JP4688207B2 - 紙押さえ装置及び紙押さえ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、枚葉紙印刷機において、搬送された枚葉紙を正常に印刷胴へ受け渡すための紙押さえ装置及び紙押さえ方法に関する。
従来から、枚葉紙印刷機は、紙送り板上に搬送された枚葉紙の浮き上がりを抑制させるために紙押さえ装置が組み込まれている。
この紙押さえ装置は、例えば、シート(枚葉紙)の搬送状態に連動して所定のタイミングでローラからなる一種類の紙押さえ部材をフィーダボード(紙送り板)に対して接離させる連動手段を備えて構成されている。この先行した紙押さえ装置は、一種類の紙押さえ部材を一様のタイミングでもって、紙送り板上に搬送された枚葉紙を押さえるものである。
特開2002−225228号公報(第1頁、図1)
しかしながら、従来の紙押さえ装置は、以下の問題点を有する。
1.枚葉紙はその幅寸法の大きいものもあり、かかるような枚葉紙の場合、紙押さえ部材の動作タイミングが僅かにでもずれると、皺の発生や浮き上がり、さらに枚葉紙が前当てを乗り越えて、所謂オーバーランが発生し、容易に防止することができない。
2.紙送り板上に搬送された枚葉紙を印刷胴へ受け渡すのに、枚葉紙の先部を挟持させた開閉爪(スイング爪)を、印刷胴に設けられた受け渡し爪へ移動させているが、その受け渡しを行う前に、幅方向所定の間隔をおいて紙送り板に設けた前当てに、一旦、枚葉紙を突き合わせている(前当て以外の部分には開閉爪(スイング爪)が配設される)。このとき、前当てに直接当接する枚葉紙の一部分は、他の部分よりも、皺の発生や浮き上がりの発生がし易い。このことは、上記した従来の紙押さえ装置でもっても解消しにくい。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる紙押さえ装置及び紙押さえ方法を提供することを目的とする。
上記技術課題を達成するために、本発明にかかる紙押さえ装置及び紙押さえ方法は、下記の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1にかかる紙押さえ装置は、印刷機に組み込まれ紙送り板上に搬送された枚葉紙の浮き上がりを抑制させる紙押さえ装置であって、前記紙送り板上に対し夫々独立して進退動可能な第1押さえ部材及び第2押さえ部材を設けるとともに、前記第1押さえ部材及び第2押さえ部材の基部が係合され前記紙送り板上に対し夫々独立して揺動させる駆動手段を備えてなり、前記駆動手段は、紙送り方向と平面視直交する方向に架設され前記第1押さえ部材の基部が係合された第1支持杆と、紙送り方向と平面視直交する方向に架設され前記第2押さえ部材の基部が係合された第2支持杆と、前記印刷機の駆動系と連係され前記第1支持杆及び前記第2支持杆を夫々独立して所要角度回動させるカム機構とを備え、前記カム機構は、前記第1押さえ部材を揺動させる第1カム機構と前記第2押さえ部材を揺動させる前記第2カム機構とが前記紙送り板上を挟んで対向配置されてなると共に、前記第1支持杆は、前記第2支持杆を挿入させた筒状に形成されると共に、前記第2押さえ部材を揺動可能に突出させる開口部が形成されて、前記第1支持杆と前記第2支持杆とが同一軸上に配置されていることを特徴とする。
請求項にかかる紙押さえ装置は、請求項において、前記第1押さえ部材は、前記枚葉紙を押さえる実行部である先部が転動可能なローラであると共に、前記第2押さえ部材は、前記枚葉紙を押さえる実行部である先部が板状部材であることを特徴とする。
請求項にかかる紙押さえ装置は、請求項において、前記紙送り板の先部に、幅方向所要の間隔をおいて前記枚葉紙の先端部と衝合させる倒伏動可能な前当てが設けられ、前記第1押さえ部材は、該前当てに対し対向配置されることを特徴とする。
請求項にかかる紙押さえ装置は、請求項において、前記第1押さえ部材は、前記枚葉紙の先端部が前記前当てに当接する前に前記枚葉紙を押さえオーバーランを防止することを特徴とする。
請求項にかかる紙押さえ方法は、紙送り板上に搬送された枚葉紙の浮き上がりを抑制させる印刷機における紙押さえ方法であって紙送り方向と平面視直交する方向の同一軸上にそれぞれ架設された第1支持杆及び第2支持杆と前記印刷機の駆動系と連係され前記第1支持杆及び前記第2支持杆を夫々独立して所要角度回動させるカム機構とを備えた駆動手段によって、それぞれ独立して進退動可能な前記第1支持杆にその基部が係合された第1押さえ部材及び前記第2支持杆にその基部が係合された第2押さえ部材とで前記枚葉紙を押さえることを特徴とする。

本発明によれば、紙送り板上に搬送された枚葉紙を押さえる第1押さえ部材と第2押さえ部材とを夫々独立して進退動可能に構成したことにより、枚葉紙を押さえるタイミングの自由度が向上して、枚葉紙の皺の発生や、枚葉紙が浮き上がって前当てを乗り越える、所謂オーバーランの発生を容易に防止することができる。また、第1支持杆と第2支持杆を同一軸上に構成したので、装置が複雑にならない。
次に、本発明にかかる紙押さえ装置の実施の形態を、添付図面を参照しながら説明する。
図1は、枚葉印刷機に組み込まれた紙押さえ装置にかかる平面図であり、図中左に示したA部は第1押さえ部を示し、図中右に示したB部は第2押さえ部を示している。なお、図中、符合100は第1押さえ部を、符合200は第2押さえ部を、符合103は第1押さえ部材を、符合135は第1支持杆を、符合203は第2押さえ部材を、符合230は第2支持杆を夫々示す。
本実施の形態にかかる紙押さえ装置は、図1に示すように、枚葉紙Wの搬送路である紙送り板Pを挟んで、第1押さえ部100と、第2押さえ部200とを備えてなる。
第1押さえ部100は、図2に示すように、第1カム機構101と、第1支持杆部102と、第1押さえ部材103とを備えてなる。
第1カム機構101は、印刷胴用軸受け104と、第1揺動杆支点軸105と、第1板カム106と、第1揺動杆107と、第2揺動杆108とを備えてなる。
印刷胴用軸受け104は、中空軸状のストレート部109一端に鍔110が張り出し形成されてなり、印刷機の機枠Mに設けられた連通孔m1に、そのストレート部109が挿嵌されると共に機枠M外壁に鍔110が螺合されて機枠Mに固定されている。
この印刷胴用軸受け104内には、左端部が軸長手方向中央部に向かって徐々に拡径させた略5段の段付軸状に形成された印刷胴Rの第2段部r2が支持され、その第2段部r2を摺動させるすべり軸受け111が環装されている。
この上記した印刷胴Rは、図2に示すように、印刷胴Rの第1段部r1と第2段部r2を形成させる側壁面が印刷胴用軸受け104内に配置されると共に、第1段部r1が印刷胴用軸受け104から突出するような関係でもって配設されている。
印刷胴用軸受け104の鍔110外面には、グリスカップ112が設けられており、印刷胴用軸受け104内に設けられた連絡孔113を介してすべり軸受け111にグリスが供給されるようになっている。
また、印刷機の機枠Mに設けられた連通孔m1に挿嵌される環状凸部115を側面に設けた環状のストッパ部材114が、印刷胴用軸受け104のストレート部109の端面にその環状凸部115が当接するように、印刷胴用軸受け104と対向した機枠M内側に螺合されている。
機枠Mを挟んでストッパ部材114の反対側である印刷胴用軸受け104の鍔110面には、印刷胴Rの第1段部r1と第2段部r2を形成させる側壁面に当接させたスラスト軸受け116を抑えるリング部材117が螺合されている。
第1揺動杆支点軸105は、右端部外側面に印刷胴Rの第1段部r1の端部を挿嵌させた凹部118が設けられた3段の段付軸で、上記した凹部118に印刷胴Rの第1段部r1の端部を挿嵌させると共に印刷胴Rの第1段部r1に螺合されて、この第1揺動杆支点軸105は印刷胴Rの回動に連動して共廻りするようになっている。
第1板カム106は、図3に示すように、外周面が所要のカム曲線でもって略リング状に形成されており、第1揺動杆支点軸105の右端部の第2段部120と第3段部121にかけて挿嵌されると共に第1揺動杆支点軸105に螺着されている。なお、第1板カム106には、第1揺動杆支点軸105と螺合させる取付孔122が周方向に延設された長孔になっており、後述する第1押さえ部材103が所要のタイミングで動作するように調整をした後、螺着し、テーパピンやスプリングピン等で位置決め固定される。
第1揺動杆107は、第1揺動杆支点軸105左部の第1段部119(最細径部分)と摺動可能に係合された略U字状の基部123と、中央部がフランジ状に張り出し形成された第1リンクピン124の一端を枢着させた先部125と、その先部125と基部123との間に設けられ第1板カム106のカム面に転動可能に支持された第1カムフォロア126とを備え、外観形状略棒状に形成されている。
第2揺動杆108は、スリ割127を入れた取付孔128に後述する第1揺動軸134の端部を挿嵌しボルト締めすることで第1揺動軸134を挟持していると共に廻り止めのキー129が内嵌された基部130と、印刷胴用軸受け104の鍔110面右上部に一端が止着された引っ張りスプリング131の他端が止着された先部132とを備え、先部132と基部130との間に第1リンクピン124の他端が枢着された外観形状略棒状に形成されてなる。
この第2揺動杆108は、図3に示すように、略水平方向に延設された第1揺動杆107に対し、上下方向に立設されており、この印刷胴用軸受け104の鍔110面右上部と第2揺動杆108の先部132に亘って張架された引っ張りスプリング131によって、第2揺動杆108の基部130を支点として、第1揺動杆107が第1揺動杆支点軸105に向かって付勢されており、第1揺動杆107の中途部に設けられた第1カムフォロア126が、第1板カム106のカム面に常時圧接されるようになっている。
第1支持杆部102は、第1揺動軸軸受け133と、第1揺動軸134と、第1支持杆135とを備えてなる。
第1揺動軸軸受け133は、中空軸状のストレート部136の中途部に鍔137が張り出し形成されてなり、印刷機の機枠Mに設けられた連通孔m3に、そのストレート部136が挿嵌されると共に機枠M内壁に鍔137が螺合されて機枠Mに固定されている。
第1揺動軸134は、上下方向に所要深さスリ割138が入った凹部139が右端部外側面に設けられると共に所要長さのストレートシャフト部140が形成された略2段の段付軸からなる。
この第1揺動軸134は、上記した凹部139に後述する第1支持杆135の端部を挿嵌させボルト締めして第1支持杆135を挟持していると共に、ストレートシャフト部140の中途域が第1揺動軸軸受け133内の両端部に環装されたすべり軸受け141に支持され、さらに、第1揺動軸軸受け133から突出したストレートシャフト部140の端部が上記した第2揺動杆108の基部130に係合されている。
第1支持杆135は、筒状に形成されており、軸径方向所要角度に亘って長孔状の開口部142が軸長手方向所要の間隔をおいて形成され、上記したように第1揺動軸134の凹部139に第1支持杆135の端部が止着されている。なお、この第1支持杆135は、対峙する機枠Mまで達しない所要長さからなり、第1揺動軸134、第1揺動軸軸受け133を介して、一方の機枠Mに片持ち支持されている。
第1押さえ部材103は、図4に示すように、スリ割143を入れた取付孔144に開口部142を避けるように第1支持杆135が挿嵌され、ボルト締めすることで第1支持杆135を挟持して固定された基部145と、転動可能なローラ146が枢着された先部147とを備えてなる。
このローラ146は、後述する紙送り板P上に搬送された枚葉紙Wを押さえる実行部であり、後述する前当てSに対し対向配置されている。また、この第1押さえ部材103のローラ146(先部147)は、後述する第2押さえ部材203の先部より上流側に配設されている。
このように構成された第1押さえ部100は、印刷胴Rの回動に連動して第1揺動杆支点軸105と第1板カム106が共廻りし、第1板カム106のカム面に圧接した第1カムフォロア126の位置が左右方向(水平方向)に変位し、第1揺動杆107を介しその変位によって基部130を支点として第2揺動杆108を左右方向(水平方向)に揺動し、これと同時に、第2揺動杆108の基部130と係合した第1揺動軸134を介して第1支持杆135が時計方向及び反時計方向に交互に所要角度回動し、それに伴って第1支持杆135に止着された第1押さえ部材103が揺動し、紙送り板P上に搬送された枚葉紙Wに向かって進退動する。
第2押さえ部200は、図5に示すように、第2カム機構201と、第2支持杆部202と、第2押さえ部材203とを備えてなる。
第2カム機構201は、従動ギア204と、従動ギア用軸受け205と、従動ギア用軸206と、第2板カム207と、付勢板208とを備えてなる。
従動ギア204は、図示しない右部用の印刷胴用軸受け104を介して突出した印刷胴Rの右端部に止着された駆動ギアr3と噛合されるギアからなる。なお、印刷胴Rは、印刷胴Rの右端部に止着された他の駆動ギアr4(上記の駆動ギアと同軸上に配設されている)が印刷機の駆動系を介して回動するようになっている。
従動ギア用軸受け205は、中空軸状のストレート部210一端に鍔211が張り出し形成されてなり、印刷機の機枠Mに設けられた連通孔m2に、そのストレート部210が挿嵌されると共に機枠M外壁に鍔211が螺合されて機枠Mに固定されている。また、従動ギア用軸受け205の鍔211外面には、グリスカップ212が設けられており、従動ギア用軸受け205内に設けられた連絡孔213を介して、従動ギア用軸受け205内に環装されたすべり軸受け214にグリスが供給されるようになっている。
従動ギア用軸206は、拡径した中途部を挟んで両端部が縮径した3段の段付軸で、拡径した中途部がすべり軸受け214を介して従動ギア用軸受け205に支持され、右端部が他の従動ギア215を介して上記した従動ギア204と係合されている。左端部は、縦断面視略T字状の支持部材216が挿嵌・螺合されている。
第2板カム207は、外周面が所要のカム曲線でもって略リング状に形成されており、上記した支持部材216の段部に挿嵌されると共に支持部材216に螺着されている。なお、第2板カム207には、第1板カム106と同様に支持部材216と螺合させる取付孔217が周方向に延設された長孔になっており、後述する第2押さえ部材203が所要のタイミングで動作するように調整をした後、螺着し、テーパピンやスプリングピン等で位置決め固定される。
付勢板208は、スリ割218を入れた取付孔219に後述する第2揺動軸229の端部を挿嵌しボルト締めすることで第2揺動軸229を挟持していると共に廻り止めのキー220が内嵌された基部221と、第2板カム207のカム面に転動可能に支持された第2カムフォロア222を設けた先部223とを備え、外観形状略台形状に形成されてなる。
また、図6に示すように、付勢板208の中間部には、一端が機枠Mに止着された引っ張りスプリング227の他端が止着されて、図面左方向に付勢させている。従って、第2カムフォロア222は、その軸を介してカム面に常時圧接されている。
そして、第3揺動杆208の上方には、その先部223に係合して第2押さえ部材203の揺動、または固定の切換部209が設けられている。
切換部209は、機枠Mに支点軸226を介して取り付けられた第4揺動杆251と、その先部のカムフォロア252などからなる。図6は、第3揺動杆208の先部223とカムフォロア252とが離れた揺動状態に切換えられている。軸250を反時計方向に回動すると、第2押さえ部材203が固定状態に切換えられる。
第2支持杆部202は、第2揺動軸用軸受け228と、第2揺動軸229と、第2支持杆230とを備えてなる。
第2揺動軸用軸受け228は、連通孔231が設けられると共にその連通孔231内にすべり軸受け232が環装されてブロック状に形成されており、機枠M間に架設された板部材233に螺着されている。
第2揺動軸229は、上下方向に所要深さスリ割234が入った凹部235が左端部外側面に設けられると共に所要長さのストレートシャフト部236が形成された略2段の段付軸からなる。
この第2揺動軸229は、上記した凹部235に後述する第2支持杆230の端部を挿嵌させボルト締めして第2支持杆230を挟持していると共に、ストレートシャフト部236の中途域が第2揺動軸用軸受け228内の両端部に環装されたすべり軸受け232に支持され、さらに、第2揺動軸用軸受け228から突出したストレートシャフト部236の端部が上記した付勢板208の基部221に係合されている。
第2支持杆230は、中実の略丸棒状に形成されており、筒状に形成された第1支持杆135内に遊挿されると共に、上記したように第2揺動軸229の凹部235に、この第2支持杆230の端部が止着されている。
また、この第2支持杆230は、対峙する機枠Mまで達しない所要長さからなり、第1支持杆135内に環装されたすべり軸受け237に第2支持杆230の先部が支持されている。さらに、この第2支持杆230は、第1支持杆135の開口部142と重合するように、第2支持杆230の軸長手方向に所要の間隔をおいて、軸周方向に平面状の取付面238が形成されている。
第2押さえ部材203は、先部239を凸湾曲させた帯板状に形成されており、上記した取付面238に基部が螺着されている。この先部239は、紙送り板P上に搬送された枚葉紙Wを押さえる実行部であり、枚葉紙Wの先部を挟持し印刷胴Rに設けられた受け渡し爪r5へ移動するスイング爪r6に対し対向配置されている。
このように構成された第2押さえ部200は、印刷胴Rの右端部に止着した駆動ギアr3と噛合した従動ギア204が回動することで、従動ギア用軸206に螺合された第2板カム207が共廻りし、第2板カム207のカム面に圧接した第2カムフォロア222の位置が左右方向に変位し、その変位によって付勢板208が左右方向(水平方向)に揺動し、これと同時に、付勢板208の基部221と係合した第2揺動軸229を介して、第2支持杆230が時計方向及び反時計方向に交互に所要角度回動し、それに伴って第2支持杆230に止着された第2押さえ部材203が揺動し、紙送り板P上に搬送された枚葉紙Wに向かって進退動する。
紙送り板Pは、上記した板部材に螺合されて機枠M間に架設された板状部材であり、図示しない枚葉紙供給装置から給紙された枚葉紙Wが摺接しながら搬送されるようになっている。
前当てSは、紙送り板Pの先端部裏面に配設され図示しない回動機構に連係された回動軸s1と、その回動軸s1と止着され紙送り板Pの先端部上面に延設されると共に側面視略コ字状の衝合部s2を設けたアーム部s3と、そのアーム部s3の頂部に枢着され搬送された枚葉紙Wの先端部が浮き上がっていた際に該先端部を下方に案内させる浮上防止ローラs4とを備えてなる。
この前当てSは、紙送り板Pの先部に、幅方向所要の間隔をおいて設けられており、搬送された枚葉紙Wの先端部を衝合部s2に衝合させて枚葉紙Wの位置決めを行い、しかる後、回動機構に連係された回動軸s1が反時計方向に回動して枚葉紙Wとの衝合を解除するように倒伏動可能に構成されている。なお、上記したように、この前当てSに対し第1押さえ部材103が対向配置されている。
次に、以上のように構成された本実施の形態にかかる紙押さえ装置の一連の動作を詳述する。
まず、図示しない枚葉紙供給装置から給紙された枚葉紙Wが、紙送り板P上を摺接しながら搬送し、枚葉紙Wの先端部が前当てSの衝合部s2に当接する直前で第1押さえ部材103が下方へ移動(揺動)し、枚葉紙Wの先端部が前当てSの衝合部s2に当接したときに第2押さえ部材203の下方への移動(揺動)が終了して、紙送り板P上に搬送した枚葉紙Wの浮き上がりを抑制する。
また、枚葉紙Wが厚紙の場合、第1押さえ部材146を作動させ、前当てSの手前で枚葉紙W(厚紙)を一端停止させてから送紙し、枚葉紙Wが前当てSにあたったとき、第2押さえ部材239で枚葉紙Wを押さえるということもできる。このように、紙厚やその他の紙の状態により第1押さえ部材146と第2押さえ部材239との作動タイミングを調整することができる。
このとき、紙送り板Pの先端部近傍には、図3において図示したスイング爪r6を供え揺動可能なスイングr7が待機しており、枚葉紙Wの先端部が前当てSの衝合部s2に当接した際に、開状態のスイング爪r6内に枚葉紙Wの先端部が位置する。
次いで、スイング爪r6が閉じて枚葉紙Wの先端部を把持し、前当てSが反時計方向に回動を開始して枚葉紙Wの先端部との衝合を解除すると略同時に、スイングr7が反時計方向に回動を開始する。
そして、枚葉紙Wの先端部を把持したスイング爪r6が揺動(移動)して、円弧を描くように枚葉紙Wを引き出し、その引き出し途中に、印刷胴Rの外周面に設けられた受け渡し爪r5が枚葉紙Wの移動軌跡上に移動してきて、受け渡し爪r5に枚葉紙Wを受け渡す。
この間、第1押さえ部材103と第2押さえ部材203は、枚葉紙Wの先端が印刷胴Rへ完全に受け渡されるまで、紙送り板P上の枚葉紙Wを押させて浮き上がりを抑制している。
そして、枚葉紙Wが印刷胴Rへ完全に受け渡されたら、第1押さえ部材103と第2押さえ部材203が上方への移動(揺動)を開始し、待機位置に復帰する。なお、この一連の動作は、連続して繰り返し行われる。
このように本実施の形態にかかる紙押さえ装置は、紙送り板P上に搬送された枚葉紙Wを押さえる第1押さえ部材103と第2押さえ部材203とを夫々独立して進退動可能に構成したことにより、枚葉紙Wを押さえるタイミングの自由度が向上して、枚葉紙Wの皺の発生や浮き上がりや、枚葉紙が浮き上がって前当てを乗り越える、所謂オーバーランの発生を容易に防止することができる。
また、第1押さえ部材103を支持する第1支持杆135と、第2押さえ部材203を支持する第2支持杆230とを同軸線上に設けたことにより、紙押さえ装置の小型化が達成できる。
以上、本実施の形態にかかる紙押さえ装置を説明したが、紙送り板上に搬送された枚葉紙を、夫々独立に進退動する第1押さえ部材と第2押さえ部材とをローラで構成し、枚葉紙を押さえるとした紙押さえ方法でもよい。また上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
本実施の形態にかかる紙押さえ装置の切欠した平面図である。 図1におけるA部の拡大図である。 図2におけるY1−Y1線に沿える断面図である。 図2におけるY2−Y2線に沿える拡大断面図である。 図1におけるB部の拡大図である。 図5におけるY3−Y3線に沿える拡大断面図である。
符号の説明
103 第1押さえ部材
135 第1支持杆
203 第2押さえ部材
230 第2支持杆
W 枚葉紙
P 紙送り板
M 機枠
R 印刷胴
r5 受け渡し爪
r6 スイング爪
S 前当て
s4 浮上防止ローラ

Claims (5)

  1. 印刷機に組み込まれ紙送り板上に搬送された枚葉紙の浮き上がりを抑制させる紙押さえ装置であって、前記紙送り板上に対し夫々独立して進退動可能な第1押さえ部材及び第2押さえ部材を設けるとともに、
    前記第1押さえ部材及び第2押さえ部材の基部が係合され前記紙送り板上に対し夫々独立して揺動させる駆動手段を備えてなり、
    前記駆動手段は、紙送り方向と平面視直交する方向に架設され前記第1押さえ部材の基部が係合された第1支持杆と、
    紙送り方向と平面視直交する方向に架設され前記第2押さえ部材の基部が係合された第2支持杆と、
    前記印刷機の駆動系と連係され前記第1支持杆及び前記第2支持杆を夫々独立して所要角度回動させるカム機構とを備え、
    前記カム機構は、前記第1押さえ部材を揺動させる第1カム機構と前記第2押さえ部材を揺動させる前記第2カム機構とが前記紙送り板上を挟んで対向配置されてなると共に、前記第1支持杆は、前記第2支持杆を挿入させた筒状に形成されると共に、前記第2押さえ部材を揺動可能に突出させる開口部が形成されて、前記第1支持杆と前記第2支持杆とが同一軸上に配置されていることを特徴とする紙押さえ装置。
  2. 前記第1押さえ部材は、前記枚葉紙を押さえる実行部である先部が転動可能なローラであると共に、前記第2押さえ部材は、前記枚葉紙を押さえる実行部である先部が板状部材であることを特徴とする請求項1記載の紙押さえ装置。
  3. 前記紙送り板の先部に、幅方向所要の間隔をおいて前記枚葉紙の先端部と衝合させる倒伏動可能な前当てが設けられ、前記第1押さえ部材は、該前当てに対し対向配置されることを特徴とする請求項2に記載の紙押さえ装置。
  4. 前記第1押さえ部材は、前記枚葉紙の先端部が前記前当てに当接する前に前記枚葉紙を押さえオーバーランを防止することを特徴とする請求項記載の紙押さえ装置。
  5. 紙送り板上に搬送された枚葉紙の浮き上がりを抑制させる印刷機における紙押さえ方法であって、
    紙送り方向と平面視直交する方向の同一軸上にそれぞれ架設された第1支持杆及び第2支持杆と前記印刷機の駆動系と連係され前記第1支持杆及び前記第2支持杆を夫々独立して所要角度回動させるカム機構とを備えた駆動手段によって、それぞれ独立して進退動可能な前記第1支持杆にその基部が係合された第1押さえ部材及び前記第2支持杆にその基部が係合された第2押さえ部材とで前記枚葉紙を押さえることを特徴とする紙押さえ方法。
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