JP4689889B2 - 光デバイスおよび光コンピュータ - Google Patents

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  • Optical Integrated Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オプティクスに係り、特に、光エレメントを使用するコンピューティングシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
データ伝送のレートを増大させたより大きな帯域幅を提供するネットワークシステムの開発にかなりの研究がなされてきた。現在、80波長チャネルより大きな波長チャネルでかつ10ギガビット/秒を超える伝送速度で動作する光ネットワークシステムが、商業的に利用可能である。しかし、研究室での実験では、最近、100ギガビット/秒の伝送速度が実現された。更なる情報として、Mikkleson 等による"Unrepeatered Transmission over 150 km of Nonzero-Dispersion Fiber at 100 Gbit/s with Semiconductor Based Pulse Source, Demultiplexer and Clock Recovery," Electronic Letters, Vol. 35, No. 21 (October 1999)を参照のこと。
【0003】
この伝送速度および帯域幅容量の増大と共に、ネットワーク上の負荷も増大してきた。ネットワーク上の負荷は、ネットワークアクセスを求めるユーザの数の増大による。負荷は、そのようなユーザアクセスのためのアプリケーションの数の増大にも関係する。これらのアプリケーションは、例えば、eビジネスアクティビティ、コーポレートウェブサイト、並びにイントラネットおよびインターネットアクセスを含む。
【0004】
ネットワーク上での需要の増大は、データセキュリティに関する懸念も生じさせた。データセキュリティは、暗号書記法(cryptography)の使用を必要とする。暗号書記法は、傍受された情報の意味を盗聴者(eavesdroppers )が理解することを防止する技術として定義され得る。更なる情報として、Schneier によるApplied Cryptography, Second Edition, Wiley & Sons 1996(以下"Schneier"という)およびKoopman, Jr.による米国特許第5,696,828号(以下 "Koopman"という)を参照のこと。メッセージの暗号的に安全な一方向伝送は、2つの主要なプロセスステップを含む。即ち、1)盗聴者からメッセージの意味を隠すためにセキュリティキーを使用してメッセージを暗号化するステップ、および2)意図されたユーザがそのメッセージを理解できるように、セキュリティキーを使用して暗号化されたメッセージを解読するステップである。
【0005】
現在、暗号化および解読のステップは、メッセージおよび暗号化されたメッセージが電気的な形で実行される。これは、元のメッセージが、光信号のセットであり、電気的表現への変換が必要とされる場合に特に時間が係る。更なる情報については、Rutledgeによる米国特許第5,864,625号を参照のこと。本願において、光的または電気的データの形式でのメッセージは、この技術分野において知られているように、バイナリースキームを使用するデジタル信号である。HillおよびRichardsonによるIntroduction to Switching Theory and Logical Design, Third Edition, Wiley & Sons 1981(以下、"Hill"という)pp. 1-21 を参照のこと。
【0006】
そのような状況において、光信号は、最初に電気的表現に変換され、そして、この技術分野において知られている様々な技法の何れかを使用して暗号化される。例えば、Koopman および Schneier を参照のこと。その後、暗号化された電気的表現は、暗号化された電気的表現を使用して光ビームを延長することにより光学フォーマットに変換して戻され、意図されたユーザに送信される。意図されたユーザは、受信した光学的にフォーマットされた信号を、電気的フォーマットに再変換して戻す。電気的形式において、受信された信号は、解読され、ユーザのネットワークによる更なる処理のために光信号に再び変換され得る。
【0007】
データを暗号化しかつ解読する演算集約的なプロセスステップは、伝統的に、半導体によるブール(Boolean )論理回路により実行される。ネットワーク上の需要が転送速度および帯域幅容量に伴って増大すると、半導体デバイスのスイッチングおよび処理限界が、最終的に、データセキュリティを提供する上でボトルネックとなる。遠くない将来において、現在のデバイスよりも比較的高速な半導体が、セキュリティの問題を含む多くの理由のために将来の光ネットワークを沈下させ得るということが考えられている。これは、半導体の処理パワーおよびスイッチング速度の歴史的な増大および光ネットワークにおける帯域幅容量の増大に基づく。
【0008】
従って、ネットワーク伝送速度により適合可能なスイッチングおよび処理時間を提供する半導体に対する機能的な代替物に焦点を当てた調査の努力が始められた。緊急は、様々な演算機能を実行するためのエレクトロオプティクスおよび光デバイスを使用することについてなされた。更なる情報は、Avramopolous等による米国特許第5,208,705号を参照のこと。求められている演算的機能は、データを暗号化しかつ解読するために必要な結合的ブール論理動作を含む。ブール論理動作は、これに限定されないが、AND,OR,NOT,NAND,NOR,排他的論理和(XOR)、並びに排他的否定論理和(X−NOR)機能を含む。Hillのpp.22−137を参照のこと。
【0009】
論理動作を実行するための光デバイスは知られている。更なる情報について、Islam 米国特許第4,932,739号、およびHansenによる米国特許第5,353,114号、並びにRiseberg等による米国特許第3,984,785号、およびJensenによる米国特許第4,632,518号を参照のこと。しかし、論理動作を実行するための光デバイスの改良が依然として必要とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
そして、例えば、結合的ブール論理動作のような演算機能を実行するための光デバイスに対する必要性が存在する。また、データを暗号化しかつ解読するための光デバイスに対する必要性も存在する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
少なくとも1つの演算的機能を実行するための光デバイスが開示される。本発明の第1の実施形態において、典型的に第1および第2の光入力信号を受信する光論理デバイスが説明される。光出力信号は、光入力信号について実行されるブール動作に応じて、そのデバイスにより生成される。光論理デバイスは、AND,ORおよびXOR並びにNOT,NAND,NORおよびX−NOR機能を含む様々なブール動作を実行することができる。光論理デバイスは、一対の導波路および干渉を生じさせるための位相遅れ要素を含めることにより、これらのおよび他の機能を実現する。
【0012】
一実施形態において、光論理デバイスは、マッハゼンダー干渉計(MZI)またはマイケルソン(Miclelson )干渉計(MI)のような干渉計を含む。干渉計デバイスは、第1および第2の入力を受信しかつ1つの出力を生成するための3ポート構成からなる。干渉計は、それぞれ第1および第2の光入力信号を受信するための少なくとも第1および第2の導波路を有する。第1および第2の導波路は、光出力信号が生成される出力において結合する。各導波路は、それに一体化された半導体光増幅器(SOA)のような少なくとも1つの増幅器を有する。好ましくは、増幅器は、単一基板上で各それぞれの導波路内にモノリシックに一体化され得る。各導波路内の増幅器は、出力において、導波路間に相対的位相差を生じるように構成される。選択された相対的位相差は、光論理デバイスのブール動作に対応する。
【0013】
一例において、光論理デバイスは、XORブール動作をサポートするために、180度(180°)の相対的位相差を有する。XORブール動作の動作を表す真理値表が、図3(b)に示されている。第1および第2の入力光信号の両方がバイナリーの1を示す場合、光論理デバイスは、バイナリー0を表す出力光信号を生じる。ここで、図1(a)に示されているように、相対位相は破壊的(destructive)干渉をイニシエートするので、バイナリー0出力が生成される。
【0014】
両方の入力光信号がバイナリー1を表す場合、入力光信号のうちの一方は、他方の入力光信号に対して180°だけ位相シフトされている。そして、位相シフトされた入力光信号は、出力において他方の入力光信号と結合され、互いに破壊的に干渉する。そのようにすると、出力光信号は、バイナリー0を表すように生成される。両方の入力光信号がバイナリー0を表す場合、いずれの導波路にもそれを通る光がなく、バイナリー0を表す出力光信号となる。
【0015】
しかし、一方のみの入力光信号がバイナリー1を表し、他方の入力光信号がバイナリー0を表す場合、出力光信号は、バイナリー1を表すように生成される。この状況において、バイナリー1を表す光パワーが一方の導波路を通って進み、他方の導波路は光パワーを受信しない。干渉計の出力において、バイナリー1を表す光パワーは、バイナリー0を表す光信号と結合され、バイナリー1に等しい出力光信号を得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明は、様々な演算機能を実現するための干渉原理を利用する。これらの演算機能は、AND,OR,XOR,NOT,NAND,NOR,およびX−NORのようなブール動作を含む。本発明は、位相遅れ要素と組み合わされた一対の導波路、または代替的に干渉計デバイスにより実現され得る。この構成により、建設的(constructive)および破壊的(destructive )干渉の原理が、図1(a)および1(b)に示されているように使用され得る。本発明の目的のために、干渉計デバイスは、ここにおける開示から当業者にとって様々な代替物が明らかとなるが、例えば、マッハゼンダー干渉計(MZI)およびマイケルソン干渉計(MI)を含む。
【0017】
図1(a)において、第1の3ポート干渉計デバイス10が示されている。デバイス10は、第1の(A)入力光信号16および第2の(B)入力光信号18をそれぞれ受信するための第1の入力12および第2の入力14を有する。図示された例において、AおよびBの両方は、バイナリー1に対応する。デバイス10は、180度(180°)の相対位相差ΔΦだけ、一方の入力光信号を他方の入力光信号に対して位相シフトする。そのようにすることで、位相シフトされた入力光信号のピークは、他方の入力光信号の谷と一致する。両方の光入力信号が、デバイス10により出力22において結合されるとき、破壊的干渉が生じる。結果として、出力(C)光信号20は、バイナリー0を示す。
【0018】
図1(b)において、ゼロ度(0°)の相対位相差ΔΦを有する第2の3ポート干渉計デバイス30が示されている。デバイス30は、第1(A)の入力光信号36および第2(B)の入力光信号38をそれぞれ受信するための第1の入力32および第2の入力34を有する。図示した例において、AおよびBは、両方ともバイナリー1に対応する。デバイス30は、ゼロ度(0°)の相対位相差ΔΦだけ、一方の入力光信号を他方の入力光信号に対して位相シフトする。そのようにすることで、位相シフトされた入力光信号のピークが、他方の入力光信号のピークと整列される。そして、両方の光入力信号がデバイス30により結合されるとき、建設的干渉が、バイナリー1の出力42における出力(C)光信号40を生じさせる。
【0019】
異なるバイナリー値の入力光信号、AおよびBについて、異なる出力光信号Cが生成され得る。これは、3ポート干渉計デバイスに対して意図されたブール動作に依存する。入力光信号AおよびBと出力光信号Cとの間の因果関係は、以下の説明から明らかとなるであろう。
【0020】
本発明の目的のために、バイナリー1として示された光信号は、例えば、信号16の特性を表す。本発明の一実施形態において、光信号は、約1550nmの波長により特徴づけられ、少なくとも10dbの電力分離(separation)により区別可能な1および0のバイナリー値を含む。バイナリー0およびバイナリー1に対するしきい値電力値は、本発明に結合される光検出器のような図示しない様々な追加的なコンポーネントに従って選択される。本発明の目的のために、バイナリー入力信号は、互いに同相で受信される。しかし、代替的なレンジおよびパラメータが、ここでの開示を見ることにより当業者にとって明らかとなるであろう。
【0021】
図2(a)および2(b)において、本発明の一実施形態によるブールOR動作を実行するための光論理デバイス50が示されている。光論理デバイス50は、少なくとも第1および第2の入力光信号AおよびBを受信するための少なくとも第1および第2の入力54および58を含む。デバイス50は、少なくとも1つの導波路を含む。一実施形態において、デバイス50は、入力54および58によりそれぞれ光信号AおよびBを受信するための第1および第2の導波路62および68を有するMZIから形成される。
【0022】
デバイス50は、増幅器も含む。一実施形態において、増幅器は、第1および第2の半導体光増幅器(SOA)64および66により実現される。各SOAは、飽和領域において動作するようにバイアスされている。本発明の目的のために、各SOAは、受信された光信号を増幅するが、位相変化を含む。当業者に知られているように、位相変化は、制御可能であり、SOAの長さについての増幅利得に対する導波路の屈折率の比から主に生じる。
【0023】
更なる情報は、Leuthold等による"All-Optical Space Switches with Gain and Principally Ideal Extinction Ratios," IEEE Journal of Quantum Electronics, Vol. 34, No. 4 (April 1998)(以下、"Leuthold I"という)、およびLeuthold 等による"All-Optical Mach-Zehnder Interferometer Wavelength Converters and Switches with Integrated Data and Control Signal Separation Scheme," Journal of Lightwave Technology, Vol. 17, No. 6 (June 1999)(以下、"Leuthold II"という)を参照のこと。
【0024】
図示されているように、SOA64は導波路62に対応し、SOA66は導波路68に対応する。各SOAは、その対応する導波路を通って伝播する光電力に対して、位相遅れΦ1およびΦ2を生じる。そして、導波路62を通って伝播する入力光信号Aは、位相遅れΦ1 を有し、導波路68を通って伝播する入力光信号Bは、位相遅れΦ2 を有する。光信号AおよびBは、出力接合部70において結合され、そこでは、導波路62および68が隣り合う。ゼロ度(0°)の相対位相遅れΔΦが、出力接合部70において導波路62と導波路68との間で生じる。そして、両方の導波路からの光電力が出力接合部70に表れるとき、同相であり、建設的干渉が起きる。光信号AおよびBの結合は、出力信号OUTを生じる。
【0025】
デバイス50は、バイナリー入力信号AおよびBについてブールOR論理動作を実行する。信号A,BとOUTとの間の関係は、図2(b)に示された真理値表に示されている。機能的には、信号AおよびBが両方ともバイナリー0であるとき、バイナリー0に等しいナル(null)信号が両方の導波路を通って伝播する。出力接合部70において、両方のナル信号が結合され、バイナリー0に対応するナル出力光信号OUTを生成する。
【0026】
入力信号AまたはBの1つのみが、ナル信号であり、他の入力信号はバイナリー1である場合、出力光信号OUTは、バイナリーは1に等しい。ここで、バイナリー1入力光信号に関連づけられた光電力は、出力接合部70において、他の入力光信号のナル信号と結合される。この出力信号OUTの結合結果は、バイナリー1になる。
【0027】
入力光信号AおよびBの両方がバイナリー1である場合、各入力信号からの光電力は、対応する位相遅れを伴って両方の導波路を通って伝播する。各導波路間の相対位相関係ΔΦがゼロ度(0°)であるので、入力光信号AおよびBの両方は、出力接合部70において同相である。したがって、両方の入力光信号に関連づけられた光電力が結合されるとき、建設的干渉は、バイナリー1に等しい出力信号OUTを生じる。このシナリオは、図1(b)およびその説明に示されている。
【0028】
図3(a)および3(b)において、本発明の一実施形態によるXORブール動作を実行するための光論理デバイス80が示されている。光論理デバイス80は、少なくとも第1および第2の入力光信号AおよびBを受信するための少なくとも第1および第2の入力84および88を含む。デバイス80は、少なくとの1つの導波路を含む。一実施形態において、デバイス80は、入力84および88を通してそれぞれ光信号AおよびBを受信するための第1および第2の導波路92および98を有する。
【0029】
デバイス80は、増幅器も含む。一実施形態において、増幅器は、第1および第2の半導体光増幅器(SOA)94および96により実現される。この構成により、SOA94は、導波路92に対応し、SOA96は、導波路98に対応する。各SOAは、その対応する導波路に対して位相遅れΦ1およびΦ2を生じる。そして、入力光信号Aは、位相遅れΦ1 を有する導波路92を通して伝播し、入力光信号Bは、位相遅れΦ2を有する導波路98を通して伝播する。
【0030】
光信号AおよびBは、導波路62および68が隣り合う出力接合部100において結合される。この設計により、180度(180°)の相対位相遅れΔΦが、出力接合部100において導波路92と98との間に生じる。そして、両方の導波路からの光電力が出力接合部100に提供されるとき、位相がずれており、破壊的干渉が起こることになる。光信号AおよびBの結合は、出力信号OUTを生じる。
【0031】
デバイス80は、バイナリー入力信号AおよびBについてブールXOR論理機能を実行する。信号A,BとOUTとの間の関係は、図3(b)に示された真理値表に表されている。機能的には、信号AおよびBが共にバイナリー0であるとき、バイナリー0に等しいナル信号が両方の導波路を通って伝播する。出力接合部100において、両方のナル信号が結合され、バイナリー0に対応するナル出力光信号OUTを生成する。
【0032】
入力信号AまたはBの一方のみがナル信号であり、他方の入力信号がバイナリー1である場合、出力光信号OUTは、バイナリー1に等しい。ここで、バイナリー1の入力光信号に関連づけられた光電力は、出力接合部100において、他方の入力光信号のナル信号と結合される。この結合は、バイナリー1に等しい出力信号OUTを生じる。
【0033】
両方の入力光信号AおよびBがバイナリー1である場合、各入力信号からの光電力は、対応する位相遅れを伴って両方の導波路を通して伝播する。各導波路間の相対位相関係ΔΦが180度(180°)であるので、両方の入力光信号AおよびBは、出力接合部70において互いに位相がずれている。したがって、両方の入力光信号に関連する光電力が結合されるとき、破壊的干渉が、バイナリー0に等しい出力信号OUTを生じる。このシナリオは、図1(a)およびその説明に示されている。
【0034】
図4(a)および4(b)において、本発明の一実施形態によるANDブール動作を実行するための光論理デバイス110が示されている。光論理デバイス110は、それぞれ少なくとも第1および第2の入力光信号を受信するための少なくとも第1および第2の入力114および118を含む。デバイス110は、少なくとも1つの導波路を含む。一実施形態において、デバイス110は、第1および第2の導波路132および138を有する。
【0035】
デバイス110は、増幅器も含む。一実施形態において、増幅器は、第1および第2の半導体光増幅器(SOA)134および136により実現される。この構成により、SOA134は導波路132に対応し、SOA138は導波路138に対応する。各SOAは、その対応する導波路に対して位相遅れΦ1およびΦ2を生じる。そして、導波路132を通って伝播する光信号は位相遅れΦ1を有し、導波路138を通って伝播する光信号は位相遅れΦ2 を有する。光信号AおよびBは、導波路132および138が隣り合う出力接合部140において結合される。
【0036】
この設計により、ゼロ度(0°)の相対位相遅れΔΦが、出力接合部140において導波路132と138との間に生じる。光信号AおよびBは、導波路132および138が隣り合う出力接合部140において結合され、出力信号OUTを形成する。デバイス110は、以下の説明から理解されるように、光信号のバイナリー値に依存して、出力接合部140において、破壊的または建設的な干渉を使用する。
【0037】
第1および第2の入力114および118は、電力ディバイダ130により導波路132および138と結合される。電力ディバイダ130は、各入力信号114および118の一部を、各導波路132および138に割当てる。電力ディバイダ130は、Yジャンクションデバイス142およびブランチ120,124および128を含む。Yジャンクションデバイスは、同業者に知られている。
【0038】
更なる情報については、Leuthold等による"Multimode Interference Couples for the Conversion and Combining of zero and First Order Modes," Journal of Lightwave Technology, Vol. 16, No. 7 (July 1998)(以下、"Leuthold III"という)を参照のこと。Yジャンクションデバイス142は、単一の入力ポートおよび少なくとも2つの出力ポートを有するマルチモード干渉(MMI)カプラを含む。MMIカプラは、光電力の基本モードを一次モードに変換するための導波路カプラである。
【0039】
MMIカプラは、MMIカプラのジオメトリ(geometry)によって、1つまたは2つ以上の出力導波路と一次モードを結合する。動作的には、MMIカプラの入力アームは、出力導波路が互いに接触し、一次モードの形式で2つの光ビームを送信するためのより広い導波路を形成するように配置されている。ここで、Yジャンクション142のMMIは、光電力の基本モードおよび一次モードの両方をガイドするように構成されている。これは、光電力の所望の部分を捉えるようにYジャンクション142の出力を広げかつ配置することにより実現される。Leuthold IIIを参照のこと。
【0040】
一実施形態において、光ディバイダ130は、光電力を3分の1で割当てる。したがって、入力光信号Aのみがバイナリー1に対応する場合、電力ディバイダ130は、入力光信号Aに関連する光電力の2/3を、導波路132を通して伝播させ、1/3を導波路138を通して伝播させる。同様に、入力光信号Bのみがバイナリー1に対応する場合、光電力の2/3を、例えば導波路138を通して伝播させ、1/3を導波路132を通して伝播させる。
【0041】
この光電力の分配を実現するために、Yジャンクション142は、MMIカプラの入力から出力まで測定された長さまで測定された長さを有する。一実施形態において、Yジャンクション142は、所望のカップリング割合に対応する約0.5mmから1.0mmの範囲にある両端間長さを有する。また、両方の入力光信号AおよびBがバイナリー1に対応する場合、同じ量の光電力が、電力ディバイダ130により導波路132および138に分配されることが、当業者にとって明らかであろう。
【0042】
デバイス110は、バイナリー入力信号AおよびBについて、ブールAND論理機能を実行する。信号A,BおよびOUT間の関係は、図4(b)に示された真理値表に表されている。機能的には、信号AおよびBが両方ともバイナリー0であるとき、ナル信号が、導波路132および138を通して入力114および118から伝播する。出力接合部140において、導波路132および138からのナル信号の両方が結合され、バイナリー0に設定されたナル出力光信号OUTを生成する。
【0043】
入力信号AまたはBの一方のみがナル信号であり、他の入力信号BまたはAがバイナリー1である場合、出力信号OUTは、バイナリー0に設定される。バイナリー1の入力信号からの光電力は、以上に説明したように、電力ディバイダ130により分割される。導波路132および138についての光電力の分配は、180度(180°)の更なる相対位相シフトを含む。この更なる相対位相シフトは、バイナリー1の入力信号に関連する光電力の1/3を受信する導波路のそれぞれのSOAにより生じる。
【0044】
Leuthold I および Leuthold II を参照のこと。一実施形態において、各SOAは、約1mWの光電力の受信に応答して、更なる相対位相シフト(180°)をトリガするように構成される。この光電力は、バイナリー1の入力信号からの光電力の1/3の分配に対応する。バイナリー1に設定された一方の入力信号からの光電力の導波路132と138との間の分配が、出力接合部140における破壊的干渉を引き起こす。得られる破壊的干渉は、電力差が導波路132および138を通って伝播すると、バイナリー0に対応する剰余電力を形成することになる。結果として、出力接合部140において生じる出力信号OUTは、バイナリー0に等しい。
【0045】
入力光信号AおよびBの両方が、バイナリー1である場合、各入力信号からの光電力は、導波路132および138を通して等しく伝播する。導波路間の相対位相シフトΔΦが、ゼロ度(0°)であると、入力光信号AおよびBの両方が、出力接合部140において、互いに同相である。また、導波路132および138は、両方を通って伝播する光電力が等しくなるようにバランスされる。そして、更なる相対位相シフトが誘導されない。したがって、両方の入力光信号に関連する光電力は、干渉の原理を使用して結合され、バイナリー0に等しい出力信号OUTを生じる。
【0046】
図5(a)および5(b)において、本発明の一実施形態によるNOTブール動作を実行するための光論理デバイス、即ちインバータ150が示されている。光論理デバイス150は、少なくとも第1の入力光信号Aを受信するための少なくとも第1の入力154を含む。デバイス150は、第2の入力158において制御光信号CLOCKを受信する。制御信号CLOCKは、バイナリー1に対応する光ビットのストリームである。また、光ビットのストリームは、上述したように、本発明を使用する光論理デバイスの最大演算ビットレートに設定されている。
【0047】
光論理デバイス150は、少なくとも1つの導波路を含む。一実施形態において、デバイス150は、第1および第2の導波路162および168を有する。第1および第2の導波路162および168は、それぞれ、光信号AおよびCLOCKを、入力154および158を通して受信する。デバイス150は、増幅器も含む。一実施形態において、増幅器は、第1および第2の半導体光増幅器(SOA)164および166により実現される。この構成により、SOA164は、導波路162に対応し、SOA166は、導波路168に対応する。各SOAは、その対応する導波路に対して、位相遅れΦ1およびΦ2を生じる。
【0048】
そして、入力光信号Aは、位相遅れΦ1 を有する導波路162中を伝播し、制御光信号CLOCKは、位相遅れΦ2 を有する導波路168中を伝播する。光信号AおよびCLOCKは、導波路162および168が隣り合う出力接合部170において結合される。この設計により、180度(180°)の相対位相遅れΔΦが、出力接合部170において、導波路162と168との間に生じる。両方の導波路からの光電力が出力接合部170に提供される場合、位相がずれて、破壊的干渉が起きることになる。制御信号CLOCKの存在における入力光信号Aの組合わせは、出力信号OUTを生じる。
【0049】
デバイス150は、バイナリー入力信号AについてブールNOT論理機能を実行する。入力信号Aと出力信号OUTとの間の関係は、図5(b)に示された真理値表に表されている。入力信号Aがバイナリー0である場合、出力光信号OUTは、バイナリー1に等しい。ここで、バイナリー0に等しいナル信号が導波路162を通して伝播し、制御信号クロックからのバイナリー1のストリームが、導波路168を通して伝播する。出力接合部170において、制御信号クロックのバイナリー1とのバイナリー0ナル信号の組合せは、バイナリー1に等しい出力光信号OUTになる。
【0050】
入力光信号Aがバイナリー1である場合、信号AおよびCLOCKからの光電力は、導波路162および168を通って伝播する。各導波路間の相対位相遅れΔΦが180度(180°)であるので、信号AおよびCLOCKは、出力接合部170において互いに位相がずれている。したがって、両方の入力光信号に関連する光電力が結合されるとき、破壊的干渉は、バイナリー0に等しい出力信号OUTを生じる。
【0051】
光論理デバイス150は、上述した他の実施形態に鑑みて、様々な追加的なブール動作の設計を可能にする。そして、ブールNOR動作が、図2のOR論理ゲート50をNOT論理デバイス150と組み合わせることにより実現され得ることが当業者にとって明らかであろう。同様に、NOT論理デバイス150を図3のXOR論理デバイス80と共に使用して、X−NOR論理デバイスを可能にする。図4のAND論理デバイス110をデバイス150のNOT論理動作と組み合わせることで、NAND論理機能を得る。
【0052】
図6(a)および6(b)において、本発明の別の実施形態によるブールOR動作を実行するための光論理デバイス175が示されている。デバイス175は、図2(a)の光論理デバイスと対照的に、ブールOR論理機能を実行するためのマイケルソン干渉計構成による。動作的には、デバイス175は、光論理デバイス50と同様に機能する。他の構成および代替的な干渉計スキームは、ここにおける開示から当業者に明らかとなるであろう。
【0053】
図7(a)および7(b)において、本発明の別の実施形態による光2ビットバイナリー加算器200が示されている。2ビットバイナリー加算器は、一般に知られている。Hill, pp. 175-182 を参照のこと。バイナリー加算器200は、ブールXOR動作を実行するための光デバイス210およびブールAND動作を実行するための光デバイス220を含む。バイナリー加算器200は、ビルディングブロックとしてここに示したブール論理デバイスを使用する。
【0054】
本発明の一実施形態において、光デバイス210は、図3のXORゲート80により実現され、光デバイス220は、図4のANDゲート110により実現される。加算器200は、バイナリー信号AおよびBについてバイナリー加算を実行し、出力信号SUMおよびCARRYを生じる。2ビットバイナリー加算器200の機能に対応する真理値表が、図7(b)に示されている。
【0055】
上述した光論理デバイスは、結合されて、シーケンス回路、フリップフロップ、デコーダ、パルティチェッカー、シフトレジスタ、リニアフィードバックシフトレジスタ、リニアコングルエンタル(congruential)ジェネレータ、カウンタ、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、擬似ランダム数ジェネレータ、ステートマシーン、および算術論理ユニットなどのような演算デバイスを形成する。これらの演算デバイスについての更なる情報については、Buchsbaum による Encyclopedia of Integrated Circuits, Prentice-Hall 1981 を参照のこと。また、Hill および Koopman を参照のこと。
【0056】
図8(a)および8(b)において、本発明の別の実施形態による光算術デバイス250が示されている。算術デバイス250は、XOR動作を実行するための光デバイス260および280、AND動作を実行するための光デバイス270および290、およびOR動作を実行するための光デバイス300を含む。算術デバイス250は、ビルディングブロックとしてここに示されたブール論理デバイスの組合せにより実現される。一実施形態おいて、光デバイス260および280は、図3のデバイス80から実現され、光デバイス270および290は、図4の光デバイス110から実現され、光デバイス300は、図2の光デバイス50から実現される。
【0057】
図8(a)において、構成されているように、算術デバイス250は、フル3ビット加算器として機能するように設計されている。フル3ビット加算器は、演算処理における基本的要素であり、一般に知られている。Hill, pp. 175-182 を参照のこと。算術デバイス250は、バイナリー信号A,BおよびCについてバイナリー加算を実行し、出力信号SUMおよびCARRYを生じる。3ビットバイナリー加算器250の機能の対応する真理値表が、図8(b)に示されている。算術デバイス250は、減算、乗算、除算を含む他の数学的処理、並びに何れかのビット数における三角法オペレーションを実行するように構成することができる。
【0058】
図9において、本発明の別の実施形態によるデータを暗号化するための光デバイス350が示されている。暗号化デバイス350は、光キージェネレータ360および光暗号化器370により実現される。キージェネレータ360は、上述したデータの一方向送信を暗号的に保証することにおいて使用される数字ジェネレータである。Schneier および Koopman を参照のこと。ジェネレータ360は、例えば、リニアフィードバックシフトレジスタ(LFSR)のような当業者に知られた様々な構成を使用して実現され得る。一実施形態において、光キージェネレータ360は、光キーを生成するためのビルディングブロックとしての多数の光論理デバイスを含む。
【0059】
ジェネレータ360を形成する光論理デバイスは、上述した本発明の実施形態から実現され得る。ジェネレータ360は、当業者に知られているように、トリガまたはクロック信号CLOCK、および初期数(initial number)を受信することに応答して、出力KEYを生じる。Schneier および Koopman を参照のこと。光暗号化器370は、キージェネレータ360の光キー信号およびデータ信号DATAのストリームを受信する。これに応答して、暗号化器370は、ENCRYPTED DATA出力を生成する。更なる実施形態において、光暗号化器370は、キージェネレータ360から光信号KEY’も受信する。光信号KEY’は、光信号KEYの位相が遅れたバージョンである。光信号KEYと光信号KEY’との間の相対位相遅れは、データ信号DATAの光ストリームからのデータのビット幅に対応する。
【0060】
データ信号DATAの光ストリームおよび光信号KEYからのビットを受信することで、暗号化器370は、ビットフリッピング(bit flipping)に類似する暗号化動作を実行する。ここで、光信号KEY’は、暗号化器370をリセットするためのリセットメカニズムとして働く。信号KEYの光電力は、各導波路間の相対位相関係ΔΦに対する180度(180°)の更なる位相シフトをイニシエートするように設定される。そして、光信号KEYからのバイナリー1ビットが受信される場合、追加的な位相遅れが、出力接合部においてゼロ度(0°)の実効位相遅れを生じる。
【0061】
上記のシナリオにおいて、暗号化器370の両方の導波路間に等しく分割されたデータ信号DATAの光ストリームは、出力接合部において建設的に加算される。しかし、光信号KEY’は、180度(180°)の追加的な位相シフトをイニシエートするように設定される。そして、光信号KEY’の受信により、破壊的干渉が、出力接合部において生じ、データ信号DATAの光ストロームを生じる。
【0062】
図10において、本発明の別の実施形態による3ポート干渉計ブール論理デバイス400が示されている。デバイス400は、干渉計の入力ポートから出力ポートまで約5mmの長さである。デバイス400は、第1および第2の導波路412および416を使用する。導波路412および416は、それぞれ第1のSOAの出力424または432から第2のSOAの入力428または436まで約0.4mmの長さである。導波路412および416の各々は、それぞれ入力404および408において入力光信号を受信する。
【0063】
導波路412および416は、リン化インジウム(InP)の単一基板440上に形成される。SOAの各々は、それらの各導波路内にモノリシックに一体化される。SOAは、インジウムおよびリン(InP)のnドープクラッド層とpドープクラッド層との間にサンドイッチされたIn1-xGaxAsy1-yから形成され、ここで、x=0.4、y=0.85である。pのドーピングレベルは、約2×1017であり、nドーピングレベルは、約2×1018であった。SOAの活性領域を定義するために、メサが形成された。
【0064】
一実施形態において、本発明のデバイスが、光データ信号を分割しかつ結合するための2つのスプリッタ−MMIカプラ、制御信号を導入するための2つのカプラ−MMIカプラ、およびスイッチングのための必要な非線形性を提供するためのSOAにより形成される。SOAは、オン−オフ状態の制御を容易にするために、MZIアーム上に設けられ得る。SOAは、InP基板上に、2ステップ有機金属気相エピタキシー法により成長させられる。最初に、1.55um−InGaAsP活性SOA層が、約0.22μmの厚さ成長させられる。続いて、500−1500μm長さのSOAエリアの外側領域がエッチされ、パッシブ導波路層が成長させられる。最初に、0.6μm厚さ1.28μm−InGaAsP層、そしてその後1.6μm厚さInPクラッド層である。
【0065】
そして、導波路が、SOAおよび導波路ヘテロ構造にエッチングすることにより形成される。2×2−MMI構造が、好都合に、導波路の形成の間にエッチされ、縦200μm横11.3μmとなる。そして、高濃度にドープされたInGaAs層が、導波路セクションの上面に設けられ、金パッドとの接触を提供する。デバイスの得られるチップサイズは、約6×1.0mmである。導波路ファセットは、反射防止膜がコートされ、熱放散を可能にしかつクリービング(cleaving)を容易にするために薄くされる。
【0066】
導波路412および416は、各々一対のSOA424/428および432/436を含む。各SOAは、約600μmないし1200μmの範囲の長さを有した。また、各SOAは、約300mWの消費電力であり、約1550nmの波長で動作する光信号に対して、室温で約25dBの利得を有した。
【0067】
MMIから形成されたYジャンクションカプラ438により、導波路412および416は、出力接合部420において隣り合う。MMIは、導波路412および416からの所望の割合の光電力を捉えるように、端部から端部まで測定された約0.5mmの長さである。結果として、出力信号444は、出力接合部420を通して伝播された。
【0068】
上述したように、デバイス400は、出力信号444を形成することに、接合部420における建設的または破壊的な干渉を使用する。生じた干渉は、SOAにより生じた相対位相差に依存する。相対位相差の選択は、実行されるべきブール論理動作を部分的に決定する。
【0069】
上記の構成により、スイッチング速度は、約10ピコ秒であると観測された。しかし、この結果は、光電力の到着の後に続く、各SOA中のキャリア密度の変化により制限される。しかし、キャリア密度の変化は、一般に、光電力の波長に直接的に比例する。この例において、キャリア密度の変化は、光信号の動作可能な波長範囲が狭い場合最小である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、結合的ブール論理動作のような演算機能を実行するための光デバイスを提供することができる。
【0071】
特許請求の範囲の発明の要件の後に括弧で記載した番号がある場合は本発明の一実施例の態様関係を示すものであって、本発明の範囲を限定するものと解釈してはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において使用される建設的および破壊的干渉計を示す。
【図2】本発明の一実施形態を示す上面図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す上面図。
【図4】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図5】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図6】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図7】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図8】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図9】本発明の別の実施形態を示す上面図。
【図10】本発明において使用される3ポート干渉計の一例を示す図。
【符号の説明】
10 第1の3ポート干渉計デバイス
12,32 第1の入力
14,34 第2の入力
16,18,36,38 入力信号
22,42 出力
30 第2の3ポート干渉計デバイス
40 光信号
50 光論理デバイス
54 第1の入力
58 第2の入力
62 第1の導波路
64,66 半導体光増幅器
68 第2の導波路
70 出力接合部
80 光論理デバイス
84 第1の入力
88 第2の入力
92 第1の導波路
94,96 SOA
98 第2の導波路
100 出力接合部
110 光論理デバイス
114 第1の入力
118 第2の入力
130 電力ディバイダ
132 第1の導波路
134,136 SOA
138 第2の導波路
140 出力接合部
150 光論理デバイス
154 第1の入力
158 第2の入力
162 第1の導波路
164,166 SOA
168 第2の導波路
170 出力接合部
175 光論理デバイス
200 バイナリー加算器
210,220 光デバイス
250 算術デバイス
260,270,280,290,300 光デバイス
350 光デバイス
360 キージェネレータ
370 暗号化器
400 ブール論理デバイス
404,408 入力
412,416 導波路
420 出力接合部
424,432 第1のSOA
428,436 第2のSOA
440 単一基板
444 出力信号

Claims (1)

  1. データおよび光キー信号の受信に応答してデータを暗号化する光デバイスであって、
    第1および第2の導波路を有する少なくとも1つの干渉計を含み、前記第1の導波路は前記データと光キー信号とを受信し、そして前記第2の導波路は前記データと位相が遅れた光キー信号とを受信するものであり、前記光デバイスはさらに、
    前記第1と第2の導波路との間に180°の初期相対位相遅れを誘導し、前記光キー信号からのバイナリー1の受信に応答して前記導波路間に180°の第1の追加相対位相遅れを生じさせ、そして前記位相が遅れた光キー信号からのバイナリー1の受信に応答して前記導波路間に180°の第2の追加相対位相遅れを生じさせる、少なくとも1つのキージェネレータと、
    前記第1と第2の導波路を隣り合わせにして、暗号化されたデータが生成される出力ノードを作るYジャンクションデバイスとを含むことを特徴とする光デバイス。
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