JP4691274B2 - Panel for assembly furniture and assembly furniture - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日用品や書類等を収納するために用いられる組立家具用パネル及び組立家具に関する。
【0002】
【背景技術】
従来から、家具には木材が使用されている。近年では押出し成形等による合成樹脂パネルも利用されており、特に木質粉末を含有した合成樹脂材料では木肌のような感触が得られるため好評である。
このような合成樹脂パネルでは、成形時の高温から冷却した際のヒケ防止及びパネルの軽量化を図るため、中空構造とされることが多い。この中空構造は複数の管状の空洞が並列配置されたものであり、断面形状はいわゆる目の字型の構造となっている(特開2000ー283126号参照)。パネルの強度が不足している場合、適宜金属棒を前記空洞に装着し、強度を高める措置がとられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような補強方法では、パネルの利用形態、例えば、曲げ強度がかかる水平な棚板に使用されるものか、専ら軸力の垂直な側板に使用されるものかによって、補強状態を変える必要があった。補強状態が異なると棚板用パネルと側板用パネルとで空洞配置等の構造を変える必要があり、パネルを共有化することが困難であった。また、パネルを共有化できないため、製造コストが高くなるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、パネルの利用形態によらず、共用できる組立家具用パネル及びこのパネルを用いた組立家具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は以下の構成を採用して前記目的を達成しようとするものである。
請求項1記載の発明は組立家具1を構成する組立家具用パネル10,10A,10Bであって、内部に複数の空洞が並列配置され、この空洞の何れかには異なる用途で利用される補強材収納部14A,14B,15A,15Bが形成され、任意の前記補強材収納部を選択して収納される補強材13,13Aを有することを特徴とする。
【0006】
この構成の本発明では、パネルに設けられた空洞には異なる用途で利用される補強材収納部が形成されているため、パネルの利用形態に応じて空洞配置を変える必要がない。従って、全てのパネルを同一形状で成形することができ、パネルの共有化を図ることができる。これにより、製造コストの低下も図ることができる。パネルの内部に複数の空洞が形成されているため、パネルの軽量化を図ることができる。さらに、予め補強材収納部の数を多く形成しておけば、必要に応じて補強材を増やすことができ、耐荷重性能の向上を図ることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の組立家具用パネルにおいて、前記組立家具は棚1であり、前記空洞の何れかには棚板用補強材収納部15A,15B及び側板用補強材収納部14A,14Bが形成されていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、空洞の何れかに棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部を形成することにより、パネルが棚板用であるか、側板用であるかを区別することなく製造することができるため、生産性が向上する。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の組立家具用パネルにおいて、前記棚板用補強材収納部及び前記側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補強材13,13A及び側板用の補強材13,13Aが組み立てた際に互いに交差しない配置とされていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補強材及び側板用の補強材が組み立てた際に互いに交差しない配置とされているため、補強材に補強材同士の接合用のねじ孔等をあける必要がない。そのため、補強材の製造に手間がかからず、組立家具用パネルの製造時間を短縮することができる。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1から3何れかに記載の組立家具用パネルにおいて、前記補強材は金属製の角パイプであり、その端部にはねじ孔162,132Aが設けられていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、金属製の補強材は高い補強効果を有するので、少ない本数でパネルの強度を高めることができる。補強材端部にねじ孔を設けることにより、パネルにパネル同士の接合用の部位を形成することができる。また、このねじ孔を利用して、家具を組み立てた際、脚部となる補強材にアジャスタ等を設置することができる。端部のねじ孔は金属製角パイプに溶接することで形成してもよく、あるいはナットを埋設して形成することも可能である。
【0010】
請求項5記載の発明は請求項1から4何れかに記載の組立家具用パネルにおいて、前記複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さの中実材からなり切削加工が可能な切削加工部11が形成されていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さの中実材からなる切削加工部が設けられているので、この切削加工部に背板用溝111を形成することができる。また、組み立て時にパネル同士の奥行き寸法をあわせる際、この切削加工部を削ることで調整することができる。
【0011】
請求項6記載の発明は内部に複数の空洞が並列配置され、組立家具用パネルとなる組立家具用の垂直パネル10および水平パネル10A,10Bを複数組み合わせて構成される組立家具1であって、前記パネルの空洞の何れかには補強材13,13Aが収納され、各パネルの補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、組立家具は内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用の垂直パネルおよび水平パネルを組み合わせて構成されるため、組立家具自体の重さを軽減することができる。また、各補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されることにより、組立家具に作用する荷重を補強材に負担させることができるため、パネルに直接作用する荷重負担を軽減して、組立家具の強度を高めることができる。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の組立家具において、前記補強材はビーム部16,16Aとこのビーム部の端部に結合されかつ各パネルの端面に埋設されるプレート部17とからなり、各補強材同士の連結は前記プレート部を介して行われることを特徴とする。
この構成の発明によれば、補強材同士の連結はプレート部を介して行うことにより、補強材のビーム部端部以外の部分で、補強材同士を接合できるため、接合の自由度が向上し、補強材同士の接合状態によって補強材の形状等を変える必要がないので補強材の共用も図り易い。また、プレート部はパネルの端面に埋設されるため、パネルの端部から突出することが無く、連結部分の外観が良好となる。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の組立家具1において、前記プレート部と前記ビーム部との接合は、ビーム部端部に設けられたねじ孔162,132Aへの前記プレート部のねじ締め付け及び前記プレート部と前記ビーム部に形成された凹凸の凹凸係合によるものであることを特徴とする。
この構成の発明によれば、プレート部はビーム部端部に設けられたねじ孔へ締め付けられ、ビーム部に凹凸係合されるため、プレート部はビーム部に確実に固定される。また、凹凸係合によりねじ締め付け時のプレート部の共回りを防止できる。
【0014】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の組立家具において、前記凹凸係合は前記ビーム部端部に設けられた凸部163とプレート部に設けられた凹部171とを係合させることであることを特徴とする。
この構成の発明によれば、ビーム部端部に設けられた凸部とプレート部に設けられた凹部とを係合させるため、係合作業が容易である。プレート部をビーム部端部に設けられたねじ孔へ締め付けるためのねじを挿入するねじ用挿入孔172の一部を切り欠いたり、ねじ用挿入孔の周辺に貫通孔を設けたりするだけで凹部が形成されるので、プレート部の製造が容易である。
【0015】
請求項10記載の発明は請求項7から9何れかに記載の組立家具において、何れかの前記補強材のビーム部にねじ止めされた前記プレート部と他の前記補強材との接合はカム21を回転させることにより係合及び係合解除が行われる回転カム式接合具20で行われることを特徴とする。
この構成の発明によれば、回転カム式接合具を採用することにより、カムを回転させるだけで、係合及び係合解除できるので、ねじ等で接合する場合に比べ接合が容易である。また、補強材のプレート部と他の補強材とが接合されることにより、補強材は補強材が収納される空洞内に確実に固定されるため、パネルの強度がより高くなる。
【0016】
請求項11記載の発明は、請求項10記載の組立家具において、前記回転カム式接合具は前記パネルの端部近傍に埋設される偏芯カム21及びこの偏芯カム21の側面に挿入される固定ピン22とを有し、前記固定ピンの挿入後、前記偏芯カムをパネル表面側から回転させることで前記固定ピンと前記偏芯カムとが係合することを特徴とする。
この構成の発明によれば、家具を組み立てた際、プレート部と他の補強材とが接合されるような位置に偏芯カムを埋設し、それぞれの偏芯カムに固定ピンを挿入し、偏芯カム同士を固定ピンにより連結した後、パネル表面から偏芯カムを回転させる。すると固定ピンが偏芯カムに係合し、ビーム部にねじ止めされたプレート部と他の補強材とが接合される。これにより、プレート部と他の補強材との接合が容易となる。
組立家具を廃棄したい場合は、偏芯カムを係合方向と反対方向に回転させることで、固定ピンの係合が解除される。これにより、プレート部と他の補強材とが分離でき、解体が容易となる。
【0017】
請求項12記載の発明は請求項6から11何れかに記載の組立家具において、前記パネルの端部には目隠しカバー30が設けられ、この目隠しカバーは前記空洞に係合する突起31を有することを特徴とする。
この構成の発明によれば、目隠しカバーが設けられることにより、パネル端部が組立家具の外側に露出しても目隠しカバーで覆うことができるから、外観が良好となる。また、この目隠しカバーにはパネルの空洞に係合する突起が設けられているため、目隠しカバーの設置が容易となる。
【0018】
請求項13記載の発明は請求項6から12何れかに記載の組立家具において、組み立て時に脚部に位置する補強材の端部には脚部材6が設けられていることを特徴とする。
この構成の発明によれば、組立時に家具の脚部に位置する補強材の端部には脚部材が設けられているため、この脚部材をアジャスターとすれば、これにより組立家具の高さ調節が可能となる。また、この脚部材をキャスターにすれば組立家具の移動が可能となる。
【0019】
請求項14記載の発明は請求項6から13何れかに記載の組立家具1において、正面側に扉5が設置され、この扉の辺縁には縁部材52が設けられ、この縁部材は直線部520とコーナー部521とを有することを特徴とする。
この構成の発明によれば、正面側に扉を設けたため、組立家具に収納したものが飛び出てしまう虞がない。コーナー部及びこのコーナー部と接する家具の一部にマグネット等を設置し、扉がマグネットで固定されるようにしても良い。また、コーナー部にヒンジ等を設けて開閉可能とすることができる。
【0020】
請求項15記載の発明は、請求項6から14何れかに記載の組立家具において、隣り合う水平パネル同士の接合は同軸式の組立家具用連結具40を用いることを特徴とする。
この構成の発明によれば、組み立てた家具の収納部分を増やしたい場合は、既に組み立てられている家具の水平パネルに同軸式の組立家具用連結具で水平パネルを接合させる。これにより、容易に家具を大きくすることができる。また、この場合、すでに組み立てられている家具の垂直パネルを共有することとなるので、家具を二つ並べる場合に比べスペースをとらない。
【0021】
請求項16記載の発明は請求項6から15何れかに記載の組立家具の垂直パネル及び水平パネルを梱包するためのコーナー保護材100であって、一部の寸法は組み立て時の床面に対する一段目の水平パネルの下面の高さに対応しており、前記組立家具はノックダウン式であることを特徴とする。
この構成の発明によれば、組立家具はノックダウン式であるため、運搬等が容易である。また、組立家具を使用しない場合には、分解して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の場所をとらない。
さらに、コーナー保護材の一部の寸法は組み立て時の床面に対する一段目の水平パネルの高さに対応しているため、垂直パネルに水平パネルを取り付ける際、床面に設置したコーナー保護材の上に水平パネルを設置すれば、コーナー保護材によって水平パネルが支持される。これにより水平パネルを支えながら組み付ける必要がなくなるので、一人でも組み立てることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に基づいて説明する。
図1には本実施形態のノックダウン式の組立家具である棚1が示されている。この棚1は棚本体2と、この棚本体2の正面側に設置される扉5と、棚本体2の脚部に設けられる脚部材6とを備える。棚本体2は図面左側の棚構造2Aと、この棚構造2Aに取り付けられる図面中央部の棚構造2Bと、この棚構造2Bに取り付けられる図面右側の棚構造2Cとから構成される。それぞれの棚構造2Aから2Cの床面からの高さは同じである。これらの棚構造2Aから2Cは、合成樹脂製の組立家具用パネル10,10A,10Bを組み合わせることにより構成される。具体的には棚構造2Aから2Cは、垂直パネルである複数の側板用パネル10と、この側板用パネル10の内側面に接続され、水平パネルである棚板用パネル10A,10Bとを組み合わせて構成されている。
【0023】
図2に示すように棚構造2Bの一方の側板用パネル10は棚構造2Aと共有となっており、棚構造2Bの他方の側板用パネル10は棚構造2Cと共有となっている。側板用パネル10、棚板用パネル10A,10Bは平面矩形形状で、棚1の幅方向端部の長さが等しい。棚板用パネル10Bの棚1の奥行き方向(図2の紙面直交方向)端部の長さは棚板用パネル10Aの長さの2倍となっている。
【0024】
図3に棚板用パネル10Aの棚1の奥行き方向の断面図を示す。棚板用パネル10Aは棚板用パネル本体101Aと、この棚板用パネル本体101Aを補強するための組立家具用補強材である補強材13(図6参照)とを備える。
棚板用パネル本体101Aの内部には、図3に示される断面に直交する方向、すなわち棚板用パネル10Aの幅方向に延びる11個の空洞が配列され、各空洞は幅方向端部で開口されている。この複数の空洞は、配列の両端に設けられた側板用補強材収納部14A,14Bと、この側板用補強材収納部14A,14Bの隣に設けられた棚板用補強材収納部15A,15Bと、側板用パネル10の軽量化を図るための断面矩形形状の空洞121と、から構成される。
図面左側から5つ目の空洞は高い強度が必要な場合に補強材13が収納される補強材収納部15Cとなっている。
【0025】
側板用補強材収納部14Aは補強材13のビーム部16と略等しい断面形状の補強材収納部分141Aと、この補強材収納部分141Aに連通するダボ孔142Aとから構成され、補強材収納部分141Aは棚板用パネル本体101Aの空洞配列方向の端部側に形成されている。棚板用補強材収納部15Aも補強材収納部分151Aと、ダボ孔152Aとから構成される。
側板用補強材収納部14B及び棚板用補強材収納部15Bは補強材収納部分141B,151Bと、この補強材収納部分141B,151Bに連通する孔142B,152Bとから構成される。補強材収納部分141Bは棚板用パネル本体101Aの空洞配列方向の端部側に形成されている。
なお、補強材収納部分141Aと同じく補強材収納部分151A,141B,151Bは、ビーム部16の断面形状と略等しい断面形状となっている。
【0026】
側板用補強材収納部14A,14B、棚板用補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,141B,151A,151B及びダボ孔142A,152A、孔142B,152Bの棚板用パネル10Aの幅方向にあたる長さ寸法は略等しい。
図3に示すパネルは棚板用パネル10Aであるため、補強材13が棚板用補強材収納部15A及び15Bに収納されている。
【0027】
棚板用パネル本体101Aの空洞の配列方向の両端部は、パネル中実材からなる切削加工部11となっている。側板用補強材収納部14Bと隣り合う切削加工部11には背板用溝111が形成されており、側板用補強材収納部14Aと隣り合う切削加工部11は奥行き寸法を合わせるための調整部112となっている。
なお、棚板用パネル10Bは棚板用パネル10Aと同じ構造であり、棚板用パネル本体101B及び補強材13とを有する。側板用パネル10も棚板用パネル10Aと同じ構造であり、補強材13Aが側板用パネル本体101の側板用補強材収納部14A及び14Bに収納される。
また、これらのパネルの補強材収納部の配置は、棚板用パネル10A,10Bの棚板用補強材収納部15A,15Bに収納された補強材13と側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bに収納された補強材13Aとが組み立てた際に交差しない配置となっている。
図4に棚板用パネル本体101Aの切削の様子を示す。予め棚板用パネル本体101Aの内部に空洞を貫通させておき、その後、棚板用パネル本体101Aの表面を切削加工し、所定の大きさに形成する。
【0028】
図5及び図6に補強材13を示す。この補強材13はビーム部16及びビーム部16の両端部に設置されるプレート部17とから構成される。
図6に示されるようにビーム部16は金属製の角パイプであるビーム部本体160と、及びこのビーム部本体160の両端部に埋め込まれる端部材161とを有する。この端部材161はねじ孔162とこのねじ孔162の周囲に形成された凸部163とを備えている。
棚板用パネル10Aに使用される補強材13のビーム部16の長手方向の長さは、補強材収納部分151A,151Bの棚板用パネル10Aの幅方向にあたる長さと略等しく、ビーム部16は補強材収納部分151A,151Bに収納される。棚板用パネル10Bに使用されるビーム部16も棚板用パネル10Bの補強材収納部分151A,151Bの長さと等しくなっている。
【0029】
プレート部17は金属製の長円形状のプレートである。このプレート部17はビーム部16のねじ孔162にねじ止めされるため、ねじ18挿入のためのねじ用挿入孔172が形成されている。さらに、このプレート部17にはビーム部16に取り付けた際に端部材161の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿入孔172の一部を切り欠いて形成されている。また、プレート部17をビーム部16に取付け、補強材13を棚板用補強材収納部15A,15Bに収納した際に、ダボ孔152Aまたは142Aに当接する部分には、パネル同士の接合の際に使用される接合孔173が設けられている。
【0030】
補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが形成される棚板用パネル10Aの幅方向の端面部分にはプレート部17を収納するためのプレート部用凹部122が形成されている。補強材収納部分141Aとダボ孔142Aが形成される端面部分、補強材収納部分151Bと孔152Bが形成される端面部分も同様の構造となっている。また、棚板用パネル10B及び側板用パネル10の端面部分も同様の構造である。
【0031】
なお、側板用パネル本体101に収納される補強材13Aも、プレート部(図示略)とビーム部16Aを有しているが、側板用パネル本体101にはビーム部16Aのみが使用される。このビーム部16Aは金属製の角パイプであるビーム部本体160A(図12参照)と、端部材(図示略)とを有している。ビーム部16Aの長さは、このビーム部16Aが収納される側板用パネル10の補強材収納部分141A,141Bの長さと略等しい。
ビーム部本体160Aはビーム部本体160と同じ断面形状であり、同じ径寸法である。ビーム部本体160Aは端部内側にねじ孔132Aが刻設されており、このねじ孔132Aに端部材が螺合可能となっている。この端部材は端部材161と同じくねじ孔162と同様のねじ孔と、凸部163と同様の凹部とを有している。
【0032】
棚板用パネル10Aと側板用パネル10との接合はプレート部17を介し回転カム式接合具20により行われる。
回転カム式接合具20は偏芯カム21及びプレート部17の接合孔173を介して偏芯カム21に挿入される固定ピン22とを有する。
偏芯カム21は、円筒状の偏芯カム本体211、及びこの偏芯カム本体211の基端側に設けられ、偏芯カム本体211の径寸法よりも大きな径寸法の円形状の偏芯カム係止部212を備えている。偏芯カム本体211には円筒の円周方向に延びる楕円形状の挿入孔213が形成されており、この挿入孔213には固定ピン22が挿入される。棚板用パネル10Bを設置した際に、下面側となる棚板用パネル10Bの表面に予め設けられた偏芯カム用穴23から偏芯カム21は挿入され、偏芯カム本体211は棚板用パネル10Aのダボ孔152Aあるいはダボ孔142A(図14参照)に埋設される。
また、偏芯カム係止部212にはプラスドライバー用の係止溝212Aが刻設されている。
【0033】
図7及び図8に示すように、固定ピン22は、側板用パネル10に埋め込まれるブッシュ221と、このブッシュ221に一端が挿入される水平パネル支持シャフト222とを有する。
ブッシュ221は、内部に雌ねじ221Dが形成された円筒状のブッシュ本体221Aと、このブッシュ本体221Aの一端に設けられ、平面円形形状のフランジ部221Bと備える。フランジ部221Bの径寸法はブッシュ本体221Aの径寸法よりも大きい。また、フランジ部221Bにはマイナスドライバー用の係止部221Cが形成されている。さらに、ブッシュ本体221Aの外径はプレート部17の接合孔173の内径より大きくなっている。
【0034】
水平パネル支持シャフト222は,ブッシュ本体221Aに挿入される一端に雄ねじ222Bに刻設された円柱状の本体222Aと、この本体222Aの他端に設けられる係合部222Cと、この係合部222Cに設けられ偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入される挿入部222Dとから構成される。本体222Aの外径は、プレート部17の接合孔173の内径より小さいものとなっている。係合部222Cは円柱形状であり、挿入部222D及び本体222Aよりも小さな径寸法となっている。また、挿入部222Dの他端側の端面にはプラスドライバー用の係止部が刻設されている。
【0035】
このような回転カム式接合具20により棚板用パネル10Aと側板用パネル10とを接合する場合は以下の手順で行う。
まず偏芯カム21を棚板用パネル10Aの偏芯カム用穴23に挿入する。この際、偏芯カム21の挿入孔213が側板用パネル10に対向するように挿入する。
次に、側板用パネル10に予め設けられている固定ピン用穴24に、組み立て時に棚1の外側となる側板用パネル10の側面にフランジ部221Bが係止されるよう固定ピン22を挿入する。この際、固定ピン22の水平パネル支持シャフト222はプレート部17の接合孔173を介して、ダボ孔152A又は142Aに挿入され、ダボ孔152A又は142A内に埋設されている偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入部222Dが挿入される。
【0036】
さらに、偏芯カム21の偏芯カム係止部212の係止溝212Aにプラスドライバーを係止させ、偏芯カム21を回転させる。偏芯カム21の挿入孔213の縁部と、水平パネル支持シャフト222の挿入部222Dと係合部222Cの境界部分とを係合する。
これにより、側板用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合され、棚板用パネル10Aの補強材13にかかる荷重をプレート部17を介し、固定ピン22により側板用パネル10の補強材13Aに伝達することが可能となる。
なお、側板用パネル10に予め設けられている固定ピン用穴24はブッシュ本体221Aの外径と略同じ大きさの径であり、ブッシュ本体221Aが埋め込まれるものである。
また、側板用パネル10と棚板用パネル10Bとの接合も同様に行う。
【0037】
隣り合う棚板用パネル10A,10B同士の接合は側板用パネル10を介して図8に示す同軸式の組立家具用連結具40を用いて行う。棚構造2Bと棚構造2Cの棚板用パネル10Aと10Bの連結について説明する。
組立家具用連結具40は回転カム式接合具20の固定ピン22と、この固定ピン22のブッシュ221のフランジ部221B側から挿入される連結シャフト43とを備える。この連結シャフト43は固定ピン22の水平パネル支持シャフト222と同一形状、同一材質であり、ブッシュ本体221Aのフランジ部221B側から挿入され、一端に雄ねじ43B刻設された円柱状の本体43Aと、この本体43Aの他端に設けられる係合部43Cと、この係合部43Cに設けられ、偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入される挿入部43Dとから構成される。挿入部43Dにはプラスドライバー用の係止部43Eが設けられている。
【0038】
棚構造2Bと棚構造2Cとを連結するに当たり、図9に示すように、既に棚板用パネル10Bに接合された側板用パネル10に埋め込まれたブッシュ221のフランジ部221B側からブッシュ本体221A内部に刻設された雌ねじ221Dに連結シャフト43の雄ねじ43Bを螺合させる。この際、連結シャフト43の係止部43Eにプラスドライバーを係止させ、連結シャフト43を回転させて螺合する。
次に、ブッシュ221に螺合された連結シャフト43の挿入部43Dを棚板用パネル10Aに設置された偏芯カム21の偏芯カム本体211の挿入孔213に挿入させ、棚板用パネル10Aを側板用パネル10に固定する。
棚板用パネル10Aに設置された偏芯カム21を回転し、連結シャフト43と偏芯カム21とを係合させる。
これにより、図10及び図11に示すように棚板用パネル10Aと棚板用パネル10Bは側板用パネル10を介し、組立家具用連結具40により、同軸的に連結される。
一方、図11に示すように棚板用パネル10Bと棚板用パネル10Aを段違いにする場合は、側板用パネル10の内側面から所定位置に固定ピン22を挿入し、棚板用パネル10Aに予め設置された偏芯カム21に係合する。
【0039】
図12に棚本体2の脚部に設けられる脚部材6を示す。この脚部材6は、補強材13Aのビーム部16Aから端部材を取り外したビーム部本体160Aに取り付けられる。
脚部材6は、側板用パネル10の下側の端面に取り付けられる目隠しカバー30の脚部用孔32を介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに形成されたねじ孔132Aに螺合される脚部用ボルト61と、この脚部用ボルト61に螺合される貫通ナット62と、この貫通ナット62に螺合されるアジャスター63とを備える。
脚部用ボルト61はねじ孔132Aに螺合可能な径寸法を有するボルト部611と、貫通ナット62に螺合可能で、ボルト部611よりも小さな径寸法を有するボルト部612とを有しており、ボルト部611とボルト部612との境界部分には六角フランジ613が設けられている。
貫通ナット62は筒状の貫通ナット本体621と、この貫通ナット本体621の端部に形成された貫通ナットフランジ部622とを有する。貫通ナット本体621の貫通ナットフランジ部622が形成された端部と対向する端部にはマイナスドライバーを係止することが可能な切欠623が設けられている。
【0040】
アジャスター63は貫通ナット本体621に螺合される雄ねじ631とその下部に設けられるアジャスター本体632とから構成され、このアジャスター本体632が床面と接する端面にはプラスドライバー用の溝633が形成されている。
この脚部材6を取り付ける際には、予め、ビーム部16Aから端部材を取りはずしたビーム部本体160Aを側板用パネル本体101に挿入しておく。次に目隠しカバー30の脚部用孔32を介して、補強材13Aのビーム部本体160Aに脚部用ボルト61を螺合する。さらに、貫通ナット62の切欠623にマイナスドライバーを係止させ、貫通ナット62を貫通ナットフランジ部622側から脚部用ボルト61に螺合する。最後に、アジャスター63の溝633を利用して、貫通ナット62にアジャスター63を螺合する。
脚部材6は全ての側板用パネル10の補強材13Aの下部に取り付けられ、棚本体2には6コの脚部が取り付けられる。
【0041】
図13に棚本体2の正面側に取り付けられる扉5を示す。この扉5はガラス製の扉本体51と、この扉本体51の周囲に設けられる縁部材52とを有する。扉本体51は棚構造2A及び棚構造2Cの正面側と略同じ大きさの平面矩形形状である。縁部材52はアルミ製であり、扉本体51の直線部分に沿って設けられる直線部520と、扉本体51の角部に設けられるコーナー部521とを備える。扉本体51の長手方向に設けられる直線部520を介して対向する一対のコーナー部521の上下端には扉用突起523が形成され、上向きの扉用突起523は最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔(図示略)と、下向き扉用突起523は、最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔(図示略)と係合し、扉5が開閉可能となっている。また、他方の一対の対向するコーナー部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部521に当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネットが貼付されている。
なお、棚構造2Bには扉5は二つ設けられている。
【0042】
図14から図16に基づき棚本体2の棚構造2B,2Cの組立について説明する。
図14には棚構造2B,2Cの一段目の棚の分解斜視図が示されている。まず、側板用パネル10の下側の端面の空洞121に係合される突起31が設けられた目隠しカバー30を取り付ける。この目隠しカバー30を介して、側板用パネル10の補強材13Aのビーム部本体160Aの下側のねじ孔132Aに脚部材6を螺合する。棚構造2Bの一方の側板用パネル10には図示しないが既に棚構造2Aが取り付けられている。
次に一方の側板用パネル10に回転カム式接合具20を用い、一段目の棚構造2Bの棚板用パネル10Bの一端を取付ける。この際、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bの梱包に使用されていたコーナー保護材100をL字の頂点が上になるように床面に置き、棚板用パネル10Bの他端の下方を支持させる。コーナー保護材100の床面から頂点までの寸法は床面に対する棚板用パネル10A,10Bの下面の高さと等しくなっている。
【0043】
棚板用パネル10Bの他端及び棚板用パネル10Aの一端を棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介し組立家具用連結具40で同軸状に連結する。さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板用溝111に背板7を嵌め込む。なお、背板7は平面矩形形状であり、長手方向の長さが棚板用パネル10Aの背板用溝111の長さと等しくなっている。
【0044】
図15に二段目及び三段目の棚の分解斜視図を示す。棚構造2Bの側板用パネル10に回転カム式接合具20を用い、一段目と同様、二段目および三段目の棚板用パネル10Bを取付ける。二段目の棚板用パネル10A,10Bは同軸状に設置せず、段違いになるように棚構造2Bの他の側板用パネル10の所定位置に回転カム式接合具20で取り付ける。三段目の棚板用パネル10A,10Bを棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介し組立家具用連結具40で連結する。一段目と同様に背板7を側板用パネル10及び棚板用パネル10Aの背板用溝111に嵌め込む。
【0045】
図16に三段目と棚構造2A,2Bの天井に位置する四段目の分解斜視図を示す。四段目の棚板用パネル10A,10Bも上記と同様に棚構造2Bの他方の側板用パネル10を介して組立家具用連結具40で同軸的に取り付ける。側板用パネル10の上側の端面に、下側の端面と同様に空洞121に係合される突起31が設けられた目隠しカバー30を取り付ける。
【0046】
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、側板用パネル本体101及び棚板用パネル本体101A,101Bの内部に貫通する空洞を並列配置させ、補強材13又は補強材13Aを収納する側板用補強材収納部14A,14B及び棚板用補強材収納部15A,15Bを設けたため、パネルを側板用パネル10であるか、棚板用パネル10A,10Bであるかによって、空洞の配列を変える必要がない。棚板用パネル10A,10Bとして使用したい場合は棚板用補強材収納部15A,15Bに補強材13を収納すればよく、側板用パネル10として使用したい場合は側板用補強材収納部14A,14Bに補強材13Aを収納すればよい。そのため、全てのパネル本体を同一形状で成形することができ、パネルの共有化を図ることができる。これにより製造コストの低下も図ることができる。
【0047】
さらに側板用パネル本体101及び棚板用パネル本体101A,101Bの内部に補強材13又は補強材13Aを収納することにより側板用パネル10棚板用パネル10A,10Bの耐荷重性能を補強材13又は補強材13Aにより大幅に向上させることができるため、空洞121を複数個形成し、側板用パネル10棚板用パネル10A,10Bの肉厚を薄くして軽量化を図ることができる。
また、予め補強材収納部15Cを形成したため、必要に応じてこの補強材収納部15Cに補強材13を収納すれば良く、高荷重用にも対応できる。
さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bは合成樹脂製であるため、押出成形等により大量生産可能である。
【0048】
側板用補強材収納部14A,14B及び棚板用補強材収納部15A,15Bの補強材収納部分141A,141B,151A,151Bはビーム部16の形状に応じた形状であるため、ビーム部16又はビーム部16Aを挿入した際に補強材収納部分141A,,141B,151A,151B内でビーム部16又はビーム部16Aが、がたつくことなく、所定位置に固定される。さらに、これらの補強材収納部分に連通するダボ孔142A,152A、孔142B,152Bが形成されているため、側板用パネル本体101あるいは棚板用パネル本体101A,101Bの軽量化を図ることができる。
【0049】
また、これらの収納部の配置は、側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bに収納された補強材13Aと棚板用パネル10A,10Bの棚板用補強材収納部15A,15Bに収納された補強材13とが組み立てた際に交差しない用になっているため、補強材13又は補強材13Aに接合用の孔等をあける必要がない。そのため、補強材13又は補強材13Aの製造に手間がかからない。
側板用パネル本体101の空洞の配列方向の両端部には切削加工部11を設けたため、一方の切削加工部11の上下面には背板用溝111を形成し、背板7をはめ込むことができる。また、他方の切削加工部11は奥行き寸法を合わせるための調整部112を形成したため、組み立て時に微調整が可能である。なお、棚板用パネル本体101A,101Bも同様の効果を奏する。
【0050】
補強材13,13Aは金属製の角パイプであり高い補強効果を有するので、少ない本数で棚板用或いは側板用パネルの強度を高めることができる。
ビーム部本体160の両端部にはねじ孔162及びこのねじ孔162の周囲に凸部163が形成された端部材161埋め込まれるため、ビーム部本体160にねじ孔を溶接する場合に比べ手間がかからず、ねじ孔の成形が容易となる。
プレート部17はビーム部16のねじ孔162にねじ止めされるため、確実に固定され、ビーム部16から外れてしまう虞がない。
【0051】
ビーム部16に取り付けた際に端部材161の凸部163に係合される凹部171がねじ用挿入孔172を切り欠いて形成されているため、ビーム部16及びプレート部17を凹凸係合させることで、ねじ締め時のプレート部17の共回りを防止することができる。また、この凹部171はプレート部17のねじ用挿入孔172の一部を切り欠くだけで形成することができるので、プレート部17の製造が容易である。
また、補強材13と補強材13Aの連結をプレート部17を介して行うことにより、補強材13のビーム部16端部以外の部分で、補強材13と補強材13Aを接合できるため、接合の自由度が向上し、接合状態や接合位置によって補強材13の形状等を変える必要がないので、コスト低下を図ることができる。
【0052】
側板用パネル10あるいは棚板用パネル10A,10Bの補強材収納部分151Aとダボ孔152Aが形成される幅方向端面部分にはプレート部17を収納するためのプレート部用凹部122が形成されている。そのため、プレート部17が側板用パネル10あるいは棚板用パネル10A,10Bの端面部分から露出することがなく外観が良好となる。
補強材収納部分141Aとダボ孔142Aが形成されるパネル端面部分、補強材収納部分151Bと孔152Bが形成されるパネル端面部分も同様の構造となっており、同様の効果を奏する。
【0053】
プレート部17は金属製で長円形状であるため、パネル端部に埋設されることでねじ締め時の共回りの防止効果をより高めることができる。
プレート部17にはダボ孔152Aに当接する位置に、固定ピン22を挿入用の接合孔173が予め設けられており、このプレート部17を介し、固定ピン22により棚板用パネル10Aの補強材13にかかる荷重を側板用パネル10の補強材13Aに伝達することが可能となる。これにより、棚板用パネル10Aに作用する荷重を側板用パネル10の補強材13Aに負担させることができるため、棚板用パネル10Aに直接作用する荷重負担を軽減して、棚1の強度を高めることができる。
ビーム部16の端部に設けられたプレート部17を介し、棚板用パネル10Aの偏芯カム21に固定された固定ピン22により側板用パネル10と棚板用パネル10Aとが接合されるため、プレート部17により棚板用補強材収納部15A,15Bに棚板用パネル10Aのビーム部16が固定され、棚板用補強材収納部15A,15Bから抜けてしまうことがない。
【0054】
棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル10との接合が回転カム式接合具20により行われるため、円筒状の偏芯カム21を回転させるだけで、固定ピン22を係合或いは係合解除でき、ねじ等で固定した場合に比べ接合が容易である。
偏芯カム本体211が棚板用パネル10A,10Bのダボ孔152Aに埋設されるため、偏芯カム21用に空洞を設ける必要がなく、偏芯カム21の設置も容易である。
【0055】
偏芯カム本体211はダボ孔152A又は142Aに、固定ピン22のブッシュ本体221Aは側板用パネル10に埋設され、さらに、水平パネル支持シャフト222の本体222A、係合部222C及び挿入部222Dはダボ孔152A又は142Aに挿入される。従って、回転カム式接合具20は棚板用パネル10A,10B、側板用パネル10内部に設けられることとなり、棚本体2の表面に連結金具等を設ける必要がないので、外観が良好となり、棚1の使い勝手もよくなる。
また、偏芯カム係止部212にはプラスドライバー用の係止溝212Aが刻設されているため、プラスドライバーを用いて、固定ピン22を確実に係合させることができる。また、固定ピン22の係合を解除したい場合も容易に解除することができる。
【0056】
偏芯カム21の挿入孔213の縁部と、挿入孔213に挿入された水平パネル支持シャフト222の挿入部222Dと係合部222Cの境界部分とを係合し、棚板用パネル10A,10Bと側板用パネル10を接合するが、挿入部222Dの径は係合部222Cの径よりも大きいため、水平パネル支持シャフト222に棚板用パネル10A,10B方向に引っ張る力がかかっても挿入部222Dが挿入孔213の縁部にひっかかり外れてしまうことがない。
【0057】
円筒状のブッシュ本体221Aには一端にこのブッシュ本体221Aよりも大きな径のフランジ部221Bが設けられているため、固定ピン用穴24にブッシュ221を設置した際に、フランジ部221Bが側板用パネル10の外側面に係止され、ブッシュ221を側板用パネル10に埋め込みすぎてしまう虞がない。
ブッシュ本体221Aの内部には雌ねじ221Dが刻設され、水平パネル支持シャフト222の本体222Aのブッシュ221に挿入される側の端部には雄ねじ222Bが刻設されており、螺合接続されるので、はめ込み等の接続手段に比べて確実に接続することができる。
フランジ部221Bにはマイナスドライバー用の係止部221Cが形成されているため、マイナスドライバー等を用いて容易に水平パネル支持シャフト222の雄ねじ222Bに螺合することができる。また、棚1を解体する際、マイナスドライバーを係止部221Cに係止させ、ブッシュ221を反螺合方向に回転させれば容易に螺合が解除され、側板用パネル10と棚板用パネル10B,10Aとを分離させることができ容易に解体を行うことができる。
【0058】
組立家具用連結具40の連結シャフト43は固定ピン22の水平パネル支持シャフト222と同一形状、同一材質であるため、組立家具用連結具40の部材点数の削減を図ることができる。また、これにより、偏芯カム21を用いて連結シャフト43を固定することができ、さらに部材点数の削減を図ることができる。
固定ピン22は回転カム式接合具20にも組立家具用連結具40にも共通に使用できるため、共通使用できない場合に比べ部材点数が削減でき棚本体2の構造が簡略化される。
また、固定ピン22が側板用パネル10及び棚板用パネル10B内部に設置され、この固定ピン22に螺合される連結シャフト43が棚板用パネル10A,10Bのダボ孔152A,142Aに埋設され、偏芯カム本体211に係合されるため、組立家具用連結具40が棚本体2の表面に露出することがなく棚本体2の外観性が向上する。
【0059】
既に組み立てられている棚構造2Bの他の側板用パネル10を介して棚板用パネル10Aと棚板用パネル10Bが同軸式の組立家具用連結具40で連結させており、棚構造2Bと棚構造2Cとは側板用パネル10を共有するので、家具を二つ並べる場合に比べスペースをとらない。また、すでに取り付けられている側板用パネル10を介して棚板用パネル10A,10Bが連結されるので、必要に応じて容易に棚本体2を大きくすることができる。
【0060】
連結シャフト43のブッシュ221のフランジ223側に挿入される端部には雄ねじ43Bが刻設されているため、ブッシュ本体221Aの雌ねじ221Dと螺合することができ、連結シャフト43はブッシュ221に簡単に接続される。
また、棚1を解体する場合もこの螺合を解除すればよいので、解体が容易となる。挿入部43Dにはプラスドライバー用の係止部43Eが設けられているため、プラスドライバーを用いて容易にブッシュ221に固定することができる。一つのブッシュ221に連結シャフト43及び水平パネル用シャフト222が接続されるため、連結シャフト43、水平パネル用シャフト22それぞれに対応した部材を複数用意する必要がなくなり、棚本体2の構造が簡略化される。
【0061】
側板用パネル10の補強材13Aの下方に脚部材6を設けたため、棚本体2の一段目の棚板用パネル10A,10Bが床面に直接接することがない。従って、棚本体2内、特に一段目の通気がよくなる。
脚部材6の貫通ナット本体621にはマイナスドライバー用の切欠623が設けられいるため、脚部用ボルト61に容易に螺合することができる。また、アジャスター63の端面にはプラスドライバー用の溝633が形成されているため、アジャスター63の取り付けがしやすい。
【0062】
棚本体2の正面側に扉5を設けたため、棚内部に収納した物が飛び出てしまうことがない。扉本体51の長手方向に設けられる直線部520を介して対向する一対のコーナー部521の上下端には扉用突起523が形成され、上向きの扉用突起523は最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔(図示略)と、下向き扉用突起523は最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔(図示略)と係合し、扉5が開閉可能となっており、扉を引き戸にする場合に比べレールを形成する必要がないので、扉5の設置が簡単になる。
また、他方の一対の対向するコーナー部521及び扉5を閉じた際にこのコーナー部521に当接する棚板用パネル10A,10Bにはマグネットが貼付されているため、確実に閉まり、容易に開くことができる。
この扉本体51はガラス製のため、棚本体2の内部が見え、収納物を把握しやすい。縁部材52はアルミ製であるため、ガラス製の扉本体51を補強することができ、割れにくくすることができる。
【0063】
側板用パネル10の下側の端面及び上側の端面に目隠しカバー30を取り付けることにより、端面を目隠しカバーで覆うことができるから、空洞121等が露出せず外観が良好となる。また、この目隠しカバー30には側板用パネル10の空洞121に係合する突起31が設けられているため、目隠しカバー30の取り付けが容易となる。
【0064】
棚1はノックダウン式であるため、運搬等が容易である。また、棚1を使用しない場合には、分解して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の場所をとらない。
さらに、側板用パネル10及び棚板用パネル10A,10Bの梱包に用いられるL字型のコーナー保護材100はL字の頂点が上になるように床面に置いた際、床面から頂点までの寸法は床面に対する棚板用パネル10A,10Bの下面の高さと等しくなっているため、側板用パネル10に棚板用パネル10A,10Bを取り付ける場合、床面に設置したコーナー保護材100の上に一段目の棚板用パネル10A,10Bを設置すれば、コーナー保護材100によって棚板用パネル10A,10Bが支持される。これにより棚板用パネル10A,10Bを支えながら組み付ける必要がなくなるので、一人でも組み立てることができる。
【0065】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では回転カム式接合具20の固定ピン22はブッシュ221と水平パネル支持シャフト222とからなり、この固定ピン22に連結シャフト43を挿入することで組立家具用連結具40として使用できるとしたが、固定ピンはブッシュと水平パネル支持シャフトとから構成されていなくてもよく、固定ピンは回転カム式接合具のみに使用でき、組立家具用連結具には使用できないものとしてもよい。
また、固定ピン22のブッシュ221のフランジ部221Bは形成されていなくてもよい。さらに、このフランジ部221Bの係止部221Cは形成されていなくてもよい。
【0066】
補強材13のビーム部16の両端部にはねじ孔162が形成された端部材161を埋め込んだが、ビーム部16の両端部を溶接加工して、ねじ孔162を設けてもよい。
また、プレート部17にはねじ用挿入孔172に連通する凹部171を設けたが、図17に示すように、ねじ用挿入孔172の周囲に貫通孔を設けてもよい。
また、プレート部17は長円形状に限らず、取り付けられる各パネルの端面に収納可能な形状であればよい。また、プレート部17はビーム部16に螺合固定されるものとしたが、これに限らず、単にはめ込み固定されるものでもよい。
【0067】
扉本体51はガラス製としたがアクリル板等でもよく、収納するものによっては扉本体51を透明な材料とせず、棚1の内部を見せないようにしてもよい。
また、本実施形態では棚板用パネル10A,10Bの幅方向の端部の長さを等しいものとしたが、収納するものにより、棚板用パネル10A,10Bの幅方向の端部の長さを短くし、長さが異なるものとしてもよい。
また、脚部材6のアジャスター63はキャスターとしてもよく、キャスターとすれば、移動可能な組み立て家具とすることができる。さらに、脚部材6は取り付けなくてもよい。
【0068】
前記実施形態では側板用パネル10を介して棚構造を水平方向に連結し、必要に応じて棚本体2を大きくできるものとしたが、棚板用パネル10A,10Bを介し上下の側板用パネル10同士を連結し高さ方向に棚構造を増やせるものとしてもよい。
また、組立家具を棚としたが、水平パネルを垂直パネルで支持する構造であればよく、例えば、作業台となる水平パネルを垂直パネルで支持する机や、座面となる水平パネルを垂直パネルで支持するいすでもよい。
【0069】
前記実施形態では、脚部材6を取り付ける場合、側板用パネル10の側板用補強材収納部14A,14Bには補強材13Aのビーム部16Aから端部材をはずしたビーム部本体160Aを収納していたが、端部材をはずさず、ビーム部16Aに脚部材を取り付けることができるようにしてもよい。さらには、側板用パネル本体101に補強材13のビーム部16を収納し、図18に示すように、ビーム部16のねじ孔162に螺合可能な雄ねじ631Aを有するアジャスター63Aを、ビーム部16に取り付けてもよい。このようにすれば、補強材を二種類製造する必要が無く、製造コストを削減することができる。
前記実施形態では、棚板用パネル10A,10Bは補強材13を有するものとし、この補強材13のビーム部16に取り付けた端部材161のねじ孔162にプレート部17をねじ止めしていたが、棚板用パネル10A,10Bに補強材13Aのビーム部本体160Aを収納し、このビーム部本体160Aのねじ孔132Aにプレート部17をねじ止めしてもよい。このようにすれば端部材は不要となるため、部材点数の削減を図ることができる。
【0070】
側板用パネル10の下側の端面及び上側の端面に目隠しカバー30を取り付けたが、目隠しカバー30を取り付けなくてもよい。さらに、棚本体2の扉5は扉本体51のコーナー部521に設けられた上向きの扉用突起523が最上段の棚板用パネル10A,10Bの下面に形成された突起用孔と、下向き扉用突起523が最下段の棚板用パネル10A,10Bの上面に形成された突起用孔と係合し開閉可能であるとしたが、これに限らず、扉を引き戸としてもよい。
【0071】
また、前記実施形態では棚1はノックダウン式としたが、これに限らず、工場等で組み立て、完成品としてから出荷するノックダウン式でないものとしてもよい。
さらに、前記実施形態では側板用パネル10、棚板用パネル10A,10Bを合成樹脂製としたが、これに限らず、木製としてもよい。
【0072】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、パネルに設けられた空洞には異なる用途で利用される補強材収納部が形成されているため、パネルの利用形態に応じて空洞配置を変える必要がない。従って、全てのパネルを同一形状で成形することができ、パネルの共有化を図ることができる。これにより、製造コストの低下も図ることができる。パネルの内部に複数の空洞が形成されているため、パネルの軽量化を図ることができる。さらに、予め補強材収納部の数を多く形成しておけば、必要に応じて補強材を増やすことができ、耐荷重性能の向上を図ることができる。
【0073】
請求項2記載の発明によれば、空洞の何れかに棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部を形成することにより、パネルが棚板用であるか、側板用であるかを区別することなく製造することができるため、生産性が向上する。
請求項3記載の発明によれば、棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補強材及び側板用の補強材が組み立てた際に互いに交差しない配置とされているため、補強材に補強材同士の接合用のねじ孔等をあける必要がない。そのため、補強材の製造に手間がかからず、組立家具用パネルの製造時間を短縮することができる。
【0074】
請求項4記載の発明によれば、金属製の補強材は高い補強効果を有するので、少ない本数でパネルの強度を高めることができる。補強材端部にねじ孔を設けることにより、パネルにパネル同士の接合用の部位を形成することができる。また、このねじ孔を利用して、家具を組み立てた際、脚部となる補強材のねじ孔にアジャスタ等を設置することができる。
請求項5記載の発明によれば、複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さの中実材からなる切削加工部が設けられているので、この切削加工部に背板用溝を形成することができる。また、組み立て時にパネル同士の奥行き寸法をあわせる際、この切削加工部を削ることで調整することができる。
【0075】
請求項6記載の発明によれば、組立家具は内部に複数の空洞が並列配置された組立家具用のパネルを組み合わせて構成されるため、家具自体の重さを軽減することができる。また、各補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されることにより、組立家具に作用する荷重を補強材に負担させることができるため、パネルに直接作用する荷重負担を軽減して、組立家具の強度を高めることができる。
請求項7記載の発明によれば、補強材同士の連結はプレート部を介して行うことにより、補強材のビーム部端部以外の部分で、補強材同士を接合できるため、接合の自由度が向上し、補強材同士の接合状態によって補強材の形状等を変える必要がないので補強材の共用も図り易い。また、プレート部はパネルの端面に埋設されるため、パネルの端部から突出することが無く、連結部分の外観が良好となる。
【0076】
請求項8記載の発明によれば、プレート部はビーム部端部に設けられたねじ孔へ締め付けられ、さらにビーム部に凹凸を係合されるため、プレート部はビーム部に確実に固定される。また、凹凸係合によりねじ締め付け時のプレート部の共回りを防止できる。
請求項9記載の発明によれば、ビーム部端部に設けられた凸部とプレート部に設けられた凹部とを係合させるため、係合作業が容易である。プレート部のねじが挿入される孔の一部を切り欠いたり、孔の周辺に貫通孔を設けたりするだけで凹部が形成されるので、プレート部の製造が容易である。
【0077】
請求項10記載の発明によれば、回転カム式接合具を採用することにより、カムを回転させるだけで、係合及び係合解除できるので、ねじ等で接合する場合に比べ接合が容易である。また、補強材のプレート部と他の補強材とが接合されることにより、補強材は補強材が収納される空洞内に確実に固定されるため、パネルの強度がより高くなる。
請求項11記載の発明によれば、家具の組み立てた際プレート部と他の補強材とが接合されるような位置に偏芯カム埋設し、それぞれの偏芯カムに固定ピンを挿入し、偏芯カム同士を固定ピンにより連結した後、パネル表面から偏芯カムを回転させる。すると固定ピンは偏芯カムに係合し、補強材にねじ止めされた接合プレートと他の補強材とが接合される。これにより、プレート部と他の補強材との接合が容易となる。組立家具を廃棄したい場合は、偏芯カムを係合方向と反対方向に回転させることで、固定ピンの係合が解除される。これにより、プレート部と他の補強材とが分離でき、解体が容易となる。
【0078】
請求項12記載の発明によれば、目隠しカバーが設けられることにより、パネル端部が組立家具の外側に露出しても目隠しカバーで覆うことができるから、外観が良好となる。また、この目隠しカバーにはパネルの空洞に係合する突起が設けられているため、目隠しカバーの設置が容易となる。
請求項13記載の発明によれば、組立時に家具の脚部に位置する補強材の端部には脚部材が設けられているため、この脚部材をアジャスタとすれば、これにより組立家具の高さ調節が可能となる。また、この脚部材をキャスタにすれば組立家具の移動が可能となる。
【0079】
請求項14記載の発明によれば、正面側に扉を設けたため、組立家具に収納したものが飛び出てしまう虞がない。コーナー部及びこのコーナー部と接する家具の一部にマグネット等を設置し、扉がマグネットで固定されるようにしても良い。また、コーナー部にヒンジ設けて開閉可能とすることができる。
請求項15記載の発明によれば、組み立てた家具の収納部分を増やしたい場合は、既に組み立てられている家具の水平パネルに同軸式の組立家具用連結具で水平パネルを接合させる。これにより、容易に家具を大きくすることができる。また、この場合、すでに組み立てられている家具の垂直パネルを共有することとなるので、家具を二つ並べる場合に比べスペースをとらない。
【0080】
請求項16記載の発明によれば、組立家具はノックダウン式であるため、運搬等が容易である。また、組立家具を使用しない場合には、分解して倉庫等にしまっておくことができるため、室内等の場所をとらない。
さらに、コーナー保護材の一部の寸法は組み立て時の床面に対する一段目の棚板用パネルの高さに対応しているため、垂直パネルに水平パネルを取り付ける際、床面に設置したコーナー保護材の上に水平パネルを設置すれば、コーナー保護材によって水平パネルが支持される。これにより水平パネルを支えながら組み付ける必要がなくなるので、一人でも組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる棚を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態にかかる棚の内部を示す平面図である。
【図3】前記棚の棚板用パネルの空洞配列と垂直方向の断面図である。
【図4】前記棚の棚板用パネルの切削を示す断面図である。
【図5】前記棚の回転カム式接合具及び補強材を示す斜視図である。
【図6】前記側板用パネル又は棚板用パネルの補強材のビーム部を示す斜視図である。
【図7】前記棚の棚板用パネル及び側板用パネルの接合を示す断面図である。
【図8】固定ピン及び組立家具用連結具を示す斜視図である。
【図9】前記回転カム式接合具のブッシュの取付状態を示す平面図である。
【図10】前記棚板用パネルの同士の連結を示す断面図である。
【図11】前記棚板用パネルの同士及び棚板用パネルと側板用パネルの連結を示す断面図である。
【図12】前記棚の脚部材を示す斜視図である。
【図13】前記棚の扉を示す平面図である。
【図14】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの一段目部分の分解斜視図である。
【図15】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの二段目部分の分解斜視図である。
【図16】前記棚の棚構造2B及び棚構造2Cの三段目部分の分解斜視図である。
【図17】前記補強材のプレート部及びビーム部の変形例を示す斜視図である。
【図18】前記脚部材の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 棚
5 扉
6 脚部材
11 切削加工部
10 側板用パネル
10A 棚板用パネル
10B 棚板用パネル
12 空洞
13 補強材
13A 補強材
14A 側板用補強材収納部
14B 側板用補強材収納部
15A 棚板用補強材収納部
15B 棚板用補強材収納部
16 ビーム部
16A ビーム部
132A ねじ孔
162 ねじ孔
163 凸部
17 プレート部
171 凹部
18 ねじ
20 回転カム式接合具
21 偏芯カム
22 固定ピン
30 目隠しカバー
31 突起
40 組立家具用連結具
52 縁部材
520 直線部
521 コーナー部
100 コーナー保護材[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an assembly furniture panel and assembly furniture used for storing daily necessities and documents.
[0002]
[Background]
Traditionally, wood has been used for furniture. In recent years, synthetic resin panels by extrusion molding or the like have also been used. Particularly, a synthetic resin material containing a wood powder is popular because it can feel like a bark.
In such a synthetic resin panel, a hollow structure is often used in order to prevent sink marks and reduce the weight of the panel when cooled from a high temperature during molding. This hollow structure has a plurality of tubular cavities arranged in parallel, and the cross-sectional shape is a so-called eye-shaped structure (see JP 2000-283126 A). When the strength of the panel is insufficient, a measure is taken to increase the strength by attaching a metal bar to the cavity as appropriate.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a reinforcing method, the reinforcing state is changed depending on the use form of the panel, for example, whether it is used for a horizontal shelf board where bending strength is applied or if it is used exclusively for a side plate having a vertical axial force. There was a need. When the reinforcing state is different, it is necessary to change the structure such as the cavity arrangement between the shelf panel and the side panel panel, and it is difficult to share the panel. In addition, since the panel cannot be shared, there is a problem that the manufacturing cost increases.
[0004]
The objective of this invention is providing the panel for assembly furniture which can be shared regardless of the utilization form of a panel, and the assembly furniture using this panel.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the present invention intends to achieve the object by adopting the following configuration.
The invention according to claim 1 is an
[0006]
In the present invention having this configuration, the cavity provided in the panel is formed with a reinforcing material storage portion that is used for different purposes, so there is no need to change the arrangement of the cavities according to the form of use of the panel. Therefore, all the panels can be formed in the same shape, and the panels can be shared. Thereby, the manufacturing cost can also be reduced. Since a plurality of cavities are formed inside the panel, the panel can be reduced in weight. Furthermore, if a large number of reinforcing material storage portions are formed in advance, the number of reinforcing materials can be increased as necessary, and the load bearing performance can be improved.
[0007]
The invention according to
According to the invention of this configuration, it is possible to distinguish whether the panel is for the shelf or for the side plate by forming the reinforcing material storage for the shelf and the reinforcing material storage for the side plate in any of the cavities. Therefore, productivity can be improved.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the assembly furniture panel according to the second aspect, the shelf reinforcing material storage portion and the side plate reinforcing material storage portion are respectively stored in the
According to the invention of this configuration, the shelf reinforcing material storage portion and the side plate reinforcing material storage portion are arranged so that they do not intersect with each other when the shelf reinforcing material and the side plate reinforcing material stored in each are assembled. Therefore, it is not necessary to make a screw hole or the like for joining the reinforcing members to the reinforcing member. Therefore, it takes less time to manufacture the reinforcing material, and the manufacturing time of the assembly furniture panel can be shortened.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the assembled furniture panel according to any one of the first to third aspects, the reinforcing member is a metal square pipe, and
According to the invention of this configuration, since the metal reinforcing material has a high reinforcing effect, the strength of the panel can be increased with a small number. By providing a screw hole at the end of the reinforcing material, a part for joining the panels can be formed on the panel. Further, when the furniture is assembled using this screw hole, an adjuster or the like can be installed on the reinforcing material to be the leg portion. The screw hole at the end may be formed by welding to a metal square pipe, or may be formed by embedding a nut.
[0010]
According to a fifth aspect of the present invention, in the assembly furniture panel according to any one of the first to fourth aspects, the end portions in the arrangement direction of the plurality of cavities are made of a solid material having a predetermined thickness and can be cut. A
According to the invention of this configuration, the end portion in the arrangement direction of the plurality of cavities is provided with a cutting portion made of a solid material having a predetermined thickness. Therefore, the
[0011]
The invention according to
According to the invention of this configuration, the assembly furniture is configured by combining the vertical panel and the horizontal panel for the assembly furniture in which a plurality of cavities are arranged in parallel, and thus the weight of the assembly furniture itself can be reduced. . In addition, since the reinforcing members are connected to each other so that the load can be transmitted to each other, the load acting on the assembly furniture can be borne by the reinforcement member. The strength of can be increased.
[0012]
According to a seventh aspect of the present invention, in the assembled furniture according to the sixth aspect, the reinforcing member is composed of the
According to the invention of this configuration, the reinforcement members can be joined to each other at the portions other than the beam end portion of the reinforcement member by connecting the reinforcement members through the plate portion, so that the degree of freedom of joining is improved. In addition, since it is not necessary to change the shape or the like of the reinforcing material depending on the joining state of the reinforcing materials, it is easy to share the reinforcing material. Further, since the plate portion is embedded in the end surface of the panel, it does not protrude from the end portion of the panel, and the appearance of the connecting portion is improved.
[0013]
The invention according to claim 8 is the assembly furniture 1 according to
According to the invention of this configuration, the plate portion is fastened to the screw hole provided at the end portion of the beam portion and is engaged with the beam portion so that the plate portion is securely fixed to the beam portion. Further, the concave and convex engagement can prevent the plate portion from rotating together during screw tightening.
[0014]
According to a ninth aspect of the present invention, in the assembled furniture according to the eighth aspect, the concave / convex engagement is performed by engaging a
According to the invention of this configuration, since the convex portion provided at the beam portion end and the concave portion provided in the plate portion are engaged, the engaging operation is easy. A concave portion is obtained by notching a part of a
[0015]
According to a tenth aspect of the present invention, in the assembled furniture according to any one of the seventh to ninth aspects, the connection between the plate portion screwed to the beam portion of any one of the reinforcing members and the other reinforcing member is a
According to the invention of this configuration, by adopting the rotary cam type connector, it is possible to engage and disengage only by rotating the cam, so that the joining is easier than the case of joining with screws or the like. Further, by joining the plate portion of the reinforcing material and the other reinforcing material, the reinforcing material is surely fixed in the cavity in which the reinforcing material is accommodated, so that the strength of the panel is further increased.
[0016]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the assembly furniture according to the tenth aspect, the rotary cam joint is inserted into the
According to the invention of this configuration, when the furniture is assembled, the eccentric cam is embedded at a position where the plate portion and the other reinforcing material are joined, and the fixing pin is inserted into each eccentric cam. After connecting the core cams with the fixing pins, the eccentric cam is rotated from the panel surface. Then, the fixing pin engages with the eccentric cam, and the plate portion screwed to the beam portion and another reinforcing material are joined. Thereby, joining of a plate part and another reinforcing material becomes easy.
When it is desired to discard the assembled furniture, the engagement of the fixing pin is released by rotating the eccentric cam in the direction opposite to the engaging direction. Thereby, a plate part and another reinforcing material can be isolate | separated and disassembly becomes easy.
[0017]
According to a twelfth aspect of the present invention, in the assembled furniture according to any one of the sixth to eleventh aspects, a
According to the invention of this configuration, by providing the blindfold cover, the panel can be covered with the blindfold cover even if the panel end portion is exposed to the outside of the assembled furniture. In addition, since the blindfold cover is provided with a protrusion that engages with the cavity of the panel, it is easy to install the blindfold cover.
[0018]
The invention according to
According to the invention of this configuration, since the leg member is provided at the end of the reinforcing member located on the leg portion of the furniture at the time of assembly, if the leg member is an adjuster, this adjusts the height of the assembled furniture. Is possible. Further, if the leg members are casters, the assembly furniture can be moved.
[0019]
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the assembled furniture 1 according to any one of the sixth to thirteenth aspects, the
According to the invention of this configuration, since the door is provided on the front side, there is no possibility that what is stored in the assembly furniture will pop out. A magnet or the like may be installed in the corner portion and a part of the furniture in contact with the corner portion, and the door may be fixed with the magnet. Moreover, a hinge etc. can be provided in a corner part and it can be opened and closed.
[0020]
According to a fifteenth aspect of the present invention, in the assembly furniture according to any one of the sixth to fourteenth aspects, a coaxial type
According to the invention of this configuration, when it is desired to increase the storage portion of the assembled furniture, the horizontal panel is joined to the already-assembled furniture horizontal panel using the coaxial assembly furniture connector. Thereby, furniture can be enlarged easily. Moreover, in this case, since the vertical panel of the already assembled furniture is shared, it takes less space than when two pieces of furniture are arranged.
[0021]
A sixteenth aspect of the invention is a
According to the invention of this configuration, the assembled furniture is a knock-down type, so that it can be easily transported. In addition, when assembly furniture is not used, it can be disassembled and stored in a warehouse or the like, so that a room such as a room is not taken up.
In addition, some dimensions of the corner protection material correspond to the height of the first horizontal panel relative to the floor surface during assembly, so when installing the horizontal panel on the vertical panel, the corner protection material installed on the floor surface If a horizontal panel is installed on the top, the horizontal panel is supported by the corner protection material. This eliminates the need to assemble while supporting the horizontal panel, so it can be assembled by one person.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a shelf 1 which is a knockdown type assembly furniture of the present embodiment. The shelf 1 includes a
[0023]
As shown in FIG. 2, one
[0024]
FIG. 3 shows a cross-sectional view in the depth direction of the shelf 1 of the
Inside the shelf panel
The fifth cavity from the left side of the drawing is a reinforcing
[0025]
The side plate reinforcing
The side plate reinforcing
Similar to the reinforcing
[0026]
The side plate reinforcing
Since the panel shown in FIG. 3 is the
[0027]
Both ends in the arrangement direction of the cavities of the panel
The
Further, the reinforcing material storage portions of these panels are arranged such that the reinforcing
FIG. 4 shows the state of cutting the shelf panel
[0028]
5 and 6 show the reinforcing
As shown in FIG. 6, the
The length in the longitudinal direction of the
[0029]
The
[0030]
A
[0031]
The reinforcing
The beam section
[0032]
The
The rotary
The
Further, the eccentric
[0033]
As shown in FIGS. 7 and 8, the fixing
The
[0034]
The horizontal
[0035]
When joining the
First, the
Next, the fixing
[0036]
Further, a plus driver is locked in the locking
Thereby, the
The fixing
Further, the
[0037]
Adjacent
The
[0038]
When connecting the
Next, the
The
Accordingly, as shown in FIGS. 10 and 11, the
On the other hand, as shown in FIG. 11, when the
[0039]
FIG. 12 shows the
The
The
The through
[0040]
The
When the
The
[0041]
FIG. 13 shows the
The
[0042]
The assembly of the
FIG. 14 is an exploded perspective view of the first shelf of the
Next, one end of the
[0043]
The other end of the
[0044]
FIG. 15 is an exploded perspective view of the second and third shelf. Using the rotating cam joint 20 on the
[0045]
FIG. 16 shows an exploded perspective view of the third stage and the fourth stage located on the ceiling of the
[0046]
According to this embodiment as described above, the following effects are obtained. That is, the side plate panel main body 101 and the shelf plate panel
[0047]
Further, by storing the reinforcing
In addition, since the reinforcing
Further, since the
[0048]
Since the reinforcing
[0049]
Further, these storage portions are arranged such that the reinforcing
Since the cutting
[0050]
Since the reinforcing
Since both end portions of the beam portion
Since the
[0051]
Since the
Further, by connecting the reinforcing
[0052]
A
The panel end surface portion in which the reinforcing
[0053]
Since the
The
The
[0054]
Since the
Since the
[0055]
The eccentric cam
Further, since the eccentric
[0056]
The edge portion of the
[0057]
Since the cylindrical bush
An
Since the locking
[0058]
Since the
Since the fixing
The fixing
[0059]
The
[0060]
Since the
Further, when the shelf 1 is disassembled, it is only necessary to release this screwing, so disassembly is facilitated. Since the
[0061]
Since the
Since the through nut
[0062]
Since the
Further, since the magnets are attached to the
Since the door
[0063]
By attaching the
[0064]
Since the shelf 1 is a knock-down type, it can be easily transported. Further, when the shelf 1 is not used, it can be disassembled and stored in a warehouse or the like.
Furthermore, when the L-shaped corner
[0065]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but includes modifications and improvements as long as the object of the present invention can be achieved.
For example, in the above-described embodiment, the fixing
Further, the
[0066]
Although the
In addition, the
Moreover, the
[0067]
Although the door
Further, in the present embodiment, the lengths of the end portions in the width direction of the
Further, the
[0068]
In the above embodiment, the shelf structure is connected in the horizontal direction via the
In addition, although the assembly furniture is a shelf, it may be a structure that supports a horizontal panel with a vertical panel. For example, a desk that supports a horizontal panel that serves as a workbench with a vertical panel or a horizontal panel that serves as a seating surface is a vertical panel. A chair supported by
[0069]
In the above embodiment, when the
In the above embodiment, the
[0070]
Although the
[0071]
In the embodiment, the shelf 1 is a knock-down type. However, the shelf 1 is not limited to this, and the shelf 1 may not be a knock-down type that is assembled at a factory or the like and then shipped as a finished product.
Furthermore, in the said embodiment, although the
[0072]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the reinforcing material storage portion used for different purposes is formed in the cavity provided in the panel, it is not necessary to change the cavity arrangement according to the usage pattern of the panel. Therefore, all the panels can be formed in the same shape, and the panels can be shared. Thereby, the manufacturing cost can also be reduced. Since a plurality of cavities are formed inside the panel, the panel can be reduced in weight. Furthermore, if a large number of reinforcing material storage portions are formed in advance, the number of reinforcing materials can be increased as necessary, and the load bearing performance can be improved.
[0073]
According to the invention described in
According to the third aspect of the present invention, the shelf reinforcing material storage portion and the side plate reinforcing material storage portion do not intersect with each other when the shelf reinforcing material and the side plate reinforcing material stored in each are assembled. Since it is arranged, there is no need to make a screw hole or the like for joining the reinforcing materials to the reinforcing material. Therefore, it takes less time to manufacture the reinforcing material, and the manufacturing time of the assembly furniture panel can be shortened.
[0074]
According to the invention described in claim 4, since the metal reinforcing material has a high reinforcing effect, the strength of the panel can be increased with a small number. By providing a screw hole at the end of the reinforcing material, a part for joining the panels can be formed on the panel. Moreover, an adjuster etc. can be installed in the screw hole of the reinforcing material used as a leg part when assembling furniture using this screw hole.
According to the fifth aspect of the present invention, the end portion of the plurality of cavities in the arrangement direction is provided with a cutting portion made of a solid material having a predetermined thickness. Can be formed. Moreover, when matching the depth dimension of panels at the time of an assembly, it can adjust by shaving this cutting part.
[0075]
According to the invention described in
According to the seventh aspect of the present invention, since the reinforcement members can be joined to each other at the portion other than the beam portion end portion of the reinforcement member by connecting the reinforcement members through the plate portion, the degree of freedom of joining is increased. The shape of the reinforcing material does not need to be changed depending on the joining state of the reinforcing materials, so that it is easy to share the reinforcing material. Further, since the plate portion is embedded in the end surface of the panel, it does not protrude from the end portion of the panel, and the appearance of the connecting portion is improved.
[0076]
According to the invention described in claim 8, since the plate portion is fastened to the screw hole provided at the end portion of the beam portion, and the unevenness is engaged with the beam portion, the plate portion is securely fixed to the beam portion. . Further, the concave and convex engagement can prevent the plate portion from rotating together during screw tightening.
According to the ninth aspect of the invention, since the convex portion provided at the end portion of the beam portion is engaged with the concave portion provided in the plate portion, the engaging operation is easy. Since the recess is formed only by notching a part of the hole into which the screw of the plate part is inserted or providing a through hole around the hole, the plate part can be easily manufactured.
[0077]
According to the tenth aspect of the present invention, by adopting the rotating cam type connector, it is possible to engage and disengage only by rotating the cam. Therefore, joining is easier than when joining with screws or the like. . Further, by joining the plate portion of the reinforcing material and the other reinforcing material, the reinforcing material is surely fixed in the cavity in which the reinforcing material is accommodated, so that the strength of the panel is further increased.
According to the eleventh aspect of the present invention, the eccentric cam is embedded at a position where the plate portion and the other reinforcing material are joined when the furniture is assembled, and the fixing pin is inserted into each eccentric cam. After connecting the core cams with the fixing pins, the eccentric cam is rotated from the panel surface. Then, the fixing pin is engaged with the eccentric cam, and the joining plate screwed to the reinforcing material and the other reinforcing material are joined. Thereby, joining of a plate part and another reinforcing material becomes easy. When it is desired to discard the assembled furniture, the engagement of the fixing pin is released by rotating the eccentric cam in the direction opposite to the engaging direction. Thereby, a plate part and another reinforcing material can be isolate | separated and disassembly becomes easy.
[0078]
According to the twelfth aspect of the invention, by providing the blindfold cover, even if the panel end portion is exposed to the outside of the assembled furniture, it can be covered with the blindfold cover. In addition, since the blindfold cover is provided with a protrusion that engages with the cavity of the panel, it is easy to install the blindfold cover.
According to the thirteenth aspect of the present invention, since the leg member is provided at the end portion of the reinforcing member positioned at the leg portion of the furniture at the time of assembly, if the leg member is used as an adjuster, this increases the height of the assembly furniture. Adjustment is possible. Further, if the leg members are casters, the assembly furniture can be moved.
[0079]
According to the fourteenth aspect of the present invention, since the door is provided on the front side, there is no possibility that what is stored in the assembly furniture will pop out. A magnet or the like may be installed in the corner portion and a part of the furniture in contact with the corner portion, and the door may be fixed with the magnet. Further, hinges can be provided at the corners so that they can be opened and closed.
According to the fifteenth aspect of the present invention, when it is desired to increase the storage portion of the assembled furniture, the horizontal panel is joined to the horizontal panel of the already assembled furniture with the coaxial assembly furniture connector. Thereby, furniture can be enlarged easily. Moreover, in this case, since the vertical panel of the already assembled furniture is shared, it takes less space than when two pieces of furniture are arranged.
[0080]
According to the sixteenth aspect of the invention, the assembled furniture is a knock-down type, so that it can be easily transported. In addition, when assembly furniture is not used, it can be disassembled and stored in a warehouse or the like, so that a room such as a room is not taken up.
In addition, some dimensions of the corner protection material correspond to the height of the first shelf panel relative to the floor surface during assembly, so when installing a horizontal panel on a vertical panel, the corner protection installed on the floor surface If a horizontal panel is installed on the material, the horizontal panel is supported by the corner protection material. This eliminates the need to assemble while supporting the horizontal panel, so it can be assembled by one person.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a shelf according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing the inside of the shelf according to the embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view in a direction perpendicular to the cavity array of the shelf panel of the shelf.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing the cutting of the shelf panel of the shelf.
FIG. 5 is a perspective view showing a rotating cam joint and a reinforcing member of the shelf.
FIG. 6 is a perspective view showing a beam portion of a reinforcing material of the side plate panel or the shelf plate panel.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the joining of the shelf panel and the side panel panel of the shelf.
FIG. 8 is a perspective view showing a fixing pin and an assembly furniture connector.
FIG. 9 is a plan view showing a mounting state of a bush of the rotary cam joint.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the connection of the shelf panel.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing the shelf panel panels and the connection between the shelf panel panel and the side panel panel.
FIG. 12 is a perspective view showing a leg member of the shelf.
FIG. 13 is a plan view showing the shelf door.
FIG. 14 is an exploded perspective view of a first stage portion of the
FIG. 15 is an exploded perspective view of a second stage portion of the
FIG. 16 is an exploded perspective view of a third stage portion of the
FIG. 17 is a perspective view showing a modification of the plate portion and the beam portion of the reinforcing member.
FIG. 18 is a perspective view showing a modification of the leg member.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (16)
内部に複数の空洞が並列配置され、この空洞の何れかには異なる用途で利用される複数の補強材収納部が形成され、任意の前記補強材収納部を選択して収納される補強材を有することを特徴とする組立家具用パネル。A panel for assembly furniture that constitutes assembly furniture by being combined with each other,
A plurality of cavities are arranged in parallel inside, and a plurality of reinforcing material storage portions used for different purposes are formed in any of these cavities, and a reinforcing material to be stored by selecting any of the reinforcing material storage portions. A panel for assembled furniture, comprising:
前記組立家具は棚であり、前記各空洞の何れかには棚板用補強材収納部及び側板用補強材収納部が形成されていることを特徴とする組立家具用パネル。The panel for assembly furniture according to claim 1,
The assembly furniture panel according to claim 1, wherein the assembly furniture is a shelf, and a reinforcing material storage portion for a shelf board and a reinforcing material storage portion for a side plate are formed in any one of the cavities.
前記棚板用補強材収納部及び前記側板用補強材収納部は各々に収納される棚板用の補強材及び側板用の補強材が組み立てた際に互いに交差しない配置とされていることを特徴とする組立家具用パネル。The panel for assembled furniture according to claim 2,
The shelf plate reinforcing material storage portion and the side plate reinforcement material storage portion are arranged so that they do not intersect with each other when the shelf plate reinforcement material and the side plate reinforcement material stored in each are assembled. Assembling furniture panels.
前記補強材は金属製の角パイプであり、その端部にはねじ孔が設けられていることを特徴とする組立家具用パネル。In the panel for assembly furniture in any one of Claim 1 to 3,
The assembly furniture panel according to claim 1, wherein the reinforcing member is a metal square pipe, and an end portion thereof is provided with a screw hole.
前記複数の空洞の配列方向端部には、所定の厚さの中実材からなり、切削加工が可能な切削加工部が形成されていることを特徴とする組立家具用パネル。In the panel for assembly furniture in any one of Claim 1 to 4,
The assembled furniture panel, wherein a plurality of hollow end portions in the arrangement direction are formed of a solid material having a predetermined thickness and capable of being cut.
前記パネルの空洞の何れかには補強材が収納され、各パネルの補強材同士が互いに荷重を伝達可能に接続されていることを特徴とする組立家具。An assembly furniture comprising a combination of a plurality of vertical panels and horizontal panels for assembly furniture in which a plurality of cavities are arranged in parallel,
An assembly furniture, wherein a reinforcing material is accommodated in any one of the cavities of the panels, and the reinforcing materials of the panels are connected to each other so as to be able to transmit a load to each other.
前記補強材はビーム部とこのビーム部の端部に結合されかつ各パネルの端面に埋設されるプレート部とからなり、各補強材同士の連結は前記プレート部を介して行われることを特徴とする組立家具。The assembly furniture according to claim 6,
The reinforcing member comprises a beam portion and a plate portion that is coupled to an end portion of the beam portion and is embedded in an end surface of each panel, and the reinforcing members are connected to each other via the plate portion. Assembly furniture to do.
前記プレート部と前記ビーム部との接合は、ビーム部端部に設けられたねじ孔への前記プレート部のねじ締め付け及び前記プレート部と前記ビーム部に形成された凹凸の凹凸係合によるものであることを特徴とする組立家具。The assembled furniture according to claim 7,
The plate portion and the beam portion are joined by screwing the plate portion into a screw hole provided at the end portion of the beam portion and engaging the concave and convex portions formed on the plate portion and the beam portion. Assembly furniture characterized by being.
前記凹凸係合は、前記ビーム部端部に設けられた凸部とプレート部に設けられた凹部とを係合させることであることを特徴とする組立家具。The assembled furniture according to claim 8,
The assembly furniture according to claim 1, wherein the concave-convex engagement is to engage a convex portion provided at an end portion of the beam portion and a concave portion provided in a plate portion.
何れかの前記補強材のビーム部にねじ止めされた前記プレート部と他の前記補強材との接合は、カムを回転させることにより係合及び係合解除が行われる回転カム式接合具で行われることを特徴とする組立家具。In the assembly furniture in any one of Claim 7 to 9,
The plate portion screwed to the beam portion of any one of the reinforcing members and the other reinforcing member are joined by a rotating cam joint that is engaged and disengaged by rotating the cam. Assembly furniture characterized by being.
前記回転カム式接合具は前記パネルの端部近傍に埋設される偏芯カム及びこの偏芯カムの側面に挿入される固定ピンとを有し、前記固定ピンの挿入後、前記偏芯カムをパネル表面側から回転させることで前記固定ピンと前記偏芯カムとが係合することを特徴とする組立家具。The assembled furniture according to claim 10,
The rotary cam joint has an eccentric cam embedded in the vicinity of an end of the panel and a fixing pin inserted into a side surface of the eccentric cam. After the fixing pin is inserted, the eccentric cam is attached to the panel. The assembly furniture, wherein the fixed pin and the eccentric cam are engaged by rotating from the front side.
前記パネルの端部には目隠しカバーが設けられ、この目隠しカバーは前記空洞に係合する突起を有することを特徴とする組立家具。The assembled furniture according to any one of claims 6 to 11,
An assembly furniture, wherein a blindfold cover is provided at an end of the panel, and the blindfold cover has a protrusion that engages with the cavity.
組み立て時に脚部に位置する補強材の端部には脚部材が設けられていることを特徴とする組立家具。The assembly furniture according to any one of claims 6 to 12,
An assembly furniture, wherein a leg member is provided at an end of the reinforcing member positioned on the leg during assembly.
正面側に扉が設置され、この扉の辺縁には縁部材が設けられ、この縁部材は直線部とコーナー部とを有することを特徴とする組立家具。The assembled furniture according to any one of claims 6 to 13,
An assembly furniture, wherein a door is installed on the front side, and an edge member is provided on an edge of the door, and the edge member has a straight portion and a corner portion.
隣り合う水平パネル同士の接合は同軸式の組立家具用連結具を用いることを特徴とする組立家具。In the assembly furniture in any one of Claim 6 to 14,
An assembly furniture comprising a coaxial assembly furniture connector for joining adjacent horizontal panels.
一部の寸法は組み立て時の床面に対する一段目の水平パネルの下面の高さに対応しており、前記組立家具はノックダウン式であることを特徴とするコーナー保護材。A corner protective material for packing the vertical panel and the horizontal panel of the assembled furniture according to any one of claims 6 to 15,
Some dimensions correspond to the height of the lower surface of the first horizontal panel relative to the floor surface during assembly, and the assembled furniture is a knock-down type corner protector.
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