JP4717714B2 - 液体石鹸用ディスペンサー - Google Patents
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Description
また、別のタイプとして吐出管、操作部および液体石鹸貯留タンク等の部材の全部が洗面カウンターの上に設置されたものがある。
また、特に洗面カウンターの上に設置されるタイプのものでは操作部材や液体石鹸注出ヘッドに子供の手が届き難いという問題もあった。
さらに、洗面カウンターへの設置に手間がかかり易く、場合によっては施工が複雑であり、このことが商品製造のコストアップに繋がっていた。
前記吸盤8およびカバー7は、柔軟性を持たせるため、シリコン系のゴム材や軟質塩化ビニール等の合成樹脂よりなる半硬質部材で構成されている。そして吸盤8は、後述するように、中央部が周縁部よりも若干厚く構成して厚みに変化をつけることにより、略同一肉厚のカバー7に比してさらに柔軟性を持たせている。また、前記容器部分4は、開口6を介してカバー7内に強制的に収納し易くなるように、例えばポリプロピレンのような素材を用いたカバー7よりは硬質の硬質部材で構成されている。そして、容器部分4とドーム状部分2は例えば前記ポリプロピレンのような同一部材で一体に形成されているが、ドーム状部分2は形状が自然状態では凸レンズ形状をしているので、ドーム状部分2が前記前記ポリプロピレンのような硬質部材で構成されていても、弾性変形することには支障はない。
また、本体9あるいは容器5を着色材を用いて着色し、両者にコントラストを生み出すよう構成してもよい。本体9を例えば着色材を用いて青色にし、容器5の白色にすれば、白色のドーム状部分2が浮き立ち鮮明になり、ドーム状部分2の位置が分かりやすくできる機能的な効果以外に意匠的効果も生み出す。
そして、前記容器部分4には、上部の適宜の位置に注出穴10が設けられており、この注出穴10を介して容器5内に適宜長さのパイプ11が挿入されている。このパイプ11の下流側にはノズル12が接続されている。また、前記カバー7は、吸盤8により容器5及びカバー7が例えば洗面室の壁面13に保持された状態で、ねじれが生じたときに壁面13に間接的に当接することによって、吸盤8内に空気iが流入するのを防止するため壁面13から外向きに働く力F(図6に仮想線で示す)を発生させうる突起14を背面R側に有している。この突起14は、横長の略直方体形状で、吸盤8の容器部分4に対向する裏面8aにおける周縁部分8bに対向配置されている。突起14は、カバー7の背面Rにおける下部位置に設けられている。図12に示すように、突起14の横幅aは、吸盤8と容器部分4の連設部分Aの横幅よりも若干短く設定されており、突起14の縦幅bは突起14の上側と下側に位置する連設部分Aと周縁部分8b間の距離よりも短く、かつ、横幅aよりも短く設定されている。この突起14は、ねじれが生じたときに、壁面13に直接に当接することなく、図6に仮想線で示すように、吸盤8の周縁部分8bを介して間接的に壁面13に当接する位置に設けられている。しかし、この発明は突起14の設置位置、形状、大きさを限定されるものではなく、要は、ねじれが生じたときに壁面13に直接、あるいは間接的に当接することによって、吸盤8内に空気が流入するのを防止するため壁面13から外向きに働く力Fを発生させるように設けられるものであればよい。
ノズル12は、注出流路15を介して前記注出穴10に連通する吐出口16を最下流側に有し、上流側に注出穴10に嵌め込まれる着脱自在な嵌込部17を有するノズル本体18と、このノズル本体18を上方側から覆うノズル蓋19とより構成されている。一方、パイプ11は、下流側の小径筒部20と上流側の大径筒部21よりなる。そして、前記嵌込部17は、前記小径筒部20の一端が着脱可能に接続されて注出流路15に連通するパイプ接続筒22と、これより大径で前記注出穴10に嵌め込まれる環状筒23とよりなる。
カバー7は、開口6の中央上部位置に正面側に開いた切欠き25を有する。そして、この切欠き25の内側に前記注出穴10が位置する形となる。
この場合、液体石鹸用ディスペンサー1は、持ち運び自在なハンディタイプのものであり、家の中は勿論のこと、キャンプや旅先などの外出時にも自由に持ち運びできるというように、設置場所を自由に変更できる。
そして、設置場所を自由に変更できるので、液体石鹸用ディスペンサー1を使い勝手が良く、子供でもいろんな場所で使用できる。
また、液体石鹸用ディスペンサー1では、液体石鹸Sを収納する容器7を覆うカバー7に吸盤8を一体に設けることにより本体9としたので、例えばカバーと吸盤を別体にして両者を凹凸構造等の機械的な着脱手段で着脱自在に強固に取り付けるといったものでは使用による着脱部の磨耗により着脱できなくなるおそれがあるという事態を回避でき、長期にわたって使用できるとともに、強度的に強く形成できる。
そして、液体石鹸用ディスペンサー1では、カバー7に吸盤8を一体に設けることにより製造上のコストダウンを実現できる。
さらに、液体石鹸用ディスペンサー1は、吸盤8に発生する吸着力により壁面13に取り付けられるものであるが、カバー7が背面R側に突起14を有していることにより、容器5のドーム状部分2を押し込むことによる使用状態において発生するねじれに対して吸盤8が容易に壁面13から外れ難くできる。すなわち、ねじれが生じたときに突起14が壁面13に吸盤8の周縁部分8bを介して間接的に当接することで吸盤8の中央部に吸着力を発生させるための、壁面13から外向きに働く力Fを生じるからである。
また、液体石鹸用ディスペンサー1では、液体石鹸Sが固着したり小さな異物の混入があっても、例えばパイプ11、ノズル12を容器5の注出穴10から取り外すとともに、本体9の開口6から容器9を取り外して注出穴10を介して容器9内を水洗いできるので、液体石鹸補充動作も含めてメンテナンスは容易である。また、液体石鹸用ディスペンサー1では、ドーム状部分2を押し込むことにより、容器9内の液体石鹸収納空間3の内圧を高めるという構造的に簡易な注出手法を採用しているので、上記従来例のような操作部材や液体石鹸注出ヘッドを用いた場合では部材が劣化し易く、故障し易いが、この液体石鹸用ディスペンサー1では、上記従来例に比べて、用いる部材も少なく、また、部材が劣化し難いとともに、故障し難いといった利点を有する。
2 ドーム状部分
3 液体石鹸収納空間
4 容器部分
4a 容器部分の背面
5 容器
6 開口
7 カバー
8 吸盤
9 本体
10 注出穴
11 パイプ
12 ノズル
13 壁面
14 突起
R カバーの背面
S 液体石鹸
Claims (1)
- 液体石鹸を収納する液体石鹸用ディスペンサーにおいて、弾性変形自在なドーム状部分及びこのドーム状部分とで内部に液体石鹸収納空間を形成する容器部分よりなる容器と、前記容器部分をその背面側から嵌込み可能な大きさの開口を有し、ドーム状部分が膨出した状態で前記容器部分を覆う有底筒状のカバー及びこのカバーの背面側に前記カバーと一体に形成された吸盤よりなる本体とを備え、さらに、前記容器部分に設けた注出穴を介して容器内に挿入されるパイプと、このパイプの下流側に接続されるノズルとを有する一方、前記カバーは、前記吸盤により前記容器及びカバーが壁面等の取付面に保持された状態で、ねじれが生じたときに壁面等の取付面に直接あるいは間接的に当接することによって、吸盤内に空気が流入するのを防止するため壁面等の取付面から外向きに働く力を発生させうる突起を背面側に有していることを特徴とする液体石鹸用ディスペンサー。
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