらに、機器のQoS(Quality of Service)に関する機能の理解と豊富な知識がなければ設定することができないという問題があった。
このような問題に対して、エッジ機器の設定を行うために、各ネットワーク接続機器に対してルーティング情報の設定をスタティックに行うことができる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3137583号公報
しかしながら、この方法においても、やはり複数の業務間における帯域保証に関しては、考慮されていないという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の業務間における経路の設定および帯域の設定が正しいか否かを容易に判断することができるネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定方法において、前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、前記抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出し、前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とするネットワーク設定方法が提供される。
このようなネットワーク設定方法によれば、拠点間の主経路と副経路とが定義された複数の業務と、各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて各ネットワークから検証対象ネットワークが選択されて検証対象ネットワークを主経路としている業務が抽出され、抽出した業務が副経路として選択している移行元ネットワークが抽出され、移行元ネットワークを主経路としている業務が抽出され、検証対象ネットワークを副経路とし、移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かが検証される。
また、本発明では上記課題を解決するために、図1に示すようなネットワーク設定装置が提供される。ネットワーク設定装置1は、ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するための装置である。
抽出手段3は、拠点間の主経路と、主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報2aおよび各業務が通過する各ネットワークの許容帯域の入力情報2bとに基づいて、各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する。
検証手段4は、移行元ネットワークを主経路とし、検証対象ネットワークを副経路としている業務が保証すべき帯域幅と、検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する。
このようなネットワーク設定装置1によれば、まず、抽出手段3により、入力情報2bの各ネットワークから検証対象ネットワークが選択されて検証対象ネットワークを主経路としている業務が抽出される。そして、抽出された業務が副経路として選択している移行元ネットワークが抽出される。その後、移行元ネットワークを主経路としている業務が抽出される。次に、検証手段4により、移行元ネットワークを主経路とし、検証対象ネットワークを副経路としている業務が保証すべき帯域幅と、検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かが検証される。
また、本発明では上記課題を解決するために、ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定プログラムにおいて、コンピュータを、前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する抽出手段、前記移行元ネットワークを主経路とし、前記検証対象ネットワークを副経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する検証手段、として機能させることを特徴とするネットワーク設定プログラムが提供される。
このようなネットワーク設定プログラムをコンピュータに実行させれば、上記本発明に係るネットワーク設定装置と同様の処理が、コンピュータ上で実現される。
本発明は、移行元ネットワークを主経路とし、検証対象ネットワークを副経路としている業務が保証すべき帯域幅と、検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証するようにしたので、複数の業務間における主経路および副経路における経路の設定および帯域の設定が正しいか否かを容易に判断することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明を説明する原理図である。
ネットワーク設定装置1は、主として、複数の拠点を有する企業が複数のIP技術を利用した広域WANとマルチベンダーエッジ機器とを用いて業務を実施している環境において、拠点間WANを流れる業務の、業務毎の経路と帯域とを一括して管理設定するものである。各業務は、拠点間を結ぶ主経路と、主経路とは別個に拠点間を結ぶ1つまたは複数の副経路とを有している。
このネットワーク設定装置1は、抽出手段3と、検証手段4とを有している。また、ネットワーク設定装置1は、管理設定対象となるネットワークが属するネットワーク群5に接続されている。
抽出手段3は、拠点間の主経路と、副経路とが定義された業務A、業務B、業務C・・・と、業務A、業務B、業務C・・・に対し保証すべき帯域幅との入力情報2aおよび各業務が通過する第1ネットワーク、第2ネットワーク、第3ネットワーク・・・の許容帯域の入力情報2bとに基づいて、第1ネットワーク、第2ネットワーク、第3ネットワーク・・・から第1ネットワーク(検証対象ネットワーク)を選択して第1ネットワークを主経路としている業務Aを入力情報2aから抽出し、抽出した業務Aが副経路として選択している第2ネットワーク(移行元ネットワーク)を入力情報2aから抽出し、第2ネットワークを主経路としている業務Bおよび業務Cを入力情報2aから抽出する。
検証手段4は、第2ネットワークを主経路とし、第1ネットワークを副経路としている業務Bおよび業務Cが保証すべき帯域幅と、第1ネットワークを主経路としている業務Aが保証すべき帯域幅との合計が第1ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する。
ここで、各ネットワークの許容帯域は、それぞれ例えばSNMP(Simple Network Management Protocol)等により取得することができる。
このようなネットワーク設定装置によれば、まず、抽出手段3により、入力情報2bの各ネットワークから第1ネットワークが選択されて第1ネットワークを主経路としている業務が抽出される。そして、抽出された業務が副経路として選択している第2ネットワークが抽出される。その後、第2ネットワークを主経路としている業務が抽出される。次に、検証手段4により、第2ネットワークを主経路とし、第1ネットワークを副経路としている業務が保証すべき帯域幅と、第1ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が第1ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かが検証される。
以上のようにして、複数の業務における経路の整合性および帯域の整合性のとれた経路の設定および帯域の設定を容易かつ確実に行うことができる。これにより、例えばネットワークシステムの構成を変更した後に、このネットワーク設定を行うことにより、ユーザは、経路の設定および帯域の設定を容易かつ確実に行うことができ、システムの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
図2は、実施の形態のネットワークシステムの構成を示す図である。
本実施の形態のネットワークシステム300は、主として例えば社会的なインフラを支えるシステムや生産管理システム等のミッションクリティカルな基幹系業務が行われるシステムであり、管理サーバ100と、管理サーバ100が管理対象とする管理対象群200とを有している。ネットワークシステム300には、勘定系の業務(以下、勘定系業務という)が含まれている。
管理サーバ100は、サービスの提供に先立ち、使用可能な通信帯域などのリソースを割り当てておくためのネットワークプロビジョニング装置として機能する。管理サーバ100は、企業内の管理ネットワーク(企業内ネットワーク)10を介して管理対象群200に接続されている。
管理対象群200は、データセンタ21と、WAN22、23と、集約拠点24〜26と、WAN27〜29と、営業拠点30〜32とを有している。
データセンタ21は、インターネットへの接続回線や保守・運用サービスなどを提供するものであり、集約拠点24〜26からの要求に応じて各種処理を行う。例えば、データセンタ21は、Webサーバアプリケーションによって、Webサーバとして機能する。
WAN22、23は、それぞれ比較的大規模のWANであり、例えば全国規模プロバイダーの提供するWAN等を表す。WAN22、23は、それぞれデータセンタ21と集約拠点24〜26との間の通信データを中継する。
集約拠点24〜26は、営業拠点30〜32を取りまとめてデータセンタ21に通信データを伝送する中継拠点である。
WAN27〜29は、比較的小規模のWANであり、例えば地域プロバイダーの提供するWANを表す。WAN27〜29は、それぞれ営業拠点30〜32と集約拠点24〜26との間の通信データを中継する。
営業拠点30〜32は、それぞれ全国に散らばる営業所を表す。
業務は、例えば営業拠点30〜32とデータセンタ21との間や、営業拠点30〜32間でそれぞれ行われる。本実施の形態の勘定系業務は、営業拠点30とデータセンタ21との間で行われる。
データセンタ21と、WAN22、23と、集約拠点24〜26と、WAN27〜29と、営業拠点30〜32とには、それぞれルータ、スイッチ、パケット制御機器等を備える二重化されたエッジ機器が設置されている。
次に、管理サーバ100のハードウェア構成について説明する。
図3は、管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。
管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSやアプリケーションプログラムが格納される。また、HDD103内には、プログラムファイルが格納される。
グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。
通信インタフェース106は、管理ネットワーク10に接続されている。通信インタフェース106は、管理ネットワーク10を介して、他のコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
このようなハードウェア構成のシステムにおいてネットワークプロビジョニングを行うために、管理サーバ100内には、以下のような機能が設けられる。
図4は、管理サーバの機能を示すブロック図である。
図4に示すように、管理サーバ100は、構成定義部110と、構成情報DB120と、業務ポリシー定義部130と、業務ポリシーDB140と、業務ポリシー整合性検証部150と、コマンド生成部160と、業務ポリシー適用部170とを有している。
構成定義部110は、ネットワーク管理製品(例えば、Systemwalker(登録商標)/CentricManagerまたはSystemwalker(登録商標)/NetworkManager)等のノード自動検出機能からの入力や、管理サーバ100の管理者の操作入力に応答してWAN22、23と、集約拠点24〜26と、WAN27〜29と、営業拠点30〜32にそれぞれ設置された各エッジ機器に関するエッジ機器情報をテーブル化してエッジ機器情報テーブル41aを設定(編集)し、構成情報DB120に格納する。
構成定義部110はGUIを備えており、ユーザはキーボード12やマウス13等の操作によりモニタ11に表示されたWAN設定画面(GUI)上でのエッジ機器情報テーブル41aの設定を行うことができる。
また、構成定義部110は、ユーザからの操作入力に応答してWAN22、23、27〜29と、各WANと各営業拠点との境界に位置するエッジ機器との関係およびエッジ機器の属性を設定したWAN設定情報をテーブル化してWAN設定テーブル51aを設定(編集)し、構成情報DB120に格納する。
業務ポリシー定義部130は、構成情報DB120に格納されているWAN設定テーブル51aの内容を用いて、勘定系業務が実行される際に勘定系業務の伝送路となる主経路と、この勘定系業務とは異なる業務が実行される経路を、主経路以外の経路として勘定系業務の伝送路とする副経路とが設定された経路設定情報と、勘定系業務が主経路または副経路を用いる場合それぞれの保証すべき帯域幅が設定された帯域設定情報とを設定した業務ポリシー(業務運用管理基準)情報をテーブル化して業務ポリシー設定テーブル61aを設定(編集)し、業務ポリシーDB140に格納する。
主経路と副経路とには、それぞれ往路と復路とが設定される。
業務ポリシー定義部130はGUIを備えており、ユーザはキーボード12やマウス13等の操作によりモニタ11に表示された業務ポリシー設定画面(GUI)上で、業務ポリシー設定テーブル61aの設定を行うことができる。
本実施の形態では、勘定系業務の主経路の往路は、営業拠点30、WAN27、集約拠点24、WAN22、データセンタ21をこの順番に通過するものとし、勘定系業務の主経路の復路は、データセンタ21、WAN22、集約拠点24、WAN27、営業拠点30をこの順番に通過するものとし、勘定系業務の副経路の往路は、営業拠点30、WAN28、集約拠点25、WAN23、データセンタ21をこの順番に通過するものとし、勘定系業務の副経路の復路は、データセンタ21、WAN23、集約拠点25、WAN28、営業拠点30をこの順番に通過するものとする。
なお、エッジ機器情報テーブル41a、WAN設定テーブル51aおよび業務ポリシー設定テーブル61aについては後に詳述する。
業務ポリシー整合性検証部150は、業務ポリシー設定テーブル61aの内容(業務ポリシー情報)に矛盾がないことを検証することで、ネットワーク全体としての整合性を確認する。具体的な確認方法については、後に詳述する。
コマンド生成部160は、業務ポリシー整合性検証部150で検証された業務ポリシー情報から、各エッジ機器の属性に従って各エッジ機器の設定を変更するためのコマンドを生成する。
業務ポリシー適用部170は、コマンド生成部160で生成したコマンドを業務毎に複数のエッジ機器へ適用する。
このようなネットワークシステム300においては、例えば新たなネットワーク構成を追加する必要に応じて以下の管理動作が実行される。
図5は、管理サーバの管理動作を示すフローチャートである。
まず、構成定義部110が、エッジ機器情報テーブル41aおよびWAN設定テーブル51aを設定することにより、システム全体の構成を定義する(ステップS1)。
次に、業務ポリシー定義部130が、構成情報DB120に格納されたエッジ機器情報テーブル41aおよびWAN設定テーブル51aを参照して業務ポリシー設定テーブル61aを設定することにより、業務ポリシーを設定する(ステップS2)。
次に、業務ポリシー整合性検証部150が、業務ポリシーDB140に格納された業務ポリシー設定テーブル61aの整合性を検証する(ステップS3)。
業務ポリシー設定テーブル61aの整合性がとれていなければ(ステップS3のNo)、ステップS2に戻って再び業務ポリシー設定テーブル61aの内容を編集する。一方、業務ポリシー設定テーブル61aの整合性がとれていれば(ステップS3のYes)、コマンド生成部160が、業務ポリシー設定テーブル61aの設定内容を、各ベンダーのエッジ機器の設定コマンドへ変換し、コマンドを生成する(ステップS4)。
次に、業務ポリシー適用部170が、エッジ機器の設定変更を業務単位のトランザクションとして実行する(ステップS5)。
以上で、管理動作を終了する。
次に、ステップS1〜S5について、順にその詳細を示す。
まず、エッジ機器情報テーブル41aについて説明する。
図6は、エッジ機器情報定義テーブルを示す図である。
エッジ機器情報テーブル41aには、エッジ機器名、管理IP、OS、Password、Enabled Passwordの欄が設けられている。各欄の横方向が互いに関連づけられている。
エッジ機器名の欄には、ネットワークシステム300にて用いられるエッジ機器の名称が設定される。図6では、一例としてエッジ機器「EDGE−Center−1A」、「EDGE−Center−1B」、「EDGE−M1−1A」、「EDGE−M1−1B」、「EDGE−M2−1A」および「EDGE−M2−1B」が設定されている。
管理IPの欄には、エッジ機器の管理IPアドレスが設定される。図6では、一例として「EDGE−Center−1A」の管理IPアドレス「AA.BB.CC.DD」が設定されている。
OSの欄には、エッジ機器の使用するオペレーティングシステムが設定される。図6では、一例として「EDGE−Center−1A」のOS「EDGE OS12.2」が設定されている。
Passwordの欄には、エッジ機器の管理用の制限付きパスワードが設定される。図6では一例として「EDGE−Center−1A」のパスワード「*********」が設定されている。
Enable Passwordの欄には、エッジ機器の管理用の制限のないイネーブルパスワードが設定される。図6では一例として「EDGE−Center−1A」のパスワード「*********」が設定されている。
以上の作業を、ネットワークシステム300に属するエッジ機器(本実施の形態では、データセンタ21、集約拠点24〜26、営業拠点30〜32に設置されているエッジ機器)について行う。
次に、WAN設定テーブル51aについて説明する。
図7は、WAN設定画面を示す図である。
WAN設定画面50には、テーブル表示部51とWAN追加ボタン52とWAN削除ボタン53と拠点追加ボタン54と拠点削除ボタン55とOKボタン56とCancelボタン57とが設けられている。
テーブル表示部51には、WAN設定テーブル51aが表示されている。WAN設定テーブル51aには、左側からこの順番でWAN名、拠点名、帯域制御機器名、タイプA、経路制御機器名、タイプBの欄が設けられている。各欄の横方向が互いに関連づけられている。
WAN名の欄には、WANが設定される。図7では、一例としてWAN22の名称「WAN−A」が設定されている。
WANを設定すると、拠点を設定することができるようになる。
拠点名の欄には、WAN22に接続されている拠点が設定される。図7では、一例としてデータセンタ21の拠点名「データセンタ」と集約拠点24の拠点名「集約拠点1」と集約拠点25の拠点名「集約拠点2」が設定されている。
拠点を設定すると、帯域制御機器と経路制御機器とのそれぞれについて主経路と副経路合わせて計4台のエッジ機器を設定することができるようになる。
帯域制御機器名の欄には、拠点名毎の帯域制御を行うエッジ機器が設定される。
帯域制御機器名と経路制御機器名には、例えばプルダウンメニュー形式等で、エッジ機器情報テーブル41aに設定された機器が候補として表示される。
タイプAの欄には、帯域制御機器名の欄に設定されたエッジ機器が、冗長二重化構成をとっている場合の現用機器を示すタイプA「main」と予備機器を示すタイプA「sub」とに対応してそれぞれ設定される。冗長二重化構成をとっていない場合には、タイプA「main」のみを定義し、タイプA「sub」は空欄とする。図7では、一例としてデータセンタ21のタイプA「main」の帯域制御機器として「EDGE−Center−1A」が設定され、タイプA「sub」の帯域制御機器として「EDGE−Center−1B」が設定され、集約拠点24のタイプA「main」の帯域制御機器として「EDGE−M1−1A」が設定され、タイプA「sub」の帯域制御機器として「EDGE−M1−1B」が設定され、集約拠点25のタイプA「main」の帯域制御機器として「EDGE−M2−1A」が設定され、タイプA「sub」の帯域制御機器として「EDGE−M2−1B」が設定されている。
経路制御機器名の欄には、経路制御(ルーティング)を行うエッジ機器が設定される。
タイプBの欄には、帯域制御機器名の欄に設定されたエッジ機器が、冗長二重化構成をとっている場合の現用機器を示すタイプB「main」と予備機器を示すタイプB「sub」とに対応してそれぞれ設定される。図7では、一例としてデータセンタ21、集約拠点24および集約拠点25について、それぞれ帯域制御機器名の欄に設定されたエッジ機器と同一のエッジ機器が設定されている。なお、本実施の形態では横方向に関連づけられている帯域制御機器と経路制御機器とにそれぞれ同一機器を用いたが本発明ではこれに限定されないことは言うまでもない。
ユーザは以上の設定をWAN22、23、27〜29についてそれぞれ行う。
ユーザは、WAN設定テーブル51aに新たなWANを追加する場合、WAN追加ボタン52を押下する。
WAN追加ボタン52が押下されると、WAN名の欄に新たなWANを設定(追加)することができる。
また、新たなWANを追加した後に、拠点追加ボタン54が押下されると、拠点名の欄に追加したWANに接続されている拠点を設定(追加)することができる。
また、ユーザは、WAN設定テーブル51aに設定されているWANを削除する場合、WAN削除ボタン53を押下する。
WAN削除ボタン53が押下されると、選択したWANとそのWANに関連づけられた業務、すなわち拠点名、帯域制御機器名、タイプA、経路制御機器名、タイプBを同時に削除することができる。
また、ユーザは、WAN設定テーブル51aに設定されている拠点を削除する場合、拠点削除ボタン55を押下する。
拠点削除ボタン55が押下されると、選択した拠点をWANの中から削除することができる。
OKボタン56は、設定(編集)したWAN設定テーブル51aを反映させるためのボタンである。ユーザによりOKボタン56が押下されると、WAN設定テーブル51aの内容が確定され、設定(編集)後のWAN設定テーブル51aの内容が構成情報DB120に格納される。
Cancelボタン57は、WAN設定テーブル51aの編集をキャンセルするためのボタンである。ユーザによりCancelボタン57が押下されると、WAN設定テーブル51aの設定内容が反映されることなくWAN設定テーブル51aの編集動作を終了する。
次に、業務ポリシー設定テーブル61aについて説明する。
図8は、業務ポリシーの設定画面を示す図である。
業務ポリシー設定画面60には、テーブル表示部61と業務追加ボタン62と業務削除ボタン63と中継点挿入ボタン64と配布ボタン65とCancelボタン66とが設けられている。
テーブル表示部61には、業務ポリシー設定テーブル61aが表示されている。業務ポリシー設定テーブル61aには、左側からこの順番で業務名、タイプ、最大、最小、優先、SrcIP、DstIP、プロトコル、ポート、始拠点、WAN1、集約拠点、WAN2、終拠点の欄が設けられている。各欄の横方向が互いに関連づけられている。
また、業務ポリシー設定テーブル61aでは、1行目に主経路の往路が設定され、2行目に主経路の復路が設定され、3行目に副経路の往路が設定され、4行目に副経路の復路が設定されている。
業務名の欄には、業務の名称が設定される。図8では、本実施の形態の勘定系業務の業務名「勘定系1」が設定されている。
タイプの欄には、業務名「勘定系1」が実行される際の主経路と副経路およびそれぞれの往路と復路とが設定される。主経路には、タイプ「主」が設定され、副経路にはタイプ「副」が設定される。
最大の欄には、業務名に設定された業務が他のトラフィックに与える帯域不足の影響を所定の限度以下に抑える値である最大帯域上限流量(単位:Mbps)の値が設定される。図8では、一例としていずれも最大「5」が設定されている。
最小の欄には、最低保証帯域を占有することで、この業務が他のトラフィックから与えられる帯域不足の影響を受けない最低帯域を保証する最小帯域下限流量(単位:Mbps)の値が設定される。図8では、一例としていずれも最小「5」が設定されている。
最大および最小は、両方定義してもよいし、どちらか一方のみを定義してもよいが、最大は最小の設定値以上でなければならない。なお、最大または最小を設定しない場合は、これらの欄は、空欄のままでよい。
優先の欄は、プルダウンメニュー形式で、「優先」、「均等」、のいずれかが設定される。デフォルトでは「均等」になっている。「優先」が選択されると、その業務は機器のサポートする優先キューに割り当てられ、均等キューに割り当てられた他の業務より優先処理される。「優先」は、例えばVoIP等の遅延が致命的となる業務の場合設定される。「優先」は、1つの業務に対して1つだけ設定することができる。1つの業務に対して2つ以上の「優先」を設定している場合はエラーとなる。図8では、一例として優先の欄はいずれも「均等」が設定されている。
SrcIPの欄には、勘定系業務の始点IPが設定される。この欄は、サブネットIPアドレスを設定してもよいし、ホストIPアドレスを設定してもよい。図8では、一例として主経路の往路のIPアドレス「10.0/16」が設定され、主経路の復路のIPアドレス「10.3/16」が設定されている。なお、図8ではサブネットIPアドレスの例であるので下位16ビット分が省略されている。また、SrcIPの欄の副経路の部分には、主経路と同じ値が自動的に入力される。
DstIPの欄には、勘定系業務の終点IPが設定される。この指定方法は、サブネットIPアドレスを設定してもよいし、ホストIPアドレスを設定してもよい。図8では、一例として主経路の往路のIPアドレス「10.3/16」が設定され、主経路の復路のIPアドレス「10.0/16」が設定されている。なお、図8ではサブネットIPアドレスの例であるので下位16ビット分が省略されている。また、DstIPの欄の副経路の部分には、主経路と同じ値が自動的に入力される。
プロトコルの欄には、プロトコルが設定される。本実施の形態では、プルダウンメニュー形式で、「TCP(Transmission Control Protocol)」、「UDP(User Datagram Protocol)」、「ICMP(Internet Control Message Protocol)」、「FTP(File Transfer Protocol)」、「H.323」、「RTSP(Real Time Streaming Protocol)/RTP(Real-time Transport Protocol)」、「SIP(Session Initiation Protocol)/SDP(Session Description Protocol)/RTP」の中からいずれか1つが選択されて設定される。図8では、一例としていずれもプロトコル「TCP」が設定されている。
ポートの欄には、プロトコルの欄に「FTP」、「H.323」、「RTSP/RTP」、「SIP/SDP/RTP」のいずれかが設定された場合は「ダイナミック」と表示され、ICMPの場合は入力不可になる。TCP、UDPの場合はポート番号が設定される。図8では、プロトコルの欄にはいずれもプロトコル「TCP」が設定されているため、ポートの欄には一例としてそれぞれポート番号「12345」が設定されている。
始拠点の欄には、経路の始点となる拠点が設定される。図8では、主経路の往路および副経路の往路の始拠点に、それぞれ営業拠点30の始拠点名「営業拠点1」が設定され、主経路の復路および副経路の復路の始拠点としてそれぞれ始拠点名「データセンタ」が設定されている。
集約拠点の欄には、始拠点と終拠点の中継点となる集約拠点が設定される。図8では、主経路の往路および復路の集約拠点としてそれぞれ集約拠点24の集約拠点名「集約拠点1」が設定され、副経路の往路および復路の集約拠点としてそれぞれ集約拠点25の集約拠点名「集約拠点2」が設定されている。
終拠点の欄には、経路の終点となる拠点が設定される。図8では、主経路の往路および副経路の往路の終拠点としてそれぞれ営業拠点30の終拠点名「データセンタ」が設定され、主経路の復路および副経路の復路の終拠点としてそれぞれ終拠点名「営業拠点1」が設定されている。
ここで、主経路と副経路とは、全ての経路において別個のWANを通る経路になるように設定されている。すなわち、主経路と副経路が全く同じ経路、または一部経路が重なる経路にならないように設定されている。これにより、主経路と副経路とが同時に不通となることを防止している。
WAN1の欄には、それぞれ始拠点と集約拠点とを接続するWANが設定される。図8では、主経路の往路の営業拠点30および集約拠点24を接続するWAN27の名称「WAN−C」が設定され、主経路の復路のデータセンタ21および集約拠点24を接続するWAN22の名称「WAN−A」が設定され、副経路の往路の営業拠点30および集約拠点24を接続するWAN28の名称「WAN−D」が設定され、副経路の復路のデータセンタ21および集約拠点24を接続するWAN23の名称「WAN−B」が設定されている。
同様に、WAN2の欄には、それぞれ集約拠点と終拠点とを接続するWANが設定される。図8では、主経路の往路の集約拠点24およびデータセンタ21を接続するWAN22の名称「WAN−A」が設定され、主経路の復路の集約拠点24および営業拠点30を接続するWAN27の名称「WAN−C」が設定され、副経路の往路の集約拠点25およびデータセンタ21を接続するWAN23の名称「WAN−B」が設定され、副経路の復路の集約拠点25および営業拠点30を接続するWAN28の名称「WAN−D」が設定されている。
ユーザは、業務ポリシー設定テーブル61aに新たな業務を追加する場合、業務追加ボタン62を押下する。業務追加ボタン62が押下されると、業務名の欄に新たな業務を設定(追加)することができる。
また、ユーザは、業務ポリシー設定テーブル61aから業務を削除する場合、業務削除ボタン63を押下する。業務削除ボタン63が押下されると、業務名の欄から業務が削除され、その業務に関連する他の欄の設定内容が削除される。
また、ユーザは、業務ポリシー設定テーブル61aに新たな集約拠点を追加する場合、中継点挿入ボタン64を押下する。中継点挿入ボタン64が押下されると、始拠点と終拠点との間に新たな集約拠点の欄とこれに対応するWANの欄を設定(追加)することができる。
また、ユーザは設定を反映させる場合は、配布ボタン65を押下する。配布ボタン65が押下されると、設定が反映された業務ポリシー設定テーブル61aが、業務ポリシーDB140に格納される。
Cancelボタン66は、業務ポリシー設定テーブル61aの編集をキャンセルするためのボタンである。ユーザによりCancelボタン66が押下されると、業務ポリシー設定テーブル61aの設定内容が反映されることなく業務ポリシー設定テーブル61aの編集動作を終了する。
ユーザは、これらのボタンを繰り返し用いて実際の業務の数だけ設定されるよう業務のエントリを追加または削除する。
業務ポリシー設定テーブル61aの設定が終了すると、業務ポリシー設定テーブル61aの設定に基づいて業務ポリシーDBデータ構造を構築する。
図9は、実施の形態の業務ポリシーDBデータ構造を示すクラス図である。
企業Networkクラス81は、1つの企業に1つのインスタンスを備えている。1つの企業Networkクラスには、複数の企業WANへの参照が存在する。企業WANクラス82のインスタンスは、企業WANの数だけ作成される。本実施の形態ではWAN22、WAN23、WAN27〜29の5つが、それぞれ企業WANクラス82のインスタンスである。
企業WANクラス82は、複数の拠点クラス83への参照を持っている。拠点クラス83のインスタンスは、拠点の数だけ作成される。本実施の形態では、営業拠点30〜32と、集約拠点24〜26と、データセンタ21とが、それぞれ拠点クラス83のインスタンスである。
但し、集約拠点24〜26と、データセンタ21とに応じてそれぞれ形成される集約拠点クラス84とデータセンタクラス85とは、拠点クラス83の特殊な場合であり、拠点クラス83から継承されたクラスとして定義されている。
また、拠点クラス83は、複数の企業WANクラス82への参照を持っている。本実施の形態では、営業拠点30は、WAN27とWAN28への参照を持っている。
拠点クラス83は、複数の拠点間経路クラス86への参照を持っている。ここで拠点間経路とは、1つのWANに接続されている拠点間の経路をいう。例えば、1つのWANに4つの拠点が接続されている場合、拠点間を結ぶ経路は、往路と復路との違いも区別すると4×3=12通りである。この場合の拠点間経路クラス86のインスタンスは12となる。
拠点間経路クラス86は、必ず2つの拠点クラス83への参照を持っている。1つは始拠点、もう1つは終拠点への参照である。
企業Networkクラス81は、複数の業務クラス87への参照を持っている。業務クラスのインスタンスは、業務の数だけ作成される。本実施の形態では1つ形成されている。
業務クラス87は、複数の拠点間業務クラス88への参照を持っており、1つの業務は複数の拠点間業務の集合として表現される。
拠点間業務クラス88は、主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路の4つの経路情報を持っており、それぞれの経路情報は、拠点間経路クラスの参照の配列として表現されている。
また、拠点間業務クラス88は、主経路の往路の帯域(主経路往路帯域)、主経路の復路の帯域(主経路復路帯域)、副経路の往路の帯域(副経路往路帯域)および副経路の復路の帯域(副経路復路帯域)の4つの帯域情報を有しており、それぞれ業務帯域ポリシークラス89への参照として表現されている。但し、主経路の業務帯域ポリシーを表す場合の主経路業務帯域ポリシークラス90および副経路の業務帯域ポリシーを表す場合の副経路業務帯域ポリシークラス91は、それぞれ業務帯域ポリシークラスからの継承として定義している。
主経路往路帯域および主経路復路帯域は、主経路業務帯域ポリシークラス90のインスタンスへの参照であり、副経路往路帯域および副経路復路帯域は、副経路業務帯域ポリシークラス91のインスタンスへの参照である。
1つの拠点間経路クラス86は、その経路の許容帯域幅を属性として持っており、かつ、複数の業務帯域ポリシークラスへの参照を持っている。この拠点間経路クラス86の持つ複数の業務帯域ポリシークラスのインスタンスの集合は、複数の業務の業務帯域設定の集合となっている。
業務ポリシークラス92は、プロトコル、Src IP Address、Dst IP Address、ポートの属性を持っており、業務帯域ポリシークラス89から継承されたクラスとして定義されている。
エッジ機器クラス93は、エッジ機器、管理IP、PasswordおよびEnablePasswordの情報を有しており、それぞれコマンドクラス97への参照として表現されている。但し、エッジ機器クラス93のサブクラスであるSwitchクラス94、Routerクラス95およびPacket制御機器クラス96は、それぞれエッジ機器クラス93からの継承として定義している。
エッジ機器クラス93は、コマンドクラス97への参照を持っている。
コマンドクラス97は、経路制御および帯域制御を行うためのコマンドを持っており、サブクラスとして各ベンダー固有のエッジ機器のコマンドを示す機種1コマンドクラス98、機種2コマンドクラス99および機種3コマンドクラス72が、コマンドクラス97から継承されたクラスとして定義されている。
次に、業務ポリシー設定テーブル61aに設定した業務ポリシー情報の整合性の検証動作について、説明する。
なお、前述したように、以下の検証動作は業務ポリシー整合性検証部150が行う。
図10および図11は、業務ポリシーの整合性の検証動作を説明するフローチャートである。
検証動作は、前半(ステップS11〜S19)で各経路の経路設定の整合性をそれぞれ検証し、後半(ステップS20〜26)で各経路の帯域設定の整合性をそれぞれ検証する。
まず、図9に示す業務ポリシーDBデータ構造の、業務の一覧を取り出し、その中から1つの業務を取り出す(ステップS11)。
次に、業務ポリシー整合性検証部150が、1つの業務から1つの拠点間業務を取り出す(ステップS12)。
そして、取り出した1つの拠点間業務に含まれる主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路の、それぞれの経路についてデータ構造の参照関係をたどり、始拠点から終拠点まで指定された拠点間経路をたどって到着(到達)できるか否かを判断する(ステップS13〜S16)。いずれか1つまたは複数が到着できない場合(ステップS13〜S16のNo)、到着できなかった経路の情報(経路設定エラー情報)をエラーログに記録し(ステップS17)、ステップS18に移行する。一方、いずれも到着することができた場合(ステップS13〜S16のYes)、全ての拠点間業務のチェックが終了したか否かを判断する(ステップS18)。全ての拠点間業務のチェックが終了していない場合(ステップS18のNo)、ステップS12に移行して新たな拠点間業務を取り出し、検証動作を継続する。一方、全ての拠点間業務のチェックが終了した場合(ステップS18のYes)、全ての業務のチェックが終了したか否かを判断する(ステップS19)。全ての業務のチェックが終了していない場合(ステップS19のNo)、ステップS11に移行して新たな業務を取り出し、検証動作を継続する。一方、全ての業務のチェックが終了した場合(ステップS19のYes)、図9に示すデータ構造の拠点間経路一覧を取り出す(ステップS20)。
そして、取り出した1つの拠点間経路に含まれる主経路の最小帯域下限流量の設定、主経路の最大帯域上限流量の設定、副経路の最小帯域下限流量の設定および副経路の最大帯域上限流量の設定が、それぞれ正しいか否かを判断する。具体的には以下のチェックを行う。
まず、主経路の最小帯域下限流量の設定が正しく行われているか否かを判断する。具体的には条件1として、検証対象のWANを主経路としている各業務の最小帯域下限流量の合計(第1の合計)が、検証対象のWANの許容帯域に最低保証帯域割り当て率を乗じたものよりも小さいか否かを判断する(ステップS21)。
ここで、最低保証帯域割り当て率とは、他の帯域に使用することができる帯域の割合を示し、ユーザが環境設定で設定する0超1以下の小数をいう。デフォルトでは、0.5が設定される。条件1を満たさない場合(ステップS21のNo)、主経路の最小帯域下限流量の設定が誤りであると判断し、ステップS22に移行して検証対象のWANを主経路とする業務の最小帯域下限流量の設定が誤りである旨(帯域設定エラー情報)をエラーログに記録し、ステップS26に移行する。一方、条件1を満たす場合(ステップS21のYes)、次のステップに移行する。
次のステップでは、主経路の最大帯域上限流量の設定が正しく行われているか否かを判断する。具体的には条件2として第1の合計に、検証対象のWANを主経路としている各業務の最大帯域上限流量の最も大きい値からその最大帯域上限流量をとる業務の最小帯域下限流量を引いたものを加えた合計(第2の合計)が、検証対象のWANの許容帯域よりも小さいか否かを判断する(ステップS23)。条件2を満たさない場合(ステップS23のNo)、主経路の最大帯域上限流量の設定が誤りであると判断し、ステップS22に移行して検証対象のWANを主経路とする業務の最大帯域上限流量の設定が誤りである旨(帯域設定エラー情報)をエラーログに記録し、ステップS26に移行する。一方、条件2を満たす場合(ステップS23のYes)、次のステップに移行する。
次のステップでは、条件3として副経路最小帯域設定が正しく行われているか否かを判断する。具体的には第2の合計に、検証対象のWANを副経路とする副経路活性数分の各業務の最小帯域下限流量の合計を加えた合計(第3の合計)が、検証対象のWANの許容帯域よりも小さいか否かを判断する(ステップS24)。ここで、副経路活性数とは、検証対象以外のWANを主経路とし、検証対象のWANを副経路とする複数の業務のうち、拠点間経路障害同時発生数で指定された数の拠点間経路の障害が発生した場合に、検証対象のWANを使用することになる業務の数をいう。また、拠点間経路障害同時発生数とは、検証対象以外のWANに同時に発生する障害の数をいい、デフォルトでは1に設定されている。拠点間経路障害同時発生数はユーザが環境設定で設定することにより、業務ポリシー整合性検証部150が自動的に副経路活性数を演算する。
条件3を満たさない場合(ステップS24のNo)、副経路の最小帯域下限流量の設定が誤りであると判断し、ステップS22に移行して検証対象のWANを副経路とする業務の最小帯域下限流量の設定が誤りである旨(帯域設定エラー情報)をエラーログに記録しステップS26に移行する。一方、条件3を満たす場合(ステップS24のYes)、次のステップに移行する。
次のステップでは、条件4として副経路最大帯域設定が正しく行われているか否かを判断する。具体的には、第3の合計に、検証対象のWANを副経路としている各業務の最大帯域上限流量の最も大きい値からその最大帯域上限流量をとる業務の最小帯域下限流量を引いたものを加えた合計(第4の合計)が、検証対象のWANの許容帯域よりも小さいか否かを判断する(ステップS25)。
条件4を満たさない場合(ステップS25のNo)、副経路の最大帯域上限流量の設定が誤りであると判断し、ステップS22に移行して検証対象のWANを副経路とする業務の最大帯域上限流量の設定が誤りである旨(帯域設定エラー情報)をエラーログに記録し、ステップS26に移行する。一方、条件4を満たす場合、(ステップS25のYes)、次のステップに移行する。
次に、全ての拠点間経路をチェックしたか否か、すなわち全てのWANについての経路をチェックしたか否かを判断する(ステップS26)。全ての拠点間経路についてチェックしていない場合(ステップS26のNo)、ステップS20に移行して新たな拠点間経路を取り出して検証動作を継続する。一方、全ての拠点間経路についてチェックした場合(ステップS26のYes)、各経路設定および各帯域設定の整合性がとれているか否かを判断する(ステップS27)。具体的には、エラーログに記録された経路設定エラー情報および帯域設定エラー情報が存在するか否かを判断する。エラーログに経路設定エラー情報および帯域設定エラー情報のいずれかが存在すれば、整合性がとれていないと判断し(ステップS27のNo)、整合性検証画面を表示させて検証動作を終了する。一方、エラーログに経路設定エラー情報および帯域設定エラー情報が存在しなければ(ステップS27のYes)、このまま検証動作を終了する。
次に、整合性検証動作の整合性検証結果画面について説明する。
図12は、整合性検証結果画面を表す図(表)である。
整合性検証結果画面70には、テーブル表示部71が設けられている。テーブル表示部71には、業務ポリシー設定テーブル61aの検証結果に対応して作成される整合性検証結果テーブル71aが表示されている。整合性検証結果テーブル71aには、左側からこの順番で業務名、タイプ、経路到達性、始拠点、帯域整合性1、集約拠点、帯域整合性2、終拠点の欄が設けられている。各欄の横方向が互いに関連づけられている。なお、以下では、業務ポリシー設定テーブル61aと同一名の欄については、その説明を省略する。
経路到達性の欄には、整合性検証動作のステップS11〜S19にて検証した主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路についての経路設定の検証結果がOKまたはNGで表示される。図12では、副経路の復路の経路設定が正しくないことが表示されている。
帯域整合性1の欄には、整合性検証動作のステップS20〜S26にて検証した始拠点と集約拠点との間の主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路についての帯域設定の整合性の検証結果が経路毎(検証対象のWAN毎)に表示される。エラーがある帯域設定についてはその経路の帯域設定が表示され、エラーがない帯域設定についてはOKが表示される。図12では、データセンタ21と集約拠点24との間のWAN22を通る主経路の復路の副経路最小設定が正しく行われていないことが表示されている。また、営業拠点30と集約拠点25との間のWAN28を通る副経路の往路の主経路最小設定が正しく行われていないことが表示されている。
帯域整合性2の欄には、整合性検証動作のステップS20〜S26にて検証した集約拠点と終拠点との間の主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路についての帯域設定の整合性の検証結果が経路毎(検証対象のWAN毎)に表示される。エラーがある帯域設定についてはその経路の帯域設定が表示され、エラーがない帯域設定についてはOKが表示される。図12では、集約拠点24と営業拠点30との間のWAN28を通る主経路の復路の副経路最大設定が正しく行われていないことが表示されている。また、集約拠点25とデータセンタ21との間のWAN23を通る副経路の往路の主経路最大設定が正しく行われていないことが表示されている。
ユーザは、整合性検証結果テーブル71aにエラーが表示されると、この結果を参照して図8に示す業務ポリシー設定テーブル61aの設定値を再修正する。これにより、容易に修正を行うことができる。
次に、コマンド生成動作について説明する。
図13は、実施の形態の各ベンダー固有のエッジ機器のコマンド対応表を示す図(表)である。
図13に基づいて、拠点間業務クラス88、業務帯域ポリシークラス89の情報からエッジ機器固有のコマンド(機種1コマンドクラス98、機種2コマンドクラス99および機種3コマンドクラス72)を作成する。
このようにすることで、1つの拠点間業務に含まれる主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路のそれぞれの経路について容易にコマンドを生成することができる。
なお、前述したように、以下のコマンド生成動作はコマンド生成部160が行う。
図14は、コマンド生成動作を説明するフローチャートである。
まず、図9に示すデータ構造の、業務クラス87の業務の一覧を取り出す(ステップS31)。
次に、各業務のうちの1つの業務に含まれる拠点間業務を取り出す(ステップS32)。
そして、1つの拠点間業務に含まれる主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路のそれぞれの経路についてコマンドを生成する(ステップS33〜S36)。
次に、全ての拠点間業務のコマンドを生成したか否かを判断する(ステップS37)。全ての拠点間業務のコマンドを生成していない場合(ステップS37のNo)、ステップS32に移行して新たな拠点間業務を取り出し、コマンド生成動作を継続する。一方、全ての拠点間業務のコマンドを生成した場合(ステップS37のYes)、全ての業務についてコマンドを生成したか否かを判断する(ステップS38)。全ての業務についてコマンドを生成していない場合(ステップS38のNo)、ステップS31に移行して新たな業務を取り出し、コマンド生成動作を継続する。一方、全ての業務についてコマンドを生成した場合(ステップS38のYes)、生成されたコマンドを、図9に示すデータ構造のエッジ機器クラスから参照されているコマンドクラスに格納し(ステップS39)、コマンド生成動作を終了する。
次に、エッジ機器への設定変更動作について、説明する。
なお、前述したように、以下のエッジ機器への設定変更動作は業務ポリシー適用部170が行う。
図15は、エッジ機器への設定変更動作を説明するフローチャートである。
まず、図9に示すデータ構造の、業務クラス87の業務の一覧を取り出す(ステップS41)。
次に、各業務のうちの1つの業務に含まれる拠点間業務を取り出す(ステップS42)。
そして、1つの拠点間業務に含まれる主経路の往路、主経路の復路、副経路の往路および副経路の復路を1つのトランザクションとしてエッジ機器の設定に適用させる。もし、いずれか1つの経路の設定時にエラーが発生した場合は、設定が成功している経路を含め、その経路に関する全ての設定を元に戻す。以下、詳しく説明する。
まず、主経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功したか否かを判断する(ステップS43)。主経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功しなければ(ステップS43のNo)、ステップS50に移行する。一方、主経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功すれば(ステップS43のYes)、次に主経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功したか否かを判断する(ステップS44)。主経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功しなければ(ステップS44のNo)、主経路の往路のエッジ機器への設定変更を元に戻し(ステップS45)、ステップS50に移行する。一方、主経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功すれば(ステップS44のYes)、次に副経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功したか否かを判断する(ステップS46)。副経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功しなければ(ステップS46のNo)、主経路の往路のエッジ機器への設定変更および主経路の復路のエッジ機器への設定変更を元に戻し(ステップS45、S47)、ステップS50に移行する。一方、副経路の往路のエッジ機器への設定変更が成功すれば(ステップS46のYes)、次に副経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功したか否かを判断する(ステップS48)。副経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功しなければ(ステップS48のNo)、主経路の往路のエッジ機器への設定変更、主経路の復路のエッジ機器への設定変更および副経路の往路のエッジ機器への設定変更を元に戻し(ステップS45、S47、S49)、ステップS50に移行する。一方、主経路の復路のエッジ機器への設定変更が成功すれば(ステップS48のYes)、全ての拠点間業務を適用したか否かを判断する(ステップS50)。全ての拠点間業務を適用していない場合(ステップS50のNo)、ステップS42に移行し、新たな拠点間業務を取り出し、適用動作を継続する。一方、全ての拠点間業務を適用した場合(ステップS50のYes)、全ての業務を適用したか否かを判断する(ステップS51)。全ての業務を適用していない場合(ステップS51のNo)、ステップS41に移行し、新たな業務を取り出し、運用動作を継続する。一方、全ての業務を適用した場合(ステップS51のYes)、運用動作を終了する。
以上説明したように、本実施形態のネットワークシステム300によれば、エッジ機器情報テーブル41a、WAN設定テーブル51aおよび業務ポリシー設定テーブル61aの設定内容に基づいて、業務ポリシー整合性検証部150が、検証対象のWANを副経路とし、検証対象のWAN以外の他のWANを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、検証対象のWANを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が検証対象WANの許容帯域よりも小さいか否かを検証するようにしたので、検証対象のWANにおいて主経路および副経路の設定が正しいか否かを判断することができる。この検証をWAN毎にそれぞれ行うことにより、各業務における経路の設定および帯域の設定が正しいか否かを容易に判断することができる。すなわち、業務ポリシー整合性検証部150が、各業務における帯域の整合性のみならず、経路の整合性を検証することにより、これらの整合性を同時に容易に判断することができる。
また、業務ポリシー整合性検証部150が、第1の合計〜第4の合計をそれぞれ(段階的に)算出することにより、主経路の最小帯域下限流量の設定、主経路の最大帯域上限流量の設定、副経路の最小帯域下限流量の設定および副経路の最大帯域上限流量の設定が、それぞれ正しいか否かを個別に判断することができる。また、算出結果を整合性検証結果テーブル71aに格納して表示することにより、ユーザは、容易に経路および帯域のエラー箇所およびエラーの種類を判断することができる。そして、各業務における経路の再設定および帯域の再設定を容易に行うことができる。
また、拠点間経路障害同時発生数を設定することにより、複数の障害が同時に発生した場合においても各業務の品質が維持されるか否かを容易に判断することができる。
また、エッジ機器情報テーブル41aに予めエッジ機器の情報を格納することにより、種々のエッジ機器について設定を行うことができるため、汎用性が高いという利点がある。
また、エッジ機器のQoS(Quality of Service)に関する機能の理解と豊富の知識を必要とせずに設定することができる。
また、コマンド生成部160が、エッジ機器固有のコマンドを生成することにより、ユーザがコンフィグファイルを用意することなく、コマンドの生成を行うことができる。
さらに、業務ポリシー適用部170が、生成されたコマンドを業務毎に各エッジ機器に適用させることにより、ユーザがTelnet等でエッジ機器にログインし、コマンドを入力することなく、コマンドの適用を行うことができる。
なお、本実施の形態では、2階層のネットワーク構成を示したが、本発明はこれに限らず、例えばネットワークの階層数や接続形態がスター型であってもかまわない(スター型は1階層のネットワークと同等である)。
また、本実施の形態では、1つの管理用WANの例について説明したが、これに限らず管理サーバ100が複数設けられていてもよい。また、管理サーバ100がデータセンタ21内に設けられていてもよい。
以上、本発明のネットワーク設定方法、ネットワーク設定装置およびネットワーク設定プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって(コンピュータに所定のネットワーク設定プログラムを実行させることにより)実現することができる。その場合、管理サーバ100が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等が挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ等が挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)等が挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)等が挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
ネットワーク管理プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
(付記1) ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定方法において、
前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、
前記抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、
前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出し、
前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する、
ことを特徴とするネットワーク設定方法。
(付記2) 前記検証対象ネットワークの許容帯域における前記検証対象ネットワークを主経路とする業務が占める最低保証帯域の大きさを予め設定しておき、前記検証の際に、前記検証対象ネットワークを主経路としている各業務の最小の帯域幅のそれぞれの第1の合計が前記最低保証帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記1記載のネットワーク設定方法。
(付記3) 前記第1の合計に、前記検証対象ネットワークを主経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第2の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記2記載のネットワーク設定方法。
(付記4) 前記第2の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする予め決定された個数の各業務の最小の帯域幅のそれぞれを加えた第3の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記3記載のネットワーク設定方法。
(付記5) 前記個数は、前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務のうちの、前記移行元ネットワークの任意のネットワークが不通であると仮定したときに、前記検証対象ネットワークを使用する業務の個数であることを特徴とする付記4記載のネットワーク設定方法。
(付記6) 前記第3の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第4の合計が、前記許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記4記載のネットワーク設定方法。
(付記7) 前記第1の合計と前記第2の合計と前記第3の合計と前記第4の合計との検証段階毎の検証結果を保管することを特徴とする付記6記載のネットワーク設定方法。
(付記8) 前記検証を、前記各ネットワークの全てのネットワークに対して実行することを特徴とする付記1記載のネットワーク設定方法。
(付記9) 前記主経路および副経路は、前記拠点間の全ての経路において互いに別個の前記各ネットワークを通過する経路であることを特徴とする付記1記載のネットワーク設定方法。
(付記10) ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定装置において、
前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する抽出手段と、
前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する検証手段と、
を有することを特徴とするネットワーク設定装置。
(付記11) 前記検証対象ネットワークの許容帯域における前記検証対象ネットワークを主経路とする業務が占める最低保証帯域の大きさを予め設定しておき、前記検証手段は、前記検証の際に、前記検証対象ネットワークを主経路としている各業務の最小の帯域幅のそれぞれの第1の合計が前記最低保証帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記10記載のネットワーク設定装置。
(付記12) 前記検証手段は、前記第1の合計に、前記検証対象ネットワークを主経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第2の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記11記載のネットワーク設定装置。
(付記13) 前記検証手段は、前記第2の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする予め決定された個数の各業務の最小の帯域幅のそれぞれを加えた第3の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記12記載のネットワーク設定装置。
(付記14) 前記個数は、前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務のうちの、前記移行元ネットワークの任意のネットワークが不通であると仮定したときに、前記検証対象ネットワークを使用する業務の個数であることを特徴とする付記13記載のネットワーク設定装置。
(付記15) 前記検証手段は、前記第3の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第4の合計が、前記許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記13記載のネットワーク設定装置。
(付記16) 前記第1の合計と前記第2の合計と前記第3の合計と前記第4の合計との検証段階毎の検証結果を保管する保管手段をさらに有することを特徴とする付記15記載のネットワーク設定装置。
(付記17) 前記検証手段は、前記検証を、前記各ネットワークの全てのネットワークに対して実行することを特徴とする付記10記載のネットワーク設定装置。
(付記18) 前記主経路および副経路は、前記拠点間の全ての経路において互いに別個の前記各ネットワークを通過する経路であることを特徴とする付記10記載のネットワーク設定装置。
(付記19) ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定プログラムにおいて、
コンピュータを、
前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する抽出手段、
前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する検証手段、
として機能させることを特徴とするネットワーク設定プログラム。
(付記20) 前記検証手段は、前記検証対象ネットワークの許容帯域における前記検証対象ネットワークを主経路とする業務が占める最低保証帯域の大きさを予め設定しておき、前記検証の際に、前記検証対象ネットワークを主経路としている各業務の最小の帯域幅のそれぞれの第1の合計が前記最低保証帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記19記載のネットワーク設定プログラム。
(付記21) 前記検証手段は、前記第1の合計に、前記検証対象ネットワークを主経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第2の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記20記載のネットワーク設定プログラム。
(付記22) 前記検証手段は、前記第2の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする予め決定された個数の各業務の最小の帯域幅のそれぞれを加えた第3の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記21記載のネットワーク設定プログラム。
(付記23) 前記個数は、前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務のうちの、前記移行元ネットワークの任意のネットワークが不通であると仮定したときに、前記検証対象ネットワークを使用する業務の個数であることを特徴とする付記22記載のネットワーク設定プログラム。
(付記24) 前記検証手段は、前記第3の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第4の合計が、前記許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする付記22記載のネットワーク設定プログラム。
(付記25) 前記コンピュータを、さらに、前記第1の合計と前記第2の合計と前記第3の合計と前記第4の合計との検証段階毎の検証結果を保管する保管手段として機能させることを特徴とする付記24記載のネットワーク設定プログラム。
(付記26) 前記検証手段は、前記検証を、前記各ネットワークの全てのネットワークに対して実行することを特徴とする付記19記載のネットワーク設定プログラム。
(付記27) 前記主経路および副経路は、前記拠点間の全ての経路において互いに別個の前記各ネットワークを通過する経路であることを特徴とする付記19記載のネットワーク設定プログラム。
実施の形態に適用される発明を説明する原理図である。 実施の形態のネットワークシステムの構成を示す図である。 管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 管理サーバの機能を示すブロック図である。 管理サーバの管理動作を示すフローチャートである。 エッジ機器情報定義テーブルを示す図である。 WAN設定画面を示す図である。 業務ポリシーの設定画面を示す図である。 実施の形態の業務ポリシーDBデータ構造を示すクラス図である。 業務ポリシーの整合性の検証動作を説明するフローチャートである。 業務ポリシーの整合性の検証動作を説明するフローチャートである。 整合性検証結果画面を表す図(表)である。 実施の形態の各ベンダー固有のエッジ機器のコマンド対応表を示す図(表)である。 コマンド生成動作を説明するフローチャートである。 エッジ機器への設定変更動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 ネットワーク設定装置
2a、2b 入力情報
3 抽出手段
4 検証手段
5 ネットワーク群
10 管理ネットワーク
21 データセンタ
22、23、27〜29 WAN
24〜26 集約拠点
30〜32 営業拠点
41a エッジ機器情報テーブル
51a WAN設定テーブル
61a 業務ポリシー設定テーブル
100 管理サーバ
110 構成定義部
120 構成情報DB
130 業務ポリシー定義部
140 業務ポリシーDB
150 業務ポリシー整合性検証部
160 コマンド生成部
170 業務ポリシー適用部
300 ネットワークシステム

Claims (10)

  1. ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定方法において、
    前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
    前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、
    前記抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、
    前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出し、
    前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する、
    ことを特徴とするネットワーク設定方法。
  2. 前記検証対象ネットワークの許容帯域における前記検証対象ネットワークを主経路とする業務が占める最低保証帯域の大きさを予め設定しておき、前記検証の際に、前記検証対象ネットワークを主経路としている各業務の最小の帯域幅のそれぞれの第1の合計が前記最低保証帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設定方法。
  3. 前記第1の合計に、前記検証対象ネットワークを主経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第2の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする請求項2記載のネットワーク設定方法。
  4. 前記第2の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする予め決定された個数の各業務の最小の帯域幅のそれぞれを加えた第3の合計が、前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする請求項3記載のネットワーク設定方法。
  5. 前記個数は、前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務のうちの、前記移行元ネットワークの任意のネットワークが不通であると仮定したときに、前記検証対象ネットワークを使用する業務の個数であることを特徴とする請求項4記載のネットワーク設定方法。
  6. 前記第3の合計に、さらに前記検証対象ネットワークを副経路とする各業務の最大の帯域幅のうち最も大きい帯域幅と前記最も大きい帯域幅をとる業務の最小の帯域幅との差を加えた第4の合計が、前記許容帯域よりも小さいか否かを検証することを特徴とする請求項4記載のネットワーク設定方法。
  7. 前記第1の合計と前記第2の合計と前記第3の合計と前記第4の合計との検証段階毎の検証結果を保管することを特徴とする請求項6記載のネットワーク設定方法。
  8. 前記検証を、前記各ネットワークの全てのネットワークに対して実行することを特徴とする請求項1記載のネットワーク設定方法。
  9. ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定装置において、
    前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
    前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する抽出手段と、
    前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する検証手段と、
    を有することを特徴とするネットワーク設定装置。
  10. ネットワークを介してアクセス元となる拠点とアクセス先となる拠点との拠点間で実行される業務の品質を維持するためのネットワーク設定プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    前記拠点間の主経路と前記主経路とは異なる副経路とが定義された複数の業務と、前記各業務が通過する各ネットワークの許容帯域と、前記各業務に対し保証すべき帯域幅との入力情報に基づいて、
    前記各ネットワークから検証対象ネットワークを選択して前記検証対象ネットワークを主経路としている業務を抽出し、抽出した業務が副経路として選択している他のネットワークの少なくとも1つの移行元ネットワークを抽出し、前記移行元ネットワークを主経路としている業務を抽出する抽出手段、
    前記検証対象ネットワークを副経路とし、前記移行元ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅と、前記検証対象ネットワークを主経路としている業務が保証すべき帯域幅との合計が前記検証対象ネットワークの許容帯域よりも小さいか否かを検証する検証手段、
    として機能させることを特徴とするネットワーク設定プログラム。
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