JP4719967B2

JP4719967B2 - Golf club head

Info

Publication number: JP4719967B2
Application number: JP2000319600A
Authority: JP
Inventors: 輝明関; 正臣蛭田
Original assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Current assignee: Bridgestone Sports Co Ltd
Priority date: 2000-10-19
Filing date: 2000-10-19
Publication date: 2011-07-06
Anticipated expiration: 2020-10-19
Also published as: JP2002119625A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空の金属製外殻を有するゴルフクラブヘッドに係り、特に、金属製外殻が薄肉で、ボール打球時に変形し易く、従って反発性が良好であり、大きな飛距離を得ることができるゴルフクラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
ゴルフクラブヘッドとしては、古くから天然のパーシモン（柿の木）を切削加工して製造された中実のクラブヘッドが広く使用されていた。このパーシモンヘッドは天然木材を使用し、且つ中実であるために打感が柔らかく、打撃時の衝撃も小さいために、愛好者も多いが、天然木材より職人による手作業で製造されるために量産が困難であるという欠点がある。
【０００３】
そこで、近年、パーシモンヘッドに代わるゴルフクラブヘッドとして、金属製中空ゴルフクラブヘッドが工業的に大量生産されている。
【０００４】
この金属製中空ゴルフクラブヘッドは、一般に次のような方法で製造されている。
▲１▼ フェース部及びクラウン部その他の部分を鋳造により一体成形する。
▲２▼ 金属製の薄板から、プレス成形により、フェース部、クラウン部などの各部をそれぞれ別体に製造し、これらを溶接により一体化してゴルフクラブヘッドとする。
【０００５】
このような金属製中空ゴルフクラブヘッドでは、ボール打球時に、ヘッドの特にフェース部が変形し易いことが反発性を高め、ボールの飛距離を大きくする上で重要である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鋳造法では、ヘッドを構成する金属が硬く、脆くなり易い。また、チタニウム合金などの低比重の金属では、薄肉化することが難しいため、得られるヘッドは、ボール打撃時に変形が起こりにくく、反発が悪くなりやすい。
【０００７】
フェース部、クラウン部などをそれぞれ別体でプレス成形し、溶接により一体化する方法では、フェース部とクラウン部との溶接による合わせ目付近が溶接時の金属の溶融のために硬く脆くなる。また、溶接によるビードが形成されるため、ボール打撃時にヘッドに変形が起こりにくくなり、やはり反発が悪くなりやすい。
【０００８】
本発明は上記従来の金属製中空ゴルフクラブヘッドの問題点を解決し、ボール打球時に変形し易く、従って反発性が良好でボールの飛距離を大きくすることができる金属製中空ゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明のゴルフクラブヘッドは、中空の金属製外殻を有するゴルフクラブヘッドにおいて、フェース部及び上方に向かって膨出した形状を有するクラウン部が塑性加工により一体に成形されているゴルフクラブヘッドであって、クラウン部の肉厚は、フェース部側からヘッド最高位点及びセンター頂点に向かって徐々に小さくなり、クラウン部のこれらのヘッド最高位点及びセンター頂点付近の肉厚が０．５〜０．９ｍｍであり、クラウン部の前縁（フェース部直近部分）の肉厚が、上記ヘッド最高位点及びセンター頂点の肉厚よりも０．２〜１．０ｍｍ大きくなっており、フェース部とクラウン部の一体成形品がさらにサイド部を一部含むことを特徴とする。
【００１０】
本発明のヘッドは、クラウン部とフェース部とが一体に成形されており、この部分に溶接部がないため、ボールの打球時に変形し易い。しかも、塑性加工であるので、鋳造の如き金属材料の硬化、脆化がない。しかも、薄肉成形してボール打球時に変形させ易くすることができる。この結果、高反発性で飛距離の大きいヘッドとすることができる。
【００１１】
本発明において、塑性加工としては、熱間鍛造又はプレス加工が好適である。
【００１２】
本発明のヘッドは、フェース部の背面にリブを形成することにより、フェース部がボールの打球時に変形した際の振動を減衰して打球感を高めることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明のゴルフクラブヘッドを詳細に説明する。
【００１４】
図１（ａ）は本発明のゴルフクラブヘッドの実施の形態を示す斜視図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図、図１（ｃ）はフェース部の背面図、図１（ｄ）は図１（ｃ）のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。図１（ａ）において破線はフェース部とクラウン部とを含む一体成形部分を示す。
【００１５】
ゴルフクラブヘッド１は中空の金属製外殻を有する金属製中空ゴルフクラブヘッドであり、フェース部２と上方に向かって膨出した形状を有するクラウン部３が塑性加工により一体成形されたものである。以下、このフェース部２とクラウン部３との一体成形品を「フェース／クラウン一体品」と称す。
【００１６】
クラウン部３は、上方に膨らむようにフェース部２側からバック側に向かって断面弓形形状をしていることから、フェース面でボールを打ったときに、クラウン部３が更に上側に撓み、ボールの反発を高める効果が奏される。本発明においては、フェース／クラウン一体品４は、クラウン部３の最高位点３Ａ及びセンター頂点３Ｂを含み、且つこれらの点３Ａ，３Ｂからそれぞれバック側に２０ｍｍ以上の長さにわたってクラウン部を有していること、即ち、図１（ｂ）において、長さＷ_１が２０ｍｍ以上、特にクラウン全体を覆うことが好ましい。
【００１７】
なお、この「ヘッド最高位点」と「センター頂点」との定義について、フェース部をはずした状態のフェース面側から見たゴルフクラブヘッドの正面図である図２を参照して説明する。図２に示す如く、ソールのトウ側とヒール側両端の隙間ｄ_Ｔ、ｄ_Ｈが同じになるようにヘッド１を測定器にセットする。この時の角度θがライ角である。次に、ソールとグランドライン（Ｇ，Ｌ）との接点Ｐを左右方向のフェースセンター位置Ｌとし、スライス角を０度に合わせる。この時、クラウン部３において、一番高い位置がヘッド最高点３Ａであり、前記フェースセンターの位置Ｌで一番高い位置がセンター頂点３Ｂである。
【００１８】
このクラウン部３のヘッド最高位点３Ａは、フェース面２Ａの上端部より後方に８〜３２ｍｍ、好ましくは１２〜２５ｍｍ、即ち、図１（ｂ）において、Ｗ_２が８〜３２ｍｍ、特に１２〜２５ｍｍとなるように配置されることが好ましい。かかる構成にすると、ボールをフェース面２Ａで打った時に、膨出形状のクラウン部３が撓みやすく、反発性が良好となって飛距離が増大する。
【００１９】
また、このようにクラウン部３を撓みやすくして反発性を高めるためには、クラウン部３を薄くすることが好ましい。従って、ホゼル部７を含まずに、クラウン部とフェース部を塑性加工により一体成形してクラウン部を薄く仕上げるのが好適である。
【００２０】
このフェース／クラウン一体品４のフェース部２の厚さは、１．５〜５ｍｍが好ましく、特に、２〜３ｍｍとするのが強度の面からも、また、ボールの反発に関しても好ましい。
【００２１】
このフェース部２の背面２Ｂにリブ２Ｌを設けることにより、打球時にフェース部２が変形した際の振動を減衰して打球感を高めることができる。このリブ２Ｌは、ヘッド１の高さ方向に延在するように、かつ、フェース部の高さ方向の長さの１／２以上の長さにわたって設けるのが好ましい。リブ２Ｌの幅は１〜４ｍｍ、高さは１〜３ｍｍのが好ましい。このようなリブは、２〜６本程度を、特にフェースセンターに対して線対称となるように設けるのが好ましい。
【００２２】
クラウン部３の肉厚は、フェース部２側から前記ヘッド最高位点３Ａ及びセンター頂点３Ｂに向かって徐々に小さくなる。このクラウン部３のこれらの点３Ａ，３Ｂ付近の肉厚は０．５〜０．９ｍｍ、好ましくは０．７〜０．９ｍｍである。
【００２３】
このように構成することにより、クラウン部３の上記点３Ａ，３Ｂ付近が打球時に撓みやすくなり、優れた反発性が得られるようになる。この点３Ａ，３Ｂ付近の肉厚が０．５ｍｍ未満であると、塑性加工による製造が困難であり、１．２ｍｍを超える厚さでは、十分な撓みが得られない。なお、クラウン部３の前縁（フェース部直近部分）の肉厚は、上記点３Ａ，３Ｂの肉厚よりも０．２〜１．０ｍｍ大きい。
【００２４】
本発明のゴルフクラブヘッドは、塑性加工により製造するフェース／クラウン一体品４以外の部分は鋳造により成形しても良く、また金属の薄板をプレス成形することにより成形しても良く、鍛造により成形しても良い。ソール部５を含む部分に関しては、鍛造などの塑性加工によって成形したフェース／クラウン一体品４より弾性率の高い材料を用いたり、鋳造によって成形する方が、クラウン部の頂部付近を撓みやすくすることができ好ましい。
【００２５】
サイド部６は、フェース部２よりも肉厚を小さくし、クラウン部３とほぼ同等の肉厚であることが望ましい。サイド部６の一部は、フェース／クラウン一体品４と一体に、塑性加工により成形される。フェース／クラウン一体品４は、図１に示す如く、反発性の向上効果の面からは、サイド部を一部含む方が効果的である。
【００２６】
フェース／クラウン一体品４にさらにサイド部６の一部を一体としたものを熱間鍛造により形成する場合、一度の鍛造による塑性加工では、フェース部とクラウン部、更にはサイド部の一部を含む部分の形状を形成させることは難しいことがある。この場合には、複数回の鍛造工程、例えば、粗打ち、中打ち、仕上げ打ちのように複数回の鍛造工程を経て、フェース部分と薄肉のクラウン部、更にはサイド部の一部を精度良く成形するのが好ましい。
【００２７】
本発明のゴルフクラブヘッドの金属製外殻を形成する金属としては、特にステンレスやチタニウム合金が好ましく、特にβチタニウム合金、Ｔｉ−１５Ｍｏ−５Ｚｒ−３Ａｌ、Ｔｉ−１５Ｖ−３Ｃｒ−３Ｓｎ−３Ａｌなどの合金やＴｉ−４．５Ａｌ−３Ｖ−２Ｍｏ−２Ｆｅ、Ｔｉ−６Ａｌ−４Ｖなどの合金が好ましい。特に、フェース部２とクラウン部３との一体品を構成する金属は塑性加工が容易なものが好ましく、例えば、Ｔｉ−６Ａｌ−４Ｖ合金より１００℃ほど加工温度が低く、β安定化元素が多く、加工性が改良されたＴｉ−４．５Ａｌ−３Ｖ−２Ｍｏ−２Ｆｅ合金（ＳＰ７００）などが好適である。
【００２８】
本発明のゴルフクラブヘッドが適用されるヘッドの種類には特に制限はないが、ウッド型ゴルフクラブ特にドライバーが好適である。即ち、ドライバーは、ティーアップしてボールを打つため、一般的にゴルファーはフェース面の上方でボールを打つことが多い。従って、ドライバーに本発明を適用すると、クラウン部が撓みやすく、打ち出し角も上がり、飛距離が顕著に増大する。
【００２９】
本発明で、ドライバーとは、ロフト角が１５度以下のクラブで、クラブ長さが１０９ｃｍ（４３インチ）以上のものである。
【００３０】
本発明をこのようにウッド型ゴルフクラブ特にドライバーに適用する場合、ヘッドの体積が大きいほどクラウン部の面積も広くなり、効果が顕著となる。そのため、本発明のゴルフクラブヘッドは、ヘッド体積が、２５０ｃｍ^３（ｍｌ）以上、特に３００ｃｍ^３（ｍｌ）以上のものであり、ヘッド最大高さが４８ｍｍ以上、特に５２ｍｍ以上のものに好適である。但し、あまりにヘッド体積やヘッド高さが大きすぎるとゴルフクラブヘッドとして好ましくなく、ヘッド体積が５００ｃｍ^３以下、ヘッド最大高さが６８ｍｍ以下のものが適当である。
【００３１】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【００３２】
実施例１
鍛造機で製造されたＴｉ−４．５Ａｌ−３Ｖ−２Ｍｏ−２Ｆｅ合金（ＳＰ７００）の丸棒を用いて、図１に示す本発明のゴルフクラブヘッドを製造した。まず、この丸棒を８００℃程度に加熱して、熱間鍛造により、フェース部とクラウン部とを一体成形した。この成形は、粗打ち、中打ち、仕上げ打ちの３回の熱間鍛造工程を経て行った。
【００３３】
得られたフェース／クラウン一体品の、フェース部の厚さは２．７ｍｍで背面部に幅３ｍｍ、高さ０．３ｍｍのリブを２本有する。このリブは、フェース部の高さ方向に、その高さのほぼ全領域に延在するように設け、そのリブ間隔の中央部分がフェースセンター位置となるように、３０ｍｍ間隔で形成した。クラウン部は、フェースセンター位置でのフェース側からバック側に向けての断面において上方へ膨出する断面弓形形状となるようにした。
【００３４】
クラウン部の肉厚は、フェース部に沿う前縁では１．５ｍｍとし、後縁３Ｔでは１．０ｍｍとし、サイド部の側縁３Ｓは１．０ｍｍとし、最高位点３Ａ及びセンター頂点３Ｂ付近では０．８ｍｍとした。クラウン部の肉厚は、該点３Ａ，３Ｂ付近に近づくほど徐々に減少するものとした。クラウン部の平均の肉厚は１．０ｍｍである。
【００３５】
最高位点３Ａ及びセンター頂点３Ｂは、クラウン部前縁からそれぞれ２１ｍｍおよび２０ｍｍ後方に位置する（Ｗ_２＝２１．２０／ｍｍ）。Ｗ_１は２５ｍｍとした。
【００３６】
別に、ヘッドのその他の部分であるソール部とサイド部をホゼル部を一体に、平均肉厚約１．２ｍｍとなるようにＴｉ−６Ａｌ−４Ｖ合金により鋳造で成形した。
【００３７】
そして、フェース／クラウン一体品と、ソール部／サイド部／ホゼル部一体品とを溶接により固着してゴルフクラブヘッドを製造した（実施例１）。このゴルフクラブヘッドのヘッド体積は３１０ｃｍ^３（ｍｌ）で、ヘッド重量（質量）は１９２ｇであった。ヘッド最大高さ即ちヘッド最高位点３Ａにおけるソール底面からヘッド部頂面までの距離は５３．５ｍｍである。
【００３８】
比較例１
比較のため鋳造法により一体にゴルフクラブヘッドを製造した。この比較例１では、クラウン部をすべて肉厚１．２ｍｍとした。その他の構成は、表１の通り、鋳造一体品であることを除き実施例１と同一である。
【００３９】
実施例１及び比較例１のゴルフクラブヘッドにそれぞれシャフトを取り付け、ゴルフクラブを組み立てた。このゴルフクラブの仕様を表１に対比して示す。
【００４０】
【表１】

【００４１】
各々のゴルフクラブで実打評価を行い、飛距離等を測定し、結果を表２に示した。
【００４２】
【表２】

【００４３】
表２より明らかなように、本発明のゴルフクラブヘッドでは、ボールの反発性が上がった結果、ボール初速が上がり、飛距離が増大した。
【００４４】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明によれば、ボール打球時に変形し易く、従って反発性が良好でボールの飛距離を大きくすることができる金属製中空ゴルフクラブヘッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１（ａ）は本発明のゴルフクラブヘッドの実施の形態を示す斜視図、図１（ｂ）は図１（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図、図１（ｃ）はフェース部の背面図、図１（ｄ）は図１（ｃ）のＤ−Ｄ線に沿う断面図である。
【図２】ゴルフクラブヘッドのフェース部をはずした状態のフェース面側から見た正面図である。
【符号の説明】
１ゴルフクラブヘッド
２フェース部
２Ａフェース面
２Ｂフェース背面
２Ｌリブ
３クラウン部
４フェース／クラウン一体品
５ソール部
６サイド部
７ホゼル部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club head having a hollow metal outer shell, and in particular, the metal outer shell is thin and easily deformed at the time of hitting a ball. Therefore, the resilience is good and a large flight distance can be obtained. A golf club head that can be used.
[0002]
[Prior art]
As a golf club head, a solid club head manufactured by cutting natural persimmon (a oak tree) for a long time has been widely used. This persimmon head is made of natural wood and is solid, so it has a soft feel and a small impact at the time of impact, so there are many lovers, but because it is manufactured by craftsmen by hand rather than natural wood There is a drawback that mass production is difficult.
[0003]
Therefore, in recent years, metal hollow golf club heads have been industrially mass-produced as golf club heads replacing the persimmon heads.
[0004]
This metal hollow golf club head is generally manufactured by the following method.
(1) The face part, crown part and other parts are integrally formed by casting.
(2) Each part such as the face part and the crown part is manufactured separately from a metal thin plate by press molding, and these parts are integrated by welding to form a golf club head.
[0005]
In such a metal hollow golf club head, it is important for improving the resilience and increasing the flight distance of the ball that the face portion of the head is easily deformed when the ball is hit.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the casting method, the metal constituting the head is hard and easily brittle. In addition, since it is difficult to reduce the thickness of a metal having a low specific gravity such as a titanium alloy, the obtained head is less likely to be deformed when a ball is hit, and repulsion tends to be poor.
[0007]
In the method in which the face portion, the crown portion, and the like are separately formed by press forming and integrated by welding, the vicinity of the joint by welding of the face portion and the crown portion becomes hard and brittle due to melting of the metal at the time of welding. Further, since a bead is formed by welding, the head is less likely to be deformed at the time of hitting the ball, and the repulsion is likely to deteriorate.
[0008]
The present invention provides a metal hollow golf club head that solves the above-described problems of the conventional metal hollow golf club head and that is easily deformed when a ball is hit, and therefore has good resilience and can increase the flight distance of the ball. The purpose is to do.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The golf club head of the present invention is a golf club head having a hollow metal outer shell, in which a face portion and a crown portion having a shape bulging upward are integrally formed by plastic working. The thickness of the crown portion gradually decreases from the face side toward the head highest point and the center apex, and the thickness of the crown portion near the head highest point and the center apex is 0.5˜. is 0.9 mm, the thickness of the front edge (the face portion nearest portion) of the crown portion, and 0.2~1.0mm size Kuna' than the thickness of the head highest point and the center vertex, face The integrally molded product of the part and the crown part further includes a part of the side part .
[0010]
In the head of the present invention, the crown portion and the face portion are integrally formed, and since there is no welded portion in this portion, the head is easily deformed when a ball is hit. And since it is plastic processing, there is no hardening of a metal material like embrittlement, and embrittlement. In addition, it can be easily formed by thin molding to be deformed when the ball is hit. As a result, a head having high resilience and a large flight distance can be obtained.
[0011]
In the present invention, hot forging or press working is suitable as the plastic working.
[0012]
In the head of the present invention, by forming a rib on the back surface of the face part, it is possible to attenuate the vibration when the face part is deformed at the time of hitting the ball and enhance the feel at impact.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The golf club head of the present invention will be described in detail below with reference to the drawings.
[0014]
FIG. 1A is a perspective view showing an embodiment of a golf club head according to the present invention, FIG. 1B is a sectional view taken along line BB in FIG. 1A, and FIG. FIG. 1D is a cross-sectional view taken along line DD of FIG. 1C. In FIG. 1A, a broken line indicates an integrally molded portion including a face portion and a crown portion.
[0015]
The golf club head 1 is a metal hollow golf club head having a hollow metal outer shell, and a crown portion 3 having a shape bulging upward with a face portion 2 is integrally formed by plastic working. . Hereinafter, an integrally molded product of the face portion 2 and the crown portion 3 is referred to as a “face / crown integrated product”.
[0016]
Since the crown portion 3 has an arcuate cross section from the face portion 2 side to the back side so as to bulge upward, when the ball is hit on the face surface, the crown portion 3 is further bent upward, The effect of increasing the repulsion of is produced. In the present invention, the face / crown integrated product 4 includes the highest point 3A and the center apex 3B of the crown part 3, and has a crown part over a length of 20 mm or more on the back side from these

points

3A and 3B. you have, i.e., in FIG. 1 (b), the length _{W 1} is 20mm or more, it is particularly preferable to cover the whole crown.
[0017]
The definitions of “head highest point” and “center apex” will be described with reference to FIG. 2 which is a front view of the golf club head viewed from the face surface side with the face portion removed. As shown in FIG. 2, the head 1 is set on the measuring instrument so that the gaps d _T and d _H between the toe side and the heel side of the sole are the same. The angle θ at this time is the lie angle. Next, the contact point P between the sole and the ground line (G, L) is set to the face center position L in the left-right direction, and the slice angle is adjusted to 0 degree. At this time, in the crown portion 3, the highest position is the head highest point 3A, and the highest position in the face center position L is the center vertex 3B.
[0018]
The highest head point 3A of the crown 3 is 8 to 32 mm, preferably 12 to 25 mm behind the upper end of the face surface 2A. That is, in FIG. 1B, W ₂ is 8 to 32 mm, particularly 12 to It is preferable to arrange it to be 25 mm. With such a configuration, when the ball is hit with the face surface 2A, the bulging crown portion 3 is easily bent, the resilience is good, and the flight distance is increased.
[0019]
Moreover, in order to make the crown part 3 easy to bend and improve resilience, it is preferable to make the crown part 3 thinner. Accordingly, it is preferable that the crown portion and the face portion are integrally formed by plastic working without including the hosel portion 7 to finish the crown portion thinly.
[0020]
The thickness of the face portion 2 of the face / crown integrated product 4 is preferably 1.5 to 5 mm, and particularly preferably 2 to 3 mm from the viewpoint of strength and also with respect to the repulsion of the ball.
[0021]
By providing the rib 2L on the back surface 2B of the face portion 2, it is possible to attenuate the vibration when the face portion 2 is deformed at the time of hitting and enhance the hit feeling. The rib 2L is preferably provided so as to extend in the height direction of the head 1 and over a length of ½ or more of the length of the face portion in the height direction. The rib 2L preferably has a width of 1 to 4 mm and a height of 1 to 3 mm. It is preferable that about 2 to 6 ribs are provided so as to be line-symmetric with respect to the face center.
[0022]
The thickness of the crown portion 3 gradually decreases from the face portion 2 side toward the head highest point 3A and the center vertex 3B. The thickness of the crown portion 3 near these

points

3A and 3B is 0.5 to 0.9 mm, preferably 0.7 to 0.9 mm.
[0023]
By configuring in this way, the vicinity of the

points

3A and 3B of the crown portion 3 is easily bent at the time of hitting, and excellent resilience can be obtained. If the thickness in the vicinity of these

points

3A and 3B is less than 0.5 mm, it is difficult to produce by plastic working, and if the thickness exceeds 1.2 mm, sufficient deflection cannot be obtained. Incidentally, the thickness of the front edge (the face portion nearest portion) of the crown portion 3, the point 3A, than the thickness of the 3B 0.2 to 1.0 mm have size.
[0024]
In the golf club head of the present invention, portions other than the face / crown integrated product 4 manufactured by plastic working may be formed by casting, may be formed by press forming a metal thin plate, or formed by forging. You may do it. For the portion including the sole portion 5, the use of a material having a higher elastic modulus than the face / crown integrated product 4 formed by plastic processing such as forging, or molding by casting makes it easier to bend the vicinity of the top of the crown portion. This is preferable.
[0025]
It is desirable that the side portion 6 has a thickness smaller than that of the face portion 2 and is substantially equal to the thickness of the crown portion 3. Part of the side portion 6, integrally with the face / crown integral piece 4, Ru is formed by plastic working. As shown in FIG. 1, it is more effective for the face / crown integrated product 4 to include a part of the side portion from the viewpoint of improving the resilience.
[0026]
When the face / crown integrated product 4 is further integrated with a part of the side part 6 by hot forging, the plastic part by the forging once, the face part and the crown part, and further part of the side part are formed. It may be difficult to form the shape of the containing part. In this case, the face part, thin crown part, and part of the side part are accurately processed through a plurality of forging processes such as roughing, medium punching, and finishing punching. It is preferable to mold.
[0027]
As the metal forming the metal outer shell of the golf club head of the present invention, stainless steel and titanium alloy are particularly preferable, and in particular, β-titanium alloy, Ti-15Mo-5Zr-3Al, Ti-15V-3Cr-3Sn-3Al, etc. Alloys such as Ti-4.5Al-3V-2Mo-2Fe and Ti-6Al-4V are preferred. In particular, the metal constituting the integral part of the face part 2 and the crown part 3 is preferably a metal that can be easily plastically processed. For example, the processing temperature is lower by about 100 ° C. than a Ti-6Al-4V alloy, and there are many β-stabilizing elements. A Ti-4.5Al-3V-2Mo-2Fe alloy (SP700) with improved workability is preferable.
[0028]
The type of head to which the golf club head of the present invention is applied is not particularly limited, but a wood type golf club, particularly a driver, is suitable. That is, since the driver tees up and hits the ball, the golfer generally hits the ball above the face surface in many cases. Therefore, when the present invention is applied to the driver, the crown portion is easily bent, the launch angle is increased, and the flight distance is remarkably increased.
[0029]
In the present invention, a driver is a club having a loft angle of 15 degrees or less and a club length of 109 cm (43 inches) or more.
[0030]
When the present invention is applied to a wood type golf club, particularly to a driver as described above, the area of the crown portion increases as the volume of the head increases, and the effect becomes remarkable. Therefore, the golf club head of the present invention is suitable for a head having a head volume of 250 cm ³ (ml) or more, particularly 300 cm ³ (ml) or more, and a maximum head height of 48 mm or more, particularly 52 mm or more. . However, if the head volume or the head height is too large, it is not preferable as a golf club head, and a head volume of 500 cm ³ or less and a maximum head height of 68 mm or less are suitable.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples.
[0032]
Example 1
A golf club head of the present invention shown in FIG. 1 was manufactured using a round bar of Ti-4.5Al-3V-2Mo-2Fe alloy (SP700) manufactured by a forging machine. First, this round bar was heated to about 800 ° C., and the face portion and the crown portion were integrally formed by hot forging. This forming was performed through three hot forging steps of rough punching, medium punching, and finish punching.
[0033]
The obtained face / crown integrated product has a face portion thickness of 2.7 mm and two ribs having a width of 3 mm and a height of 0.3 mm on the back surface portion. The ribs were provided in the height direction of the face portion so as to extend almost the entire region of the height, and the ribs were formed at intervals of 30 mm so that the center portion of the rib interval was the face center position. The crown portion has an arcuate cross section that bulges upward in a cross section from the face side to the back side at the face center position.
[0034]
The thickness of the crown portion is 1.5 mm at the front edge along the face portion, 1.0 mm at the rear edge 3T, 1.0 mm at the side edge 3S of the side portion, and near the highest point 3A and the center vertex 3B. It was set to 0.8 mm. The thickness of the crown portion was gradually reduced as the

points

3A and 3B were approached. The average thickness of the crown portion is 1.0 mm.
[0035]
The highest point 3A and the center vertex 3B are located 21 mm and 20 mm rearward from the front edge of the crown part, respectively (W ₂ = 21.20 / mm). W ₁ was 25mm.
[0036]
Separately, the sole part and the side part, which are the other parts of the head, were formed by casting with a Ti-6Al-4V alloy so that the average thickness was about 1.2 mm with the hosel part integrated.
[0037]
Then, the face / crown integrated product and the sole / side / hosel integrated product were fixed by welding to produce a golf club head (Example 1). The golf club head had a head volume of 310 cm ³ (ml) and a head weight (mass) of 192 g. The distance from the bottom surface of the sole to the top surface of the head portion at the maximum head height, that is, the highest head position 3A is 53.5 mm.
[0038]
Comparative Example 1
For comparison, a golf club head was integrally manufactured by a casting method. In Comparative Example 1, the crown part was all 1.2 mm thick. Other configurations are the same as those of the first embodiment except that it is a casting integrated product as shown in Table 1.
[0039]
A shaft was attached to each of the golf club heads of Example 1 and Comparative Example 1 to assemble a golf club. The specifications of this golf club are shown in comparison with Table 1.
[0040]
[Table 1]

[0041]
Each golf club was evaluated for actual hitting, and the flight distance was measured. The results are shown in Table 2.
[0042]
[Table 2]

[0043]
As is apparent from Table 2, in the golf club head of the present invention, the ball rebound was increased, resulting in an increase in the initial ball speed and an increased flight distance.
[0044]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, there is provided a metal hollow golf club head that is easily deformed when a ball is hit, and therefore has a good resilience and can increase the flight distance of the ball.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a perspective view showing an embodiment of a golf club head of the present invention, FIG. 1 (b) is a sectional view taken along line BB of FIG. 1 (a), and FIG. ) Is a rear view of the face portion, and FIG. 1D is a cross-sectional view taken along the line DD of FIG.
FIG. 2 is a front view of the golf club head as viewed from the face surface side with the face portion removed.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Golf club head 2 Face part 2A Face surface 2B Face back surface 2L Rib 3 Crown part 4 Integrated face / crown 5 Sole part 6 Side part 7 Hosel part

Claims

A golf club head having a hollow metal outer shell, wherein the face portion and the crown portion having a shape bulging upward are integrally formed by plastic processing,
The thickness of the crown portion gradually decreases from the face side toward the head highest point and the center vertex, and the thickness of the crown portion near the head highest point and the center vertex is 0.5 to 0.9. a mm, the thickness of the front edge (the face portion nearest portion) of the crown portion, and 0.2~1.0mm size Kuna' than the thickness of the head highest point and the center vertex,
A golf club head, wherein the integrally formed product of the face portion and the crown portion further includes a part of the side portion .

2. The golf club head according to claim 1, wherein the plastic working is hot forging or press working.

3. The golf club head according to claim 1, wherein a rib is formed on the back surface of the face portion.