JP4689003B2 - 無線端末局 - Google Patents

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線基地局と、該無線基地局と無線により情報の送受信を行う無線端末局とからなる無線アクセスシステムに係わり、特に無線端末局におけるバッテリーセービングのためのスリープ処理部の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パソコンなどの機器端末が普及し、会社などにおいてLANが構築され、パソコン間でのデータの交換、プリンターなどの機器の共有利用、外部ネットワークへのアクセスが行われている。
【0003】
LANなどのネットワーク化において、サーバー、パソコン、その他機器間の接続は有線による接続が行われている。このため、パソコン配置の移動など、レイアウト変更の度に再配線の作業を行わなければならないことになる。移動性の高いノートパソコンにおいてもこのことは同様であり、既存のLANに接続して使用する場合、配線接続口のある場所でしか使えない状況になっている。
【0004】
ネットワークなどへの無線接続としては、移動電話、PHSを介して行う方法が普及している。これにより、前記無線網のエリア内であれば、移動中でもネットワークにアクセスすることが可能となっている。
前記携帯電話、PHSによる無線接続による伝送容量は現状最大64[kbps]である。このため、インターネットメールの送受信、比較的データ容量の少ないホームページへのアクセスにおいては、快適に使用できるが、今後、コンテンツとしての利用が増大すると考えられている動画像など、大容量のデータへのアクセスには適しているとは言いがたい。
【0005】
このため、より大容量のデータアクセスが可能な無線アクセスシステムが要求されており、IEEE802.11(米国)、ATMフォーラム(米国)、ETSI−BRAN(欧州)、MMAC(日本)などにおいて検討されている。
【0006】
MMACにおいて検討されている無線アクセスシステムについて観ると、5[GHz]、25[GHz]の周波数帯を利用して、屋外20[Mbps]以上(1ユーザー最大10[Mbps])、屋内156[Mbps]の情報伝送速度を目標としている。このうち、5[GHz]帯では、無線方式としてはOFDM方式を利用し、20[Mbps]以上の伝送速度を目標としている。以後、MMACの5[GHz]帯について説明する。
【0007】
無線基地局(以後、AP)、無線端末局(以後、MT)間のデータの送受信は、2[ms]のMAC(Media Access Control)フレーム単位に行う。1MACフレームは、6つの物理チャネル(BCH、FCH、ACH、SCH、LCH、RCH)によって構成され、BCHはMACフレームの帰属するAPのIDなどの情報を有するチャネルであり、FCHはFCH以後続くMACフレームの構造を記述しているチャネルであり、ACHはRCHに対するACK情報を記載したチャネルであり、SCHはBCH、FCH、ACH、RCH以外のデータ送信用のチャネルで、短いサイズ用のチャネルであり、LCHはBCH、FCH、ACH、RCH以外のデータ送信用のチャネルで、長いサイズ用のチャネルであり、RCHはランダムアクセス用のチャネルである。1MACフレームは、BCH、FCH、ACH、APからMTへのデータ送信であり、SCHとLCHとから構成されるDown-Link、MTからAPへのデータ送信であり、SCHとLCHとから構成されるUp-Link、RCHで構成される(図2)。APと個々のMTとのデータ送受信における帯域割当ては、FCHに記載されており、個々のMTは、FCHに基づいて、データの送受信を行う。
【0008】
BCHの送出時は、BCHの先頭に既知信号であるプリアンブルAフィールド、Bフィールド、Cフィールドの3つの信号が付加された形で送出される(図3)。プリアンブルAフィールド、Bフィールドの順序の信号は、フレーム先頭のBCHの先頭にのみ付加される。このため、受信側は、前記プリアンブルAフィールド、Bフィールドを検出することにより、MACフレームの先頭を検知することが可能となる。
【0009】
図4、図5を用いて、AP、MTにおける送受信動作を説明する。
イーサネット網8から送信を要するデータが受信した場合、CL部(コンバージェンスレーヤーデータ変換部)5においてデータのフォーマット変換を行い、送信バッファ1に蓄積する。DLC部(データリンクコントロール部)2において選択再送処理(Selective Repeat ARQ)用にシーケンス番号を付加し、スケジューリングデータバッファ部9に記載されている符号化モードに応じた符号化処理を送信PHY部3で施し、RF部7、アンテナ部4を介して送出する。アンテナ部4、RF部7を介して、受信した符号化データをスケジューリングデータバッファ部9に記載されている符号化モードに応じた復号処理を受信PHY部12で施し、受信DLC部10において、エラーなしのデータを受信バッファ部13に蓄積し、ACK/NAK情報の送信要求をMAC部(メディアアクセスコントロール部)15にする。受信バッファ部13に蓄積されているデータは、CL部5でフォーマット変換し、イーサネット網8に送出される。
【0010】
MT202では、MT202からのデータ送信用の帯域割当て要求をAP201に上げる。AP201では、自AP201から個々のMTへのデータ送信に必要な帯域と、個々のMTから帯域割当て要求から、1MACフレーム毎の帯域の割当てをスケジューリング部14で行い、前記スケジューリング部14によるスケジュールに基づく情報を、スケジューリングデータバッファ部9に記載するとともに、FCHを用いて、MTに送出する。MT202は、受信したFCHに記載されているスケジューリング情報のうち、自MTに関係する情報をスケジューリングデータバッファ部9に記載する。AP、MTは送受信における送信・受信タイミング、PHY部3、12における符号化モードを前記スケジューリングデータバッファ部9に記載したスケジューリング情報に基づいて行う。
【0011】
【発明の解決しようとする課題】
無線端末局(MT)では、移動端末ということから、装置の小型・軽量化、および使用時間の長時間化が要求される。通常、パソコンからのイーサネットなどネットワークへのアクセスは、常時、データが流れているのではなく、アクセスした時に局所的に膨大なデータ量が流れている。このため、パソコンの使用時間に対して、ネットワークへのアクセス時間は短い。このことから、前記ネットワークアクセスを行っていない状態(以後、待機状態)においてMTの消費電力の低減を図ることは、MTの使用時間の長時間化につながるものである。
【0012】
通常、MTとAPとの間で通信中は、必要な回路の電圧を供給している。これに対して、待機状態時における消費電力の低減処理(以後 バッテリーセービング)時は、不必要な回路への電力の供給を停止し(スリープ状態)、AP間と取り決めた周期(スリープフレーム数)でAPからのアクセス要求があるかを確認する時(スリープ解除チェック処理)のみ電圧を供給する。これにより、待機状態時における電力の消費を低減する。
【0013】
図6を用いて、バッテリーセービングにおける処理を説明する。
待機状態が継続し、スリープ状態へ移行と判断した場合、MAC部6は、スリープ要求、および要求スリープフレーム数を送信PHY部3を介してAPへ送出する。APからの許可スリープフレーム数と、同期調整用のフレーム数を含むスリープの許可信号を受信すると、MAC部6は、同期調整用のフレーム数に応じた値をタイマーカウント演算部107に設定し、前記タイマーカウント演算部107で前記設定されたフレーム数から、使用する動作クロックとタイマーカウントを算出し、スリープタイマー部106に設定し、一旦スリープ状態に入る。前記スリープタイマー部106は、設定された動作クロックで動作し、設定されたタイマーカウント後にスリープ動作処理部103に処理の要求を入れる。スリープ動作処理部103は、スリープ解除チェック処理を開始し、フレーム同期検出部109で、フレーム先頭に位置するプリアンブルAフィールド、Bフィールドをもとにフレームの先頭を探索する。前記フレーム同期検出部109でフレーム先頭を検出すると、後に続いて受信されるBCHのデータを復号処理部108で復号する。前記BCHはBCH受信バッファ部102に送られ、BCHデータ解析部101にて、BCHに記載されているAPの識別子、フレーム番号から、受信目的とするAPの目的とするフレームであるかを判定し、一致しない場合、前記フレーム同期検出部109でフレーム先頭の検出を継続する。一致した場合、BCHに記載しているスリープ中のMTへの帯域割当ての有無フラグを確認し、前記フラグがオン(割当てあり)の場合、FCH受信要求をMAC部6に送る。MAC部6は、FCHの受信を送受信スケジュールデータバッファ部9に設定する。FCHを受信した場合、受信したFCHをFCH受信バッファ部105に送り、受信データ判定部104において、自MTに関連する帯域割当ての有無を判定する。前記受信データ判定部104は、判定結果をスリープ動作処理部103に送り、前記スリープ動作処理部103は、スリープ解除要求をMAC部6に送り、スリープ解除する。前記受信データ判定部104にて割当てなしと判定した場合、ないし前記BCHデータ解析部101にて割当てなしと判定した場合、スリープ動作処理部103はスリープ処理の継続を行い、タイマーカウント演算部107に前記許可スリープフレーム数を設定し、前記タイマーカウント演算部107の算出結果に基づき、スリープタイマー部106が起動して、スリープ状態に入る。なお、MTからのスリープ解除時、つまりMTからAPへ送出する情報がある場合、MAC部6はスリープを解除し、情報送信のための帯域割当て要求をRCHを用いてAPに送出し、APは前記帯域割当て要求を受けて、前記MTのスリープ解除を認知する。
【0014】
これにより、待機状態における無駄な電力の消費を低減し、結果的に使用時間の長時間化を図ることが可能となっている。さらに、スリープ状態、フレーム同期検出時、BCHのデータ解析処理時などの処理状態に応じて、電力供給、クロック供給する回路を最小限にすることにより、全体としての消費電力を低減することが可能となる。
【0015】
1つのキャリア周波数は複数のAPによって共有利用することが可能であり、複数のAPは、1つのキャリア周波数を時分割的に利用する。1つのAPは、先にキャリア周波数を利用していた前APのフレーム開始から自APのフレーム開始までの時間(前AP占有時間)と、自APのフレーム開始から次APのフレーム開始までの時間(自AP占有時間)とを比較し、基本的に、前AP占有時間>自AP占有時間の場合、自APの次のフレーム開始時間を微量時間早くし、前AP占有時間<自AP占有時間の場合、自APの次のフレーム開始時間を微量時間遅くする。個々のAPが前記次フレームの開始時間の微調整を行うことにより、個々のAPが使用可能な占有時間が等しくなるように調整する(AP干渉回避)。
【0016】
図7は、AP干渉回避の基本的な動作を説明するための図であり、(1)はAPがAPaの1つのみの場合、(2)は1つのAPa’が存在するキャリア周波数に他のAPbが新たに入ってきた場合を示している。横軸は時間であり、網掛けの四角は、各々APのBCHを、空白の四角は、BCH以外の送受信チャネルを示している。Lmacは1MACフレームの基本的なフレーム周期時間、αはAP干渉回避に伴う微調整用の時間、Tn(f)は、APnのフレームfにおけるフレーム開始時間、Ln(f)は、APnのフレームfにおける占有時間である。図7を用いて説明する。
【0017】
図7(1)では、APaのみが存在する場合であり、Lmac時間周期にフレームが開始する。図7(2)では、APbはAPa’の送受信を妨害しないようにTb(f)にBCH送出する。APa’は、La’(f)とLb(f)との比較をし(La’(f)>Lb(f))、次フレームの開始を時間α遅く送出する(Ta’(f+1)−Ta’(f)=Lmac+α)。APbは、次フレームの開始を時間α早く送出する(Tb(f+1)−Tb(f)=Lmac−α)。毎フレーム同様の処理を行うことにより、フレームf+3において、APa’とAPbの占有時間が等しくなる(La’(f+3)≒Lb(f+3)≒Lmac/2)。以後、APa’,APbのみが同キャリア周波数に存在しつづける場合、各々のAPは、時間Lmac周期に時間Lmac/2の占有時間を有することになる。なお、図7の(1)と(2)で、同時間Ta(f)=Ta’(f)にフレーム送出したAPaとAPa’は、APa’がAPbとの干渉回避により、フレーム送出時間を微調整したため、フレームf+4ではフレーム送出時間にTa(f+4)−Ta’(f+4)だけの差異を生じている。
【0018】
図8は、AP干渉回避を考慮に入れた場合のMTバッテリーセービングにおけるMT電力供給/停止を示した図である。図中、上はAPのフレーム送出、下はMTの電力供給/停止状態を示している。網掛け四角はBCHを、空白四角はその他の送受信チャネルを示している。Lmacは1MACフレームの基本的なフレーム周期時間、αはAP干渉回避に伴う微調整用の時間、Tn(f)は、APnのフレームfにおけるフレーム開始時間であり、Ta(f+n)は、干渉回避がない場合のフレームf+nのフレーム開始時間であり、Ta(f+n)=Ta(f)+Lmac×nである。図8を用いて説明する。
【0019】
図8において、nフレーム後のAPのフレーム送出時間は、Ta(f)に対して、Ta(f+n)を中心に、nフレーム分のAP干渉回避による微調整を考慮し、時間区間[Ta(f+n)−α×n,Ta(f+n)+α×n]のいずれかに存在することになる。このため、MTのバッテリーセービングにより、nフレーム後のフレームf+nに対してスリープ解除チェック処理を行う場合、少なくともTa(f+n)−α×nには受信可能である状態にある必要がある。つまり、Ta(f+n)−α×n以前に、APの送出するBCHの先頭に付加されているプリアンブルAフィールド、Bフィールドによるフィールド同期検出処理を開始し、時間区間[Ta(f+n)−α×n,Ta(f+n)+α×n]のいずれにおいても、APの送出するフレームを受信可能であるようフィールド同期検出処理を継続することになる。なお、MMACは、スリープフレーム数は2k(1≦k≦16)、微調整用時間αは50[ns]、フレーム周期Lmacは2[ms]であり、AP干渉回避処理の微調整によるズレ量は最大216[フレーム]×(±50[ns])=±3276800[ns]=±3.2768[ms]となり、フレーム周期2[ms]以上のズレを起こす可能性を有している。
【0020】
図9は、1024フレーム後のAP干渉回避を考慮に入れないで推定したフレーム開始時間を基準時間0にした場合に、基準時間からズレ時間にフレーム先頭が存在する確率を示したグラフである。なお、1フレーム後の起こりうるフレーム開始時間であるLmac(=2[ms])、Lmac±α(=2[ms]±50[ns])の3つの時間の起こりうる確率を等確率(すべて1/3)であると仮定した場合のグラフである。
【0021】
図9において、1024フレーム後にフレーム開始が起こる可能性のある値域は、[−51.2[μs],51.2[μs] ]である。これに対して、存在確率は、基準時間(1024[フレーム]×2[ms])を中心に99.9%以上が[−2.5[μs],2.5[μs] ]に収まっている。通常、MTと異なりAPは固定局として使用されるため、APの干渉回避はAPの設置時のみ生じるものと考えられる。また、2つのAPの間に移動可能な遮蔽物がある場合、例えば、遮蔽されている室内にあるAPが、扉を開くことによって室外のAPが見えるようになる場合においても、扉の開閉時にのみ干渉回避が生じるものと考えられ、APの使用時間に対して、干渉回避による処理を行っている時間は非常に小さいと考えられる。このため、実際の発生確率は、図9におけるグラフより一層基準時間0に集中しているものと考えられる。
【0022】
図10は、APのフレーム送出に対するMT電力供給/停止の関係を示す図にnフレーム後のフレームの発生確率を付加した図である。
図10において、フレームfに対して、フレームf+nのフレーム開始時間は、区間[ Ta(f+n)−αn,Ta(f+n)+αn ]のいずれかに存在する可能性がある。しかしながら、前記図9の説明の通り、フレームの開始時間は、Ta(f+n)付近に集中して存在することになる。これに対して、MTのスリープ解除に伴う電力供給開始を、従来通り時間Ta(f+n)−αnにおけるフレームを受信可能になるように時間Ta(f+n)−αn直前とした場合、存在する確率の少ないフレームのために常時、時間Ls(f+n)のフレーム同期検出処理を行っていることになる。スリープフレーム数nに対して、フレーム同期検出処理に要する時間は、平均的にαnとなり、スリープフレーム数nが増大する。従って、フレーム同期検出処理に要する時間も増大することになる。MMACにおけるスリープフレーム数は2k(1≦k≦16)であり、スリープフレーム数216の場合、単純に計算すると、平均216×50[ns]=3.2768[ms]はフレーム同期検出処理に要していることになり、ほとんど無駄に電力を消費していることになる。また、フレーム同期検出処理を行っている平均時間が長いということは、同キャリア周波数に複数APが存在する場合、他のAPのフレームを検出する可能性が高くなり、APの識別子、フレーム番号を確認するため、フレーム同期検出処理より電力消費が大きいと考えられる受信信号の復号処理、およびBCHのデータ解析の処理を行う回数が増加し、更に消費電力を増加させる要因を有していることになる。
【0023】
これに対して、フレームの発生確率に基づいて、先に目的とするAPの目的とするフレーム以前のフレームを検知し、続いて目的とするフレームを検知することにより、同期検出に要する無駄な消費電力を低減する方式がある(図11方式2)。
【0024】
前記方式は、AP干渉回避が行われている場合において、効果的に消費電力を低減する。しかしながら、前記図9で記述した通り、通常、MTと異なりAPは固定局として使用されるため、APの干渉回避はAPの設置時のみ生じるものと考えられる。また、2つのAPの間に移動可能な遮蔽物がある場合、例えば、遮蔽されている室内にあるAPが、扉を開くことによって室外のAPが見えるようになる場合においても、扉の開閉時にのみ干渉回避が生じるものと考えられ、APの使用時間に対して、干渉回避による処理を行っている時間は非常に小さいと考えられる。このことから、AP干渉回避を考慮に入れず、スリープ処理を行うことにより、全体的な消費電力を更に低減することが可能と考えられる。
【0025】
しかしながら、AP干渉回避を考慮に入れないで、スリープ処理を行った場合、例えば図8において、Ta(f+n)を目標に起動時間を設定し、AP干渉回避に伴い、Ta(f+n)−αnにAPから目的とするフレームが送出された場合、MTは目的とするフレームを受信することは不可能となり、目的とするフレームにAPからの着信に伴う起動要求がある場合、MTは要求に答え、起動することが不可能になる危険性を有している。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1の発明は、干渉回避処理として送出フレームの開始時間を調整する無線基地局と無線接続する無線端末局において、目的とするフレームに合わせて受信処理を行い、当該受信処理において、連続的に目的とするフレームが受信できなかった場合には、開始時間が調整された目的とするフレームを受信するために、前記開始時間が調整された目的とするフレームが存在する可能性のある区間より前から受信処理を開始する手段を備える。
請求項2の発明は、干渉回避処理として送出フレームの開始時間を調整する無線基地局と無線接続する無線端末局において、目的とするフレームに合わせてフレームの受信処理を行い、当該受信処理において、連続的に目的とするフレームが受信できなかった場合には、開始時間が調整された目的とするフレームを受信するために、前記開始時間が調整された目的とするフレームの1つ前のフレームに合わせて前記受信処理を開始し、該1つ前のフレームを検出すると、当該1つ前のフレームに合わせた受信処理に基づいて、当該1つ前のフレームの次のフレームに合わせた受信処理を開始する手段を備える。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す本発明の一実施例を説明する。尚、図6と同一の構成を示す箇所は同一の符号を用いている。
図1は、本発明の一実施例であるMTのスリープ処理部に関する基本的な構成図である。
待機状態が継続し、スリープ状態へ移行と判断した場合、MAC部6は、スリープ要求、および要求スリープフレーム数を、送信PHY部3を介してAPへ送出する。APからの許可スリープフレーム数と、同期調整用のフレーム数を含むスリープの許可信号を受信すると、MAC部6は、同期調整用のフレーム数に応じた値をタイマーカウント演算部107に設定し、前記タイマーカウント演算部107で前記設定されたフレーム数から、使用する動作クロックとタイマーカウントを算出し、スリープタイマー部106に設定し、一旦スリープ状態に入る。前記スリープタイマー部106は、設定された動作クロックで動作し、設定されたタイマーカウント後にスリープ動作処理部103に処理の要求を入れる。スリープ動作処理部103は、スリープ解除チェック処理を開始し、フレーム同期検出部109で、フレーム先頭に位置するプリアンブルAフィールド、Bフィールドをもとにフレームの先頭を探索する。前記フレーム同期検出部109でフレーム先頭を検出すると、後に続いて受信されるBCHのデータを復号処理部108で復号する。前記BCHはBCH受信バッファ部102に送られ、BCHデータ解析部101にて、BCHに記載されているAPの識別子、フレーム番号から、受信目的とするAPの目的とするフレームであるかを判定し、一致しない場合、前記フレーム同期検出部109でフレーム先頭の検出を継続する。一致した場合、BCHに記載しているスリープ中のMTへの帯域割当ての有無フラグを確認し、前記フラグがオン(割当てあり)の場合、FCH受信要求をMAC部6に送る。MAC部6は、FCHの受信を送受信スケジュールデータバッファ部9に設定する。FCHを受信した場合、受信したFCHをFCH受信バッファ部105に送り、受信データ判定部104において、自MTに関連する帯域割当ての有無を判定する。前記受信データ判定部104は、判定結果をスリープ動作処理部103に送り、前記スリープ動作処理部103は、スリープ解除要求をMAC部6に送り、スリープを解除する。前記受信データ判定部104にて割当てなしと判定した場合、ないし前記BCHデータ解析部101にて割当てなしと判定した場合、スリープ動作処理部103はスリープ処理の継続を行い、タイマーカウント演算部107に前記許可スリープフレーム数を設定し、前記タイマーカウント演算部107の算出結果に基づき、スリープタイマー部106が起動して、スリープ状態に入る。なお、MTからのスリープ解除時、つまりMTからAPへ送出する情報がある場合、MAC部6はスリープを解除し、情報送信のための帯域割当て要求を、RCHを用いてAPに送出し、APは前記帯域割当て要求を受けて、前記MTのスリープ解除を認知する。
【0033】
タイマーカウント演算部107は、第1のタイマーカウント演算部131と第2のタイマーカウント演算部132と演算選択部133とから構成される。第1のタイマーカウント演算部131は、無線接続しているAPがAP干渉回避処理を行っている場合においても、目的とするフレームを必ず受信可能とする起動時間を算出し、前記指定スリープフレーム数に応じて動作クロックを選択し、前記動作クロックに基づくタイマーカウント数を算出する。第2のタイマーカウント演算部132は、無線接続しているAPがAP干渉回避処理を行っていない場合において、スリープ動作に伴う消費電力の低減を目的とし、受信可能とする起動時間を算出し、前記指定スリープフレーム数に応じて動作クロックを選択し、前記動作クロックに基づくタイマーカウント数を算出する。演算選択部133は、無線接続しているAPのAP干渉回避処理状態を推定し、AP干渉回避処理を行っていると推定した場合、前記第1のタイマーカウント演算部131による演算結果を、スリープタイマー部106に設定し、AP干渉回避処理を行っていないと推定した場合、前記第2のタイマーカウント演算部132による演算結果をスリープタイマー部106に設定する。演算選択部133は、AP干渉回避処理が行われていないと推定している状態において、第2のタイマーカウント演算部132による演算結果を用いて、スリープ処理を継続した場合に、連続的にN回以上(Nは1以上)、目的とするフレームを受信できなかった場合、AP干渉回避処理が行われているものと推定し、第1のタイマーカウント演算部131の演算結果をスリープタイマー部106に設定する。演算選択部133は、AP干渉回避処理が行われていると推定している状態において、第2のタイマーカウント演算部132による演算結果と、実際に受信した目的とするフレームの時間とを比較し、連続M回以上(Mは1以上)、前記演算結果で受信可能であると判定した場合、AP干渉回避処理が行われていないものと推定し、第2のタイマーカウント演算部132の演算結果をスリープタイマー部106に設定する。例えば、N=1、M=3とすると、AP干渉回避処理が行われていない場合、第2のタイマーカウント演算部132の演算結果を継続的に選択され、AP干渉回避処理が行われると、1回目的とするフレームの受信に失敗し、演算選択部133が第1のタイマーカウント演算部131の演算結果を選択し、目的とするフレームの受信が可能となる。通常、APからの起動要求は、2、3回再送出されると考えられるため、2回目以降の起動要求を確実に受信することが可能となる。
【0034】
図11は、前記2つのタイマーカウント演算部131、132における演算方法を説明する図である。図11において、上から方式1のAPフレーム送出確率、MT電力供給状態、方式2のAPフレーム送出確率、MT電力供給状態、方式3のAPフレーム送出確率、MT電力供給状態を表している。方式1、方式2は、前記第1のタイマーカウント演算部131で用いている演算方式、方式3は、前記第2のタイマーカウント演算部132で用いている演算方式を意味している。nを指定されたスリープフレーム数、Ta(f+n)はAPaがフレームfからAP干渉回避を考慮に入れないで推定したnフレーム後のフレーム開始時間、Pa(n)はAP干渉回避を考慮に入れて推定したnフレーム後のフレーム開始時間の存在確率、Sum(−β,+∞)は存在確率Pa(n−1)の区間[ Ta(f+n−1)−β,Ta(f+n−1)+∞ ]における累積確率、Sum(−γ,+∞)は存在確率Pa(n)の区間[ Ta(f+n)−γ,Ta(f+n)+∞ ]における累積確率、αはAP干渉回避に伴う微調整時間、βは存在確率の累積確率Sum(−β,+∞)が任意の値を超える位置、γは存在確率の累積確率Sum(−γ,+∞)が任意の値を超える位置である。荒い網掛けは、累積確率Sum(−β,+∞)の領域、細かい網掛けは、累積確率Sum(−γ,+∞)の領域、斜線四角はプリアンブルAフィールド、Bフィールドに基づきフレーム同期を検出するフレーム同期検出部109に電力供給している区間、空白四角は同期検出後の受信信号の復号処理、およびBCH解析処理のための回路に電力供給している区間である。なお、f+nフレームのフレームの開始時間はTa(f+n)、f+n−1フレームのフレームの開始時間はTa(f+n−1)であるとする。
【0035】
図11において、方式1は、目的とするf+nフレームが存在する可能性のある区間[Ta(f+n)−αn,Ta(f+n)+αn]に対して、前記区間のいずれより前に受信可能な状態とするために、時間Ta(f+n)−αn以前の時間Ts1に電力供給を開始する。これにより、f+nフレームのフレーム開始時間はTa(f+n)であるため、フレーム同期検出処理はWp1の間行っていることになる。方式2は、目的とするf+nフレームが存在する可能性のある区間[ Ta(f+n)−αn,Ta(f+n)+αn]より前の時間に存在する、AP干渉回避を考慮しないで推定したフレーム開始時間を有するフレームf+n−1に対して、フレームf+n−1におけるAP干渉回避を考慮に入れて推定した存在確率Pa(n−1)に基づき、時間Ta(f+n−1)から観て、累積確率Sum(−β,+∞)が任意の値以上になる区間[Ta(f+n−1)−β,∞]を算出し、前記区間における時間Ta(f+n−1)−βより前の時間Ts2に電力供給を開始する。時間Ts2で開始したフレーム同期検出処理により、f+n−1フレームが検出され、受信信号の復号、BCHデータ解析の結果、目的とするフレームf+n以前のフレームf+n−1であることが判明する。このため、次のフレームまで一旦電力供給を停止する。フレームf+n−1に対する、フレームf+nの存在確率Pa(1)は、フレーム数が少ないため、存在する可能性のある区間自体が狭く、時間Ta(f+n)付近に集中する。このため、時間Ts1に比べて時間Ta(f+n)に近い時間Ts3に電力を供給する時間を設定することが可能となる。方式3は、目的とするフレームf+nフレームにおけるAP干渉回避を考慮に入れて推定した存在確率Pa(n)に基づき、時間Ta(f+n)から観て、累積確率Sum(−γ,+∞)が任意の値以上になる区間[Ta(f+n)−γ,∞]を算出し、前記区間における時間Ta(f+n)−γより前の時間Ts4に電力供給を開始する。このため、確率Sum(−γ,∞)以上の確率で、目的とするフレームf+nを検出することが可能となる。方式1では復号処理、BCHデータ解析処理に要する消費電力がWa1と1回であるのに対して、方式2では前のフレームにおいても処理を要するため、復号処理、BCHデータ解析処理に要する消費電力はWa2+Wa3と2倍になる。このため、指定スリープフレーム数nが小さい場合は、方式2は、方式1に比べWa2分の消費電力を余計必要とし、Wp1<Wp2+Wa2+Wp3の場合、方式1の方が全体の消費電力が小さい。しかしながら、フレーム同期検出処理に要する電力供給のみを方式1と方式2で比較すると、方式1ではフレーム数nが増加するとWp1は比例して増加するのに対して、方式2ではWp2+Wp3の消費電力を必要とするが、フレーム数nの増加に対して、Wp3は変化がなく、Wp2についても一定の累積確率を保持するためにβが少しずつ増加する程度で増加も比較的小さい。このため、指定スリープフレーム数nが大きい場合、つまりWp1>Wp2+Wa2+Wp3の場合、方式2の方が全体の消費電力が小さくなる。なお、方式2において前検出フレームをf+n−1フレームとしているが、フレーム数nが増加し、フレームf+nの存在する可能性のある区間[Ta(f+n)−αn,Ta(f+n)+αn]に、時間Ta(f+n−1)が含まれる場合、Ta(k)<Ta(f+n)−αnとなるフレームkを前検出するフレームとする。また、方式1においても、目的とするフレームf+nの前のフレームを検出した場合、方式2と同様に受信信号の復号処理、BCHデータ解析を行い、フレームを確認の上、目的フレームまで一旦電力供給を停止するものとする。方式3では復号処理、BCHデータ解析処理に要する消費電力がWa4と1回であり、また、フレーム同期検出処理に要する電力供給もWp4となり、前記方式1、方式2いづれに比べても消費電力が低減される。第1のタイマーカウント演算部131では、スリープフレーム数に応じて、前記方式1、方式2を使い分けることにより消費電力を低減しつつ、目的とするフレームを受信することが可能となる。一方、第2のタイマーカウント演算部132では、方式3を用いることにより、第1のタイマーカウント演算部131に比べ、消費電力を低減することが可能となる。
【0036】
図12、図13は、本発明の一実施例であるスリープ処理部によるスリープフレーム数−概算消費電力グラフの一例である。前記第1のタイマーカウント演算部131にて用いる前記方式1、方式2と、前記第2のタイマーカウント演算部132にて用いる前記方式3とによるスリープフレーム数に対する概算消費電力を示している。横軸はスリープフレーム数、縦軸は1[s]間当りの概算の消費電力である。なお縦軸は対数表示している。用いた存在確率は、1フレーム後に起こりうるフレーム開始時間2[ms]、2[ms]−50[ns]、2[ms]+50[ns]の3つの時間の起こりうる確率を等確率(すべて1/3)であると仮定した場合の存在確率である。電力供給を停止している時のクロック(スリープクロック)を1/30.5[KHz]とし、フレームを1度検出した後は、通常クロックで動作するものとする。消費電力は、図11と同様、フレーム同期検出処理に要する消費電力(Wp)と、受信信号の復号処理およびBCHデータの解析処理に要する消費電力(Wa)から算出する。なお、50[ns]にフレーム同期検出処理に要する消費電力を1とし、受信信号の復号処理およびBCHデータの解析処理に要する消費電力を3とし、BCHのデータ内の帯域割当て有無フラグがオフ(MTへの帯域割当てがない)状態での1[s]間当りの消費電力を算出する。方式3について、目的フレームの受信に失敗した場合は、目的とするAPからの次フレームまでフレーム同期検出処理が継続されるものとする。図12のデータはスリープフレーム数を100フレーム刻みで算出、図13は10フレーム刻みで算出している。方式2において、前述図11の説明におけるβ、γは、存在確率の累積確率が99.9%以上になる位置に設定する。
【0037】
図12、図13において、方式1は、スリープフレーム数の増加に伴い、概算消費電力は減少してゆき、スリープフレーム数が40,000当りで、急峻に減少し、以降増加している。スリープフレーム数が40,000の場合、目的フレームの存在する区間は[40,000×2[ms]−2[ms],40,000×2[ms]+2[ms] ]となり、以降は、方式2同様、目的フレームの1つ前のフレームを検出して、一旦電力供給を停止し目的フレームを検出している。方式2は、スリープフレーム数の増加に伴い、概算消費電力は減少していっている。MMACのスリープフレーム数は2k(1≦k≦16)であり、図12、図13から、k≦10の場合、方式1による演算結果を選択し、k≧12の場合、方式2による演算結果を選択することにより、方式1だけよりスリープ状態における消費電力の低減することが可能となる。方式3は、スリープフレーム数の増加に伴い、概算消費電力は減少していっており、方式1、方式2に比べ消費電力が低減されている。AP干渉回避処理が行われていない状態では、方式3(第2のタイマーカウント演算部)を選択し、AP干渉回避処理が行われている状態では、方式1、方式2(第1のタイマーカウント演算部)をスリープフレーム数に応じて選択することにより、より効果的に消費電力を低減することが可能となり、結果的に使用時間の長時間化を可能とする。スリープ処理時における消費電力を低減することが可能となる。
【0038】
なお、本グラフにおいて考慮していない点、たとえば動作クロックの誤差、消費電力などを考慮に加える。また、スリープクロック、存在確率、消費電力Wp、Wa、およびその他の消費電力などを実際の回路に合わせて設定することにより、より効果的にスリープ時の消費電力を低減することが可能であると考えられる。また、動作中のMTの内部クロックによるフレーム周期と、APからの送出フレームの同期検出結果とに基づいて、存在確率を修正していくことにより、無線接続されているAPに対応した存在確率を用いた消費電力算出が可能となり、更にフレーム同期検出に要する消費電力を低減することが可能となると考えられる。また、スリープフレーム数の値は固定のため、スリープフレーム数に応じた前記算出結果をデータとして記憶しておくタイマークロックLUTを、前記第1のタイマーカウント演算部131、前記第2のタイマーカウント演算部132、演算選択部133の代わりに用い、指定されたスリープフレーム数に対してルックアップテーブルLUTでタイマーカウント、動作クロックなどを決定することにより、前記演算に要する消費電力を低減することが可能となる。また、第2のタイマーカウント演算部132として説明した方式3は、前記請求項5のタイマーカウント演算部であり、AP干渉回避を考慮に入れた方式であるが、第2のタイマーカウント演算部132の演算方式としては、AP干渉回避を考慮に入れない演算方式であっても良いものとする。上記方式3の場合、AP干渉回避を考慮しない方式に比べ若干消費電力が大きくなるが、スリープフレーム数が増大しても、AP干渉回避が生じた場合にも、目的とするフレームを取りこぼす可能性は先に設定した確率内に抑制することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の無線アクセスシステムを用いれば、目的とするAPの目的とするフレームを検出するに要する消費電力を低減することが可能となり、目的以外のAPのフレームを検出することによる不要消費電力の発生を低減することが可能となる。
特定スリープフレーム数に対して、本方式で演算した結果をデータとして記憶しておき、タイマークロック演算をルックアップテーブルとすることにより、タイマークロック演算に要する消費電力も低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるスリープ処理部に関する基本的な構成図。
【図2】MMACのフレーム構造図。
【図3】BCHの構成図。
【図4】無線基地局(AP)の構成の概略図。
【図5】無線端末局(MT)の構成の概略図。
【図6】従来のスリープ処理部の基本構成図。
【図7】AP干渉回避の基本的動作を説明する図。
【図8】AP干渉回避を考慮に入れた場合のMTバッテリーセービングにおけるMT電力供給/停止を示した図。
【図9】 1024フレーム後のフレーム開始時間の存在確率を示した図。
【図10】APのフレーム送出に対するMT電力供給/停止の関係を示す図にnフレーム後のフレームの発生確率を付加した図。
【図11】本発明の一実施例であるスリープ処理部の演算処理を説明する図。
【図12】本発明の一実施例であるスリープ処理部によるスリープフレーム数−概算消費電力グラフの一例。
【図13】本発明の一実施例であるスリープ処理部によるスリープフレーム数−概算消費電力グラフの一例。
【符号の説明】
1 送信バッファ部
2 送信DLC部
3 送信PHY部
4 アンテナ
5 CL部
6 MAC部
7 RF部
8 イーサネット
9 送受信スケジュールデータバッファ部
10 受信DLC部
11 スリープ処理部
12 受信PHY部
13 受信バッファ部
14 スケジューリング部
15 MAC部
101 BCHデータ解析部
102 BCH受信バッファ部
103 スリープ動作処理部
104 受信データ判定部
105 FCH受信バッファ部
106 スリープタイマー部
107 タイマーカウント演算部
108 ディコーダ部
109 フレーム同期検出部
131 第1のタイマーカウント演算部
132 第2のタイマーカウント演算部
133 演算選択部
201 AP(無線基地局)
202 MT(無線端末局)

Claims (2)

  1. 干渉回避処理として送出フレームの開始時間を調整する無線基地局と無線接続する無線端末局において、
    目的とするフレームに合わせて受信処理を行い、当該受信処理において、連続的に目的とするフレームが受信できなかった場合には、開始時間が調整された目的とするフレームを受信するために、前記開始時間が調整された目的とするフレームが存在する可能性のある区間より前から受信処理を開始する手段、
    を備える無線端末局。
  2. 干渉回避処理として送出フレームの開始時間を調整する無線基地局と無線接続する無線端末局において、
    目的とするフレームに合わせてフレームの受信処理を行い、当該受信処理において、連続的に目的とするフレームが受信できなかった場合には、開始時間が調整された目的とするフレームを受信するために、前記開始時間が調整された目的とするフレームの1つ前のフレームに合わせて前記受信処理を開始し、該1つ前のフレームを検出すると、当該1つ前のフレームに合わせた受信処理に基づいて、当該1つ前のフレームの次のフレームに合わせた受信処理を開始する手段、
    を備える無線端末局。
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