JP4720451B2 - Pressure sensor - Google Patents
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Description
本発明は、一面が被測定圧力を受ける受圧面となっている受圧用ダイアフラムを有する圧力センサに関する。 The present invention relates to a pressure sensor having a pressure receiving diaphragm, one surface of which is a pressure receiving surface that receives a pressure to be measured.
従来より、この種の圧力センサとしては、ケースの一端部に、受圧用ダイアフラムを設けてなるものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。ここで、受圧用ダイアフラムは、その一面が圧力媒体からの被測定圧力を受ける受圧面となっており、この受圧面に被測定圧力を受けて歪むものである。このような圧力センサは、たとえば、エンジン内の燃焼圧を測定する燃焼圧センサなどに適用されている。
近年、自動車用のエレクトロニクス化の進展に伴い、自動車に搭載される圧力センサの用途は広がっており、その一方で、測定対象となる圧力媒体も多様化してきている。 In recent years, with the development of electronics for automobiles, the applications of pressure sensors mounted on automobiles have expanded, while pressure media to be measured have also diversified.
上述したように、この種の圧力センサは、燃焼圧センサなどに適用されるが、このような場合において、エンジンなどへの搭載性を向上させるべく、圧力センサを小型化しようとすると、先端の受圧用ダイアフラムの径を小さく、厚さを薄くする必要があり、受圧用ダイアフラムの機械的強度が低下する。 As described above, this type of pressure sensor is applied to a combustion pressure sensor or the like. In such a case, if it is attempted to reduce the size of the pressure sensor in order to improve mountability to an engine or the like, the tip of the pressure sensor It is necessary to reduce the diameter and thickness of the pressure receiving diaphragm, which reduces the mechanical strength of the pressure receiving diaphragm.
一方、エンジン内の燃料ガスのように、圧力媒体が酸性物質などの腐食性成分を含むような場合であっても、圧力センサとして機能させる必要があり、そのためには、受圧用ダイアフラムは、これら腐食性成分に耐えることのできる耐食性の材料とすることが必要となる。 On the other hand, even if the pressure medium contains a corrosive component such as an acidic substance, such as fuel gas in an engine, it is necessary to function as a pressure sensor. There is a need for a corrosion resistant material that can withstand corrosive components.
しかしながら、受圧用ダイアフラムとして機械的強度および耐食性を両立する材料は限られており、上記した圧力媒体の多様化に対応すべく、さらなる耐食性の向上が要望されている。 However, there are a limited number of materials that can achieve both mechanical strength and corrosion resistance as pressure-receiving diaphragms, and further improvement in corrosion resistance is desired in order to cope with the diversification of the pressure medium described above.
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、一面が被測定圧力を受ける受圧面となっている受圧用ダイアフラムを有する圧力センサにおいて、受圧用ダイアフラムの強度を確保しつつ、その耐食性を向上できるようにすることを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and in a pressure sensor having a pressure-receiving diaphragm whose one surface is a pressure-receiving surface that receives pressure to be measured, the corrosion resistance of the pressure sensor is ensured while ensuring the strength of the pressure-receiving diaphragm. The purpose is to be able to improve.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、受圧用ダイアフラム(10)を、被測定圧力を受けて歪む本体部(12)とこの本体部(12)における受圧面(11)側の表面を被覆する被覆層(13)とからなるものとし、本体部(12)を被覆層(13)よりも機械的強度が大きいものとし、被覆層(13)を本体部(12)よりも耐食性に優れたものとしたことを、第1の特徴とする。
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to
それによれば、受圧用ダイアフラム(10)を、比較的機械的強度の大きな本体部(12)の受圧面(11)側が比較的耐食性に優れた被覆層(13)で被覆された構成としているため、受圧用ダイアフラム(10)の強度を確保しつつ、耐食性を向上させることができる。 According to this, the pressure receiving diaphragm (10) has a structure in which the pressure receiving surface (11) side of the main body (12) having a relatively large mechanical strength is covered with a coating layer (13) having a relatively excellent corrosion resistance. The corrosion resistance can be improved while ensuring the strength of the pressure receiving diaphragm (10).
また、受圧用ダイアフラム(10)において、受圧面(11)側に被覆層(13)を設けた場合、受圧面(11)側にて、本体部(12)と被覆層(13)との間の線膨張係数に差があるため、温度サイクルなどによって、この線膨張係数差による歪みが受圧用ダイアフラム(10)に発生し、誤差要因となる可能性がある。 Moreover, in the pressure receiving diaphragm (10), when the coating layer (13) is provided on the pressure receiving surface (11) side, on the pressure receiving surface (11) side, between the main body (12) and the coating layer (13). Therefore, distortion due to the difference in the linear expansion coefficient may occur in the pressure receiving diaphragm (10) due to a temperature cycle or the like, which may cause an error.
そのような点を考慮して、請求項1に記載の発明は、上記第1の特徴を有する圧力センサにおいて、被覆層(13)を、さらに、本体部(12)における受圧面(11)とは反対側の表面を被覆するように設けたことを、第2の特徴とする。
In view of such points, the invention described in
それによれば、受圧用ダイアフラム(10)の両面にて、本体部(12)と被覆層(13)との線膨張係数の差による応力を持つため、当該線膨張係数の差による受圧用ダイアフラム(10)の歪みを抑制することができる。 According to this, since both sides of the pressure receiving diaphragm (10) have stress due to the difference in linear expansion coefficient between the main body (12) and the coating layer (13), the pressure receiving diaphragm (due to the difference in linear expansion coefficient) 10) can be suppressed.
また、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の圧力センサにおいて、受圧面(11)側に位置する被覆層(13)と、受圧面(11)とは反対側に位置する被覆層(13)とを、同一材料よりなるものとしたことを、特徴とする。 According to a second aspect of the present invention, in the pressure sensor according to the first aspect, the coating layer (13) positioned on the pressure receiving surface (11) side and the pressure receiving surface (11) are positioned on the opposite side. covering layer (13), that was made from the same material, and feature.
それによれば、受圧用ダイアフラム(10)の両面に位置する被覆層(13)が同一材料であるため、これら両被覆層(13)の線膨張係数を同じにしやすく、受圧用ダイアフラム(10)の両面にて上記歪みの度合を同じにしやすい。 According to this, since the covering layers (13) located on both sides of the pressure receiving diaphragm (10) are made of the same material, it is easy to make the linear expansion coefficients of both the covering layers (13) the same, and the pressure receiving diaphragm (10) It is easy to make the degree of distortion the same on both sides.
また、請求項7に記載の発明は、上記接着剤1または2に記載の圧力センサにおいて、被覆層(13)を、本体部(12)にコーティングされたフッ素系化合物からなる膜としたことを、特徴とする。
Further, the invention according to claim 7, in the pressure sensor according to the
フッ素系化合物膜は、その特性上、耐食性に優れるとともに、膜表面に異物が固着しにくいものであるため、被覆層(13)を、このようなフッ素系化合物の膜とすることで、受圧用ダイアフラム(10)に対して、圧力媒体中の異物が固着して歪み特性が阻害されるのを防止できる。 The fluorine-based compound film is excellent in corrosion resistance due to its characteristics, and is difficult for foreign matter to adhere to the film surface. Therefore, the coating layer (13) is a film of such a fluorine-based compound for pressure reception. It can prevent that the foreign material in a pressure medium adheres with respect to a diaphragm (10), and a distortion characteristic is inhibited.
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。 In addition, the code | symbol in the bracket | parenthesis of each means described in the claim and this column is an example which shows a corresponding relationship with the specific means as described in embodiment mentioned later.
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the following embodiments, parts that are the same or equivalent to each other are given the same reference numerals in the drawings in order to simplify the description.
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧力センサ100のエンジン200への取付構造を示す概略断面図である。本圧力センサ100は、エンジン200の燃焼室202内の圧力を検出する燃焼圧センサとして適用されるものである。
(First embodiment)
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing a structure for mounting the
この圧力センサ100は、大きくは、ケース1と、このケース1に接続されたコネクタ部2とを有するものである。また、エンジン200には、燃焼室202に通じる取付穴201が設けられており、圧力センサ100のケース1は、その一端部(図1中の下端部)から取付穴201に挿入されて、エンジン200の燃焼室202に臨んだ状態となっている。
The
ケース1は、その一端部に受圧部としての受圧用ダイアフラム10を有する。本例では、ケース1は筒状をなすもので、その一端部側から筒状のメタルパイプ20、筒状の金属ステム30、筒状のハウジング40が、順次、溶接やロウ付け、接着などにより接続され一体化されたものである。そして、このケース1の他端部すなわちハウジング40に対して、コネクタ部2が接続されている。
The
まず、ハウジング40は、たとえばステンレスなどの金属製のものであり、このハウジング40の外面には、エンジン200の取付穴201に対して圧力センサ100を固定するための取付部41が形成されている。
First, the
本例では、取付部41は、取付穴201とネジ結合可能なネジ部41として構成されており、本例の圧力センサ100は、このネジ部41とネジ穴としての取付穴201とのネジ結合により、エンジン200に固定されて取り付けられる。
In this example, the
金属ステム30は、中空筒形状に加工されたステンレスなどの金属製の部材であり、メタルパイプ20側の端部が開口部31、ハウジング40側の端部が閉塞された薄肉状の歪み部32となっている。
The
この金属ステム30の歪み部32は、受圧用ダイアフラム10が受けた圧力Pが、後述する圧力伝達機構により印加されることで、歪むようになっている。そして、この歪み部32には、当該歪み部32の圧力による歪みに基づいて信号を発生するセンシング部50が設けられている。
The
このセンシング部50は、たとえば、半導体チップに拡散抵抗などからなる歪みゲージを形成し、このゲージによりブリッジ回路が構成されたものとすることができる。本例では、このような半導体チップからなるセンシング部50は、図示しない低融点ガラスなどにより、金属ステム30に接合されている。
The
また、この金属ステム30の外周面には、周面と直交する方向へ張り出したテーパ状のシール面33が全周に形成されている。また、このシール面33に対向する取付穴201の内面は、シール面33に対応したテーパ状の座面となっている。
In addition, a
そして、圧力センサ100をエンジン200へネジ結合したとき、その軸力により、このケース1のシール面33とエンジン200の取付穴201の内面とが密着してシールがなされる。
When the
メタルパイプ20は、ステンレスなどの金属製のものであり、金属ステム30の開口部31にはめ込まれて、接合固定されている。そして、上記受圧用ダイアフラム10は、このメタルパイプ20における燃焼室202側の端部すなわちケース1の一端部に接合されている。
The
この受圧用ダイアフラム10は、たとえばステンレスなどの金属製円形板状のものであり、その一面11すなわち燃焼室202に面する一面11が、被測定圧力としての燃焼室202内の圧力Pを受ける受圧面11となっている。
The
そして、図1中の白抜き矢印に示されるように、この圧力センサ100のエンジン200への取付状態においては、被測定雰囲気である燃焼室202内の圧力Pは、ケース1の一端部に位置する受圧用ダイアフラム10の受圧面11に印加され、この圧力Pの印加により、受圧用ダイアフラム10は、歪み変形するようになっている。
1, when the
ここで、図2は、本圧力センサ100における受圧用ダイアフラム10近傍部の拡大図である。図2に示されるように、受圧用ダイアフラム10は、その本体が円形板のダイアフラム形状をなす本体部12によって構成され、この本体部12における受圧面11側の表面が被覆層13により被覆されている。
Here, FIG. 2 is an enlarged view of the vicinity of the
つまり、本実施形態の受圧用ダイアフラム10は、被測定圧力を受けて歪む本体をなす本体部12と被覆層13とから構成されており、このような構成において、本体部12は被覆層13よりも機械的強度が大きく、被覆層13は本体部12よりも耐食性に優れたものである。
That is, the
具体的に、受圧用ダイアフラム10において、本体部12の材質としては、機械的強度とともに耐食性にもある程度優れた金属材料として、たとえばステンレスが挙げられ、特に耐食性の強いものとしてSUS631などが挙げられる。
Specifically, in the
また、被覆層13については、このようなSUS631よりも酸性物質などに対する耐性、すなわち耐食性に優れたものとして、チタンまたはチタン化合物からなる膜が挙げられる。ここで、チタン化合物としては、窒化チタンが典型的な例として挙げられる。
Moreover, about the
このようなチタンまたはチタン化合物からなる膜は、その材質に応じて、メッキや蒸着、あるいはスパッタなどの各種の成膜方法を用いて、本体部12における受圧面11側の表面に成膜することで配設される。
Such a film made of titanium or a titanium compound is formed on the surface of the
さらに、被覆層13としては、本体部12にコーティングされた四フッ化エチレン重合体などのフッ素系化合物からなる膜や、耐熱性ガラスあるいはシリコン酸化物などのセラミックのコーティング膜などが挙げられる。これらの膜についても、蒸着やスパッタ、焼き付けなどの成膜法を用いて、配設することができる。
Further, examples of the
また、図1に示されるように、金属ステム30の中空部およびメタルパイプ20の中空部により形成される空間内部には、圧力伝達部材60が設けられている。この圧力伝達部材60は、たとえばステンレスなどの金属やセラミックなどからなるものであり、本例では棒状をなす。
Further, as shown in FIG. 1, a
圧力伝達部材60の各端部は、それぞれ金属ステム30の歪み部32、受圧用ダイアフラム10における一面11とは反対側の他面に対して荷重を与えた状態で接触しており、圧力Pは、受圧用ダイアフラム10から圧力伝達部材60を介して金属ステム30の歪み部32に印加されるようになっている。
Each end portion of the
本例では、このような圧力検出機構により、受圧用ダイアフラム10が、その受圧面11にて受けた圧力Pが、金属ステム30の歪み部32に伝達され、この歪み部32の歪みに基づいて上記センシング部50から信号が出力されるようになっている。
In this example, the pressure P received by the
また、図1に示されるように、ハウジング40の内部には、セラミック基板などからなる配線基板42が設けられている。そして、配線基板42にはICチップ43が搭載され、図示しないボンディングワイヤなどにより配線基板42と電気的に接続されている。このICチップ43は、センシング部50からの出力を増幅したり調整したりするための回路が形成されたものである。
Further, as shown in FIG. 1, a
さらに、図1に示されるように、ハウジング40内において、このICチップ43とセンシング部50とは、リード線やフレキシブルプリント基板(FPC)などからなる配線部材44により電気的に接続されている。
Further, as shown in FIG. 1, in the
そして、上記コネクタ部2は、ハウジング40に対して、Oリング45を介して接続されている。このコネクタ部2は樹脂などからなるもので、コネクタ部材2には、金属製のターミナル2aがインサート成形などにより一体化されている。このコネクタ部2は、一端側がハウジング40の開口部に挿入された状態でハウジング40に、かしめなどにより、組み付けられ、ハウジング40と一体に固定されている。
The
また、ハウジング40内にてコネクタ部2のターミナル2aは、配線基板42と電気的に接続されている。そして、ターミナル2aは自動車のECUなどに対して、電気的に接続可能となっており、それにより、本圧力センサ100は外部との信号のやりとりなどが可能になっている。
In the
このように、本実施形態の圧力センサ100は、ケース1の一端部に、被測定圧力を受ける受圧面11を有する受圧用ダイアフラム10を設けてなるものであり、受圧用ダイアフラム10を、本体部12とこの本体部12における受圧面11側の表面を被覆する被覆層13とからなるものとし、本体部12を被覆層13よりも機械的強度が大きいものとし、被覆層13を本体部12よりも耐食性に優れたものとしている。
As described above, the
上述したように、受圧用ダイアフラム10における受圧面11は、燃焼室202に面しており、燃焼室202内の燃料ガスや燃焼後の排ガスといった圧力媒体にさらされる面となっている。
As described above, the
本実施形態によれば、受圧用ダイアフラム10を、本体部12と、当該本体部12の受圧面11側すなわち受圧用ダイアフラム10における圧力媒体にさらされる部位を被覆する被覆層13との2層構造とし、比較的機械的強度の大きな本体部12により機械的強度を確保し、比較的耐食性に優れる被覆層13により腐食防止を行うことができる。
According to the present embodiment, the
そのため、本実施形態の圧力センサ100によれば、受圧用ダイアフラム10の強度を確保しつつ、耐食性を向上させることができる。
Therefore, according to the
また、被覆層13は、本体部12よりも耐食性に優れたものであるが、被覆層13として、チタンまたはチタン化合物からなる膜を用いれば、耐食性に加えて機械的強度にも優れた被覆層13を実現でき、受圧用ダイアフラム10の機械的強度の向上を図ることができる。
Further, the
また、被覆層13として、本体部12にコーティングされた四フッ化エチレン重合体などのフッ素系化合物からなる膜を用いた場合、被覆層13の表面すなわち受圧用ダイアフラム10の受圧面11に対して、圧力媒体中の異物が固着しにくくなる。これは、このようなフッ素系化合物膜が、その特性上、膜表面に異物が固着しにくいものとなっているためである。
Further, when a film made of a fluorine compound such as a tetrafluoroethylene polymer coated on the
たとえば、従来では、燃焼室202内の燃料に含まれる炭化水素が燃焼することで、その燃焼により発生した炭素成分が受圧用ダイアフラム10に固着し、歪み特性が阻害され、センサ特性の変動を招く可能性があったが、被覆層13を、このようなフッ素系化合物の膜とすることで、受圧用ダイアフラム10に対して、そのような炭素成分の固着を防止できる。
For example, conventionally, the hydrocarbon contained in the fuel in the
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態に係る圧力センサにおける受圧用ダイアフラム10近傍部の概略断面図である。なお、本実施形態において、図3に現れない部分は、上記第1実施形態と同様の構成である。
(Second Embodiment)
FIG. 3 is a schematic cross-sectional view of the vicinity of the
本実施形態の圧力センサでは、受圧用ダイアフラム10において、本体部12よりも耐食性に優れた被覆層13を、本体部12における受圧面11側の表面を被覆するように設けるとともに、さらに、本体部12における受圧面11とは反対側の表面を被覆するように設けている。
In the pressure sensor of the present embodiment, in the
受圧用ダイアフラム10において、受圧面11側に被覆層13を設けた場合、本体部12と被覆層13とでは、その特性を実現するために材質が異なるものであり、これら両者12、13の間にて線膨張係数の差が生じる。
In the
そのため、受圧用ダイアフラム10の受圧面11側では、温度サイクルなどによって、この線膨張係数差による歪みが発生し、これが誤差要因となってセンサ特性の変動につながる可能性がある。つまり、温度サイクルによる圧力センサの温度特性が悪化することになる。
Therefore, on the
しかし、本実施形態では、受圧用ダイアフラム10の受圧面11側に被覆層13を設けているだけでなく、それとは反対側の面にも被覆層13を設けているため、受圧用ダイアフラム10の両面にて、本体部12と被覆層13との間の線膨張係数差による応力(歪み)を極力同じにすることができる。
However, in the present embodiment, not only the
ここで、受圧用ダイアフラム10において、受圧面11側に位置する被覆層13および受圧面11とは反対側に位置する被覆層13としては、たとえば、上記したチタンまたはチタン化合物、あるいはフッ素系化合物のコーティング膜やセラミックコーティング膜などを採用できる。
Here, in the
たとえば、受圧面11側に位置する被覆層13を、異物固着防止を積極的に行うという観点からフッ素系化合物のコーティング膜とし、受圧面11とは反対側に位置する被覆層13を窒化チタンの膜とすることができる。
For example, the
また、受圧用ダイアフラム10の両面の被覆層13を互いに異なる材料により構成してもよいが、受圧用ダイアフラム10の両面にて上記線膨張係数差による応力を極力同じにするという観点からは、受圧用ダイアフラム10において、受圧面11側に位置する被覆層13と、受圧面11とは反対側に位置する被覆層13とを、同一の材料よりなるものとした方がよい。
The covering layers 13 on both sides of the
たとえば、受圧面11側に位置する被覆層13と、受圧面11とは反対側に位置する被覆層13とを、ともに窒化チタンの膜としたり、あるいは、ともにフッ素系化合物のコーティング膜とすればよい。
For example, if the
このように、受圧用ダイアフラム10の両面に位置する被覆層13を同一材料とすれば、これら両被覆層13の線膨張係数を同じにしやすく、受圧用ダイアフラム10の両面にて上記応力を同じにしやすくなり、結果的に、センサ特性の変動を、より効果的に抑制することができる。
Thus, if the coating layers 13 located on both sides of the
また、図3に示される例では、受圧用ダイアフラム10の受圧面11とは反対側の面にて、圧力伝達部材60と接触する部位には、被覆層13が設けられておらず、本体部12と圧力伝達部材60とが接触しているが、受圧用ダイアフラム10から圧力伝達部材60への荷重伝達が確実に行われるならば、圧力伝達部材60との接触部にも、被覆層13が設けられていてもよい。
Further, in the example shown in FIG. 3, the
(他の実施形態)
なお、圧力センサのケースは、上記実施形態のように、複数の部材20、30、40が連結され一体化されたものに限定されるものではなく、その一端部に受圧用ダイアフラムを有するものであればよい。
(Other embodiments)
Note that the case of the pressure sensor is not limited to one in which a plurality of
たとえば、ケースは一体成形されたものでもよいし、さらには、ケースの一端部を薄肉部とし、これを受圧用ダイアフラムとして構成するなどによりケースと受圧用ダイアフラムとが一体に成形されたものでもよい。 For example, the case may be integrally molded, or further, the case and the pressure receiving diaphragm may be integrally formed by forming one end portion of the case as a thin portion and configuring this as a pressure receiving diaphragm. .
また、上記実施形態において、被覆層13として用いられるチタンまたはチタン化合物からなる膜は、スパッタまたはイオンプレーティングにより形成されたものであることgs好ましい。
Moreover, in the said embodiment, the film | membrane which consists of titanium or a titanium compound used as the
また、当該チタンまたはチタン化合物からなる膜は、本体部12をダイアフラム形状に加工した後、スパッタ法により形成されたものであることが好ましい。本体部12をダイアフラム形状に加工した後に被覆性の良いスパッタ法を使うことで、全体に一様に被覆できる。
The film made of titanium or a titanium compound is preferably formed by sputtering after processing the
また、図4は、他の実施形態に係る圧力センサにおける受圧用ダイアフラム10近傍部の概略断面図である。このように、受圧用ダイアフラム10が、ケース1に溶接されている場合、受圧用ダイアフラム10における溶接される部位すなわち溶接部Kには、被覆層13が設けられていない方がよい。
FIG. 4 is a schematic cross-sectional view of the vicinity of the
もし、溶接部に被覆層が存在すると、溶接する場合に、異なる材料の合金層ができ、溶接強度を低下させることが懸念されるため、溶接部位には被覆層が無いようにした方がよい。 If there is a coating layer in the weld zone, there is a concern that when welding, an alloy layer of a different material is formed and the welding strength is reduced, so it is better not to have a coating layer at the weld site. .
また、受圧用ダイアフラム10は、上記した特性を有する本体部12および被覆層13を備えるものであればよく、これら各部12、13の材質は上記実施形態に限定されるものではない。また、被覆層13は、単層のものに限定されることなく、上記例に挙げたような各膜を、複数層積層した構成としてもよい。
In addition, the
また、上記実施形態では、受圧用ダイアフラム10が受けた圧力Pを、圧力伝達部材60を介してセンシング部50に伝達する例を示したが、受圧用ダイアフラム10からの圧力の伝達機構はこれに限定されるものではない。
In the above embodiment, the example in which the pressure P received by the
たとえば、受圧用ダイアフラムとセンシング部との間に、圧力伝達部材を存在させずに、受圧用ダイアフラムで受けた圧力をシリコンオイル等の液体によりセンシング部に伝えるような圧力センサであっても、その受圧用ダイアフラムに対して、本発明は適用が可能である。 For example, even if the pressure sensor transmits a pressure received by the pressure receiving diaphragm to the sensing portion by a liquid such as silicon oil without a pressure transmission member between the pressure receiving diaphragm and the sensing portion, The present invention can be applied to the pressure receiving diaphragm.
また、上記各実施形態に記載した圧力センサは、エンジンに取りつけられて燃焼圧を測定するものに限定されるものではなく、燃焼室以外の種々の測定雰囲気の圧力を検出する圧力センサとしても適用が可能である。 Further, the pressure sensor described in each of the above embodiments is not limited to the one that is attached to the engine and measures the combustion pressure, and is also applied as a pressure sensor that detects the pressure of various measurement atmospheres other than the combustion chamber. Is possible.
1…ケース、10…受圧用ダイアフラム、11…受圧用ダイアフラムの受圧面、
12…受圧用ダイアフラムの本体部、13…受圧用ダイアフラムの被覆層。
DESCRIPTION OF
12 ... Main body of pressure receiving diaphragm, 13 ... Covering layer of pressure receiving diaphragm.
Claims (8)
前記受圧用ダイアフラム(10)は、前記被測定圧力を受けて歪む本体部(12)とこの本体部(12)における前記受圧面(11)側の表面を被覆する被覆層(13)とからなるものであり、
前記本体部(12)は前記被覆層(13)よりも機械的強度が大きく、前記被覆層(13)は前記本体部(12)よりも耐食性に優れたものであり、
前記被覆層(13)は、さらに、前記本体部(12)における前記受圧面(11)とは反対側の表面を被覆していることを特徴とする圧力センサ。 One end of the case (1) has a pressure receiving surface (11) for receiving the pressure to be measured, and a pressure receiving diaphragm (10) for receiving the pressure to be measured and distorting the pressure receiving surface (11). Do Ri, a pressure sensor for measuring the pressure in the engine cylinder,
The pressure receiving diaphragm (10) includes a main body portion (12) that is distorted by receiving the pressure to be measured, and a coating layer (13) that covers a surface of the main body portion (12) on the pressure receiving surface (11) side. Is,
Said body portion (12) is greater mechanical strength than the coating layer (13), the covering layer (13) is all SANYO excellent in corrosion resistance than said body portion (12),
The covering layer (13), further wherein the pressure sensor is the pressure receiving surface of the main body (12) and (11), characterized that you have to cover the surface of the opposite side.
Priority Applications (1)
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