JP4707908B2 - Embedding dish - Google Patents

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JP4707908B2 JP2001303364A JP2001303364A JP4707908B2 JP 4707908 B2 JP4707908 B2 JP 4707908B2 JP 2001303364 A JP2001303364 A JP 2001303364A JP 2001303364 A JP2001303364 A JP 2001303364A JP 4707908 B2 JP4707908 B2 JP 4707908B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切り出された人体組織等の検体をパラフィン等の鋳込み材料によって鋳込む包埋皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
人体組織等の検体を顕微鏡観察する際には、まずカセットと呼ばれる検体処理用容器を用いて検体に対して薬剤処理等の処理が施される。なお、薬剤処理等の概要およびカセットの具体例は、本件出願と同一出願人による特許出願:特願平11−296806号(特開2001−116670号)を参照のこと。
【0003】
薬剤処理等が済んだ検体は、包埋皿と呼ばれる鋳型を用いてパラフィン内に鋳込まれ、その後パラフィンごとスライスされ薄片とされ、顕微鏡観察に供される。以下にその具体的手順について図1を参照して説明する。
【0004】
まず、図1(a)に示すように、包埋皿100を適当なテーブル上(図示せず)に載置し、包埋皿100のキャビティ101内に検体Sを収容し、包埋皿101上にカセット120を乗せる。そして、カセット120の上から溶融パラフィンPを流し込む。カセット120の底壁には複数の穴121が形成されており、パラフィンPは穴120を通って包埋皿100のキャビティ101内を満たす。次に、そのままの状態で、包埋皿101を冷却板140に乗せる。パラフィンPは、冷却板140および外気等により熱を奪われ凝固する。このとき、包埋皿100のキャビティ101内に存在するパラフィンPは、カセット120の穴120内に存在するパラフィンPを介して、カセット120内に存在するパラフィンPと結合され、カセット120とパラフィンPは一体化する(以上、鋳造工程)。
【0005】
次に、図1(b)に示すように、包埋皿100からカセット120を取り外す。取り外されたカセット120の底面には概ね角錐台形状のパラフィンブロックP1が強固に付着している(以上、型外し工程)。
【0006】
次に、図1(c)に示すように、パラフィンブロックP1の先端から2mm程度の範囲が所定の断面形状(プレパラートに乗せるに適した形状寸法)を有する角柱形状となるようにパラフィンブロックP1を削り、また、その後の工程の邪魔になる不要パラフィンP2を取り除く(以上、整形・除去工程)。
【0007】
次に、図1(d)に示すように、パラフィンブロックP1の先端部を薄くスライスし、検体Sを含む薄片を複数作成する(以上、スライス工程)。なお、前記整形・除去工程において、パラフィンブロックP1の先端部を角柱形状としたのは、薄片ごとにサイズが異なっていたのではその後の取り扱いに不便であるため、スライスされた各薄片を互いに同一形状にするためである。
【0008】
このようにして得られた検体入り薄片はプレパラートに乗せられ、顕微鏡観察に供される。
【0009】
上記のようにして使用される包埋皿に求められる機能としては、以下のようなものがある。(1)型外しを容易に行えること。(2)整形・除去工程に必要な工数を最小限としうる鋳造品を成形できること。(3)溶融パラフィンをバランス良く凝固させ、凝固時の引け割れ等が発生しないこと。(4)溶融パラフィンを迅速に凝固させること。
【0010】
上記(1)を満足するため、従来の包埋皿のキャビティの形状は、概ね角錐台形状となっている。要するに抜き勾配を十分にとることにより、パラフィンブロックP1の部分を包埋皿から取り外しやすくしているわけである。しかし、このようにすると、上記(2)を満足しなくなる。すなわち、抜き勾配を大きくとると、前述した整形工程に時間がかかるため、抜き勾配は可能な限り小さくすることが好ましい。
【0011】
上記(1)と(2)とを両立するために開発された包埋皿として、本件出願と同一出願人による特許出願:特願平11−296400号(特開2001−116669号)に開示されたものがある。ここに開示された包埋皿は、キャビティの底壁の部分を別体とし、パラフィンの凝固後に底壁を押し出すことによりパラフィンブロックを包埋皿から容易に抜き取ることを可能とするものであり、抜き勾配の最小化と型外しの容易性という相反する要求を満たす。しかし、包埋皿が別体の2部品から構成されることにより、扱いが多少面倒になる点や部品の保管が面倒になる点、また製造コストの上昇につながることは否定できない。
【0012】
ところで、従来の包埋皿はステンレスをプレス成形したものが主流であった。ステンレス製の包埋皿は耐久性が高いというメリットはあるものの、ステンレスは比熱が大きくかつ熱伝導率が高い(樹脂と比較して)ため、上記(3)(4)の要求に対しては多くの問題がある。まず第1に、ステンレス製の包埋皿では、流し込んだパラフィンは直ちに凝固を開始するために、鋳造むらができやすい。
【0013】
これを防止するために、通常は、鋳込み前に包埋皿の余熱を行っているが、このようにすると逆に凝固時間が著しく長くなり作業性が大幅に悪化する。また、冷却促進のために冷却板を用いると、ステンレスの熱伝導率の高さにより冷却板と接している部分のみが急冷され、内部ひずみが生じてパラフィンブロックにクラックが発生することもある。
【0014】
また、ステンレス製の包埋皿はプレス成形により製造されるのが通常であるため、キャビティ部の形状も上記(1)(2)を満足するように形成することは困難である。
【0015】
このようにステンレス製の包埋皿は、耐久性が高い点以外にこれといったメリットはないため、近年では包埋皿の樹脂化が検討されている。しかし、ステンレス製の場合ほどではないにせよ、樹脂製の場合にも凝固に関連する問題はあり、上記(3)(4)を完全に満足できるレベルで両立する包埋皿は無いのが現状である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の実状に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、型外しを容易に行うことができ、かつ、鋳造後の整形・除去工程に必要な工数を削減することができる包埋皿を提供することにある。
【0017】
本発明の第2の目的は、鋳造品質を確保しつつ溶融パラフィンを迅速に凝固させることができる包埋皿を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するため、本発明は、検体をパラフィン等の鋳込み材料で鋳込む包埋処理を実施するための包埋皿において、鋳込み材料が注入されるキャビティを有し、前記キャビティは、底壁と前記底壁の周縁に立設された複数の側壁とにより区画されており、前記キャビティは、底壁側のキャビティ下部と前記キャビティ下部の上に位置するキャビティ上部とを有しており、前記側壁のうち前記キャビティ下部を囲んでいる部分の内側表面と前記底壁の内側表面とが成す角度αは、前記側壁のうち前記キャビティ上部を囲んでいる部分の内側表面と前記底壁の内側表面とが成す角度βより小さいことを特徴としている。
【0019】
また、上記第2の目的を達成するため、本発明は、検体をパラフィン等の鋳込み材料で鋳込む包埋処理を実施するための包埋皿において、底壁と、前記底壁の周縁に立設されて、前記底壁とともに鋳込み材料が注入されるキャビティを区画する複数の側壁と、前記キャビティの開口部を囲んで設けられるとともに、カセット等のベース材料を載置するための載置壁と、を備え、前記底壁の厚さは、前記側壁および前記載置壁の厚さより小さいことを特徴としている。
【0020】
このような包埋皿を、樹脂材料を用いて射出成形法により一体成形するには、金型のうち、少なくとも前記底壁を形成する部分をスライド可能とし、金型のキャビティ内に溶融樹脂を充填した後、前記スライド可能な部分をスライドさせることにより容易に製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
包埋皿1は、検体処理用のカセットが載置される載置面2aを提供する載置壁2を有する。載置壁2の周縁には載置壁2を取り囲むように縁壁3が立設されている。
【0023】
載置壁2の周縁の輪郭は、そこに載置される検体処理用のカセットの周縁の輪郭とぴったりと一致するようになっており、更に、載置壁2と縁壁3とを繋ぐコーナーR部4の半径も極力小さく(具体的には0.5mm程度)に設定されている。従って、先に従来技術の項で説明したようなカセットの周囲に付着する不要パラフィンP2を最小限にすることができる。
【0024】
載置壁2の中央には窪みが設けられており、この窪みが包埋処理を実施する際に検体が収容されるキャビティ10となる。キャビティ10は、底壁11と、底壁11の周縁に立設された複数の側壁12とにより区画されている。各側壁12は、概ね鉛直な側壁下部13と、大きく傾斜した側壁上部14とからなる。
【0025】
包埋皿1の長辺側の両側には、脚20が設けられている。脚20の下端の高さは、底壁11の下面の高さと一致している。脚20と、脚20と対向する側壁12とは、リブ21により連結されている。この構造により、溶融パラフィンがキャビティ10内に注入されて包埋皿1の温度が上がった場合でも、包埋皿1全体の剛性が維持される。脚20には、複数の窓22が形成されている。この窓22は、溶融パラフィンがキャビティ10内に注入された際に、図3に示す気流23がスムースに流れるようにし、溶融パラフィンの凝固を促進する。
【0026】
次に、キャビティ10について詳述する。特に図3に詳細に示されるように、キャビティ10は、底壁11側に位置して複数の側壁下部13により囲まれたキャビティ下部10aと、キャビティ下部10aより上に位置して複数の側壁上部14により囲まれたキャビティ上部10bとからなる。キャビティ下部10aは、パラフィンブロックのうちの検体が実際に埋め込まれる部分、すなわち、先に従来技術の項で説明したパラフィンブロックのうちスライス工程においてスライスされる部分を形成する部分である。
【0027】
本実施形態に係る包埋皿1においては、先に従来技術の項で説明した整形・除去工程終了後におけるパラフィンブロックの形状(図1(c)参照)を、鋳造終了後にパラフィンブロックを全く削ることなく若しくは殆ど削ることなく得ることができるように、キャビティ下部10aを概ね角柱形状(薄い角形の板の形状)にするとともに、型外しを容易に行うことができるようにキャビティ上部10bを概ね角錐台形状としている。
【0028】
すなわち、底壁11の内面(図における上側面)と側壁下部13の内面とが成す角度αは、90度若しくは90度より大きい値であってかつ90度に極力近い値に設定されている。言い換えれば、パラフィンブロックをキャビティ下部10aから取り外すための抜き勾配が、0度若しくは0度より大きい値であってかつ0度に極力近い値に設定されている。角度αは、最も好適には90度である(実際のところ、包埋皿1自体が可撓性を有するため、図面に示すように包埋皿1を形成すれば角度αが90度でもパラフィンブロックを包埋皿1から外すことは可能である。)。しかしながら、包埋皿1が樹脂射出成形法により製造されるため、角度αは、包埋皿1成型用の金型から包埋皿1を抜くために必要な最小限の抜き勾配に対応する値となっており、実際の製品では5度前後に設定される。以上の点を考慮すれば、角度αは、包埋皿1の製造方法に応じて、90〜96度の範囲でなるべく小さい値に設定することが好適である。
【0029】
また、底壁11の内面(図における上側面)と側壁上部14の内面とが成す角度βは、角度αより十分に大きな値に設定されている。角度βは、包埋皿1からパラフィンブロックを容易に抜き出すことを可能とする値である限り、任意の値とすることができるが、図示された実施形態においては、約120度に設定されている。
【0030】
以上説明したように、側壁下部13と底壁11とが成す角度αを小さく、側壁上部14と底壁11とが成す角度βを大きく設定することにより、整形・除去工程における手間の削減並びに型外しの容易化という相反する要求を満足することができる。
【0031】
なお、キャビティ下部10aの高さhは、1〜3mmに設定することが好適である。高さhを1mmより小さくすると、検体が確実にキャビティ下部10aに対応する領域に埋め込まれることを保証するのが困難となり、高さhを3mmより大きくすると、型外しの際にパラフィンブロックを抜くことが困難となるからである。なお、キャビティ下部10aの高さhは、キャビティ10の全高Hの1/3程度に設定されている。
【0032】
なお、側壁下部13と底壁11とが成す角度αと側壁上部14と底壁11とが成す角度βとの関係は、複数ある側壁12の全てについて成り立つ関係である。
【0033】
次に、図4を参照して包埋皿1の各部の肉厚設定について説明する。
【0034】
底壁11の肉厚t11は、他の部分の肉厚t13,t14,t2に比較して小さい値に設定されている。底壁11の肉厚t11は、鋳造工程において冷却板140に接触する部分であるため、パラフィンの凝固過程に大きな影響を及ぼす。包埋皿1が樹脂射出成形品である場合には、底壁11の熱伝導率は低いため(包埋皿1が金属製である場合に比較して)、底壁11の肉厚t11を十分に薄くしないとパラフィンの凝固速度が著しく遅くなる。本願発明者は、実験の結果、底壁11の肉厚t11を、0.5mm以下とすることにより、パラフィンの凝固速度が実用上十分に早くなることを見いだした。また、0.5mmを超えると、パラフィンの凝固速度が実用上問題となる程に遅くなることもわかった。従って、底壁11の肉厚t11は0.5mm以下とすることとした。このように、底壁11の肉厚t11を小さくすることにより、キャビティ10内に注がれた溶融パラフィンは、底壁11と接触している部分から上方に向けて指向性をもって凝固し、高品質のパラフィンブロックを得ることができる。
【0035】
その一方で、包埋皿1の他の部分の肉厚は、0.6〜1.0mmの範囲と、比較的大きくしている。その理由は以下の通りである。
【0036】
まず、側壁12を薄くしなかった理由は、側壁12を薄くしすぎると、型外しの際に包埋皿1を撓ませても側壁12がパラフィンにへばりついたままとなり(パラフィンと側壁12との間に空気が入ってゆかないため)、型外しが著しく困難となるからである。
【0037】
また、載置壁2を薄くしなかった理由は、載置壁2には比較的大きな熱容量を与えて、鋳造時にカセットの底壁と載置壁2との間に入り込む溶融パラフィンを早期に凝固させるためである。もし、載置壁2を薄くして熱容量を小さくしてしまうと、鋳造時にカセットの底壁と載置壁2との間に入り込む溶融パラフィンが縁壁3のあたりにまで入り込み、その後の不要パラフィンP2(図1参照)の除去に多大な工数が必要となってしまう。
【0038】
以上のように、底壁11の肉厚を薄くして、かつその他の部分(側壁12、載置壁2)の肉厚を比較的厚くすることにより、鋳造時におけるバランスの良い凝固、型外しの容易さ、並びに整形・除去工程特に除去工程の工数の削減を実現することができる。
【0039】
なお、底壁11、側壁12および載置壁2の肉厚の関係は、図4に表示される底壁11、側壁12および載置壁2のみならず、すべての底壁11、側壁12および載置壁2に関して成り立つ関係である。
【0040】
なお、底壁11の肉厚t11は、包埋皿が樹脂性の場合、鋳造時の凝固特性のみを考慮するならば、実験した範囲内では薄ければ薄いほど好ましいことがわかっている。しかし、極端に底壁11の厚さt11を小さくすると、溶融パラフィンを注湯して温度が上昇した際に底壁11が変形するおそれもあるし、また、包埋皿1の製造歩留まりも低下する。従って、底壁11の厚さt11は0.2mm以上とすることが好ましい。すなわち、底壁11の厚さt11は、好適には0.2〜0.5mm、より好ましくは0.3〜0.4mmに設定される。
【0041】
図示された形状の包埋皿1を樹脂射出成形法で一体成形するにあたって、底壁11の肉厚t11を上記のように0.2〜0.5mmの範囲とするには、流動性の良い樹脂材料を用いる必要がある。また、包埋皿1には耐薬品性および耐衝撃性も必要とされる。更に、パラフィンの鋳造が良好に行われているかの判定並びに、凝固が完了したか否かを外側から容易に判定できるように、包埋皿1は透明であることが好適である。以上の条件を満足するため、包埋皿1は、微結晶性のポリイミドにより形成することが好適である。微結晶性のポリイミドを用いて、通常の樹脂射出成形法により包埋皿1を製造した場合、底壁11の肉厚t11は0.4mm程度まで薄くすることができた。
【0042】
なお、射出成形型を改良することにより、底壁11の肉厚t11を薄くすることも可能である。例えば、図7に概略的に示すように、包埋皿1用の金型ペア30のうち一方の金型31に、スライド可能な部分31aを設ける。そして、金型31、32間に溶融樹脂を射出し、金型31、32間のキャビティ33に樹脂が充填された後、溶融樹脂の凝固前に、部分31aを移動し、キャビティ33のうち包埋皿1の底壁11に相当する部分33aを狭める。このように製造することにより、底壁11の肉厚t11を、通常の射出成形法により製造できる限界肉厚より小さくすることができる。この場合、包埋皿1の材料は上記の微結晶性のポリイミド以外を用いることも可能であるが、微結晶性のポリイミドを用いることが好ましい。
【0043】
なお、以上においては、包埋皿1を樹脂射出成形法により一体成形する前提で説明を行ったが、これには限定されない。キャビティ10の上部と下部を異なる形状にする上記実施形態の第1特徴部分に関しては、包埋皿1をステンレス等の金属材料から製造する場合でも適用することができ、また、包埋皿1を塩化ビニール等の樹脂フィルムを原料として真空成形する場合にも適用することができる。さらには、包埋皿1の材料を問わず、包埋皿1の成形後の追加工により上記実施形態の第1特徴部分を実現してもよい。また、包埋皿1の肉厚を部位により変化させる本実施形態の第2の特徴に関しては、材料を問わず包埋皿1の成形後の追加工により実現してもよい。しかしながら、上記第1および第2の特徴を最も低コストで具現化するには、包埋皿1を樹脂射出成形法により一体成形することが好適である。
【0044】
なお、図2乃至図6に図示された包埋皿1の使用方法は、図1(c)に示す整形・除去工程が廃止または大幅に削減される点を除いて、図1を参照して従来の技術の項にて説明したものと同一である。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、包埋処理の作業工数および作業時間をを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】包埋処理の各工程を説明する図。
【図2】本発明による包埋皿の一実施形態を示す斜視図。
【図3】図1におけるIII−III矢視図であり、断面に現れる要部のみを示す図。
【図4】図1におけるIV−IV矢視図であり、断面に現れる要部のみを示す図。
【図5】図1に示す包埋皿を上方から見た平面図。
【図6】図1に示す包埋皿を下方から見た平面図。
【図7】図1に示す包埋皿を成形するための金型を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1 包埋皿
2 載置壁
10 キャビティ
11 底壁
12 側壁
13 側壁下部
14 側壁上部
31a 金型のスライド可能な部分
S 検体
P、P1 鋳込み材料(パラフィン)
h キャビティ下部の高さ
t11 底壁の厚さ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an embedding dish in which a specimen such as a cut human body tissue is cast with a casting material such as paraffin.
[0002]
[Prior art]
When a specimen such as a human tissue is observed with a microscope, the specimen is first subjected to processing such as drug processing using a specimen processing container called a cassette. For a summary of drug processing and a specific example of a cassette, see Japanese Patent Application No. 11-296806 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-116670) by the same applicant as the present application.
[0003]
The specimen that has been subjected to the chemical treatment or the like is cast into paraffin using a mold called an embedding dish, and then sliced together with the paraffin into thin pieces and used for microscopic observation. The specific procedure will be described below with reference to FIG.
[0004]
First, as shown in FIG. 1A, the embedding dish 100 is placed on a suitable table (not shown), the specimen S is accommodated in the cavity 101 of the embedding dish 100, and the embedding dish 101. Place the cassette 120 on top. Then, molten paraffin P is poured from above the cassette 120. A plurality of holes 121 are formed in the bottom wall of the cassette 120, and the paraffin P fills the cavity 101 of the embedding dish 100 through the holes 120. Next, the embedding plate 101 is placed on the cooling plate 140 in the state as it is. The paraffin P is deprived of heat by the cooling plate 140 and outside air and solidifies. At this time, the paraffin P existing in the cavity 101 of the embedding dish 100 is combined with the paraffin P existing in the cassette 120 via the paraffin P existing in the hole 120 of the cassette 120. Are integrated (the casting process).
[0005]
Next, as shown in FIG. 1B, the cassette 120 is removed from the embedding dish 100. The substantially truncated pyramid-shaped paraffin block P1 is firmly attached to the bottom surface of the removed cassette 120 (the mold removing step).
[0006]
Next, as shown in FIG. 1 (c), the paraffin block P1 is arranged so that the range of about 2 mm from the tip of the paraffin block P1 has a prismatic shape having a predetermined cross-sectional shape (shape dimension suitable for being placed on the slide). Shaving and removing unnecessary paraffin P2 that interferes with subsequent processes (the shaping / removal process).
[0007]
Next, as shown in FIG. 1D, the tip of the paraffin block P1 is thinly sliced to create a plurality of thin pieces including the specimen S (the slicing step). In the shaping / removing step, the tip of the paraffin block P1 has a prismatic shape because it is inconvenient for subsequent handling if the slices have different sizes. This is to make the shape.
[0008]
The specimen-containing thin piece obtained in this way is placed on a preparation and used for microscopic observation.
[0009]
The functions required for the embedding dish used as described above include the following. (1) The mold can be easily removed. (2) A cast product capable of minimizing the man-hour required for the shaping / removal process can be formed. (3) The molten paraffin must be solidified in a well-balanced manner so that no tearing or the like occurs during solidification. (4) Rapidly solidify molten paraffin.
[0010]
In order to satisfy the above (1), the shape of the cavity of the conventional embedding dish is generally a truncated pyramid shape. In short, by taking a sufficient draft, the part of the paraffin block P1 is easily removed from the embedding dish. However, in this case, the above (2) is not satisfied. That is, if the draft angle is increased, the shaping process described above takes time, so the draft angle is preferably as small as possible.
[0011]
As an embedding dish developed to achieve both (1) and (2) above, it is disclosed in Japanese Patent Application No. 11-296400 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-116669) by the same applicant as the present application. There is something. The embedding dish disclosed here separates the bottom wall portion of the cavity and allows the paraffin block to be easily extracted from the embedding dish by extruding the bottom wall after solidification of paraffin. Meet the conflicting requirements of minimizing draft and ease of mold removal. However, it cannot be denied that the embedding dish is composed of two separate parts, which makes the handling somewhat troublesome, makes the storage of parts troublesome, and leads to an increase in manufacturing cost.
[0012]
By the way, conventional embedding dishes are mainly made by press-molding stainless steel. Although stainless steel embedding dishes have the advantage of high durability, stainless steel has a large specific heat and high thermal conductivity (compared to resin), so the above requirements (3) and (4) are not met. There are many problems. First, in the embedding dish made of stainless steel, the poured paraffin immediately starts to solidify, so that uneven casting is likely to occur.
[0013]
In order to prevent this, the preheating of the embedding dish is usually performed before casting, but if this is done, the coagulation time is significantly increased and workability is greatly deteriorated. In addition, when a cooling plate is used to promote cooling, only the portion in contact with the cooling plate is rapidly cooled due to the high thermal conductivity of stainless steel, and internal strain may occur, causing cracks in the paraffin block.
[0014]
In addition, since the stainless steel embedding dish is usually manufactured by press molding, it is difficult to form the cavity part so as to satisfy the above (1) and (2).
[0015]
As described above, since the stainless steel embedding dish has no merit other than the high durability, the embedding dish made of resin has been studied in recent years. However, even if it is not made of stainless steel, there is a problem related to coagulation even in the case of resin, and there is no embedding dish that can satisfy the above (3) and (4) at a level that can be completely satisfied. It is.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above situation, and a first object of the present invention is to easily perform mold removal and to reduce man-hours required for the shaping / removal process after casting. It is to provide an embedding dish that can be used.
[0017]
The second object of the present invention is to provide an embedding dish capable of rapidly solidifying molten paraffin while ensuring casting quality.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the first object, the present invention provides an embedding dish for carrying out an embedding process in which a specimen is cast with a casting material such as paraffin, and has a cavity into which the casting material is injected. Is defined by a bottom wall and a plurality of side walls erected on the periphery of the bottom wall, and the cavity has a cavity lower part on the bottom wall side and a cavity upper part located on the cavity lower part. An angle α formed between an inner surface of a portion of the side wall surrounding the cavity lower portion and an inner surface of the bottom wall is determined by an angle α between the inner surface of the side wall of the portion surrounding the cavity upper portion and the bottom. It is characterized by being smaller than the angle β formed by the inner surface of the wall.
[0019]
In order to achieve the second object, the present invention provides an embedding dish for performing an embedding process in which a specimen is cast with a casting material such as paraffin, and stands on a bottom wall and a peripheral edge of the bottom wall. A plurality of side walls defining a cavity into which casting material is injected together with the bottom wall, and a mounting wall provided around the opening of the cavity and for mounting a base material such as a cassette; The thickness of the bottom wall is smaller than the thickness of the side wall and the mounting wall.
[0020]
In order to integrally mold such an embedding dish by an injection molding method using a resin material, it is possible to slide at least a portion of the mold that forms the bottom wall, and a molten resin is placed in the mold cavity. After filling, it can be easily manufactured by sliding the slidable portion.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0022]
The embedding dish 1 has a placement wall 2 that provides a placement surface 2a on which a specimen processing cassette is placed. An edge wall 3 is erected on the periphery of the mounting wall 2 so as to surround the mounting wall 2.
[0023]
The contour of the peripheral edge of the mounting wall 2 exactly matches the contour of the peripheral edge of the sample processing cassette placed on the mounting wall 2, and a corner connecting the mounting wall 2 and the edge wall 3. The radius of the R portion 4 is also set as small as possible (specifically, about 0.5 mm). Therefore, unnecessary paraffin P2 adhering to the periphery of the cassette as described in the section of the prior art can be minimized.
[0024]
A recess is provided in the center of the mounting wall 2, and this recess becomes a cavity 10 in which a specimen is accommodated when the embedding process is performed. The cavity 10 is partitioned by a bottom wall 11 and a plurality of side walls 12 provided upright on the periphery of the bottom wall 11. Each side wall 12 includes a substantially vertical side wall lower portion 13 and a side wall upper portion 14 that is largely inclined.
[0025]
Legs 20 are provided on both long sides of the embedding dish 1. The height of the lower end of the leg 20 matches the height of the lower surface of the bottom wall 11. The leg 20 and the side wall 12 facing the leg 20 are connected by a rib 21. With this structure, even when molten paraffin is injected into the cavity 10 and the temperature of the embedding dish 1 rises, the rigidity of the embedding dish 1 as a whole is maintained. A plurality of windows 22 are formed in the leg 20. When the molten paraffin is injected into the cavity 10, the window 22 allows the air flow 23 shown in FIG. 3 to flow smoothly and promotes solidification of the molten paraffin.
[0026]
Next, the cavity 10 will be described in detail. In particular, as shown in detail in FIG. 3, the cavity 10 includes a cavity lower part 10 a located on the bottom wall 11 side and surrounded by a plurality of side wall lower parts 13, and a plurality of side wall upper parts located above the cavity lower part 10 a. 14 and a cavity upper part 10 b surrounded by 14. The cavity lower part 10a is a part in which the specimen is actually embedded in the paraffin block, that is, a part that forms a part to be sliced in the slicing step in the paraffin block described in the section of the prior art.
[0027]
In the embedding dish 1 according to the present embodiment, the shape of the paraffin block (see FIG. 1 (c)) after completion of the shaping / removal process described in the section of the prior art is completely shaved after the casting is finished. The cavity lower part 10a has a substantially prismatic shape (thin square plate shape) so that the cavity upper part 10b can be easily removed from the mold so that the cavity upper part 10b can be easily removed. It is trapezoidal.
[0028]
That is, the angle α formed by the inner surface of the bottom wall 11 (upper side surface in the figure) and the inner surface of the side wall lower portion 13 is set to 90 degrees or a value larger than 90 degrees and as close as possible to 90 degrees. In other words, the draft for removing the paraffin block from the cavity lower part 10a is set to 0 degree or a value larger than 0 degree and as close as possible to 0 degree. The angle α is most preferably 90 degrees (in fact, since the embedding dish 1 itself is flexible, if the embedding dish 1 is formed as shown in the drawing, the angle α is 90 degrees. It is possible to remove the block from the embedding dish 1). However, since the embedding dish 1 is manufactured by a resin injection molding method, the angle α corresponds to the minimum draft required for removing the embedding dish 1 from the embedding dish 1 mold. In actual products, it is set to around 5 degrees. Considering the above points, it is preferable to set the angle α to a value as small as possible in the range of 90 to 96 degrees according to the method of manufacturing the embedding dish 1.
[0029]
Further, the angle β formed by the inner surface of the bottom wall 11 (upper side surface in the figure) and the inner surface of the side wall upper portion 14 is set to a value sufficiently larger than the angle α. The angle β can be any value as long as it allows the paraffin block to be easily extracted from the embedding dish 1, but in the illustrated embodiment, the angle β is set to about 120 degrees. Yes.
[0030]
As described above, the angle α formed by the side wall lower portion 13 and the bottom wall 11 is set small, and the angle β formed by the side wall upper portion 14 and the bottom wall 11 is set large, thereby reducing labor and shaping in the shaping / removing process. The conflicting requirement of easy removal can be satisfied.
[0031]
The height h of the cavity lower part 10a is preferably set to 1 to 3 mm. If the height h is smaller than 1 mm, it is difficult to ensure that the specimen is surely embedded in the region corresponding to the cavity lower part 10a. If the height h is larger than 3 mm, the paraffin block is removed when removing the mold. This is because it becomes difficult. The height h of the cavity lower part 10a is set to about 1/3 of the total height H of the cavity 10.
[0032]
The relationship between the angle α formed by the side wall lower portion 13 and the bottom wall 11 and the angle β formed by the side wall upper portion 14 and the bottom wall 11 is a relationship that holds for all of the plurality of side walls 12.
[0033]
Next, the thickness setting of each part of the embedding dish 1 is demonstrated with reference to FIG.
[0034]
The wall thickness t11 of the bottom wall 11 is set to a smaller value than the wall thicknesses t13, t14, t2 of other portions. Since the wall thickness t11 of the bottom wall 11 is a portion that contacts the cooling plate 140 in the casting process, it greatly affects the solidification process of paraffin. When the embedding dish 1 is a resin injection molded product, since the thermal conductivity of the bottom wall 11 is low (compared to the case where the embedding dish 1 is made of metal), the thickness t11 of the bottom wall 11 is If it is not sufficiently thin, the solidification rate of paraffin will be extremely slow. As a result of the experiment, the inventor of the present application has found that the solidification rate of paraffin is sufficiently high in practice by setting the thickness t11 of the bottom wall 11 to 0.5 mm or less. It has also been found that when the thickness exceeds 0.5 mm, the solidification rate of paraffin becomes so slow that it becomes a practical problem. Therefore, the thickness t11 of the bottom wall 11 is set to 0.5 mm or less. Thus, by reducing the thickness t11 of the bottom wall 11, the molten paraffin poured into the cavity 10 is solidified with directivity from the portion in contact with the bottom wall 11 upward, Quality paraffin blocks can be obtained.
[0035]
On the other hand, the thickness of the other part of the embedding dish 1 is relatively large in the range of 0.6 to 1.0 mm. The reason is as follows.
[0036]
First, the reason why the side wall 12 is not made thin is that if the side wall 12 is made too thin, the side wall 12 remains stuck to the paraffin even if the embedding dish 1 is bent at the time of removing the mold (the relationship between the paraffin and the side wall 12). This is because removal of the mold becomes extremely difficult because air does not enter between them.
[0037]
The reason why the mounting wall 2 is not made thin is that the mounting wall 2 is given a relatively large heat capacity, and the molten paraffin that enters between the bottom wall of the cassette and the mounting wall 2 at the time of casting is quickly solidified. This is to make it happen. If the mounting wall 2 is made thin to reduce the heat capacity, molten paraffin that enters between the bottom wall of the cassette and the mounting wall 2 at the time of casting enters the edge wall 3 and then the unnecessary paraffin. A lot of man-hours are required to remove P2 (see FIG. 1).
[0038]
As described above, by reducing the thickness of the bottom wall 11 and relatively increasing the thickness of the other portions (side wall 12 and mounting wall 2), solidification and mold release with good balance during casting can be achieved. And the reduction of man-hours in the shaping / removing process, particularly the removing process.
[0039]
The thickness relationship between the bottom wall 11, the side wall 12, and the placement wall 2 is not limited to the bottom wall 11, the side wall 12, and the placement wall 2 shown in FIG. This is a relationship that holds for the mounting wall 2.
[0040]
It is known that the thickness t11 of the bottom wall 11 is preferably as thin as possible within the experimental range if only the solidification characteristics at the time of casting are taken into consideration when the embedding dish is resinous. However, if the thickness t11 of the bottom wall 11 is extremely reduced, the bottom wall 11 may be deformed when molten paraffin is poured and the temperature rises, and the production yield of the embedding dish 1 also decreases. To do. Therefore, the thickness t11 of the bottom wall 11 is preferably 0.2 mm or more. That is, the thickness t11 of the bottom wall 11 is suitably set to 0.2 to 0.5 mm, more preferably 0.3 to 0.4 mm.
[0041]
When the embedding dish 1 having the illustrated shape is integrally formed by the resin injection molding method, the fluidity is good in order to set the thickness t11 of the bottom wall 11 in the range of 0.2 to 0.5 mm as described above. It is necessary to use a resin material. The embedding dish 1 is also required to have chemical resistance and impact resistance. Furthermore, it is preferable that the embedding dish 1 is transparent so that it can be easily determined from the outside whether the casting of the paraffin is performed well and whether the solidification has been completed. In order to satisfy the above conditions, the embedding dish 1 is preferably formed of microcrystalline polyimide. When the embedding dish 1 was manufactured by using a normal crystalline resin injection molding method using microcrystalline polyimide, the wall thickness t11 of the bottom wall 11 could be reduced to about 0.4 mm.
[0042]
The wall thickness t11 of the bottom wall 11 can be reduced by improving the injection mold. For example, as schematically shown in FIG. 7, a slidable portion 31 a is provided in one mold 31 of the mold pair 30 for the embedding dish 1. Then, after the molten resin is injected between the molds 31 and 32 and the cavity 33 between the molds 31 and 32 is filled with the resin, the part 31 a is moved before the molten resin is solidified. A portion 33a corresponding to the bottom wall 11 of the filling plate 1 is narrowed. By manufacturing in this way, the wall thickness t11 of the bottom wall 11 can be made smaller than the limit wall thickness which can be manufactured by a normal injection molding method. In this case, the material of the embedding dish 1 can be other than the above-mentioned microcrystalline polyimide, but it is preferable to use microcrystalline polyimide.
[0043]
In the above description, the embedding dish 1 has been described on the assumption that it is integrally formed by a resin injection molding method. However, the present invention is not limited to this. The first characteristic portion of the above embodiment in which the upper part and the lower part of the cavity 10 have different shapes can be applied even when the embedding dish 1 is manufactured from a metal material such as stainless steel. The present invention can also be applied to vacuum forming using a resin film such as vinyl chloride as a raw material. Furthermore, you may implement | achieve the 1st characteristic part of the said embodiment by the additional process after the shaping | molding of the embedding dish 1 irrespective of the material of the embedding dish 1. FIG. Moreover, you may implement | achieve the 2nd characteristic of this embodiment which changes the thickness of the embedding dish 1 with a site | part by the additional process after the formation of the embedding dish 1 regardless of a material. However, in order to realize the first and second features at the lowest cost, it is preferable to integrally mold the embedding dish 1 by a resin injection molding method.
[0044]
In addition, the method of using the embedding dish 1 illustrated in FIGS. 2 to 6 is described with reference to FIG. 1 except that the shaping / removal process shown in FIG. 1 (c) is abolished or greatly reduced. This is the same as that described in the section of the prior art.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to reduce the work man-hours and work time of the embedding process.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining each step of embedding processing.
FIG. 2 is a perspective view showing an embodiment of an embedding dish according to the present invention.
FIG. 3 is a view taken along the line III-III in FIG. 1 and showing only a main part appearing in a cross section.
4 is a view taken in the direction of arrows IV-IV in FIG. 1 and showing only the main part appearing in the cross section.
FIG. 5 is a plan view of the embedding dish shown in FIG. 1 as viewed from above.
6 is a plan view of the embedding dish shown in FIG. 1 as viewed from below. FIG.
7 is a cross-sectional view schematically showing a mold for forming the embedding dish shown in FIG. 1. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Embedment plate 2 Placement wall 10 Cavity 11 Bottom wall 12 Side wall 13 Side wall lower part 14 Side wall upper part 31a Mold slidable part S Sample P, P1 Casting material (paraffin)
h Cavity bottom height t11 Bottom wall thickness

Claims (2)

検体を鋳込み材料で鋳込む包埋処理を実施するための包埋皿において、
鋳込み材料が注入されるキャビティを有し、
前記キャビティは、底壁と前記底壁の周縁に立設された複数の側壁とにより区画されており、
前記キャビティは、底壁側のキャビティ下部と前記キャビティ下部の上に位置するキャビティ上部とを有しており、
前記側壁のうち前記キャビティ下部を囲んでいる側壁下部の内側表面と前記底壁の内側表面とが成す角度αは、90〜96度であって、かつ、前記側壁のうち前記キャビティ上部を囲んでいる側壁上部の内側表面と前記底壁の内側表面とが成す角度βより小さいことを特徴とする、包埋皿。
In embedding boat for carrying out the embedding process casting a material narrowing cast specimens,
Having a cavity into which the casting material is injected,
The cavity is defined by a bottom wall and a plurality of side walls provided upright at the periphery of the bottom wall;
The cavity has a cavity lower part on the bottom wall side and a cavity upper part located on the cavity lower part,
An angle α formed between an inner surface of a lower side wall of the side wall surrounding the lower portion of the cavity and an inner surface of the bottom wall is 90 to 96 degrees, and the upper side of the cavity of the side wall is surrounded. An embedding dish characterized by being smaller than an angle β formed by the inner surface of the upper side wall and the inner surface of the bottom wall.
前記キャビティ下部は、高さが1〜3mmの、角柱形状または角錐台形状であることを特徴とする、請求項1に記載の包埋皿。The embedding dish according to claim 1, wherein the lower part of the cavity has a prismatic shape or a truncated pyramid shape with a height of 1 to 3 mm .
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