JP4688197B2 - Reel leg fixing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣竿に装着され、各種の魚釣用リールを着脱するリール脚固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、釣竿に設けられるリール脚固定装置は、リールの取付脚部(リール脚)が載置されるリール脚載置面と、このリール脚載置面の軸方向に沿って互いに対向して配設され、リール脚を受け入れる一対のフード(移動フード及び固定フード)とを備えて構成されている。
【0003】
通常、上記した移動フードは、ナット部材の締め付け操作によって軸方向へ移動、固定されるもの、或いは緊締レバーの起伏操作によって軸方向へ移動、固定されるもの等が知られている。後者の構成は、操作性が良い反面、緊締保持力が弱いという問題があるが、最近では、そのような問題を解決すべく、様々な構成が提案されている。
【0004】
例えば、特開平6−105637号公報には、移動フードに係止バネを組み付け、緊締レバーの起伏操作に伴って、係止バネに対して移動フードを所定の距離だけ軸方向にシフトさせるリール脚固定装置が開示されている。具体的には、前記係止バネに略V字状の谷部を形成しておき、この谷部に、緊締レバーと一体形成されたカム片の先端縁を係合させ、緊締レバーの起伏操作に伴ってカム片の先端を谷部の前方および後方の傾斜面を駆け上がるように構成することで、上記したようなシフト移動を可能にしている。
【0005】
このような構成によって、リール装着時において、移動フードをリール脚に押え付けて緊締レバーを倒した際、移動フードが固定フード側にシフトするため、その緊締保持力を向上することが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような従来のリール脚固定装置では、リールを装着する場合、リール脚を一対のフード内に嵌め込んだ状態で緊締レバーを締め付ける。すなわち、リール脚の一端側を固定フード内に嵌め込み、そして移動フードを他端側のリール脚に強い力を持って嵌め込んだ状態で緊締レバーを倒伏することで、リールの装着がなされる。
【0007】
ところが、緊締レバーを倒伏するにあたって、緊締保持力を向上すべく移動フードのリール脚に対する当接力を大きくすると、リール脚は一対のフード内に嵌り込んで固定された状態になっていることから、緊締レバーを倒せないことが有り得る。この場合、無理に緊締レバーを倒伏させると、リール脚からの反力によって係止凹凸部に係止されている係止バネの爪部が後方にずれてしまい、この状態で緊締レバーが倒伏されてしまう。したがって、緊締レバーを倒伏した後のリールは、その締め付け力が弱くなってしまうことから、ガタ付き易いという問題が生じる。
【0008】
この発明は、上述した問題に基づいて成されたものであり、緊締レバーを倒伏操作する際、係止バネの爪部が係止凹凸部の後方にずれることを防止して、強固にリール脚が固定できるリール脚固定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のリール脚固定装置は、リール脚載置面と係止凹凸部を備えた筒状のシート本体と、前記リール脚載置面の長手方向に対向配設され、少なくとも一方をスライド自在な移動フードとした一対のフードと、前記移動フードに設けられた支持部に回動可能に保持された緊締レバーと、前記移動フードに設けられ、前記緊締レバーを倒伏操作したときに前記係止凹凸部に係止される爪部を備えた係止バネと、前記係止凹凸部に係止爪を係合した状態から緊締レバーの倒伏操作で、前記移動フードを、リール脚を固定する方向に移動可能とする押圧機構と、を有し、前記リール脚載置面に形成した凹部に弾性部材を前記凹部から突出するように収容し、前記凹部の容積を、前記弾性部材の突出した部分を除く部分よりも僅かに大きく形成したことを特徴としている。
【0010】
上記した構成において、リールを取り付ける場合、リール脚をフード間のリール脚載置面に載置し、移動フードをリール脚の後端面に当て付けて、緊締レバーを倒伏させる。この倒伏操作を行なう前、リール脚は、リール脚載置面(フードの脚受入部)の表面から突出している弾性部材に当接しており、移動フードをリール脚に当て付けた状態では、弾性部材の弾性変形によって変位することが可能となっている。
【0011】
このため、強い力をもって移動フードをリール脚に当て付け、この状態で緊締レバーの倒伏操作を行なっても、リール脚は弾性部材の弾性変形によって変位可能であるため、係止凹凸部と係合した係止バネの爪部が、リール脚からの反力を受けて外れる(後方にずれてしまう)ことがない。また、更に加えて、緊締レバーの倒伏操作時、移動フードがリール脚を固定する側にシフトする構成のため、よりリール脚に対する締付け力が向上し、取り付けられたリールのガタ付きが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1〜図3は、本発明の好ましい実施形態に係るリール脚固定装置を示しており、図1は平面図、図2は側面図、そして、図3は移動フードを省略した縦断面図である。
【0013】
リール脚固定装置1は、例えば繊維強化樹脂によって形成され、釣竿の一部を構成する竿管(元竿管)3に配設されている。本実施形態のリール脚固定装置1は、内部に竿管3が貫通して装着される合成樹脂等で形成された筒状のシート本体5を備えており、このシート本体は、竿管3とは別体に形成され、竿管3に接着剤等によって固定されている。なお、シート本体は、竿管3と一体形成されるものであっても良く、それ以外にも、SUS、BS、Al等の金属や合成樹脂によって板状に形成して竿管3に糸止め、接着等によって固定するような構成であっても良い。
【0014】
前記シート本体5には、握持した際の滑りを防止する滑り止め部6が設けられると共に、その反対側にリール脚90を載置可能にするリール脚載置面7が設けられている。また、シート本体5には、リール脚90の前部及び後部を受け入れるように、長手方向に対向配置された一対のフード8,10が設けられており、本実施形態においては、竿先側のフード8が固定フード、基端側のフード10が軸方向に沿ってスライド可能な移動フードとして構成されている。
【0015】
各フード8,10には、リール脚の前部及び後部が挿入されるよう脚受入部8a,10aが設けられている。また、移動可能なフード(移動フードと称する)10は、シート本体5の両側に形成された一対のガイド溝12に係合して軸方向にスライド可能に支持されており、前記リール脚載置面7は、固定状態のフード(固定フードと称する)8と移動フード10との間に位置している。
【0016】
前記リール脚載置面7は、リール脚90の固定状態を維持し、釣竿操作に支障のない程度の硬質部材、例えばSUS、黄銅、アルミ等の金属、合成樹脂、セラミックス、木材、石材等で形成されている。また、リール脚載置面7の後方側には、後述する係止バネの爪部が係止されるように、軸方向に沿って連続形成された係止凹凸部14が設けられている。
【0017】
上記したリール脚載置面7及び係止凹凸部14は、シート本体5と共に一体形成しても良いし、或いは別部材として形成しておき、シート本体に設ける構成であっても良い。
【0018】
前記移動フード10は、前記ガイド溝12に係合するガイド片を両側に備えた金属、又は剛性の高い合成樹脂等で形成されたフード本体16を有しており、前記脚受入部10aは、このフード本体16に設けられている。この場合、フード本体16の内側に、脚受入部10aを形成した硬質樹脂製、硬質ゴム製の内壁部材17を配置し、リール脚90に損傷を与えるのを防止することが好ましい。もちろん、このような内壁部材17は、固定フード8の内側に設けても良い。
【0019】
また、移動フード10には、それ自身(フード本体16)の軸方向の動きを規制するための緊締レバー20と、この緊締レバー20の回動操作によって作動される係止バネが設けられており、この係止バネには、緊締レバー20を図2に示す状態から図1に示す状態に倒伏させた際、前記係止凹凸部14に係止される爪部が形成されている。この結果、移動フード10は、緊締レバー20を倒伏させた際、爪部が係止凹凸部14に係止されることで、その位置が固定され、かつ緊締レバーを起立させた際、両者の係止関係が解除されて、軸方向にスライド可能となる。
【0020】
この場合、前記緊締レバー20及び係止バネは、押圧機構の一部を構成しており、緊締レバーを倒伏操作する際、移動フードを、リール脚90を固定する方向に移動させるようになっている。すなわち、緊締レバー20を倒伏操作する際、移動フード10は固定フード8側にスライドし、より確実なリール脚の緊締保持が行なえるようになっている。
なお、緊締レバー20、係止バネ、押圧機構の構成、及び作用の詳細については後述する。
【0021】
前記リール脚載置面7には、固定フード8の略下方位置、及びリール脚90の前部を固定フード8の脚受入部8a内に押し付けた際、リール脚の裏面の略中央が当接する位置に、2つの弾性部材22が設けられている。以下、この弾性部材の構成、作用について説明する。
【0022】
本実施形態の弾性部材22は、リール脚載置面7よりも柔軟な材料で略直方体形状に形成され、このリール脚載置面7に形成された凹部7aに埋め込まれた状態で収容されている。そして、この収容状態では、弾性部材22の表面側が、リール脚載置面7から僅かに突出しており、その突出部が、載置されるリール脚に押さえ付けられて弾性変形可能となっている。
【0023】
この場合、突出部の高さは、弾性部材22の長さ、幅および深さの夫々の寸法が、例えば5〜30mm、15〜20mmおよび1〜5mmのときに、リール脚載置面7から約0.1〜2.0mm、好ましくは0.2mm以上となることが好ましい。すなわち、この突出部の全体の大きさは、リール脚によって、リール脚載置面7と同一面となるまでに圧縮されたときに、弾性部材が弾性限界内で変形できるように選定しておくのが良い。
【0024】
そして、このような弾性部材22は、ゴム(合成又は天然)、或いはエラストマー樹脂で形成するのが好ましく、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)等の発泡材、コルク(人工又は天然)、形状記憶特性を有する材料等を用いることが可能である。
【0025】
弾性部材22の突出部は、弾性部材の表面側全体が均一に突出していても良いし、その一部が突出するような構成であっても良い。いずれの場合もリール脚90の裏面側で押圧されたときの弾性変形、特に軸方向(長手方向)における弾性変形が、凹部7aで吸収できるように凹部を形成することが好ましい。このように凹部7aの容積を、弾性部材22の突出部を除く部分よりも僅かに大きく形成し、突出部が押圧されたときの弾性部材22の変形量を吸収する構成では、弾性部材22の弾性変形を常に弾性限度内に維持しておくことが可能となるため、長期間にわたって初期の弾力性を維持し、リール脚固定装置1の耐久性を優れたものとすることができる。
【0026】
なお、このような弾性部材22の変形量を吸収するスペースは、弾性部材22の底部側に設けることにより、弾性部材22のリール脚載置面7に対する長手方向および横方向の移動を防止することが可能となる。また、このような弾性部材22の変形量を吸収するためのスペースは、リール脚載置面側に形成しても良いし、弾性部材22自体に形成しても良い。
【0027】
本実施形態では、弾性部材22は、リール脚載置面の2箇所に設けたが、いずれか一方の位置のみに設ける等、リール脚が接触する領域の一部に設けられ、緊締レバー20を倒伏する際に、リール脚が変位可能となっている構成であれば良い。また、特に、緊締レバー20の締め付け固定時において、リール脚載置面7に載置したリール90を、弾性部材の弾性力で支持すると共に、弾性部材よりも硬質なリール脚載置面7に当接した状態で固定できるように構成されていることが好ましい。
【0028】
図示された構成では、リール脚載置面7の基端側に設けられる弾性部材の位置に関しては、載置されるリール脚90の後端縁から、先端側に離間する位置に設けることが好ましい。このような位置に設けることで、移動フード10によって押圧されるリール脚90の裏面基端側を、リール脚載置面に直接当接させることができ、しかもリール脚90の先端側は、固定フード8で押さえ付けられているため、弾性部材は、てこの作用により増大した力で押圧され圧縮される。また、弾性部材を、リール脚載置面7の先端側で固定フード8の略下方に設ける場合には、リール脚90とリール脚載置面7との先端側での当接を確保するために、固定フードの内部位置までは延設せず、その開口領域に対応する位置のみに設けることが好ましい。
【0029】
上記した弾性部材22の表面部、特にその頂部には、装着時にリールが滑らないように滑り止めを設けることが好ましい。このような滑り止めは、多数の微小寸法の凹凸を形成、粗面処理、或いは滑り止め被膜をコーティングする等して形成することが可能である。もちろん、このような滑り止めは、リール脚側の、リール脚載置面との接触領域に形成しておいても良い。
【0030】
図4は、上述した弾性部材22の種々の形状例を示す図であり、図1のA−A線に沿った断面図である。
図4(a)に示す弾性部材22aは、頂部を平面状に形成し、中央部から両側縁部に向けて次第に肉厚を増大させた例である。この中央部と側縁部との間の肉厚差は、上述の寸法を持つ場合に、例えば5mm以内の範囲に形成することが好ましい。また、弾性部材22aは、例えば1〜5mm程度、リール脚90よりも幅広に形成することが好ましい。これにより、両側縁部の大きな変形を可能とし、底面が円弧状の横断面を有するリール脚90の側縁部を、この弾性部材22aに食い込ませ、リール脚90の横方向移動を効果的に抑制することができる。
【0031】
図4(b)に示す弾性部材22bは、中央部を左右の側縁部よりも外方に膨出させた構造を有する。この弾性部材22bの頂面は、リール脚90の底面に対応する湾曲形状に形成し、上述のような滑り止めを施しておくことが望ましい。他の点は、上述の弾性部材22aと同様である。
【0032】
図4(c)に示す弾性部材22cは、両側縁部の近傍を平面状に形成し、中央部を外方に膨出させた構造を有する。この中央部の頂面の湾曲形状も、弾性部材22bと同様にリール脚90の底面と対応させることが望ましい。この場合、符号Mで示す中間部を除去し、弾性部材を2つの部材で形成して、中空スペースである中間部Mの両側に配置する構成とすることが可能である。また、中間部Mには、図示しない硬質部材を配置することも可能であり、この場合の硬質部材の高さは、弾性部材22cを形成する両側の2つの弾性部材よりも外方に突出しないように形成することが望ましい。なお、このように中空スペースを形成したり、硬質部材を配置する中間部Mは、上述の弾性部材22a,22bにも設けることが可能である。
【0033】
次に、図5〜図8を参照して、上述した緊締レバー20、係止バネ、及び、緊締レバー20を倒伏操作する際に、移動フードを、リール脚90を固定する方向に移動させる機能を果たす押圧機構の構成について説明する。なお、これらの図において、図5は緊締レバーを起こした状態を示す移動フード部分の拡大平面図、図6は緊締レバーを起こした状態を示す移動フード部分の縦断面図、図7は緊締レバーを倒した状態を示す移動フード部分の縦断面図、そして、図8は緊締レバーを倒伏している途中の状態を模式的に示す図である。
【0034】
前記移動フード10のフード本体16は、以下に詳述する部材を一体的に備えており、シート本体5に対して軸方向に移動可能となっている。
脚受入部10aを有するフード本体16の後部には、後方に向かって延出し、平坦状の左右一対のバネ受け面31が形成されている。このバネ受け面31は、軸方向に沿って所定の距離を有しており、後述する係止バネの張出部が載置されて、係止バネが軸方向にスライドするようになっている。
【0035】
前記各バネ受け面31の後方側には、上方に向けて山状に湾曲する支持部32が形成されており、その支持部32の前端壁の基部32aとフード本体16のリール脚受入部の後端壁10bとの間に、係止バネの張出部が載置され、係止バネは軸方向にスライドできるようになっている。
【0036】
前記支持部32には、後述する側片部を介して緊締レバー20が回動可能に係合、保持されている。この緊締レバー20は、手の指によって起伏操作可能な操作部20aと、操作部を起立させた状態において、操作部20aの下端から所定角度前方に屈曲形成されたカム部20bとを備えている。
【0037】
前記操作部20aは、緊締レバーを倒伏操作した際、フード本体16の表面と重なるような形状を有しており、前記支持部32を介して、図6および図7に示す位置の範囲内で回動操作可能となっている。
【0038】
また、前記カム部20bには、支持部32の夫々の内部空間に延出する一対の側片部39が一体形成されており、各側片部の前縁39a(カム部20bの前縁と一致している)は、後述する係止バネを横切って、その表面と接触するカム(第一カム)としての機能を有し、各側片部39の後縁39bは、支持部32の壁面(内壁面32b)に接触するカム(第二カム)としての機能を有する。すなわち、緊締レバー20は、カム部20bに形成されている一対の側片部39が、それぞれの支持部32の内壁面32bと係合することによって抜け止めされて、かつ所定の角度範囲に亘って回動可能となっている。
【0039】
前記フード本体16には、フード本体に対して前後方向にスライドできると共に、緊締レバー20の側片部39の前縁(第一カム)39aによって作動する板状の係止バネ40が組み付けられている。この係止バネ40の前端側には、左右に向けて突出する一対の張出部41が形成されており、それぞれ上述したバネ受け面31に載置されて、軸方向に摺動するようになっている。また、係止バネ40の後端部には、下方に向けて屈曲され、シート本体5の係止凹凸部14に対して係止される爪部42が形成されている。
【0040】
係止バネ40は、軸方向に延出すると共に、上下方向に弾性変形しやすいように形成されており、その前端部の表面は、フード本体16の裏面によって押え付けられると共に、摺動するようになっている。
【0041】
そして、係止バネ40の張出部41が形成されている部分より後方側は、前記カム部20bの前縁39aが摺動する作動面45となっており、緊締レバー20が回動操作された際、前縁39aによって押え付けられて、爪部42を係止凹凸部14側に弾性変形させるようになっている。
【0042】
このような構成において、係止バネ40に、係止バネ40が上下動し易やすいように、或いは全体として僅かな前後方向への変化を許容するように、適宜、屈曲させて弾性部を形成しておくことが望ましい。また、フード本体16の裏面によって押え付けられる係止バネ40の前端側に、爪部42側を上方に跳ね上げる付勢力を与えるような弾性部を形成しておくことが望ましい。
【0043】
前記緊締レバー20が倒伏操作される場合、その前縁(第一カム)39aは、回動操作に伴って前記作動面45上を爪部側に向けて摺動することとなるが、緊締レバーが所定の位置に回動された際、前縁39aを受け止める(固定状態、もしくは略固定状態にする)ように、係止バネ40には受止部が形成されている。この場合、受止部は、前縁39aの爪部側への摺動を停止させるように、作動面45上で上方に立上げた立上げ部47によって形成されており、ここで前縁39aの後方移動を規制する受止位置Sが規定されている。
【0044】
このため、緊締レバー20が起立状態から倒伏操作されると、前縁39aは、その回動に伴って作動面45上を前方から後方に向けて移動することとなるが、ある所定の回動位置にきた際、立上げ部47に当て付いてそれ以上後方移動できないようになっている。
【0045】
上述した構成において、リール脚を取り付ける際の一連の動作について説明する。
まず、緊締レバー25を起立させた状態で、リール脚をリール脚載置面7に載置し、その前端部を固定フード8の脚受入部8aに挿入する。そして、この状態で、移動フード10を固定フード方向にスライドさせて、その脚受入部10aをリール脚の後端部に押し付け、操作部20aを指で押圧して緊締レバー20の倒伏操作を行なう。
【0046】
この倒伏操作を行なう前の緊締レバーの起立状態では、係止バネ40は、フード本体16に対して、相対的に前方に移動した状態、すなわち、図5に示すように、係止バネ40の張出部41の前端縁が脚受入部10の後端壁10bに当て付いている(緊締レバー20が起立した際、常に係止バネ40が相対的に前方に移動している理由については後述する)。
【0047】
そして、操作部20aに指を当て緊締レバー20の倒伏操作を行なうと、最初、係止バネ40の爪部42は、係止凹凸部14に対してフリーの状態となっているが、緊締レバー20が倒れて行くに従い、その前縁(第一カム)39aが、作動面45を押圧して係止バネ40を下方に押し下げ、爪部42が係止凹凸部14に係合されて、係止バネ40が固定状態になる。
【0048】
さらに、操作部20aを押して、緊締レバー20を所定の角度まで倒すと、移動フード10が、係止バネ40に対して、相対的に前方に移動されるようになっている。この移動作用は、上記した各側片部39の後縁39bが、支持部32の内壁面32bに接触するカム(第二カム)としての機能を果たすことによって成される。
【0049】
すなわち、緊締レバー20が倒伏されると、上記したように、所定の回動位置で前縁39aが係止バネ40の立上げ部47に当て付いて、前縁39aはそれ以上後方に移動できず、この位置(受止位置S)が支点となって、各側片部39は緊締レバー20と共に回動する。これに伴い、各側片部の後縁39bが支持部32の湾曲した内壁面32bとの間でカム作用を成し、フード本体16を固定フード側に移動させる。なお、この受止位置Sに至る前に、係止バネ40は、下方向に移動されて爪部42が凹凸部14に係止されているため、支点位置が後方向にシフトすることは無く、安定したカム作用が得られる。
【0050】
このような作用が得られるように、支持部32の内壁面32bおよび各側片部39は、図8に示すような位置関係となるように構成されている。図8は、緊締レバー20を倒伏している途中の状態を示しており、その前縁39aが立上げ部47に当付いた状態を模式的に示している。
【0051】
この状態に至る前に、緊締レバー20の回動と共に後方に移動する前縁39aが作動面45を下方に押圧することで、爪部42は係止凹凸部14に係合し、係止バネ40は軸方向に移動しない状態になっており、この状態で前縁39aが作動面45上を摺動して行き、立上げ部47に当付いて受け止められる。この受止位置Sは、それ以後の緊締レバー20の回動操作において、第二カムである後縁39bの支点位置となる。
【0052】
図8において、この受止位置Sを中心とし、作動面45に接触している前縁39aと後縁39bの間の距離を半径とした円を符号Cで示してある。この円(基準円と称する)は、換言すれば前縁39aが受止位置で受け止められた後、さらに緊締レバー20を倒した際の側片部39の後縁39bが描く回転軌跡である。
【0053】
本実施形態では、上記した支持部32の内壁面32bは、頂部が滑らかに湾曲形成されており、カム部の前縁39aが受止位置で受け止められた際、側片部の後縁39bが頂部付近に位置し、かつ、このような関係において、固定フード側が基準円Cよりも内側となるように形成されている。具体的には、内壁面32bは、前縁39aが受止位置で受け止められた際、頂部を基準として固定フード側が前記基準円Cより内側となるような曲面、もしくは傾斜付き曲面となるように形成されており、第二カムである後縁39bが内壁面32bの頂部を滑った後、後縁39bによって内壁面を押圧し、支持部32、すなわちフード本体16をシート本体5に対して前方(固定フード側)に押すようになっている。
【0054】
また、リール脚載置面に対する垂線をYとした場合、カム部20bは、緊締レバー20を倒伏した際、その垂線Yの位置、もしくは図に示すように、その少し前の位置(θ≦10°)で受止位置Sとなるように構成しておくのが好ましい。このように構成することで、受止位置Sが支点となった際に効率的なカム作用が得られるようになり、フード本体16を容易に前方に押出すことが可能となる。
【0055】
そして、緊締レバー20の操作部20aが、点線で示すように略水平方向になると完全な倒伏状態となる(図7参照)。このとき、後縁39bと内壁面32bとの当接位置P2は、初期位置P1に対して矢印方向に変位しており、このP1,P2間の変位量がフード本体16のシフト量に対応する。従って、カム部20bの回動範囲を変えることによって、シフト量を適宜変えることが可能である。
【0056】
また、上述したように、係止バネ40には弾性部45aが形成されており、図7の点線で示すように、それ自体が上下動、又は僅かな前後方向への変化が許容できるようになっている。このため、カム部20bが受止位置から回動した際、その支点が下方、又はやや後方に僅かに動くことが可能となり、緊締レバー20を完全に倒伏状態にすることが可能となる。
【0057】
以上のように、緊締レバー20の倒伏時において、フード本体16は、上述したシフト量分だけ強制的に前方にシフトされるため、リール脚の締付け力を向上することができる。この場合、上述したフード本体16を固定フード側にシフトさせる押圧機構は、受止位置Sを支点としたカム部20bのカム作用を利用しているため、フード本体16をシフトさせるのに必要とする力は、上述した従来の構成よりも小さくすることができ、かつ内壁面32bを曲面状に形成したことで、倒伏操作をスムースに行えるようになる。さらに、係止バネ40に弾性部45aを形成したことで、後縁39bによって内壁面32bを押圧する際、支点位置が下方、又はやや後方に僅かに移動するため、その倒伏操作がよりスムースに行なえると共に、受止手段の破損等を防止することができ、また、完全に倒伏が行なえるようになって握持性、操作性が向上する。
【0058】
上述した係止バネ40に形成されている作動面45は、本実施形態の場合、逆に前方への移動をフリーにさせる形状(これは、前縁39aの動きを止めない形状であって、立上げ部47から前方への所定の範囲で山部や谷部のない略平坦な形状)となっており、緊締レバー20を起こした際、前縁39aは、全体としての動きが阻害されることなく、前方へ摺動することが可能となっている。また、作動面45の受止位置から前部の所定領域(図8のAで示す領域)は、抵抗を有する面として形成されている。
【0059】
具体的にこの抵抗を有する面は、作動面45に微小凹凸を形成して表面粗度を大きくしたり、微小穴を形成したり、摩擦皮膜を形成したり、摩擦部材を取着する等して、その表面を粗面化することで形成することが可能である。この結果、前縁39aと領域Aでの作動面45との間の摩擦抵抗が大きくなり、カム部20bが起立方向に回動した際、その前縁39aが前方側に容易に滑らないようになっている。
【0060】
上記した構成によれば、リール脚を取外すべく、緊締レバー20を倒伏状態から起こすと、支持部32は係止バネ40の張出部41から後方に移動され、図5に示すような状態に戻る。以下、この作用について説明する。
【0061】
緊締レバー20が図8の点線で示した状態から起こされると、カム部20bは実線で示す位置に回動される。カム部20bにおける後縁39bは、係止バネ40の弾性力によって内壁面32bに所定の押圧力で押圧されているため、カム部20bが回動されると、それに伴って内壁面32bを押圧し、支持部32は後方にシフトされる。この場合、受止位置から前方の所定領域Aは、上記のように前縁39aと作動面45との間の摩擦抵抗が大きくなるように構成しているため、カム部20bの下端は前方に滑ることなく、後縁39bは内壁面32bを押圧して、支持部32を確実に後方にシフトさせることができる。
【0062】
そして、さらに、緊締レバー20を起立させると、前縁39aは、作動面45を離れるように回動して行くため、作動面上を前方に摺動するようになり、これにより係止バネ40の押圧関係が解除されて、係止バネ40の爪部42は係止凹凸部14から外れる。すなわち、係止バネ40の爪部42が係止凹凸部14から外れる前に、フード本体16は、係止バネ40に対して後方側にシフトされており、図5に示す状態となっている。
【0063】
また、上述したように、係止バネ40の前端部には、爪部42側を上方に跳ね上げる付勢力を与えるような弾性部が形成されているため、緊締レバー20を起立させる際に、その付勢力によってカム部20bを起立方向に回動させ易くなり、緊締レバーの起立操作がスムースに行なえるようになる。
【0064】
さらに、上述した構成において、以下の部分を滑り面として構成することが好ましい。ここでは、図8を参照して、滑り面を形成する好ましい部分を示す。
(1)緊締レバーを倒伏操作する際、前縁39a(第1カム)が係止バネ40と接触して、係止バネを押し下げる領域B1。
(2)側片部の後縁39b(第2カム)と支持部32の内壁面32bとの接触領域B2。この場合、頂部から前方のカム作用が成される領域だけに形成しても良い。
(3)フード本体16のバネ押え部と係止バネ40が接触する領域B3。
(4)バネ受け面31と係止バネ40が接触する領域B4。
(5)係止バネ40の受止部の後方領域B5。
【0065】
上記したような領域に滑り面を形成しておくことにより、カム部20bがカム作用を行なう際、各部分の相互の動きがスムースになり、緊締レバー20の操作性が向上する。また、作動不良の発生を防止でき、長期間の使用に耐える耐久性の優れたリール脚固定装置にすることができる。なお、滑り面は、上記した(1)〜(5)の全ての領域に形成しておくことが望ましいが、少なくとも1箇所以上に形成しておいても作動性の向上が図れる。
【0066】
上記した滑り面は、例えば、夫々の部材の表面より平滑に形成又は鏡面状に研磨したり、表面にフッ素やシリコン等の滑り性の優れた材料を用いてコーティングしたり、これらの材料や潤滑部材を取付けたり、表面処理や熱処理等により、表面の摩擦係数を低減すること、等によって形成することが可能である。
【0067】
次に、上述したリール脚固定装置にリールを着脱する際、上述した弾性部材22、フード本体16、緊締レバー20、係止バネ40の関係、及び作用について説明する。
【0068】
リール脚の固定時、緊締レバー20は起立されて、係止バネ40の爪部42は係止凹凸部14から離れており、フード本体16は、係止バネ40に対して後方にシフトした状態にある(図2、図5参照)。
【0069】
この状態で、リール脚を固定フード8と移動フード10との間のリール脚載置面7に載置し(図3参照)、移動フード10をリール脚の後端面に当て付け、緊締レバー20の操作部20aを押圧して、緊締レバーを倒伏させる。
【0070】
この際、リール脚は、リール脚載置面7の表面から突出している弾性部材22に当接しており、移動フード10をリール脚の後端面に当て付けた状態では、弾性部材22の弾性変形により、変位することが可能な状態となっている。このため、強い力をもって移動フード10をリール脚の後端面に当て付け、この状態で緊締レバー20の倒伏操作を行なっても、リール脚は弾性部材22の弾性変形によって押し付け方向となる軸方向に変位可能であるため、係止凹凸部14と係合した係止バネ40の爪部42が、リール脚からの反力を受けて外れるようなことはない。すなわち、弾性部材22が弾性変形することで、リール脚を強固に固定することが可能となる。
【0071】
そして、さらに加えて、緊締レバー20の倒伏操作時、上述したように、側片部39の後縁39bが、受止位置を支点としたカム作用をなして、フード本体16が前方にシフトするため、更にリール脚に対する締付け力が向上し、取り付けられたリールのガタ付きを防止することができる。
【0072】
上記した状態では、リール脚90の前部が固定フード8の脚受入部8aで支えられており、かつ固定フード10の脚受入部10aがリール脚90の後部を押し付けているため、各弾性部材22は、リール脚90から受ける大きな力で圧縮されている。この場合、弾性部材22は、リール脚載置面7に載置したリール脚90を、弾性部材の弾性力で支持すると共に、それよりも硬質なリール脚載置面7に当接した状態で固定されるように、突出部を形成しておくことが望ましい。弾性部材をこのように構成しておくことで、リール脚を固定したとき、硬質な部分によって支持が成されるため、ハンドルの巻上げ時等、リールに大きな負荷が作用しても、弾性部材22の弾性変形の影響を受けなくなり、その固定状態が安定して、ガタ付きやぐら付きが防止できる。
【0073】
また、弾性部材を、例えば図4に示したように、リール脚90の側縁部を食い込ませて固定されるように構成することで、横方向の滑りも防止でき、リール脚載置面7上において、軸方向のみならず横方向に沿う動きやガタ付きも確実に防止することができる。
【0074】
上記したように装着されたリールを取外すにあたっては、緊締レバー20を起立させる。緊締レバー20を起立させると、上述したように、係止爪42が係止凹凸部14から外れる前に、フード本体16は係止バネ40に対して後方に移動されている。すなわち、リールが取外し可能な状態となったとき(係止爪42が係止凹凸部14から外れた後)には、常にフード本体16は係止バネ40に対して後方に移動されているため、次回のリールの装着時においても、確実にフード本体16の前方へのシフトによる締付け作用が得られるようになる。なお、緊締レバー20を起立させると、圧接状態にあるリール脚からの反発力によって、フード本体16は後方への力を受けるので、係止バネに対するフード本体16の後方へのシフトはより確実となる。
【0075】
そして、上記の一連の動作においては、上述したような抵抗面、滑り面を形成し、更にはカム部20bの形状を適宜選択することで、緊締レバーの回動動作、移動フード本体のシフト動作がスムースに行なえるようになり、かつその耐久性の向上も図れる。
【0076】
次に、図9〜図12を参照して、本発明に係るリール脚固定装置の別の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態では、リール脚載置面7に設けられる弾性部材の構成が異なっており、それ以外の構成については、前記実施形態と同一である。このため、前記実施形態と同一の部分については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0077】
この実施形態のリール脚固定装置50は、一対のフード8,10間のリール脚載置面7に、前記実施形態と同様な位置に、弾性部材52,62を設けている。この内、基端側の弾性部材52は、図11(a)に示すように、その中央部分を外方に膨出させて膨出部52aを形成すると共に、両側縁に、軸方向に延出する一対の壁部52bを形成した構成となっている。この場合、壁部52b間の距離は、リール脚90の幅と略同一か、或いはやや広く(好ましくは、リール脚の幅よりも0.5〜1.0mm程度広く)形成されており、リール脚がはまり易いように形成されている。また、この壁部52bに隣接する内側領域は、軸方向に沿って略平坦状に形成されており、リール脚90の底面の湾曲部両側に形成されている平坦部と対応するようにしている。
【0078】
上記した構成において、膨出部52aの湾曲形状は、リール脚90の底面湾曲部の深さよりも小さく、具体的には、リール脚90を弾性部材52に載置したときに、リール脚底面と膨出部52aとの間に間隙が生じるように形成されることが好ましい。このような間隙が形成されることで、リール脚を強い力で押圧したときに、膨出部52aが弾性変形する際のスペースを得ることが可能になる。また、リール脚を強い力で押圧した際に、両壁部52bが中央部側に変形して、リール脚の側縁部を弾力的に保持し易いように、弾性部材52の下側に中空スペースを形成しておくことが好ましい。
【0079】
上記した弾性部材62は、弾性部材52と同様、図12に示すように、その中央部分を外方に膨出させて膨出部62aを形成すると共に、両側縁に、軸方向に延出する一対の壁部62bを形成した構成となっている。この構成においても、壁部62b間の距離は、リール脚90の幅と略同一か、或いはやや広く(好ましくは、リール脚の幅よりも0.5〜1.0mm程度広く)形成されており、リール脚がはまり易いように形成されている。また、この壁部62bに隣接する内側領域についても、弾性部材52と同様、軸方向に沿って略平坦状に形成されており、リール脚90の底面の湾曲部両側に形成されている平坦部と対応するようにしている。
【0080】
さらに、壁部62bは、固定フード8の脚受入部8aの側壁に支えられるように固着されている。このような構成によれば、壁部の過度な変形が防止され、長期間にわたってその形状を保持することが可能となり、耐久性に優れた弾性部材とすることができる。
【0081】
また、膨出部62aの湾曲形状についても、弾性部材52と同様、リール脚90の底面湾曲部の深さよりも小さく、具体的には、リール脚90を弾性部材62に載置したときに、リール脚底面と膨出部62aとの間に間隙が生じるように形成されることが好ましい。このような間隙が形成されることで、リール脚を強い力で押圧したときに、膨出部62aが弾性変形する際のスペースを得ることが可能となる。また、この構成においても、リール脚を強い力で押圧した際に、両壁部62bが中央部側に変形して、リール脚の側縁部を弾力的に保持し易いように、弾性部材62の下側に中空スペースを形成しておくことが好ましい。
【0082】
上記したような構成の弾性部材52,62をリール脚載置面7に設けることにより、上述した実施形態と同様、緊締レバー20の締め付け時において、係止凹凸部14に係止されている係止バネの爪部を後方にずらすことなく、強固な状態でリール脚を固定することができる。特に、リール脚をリール脚載置面7に載置する際、弾性部材52,62の両壁部52b,62bがガイドとしての機能を果たすので、取り付け操作が容易に行なえるようになる。また、リールを取り付けた後は、上述した実施形態と同様、リールの軸方向のガタ付き等が防止されると共に、各弾性部材の両壁部によって、リールが横方向にガタ付くことを効果的に防止することができる。更に、リール脚固定時において、両壁部52b,62bが、弾性的に内方に変形する構成の場合、各壁部の外方への広がりが防止され、把持し易い構成となる。
【0083】
図11(b)は、上記した弾性部材52の変形例を示す図である。
この変形例の弾性部材72は、平坦状の頂面を有し、その両側縁部側の肉厚を中央よりも厚くすると共に、両側にリール脚のガイド機能を果たす壁部72aを形成した構成となっている。このような構成によれば、両側部側での変形量を大きくすることができるため、リール脚を押圧した際、壁部72aが内方、すなわち中央部側に弾性的に変形し易い構成となる。
【0084】
なお、本実施形態における弾性部材52,62,72の各壁部52b,62b,72aは、軸方向に連続する凸状で形成する以外にも、軸方向において、長さの短い一つの突起、或いは所定間隔で配置した複数の突起で形成しても良い。また、弾性部材が幅広に形成されている場合には、リール脚を収容する凹部を形成し、この凹部を規定する側面部によって壁部を構成することが可能である。さらに、側壁部は、弾性部材に一体形成する以外にも、各フードの脚受入部内において、例えば内壁部材17の上部、或いは下部に設けても良く、これらのフード間に位置する適宜の突起部分の側部に設けても良い。
【0085】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態以外にも、以下のように構成することが可能である。
【0086】
上述した弾性部材の配設位置、個数、構成については、適宜変形することが可能であり、また、リール脚載置面7に設ける以外にも、各フード8,10の脚受入部8a,10a内(両方、もしくはいずれか一方)に設けた構成であっても良い。
【0087】
すなわち、フード部分に、上記したような構成の弾性部材を突出するように設けても、緊締レバー20を倒伏する際、弾性部材の弾性変形によってリール脚を変位させることが可能であるため、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
【0088】
また、フード部分に弾性部材を設ける構成においても、その弾性部材は、リール脚載置面に載置したリール脚を、その弾性部材の弾性力で支持すると共に、弾性部材よりも硬質なフードの脚受入部に当接した状態で固定可能となるように構成することが望ましい。このような構成においても、リール脚を固定したとき、硬質な部分で支持が成されるため、ハンドルの巻上げ時等、リールに大きな負荷が作用しても、その弾性部材の弾性変形の影響を受けなくなり、固定状態が安定し、ガタ付きやぐら付きが防止できる。
なお、このような構成では、上述した実施形態のように、弾性部材は、リール脚載置面側にも併せて設けても良い。
【0089】
また、上述したリール脚固定装置において、緊締レバー20を締め付ける際に移動フード10を固定フード側に移動させる押圧機構についても、種々変形することが可能である。例えば、係止バネ40の形状や、緊締レバー20のカム部20bにおけるカム形状等は、適宜変形することが可能である。また、押圧機構については、緊締レバー20を締め付ける際に移動フード10を固定フード側に移動させるように構成されていれば、上述したような構成に限定されることはない。
【0090】
また、本発明は、上述した実施形態や変形例で説明した各構成部材を任意に組み合わせ実施することが可能である。さらに、上述した実施形態では、対向配置されたフードを固定フードと移動フードとしたが、両方を移動フードとして構成することができ、このような構成によれば、リール脚の載置位置を調整することが可能となる。
【0091】
【発明の効果】
本発明によれば、リールの装着時において、緊締レバーを倒伏操作する際、係止バネの爪部が係止凹凸部の後方にずれることが防止され、強固にリール脚が固定できるリール脚固定装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリール脚固定装置の第1の実施形態を示す平面図。
【図2】図1に示すリール脚固定装置の側面図。
【図3】図1に示すリール脚固定装置の縦断面図。
【図4】(a)〜(c)を含み、夫々図1のA−A線に沿った断面図であり、弾性部材の各種変形例を示す図。
【図5】リール脚固定装置の緊締レバーを起こした状態を示す移動フード部分の拡大平面図。
【図6】緊締レバーを起こした状態を示す移動フード部分の縦断面図。
【図7】緊締レバーを倒した状態を示す。
【図8】緊締レバーを倒伏している途中の状態を模式的に示す図。
【図9】リール脚固定装置の第2の実施形態を示す平面図。
【図10】図9に示すリール脚固定装置の縦断面図。
【図11】(a)及び(b)を含み、夫々図9のB−B線に沿った断面図であり、弾性部材の各種変形例を示す図。
【図12】図9のC−C線に沿った断面図。
【符号の説明】
1,50 リール脚固定装置
5 シート本体
7 リール脚載置面
8 フード(固定フード)
10 フード(移動フード)
14 係止凹凸部
20 緊締レバー
22,22a,22b,22c,52,62,72 弾性部材
32 支持部
40 係止バネ
42 爪部
90 リール脚[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a reel leg fixing device that is mounted on a fishing rod and attaches and detaches various fishing reels.
[0002]
[Prior art]
Generally, a reel leg fixing device provided on a fishing rod is opposed to each other along a reel leg mounting surface on which a reel mounting leg (reel leg) is mounted and an axial direction of the reel leg mounting surface. And a pair of hoods (moving hoods and fixed hoods) for receiving the reel legs.
[0003]
Usually, the moving hood described above is known to be moved and fixed in the axial direction by the tightening operation of the nut member, or moved and fixed in the axial direction by the raising and lowering operation of the tightening lever. Although the latter configuration has good operability, there is a problem that the tightening holding force is weak. Recently, various configurations have been proposed in order to solve such a problem.
[0004]
For example, Japanese Patent Laid-Open No. 6-105637 discloses a reel leg that has a locking spring assembled to a moving hood, and the moving hood is shifted in the axial direction by a predetermined distance with respect to the locking spring when the tightening lever is raised and lowered. A fixation device is disclosed. Specifically, a substantially V-shaped valley is formed in the locking spring, and the tip edge of a cam piece integrally formed with the tightening lever is engaged with the valley to raise and lower the tightening lever. In connection with this, the tip of the cam piece is configured to run up the front and rear inclined surfaces of the trough, thereby enabling the shift movement as described above.
[0005]
With such a configuration, when the moving hood is pressed against the reel leg and the tightening lever is tilted when the reel is mounted, the moving hood shifts to the fixed hood side, so that the tightening holding force can be improved. .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the conventional reel leg fixing device as described above, when the reel is mounted, the tightening lever is tightened with the reel leg fitted in the pair of hoods. That is, the reel is mounted by lowering the tightening lever in a state in which one end side of the reel leg is fitted in the fixed hood and the moving hood is fitted to the reel leg on the other end side with a strong force.
[0007]
However, when lowering the tightening lever, if the contact force against the reel leg of the moving hood is increased in order to improve the tightening holding force, the reel leg is fitted and fixed in the pair of hoods. It is possible that the tightening lever cannot be pushed down. In this case, if the tightening lever is forced to fall down, the pawl portion of the locking spring that is locked to the locking uneven portion will be displaced rearward by the reaction force from the reel legs, and in this state, the tightening lever will fall down. End up. Therefore, since the tightening force of the reel after the tightening lever is laid down becomes weak, there is a problem that the reel is easily rattled.
[0008]
The present invention has been made on the basis of the above-described problem, and prevents the claw portion of the locking spring from shifting to the rear of the locking uneven portion when the tightening lever is operated in a slender manner, thereby firmly tightening the reel legs. It is an object of the present invention to provide a reel leg fixing device capable of fixing the reel.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a reel leg fixing device according to the present invention includes a reel leg mounting surface and a locking uneven portion. Tubular A seat body, a pair of hoods that are disposed opposite to each other in the longitudinal direction of the reel leg mounting surface and at least one of which is slidable, and a support portion provided on the movable hood are rotatably held. A tightening lever, a locking spring provided on the moving hood and having a claw portion that is locked to the locking uneven portion when the tightening lever is tilted, and a locking claw on the locking uneven portion And a pressing mechanism that allows the moving hood to move in a direction in which the reel leg is fixed by a fall operation of the tightening lever from the engaged state, and an elastic member in a recess formed on the reel leg mounting surface. Is protruded from the recess, and the volume of the recess is formed slightly larger than the portion excluding the protruding portion of the elastic member.
[0010]
In the above configuration, when the reel is attached, the reel leg is placed on the reel leg placing surface between the hoods, the moving hood is applied to the rear end surface of the reel leg, and the tightening lever is laid down. Before performing the overturning operation, the reel leg is in contact with the elastic member protruding from the surface of the reel leg mounting surface (the leg receiving portion of the hood), and in a state where the moving hood is applied to the reel leg, the reel leg is elastic. It can be displaced by elastic deformation of the member.
[0011]
For this reason, even if the moving hood is applied to the reel leg with a strong force and the clamping lever is tilted in this state, the reel leg can be displaced by the elastic deformation of the elastic member. The claw portion of the latching spring thus received does not come off due to the reaction force from the reel legs (shifts backward). In addition, since the moving hood shifts to the side that fixes the reel leg when the tightening lever is tilted, the tightening force on the reel leg is further improved and the attached reel is prevented from rattling. .
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1 to 3 show a reel leg fixing device according to a preferred embodiment of the present invention. FIG. 1 is a plan view, FIG. 2 is a side view, and FIG. 3 is a longitudinal sectional view with a movable hood omitted. is there.
[0013]
The reel leg fixing device 1 is formed of a fiber reinforced resin, for example, and is disposed on a rod tube (former rod tube) 3 constituting a part of a fishing rod. The reel leg fixing device 1 according to the present embodiment includes a
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
The reel
[0017]
The reel
[0018]
The
[0019]
Further, the
[0020]
In this case, the tightening
Details of the configuration and operation of the tightening
[0021]
The reel
[0022]
The
[0023]
In this case, the height of the projecting portion is determined from the reel
[0024]
Such an
[0025]
The protruding portion of the
[0026]
The space for absorbing the deformation amount of the
[0027]
In this embodiment, the
[0028]
In the illustrated configuration, the position of the elastic member provided on the base end side of the reel
[0029]
It is preferable to provide a slip stopper on the surface portion of the
[0030]
FIG. 4 is a diagram showing various shape examples of the
The
[0031]
The
[0032]
The elastic member 22c shown in FIG. 4C has a structure in which the vicinity of both side edge portions is formed in a flat shape and the center portion is bulged outward. It is desirable that the curved shape of the top surface of the central portion also correspond to the bottom surface of the
[0033]
Next, referring to FIGS. 5 to 8, when the above-described
[0034]
The hood
A pair of flat left and right spring receiving surfaces 31 extending rearward are formed on the rear portion of the hood
[0035]
On the rear side of each
[0036]
The tightening
[0037]
The
[0038]
Further, the
[0039]
The
[0040]
The locking
[0041]
The rear side of the portion where the overhanging
[0042]
In such a configuration, an elastic portion is formed by appropriately bending the locking
[0043]
When the tightening
[0044]
For this reason, when the tightening
[0045]
A series of operations when the reel legs are attached in the above-described configuration will be described.
First, with the tightening lever 25 raised, the reel leg is placed on the reel
[0046]
In the upright state of the tightening lever before performing the overturning operation, the locking
[0047]
Then, when the operation of the tightening
[0048]
Furthermore, when the operating
[0049]
That is, when the tightening
[0050]
In order to obtain such an action, the
[0051]
Before this state is reached, the
[0052]
In FIG. 8, a circle having a radius of the distance between the
[0053]
In the present embodiment, the
[0054]
Further, when the vertical line to the reel leg mounting surface is Y, the
[0055]
Then, when the
[0056]
Further, as described above, the locking
[0057]
As described above, since the
[0058]
In the case of the present embodiment, the operating
[0059]
Specifically, the surface having this resistance is formed by forming minute irregularities on the operating
[0060]
According to the above configuration, when the tightening
[0061]
When the tightening
[0062]
When the tightening
[0063]
In addition, as described above, the front end portion of the locking
[0064]
Furthermore, in the above-described configuration, it is preferable to configure the following portions as sliding surfaces. Here, with reference to FIG. 8, the preferable part which forms a sliding surface is shown.
(1) A region B1 in which the
(2) A contact area B <b> 2 between the
(3) A region B3 where the spring pressing portion of the hood
(4) A region B4 where the
(5) A rear region B5 of the receiving portion of the locking
[0065]
By forming the sliding surface in the region as described above, when the
[0066]
The above-mentioned sliding surface is formed, for example, more smoothly than the surface of each member or polished to a mirror surface, or the surface is coated with a material having excellent sliding properties such as fluorine or silicon, or these materials and lubricants are used. It can be formed by attaching a member, reducing the friction coefficient of the surface, etc. by surface treatment or heat treatment.
[0067]
Next, the relationship and operation of the
[0068]
When the reel legs are fixed, the tightening
[0069]
In this state, the reel leg is placed on the reel
[0070]
At this time, the reel leg is in contact with the
[0071]
In addition, as described above, when the tightening
[0072]
In the state described above, since the front part of the
[0073]
Further, as shown in FIG. 4, for example, the elastic member is configured to be fixed by biting the side edge of the
[0074]
When removing the reel mounted as described above, the tightening
[0075]
In the above series of operations, the resistance surface and the sliding surface as described above are formed, and further, the shape of the
[0076]
Next, another embodiment of the reel leg fixing device according to the present invention will be described with reference to FIGS. In the embodiment described below, the configuration of the elastic member provided on the reel
[0077]
In the reel
[0078]
In the above configuration, the curved shape of the bulging
[0079]
The
[0080]
Further, the
[0081]
Further, the curved shape of the bulging
[0082]
By providing the
[0083]
FIG. 11B is a diagram showing a modification of the
The
[0084]
In addition, each
[0085]
As mentioned above, although embodiment of this invention was described, this invention can be comprised as follows besides embodiment mentioned above.
[0086]
The arrangement position, the number, and the configuration of the elastic members described above can be modified as appropriate. In addition to the provision on the reel
[0087]
That is, even if the elastic member having the above-described configuration is provided in the hood portion so as to protrude, the reel leg can be displaced by elastic deformation of the elastic member when the tightening
[0088]
Further, in the configuration in which the elastic member is provided in the hood portion, the elastic member supports the reel leg mounted on the reel leg mounting surface by the elastic force of the elastic member, and the hood is harder than the elastic member. It is desirable to be able to fix the leg receiving portion in contact with the leg receiving portion. Even in such a configuration, when the reel leg is fixed, support is made by a hard part, so even if a large load is applied to the reel such as when the handle is wound up, the elastic deformation of the elastic member is not affected. It is not received, the fixed state is stable, and rattling and wobble can be prevented.
In such a configuration, the elastic member may be provided on the reel leg mounting surface side as in the above-described embodiment.
[0089]
In the reel leg fixing device described above, the pressing mechanism that moves the moving
[0090]
Further, the present invention can be implemented by arbitrarily combining the constituent members described in the above-described embodiments and modifications. Further, in the above-described embodiment, the hood disposed oppositely is a fixed hood and a movable hood, but both can be configured as a movable hood, and according to such a configuration, the placement position of the reel legs is adjusted. It becomes possible to do.
[0091]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the tightening lever is tilted when the reel is mounted, the claw portion of the locking spring is prevented from shifting to the rear of the locking uneven portion, and the reel leg fixing can be firmly fixed. A device is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing a first embodiment of a reel leg fixing device according to the present invention.
2 is a side view of the reel leg fixing device shown in FIG. 1. FIG.
3 is a longitudinal sectional view of the reel leg fixing device shown in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 1 including (a) to (c), and showing various modifications of the elastic member.
FIG. 5 is an enlarged plan view of a moving hood portion showing a state where the tightening lever of the reel leg fixing device is raised.
FIG. 6 is a longitudinal sectional view of a moving hood portion showing a state where a tightening lever is raised.
FIG. 7 shows a state where the tightening lever is tilted down.
FIG. 8 is a diagram schematically showing a state in which the tightening lever is lying down.
FIG. 9 is a plan view showing a second embodiment of the reel leg fixing device.
10 is a longitudinal sectional view of the reel leg fixing device shown in FIG. 9;
11 is a cross-sectional view taken along line BB in FIG. 9 including (a) and (b), and showing various modifications of the elastic member.
12 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
1,50 Reel leg fixing device
5 Seat body
7 Reel leg mounting surface
8 Hood (fixed hood)
10 Food (moving food)
14 Locking irregularities
20 Tightening lever
22, 22a, 22b, 22c, 52, 62, 72 Elastic member
32 Support part
40 Locking spring
42 Claw
90 reel legs
Claims (4)
前記リール脚載置面の長手方向に対向配設され、少なくとも一方をスライド自在な移動フードとした一対のフードと、
前記移動フードに設けられた支持部に回動可能に保持された緊締レバーと、
前記移動フードに設けられ、前記緊締レバーを倒伏操作したときに前記係止凹凸部に係止される爪部を備えた係止バネと、
前記係止凹凸部に係止爪を係合した状態から緊締レバーの倒伏操作で、前記移動フードを、リール脚を固定する方向に移動可能とする押圧機構と、を有するリール脚固定装置であって、
前記リール脚載置面に形成した凹部に弾性部材を前記凹部から突出するように収容し、前記凹部の容積を、前記弾性部材の突出した部分を除く部分よりも僅かに大きく形成したことを特徴とするリール脚固定装置。A cylindrical sheet body provided with a reel leg mounting surface and a locking uneven portion;
A pair of hoods disposed opposite to each other in the longitudinal direction of the reel leg mounting surface and having at least one slidable moving hood;
A tightening lever rotatably held by a support provided in the movable hood;
A locking spring provided on the moving hood and provided with a claw portion that is locked to the locking uneven portion when the tightening lever is operated to fall down;
A reel leg fixing device comprising: a pressing mechanism that enables the moving hood to move in a direction in which the reel leg is fixed by the operation of overturning a tightening lever from a state in which a locking claw is engaged with the locking uneven portion. And
An elastic member is accommodated in a recess formed on the reel leg mounting surface so as to protrude from the recess, and the volume of the recess is formed slightly larger than a portion excluding the protruding portion of the elastic member. Reel leg fixing device.
前記リール脚載置面に載置したリール脚を、前記弾性部材の弾性力で支持すると共に、弾性部材よりも硬質なリール脚載置面に当接した状態で固定可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のリール脚固定装置。The elastic member is provided in a part of the area where the reel leg comes into contact with the reel leg mounting surface,
The reel leg mounted on the reel leg mounting surface is supported by the elastic force of the elastic member, and can be fixed in contact with the reel leg mounting surface harder than the elastic member. The reel leg fixing device according to claim 1.
前記リール脚載置面に載置したリール脚を、前記弾性部材の弾性力で支持すると共に、弾性部材よりも硬質なフードの脚受入部に当接した状態で固定可能にしたことを特徴とする請求項1に記載のリール脚固定装置。The elastic member is provided in a part of a region where the reel leg contacts in the leg receiving portion of the hood,
The reel leg placed on the reel leg placing surface is supported by the elastic force of the elastic member, and can be fixed in a state of being in contact with a leg receiving portion of a hood harder than the elastic member. The reel leg fixing device according to claim 1.
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