JP4719275B2 - 通信インフラストラクチャの選択的分配方法 - Google Patents
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Description
本発明は、通信ネットワークの動作に係わり、特に、複数の通信エンティティ間のインフラストラクチャ機能の選択的分配に関わる。
ワイヤレス技術は、様々な用途に適用されている。それらは、広い地理的区域を覆う通信エンティティとのインタフェースを持つために益々使用されている。このような適用法は、数キロメートルにわたって街灯に配置されるワイヤレス監視カメラ、大きい展示会場に集まっているワイヤレス・ユーザ、および、ハイウェイの直線コースに沿って走行する車輌に配置されるワイヤレス端末を含む。更に、ワイヤレス技術のこのような適用法は、典型的には、互いから地理的には離れているが、論理的には一体化されているワイヤレス・エンティティを伴う。例えば、ワイヤレス監視カメラは全て論理セキュリティ・システムに関わり、展示会場にいるワイヤレス・ユーザは単一のまたは複数の企業に係わり、ハイウェイ上のワイヤレス端末は単一のまたは複数のワイヤレス・サービス・プロバイダに関わる。
[配置のコスト]
このような適用法を実現することに関して幾つかの課題がある。その中でも、アクセス点、ワイヤレス端末点、および、基地トランシーバ局のような通信インフラストラクチャ・ユニットを配置するコストが主な課題である。これら適用法においてワイヤレス通信エンティティが地理的に広がっているため、多数のインフラストラクチャ機器が必要となる。従って、このような通信システムを配置するコストは途方もなく高く、法外である。
このような適用法を実現することに関して幾つかの課題がある。その中でも、アクセス点、ワイヤレス端末点、および、基地トランシーバ局のような通信インフラストラクチャ・ユニットを配置するコストが主な課題である。これら適用法においてワイヤレス通信エンティティが地理的に広がっているため、多数のインフラストラクチャ機器が必要となる。従って、このような通信システムを配置するコストは途方もなく高く、法外である。
更に、広い区域にわたって広がっているとして、幾つかのワイヤレス通信エンティティだけが、通信インフラストラクチャ・ユニットそれぞれによってサービスが提供される。これにより、通信インフラストラクチャの使用が制限される。
更に、大きい地理に対する通信機器は、相互接続に対して大規模なケーブル敷設を必要とする。これは、更に、イーサネット(登録商標)・ケーブル長に対する100メートル制限のように、ケーブルの長さの制限によってもたらされる。この場合、拡張のためにスイッチまたはルータが使用される。装置は、分配されたワイヤレス適用法の実現に関するコストを必然的に増大させる。
大きい地理にわたって通信インフラストラクチャ・ユニットが費用効果的に配置されることについて要件が増えることが予想される。ワイヤード・ケーブルがこのような配置を防止する。
[動作の複雑性]
スイッチおよびルータのコストに関連して、このような装置にわたってインフラストラクチャ制御を拡張させる複雑性が存在する。スイッチおよびルータは、典型的には、ネットワーク・セグメントを定めるために使用される。別個の論理ネットワークの通信インフラストラクチャ・ユニットがネットワーク・セグメントをわたるとき、その制御は複雑である。これは、インターネット・プロトコル(IP)セグメントによる。
スイッチおよびルータのコストに関連して、このような装置にわたってインフラストラクチャ制御を拡張させる複雑性が存在する。スイッチおよびルータは、典型的には、ネットワーク・セグメントを定めるために使用される。別個の論理ネットワークの通信インフラストラクチャ・ユニットがネットワーク・セグメントをわたるとき、その制御は複雑である。これは、インターネット・プロトコル(IP)セグメントによる。
別の複雑性は、ネットワーク・アドレス・トランスレート(NAT)装置の存在である。NATは、外部ネットワーク・セグメントにおけるIPアドレスとローカル・ネットワーク・セグメントにおけるIPアドレスを多重化するために通信ネットワークに配置される。追加的には、NATは通信交換を制限するためにファイヤーウォールを組み込んでもよい。
これらの点により、地理的に様々な通信ネットワークにわたって分配されたワイヤレス適用法を配置する複雑性は大きいことが明らかであろう。
[現在の一般的なアプローチ]
地理的に様々なワイヤレス適用法を配置する問題に取り組む現在のアプローチは、メッシュ・ネットワークの使用である。このようなネットワークでは、通信機器ユニットおよびモバイル・ワイヤレス端末は、メッシュ構造で相互接続されている。各ネットワーク・エンティティは、トラフィック・ソースまたは宛先、および、トラフィック中継点の両方として機能する。メッシュ・ネットワーク・エンティティは、送受信と中継の二重のタスクを実施するために多数のアンテナまたはラジオを有する。
地理的に様々なワイヤレス適用法を配置する問題に取り組む現在のアプローチは、メッシュ・ネットワークの使用である。このようなネットワークでは、通信機器ユニットおよびモバイル・ワイヤレス端末は、メッシュ構造で相互接続されている。各ネットワーク・エンティティは、トラフィック・ソースまたは宛先、および、トラフィック中継点の両方として機能する。メッシュ・ネットワーク・エンティティは、送受信と中継の二重のタスクを実施するために多数のアンテナまたはラジオを有する。
[メッシュに関する問題]
メッシュ・ネットワークは、そのルーティング機構の有効性によって特徴付けられる。メッシュ・ネットワークの分配された性質により、各ネットワーク・エンティティは、そのピアと効率的なルートを決定し確立しなくてはならない。
メッシュ・ネットワークは、そのルーティング機構の有効性によって特徴付けられる。メッシュ・ネットワークの分配された性質により、各ネットワーク・エンティティは、そのピアと効率的なルートを決定し確立しなくてはならない。
メッシュ・ネットワークで利用可能なトラフィックパスの多様性により、ルート決定は複雑であり時間がかかる。更に、異なるメッシュパスにわたる複数の利用可能なルートにより、トラフィックに対する最も適当なルートを決定するために、パスステータス・メッセージ交換オーバーヘッドおよび処理オーバーヘッドの形態にある著しいオーバーヘッドが存在する。ルート計算および管理のオーバーヘッドは、メッシュ・ネットワークの幅広い配置を阻止する。その結果、地理的に分配されたワイヤレス適用法は、メッシュ・ネットワークによってうまく支持されない。
更に、ワイヤレス・リンクの固有の不確かさがメッシュ・ネットワーク・ルーティング機構の効率性を複雑にする。
限定された通信機器の受信地域、相互接続の複雑性、メッシュ・ネットワーク・ルートの複雑性、および、コストといったこのような問題は、地理的に分配されたワイヤレス・ネットワークおよび適用法を支持することができる通信ネットワークの配置を大幅に制限する。
特許文献1は、構成のモバイル・ワイヤレス端末による機会送信を用いて通信ネットワークの地理範囲を拡大する方法を例示する。同方法によると、モバイル・ワイヤレス端末は、そのリンクのステータスをモニタリングし、リンク条件が最も好ましい近隣を選択する。しかしながら、このような方法は、動作の範囲がないため、予測不可能であり、エラーまたは送信ループを生じやすい。
特許文献2は、通信ネットワークのアクセス点を二つのプロトコルに従って動作させる方法を提案する。同方法により、アクセス点はその動作プロトコルをモバイル・ワイヤレス端末の適用法のニーズに従って変えることが可能となる。しかしながら、該方法は、アクセス点の直接的な範囲を超えてモバイル・ワイヤレス端末に通信ネットワーク・インフラストラクチャの地理範囲を拡大しない。
特許文献3は、異なる送信速度に基づいて送信キューをスケジューリングすることで通信ネットワークのトラフィック容量を増加させる方法を例示する。同方法は、単一の通信ネットワーク・エンティティの動作に限定されるため、広い地理範囲のネットワークには適していない。
特許文献4は、第1から第2の通信ネットワークに移動するモバイル・ワイヤレス端末に対するトラフィックをバッファリングするために中間セッション・ノードが使用されるシステムを提案する。中間セッション・ノードは、モバイル・ワイヤレス端末の移行中に通信セッションの継続性を補助する。同方法は、通信ネットワークからモバイル・ワイヤレス端末への単向性ストリームにだけ適用可能である。逆のストリームには適していない。
特許文献5は、セクター化されたアンテナの使用を通じてメッシュ・ネットワークを確立する方法を例示する。これらは、トラフィック送信または受信とトラフィック遅延とを区別するために使用される。アンテナの各セクターが近隣のルートの作成を補助するが、該方法は、高い動作複雑性およびコストの問題を克服しない。
前述の従来技術は、地理的に分配されたワイヤレス適用法のニーズに取り組むことに関する、既存の機構の不十分さを例示している。特に、これらのニーズは、論理的一体化を維持しながら広い地理領域にわたって通信および動作の簡単且つ費用効果的な確立を含む。
米国特許第6,097,703A号明細書“Multi−hop packet radio networks,”2000年8月
米国特許第6,659,947B1号明細書“Wireless LAN architecture for integrated time−critical and non−time−critical services within medical facilities”2003年12月
米国特許出願US2005/0100045A1明細書“Access points with selective communication rate and scheduling control and related methods for wireless local area networks (WLANs)”2005年5月
米国特許出願US2005/0078636A1明細書“System and method of handling IP layer mobility in a wireless network”2004年4月
米国特許出願US2002/0176390A1明細書“Wireless mesh network node”2002年11月
上述の問題を鑑みて、本発明は、単一のまたは複数のワイヤレス通信エンティティ間で選択インフラストラクチャ機能を分配するシステムおよび方法を提供することを目的とする。
本発明は、単一のまたは複数のマルチホップ・チェーン組織において通信ネットワークの通信エンティティを組織化する方法を提供することを更なる目的とする。
本発明は、マルチホップ・チェーン組織の通信エンティティ間で通信動作のモードをスケジューリングし変更する方法を提供することを更なる目的とする。
本発明は、マルチホップ・チェーン組織の通信エンティティ間で通信動作のモードの変更を調整する方法を提供することを更なる目的とする。
本発明は、マルチホップ・チェーン組織の通信エンティティ間で交換される通信メッセージのホップ・カウンタを調節する方法を提供することを更なる目的とする。
本発明は、大きい地理的区域にわたって通信ネットワークの受信範囲を拡張することに関連する問題に取り組む。特に、本発明は、様々な区域にわたって通信ネットワークを確立および動作することにおけるコストおよび複雑性の問題に取り組む。本発明は、更に、広い通信ネットワークにわたって論理的通信全体を維持する問題に取り組む。
広義には、本発明は、通信ネットワークの分配された動作に対するシステムを提供し、選択インフラストラクチャ動作を決定する手段と、単一のまたは複数の通信エンティティ間で選択されたインフラストラクチャ動作を分配する手段とを備え、前述の分配された選択インフラストラクチャ動作が、前述の通信ネットワークのネットワーク制御器の代わりに単一のまたは複数の通信エンティティによって実施される。
選択インフラストラクチャ動作を分配する本発明の好ましい形態では、前述のインフラストラクチャ動作は、ビーコン信号処理、プローブ信号処理、データ・トラフィック処理、制御トラフィック処理、ラジオ・チャネル処理、通信ネットワーク調整、および、動作パラメータの値を有する。
別の面では、本発明は、通信ネットワークの分配された動作のためのシステムを提供し、通信動作のモードを変更する手段と通信動作モードにおける変更をスケジューリングする手段とを有し、通信エンティティが、ネットワーク制御器の代わりに動作する通信と、上記通信エンティティの代わりに動作する通信との間で通信動作のモードを変更する。
通信ネットワークの分配された動作に対する本発明の好ましい形態では、上記通信エンティティは、インフラストラクチャ機能モードにおける通信動作とクライアント機能モードにおける通信動作との間で変更される。
本発明の別の面は、通信ネットワークの通信エンティティを組織化するシステムを提供し、単一のまたは複数のマルチホップ・チェーン組織に通信エンティティを割り当てる手段を有し、通信が、上記マルチホップ・チェーン構成を構成する任意の二つの通信エンティティ間の単一の通信パス上で行われる。
本発明の別の面では、通信ネットワークのマルチホップ・チェーン構成間で通信を調整するシステムが提供され、通信エンティティに対して通信スケジュールを割り当てる手段と、第2の通信スケジュール中の後の通信交換のために第1の通信スケジュールからの通信トラフィックをバッファリングする手段とを有し、通信が、マルチホップ・チェーン構成の通信エンティティの対間で行われ、上記通信エンティティの対が上記通信スケジュールに従って変更される。
本発明の別の面では、通信ネットワークのマルチホップ・チェーン構成間で通信を調整するシステムが提供され、上記システムは通信動作のモードにおける変更をトリガする手段を有し、通信エンティティが上記モード変更トリガ手段に従って単一のまたは複数の動作タイマーを調節する。
本発明の別の面は、通信ネットワークのマルチホップ・チェーン構成において通信を行うシステムを提供し、上記マルチホップ・チェーン構成を構成する通信エンティティ間で交換される通信メッセージに対する単一のまたは複数のホップ・カウンタを調節する手段を有する。
以下において、説明目的のために、特定の番号、時間、構造、および、他のパラメータは、本発明の完全な理解を提供するよう述べる。しかしながら、本発明がこれら特定の詳細を有することなく実施されてもよいことが当業者には明らかであろう。
(実施例1−インフラストラクチャ機能の分配)
図1を参照するに、本発明による通信ネットワーク(CN)(100)が例示される。CN(100)は、ネットワーク制御器(NC)(105)と単一のまたは複数のワイヤレス通信エンティティ(WCE)(110)、(115)、および、(120)とを有する。
図1を参照するに、本発明による通信ネットワーク(CN)(100)が例示される。CN(100)は、ネットワーク制御器(NC)(105)と単一のまたは複数のワイヤレス通信エンティティ(WCE)(110)、(115)、および、(120)とを有する。
NC(105)は、ネットワーク・リソースを調整し、WCE(110)、(115)、および、(120)のようなWCEを提供し構成し、それらの間の通信フローを調整することができる制御器エンティティの代表である。WCEは、通信トラフィックを送信および受信することができる、ワイヤレス・アクセス点およびモバイル端末のような通信装置の代表である。
インフラストラクチャ機能の選択的な分配に対する本発明では、CN(100)のWCEは、以降マルチップ・チェーンと呼ばれるマルチホップ構造に組織化されている。WCEの各マルチホップ・チェーンは、NC(105)に接続される。その結果、NC(105)は、中間WCEを介して複数のWCEと通信することができる。例として、図1では、NC(105)とWCE(120)との間の通信は、中間WCE(110)および(105)を介して交換される。本発明によると、CN(100)は、マルチホップ・チェーン内のNC(105)と任意のWCE(110)、(115)または(120)との間の単一の通信パスによって特徴付けられる。
マルチホップ・チェーンを有するWCEは、ブルーツゥース、IEEE802.11、IEEE802.16、GPRS、および、SCDMAのようなワイヤレス・インターフェースを用いて他のWCEと通信可能に接続される。NC(105)は、ワイヤードまたはワイヤレス・リンクを用いて、ワイヤレス・アクセス点または基地トランシーバ局のような代替的な通信エンティティを介する直接的な手段または間接的な手段のいずれかによってマルチホップ・チェーンと通信可能に接続される。
本発明によると、NC(105)は、選択されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータをマルチホップ・チェーンのWCEに分配する。インフラストラクチャ機能は、ワイヤレス・アクセス点、アクセス制御器、基地トランシーバ局、および、モバイル交換局のような通信ネットワークのインフラストラクチャ機器によって典型的には実行されるものを表す。通信ネットワークのインフラストラクチャ機能は、信号生成および分配を更に含むビーコン信号処理、集約および送出を更に含むデータ・トラフィック処理、測定および評価を更に含むラジオ・チャネル処理、および、WCEハンドリングを更に含むネットワーク調整を含む。インフラストラクチャ機能の関連するパラメータは、SSID、BSSID、および、ESSIDを更に含むネットワーク識別、ラジオ・チャネル周波数、ビーコン・スケジュールおよびフォーマット、および、ネットワーク認定リストを有する。
本発明によると、クライアント機能は、WCEによって典型的には実行されるものを表す。WCEがモバイル端末である場合、クライアント機能は、ビーコンおよびプローブ信号処理、通信トラフィックの送信および受信を含む。WCEがワイヤレス・アクセス点、アクセス制御器、基地トランシーバ局、および、モバイル交換局のような通信ネットワークのインフラストラクチャ機器である場合、クライアント機能は、通信トラフィックの送信および受信、集約および分配を更に含むデータ・トラフィック処理、ラジオ・チャネル測定および報告、および、モバイル端末管理を更に含むネットワーク組織を有する。
マルチホップ・チェーンに参加する各WCE(110)、(115)、または(120)に対して、NC(105)は選択されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータを供給する。WCEは、NC(105)およびマルチホップ・チェーンの他のWCEに対して調整された方法でNC(105)の代わりに受信したインフラストラクチャ機能を実行する。その結果、CN(100)の通信受信範囲は、WCE(110)、(115)、および、(120)にわたって拡大される。各WCE(110)、(115)、および、(120)は、相応じてビーコン信号を生成し、モバイル端末からのプローブ信号を処理し、データ・トラフィックを集約し、モバイル端末と他のWCEとの通信セッションを管理する。
本発明によると、NC(105)は、インフラストラクチャ機能モードおよびクライアント機能モードで動作を交互にするスケジューリング情報を各(110)、(115)、および、(120)に供給する。スケジューリング情報により、動作の二つのモードがWCE(110)、(115)、および、(120)間で一貫するようマルチホップ・チェーン内で調整することが可能となる。
NC(105)からWCE(110)、(115)、および、(120)への選択されたインフラストラクチャ機能の分配の結果、CN(100)の地理的な受信範囲が広い地理にわたって効率的且つ費用効果的に拡大される。各拡大は、本発明に従って動作することができる追加的なWCEだけを必要とする。高価で複雑なケーブリングおよびルーティング機器の必要性がなくなる。更に、NC(105)の全体性は、各中間WCE(110)、(115)、および、(120)がNC(105)の指示と一貫したインフラストラクチャ機能を実施するため、拡大されたCN(100)にわたって維持される。
(実施例2−WCEの相互接続)
図2は、複数のWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)を有する通信ネットワークCN(200)を示す。各WCEは、単一のまたは複数の論理マルチホップ・チェーン(MH)(250)、(260)、および、(270)を構成する。WCEは、ワイヤレス手段によって通信可能に接続されている。接続は、ブルーツゥース、IEEE802.11、IEEE802.16、GPRS、および、WCDMAのような全ての単一のまたは複数のワイヤレス技術に基づく。機能の選択的な分配の本発明は、ワイヤレス接続手段の全てのケースに適用可能である。
図2は、複数のWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)を有する通信ネットワークCN(200)を示す。各WCEは、単一のまたは複数の論理マルチホップ・チェーン(MH)(250)、(260)、および、(270)を構成する。WCEは、ワイヤレス手段によって通信可能に接続されている。接続は、ブルーツゥース、IEEE802.11、IEEE802.16、GPRS、および、WCDMAのような全ての単一のまたは複数のワイヤレス技術に基づく。機能の選択的な分配の本発明は、ワイヤレス接続手段の全てのケースに適用可能である。
本発明によると、各MH(250)、(260)、および、(270)は、NC(105)によって管理される別個の論理エンティティを表す。例えば、MH(260)のWCE(110)および(210)は、NC(105)における中央化された制御エンティティを含むセキュリティ組織の監視アセットを表すワイヤレス・カメラである。別の例として、MH(270)のWCE(110)、(115)、および、(215)は、通信中のユーザのグループを表すモバイル端末でもよい。各MH(250)、(260)、および、(270)からの通信トラフィックは、上流および下流方向に相互に分離されている。マルチホップ・チェーン組織は、CN(200)の受信範囲を拡張し、同時に、CN(200)を有するWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)間の単一のまたは複数の論理ユニティを維持する。
図2は、WCEが単一のまたは複数のマルチホップ・チェーンの構成要素であることを示す。例えば、WCE(110)は、MH(250)、(260)、および、(270)の構成要素であり、WCE(115)は、MH(250)および(270)の構成要素である。各構成要素は、別個の論理的関係として扱われる。各マルチホップ・チェーンに対する通信および処理動作は、複数のマルチホップ・チェーンを構成するWCE(110)および(115)によって区別して取り扱われる。各マルチホップ・チェーンに対するWCE動作は、デッドロック、干渉、および、他の衝突を回避するよう相応じて調整される。
各MH(250)、(260)、および、(270)は、NC(105)とそれぞれのWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)との間の単一の通信パスを有する。NC(105)からの下流通信およびNC(105)への上流通信は、反対方向に単一のパスで行われる。複数のルートまたはパスが存在する従来技術とは異なり、本発明は単一の大きさのパスを有する。その結果、本発明は、どの複雑なルーティングまたは切換機構も必要としない。従って、各マルチホップ・チェーン(250)、(260)、および、(270)に対して、NC(105)と全てのWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)とを接続する単一の通信パスが存在する。
マルチホップ・チェーンにより、各WCEは、その直ぐ隣のWCEと下流および上流方向それぞれで通信する。例えば、MH(270)内では、WCE(115)は下流方向でWCE(215)と通信し、上流方向でWCE(110)と通信する。通信の方向は、デッドロック、干渉、および、他の衝突を回避するために隣接するWCE間で調整される。
マルチホップ・チェーン組織の結果、本発明は、NC(105)の制御効果を広い地理にわたって拡張し、MH(250)、(260)、および、(270)内のWCE(110)、(115)、(120)、(210)、および、(215)の論理的な全体性を維持する。単一の大きさのマルチホップ・チェーン構造の利点は、複雑且つ処理集中的ルーティングおよび/または切換が回避される点である。制御器とWCEとの間の単一のパスにより、費用効果的な配置が可能となる。
(実施例3−切換動作のシーケンス)
本発明のマルチホップ・チェーン構造は、ネットワーク制御、および、それぞれインフラストラクチャ機能(IF)およびクライアント機能(CF)動作をIFモードおよびCFモードで調整するWCEを有する。図3は、CN(200)のマルチホップ・チェーンMH(250)、(260)、および、(270)間の一連の調整された動作(300)を示す。WCE(110)、(115)、および、(120)は、MH(250)を構成する。WCE(110)および(210)は、MH(260)を構成する。WCE(110)、(115)、および、(215)はMH(270)を構成する。
本発明のマルチホップ・チェーン構造は、ネットワーク制御、および、それぞれインフラストラクチャ機能(IF)およびクライアント機能(CF)動作をIFモードおよびCFモードで調整するWCEを有する。図3は、CN(200)のマルチホップ・チェーンMH(250)、(260)、および、(270)間の一連の調整された動作(300)を示す。WCE(110)、(115)、および、(120)は、MH(250)を構成する。WCE(110)および(210)は、MH(260)を構成する。WCE(110)、(115)、および、(215)はMH(270)を構成する。
現在の実施例では、NC(105)は、マルチホップ・チェーンMH(250)、(260)、および、(270)の各WCEに対して分配されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータを有する。WCEは、単一のまたは複数のマルチホップ・チェーン内での通信に対する調整スケジュールを承知している。
期間(310)では、通信がMH(250)内で行われる。ステップ(314)において、NC(105)はIFモードで動作し、CFモードで動作するWCE(110)と通信する。インフラストラクチャ機能の中でも、NC(105)は、WCE(110)および他の下流WCE向けの制御およびデータ・トラフィックを送信し、WCE(110)および他の下流WCEから受信した統計およびエラー情報のような制御情報を処理し、WCE(110)からデータ・トラフィックを受信する。クライアント機能の中でも、WCE(110)は、NC(105)から制御およびデータ・トラフィックを受信し、NC(105)から受信した制御情報を処理し、WCE(110)によって生成された制御およびデータ・トラフィックを送信し、WCE(120)のような下流の隣接するWCEとの全ての前の通信から受信した制御およびデータ・トラフィックを受信する。
同じ期間(310)中、WCE(115)および(120)は、ステップ(318)においてそれぞれIFモードとCFモードで通信している。WCE(115)は、IFモードにおいてWCE(120)および他の下流WCE向けの制御およびデータ・トラフィックを送信し、WCE(120)および他の下流WCEから受信した制御情報を処理し、WCE(120)および他の下流WCEから制御およびデータ・トラフィックを受信する。WCE(120)は、CFモードにおいてWCE(120)によって生成された制御およびデータ・トラフィックと全ての他の下流WCEから受信したものを送信し、WCE(115)から受信した制御情報を処理する。
ステップ(314)および(318)は、期間(310)中に行われる。各通信対、NC(105)とWCE(110)、および、WCE(115)とWCE(120)は非干渉的に動作する。ある場合では、マルチホップ・チェーン内で期間中に通信している複数のNCまたはWCE対は、別個のラジオ・チャネルを動作する。別の場合では、複数のNCまたはWCE対は、期間内で所定の時間オフセットで動作する。所定の時間オフセットは、複数のNCまたはWCE対内で関連してもよく、固定のタイミング信号と関連してもよい。更に別の場合では、複数のNCまたはWCE対は、通信対それぞれの間で非干渉通信のために構成された双方向性アンテナを用いて動作する。別の場合では、複数のNCまたはWCE対は、所定の送信および受信スケジュールで動作する。
次に、期間(320)では、MH(250)のWCEは、それぞれの動作のモードを動作スケジュールまたはトリガに応答して変更する。動作スケジュールは、初期化中または制御情報の先の交換中に予め決定されてもよい。期間(320)中、WCE(110)は、CFモードからIFモード動作に変更し、WCE(115)がIFモードからCFモード動作に変更する。従って、WCE(110)およびWCE(115)は、期間(320)のステップ(324)において通信を行う。期間(320)におけるWCE(110)のIFモード動作は期間(310)におけるWCE(115)のIFモード動作に類似する。期間(320)におけるWCE(115)のCFモード動作は、期間(310)におけるWCE(120)のCFモード動作に類似する。従って、期間(320)のステップ(324)では、WCE(110)とWCE(115)が通信を行う。
更に、期間(320)中、WCE(120)は、CFモードからIFモード動作に変更する。WCE(120)は、ステップ(328)においてIFモードのNC(105)の代わりに動作する。WCE(120)は、IFモードにおいて、ワイヤレス・チャネルにわたってビーコン・フレームをブロードキャストする。ビーコン・フレームは、マルチホップ・チェーンMH(250)上でNC(105)から受信した制御情報に基づいて構成される。動作のチャネル、送信電力、ビーコン送信の周波数、および、他のパラメータは、制御情報の前の交換においてWCE(120)に利用可能である。WCE(120)は、他のWCEから受信したプローブメッセージに対しても応答する。この場合、WCE(120)は、他のWCEに動作情報を供給する。WCE(120)は、IFモードにおいてMH(250)マルチホップ・チェーンへのエントリーをリクエストする他のWCEから受信した接続リクエスト・メッセージをバッファリングする。これらのリクエストは、単一のまたは複数の他のWCEに対して集約され、WCE(120)がCFモードで動作する別の期間中に上流WCE(115)に送信される。WCE(120)は、ラジオ・チャネル統計情報を収集し、CFモード動作中の送信のためにバッファリングする。
期間(330)では、MH(260)のWCEは、通信を行う。NC(105)とWCE(110)は、それぞれステップ(334)においてIFモードおよびCFモードで通信する。ステップ(338)において、WCE(210)は、IFモードで動作する。期間(340)では、MH(260)のWCEは、動作モードを変更する。従って、ステップ(344)では、WCE(110)およびWCE(210)は、それぞれIFモードおよびCFモードで通信する。
期間(350)では、MH(270)のWCEは通信を行う。NC(105)およびWCE(105)は、それぞれステップ(354)においてIFモードおよびCFモードで通信する。ステップ(358)において、WCE(115)およびWCE(215)は、それぞれIFモードおよびCFオードで通信する。次の期間(360)において、MH(270)のWCEは、動作モードを変更する。従って、ステップ(364)では、WCE(110)およびWCE(115)は、それぞれIFモードおよびCFモードで動作する。WCE(215)は、ステップ(368)において期間(360)中に動作モードを変更する。ここでは、WCE(215)は、IFモードに変更し、NC(105)の代わりにインフラストラクチャ機能を実施する。
MH(250)、(260)、および、(270)に対する通信スケジュールは、後続する期間において繰り返される。
インフラストラクチャ機能の分配に対する本発明により、NC(105)の制御影響を維持しながらCN(200)が届く範囲を広い地理的区域にわたって拡張することが可能となる。図3は、本発明における通信がWCEの対またはNCとWCEの対で実施されることを強調している。通信対は、IFモードおよびCFモード動作に対して調整される。
本実施例は、マルチホップ・チェーン構造上で広い地理にわたってネットワーク制御を拡張する、本発明の動作能力を強調する。インフラストラクチャ機能が他のWCEによってネットワーク制御器の代わりに処理されるようそれらを分配する利点を示す。マルチホップ・チェーンWCEの簡単な動作により、本発明は、現在の、および、新しい通信エンティティで容易に実現される。
(実施例4−メッセージ・フォーマット)
開示する本発明の動作は、インフラストラクチャの選択的分配(SDI)プロトコルを用いて実現される。SDIプロトコル・メッセージは、インフラストラクチャ機能、制御およびデータ・トラフィック、統計および他の情報の分配についてネットワーク制御器とマルチホップ・チェーンWCE間で交換される。
開示する本発明の動作は、インフラストラクチャの選択的分配(SDI)プロトコルを用いて実現される。SDIプロトコル・メッセージは、インフラストラクチャ機能、制御およびデータ・トラフィック、統計および他の情報の分配についてネットワーク制御器とマルチホップ・チェーンWCE間で交換される。
NCマルチホップ・チェーンWCEとNCとの間でSDIプロトコル・メッセージを交換するメッセージ・フォーマット(400)は、図4に示される。SDIメッセージは、IP、TCP、UDP、IETF CAPWAP、IEええ802.11、GSM、および、WCDMAのような他のプロトコル上で伝達される。メッセージ・フォーマット(400)は、単一のまたは複数のSDI属性によって後続される16バイトのヘッダを示す。
1バイトのタイプ・フィールド(405)は、交換されるSDIメッセージのタイプを示す。インターネット・アサインド・ナンバー・オーサリティ(IANA)によって現在割り当てられていない値が割り当てられる。タイプ・フィールド(405)の値は、受信側NCまたはWCE向けの制御またはデータ・メッセージ、上流または下流NCまたはWCE向けの制御またはデータ・メッセージ、および、マルチホップ・チェーンパスに沿った全てのマルチホップ・チェーン・エンティティに適用可能な同期メッセージ等のSDIメッセージのいずれか一つを表す。
次の1バイトのホップ・カウント・フィールド(410)は、メッセージ発起者からマルチホップ・チェーンをわたってこれまでSDIメッセージが行ったホップの数を表す。該フィールドの値は、意図する最終的な受信者以外のSDIメッセージの各受信者によって一つずつインクリメントされる。該フィールドは、パスのループまたは他の不都合な状態を追跡するために使用される。ある場合では、マルチホップ・チェーンにおけるWCEの合計カウントと比してホップ・カウント・フィールド(410)の値からマルチホップ・チェーンにループがあるか否かが決定される。
2バイトの長さフィールド(415)は、SDI属性およびペイロードを含むSDIメッセージの全長を示す。
発生ノード・フィールド(420)は、SDIメッセージを開始するNCまたはWCEのアイデンティティを表す。本発明の一面によると、マルチホップ・チェーンにおける各NCまたはWCEには数字のアイデンティティが割り当てられている。例えば、NCには「0」のアイデンティティが割り当てられ、マルチホップ・チェーンにおける後の下流WCEそれぞれには「1」、「2」、「3」等の徐々に増える値のアイデンティティが割り当てられる。本発明の別の面によると、マルチホップ・チェーンにおける各NCまたはWCEには、それぞれの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づくアイデンティティが割り当てられる。
宛先ノード・フィールド(425)は、SDIメッセージの最終的な受信者であるNCまたはWCEのアイデンティティを表す。このフィールドは、SDIメッセージを現在受信しているNCまたはWCEを示すホップ・カウント・フィールド(410)とは区別される。本発明の一面によると、ホップ・カウント・フィールド(410)および宛先ノード・フィールド(425)の値が一致するマルチホップ・チェーン・エンティティは、SDIメッセージが最終的に処理されるエンティティを示す。特定な宛先ノード・フィールド(425)値がマルチホップ・チェーンを有する全てのWCEを示すために使用される。この値は、マルチホップ・チェーンの全てのWCEが要求するSDI制御メッセージを分配するために使用される。
MHチェーンIDフィールド(430)は、SDIメッセージが交換されるマルチホップ・チェーンを識別する1バイトのフィールドである。本発明の一面によると、MHチェーンID(430)には、マルチホップ・チェーンと通信するために使用されるネットワーク制御器インタフェースのMACアドレスに基づく値が割り当てられる。別の面によると、MHチェーンID(430)には、台1の下流WCEとの最初の交換中にNCによって固有の値が割り当てられる。
リザーブ・フィールド(432)は、追加的な情報を交換し、SDIプロトコルへの将来的な更新のために使用される。
リザーブ・フィールド(432)後の後続するフィールドが、SDIプロトコルの様々な動作に関連する属性を含む。制御属性(435)は、モード変更トリガおよび認識、送信速度設定、エラー補正パラメータ等の制御情報を有する。属性は、チャネル選択、送信速度、および、タイミング・オフセットなどの動作上の詳細も有する。
同期属性(440)は、タイミング機構、クロック同期信号、および、タイミング・オフセット等のタイミング・スケジュールに関連する情報を有する。
統計属性(445)は、インタフェース・レベル、損失率、再送信の試み、送信容量、および、遅延等のモニタリングされたメトリックに対する値を有する。統計属性(445)からの情報は、SDIプロトコル動作を更新するために使用されてもよい。
IF属性(450)は、動作のインフラストラクチャ機能モードに関連する情報を有する。該属性は、NCの代わりにWCEが処理する選択されたインフラストラクチャ機能のリストおよび関連するパラメータを有する。
CF属性(445)は、動作のクライアント機能に関連する情報を有する。該属性は、CFモード動作に必要なパラメータのリストを有する。
データ属性(460)は、SDIメッセージのデータ・ペイロードに関する情報を有する。該属性は、データ・ペイロードのフォーマットおよび該ペイロードに対する全てのセキュリティ特徴に関する情報を有する。
ペイロード・フィールド(465)は、SDIメッセージのペイロードを有する。これは、データまたは制御トラフィックを含む。
図2のCN(200)に関連する一つの例示では、NC(105)には、「0」の発生ノード(420)値が割り当てられ、MH(250)の各後続する下流WCE(110)、(115)、および、(120)にはそれぞれ「1」、「2」、および、「3」の識別値が割り当てられる。NC(105)はWCE(115)にSDIメッセージを送ると、SDIメッセージは「0」の発生ノード(420)値、「2」の宛先ノード(425)、および、「0」のホップ・カウント(410)値を含む。該メッセージは、最初に中間WCE(110)に送られる。WCE(110)では、ホップ・カウント(410)値は、「1」に更新され、宛先ノード(425)値と適合させられる。負の適合により、更新されたSDIメッセージはWCE(115)に送られる。最後に、WCE(115)において、ホップ・カウント値が「2」に更新され、宛先ノード(425)値と適合される。正の適合により、WCE(115)は、SDIメッセージを属性と共に処理する。
本実施例は、インフラストラクチャ機能の選択的分配に対する本発明によるSDIプロトコル動作に対するメッセージ・フォーマットを強調する。メッセージ・フォーマット構造は、マルチホップ・チェーンのNCとWCE間で交換し、制御およびデータ・トラフィックが適当に伝搬される。
SDIメッセージ交換は、発生ノードと宛先ノードとの間で確実にされる。マルチホップ・チェーンに沿った中間WCEは、最終的に責任を負わないSDIメッセージを変更するためのアクセスを有さない。
(実施例5−マルチホップ・チェーンにわたるSeCT同期)
本発明の動作は、マルチホップ・チェーンを有する複数のNCおよびWCE間で調整される。同実施例の一面では、調整は、全地球測位システム(GPS)等の外部エンティティに基づく。この面では、各NCおよびWCEのタイミング動作は、共通の外部エンティティと同期される。例えば、IFモードからCFモードへの動作モードの各変更は同時に実施される。所与のモードにおける動作の持続時間もマルチホップ・チェーンにわたって一貫している。
本発明の動作は、マルチホップ・チェーンを有する複数のNCおよびWCE間で調整される。同実施例の一面では、調整は、全地球測位システム(GPS)等の外部エンティティに基づく。この面では、各NCおよびWCEのタイミング動作は、共通の外部エンティティと同期される。例えば、IFモードからCFモードへの動作モードの各変更は同時に実施される。所与のモードにおける動作の持続時間もマルチホップ・チェーンにわたって一貫している。
本実施例の別の面では、自己補正タイマ(SeCT)機構が使用される。図5における動作のシーケンス(500)は、機構を示している。ここでは、NC(105)は調整用にマスター・クロックを維持する。マスター・クロック信号は、WCE(110)、(115)、および、(120)間でマルチホップ・チェーンMH(250)にわたって伝搬される。
NC(105)は、IFモード(502)とCFモード(504)における動作に対するスケジュールをMH(250)の各WCEに供給する。例えば、スケジュールは、5msにわたるIFモード動作、5msにわたるCFモード動作、および、二つの動作モード間で交互になることを含む。NC(105)は、動作のクロック同期モードに対するスケジュールをMH(250)のWCEに供給する。同モードは、NC(105)によって、および、MH(250)のWCE(110)、(115)、および、(120)によって維持される動作タイマーが終了すると動作可能である。クロック同期モード動作は、それぞれのIFモード(502)およびCFモード(504)動作を調整するようWCEのタイマーを調整するために用いられる。クロック同期動作は、IFモードとCFモード動作における各移行間でスケジューリングされる。例えば、クロック同期動作は、IFモードとCFモード動作の各変更間で2msにわたってスケジューリングされる。動作タイマーは、動作の各モードに対して維持される。
シーケンス(500)から、NC(105)とWCE(110)はタイマー期間(505)中にステップ(501)において通信を行う。ここでは、NC(105)はIFモード(502)で動作し、WCEはCFモード(504)で動作する。同じ期間(505)中、WCE(115)およびWCE(120)は、ステップ(503)において通信している。WCE(115)およびWCE(120)は、IFモード(501)および(503)でそれぞれ動作する。各通信エンティティは、それぞれの動作スケジュールにおいて異なる点にあってもよい。例えば、NC(105)はその5msのIFモード(502)動作の完了に近づく一方で、WCE(110)はその5msのCFモード(503)動作の完了と同じレベルに近づいていてもよい。
SeCT機構によると、NC(105)がIFモード(502)で動作しているステップ(506)における動作タイマーの終了の際、期間(510)中にクロック同期動作が開始される。同様に、IFモードで動作しているWCE(115)に対する動作タイマーは期間(510)中に終了する。例示する場合では、動作タイマー終了ステップ(506)は、CFモードで動作しているWCE(120)に対してより遅い期間(520)で生ずる。もう一つの例示する場合では、動作タイマー終了ステップ(506)は、CFモードで動作しているWCE(120)に対してより早い期間(508)で生ずる。タイマー値における差は、NCとWCE間での様々なクロック更新機構、および、ランダムなタイミング・オフセットを含む原因によるものである。それぞれの動作タイマーの終了の際、WCE(110)およびWCE(120)は、それぞれ期間(520)および(508)中にクロック同期動作モードに入る。
期間(515)では、NC(105)およびWCE(115)は、それぞれWCE(110)およびWCE(120)にモード変更トリガ信号(512)を送る。トリガは、IFモード(502)で動作しているそれぞれの通信しているエンティティによって維持される動作タイマーの終了をWCE(110)およびWCE(120)に通知する。モード変更トリガ(512)は、WCE(110)およびWCE(120)の動作モードにおける変更が予想されることも示す。WCE(110)およびWCE(120)は、モード変更トリガ(512)およびその到着時間を用いてそれぞれの動作タイマーを調節する。動作タイマーは、WCE(110)およびWCE(120)それぞれに対して期間(530)および(525)中に調節される。
WCE(110)の例示する場合では、動作タイマーは、NC(105)からのモード変更トリガ(512)の到着後に終了する。これは、WCE(110)によって維持されるクロックがNC(105)によって維持されるクロックを遅延することを示す。従って、期間(530)中のクロック調節ステップ(509)では、WCE(110)は、そのクロックをNC(105)によって維持されるクロックに応じて進める。本実施例の一面では、期間(530)中のクロック調節ステップ(509)は、モード変更トリガ(512)の到着とWCE(110)によって維持される動作タイマーの終了との間の時間差を測定することを含む。時間差は、WCE(110)のクロックを勧めるために使用される。第1の例として、WCE(110)のタイマーが1msだけ遅延されると、CFモード動作に対するタイマーが終了する1ms前にモード変更トリガ(512)を受信する。従って、トリガ信号およびその到着時間に応答して、WCE(110)はそのタイマーを1msだけ進めることで調節する。
WCE(120)の例示する場合では、動作タイマーは、WCE(115)からのモード変更トリガ(512)の到着前に終了する。これは、WCE(120)によって維持されるクロックがWCE(115)によって維持されるクロックをリードすることを示す。従って、期間(525)中のクロック調節ステップ(509)では、WCE(120)は、そのクロックをWCE(115)によって維持されるクロックに応じて戻す。本実施例の一面では、期間(525)中のクロック調節ステップ(509)は、WCE(120)によって維持される動作タイマーの終了とモード変更トリガ(512)の到着との間の時間差を測定することを含む。時間差は、WCE(120)のクロックを戻すために使用される。たとえば、WCE(120)のタイマーが2msだけリードしている場合、CFモード動作に対する自身のタイマーが終了した2ms後にモード変更トリガ(512)を受信する。従って、WCE(120)は、トリガ信号およびその到着時間に応答して、そのタイマーを2msだけ戻すことで調節する。
一般的に、本実施例のこの面によると、CFモードで通信しているWCEは、IFモードで動作しているNCまたはWCEから受信したモード変更トリガ信号の到着に基づいてタイマーを調節する。タイマーを調節するWCEは、そのCFモード動作タイマーが終了してからの経過した時間間隔、または、モード変更トリガ信号の受信と自身のタイマーの終了との間の経過した時間間隔のいずれか一方を測定する。測定された時間間隔は、そのタイマーを調節するために使用される。クロック同期動作後、マルチホップ・チェーンにおけるWCEは一貫したタイミング調整で動作する。
モード変更トリガ(512)の到着時間に応じてタイマーを調節した後、WCE(110)は、期間(535)においてモード変更認識信号(514)でNC(105)に応答する。これは、WCE(110)がその動作タイマーを調節し、動作をIFモード(502)に変更する準備ができたことをNC(105)に示す。同様に、期間(525)中にステップ(509)においてタイマーを調節した後、WCE(120)はモード変更認識(514)でWCE(115)に応答する。モード変更認識(514)を受信すると、NC(105)およびWCE(115)の両方が調節されたタイマーを通知される。
期間(540)中、WCE(110)は、動作をIFモードに変更し、WCE(115)は、動作をCFモードに変更する。WCE(110)およびWCE(115)はステップ(541)において通信を行う。
期間(545)中、IFモードで動作しているWCE(110)の動作タイマーがステップ(506)において終了する。それに応答して、WCE(110)は、クロック同期動作を開始し、モード変更トリガ(512)をCFモードで動作しているWCE(115)に送る。従って、動作タイマーが終了すると、WCE(115)は、モード変更トリガ(512)を受信し、調節期間(555)中にタイマーを調節する。WCE(115)は、タイマーの終了(506)とモード変更トリガ(512)との間の全ての時間差を測定し、調節ステップ(509)に用いる。WCE(115)は、期間(560)中にモード変更認識(514)で応答し、タイマーを調節しIFモード(504)に動作を変更する準備ができたことをWCE(110)に示す。
期間(565)中、WCE(110)は、CFモード(504)に動作を変更し、ステップ(561)においてNC(105)との通信を行う。期間(565)中、WCE(115)は、IFモード(502)に動作を変更し、CFモード(502)で動作しているWCE(120)と通信する。WCE(115)およびWCE(120)は、ステップ(563)で通信を行う。
本実施例は、インフラストラクチャ機能を選択的に分配する本発明に対する調整方法を示す。調整方法であるSeCTにより、マルチホップ・チェーン・エンティティのタイマーがネットワーク制御器によって維持されるマスター・クロックを参照して調整されることが可能となる。SeCtは、動作におけるタイマー補正特徴も有利的に提供する。その結果、マルチホップ・チェーン通信間で調整を実現するためにタイマーに対する調節が連続的に行われる。
(実施例6−動作シーケンス)
インフラストラクチャ機能の選択的な分配および動作モード間の変更に対する動作のシーケンス(600)を、図6を補助として以下に説明する。シーケンス(600)は、MH(260)のNC(105)、WCE(110)、および、WCE(210)間で行われる。
インフラストラクチャ機能の選択的な分配および動作モード間の変更に対する動作のシーケンス(600)を、図6を補助として以下に説明する。シーケンス(600)は、MH(260)のNC(105)、WCE(110)、および、WCE(210)間で行われる。
NC(105)とWCE(110)とは、それぞれIFモードとCFモードで最初に通信している。SDIプロトコル交換がそれらの間で行われる。プロトコル交換は、IP、TCP、UDP、IETF CAPWAP、IEEE802.11、および、WCDMAのような他のプロトコル上で行われる。例として、NC(105)によって生成されるWCE(110)向けのSDIメッセージは、「0」のホップ・カウント・フィールド(410)値、「0」の発生ノード(420)値、および、「1」の宛先ノード(425)値を有する。MHチェーンのIDフィールド(432)値は、MH(260)の識別値に設定される。メッセージ・フォーマット(400)の適当な属性が様々なSDIメッセージのために使用される。
NC(105)は、最初にSDI制御メッセージ(615)をWCE(110)に送る。これらのメッセージは、本発明のSDIの動作に関連する情報を有する。情報は、動作値、ラジオ・チャネル設定、および、送信速度パラメータを有する。WCE(110)は、本発明に従って動作を構成するためにSDI制御メッセージ(615)のコンテンツを使用する。
NC(105)は、WCE(110)動作のタイミング・スケジュールに関連する情報を有するSDI同期メッセージ(620)を送る。同期メッセージは、WCE(210)のようなMH(260)の下流WCEに対するタイミング・スケジュールも有する。WCE(110)は、後の利用のために下流WCEに関連する全てのSDI情報をバッファリングする。
SDI IFメッセージ(625)における選択されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータの分配によって後続される。NC(105)は、WCE(110)よって代わりに処理されるべきインフラストラクチャを供給する。WCE(110)は、IFモード動作中にこれらメッセージのコンテンツを用いてNC(105)の制御をマルチホップ・チェーンにわたって拡張する。WCE(110)は、WCE(120)のような下流WCEに後で送出するためにSDI IFメッセージ(625)をバッファリングする。
NC(105)は、SDIデータ・メッセージ(630)を送る。これらメッセージは、WCE(110)向けのデータ・トラフィック、および、WCE(210)のような下流WCE向けのデータ・トラフィックを有する。例として、WCE(110)向けのSDIデータ・メッセージ(630)は、「1」の宛先ノード(425)値がマーキングされ、WCE(210)向けのメッセージは「2」の宛先ノード(425)値がマーキングされる。WCE(110)は、下流WCE向けのSDIメッセージをバッファリングし、IFモード動作中に送出する。
マスター・クロックが終了すると、NC(105)は、クロック同期動作を行う。ここでは、NC(105)は、WCE(110)にSDIモード変更トリガ(635)を発行する。トリガおよびその到着時間は、タイマー更新ステップ(637)においてWCE(110)によって使用される。更新ステップは、マスター・クロックと調整されるべきWCE(110)の動作タイマーを調節する。タイマー更新ステップ(637)後、WCE(110)はSDIモード変更ACK(640)で応答する。WCE(110)は、CFモード(605)からIFモード(610)動作に変更する。
IFモード(610)動作では、WCE(110)は、CFモード(605)で動作しているWCE(210)と最初にSDIメッセージを交換する。これは、SDI制御(615)、SDI同期(620)、SDI IF(625)、および、SDIデータ(630)メッセージの交換を含む。
WCE(110)は、NC(105)の代わりにインフラストラクチャ機能(645)を実施する。これは、ビーコン信号をブローキャストすること、プローブ信号に応答すること、ラジオ・チャネルおよび追跡チャネルをモニタリングすること、および、動作メトリックを含む。
CFモード(605)で動作しているWCE(210)は、クライアント機能を実施する。クライアント制御機能(650)は、ビーコン信号に応答すること、プローブ信号をブロードキャストすること、および、関連付けまたは接続リクエストを送ることを含む。CFモード機能は、IFモードで動作しているWCE(110)にデータ・トラフィック(660)を送ることも含む。データ・トラフィックは、WCE(210)によって生成されてもよく、または、MH(260)の全ての下流WCEから受信してもよい。
WCE(110)は、NC(105)から前に受信した選択されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータに従ってWCE(210)からのメッセージに応答する。WCE(110)がNC(105)の代わりに選択されたインフラストラクチャ機能に基づいてWCE(210)からのメッセージを処理するため、幾らかのメッセージが処理できない場合がある。WCE(110)がWCE(210)からのメッセージを処理できない場合、NC(105)に送出するためにバッファリングされる。WCE(110)が処理できないメッセージは、関連付けリクエスト、接続リクエスト、および、認証リクエストを含む。
WCE(110)は、ステップ(655)で処理できない下流WCEからのメッセージをバッファリングする。バッファリングされたメッセージは、WCE(110)がCFモード(605)で動作するときにNC(105)に送信するために後に集約される。
IFモード動作スケジュールが終了した後、WCE(110)は、WCE(210)とタイマー調整動作を実施する。これは、SDIモード変更トリガ(635)およびモード変更ACK(640)メッセージの交換を含む。タイマー調整動作後、WCE(210)は、IFモード(610)動作に変更する。IFモードでは、WCE(210)は、WCE(110)から受信した制御情報に基づいてNC(105)の代わりにインフラストラクチャ機能を実施する。WCE(110)は、NC(105)との通信のためにCFモード(605)動作に変更する。
CFモード(605)では、WCE(110)は、NC(105)からSDI制御情報を受信する。これは、SDI制御(615)、SDI同期(620)、SDI IF(625)、および、SDIデータ(630)メッセージの交換を含む。これらのステップは、動作のモードにおける各変更後に実施される。
ステップ(653)において、WCE(110)は、NC(105)に対する送信を準備する。ステップ(653)は、下流WCE(210)とのIFモードでの前の動作からバッファリングされた制御およびデータ・トラフィックをスケジューリングすることを含む。ステップ(653)は、前の通信からバッファリングされたトラフィックと共にWCE(110)の制御およびデータ・トラフィックをスケジューリングすることを含む。本実施例の一面では、WCE(110)からのトラフィック、および、下流WCEからのトラフィックには一貫したスケジューリング特性が割り当てられる。別の面では、下流WCEから、且つ、それらの間のトラフィックには、WCE(110)のトラフィクに対して様々な特性が割り当てられる。例えば、下流WCEからの制御トラフィックには、NC(105)へのより長いパスの距離を考慮してより大きい特性が割り当てられる。
送信の準備をするステップ(653)後、WCE(110)は、クライアント機能を実施する。ステップ(650)では、WCE(110)は、WCE(110)からのトラフィック、および、WCE(210)のような下流WCEとの前の通信からバッファリングされたトラフィックを有する制御トラフィックを送る。ステップ(660)では、WCE(110)からのトラフィック、および、下流WCEからバッファリングされたトラフィックを有するデータ・トラフィックをNC(105)に送る。ステップ(650)および(660)は、本発明の範囲内で任意の相対的な順序で実施される。
WCE(110)は、ステップ(630)においてNC(105)からデータ・トラフィックを受信する。SDIデータ・メッセージ(630)は、WCE(110)、および、マルチホップ・チェーンの他の下流WCEに対するデータ・トラフィックを有する。NC(105)は、WCE(110)、および、他の下流WCEの両方に対して制御トラフィックを送る。
ステップ(655)では、WCE(110)は、NC(105)から受信した制御およびデータ・トラフィックを処理する。最終的にWCE(110)に向けられるトラフィックは、直接的に処理される。このようなトラフィックは、CFモードでのWCE(110)動作に対する動作パラメータ、および、WCE(110)の適用に対するデータ・メッセージを有する。WCE(110)の下流にあるWCE向けのトラフィックは、IFモード(610)における後の通信のためにステップ(655)においてバッファリングされる。
動作タイマーの終了後、WCE(110)がIFモード動作に変更する前に、NC(105)およびWCE(110)は、クロック調整メッセージ、SDIモード変更(635)、および、SDIモード変更ACK(640)を交換する。この時点で、WCE(210)は、WCE(110)と通信を行うよう動作モードをIFモードからCFモードに変更する。
シーケンス(600)は、インフラストラクチャ機能の選択的な分配に関する本発明の調整された動作を例示する。SDIプロトコル動作は、IFモードとCFモードで動作するマルチホップ・チェーン・エンティティ間で、二つ一組で実施される。エンティティは、確立されたスケジュールに基づいて動作を変更する。シーケンス(600)は、本発明の動作の効率的な性質を強調する。これにより、実行の容易さ、その結果、幅広い配置を可能にする。本発明の動作により、ネットワーク制御器の影響はWCEのマルチホップ・チェーン上で広い地理にわたって費用効果的に拡張される。
(実施例7−IEEE使用のケース)
IEEE802.11ワイヤレス仕様に関連する実施例では、本発明の動作はIEEE802.11動作に関して説明される。図7の動作シーケンス(700)は、参照として用いられる。ここで、AP(705)は、アクセス点を表し、WS(710)およびWS(715)は、IEEE802.11仕様に従って動作する無線局を表す。WS(710)およびWS(715)は、IEEE802.11仕様で動作する他のアクセス点も表す。本発明は、全てのこのような場合に適用可能である。
IEEE802.11ワイヤレス仕様に関連する実施例では、本発明の動作はIEEE802.11動作に関して説明される。図7の動作シーケンス(700)は、参照として用いられる。ここで、AP(705)は、アクセス点を表し、WS(710)およびWS(715)は、IEEE802.11仕様に従って動作する無線局を表す。WS(710)およびWS(715)は、IEEE802.11仕様で動作する他のアクセス点も表す。本発明は、全てのこのような場合に適用可能である。
第1の瞬間では、AP(705)は、交換(720)においてWS(710)とIEEE802.11ワイヤレス接続を確立する。ここでは、AP(705)およびWS(710)は、IEEE802.11基本サービス・セット(BSS)モード動作する。BSSモードでは、WS(710)は、AP(705)と関連付けることでBSSのメンバーとなる。
一般的に、本発明によるマルチホップ・チェーン・エンティティは、本発明のCFモードで動作するときIEEE802.11BSSモードで動作する。これによる、マルチホップ・チェーン・エンティティは、IEEE802.11ビーコン・フレームに応答し、IEEE802.11プローブ・フレームを生成し、関連付けリクエストおよび認証リクエスト・フレームのような他のIEEE802.11制御および管理フレームを生成することが可能となり、本実施例におけるエンティティは無線局とする。
交換(720)は、AP(705)が特定のビーコン間隔で特定のラジオ・チャネル上でIEEE802.11ビーコン・フレームをブロードキャストすることを含む。IEEE802.11ビーコン・フレームは、サービス・セット識別子(SSID)、サポートされたデータ速度、および、他のパラメータに関する情報を有する。交換(720)は、WS(710)が様々なラジオ・チャネル上でIEEE802.11プローブ・リクエスト・フレームをブロードキャストすることを含む。AP(705)は、ビーコン・フレームに類似する情報を有するIEEE802.11プローブ応答フレームでプローブ・リクエスト・フレームに応答する。交換(720)は、関連付けリクエスト/応答、および、認証リクエスト/応答フレームのような他のIEEE制御および管理フレームの交換を含む。交換(720)後、WS(710)は、AP(705)とIEEE802.11接続を確立する。
次に、AP(705)は、ステップ(725)においてWS(705)に送信する前にIEEE802.11データ・フレームにSDIプロトコル・メッセージを含ませる。各IEEE802.11データ・フレームは、単一のまたは複数のSDIプロトコル・メッセージを含んでもよい。従って、SDIプロトコル・メッセージは、単一のまたは複数のIEEE802.11データ・フレーム上で交換される。本発明の一面では、SDIプロトコル・メッセージはフラグメント化されてもよい。
ステップ(725)は、SDI制御(615)、SDI同期(620)、SDI IF(625)、および、SDIデータ(630)メッセージの交換を含む。ステップ(725)からの情報は、必要なインフラストラクチャ機能、関連付けパラメータ、および、本発明に従って動作するに必要な他の制御情報をWS(710)に供給する。
SDIプロトコルに従って動作するに必要な情報を受信すると、WS(710)は、CFモード(605)動作を開始する。更に、SDIプロトコル交換は、WS(710)がCFモード動作を開始した後に行われてもよい。
AP(705)の動作タイマーが終了した際、ステップ(730)においてSDI調整メッセージがAP(705)とWS(710)との間で交換される。ステップ(730)は、SDIモード変更トリガ(635)およびSDIモードACK(640)の交換、および、WS(710)に対してタイマー更新(637)ステップを含む。調整ステップ後、WS(710)は、IFモード(610)動作に変更する。
WS(710)がIFモード(610)動作に変更すると、IEEE802.11独立基本サービス・セット(BSS)モードに変更する。IBSSモードでは、WS(710)は、IEEE802.11ビーコンおよびプローブ応答生成および送信のような選択インフラストラクチャ機能をAP(705)の代わりに実施することができる。
一般的に、本発明によるマルチホップ・チェーン・エンティティは、本発明のIFモードで動作するときIEEE802.11IBSSモードで動作する。これにより、マルチホップ・チェーン・エンティティは、IEEE802.11ビーコンおよびプローブ応答を生成し送り、関連付け応答および認証応答フレームのような他のIEEE802.11制御および管理フレームを生成することが可能となり、本実施例における上記エンティティが無線局である。
以下に、図7のWS(715)のような新しいWCEでマルチホップ・チェーンを拡張する動作を詳細に説明する。
IFモード(610)では、WS(710)は、AP(705)の代わりに動作する。その結果、WS(710)は、AP(705)から受信した制御情報に基づいて選択IEEE802.11インフラストラクチャ動作を実施する。WS(710)は、特定されたラジオ・チャネルまたは特定された時間オフセットでIFモード(610)動作を実施する。
IFモード動作の第1のステップでは、WS(710)は、AP(705)によってブロードキャストされるIEEE802.11ビーコン・フレームと一貫した情報を有するIEEE802.11ビーコン・フレーム(725)をブロードキャストする。ビーコン・フレームは、通信ネットワークの存在に関して他の無線局に情報を供給する。本発明では、マルチホップ・チェーンの無線局によって送られるビーコン・フレームにより、アクセス点の受信範囲は広い領域にわたって拡大される。
ある場合では、WS(710)は、WS(715)から受信したIEEEプローブ・リクエスト(740)に応答する。このような場合、WS(710)は、IEEEプローブ応答(745)で応答する。IEEEプローブ応答(745)は、IEEEビーコン・フレーム(735)に含まれるものと同様の情報を有する。
従って、IFモード(610)で動作することで、WS(710)は、AP(705)の拡張として機能する。WS(710)がインフラストラクチャ機能を実施するため、WS(715)は、AP(705)のようなWLANインフラストラクチャと直接的に通信しているようにみられる。
IEEEビーコン(735)またはIEEEプローブ応答(745)を受信すると、WS(715)は、関連付けリクエストおよび認証リクエストのようなIEEE802.11管理リクエスト・フレーム(750)を送る。ここで、WS(715)は、WLANとIEEE802.11ワイヤレス接続を確立することを試みる。
WS(710)は、処理することができないIEEE802.11管理リクエスト・フレーム(750)をバッファリングする。これらのフレームは、WS(710)がその上流AP(705)との通信においてCFモードで動作するときの後の使用のためにステップ(655)においてバッファリングされる。これらのフレームを処理するに必要な機能は、AP(705)によって分配された選択インフラストラクチャ機能の中にはない。
動作タイマーが終了した後、WS(710)は、CFモード動作に変更する。このモードでは、AP(705)は、IEEE802.11データ・フレーム(725)に含まれるSDIメッセージを送る。WS(710)は、ステップ(653)におけるAP(705)への送信のために準備する。このステップは、WS(710)の制御およびデータ・トラフィックのスケジューリングと共に下流WS(715)とのIFモードでの前の動作からバッファリングされた制御およびデータ・トラフィックのスケジューリングを含む。
ステップ(727)において、WS(710)は、AP(705)と自身のおよびバッファリングされたトラフィックの両方のデータおよび制御トラフィックを交換する。SDI交換は、IEEE802.11データ・フレームに含まれる。
動作タイマーが終了した際、タイマー調整交換(730)が実施される。
この後、WS(710)は、IFモード(610)動作に変更する。このモードでは、WS(710)は、前の通信サイクルにおいてWS(715)によって発生されたIEEE802.11管理リクエストに対する応答を送る。IEEE802.11管理応答(755)は、関連付け応答、認証応答、および、認証情報を有するデータ・フレームを有してもよい。IEEE802.11管理応答の交換が完了した後、IEEE802.11ワイヤレス接続がWS(710)とWS(715)との間で確立される。
IEEE802.11ワイヤレス接続の確立の際、WS(710)は、WS(715)とSDIプロトコル交換を行う。プロトコル交換(725)は、SDI制御(615)、SDT同期(620)、SDI IF(625)、および、SDIデータ(630)メッセージの交換を含む。交換により、必要なインフラストラクチャ機能、関連付けパラメータ、および、本発明に従って動作するに必要な他の制御情報をWS(715)に供給する。
WS(715)は、交換(725)からSDI制御情報を受信した後にCFモード(605)での動作を開始する。このモードでは、WS(715)は本発明に従って制御およびデータ・トラフィックを交換する。全ての交換は、WS(715)とWS(710)との間のIEEE802.11データ・フレームに含まれる。フレーム認識およびセキュリティのようなIEEE802.11動作は、本発明の動作に影響を及ぼすことなく行われる。
動作タイマーが終了すると、タイマー調整交換(730)がWS(710)とWS(715)との間で行われる。この交換は、AP(705)のマスター・クロックと一貫するようWS(715)の動作スケジュールを調整するためのものである。
タイマー調整交換後、WS(710)は、AP(705)との通信のためにCFモード(605)での動作に変更し、WS(715)はIFモード(610)動作に変更する。WS(715)は、AP(705)の代わりに選択インフラストラクチャ機能を実施する。これらの機能により、WS(715)は、AP(705)の受信範囲を拡大し、属するマルチホップ・チェーンを拡張することができる。
本実施例は、SDIプロトコルと本発明がIEEE80.211動作とどのようにして一体化されるかを明確に示している。一体化は、ソフトウェア更新を用いて、または、アクセス点および無線局に対してファームウェアまたはハードウェア更新を用いてでもよい。本発明の利点は、広い地理的区域にわたってワイヤレス通信ネットワークを拡大する費用効果的な解決策を提供する点である。
(実施例8−CAPWAP)
IETF CAPWAPアーキテクチャに関連する実施例では、本発明は、複数のアクセス点を有するマルチホップ・チェーンで動作する。SDIプロトコル・メッセージは、IETF CAPWAPプロトコル・メッセージ内の包含を通じて交換される。本実施例は、図8のCN(800)、図9の動作のシーケンス(900)、および、図10のメッセージ・フォーマット(1000)を参照して以下に説明する。
IETF CAPWAPアーキテクチャに関連する実施例では、本発明は、複数のアクセス点を有するマルチホップ・チェーンで動作する。SDIプロトコル・メッセージは、IETF CAPWAPプロトコル・メッセージ内の包含を通じて交換される。本実施例は、図8のCN(800)、図9の動作のシーケンス(900)、および、図10のメッセージ・フォーマット(1000)を参照して以下に説明する。
CN(800)は、本発明に従って動作するCAPWAPアーキテクチャ・ベースのマルチホップ・チェーンを示す。AC(805)は、単一のまたは複数のアクセス点AP(810)、(820)、および、(830)を管理する中央化されたアクセス制御器を表す。CN(800)のAC(805)管理は、リソース制御およびアクセス制御を含む。各アクセス点AP(810)、(820)、および、(830)は、それぞれのもナイル端末MT(812)、(814)、(822)、(832)、および、(834)に通信サービスを提供する。
CN(800)のマルチホップ・チェーン・エンティティは、IEEE802.11、IEEE802.16、GPRS,WXDMA、CDMA2000、イーサネット(登録商標)、UWB、および、ブルーツゥースを含むような単一のまたは複数の通信技術に基づいてワイヤレスまたはワイヤード・リンク(841)、(842)、および、(843)によって通信可能に結合される。通信結合リンク(841)、(842)、および、(843)は、MT(812)、(814)、(822)、(832)、および、(834)をそれぞれのAP(810)、(820)、および、(830)を通信可能に接続する(844)、(845)、および、(846)のようなリンクに類似または区別されてもよい。通信リンク(841)、(842)、および、(843)のマルチホップ・チェーンは、本発明に従って動作情報を交換するために使用される。アクセス制御器および全ての他の外部ネットワークとモバイル端末に関連するデータおよび制御トラフィックを交換するためにも使用される。
メッセージ・フォーマット(1000)は、AC(805)、AP(810)、(820)、および、(830)間で交換されるCAPWAPメッセージを示す。バージョン・フィールド(1005)は、使用されるCAPWAPプロトコルのバージョンを示す。フラグ・フィールド(1010)は、メッセージ交換の特定の特徴を示すために使用される単一のまたは複数のフラグを有する。これらの特徴は、アクセス点の設計、媒体アクセス制御(MAC)設計、制御またはデータかといったCAPWAPメッセージの性質、再送信マーキング、および、暗号化モードを含む。次の長さフィールド(1015)は、CAPWAPメッセージの長さを示す。
ホップ・カウント・フィールド(1020)は、CAPWAPメッセージに関連するマルチホップ・チェーン・ホップの数を示す。下流方向では、ホップ・カウント(1020)は、CAPWAPメッセージの宛先に到達するまでに必要なマルチホップ・チェーン・ホップの数を示す。上流方向では、ホップ・カウント(1020)は、CAPWAPメッセージのソースから生成されるマルチホップ・チェーン・ホップの数を示す。
次のメッセージ・タイプ・フィールド(1025)は、CAPWAPメッセージのタイプを示す。タイプは、ディスカバリ、ディスカバリ応答、コンフィギュレーション・リクエスト、コンフィギュレーション応答、同期、キー・コンフィギュレーション、キー・コンフィギュレーション応答、ケイパビリティ、ケイパビリティ応答、端末追加/削除、端末追加/削除応答、通知、通知応答、フィードバック、フィードバック応答を含む。各メッセージ・タイプは、コードによって区別されている。
MHチェーンIDフィールド(1030)は、CAPWAPメッセージが交換されるマルチホップ・チェーンを識別する。値は、AC(805)によって割り当てられる。
後続するリザーブ・フィールド(1035)は、CAPWAPメッセージへの追加の為に使用される。
ペイロード・フィールド(1040)は、CAPWAPメッセージのタイプに関連する全ての追加的なメッセージ要素を有する。ペイロード・フィールド・コンテンツは、CAPWAPメッセージの各タイプに対して変わる。
メッセージ・シーケンス(900)は、CAPWAPアーキテクチャ・ベースのマルチホップ・チェーン通信ネットワークCN(800)を確立し動作するために本発明に従って実施される動作ステップを示す。第1のステップ(902)では、AP(810)は、CAPWAPディスカバリ・メッセージ(902)を送る。これらのメッセージは、ブロードキャストされるか、予め確立されたアドレスに送られる。ホップ・カウント・フィールド(1020)は、CAPWAPディスパバリ・メッセージ(902)は、メッセージのソース、この場合、AP(810)によって直接的に送られていることを示すために「0」の値が設定される。一般的に、上流方向では、ホップ・カウント・フィールド(1020)は、メッセージのソースからのCAPWAPメッセージによって横切られるマルチップ・チェーン・ホップの数を示す。上流方向ではCAPWAPメッセージの最終的な宛先ではない各マルチホップ・チェーン・エンティティが次のマルチホップ・チェーン・エンティティへの送信前に「1」だけホップ・カウント・フィールド(1020)値をインクリメントする。
CAPWAPディスカバリ・メッセージ(902)は、AC(805)の管理下でCN(800)に参加するリクエストを含む。メッセージは、AP(810)の識別および他の初期化情報を有する。
CAPWAPディスカバリ・メッセージ(902)を受信すると、AC(805)は、AP(810)のアイデンティティおよび信憑性を確認する。識別および認証ステップの結果によって、正または負のCAPWAPディスカバリ応答メッセージ(904)が送られる。メッセージは、識別および認証ステップの結果、並びに、AC(805)とAP(810)との間のセキュリティ関連付けに関する情報を含む。CAPWAPディスカバリ応答メッセージ(904)のホップ・カウント・フィールド(1020)値は「0」に設定される。「0」のホップ・カウント・フィールド(1020)値を有するCAPWAPメッセージを受信するマルチホップ・チェーンにおけるエンティティは、メッセージが最終的に向けられ、且つ、メッセージが処理されるエンティティである。一般的に、下流方向において、CAPWAPメッセージを受信する各マルチホップ・チェーン・エンティティは、ホップ・カウント・フィールド(1020)値をチェックする。値が「0」である場合、エンティティは、CAPWAPメッセージを処理し、さもなければ、エンティティが下流方向におけるメッセージを次のマルチホップ・チェーン・エンティティに送信する前に「1」だけ値をデクリメントする。
正のCAPWAPディスカバリ応答メッセージ(904)を受信した後、AP(810)は、AC(805)とCAPWAPセッションを確立し始める。セッション確立処理は、CAPWAPコンフィギュレーション・リクエスト・メッセージでコンフィギュレーション情報をリクエストすることで開始される。このメッセージのホップ・カウント・フィールド(1020)値は、ソースから直接的なものであることを示すために「0」である。
AC(805)は、単一のまたは複数のCAPWAPコンフィギュレーション応答メッセージ(908)でAP(810)にコンフィギュレーション情報を送る。コンフィギュレーション情報は、論理グループ割り当て、ラジオ設定、処理スケジュール、および、スケジュール・セット・アップを含む。メッセージは、更に、同期情報、AC(805)の代わりにAP(810)によって実施されるべき選択されたインフラストラクチャ機能のリスト、および、IFモードおよびCFモードでの動作のスケジュールのような、本発明に従って動作するに必要な情報を有する。
CAPWAPコンフィギュレーション応答メッセージ(908)を受信すると、AP(810)は、コンフィギュレーションを実施し、動作を更新する。AP(810)は、AC(805)とCFモード(605)で動作を開始する。CFモードで動作する間、AP(810)は、AC(805)とWAPWAP交換(910)を実施する。交換(910)は、発明による、且つ、本発明による、制御およびデータ・トラフィックの交換を含む。
動作タイマーの終了後、AC(805)は、AP(810)と同期フェーズ(926)を開始する。同期フェーズは、AC(805)からAP(810)にCAPWAP同期メッセージ(912)を送ることを含む。AP(810)は、タイマーがAC(805)のタイマーと揃えられるよう自身のタイマーを調節するために主なタイマー値と共にメッセージ(912)の到着時間を用いる。タイマー更新ステップ(637)は、タイマー調整を達成する。次に、AP(810)は、AC(805)に対するCAPWAP同期応答メッセージ(914)で調整ステップの完了を認識する。
同期フェーズ後、AP(810)は、動作をIFモード(610)に変更する。
IFモードでは、AP(810)は、AC(805)の代わりに選択インフラストラクチャ機能を実施する。これらの機能は、AP(820)のような他のアクセス点からCAPWAPディスカバリ・メッセージ(916)を受信し、CFモード(605)での後の送信のためにステップ(655)においてバッファリングすることを含む。AP(820)は、CAPWAPディスカバリ・メッセージ(916)のホップ・カウント・フィールド(1020)に対して最初に値「0」を割り当てる。AP(810)は、そのCFモード(605)において、ステップ(918)におけるAC(805)への送信の前にホップ・カウント・フィールド値を「1」にインクリメントする。これは、CAPWAPディスカバリ・メッセージ(916)が元々AP(810)からではなく、むしろ、AP(810)から一ホップはなれたマルチホップ・チェーン・エンティティからのものであることを示すためである。従って、ソースから横切られる各マルチホップ・チェーン・エンティティに関して、ホップ・カウント・フィールド値が「1」だけインクリメントされる。
AC(805)は、CAPWAPディスカバリ応答メッセージ(92)および単一のまたは複数のCAPWAPコンフィギュレーション応答メッセージ(922)を送ることで応答する。(920)および(922)のホップ・カウント・フィールド(1020)には、「1」の値が割り当てられる。AC(805)およびAP(810)は、AP(810)がIFモード(610)動作に変更する前にCAPWAP交換(924)およびCAPWAP同期処理(926)を行う。
IFモード(610)では、AP(810)は、メッセージ(920)および(922)のホップ・カウント・フィールド値をチェックする。値が「0」より大きいため、これらのメッセージは最終的な宛先をAP(810)ではなく、むしろ、追加的な一つのホップにあるマルチホップ・エンティティとする。従って、AP(810)は、(920)のホップ・カウント値をデクリメントし、ステップ(928)においてAP(820)に送る。次に、AP(820)は、AP(810)にCAPWAPコンフィギュレーション・リクエスト・メッセージ(932)を送ることでCAPWAPセッションの確立を開始する。AP(810)は、(922)のホップ・カウント・フィールド値を値「0」に最初にデクリメントして、ステップ(820)においてそれをAP(820)に促進することで応答する。本発明に従ってコンフィギュレーションを実施する際、AP(820)は、CFモード(605)で動作を開始する。これは、AP(820)がIFモード動作に変更し、AP(810)がCFモード動作に変更する前に、CAPWAP交換(924)、バッファリング動作(655)、および、同期処理(926)によって後続される。
AP(830)がマルチホップ・チェーンに入ると、AP(820)に対してホップ・カウント・フィールド値「0」を有するCAPWAPディスカバリ・メッセージ(934)を最初に発行する。AP(820)がCFモードに動作を変更すると、メッセージ(934)のホップ・カウント値を「1」にインクリメントし、それをCAPWAPディスカバリ・メッセージ(936)としてAP(810)に送る。その後、AP(810)は、CFモード(605)動作中にAC(805)に対してメッセージ(938)として送信する前にメッセージ(934)のホップ・カウント値を「2」にインクリメントする。
下流方向では、AC(805)は、CAPWAPディスカバリ応答メッセージ(940)およびCAPWAPコンフィギュレーション応答メッセージ(942)を送る。これらのメッセージには、マルチホップ・チェーンの下流方向においてAC(805)から二ホップ離れていることを示すために「2」のホップ・カウント値が割り当てられている。メッセージ(940)および(942)を受信すると、AP(810)は、下流のアクセス点に向けられていると判断する。従って、その直接的な下流AP(820)への送信前に、メッセージ(944)および(946)においてホップ・カウント値が「1」にデクリメントされる。同様にして、AP(820)では、AP(830)にCAPWAPディスカバリ応答メッセージ(948)を送信する前にホップ・カウント値が再び「0」にデクリメントされる。AP(830)は、AP(820)にCAPWAPコンフィギュレーション・リクエスト・メッセージ(95を送ることでCAPWAPセッション確立処理を開始する。AP(820)は、AP(810)から前に受信したCAPWAPコンフィギュレーション応答メッセージ(952)で応答する。メッセージ(952)のホップ・カウント値は、AP(830)への送信前に「0」にデクリメントされる。
AP(830)は、メッセージ(952)において供給される情報に基づいてコンフィギュレーションおよび更新動作を実施し、本発明のマルチホップ・チェーン・フレームワーク内のCAPWAPアーキテクチャに従ってCFモード(605)での動作を開始する。
本実施例は、IETF CAPWAPコンテキストで本発明がどのようにして動作するかを示す。中央化された制御器の機能がワイヤレスまたはワイヤード手段によって通信可能に接続されたアクセス点のマルチホップ・チェーン・コンフィギュレーションにわたって拡張される様CAPWAPプロトコルがマルチホップ・チェーンにわたって拡大されることを示す。これにより、広い地理的区域を覆うワイヤレス通信ネットワークにおいて機能的且つ費用効果的にすることでCAPWAPプロトコルを向上させる。本発明は、CAPWAPアーキテクチャ・ベースの通信ネットワークの能力を効率的に拡大するための機構を提供する。
(実施例9−MHチェーン・ノード動作の装置)
図12および図11は、インフラストラクチャ機能を選択的に分配する本発明の実施例である、ネットワーク制御器(1200)およびワイヤレス通信エンティティ(1100)の装置をそれぞれ示す。
図12および図11は、インフラストラクチャ機能を選択的に分配する本発明の実施例である、ネットワーク制御器(1200)およびワイヤレス通信エンティティ(1100)の装置をそれぞれ示す。
ネットワーク制御器NC(1200)は、マルチホップ・チェーンWCEおよび他のネットワークのようなネットワーク・エンティティとデータおよび制御通信を交換する、ネットワーク・システム・ブロック(NET)(1230)のようなシステム・ブロックを幾つか有する。通信フレームは、フレームのタイプに対応するパス上のシステム・ブロック間で交換される。その結果、「D」および「C」とマーキングされる二つのタイプのパスが存在し、それぞれデータおよび制御通信フレームの交換を示す、NET(1230)は、IEEE802.11、イーサネット(登録商標)、IEEE802.16、UWB、GPRS、ブルーツゥース、WCDMA、および、CDMA2000のような単一のまたは複数の通信標準に基づいて動作する。データおよび制御フレームを有するNET(1230)によって受信される全ての通信フレームは、制御ユニット(CU)(1205)、スケジューラ(SCH)(1215)、および、IFモード・プロセッサ(IF−PRO)(1220)のような他のシステム・ブロックにデータまたは制御パスを介して適当に送出される。
CU(1205)が主な管理システム・ブロックである。単一のまたは複数のマルチホップ・チェーン・コンフィギュレーションを有する通信ネットワークの全体的な制御に必要な計算および処理を実施する。CU(1205)は、NC(1200)の代わりに処理ためにマルチホップ・チェーンWCE間で分配されるよう選択インフラストラクチャ機能の組を決定する責任を担う。このシステム・ブロックは、IFモードおよびCFモードで動作するためにマルチホップ・チェーンWCEに対するスケジュールを計算する。各マルチホップ・チェーンWCEに対するスケジュールは、スケジュール・リスト(SCL)(1240)システム・ブロックによって維持される。CU(1205)は、マルチホップ・チェーンにわたって、且つ、マルチホップ・チェーンを有するWCE間で通信を調整するためにSCL(1240)を用いる。CU(1205)は、「C」パス上でSCL(1240)とインタフェースを持つ。
CU(1205)は、マルチホップ・チェーンWCE間で動作ステップを調整するためにタイマー(TM)(1210)ともインタフェースを持つ。TM(1210)は、NC(1200)によって制御される通信ネットワークを有するマルチホップ・チェーンに対するマスター・クロックを維持する。他のWCEにおけるタイマーは、TM(1210)を参照して調整される。
データおよび制御通信フレームは、スケジューラ(SCH)(1215)を用いて送信および受信するためにスケジューリングされる。SCH(1215)は、通信フレーム間で割り当てられた優先順位を維持する。スケジューラは、「C」および「D」パス上でIFモード・プロセッサ(IF−PRO)(1220)システム・ブロックとインタフェースを持つ。
本発明によると、IF−PRO(1220)が主なシステム・ブロックである。CU(1205)によって決定された選択インフラストラクチャ機能を、NC(1200)の代わりに動作するために他のマルチホップ・チェーンWCEに分配する。IF−PRO(1220)は、SCH(1215)によって調整されたスケジュールに従ってインフラストラクチャ機能を実施する。システム・ブロックは、CFモードで動作するマルチホップ・チェーンWCEと通信を行うことにも責任を担う。従って、IF−PRO(1220)は、CFモードで動作しているWCEからのデータおよび制御通信フレームを交換する。交換は、直ぐ隣のマルチホップ・チェーンWCE向け、および、後続する下流マルチホップ・チェーンWCE向けの通信フレームを有する。NC(1200)は、IFモードで動作する間、マルチホップ・チェーンWCEと通信する。概念上は、NC(1200)は、常にIFモードで動作する。実施例の一面では、IF−PRO(1220)は、CU(1205)を構成する部分でもよい。
記憶ユニットSTU(1235)は、データおよび制御情報を記憶するためにバッファまたはメモリ・モジュールを有する。STU(1235)は、「D」および「C」パス上でCU(1205)およびIF−PRO(1220)とインタフェースを持つ。
図11のワイヤレス通信エンティティ(WCE)(1100)は、SCL(1240)以外でNC(1200)と同様のシステム・ブロックを有し、CFモード・プロセッサ(CF−PRO)(1125)が追加されている。
NET(1130)は、近隣のマルチホップ・チェーンWCEまたはネットワーク制御器NC(1200)と通信可能に接続される。システム・ブロックNET(1130)は、IEEE802.11、IEEE802.16,ブルーツゥース、UWB、GPRS,WCDMA、および、CDMA2000のような単一のまたは複数の通信技術に従って動作してもよい。NET(1130)の動作は、MC(1200)によって選択的に分配されたインフラストラクチャ機能および関連するパラメータを受信し、IETF CAPWAPのようなトランスポート・プロトコルに関連する制御情報を交換し、他の近隣のマルチホップ・チェーンWCEとデータ・トラフィックを交換することを含む。
CU(1105)は、スケジューラSCH(1115)内でCFモードおよびIFモード動作のスケジュール確立するためにNC(1200)から受信した制御情報を用いる。CU(1105)は、「C」および「D」パスを介してSCH(1115)とインタフェースを持つ。
SCH(1115)のスケジュールに基づき、WCE(1100)は、IFモードまたはCFモードで動作する。SCH(1115)は、「C」および「D」パス上でIF−PRO(1120)およびCF−PRO(1125)とインタフェースを持ち、確立されたスケジュールに基づいてシステム・ブロックのいずれか一つに処理制御を転送する。SCH(1115)は、TM(1110)によって維持されるタイミング信号に基づいてシステム・ブロックCF−PRO(1125)とIF−PRO(1120)との間で処理制御を転送する。
TM(1110)は、SDI同期メッセージの到着時間およびタイマーの一般的な値に基づいて調節される。従って、TM(1110)は、NC(1200)によって維持されるマスター・クロックTM(1210)を参照して全てのオフセットを反映するよう調節される。システム・ブロックTM(1110)は、マルチホップ・チェーンにおける全てのWCEの動作がTM(1210)のものと調整されることを確実にする。TM(1110)は、「C」パス上でCU(1105)とインタフェースを持ち、CU(1105)を介してSCH(1115)と間接的にインタフェースを持つ。
動作のIFモード中、WCE(1100)のIF−PRO(1120)は、NC(1200)の代わりに選択インフラストラクチャ機能を実施する。このようにして、WCE(1100)は、NC(1200)の地理的受信範囲を拡大する。IF−PRO(1120)は、STU(1135)においてCFモードで動作している近隣のマルチホップ・チェーンWCEから受信した制御およびデータ・トラフィックをバッファリングする。これらのトラフィックは、CFモード・スケジュール中にCF−PRO(1125)によって使用される。IF−PRO(1120)は、下流方向において他のマルチホップ・チェーンWCEと通信を行う。IF−PRO(1120)は、上流方向において近隣のマルチホップ・チェーンWCEとの前のCFモード動作中にSTU(1135)にバッファリングされた制御およびデータ・トラフィックを送信する。
IFモード・スケジュールが終了すると、制御が、CFモードでの動作のためにCF−PRO(1125)に移される。CF−PRO(1125)は、下流方向における前のIFモード動作からバッファリングされた制御およびデータ情報のためにSTU(1135)にアクセスする。このシステム・ブロックは、上流方向において他のマルチホップ・チェーンWCEまたはNC(1200)と通信を行う。バッファリングされた情報は、NC(1200)による最終的な処理のために上流方向に送信される。CF−PRO(1125)は、上流WCEまたはNC(1200)から制御およびデータ・トラフィックを受信する。これらは、IFモード動作中にIF−PRO(1120)によって後で使用されるようバッファリングされる。CFモード動作中、Cf−PRO(1125)は、TM(1110)におけるタイマーを更新する。
STU(1135)は、WCE(1100)以外のマルチホップ・チェーンWCEに最終的に向けられるデータおよび制御トラフィックを集約するシステム・ブロックである。従って、システム・ブロックは、異なるトラフィックの集約部としての役割を担う。
SCH(1115)は、「C」パスを介してIF−PRO(1120)およびCF−PRO(1125)から制御における変化をトリガする。SCH(1115)は、送信のためにスケジューリングされる通信フレームの交換のために「D」パスを介してプロセッサとインタフェースを持つ。IF−PRO(1120)およびCF−PRO(1125)の両方は、WCE(1100)から発生されるトラフィック、および、近隣のマルチホップ・チェーンWCEまたはNC(1200)との前の通信からバッファリングされたトラフィックの交換に対して相対的な優先順位を割り当てる。
実施例の一面では、CF−PRO(1125)およびIF−PRO(1120)は、CU(1105)の構成要素でもよい。
実施例の別の面では、NET(1130)は、単一のラジオ素子を有する。NET(1130)は、IFモードおよびCFモード動作それぞれに対して別個のラジオ・チャネルで動作する。SCH(1115)は、ラジオ・チャネルにおける変化をトリガする。例えば、WCE(1100)の制御がIF−PRO(1120)に移されると、NET(1130)は第1のラジオ・チャネルで動作し、制御がCF−PRO(1125)に移されると、NET(1130)は第2のラジオ・チャネルで動作する。
実施例の別の面では、NET(1130)は、時間オフセットに基づいてIFモードおよびCFモードから動作を変更する。
本実施例は、本発明に従って動作する新規のシステム・ブロックを強調する。SCL(1240)は、分配される選択されたインフラストラクチャ機能のリストを示し、CF−PRO(1125)およびIF−PRO(1120)は、選択されたインフラストラクチャ機能に対して動作するプロセッサを示す。
(実施例10−フロー・チャート)
図13のフロー・チャート(1300)および図14のフロー・チャート(1400)は、インフラストラクチャ機能を選択的に分配する本発明に従って、IFモードおよびCFモードでそれぞれ動作するネットワーク・エンティティによって実施されるステップを示す。
図13のフロー・チャート(1300)および図14のフロー・チャート(1400)は、インフラストラクチャ機能を選択的に分配する本発明に従って、IFモードおよびCFモードでそれぞれ動作するネットワーク・エンティティによって実施されるステップを示す。
動作(1300)のIFモードでは、第1のステップ(1305)において、ネットワーク制御器または他の上流マルチホップ・チェーンWCEは、選択インフラストラクチャ機能のリストおよび関連するパラメータを下流マルチホップ・チェーンWCEに送る。これは、ネットワーク制御器の代わりに(1305)の選択インフラストラクチャ機能を実施するよう下流WCEを準備するためである。該ステップは、インフラストラクチャ機能のメッセージ構造、メッセージ構成に対する命令、インフラストラクチャ機能のために使用されるパラメータ値、動作スケジュール情報、および、ラジオ・チャネル・メトリックを有する。本発明の一実施例では、ステップ(1305)は、選択インフラストラクチャ機能を実施するために下流WCEに処理スケジュールを送ることを含む。
次に、ステップ(1310)において更なる制御情報更新が送られる。ステップ(1310)は、選択インフラストラクチャ機能のリストおよび関連するパラメータに対する変更を含んでもよい。
動作(1400)のCFモードにおいて、ステップ(1405)はステップ(1305)に応答して実施される。ステップ(1405)は、選択インフラストラクチャ機能に対応する情報を受信し、受信したマルチホップ・チェーンWCEの動作を更新することを含む。制御更新は、ステップ(1310)に応答してCFモードのステップ(1410)において受信される。このステップは、WCEの動作を更新することを含む。次に、CFモードにおいて、動作スケジュールがステップ(1415)において更新される。ステップ(1415)は、CFモードおよびIFモードにおけるWCE動作に対するスケジュールを確立することを含む。
IFモード動作(1300)中、バッファリング・ステップ(1315)が実施される。このステップは、下流の近隣のマルチホップ・チェーンWCEから受信したデータおよび制御トラフィックをバッファリングすることを含む。ステップ(1315)は、データと制御間の区別、タイミング制約、トラフィック・ソース、または、宛先および到着順序のような基準に基づいてトラフィックを集約することを含む。
ステップ(1320)において、トラフィックは、下流の近隣のマルチホップ・チェーンWCEへの送信のためにスケジューリングされる。トラフィックは、前の通信から受信したバッファリングされたトラフィック、および、IFモードで動作しているエンティティによって生成されたトラフィックを含む。実施例の一面では、スケジューリング・ステップ(1320)は、他のトラフィックよりもバッファリングされた制御トラフィックに対して高い優先順位を割り当てる。別の面では、優先順位は、トラフィックの到着時間またはトラフィックの生成時間に基づいて割り当てられる。次に、送信ステップ(1325)において、スケジューリングされたトラフィックは、下流の近隣のマルチホップ・チェーンWCEに送信される。ステップ(1325)は、CFモードでの動作とは別個のラジオ・チャネルでの動作を含む。送信ステップ(1325)は、IEEE802.11、IEEE802.16、UWB、ブルーツゥース、GPRS、WCDMA、CDMA2000、WDM、および、イーサネット(登録商標)のような単一のまたは複数の通信技術上で行われる。
CFモード(1400)での対応する動作では、上流の近隣のマルチホップ・チェーンWCEまたはNCから受信したトラフィックは、ステップ(1420)においてバッファリングされる。バッファリングされたトラフィックは、更なる下流のマルチホップ・チェーンWCE向けのデータおよび制御情報を有する。ステップ(1420)は、上流のマルチホップ・チェーンWCEから受信したデータおよび制御トラフィックを集約することを更に含む。次に、ステップ(1425)において、トラフィックは、ステップ(1430)における上流のマルチホップ・チェーンWCEまたはNCへの送信のためにスケジューリングされる。ステップ(1425)のスケジューリング動作は、IFモードにおけるステップ(1320)のものに類似している。
次に、IFモード動作(1300)では、ステップ(1330)において動作タイマーは、終了についてチェックされる。タイマーは、IFモードおよびCFモード動作のスケジュールを調整する。IFモード動作に対するタイマーが終了していない場合、制御がステップ(1310)を更新するに移される。従って、IFモード動作が係属される。タイマーが終了すると、同期トリガが、動作における変化をシグナリングするために近隣の下流マルチホップ・チェーンWCEに送られる。トリガ・ステップ(1335)は、トライガ・メッセージを送ってもよい。
CFモード(1400)に対する対応する動作では、同期トリガがステップ(1435)において受信される。次に、動作タイマーは、同期トリガの到着時間および、動作タイマーの全ての一般的なオフセットに基づいて調節される。タイマー調節ステップ(1440)は、ネットワーク制御器のマスター・クロックを参照してWCEのタイミング動作を調整する。実施例の一面では、同期トリガを受信しているWCEの動作タイマーは、動作タイマーの終了の前にまたは後に同期トリガが受信される程度に基づいて進められるか、戻される。
調節ステップ(1440)の後、ステップ(1445)において同期認識が送られる。ステップ(1445)は、タイマーが調節され、CFモード・エンティティおよびIFモード・エンティティのタイマーが調整されていることを上流の近隣のマルチホップ・チェーンWCEまたはNCを通知するよう機能する。IFモード動作(1300)では、ステップ(1340)において同期認識が受信される。
IFモードで動作しているエンティティは、ステップ(1345)においてCFモードに動作を変更し、CFモード・プロセッサに制御を移す。CFモードで動作しているエンティティは、ステップ(1450)においてIFモードに動作を変更し、IFモード・プロセッサに制御を移す。
本実施例は、マルチホップ・チェーン・コンフィギュレーションにわたってネットワーク制御器の制御を拡張することを補助する選択的機能分配および動作モードのシーケンスを強調する。更に、複数のワイヤレス通信エンティティ上で広い地理的区域にわたって制御が拡張される本発明の効率性が強調される。
本発明の前述の実施例は、インフラストラクチャ機能の選択的分配に対する本発明の適用法を例示する。実施例は、費用効果的な方法で広い地理的区域にわたってネットワーク制御を拡張することを補助する。
Claims (6)
- インフラストラクチャ機能を実行する1つのネットワーク制御器と、複数の通信エンティティとによりマルチホップ・チェーンを構成する無線通信システムであって、
インフラストラクチャ機能モードおよびクライアント機能モードで交互に動作させるスケジューリング情報を前記各通信エンティティに分配する前記ネットワーク制御器と、
前記分配されたスケジューリング情報に従ってインフラストラクチャ機能あるいはクライアント機能を交互に動作する前記通信エンティティと、
を具備する無線通信システム。 - リンクする前記2つの通信エンティティ間において、上流側の通信エンティティがインフラストラクチャ機能を動作する期間に下流側の通信エンティティがクライアント機能を動作する、
請求項1記載の無線通信システム。 - 前記上流側の通信エンティティが、モードの変更を指示するモード変更トリガ信号を前記下流側の通信エンティティに送信し、前記下流側の通信エンティティが、前記モード変更トリガ信号に従って単一又は複数の動作タイマを調節する、
請求項2記載の無線通信システム。 - インフラストラクチャ機能を実行する1つのネットワーク制御器が、マルチホップ・チェーンを構成する複数の通信エンティティに、インフラストラクチャ機能モードおよびクライアント機能モードで交互に動作させるスケジューリング情報を分配するステップと、
前記通信エンティティが、前記分配されたスケジューリング情報に従ってインフラストラクチャ機能あるいはクライアント機能を交互に動作するステップと、
を具備するインフラストラクチャ機能分配方法。 - リンクする前記2つの通信エンティティ間において、上流側の通信エンティティがインフラストラクチャ機能を動作する期間に下流側の通信エンティティがクライアント機能を動作する、
請求項4記載のインフラストラクチャ機能分配方法。 - 前記上流側の通信エンティティが、モードの変更を指示するモード変更トリガ信号を前記下流側の通信エンティティに送信し、前記下流側の通信エンティティが、前記モード変更トリガ信号に従って単一又は複数の動作タイマを調節する、
請求項5記載のインフラストラクチャ機能分配方法。
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