JP4690213B2 - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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本発明は電源から入力された電圧を所望の電圧に変換して出力するDC/DCコンバータおよびそのDC/DCコンバータを有する電子機器に関する。
電池などを電源とする電子機器は、電源の電圧をDC/DCコンバータを介して、各機能モジュールが必要とする電圧に変換して使用している。このようなDC/DCコンバータとしてはチョッパ方式のスイッチングレギュレータがある。チョッパ方式のスイッチングレギュレータはコイルに接続したスイッチをオンオフすることで電気エネルギーを充放電させ、その放電出力を平滑して所望の電圧に変換する。
図3にチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータ回路を用いた従来の回路を示す。昇圧型スイッチングレギュレータ2は図中点線で囲われた部分の回路である。この昇圧型スイッチングレギュレータ2はコイル4と整流素子5と平滑コンデンサ6と制御回路7とNPN型トランジスタ8とベース抵抗9とで構成されている。昇圧型スイッチングレギュレータ2の入力端子は電池1の高電位側端子(プラス端子)と接続され、出力端子は出力負荷3のプラス端子と接続されている。昇圧型スイッチングレギュレータ2は電池1の電圧を昇圧して、出力負荷3へ供給する。
昇圧型スイッチングレギュレータ2は、入力端子がコイル4の入力端子と接続されている。コイル4の出力端子は、整流素子5の入力端子とNPNトランジスタ8のコレクタとに接続されている。整流素子5の出力端子は、制御回路7の電源端子と平滑コンデンサ6のプラス端子と昇圧型スイッチングレギュレータ2の出力端子とに接続されている。制御回路7の信号出力端子はベース抵抗9を介してNPNトランジスタ8のベースに接続されている。電池1の低電位側端子(マイナス端子)は、NPNトランジスタ8のエミッタと出力負荷3のマイナス端子とに接続されている。平滑コンデンサ6は整流素子5の出力端子と電池1のマイナス端子間に介挿されている。
次に図3のチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータ回路を用いた従来の回路の動作について説明する。NPNトランジスタ8がオン状態のときは電池1からコイル4へほぼ無負荷で電流が流れる。次にNPNトランジスタ8がオフすると急激に電流が減るので誘導起電力が発生し、電圧が上昇する。その電圧を整流素子5で整流し、平滑コンデンサ6で平滑して昇圧出力とする。NPNトランジスタ8は、制御回路7から出力される駆動パルスをベースに入力することによってオンオフする。NPNトランジスタ8のベース電流はベース抵抗9によって制限される。また、制御回路7では出力電圧を検出して、出力電圧が所定の電圧になるように駆動パルスのデューティーを可変し、トランジスタのオンオフを制御する。このように制御を行い所望の電圧の昇圧出力を得ている。
また、制御回路の電源として、電源回路への電源投入時には入力される電源を用い、電源回路が動作して所定の電圧が出力されるとその出力を用いる電源切替の回路が開示されている(特許文献1参照)。
特開平8−331839
従来のチョッパ方式の昇圧型スイッチングレギュレータ回路では、バイポーラ型トランジスタやFET(電圧効果型トランジスタ)をスイッチング素子に用いている。これらのスイッチング素子は、入力する制御信号の電圧がスイッチング素子の閾値電圧(VthあるいはVBE)を境に、オンオフする。一般的に、バイポーラ型トランジスタはFETより低電圧(例えば約0.5V)からオンするので、低電圧からの昇圧が可能である。また、FETを用いた場合は、オンオフのために消費する電流はバイポーラ型トランジスタに比べ少ないので、昇圧効率が高い。
しかしながら、バイポーラ型トランジスタをスイッチング素子に用いると、低電圧から昇圧するために多くのコレクタ電流を必要とするので、そのために多くのベース電流を必要とする。その結果、スイッチング素子での消費電流が多くなり、昇圧効率が悪くなるという問題がある。また、FETをスイッチング素子に用いると、電圧制御であるのでスイッチング素子での消費電流は小さいが、ゲート電圧がVth(例えば約1.0V)を超えないとオンしないので、バイポーラ型トランジスタでは昇圧できる電圧でもFETでは昇圧できないという問題がある。
上述した開示されている技術(特許文献1)は昇圧のためのスイッチング素子を切替えて使用してはいないので、動作電圧や消費電力の問題を有している。
本発明は、この2つのスイッチング素子の長所を活かして、電圧制御型スイッチング素子の閾値電圧より低い電圧が入力されても昇圧され、消費電力の少ないDC/DCコンバータ及びそのDC/DCコンバータを用いた電子機器を提供する。
本発明は、電源から入力される入力電圧を、所望の出力電圧に変換して出力するDC/DCコンバータにおいて、入力電圧を昇圧するコイルと、そのコイルの一端と電源との間に介挿し、コイルに対して電気エネルギーを充放電させるため、コイルに流れる電流のオンオフ制御を行う、電流制御型スイッチング素子及び電圧制御型スイッチング素子が並列に接続されたスイッチング手段と、昇圧された電気エネルギーを一時的に蓄電するコンデンサと、そのコンデンサに蓄電される出力電圧が予め設定された電圧となるよう、スイッチング手段のオンオフ制御を行うオンオフ信号を出力する制御回路と、出力電圧が入力電圧より低い場合、入力電圧を制御回路の制御電圧とし、一方、出力電圧が入力電圧より高い場合、出力電圧を制御回路の制御電圧とする電源制御回路と、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子に入力させるか否かを、出力電圧に応じて行う駆動制御回路と、を有し、制御回路は駆動制御回路及び電圧制御型スイッチング素子に対して制御電圧の電圧レベルをオンオフ信号の振幅値とし出力する構成を有するDC/DCコンバータである。
また本発明では、予め設定された停止電圧を出力電圧が超えた場合、制御回路の制御により電流制御型スイッチング手段のオンオフを停止させる構成にすることができる。
また本発明では、駆動制御回路が、予め設定された停止電圧を前記出力電圧が超えた場合、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子に入力させず、オフ状態にてオンオフを停止させる構成にすることができる。
また本発明では、駆動制御回路が、出力電圧を予め設定された抵抗によって抵抗分割した分圧値が入力電圧以上の場合、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子に入力させず、オフ状態にてオンオフを停止させる構成にすることができる。
また、駆動制御回路が、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子へ出力する場合、電流制御型スイッチング素子を駆動させるために電源から電力の供給を受けてオンオフ信号を出力する構成にすることができる。
また、上記電流制御型スイッチング素子はバイポーラ型トランジスタであり、電圧制御型スイッチング素子は電界効果型トランジスタとすることができる。
また本発明は、上記構成を有するDC/DCコンバータを用いた電子機器である。
上述したように本発明により、電圧制御型スイッチング素子の閾値電圧より低くい電圧から昇圧をし、スイッチング手段における電力消費が少ないDC/DCコンバータを得ることができる。
以下本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態を示したブロック図である。
電池10は直流電源で、二次電池や一次電池や太陽電池などの電池やAC/DCコンバータなどの直流の電源を用いることができる。
図1中で点線で囲った部分はDC/DCコンバータ11である。DC/DCコンバータ11は入力端子22を介して電池10から電力を入力し、昇圧し、出力端子23を介して出力負荷12へ出力する。DC/DCコンバータ11は出力負荷12で用いる電圧に応じて電圧を変換して出力する。出力負荷12は、映像や音楽を再生する電子機器や、携帯電話などの通信機器や、コンピュータなどの電子機器などの直流電源を必要とする電子機器である。
DC/DCコンバータ11はコイル13、整流素子14、平滑コンデンサ15、駆動制御信号生成回路16、電源制御回路17、制御回路18、駆動制御回路19、電流制御型スイッチング素子20、電圧制御型スイッチング素子21を有し構成している。
コイル13の入力端子は、入力端子22を介して電池10の高電位側端子(プラス端子)、駆動制御信号生成回路16の第一の入力端子、電源制御回路17の第一の入力端子、及び駆動制御回路19の電源入力端子とに接続される。コイル13の出力端子は、電圧制御型スイッチング素子21の第一のスイッチ端子、電流制御型スイッチング素子20の第一のスイッチ端子、及び整流素子14の入力端子とに接続される。
電圧制御型スイッチング素子21の第二のスイッチ端子は電池10の低電位側端子(マイナス端子)に接続される。電流制御型スイッチング素子20の第二のスイッチ端子は電池10のマイナス端子に接続される。
整流素子14の出力端子は、出力端子23を介して出力負荷12のプラス端子、平滑コンデンサ15のプラス端子、駆動制御信号生成回路16の第二入力端子、電源制御回路17の第二入力端子、及び制御回路18の電圧検出端子とに接続される。
接続負荷12のマイナス端子は電池10のマイナス端子に接続される。平滑コンデンサ15のマイナス端子は電池10のマイナス端子に接続される。駆動制御信号生成回路16の出力端子は駆動制御回路19の制御入力端子に接続される。電源制御回路17の出力端子は制御回路18の入力端子に接続される。制御回路18の出力端子は、駆動制御回路19の入力端子と電圧制御型スイッチング素子21の制御入力端子とに接続される。駆動制御回路19の出力端子は電流制御型スイッチング素子20の制御入力端子と接続される。
電池10は、電池10のプラス端子を入力端子22に接続し、DC/DCコンバータ11に電力を供給する。コイル13は、電池10から入力される入力電圧を所望の出力電圧に変換するために、スイッチング素子をオンオフさせることでコイル13に流れる電流変化させ、誘導起電力を発生させ、発生した電流を整流素子14で整流し、平滑コンデンサ15で平滑して出力端子23から直流の昇圧出力として所望の出力電圧で出力する。
コイル13に誘導起電力を発生させるために電圧制御型スイッチング素子21と電流制御型スイッチング素子20を並列に接続してスイッチング手段として用いる。コイル13の出力端子と電池10のマイナス端子間にスイッチング手段を介挿し、このスイッチング手段をオンオフさせ、コイル13に電流を流したり急に少なくしたりすることで、コイル13に誘導起電力を発生させる。また、制御回路18によってスイッチング素子のオンオフをコントロールすることで出力電圧を調整することができる。
電圧制御型スイッチング素子21は、制御入力端子に所定の電圧(閾値電圧(Vth))を超える電圧を入力するとオン状態になり、Vth以下の電圧を入力するとオフ状態になる。よって、電圧制御型スイッチング素子21をオンオフ制御するにはVthを超える振幅を持つ信号の入力が必要となる。
駆動制御信号生成回路16は、DC/DCコンバータ11の入力電圧と出力電圧を入力し、どちらかの電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthを超える電圧のとき、駆動制御回路19に対して、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態で停止させるための制御信号を出力する。一方、駆動制御信号生成回路16は、DC/DCコンバータの11の入力電圧と出力電圧を入力し、両方の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthより低いとき、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力させるための制御信号を、駆動制御回路19へ出力する。また、駆動制御信号生成回路16は電源制御回路17の回路の一部を共通に用いている。
駆動制御回路19は駆動制御信号生成回路16からの制御信号に応じて、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力するか否かを制御する。駆動制御回路19は、電流制御型スイッチング素子20へ出力する場合、電池10から電力の供給を受け、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20が動作するのに必要な電流量のオンオフ信号を出力する。
電源制御回路17は2つの電源入力端子を有し、DC/DCコンバータ11の入力電圧と出力電圧を入力して電圧が高いほうを制御回路18の電源として出力する。
制御回路18は、電源制御回路17から電源の供給を受ける。また、制御回路18は、DC/DCコンバータ11の出力を入力して、出力電圧が一定の電圧値になるように電流制御型スイッチング素子20あるいは電圧制御型スイッチング素子21をオンオフするためのオンオフ信号を出力端子から出力する。また、制御回路18は、オンオフ信号の振幅を電源制御回路17から供給される電源の電圧(制御電圧)で出力する。
電圧制御型スイッチング素子21に入力されるオンオフ信号の振幅電圧がVthより小さい場合、電圧制御型スイッチング素子21はオンオフせずオフ状態のままである。振幅電圧がVth以上の場合、電圧制御型スイッチング素子21はそのオンオフ信号に応じてオンオフする。
電流制御型スイッチング素子20は、例えばバイポーラ型トランジスタを用いる。バイポーラ型トランジスタは、一般的なFETに比べてオンする閾値電圧(ベース電圧)は低いが、コレクタ電流を多く流すためにはそれに応じてベース電流を多く流す必要がある。電圧制御型スイッチング素子21は、例えばFETを用いる。FETは、ゲート電圧がVthを超えればオンする。また、FETのゲート電流は、バイポーラ型トランジスタのベース電流に比べて小さい。しかし、一般的なFETをオンさせるために必要なゲート電圧は、バイポーラ型トランジスタをオンさせるために必要なベース電圧に比べて高い。このような2つの特徴の異なる電流制御型スイッチング素子20(例えばバイポーラ型トランジスタ)と電圧制御型スイッチング素子21(例えばFET)を並列接続してスイッチング手段として用いる。
また、駆動制御信号生成回路16は、入力されるDC/DCコンバータ11の入力電圧と出力電圧のどちらかの電圧が所定の電圧を超えると、駆動制御回路19に対して電流制御型スイッチング素子20をオフ状態で停止させるための制御信号を駆動制御回路へ出力するように構成することができる。このとき、所定の電圧を電圧制御型スイッチング素子21のVthのばらつきの上限を設定することで、電圧駆動型スイッチング素子21がオンオフ動作をした後に電流制御型スイッチング素子20を停止させることができる。
また、制御回路18は、出力電圧を電圧検出端子から入力し、入力された出力電圧に応じてオンオフ信号の波形を変えることでスイッチング素子を制御し、コイル13に流れる電流を制御し、出力電圧が予め設定した電圧値になるように制御する。例えば、制御回路18は、オンオフ信号としてDC/DCコンバータ11の出力電圧に応じてPWM制御したパルス信号を出力し、このパルス信号によってスイッチング素子のオンオフを制御する。
また、電圧制御型スイッチング素子21は自らのVthを境にオンオフするので、新たに電圧制御型スイッチング素子21と電流制御型スイッチング素子20とを切換える切換回路を設けなくてもよいので、回路を簡略化することができる。
また、電圧制御型スイッチング素子21は自らのVthを境にオンオフするので、電池10の電圧かまたはDC/DCコンバータ11の出力の電圧に応じて電圧制御型スイッチング素子21がオンオフ動作する。よって、電圧検出をして所定値と比較してその結果に基づき電圧制御型スイッチング素子21の制御するような複雑な制御をせずとも、電圧制御型スイッチング素子21のオンオフ制御ができる。電圧検出回路やコンパレータなどの余分な回路を設けずにすみ、回路構成を簡略化できる。
また、駆動制御回路19は、駆動制御信号に基づき、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力するか否か制御している。オンオフ信号を出力する場合は、電池10から電源の供給を受けて、電流制御型スイッチング素子20の動作に必要な電流のオンオフ信号を出力する。オンオフ信号を出力しない場合は、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態にする。このようにすることで、DC/DCコンバータ11に負荷が接続された場合や低い電圧の電源を接続したときなどでも、電流制御型スイッチング素子の制御入力端子へ必要なだけ電流を供給することができるので、出力電力を十分にとりだすことができる。また、駆動制御回路19の出力端子の出力インピーダンスは、制御回路18の出力端子の出力インピーダンスより小さくすることで、電圧降下を少なくできる。よって、電圧降下による影響を抑えられる。電流制御型スイッチング素子20のオンオフを制御するのに十分な電流と電圧の信号を入力することができるために、負荷において消費する電力以上の出力電力を得られるように昇圧動作をさせることができる。
また、制御回路18の出力端子から電流制御型スイッチング素子20を駆動することもできるが、その場合、出力端子の出力インピーダンスと出力される電流との積の値分の電圧降下してしまう。そうすると、電圧降下した分だけ元々の制御電圧を高くするなどの回路が必要となる。制御回路18の出力端子の出力インピーダンスより低い出力インピーダンスをもつ駆動制御回路19を設けることにより、電圧降下の影響を小さくできる。
また、駆動制御信号生成回路16は、DC/DCコンバータ11の入力電圧より出力電圧が高いことを電流制御型スイッチング素子20のオフ状態での停止のための条件として、制御信号を出力することもできる。
また、駆動制御信号生成回路16は、DC/DCコンバータ11の入力電圧が出力電圧より高い場合は、駆動制御回路19から電流制御型スイッチング素子20へオンオフ信号を出力させるための駆動制御信号を出力する。DC/DCコンバータ11の入力電圧が出力電圧より低い場合は、DC/DCコンバータ11の出力電圧を所定の比率で分圧した電圧を駆動制御信号として出力する。駆動制御回路19は、DC/DCコンバータ11の入力電圧がこの駆動制御信号の電圧より高ければ、電流制御型スイッチング素子20へオンオフ信号を出力する。一方、DC/DCコンバータ11の入力電圧がこの駆動制御信号より低ければ、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態で停止させる。この分圧の設定を、電圧制御型スイッチング素子21のVthの製造ばらつきによる範囲や温度特性によるVthの変化の範囲などの変化要因を考慮して、Vthがとる最大値以上の電圧を設定することで、電圧制御型スイッチング素子21がオンオフ動作を開始した後に電流制御型スイッチング素子20のオンオフ動作を停止することができる。
また、駆動制御信号生成回路16は電源制御回路17の回路の一部を共通に用いることで回路構成規模を小さくしている。
電池10の電圧またはDC/DCコンバータ11の出力電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVth以下の場合は、電流制御型スイッチング素子20がオンオフして電池10の電圧を昇圧する。その後、電圧制御型スイッチング素子21がオンオフ動作可能となるDC/DCコンバータ11の出力を得たら、電圧制御型スイッチング素子21でオンオフを行うようする。そして、電圧制御型スイッチング素子21が動作を開始した後に電流制御型スイッチング素子20のオンオフ動作を停止させる。このように制御することで、電流制御型スイッチング素子20が動作しているときには消費電流は多くなるが、電圧制御型スイッチング素子21のVthより低電圧からの昇圧が可能となる。また、電圧制御型スイッチング素子21のオンオフ動作を開始した後に電流制御型スイッチング素子20のオンオフ動作を停止することで電流制御型スイッチング素子20で消費する電力を削減できので、昇圧回路の消費電力も小さくできる。
次に図1の本発明の実施の形態を示したブロック図のDC/DCコンバータ11の動作の説明をする。
電池10の電圧が、電流制御型スイッチング素子20のVthより低く、電圧制御型スイッチング素子21のVthより低い場合をケース1とする。電池10の電圧が、電流制御型スイッチング素子20のVthより高く、電圧制御型スイッチング素子21のVthより低い場合をケース2とする。電池10の電圧が、電流制御型スイッチング素子20のVthより高く、電圧制御型スイッチング素子21のVthより高い場合をケース3とする。
<ケース1>
ケース1の場合は、スイッチング素子がオンオフできないので、昇圧はされない。出力端子23の電圧は、電池10の電圧からコイル13と整流素子14に係る電圧を差し引いた電圧が出力される。DC/DCコンバータ11は昇圧動作しない。
<ケース2>
ケース2の場合において、出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVth以下の状態で、出力端子23の電圧が入力端子22の電圧以下の場合をケース2(1)とし、出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVth以下の状態で、出力端子23の電圧が入力端子22の電圧を越えた状態の場合をケース2(2)とし、出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthを超えた状態の場合をケース2(3)とする。
ケース2(1):出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVth以下の状態で、出力端子23の電圧が入力端子22の電圧以下の状態。
入力端子22の電圧が出力端子23の電圧より高いので、電源制御回路17は電池10を制御回路18の電源として選択し、出力する。制御回路18は電池10の電圧を制御電圧として動作する。電圧制御型スイッチング素子21は、入力されるオンオフ信号の振幅がVthに達しないのでオンオフしない。
駆動制御信号生成回路16には、出力端子23の電圧が電池10の電圧以下、且つ、電圧制御型スイッチング素子21のVthより低い電圧が入力される。よって、駆動制御信号生成回路16は、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力するための制御信号を駆動制御回路19へ出力する。駆動制御回路19は制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力する。このとき、駆動制御回路19は、電池10から電源の供給を受け、昇圧のためにコイル13に流す電流が電流制御型スイッチング素子20によって制限されないように、電流制御型スイッチング素子20の制御入力端子に対して十分な電流のオンオフ信号を出力する。
電流制御型スイッチング素子20は、オンオフ信号を入力しオンオフを行う。DC/DCコンバータ11は昇圧動作をし、出力端子23の電圧が上昇する。
ケース2(2):出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVth以下の状態で、出力端子23の電圧が入力端子22の電圧を越えた状態。
出力端子23の電圧が電池10の電圧より高いので、電源制御回路17は出力端子23を電源として選択し、DC/DCコンバータの昇圧された出力電圧を出力する。制御回路18は、DC/DCコンバータの昇圧された出力電圧を制御電圧として動作する。電圧制御型スイッチング素子21はオンオフ信号がVth以下となるのでオンオフ動作しない。
駆動制御信号生成回路16には出力端子23が電池10の電圧より高いが、電圧制御型スイッチング素子21のVthより低い電圧が入力される。よって、駆動制御信号生成回路16は、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力するための制御信号を駆動制御回路19へ出力する。駆動制御回路19は、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力する。このとき、駆動制御回路19は電池10から電源の供給を受け、昇圧のためにコイル13に流す電流が電流制御型スイッチング素子20で制限されないような電流のオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力する。
電流制御型スイッチング素子20はオンオフし、DC/DCコンバータ11は昇圧動作をし、出力端子23の電圧が上昇する。
ケース2(3):出力端子23の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthを超えた状態。
出力端子23の電圧が電池10の電圧より高いので、電源制御回路17は制御回路18へ制御電源としてDC/DCコンバータの昇圧出力を出力する。制御回路18は、DC/DCコンバータ11の昇圧された出力電圧を制御電圧として動作する。電圧制御型スイッチング素子21はオンオフ信号がVthを越える電圧なのでオンオフし、DC/DCコンバータ11は昇圧動作をし、出力端子23の電圧が上昇する。
駆動制御信号生成回路16には、出力端子23が電池10の電圧より高く、且つ、電圧制御型スイッチング素子21のVthより高い電圧が入力される。よって、駆動制御信号生成回路16は、オンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20に対してオフ状態で停止させるための制御信号を駆動制御回路19へ出力する。駆動制御回路19は、制御回路18からのオンオフ信号の出力を停止し、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態で停止させる。
<ケース3>
ケース3において、DC/DCコンバータ11の出力電圧が入力電圧より低い場合をケース3(1)、DC/DCコンバータ11の出力電圧が入力電圧より高い場合をケース3(2)とする。
ケース3(1)の場合は以下のような動作をする。
電源制御回路17は、入力電圧側である電池10を制御電圧として選択し、制御回路18へ出力する。制御回路18から出力されるオンオフ信号の振幅は電池電圧10の電圧となる。
駆動制御信号生成回路16は、入力された電池10の電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthより高いので、駆動制御回路19に対してオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力しないための制御信号を出力する。駆動制御回路19は駆動制御信号生成回路16からの制御信号により、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力せずに、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態にしてオンオフさせない。
電圧制御型スイッチング素子21は入力されるオンオフ信号の振幅がVthを超えているのでそのオンオフ信号に従ってオンオフ動作を行う。オンオフが開始されると、昇圧が開始され、出力端子23の電圧が上昇する。
ケース3(2)の場合は以下のような動作をする。
電源制御回路17は、出力電圧側であるDC/DCコンバータ11の出力を制御電圧として選択し、制御回路18へ出力する。制御回路18はDC/DCコンバータ11の出力電圧でオンオフ信号を出力する。
駆動制御信号生成回路16は、入力された出力電圧が電圧制御型スイッチング素子21のVthより高いので、駆動制御回路19に対してオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力しないための制御信号を出力する。駆動制御回路19は駆動制御信号生成回路16からの制御信号により、制御回路18からのオンオフ信号を電流制御型スイッチング素子20へ出力せずに、電流制御型スイッチング素子20をオフ状態にしてオンオフさせない。
電圧制御型スイッチング素子21は入力されるオンオフ信号の振幅がVthを超えているのでそのオンオフ信号に従ってオンオフ動作を行う。オンオフが開始されると、昇圧が開始され、出力端子23の電圧が上昇する。制御回路18は出力端子23の電圧を入力し、出力端子23の電圧が一定になるようにオンオフ信号を制御する。
図2は本発明の実施の形態を示した回路図である。この回路図を用いて実施の形態を説明する。図2では、図1と図2とで同様のものは同一の符号を用いた。
電池10のプラス端子は、入力端子22を介しコイル13の入力端子と入力平滑コンデンサ24のプラス端子と抵抗25の一端子とPNPトランジスタ37のエミッタとPNPトランジスタ31のエミッタとに接続されている。コイル13の出力端子は、NチャンネルFET21のドレインとNPNトランジスタ20のコレクタとダイオード38のアノードとに接続されている。ダイオード38のカソードは、IC18のVOUT端子とNPNトランジスタ30のコレクタと電流を制限するための抵抗29の一端子とPNPトランジスタ27のエミッタと平滑コンデンサ15のプラス端子と出力端子23とに接続されている。抵抗25の他端子は、PNPトランジスタ27のベースに接続され、ベースに流れる電流を制限する。抵抗29の他端子は、NPNトランジスタ30のベースとツェナーダイオード26のカソードとに接続され、電流を制限している。PNPトランジスタ27のコレクタは抵抗28の一端子と接続されている。PNPトランジスタ37のベースは、抵抗36の一端子とPNPトランジスタ31のベースと抵抗28の他端子とに接続されている。PNPトランジスタ37のコレクタは、NPNトランジスタ30のエミッタとIC18のVDD端子とに接続されている。IC18のEXT端子は、PNPトランジスタ33のベースとNチャンネルFET21のゲートとに接続されている。PNPトランジスタ31のコレクタは電流を制限するための抵抗32の一端子に接続されている。抵抗32の他端子は、PNPトランジスタ33のエミッタと抵抗34の一端子とコンデンサ35の一端子とに接続されている。抵抗34の他端子は、コンデンサ35の他端子とNPNトランジスタ20のベースとに接続されている。電池10のマイナス端子は、入力平滑コンデンサ24のマイナス端子と抵抗36の他端子とNチャンネルFET21のソースとNPNトランジスタ20のエミッタとPNPトランジスタ33のコレクタとIC18のVSS端子とツェナーダイオード26のアノードと平滑コンデンサ15のマイナス端子とに接続されている。
NPNトランジスタ20はバイポーラ型トランジスタであり電流制御型スイッチング素子である。NチャンネルFET21はFETであり電圧制御型スイッチング素子である。IC18は、NPNトランジスタ20とNチャンネルFET21のスイッチング素子に対してオンオフ信号を出力して、スイッチング手段の制御を行う制御回路である。図中点線で囲われている部分はNPNトランジスタ20の駆動を制御をする駆動制御回路19である。図中一点鎖線で囲われた部分はIC18へ供給する電源を電池10から供給するか出力端子23から供給するかを選択制御する電源制御回路17である。図中二点鎖線で囲われた部分は駆動制御回路19へ駆動制御信号を出力する駆動制御信号生成回路16である。
入力平滑コンデンサ24は電源の電圧変動を抑えるためのコンデンサである。NPNトランジスタ20かまたはNチャンネルFET21のどちらかまたは両方を用いてオンオフをして、コイル13を充放電させ、誘導起電力を発生させ、昇圧した電圧をダイオード14で整流し、平滑コンデンサ15で平滑し、出力端子23から出力する。出力端子23から出力する電圧はIC18のVOUT端子に入力され、IC18でこの出力電圧が一定になるようにオンオフ信号をEXT端子からNPNトランジスタ20とNチャンネルFET21に対して出力し、制御する。EXT端子から出力されるオンオフ信号の振幅はIC18の電源端子であるVDD端子とVSS端子間の電圧となる。電池10のマイナス端子はGNDに接続される。
駆動制御信号生成回路16は、電源制御回路17の回路の一部を使い、電源制御回路17に含まれる構成となっている。別々の回路にすることもできるが、併用し、重複する回路を省略することで回路規模を小さくしている。
入力端子22の電圧が出力端子23の電圧より高い場合は、PNPトランジスタ27とNPNトランジスタ30はオフとなる。このとき、PNPトランジスタ37のベース電圧はGND電位となるのでオンしてIC18のVDD端子へ電池10から電力が供給される。
入力端子22の電圧が出力端子23の電圧より低い場合は、PNPトランジスタ27はオンする。PNPトランジスタ27はオンすると、PNPトランジスタ37のベースの電圧は抵抗28と抵抗36の分圧となる。この分圧が入力端子22の電圧より低ければPNPトランジスタ37はオンするし、高ければオフする。NPNトランジスタ30はオンとなり、IC18のVDD端子へ出力端子23側から電力が供給される。このように、電源を選択して制御回路19へ供給する制御を行う。
また、抵抗28と抵抗36の分圧は、PNPトランジスタ31のベースの電圧でもある。この分圧は、駆動制御信号生成回路16から駆動制御回路19への駆動制御信号とでもある。この分圧が、入力端子22の電圧より低ければPNPトランジスタ31はオンし、高ければオフする。
抵抗28と抵抗36の値を変えることで、DC/DCコンバータ11の出力電圧が入力電圧に対してどの値になったらPNPトランジスタ37やPNPトランジスタ31の動作を切り換えるかを設定できる。
ツェナーダイオード26は、ツェナー電圧で設定された電圧以上に出力端子23の電圧が上昇しないように制御して回路を保護する。
駆動制御回路19は、IC18のEXT端子からオンオフ信号をPNPトランジスタ33のベースに入力する。PNPトランジスタ31がオンの場合はPNPトランジスタ33のエミッタとNPNトランジスタ20のベースに入力端子22から電池10の電圧の電源が供給される。IC18のEXT端子からのオンオフ信号の電圧がVDDのレベルならばPNPトランジスタ33はオフして、NPNトランジスタ20のベースは電池10の電圧となり、NPNトランジスタ20はオンしてコレクタ電流が流れコイル13が充電される。IC18のEXT端子からのオンオフ信号の電圧がVSSのレベルならばPNPトランジスタ33はオンして、NPNトランジスタ20のベースは電池10のマイナス端子の電圧となり、NPNトランジスタ20はオフしてコイル13が放電される。抵抗34はNPNトランジスタ20のベース電流を制限する抵抗である。コンデンサ35はNPNトランジスタ20のベースに入力する信号の伝達を早くするためのコンデンサである。
IC18のEXT端子から出力される電流が少なくても、PNPトランジスタ31によって電池10から電源の供給を受け、PNPトランジスタ33のベースに入力することで、NPNトランジスタ20のベースに流す電流を、抵抗32と抵抗34と電池10の電圧とによって決まる電流とすることができる。
IC18のEXT端子からの信号の振幅電圧はVDD端子とVSS端子間の電圧である。VDD端子とVSS端子間の電圧がNチャンネルFET21のVthを超えるとオンオフを開始する。
抵抗28と抵抗36の設定によって決まる出力端子23の電圧の分圧と入力端子22の電圧によって、NPNトランジスタ20をオンオフさせるかオフ状態にするか制御できる。
スイッチング手段のオンオフを制御するオンオフ信号をIC18のEXT端子からの一つの信号で制御している。つまり、オンオフ信号の生成回路を複数設けず一つにすることで回路規模を小さくしている。
電流制御型スイッチング素子を停止させる電圧を定めるだけで、余分な検出手段を設けなくとも、電流制御型スイッチング素子と電圧制御型スイッチング素子の動作を切り替えることができる。
また、特にポータブル電子機器では、充電せずに、または電池を取り替えずに、長時間使用するために、できるだけ消費電力を小さくすることや電池から電気エネルギーをできる限り取り出すことが望まれている。本発明のDC/DCコンバータを用いることで、このような省電力化と、できるだけ電池から電気エネルギーを取り出すことができる。
また、本発明のDC/DCコンバータを用いれば、電池電圧が低い状態であっても、バイポーラ型トランジスタのVBE以上であれば、昇圧を開始し、電池に蓄えられた電気エネルギーを取り出すことができる。さらに、昇圧後はFETでオンオフするので昇圧回路の消費電力を少なくすることができる。
次に回路の動作の説明をする。
ここで、NPNトランジスタ20のVBEを0.5V、NチャンネルFET21のVthを1.0V、電池10の電圧を0.7V、所望の出力電圧を3.0V、抵抗28と抵抗36とは同じ抵抗値とし、電池10を接続してから昇圧出力が3.0Vになるまでを順に説明する。
<電源投入直後>
まだDC/DCコンバータの昇圧動作が始まっていない。電池10が接続された直後は入力端子22の電圧は0.7V、出力端子23の電圧は0.4Vである。出力端子23の電圧は入力端子22の電圧からコイル13とダイオード38に係る電圧を差し引いた電圧である。
このとき、NPNトランジスタ30はオフである。PNPトランジスタ27はオフであり、PNPトランジスタ37のベースはGND電位であるのではオンとなる。また、PNPトランジスタ31のベースはGND電位となる。
IC18の制御電圧であるVDDはPNPトランジスタ37がオンでNPNトランジスタ30はオフであるので電池10の電圧0.7Vとなる。よって、IC18のEXT端子から出力されるオンオフ信号の振幅は0.7Vである。NチャンネルFET21は0.7Vではオンオフ動作しない。PNPトランジスタ33にもオンオフ信号が入力される。PNPトランジスタ33がオフの場合、NPNトランジスタ20のベースにはPNPトランジスタ31のコレクタ電流が流れ込み、オンする。PNPトランジスタ33がオンの場合、NPNトランジスタ20のベースはGND電位になるので、オフする。このようにIC18からのオンオフ信号によってNPNトランジスタ20がオンオフし、昇圧が開始され出力端子23の電圧が上昇する。
<昇圧電圧が0.7V超えるとき>
電池10が接続されている入力端子22の電圧は0.7V、出力端子23の電圧が上昇して0.7Vを超えると、PNPトランジスタ27はオンし、抵抗28と抵抗36の分圧が0.35Vを超える。
PNPトランジスタ37のベース電位は抵抗28と抵抗36の分圧である。NPNトランジスタ30がオンするので、PNPトランジスタ37はオフとなる。また、PNPトランジスタ31はオン状態である。
IC18の制御電圧であるVDDは出力端子23の電圧の0.7Vを超えた値となる。よって、IC18のEXT端子から出力されるオンオフ信号の振幅は0.7Vを超えた値である。NチャンネルFET21は、1.0Vを超えるまでオンオフ動作しない。PNPトランジスタ33にもオンオフ信号が入力される。PNPトランジスタ33がオフの場合、NPNトランジスタ20のベースにはPNPトランジスタ31のコレクタ電流が流れ込み、オンする。PNPトランジスタ33がオンの場合、NPNトランジスタ20のベースはGND電位になるので、オフする。このようにIC18からのオンオフ信号によってNPNトランジスタ20がオンオフし、昇圧動作し、出力端子23の電圧が上昇する。
<昇圧電圧が1.0V超えるとき>
電池10が接続されている入力端子22の電圧は0.7V、出力端子23の電圧が上昇して1.0Vを超えると、PNPトランジスタ27はオンし、抵抗28と抵抗36の分圧が0.5Vを超える。
PNPトランジスタ37のベース電位は抵抗28と抵抗36の分圧である。NPNトランジスタ30がオンするので、PNPトランジスタ37はオフとなる。また、PNPトランジスタ31はオン状態である。
IC18の制御電圧であるVDDは出力端子23の電圧の1.0Vを超えた値となる。よって、IC18のEXT端子から出力されるオンオフ信号の振幅は1.0Vを超えた値である。NチャンネルFET21はオンオフ信号が1.0Vを超えたのでオンオフ動作をする。PNPトランジスタ33にもオンオフ信号が入力される。PNPトランジスタ33にもオンオフ信号が入力される。PNPトランジスタ33がオフの場合、NPNトランジスタ20のベースにはPNPトランジスタ31のコレクタ電流が流れ込み、オンする。PNPトランジスタ33がオンの場合、NPNトランジスタ20のベースはGND電位になるので、オフする。このようにIC18からのオンオフ信号によってNPNトランジスタ20がオンオフし、昇圧動作し、出力端子23の電圧が上昇する。
<昇圧電圧が1.4V超えるとき>
電池10が接続されている入力端子22の電圧は0.7V、出力端子23の電圧は上昇して1.4Vを超えると、PNPトランジスタ27はオンし、抵抗28と抵抗の分圧が0.7Vを超える。
PNPトランジスタ37のベース電位は抵抗28と抵抗36の分圧である。NPNトランジスタ30がオンするので、PNPトランジスタ37はオフとなる。また、PNPトランジスタ31のベース電圧が0.7Vを超えるのでオフ状態となる。
IC18の制御電圧であるVDDは出力端子23の電圧の1.4Vを超えた値となる。よって、IC18のEXT端子から出力されるオンオフ信号の振幅は1.4Vを超えた値である。NチャンネルFET21はオンオフ信号が1.4Vを超えているのでオンオフ動作をする。PNPトランジスタ33にもオンオフ信号が入力される。PNPトランジスタ31がオフ状態となり、NPNトランジスタ20のオンオフ動作は行われない。NチャンネルFET21によってオンオフが行われ、昇圧動作し、出力端子23の電圧が上昇する。
<昇圧電圧が3.0V超えるとき>
IC18のVout端子に3.0Vを超える電圧が入力されると、出力電圧を下げるオンオフ信号がEXT端子から出力され、出力電圧を下げる。
出力電圧が3.0Vより下がると、出力電圧を上げるオンオフ信号がEXT端子から出力され、出力電圧を上げる。このような制御を行い出力電圧を3.0Vに保つ。
また、抵抗28と抵抗36の値を変えることで、電流制御スイッチング素子を停止させる電圧を設定できる。電圧制御スイッチング素子の動作開始と電流制御スイッチング素子の停止を同時に行うこともできるが、電圧制御スイッチング素子の動作が開始してから電流制御スイッチング素子を停止させることで動作が安定する。
本発明の実施の形態を示したブロック図である。 本発明の実施の形態を示した回路図である。 従来のDC/DCコンバータを示したブロック図である。
符号の説明
10 電池
13 コイル
16 駆動制御信号生成回路
17 電源制御回路
19 駆動制御回路
20 電流制御型スイッチング素子
21 電圧制御型スイッチング素子
22 入力端子
23 出力端子
37 PNPトランジスタ
30 NPNトランジスタ
27 PNPトランジスタ
31 PNPトランジスタ
33 PNPトランジスタ

Claims (6)

  1. 電源から入力される入力電圧を、所望の出力電圧に変換して出力するDC/DCコンバータにおいて、
    前記入力電圧を昇圧するコイルと、
    前記コイルの一端と前記電源との間に介挿し、前記コイルに対して電気エネルギーを充放電させるため、前記コイルに流れる電流を制御する電流制御型スイッチング素子及び電圧制御型スイッチング素子が並列に接続されたスイッチング手段と、
    昇圧された電気エネルギーを蓄電するコンデンサと、
    前記コンデンサに蓄電された前記出力電圧が予め設定された電圧となるよう、前記スイッチング手段にオンオフ制御を行うオンオフ信号を出力する制御回路と、
    前記出力電圧が前記入力電圧より低い場合、前記入力電圧を前記制御回路の制御電圧とし、一方、前記出力電圧が前記入力電圧より高い場合、前記出力電圧を前記制御回路の制御電圧とする電源制御回路と、
    前記オンオフ信号を前記電流制御型スイッチング素子に入力させるか否かを、前記入力電圧と前記出力電圧との予め定めた関係に応じて、行う駆動制御回路と、
    を有し、
    前記制御回路は前記駆動制御回路及び前記電圧制御型スイッチング素子に対して前記制御電圧の電圧レベルを前記オンオフ信号の振幅値とし出力することを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 前記駆動制御回路が、予め設定された停止電圧を前記出力電圧が超えた場合、前記オンオフ信号を前記電流制御型スイッチング素子に入力させず、オフ状態にて停止させることを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
  3. 前記駆動制御回路が、前記出力電圧を予め設定された抵抗によって抵抗分割した分圧値が前記入力電圧以上の場合、前記オンオフ信号を前記電流制御型スイッチング素子に入力させず、オフ状態にてオンオフを停止させることを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
  4. 前記駆動制御回路が、前記オンオフ信号を前記電流制御型スイッチング素子へ出力する場合、前記電流制御型スイッチング素子を駆動させるために前記電源から電力の供給を受けて前記オンオフ信号を出力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のDC/DCコンバータ。
  5. 前記電流制御型スイッチング素子はバイポーラ型トランジスタであり、前記電圧制御型スイッチング素子は電界効果型トランジスタであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のDC/DCコンバータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のDC/DCコンバータを有することを特徴とする電子機器。
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